JP2005207472A - 遊星機構動力伝達装置及びそのキャリアの加工方法 - Google Patents

遊星機構動力伝達装置及びそのキャリアの加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 加工及び組立工程にかかる工数を低減でき、製造コストを削減することができると共に、また、剛性が高く、信頼性の高い遊星機構動力伝達装置及びそのキャリアの加工方法を提供することである。
【解決手段】 複数の遊星ローラ又は遊星歯車21,22a,22bを保持するキャリア24を備えた遊星機構動力伝達装置であって、キャリア24は、遊星ローラ又は遊星歯車21,22a,22bを支持する枢軸25a,25b,25cの両端部を支持する一対のプレート27,28と、プレート27,28間に付設された連結柱29a,29b,29cとを備え、一対のプレート27,28と連結柱29a,29b,29cは一体化されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊星機構動力伝達装置及びそのキャリアの製造方法に関し、より詳細には、自動車や産業機械等に利用される遊星ローラ式変速機や遊星歯車機構等の遊星機構動力伝達装置及びそのキャリアの製造方法に関する。
従来の遊星機構動力伝達装置として、中心ローラ、外輪、及びキャリアに回転支持される遊星ローラを用いた遊星ローラ式変速機や、太陽歯車、内歯車及びキャリアに回転支持される遊星歯車を用いた遊星歯車機構が知られており、これらの装置は動力伝達を行う増・減速機として使用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。このような遊星機構動力伝達装置において、キャリアは、遊星ローラや遊星歯車の中心を貫通する枢軸を軸支することで、遊星ローラや遊星歯車を回転自在に支持している。
図12に示された特許文献1の遊星ローラ式変速機では、中心ローラ201の外周面と外輪202の内周面間に転接される複数の遊星ローラ203が、ラジアルニードル軸受204を介して枢軸205に回転自在に支持されており、キャリアを構成する一対のプレート206,207が枢軸205の両端部を支持している。一方のプレート206は、遊星ローラ203から周方向に外れた位置に複数の突部208を備えている。この複数の突部208に他方のプレート207を当接させ、複数のボルト209を用いて締結することで、遊星ローラ203を回転自在に支持するキャリアが構成されている。
また、特許文献2の遊星歯車機構では、図13に示されるように、太陽歯車と内歯車に噛合する遊星歯車を回転自在に支持するキャリアが開示されている。このキャリアは、一対のプレート211,212間に軸支される枢軸213を架設しており、枢軸213には、回転自在に遊星歯車214が支持されている。一対のプレート211,212は互いに他方へ向けて延在する脚部215,216を固着することにより接合されている。
特開2002−70972号公報(第2−4頁、第7−9図) 特開平7−113444号公報(第2−3頁、第1図) 特開平9−273614号公報(第3頁、第1図)
特許文献1及び2に開示されたように、従来の遊星機構動力伝達装置においては、枢軸の両端部をキャリアで支持する場合、キャリアは一対のプレートを別々に製作した後、ボルトにより締結したり、カシメや溶接により一体化する方法が採られていた。このような場合、一対のプレートを製作する工程と、これらを結合する工程とが必要となり、工数が増えて製造コストが嵩むという問題があった。特に、ボルトの締結では、使用中にボルトが緩むといった問題も懸念され、結合剛性も低いものとなっていた。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、加工及び組立工程にかかる工数を低減でき、製造コストを削減することができると共に、また、剛性が高く、信頼性の高い遊星機構動力伝達装置及びそのキャリアの加工方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 複数の遊星ローラ又は遊星歯車を保持するキャリアを備えた遊星機構動力伝達装置であって、
前記キャリアは、前記遊星ローラ又は遊星歯車を支持する枢軸の両端部を支持する一対のプレートと、該プレート間に付設された連結柱とを備え、前記一対のプレートと前記連結柱は一体化されていることを特徴とする遊星機構動力伝達装置。
(2) 前記一対のプレート及び前記連結柱は、焼結材による精密成形により一体成形されることを特徴とする(1)に記載の遊星機構動力伝達装置。
(3) 前記一対のプレート及び前記連結柱は、鋳造を使用して一体成形されることを特徴とする(1)に記載の遊星機構動力伝達装置。
(4) 前記一対のプレート及び前記連結柱は、アルミを素材としたアルミダイカストによって一体成形されることを特徴とする(1)に記載の遊星機構動力伝達装置。
