JP5481616B2 - ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ブレーキ装置に関する。
モータ等の回転電機は、印加される電流に応じて回転方向を正逆に変えて回転動作し、そのシャフトを介して回転駆動力を出力することができる。そして、回転電機を用いて駆動するアクチュエータ等の装置では、回転電機の作動時に回転電機の正逆両方向の回転駆動力を出力するが、回転電機の不作動時に出力側から回転電機のシャフトに外力が入力する逆入力を遮断する機構が設けられる。
例えば、上述のような機構として、特許文献1には、回転電機のシャフトに設けられる電磁ブレーキ装置が記載されている。電磁ブレーキ装置は、回転電機のモータシャフトに取り付けられたハブと、ハブの外周とスプライン係合するブレーキディスクとを有している。ブレーキディスクは、ハブに対して軸方向に移動可能であるが相対的に回転することができない。さらに、電磁ブレーキ装置は、ブレーキディスクを両側から挟持するサイドプレート及びアーマチュア(磁性体部材である)と、アーマチュアをサイドプレートに向かって押圧するバネと、アーマチュアのブレーキディスクと反対側に設けられた励磁コイルとを有している。
励磁コイルに通電されない無励磁状態では、バネによってアーマチュアがサイドプレートに押し付けられて、ブレーキディスクがアーマチュア及びサイドプレートによって圧縮力を受け制動されるため、モータシャフトが静止される。励磁コイルに通電される励磁状態では、励磁コイルによるバネの付勢力に抗した磁気吸引力によってアーマチュアが引き付けられ、それによりブレーキディスクがサイドプレートから離れるため、モータシャフトが回転可能になる。従って、電磁ブレーキ装置は、回転電機の作動時に励磁状態とされることによってモータシャフトを回転可能として回転電機の回転駆動力を伝達可能にし、回転電機の不作動時に無励磁状態とされることによって外力が加えられてもモータシャフトが回転されないようにする。
特開2011−190918号公報
しかしながら、特許文献1の電磁ブレーキ装置は、その作動に電力を要し、特に、モータシャフトを回転可能にする間、励磁状態とされる励磁コイルへの電力の供給が継続的に必要となるため、エネルギー消費量が増大するという問題がある。さらに、励磁コイルは、ブレーキディスクを制動可能とするほどの強力なバネの付勢力に抗してアーマチュアを動作させるため、大型なものとなり、さらに、励磁コイルに電力を供給するための装置も必要となるため、電磁ブレーキ装置の構造が大型で複雑になるという問題もある。
この発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、構造の小型化及び簡易化を図ると共に、機械式で動作することによって省エネルギー化を図るブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係るブレーキ装置は、回転駆動力が入力される軸部及び軸部と一体に回転する支持部を有する入力軸と、入力軸に入力された回転駆動力を出力する出力軸と、出力軸と一体に回転するように設けられ、入力軸の支持部と対向するように配置された第一摩擦部材と、当該ブレーキ装置に固定され、第一摩擦部材と対向するように配置された第二摩擦部材と、第一摩擦部材及び入力軸の支持部の間で係合し第一摩擦部材と支持部との間隔を調節する間隔調節部と、第一摩擦部材を入力軸の支持部に向かって押圧するコイルバネとを備え、回転駆動力が入力軸に入力されないとき、間隔調節部は、コイルバネにより第一摩擦部材を介して押圧されることによって、コイルバネが第一摩擦部材を第二摩擦部材に押し付けるように入力軸の支持部及び第一摩擦部材を互いに近づけ、回転駆動力が入力され入力軸が回転すると、間隔調節部は、第一摩擦部材を第二摩擦部材から離すように入力軸の支持部及び第一摩擦部材を互いにひき離し、出力軸は、第一摩擦部材に形成された凹部内に嵌り且つ第二摩擦部材に対する第一摩擦部材の移動方向に沿って凹部内で摺動可能である係合脚部を有し、間隔調節部が入力軸の支持部から離すように第一摩擦部材を移動させたとき、凹部の底部が係合脚部に押し付けられ、係合脚部及び入力軸の支持部は、係合脚部、第一摩擦部材及び支持部が一体回転するように圧縮状態で第一摩擦部材を間隔調節部を介して挟持する
