JP6233324B2 - 車両の回転軸の支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の回転軸の支持構造に係り、回転軸で発生する歯打ち音および異音の低減に関するものである。
電動機のロータ軸と、そのロータ軸とスプライン嵌合する駆動軸とを含み、ロータ軸と駆動軸とが少なくとも1つの軸受で回転軸心まわり回転可能に支持されている車両の回転軸の支持構造が実現されている。例えば特許文献1に上述した構造が開示されている。特許文献1に記載の駆動装置は、電動機とエンジンとを駆動源とするハイブリッド形式の駆動装置で構成され、エンジンの動力がエンジン側ドライブギヤ23およびエンジン側カウンタドリブンギヤ27を介してカウンタシャフト20に伝達されるとともに、モータ12(電動機)の動力が駆動軸18、モータ側ドライブギヤ29およびモータ側ドリブンギヤ28を介してカウンタシャフト20に伝達されるように構成されている。
特許文献1の構成において、エンジンのトルク変動がカウンタシャフト20に伝達されると、モータ側ドリブンギヤ28およびモータ側ドライブギヤ29を介して駆動軸18にもトルク変動が伝達される。このとき、モータ12のトルクが0Nm或いは0Nmに近い場合には、モータ12のロータ軸17が浮遊状態になっているため、駆動軸18が回転変動し、駆動軸18のスプライン歯とロータ軸17のスプライン歯との間で衝突が生じることで歯打ち音が発生する。特許文献1では、この歯打ち音を低減するため、駆動軸18とロータ軸17とのスプライン嵌合部の間にOリングからなる弾性部材70を介挿することで、スプライン歯の衝突力を低減して歯打ち音を低減している。
特開2011−214646号公報 特開2009−161073号公報 特表2010−533827号公報
ところで、特許文献1において、駆動軸18に形成されるモータ側ドライブギヤ29およびカウンタシャフト20に形成されるモータ側ドリブンギヤ28は、斜歯で形成されている。従って、これらのギヤの間でトルクが伝達されると、回転方向だけでなくスラスト方向(軸方向)にも力が作用する。従って、駆動軸18にエンジンのトルク変動が伝達されると、駆動軸18が回転方向だけでなく、スラスト方向にも変動する。従って、駆動軸18がスラスト方向に移動し、駆動軸18がロータ軸17やケースなど駆動軸18に対して軸方向で隣合う部材と衝突することで異音が発生する。なお、特許文献1の構成においても、スラスト方向に作用する力を、OリングとそのOリングと接触するロータ軸17の内周面との摩擦力で受けることができるものの、その力は小さく、十分な異音の低減効果を得ることは困難である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、電動機のロータ軸と、そのロータ軸とスプライン嵌合する駆動軸とを含んで構成される車両の回転軸の支持構造において、歯打ち音や異音を効果的に低減できる機構を提供することにある。
上記目的を達成するための、第1発明の要旨とするところは、(a)電動機のロータ軸と、該ロータ軸とスプライン嵌合する駆動軸とを含み、該電動機のロータ軸と該駆動軸とがそれぞれ少なくとも1つの軸受で共通の回転軸心まわりに回転可能に支持され、エンジンの動力が伝達される動力伝達軸に設けられている第1ギヤと前記駆動軸に設けられてその第1ギヤと動力伝達可能に噛み合う第2ギヤとがそれぞれ斜歯で構成されている車両の回転軸の支持構造であって、(b)前記ロータ軸の端部と前記駆動軸の端部とが、径方向から見て互いに重なる部位が形成され、(c)該部位において、前記ロータ軸と前記駆動軸のうち、外周側に配置される回転軸の内周面と、内周側に配置される回転軸の外周面との間に弾性部材が介挿され、(d)前記外周側に配置される回転軸の内周面および前記内周側に配置される回転軸の外周面の少なくとも一方には、前記弾性部材を密接した状態で収容する収容溝が形成され、(e)前記収容溝を前記回転軸心を通る平面で切断した断面は、少なくとも一辺が前記回転軸心に対して傾斜しており、(f)前記収容溝は、断面が山形に形成され、(g)該収容溝に収容される前記弾性部材の断面は、該収容溝の断面と同じ山形に形成されていることを特徴とする。
また、第2発明の要旨とするところは、(a)電動機のロータ軸と、そのロータ軸とスプライン嵌合する駆動軸とを含み、その電動機のロータ軸とその駆動軸とがそれぞれ少なくとも1つの軸受で共通の回転軸心まわりに回転可能に支持され、エンジンの動力が伝達される動力伝達軸に設けられている第1ギヤと前記駆動軸に設けられてその第1ギヤと動力伝達可能に噛み合う第2ギヤとがそれぞれ斜歯で構成されている車両の回転軸の支持構造であって、(b)前記ロータ軸の端部と前記駆動軸の端部とが、径方向から見て互いに重なる部位が形成され、(c)その部位において、前記ロータ軸と前記駆動軸のうち、外周側に配置される回転軸の内周面と、内周側に配置される回転軸の外周面との間に弾性部材が介挿され、(d)前記外周側に配置される回転軸の内周面および前記内周側に配置される回転軸の外周面の少なくとも一方には、前記弾性部材を密接した状態で収容する収容溝が形成され、(e)前記収容溝を前記回転軸心を通る平面で切断した断面は、少なくとも一辺が前記回転軸心に対して傾斜しており、(f)前記収容溝の前記断面は、その収容溝の溝底に対応する一辺が、前記回転軸心に対して所定の勾配で変化し、前記収容溝に収容される前記弾性部材の断面は、その収容溝の断面と同じ形状に形成されていることを特徴とする。
