JP7057137B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に適用されるデファレンシャル装置に関する。
従来、デファレンシャル装置としては、回転可能に配置されたデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共にデフケースの回転によって公転する差動ギヤとしてのピニオンと、このピニオンと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとしてのサイドギヤとを有する差動機構と、デフケースとサイドギヤとの間に設けられ差動機構の差動を制限する差動制限部としてのコーンクラッチとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このデファレンシャル装置では、一対のサイドギヤに、ヘリカルスプライン部を介してテーパプレートが連結されている。
このようなデファレンシャル装置では、ピニオンと一対のサイドギヤとの噛み合い反力によりテーパプレートが軸方向に移動されると共に、ヘリカルスプライン部によってテーパプレートの軸方向移動が強化され、コーンクラッチの差動制限力が強化されている。
特開平9-49560号公報
しかしながら、上記特許文献1のようなデファレンシャル装置では、サイドギヤとテーパプレートとの間に設けられたヘリカルスプライン部が、サイドギヤのギヤ部の軸方向外側に張り出して配置されており、軸方向に大型化していた。
そこで、この発明は、小型化することができるデファレンシャル装置の提供を目的としている。
本発明は、回転可能に配置されたデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、前記デフケースと前記出力ギヤとの間に設けられ前記差動機構の差動を制限する差動制限部とを備えたデファレンシャル装置であって、前記出力ギヤは、ギヤ部が設けられたギヤ部材と、前記出力ギヤに入力された駆動力を出力する出力部材とを有し、前記ギヤ部材と前記出力部材とを一体回転可能に係合させ、前記出力ギヤに入力する駆動力で前記差動制限部を作動させるカム部を有し、前記カム部は、前記ギヤ部材のギヤ部の内径側に配置され、前記差動制限部は、前記デフケースと前記出力部材との間に設けられ、前記ギヤ部材のギヤ部の背面側には、径方向に延設されたフランジ部が設けられ、前記フランジ部は、前記カム部の外径側に配置されていることを特徴とする。
このデファレンシャル装置では、カム部が、出力ギヤのギヤ部の内径側に配置されているので、カム部が出力ギヤのギヤ部の軸方向外側に配置されることがなく、軸方向に小型化することができる。
従って、このようなデファレンシャル装置では、カム部が出力ギヤのギヤ部の軸方向外側に張り出すことが抑制され、装置を小型化することができる。
本発明によれば、小型化することができるデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係るデファレンシャル装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 図2のX-X断面図である。 本発明の第1実施形態に係るデファレンシャル装置のギヤ部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るデファレンシャル装置の出力部材の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係るデファレンシャル装置の斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の第5実施形態に係るデファレンシャル装置の斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。 本発明の第6実施形態に係るデファレンシャル装置の斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るデファレンシャル装置の断面図である。
図1~図13を用いて本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置について説明する。
(第1実施形態)
図1~図5を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置1は、回転可能に配置されたデフケース3と、このデフケース3に支承されて自転可能であると共にデフケース3の回転によって公転する差動ギヤとしてのピニオン5と、このピニオン5と噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとしてのサイドギヤ7,9を有する差動機構11と、デフケース3とサイドギヤ7,9との間に設けられ差動機構11の差動を制限する差動制限部13とを備えている。
そして、一対のサイドギヤ7,9に入力する駆動力で差動制限部13を作動させるカム部21を有し、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の内径側に配置されている。
また、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9の出力部36,38の軸方向中間位置で出力部36,38の外径側に配置されている。