第一摩擦部材は、凹部の底部から延びて第二摩擦部材側の表面に開口する空気穴を有してもよい。
間隔調節部は、第一摩擦部材又は入力軸の支持部に形成された突出部と、支持部又は第一摩擦部材に形成され、突出部に係合する溝部とを有し、溝部は、支持部又は第一摩擦部材の回転方向に沿って深さが変化してもよい。
第一摩擦部材は、出力軸に対して軸方向に相対移動可能であってもよい
この発明に係るブレーキ装置によれば、構造の小型化及び簡易化を可能にすると共に、機械式で動作することによって省エネルギー化を可能にする。
この発明の実施の形態に係るブレーキ装置の構成を示す断面側面図であり、ブレーキ作動状態を示す図である。 図1のブレーキ装置のブレーキ解除状態を示す断面側面図である。 図1のIII−III線に沿ったブレーキ板の平面図である。 図1のIV−IV線に沿った入力軸の第一フランジ部の平面図である。 図4のV−V線に沿った入力軸の第一フランジ部の断面図である。 図1のVI−VI線に沿った入力軸の第一フランジ部及びブレーキ板の状態を示す断面側面図であり、ブレーキ作動状態を示す図である。 図2のVII−VII線に沿った入力軸の第一フランジ部及びブレーキ板の状態を示す断面側面図であり、ブレーキ解除状態を示す図である。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態
この発明の実施の形態に係るブレーキ装置101の構成を説明する。
図1を参照すると、ブレーキ作動状態のブレーキ装置101が示されている。
ブレーキ装置101は、図示しないモータ等の回転電機に連結されて回転電機の回転駆動力が入力される入力軸1と、入力軸1に連結され且つ入力軸1に入力された回転駆動力を図示しない他の装置に伝達し出力する出力軸2とを有している。
入力軸1は、円柱状の第一軸部1aと、第一軸部1aの端部から突出する円柱状の突起1bと、第一軸部1aの円筒状の外周面から軸方向に垂直な方向に突出する円板状の第一フランジ部1cをと一体に有している。第一軸部1a、突起1b及び第一フランジ部1cは、同心状に配置されている。第一軸部1aは、突起1bが形成された端部で出力軸2に連結され、突起1bのない反対側の端部で回転電機に連結される。
ここで、第一フランジ部1cは、支持部を構成している。
出力軸2は、出力する他の装置に連結される第二軸部2aと、出力する他の装置に連結される側と反対側の第二軸部2aの端部に連結された円板状の第二フランジ部2bと、第二フランジ部2bの外周縁から第二軸部2aと反対方向に突出する複数の脚部2cとを一体に有している。
脚部2cはそれぞれ、湾曲した板状の形状を有し、円筒を軸方向に沿って分割して形成される円筒の一部である。複数の脚部2cは、互いの間に間隙2dを有して円筒状に配置されている。
また、第二フランジ部2bにおける第二軸部2aと反対側の表面2b1の中央には、円柱状の連結凹部2eが形成されている。連結凹部2eは、第二軸部2aの内部にわたって延在している。
第二軸部2a、第二フランジ部2b、脚部2cが形成する円筒、及び連結凹部2eは、同心状に配置されている。
出力軸2の連結凹部2e内には、有底筒状の軸受3が嵌め込まれ、さらに、筒状の軸受3の内側に入力軸1の突起1bが挿入され、それによって、入力軸1が出力軸2に対して軸方向及び径方向に固定されると共に、中心軸を同一にして相対回転可能に連結される。
また、ブレーキ装置101は、入力軸1の第一フランジ部1cと出力軸2の脚部2cとの間に円板状のブレーキ板4を有している。ブレーキ板4の中央には、入力軸1の第一軸部1aの外周に整合する形状をした貫通穴4aが形成され、貫通穴4aに第一軸部1aが挿入されている。ブレーキ板4は、第一軸部1aと同心状且つ第一フランジ部1cと対向するように配置され、第一フランジ部1cよりも径方向外側に突出している。そして、ブレーキ板4は、第一軸部1aに対して軸方向に摺動することができる。