また、第3発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両の回転軸の支持構造において、前記収容溝が形成されない側の回転軸に、前記弾性部材が相対回転不能、且つ、軸方向の相対移動不能に固定されており、前記弾性部材は、前記回転軸に圧入された断面U字形状の環状の金属環に接着により固定されている、または、前記弾性部材は、前記回転軸に形成された凹溝に圧入によって嵌め着けられていることを特徴とする。
また、第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明の何れか1の車両の回転軸の支持構造において、前記ロータ軸の端部が、前記駆動軸の端部の外周側に配置され、前記ロータ軸の内周面に前記収容溝が形成されていることを特徴とする。
また、第5発明の要旨とするところは、第1発明または第2発明の車両の回転軸の支持構造において、前記ロータ軸の端部が、前記駆動軸の端部の外周側に配置され、前記ロータ軸の内周面および前記駆動軸の外周面に、前記収容溝が形成されていることを特徴とする。
第1発明の車両の回転軸の支持構造によれば、弾性部材を収容する収容溝に弾性部材が密接した状態で収容され、且つ、収容溝の断面の少なくとも一部が回転軸心に対して傾斜しているため、収容溝に傾斜面が形成され、この傾斜面に弾性部材が密接した状態で収容される。これより、ロータ軸および駆動軸にスラスト方向(軸方向)に作用するスラスト力が伝達されると、そのスラスト力が傾斜面に作用し、弾性部材が弾性変形させられる。従って、ロータ軸および駆動軸と、これらの回転軸に対して軸方向で隣合う部材との衝突力が低減されるため、衝突による異音を低減することができる。また、弾性部材が傾斜面を押圧すると、スラスト方向だけでなく径方向にも力が作用し、この径方向に作用する力によって回転方向の摩擦力も増大する。従って、エンジンのトルク変動に起因する、ロータ軸のスプライン歯と駆動軸のスプライン歯との衝突力についても低減されるため、歯打ち音を低減することができる。また、組付の際には、弾性部材が一方の回転軸に固定された状態で他方の回転軸に挿入されるが、弾性部材の外周面には傾斜面が形成されるため、挿入しやすくなる。
また、第2発明の車両の回転軸の支持構造によれば、弾性部材を収容する収容溝に弾性部材が密接した状態で収容され、且つ、収容溝の断面の少なくとも一部が回転軸心に対して傾斜しているため、収容溝に傾斜面が形成され、この傾斜面に弾性部材が密接した状態で収容される。これより、ロータ軸および駆動軸にスラスト方向(軸方向)に作用するスラスト力が伝達されると、そのスラスト力が傾斜面に作用し、弾性部材が弾性変形させられる。従って、ロータ軸および駆動軸と、これらの回転軸に対して軸方向で隣合う部材との衝突力が低減されるため、衝突による異音を低減することができる。また、弾性部材が傾斜面を押圧すると、スラスト方向だけでなく径方向にも力が作用し、この径方向に作用する力によって回転方向の摩擦力も増大する。従って、エンジンのトルク変動に起因する、ロータ軸のスプライン歯と駆動軸のスプライン歯との衝突力についても低減されるため、歯打ち音を低減することができる。また、組付の際には、弾性部材が一方の回転軸に固定された状態で他方の回転軸に挿入されるが、弾性部材の外周面には傾斜面が形成されるため、挿入しやすくなる。
また、第3発明の車両の回転軸の支持構造によれば、ロータ軸および駆動軸にスラスト力が伝達された場合には、そのスラスト力が収容溝に形成されている傾斜面に効率よく伝達されるため、スラスト方向(軸方向)および回転方向の衝突力を効果的に低減することができる。
また、第4発明の車両の回転軸の支持構造によれば、ロータ軸および駆動軸にスラスト力が伝達された場合には、弾性部材がロータ軸に形成される収容溝の傾斜面に押圧されて弾性変形させられるため、ロータ軸および駆動軸と、これら回転軸に軸方向で隣合う部材との衝突力が低減される。また、傾斜面において径方向に作用する力も増加するため、駆動軸のスプライン歯とロータ軸のスプライン歯との衝突力についても低減される。
また、第5発明の車両の回転軸の支持構造によれば、ロータ軸および駆動軸の両方に収容溝が形成される場合であっても、スラスト力が伝達されるとそれぞれの収容溝に形成される傾斜面と弾性部材とが押圧しあうことで、弾性部材が弾性変形させられるため、ロータ軸および駆動軸とこれらの回転軸と隣合う部材との衝突力が低減される。また、ロータ軸の内周面および駆動軸の外周面に収容溝が形成され、弾性部材がこれらの収容溝に収容されるため、弾性部材の軸方向へのズレが防止される。