(5) 前記一対のプレートの内側面において、スラストワッシャー或いはスラスト軸受が当接する部分は、他の部分よりも突出して成形されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置。
(6) (1)〜(5)のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法であって、
前記一対のプレートにそれぞれ設けられ前記枢軸の両端部を支持する一対の挿入孔の一方に、正面フライスを挿入する工程と、
主軸に取り付けた駆動用アーバーを前記一対の挿入孔の他方から挿入して、前記駆動用アーバーと前記正面フライスを連結して、前記主軸の回転力を前記正面フライスに付与可能とする工程と、
前記主軸を回転しながら、前記駆動用アーバーを軸方向に移動させることで、前記正面フライスが前記プレートの内側面を切削する工程とを備えたことを特徴とする遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
(7) 前記挿入工程において、前記正面フライスに設けられた案内用軸部が、前記一方の挿入孔に挿入され、
前記連結工程において、前記正面フライスに設けられたガイド孔を前記駆動用アーバーのガイド軸と係合し、前記正面フライスに設けられた駆動用異形孔を前記駆動用アーバーの駆動用異形軸と係合することで前記主軸の回転力を前記正面フライスに付与可能であることを特徴とする(6)に記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
(8) (1)〜(5)のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法であって、
前記キャリアをクランプする工程と、
側フライスを回転駆動しながら前記キャリアの外周側方から挿入して、前記側フライスを前記プレートの一方の内側面の所定位置に近づける工程と、
前記側フライスの位置を固定したまま前記キャリアをその中心軸周りに回転送りするか、或いは、前記キャリアの位置を固定したまま前記側フライスを移動して、前記プレートの一方の内側面を切削する工程と、
前記側フライスを回転駆動しながら、前記キャリアのクランプを解くことなく前記側フライスを前記プレートの他方の内側面の所定位置に近づける工程と、
前記側フライスの位置を固定したまま前記キャリアをその中心軸周りに回転送りするか、或いは、前記キャリアの位置を固定したまま前記側フライスを移動して、前記プレートの他方の内側面を切削する工程とを備え、
前記一対のプレートの両内側面の切削工程をワンチャックで行うことを特徴とする遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
(9) (1)〜(5)のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法であって、
対向する両面に切れ刃を持ち、該切れ刃を備えた前記両面に直交する両面にツール案内溝を有するブローチツールを備え、前記ツール案内溝に接して前記ブローチツールを案内する固定ガイドを前記ブローチツールの送り方向の入口側及び出口側に2箇所設置したブローチ加工機を具備する工程と、
前記キャリア内に前記ブローチツールを挿入することで、前記一対のプレートの両内側面を同時に切削する工程とを備えたことを特徴とする遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
本発明の遊星機構動力伝達装置によれば、キャリアを構成する一対のプレートと連結柱は一体化されているので、加工及び組立工程にかかる工数を低減でき、製造コストを削減することができると共に、また、剛性が高く、信頼性の高い遊星機構動力伝達装置を提供することができる。また、遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法によれば、正面フライス、側フライス、或いはブローチツールを用いて一対のプレートの内側面を加工することで、所望の内側面の寸法に対して高精度な加工を実現することができる。
以下、本発明に係る遊星機構動力伝達装置の各実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜7を参照して、本発明に係る遊星機構動力伝達装置の第1実施形態について説明する。
