JP2007192365A - 回転伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外輪と内輪を結合および結合解除する湿式多板クラッチのスイッチ機構に電磁クラッチを用いた回転伝達装置の信頼性の向上を図ることである。
【解決手段】外輪3と内輪5間に湿式多板クラッチ7を組込み、アーマチュア11とプレッシャプレート21の相対回転によってプレッシャプレート21を軸方向に押圧移動させるトルクカム23を設けた構成とされた回転伝達装置において、前記アーマチュア11を内輪5に対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュア11の吸着解除状態で、アーマチュア11と内輪5の軸方向の係りしろをロータ12とアーマチュア11間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくして、湿式多板クラッチ7の係合解除状態で内輪5が急減速されたとしても、アーマチュア11とプレッシャプレート21が相対回転することのないようにして、湿式多板クラッチ7がミス係合するのを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】外輪3と内輪5間に湿式多板クラッチ7を組込み、アーマチュア11とプレッシャプレート21の相対回転によってプレッシャプレート21を軸方向に押圧移動させるトルクカム23を設けた構成とされた回転伝達装置において、前記アーマチュア11を内輪5に対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュア11の吸着解除状態で、アーマチュア11と内輪5の軸方向の係りしろをロータ12とアーマチュア11間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくして、湿式多板クラッチ7の係合解除状態で内輪5が急減速されたとしても、アーマチュア11とプレッシャプレート21が相対回転することのないようにして、湿式多板クラッチ7がミス係合するのを防止する。
【選択図】図1
Description
この発明は、動力の伝達経路上において、動力の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関するものである。
FRベースの4輪駆動車において、補助駆動輪としての前輪に駆動力の伝達と遮断とを行なう回転伝達装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
上記回転伝達装置は、トランスミッションからの駆動力が入力される入力部材内に出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設けている。
ここで、クラッチ制御装置は、電磁クラッチ部と、その電磁クラッチ部の締結時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、上記電磁クラッチ部は、軸方向に移動可能なアーマチュアと、入力部材に取付けられて上記アーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向する電磁石とから成り、上記電磁石の電磁コイルに対する通電によりロータにアーマチュアを吸着して、入力部材とアーマチュアとを結合させるようにしている。
一方、軸力負荷部は、アーマチュアと湿式多板クラッチ間にプレッシャプレートを組込み、そのプレッシャプレートを出力部材に回り止めし、かつ軸方向に移動可能に支持し、上記プレッシャプレートとアーマチュアの対向面それぞれに中央から周方向両端に向けて溝深さが次第に浅くなるカム溝を設け、そのカム溝間にボールを組込んだボールカム(トルクカム)とし、上記プレッシャプレートに対するアーマチュアの相対回転によりプレッシャプレートを軸方向に移動させて湿式多板クラッチに軸力を負荷するようにしている。
特開2005−48788号公報
ところで、上記従来の回転伝達装置においては、電磁クラッチ部の電磁石に対する通電の遮断状態で、出力部材とアーマチュアとは回転方向に回り止めされていないため、2輪駆動の走行状態でブレーキペダルの踏み込みにより自動車が制動されて出力部材が急減速した場合に、出力部材に対するアーマチュアの位相がずれ、アーマチュアとプレッシャプレートが相対回転して、ボールカムの作用によりプレッシャプレートが軸方向に移動し、湿式多板クラッチに軸力が負荷されて結合状態になるおそれがあり、信頼性が低いという問題あった。
なお、上記の回転伝達装置においては、出力部材を駆動側として用いる場合があり、そのような使用において、出力部材が急減速され、あるいは急加速されると、上記と同様に、アーマチュアとプレッシャプレートが相対回転して、湿式多板クラッチがミス係合するおそれがある。
この発明の課題は、入力部材と出力部材を結合および結合解除する湿式多板クラッチのスイッチ機構に電磁クラッチを用いた上記のような回転伝達装置の信頼性の向上を図ることである。
上記の課題を解決するために、第1の発明においては、入力部材と出力部材を内外に配置して相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、その軸力負荷部が、アーマチュアと前記出力部材に回り止めされて軸方向に移動可能なプレッシャプレートの対向面間に、アーマチュアとプレッシャプレートの相対回転によってプレッシャプレートを軸方向に押圧移動させるトルクカムを設けた構成からなる回転伝達装置において、前記アーマチュアを出力部材に対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュアの吸着解除状態で、アーマチュアと出力部材の軸方向の係りしろを前記ロータとアーマチュア間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくした構成を採用したのである。
また、第2の発明においては、入力部材と出力部材を内外に配置して相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、その軸力負荷部が、アーマチュアと前記出力部材に回り止めされて軸方向に移動可能なプレッシャプレートの対向面間に、アーマチュアとプレッシャプレートの相対回転によってプレッシャプレートを軸方向に押圧移動させるトルクカムを設けた構成からなる回転伝達装置において、前記アーマチュアをプレッシャプレートに対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュアの吸着解除状態で、アーマチュアとプレッシャプレートの軸方向の係りしろを前記ロータとアーマチュア間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくした構成を採用したのである。