、本発明が適用されたハイブリッド車両に備えられる駆動装置の構造を説明するための骨子図である。 図1の第2ロータ軸とリダクション軸とのスプライン嵌合部周辺を拡大して示した断面図である。 図2に示す弾性部材およびその周辺の拡大図である。 本発明の他の実施例である第2ロータ軸とリダクション軸とのスプライン嵌合部周辺を拡大して示した断面図である。 本発明のさらに他の実施例である第2ロータ軸とリダクション軸とのスプライン嵌合部周辺を拡大した断面図である。 本発明のさらに他の実施例である第2ロータ軸とリダクション軸との間に介挿される弾性部材周辺を拡大した断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用されたハイブリッド車両10(車両)に備えられる駆動装置12の構造を説明するための骨子図である。駆動装置12は、走行用駆動力源(動力源)として機能し公知のガソリンエンジンやディーゼルエンジン等であるエンジン14と、エンジン14の動力を駆動輪16に伝達する車両用動力伝達装置18(以下、動力伝達装置18という)とを含んでいる。動力伝達装置18は、非回転部材であるケース19内に互いに平行な4つの回転軸心(C1〜C4)を備えて構成されている。第1軸心C1はエンジン14の回転軸心に一致しており、第1軸心C1上には、出力軸20、動力分配機構22、および第1電動機MG1の第1ロータ軸24が回転可能に支持されている。第2軸心C2上には、リダクション軸26および第2電動機MG2の第2ロータ軸28が回転可能に支持されている。第3軸心C3上には、カウンタ軸30が回転可能に支持されている。また、第4軸心C4上には、差動歯車装置すなわちデフギヤ32が回転可能に支持されている。なお、リダクション軸26が、本発明の駆動軸に対応し、第2ロータ軸28が、本発明の電動機のロータ軸に対応し、カウンタ軸30が、本発明の動力伝達軸に対応し、第2電動機MG2が、本発明の電動機に対応している。
第1軸心C1上において、出力軸20はダンパ装置34を介してエンジン14に連結されており、出力軸20と第1電動機MG1との間に動力分配機構22が介挿されている。動力分配機構22は、第1軸心C1まわりに回転可能なサンギヤSおよびリングギヤRと、それらと噛み合うピニオンギヤを自転および公転可能に支持するキャリヤCAとから主に構成されている。サンギヤSは第1電動機MG1の第1ロータ軸24に相対回転不能に連結され、キャリヤCAは出力軸20、ダンパ装置34等を介してエンジン14に接続され、リングギヤRは、カウンタドライブギヤ35が形成されている複合ギヤ軸36の内周部に一体的に形成されている。従って、リングギヤRの回転は、カウンタドライブギヤ35に伝達される。
第2軸心C2上において、第2電動機MG2の第2ロータ軸28がスプライン嵌合部50を介してリダクション軸26に接続されている。リダクション軸26には、斜歯で構成されるリダクションギヤ38が形成され、カウンタ軸30に形成されているカウンタドリブンギヤ40と噛み合っており、リダクションギヤ38およびカウンタドリブンギヤ40によって構成されるギヤ対(斜歯歯車)を介してリダクション軸26とカウンタ軸30とが動力伝達可能に接続される。第2電動機MG2の第2ロータ軸28は、軸方向の両端が玉軸受52および玉軸受54によって第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。また、リダクション軸26は、軸方向の両端が玉軸受56および玉軸受58によって第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。なお、第2電動機MG2の第2ロータ軸28、リダクション軸26、玉軸受52,54,56,58等から、本発明の回転軸の支持構造が構成される。また、カウンタドリブンギヤ40が、本発明の第1ギヤに対応し、リダクションギヤ38が、本発明の第2ギヤに対応している。
第3軸心上に配置されているカウンタ軸30には、カウンタドライブギヤ35およびリダクションギヤ38と噛み合うカウンタドリブンギヤ40と、デフギヤ32に形成されているデフリングギヤ46と噛み合うデフドライブギヤ42とが一体的に形成されている。このように、カウンタドリブンギヤ40がカウンタドライブギヤ35およびリダクションギヤ38と噛み合うことで、カウンタ軸30は、エンジン14および第2電動機MG2に動力伝達可能に接続されることで、エンジン14および第2電動機MG2の動力が伝達される。
第4軸心上に配置されているデフギヤ32は、デフドライブギヤ42と噛み合うデフリングギヤ46を含んで構成されており、左右一対の駆動輪16に適宜回転速度差を付与する差動機構を備えて構成されている。これより、カウンタ軸30はデフギヤ32等を介して駆動輪16に動力伝達可能に接続されている。
第2ロータ軸28とリダクション軸26とは、互いにスプライン嵌合されることで相対回転不能に接続されている。ここで、第2電動機MG2のトルクが0Nmのときに、エンジン14から伝達されるトルク変動がカウンタ軸30等を介してリダクション軸26に伝達されると、第2電動機MG2の第2ロータ軸28が浮遊状態にあることから、リダクション軸26が回転変動し、第2ロータ軸28とリダクション軸26とのスプライン嵌合部50において、互いのスプライン歯の衝突による歯打ち音が発生する。