さらに、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の背面側には、径方向に延設されたフランジ部12,14が設けられ、フランジ部12,14は、カム部21の外径側に配置されている。
また、一対のサイドギヤ7,9は、ギヤ部8,10が設けられたギヤ部材17と、サイドギヤ7,9に入力された駆動力を出力する出力部材19とを有する。
そして、カム部21は、ギヤ部材17と出力部材19とを一体回転可能に係合させる。
さらに、一対のサイドギヤ7,9とデフケース3との間には、差動制限部13を押圧する付勢部材23が配置されている。
また、デフケース3は、連続する一部材で形成されている。
さらに、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9とは、フェースギヤ組からなる。
図1~図5に示すように、差動機構11は、デフケース3と、ピニオンシャフト25と、ピニオン5と、一対のサイドギヤ7,9とを備えている。
デフケース3は、軸方向両側に形成されたボス部27,29のそれぞれの外周でベアリング(不図示)を介してキャリアなどの静止系部材(不図示)に回転可能に支持されている。
このデフケース3には、リングギヤ(不図示)が固定されるフランジ部31が形成され、リングギヤが駆動力を伝達する動力伝達ギヤ(不図示)と噛み合い、駆動力が伝達されてデフケース3を回転駆動させる。
このようなデフケース3内には、ピニオンシャフト25と、ピニオン5と、一対のサイドギヤ7,9などが収容配置されている。
ピニオンシャフト25は、端部をデフケース3に形成された孔部に係合してピン33で抜け止め及び回り止めされ、デフケース3と一体に回転駆動される。
このピニオンシャフト25の両端側には、ピニオン5がそれぞれ支承されている。
ピニオン5は、デフケース3の周方向等間隔に複数(ここでは2つ)配置され、それぞれピニオンシャフト25の端部側に支承されてデフケース3の回転によって公転する。
このピニオン5は、一対のサイドギヤ7,9に駆動力を伝達すると共に、噛み合っている一対のサイドギヤ7,9に差回転が生じると回転駆動されるようにピニオンシャフト25に自転可能に支持されている。
なお、ピニオン5はデフケース3の周方向等間隔に3つ或いは4つ以上配置されてもよく、ピニオン5はピニオンシャフト25に回転自在に支承されずに、デフケース3の内周面側に対して直接支承されてもよい。
一対のサイドギヤ7,9は、デフケース3内に相対回転可能に収容され、ギヤ部8,10がピニオン5のギヤ部とで構成される噛み合い部15で噛み合っている。
この一対のサイドギヤ7,9には、内周側にスプライン形状の連結部35,37が形成された出力部36,38が設けられ、出力側の部材に連結された駆動軸(不図示)が連結部35,37を介してサイドギヤ7,9と一体回転可能に連結され、デフケース3に入力された駆動力を出力側の部材へ出力する。
このような一対のサイドギヤ7,9とデフケース3との間には、差動機構11の差動を制限する差動制限部13が設けられている。
差動制限部13は、デフケース3と一対のサイドギヤ7,9との間に配置され、デフケース3の内壁面に形成された凸部に対してそれ自体の内径側に形成された周方向3箇所の凹部にて一体回転可能に係合された摩擦部材としてのテーパリング39,39を有する。
このテーパリング39,39は、差動機構11の回転状況に応じて、ピニオン5との噛み合い反力によって軸方向に移動された一対のサイドギヤ7,9にそれぞれ形成されたテーパ部と摺動することにより、差動機構11の差動を制限する。
このような差動制限部13は、デフケースに入力する駆動トルクの大きさに応じて摩擦トルクを生じるトルク感応型のコーンクラッチとなっている。
この差動制限部13を作動させる一対のサイドギヤ7,9は、ギヤ部材17と、出力部材19とからなる。
ギヤ部材17は、環状に形成され、外周側にピニオン5のギヤ部と共に噛み合い部15を構成するギヤ部8,10(図4ではサイドギヤ7側のみ図示)が形成されている。
なお、本発明に係る構成部材の語句を定義すると、「ギヤ部」とは、歯底から歯先までのギヤ歯及び各ギヤ歯の歯底を連結する環状の基幹部18を含めたものと定義する。
このギヤ部材17のギヤ部8,10とピニオン5のギヤ部との噛み合い部15は、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9とを軸方向に近接して配置可能なフェースギヤ組からなる。
このようにギヤ5,7,9の噛み合い部15をフェースギヤ組で構成することにより、ベベルギヤ組で構成した場合に比較して、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9とを軸方向に近接して配置することができ、軸方向に小型化することができる。
このギヤ部材17には、ギヤ部8,10の背面側に、ギヤ部8,10の歯底側の強度を向上させるために、基幹部18を含めた形状で径方向に延設されたフランジ部12,14が設けられ、サイドギヤ7,9の強度が向上されている。
出力部材19は、ギヤ部材17と軸方向に近接して配置可能なように、ギヤ部材17の軸方向の一部を収容可能に凹状の環状に形成され、内周側に一対のサイドギヤ7,9に伝達された駆動力を出力する連結部35,37が形成された出力部36,38(図5ではサイドギヤ7側のみ図示)が設けられている。
