JP2013170603A - 2つの部材の嵌合構造、容器、及び減衰力制御弁 - Google Patents

2つの部材の嵌合構造、容器、及び減衰力制御弁 Download PDF

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Abstract

【課題】 シール性の確保、嵌合の外れ防止、部品点数の削減、及び構造の小型化の全てを同時に満たす嵌合構造を提供すること。
【解決手段】 2つの部材の嵌合構造であって、2つの部材としての第一部材及び第二部材は、互いに嵌合される嵌合部と、互いに当接する当接部とを備え、第一部材及び第二部材は、嵌合部で嵌合され、第一部材の嵌合部及び第二部材の嵌合部の対向面間には、弾性を有する環状シールが圧縮された状態で設置され、第一部材の嵌合部及び第二部材の嵌合部の少なくとも一方の対向面は、傾斜面を有し、傾斜面は、圧縮により生じる環状シールの復元力から、第一部材と第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、分力により、第一部材と第二部材とが嵌合方向に沿って当接部で当接する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2つの部材の嵌合構造、容器、及び減衰力制御弁に関する。
一般に、自動車および自動二輪車等には、車両において発生する振動を減衰するためにショックアブソーバ(緩衝器)が設けられている。従来のショックアブソーバには、電子制御式ショックアブソーバが存在しており、そのような電子制御式ショップアブソーバは、電子制御により開度の調整が可能な減衰力制御弁を備えている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の減衰力制御弁300の一例を模式的に示す断面図である(特許文献1の図3a参照)。
減衰力制御弁300では、内側ハウジング304内に、コイル302(ソレノイド)が設置されている。内側ハウジング304の内面には、クリップ312が設けられている。クリップ312により、コイル302が内側ハウジング304内に固定されている。つまり、クリップ312により、コイル302が内部ハウジング304から抜けることが防止されている。
内側ハウジング304の外側には、外側ハウジング306が設置されている。内側ハウジング304の外面と外側ハウジング306の内面とには、ネジ溝318が形成されており、ネジ溝318を噛み合わせることにより、外側ハウジング306に内側ハウジング304が固定されている。また、内側ハウジング304と外側ハウジング306との間には、Oリング314、316が設置されている。減衰力制御弁300はOリングによりシールされており、減衰力制御弁300の内部への水分の進入が防止されている。
特開2011−525962号公報
図6に示す減衰力制御弁300では、シールとコイル302の抜け防止とを実現するために、クリップ312、Oリング314、316及びネジ溝318が設けられている。そのため、部品点数が多く、弁が大型化するという問題があった。特に、自動二輪車や自動車等の車両の分野では、機器の設置スペースが限られているので、弁の設置スペースをなるべく小さくしたいという要請が極めて強い。また、走行性能の向上の観点から、弁の軽量化の要請も非常に強い。従って、弁の大型化は極力避けなければならない。
この課題は、減衰力制御弁のみに生じる課題ではない。(i)シール性の確保、(ii)嵌合の外れ防止、(iii)部品点数の低減、(iv)構造の小型化の全てを同時に満たしたいという要求は、減衰力制御弁以外においても存在し、車両以外の分野においても存在する。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、(i)嵌合構造のシール性の確保、(ii)嵌合構造の嵌合の外れ防止、(iii)部品点数の削減、(iv)嵌合構造の小型化の全てを同時に満たす嵌合構造、容器及び減衰力制御弁を提供することを目的としている。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
(1) 2つの部材の嵌合構造であって、
前記2つの部材としての第一部材及び第二部材は、互いに嵌合される嵌合部と、互いに当接する当接部とを備え、
前記第一部材及び前記第二部材は、嵌合部で嵌合され、
前記第一部材の嵌合部及び前記第二部材の嵌合部の対向面間には、弾性を有する環状シールが圧縮された状態で設置され、
前記第一部材の嵌合部及び前記第二部材の嵌合部の少なくとも一方の対向面は、傾斜面を有し、前記傾斜面は、圧縮により生じる前記環状シールの復元力から、前記第一部材と前記第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、前記分力により、前記第一部材と前記第二部材とが前記嵌合方向に沿って当接部で当接する。
(1)の構成によれば、第一部材と第二部材との嵌合部の対向面間に環状シールが圧縮された状態で設置され、傾斜面によって、環状シールの復元力から嵌合方向の分力が発生し、その分力により、第一部材と第二部材が嵌合方向に沿って当接する。これにより、1つの環状シールにより、(i)シール性の確保と、(ii)嵌合の外れ防止とを実現できる。従って、(iii)部品点数を削減できる。更に、部品点数を削減でき、簡便な構造で(i)、(ii)を実現できるので、(vi)構造の小型化を実現できる。
