JP2003314633A - 2列歯車及び複数の2列歯車を有する減速機 - Google Patents
2列歯車及び複数の2列歯車を有する減速機Info
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- JP2003314633A JP2003314633A JP2002118368A JP2002118368A JP2003314633A JP 2003314633 A JP2003314633 A JP 2003314633A JP 2002118368 A JP2002118368 A JP 2002118368A JP 2002118368 A JP2002118368 A JP 2002118368A JP 2003314633 A JP2003314633 A JP 2003314633A
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Abstract
2列歯車1を提供することを可能とし、安価な多列歯車
1を提供することにある。また、多種類の減速比を実現
することを可能とした2列歯車の組合せを提供すること
にある。また、少ない部品の種類で多種類の減速比の実
現を可能とし、小型で取付自由度の高い減速機2a〜2
eを提供することにある。 【解決手段】 金型を使用して個別に小ギヤ10と大ギ
ヤ11とを製作し、結合した後に互いに固定してなる2
列歯車1とする。また、2列歯車1の3個以上の組合せ
であって、同一の中心間距離になるようにした小ギヤ1
0と大ギヤ11の組合せを有するものとする。さらに、
そのような複数の2列歯車1の組合せを有し、複数の軸
を取り付け可能とした減速機2a〜2eとする。
Description
型を使用して製作した2個のギヤを結合し互いに固定し
てなる2列歯車、3個以上の2列歯車の組合せ及びその
ような2列歯車や3個以上の2列歯車の組合せを有する
減速機に関する。特に、少ない個数の金型を使用するだ
けで多種類の2列歯車の製作を可能としたり、少ない個
数のギヤを準備しておくだけで多種類の減速比を実現す
ることを可能とした、2列歯車の3個以上の組合せや減
速機に関する。なを本明細書においては、単列の歯車を
ギヤと呼び2列の歯車を有するものを2列歯車と呼称す
る。
スチックなどの歯車があるが、これらの歯車の製造工程
である焼結加工、ダイキャスト加工及び射出成形加工な
どの工程においては金型を使用する。例えば、4種類の
大ギヤと4種類の小ギヤを組合せた2列歯車は16種類
あり、全部の種類の2列歯車を製作する場合は16種類
の金型が必要になる。金型は非常に高価なため、従来は
安価な多列歯車を提供することは困難であった。また、
客先や工場などからの要求に応じ即座に提供するため2
列歯車を保管する場合には、多種類の2列歯車をストッ
クしておかなければならず、保管場所の確保や保管に要
する手間などにかかる負担が大きかった。また、従来か
ら複数の減速比を得るため歯車を順次かみ合わせて減速
する方法はあったが、多種類の減速比を実現するために
は多種類の歯車を用意しなくてはならなかった。また、
多種類の歯車の組合せを採用した減速機では、歯車同士
の軸間距離がそれぞれ異なるため、減速比毎に多種類の
ギヤーボックスを要することになり、必要とする部品の
種類が増加する問題を有していた。さらに、そのように
多種類の歯車を組合わせた減速機では、多種類の軸間距
離に応じて多数の軸を設置するため寸度の大きな減速機
となり、小型で取付自由度の高い減速機を提供すること
はできなかった。
来技術の欠点をなくすためなされたもので、その目的と
するところは、少ない個数の金型を用意するだけで多種
類の2列歯車を提供することを可能とし、安価な2列歯
車を提供することにある。また、数少ない種類のギヤを
保管するだけで即座に多種類の2列歯車を提供すること
を可能とし、保管場所の確保や保管に要する手間などに
かかる負担の軽減を図ることにある。また他の目的は、
2列歯車を順次組合わせて減速する方法に適した2列歯
車の3個以上の組合せであって、多種類の減速比を実現
することを可能とした2列歯車の組合せを提供すること
にある。また他の目的は、ギヤーボックスの軸間距離を
一定の値に固定して、固定した軸間距離に適合した2列
歯車の組合せとすることにより、多種類の減速比を実現