ブレーキ板4の脚部2c側の表面4bには、脚部2cのそれぞれと対向する位置に、脚部2cの端部に整合する形状をした凹部4dが、互いに間隔をあけて形成されている。そして、凹部4dそれぞれの中に、脚部2cが軸方向に摺動可能に挿入されている。さらに、凹部4dの底部から、ブレーキ板4の表面4bと反対側の表面4cに延びる空気穴4eが形成されている。空気穴4eは、凹部4dよりも小さい断面で形成され、凹部4d内においてブレーキ板4と脚部2cとが形成する空間を外部に連通する。
よって、ブレーキ板4は、その表面4cが入力軸1の第一フランジ部1cに当接する第一フランジ部1c側の位置から、凹部4dの底部が出力軸2の脚部2cに当接する脚部2c側の位置までの間で、入力軸1の第一軸部1a及び出力軸2の第二軸部2aに対して軸方向に摺動することができる。このとき、空気穴4eを介して凹部4d内に空気が出入りできるため、脚部2cは凹部4d内で抵抗を受けずに円滑に摺動することができる。
ここで、出力軸2の脚部2cは、係合部を構成している。
さらに、ブレーキ板4の表面4cには、図3に示すように、入力軸1の第一フランジ部1cと対向する位置に、鋼球10(図1参照)を受け入れる直方体状をした3つの受入凹部4fが、空気穴4e同士の間毎に形成されている。受入凹部4fは、その内部で鋼球10が、回転可能であるが入力軸1の軸方向と垂直な方向に移動しないように鋼球10と係合する断面形状を有し、且つ受け入れた鋼球10の一部を受入凹部4fの外部に突出させる深さを有して形成されている。
図1に戻り、入力軸1の第一フランジ部1cにおけるブレーキ板4と対向する表面1c1には、受入凹部4fに対向する位置に、周方向に沿って延在する係合溝1c2が形成されている。図4に示すように、3つの係合溝1c2が、互いに間隔をあけて、第一フランジ部1cを幅方向に二分割する中心線CLに沿って形成されている。そして、受入凹部4f(図1参照)から突出する鋼球10(図1参照)が係合溝1c2内に係合する。
中心線CLに沿った係合溝1c2の断面を示す図5を参照すると、係合溝1c2は、中心線CLに沿う延在方向の中央部1c3で最も深くなっており、中央部1c3の両側に、中央部1c3を表面1c1に連結し且つ係合溝1c2の深さを徐々に浅くするテーパ部1c4を有している。
図1に戻ると、ブレーキ板4が入力軸1の第一フランジ部1cに対して回転すると、鋼球10は、ブレーキ板4と共に、係合溝1c2内をその延在方向に沿って移動することができる。そして、詳細は後述するが、図1は、鋼球10が係合溝1c2の中央部1c3(図5参照)に位置している状態を示している。
ここで、鋼球10及び係合溝1c2は、間隔調節部を構成し、さらに、鋼球10は突出部を構成している。
また、ブレーキ装置101は、入力軸1の第一フランジ部1cから出力軸2の第二フランジ部2b及び第二軸部2aの一部にわたって、入力軸1、ブレーキ板4及び出力軸2を覆う一組の第一カバー7及び第二カバー8を有している。
第一カバー7は、有底円筒状の形状を有して入力軸1の第一フランジ部1c側に配置される。第一カバー7は、入力軸1の第一フランジ部1c及びブレーキ板4に対向する円板状の端部7aと、第一フランジ部1c及びブレーキ板4の外周を囲む円筒部7bとを有している。そして、第一カバー7は、端部7aに形成された軸穴7cから入力軸1の第一軸部1aを突出させる。
第二カバー8は、フランジ管状の形状を有して出力軸2の第二フランジ部2b側に配置される。第二カバー8は、出力軸2の第二軸部2a、第二フランジ部2b及び脚部2cの外周を囲む管状部8aと、管状部8aの第一カバー7側の端部から径方向外側に向かって突出するフランジ部8bとを有している。第二カバー8は、管状部8aから出力軸2の第二軸部2aを突出させる。
そして、第二カバー8のフランジ部8bが第一カバー7の円筒部7bに結合されることによって、第一カバー7及び第二カバー8が一体化される。
また、ブレーキ装置101は、第二カバー8の管状部8aの内周面に軸受9を有している。第二カバー8は、軸受9を介して出力軸2の第二軸部2aを回転可能に支持する。
なお、入力軸1の第一軸部1a及び出力軸2の第二軸部2aは、第一カバー7及び第二カバー8に対して軸方向に移動しないように固定されている。