本発明の遊星機構動力伝達装置である遊星ローラ式変速機10は、図1に示すように、有底円筒状の本体11と、本体11の基端開口部を塞ぐ蓋体12とを備えた固定のハウジング13を有する。そして、ハウジング13内には、図示しない電動モータの回転軸を構成する駆動軸14と一体に設けられた中心ローラ15が蓋体12の中央部に形成した通孔に転がり軸受16を介して支持されている。また、ハウジング13の本体11内には、有底円筒状の外輪17が設けられており、外輪17の底板部17aの外面には、出力軸18が結合している。出力軸18は、本体11の中央部に形成した支持筒部19の内側に、転がり軸受20を介して回転自在に支持されている。なお、中心ローラ15と外輪17及び出力軸18は、ずれ量δ分だけ互いに偏心している。
さらに、中心ローラ15の外周面と外輪17の内周面との間には、本発明の遊星ローラである可動ローラ21と一対のガイドローラ22a,22bが転接可能に配置されている。可動ローラ21と一対のガイドローラ22a,22bは、ラジアルニードル軸受23を介して、キャリア24に支持された枢軸25a,25b,25cに回転可能に支持されている。また、可動ローラ21と一対のガイドローラ22a,22bの両端面には、一対のスラストワッシャー26が配置されており、キャリア24に対する各ローラ21,22a,22bの軸方向の位置を規制している。
図2に示されるように、キャリア24は、枢軸25a,25b,25cの両端部を支持する一対のプレート27,28と、プレート27,28間に付設された連結柱29a,29b,29cとを一体化させて構成されており、一対のプレート27,28には枢軸25a,25b,25cの両端部を保持する一対の枢軸挿入孔30,31がそれぞれ形成されている。
一対のガイドローラ22a,22bを支持する枢軸25b,25cの両端部は枢軸挿入孔30,31に圧入固定されており、ハウジング13内で径方向に変位することを防止している。また、可動ローラ21を支持する枢軸25aの両端部は、径方向に若干の変位自在となるように枢軸挿入孔30,31に緩く係合されている。そして、可動ローラ21が中心ローラ15と外輪17との間に形成された環状空間32の幅の狭い部分に向けて移動するように、枢軸25aはコイルばね等の弾性部材33によって付勢される押圧ピン34によって押圧されている(図1(b)参照。)。
また、中心ローラ15は、外輪17及び出力軸18の中心からずれ量δ分だけ偏心していることから、可動ローラ21と一対のガイドローラ22a,22bの外径を互いに異ならせている。可動ローラ21と一方のガイドローラ22bは、互いに同じ比較的小径に形成されており、他方のガイドローラ22aは、可動ローラ21及び一方のガイドローラ22bよりも大径に形成されている。
このように構成された遊星ローラ式変速機10は、中心ローラ15が所定の方向(図1(b)の矢印A方向)に回転した場合には、中心ローラ15から加わる力と弾性部材33の弾力により、可動ローラ21が環状空間32の幅の狭い部分に向けて移動し、可動ローラ21が中心ローラ15の外周面と外輪17の内周面を強く押圧し、中心ローラ15と外輪17との当接圧を高くする。また、可動ローラ21と中心ローラ15及び外輪17との当接圧が高くなることで、中心ローラ15と外輪17のうちの少なくとも一方が、組付け隙間や弾性変形に基づき、径方向に僅かに変位する。この結果、ガイドローラ22a,22bは、中心ローラ15と外輪17との当接圧を高くする。
この可動ローラ21を環状空間32の幅の狭い部分に移動させようとする力は、中心ローラ15から外輪17に伝達するトルクの大きさに応じて変化する。即ち、伝達すべきトルクが大きい場合には、各ローラ21,22a,22bと中心ローラ15と外輪17との当接圧を高くし、伝達すべきトルクが小さい場合には上記当接圧を低くして、良好な伝達効率を図っている。このようにして、駆動軸14からの回転力が、可動ローラ21とガイドローラ22a,22bを介して外輪17に結合された出力軸18に伝達される。
一方、出力軸18の回転速度が駆動軸14の回転速度よりも速くなるような場合には、可動ローラ21が弾性部材33の弾力に抗して環状空間32の幅の広い方向に移動することから、可動ローラ21が中心ローラ15の外周面と外輪17の内周面とを押圧しなくなり、外輪17の回転が駆動軸14に伝達されることが防止される。
上述したように、キャリア24は、枢軸25a,25b,25cの両端部を支持する一対のプレート27,28と、一対のプレート27,28間に付設された連結柱29a,29b,29cとを単一の部材で一体化して成形している。なお、一体に成形する方法としては、焼結材を用いた精密成形による手法や、鋳鉄又は鋳鋼を母材とする鋳造による一体成形や、アルミを素材としたアルミダイカストによる一体成形等が挙げられる。
また、可動ローラ21やガイドローラ22a,22bは、一対のプレート27,28の内側面27a,28aにスラストワッシャー26を介して挟持されており、適度な微小隙間を有して、回転可能となる。このため、図3に示されるように、キャリア24がスラストワッシャー26と当接する内側面距離(L)は、各ローラ21,22a,22bと2個のスラストワッシャー26を重ねた合計高さに、適当な微小隙間分の距離を加算した寸法となるように設定される。