また、リダクション軸26のリダクションギヤ38、および、カウンタ軸30のカウンタドリブンギヤ40は、何れも斜歯で構成されていることから、リダクション軸26にトルク変動が伝達されると、リダクション軸26が軸方向にも変動し、リダクション軸26および第2ロータ軸28と、これらの回転軸と軸方向で隣合う部材同士とが衝突して異音が発生する。なお、回転軸と軸方向で隣合う部材とは、リダクション軸26が回転軸である場合、第2ロータ軸28やリダクション軸26を回転可能に支持する玉軸受56、58、玉軸受56、58がリダクション軸26に圧入されて一体的に構成される場合にはケース19が該当する。また、第2ロータ軸28が回転軸である場合、リダクション軸26や第2ロータ軸28を回転可能に支持する玉軸受52、54、玉軸受52、54が第2ロータ軸28に圧入されて一体的に構成される場合にはケース19が該当する。
本実施例では、これら歯打ち音および異音を低減するため、リダクション軸26と第2ロータ軸28とのスプライン嵌合部50近傍に、径方向から見てリダクション軸26と第2ロータ軸28とが重なる部位である重複部68が形成されており、この重複部68の互いに対向する壁面の間に弾性部材72が与荷重状態で介挿されている。以下、第2ロータ軸28とリダクション軸26との接続部周辺(スプライン嵌合部50周辺)の構造について説明する。
図2は、図1の第2ロータ軸28とリダクション軸26とのスプライン嵌合部50周辺を拡大して示した断面図である。
第2電動機MG2の第2ロータ軸28は、玉軸受52、54によって第2軸心まわりに回転可能に支持されている。また、第2ロータ軸28の軸方向の一端の内周側には、リダクション軸26の一端を嵌め入れる嵌合穴62が形成され、その嵌合穴62の壁面(内周面)の一部には、リダクション軸26とスプライン嵌合するための内周歯64(スプライン歯)が形成されている。
リダクション軸26は、玉軸受56、58を介して第2軸心C2まわりに回転可能に支持されている。また、リダクション軸26の嵌合穴62に嵌め入れられる側に対応する軸方向の一端の外周面には、第2ロータ軸28とスプライン嵌合する外周歯66(スプライン歯)が形成されている。そして、リダクション軸26が第2ロータ軸28の嵌合穴62内に嵌め入れられ、第2ロータ軸28の内周歯64とリダクション軸26の外周歯66とがスプライン嵌合されることで、第2ロータ軸28とリダクション軸26とが相対回転不能に保持される。
また、第2ロータ軸28の端部(一端)がリダクション軸26の端部(一端)の外周側に配置されており、第2ロータ軸28の端部とリダクション軸26の端部とが径方向から見て互いに重なる重複部68が、スプライン嵌合部50(内周歯64、外周歯66)を除いて形成されている。この重複部68には、第2ロータ軸28の内周歯64およびリダクション軸26の外周歯66が形成されていないことから、この重複部68にあっては、第2ロータ軸28(嵌合穴62)の内周面とリダクション軸26の外周面との間に径方向の間隙が形成されている。そして、この間隙によって形成される環状空間に、ゴムあるいは樹脂で形成される環状の弾性部材72が与荷重状態で介挿されている。
図3は、弾性部材72およびその周辺の拡大図である。弾性部材72は、第2軸心C2を通る平面で切った断面が、長方形と、その長方形の一辺を底辺とする山形(三角形)とを組み合わせた五角形に形成されている。なお、本明細書において、特に言及しなり限り、断面とは、第2軸心C2を通る平面で切った断面が対応するものとする。図3に示すように、前記断面において山形(三角形)の頂点が第2軸心C2に対して最も離れた位置(外周端部)に位置し、第2軸心C2に対して最も近い一辺は第2軸心C2に対して平行となっている。従って、弾性部材72は、外周側に位置する壁面が凸状に突き出した環状形状を有している。
弾性部材72の内周側は、断面が略U字形状の環状の金属環74に覆われており、接着等で固定されている。金属環74は、後述する収容溝80が形成されないリダクション軸26の外周面に圧入されることで、リダクション軸26に対して相対回転不能且つ軸方向への相対移動不能に固定されている。従って、弾性部材72についても、リダクション軸26に対して、相対回転不能且つ軸方向への相対移動不能に固定されている。
第2ロータ軸28の嵌合穴62の壁面(内周面)には、第2軸心C2を通る平面で切った断面が略山形(三角)の環状の収容溝80が形成されている。すなわち、収容溝80の断面でみて、第2軸心C2に対して傾斜する二辺が形成される。また、収容溝80の断面が略山形を有するため、収容溝80には、第2軸心C2に対して所定の勾配で傾斜する一対の傾斜面80a、80bが形成される。この収容溝80に、弾性部材72の一部、具体的には、断面が収容溝80の断面と同じ山形に形成されている凸状に突き出した壁面が収容される。従って、弾性部材72と収容溝80の傾斜面80a、80bとが、互いに密接させられた状態となる。
