JP2003145326A - フローティングチャック構造 - Google Patents
フローティングチャック構造Info
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- JP2003145326A JP2003145326A JP2001343743A JP2001343743A JP2003145326A JP 2003145326 A JP2003145326 A JP 2003145326A JP 2001343743 A JP2001343743 A JP 2001343743A JP 2001343743 A JP2001343743 A JP 2001343743A JP 2003145326 A JP2003145326 A JP 2003145326A
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単でチャック爪部が求心移動してワ
ークをクランプして高精度の加工精度が得られるフロー
ティングチャック構造を提供する。 【解決手段】 加工機械の主軸に回転軸線aと同軸上に
装着されたセンタ11と、主軸5に設けらてセンタ11
が貫通するセンタ挿通孔13hを有するベース部12
と、センタ11が挿通する内孔31aが穿孔された略円
板状のバッキングプレート31と、バッキングプレート
31の内孔31aに沿って配設された複数のチャック爪
部32と、バッキングプレート31をラジアル方向に移
動可能にベース部12に支持するフローティング支持部
20と、ベース部12とバッキングプレート31の間に
配設されてバッキングプレート31を押出し変形させる
アクチエータ部50とを備える。
ークをクランプして高精度の加工精度が得られるフロー
ティングチャック構造を提供する。 【解決手段】 加工機械の主軸に回転軸線aと同軸上に
装着されたセンタ11と、主軸5に設けらてセンタ11
が貫通するセンタ挿通孔13hを有するベース部12
と、センタ11が挿通する内孔31aが穿孔された略円
板状のバッキングプレート31と、バッキングプレート
31の内孔31aに沿って配設された複数のチャック爪
部32と、バッキングプレート31をラジアル方向に移
動可能にベース部12に支持するフローティング支持部
20と、ベース部12とバッキングプレート31の間に
配設されてバッキングプレート31を押出し変形させる
アクチエータ部50とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工機械でワーク
を加工する際、ワークをクランプするフローティングチ
ャック構造に関する。
を加工する際、ワークをクランプするフローティングチ
ャック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から例えば円筒形のワークの外周面
を研削する円筒研削盤が広く使用されている。この円筒
研削盤はテーブル上に相対向して配置されたヘッドスト
ック及びテールストックに設けられた両センタ間でワー
クを支持し、かつ回転駆動されるワークの外周を回転す
るトイシ車によって研削するものである。
を研削する円筒研削盤が広く使用されている。この円筒
研削盤はテーブル上に相対向して配置されたヘッドスト
ック及びテールストックに設けられた両センタ間でワー
クを支持し、かつ回転駆動されるワークの外周を回転す
るトイシ車によって研削するものである。
【0003】このような円筒研削盤においてワークを回
転駆動する手段としては、図12に要部断面図を示すよ
うに、ヘッドストック101の主軸102に設けられた
センタ103と、テールストック104に設けられたセ
ンタ105との間にワークWを支持すると共に、主軸1
02の先端に丸棒106が突出する回し板107を取付
ける。一方、ワークWにケレと称する回し金108を止
メネジで取付け、回転駆動する主軸102によって回転
する回し板107の丸棒106によって回し金108を
押動することによってワークWを回転駆動する方法があ
る。
転駆動する手段としては、図12に要部断面図を示すよ
うに、ヘッドストック101の主軸102に設けられた
センタ103と、テールストック104に設けられたセ
ンタ105との間にワークWを支持すると共に、主軸1
02の先端に丸棒106が突出する回し板107を取付
ける。一方、ワークWにケレと称する回し金108を止
メネジで取付け、回転駆動する主軸102によって回転
する回し板107の丸棒106によって回し金108を
押動することによってワークWを回転駆動する方法があ
る。
【0004】また、センタ間でワークを支持し、このワ
ークを回転駆動するための手段としてフローティングチ
ャックが広く使用されている。このフローティングチャ
ックは、例えば特開平11−254214号公報に開示
され、かつ図13に示すように、回転駆動するチャック
本体111に、対峙関係で作動する対のシリンダ113
と軸心方向に向かって油圧作用で応動するピストン11
4を有する複数のシリンダ機構112を設け、かつ各シ
リンダ113に連通するピストン116を備えた油室1
17及びピストン116を前後進させるドローバ118
を備え、ドローバ118の前後進によってシリンダ11
3に油圧を作用させて各ピストン114の先端に設けた
クランプ爪部114aによってワークWをクランプする
ように構成されたものがある。
ークを回転駆動するための手段としてフローティングチ
ャックが広く使用されている。このフローティングチャ
ックは、例えば特開平11−254214号公報に開示
され、かつ図13に示すように、回転駆動するチャック
本体111に、対峙関係で作動する対のシリンダ113
と軸心方向に向かって油圧作用で応動するピストン11
4を有する複数のシリンダ機構112を設け、かつ各シ
リンダ113に連通するピストン116を備えた油室1
17及びピストン116を前後進させるドローバ118
を備え、ドローバ118の前後進によってシリンダ11
3に油圧を作用させて各ピストン114の先端に設けた
クランプ爪部114aによってワークWをクランプする
ように構成されたものがある。
【0005】一方、油圧によりダイヤフラム状のバッキ
ングプレートのセンタ近傍を膨らませることで、バッキ
ングプレートに突設された複数のチャック爪部をアンク
ランプ位置に開き、かつワークを各チャック爪部間に挿
入し、しかる後油圧を低下させてチャック爪部をクラン
プ位置に閉じてワークをクランプする、いわゆるダイヤ
フラム構造のチャックがある。
ングプレートのセンタ近傍を膨らませることで、バッキ
ングプレートに突設された複数のチャック爪部をアンク
ランプ位置に開き、かつワークを各チャック爪部間に挿
入し、しかる後油圧を低下させてチャック爪部をクラン
プ位置に閉じてワークをクランプする、いわゆるダイヤ
フラム構造のチャックがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記回し金を使用する
円筒研削盤にあっては、主軸の先端に丸棒が突出する回
し板を取付ける一方、ワーク側に回し金を取付け、回転
する回し板の丸棒によって回し金を押動することから、
ワークに回し金を確実に係止するための歯形やスプライ
ン状の部位が要求されると共に、ワークに偏心して押圧
力荷重が作用し加工精度の低下を招くことが懸念され
る。
円筒研削盤にあっては、主軸の先端に丸棒が突出する回
し板を取付ける一方、ワーク側に回し金を取付け、回転
する回し板の丸棒によって回し金を押動することから、
ワークに回し金を確実に係止するための歯形やスプライ
ン状の部位が要求されると共に、ワークに偏心して押圧
力荷重が作用し加工精度の低下を招くことが懸念され
る。
【0007】一方、上記フローティングチャックによる
と、チャック爪部が自動的に求心移動してワークをクラ
ンプすることにより高精度の加工精度が確保できる。し
かし、機構が複雑であると共に、切削作業時にワークの
加工部等を水溶性クーラントで冷却した際、その水溶性
クーラントがフローティングチャックの摺動部に浸入し
て錆等の発生を誘発し、作動不良を招くことが懸念され
る。
と、チャック爪部が自動的に求心移動してワークをクラ
ンプすることにより高精度の加工精度が確保できる。し
かし、機構が複雑であると共に、切削作業時にワークの
加工部等を水溶性クーラントで冷却した際、その水溶性
クーラントがフローティングチャックの摺動部に浸入し
て錆等の発生を誘発し、作動不良を招くことが懸念され
る。
【0008】また、上記ダイヤフラム構造のチャックは
比較的構造が簡単で水溶性クーラント等の浸入が有効的
に防止されるが、バッキングプレートにセンタとチャッ
ク爪部が配設されており、ワークを高精度でクランプす
ることが困難であり、加工精度の低下を招くおそれがあ
る。
比較的構造が簡単で水溶性クーラント等の浸入が有効的
に防止されるが、バッキングプレートにセンタとチャッ
ク爪部が配設されており、ワークを高精度でクランプす
ることが困難であり、加工精度の低下を招くおそれがあ
る。
【0009】従って、かかる点を鑑みなされた本発明の
第1の目的は、構造が簡単でチャック爪部が自動的に求
心移動してワークをクランプすることにより高精度の加
工が確保できるフローティングチャックを提供すること
にある。
第1の目的は、構造が簡単でチャック爪部が自動的に求
心移動してワークをクランプすることにより高精度の加
工が確保できるフローティングチャックを提供すること
にある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、更に、クー
ラント等の浸入が有効的に阻止できるフローティングチ
ャック構造を提供することにある。
ラント等の浸入が有効的に阻止できるフローティングチ