図3(b)及び(c)に示されるように、上記の手法で一体成形されたキャリア24において、プレート27,28の内側面27a,28aのうち、スラストワッシャー26が当接する当接面27b、28bを構成する部分は他の部分よりも突出した凸部35となるように成形されている。ここで、一体成形後の凸部35の高さは、後の切削加工による削り代(e)を含んでいる。このため、対向する両当接面に切削加工を施すことで、必要な内側面距離(L)が与えられる。
また、内側面距離(L)は凸部35に成形された両スラストワッシャー当接面27b、28b間を切削加工することで与えられることから、内側面距離(L)はプレート27,28の内側面27a,28a間の距離のうち最小距離となっている。従って、切削加工後のキャリア24に可動ローラ21やガイドローラ22a、22bを組付ける際、これらのローラ21,22a,22bと2個のスラストワッシャー26を重ねた状態でキャリア24の外周側方から挿入して組付けることが可能となる。
次に、キャリア24の一対のプレート27,28にスラストワッシャー当接面27b、28bを切削加工する方法について図4〜6を参照して説明する。上記のように一体成形されたキャリア素材40は、キャリア素材40の片方の外側面41に位置決め治具50を突き当て、さらに、位置決め治具50に付設した位置決めピン51の外径を、前工程で孔加工され、後の枢軸挿入孔30,31の一方となるピン挿入孔42の内径に係合させて位置決めされる。
このような状態でクランプされたキャリア素材40は、正面フライス60とこの正面フライス60を回転駆動するフライス盤やマシニングセンタの工作機械主軸70を用いて、スラストワッシャー当接面27b,28bを切削加工する。
スラストワッシャー当接面27b,28bを切削する正面フライス60は、図5に示されるように、等間隔に配された複数の切れ刃61と、正面フライス60の中心を位置決めするために位置決めピン51の内周面に案内される案内用軸部62とを一方の面に有する。また、他方の面には、断面正方形状の駆動用異形孔63と、この駆動用異形孔63と軸方向に並んだ断面略円形状のガイド孔64とを有する。
一方、図6に示すように、工作機械主軸70には、駆動アーバー71が取り付けられており、カッター駆動アーバー71の先端には、正面フライス60に設けられた駆動用異形孔63と係合して主軸70の回転力を伝達するための駆動キー(駆動用異形軸)72と、ガイド孔64と係合して正面フライス60の中心を位置決めする断面略円形状のガイド軸73とを備えている。
なお、駆動用異形孔63と駆動キー72の断面は、二平面を備えたものや、四角や六角の多角形状であってもよく、スプラインであってもよい。
従って、正面フライス60を矢印Cに示されるようにクランプされたキャリア素材40の外周側方から挿入し、位置決めピン51の内周面に正面フライス60の案内用軸部62を挿入する。その後、矢印Dに示されるように、主軸70に取り付けられた駆動アーバー71を他方の枢軸挿入孔31となるピン挿入孔43から挿入し、ガイド孔64とガイド軸73とを係合し、駆動用異形孔63と駆動キー72とを係合させることで、正面フライス60と駆動アーバー71とを連結し、主軸70の回転力を正面フライス60に付与可能とする。この状態で、主軸70を回転しながら、駆動アーバー71を軸方向に送り移動させることで、正面フライス60が凸部35におけるスラストワッシャー当接面27bを切削加工する。
また、一方のプレート27のスラストワッシャー当接面27bを切削した後、キャリア素材40のクランプを解き、キャリア素材40を裏返して、反対側の外側面44をクランプして、同様に他方のプレート28の凸部35におけるスラストワッシャー当接面28bを切削加工する。これにより、一対のプレート27,28のスラストワッシャー当接面27b、28bは、内側面距離(L)及び両当接面27b、28bの平行度が精度良く与えられる。特に、主軸70の軸方向への送り移動により切削加工が施されることから、キャリアの内側面距離(L)は高精度に与えられる。なお、一対のプレート27,28の一方に設けられた3つのスラストワッシャー当接面27b、28bは、同時に切削加工されてもよく、各スラストワッシャー当接面毎に、正面フライス60と主軸70の着脱を行って切削するようにしてもよい。
従って、本実施形態によれば、枢軸25a,25b,25cの両端部を支持する一対のプレート27,28と、一対のプレート27,28間に付設された連結柱29a,29b,29cとを備えたキャリア24を、焼結材を用いた精密成形による手法や、鋳鉄又は鋳鋼を母材とする鋳造による一体成形や、アルミを素材としたアルミダイカストによる一体成形等で、単一の素材で一体化している。これにより、加工及び組立工程にかかる工数を低減でき、製造コストを削減することができると共に、また、剛性が高く、信頼性の高い遊星機構動力伝達装置を提供することができる。
