JP2010014153A - 電磁連結装置 - Google Patents

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孝久 藤原
Hiroyoshi Yamaji
博由 山路
恒 ▲杉▼原
Hisashi Sugihara
Masahiko Akemichi
政彦 明道
Nobuhiro Saito
伸浩 齊藤
Kyoji Murakishi
恭次 村岸
Toshio Miki
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Abstract

【課題】効果的に衝撃騒音を低減することが可能な電磁連結装置を提供する。
【解決手段】電磁連結装置1は、相互に相対的に進退可能に設けられた連結部30及び被連結部10と、電磁力を作用させることによって被連結部10と連結部30とを、互いに圧接した連結状態と、互いに離間した非連結状態とに切り替える切替手段40と、被連結部10に対して連結部30が相対的に進退した時に、連結部30の相対速度を低減させる速度調整手段50とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁作用によって、被連結部と連結部とを非連結状態から連結状態に切り替えることで、被連結部の駆動状態を連結部によって制動し、または、伝達させる電磁連結装置に関する。
従来から、電磁作用によって被連結部と連結部とを非連結状態と連結状態とに切り替える電磁連結装置としては、連結状態にすることで、被連結部側の回転運動や直線運動を制動する電磁ブレーキや、被連結部側の回転運動や直線運動を連結部側に伝達させる電磁クラッチなどが挙げられる。より具体的には、電磁ブレーキを例とすれば、シャフトと、表面に摩擦係数を増大させたフェーシング材を設けてシャフトとともに回転可能な被連結部であるディスクと、ディスクの両側に設けられた連結部であるプレート及びアーマチュアと、アーマチュアをディスクに押し付けるように付勢するコイルバネと、電磁力を作用させることによってコイルバネの付勢に抗してアーマチュアをディスクから離間させるように吸引する電磁石とで構成されている。このような電磁ブレーキでは、電磁石に電流を供給しない状態では、アーマチュアは、電磁石から釈放され、コイルバネの付勢によってプレートとの間でディスクを挟み込み、これによりディスクとの間で摩擦が生じることとなる。このため、ディスクは、アーマチュア及びプレートとの摩擦によって作用するトルクによって制動されることとなる。一方、電磁石に電流を供給することで、アーマチュアは電磁石に吸引されて、ディスクから離間し、ディスクは、プレートとアーマチュアとの間で自在に回転可能な状態となる。
ここで、上記のような電磁連結装置では、電磁石による吸引、釈放動作によって、連結部であるプレートやアーマチュアが、被連結部や電磁石に当接することとなり、その際に大きな衝撃音が発生することとなる。このため、このような衝撃音を低減して、騒音制限のあるような環境下においても使用可能とする技術が提案されている。例えば、連結部であるアーマチュアについて、リング状の平たい鉄板及びケイ素鋼板の積層により構成し、内外周で互いを溶接して一体化したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような連結部を備えた電磁連結装置によれば、電磁石による吸引、釈放動作に際して、連結部が被連結部や電磁石に当接したとしても、その際に発生する衝撃力は、積層構造によるクッション作用によって吸収される。また、連結部の固有振動数は、積層構造によって低減することとなる。このため、連結部が被連結部に圧接する際に発生する衝撃騒音を低減することが可能であるとされている。
また、連結部であるアーマチュア及びプレートについて、複数の金属板と、これらの間に配設されたコルク板状緩衝材またはゴム板状緩衝材とで構成し、これらをネジによって締結して一体化したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような連結部を備えた電磁連結装置によれば、連結部に作用する衝撃力は、緩衝材によって吸収されることで、連結部が被連結部に圧接する際に発生する衝撃騒音を低減することが可能であるとされている。
特開平8−247181号公報 特開平10−306834号公報