しつつ部品の種類を少なくした減速機を提供することに
ある。さらに他の目的は、上記のような2列歯車の組合
せを使用することにより、少ない数の軸を設置するだけ
で多種類の減速比の実現を可能とし、小型で取付自由度
の高い減速機を提供することにある。
結、ダイキャスト、射出成形などにより金型を使用して
個別にギヤを製作し、2個のギヤを結合し互いに固定し
て2列歯車とする。ギヤ同士の固定方法は、しまりばめ
のはめ合い関係に加工した後に圧入する方法や、冷やし
ばめ、焼きばめなどの方法で組み付けたり、組付後に一
部をかしめ加工して固定したり、キーやスプライン加工
やピンなどを利用して固定する方法がある。請求項2の
発明は、請求項1に記載した2列歯車の3個以上の組合
せであって、共に大ギヤと小ギヤとからなるものとす
る。そして、3個の2列歯車のうちの第1の2列歯車の
小ギヤと第2の2列歯車の大ギヤとをかみ合わせた場合
の軸間距離と、前記第2の2列歯車の大ギヤと第3の2
列歯車の小ギヤとをかみ合わせた場合の軸間距離とが、
同一の中心間距離となるようにした3個の2列歯車の組
合せとする。請求項3の発明は、請求項1に記載した2
列歯車を有することを特徴とする減速機又は請求項2に
記載した3個以上の2列歯車の組合せを有することを特
徴とする減速機とする。請求項4の発明は、入力軸たる
A軸及び出力軸たるD軸、さらにはB軸及びC軸を取り
付け可能とした減速機であって、請求項1に記載した2
列歯車を有すること、又は請求項2に記載した3個以上
の2列歯車の組合せを有することを特徴とする減速機と
する。
基づいて説明する。図1に示した実施例に係る2列歯車
1は大ギヤ11と小ギヤ10とからなっている。大ギヤ
11は外周にギヤ面11aを中心部に角穴11bを有し
ている。小ギヤ10は外周にギヤ面10aを有し中心部
に角突起10bを有している。本実施例では角穴11b
と角突起10bとをしまりばめに加工し圧入して固定し
た。次ぎに減速機に使用する3個の2列歯車列の組合せ
について説明する。本実施例では、大ギヤ3種類(11
F、11G、11H)と小ギヤ3種類(10f、10
g、10h)の組合せを設け、大ギヤ10Fと小ギヤ1
0fの組合せの減速比を3、大ギヤ10Gと小ギヤ10
gの組合せの減速比を2.5、大ギヤ10Hと小ギヤ1
0hの組合せの減速比を2とした。また、前記それぞれ
のギヤの組合せ(11F、10f)、(11G、10
g)、(11H、10h)はすべて同じ軸間距離で組付
可能なものとした。さらに、小ギヤである入力ギヤ5a
と大ギヤである受ギヤ5Bの組合せで入力部の減速比を
4とし、小ギヤである駆ギヤ6bと大ギヤである出力ギ
ヤ6Aの組合せで出力部の減速比を2.5とし、入力部
と出力部を合せた入出力部における減速比を10とし
た。以上のようにすると大ギヤ(5B、6A、11F、
11G、11H)5種類、小ギヤ(5a、6b、11
f、11g、11h)5種類、合わせて10種類のギヤ
を用意することになり10種類の金型が必要となる。ま
た、2列歯車としては受ギヤ5Bと駆ギヤ6bの組合せ
たる受駆2列歯車8を1種類と、受ギヤ5Bと3個の小
ギヤ(11f、11g、11h)の組合せたる受2列歯
車3を3種類、大ギヤ(11F、11G、11H)3種
類と小ギヤ(11f、11g、11h)の組合せたる9
種類の2列歯車1及び大ギヤ(11F、11G、11
H)3種類と駆ギヤ6bの組合せたる駆2列歯車4の3
種類、合わせて16種類の2列歯車を用意する。
1実施例について説明する。本実施例では同一の入力ギ
ヤ5a、出力ギヤ6A、ケース7、B軸13、C軸1
4、D軸15などを使用して数多くの減速比を提供可能
としたものである。このため、入力軸たるA軸12とB
軸13間の距離は共に入力ギヤ5aと受ギヤ5Bの組合
せによって決まる距離とし、B軸13とC軸14間の距
離はギヤの組合せ(11F、10f)、(11G、10
g)、(11H、10h)によって定まる同一の距離と
した。さらに、B軸13及びC軸14と出力軸たるD軸
15間の距離は共に駆ギヤ6bと出力ギヤ6Aとの組合
せで定まる距離とした。A軸12は軸受12a、B軸1
3は軸受13a、C軸14は軸受14a、D軸15は軸
受15bを介してそれぞれケース7に対し回転自由に保
持した。また、A軸12に対し入力ギヤ5aを固定し、
D軸15に対し出力ギヤ6Aを固定したが、受駆2列歯