ャック構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1に記載のフローティングチャック構造の発明
は、加工機械の主軸に装着され、油圧によりバッキング
プレートの回転軸線近傍を変形させて、該バッキングプ
レートに突設された複数のチャック爪部をアンクランプ
位置に開き、かつバッキングプレートの戻り変形によっ
てチャック爪部を閉じてワークをクランプするチャック
構造において、上記回転軸線と同軸上に延在して基端が
上記主軸に装着されたセンタと、上記主軸に設けられる
略円板状の基部及び該基部から延設されて上記センタが
貫通するセンタ挿通孔が穿孔された円筒部を有するベー
ス部と、上記センタが挿通する内孔が穿孔された略円板
状のバッキングプレートと、該バッキングプレートに上
記内孔に沿って同心状に配設された複数のチャック爪部
と、上記バッキングプレートを回転軸線に対してラジア
ル方向に移動可能に上記ベース部に支持するフローティ
ング支持部と、上記ベース部とバッキングプレートの間
に配設されて上記バッキングプレートの回転軸線近傍を
回転軸線方向に押出し変形させるアクチエータ部とを備
えたことを特徴とする。
る請求項1に記載のフローティングチャック構造の発明
は、加工機械の主軸に装着され、油圧によりバッキング
プレートの回転軸線近傍を変形させて、該バッキングプ
レートに突設された複数のチャック爪部をアンクランプ
位置に開き、かつバッキングプレートの戻り変形によっ
てチャック爪部を閉じてワークをクランプするチャック
構造において、上記回転軸線と同軸上に延在して基端が
上記主軸に装着されたセンタと、上記主軸に設けられる
略円板状の基部及び該基部から延設されて上記センタが
貫通するセンタ挿通孔が穿孔された円筒部を有するベー
ス部と、上記センタが挿通する内孔が穿孔された略円板
状のバッキングプレートと、該バッキングプレートに上
記内孔に沿って同心状に配設された複数のチャック爪部
と、上記バッキングプレートを回転軸線に対してラジア
ル方向に移動可能に上記ベース部に支持するフローティ
ング支持部と、上記ベース部とバッキングプレートの間
に配設されて上記バッキングプレートの回転軸線近傍を
回転軸線方向に押出し変形させるアクチエータ部とを備
えたことを特徴とする。
【0012】請求項1の発明によると、単にアクチュエ
ータによって、チャック爪部が配設されたバッキングプ
レートを押動させて変形させる簡単な構成でチャック爪
部をアンクランプ位置とクランプ位置に作動させること
ができ、かつバッキングプレートがフローティング支持
部によってラジアル方向に移動可能に支持されることに
よって、チャック爪部が自動的に求心移動してワークを
クランプして高精度の加工精度が確保できる。
ータによって、チャック爪部が配設されたバッキングプ
レートを押動させて変形させる簡単な構成でチャック爪
部をアンクランプ位置とクランプ位置に作動させること
ができ、かつバッキングプレートがフローティング支持
部によってラジアル方向に移動可能に支持されることに
よって、チャック爪部が自動的に求心移動してワークを
クランプして高精度の加工精度が確保できる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1のフロ
ーティングチャック構造において、上記フローティング
支持部は、上記ベース部に上記バッキングプレートの周
縁部と対向して配設された中間リングと、該中間リング
を隔てて上記バッキングプレートの周縁部と対向配置さ
れた固定リングと、上記中間リングと固定リングの間及
び中間リングとバッキングプレートの周縁部の間に各々
介在された複数のボールと、上記固定リングとバッキン
グプレートの周縁部を連結する連結手段とを備えたこと
を特徴とする。
ーティングチャック構造において、上記フローティング
支持部は、上記ベース部に上記バッキングプレートの周
縁部と対向して配設された中間リングと、該中間リング
を隔てて上記バッキングプレートの周縁部と対向配置さ
れた固定リングと、上記中間リングと固定リングの間及
び中間リングとバッキングプレートの周縁部の間に各々
介在された複数のボールと、上記固定リングとバッキン
グプレートの周縁部を連結する連結手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0014】請求項2の発明によると、中間リングと固
定リング、中間リングとバッキングプレートとの間に各
々配置されたボールの転動によって、中間リングに対し
て固定リング及びバッキングプレートがラジアル方向に
円滑に移動自在に支持され、バッキングプレートがフロ
ーティング支持される。従って、構造が簡単でチャック
爪部の求心移動が円滑にでき、ワークを高精度でクラン
プすることができる。
定リング、中間リングとバッキングプレートとの間に各
々配置されたボールの転動によって、中間リングに対し
て固定リング及びバッキングプレートがラジアル方向に
円滑に移動自在に支持され、バッキングプレートがフロ
ーティング支持される。従って、構造が簡単でチャック
爪部の求心移動が円滑にでき、ワークを高精度でクラン
プすることができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2のフロ
ーティングチャック構造において、上記連結手段は、上
記固定リングとバッキングプレートの周縁部の間に介在
する円筒状のスペーサと、該スペーサを貫通して上記固
定リングとバッキングプレートの周縁部を連結する取付
ボルトとを備え、上記中間リングに、上記スペーサが間
隙を有して挿通するチャック部移動範囲規制部が開口形
成されたことを特徴とする。
ーティングチャック構造において、上記連結手段は、上
記固定リングとバッキングプレートの周縁部の間に介在
する円筒状のスペーサと、該スペーサを貫通して上記固
定リングとバッキングプレートの周縁部を連結する取付
ボルトとを備え、上記中間リングに、上記スペーサが間
隙を有して挿通するチャック部移動範囲規制部が開口形
成されたことを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によると、固定リングとバ
ッキングプレートの間がスペーサによって設定され、ボ
ールの転動が良好に確保できると共に、スペーサの移動
範囲をチャック部移動範囲規制部によって規制すること
によってバッキングプレートの求心移動の範囲を有効に
規制することができる。
ッキングプレートの間がスペーサによって設定され、ボ
ールの転動が良好に確保できると共に、スペーサの移動
範囲をチャック部移動範囲規制部によって規制すること
によってバッキングプレートの求心移動の範囲を有効に
規制することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3のフローティングチャック構造において、上記中間リ
ングと固定リングの間及び中間リングとバッキングプレ
ートの周縁部の間に各々上記各ボールを転動自在に保持
するボール保持孔が穿設されたフローティングキャリヤ
が介装されたことを特徴とする。
3のフローティングチャック構造において、上記中間リ
ングと固定リングの間及び中間リングとバッキングプレ
ートの周縁部の間に各々上記各ボールを転動自在に保持
するボール保持孔が穿設されたフローティングキャリヤ
が介装されたことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明によると、ボールをフロー
ティングキャリヤによって所定位置で転動自在に保持す
ることから、より安定的したボールの転動が確保でき
る。
ティングキャリヤによって所定位置で転動自在に保持す
ることから、より安定的したボールの転動が確保でき
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかのフローティングチャック構造において、上記
アクチュエータ部は、上記ベース部の上記円筒部周囲に
リング状に形成された油圧室と、該油圧室に嵌合して上
記円筒部に沿って摺動するリング状で頂部によって上記
バッキングプレートの内孔周縁を押動する油圧ピストン
とを有することを特徴とする。
いずれかのフローティングチャック構造において、上記
アクチュエータ部は、上記ベース部の上記円筒部周囲に
リング状に形成された油圧室と、該油圧室に嵌合して上
記円筒部に沿って摺動するリング状で頂部によって上記
バッキングプレートの内孔周縁を押動する油圧ピストン
とを有することを特徴とする。
【0020】請求項5の発明によると、アクチュエータ
の油圧ピストンを円筒部に沿って摺動するリング状に形
成することによって、単一の油圧ピストンによって均等
にバッキングプレートの内孔周縁を押動でき、良好なバ
ッキングプレートの変形によるアンクランプ及びクラン
プ作動が得られる。
の油圧ピストンを円筒部に沿って摺動するリング状に形
成することによって、単一の油圧ピストンによって均等
にバッキングプレートの内孔周縁を押動でき、良好なバ
ッキングプレートの変形によるアンクランプ及びクラン
プ作動が得られる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項5のフロ
ーティングチャック構造において、基端が上記ベース部
に取り付けられて上記フローティング支持部、アクチュ
エータ部及びバッキングプレートの外周を覆う外筒部、
及び該外筒部の先端に延設されてバッキングプレートの
周縁部の前面周縁に液密的に接合するリング状の前面部
を有する防水カバーと、上記ベース部の円筒部外周に摺
動自在に嵌合して上記油圧ピストンの頂部とバッキング
プレートの内孔周縁との間に介装されてリング状の防水
リングとを備えたことを特徴とする。