より具体的に説明すると、(1)の構成によれば、環状シールの復元力により、対向面に垂直な荷重が生じる。この荷重による面圧で、嵌合部間がシールされる。
また、第一部材及び第二部材の嵌合部に環状シールが設けられているので、第一部材及び第二部材の一方の嵌合部が他方の嵌合部を乗り越えて外れるために要する荷重(乗り越し荷重)が、第一部材及び第二部材の一方が他方を保持する荷重(保持荷重)より大きい。これにより第一部材と第二部材との嵌合の外れを防止することができる。
また、傾斜面により、環状シールの復元力から、嵌合方向の分力が生じる。この嵌合方向の分力により当接部が嵌合方向に当接しているので、第一部材又は第二部材の一方に力が加わったときに当該部材が動き難い。更に、第一部材又は第二部材の一方に対する荷重が振動である場合、嵌合方向の分力がその荷重よりも大きければ、両部材の相対的な運動が生じない。荷重が比較的大きくても、両部材の相対的な運動が小さくなるので摩耗を抑制できる。従って、(1)の嵌合構造は、路面振動やエンジン振動が生じる自動車や自動二輪車において好適に用いられ得る。
なお、本発明において、環状シールの数は特に限定されず、1つであってもよく、複数であってもよい。重要な点は、1つの環状シールが、嵌合部でシール及び外れ止めを行うとともに、当接部での当接を行うことである。
(2) (1)の嵌合構造であって、
前記嵌合方向を基準として、前記第一部材及び前記第二部材のいずれか一方の部材の対向面の傾きは、他方の部材の対向面の傾きよりも大きく、
前記一方の部材に加わる前記分力の方向は、前記一方の部材の当接部が前記他方の部材の当接部に対して当接する方向と同じであることが好ましい。
(2)の構成によれば、第一部材と第二部材とが嵌合方向に沿って当接部で当接する力をより強くすることができるので、(i)〜(iv)(特に(i)、(ii))をより高いレベルで実現することができる。
(3) (1)又は(2)の嵌合構造であって、
前記嵌合方向を基準として、前記第一部材の対向面は、前記第一部材側を向いており、前記第二部材の対向面は、前記第二部材側を向いていることが好ましい。
(3)の構成によれば、第一部材と第二部材とが嵌合方向に沿って当接部で当接する力をより強くすることができるので、(i)〜(iv)(特に(i)、(ii))をより高いレベルで実現することができる。
(4) (1)〜(3)の嵌合構造であって、
前記第一部材及び前記第二部材の嵌合部の少なくとも一方には、前記環状シールが復元する方向への前記環状シールの移動を規制するための規制部が形成され、
前記傾斜面は、前記規制部により移動が規制された前記環状シールにより生じる前記環状シールの復元力から、前記第一部材と前記第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、前記分力により、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接することが好ましい。
(4)の構成によれば、規制部により、環状シールの復元が制限され、環状シールの圧縮状態が保持される。従って、径方向への分力と、嵌合方向の分力とが生じた状態が維持されるので、(i)嵌合構造のシール性の確保と、(ii)嵌合構造の嵌合の外れ防止とをより高いレベルで実現することができる。
(5) (1)〜(4)の嵌合構造であって、
前記傾斜面は、前記環状シールとしてのOリングにより生じる前記Oリングの復元力から、前記第一部材と前記第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、前記分力により、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接することが好ましい。
(5)の構成によれば、1つのOリングが、(i)嵌合構造のシール性の確保と、(ii)嵌合構造の嵌合の外れ防止との機能を有する。これにより、(i)〜(iv)を同時に実現することができる。
(6) (1)〜(5)のいずれか1の嵌合構造であって、
前記第一部材及び前記第二部材の嵌合部間の間隙と前記嵌合構造の外側の空間との間で、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接していることが好ましい。
(6)の構成によれば、当接部によって、嵌合部間の間隙と嵌合構造の外側の空間との間で水分等の浸入を遮断することができるので、嵌合部に至る水分等の量を少なくすることができる。従って、嵌合構造の外側からの(i)嵌合構造のシール性をより高めることができる。
(7) (1)〜(6)のいずれか1の嵌合構造であって、
前記第一部材及び前記第二部材の嵌合部の外周側で、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接していることが好ましい。
(7)の構成によれば、当接部によって、嵌合部の外周側で水分等の浸入を遮断することができるので、嵌合部に至る水分等の量を少なくすることができる。従って、嵌合構造の外側からの(i)嵌合構造のシール性をより高めることができる。
(8) 容器であって、
前記容器は、
(1)〜(7)のいずれか1に記載の嵌合構造を有し、
前記第一部材としての外筒と、
前記第二部材としての内筒と
を備え、
前記外筒及び前記内筒との嵌合により、前記容器内に収容空間が形成されることが好ましい。
