JP2018099999A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤノイズや異音を要因とした振動や騒音を低減させることができるハイブリッド車両の駆動装置を提供する。
【解決手段】駆動力源としてエンジン1とロータ3aを有するモータ3とを備え、前記ロータ3aに連結された第1回転軸3bと、前記第1回転軸3bと平行に配置され、かつ前記エンジンからの動力が伝達される第2回転軸13と、前記第1回転軸3bおよび前記第2回転軸13に設けられ、かつ前記第1回転軸3bおよび前記第2回転軸13を動力伝達可能に連結するギヤ対21とを備えたハイブリッド車両の駆動装置において、前記第1回転軸3bは、前記ロータ3aに前記ギヤ21対側から挿入されかつ嵌合し、前記ロータ3aに対する前記嵌合の長さが、前記ロータ3aの厚みの少なくとも半分の位置である。
【選択図】図2

Description

この発明は、駆動力源としてエンジンとモータとを備え、特にエンジンの回転変動による振動や騒音を低減させるハイブリッド車両の駆動装置に関するものである。
特許文献1には、エンジンと二つのモータとを備えたハイブリッド車両の駆動装置が記載されている。このハイブリッド車両の駆動装置は、エンジンが出力した動力を、第1モータ側と駆動軸側とに分配して伝達する動力分配機構が設けられている。上記の動力分配機構は、サンギヤ、キャリア、ならびに、リングギヤの回転要素からなるシングルピニオン型の遊星歯車機構から構成されている。また、このハイブリッド車両の駆動装置には、大径のギヤと小径のギヤとからなるリダクションギヤ(減速機構)が設けられている。このように歯車を利用して動力を伝達する機構(動力伝達機構)では、互いに噛み合う駆動側と歯車と被駆動側の歯車との回転により駆動側から被駆動側へ動力を伝達するので、剛性や摩耗などに対する高い耐久性などの機械的な強度が要求される。また、これら動力分配機構やリダクションギヤは、回転しつつ動力を伝達するので振動やそれに伴う騒音(ガタ打ち音)が生じやすい。そこで、特許文献1に記載された駆動装置では、例えば、上記の振動によって、駆動装置のケースに回転軸などの回転部材が衝突して生じるガタ打ち音を低減するために、回転部材とケースの内壁との間に弾性部材が設けられている。
国際公開第2013/128586号
特許文献1に記載されている駆動装置によれば、上述した回転部材とケースの内壁との間に弾性部材を設けることによって、その弾性部材が回転部材をケースの内壁に向かって押し付けるので、ガタ打ちが発生しても回転部材は内壁側に衝突させられる。そのため、ケースの外壁側にはガタ打ちによる衝撃力が入力されないので、ケースの外壁の表面が振動することによるガタ打ち音が低減される。一方、上述したような歯車を用いた動力伝達機構では、上記の振動やガタ打ち音に加えて、歯車同士の噛み合いにおけるギヤノイズやエンジンの回転変動による異音(ガラ音とも称する)が発生する。しかしながら、上述した特許文献1の駆動装置では、ケースとのガタ打ち音を低減できるものの、上記のギヤノイズや異音までを考慮したものではない。したがって、このギヤノイズや異音を要因として振動あるいは騒音が増大するおそれがあり改善の余地があった。
この発明は上記の技術的課題に着目して創作されたものであり、ギヤノイズや異音を要因とした振動や騒音を低減させることができるハイブリッド車両の駆動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、駆動力源としてエンジンとロータを有するモータとを備え、前記ロータに連結された第1回転軸と、前記第1回転軸と平行に配置され、かつ前記エンジンからの動力が伝達される第2回転軸と、前記第1回転軸および前記第2回転軸に設けられ、かつ前記第1回転軸および前記第2回転軸を動力伝達可能に連結するギヤ対とを備えたハイブリッド車両の駆動装置において、前記第1回転軸は、前記ロータに前記ギヤ対側から挿入されかつ嵌合し、前記ロータに対する前記嵌合の長さが、前記ロータの厚みの少なくとも半分の位置であることを特徴とするものである。
この発明のハイブリッド車両の駆動装置によれば、第1回転軸が、第1回転軸と第2回転軸とに設けられたギヤ対側からロータに挿入されかつ嵌合している。また、その嵌合の長さは、軸線方向におけるロータの厚みの少なくとも半分の位置になるように構成されている。つまり、前掲した国際公開第2013/128586号などの従来知られている構成に比べて、第1回転軸とロータとを嵌合した第1回転軸の先端の位置がロータ側になり、つまり回転軸の長さが長くなるように構成されている。そのため、その第1回転軸における剛性は低下し、その結果、上記のギヤ対におけるエンジンからの回転変動によって生じる異音(ガラ音)を低減させることができる。また、上述したように剛性が低減することによって、第1回転軸における共振点も低周波側に変位するため、上記のギヤ対で生じるギヤノイズを低減させることができる。