ーティングチャック構造において、基端が上記ベース部
に取り付けられて上記フローティング支持部、アクチュ
エータ部及びバッキングプレートの外周を覆う外筒部、
及び該外筒部の先端に延設されてバッキングプレートの
周縁部の前面周縁に液密的に接合するリング状の前面部
を有する防水カバーと、上記ベース部の円筒部外周に摺
動自在に嵌合して上記油圧ピストンの頂部とバッキング
プレートの内孔周縁との間に介装されてリング状の防水
リングとを備えたことを特徴とする。
【0022】請求項6は上記第2の目的を達成するもの
であって、請求項6の発明によると、ベース部とバッキ
ングプレート間を覆う防水カバー及び、円筒部外周に摺
動自在に嵌合して油圧ピストンの頂部とバッキングプレ
ートの内孔周縁との間に介装された防水リングによって
アクチュエータ部及びフローティング支持部等が液密的
に覆われることから、ワークの加工時に使用される水溶
性クーラント等の内部への浸入が有効的に防止されて、
アクチュエータ部及びフローティング支持部等の作動部
の発錆等が有効的に防止でき、加工精度の低下が回避さ
れて安定した加工精度が確保でき、かつ耐久性が大幅に
向上する。
であって、請求項6の発明によると、ベース部とバッキ
ングプレート間を覆う防水カバー及び、円筒部外周に摺
動自在に嵌合して油圧ピストンの頂部とバッキングプレ
ートの内孔周縁との間に介装された防水リングによって
アクチュエータ部及びフローティング支持部等が液密的
に覆われることから、ワークの加工時に使用される水溶
性クーラント等の内部への浸入が有効的に防止されて、
アクチュエータ部及びフローティング支持部等の作動部
の発錆等が有効的に防止でき、加工精度の低下が回避さ
れて安定した加工精度が確保でき、かつ耐久性が大幅に
向上する。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項6のフロ
ーティングチャック構造において、上記防水リングは、
該防水リングのバッキングプレートと対向する前面にバ
ッキングプレートの内孔周縁に当接するリング状のシー
ル部材を備えたことを特徴とする。
ーティングチャック構造において、上記防水リングは、
該防水リングのバッキングプレートと対向する前面にバ
ッキングプレートの内孔周縁に当接するリング状のシー
ル部材を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項7の発明によると、防水リングのバ
ッキングプレートと対向する前面にバッキングプレート
の内孔周縁に当接するリング状のシール部材、例えばO
リングを備えることによって、摺接する防水リングの前
面とバッキングプレートの内孔周縁の間からの水溶性ク
ーラント等の浸入をより有効的に防止することができ
る。
ッキングプレートと対向する前面にバッキングプレート
の内孔周縁に当接するリング状のシール部材、例えばO
リングを備えることによって、摺接する防水リングの前
面とバッキングプレートの内孔周縁の間からの水溶性ク
ーラント等の浸入をより有効的に防止することができ
る。
【0025】請求項8に記載の発明は、請求項6または
7のフローティングチャック構造において、上記油圧ピ
ストンの頂部と防水リングとの間に、該防水リングをバ
ッキングプレートに押接付勢するスプリングを介装させ
たことを特徴とする。
7のフローティングチャック構造において、上記油圧ピ
ストンの頂部と防水リングとの間に、該防水リングをバ
ッキングプレートに押接付勢するスプリングを介装させ
たことを特徴とする。
【0026】請求項8の発明によると、スプリングによ
って防水リングがバッキングプレートに常時押接付勢さ
れる。従って、例えば、チャック爪部の精度が低く、ワ
ークのクランプ時にバッキングプレートの内孔周縁に偏
在する荷重が作用して変形が生じた際にも、防水プレー
トの前面とバッキングプレートの内孔周縁との圧接が確
保でき、該部の防水効果が大幅に向上する。
って防水リングがバッキングプレートに常時押接付勢さ
れる。従って、例えば、チャック爪部の精度が低く、ワ
ークのクランプ時にバッキングプレートの内孔周縁に偏
在する荷重が作用して変形が生じた際にも、防水プレー
トの前面とバッキングプレートの内孔周縁との圧接が確
保でき、該部の防水効果が大幅に向上する。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の
いずれかのフローティングチャック構造において、上記
バッキングプレートの外周面に、上記防水カバーの内周
面に当接する弾性リング部材を配設したことを特徴とす
る。
いずれかのフローティングチャック構造において、上記
バッキングプレートの外周面に、上記防水カバーの内周
面に当接する弾性リング部材を配設したことを特徴とす
る。
【0028】請求項9の発明によると、バッキングプレ
ートの外周面と防水カバーの外筒部の内周面との間に介
在された弾性リング部材によって、バッキングプレート
のラジアル方向の移動が抑制され、アンクランプ状態に
おけるバッキングプレートの自重による下降移動が抑え
られてバッキングプレートが過剰に変移することが抑制
される。従って、ワークをクランプした際のバッキング
プレートの求心移動が少なくなり、クランプ及びアンク
ランプ作動の円滑化が得られる。
ートの外周面と防水カバーの外筒部の内周面との間に介
在された弾性リング部材によって、バッキングプレート
のラジアル方向の移動が抑制され、アンクランプ状態に
おけるバッキングプレートの自重による下降移動が抑え
られてバッキングプレートが過剰に変移することが抑制
される。従って、ワークをクランプした際のバッキング
プレートの求心移動が少なくなり、クランプ及びアンク
ランプ作動の円滑化が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるフローティン
グチャック構造の実施の実施の形態を図を参照して説明
する。
グチャック構造の実施の実施の形態を図を参照して説明
する。
【0030】(第1実施の形態)本発明によるフローテ
ィングチャック構造の第1実施の形態を図1乃至図9を
参照して説明する。
ィングチャック構造の第1実施の形態を図1乃至図9を
参照して説明する。
【0031】図1は、フローティングチャック10が配
設される研削盤1の概要を示す全体側面図であり、図2
はワークWを保持した状態を示す図1のA部拡大断面図
である。研削盤1は、テーブル2上に対峙して設けられ
たヘッドストック3及びテールストック4と、ヘッドス
トック3に設けられた主軸5に装着されたチャック10
とテールストック4に設けられたセンタ7によって支持
されて回転軸線aを中心に回転駆動されるワークWを研
削するトイシ車8とを備えている。
設される研削盤1の概要を示す全体側面図であり、図2
はワークWを保持した状態を示す図1のA部拡大断面図
である。研削盤1は、テーブル2上に対峙して設けられ
たヘッドストック3及びテールストック4と、ヘッドス
トック3に設けられた主軸5に装着されたチャック10
とテールストック4に設けられたセンタ7によって支持
されて回転軸線aを中心に回転駆動されるワークWを研
削するトイシ車8とを備えている。
【0032】チャック10について図3乃至図9を参照
して説明する。図3はチャック10の正面図、図4は図
3のI−I線断面図、図5は図4のB部拡大図、図6は
図4のC部拡大図、図7は図4のII−II線断面図、
図8は図4のIII−III線断面図、図9は作動説明
図である。
して説明する。図3はチャック10の正面図、図4は図
3のI−I線断面図、図5は図4のB部拡大図、図6は
図4のC部拡大図、図7は図4のII−II線断面図、
図8は図4のIII−III線断面図、図9は作動説明
図である。
【0033】チャック10は、ヘッドストック3に設け
られた主軸5に装着されるセンタ11及びベース部1
2、フローティング支持部20、ベース部12にフロー
ティング支持部20によってフローティング支持された
チャック部30、防水保護部40及びアクチュエータ部
50を主要部としている。
られた主軸5に装着されるセンタ11及びベース部1
2、フローティング支持部20、ベース部12にフロー
ティング支持部20によってフローティング支持された
チャック部30、防水保護部40及びアクチュエータ部
50を主要部としている。
【0034】次に、これらセンタ11、ベース部12、
フローティング支持部20、チャック部30、防水保護
部40、アクチュエータ部50について順次説明する。
フローティング支持部20、チャック部30、防水保護
部40、アクチュエータ部50について順次説明する。
【0035】センタ11は、基端部が主軸5に装着され
た円柱形状であって、先端11aがワークWに形成され
たセンタ穴Waに嵌合するテーパ状に形成されている。
た円柱形状であって、先端11aがワークWに形成され
たセンタ穴Waに嵌合するテーパ状に形成されている。
【0036】ベース部12は、ベース13と中間ベース
14とを有している。ベース13は、略円板状で主軸5
に装着される基部13Aと、基部13Aの中心から回転
軸線aに沿って略円筒状に突出する円筒部13Bによっ
て形成されている。基部13Aには円筒部13Bの基端
外周に沿ってリング状に突出する油圧室形成部13aが
形成され、かつ油圧室形成部13aの外周に段差13b
を介して中間ベース取付部13Cが形成されている。油
圧室形成部13aには、他端が油圧供給源に接続された
作動油供給ポート13dの一端が開口する一方、中間ベ
ース取付部13Cの内周側には段差13bに沿ってリン
グ状のシール材装着溝13eが形成され、外周に沿って
等間隔で複数、本実施の形態では6個のボルト取付孔1
3gが形成されている。一方、円筒部13Bにはセンタ
11が嵌合して貫通するセンタ挿通孔13hが穿設さ