(8)の容器は、(1)〜(7)のいずれか1に記載の嵌合構造を有しており、(i)〜(iv)(特に(i)、(ii))をより高いレベルで実現することができる。
(9) (8)の容器であって、
前記外筒及び内筒の一方が、開口を有するハウジングを構成し、前記開口は、前記ハウジングが備える嵌合部によって規定されており、前記外筒及び前記内筒の他方が、前記開口を覆う蓋を構成することが好ましい。
(9)の容器は、ハウジングと蓋との間に、(1)〜(7)のいずれか1に記載の嵌合構造を有しており、(i)〜(iv)(特に(i)、(ii))をより高いレベルで実現することができる。
(10) 減衰力制御弁であって、
前記減衰力制御弁は、(1)〜(7)のいずれか1の嵌合構造を備え、
前記第一部材は、ハウジングであり、
前記第二部材は、ソレノイド、又はソレノイドの構成部品である。
(10)の減衰力制御弁は、(1)〜(7)のいずれか1に記載の嵌合構造を有しており、(i)〜(iv)(特に(i)、(ii))をより高いレベルで実現することができる。また、(1)〜(7)の嵌合構造は、自動車又は自動二輪車等の車両が備えるショックアブソーバの減衰力制御弁に好適に用いることができる。
(11) (10)の減衰力制御弁であって、
前記減衰力制御弁は、
前記ソレノイドにより直線往復動する弁体と、
前記ハウジング内に設けられ、前記弁体が挿通されるガイド孔と、前記弁体の端面と対向する位置に形成されたポートとを備えた作動流体室と
を備え、
前記弁体の前記端面と前記ポートとの間隙が、作動流体が通過する流路であり、流路の開度は、弁体の端面の位置によって変更され、これにより減衰力が制御される。
(11)の減衰力制御弁は、(i)〜(iv)(特に(i)、(ii))をより高いレベルで実現することができる。
この発明の上述の目的およびその他の目的、特徴、局面および利点は、添付図面に関連して行われる以下のこの発明の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
本発明によれば、(i)のシール性の確保、(ii)嵌合の外れ防止、(iii)部品点数の低減、(iv)構造の小型化の全てを同時に満たす嵌合構造、容器及び減衰力制御弁を提供できる。
本発明の第一実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第四実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係る減衰力制御弁を模式的に示す縦断面図である。 従来の減衰力制御弁を模式的に示す縦断面図である。
<<嵌合構造>>
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。
嵌合構造100は、第一部材110と、第二部材120と、弾性を有する環状シール130とを備える。嵌合構造100では、環状シール130として、Oリングが用いられているが、本発明において、環状シールは、弾性を有していれば、Oリングに限定されず、例えば、角リング等であってもよい。
嵌合構造100においては、嵌合方向Eに沿って、相対的に、第一部材110が第二部材120側(図中左側)に近づき、第二部材120が第一部材110側(図中右側)に近づき、これにより、第一部材110と第二部材120とが嵌合される。従って、本明細書では、嵌合方向Eを基準として、第一部材110が存在する側を、第二部材110側と称し、第二部材120が存在する側を、第一部材110側と称する。本実施形態では、径方向Pにおいて、第一部材110が外側に位置し、第二部材120が、内側に位置する(図5参照)。但し、本発明は、この例に限定されず、第一部材110が、内側に位置し、第二部材120が、外側に位置してもよい。また、図1では、第一部材110及び第二部材120の一部が示されているが、第一部材110及び第二部材120は、環状を有し、全周にわたって、嵌合構造を有している。
第一部材110は、嵌合方向Eにおける第二部材120側端に、当接部112を備える。また、第一部材110は、第一側面113と、第二側面114とを備える。径方向Pにおいて、第一側面113と第二側面114とは、反対方向を向いている。径方向Pにおいて、第一側面113は、第二側面114よりも、内側に位置する。第一側面113及び第二側面114は、嵌合方向Eと略平行である。第一側面113には、凹状溝の嵌合部111が形成されている。嵌合部111の位置において、第一側面113は、第二側面114よりも、第二部材120に近い。なお、本明細書において、略は、当分野における若干量の加工誤差及び設計誤差等の誤差を許容できることを意味する。
第二部材120は、第一側面123と、第二側面124とを備える。径方向Pにおいて、第一側面123と第二側面124とは、第二部材120の同一側(外側)に位置し、第一側面123は、第二側面124よりも、内側に位置する。第一側面123及び第二側面124は、嵌合方向Eと略平行である。第一側面123は、第一側面113と間隔を空けて対向している。第一側面123と第二側面124との間には、当接部122が設けられている。当接部122には、第一部材110の当接部112が嵌合方向Eに沿って当接している。具体的に、当接部112と当接部122とは面接触している。第一側面123には、凹状溝の嵌合部121が形成されている。