車8、受2列歯車3、駆2列歯車4及び他の2列歯車1
とB軸13やC軸14との取り付けは互いに回転自由に
取り付けた。第1組付例の減速機2aを図3に示した。
第1組付例の減速機2aはC軸を使用せず、A軸12に
取り付けた入力ギヤ5aと、B軸13に取り付けた受駆
2列歯車8とD軸15に取り付けた出力ギヤ6Aの組合
せで構成した。第2組付例の減速機2bを図5に示し
た。第2組付例の減速機2bはB軸13に受2列歯車3
を、C軸14に駆2列歯車4をそれぞれ取り付け、小ギ
ヤ(11f、11g、11h)と大ギヤ(11F、11
G、11H)の組合せからなる第一段減速部16を構成
した。第3組付例の減速機2cを図7に示した。第3組
付例の減速機2cはB軸13に受2列歯車3と駆2列歯
車4を、C軸14に2列歯車1をそれぞれ取り付け、小
ギヤ(11f、11g、11h)と大ギヤ(11F、1
1G、11H)の組合せからなる第一段減速部16と第
二段減速部17を構成した。第4組付例の減速機2dを
図9に示した。第4組付例の減速機2dはB軸13に受
2列歯車3と2列歯車1を、C軸14に2列歯車1と駆
2列歯車4をそれぞれ取り付け、小ギヤ(11f、11
g、11h)と大ギヤ(11F、11G、11H)の組
合せからなる第一段減速部16と第二段減速部17と第
三段減速部18を構成した。第5組付例の減速機2eを
図11に示した。第5組付例の減速機2eはB軸13に
受2列歯車3と1個の2列歯車1と駆2列歯車4を、C
軸14に2個の2列歯車1をそれぞれ取り付け、小ギヤ
(11f、11g、11h)と大ギヤ(11F、11
G、11H)の組合せからなる第一段減速部16と第二
段減速部17と第三段減速部18と第四段減速部19を
構成した。
と小ギヤ3種類(10f、10g、10h)の組合せを
使用した場合、6個の金型を使用するだけで合計9種類
の2列歯車を作ることができる。また、大ギヤ5種類
(5B、6A、11F、11G、11H)と小ギヤ5種
類(5a、6b、11f、11g、11h)の組合せを
使用した場合、10種類の金型を使用するだけで合計2
5種類の2列歯車を作ることができる。次ぎに、10種
類の金型から作った16種類の2列歯車であって、1種
類の受駆2列歯車8と3種類の受2列歯車3と9種類の
2列歯車1及び3種類の駆2列歯車4からなるものを使
用した、第1組付例2a乃至第5組付例2eの減速機に
よって実現した減速比を図13に示し説明する。図3に
示した第1組立例の減速機2aでは、ギヤの組合せは1
種類しかなく1種類の減速比のみ得ることができる。図
5に示した第2組立例の減速機2bでは、第一段減速部
16に3種類の組合せが可能となり、3種類の減速比を
得ることができた。図7に示した第3組立例の減速機2
cでは、第一段減速部16と第二段減速部17にそれぞ
れ3種類の組合せが可能であり、重複する減速比を除く
と6種類の減速比を得ることができた。図9に示した第
4組立例の減速機2dでは、第一段減速部16と第二段
減速部17と第三段減速部18にそれぞれ3種類の組合
せが可能であり、重複する減速比を除くと10種類の減
速比を得ることができた。図11に示した第5組立例の
減速機2eでは、第一段減速部16と第二段減速部17
と第三減速部18と第四減速部19にそれぞれ3種類の
組合せが可能であり、重複する減速比を除くと15種類
の減速比を得ることができた。以上のように本実施例に
かかる減速機では、同一の入力ギヤ5a、出力ギヤ6
A、ケース7、B軸13、C軸14、D軸15などを使
用し、10種類の金型から作った16種類の2列歯車を
組み合わせることにより合計35種類の減速比を提供す
ることができた。
だけで25種類の2列歯車を製作可能とするなど、少な
い金型を使用して多種類の2列歯車の製作を可能とし、
安価な2列歯車を提供することができるようになった。
また、本発明により大ギヤをN個小ギヤをn個準備して
おけば、必要に応じてN×n種類の2列歯車を即座に作
ることが可能となり、従来N×n種類の2列歯車をスト
ックしなければならなかった負担を軽減することができ
た。また本発明により、2列歯車を順次組合わせて減速
する方法に適した2列歯車の3個以上の組合せであっ
て、多種類の減速比を実現することを可能とした2列歯
車の組合せを提供することができた。また本発明によ
り、ギヤーボックスの軸間距離を一定の値に固定して、