上記のようして第2ロータ軸28とリダクション軸26との間に弾性部材72が介挿されることによる効果を説明する。エンジン14からのトルク変動がカウンタ軸30を介してリダクション軸26に伝達されると、リダクション軸26にスラスト方向(軸方向)の力(スラスト力)および回転方向の力が作用し、リダクション軸26は、スラスト方向および回転方向に変動する。このときリダクション軸26が、スラスト力によって第2ロータ軸28に対して軸方向に相対移動すると、例えば弾性部材72と傾斜面80aとの間で、図3に示すような傾斜面80aに対して垂直な押圧力Fが作用する。この押圧力Fは、スラスト方向(軸方向)に作用するスラスト力F1および径方向に作用する力F2とに分解される。このスラスト力F1によって弾性部材72が弾性変形させられることで、スラスト力F1が弾性部材72によって受けられる。すなわち、弾性部材72の弾性変形によって、第2ロータ軸28およびリダクション軸26と、これらの回転軸に対して軸方向で隣合う部材との衝突力が低減される。従って、第2ロータ軸28およびリダクション軸26と、これらの回転軸と軸方向で隣合う部材との衝突による異音が低減される。
また、押圧力Fが径方向に作用する力F2にも分解される。この径方向への力F2が発生すると、第2ロータ軸28と弾性部材72との間の回転方向への摩擦力が増加することから、第2ロータ軸28の内周歯64とリダクション軸26の外周歯66との衝突力についても低減されるため、歯打ち音が低減される。このように、スラスト力F1および径方向の力F2の両用を弾性部材72によって受けることができるため、回転方向および軸方向への衝突力を同時に低減して歯打ち音および異音を効率よく低減することが可能となる。
また、第2ロータ軸28とリダクション軸26との組付の際には、予め金属環74に弾性部材72が接着された状態で、金属環72がリダクション軸26に圧入される。次いで、リダクション軸26が第2ロータ軸28の嵌合穴62に挿入される。このとき弾性部材72の外周側が第2ロータ軸28の嵌合穴62と接触して弾性変形するが、弾性部材72の外周側には、傾斜面が形成されているため、弾性部材72の弾性変形による抵抗力も小さくなり、リダクション軸26が挿入しやすくなる。
上述のように、本実施例によれば、弾性部材72が収容溝80に密接した状態で収容され、且つ、収容溝80の断面の少なくとも一部が第2回転軸心C2に対して傾斜しているため、収容溝80に傾斜面80a、80bが形成され、この傾斜面80a、80bに弾性部材72が密接した状態で収容される。これより、第2ロータ軸28およびリダクション軸26にスラスト方向(軸方向)に作用するスラスト力が伝達されると、そのスラスト力が傾斜面80a、80bに作用し、弾性部材72が弾性変形させられる。従って、第2ロータ軸28およびリダクション軸26と、これらの回転軸26、28に対して軸方向で隣合う部材との衝突力が低減されるため、衝突による異音を低減することができる。また、弾性部材72が傾斜面80a、80bを押圧すると、スラスト方向だけでなく径方向にも力が作用し、この径方向に作用する力によって回転方向の摩擦力も増大する。従って、エンジン14のトルク変動に起因する、第2ロータ軸28の内周歯64(スプライン歯)とリダクション軸26の外周歯66(スプライン歯)との衝突力についても低減されるため、歯打ち音を低減することができる。
また、本実施例によれば、収容溝80の断面は、山形(三角)に形成され、その収容溝80に収容される弾性部材72の断面も、その収容溝80の断面と同じ山形(三角)に形成されている。このようにすれば、弾性部材72が収容溝80内に収容されると、弾性部材72と収容溝80に形成される傾斜面80a、80bとを密接させることができる。従って、リダクション軸26にスラスト力が伝達されると、そのスラスト力が傾斜面80a、80bに作用して弾性部材72を弾性変形させることができる。また、組付の際には、弾性部材72がリダクション軸26に固定された状態で第2ロータ軸28の嵌合穴62に挿入されるが、弾性部材72の外周面には傾斜面80a、80bが形成されるため、挿入しやすくなる。
また、本実施例によれば、リダクション軸26に、弾性部材72が金属環74を介して相対回転不能、且つ、軸方向の相対移動不能に固定される。これより、リダクション軸26にスラスト力が伝達された場合には、そのスラスト力が収容溝80に形成されている傾斜面80a、80bに効率よく伝達されるため、スラスト方向(軸方向)および回転方向の衝突力を効果的に低減することができる。
また、本実施例によれば、第2ロータ軸28の端部が、リダクション軸26の端部の外周側に配置され、第2ロータ軸28の内周面に収容溝80が形成されている。このようにすれば、リダクション軸26にスラスト力が伝達された場合には、弾性部材72が第2ロータ軸28に形成される収容溝80の傾斜面80a、80bに押圧されて弾性変形させられるため、第2ロータ軸28およびリダクション軸26と、これら回転軸26、28と軸方向で隣合う部材との衝突力が低減される。また、傾斜面80a、80bにおいて径方向に作用する力も増加するため、リダクション軸26の外周歯66と第2ロータ軸28の内周歯64との衝突力についても低減される。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、本発明の他の実施例である第2ロータ軸100(ロータ軸)とリダクション軸26とのスプライン嵌合部周辺を拡大して示した断面図である。本実施例を前述した実施例と比較すると、弾性部材102の形状と、その弾性部材102の一部を収容する収容溝104の形状とが相違し、その他の構造は共通している。以下、前述した実施例と相違する弾性部材102および収容溝104の構造について説明する。