れ、円筒部13Bの外周は後述する油圧ピストン51の
内周面51aが嵌合する大径部13iと、この大径部1
3iに段差部13jを介して防水プレート42が嵌合す
る小径部13kが延在して形成されている。
14とを有している。ベース13は、略円板状で主軸5
に装着される基部13Aと、基部13Aの中心から回転
軸線aに沿って略円筒状に突出する円筒部13Bによっ
て形成されている。基部13Aには円筒部13Bの基端
外周に沿ってリング状に突出する油圧室形成部13aが
形成され、かつ油圧室形成部13aの外周に段差13b
を介して中間ベース取付部13Cが形成されている。油
圧室形成部13aには、他端が油圧供給源に接続された
作動油供給ポート13dの一端が開口する一方、中間ベ
ース取付部13Cの内周側には段差13bに沿ってリン
グ状のシール材装着溝13eが形成され、外周に沿って
等間隔で複数、本実施の形態では6個のボルト取付孔1
3gが形成されている。一方、円筒部13Bにはセンタ
11が嵌合して貫通するセンタ挿通孔13hが穿設さ
れ、円筒部13Bの外周は後述する油圧ピストン51の
内周面51aが嵌合する大径部13iと、この大径部1
3iに段差部13jを介して防水プレート42が嵌合す
る小径部13kが延在して形成されている。
【0037】中間ベース14は、基端がベース13の基
部13Aに形成された段差13bに嵌合する内孔14a
が穿孔された円筒部14Aと、中間ベース取付部13C
に重合する円板状の基部14Bが一体に形成され、円筒
部14Aの頂部14bにボルト取付孔14cが形成され
ている。基部14Aの外周に沿ってリング状に段差14
dを介して防水カバー取付部14Cが凹設され、防水カ
バー取付部14Cの内周側に段差14dに沿ってシール
材装着溝14fが形成され、かつボルト取付孔13gに
対応してボルト挿通孔14gが穿設されている。なお、
リング溝13eにはベース13の中間ベース取付部13
Cと中間ベース14の基部14Bとの間を液密的にシー
ルするOリング15が装着されている。
部13Aに形成された段差13bに嵌合する内孔14a
が穿孔された円筒部14Aと、中間ベース取付部13C
に重合する円板状の基部14Bが一体に形成され、円筒
部14Aの頂部14bにボルト取付孔14cが形成され
ている。基部14Aの外周に沿ってリング状に段差14
dを介して防水カバー取付部14Cが凹設され、防水カ
バー取付部14Cの内周側に段差14dに沿ってシール
材装着溝14fが形成され、かつボルト取付孔13gに
対応してボルト挿通孔14gが穿設されている。なお、
リング溝13eにはベース13の中間ベース取付部13
Cと中間ベース14の基部14Bとの間を液密的にシー
ルするOリング15が装着されている。
【0038】この中間ベース14は、後述する防水カバ
ー41と共にボルト挿通孔14gを貫通してボルト取付
孔13gに螺合する取付ボルト44によってベース13
に固設される。なお、中間ベース14とベース13は一
体であってもかまわず、この場合にはOリング15が不
要となる。
ー41と共にボルト挿通孔14gを貫通してボルト取付
孔13gに螺合する取付ボルト44によってベース13
に固設される。なお、中間ベース14とベース13は一
体であってもかまわず、この場合にはOリング15が不
要となる。
【0039】フローティング支持部20は、中間リング
21と、一対のフローティングボールキャリヤ22と、
固定リング23と、複数のボール24を有している。
21と、一対のフローティングボールキャリヤ22と、
固定リング23と、複数のボール24を有している。
【0040】中間リング21は、後述するバッキングプ
レート31の周縁部31Bと対向配置され、図4、図
5、図6及び図7に示すように、中間ベース14の円筒
部14Aの内孔14a内に嵌合するリング状のフランジ
21aが形成された円板状の基部21Aを有し、基部2
1Aにフランジ21aの近傍には中間ベース14の円筒
部14Aに形成されたボルト取付孔14cに対応してボ
ルト挿通孔21cが穿設されている。更に基部21Aの
外周部にはチャック部移動範囲規制部が形成されてい
る。このチャック部移動範囲規制部は、後述する固定リ
ング23とバッキングプレート31の間に介在する円筒
状のスペーサ26が遊嵌する溝幅を有して外周方向に向
かって開口するU字状に切り欠き形成されたガイド溝2
1dによって形成されている。ガイド溝21dは基部2
1Aの外周に沿って等間隔で複数、本実施の形態では3
個形成されている。
レート31の周縁部31Bと対向配置され、図4、図
5、図6及び図7に示すように、中間ベース14の円筒
部14Aの内孔14a内に嵌合するリング状のフランジ
21aが形成された円板状の基部21Aを有し、基部2
1Aにフランジ21aの近傍には中間ベース14の円筒
部14Aに形成されたボルト取付孔14cに対応してボ
ルト挿通孔21cが穿設されている。更に基部21Aの
外周部にはチャック部移動範囲規制部が形成されてい
る。このチャック部移動範囲規制部は、後述する固定リ
ング23とバッキングプレート31の間に介在する円筒
状のスペーサ26が遊嵌する溝幅を有して外周方向に向
かって開口するU字状に切り欠き形成されたガイド溝2
1dによって形成されている。ガイド溝21dは基部2
1Aの外周に沿って等間隔で複数、本実施の形態では3
個形成されている。
【0041】各フローティングボールキャリヤ22は、
中間リング21を介して各々対向配置され、図4、図
5、図6及び図8に示すように、中間ベース14の円筒
部14Aの外径より若干大きな内径を有する内孔22a
が開口するリング状の円板によって形成されている。こ
のリング状に形成されたフローティングボールキャリヤ
22には、中間リング21に形成されたガイド溝21d
に対応してスペーサ26が貫通可能なボルト挿通孔22
dが穿設され、かつ各ボルト挿通孔22d間にはフロー
ティングキャリヤ22の板厚より若干大径でボール24
を所定位置で転動自在に保持するボール保持孔22bが
複数穿設されている。
中間リング21を介して各々対向配置され、図4、図
5、図6及び図8に示すように、中間ベース14の円筒
部14Aの外径より若干大きな内径を有する内孔22a
が開口するリング状の円板によって形成されている。こ
のリング状に形成されたフローティングボールキャリヤ
22には、中間リング21に形成されたガイド溝21d
に対応してスペーサ26が貫通可能なボルト挿通孔22
dが穿設され、かつ各ボルト挿通孔22d間にはフロー
ティングキャリヤ22の板厚より若干大径でボール24
を所定位置で転動自在に保持するボール保持孔22bが
複数穿設されている。
【0042】固定リング23は、中間リング21及び各
フローティングキャリヤ22を介してバッキングプレー
ト31の周縁部31Bと対向配置され、かつ中間ベース
14の円筒部14Aの外径より若干大径の内孔23aを
有し、フローティングボールキャリヤ22と略同一の外
径を有するリング状の円板によって形成され、かつフロ
ーティングキャリヤ22に形成されたボルト挿通孔22
dに対応してボルト取付孔23dが形成されている。
フローティングキャリヤ22を介してバッキングプレー
ト31の周縁部31Bと対向配置され、かつ中間ベース
14の円筒部14Aの外径より若干大径の内孔23aを
有し、フローティングボールキャリヤ22と略同一の外
径を有するリング状の円板によって形成され、かつフロ
ーティングキャリヤ22に形成されたボルト挿通孔22
dに対応してボルト取付孔23dが形成されている。
【0043】そして、中間リング21が、そのフランジ
部21aと円筒部14Aの内孔14aの嵌合によって位
置決めされ、ボルト挿通孔21cを貫通してボルト取付
孔14cに螺合する取付ボルト27によって中間ベース
14の円筒部14Aの頂部14bに取り付けられる。
部21aと円筒部14Aの内孔14aの嵌合によって位
置決めされ、ボルト挿通孔21cを貫通してボルト取付
孔14cに螺合する取付ボルト27によって中間ベース
14の円筒部14Aの頂部14bに取り付けられる。
【0044】更に、中間リング21の各ガイド溝21d
にスペーサ26を遊嵌させ、中間リング21から突出す
るスペーサ26に、各々ボール24を各ボール保持孔2
2b内に保持したフローティングボールキャリヤ22の
ボルト挿通孔22dを嵌合すると共に、スペーサ26の
両端に各々配置された固定リング23及びバッキングプ
レート31を配置し、かつバッキングプレート31に穿
設されたボルト挿入孔31dから挿入し、スペーサ26
を貫通して固定リング23に形成されたボルト取付孔2
3dに螺合する取付ボルト28によってフローティング
支持部20が構成される。
にスペーサ26を遊嵌させ、中間リング21から突出す
るスペーサ26に、各々ボール24を各ボール保持孔2
2b内に保持したフローティングボールキャリヤ22の
ボルト挿通孔22dを嵌合すると共に、スペーサ26の
両端に各々配置された固定リング23及びバッキングプ
レート31を配置し、かつバッキングプレート31に穿
設されたボルト挿入孔31dから挿入し、スペーサ26
を貫通して固定リング23に形成されたボルト取付孔2
3dに螺合する取付ボルト28によってフローティング
支持部20が構成される。
【0045】このように構成されたフローティング支持
部20は、中間リング21の基部21Aと固定リング2
3、中間リング21とバッキングプレート31との間に
各々配置されてフローティングボールキャリヤ22で所
定位置に保持されたボール24の転動によって、中間リ
ング21に対してスペーサ26及び取付ボルト28によ
って一体的に結合された固定リング23及びバッキング
プレート31が中間リング21の基部21Aに沿って回
転軸線aと直交するラジアル方向に移動自在に支持され
る。