また、一対のプレート27,28の内側面27a,28aのうち、スラストワッシャー26が当接する当接面27b、28bを構成する部分は他の部分よりも突出した凸部35に成形されている。これにより、遊星ローラである可動ローラ21やガイドローラ22a,22bと2個のスラストワッシャー26を重ねた状態での合計高さが、一対のプレート27,28の内側面27a,28aの幅より小さくなることがなく、各ローラ21,22a,22bと2個のスラストワッシャー26を重ねてキャリア24の外周側方から挿入して組み立てることができ、容易な組立を可能とする。
さらに、一対のプレート27,28にそれぞれ設けられ枢軸25a,25b,25cの両端部を支持する一対の挿入孔30,31の一方に正面フライス60に設けられた案内用軸部62を挿入して、正面フライス60を一方の挿入孔30に回転可能に保持し、主軸70に取り付けた駆動用アーバー71を一対の挿入孔30,31の他方から挿入して、正面フライス60に設けられたガイド孔64を駆動用アーバー71のガイド軸73と係合すると共に、正面フライス60に設けられた駆動用異形孔63を駆動用アーバー71の駆動用異形軸72と係合することで、駆動用アーバー71と正面フライス60とを連結して、主軸70の回転力を正面フライス60に付与可能とし、この状態で主軸70を回転しながら、駆動用アーバー71を軸方向に移動させることで、正面フライス60が一対のプレート27,28の内側面27a,28aを切削する。これにより、一体化されたキャリア24において、一対のプレート27,28のスラストワッシャー当接面27a,28a間の内側面距離(L)及び両当接面27b、28bの平行度を高精度に切削することができる。
なお、スラストワッシャー当接面27b、28bの他の形態として、図7に示されるように、プレート27,28の内側面全体を面一に成形し、上述の切削加工によりスラストワッシャー当接面27b、28bを削り代(e)だけ高精度に切削することで内側面距離(L)を得るようにしてもよい。この場合、スラストワッシャー当接面27b、28bを構成する部分は成形による素材面より窪んだ凹部36となる。このため、可動ローラ21やガイドローラ22a,22bを組付ける際には、内側面27a,28aをくぐらせるようにスラストワッシャー26を両スラストワッシャー当接面27b、28bに挿入した後、可動ローラ21やガイドローラ22a,22bを挿入するようにして組み立てられる。
ただし、遊星機構の使用上、隙間が大きくても差し支えない場合には、可動ローラ21やガイドローラ22a,22bと2個のスラストワッシャー26の合計高さを、面一に成形されたキャリア素材40の内側面距離より小さく設定することで、図3(c)と同様に、遊星ローラである各ローラ21,22a,22bとスラストワッシャー32とを重ねた状態で挿入することができる。この場合、(遊星ローラと2個のスラストワッシャーの合計高さ)<(キャリア素材の内側面距離)<(スラストワッシャー当接面間の内側面距離(L))の関係となり、(内側面距離(L))−(遊星ローラと2個のスラスト軸受の合計高さ)=隙間となる。
なお、このようなスラストワッシャー当接面27b、28bは、上記の加工方法や以下に述べる加工方法でも切削可能である。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して本発明に係る遊星機構動力伝達装置の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態は、キャリアのスラストワッシャー当接面を側フライスで切削加工したことを特徴としており、加工後のキャリア24の形状は第1実施形態のものと同様である。このため、第1実施形態と同等部分については同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
側フライス80は、エンドミル等の回転工具で、外周面に切れ刃を有する工具である。切削加工において、キャリア素材40の片方の外側面41は位置決め治具50に突き当てられ、位置決め治具50に付設した中実の位置決めピン52の外径に、ピン挿入孔42の内径を係合して位置決めした状態で、キャリア素材40をクランプする。
その後、フライス盤又はマシニングセンターの工作機械主軸70に装着した側フライス80を回転駆動しながら、矢印Eに示されるようにキャリア素材40の外周側方から挿入して、一方のプレート27の内側面27aの所定位置である切削位置に移動させる。その後、側フライス80の位置を固定したまま、矢印Fに示されるようにキャリア素材40を中心軸O周りに回転送りして、一方のプレート27の内側面27aを切削加工する。これにより、図8(b)の斜線Sで示した部分が加工面となり、スラストワッシャー当接面27bを形成する。