凹状溝の嵌合部111と凹状溝の嵌合部121とは、対向している。これにより、収容空間101が形成されている。収容空間101に、環状シール130が設置されている。環状シール130は、図1に示すように、第一部材110及び第二部材120によって圧縮された状態で設置されている。従って、嵌合部111が嵌合部121を乗り越えて外れるために要する荷重が、第二部材120が第一部材110を保持する荷重よりも大きい。これにより、第一部材110と第二部材120との嵌合の外れを防止できる。
嵌合部111は、対向面111aと、側壁111cとを備える。
対向面111aは、嵌合方向Eにおける第二部材120側に、第一側面113と連なる縁部115を有する。対向面111aは、縁部115において第一側面113と連続しており、嵌合方向Eにおける第一部材110側に近づくにつれて嵌合部111が深くなるように傾斜している。対向面111aは、嵌合方向Eを基準として、第一部材110側を向いている。
側壁111cは、嵌合方向Eにおける第一部材110側に、第一側面113と連なる縁部116を有する。側壁111cは、縁部116において第一側面113と連続しており、嵌合方向Eにおける第二部材120側に近づくにつれて嵌合部111が深くなるように傾斜している。
対向面111aと側壁111cとは、曲部118において連続している。
嵌合部121は、対向面121aと、側壁121bと、側壁121cとを備える。
対向面121aは、嵌合方向Eにおける第二部材120側の曲部127において、側壁121bと連続している。対向面121aは、嵌合方向Eにおける第一部材110側の曲部128において、側壁121cと連続している。対向面121aは、嵌合方向Eにおける第一部材110側から第二部材120側に近づくにつれて嵌合部121が深くなるように傾斜している。対向面121aは、嵌合方向Eを基準として、第二部材120側を向いている。
側壁121bは、嵌合方向Eにおける第二部材120側に、第一側面123と連なる縁部125を有する。側壁121bは、径方向Pと平行な平面を有し、縁部125から曲部127に延び、曲部127において対向面121aと連続している。
側壁121cは、嵌合方向Eにおける第一部材110側に、第一側面123との縁部126を有する。側壁121cは、径方向Pと平行な平面を有し、縁部126から曲部128に延び、曲部128において対向面121aと連続している。
側壁121cは、嵌合方向Eにおいて、側壁111cよりも、第二部材120側に位置している。縁部126は、嵌合方向Eにおいて、縁部116よりも、第二部材120側に位置している。側壁121cには、環状シール130が当接している。矢印Y2は、環状シール130から第二部材120の側壁121cへの入力を示す。図1に示す嵌合構造100において、側壁121cは、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動を規制する規制部である。なお、環状シール130が復元する方向は、例えば、嵌合方向Eにおいて対向面111a及び対向面121aの間隔が拡がる方向である。
対向面111a及び対向面121aは傾斜面である。対向面111a及び対向面121aは、圧縮により生じる環状シール130の復元力から、第一部材110と第二部材120との嵌合方向Sの分力Zを発生させ、分力Zにより、第一部材110と第二部材120とが嵌合方向Sに沿って、当接部112及び当接部122で当接する。
図中、矢印X1は、第一部材110の対向面111aから環状シール130への反力(入力)を示す。反力X1は、対向面111aに対して垂直である。矢印Y1は、環状シール130から対向面121aへの入力を示す。入力Y1は、対向面121aに対して垂直である。反力X1及び入力Y1は、環状シール130の復元力により生じており、嵌合部111と嵌合部121との間をシールしている。
嵌合構造100では、嵌合方向Eを基準として、対向面111aの傾きは、対向面121aの傾きよりも大きいので、対向面111aにおける嵌合方向Sの分力(第一部材110に対する入力)は、対向面121aにおける嵌合方向Sにおける分力(第二部材120に対する入力)よりも大きい。従って、第一部材110に加わる分力の方向は、当接部112が当接部122に対して当接する方向(第二部材120側)であり、当接部112と当接部122とを強く当接させることができる。
また、嵌合方向Sを基準として、対向面111aは、第一部材110側を向いており、対向面121aは、第二部材120側を向いているので、当接部112と当接部122とを強く当接させることができる。
嵌合構造100では、嵌合部111及び嵌合部121の間の収容空間101と、嵌合構造100の外側空間102との間で、当接部112と当接部122とが当接している。当接部112及び当接部122によって、嵌合部111及び嵌合部の間隙と、嵌合構造100の外側空間102との間で、水分等の浸入を遮断することができ、嵌合部111及び嵌合部121に至る水分等の量を少なくすることができる。
嵌合構造100では、径方向Pにおける嵌合部111及び嵌合部121の外周側で、当接部112と当接部122とが当接しているので、嵌合部111及び嵌合部121の外周側で水分等の浸入を遮断することができる。従って、嵌合部111及び121に至る水分等の量を少なくすることができる。
<第二実施形態>