部20は、中間リング21の基部21Aと固定リング2
3、中間リング21とバッキングプレート31との間に
各々配置されてフローティングボールキャリヤ22で所
定位置に保持されたボール24の転動によって、中間リ
ング21に対してスペーサ26及び取付ボルト28によ
って一体的に結合された固定リング23及びバッキング
プレート31が中間リング21の基部21Aに沿って回
転軸線aと直交するラジアル方向に移動自在に支持され
る。
【0046】この固定リング23及びバッキングプレー
ト31の移動範囲は、スペーサ26とガイド溝24dの
周縁との当接によって規制される。換言するとスペーサ
26とガイド溝24との間隙に相当する範囲に亘って固
定リング23及びバッキングプレート31の移動が許容
される。
ト31の移動範囲は、スペーサ26とガイド溝24dの
周縁との当接によって規制される。換言するとスペーサ
26とガイド溝24との間隙に相当する範囲に亘って固
定リング23及びバッキングプレート31の移動が許容
される。
【0047】このようにフローティング支持部20を形
成することによって、固定リング23とバッキングプレ
ート31の間がスペーサ26によって設定され、ボール
24の転動が良好に確保できると共に、スペーサ26の
移動範囲をガイドが24によって規制することによって
バッキングプレート31の求心移動の範囲を有効に規制
できる。
成することによって、固定リング23とバッキングプレ
ート31の間がスペーサ26によって設定され、ボール
24の転動が良好に確保できると共に、スペーサ26の
移動範囲をガイドが24によって規制することによって
バッキングプレート31の求心移動の範囲を有効に規制
できる。
【0048】チャック部30は、ダイヤフラム状のバッ
キングプレート31と、バッキングプレート31に取付
ボルト33によって取り付けられたチャック爪部32を
を有している。
キングプレート31と、バッキングプレート31に取付
ボルト33によって取り付けられたチャック爪部32を
を有している。
【0049】バッキングプレート31は、中央部にベー
ス13に形成された円筒部13Bの小径部13kより大
きい内径の内孔31aが開口する円板状の基部31Aを
有し、その周縁部31Bが比較的厚く形成されている。
周縁部31Bに上記中間リング21のガイド溝24dに
対応してボルト挿通孔31dが穿設され、ボルト挿通孔
31dの端部外周に沿ってシール材装着溝31eが形成
され、かつ外周に沿ってOリング35を保持するシール
材装着溝31fが形成されている。更に基部31Aに
は、内孔31aの周囲に等間隔で複数、本実施の形態で
は3個のチャック爪取付部31Cが突設されている。各
チャック爪取付部31Cの頂部にチャック爪部32の基
端32aが嵌合する係合部31cが形成されている。
ス13に形成された円筒部13Bの小径部13kより大
きい内径の内孔31aが開口する円板状の基部31Aを
有し、その周縁部31Bが比較的厚く形成されている。
周縁部31Bに上記中間リング21のガイド溝24dに
対応してボルト挿通孔31dが穿設され、ボルト挿通孔
31dの端部外周に沿ってシール材装着溝31eが形成
され、かつ外周に沿ってOリング35を保持するシール
材装着溝31fが形成されている。更に基部31Aに
は、内孔31aの周囲に等間隔で複数、本実施の形態で
は3個のチャック爪取付部31Cが突設されている。各
チャック爪取付部31Cの頂部にチャック爪部32の基
端32aが嵌合する係合部31cが形成されている。
【0050】チャック爪部32は、基端32aがチャッ
ク爪取付部31Cの頂部に形成された係合部31cに嵌
合して位置決めされた状態で取付ボルト33によってチ
ャック爪取付部31Cに装着される。この装着された状
態で各チャック爪部31Cの頂部に形成された爪部先端
32cが回転軸線a方向に向いて突出するように形成さ
れている。
ク爪取付部31Cの頂部に形成された係合部31cに嵌
合して位置決めされた状態で取付ボルト33によってチ
ャック爪取付部31Cに装着される。この装着された状
態で各チャック爪部31Cの頂部に形成された爪部先端
32cが回転軸線a方向に向いて突出するように形成さ
れている。
【0051】このように形成されたチャック部30は、
上記のように取付ボルト28をバッキングプレート31
に穿設されたボルト挿入孔31dから挿入し、かつスペ
ーサ26を貫通して固定リング23のボルト取付孔23
dに螺合することによってフローティング支持部20に
取り付けられる。
上記のように取付ボルト28をバッキングプレート31
に穿設されたボルト挿入孔31dから挿入し、かつスペ
ーサ26を貫通して固定リング23のボルト取付孔23
dに螺合することによってフローティング支持部20に
取り付けられる。
【0052】防水保護部40は、防水カバー41と防水
プレート42を有している。防水カバー41は、基端が
中間ベース14に形成された防水カバー取付部14Cに
嵌合すると共にフローティング支持部20及びバッキン
グプレート31の外周を覆う円筒状の外筒部41Aと、
外筒部41Aの先端に延設されてバッキングプレート3
1の周縁部31Bの前方を覆うリング状の前面部41B
が一体に形成されている。そして、外筒部41Aに穿設
されたボルト挿通孔41gから挿入され、中間ベース1
4のボルト挿通孔14gを貫通してベース13のボルト
取付孔13gに螺合する取付ボルト44によって中間ベ
ース14と共にベース13に取り付けられる。防水カバ
ー41の外筒部41Aと中間ベース14の当接部、及び
前面部41Bとバッキングプレート31の周縁部31B
の当接部は、固定ベース14及びバッキングプレート3
1に各々形成されたシール材装着溝14f、31fに装
着されたOリング45、46によって液密的にシールさ
れる。
プレート42を有している。防水カバー41は、基端が
中間ベース14に形成された防水カバー取付部14Cに
嵌合すると共にフローティング支持部20及びバッキン
グプレート31の外周を覆う円筒状の外筒部41Aと、
外筒部41Aの先端に延設されてバッキングプレート3
1の周縁部31Bの前方を覆うリング状の前面部41B
が一体に形成されている。そして、外筒部41Aに穿設
されたボルト挿通孔41gから挿入され、中間ベース1
4のボルト挿通孔14gを貫通してベース13のボルト
取付孔13gに螺合する取付ボルト44によって中間ベ
ース14と共にベース13に取り付けられる。防水カバ
ー41の外筒部41Aと中間ベース14の当接部、及び
前面部41Bとバッキングプレート31の周縁部31B
の当接部は、固定ベース14及びバッキングプレート3
1に各々形成されたシール材装着溝14f、31fに装
着されたOリング45、46によって液密的にシールさ
れる。
【0053】防水プレート42は、ベース13の円筒部
13Bに形成された小径部13kに摺動可能に嵌合する
断面略矩形のリング状であって、図9に示すように小径
部13kに嵌合する内周面42a及び前面42bには各
々リング状のシール材装着溝42d、42eが形成さ
れ、各シール材装着溝42d及び42eに装着されたO
リング47、48によって小径部13kと内周面42a
の摺動部及びバッキングプレート31と前面42bの当
接部を各々液密的にシールしている。
13Bに形成された小径部13kに摺動可能に嵌合する
断面略矩形のリング状であって、図9に示すように小径
部13kに嵌合する内周面42a及び前面42bには各
々リング状のシール材装着溝42d、42eが形成さ
れ、各シール材装着溝42d及び42eに装着されたO
リング47、48によって小径部13kと内周面42a
の摺動部及びバッキングプレート31と前面42bの当
接部を各々液密的にシールしている。
【0054】アクチュエータ部50は、図9に示すよう
にベース13の円筒部13Bに形成された大径部13i
の外周面と中間ベース14の円筒部14Aの内周面に各
々内周面51a及び外周面51bが摺接するリング状の
油圧ピストン51と、ベース13の基部13Aに形成さ
れた油圧室形成部13a、円筒部13Bの大径部13i
の外周面、中間ベース14に形成された円筒部14Aの
内周面、油圧ピストン51の底面51cによって形成さ
れた油圧室52を有している。
にベース13の円筒部13Bに形成された大径部13i
の外周面と中間ベース14の円筒部14Aの内周面に各
々内周面51a及び外周面51bが摺接するリング状の
油圧ピストン51と、ベース13の基部13Aに形成さ
れた油圧室形成部13a、円筒部13Bの大径部13i
の外周面、中間ベース14に形成された円筒部14Aの
内周面、油圧ピストン51の底面51cによって形成さ
れた油圧室52を有している。
【0055】油圧ピストン51には防水プレート42の
後面42cに当接可能に頂部51dが突設されている。
また、油圧ピストン51の内周面51a及び外周面51
bに各々シール材装着溝51e、51fが形成され、シ
ール材装着溝51e、51fに装着されたOリング5
3、54よって油圧ピストン51の内周面51aと大径
部12iの摺動部及び外周面51bと円筒部14Aの摺
動部を液密的にシールしている。
後面42cに当接可能に頂部51dが突設されている。
また、油圧ピストン51の内周面51a及び外周面51
bに各々シール材装着溝51e、51fが形成され、シ
ール材装着溝51e、51fに装着されたOリング5
3、54よって油圧ピストン51の内周面51aと大径
部12iの摺動部及び外周面51bと円筒部14Aの摺
動部を液密的にシールしている。
【0056】そして、油圧供給源から作動油供給ポート
13dを介して油圧室52に作動油を供給することによ
って、その油圧作用で油圧ピストン51が前進し、その
頂部51dによって防水プレート42を介してバッキン
グプレート31の内孔31aの周縁を押し出してバッキ