さらに、側フライス80を切削位置から退避させた後、キャリア素材40を中心軸O周りにインデックス回転させ、再度、上記と同様にして切削加工を行なうことで、一方のプレート27の内側面27aの3箇所に、図8(b)の斜線S,S,Sで示すようなスラストワッシャー当接面27bを形成する。なお、スラストワッシャー当接面27b、28bが凸部35に形成される場合には、斜線S,S,Sで示す部分のうち、凸部35の部分のみが加工される。
一方のプレート27の3箇所のスラストワッシャー当接面27bの切削加工が完了したら、側フライス80を回転駆動しながら、キャリア素材40のクランプを解くことなく、矢印Gに示されるように他方のプレート28の内側面28aの所定位置である切削位置に近づける。その後、側フライス80の位置を固定したまま、矢印Fに示されるようにキャリア素材40を中心軸O周りに回転送りして、他方のプレート28の内側面28aを切削加工し、スラストワッシャー当接面28bを形成する。さらに、側フライス80を進退させて切削加工することで、他方のプレート28の内側面28aの3箇所にスラストワッシャー当接面28bを形成する。従って、本実施形態は、一対のプレート27,28の両内側面27a,28aの切削加工をワンチャックで行っている。
なお、側フライス80の位置を固定したまま、キャリア素材40を回転送りして切削する代わりに、キャリア素材40の位置を固定したまま側フライス80を矢印Hに示されるように水平に移動送りして切削加工してもよい。
従って、第2実施形態の遊星機構動力伝達装置では、キャリア素材40をクランプした状態で、側フライス80を回転駆動しながらキャリア素材40の外周側方から挿入して、側フライス80をプレートの一方27の内側面27aの所定位置に近づけ、側フライス80の位置を固定したままキャリア素材40をその中心軸O周りに回転送りするか、或いは、キャリア素材40の位置を固定したまま側フライス80を移動して、プレートの一方27の内側面27aを切削し、さらに、側フライス80を回転駆動しながら、キャリア素材40のクランプを解くことなく側フライス80をプレートの他方28の内側面28aの所定位置に近づけ、側フライス80の位置を固定したままキャリア素材40をその中心軸O周りに回転送りするか、或いは、キャリア素材40の位置を固定したまま側フライス80を移動して、プレートの他方28の内側面28aを切削することで、一対のプレート27,28の両内側面27a,28aの切削工程をワンチャックで行うことができ、内側面距離(L)を第1実施形態の方法より高精度に得ることができる。
(第3実施形態)
次に、図9を参照して本発明に係る遊星機構動力伝達装置の第3実施形態について説明する。なお、本実施形態は、キャリアのスラストワッシャー当接面をブローチ加工機で切削加工したことを特徴としており、加工後のキャリアの形状は第1実施形態のものと同様である。第1実施形態のキャリアと同等部分については同一符号を付して説明を省略或いは簡略化する。
本実施形態でも、第2実施形態と同様に、キャリア素材40の片方の外側面41は位置決め治具50に突き当て、位置決め治具50に付設した中実の位置決めピン52の外径に、ピン挿入孔42の内径を係合して位置決めした状態で、キャリア素材40をクランプする。
本実施形態で使用されるブローチ加工機90は、図10に示されるようなブローチツール(サーフェスブローチ)91を備える。ブローチツール91は、両面に複数の切れ刃92,93を持っており、両面の切れ刃92,93の幅寸法lは、キャリア24の内側面距離(L)と同一に形成されている。また、切れ刃92,93の両面に直交する両面には、V形のツール案内溝94,95が設けられている。
さらに、ブローチ加工機90は、キャリア素材40内にブローチツール91を挿入する際の入口側と出口側の2箇所にガイドホルダー96、97を設置している(図9(b9)参照。)。図11に示されるように、各ガイドホルダー96,97には、先端部がブローチツール91のツール案内溝94,95と接することでブローチツール91を案内する一対の固定ガイド98,99がボルト100,101により固定されている。
上記のようにクランプされたキャリア素材40に対して、案内溝94,95によって案内されたブローチツール91を矢印Iに示されたようにキャリア素材40の内側面間に挿入し、一対のプレート27,28の両内側面27a,28aを同時に切削加工する。従って、ブローチ切れ刃91,92が接触通過した面が加工面となり、図9(b)の斜線Tで示す部分にスラストワッシャー当接面27b、28bが加工される。