ブレーキ装置101の第一カバー7及び第二カバー8の内部では、ブレーキ板4の表面4cにおける入力軸1の第一フランジ部1cよりも突出する部位に、円環板状の第一ブレーキパッド5が取り付けられている。さらに、第一カバー7の端部7aの内表面には、第一ブレーキパッド5に対向する位置に、円環板状の第二ブレーキパッド6が取り付けられている。
ここで、第一ブレーキパッド5及びブレーキ板4は、第一摩擦部材を構成し、第二ブレーキパッド6は、第二摩擦部材を構成している。
また、ブレーキ装置101は、出力軸2の脚部2cの内側における第二フランジ部2b及びブレーキ板4の間に、入力軸1の第一軸部1aの周りを囲むコイルバネ11を備えている。コイルバネ11は、第二フランジ部2bの表面2b1及びブレーキ板4の表面4cに当接し、ブレーキ板4を第二フランジ部2bから引き離し入力軸1の第一フランジ部1cに向かって押圧するように付勢する。
よって、ブレーキ板4の受入凹部4f内の鋼球10は、コイルバネ11によって、第一フランジ部1cに押し付けられている。
ここで、コイルバネ11は、押圧部材を構成している。
次に、この発明の実施の形態に係るブレーキ装置101の動作を説明する。
図1を参照すると、ブレーキ装置101では、入力軸1に連結された回転電機が停止し回転駆動力が入力軸1に付与されないとき、ブレーキ板4の第一ブレーキパッド5が第二ブレーキパッド6に押し付けられ、ブレーキ作動状態となる。
その詳細を説明すると、図1における入力軸1の第一フランジ部1cの中心線CL(図4参照)を通るVI−VI線に沿った断面を示す図6を参照すると、鋼球10は、ブレーキ板4を介してコイルバネ11(図1参照)によって、第一フランジ部1cの係合溝1c2内に押し付けられている。このとき、入力軸1には回転電機から回転駆動力が入力されていないため、鋼球10が、ブレーキ板4及び脚部2cを出力軸2と共に僅かに回転させつつ、係合溝1c2の最も深い中央部1c3へと摺動する。これにより、第一フランジ部1cとブレーキ板4とが接近し、コイルバネ11の作用によってブレーキ板4の第一ブレーキパッド5(図1参照)が第二ブレーキパッド6(図1参照)に押し付けられる。
よって、ブレーキ板4は、第一カバー7(図1参照)に対して回転方向に固定され、さらに、凹部4dで脚部2cが係合する出力軸2も回転方向に固定されるため、出力軸2に外力(逆入力)が作用しても出力軸2が回転せず、それにより入力軸1も回転されない。つまり、ブレーキ装置101は、出力軸2にブレーキを作動する。
また、図2に示すように、ブレーキ装置101では、入力軸1に連結された回転電機が作動され回転駆動力が入力軸1に付与されると、ブレーキ板4の第一ブレーキパッド5が第二ブレーキパッド6から離され、ブレーキ解除状態となる。
その詳細を説明すると、図2における入力軸1の第一フランジ部1cの中心線CL(図4参照)を通るVII−VII線に沿った断面を示す図7を参照すると、回転電機から回転駆動力が付与されることによって入力軸1と共に第一フランジ部1cが回転する。このとき、回転電機が正逆のいずれの方向に回転する場合であっても、第一フランジ部1cの係合溝1c2が鋼球10に対して摺動し、鋼球10が係合溝1c2の中央部1c3からテーパ部1c4に移動する。それにより、ブレーキ板4は、第一フランジ部1cによって、鋼球10と共にコイルバネ11(図2参照)の付勢力に抗して出力軸2の脚部2cに向かって軸方向に移動させられる。そして、ブレーキ板4は、その凹部4dの底部4d1が出力軸2の脚部2cに当接すると軸方向の移動を停止する。また、ブレーキ板4が軸方向に移動することによって、第一ブレーキパッド5(図2参照)が第二ブレーキパッド6(図2参照)から引き離され、それにより、出力軸2は、ブレーキが解除され回転可能になる。なお、受入凹部4f内に回転可能に設けられた鋼球10を用いることによって、第一フランジ部1cのブレーキ板4に対する摺動抵抗が低減される。
ブレーキ板4が移動を停止した状態では、入力軸1の第一フランジ部1cが、係合溝1c2のテーパ部1c4で鋼球10と係合し、さらに、鋼球10は、ブレーキ板4と係合し、さらにまた、ブレーキ板4は、凹部4dを出力軸2の脚部2cに係合させつつ凹部4dの底部4d1を脚部2cに当接させ押し付けている。これにより、入力軸1、鋼球10、ブレーキ板4及び出力軸2が互いにかみ合い、鋼球10及びブレーキ板4が、軸方向に固定されている入力軸1及び出力軸2によって圧縮力を受けた圧縮状態で挟持されるため、入力軸1、鋼球10、ブレーキ板4及び出力軸2は、一体に回転することができる。よって、入力軸1に入力された回転電機の回転駆動力は、出力軸2から回転駆動力として出力されるようになる。