この出力部材19とギヤ部材17との径方向間には、カム部21が設けられている。
カム部21は、ギヤ部材17の内周側に設けられた複数の係合凹部41と、出力部材19の出力部36,38の外周側に設けられ複数の係合凹部41に係合可能な複数の係合凸部43とからなる。
このカム部21は、複数の係合凹部41と複数の係合凸部43とを回転方向に係合することにより、ギヤ部材17と出力部材19とを一体回転可能とさせる。
一方、デフケース3へ車両が前進する方向の駆動回転を発生させるとき、カム部21では、複数の係合凹部41と複数の係合凸部43との回転方向の係合面が所定角度(θ1)傾斜されたカム面となっており、一対のサイドギヤ7,9の回転により出力部材19,19を軸方向外側にそのカムスラスト力で移動させる。
この出力部材19,19の軸方向移動により、一対のサイドギヤ7,9とテーパリング39,39との摺動が強化され、差動制限部13における差動制限力を強化することができる。
なお、デフケース3へ車両が後退する方向の駆動回転を発生させるとき、カム部21では、複数の係合凹部41と複数の係合凸部43との回転方向の係合面が所定角度(θ1)よりも小さい傾斜角度或いはゼロ度(θ2)傾斜されたカム面となっていないため、カム面によるカムスラスト力の発生が抑制されるように設定されている。
このようなカム部21は、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の内径側に配置されている。
なお、上述した「ギヤ部」の技術的な定義からすれば、カム部はサイドギヤ7,9のギヤ歯及び環状の基幹部18の内径側に配置されることになる。
本発明の技術的思想としては、詳細には、サイドギヤ7,9のギヤ部8,10とカム部21とを径方向から見たときに、サイドギヤ7,9のギヤ部8,10の軸方向位置とカム部21の軸方向位置との少なくともその一部が、径方向にオーバーラップして配置されていることが技術構成上の必要な条件である。
このようにカム部21を配置することにより、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の軸方向外側にカム部21が張り出すことがなく、軸方向に小型化することができる。
なお、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9のいずれか一方に設けられてもよい。
加えて、カム部21の外径側には、サイドギヤ7,9のフランジ部12,14が配置されている。
詳細には、サイドギヤ7,9のフランジ部12,14とカム部21とを径方向から見たときに、サイドギヤ7,9のフランジ部12,14の軸方向位置とカム部21の軸方向位置との少なくともその一部が、径方向にオーバーラップして配置されている。
このようにカム部21の外径側にフランジ部12,14を配置することにより、フランジ部12,14によって補強されたサイドギヤ7,9のカム部21における変形を防止することができ、カム部21で安定してカムスラスト力を発生させることができる。
さらには、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9の出力部36,38の軸方向中間位置で出力部36,38の外径側に配置されている。
このようにカム部21を出力部36,38の軸方向中間位置に配置させることにより、カム部21における応力集中を出力部36,38の軸方向両側に向けて分散させ、出力部36,38の一端部側に応力集中することを抑制でき、出力部36,38及びカム部21の耐久性を向上することができる。
ここで、一対のサイドギヤ7,9とデフケース3との間には、差動制限部13を押圧する付勢部材23が配置されている。
詳細には、ギヤ部材17と出力部材19との軸方向間には、付勢部材23が配置されている。
付勢部材23は、例えば皿バネからなり、ギヤ部材17を軸方向内側(ピニオン5側)に付勢し、出力部材19を軸方向外側(差動制限部13側)に付勢する。
このように一対のサイドギヤ7,9とデフケース3との間に付勢部材23を配置することにより、差動制限部13に対して予圧を付与して、差動制限部13の断続特性を安定化することができる。
加えて、一対のサイドギヤ7,9とデフケース3との間であって、ギヤ部材17と出力部材19との間に付勢部材23を配置することにより、各部材の軸方向のガタつきを防止でき、差動機構11における動力伝達を安定化することができる。
ここで、ギヤの噛み合い部15であるピニオン5のギヤ部とサイドギヤ7,9のギヤ部8,10とをベベルギヤ組で構成した場合、ギヤ部材17のギヤ部8,10の背面側(フランジ部12,14側)がギヤ部8,10の外周を覆うように周方向に介在してしまう構成をとることもあり得る。
この場合、一対のサイドギヤ7,9をデフケース3に収容した状態で、デフケース3の外側から一対のサイドギヤ7,9に対してピニオン5を組付けることができず、デフケース3を分割構造にしなければならなかった。
これに対して、ギヤの噛み合い部15を、フェースギヤ組で構成すると、ギヤ部材17のギヤ部8,10の背面側がギヤ部8,10の外周を覆うように周方向に介在することがない。
このため、一対のサイドギヤ7,9をデフケース3に収容した状態で、デフケース3の外側から一対のサイドギヤ7,9に対してピニオン5を組付けることができる。