さらに、ブローチツール91がキャリア素材40内から抜けた状態で、キャリア素材40を矢印Jに示されるように中心軸O周りにインデックス回転させ、ブローチツール91を再度キャリア素材40内に挿入し、一対のプレート27,28の両内側面27a,28aを同時に切削加工する。これにより、図9(b)の斜線Tで示した部分にスラストワッシャー当接面27b、28bが加工される。本実施形態では、3箇所のスラストワッシャー当接面27b、28bの切削を2回の送り回数で完了しているが、切削加工はスラストワッシャー当接面27b、29bの箇所に応じて必要回数繰り返される。なお、スラストワッシャー当接面27b、28bが凸部35に形成される場合には、斜線T,Tで示す部分のうち、凸部35の部分のみが加工される。
従って、本実施形態によれば、対向する両面に切れ刃92,93を持ち、切れ刃92,93を備えた両面に直交する両面にツール案内溝94,95を有するブローチツール91を備え、ツール案内溝94,95に接してブローチツール91を案内する固定ガイド98,99をブローチツール91の入口及び出口に2箇所設置したブローチ加工機90を用いて、キャリア素材40内にブローチツール91を挿入・駆動することで、一度に両当接面27b、28bを研削することができ、また、研削仕上げされた切れ刃の幅寸法lがキャリア素材40に転写されるので、さらに高精度な内側面距離及び平行度を得ることができる。さらに、キャリア素材40内を通過させることで、一方のプレート27,28に対して2箇所のスラストワッシャー当接面27b、28bを一度に研削することができ、研削加工の工数を低減することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態及び実施例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
また、本実施形態においては、キャリアを固定して中心ローラを入力、外輪を出力としたが、キャリアと中心ローラと外輪のいずれか一つを固定し、他の2つの一方を入力とし、他方を出力とするいずれの構造であってもよい。
また、本実施形態は、遊星ローラ式変速機について説明したが、これに限定されず、遊星歯車を利用した遊星歯車式伝達機構であってもよい。
さらに、本実施形態では、遊星ローラの数は3個としたが、遊星ローラや遊星歯車の数は2個以上の任意の数量であればよい。同様に、連結柱の数も2本以上の任意の数量であればよい。
また、本実施形態では、遊星ローラの軸方向位置を規制するためにスラストワッシャーが使用されているが、これに限定されず、すべり軸受や転がり軸受のようなスラスト軸受であってもよい。さらに、本実施形態で遊星ローラと枢軸間に設けられたラジアルニードル軸受は、転がり軸受やすべり軸受であってもよい。
また、本実施形態は、蓋体をキャリアと一体に形成されるものとしたが、別体に形成されるものであってもよい。
本発明の第1実施形態である遊星機構動力伝達装置を示し、(a)はその側面図であり、(b)は(a)のI−I線に沿った断面図である。 図1の遊星ローラが組みつけられた一体型キャリアを示し、(a)はその断面図であり、(b)は(a)のII−II線に沿って一部除去された部分断面図である。 図2のキャリアを示し、(a)はその断面図であり、(b)は(a)のIII−III線に沿った断面図であり、(c)は(a)のIII’部拡大断面図である。 キャリアのスラストワッシャー当接面を正面フライスで加工する工程を説明するため図で、(a)はその断面図であり、(b)は(a)のIV−IV線に沿った断面図である。 (a)は正面フライスの正面図であり、(b)は(a)のV−V線に沿った断面図である。 駆動アーバーが取り付けられた主軸の側面図である。 第1実施形態のキャリアの他の形態のスラストワッシャー当接面を示す、図3(a)のIII’部拡大断面図である。 キャリアのスラストワッシャー当接面を側フライスで加工する工程を説明するため図で、(a)はその断面図であり、(b)は(a)のVIII-VIII線に沿った断面図である。 キャリアのスラストワッシャー当接面をブローチツールを用いて加工する工程を説明するための図で、(a)はその断面図で、(b)はガイドホルダーを付加して示した(a)のIX−IX線に沿った断面図である。 サーフェスブローチの斜視図である。 サーフェスブローチの案内方法を示す断面図である。 従来の遊星ローラ式変速機を示し、(a)はその断面図で、(b)は(a)のXII−XII線に沿った断面図である。 従来の遊星歯車機構のピニオンキャリア構造を示し、(a)は断面図であり、(b)は(a)のXIII−XIII線に沿って一部を切り欠いて軸方向から見た正面図である。
符号の説明
10 遊星ローラ式変速機(遊星機構動力伝達装置)
15 中心ローラ
17 外輪
21 可動ローラ(遊星ローラ)
22a,22b ガイドローラ(遊星ローラ)
23 ラジアルニードル軸受
24 キャリア
25a,25b,25c 枢軸
26 スラストワッシャー
27,28 一対のプレート
27b,28b スラストワッシャー当接面