本実施例の弾性部材102は、その断面が図4に示すような台形形状に形成されている。具体的には、リダクション軸26の外周面に接触する一辺は第2軸心C2と平行に形成される一方、その一辺と対向する辺、すなわち収容溝104と接触する辺は、第2軸C2に対して所定の勾配で傾斜している。従って、弾性部材104の外周側には、所定の勾配で傾斜する傾斜面106が形成されている。また、台形形状の他の二辺は、それぞれ第2軸心C2に対して垂直に形成されている。
第2ロータ軸100の嵌合穴101の内周面であって、径方向から見て第2ロータ軸100の端部とリダクション軸26の端部とが重なる位置に、収容溝104が形成されている。収容溝104は、第2軸心C2を通る平面で切った断面が略直角三角形状に形成されている。具体的には、前記断面のうち、収容溝104の溝底(底面)に対応する一辺が第2軸心C2に対して所定の勾配で傾斜されている。すなわち、収容溝104の軸方向(溝幅と平行な方向)の一端から他端の間で、収容溝104の溝底に対応する一辺が、第2軸心C2に対して所定の勾配で直線状に変化している。従って、収容溝104の溝底には、所定の勾配を有する傾斜面108が形成される。なお、この所定の勾配は、弾性部材102の傾斜面106の勾配と同じ値に設計されている。
環状に形成される弾性部材102の内周面は、リダクション軸26に固定されている。なお、図4では図示されないが、実際には、前述の実施例の図3と同様に、金属環がリダクション軸26に圧入によって固定されており、この金属環に弾性部材102が接着されている。従って、本実施例においても、リダクション軸26と弾性部材102とが、相対回転不能且つ軸方向への相対移動不能に固定されている。
上記のように弾性部材102および収容溝104が構成される場合であっても前述の実施例と同じ効果が得られる。すなわち、第2ロータ軸100とリダクション軸26との間にトルク変動が伝達されると、弾性部材102と収容溝104の傾斜面108との間で、傾斜面108に対して垂直な押圧力Fが発生する。この押圧力Fが、前述したように、スラスト力F1および径方向に作用する力F2に分解され、スラスト力F1によって弾性部材102が弾性変形することで、第2ロータ軸100およびリダクション軸26と、これらの回転軸100、26と隣合う部材との軸方向への衝突力が低減されて異音が低減される。また、径方向に作用する力F2によって第2ロータ軸100とリダクション軸26との回転方向への摩擦力が増加することから、第2ロータ軸100の内周歯64とリダクション軸26の外周歯との回転方向への衝突力が低減されて歯打ち音が抑制される。
また、第2ロータ軸100とリダクション軸26との組付の際には、予め弾性部材102がリダクション軸26に固定された状態で、リダクション軸26が第2ロータ軸100の嵌合穴101に挿入される。このとき弾性部材102の傾斜面106が嵌合穴62と接触し、弾性部材102が弾性変形させられるが、弾性部材102の外周側には傾斜面106が形成されているため、弾性部材102の弾性変形による抵抗力も小さくなり、リダクション軸26が挿入しやすくなる。
上述のように、本実施例によっても前述した実施例と同様の効果を得ることができる。また、本実施例では、収容溝104の断面は、収容溝104の溝底に対応する一辺が、回転軸心C2に対して所定の勾配で変化し、収容溝104に収容される弾性部材102の断面も、収容溝104の断面と同じ形状に形成されているため、弾性部材102が収容溝104内に収容されると、弾性部材102と収容溝104に形成される傾斜面108とを密接させることができる。従って、第2ロータ軸100およびリダクション軸26にスラスト力が伝達されると、そのスラスト力が傾斜面108に作用して弾性部材102を弾性変形させることができる。また、組付の際には、弾性部材102がリダクション軸26に固定された状態で第2ロータ軸100の嵌合穴101に挿入されるが、弾性部材102の外周面には傾斜面106が形成されるため、挿入しやすくなる。
図5は、本発明のさらに他の実施例である第2ロータ軸150(ロータ軸)とリダクション軸152(駆動軸)とのスプライン嵌合部周辺を拡大した断面図である。本実施例を前述した実施例と比較すると、本実施例では、第2ロータ軸150およびリダクション軸152の両方に弾性部材154を収容する収容溝(第1収容溝156、第2収容溝158)が形成されている。以下、前述した実施例と相違する弾性部材154および収容溝(156、158)の構造について説明する。なお、第1収容溝156および第2収容溝158が、本発明の収容溝に対応している。