そこで、デフケース3は、連続する一部材で形成された1ピース構造となっており、外周にピニオン5、一対のサイドギヤ7,9、テーパリング39などを収容可能な開口45が設けられている。
このようなデフケース3に対する各部材の組付けは、まず、開口45からテーパリング39や一対のサイドギヤ7,9を収容し、所定の位置に配置させる。
次に、開口45から一対のサイドギヤ7,9に対して1つのピニオン5を噛み合い部15で噛み合うように組付け、この組付体をデフケース3内で所定角度回転させ、開口45から一対のサイドギヤ7,9に対してもう1つのピニオン5を噛み合い部15で噛み合うように組付ける。
そして、デフケース3内で、ピニオン5がピニオンシャフト25を挿入可能な孔部に位置するまで組付体を回転させ、孔部からピニオンシャフト25を挿入し、ピン33を挿入することによって組付けを完了する。
このようにデフケース3を1ピース構造とすることにより、デフケース3の部品点数を削減することができると共に、分割構造のデフケース3を組み合わせるための部品点数を削減することができる。
このようなデファレンシャル装置1では、カム部21が、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の内径側に配置されているので、カム部21がサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の軸方向外側に配置されることがなく、軸方向に小型化することができる。
従って、このようなデファレンシャル装置1では、カム部21がサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の軸方向外側に張り出すことが抑制され、小型化することができる。
また、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9の出力部36,38の軸方向中間位置で出力部36,38の外径側に配置されているので、カム部21における応力集中を避け、耐久性を向上することができる。
さらに、一対のサイドギヤ7,9のフランジ部12,14は、カム部21の外径側に配置されているので、カム部21における変形を防止することができ、カム部21のカムスラスト力の発生を安定化することができる。
また、カム部21は、ギヤ部材17と出力部材19とを一体回転可能に係合させるので、差動制限部13で制御された駆動力を直接的に出力部材19に出力することができ、差動機構11における動力伝達を安定化することができる。
さらに、一対のサイドギヤ7,9とデフケース3との間には、差動制限部13を押圧する付勢部材23が配置されているので、差動制限部13に対して予圧を付与して、差動制限部13の断続特性を安定化することができる。
また、ギヤ部材17と出力部材19との間には、ギヤ部材17と出力部材19とを軸方向に付勢する付勢部材23が配置されているので、各部材の軸方向のガタつきを防止でき、差動機構11における動力伝達を安定化することができる。
さらに、デフケース3は、連続する一部材で形成されているので、デフケース3の部品点数と、デフケース3の組付けに要する部品点数とを削減することができる。
また、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9とは、フェースギヤ組からなるので、ギヤの噛み合い部15を軸方向に小型化することができる。
(第2実施形態)
図6を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置101は、一対のサイドギヤ7,9の背面側には、差動制限部13を構成する差動制限部材103,103が配置されている。
そして、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9と差動制限部材103,103との間に配置されている。
なお、第1実施形態と同様の構成には、同様の記号を記し、機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、同様の構成であるので、得られる作用・効果は同等である。
図6に示すように、一対のサイドギヤ7,9は、ギヤ部8,10と出力部36,38とが連続する一部材で形成されている。
なお、ピニオン5のギヤ部と一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10とで構成される噛み合い部15は、ベベルギヤ組からなる。
この一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の背面側には、差動制限部材103,103が配置されている。
差動制限部材103,103は、環状に形成され、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10背面側で出力部36,38の外径側に、一対のサイドギヤ7,9と摩擦部材としてのテーパリング39,39との軸方向間に軸方向移動可能に配置されている。
この差動制限部材103,103は、テーパリング39,39と共に差動制限部13,13を構成しており、差動機構11の回転状況に応じて、ピニオン5との噛み合い反力によって移動される一対のサイドギヤ7,9によって軸方向移動され、テーパリング39,39と摺動し、差動機構11の差動を制限する。