図2は、本発明の第二実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。図2においては、図1における構成に対応する構成については、同じ符号を付しており、以下においては、その説明を省略又は簡略化し、主に図1との相違点について説明する。
図2に示す嵌合構造100では、嵌合方向Eにおいて、第一部材110の嵌合部111が、図1に示す嵌合構造100よりも、第二部材120側に位置している。図2に示すように、側壁111cは、嵌合方向Eにおいて、側壁121cよりも、第二部材120側に位置している。また、縁部116は、嵌合方向Eにおいて、縁部126よりも、第二部材120側に位置している。環状シール130は、側壁111cに当接しており、側壁121cに当接していない。側壁111cは、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動を規制する規制部である。矢印X2は、第一部材110の側壁111cから環状シール130への反力(入力)を示す。
図2に示す嵌合構造100では、規制部としての側壁111cにより、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動が規制される。また、分力Zにより、第一部材110と第二部材120とが嵌合方向Eに沿って、当接部112及び当接部122で当接する。さらに、反力X1及び入力Y1は、嵌合部111と嵌合部121との間をシールしている。
<第三実施形態>
図3は、本発明の第三実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。図3においては、図1における構成に対応する構成については、同じ符号を付しており、以下においては、その説明を省略又は簡略化し、主に図1との相違点について説明する。
図3に示す嵌合構造100では、第一部材110の嵌合部111の形状が、図1に示す嵌合構造と異なっている。
図3に示す嵌合構造100では、嵌合部111が、対向面111aと、側壁111bと、側壁111cとを備える。対向面111aは、嵌合方向Eにおける第二部材120側の曲部117において、側壁111bと連続している。対向面111aは、嵌合方向Eにおける第一部材110側の曲部118において、側壁111cと連続している。対向面111aは、嵌合方向Eと平行である。対向面111aは、平面である。
嵌合部111と嵌合部121との間隔は、嵌合方向Eにおいて第二部材120側に近づくにつれて広くなっている。嵌合方向Eにおいて、側壁111bは、側壁121bよりも第一部材110側に位置している。また、嵌合方向Eにおいて、縁部115は、縁部125よりも第一部材110側に位置している。環状シール130は、側壁111b及び縁部115に当接している。側壁111b及び縁部115は、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動を規制する規制部である。矢印X3は、第一部材110の側壁111b及び縁部115から環状シール130への反力(入力)を示す。
図3に示す嵌合構造では、規制部としての側壁111b及び115により、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動が規制される。また、分力Zにより、第一部材110と第二部材120とが嵌合方向Eに沿って、当接部112及び当接部122で当接する。さらに、反力X1及び入力Y1は、嵌合部111と嵌合部121との間をシールしている。
<第四実施形態>
図4は、本発明の第四実施形態に係る嵌合構造を模式的に示す拡大断面図である。図4においては、図1における構成と同じ構成については、同じ符号を付しており、以下においては、その説明を省略又は簡略化し、主に図1との相違点について説明する。
図4に示す嵌合構造100では、第二部材120の嵌合部121の形状が、図1に示す嵌合構造と異なっている。
図4に示す嵌合構造100では、嵌合部121が、対向面121aと、側壁121bと、側壁121cとを備える。対向面121aは、嵌合方向Eにおける第二部材120側の曲部127において、側壁121bと連続している。対向面121aは、嵌合方向Eにおける第一部材110側の曲部128において、側壁121cと連続している。対向面121aは、嵌合方向Eと平行である。対向面121aは、平面である。
嵌合部111と嵌合部121との間隔は、嵌合方向Eにおいて第一部材110側に近づくにつれて広くなっている。嵌合方向Eにおいて、側壁121cは、側壁111cよりも第二部材120側に位置している。また、嵌合方向Eにおいて、縁部126は、縁部116よりも第二部材120側に位置している。環状シール130は、側壁121cに当接している。側壁121cは、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動を規制する規制部である。矢印Y2は、環状シール130から第二部材120の側壁121cへの入力を示す。
図4に示す嵌合構造では、規制部としての側壁121cにより、環状シール130が復元する方向への環状シール130の移動が規制される。また、分力Zにより、第一部材110と第二部材120とが嵌合方向Eに沿って、当接部112及び当接部122で当接する。さらに、反力X1及び入力Y1は、嵌合部111と嵌合部121との間をシールしている。
図1〜図4に示す嵌合構造100は、少ない部品点数により、構造を小型化しつつ、シール性の確保と、嵌合の外れ防止とを高いレベルで実現することができるので、例えば、減衰力制御弁に好適である。