ングプレート31を膨出変形させ、そのバッキングプレ
ート31の変形によってチャック爪取付部31Cに設け
られたチャック爪部32を図9に破線で示すクランプ位
置から実線で示すアンクランプ位置に拡開する。一方、
油圧室52内の作動油の排出によって、油圧室52内の
油圧が減圧されて油圧ピストン51が油圧室52を形成
する円筒部13Bの大径部13i、円筒部14Aの内周
面に沿って後退して元位置に戻り、防水プレート42に
よる付勢が解除されてバッキングプレー31自体の復元
力、即ち戻り変形によってバッキングプレート31が復
元し、その復元に伴って防水プレート42が段部13i
に当接するまで移動されると共に、チャック爪取付部3
1Cに設けられたチャック爪部32は図9に実線で示す
アンクランプ位置から破線で示すクランプ位置に移行す
る。このクランプ状態では、防水プレート42の前面4
2bとバッキングプレート31が当接し、かつOリング
48によって液密的にシールされる。
13dを介して油圧室52に作動油を供給することによ
って、その油圧作用で油圧ピストン51が前進し、その
頂部51dによって防水プレート42を介してバッキン
グプレート31の内孔31aの周縁を押し出してバッキ
ングプレート31を膨出変形させ、そのバッキングプレ
ート31の変形によってチャック爪取付部31Cに設け
られたチャック爪部32を図9に破線で示すクランプ位
置から実線で示すアンクランプ位置に拡開する。一方、
油圧室52内の作動油の排出によって、油圧室52内の
油圧が減圧されて油圧ピストン51が油圧室52を形成
する円筒部13Bの大径部13i、円筒部14Aの内周
面に沿って後退して元位置に戻り、防水プレート42に
よる付勢が解除されてバッキングプレー31自体の復元
力、即ち戻り変形によってバッキングプレート31が復
元し、その復元に伴って防水プレート42が段部13i
に当接するまで移動されると共に、チャック爪取付部3
1Cに設けられたチャック爪部32は図9に実線で示す
アンクランプ位置から破線で示すクランプ位置に移行す
る。このクランプ状態では、防水プレート42の前面4
2bとバッキングプレート31が当接し、かつOリング
48によって液密的にシールされる。
【0057】なお、油圧ピストン51を円筒部14Aに
沿って摺動するリング状に形成することによって、単一
の油圧ピストン51によって防水プレート42を介して
均等にバッキングプレート31の内孔31a周縁を押動
でき、良好なバッキングプレート31の変形が確保でき
る。
沿って摺動するリング状に形成することによって、単一
の油圧ピストン51によって防水プレート42を介して
均等にバッキングプレート31の内孔31a周縁を押動
でき、良好なバッキングプレート31の変形が確保でき
る。
【0058】次に、このように構成されたフローティン
グチャック10を備えた研削盤1の作用について説明す
る。
グチャック10を備えた研削盤1の作用について説明す
る。
【0059】先ずヘッドストック3に設けられたチャッ
ク10の油圧室52に油圧供給源から作動油供給ポート
13dを経て作動油を供給し、油圧により油圧ピストン
51を前進移動させ、その頂部51cによって防水プレ
ート42をベース13の円筒部13bに沿って押動し
て、バッキングプレート31の内孔31aの周縁を押し
出してバッキングプレート31を変形させ、チャック爪
取付部31Cに設けられたチャック爪部32を図9に破
線で示すクランプ位置から実線で示すアンクランプ位置
に拡開して準備する。
ク10の油圧室52に油圧供給源から作動油供給ポート
13dを経て作動油を供給し、油圧により油圧ピストン
51を前進移動させ、その頂部51cによって防水プレ
ート42をベース13の円筒部13bに沿って押動し
て、バッキングプレート31の内孔31aの周縁を押し
出してバッキングプレート31を変形させ、チャック爪
取付部31Cに設けられたチャック爪部32を図9に破
線で示すクランプ位置から実線で示すアンクランプ位置
に拡開して準備する。
【0060】続いて、テールストック4に設けられたセ
ンタ7をヘッドストック3側に突出させて前進させ、前
進するセンタ7の先端7aと、ヘッドストック3に設け
られたセンタ11の先端11aを各々ワークWの両端に
各々形成されたセンタ穴Waに挿入させて嵌合すること
によって、ワークWを両センタ7と11によって回転軸
線aと同軸上に位置決めし、かつワークWを両センタ
7、11によって支持する。
ンタ7をヘッドストック3側に突出させて前進させ、前
進するセンタ7の先端7aと、ヘッドストック3に設け
られたセンタ11の先端11aを各々ワークWの両端に
各々形成されたセンタ穴Waに挿入させて嵌合すること
によって、ワークWを両センタ7と11によって回転軸
線aと同軸上に位置決めし、かつワークWを両センタ
7、11によって支持する。
【0061】センタ7、11によってワークWの位置決
めが完了すると、続いて作動油供給ポート13dから油
圧室52内の作動油を排出して油圧室52内の油圧を減
圧する。油圧室52内の減圧に伴って油圧ピストン51
が円筒部13Bの大径部13i、円筒部14Aの内周面
に沿って後退して元位置に戻り、油圧ピストン51によ
る防水プレート42を介してバッキングプレート31へ
の押圧付勢が解除される。
めが完了すると、続いて作動油供給ポート13dから油
圧室52内の作動油を排出して油圧室52内の油圧を減
圧する。油圧室52内の減圧に伴って油圧ピストン51
が円筒部13Bの大径部13i、円筒部14Aの内周面
に沿って後退して元位置に戻り、油圧ピストン51によ
る防水プレート42を介してバッキングプレート31へ
の押圧付勢が解除される。
【0062】押圧付勢が解除されたバッキングプレート
31は、それ自体の復元力で平面状の元の状態に戻る。
このバッキングプレート31の戻り変形による平面状へ
の移行に伴って、各チャック爪取付部31Cに設けられ
たチャック爪部32は互いにアンクランプ位置からクラ
ンプ位置に接近するように揺動し、各チャック爪部32
の頂部に設けられた爪部先端32cがワークWの外周面
に圧接してワークWをバッキングプレート31の復元力
による所定圧でクランプする。同時にバッキングプレー
ト31の復元に伴って内孔21aの周縁によって防水プ
レート42をベース13の円筒部13bに沿って段差部
12jに当接するまで押動して停止する。
31は、それ自体の復元力で平面状の元の状態に戻る。
このバッキングプレート31の戻り変形による平面状へ
の移行に伴って、各チャック爪取付部31Cに設けられ
たチャック爪部32は互いにアンクランプ位置からクラ
ンプ位置に接近するように揺動し、各チャック爪部32
の頂部に設けられた爪部先端32cがワークWの外周面
に圧接してワークWをバッキングプレート31の復元力
による所定圧でクランプする。同時にバッキングプレー
ト31の復元に伴って内孔21aの周縁によって防水プ
レート42をベース13の円筒部13bに沿って段差部
12jに当接するまで押動して停止する。
【0063】このクランプの際、等間隔で配置された各
チャック爪部42の爪部先端32cがワークWを等間隔
で外方向から均衡が取れたクランプ力で挟持することに
よって、バッキングプレート31がフローティング支持
部20の中間リング21の基部21Aと固定リング2
3、中間リング21とバッキングプレート31との間に
各々配置されたフローティングボールキャリヤ22に保
持されたボール24の転動によって、回転軸線aと直交
するラジアル方向に自在にワークWに倣って移動するこ
とによって自己求心され、ワークWを回転軸心aと同軸
上で確実に、かつワークWにモーメントを生じさせるこ
となく高精度でクランプする。
チャック爪部42の爪部先端32cがワークWを等間隔
で外方向から均衡が取れたクランプ力で挟持することに
よって、バッキングプレート31がフローティング支持
部20の中間リング21の基部21Aと固定リング2
3、中間リング21とバッキングプレート31との間に
各々配置されたフローティングボールキャリヤ22に保
持されたボール24の転動によって、回転軸線aと直交
するラジアル方向に自在にワークWに倣って移動するこ
とによって自己求心され、ワークWを回転軸心aと同軸
上で確実に、かつワークWにモーメントを生じさせるこ
となく高精度でクランプする。
【0064】続いて、ヘッドストック3に設けられたサ
ーボモータ等の回転駆動装置によって主軸5を回転駆動
させ、ワークWをクランプしたチャック10の回転によ
ってワークWを回転軸心aと動軸上で回転駆動する。回
転駆動されたワークWの外周面に回転するトイシ車8に
よって研削加工を施す。この回転するトイシ車8による
研削加工手段は本発明と直接関係がないので詳細な説明
は省略する。
ーボモータ等の回転駆動装置によって主軸5を回転駆動
させ、ワークWをクランプしたチャック10の回転によ
ってワークWを回転軸心aと動軸上で回転駆動する。回
転駆動されたワークWの外周面に回転するトイシ車8に
よって研削加工を施す。この回転するトイシ車8による
研削加工手段は本発明と直接関係がないので詳細な説明
は省略する。
【0065】トイシ車8によるワークWの研削が完了す
るとトイシ車8をワークWから離間させ、かつ回転駆動
装置によるワークWの回転駆動を停止する。
るとトイシ車8をワークWから離間させ、かつ回転駆動
装置によるワークWの回転駆動を停止する。
【0066】そして、再びチャック10の油圧室52に
作動油を供給し、油圧により油圧ピストン51を前進移
動させて防水プレート42をベース13の円筒部13b
に沿って押動してバッキングプレート31を膨出変形さ
せ、チャック爪取付部31Cに設けられたチャック爪部
32を図9に破線で示すクランプ位置から実線で示すア
ンクランプ位置に拡開してワークWをアンクランプす