しかしながら、特許文献1、2の電磁連結装置では、連結部が被連結部や他の部材と当接する際に生じる衝突エネルギーが変わることは無い。また、特許文献2の電磁連結装置では、緩衝材を設けることで、発生した振動を速やかに減衰させることが可能であるものの、衝突した瞬間に発生する衝突音の音圧レベルを低減することはできない。このため、特許文献1、2の電磁連結装置では、連結部が被連結部や他の部材と当接する際に発生する衝撃騒音を効果的に低減することができなかった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、効果的に衝撃騒音を低減することが可能な電磁連結装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明は、相互に相対的に進退可能に設けられた連結部及び被連結部と、電磁力を作用させることによって前記連結部と前記被連結部とを、互いに圧接した連結状態と、互いに離間した非連結状態とに切り替える切替手段と、前記被連結部に対して前記連結部が相対的に進退した時に、該連結部の相対速度を低減させる速度調整手段とを備えることを特徴としている。
この構成によれば、切替手段によって、被連結部と連結部とを、非連結状態から連結状態へ、または、連結状態から非連結状態へ切り替える際に、連結部と被連結部とは相互に相対的に進退することとなる。この際、連結部は、速度調整手段によって、被連結部に対して相対速度を低減させられて進退することとなる。このため、連結部は、相対速度を減じた状態で被連結部または他の部材に当接することとなり、これにより当接する際の衝突エネルギーを低減させて、衝撃騒音の低減を図ることができる。
また、前記速度調整手段は、前記連結部に当接し、該連結部が前記被連結部に対して進退する際に摺動可能とさせる摩擦部材を有することが好ましい。
この構成によれば、摩擦部材が連結部に当接し、連結部が進退するに伴って摩擦部材に対して摺動することで、連結部には進退方向に沿って摩擦力が作用することとなる。すなわち、摩擦部材によって作用する摩擦力の大きさに応じて、連結部の進退する速度を調整することができ、これにより衝撃騒音の低減を図ることができる。
また、前記速度調整手段は、前記摩擦部材を前記進退方向と略直交する方向に付勢して前記連結部に押圧させる付勢部材を有することが好ましい。
この構成によれば、付勢部材によって摩擦部材が連結部に対して進退方向と略直交する方向に付勢されていることにより、その付勢力によって摩擦部材を連結部に押圧させて、摩擦部材によって連結部に作用する摩擦力を略一定とすることができる。
本発明の電磁連結装置によれば、速度調整手段を備えることで、連結部が被連結部や他の部材に当接する際の衝突エネルギーを低減させて、効果的に衝撃騒音を低減させることができる。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、この発明に係る第1の実施形態を示していて、電磁連結装置の一例として、無励磁作動型の電磁ブレーキを示している。図1に示すように、この実施形態の電磁ブレーキ1は、回転駆動するシャフト2に同軸上で回転可能に取り付けられた被連結部であるディスク10と、ディスク10に対してシャフト2の回転軸L方向一方側に設けられたプレート20と、他方側に設けられた連結部であるアーマチュア30と、電磁力を作用させることによってアーマチュア30がディスク10に圧接した連結状態と離間した非連結状態とに切り替える切替手段40と、連結部の回転軸L方向の速度を調整する速度調整手段50とを備える。
ディスク10は、シャフト2に外嵌され固定された略筒状の固定部材11と、固定部材11に外装された略環状の本体部材12と、本体部材12の両面に設けられたフェーシング部材13とを有する。固定部材11は、図示しないキーによってシャフト2に固定されている。また、固定部材11の外周面には、回転軸L方向に沿って複数の歯11aが形成されている。一方、本体部材12の内周面には固定部材11の歯11aと対応して回転軸L方向に沿って形成された溝部12aが設けられ、固定部材11の歯11aに回転軸L方向に摺動可能に噛合されている。このため、本体部材12は、固定部材11とともにシャフト2の回転軸L回りに回転可能であるとともに、シャフト2及び固定部材11に対して回転軸L方向に進退可能とされている。
また、フェーシング部材13は、略ドーナツ状で、プレート20またはアーマチュア30に圧接可能に本体部材12の両面からそれぞれに向かって突出して設けられている。フェーシング部材133は、例えば、ゴムや様々な樹脂などの材質が選択される。また、フェーシング部材13は、一般的に、プレート20やアーマチュア30により剛性の低いものを用いている。また、プレート20やアーマチュア30との間で摩擦を生じさせて、回転軸Lと直交する方向及び回転軸L回りに互いを拘束することが可能な程度の摩擦係数の大きいもの材質であることが好ましい。
プレート20は、中央に形成された貫通孔20aをシャフト2が貫通した略円板状の部材で、磁性体または金属で形成されている。
また、アーマチュア30は、中央に形成された貫通孔30aをシャフト2が貫通した略円板状の部材で、鉄などの磁性体で形成されている。