一対のサイドギヤ7,9の背面側には、凹形状のカム面が周方向に複数形成され、差動制限部材103,103の内径側の軸方向端部には凸形状のカム面が周方向に複数形成され、凹形状のカム面と凸形状のカム面が、回転方向に正転側でθ1、逆転側でθ2の傾斜角を対向させて係合されている。
このような差動制限部材103,103は、カム部21を介して一対のサイドギヤ7,9と一体回転可能に係合され、カム部21のカムスラスト力によって軸方向移動され、差動制限部13における差動制限力が強化されている。
このカム部21は、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10及びフランジ部12,14の内径側に配置されている。
詳細には、サイドギヤ7,9のギヤ部8,10及びフランジ部12,14とカム部21とを径方向から見たときに、サイドギヤ7,9のギヤ部8,10及びフランジ部12,14の軸方向位置とカム部21の軸方向位置との少なくともその一部が、径方向にオーバーラップして配置されている。
このようにカム部21を配置することにより、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の軸方向外側にカム部21が張り出すことがなく、デファレンシャル装置101を軸方向に小型化することができる。
加えて、カム部21の外径側にフランジ部12,14が位置することにより、カム部21における変形を防止することができ、カム部21で安定してカムスラスト力を発生させることができる。
さらには、デファレンシャル装置101のデフケース3は、連続する一部材の1ピース構造で形成されているので、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9は、ベベルギヤ組から構成されているが、各ギヤと差動制限部材103,103とテーパリング39,39とは開口45からデフケース3内部に組付けられるので、部品点数が少なく、構成が簡易化されるので、デファレンシャル装置101をより小型化することができる。
このようなデファレンシャル装置101では、カム部21が、一対のサイドギヤ7,9と差動制限部材103,103との間に配置されているので、差動制限部材103,103が一対のサイドギヤ7,9の背面側に配置されている場合であっても、カム部21がサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の軸方向外側に張り出すことがなく、デファレンシャル装置101を小型化することができる。
(第3実施形態)
図7,図8を用いて第3実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置201は、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9とが、ベベルギヤ組からなる。
なお、他の実施形態と同様の構成には、同様の記号を記し、機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、同様の構成であるので、得られる作用・効果は同等である。
図7,図8に示すように、ピニオン5のギヤ部と一対のサイドギヤ7,9のギヤ部203,205とで構成される噛み合い部207は、ベベルギヤ組からなる。
このベベルギヤで形成された一対のサイドギヤ7,9には、ギヤ部203,205の背面側に、フェースギヤ組で形成されたときと同様に、径方向に延設されたフランジ部12,14が配置されている。
カム部21は、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部203,205及びフランジ部12,14の内径側に配置されている。
詳細には、サイドギヤ7,9のギヤ部203,205及びフランジ部12,14とカム部21とを径方向から見たときに、サイドギヤ7,9のギヤ部203,205及びフランジ部12,14の軸方向位置とカム部21の軸方向位置との少なくともその一部が、径方向にオーバーラップして配置されている。
このフランジ部12,14は、外径側がギヤ部203,205の外周を周方向にわたって覆うことなく、ギヤ部203,205の外周をデフケース3の開口45に露出させるように設けられている。
このため、デフケース3に一対のサイドギヤ7,9を収容した状態で、デフケース3の開口45からピニオン5を一対のサイドギヤ7,9に噛み合わせるように収容させることができ、デフケース3を1ピース構造とすることができる。
このようなデファレンシャル装置201では、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9とが、ベベルギヤ組からなるので、差動機構11の汎用性を向上することができる。
また、デファレンシャル装置201のデフケース3は、連続する一部材の1ピース構造で形成されているので、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9は、ベベルギヤ組から構成されているが、各ギヤとテーパリング39,39とは開口45からデフケース3内部に組付けられるので、部品点数が少なく、構成が簡易化されるので、デファレンシャル装置201をより小型化することができる。