<<減衰力制御弁>>
図5は、本発明の一実施形態に係る減衰力制御弁を模式的に示す縦断面図である。
減衰力制御弁10は、中空筒状の外筒11(ハウジング)を備える。外筒11は、弁体20の先端方向D側に開口11aを備え、後端方向U側に開口11bを備える。外筒11の開口11bには、コイル構成部材60が嵌め込まれている。コイル構成部材60は、ボビン61、ソレノイドコイル62、キャップ63及び内筒64を備えている。内筒64は、弁体20の後端方向U側が閉じられた筒状体である。内筒64は、先端方向D側に、軸線Cから径方向に広がるフランジ部64aを有する。内筒64は、フランジ部64aにおいて、外筒11と、軸線方向Sに当接する。外筒11とコイル構成部材60との間には環状シール50が設置されている。
外筒11とコイル構成部材60と環状シール50とは、嵌合構造100(図1参照)を構成している。外筒11は、嵌合構造100における第一部材110に相当する。コイル構成部材60は、嵌合構造100における第二部材120に相当する。環状シール50は、嵌合構造100における環状シール130に相当する。嵌合構造100については、上述した通りである。嵌合構造100における嵌合方向Eは、軸線方向Sと略平行である。減衰力制御弁10では、コイル構成部材60が第二部材120に相当しているが、第二部材120に相当する部材は、ソレノイド、又はソレノイドを構成する部材であれば、特に限定されない。
外筒11は、軸線方向Sにおける略中央部において軸心に向かって環状に突出するフランジ部11cを有する。フランジ部11cは、その内縁部において開口11bに向かって延びる筒状部11dを有する。筒状部11dには、筒状のガイド部材13が挿入される。ガイド部材13は、先端方向D側にフランジ部13aを有する。フランジ部11c、13aは、互いに当接している。これにより、外筒11内において、ガイド部材13の後端方向U側への移動が規制される。ガイド部材13は、ガイド孔13bを備えている。ガイド孔13bには、中空円筒状の弁体20が摺動可能に挿入されている。
弁体20は、先端方向D側の端面20aと、後端方向U側の端面20bとを有している。弁体20は、端面20aから端面20bまで延びる通路21が形成されている。通路21は、柱状空間であり、径は略一定である。
弁体20の先端方向D側の端面20aは、第一作動流体室30の第一ポート30aと対向する。端面20aは、第一作動流体室30の壁面(底面26a)と当接しない。弁体20は、非磁性材料によって構成される。筒状部11dの後端方向U側に、中空筒状の支持部材14が設置されている。支持部材14は、筒状部11dと同軸上において筒状部11dと対向する。支持部材14は、先端方向D側に形成された開口14aと、後端方向U側に形成された開口14bと、軸線方向Sにおける略中央部において軸心に向かって環状に突出するガイド部14cとを有する。ガイド部14cは、弁体20を摺動可能に支持する。支持部材14の内周面において、ガイド部14cよりも開口14b側には、バネ受け部材15が固定されている。バネ受け部材15の外周面には、支持部材14とバネ受け部材15との間を密閉するための環状シール16(例えば、Oリング)が設けられている。支持部材14の後端方向U側端には、キャップ17が設けられている。キャップ17は、開口14bを塞いでいる。支持部材14内において、ガイド部14cとバネ受け部材15との間には、第二作動流体室40が形成されている。
第二作動流体室40内に弁体20の端面20bが露出している。第二作動流体室40内において、弁体20の端面20bと、バネ受け部材15とによって、コイルバネ18が支持される。コイルバネ18は、弁体20を先端方向Dに向けて付勢している。筒状部11dと支持部材14とを接続するように、筒状の筒部材19が設けられている。筒部材19は、非磁性材料によって構成される。外筒11内には、ボビン61が設けられている。ボビン61は、支持部材14の外周面、及び筒部材19の外周面を覆う。ボビン61には、ソレノイドコイル62が巻かれている。外筒11の内周面において、ボビン61と、内筒64との間には、円環板状のキャップ63が取り付けられている。キャップ63は、磁性材料(例えば鉄)によって構成される。
弁体20の外周面において、ガイド部材13と、ガイド部14cとの間には、筒状のプランジャ25が固定されている。筒状部11dの内径は、プランジャ25の外径よりも大きい。また、支持部材14において、ガイド部14cよりも開口14a側の部分の内径は、プランジャ25の外径よりも大きい。したがって、プランジャ25は、ガイド部材13とガイド部14cとの間において軸線方向Sに移動できる。減衰力制御弁10においては、ソレノイドコイル62によって発生される磁界の磁束密度を調整することによって、プランジャ25をガイド部材13とガイド部14cとの間で軸線方向Sに移動させることができる。それにより、弁体20が軸線方向Sに移動する。コイル構成部材60とコイルバネ18とは比例ソレノイドを構成する。本発明において、ソレノイドは、比例ソレノイドに限定されず、ソレノイドとしては、例えば、プッシュ・プル型ソレノイド等が挙げられる。