本実施例の弾性部材154は、その断面が菱形に形成されている。従って、弾性部材154は、径方向内側および径方向外側に突き出す突形状となっている。また、第2ロータ軸150の嵌合穴160の内周面には、断面が山形(三角形)の環状の第1収容溝156が形成されている。さらに、リダクション軸152の外周面には、断面が山形(三角形)の環状の第2収容溝158が形成されている。第1収容溝156および第2収容溝158は、径方向から見て重なる位置に形成されている。この第1収容溝156および第2収容溝158に係合するようにして弾性部材154が介挿されている。具体的には、第1収容溝156の断面形状(山形)に合わせて、弾性部材154の外周側に位置する突部(尖り部)が、密接状態で第1収容溝156に収容されている。また、第2収容溝158の断面形状(山形)に合わせて、弾性部材154の内周側に位置する突部(尖り部)が、密接状態で第2収容溝158に収容されている。
なお、弾性部材154と第2収容溝158とは、圧着される、すなわち弾性部材154と第2収容溝158との間の摩擦力で相対回転が阻止されている。また、第1収容溝156と弾性部材154とが互いに係合するとともに、第2収容溝158と弾性部材154とが互いに係合することで、弾性部材154の軸方向へのズレが阻止されている。
上記のように、第2ロータ軸150およびリダクション軸152の両方に、断面が第2軸心C2に対して傾斜する辺を有する収容溝(156、158)が形成され、その収容溝(156、158)に密着するように弾性部材154が設けられることでも、弾性部材154と第1収容溝156との間、および弾性部材154と第2収容溝158との間で、スラスト力F1および径方向に作用する力F2が作用することとなり、前述の実施例と同様の効果が得られる。
上述のように、本実施例によっても前述した実施例と同様の効果が得られる。すなわち、第2ロータ軸150およびリダクション軸152の両方に収容溝156、158が形成される場合であっても、スラスト力が伝達されるとそれぞれの収容溝156、158に形成される傾斜面と弾性部材154とが押圧しあうことで、弾性部材154が弾性変形させられるため、第2ロータ軸150およびリダクション軸152とこれらの回転軸と隣合う部材との衝突力が低減される。また、第2ロータ軸150の内周面およびリダクション軸152の外周面に収容溝156、158が形成され、弾性部材154がこれらの収容溝156、158に収容されるため、弾性部材154の軸方向へのズレが防止される。
図6は、本発明のさらに他の実施例である第2ロータ軸180(ロータ軸)とリダクション軸182(駆動軸)との間に介挿される弾性部材184周辺を拡大した断面図であって、前述した実施例の図3に対応している。前述の実施例の弾性部材72は、リダクション軸26に固定されている金属環74によって、リダクション軸26に対して相対回転不能かつ軸方向への移動不能に固定されていた。本実施例では、弾性部材184をリダクション軸182に固定するに際して、金属環74を使用せず、リダクション軸182の外周面に形成されている凹溝186に弾性部材184を圧入によって嵌め着けることで、弾性部材184をリダクション軸182に固定する。
リダクション軸182には、環状の凹溝186が形成されている。この凹溝186に、弾性部材184の内周部が圧入によって嵌め着けられている。すなわち、組付前の弾性部材184の内径は、リダクション軸182の凹溝186が形成されている部位の外径よりも小さく形成されている。従って、リダクション軸182の凹溝186に弾性部材184が圧入されると、弾性部材184が凹溝186(リダクション軸182)に対して相対回転不能となる。また、凹溝186の軸方向の両端に形成される回転軸心C2に対して垂直な壁面が、弾性部材184の図6において回転軸心C2方向の両端と接触することで、弾性部材184がリダクション軸184に対して軸方向の相対移動不能に固定される。
また、弾性部材184の外周部は、前述した実施例の弾性部材72と同様に断面が山形に形成され、ロータ軸180に形成されている断面が略山形の収容溝188に密接させられた状態で収容されている。
上記のように構成されることでも、弾性部材184がリダクション軸182に相対回転不能かつ軸方向への相対移動不能に固定されるため、前述した実施例と同様の効果が得られる。また、本実施例では、金属環を用いないため、部品点数の増加も抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例1から実施例3では、第2ロータ軸およびリダクション軸のうち、収容溝が形成されない側の回転軸に金属環が嵌め着けられ、その金属環に弾性部材が接着により固定されているとしたが、金属環は必ずしも必要ではなく、金属環を省略して実施しても構わない。その場合には、圧着や弾性部材と回転軸とを直接接着することもできる。或いは、実施例4のように、リダクション軸に環状の凹溝を形成し、その凹溝に圧入することもできる。
また、前述の実施例では、スプライン嵌合部では、第2ロータ軸に内周歯が形成され、リダクション軸26に外周歯が形成されているが、リダクション軸を第2ロータ軸の外周側に配置し、リダクション軸に内周歯が形成され、第2ロータ軸に外周歯が形成されていても構わない。この場合においても、弾性部材を収容する収容溝が、第2ローター軸およびリダクション軸の何れか一方に形成されてもよく、収容溝が第2ロータ軸およびリダクション軸の両方に形成されていても構わない。