さらに、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部203,205及びフランジ部12,14の内径側に配置されているので、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部203,205の軸方向外側にカム部21が張り出すことがなく、デファレンシャル装置201を軸方向に小型化することができる。
(第4実施形態)
図9を用いて第4実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置301は、デフケース3に、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い反力を受ける反力受部303,303が設けられている。
なお、他の実施形態と同様の構成には、同様の記号を記し、機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、同様の構成であるので、得られる作用・効果は同等である。
図9に示すように、一対のサイドギヤ7,9は、ギヤ部8,10が設けられたギヤ部材17と、出力部36,38が設けられた出力部材19とを有し、ギヤ部材17と出力部材19とがカム部21を介して一体回転可能に係合されている。
なお、ピニオン5のギヤ部と一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10とで構成される噛み合い部15は、フェースギヤ組からなる。
この一対のサイドギヤ7,9を構成する出力部材19は、差動機構11の回転状況に応じて、一対のサイドギヤ7,9の回転により発生するカム部21のカムスラスト力によって軸方向移動され、差動制限部13を作動させ、差動機構11の差動を制限する。
一方、一対のサイドギヤ7,9を構成するギヤ部材17,17の背面側には、デフケース3に設けられた反力受部303,303が配置されている。
反力受部303,303は、デフケース3の差動制限部13,13の外径側でギヤ部材17,17の背面側に軸方向に対向して位置する壁部となっており、スラストワッシャ302,302を介してギヤ部材17,17の背面側と軸方向に当接している。
なお、ギヤ部材17,17と反力受部303,303との間のスラストワッシャ302,302は、互いの相対回転を許容するスラストベアリングであってもよい。
この反力受部303,303は、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との間に噛み合い反力が発生したときに、ギヤ部材17,17の軸方向移動によってギヤ部材17,17と強く当接し、一対のサイドギヤ7,9の噛み合い反力を受ける。
ここで、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との間の噛み合い反力は、駆動源からの駆動力による車両の走行時だけでなく、車両の減速時などに車両が走行しているときの車輪側からの動力によっても発生する。
車輪側からの動力によってピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との間に噛み合い反力が発生する場合には、差動制限部13による差動制限トルクをできるだけ小さくしたいが、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い反力が差動制限部13に入力される場合には、差動制限トルクを小さくすることができない。
そこで、デフケース3にピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い反力を受ける反力受部303,303を設けることにより、差動制限部13に噛み合い反力が入力されることがない。
このため、差動制限部13における差動制限トルクの調整や発生は、カム部21のカム面の傾斜角度θの設定のみでカムスラスト力を調整することができ、差動制限部13の断続特性を容易に調整することができる。
このようなデファレンシャル装置301では、デフケース3に、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い反力を受ける反力受部303,303が設けられているので、差動制限部13に噛み合い反力が入力されることがなく、カム部21のみの調整で差動制限部13の断続特性を調整することができる。
(第5実施形態)
図10,図11を用いて第5実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置401は、一対のサイドギヤ7,9の間に、カム部21のカムスラスト反力を受ける受部403,403が設けられている。
また、一対のサイドギヤ7,9の間には、スラストブロック405が配置され、受部403,403は、一対のサイドギヤ7,9とスラストブロック405との間に設けられている。
なお、他の実施形態と同様の構成には、同様の記号を記し、機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、同様の構成であるので、得られる作用・効果は同等である。
図10,図11に示すように、一対のサイドギヤ7,9の軸方向間には、スラストブロック405が配置されており、スラストブロック405の径方向への規制は一対のピニオン5,5の先端面で行われている。