プランジャ25の設置空間25aは、筒状部11d、ガイド部材13、ガイド部14cおよび筒部材19によって形成される。設置空間25a内にも、作動流体HOが充填されている。プランジャ25の設置空間25aにおいて、支持部材14の開口14aには、ワッシャープレート20cが設置されている。空間25aは、弁体20の外周面とガイド部材13の内周面との隙間を介して第一作動流体室30に連通している。空間25aは、弁体20の外周面とガイド部14cの内周面との隙間を介して第二作動流体室40に連通している。
外筒11内において開口11a側には、ガイド部材13のフランジ部13aに接触するように、有底の略円筒形状のバルブヘッド26が設置されている。バルブヘッド26の底面26aの中央には、第一ポート30aが形成されている。第一ポート30aは、弁体20の端面20aと対向する位置に設置されている。バルブヘッド26では、第一ポート30aから先端方向Dに向けて、作動流体路31が延びている。バルブヘッド26は、バルブヘッド26の外周壁26cに、第二ポート30bを備えている。バルブヘッド26では、第二ポート30bから径方向に向けて、作動流体路32が延びている。
バルブヘッド26とガイド部材13とによって、第一作動流体室30が構成されている。第一作動流体室30は、ガイド孔13bを備えている。第一作動流体室30と第二作動流体室40とは、弁体20を挟んで対向配置されている。弁体20の端面20aは、第一作動流体室30側に配置されている。第一作動流体室30と第二作動流体室40とは、弁体20の通路21を介して連通している。弁体20の外周面の周囲には、第一作動流体室30内の空間が位置している。作動流体は、作動流体路32から弁体20の径方向に沿って第一作動流体室30内に流入する。
第一作動流体室30内では、ガイド部材13の先端側面13cと、バルブヘッド26の底面26aとが軸線方向Sに沿って対向している。第一作動流体室30内において、弁体20の外周には、固定具としてのサークリップ33が固定されている。なお、固定具はサークリップに限定されない。
サークリップ33の先端方向D側において、サークリップ33とバルブヘッド26の底面26aとの間に、付勢体としてのコイルバネ34が設置されている。コイルバネ34には、弁体20が挿通されている。先端方向Dに近づくにつれて、コイルバネ34の径は大きくなっている。従って、作動流体路32から第一作動流体室30を介して作動流体路31に至る作動流体の流れが、コイルバネ34によって妨げられ難い。
固定具としてのサークリップ33の後端方向U側において、サークリップ33とガイド部材13の先端側面13cとの間に、付勢体としてのコイルバネ35が設置されている。コイルバネ35には、弁体20が挿通されている。後端方向Uに近づくにつれて、コイルバネ35の径が大きくなっている。
コイルバネ18、34、35は、軸線方向Sに沿って、弁体20に対して力を加える。減衰力制御弁10では、ソレノイドコイル62の非通電時に、コイルバネ18、34、35によって、弁体20が移動し、弁体20が第一ポート30aを塞ぐ。なお、付勢体は、コイルバネに限定されず、例えば、板バネ等の従来公知の付勢体を採用できる。また、対向面111a、121aは、必ずしも平面である必要は無く、例えば、曲面であってもよく、曲面及び平面の両方を備えていてもよい。
以上、嵌合構造100の適用例として、減衰力制御弁10について説明したが、嵌合構造100の適用例は、この例に限定されない。嵌合構造は、例えば、容器に適用され得る。前記容器は、第一部材としての外筒と、第二部材としての内筒とを備え、前記外筒と前記内筒との嵌合により、前記容器内に収容空間が形成される。本発明の容器は、少ない部品点数で、嵌合構造を小型化でき、シール性の確保と嵌合の抜け防止とを高いレベルで実現できる。
また、本発明の嵌合構造は、容器に限定されず、2重の筒状体を備えた構造体であれば、好適に用いられ得る。更に、本発明の嵌合構造は、具体的に、例えば、ショックアブソーバにおけるリバウンドスプリング保持カラーに適用することができる。
この場合、例えば、前記ショックアブソーバのシリンダの一端に、ピストンロッドを軸支するロッドガイドが取り付けられ、ピストンロッドの先端には、ピストンが設置される。シリンダ内において、ピストンロッドの軸線方向におけるピストンとロッドガイドとの間には、リバウンドスプリングが設置され、リバウンドスプリングには、ピストンロッドが挿通される。このようなリバウンドスプリングの端部を保持するための保持カラーに、本発明の嵌合構造を適用することができる。この場合、嵌合構造は、第一部材又は第二部材の一方に相当する保持カラーと、第一部材又は第二部材の他方に相当するピストンロッドと、保持カラーとピストンロッドとの間に設置される環状シールとを備える。これにより、スプリングを強く固定することができ、ピストンロッドの傷付きを防止できる。
さらに、本発明の嵌合構造は、筒穴式フロントフォーク底部におけるオイルロックピース(テーパースピンドル)に適用され得る。この場合、嵌合構造は、例えば、第一部材又は第二部材の一方に相当するアウターチューブと、第一部材又は第二部材の他方に相当するオイルロックピースと、アウターチューブとオイルロックピースとの間に設置される環状シールとを備える。また、嵌合構造は、例えば、第一部材又は第二部材の一方に相当するフォークシリンダ(ダンパーロッド)と、第一部材又は第二部材の他方に相当するオイルロックピースと、フォークシリンダとオイルロックピースとの間に設置される環状シールとを備えてもよい。これらの構造を採用することにより、オイルロックピースのガタ付きを防止することができる。