なお、ブレーキ板4は、凹部4dの底部4d1を脚部2cに当接させ押し付けていなくてもよい。ブレーキ板4が軸方向に移動することによって、コイルバネ11によるブレーキ板4への押圧力が増加するため、増加した押圧力によって、入力軸1、鋼球10、ブレーキ板4が一体に回転するように保持されるようにしてもよい。このとき、出力軸2は、脚部2cの係合を介してブレーキ板4と共に回転することができる。
このように、この発明の実施の形態に係るブレーキ装置101は、回転駆動力が入力される第一軸部1a及び第一軸部1aと一体に回転する第一フランジ部1cを有する入力軸1と、入力軸1に入力された回転駆動力を出力する出力軸2と、出力軸2と一体に回転するように設けられ、入力軸1の第一フランジ部1cと対向するように配置されたブレーキ板4及び第一ブレーキパッド5と、ブレーキ装置101に固定され、第一ブレーキパッド5と対向するように配置された第二ブレーキパッド6と、ブレーキ板4及び入力軸1の第一フランジ部1cの間で係合しブレーキ板4と第一フランジ部1cとの間隔を調節する間隔調節部(鋼球10及び係合溝1c2)と、ブレーキ板4を入力軸1の第一フランジ部1cに向かって押圧するコイルバネ11とを備える。回転駆動力が入力軸1に入力されないとき、間隔調節部は、コイルバネ11によりブレーキ板4を介して押圧されることによって、コイルバネ11が第一ブレーキパッド5を第二ブレーキパッド6に押し付けるように入力軸1の第一フランジ部1c及びブレーキ板4を互いに近づける。回転駆動力が入力され入力軸1が回転すると、間隔調節部は、第一ブレーキパッド5を第二ブレーキパッド6から離すように入力軸1の第一フランジ部1c及びブレーキ板4を互いにひき離し、ブレーキ板4がコイルバネ11によって一体回転可能に第一フランジ部1cに押し付けられる。
これにより、ブレーキ板4及び入力軸1の第一フランジ部1cの間でこれらに係合する間隔調節部は、コイルバネ11の作用によって第一フランジ部1c及びブレーキ板4を互いに近づけるように機械式で作用し、近づけた状態で入力軸1が回転されると、第一フランジ部1c及びブレーキ板4を互いにひき離すように機械式で作用する。また、第一ブレーキパッド5の第二ブレーキパッド6への押し付けは、コイルバネ11の作用によって行われる。さらに、第一フランジ部1c及びブレーキ板4を互いにひき離した際、出力軸2と一体に回転するブレーキ板4は、コイルバネ11の作用によって間隔調節部と共に第一フランジ部1cに押し付けられ、第一フランジ部1cと共に回転可能になる。よって、ブレーキ装置101では、出力軸2に対するブレーキを作動及び解除する構造を、間隔調節部、入力軸1の第一フランジ部1c、ブレーキ板4及びコイルバネ11からなる機械式で簡易なものとすることができる。それにより、ブレーキ装置101は、省エネルギー化も可能にする。さらに、電気的な動作手段を使用しないブレーキ装置101は、電気を供給するための装置及び電気で動作する装置等が不要であるため、その構造を小型且つ簡易にすることが可能である。
また、ブレーキ装置101において、間隔調節部は、ブレーキ板4に形成された突出部である鋼球10と、入力軸1の第一フランジ部1cに形成され、鋼球10に係合する係合溝1c2とを有している。そして、係合溝1c2は、第一フランジ部1cの回転方向に沿って深さが変化する。これにより、間隔調節部は、鋼球10及び係合溝1c2を備える簡易な機械式の構造とすることができる。さらに、ブレーキ板4は、第一フランジ部1cに対して回転することによって、係合溝1c2内を鋼球10が摺動し、それによって、ブレーキ板4と第一フランジ部1cとの間隔を変えることができる。