る。続いて、テールストック4に設けられたセンタ7を
ヘッドストック3から離間するように後退させ、センタ
7の先端7aと、ヘッドストック3に設けられたセンタ
11の先端11aからワークWを搬出する。
作動油を供給し、油圧により油圧ピストン51を前進移
動させて防水プレート42をベース13の円筒部13b
に沿って押動してバッキングプレート31を膨出変形さ
せ、チャック爪取付部31Cに設けられたチャック爪部
32を図9に破線で示すクランプ位置から実線で示すア
ンクランプ位置に拡開してワークWをアンクランプす
る。続いて、テールストック4に設けられたセンタ7を
ヘッドストック3から離間するように後退させ、センタ
7の先端7aと、ヘッドストック3に設けられたセンタ
11の先端11aからワークWを搬出する。
【0067】従って、本実施の形態によると、油圧ピス
トン51及び油圧室52からなる単一のアクチュエータ
50によって、チャック爪部32が配設されたバッキン
グプレート31を押動させて変形させる簡単な構成でワ
ークWをクランプ及びアンクランプでき、かつバッキン
グプレート31が中間リング21と、フローティングボ
ールキャリヤ22、固定リング23及び複数のボール2
4等から構成される簡単なフローティング支持部20に
よってフローティング支持されることから、構造が簡単
でチャック爪部32が自動的に求心してワークWをクラ
ンプすることにより高精度の加工精度が確保できる。
トン51及び油圧室52からなる単一のアクチュエータ
50によって、チャック爪部32が配設されたバッキン
グプレート31を押動させて変形させる簡単な構成でワ
ークWをクランプ及びアンクランプでき、かつバッキン
グプレート31が中間リング21と、フローティングボ
ールキャリヤ22、固定リング23及び複数のボール2
4等から構成される簡単なフローティング支持部20に
よってフローティング支持されることから、構造が簡単
でチャック爪部32が自動的に求心してワークWをクラ
ンプすることにより高精度の加工精度が確保できる。
【0068】また、可動部、即ちフローティング支持部
20及びアクチュエータ部50等がベース31、中間ベ
ース32、防水カバー41、バッキングプレート31及
び各部間に介在するOリングによって液密的にシールさ
れ、かつ摺動部となる小径部とバッキングプレート31
の内孔31aの周縁が防水プレート42及び該部に配設
されたOリングによって摺動可能にシールされることか
ら、チャック10の内部にワークWの加工時に使用され
る水溶性クーラント等の浸入が有効的に防止され、錆等
の発生が有効的に防止でき、加工精度の低下が回避され
て安定した加工精度及び耐久性が大幅に向上する。
20及びアクチュエータ部50等がベース31、中間ベ
ース32、防水カバー41、バッキングプレート31及
び各部間に介在するOリングによって液密的にシールさ
れ、かつ摺動部となる小径部とバッキングプレート31
の内孔31aの周縁が防水プレート42及び該部に配設
されたOリングによって摺動可能にシールされることか
ら、チャック10の内部にワークWの加工時に使用され
る水溶性クーラント等の浸入が有効的に防止され、錆等
の発生が有効的に防止でき、加工精度の低下が回避され
て安定した加工精度及び耐久性が大幅に向上する。
【0069】(第2実施の形態)本発明によるフローテ
ィングチャック構造の第2実施の形態を図10を参照し
て説明する。図10は本実施の形態の要部を示す図4の
D部に対応する部位の拡大図であり、本実施の形態は、
油圧ピストンの51の頂部51dと防水プレート42の
後面42cとの間にスプリング55を介在させたことを
特徴とし、他の構成は第1実施の形態と同様の構成であ
るので該部を主に説明し、他の部位の詳細な説明を省略
する。なお、説明の便宜上図4と対応する部位には同一
符号が付してある。
ィングチャック構造の第2実施の形態を図10を参照し
て説明する。図10は本実施の形態の要部を示す図4の
D部に対応する部位の拡大図であり、本実施の形態は、
油圧ピストンの51の頂部51dと防水プレート42の
後面42cとの間にスプリング55を介在させたことを
特徴とし、他の構成は第1実施の形態と同様の構成であ
るので該部を主に説明し、他の部位の詳細な説明を省略
する。なお、説明の便宜上図4と対応する部位には同一
符号が付してある。
【0070】油圧ピストン51の頂部51d及び防水プ
レート42の後面42cに各々互いに対向するスプリン
グ保持部55aと55bを凹設する。更に、各スプリン
グ保持部55aと55bにスプリング55の各端部を嵌
合して油圧ピストン51の頂部51dと防水プレート4
2の後面42にスプリング55を介在させる。
レート42の後面42cに各々互いに対向するスプリン
グ保持部55aと55bを凹設する。更に、各スプリン
グ保持部55aと55bにスプリング55の各端部を嵌
合して油圧ピストン51の頂部51dと防水プレート4
2の後面42にスプリング55を介在させる。
【0071】この油圧ピストン51と防水プレート42
の間に介設されたスプリング55によって常時、防水プ
レート42の前面42bをバッキングプレート31の内
孔31aの周縁に圧接付勢し、Oリング48が適度に圧
迫されている。
の間に介設されたスプリング55によって常時、防水プ
レート42の前面42bをバッキングプレート31の内
孔31aの周縁に圧接付勢し、Oリング48が適度に圧
迫されている。
【0072】従って、本実施の形態によると例えば、チ
ャック爪部32の精度が低く、ワークWのクランプ時に
バッキングプレート31の内孔31aの周縁に矢印Fで
示すような偏在する荷重が作用して変形が生じた際、或
いは防水プレート42の後面42cと段差部13jとの
間に隙間が生じる場合でも防水プレート42の前面42
bとバッキングプレート31の内孔31aの周縁との圧
接が確保でき、該部の防水効果が大幅に向上する。ま
た、防水プレート42や円筒部13Bの段差部13j等
の加工精度の緩和が許容され、製造の簡素化が可能にな
る。
ャック爪部32の精度が低く、ワークWのクランプ時に
バッキングプレート31の内孔31aの周縁に矢印Fで
示すような偏在する荷重が作用して変形が生じた際、或
いは防水プレート42の後面42cと段差部13jとの
間に隙間が生じる場合でも防水プレート42の前面42
bとバッキングプレート31の内孔31aの周縁との圧
接が確保でき、該部の防水効果が大幅に向上する。ま
た、防水プレート42や円筒部13Bの段差部13j等
の加工精度の緩和が許容され、製造の簡素化が可能にな
る。
【0073】(第3実施の形態)本発明によるフローテ
ィングチャック構造の第3実施の形態を図11を参照し
て説明する。図11は本実施の形態の要部を示す図4の
E部に対応する部位の拡大図であり、本実施の形態は、
バッキングプレート31の外周面と防水カバー41の外
筒部41Aとの間に弾性リング部材を介在させたことを
特徴とし、他の構成は第1或いは第2実施の形態と同様
の構成であるので該部を主に説明し、他の部位の詳細な
説明を省略する。なお、説明の便宜上図4と対応する部
位には同一符号が付してある。
ィングチャック構造の第3実施の形態を図11を参照し
て説明する。図11は本実施の形態の要部を示す図4の
E部に対応する部位の拡大図であり、本実施の形態は、
バッキングプレート31の外周面と防水カバー41の外
筒部41Aとの間に弾性リング部材を介在させたことを
特徴とし、他の構成は第1或いは第2実施の形態と同様
の構成であるので該部を主に説明し、他の部位の詳細な
説明を省略する。なお、説明の便宜上図4と対応する部
位には同一符号が付してある。
【0074】バッキングプレート31の周縁部31Bの
外周面に沿ってリング状のシール材装着溝31eが形成
され、そのシール材装着溝31eに防水カバー41の外
筒部41Aの内周面に当接する弾性リング部材、例えば
Oリング58が装着され、バッキングプレート31の外
周と防水カバー41の外筒部31Aとの間にOリング5
8が介在されている。
外周面に沿ってリング状のシール材装着溝31eが形成
され、そのシール材装着溝31eに防水カバー41の外
筒部41Aの内周面に当接する弾性リング部材、例えば
Oリング58が装着され、バッキングプレート31の外
周と防水カバー41の外筒部31Aとの間にOリング5
8が介在されている。
【0075】本実施の形態によると、バッキングプレー
ト31の外周面と防水カバー41の外筒部41Aとの間
に介在されたOリング58によって、バッキングプレー
ト31のラジアル方向の移動が抑制される。その結果、
アンクランプ状態におけるバッキングプレート31の自
重による下降移動は抑えられて、バッキングプレート3
1の中心が回転軸線aから過剰に変移することが抑制さ
れる。従って、ワークWをクランプした際のバッキング
プレート31の求心移動が少なくなり、バッキングプレ
ート31の移動によるクランプ時の求心が容易に行われ
て、クランプ及びアンクランプ作動の円滑化が得られ
る。
ト31の外周面と防水カバー41の外筒部41Aとの間
に介在されたOリング58によって、バッキングプレー
ト31のラジアル方向の移動が抑制される。その結果、
アンクランプ状態におけるバッキングプレート31の自
重による下降移動は抑えられて、バッキングプレート3
1の中心が回転軸線aから過剰に変移することが抑制さ
れる。従って、ワークWをクランプした際のバッキング
プレート31の求心移動が少なくなり、バッキングプレ
ート31の移動によるクランプ時の求心が容易に行われ
て、クランプ及びアンクランプ作動の円滑化が得られ
る。
【0076】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能である。例えば上記実施の形態では 中間リング2