固定した軸間距離に適合した2列歯車の組合せとするこ
とにより、多種類の減速比を実現しつつ使用する部品の
種類を少なくした減速機を提供することができた。また
本発明によりは、上記のような2列歯車の組合せを使用
することにより、少ない数の軸を設置するだけで多種類
の減速比の実現を可能とし、小型で取付自由度の高い減
速機を提供することができた。
ある。
る。
2b:減速機 2c:減速機 2d:減速機
2e:減速機 3 :受2列歯車 4 :駆2列歯車
5a:入力ギヤ 5B:受ギヤ 6A:出力ギヤ
6b:駆ギヤ 7 :ケース 8 :受駆2列歯車 1
0 :小ギヤ 10a:ギヤ面 10b:角突起
11 :大ギヤ 11a:ギヤ面 11b:角穴
12 :A軸 12a:軸受 13 :B軸
13a:軸受 14 :C軸 14a:軸受
15 :D軸 15a:軸受 16 :第一段減速部
17 :第二段減速部 18 :第三段減速部 19 :第四段減速部
Claims (4)
- 【請求項1】 それぞれ個別に金型を使用して製作した
2個のギヤを結合し互いに固定してなることを特徴とす
る2列歯車。 - 【請求項2】 請求項1に記載した2列歯車の3個以上
の組合せであって、前記2列歯車は共に大ギヤと小ギヤ
とからなり、 かつ、前記2列ギヤの内の第1の2列ギヤの小ギヤと第
2の2列ギヤの大ギヤをかみ合わせた場合の軸間距離
と、前記第2の2列歯車の小ギヤと第3の2列歯車の大
ギヤをかみ合わせた場合の軸間距離が、同一の距離とな
るようにしたことを特徴とする3個以上の2列歯車の組
合せ。 - 【請求項3】 請求項1に記載した2列歯車を有するこ
と又は請求項2に記載した3個以上の2列歯車の組合せ
を有することを特徴とする減速機。 - 【請求項4】 入力軸であるA軸及び出力軸たるD軸、
さらにB軸及びC軸を取り付け可能とした減速機であっ
て、請求項1に記載した2列歯車を有すること又は請求
項2に記載した3個以上の2列歯車の組合せを有するこ
とを特徴とする減速機。
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JP2002118368A JP4252762B2 (ja) | 2002-04-19 | 2002-04-19 | 2列歯車を有する減速機の製造方法 |
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Publications (2)
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
WO2007035016A1 (en) * | 2005-09-20 | 2007-03-29 | Maing Hwan Oah | Reducer for output augment system |
JP2008039096A (ja) * | 2006-08-08 | 2008-02-21 | Nidec Sankyo Corp | ギヤードモータおよびその製造方法 |
JPWO2021181539A1 (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-16 |
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2002
- 2002-04-19 JP JP2002118368A patent/JP4252762B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4717746B2 (ja) * | 2006-08-08 | 2011-07-06 | 日本電産サンキョー株式会社 | ギヤードモータおよびその製造方法 |
JPWO2021181539A1 (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-16 | ||
WO2021181539A1 (ja) * | 2020-03-10 | 2021-09-16 | 武蔵精密工業株式会社 | 電動駆動ユニット及びその製造方法 |
JP7286873B2 (ja) | 2020-03-10 | 2023-06-05 | 武蔵精密工業株式会社 | 電動駆動ユニット及びその製造方法 |
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