この発明で対象とすることのできるハイブリッド車両におけるパワートレーンの一例を模式的に示す図である。 この発明の実施形態における一例を示す図であって、第2モータの回転軸ならびにその回転軸に連結されたギヤ対の断面図を示す図である。 この発明の実施形態における回転軸のコンプライアンスおよび動剛性を説明する図であって、(a)は、コンプライアンスと周波数との関係を示す図であって、(b)は、動剛性と周波数との関係を示す図である。 図2に示す第2モータの回転軸、ロータ軸、ならびにケースの組み付け方を説明する図である。 この発明の実施形態における他の例を説明する図である。
つぎに、この発明の実施形態を図を参照しつつ説明する。図1は、この発明で対象とするハイブリッド車両の駆動装置の一例を示す図であって、そのハイブリッド車両Ve(以下、単に車両Veとも記す)のパワートレーンの一例を示すスケルトン図である。このパワートレーンには、主原動機としてエンジン(ENG)1、および、第1モータ(MG1)2ならびに第2モータ(MG2)3の複数の駆動力源を備えている。車両Veは、エンジン1が出力する動力を、動力分割機構4によって第1モータ2側と駆動軸5側とに分割して伝達するように構成されている。また、第1モータ2で発生した電力を第2モータ3に供給し、第2モータ3が出力する駆動力を駆動軸5および駆動輪6に付加することができるように構成されている。
第1モータ2および第2モータ3は、いずれも、駆動電力が供給されることによりトルクを出力するモータとしての機能と、トルクが与えられることにより発電電力を発生する発電機としての機能(発電機能)との両方を兼ね備えた電動機である。それら第1モータ2および第2モータ3としては、例えば、永久磁石式同期モータあるいは誘導モータなどの交流モータが用いられる。なお、上記の第1モータ2および第2モータ3は、図示しないインバータなどを介してバッテリやキャパシタなどの蓄電装置に電気的に接続されており、その蓄電装置から電力が給電され、または発電した電力を蓄電装置に充電することもできるように構成されている。
動力分割機構4は、エンジン1および第1モータ2と駆動輪6との間でトルクを伝達する伝動機構であり、サンギヤ7、リングギヤ8、および、キャリア9を有する遊星歯車機構によって構成されている。図1に示す例では、シングルピニオン型の遊星歯車機構が用いられている。遊星歯車機構のサンギヤ7に対して同心円上に、内歯歯車のリングギヤ8が配置されている。これらサンギヤ7とリングギヤ8とに噛み合っているピニオンギヤ10がキャリア9によって自転および公転が可能なように保持されている。
動力分割機構4は、エンジン1および第1モータ2と同一の軸線上に配置されている。動力分割機構4を構成している遊星歯車機構のキャリア9に、エンジン1の出力軸1aが連結されている。その出力軸1aは、エンジン1から駆動輪6に到る動力伝達経路において動力分割機構4の入力軸となる。また、キャリア9には、エンジン1の出力軸1aが連結されていることに加えて、オイルポンプ11の回転軸11aが連結されている。なお、図1には省略してあるものの、エンジン1とキャリア9との間に適宜のダンパやトルクリミッタを設けてもよい。
遊星歯車機構のサンギヤ7には、第1モータ2が連結されている。第1モータ2は、動力分割機構4に隣接してエンジン1とは反対側(図1の左側)に配置されている。その第1モータ2のロータ2aに一体となって回転する回転軸2bが、サンギヤ7に連結されている。なお、回転軸2bおよびサンギヤ7の回転軸は中空軸になっている。それら回転軸2bおよびサンギヤ7の回転軸の中空部に、上記のオイルポンプ11の回転軸11aが配置されている。すなわち、その回転軸11aは、上記の中空部を通ってエンジン1の出力軸1aに連結されている。