1に形成されるチャック部移動範囲規制部をU字状に切
り欠き形成されたガイド溝21dによって形成したが、
スペーサ26が遊嵌する貫通孔によって形成することが
できる。また、上記各Oリングに代えて他のリング状の
シール部材を使用することもできる。また、上記各実施
の形態では研削盤のチャックの場合を例に説明したが、
他の加工機のフローティングチャックに使用することも
可能である。
れることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能である。例えば上記実施の形態では 中間リング2
1に形成されるチャック部移動範囲規制部をU字状に切
り欠き形成されたガイド溝21dによって形成したが、
スペーサ26が遊嵌する貫通孔によって形成することが
できる。また、上記各Oリングに代えて他のリング状の
シール部材を使用することもできる。また、上記各実施
の形態では研削盤のチャックの場合を例に説明したが、
他の加工機のフローティングチャックに使用することも
可能である。
【0077】
【発明の効果】以上説明したフローティングチャック構
造の発明によると、単にアクチュエータによって、チャ
ック爪部が配設されたバッキングプレートを押動させて
変形させる簡単な構成でチャック爪部をアンクランプ位
置とクランプ位置に作動させることができ、バッキング
プレートがフローティング支持部によってラジアル方向
に移動可能にフローティング支持されることによって、
構造が簡単でチャック爪部が自動的に求心移動してワー
クをクランプして高精度の加工精度が確保できる。
造の発明によると、単にアクチュエータによって、チャ
ック爪部が配設されたバッキングプレートを押動させて
変形させる簡単な構成でチャック爪部をアンクランプ位
置とクランプ位置に作動させることができ、バッキング
プレートがフローティング支持部によってラジアル方向
に移動可能にフローティング支持されることによって、
構造が簡単でチャック爪部が自動的に求心移動してワー
クをクランプして高精度の加工精度が確保できる。
【0078】また、アクチュエータ部及びフローティン
グ支持部等を、ベース部とバッキングプレートとの間を
覆う防水カバー及び円筒部の外周に摺動自在に嵌合して
油圧ピストンの頂部とバッキングプレートの内孔周縁と
の間に介装された防水リングによって液密的に覆うこと
によって、ワークの加工時に使用される水溶性クーラン
ト等の浸入が有効的に防止されて、アクチュエータ部及
びフローティング支持部等の作動部の発錆等が有効的に
防止でき、加工精度の低下が回避されて安定した加工精
度及び耐久性が大幅に向上する。
グ支持部等を、ベース部とバッキングプレートとの間を
覆う防水カバー及び円筒部の外周に摺動自在に嵌合して
油圧ピストンの頂部とバッキングプレートの内孔周縁と
の間に介装された防水リングによって液密的に覆うこと
によって、ワークの加工時に使用される水溶性クーラン
ト等の浸入が有効的に防止されて、アクチュエータ部及
びフローティング支持部等の作動部の発錆等が有効的に
防止でき、加工精度の低下が回避されて安定した加工精
度及び耐久性が大幅に向上する。
【図1】本発明によるフローティングチャック構造の第
1実施の形態の概要を説明するチャックが配設される研
削盤の概要を示す全体側面図である。
1実施の形態の概要を説明するチャックが配設される研
削盤の概要を示す全体側面図である。
【図2】同じく、図1のA部拡大断面図である。
【図3】同じ、チャックの正面図である。
【図4】同じく、図3のI−I線断面図である。
【図5】同じく、図4のB部拡大図である。
【図6】同じく、図4のC部拡大図である。
【図7】同じく、図4のII−II線断面図である。
【図8】同じく、図4のIII−III線断面図であ
る。
る。
【図9】同じく、チャックの作動説明図である。
【図10】本発明によるフローティングチャック構造の
第2実施の形態の概要示す説明図である。
第2実施の形態の概要示す説明図である。
【図11】本発明によるフローティングチャック構造の
第3実施の形態の概要示す説明図である。
第3実施の形態の概要示す説明図である。
【図12】従来のワークを回転駆動する手段を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図13】従来のフローティングチャックを示す要部断
面図である。
面図である。
1 研削盤
3 ヘッドストック
4 テールストック
5 主軸
7 センタ
10 チャック
11 センタ
12 ベース部
13 ベース
13A 基部
13B 円筒部
13h センタ挿通孔
14A 円筒部
14B 基部
14a 内孔
20 フローティング支持部
21 中間リング
21d ガイド溝(チャック部移動範囲規制部)
22 フローティングボールキャリヤ
23 固定リング
24 ボール
26 スペーサ
28 取付ボルト(連結手段)
30 チャック部
31 バッキングプレート
31A 基部
31B 周縁部
31a 内孔
32 チャック爪部
40 防水保護部
41 防水カバー
41c 内周面
42 防水プレート
42a 内周面
42b 前面
45、46 Oリング(リング状のシール部材)
47、48 Oリング(リング状のシール部材)
50 アクチュエータ部
51 油圧ピストン
51d 頂部
52 油圧室
55 スプリング
58 Oリング(弾性リング部材)
Claims (9)
- 【請求項1】 加工機械の主軸に装着され、油圧により
バッキングプレートの回転軸線近傍を変形させて、該バ
ッキングプレートに突設された複数のチャック爪部をア
ンクランプ位置に開き、かつバッキングプレートの戻り
変形によってチャック爪部を閉じてワークをクランプす
るチャック構造において、 上記回転軸線と同軸上に延在して基端が上記主軸に装着
されたセンタと、 上記主軸に設けられる略円板状の基部及び該基部から延
設されて上記センタが貫通するセンタ挿通孔が穿孔され
た円筒部を有するベース部と、 上記センタが挿通する内孔が穿孔された略円板状のバッ
キングプレートと、 該バッキングプレートに上記内孔に沿って同心状に配設
された複数のチャック爪部と、 上記バッキングプレートを回転軸線に対してラジアル方
向に移動可能に上記ベース部に支持するフローティング
支持部と、 上記ベース部とバッキングプレートの間に配設されて上
記バッキングプレートの回転軸線近傍を回転軸線方向に
押出し変形させるアクチエータ部と、 を備えたことを特徴とするフローティングチャック構
造。 - 【請求項2】 上記フローティング支持部は、 上記ベース部に上記バッキングプレートの周縁部と対向
して配設された中間リングと、 該中間リングを隔てて上記バッキングプレートの周縁部
と対向配置された固定リングと、 上記中間リングと固定リングの間及び中間リングとバッ
キングプレートの周縁部の間に各々介在された複数のボ
ールと、 上記固定リングとバッキングプレートの周縁部を連結す
る連結手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載のフローティ
ングチャック構造。 - 【請求項3】 上記連結手段は、 上記固定リングとバッキングプレートの周縁部の間に介
在する円筒状のスペーサと、 該スペーサを貫通して上記固定リングとバッキングプレ
ートの周縁部を連結する取付ボルトとを備え、 上記中間リングに、上記スペーサが間隙を有して挿通す
るチャック部移動範囲規制部が開口形成された、 ことを特徴とする請求項2に記載のフローティングチャ
ック構造。 - 【請求項4】 上記中間リングと固定リングの間及び中
間リングとバッキングプレートの周縁部の間に各々上記
各ボールを転動自在に保持するボール保持孔が穿設され
たフローティングキャリヤが介装されたことを特徴とす
る請求項2または3に記載のフローティングチャック構
造。 - 【請求項5】 上記アクチュエータ部は、 上記ベース部の上記円筒部周囲にリング状に形成された
油圧室と、 該油圧室に嵌合して上記円筒部に沿って摺動するリング
状で頂部によって上記バッキングプレートの内孔周縁を
押動する油圧ピストンとを有する、 ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフロ
ーティングチャック構造。 - 【請求項6】 基端が上記ベース部に取り付けられて上
記フローティング支持部、アクチュエータ部及びバッキ
ングプレートの外周を覆う外筒部、及び該外筒部の先端
に延設されてバッキングプレートの周縁部の前面周縁に
液密的に接合するリング状の前面部を有する防水カバー
と、 上記ベース部の円筒部外周に摺動自在に嵌合して上記油
圧ピストンの頂部とバッキングプレートの内孔周縁との
間に介装されてリング状の防水リングと、 を備えたことを特徴とする請求項5に記載のフローティ
ングチャック構造。 - 【請求項7】 上記防水リングは、 該防水リングのバッキングプレートと対向する前面にバ
ッキングプレートの内孔周縁に当接するリング状のシー
ル部材を備えた、 ことを特徴とする請求項6に記載のフローティングチャ
ック構造。 - 【請求項8】 上記油圧ピストンの頂部と防水リングと
の間に、該防水リングをバッキングプレートに押接付勢
するスプリングを介装させた、 ことを特徴とする請求項6または7に記載のフローティ
ングチャック構造。 - 【請求項9】 上記バッキングプレートの外周面に、上
記防水カバーの内周面に当接する弾性リング部材を配設
した、 ことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のフロ
ーティングチャック構造。
Priority Applications (1)
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