また、前述の実施例では、収容溝に形成される傾斜面が何れも直線的に変化するものであったが、曲線的に変化するものであっても構わない。また、前述の実施例では、収容溝の溝底のみが傾斜していたが、溝の側壁についても傾斜していても構わない。
前述の実施例3では、弾性部材154を収容する第1収容溝156および第2収容溝158の断面が、何れも山形に形成されているが、第1収容溝156および第2収容溝158の断面は必ずしもこれに限定されない。例えば収容溝104のように、所定の勾配で傾斜される形状であっても構わない。また、第1収容溝156および第2収容溝158の何れか一方が断面山形に形成され、他方が所定の勾配で傾斜する形状であっても構わない。また、実施例4についても同様に、収容溝188が回転軸心C2に対して所定の勾配で傾斜する形状であっても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
26、100、152、182:リダクション軸(駆動軸)
28、150、180:第2ロータ軸(ロータ軸)
30:カウンタ軸(動力伝達軸)
38:リダクションギヤ(第2ギヤ)
40:カウンタドリブンギヤ(第1ギヤ)
52、54、56、58:玉軸受
68:重複部(径方向から見て互いに重なる部位)
72、102、154、186:弾性部材
80、104、184:収容溝
156:第1収容溝(収容溝)
158:第2収容溝(収容溝)
MG2:第2電動機(電動機)

Claims (5)

  1. 電動機のロータ軸と、該ロータ軸とスプライン嵌合する駆動軸とを含み、該電動機のロータ軸と該駆動軸とがそれぞれ少なくとも1つの軸受で共通の回転軸心まわりに回転可能に支持され、エンジンの動力が伝達される動力伝達軸に設けられている第1ギヤと前記駆動軸に設けられて該第1ギヤと動力伝達可能に噛み合う第2ギヤとがそれぞれ斜歯で構成されている車両の回転軸の支持構造であって、
    前記ロータ軸の端部と前記駆動軸の端部とが、径方向から見て互いに重なる部位が形成され、
    該部位において、前記ロータ軸と前記駆動軸のうち、外周側に配置される回転軸の内周面と、内周側に配置される回転軸の外周面との間に弾性部材が介挿され、
    前記外周側に配置される回転軸の内周面および前記内周側に配置される回転軸の外周面の少なくとも一方には、前記弾性部材を密接した状態で収容する収容溝が形成され、
    前記収容溝を前記回転軸心を通る平面で切断した断面は、少なくとも一辺が前記回転軸心に対して傾斜しており、
    前記収容溝は、断面が山形に形成され、
    該収容溝に収容される前記弾性部材の断面は、該収容溝の断面と同じ山形に形成されている
    ことを特徴とする車両の回転軸の支持構造。
  2. 電動機のロータ軸と、該ロータ軸とスプライン嵌合する駆動軸とを含み、該電動機のロータ軸と該駆動軸とがそれぞれ少なくとも1つの軸受で共通の回転軸心まわりに回転可能に支持され、エンジンの動力が伝達される動力伝達軸に設けられている第1ギヤと前記駆動軸に設けられて該第1ギヤと動力伝達可能に噛み合う第2ギヤとがそれぞれ斜歯で構成されている車両の回転軸の支持構造であって、
    前記ロータ軸の端部と前記駆動軸の端部とが、径方向から見て互いに重なる部位が形成され、
    該部位において、前記ロータ軸と前記駆動軸のうち、外周側に配置される回転軸の内周面と、内周側に配置される回転軸の外周面との間に弾性部材が介挿され、
    前記外周側に配置される回転軸の内周面および前記内周側に配置される回転軸の外周面の少なくとも一方には、前記弾性部材を密接した状態で収容する収容溝が形成され、
    前記収容溝を前記回転軸心を通る平面で切断した断面は、少なくとも一辺が前記回転軸心に対して傾斜しており、
    前記収容溝の前記断面は、該収容溝の溝底に対応する一辺が、前記回転軸心に対して所定の勾配で変化し、
    前記収容溝に収容される前記弾性部材の断面は、該収容溝の断面と同じ形状に形成されている
    ことを特徴とする両の回転軸の支持構造。
  3. 前記収容溝が形成されない側の回転軸に、前記弾性部材が相対回転不能、且つ、軸方向の相対移動不能に固定されており、
    前記弾性部材は、前記回転軸に圧入された断面U字形状の環状の金属環に接着により固定されている、または、
    前記弾性部材は、前記回転軸に形成された凹溝に圧入によって嵌め着けられている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両の回転軸の支持構造。
  4. 前記ロータ軸の端部が、前記駆動軸の端部の外周側に配置され、
    前記ロータ軸の内周面に前記収容溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1の車両の回転軸の支持構造
  5. 前記ロータ軸の端部が、前記駆動軸の端部の外周側に配置され、
    前記ロータ軸の内周面および前記駆動軸の外周面に、前記収容溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両の回転軸の支持構造。
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