なお、ピニオン5のギヤ部と一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10とで構成される噛み合い部15は、フェースギヤ組からなる。
スラストブロック405は、環状に形成され、中央部にピニオンシャフト25が挿通され、一対のサイドギヤ7,9の軸方向間でデフケース3と一体回転可能に配置されている。
このスラストブロック405の外径側と一対のサイドギヤ7,9のギヤ部材17,17の内径側との間には、受部403,403が設けられている。
この受部403,403は、カム部21でカムスラスト反力が発生し、ギヤ部材17,17がそれぞれ軸方向内側に向けて移動されたときに、スラストブロック405とギヤ部材17,17とが当接し、スラストブロック405がカム部21のカムスラスト反力を受ける。また、受部403,403は、カム部21の軸方向に沿って配置されている。
ここで、一対のサイドギヤ7,9の間にカム部21のカムスラスト反力を受ける受部を設けていない場合、カム部21で発生するカムスラスト反力をピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い部15で受けることになる。
このようにカム部21のカムスラスト反力を噛み合い部15で受けてしまうと、ピニオン5のギヤ部や一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の歯面に変形や磨耗が生じるなど、ギヤの強度と耐久性が低下される恐れがあり、十分な強度と耐久性を考慮して、各部材の厚肉化や大型化が必要であった。
そこで、一対のサイドギヤ7,9の間にカム部21のカムスラスト反力を受ける受部403,403を設けることにより、カム部21のカムスラスト反力が噛み合い部15に入力されることがなく、ピニオン5のギヤ部や一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の強度を保持することができる。
このようなデファレンシャル装置401では、一対のサイドギヤ7,9の間に、カム部21のカムスラスト反力を受ける受部403,403が設けられているので、カム部21のカムスラスト反力がピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い部15に入力されることがなく、ギヤの強度を保持することができる。
また、受部403,403は、一対のサイドギヤ7,9とスラストブロック405との間に設けられているので、カム部21のカムスラスト反力をスラストブロック405で安定して受けることができ、ピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い部15にカムスラスト反力が入力されることを確実に防止することができる。
さらに、受部403,403は、カム部21の軸方向に沿って配置されているので、カムスラスト反力が軸方向に直線的に伝達され、スラストブロック405との当接に際して、サイドギヤ7,9におけるカム部21周辺形状に変形や片磨耗が生じることを防止できる。
(第6実施形態)
図12,図13を用いて第6実施形態について説明する。
本実施の形態に係るデファレンシャル装置501は、受部503,503が、一対のサイドギヤ7,9とピニオンシャフト25との間に設けられている。
なお、他の実施形態と同様の構成には、同様の記号を記し、機能説明は他の実施形態を参照するものとし省略するが、同様の構成であるので、得られる作用・効果は同等である。
図12,図13に示すように、一対のサイドギヤ7,9とピニオンシャフト25との軸方向間には、受部503,503が設けられている。
なお、ピニオン5のギヤ部と一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10とで構成される噛み合い部15は、フェースギヤ組からなる。
受部503,503は、ピニオンシャフト25の外周面と、一対のサイドギヤ7,9のギヤ部材17,17の内径側に軸方向内側に向けて延設されたボス部505,507のピニオンシャフト25との対向面との間に設けられている。また、受部503,503は、カム部21の軸方向に沿って配置されている。
この受部503,503は、カム部21でカムスラスト反力が発生し、ギヤ部材17,17がそれぞれ軸方向内側に向けて移動されたときに、ピニオンシャフト25とギヤ部材17,17のボス部505,507とが当接し、ピニオンシャフト25がカム部21のカムスラスト反力を受ける。
このように一対のサイドギヤ7,9とピニオンシャフト25との間に受部503,503を設けることにより、カム部21のカムスラスト反力が噛み合い部15に入力されることがなく、ピニオン5のギヤ部や一対のサイドギヤ7,9のギヤ部8,10の強度を保持することができる。
このようなデファレンシャル装置501では、受部503,503が、一対のサイドギヤ7,9とピニオンシャフト25との間に設けられているので、別部材を用いることなく、カム部21のカムスラスト反力がピニオン5と一対のサイドギヤ7,9との噛み合い部15に入力されることがなく、ギヤの強度を保持することができる。