切替手段40は、アーマチュア30に対してディスク10と反対側に設けられた電磁石41と、電磁石41側からディスク10に向かって回転軸L方向にアーマチュア30を付勢するコイルバネ42とを有する。電磁石41は、中央に形成された貫通孔43aをシャフト2が貫通した略円筒状のヨーク43と、ヨーク43のアーマチュア30と対向する側に形成された略円環状の溝に収容されたコイル44とを有する。
ヨーク43の外周側には、固定用孔43bが設けられていて、回転軸Lと略平行に略軸状の案内部材45が固定されている。案内部材45は、その先端部がヨーク43からプレート20側に向かって突出していて、アーマチュア30及びプレート20のそれぞれに形成された案内孔31c、20bに挿通されている。また、案内部材45の先端側は、段部45aを有して縮径し、さらに先端側には、雄ネジが形成されてナット45bが螺合されている。案内部材45において、段部45aとナット45bとの間には、バネ部材46が外装されていて、プレート20は、バネ部材46とナット45bとの間で、バネ部材46の付勢によって弾性的に挟み込まれている。このため、プレート20は、ヨーク43と略一定間隔に保持されている一方、アーマチュア30は、案内部材45に沿って回転軸L方向に進退可能とされている。なお、図1においては、案内部材45は、一つ設けられているように図示されているが、平面的には、周方向に複数設けられている。
また、コイルバネ42は、ヨーク43の端面43cに形成された収容穴43dに一端側が収容され、他端側がアーマチュア30に当接しディスク10側に向かって付勢している。なお、図1においては、コイルバネ42は、一つ設けられているように図示されているが、平面的には周方向に複数設けられている。そして、アーマチュア30は、電磁石41のコイル44に電流を流さず無励磁の状態では、電磁力が作用せず、コイルバネ42による付勢力によってディスク10のフェーシング部材13に圧接した状態することが可能となっている。一方、図2に示すように、電磁石41のコイル44に電流を流して励磁した状態では、アーマチュア30は、電磁力が作用してコイルバネ42の付勢に抗して吸引されて回転軸L方向に移動することとなり、ディスク10のフェーシング部材13から離間させてヨーク43と当接した状態とすることが可能となっている。
また、図1及び図2に示すように、速度調整手段50は、回転軸L方向に進退するアーマチュア30が摺動可能となるように側面30cに当接した摩擦部材51と、ヨーク43に固定された支持部材52と、支持部材52に対して摩擦部材51を付勢する付勢部材53とを有する。摩擦部材51は、進退するアーマチュア30の側面30cに当接可能に所定の大きさの当接面51aを有する部材である。摩擦部材51を形成する材質としては、金属やゴムなど様々な材質が選択可能であるが、アーマチュア30との間で後述するように速度を低減させるのに必要な摩擦力を生じさせるだけの摩擦係数を有しつつ、アーマチュア30が摺動することによる摩耗に対して耐性を有するものが好ましい。付勢部材53は、コイルバネや板バネなどであり、摩擦部材51を回転軸L方向と直交する方向に付勢してアーマチュア30の側面30cに押圧させるものである。
次に、この実施形態の作用について、図1及び図2に基づいて説明する。図1に示すように、切替手段40の電磁石41が無励磁の状態では、アーマチュア30は、コイルバネ42によってディスク10に向かって付勢されている。このため、アーマチュア30は、ディスク10のフェーシング部材13に圧接した状態であり、ディスク10は、プレート20とアーマチュア30とによって挟み込まれ、アーマチュア30と連結状態となっている。このため、シャフト2及びディスク10の回転は、フェーシング部材13の材質に応じて生じる摩擦によってプレート20及びアーマチュア30に拘束されて、制動されることとなる。
一方、シャフト2及びディスク10を回転させる場合には、切替手段40において、電磁石41のコイル44に電流を流して励磁させる。これにより磁界が発生し、磁性体で形成されたアーマチュア30に電磁力が作用して、アーマチュア30は、コイルバネ42に抗してヨーク43側に吸引されることとなる。これにより、アーマチュア30は、ディスク10から離間し、案内部材45に案内されて、ヨーク43の端面43cに当接して非連結状態となる。このため、ディスク10は、プレート20とアーマチュア30との間で隙間を有した状態となり、シャフト2の回転に応じて回転可能な状態となる。
ここで、アーマチュア30は、電磁石41による吸引によってディスク10から離間してヨーク43の端面43cに当接するまでの間、速度調整手段50の摩擦部材51から移動する回転軸L方向逆向きの摩擦力を受けることとなる。このため、アーマチュア30の移動速度は、摩擦部材51から作用する摩擦力によって低減することとなる。すなわち、アーマチュア30は、移動速度を減じた状態でヨーク43の端面43cに当接することとなり、これにより当接する際の衝突エネルギーを低減させて、衝撃騒音が低減されることとなる。