遊星歯車機構のリングギヤ8の外周部分に、外歯歯車の出力ギヤ12がリングギヤ8と一体に形成されている。また、動力分割機構4および第1モータ2の回転軸線と平行に、カウンタシャフト13が配置されている。このカウンタシャフト13の一方(図1での右側)の端部に、上記の出力ギヤ12と噛み合うカウンタドリブンギヤ14が一体となって回転するように取り付けられている。このカウンタドリブンギヤ14は、出力ギヤ12よりも大径に形成されており、出力ギヤ12から伝達されたトルクを増幅させるように構成されている。一方、カウンタシャフト13の他方(図1での左側)の端部には、カウンタドライブギヤ(ファイナルドライブギヤ)15がカウンタシャフト13に一体となって回転するように取り付けられている。カウンタドライブギヤ15は、終減速機であるデファレンシャルギヤ16のデフリングギヤ(ファイナルドリブンギヤ)17と噛み合っている。したがって、動力分割機構4のリングギヤ8は、上記の出力ギヤ12、カウンタシャフト13、カウンタドリブンギヤ14、カウンタドライブギヤ15、および、デフリングギヤ17からなる出力ギヤ列18を介して、駆動軸5および駆動輪6に動力伝達可能に連結されている。
この車両Veのパワートレーンは、上記の動力分割機構4から駆動軸5および駆動輪6に伝達されるトルクに、第2モータ3が出力するトルクを付加することができるように構成されている。具体的には、第2モータ3のロータ3aに一体となって回転する回転軸3bが、上記のカウンタシャフト13と平行に配置されている。その回転軸3bの先端(図1での右端)に、上記のカウンタドリブンギヤ14と噛み合うドライブギヤ19が一体となって回転するように取り付けられている。したがって、動力分割機構4のリングギヤ8には、上記のようなデフリングギヤ17およびドライブギヤ19を介して、第2モータ3が動力伝達可能に連結されている。すなわち、リングギヤ8は、第2モータ3と共に、デフリングギヤ17を介して、駆動軸5および駆動輪6に動力伝達可能に連結されている。なお、上記の第2モータ3が、この発明の実施形態における「モータ」に相当し、第2モータ3の回転軸3bがこの発明の実施形態における「第1回転軸」に相当し、カウンタシャフト13がこの発明の実施形態における「第2回転軸」に相当する。
また、この車両Veのパワートレーンにおけるケーシング20は、前述の図1に示すように、エンジン1のクランクケース(図示せず)に連結されるハウジング20aと、ハウジング20aに連結され、ケーシング20の胴体部分を構成して主要な歯車機構や各モータ2,3などを収容するケース20bと、ケース20bにおけるハウジング20a側(エンジン1側)と反対側の後端20cが開口する開口部(図1での左側)に連結されるリアカバー20dとから構成されている。そして、これらハウジング20a、ケース20b、ならびに、リアカバー20dの各部材の軸線方向における端面をボルト等によって締結することにより一つのケーシング20として機能するように構成されている。
このように構成されたハイブリッド車両Veでは、上述したように、エンジン1から動力が、動力分割機構4、および、出力ギヤ列18を介して、駆動軸5および駆動輪6に動力伝達可能に連結され、また、デフリングギヤ17およびドライブギヤ19を介して、第2モータ3が動力伝達可能に連結されている。つまり、エンジン1の爆発による回転変動が、上記の各ギヤ対に伝達される。したがって、例えば、第2モータ3の回転軸3b、ならびに、その回転軸3bの端部に取り付けられたドライブギヤ19には、エンジン1からの回転変動が伝達され、ドライブギヤ19の回転方向、あるいは、ドライブギヤ19とカウンタドリブンギヤ14とがはす歯歯車から構成されていることにより第2モータ3の回転軸3bに軸線方向における回転変動が伝達される。
そのような場合に、例えば、ハイブリッド走行モード(HVモード)で第2モータ3がONされている場合には、エンジン1からの回転変動によって、第2モータ3の回転軸3bに連結されたドライブギヤ19と、そのドライブギヤ19に噛み合うカウンタドリブンギヤ14とのギヤ対21の歯面に作用するトルクが変化する。また、例えば、第2モータ3が回生状態である被駆動の状態から電気走行モード(EVモード)の駆動の状態に切り替わる際には、第2モータ3の回転方向が変化して瞬間的にトルク抜けが生じる。つまり、このように第2モータ3がONされた状態において、回転軸3bに連結されたギヤ対21の歯面に作用するトルクが変化するなどによって第2モータ3におけるギヤ対21が浮遊状態(フロートとも称する)となる場合がある。そして、このような場合には、そのギヤ対21、すなわちドライブギヤ19とそのドライブギヤ19に噛み合うカウンタドリブンギヤ14との間で異音(ガラ音)が発生する。さらに、第2モータが回転する際には、ドライブギヤ19とカウンタドリブンギヤ14との間でギヤノイズが発生する。このギヤノイズは、例えばギヤ対21の歯面が摩耗することによる噛み合い伝達誤差や動剛性の変化などが要因となって発生する。なお、ここでいう噛み合い伝達誤差とは、歯車が噛み合う時にドライブギヤ19の回転変位に対するカウンタドリブンギヤ14の回転変位の誤差(遅れまたは進み)である。したがって、このような異音やギヤノイズを要因として振動や騒音が発生する。そのため、この発明の実施形態においては、その異音やギヤノイズを低減させるために、第2モータ3の回転軸3bにおける剛性を低減させるように構成されている。