以上、この発明の好ましい実施形態について説明されたが、この発明の範囲および精神を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であることは明らかである。この発明の範囲は、添付された請求の範囲のみによって限定される。
10 減衰力制御弁
20 弁体
21 通路
30 第一作動流体室
40 第二作動流体室
60 コイル構成部材
100 嵌合構造
110 第一部材
111 嵌合部
112 当接部
120 第二部材
121 嵌合部
122 当接部
130 環状シール

Claims (11)

  1. 2つの部材の嵌合構造であって、
    前記2つの部材としての第一部材及び第二部材は、互いに嵌合される嵌合部と、互いに当接する当接部とを備え、
    前記第一部材及び前記第二部材は、嵌合部で嵌合され、
    前記第一部材の嵌合部及び前記第二部材の嵌合部の対向面間には、弾性を有する環状シールが圧縮された状態で設置され、
    前記第一部材の嵌合部及び前記第二部材の嵌合部の少なくとも一方の対向面は、傾斜面を有し、前記傾斜面は、圧縮により生じる前記環状シールの復元力から、前記第一部材と前記第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、前記分力により、前記第一部材と前記第二部材とが前記嵌合方向に沿って当接部で当接する。
  2. 請求項1に記載の嵌合構造であって、
    前記嵌合方向を基準として、前記第一部材及び前記第二部材のいずれか一方の部材の対向面の傾きは、他方の部材の対向面の傾きよりも大きく、
    前記一方の部材に加わる前記分力の方向は、前記一方の部材の当接部が前記他方の部材の当接部に対して当接する方向と同じである。
  3. 請求項1又は2に記載の嵌合構造であって、
    前記嵌合方向を基準として、前記第一部材の対向面は、前記第一部材側を向いており、前記第二部材の対向面は、前記第二部材側を向いている。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の嵌合構造であって、
    前記第一部材及び前記第二部材の嵌合部の少なくとも一方には、前記環状シールが復元する方向への前記環状シールの移動を規制するための規制部が形成され、
    前記傾斜面は、前記規制部により移動が規制された前記環状シールにより生じる前記環状シールの復元力から、前記第一部材と前記第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、前記分力により、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接する。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の嵌合構造であって、
    前記傾斜面は、前記環状シールとしてのOリングにより生じる前記Oリングの復元力から、前記第一部材と前記第二部材との嵌合方向の分力を発生させ、前記分力により、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接する。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の嵌合構造であって、
    前記第一部材及び前記第二部材の嵌合部間の間隙と前記嵌合構造の外側の空間との間で、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接している。
  7. 請求項1〜6のいずれか1に記載の嵌合構造であって、
    前記第一部材及び前記第二部材の嵌合部の外周側で、前記第一部材の当接部と前記第二部材の当接部とが当接している。
  8. 容器であって、
    前記容器は、
    請求項1〜7のいずれか1に記載の嵌合構造を有し、
    前記第一部材としての外筒と、
    前記第二部材としての内筒と
    を備え、
    前記外筒と前記内筒との嵌合により、前記容器内に収容空間が形成される。
  9. 請求項8に記載の容器であって、
    前記外筒及び内筒の一方が、開口を有するハウジングを構成し、前記開口は、前記ハウジングが備える嵌合部によって規定されており、前記外筒及び前記内筒の他方が、前記開口を覆う蓋を構成する。
  10. 減衰力制御弁であって、
    前記減衰力制御弁は、請求項1〜7のいずれか1に記載の嵌合構造を備え、
    前記第一部材は、ハウジングであり、
    前記第二部材は、ソレノイド、又はソレノイドの構成部品である。
  11. 請求項10に記載の減衰力制御弁であって、
    前記減衰力制御弁は、
    前記ソレノイドにより直線往復動する弁体と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記弁体が挿通されるガイド孔と、前記弁体の端面と対向する位置に形成されたポートとを備えた作動流体室と
    を備え、
    前記弁体の前記端面と前記ポートとの間隙が、作動流体が通過する流路であり、流路の開度は、弁体の端面の位置によって変更され、これにより減衰力が制御される。
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