次に、再び連結状態に戻して、回転しているシャフト2及びディスク10を制動する際には、電磁石41に供給される電流を停止し、無励磁の状態にする。すなわち、アーマチュア30には電磁力が作用しなくなり、これによりアーマチュア30は、コイルバネ42による付勢によって回転軸L方向にディスク10に向かって移動することとなる。このため、ディスク10は、プレート20とアーマチュア30との間に挟み込まれ、制動されることとなる。この際にも、アーマチュア30がヨーク43から離間しディスク10に圧接する際に、速度調整手段50によってアーマチュア30の移動速度は低減され、これにより衝突エネルギーを低減させて衝撃騒音が低減されることとなる。
以上のように、本実施形態の電磁ブレーキ1では、速度調整手段50の摩擦部材51によってアーマチュア30の進退方向である回転軸L方向に摩擦力を作用させることでアーマチュア30がディスク10やヨーク43などに圧接する際の衝突エネルギーを低減させて効果的に衝撃騒音を低減させることができる。また、本実施形態では、摩擦部材51は、付勢部材53によって付勢されてアーマチュア30を押圧した状態にある。このため、アーマチュア30が回転軸L方向に進退する際に、回転軸Lと直交する方向に僅かに変位が生じたとしても、付勢部材53が変形、追従することとなり、摩擦部材51によってアーマチュア30を押圧する力を略一定とすることができる。すなわち、摩擦部材51によってアーマチュア30に作用する摩擦力を略一定とすることができ、これにより安定して速度調整を行うことができる。
なお、上記実施形態では、電磁連結装置として、無励磁作動型の電磁ブレーキを例に挙げたがこれに限るものでは無い。電磁石を励磁した際に連結部と被連結部とを連結状態にさせる励磁作動型の電磁ブレーキにも適用可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図3及び図4は、本発明の第2の実施形態を示したものであり、電磁連結装置の一例として、励磁作動型の電磁クラッチを示している。この実施形態において、前述した実施形態で用いた部材と共通の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図3に示すように、この実施形態の電磁クラッチ100は、被連結部であるディスク110と、ディスク110と対向配置されたハブ120と、ディスク110とハブ120との間に介装された連結部であるアーマチュア130と、アーマチュア130がディスク110に圧接した連結状態と離間した非連結状態とに切り替える切替手段140と、アーマチュア130の速度を調整する速度調整手段50とを備える。ディスク110は、主動側に接続されて回転駆動する第一のシャフト101に取り付けられた略筒状で、フランジ部111aを有する本体部材111と、フランジ部111aのハブ120と対向する面に取り付けられたフェーシング部材112とを有する。ディスク110は、本体部材111においてフランジ部111aから突出する筒部111bが第一のシャフト101に外嵌して固定されており、これにより第一のシャフト101の回転軸Lと同軸上で回転することが可能となっている。なお、フェーシング部材112の材質や形状などは、第1の実施形態のフェーシング部材と同様であるので説明を省略する。
また、ハブ120は、従動側に接続されて回転軸Lと同軸で回転可能な第二のシャフト102に取り付けられた略筒状の部材で、アーマチュア130と対向してフランジ部120aを有している。また、アーマチュア130は、略円板状の部材で、磁性体で形成されている。
切替手段140は、アーマチュア130に対してディスク110のフランジ部111aの反対側に設けられた電磁石141と、アーマチュア130とハブ120との間に設けられた付勢部材である板バネ142とを有する。電磁石141は、略円筒状のヨーク143と、コイル144とを有し、軸受145によって、ディスク110の筒部111bに対して回転軸L回りに回転可能に外装されている。また、板バネ142は、回転軸Lを中心として放射状に複数設けられている。各板バネ142は、一端がリベット142aによってハブ120に固定されているとともに、他端がリベット142bによってアーマチュア130に固定されている。そして、板バネ142は、ハブ120に対してアーマチュア130を引き付けるように付勢している。このため、アーマチュア130は、電磁石141のコイル144に電流を流さず無励磁の状態では、電磁力が作用せず、板バネ142による付勢力によってハブ120のフランジ120aに当接した状態となっている。
また、速度調整手段50について、基本的構成は第1の実施形態と同様であり、摩擦部材51と支持部材52と付勢部材53とを有している。本実施形態において、支持部材52は、ハブ120に固定されている。また、摩擦部材51は、アーマチュア130の側面130aに当接している。