図2は、その第2モータ3、回転軸3b、ならびに、回転軸3bに取り付けられたギヤ対21を具体的に示した断面図であって、回転軸3bとロータ軸3cの嵌合されている位置が従来よりロータ3a側に向けて延伸しており、図2に示す例では、回転軸3bの先端(図2での左側)が第2モータ3のロータ軸3cを支持する軸受22付近でスプライン嵌合されている。すなわち、従来の構造では、例えば前掲の国際公開第2013/128586号に記載されているように、軸受23の外周側でロータ軸3cと第2モータ3の回転軸3bとがスプライン嵌合しており、回転軸3bの長さは軸受24から軸受23付近までとされている。これに対して、図2に示す例では、上記のスプライン嵌合の位置が従来に比べてロータ3a側に向けて延伸しており、回転軸3bの長さは、軸受24から軸受22付近までとされている。
より具体的に説明すると、先ず、図2に示すように、第2モータ3のロータ軸3cは、そのロータ軸3cの両端でかつ外周側に設けられている軸受22および軸受23によってケーシング20に対して回転可能に支持されている。また、回転軸3bは、軸受24および軸受25によってケーシング20に対して回転可能に支持されている。そして、これら回転軸3bおよびロータ軸3cは、スプライン嵌合によって相対回転不能に連結されている。つまり、回転軸3bの軸線方向において回転軸3bの外周面にはスプライン歯26が形成されており、ロータ軸3cの軸線方向においてロータ軸3cの内周面にはスプライン歯27が形成され、これらが互いに相対回転不能に嵌合されている。なお、この回転軸3bとロータ軸3cとを嵌合する位置は、少なくとも、ロータ軸3cの軸線方向において、ロータ3aの厚みの半分の位置であればよい。
このように、回転軸3bとロータ軸3cとの嵌合する位置を、従来より少なくとも軸線方向でロータ3a側に向けて、ロータ3aの厚さの半分の位置とすることにより、回転軸3bの長さが長くなり、回転軸3bの捩り方向の剛性を低下させることができる。そのため、上述したように、第2モータ3がONの状態で生じる異音を低減させることができる。つまり、カウンタドリブンギヤ14とドライブギヤ19とのギヤ対21で発生する異音(ガラ音)を低減させることができる。
また併せて、このように回転軸3bの長さを長くすることによって、回転軸3bの共振点を低周波数側に変位させることができる。図3(a)は、回転軸3bが駆動の場合(ドライブ側)と被駆動の場合(ドリブン側)との変位を示したものであって、図示するH1は駆動側の変位を示し、H2は被駆動側の変位を示している。また、縦軸がコンプライアンスを示し、横軸が周波数を示している。なお、上記のコンプライアンスとは、回転軸3bが外力を受けたときにその影響を受けて回転軸3bが回転する傾向を示す数値であって、そのコンプライアンスが大きいほど(すなわち剛性が低いほど)、回転軸3bは加えられた力によって回転しやすくなる。そして、そのコンプライアンスの示す曲線は、図3(a)のようにその曲線の変位を周波数として示す。また、このコンプライアンスは剛性の逆数で示すことができる。
図3に示す例では、特に、所定の範囲Aにおいて共振点を低減させるように構成された例を示している。この所定の範囲Aとは、上述したギヤノイズ等による振動によって運転者や搭乗者が違和感を感じやすい範囲である。したがって、この発明の実施形態では、上述したように、回転軸3bの長さを長くすることによって回転軸3bの剛性を低減させることができ、それに伴って、共振点が低周波側に変位する。より具体的には、その回転軸3bの共振点は、破線で囲った従来の場合の共振点と比べて低周波側に変位する。そのため、このように共振点を低周波側に変位させることができるためカウンタドリブンギヤ14とドライブギヤ19とのギヤ対21で発生するギヤノイズを低減させることができる。つまり、この発明の実施形態によれば、回転軸3bとロータ軸3cとの嵌合する位置を従来よりロータ3a側とし、回転軸3bの長さを所定の長さ以上に長くすることで、その回転軸3bの剛性ならびに共振点を低減させることができ、言い換えればこのような簡単な構成によって、ギヤノイズと異音との双方を低減させることができる。