また、受部503,503は、カム部21の軸方向に沿って配置されているので、カムスラスト反力が軸方向に直線的に伝達され、ピニオンシャフト25との当接に際して、ギヤ部材17,17におけるボス部505,507などカム部21周辺形状に変形や片磨耗が生じることを防止できる。
なお、本発明の実施の形態に係るデファレンシャル装置では、差動制限部において、デフケースと出力ギヤとの間にテーパリングが配置されているが、これに限らず、デフケースと出力ギヤとの間にテーパリングを配置させずに、デフケースと出力ギヤとを摺動させてもよい。或いは、摩擦部材としては、テーパリングに限らずに、フラットなディスクなど、他の摩擦部材を用いることができる。
また、カム部21は、一対のサイドギヤ7,9のうち、一方のギヤに対してのみ配置してもよい。
さらに、カム部21では、複数の係合凹部41と複数の係合凸部43との回転方向の係合面を正転(車両前進)方向でθ1、逆転(車両後退)方向でθ2のそれぞれ傾斜されたカム角度を設定することで、車両の前後進でデファレンシャル装置の差動制限力を異ならせることができる。
このようなアシンメトリックな差動制限特性を有するデファレンシャル装置は、小型・軽量であって低コストに製品化が達成できれば、FFベースのスポーツ車両や一般車両、或いは電動モータ駆動車両など、多くの領域の車両において操安性を向上させることができる。
1,101,201,301,401,501…デファレンシャル装置
3…デフケース
5…ピニオン(差動ギヤ)
7,9…サイドギヤ(出力ギヤ)
8,10,203,205…ギヤ部
11…差動機構
12,14…フランジ部
13…差動制限部
17…ギヤ部材
19…出力部材
21…カム部
23…付勢部材
25…ピニオンシャフト
36,38…出力部
103…差動制限部材
403,503…受部
405…スラストブロック

Claims (9)

  1. 回転可能に配置されたデフケースと、このデフケースに支承されて自転可能であると共に前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、この差動ギヤと噛み合って相対回転可能な一対の出力ギヤとを有する差動機構と、前記デフケースと前記出力ギヤとの間に設けられ前記差動機構の差動を制限する差動制限部とを備えたデファレンシャル装置であって、
    前記出力ギヤは、ギヤ部が設けられたギヤ部材と、前記出力ギヤに入力された駆動力を出力する出力部材とを有し、
    前記ギヤ部材と前記出力部材とを一体回転可能に係合させ、前記出力ギヤに入力する駆動力で前記差動制限部を作動させるカム部を有し、
    前記カム部は、前記ギヤ部材のギヤ部の内径側に配置され、
    前記差動制限部は、前記デフケースと前記出力部材との間に設けられ
    前記ギヤ部材のギヤ部の背面側には、径方向に延設されたフランジ部が設けられ、
    前記フランジ部は、前記カム部の外径側に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
    前記カム部は、前記出力部材の出力部の軸方向中間位置で前記出力部の外径側に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項1又は2記載のデファレンシャル装置であって、
    前記ギヤ部材と前記出力部材との間には、前記差動制限部を押圧する付勢部材が配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデファレンシャル装置であって、
    前記デフケースは、連続する一部材で形成されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のデファレンシャル装置であって、
    前記差動ギヤと一対の前記出力ギヤとは、フェースギヤ組からなることを特徴とするデファレンシャル装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のデファレンシャル装置であって、
    前記差動ギヤと一対の前記出力ギヤとは、ベベルギヤ組からなることを特徴とするデファレンシャル装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のデファレンシャル装置であって、
    一対の前記出力ギヤの間には、前記カム部のカムスラスト反力を受ける受部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  8. 請求項記載のデファレンシャル装置であって、
    一対の前記出力ギヤの間には、スラストブロックが配置され、
    前記受部は、一対の前記出力ギヤと前記スラストブロックとの間に設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  9. 請求項8記載のデファレンシャル装置であって、
    前記差動機構は、前記デフケースと一体回転可能に配置されると共に前記差動ギヤを自転可能に支持するピニオンシャフトを有し、
    前記受部は、一対の前記出力ギヤと前記ピニオンシャフトとの間に設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
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