29a,29b,29c 連結柱
35 凸部
40 キャリア素材
42,43 ピン挿入孔
50 位置決め治具
51 位置決めピン
60 正面フライス
70 工作機械主軸(主軸)
71 駆動アーバー
80 側フライス
90 ブローチ加工機
91 ブローチツール
92,93 切れ刃
94,95 ツール案内溝
98,99 固定ガイド

Claims (9)

  1. 複数の遊星ローラ又は遊星歯車を保持するキャリアを備えた遊星機構動力伝達装置であって、
    前記キャリアは、前記遊星ローラ又は遊星歯車を支持する枢軸の両端部を支持する一対のプレートと、該プレート間に付設された連結柱とを備え、前記一対のプレートと前記連結柱は一体化されていることを特徴とする遊星機構動力伝達装置。
  2. 前記一対のプレート及び前記連結柱は、焼結材による精密成形により一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の遊星機構動力伝達装置。
  3. 前記一対のプレート及び前記連結柱は、鋳造を使用して一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の遊星機構動力伝達装置。
  4. 前記一対のプレート及び前記連結柱は、アルミを素材としたアルミダイカストによって一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の遊星機構動力伝達装置。
  5. 前記一対のプレートの内側面において、スラストワッシャー或いはスラスト軸受が当接する部分は、他の部分よりも突出して成形されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法であって、
    前記一対のプレートにそれぞれ設けられ前記枢軸の両端部を支持する一対の挿入孔の一方に、正面フライスを挿入する工程と、
    主軸に取り付けた駆動用アーバーを前記一対の挿入孔の他方から挿入して、前記駆動用アーバーと前記正面フライスを連結して、前記主軸の回転力を前記正面フライスに付与可能とする工程と、
    前記主軸を回転しながら、前記駆動用アーバーを軸方向に移動させることで、前記正面フライスが前記プレートの内側面を切削する工程とを備えたことを特徴とする遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
  7. 前記挿入工程において、前記正面フライスに設けられた案内用軸部が、前記一方の挿入孔に挿入され、
    前記連結工程において、前記正面フライスに設けられたガイド孔を前記駆動用アーバーのガイド軸と係合し、前記正面フライスに設けられた駆動用異形孔を前記駆動用アーバーの駆動用異形軸と係合することで前記主軸の回転力を前記正面フライスに付与可能であることを特徴とする請求項6に記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法であって、
    前記キャリアをクランプする工程と、
    側フライスを回転駆動しながら前記キャリアの外周側方から挿入して、前記側フライスを前記プレートの一方の内側面の所定位置に近づける工程と、
    前記側フライスの位置を固定したまま前記キャリアをその中心軸周りに回転送りするか、或いは、前記キャリアの位置を固定したまま前記側フライスを移動して、前記プレートの一方の内側面を切削する工程と、
    前記側フライスを回転駆動しながら、前記キャリアのクランプを解くことなく前記側フライスを前記プレートの他方の内側面の所定位置に近づける工程と、
    前記側フライスの位置を固定したまま前記キャリアをその中心軸周りに回転送りするか、或いは、前記キャリアの位置を固定したまま前記側フライスを移動して、前記プレートの他方の内側面を切削する工程とを備え、
    前記一対のプレートの両内側面の切削工程をワンチャックで行うことを特徴とする遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載の遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法であって、
    対向する両面に切れ刃を持ち、該切れ刃を備えた前記両面に直交する両面にツール案内溝を有するブローチツールを備え、前記ツール案内溝に接して前記ブローチツールを案内する固定ガイドを前記ブローチツールの送り方向の入口側及び出口側に2箇所設置したブローチ加工機を具備する工程と、
    前記キャリア内に前記ブローチツールを挿入することで、前記一対のプレートの両内側面を同時に切削する工程とを備えたことを特徴とする遊星機構動力伝達装置のキャリアの加工方法。
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