次に、この実施形態の作用について、図3及び図4に基づいて説明する。図3に示すように、切替手段140の電磁石141が無励磁の状態では、アーマチュア130は、板バネ142の付勢によりハブ120に当接した状態にあり、すなわち、ディスク110と離間して非連結状態となっている。このため、第一のシャフト101及びディスク110の回転は、アーマチュア130、ハブ120、及び、第二のシャフト102に伝達されない。
一方、第一のシャフト101の回転を第二のシャフト102に伝達させるには、切替手段140において、電磁石141のコイル144に電流を流して励磁させる。これにより磁界が発生し、磁性体で形成されたアーマチュア130に電磁力が作用して、図4に示すように、アーマチュア130は、板バネ142に抗してヨーク143側に吸引されて、ディスク110のフェーシング部材112に圧接して連結状態となる。このため、第一のシャフト101の回転は、ディスク110からアーマチュア130、ハブ120を介して第二のシャフト102に伝達され、第二のシャフト102は回転軸L回りに回転することとなる。
この際、アーマチュア130は、電磁石141による吸引によってハブ120のフランジ部120aから離間してディスク110のフェーシング部材112に圧接するまでの間、速度調整手段50の摩擦部材51から移動する回転軸L方向逆向きの摩擦力を受けることとなる。このため、アーマチュア130の移動速度は、摩擦部材51から作用する摩擦力によって低減することとなる。すなわち、アーマチュア130は、移動速度を減じた状態でディスク110に圧接することとなり、これにより圧接する際の衝突エネルギーを低減させて、衝撃騒音が低減されることとなる。
同様に、電磁石141を供給する電流を停止して無励磁の状態とし、アーマチュア130とディスク110とを連結状態から非連結状態に切り替えた場合においても、速度調整手段50によってアーマチュア130の移動速度が低減され、ハブ120に当接する際の衝突エネルギーを低減させて、衝撃騒音が低減されることとなる。
なお、本実施形態では、電磁連結装置の一例として、励磁作動型の電磁クラッチを例に挙げたが、無励磁作動型の電磁クラッチにも適用可能である。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記各実施形態では、速度調整手段50において、付勢部材53によってアーマチュアに摩擦部材51を押圧させることにより、好適に摩擦力を発生させるものとしたが、これに限るものでは無い。単に、摩擦部材51が支持部材52に固定された状態で、アーマチュアに当接しているものとしても良い。また、摩擦部材を永久磁石として、アーマチュアを吸引して当接させることによって摩擦力を発生させるものとしても良い。また、速度調整手段としては、アーマチュアの進退方向に沿って摩擦力を作用させる手段を例に挙げたが、これに限るものでは無い。例えば、ダンパーなどを用いて、アーマチュアの移動速度に比例して抵抗力を作用させるものなどとしても良い。また、上記各実施形態では、アーマチュアやプレートは、一枚の板状の部材であるものとしたが、複数の薄い板を積層した構造とするものとしても良い。
この発明の実施形態の電磁ブレーキの連結状態における断面図である。 この発明の実施形態の電磁ブレーキの非連結状態における断面図である。 この発明の実施形態の電磁クラッチの非連結状態における断面図である。 この発明の実施形態の電磁ブレーキの連結状態における断面図である。
符号の説明
1 電磁ブレーキ(電磁連結装置)
10 ディスク(被連結部)
30 アーマチュア(連結部)
40 切替手段
50 速度調整手段
51 摩擦部材
53 付勢部材
100 電磁クラッチ(電磁連結装置)
110 ディスク(被連結部)
130 アーマチュア(連結部)
140 切替手段

Claims (3)

  1. 相互に相対的に進退可能に設けられた連結部及び被連結部と、
    電磁力を作用させることによって前記連結部と前記被連結部とを、互いに圧接した連結状態と、互いに離間した非連結状態とに切り替える切替手段と、
    前記被連結部に対して前記連結部が相対的に進退した時に、該連結部の相対速度を低減させる速度調整手段とを備えることを特徴とする電磁連結装置。
  2. 請求項1に記載の電磁連結装置において、
    前記速度調整手段は、前記連結部に当接し、該連結部が前記被連結部に対して進退する際に摺動可能とさせる摩擦部材を有することを特徴とする電磁連結装置。
  3. 請求項2に記載の電磁連結装置において、
    前記速度調整手段は、前記摩擦部材を前記進退方向と略直交する方向に付勢して前記連結部に押圧させる付勢部材を有することを特徴とする電磁連結装置。
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