さらに、このように回転軸3bの長さを長くすることによって共振点が低周波側に変位するため、H1が示すコンプライアンスは大きくなる。言い換えれば、そのコンプライアンスの逆数である動剛性は低減される。そのため、図3(a)で示した所定の範囲Aに対応する動剛性も図3(b)に示すように低減する。
つぎに、上述した回転軸3bとロータ軸3cとの嵌合する位置をロータ3a側に延伸させた場合の回転軸3bと第2モータとの組み付け方について説明する。図4は、図2に示した構成を分解したものであって、ケーシング20の一部、第2モータ3、第2モータ3の回転軸3b、ならびに、カウンタシャフト13を示している。先ず、図4に示すように、ケーシング20に対して、ロータ3a、ロータ軸3c、そのロータ軸3cを支持する軸受22,23が一体となった第2モータ3を組み付ける。ついで、カウンタドリブンギヤ14が取り付けられたカウンタシャフト13をケーシング20に組み付けつつ、それと同時にカウンタドリブンギヤ14とドリブンギヤ19とを噛ませながら回転軸3bを支持する軸受24,25が一体となった回転軸3bをロータ軸3cに連結させる。なお、上記のカウンタシャフト13と回転軸3bとを同時に組み付ける工程は、必ずしも同時でなくてもよく、その場合には、回転軸3bを二等分などに分割して、分割した一方の回転軸3bを先にロータ軸3cと連結させる。つまり、回転軸3bを分割した場合には、組み付ける際に、カウンタシャフト13と回転軸3bとを同時に組み付けることがない程度に、回転軸3bの長さを分割する。その場合には、上述したように、先に分割した一方の回転軸3bをロータ軸3cと連結する。そして、それ以降の順序は上述した順序と同様であって、ケーシング20に第2モータ3を取り付け、カウンタシャフト13、分割した他方の回転軸3bの順に取り付けることによって、組み付けることができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上述した例に限定されないのであって、この発明の目的を達成する範囲で適宜変更してもよい。例えば、上述した実施形態では、回転軸3bの長さを長くすることによって剛性を低減させている。要は、この発明の実施形態では、回転軸3bの剛性を低減させることができればよく、例えば、図5に示すように、その回転軸3bの長さに代えて回転軸3bの一部の外径(厚さ)の大きさを変更することによって、剛性を低減させてもよい。具体的には、図5に示す例では、ドライブギヤ19と軸受25との間の回転軸3bの外径を従来より小さく、あるいは、回転軸3bにおける先端の外径より小さくするように構成されている。また、回転軸3bの長さと、回転軸3bの外径の大きさとの両方を調整して剛性を低減させてもよい。さらに、上述した例では、第2モータ3の回転軸3bの長さを変更したが、同様の効果を得られれば第2モータ3の回転軸3bでなくその他の回転軸の長さや外径の大きさを変更してもよい。
1…エンジン(ENG)、 1a…出力軸、 2…第1モータ(MG1)、 2a,3a…ロータ、 2b,3b、11a…回転軸、 3…第2モータ(MG2)、 3c…ロータ軸、 4…動力分割機構(伝動機構)、 5…駆動軸、 6…駆動輪、 7…サンギヤ、 8…リングギヤ、 9…キャリア、 10…ピニオンギヤ、 11…オイルポンプ、 12…出力ギヤ、 13…カウンタシャフト、 14カウンタドリブンギヤ、 15…カウンタドライブギヤ、 16…デファレンシャルギヤ、 17…デフリングギヤ、 18…出力ギヤ列、 19…ドライブギヤ、 20…ケーシング、 20a…ハウジング、 20b…ケース、 20c…リアカバー、 21…ギヤ対、 22,23,24,25…軸受、 26,27…スプライン歯、 Ve…車両。

Claims (1)

  1. 駆動力源としてエンジンとロータを有するモータとを備え、前記ロータに連結された第1回転軸と、前記第1回転軸と平行に配置され、かつ前記エンジンからの動力が伝達される第2回転軸と、前記第1回転軸および前記第2回転軸に設けられ、かつ前記第1回転軸および前記第2回転軸を動力伝達可能に連結するギヤ対とを備えたハイブリッド車両の駆動装置において、
    前記第1回転軸は、前記ロータに前記ギヤ対側から挿入されかつ嵌合し、前記ロータに
    対する前記嵌合の長さが、前記ロータの厚みの少なくとも半分の位置である
    ことを特徴とするハイブリッド車両の駆動装置。

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