さらに、ブレーキ装置101において、ブレーキ板4は、出力軸2に対して軸方向に相対移動可能である。そして、出力軸2は、ブレーキ板4に形成された凹部4dに出力軸2の軸方向に摺動可能に係合する脚部2cを有し、回転駆動力が入力され入力軸1が回転すると、脚部2c及び入力軸1の第一フランジ部1cは、一体回転するように圧縮状態でブレーキ板4を挟持する。これにより、回転駆動力が入力され入力軸1と共に第一フランジ部1cが回転すると、鋼球10がブレーキ板4と第一フランジ部1cとの間隔を拡げるようにブレーキ板4を移動させ、第一フランジ部1c及び脚部2cの間にブレーキ板4及び鋼球10が圧縮力を受けた状態で挟持される。よって、入力軸1、鋼球10、ブレーキ板4及び出力軸2をコイルバネ11の付勢力によらず安定して一体回転させることができる。
また、実施の形態のブレーキ装置101では、ブレーキ板4の受入凹部4f内に鋼球10が配置されて受入凹部4fから突出していたが、これに限定されるものでなく、鋼球10を、ブレーキ板4と一体に形成された突出部としてもよい。
また、実施の形態のブレーキ装置101では、入力軸1の第一フランジ部1cに係合溝1c2が形成され、ブレーキ板4に受入凹部4fが形成されていたが、これに限定されるものでなく、係合溝及び受入凹部はそれぞれ、逆の部材に形成されていてもよい。
1 入力軸、1a 第一軸部、1c 第一フランジ部(支持部)、1c2 係合溝(間隔調節部、溝部)、2 出力軸、2c 脚部(係合部)、4 ブレーキ板(第一摩擦部材)、4d 凹部、5 第一ブレーキパッド(第一摩擦部材)、6 第二ブレーキパッド(第二摩擦部材)、10 鋼球(間隔調節部、突出部)、11 コイルバネ(押圧部材)、101 ブレーキ装置。

Claims (4)

  1. ブレーキ装置において、
    回転駆動力が入力される軸部及び前記軸部と一体に回転する支持部を有する入力軸と、
    前記入力軸に入力された回転駆動力を出力する出力軸と、
    前記出力軸と一体に回転するように設けられ、前記入力軸の前記支持部と対向するように配置された第一摩擦部材と、
    該ブレーキ装置に固定され、前記第一摩擦部材と対向するように配置された第二摩擦部材と、
    前記第一摩擦部材及び前記入力軸の前記支持部の間で係合し前記第一摩擦部材と前記支持部との間隔を調節する間隔調節部と、
    前記第一摩擦部材を前記入力軸の前記支持部に向かって押圧するコイルバネ
    を備え、
    回転駆動力が前記入力軸に入力されないとき、前記間隔調節部は、前記コイルバネにより前記第一摩擦部材を介して押圧されることによって、前記コイルバネが前記第一摩擦部材を前記第二摩擦部材に押し付けるように前記入力軸の前記支持部及び前記第一摩擦部材を互いに近づけ、
    回転駆動力が入力され前記入力軸が回転すると、前記間隔調節部は、前記第一摩擦部材を前記第二摩擦部材から離すように前記入力軸の前記支持部及び前記第一摩擦部材を互いにひき離し、
    前記出力軸は、前記第一摩擦部材に形成された凹部内に嵌り且つ前記第二摩擦部材に対する前記第一摩擦部材の移動方向に沿って前記凹部内で摺動可能である係合脚部を有し、
    前記間隔調節部が前記入力軸の前記支持部から離すように前記第一摩擦部材を移動させたとき、前記凹部の底部が前記係合脚部に押し付けられ、前記係合脚部及び前記入力軸の前記支持部は、前記係合脚部、前記第一摩擦部材及び前記支持部が一体回転するように圧縮状態で前記第一摩擦部材を前記間隔調節部を介して挟持するブレーキ装置。
  2. 前記第一摩擦部材は、前記凹部の底部から延びて前記第二摩擦部材側の表面に開口する空気穴を有する請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記間隔調節部は、
    前記第一摩擦部材又は前記入力軸の前記支持部に形成された突出部と、
    前記支持部又は前記第一摩擦部材に形成され、前記突出部に係合する溝部と
    を有し、
    前記溝部は、前記支持部又は前記第一摩擦部材の回転方向に沿って深さが変化する請求項1または2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記第一摩擦部材は、前記出力軸に対して軸方向に相対移動可能である請求項1〜3のいずれか一項に記載のブレーキ装置。
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