第1の発明のように、アーマチュアを出力部材に対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュアの吸着解除状態で、アーマチュアと出力部材の軸方向の係りしろを前記ロータとアーマチュア間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくすることによって、電磁クラッチ部の電磁石に対する通電の遮断状態で、出力部材とアーマチュアは回転方向に係合する回り止め状態に保持されることになる。このため、出力部材が急加速あるいは急減速されても、アーマチュアは出力部材と共に回転することになり、位相ずれを発生することがない。また、電磁石に通電すると、アーマチュアがロータに吸着されて出力部材に対するアーマチュアの回り止めが解除されるため、アーマチュアは出力部材に対して相対回転可能な状態となる。
したがって、電磁石に対する通電の遮断状態で湿式多板クラッチが結合状態にされるという不都合の発生はなく、また、通電時には湿式多板クラッチはクラッチ係合が可能となり、信頼性の向上を図ることができる。
第2の発明のように、アーマチュアをプレッシャプレートに対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュアの吸着解除状態で、アーマチュアとプレッシャプレートの軸方向の係りしろを前記ロータとアーマチュア間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくすることによって、電磁クラッチ部の電磁石に対する通電の遮断状態で、出力部材とアーマチュアと出力部材に回り止めされたプレッシャプレートは回転方向に係合する回り止め状態に保持されることになる。このため、出力部材が急加速あるいは急減速されても、アーマチュアはプレッシャプレートと共に回転することになり、位相ずれを発生することがない。また、電磁石に通電すると、アーマチュアがロータに吸着されて出力部材に対するアーマチュアの回り止めが解除されるため、アーマチュアはプレッシャプレートに対して相対回転可能な状態となる。
したがって、第2の発明においても、電磁石に対する通電の遮断状態で湿式多板クラッチがミス係合するという不都合の発生はなく、また、通電時には湿式多板クラッチはクラッチ係合が可能となり、信頼性の向上を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ハウジング1は、一端に端壁2を有している。
ハウジング1内には、入力部材としての外輪3が組込まれている。外輪3はハウジング1の他端部内に組込まれた軸受4によって回転自在に支持されている。
外輪3の内側には出力部材としての内輪5が組込まれ、その内輪5と外輪3間に組込まれた軸受6によって両輪3,5は相対的に回転自在とされている。
外輪3と内輪5間には、湿式多板クラッチ7が組込まれている。湿式多板クラッチ7は、多数の入力側クラッチプレート8と多数の出力側クラッチプレート9とから成る。入力側クラッチプレート8と出力側クラッチプレート9は軸方向に交互に組込まれ、上記入力側クラッチプレート8は外輪3に対して回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されている。一方、出力側クラッチプレート9は内輪5に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されている。
入力側クラッチプレート8と出力側クラッチプレート9は、負荷される軸力により互に密着して結合状態となり、外輪3の回転を内輪5に伝達する。
湿式多板クラッチ7の軸方向一側には、その湿式多板クラッチ7の結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置10が設けられている。
クラッチ制御装置10は、電磁クラッチ部10Aと、その電磁クラッチ部10Aの締結時に外輪3の回転トルクを軸力に変換して湿式多板クラッチ7に負荷する軸力負荷部10Bとから成る。
電磁クラッチ部10Aは、アーマチュア11と、そのアーマチュア11の一側方に設けられたロータ12と、そのロータ12の一側方に設けられた電磁石13とから成る。
アーマチュア11は、内輪5に接続される図示省略した出力軸を中心として回転自在に支持され、かつ軸方向に移動自在とされている。
ロータ12は、外筒部12aおよび内筒部12bを有し、外筒部12aの外周には雄ねじ14が形成されている。ロータ12は外輪3の一端部内周に形成された雌ねじ15に対する雄ねじ14のねじ込みによって外輪3に固定され、上記雌ねじ15にねじ係合されたロックナット16の締付けによって弛み止めされている。ロータ12とアーマチュア11との間には微小な軸方向のエアギャップ17が形成され、そのエアギャップ17はロータ12のねじ込み量を加減することによって調整し得るようになっている。ロータ12とアーマチュア11との間には、アーマチュア11をロータ12から離反する方向に付勢する離反ばね18が組込まれている。
電磁石13は、ロータ12の外筒部12aと内筒部12b間に組込まれている。この電磁石13は、電磁コイル13aと、その電磁コイル13aを支持し、ハウジング1によって支持されたコア13bとから成り、上記電磁コイル13aに対する通電により、コア13b、ロータ12およびアーマチュア11に磁束が流れてロータ12にアーマチュア11が吸着される。その吸着により外輪3にアーマチュア11が結合されて外輪3と共にアーマチュア11が回転する。
図1乃至図3に示すように、軸力負荷部10Bは、アーマチュア11と湿式多板クラッチ7との間にプレッシャプレート21を設け、そのプレッシャプレート21と内輪5とをスプライン22による嵌合として、プレッシャプレート21を内輪5に対して回り止めし、かつ軸方向に移動可能に支持し、そのプレッシャプレート21とアーマチュア11の対向面間にトルクカム23を設けている。
ここで、トルクカム23は、アーマチュア11とプレッシャプレート21の対向面それぞれに中央から周方向両端に至るに従って溝深さが次第に浅くなるカム溝24,25を設け、そのカム溝24,25間にボール26を組込んだ構成からなり、上記プレッシャプレート21に対するアーマチュア11の相対回転により、プレッシャプレート21を湿式多板クラッチ7に向けて移動させて湿式多板クラッチ7を軸方向に押すようにしている。
なお、上記のようなトルクカム23に代えて、アーマチュア11とプレッシャプレート21の対向面の一方に周方向の両側がテーパ面とされた複数のカム突部を周方向に等間隔に設け、他方に上記カム突部が適合するカム凹部を形成した構成のものを採用してもよい。
図4に示すように、アーマチュア11は、離反ばね18の押圧によってロータ12から離反する吸着解除状態で内輪5の端部外周に嵌合され、その吸着解除状態において、アーマチュア11と内輪5とはスプライン22による嵌合とされている。そのスプライン22の嵌合により、アーマチュア11は内輪5に対して回り止めされ、かつ軸方向に移動可能とされている。
また、アーマチュア11が内輪5にスプライン嵌合される状態において、アーマチュア11と内輪5の軸方向の係りしろaは、ロータ12とアーマチュア11の対向面間に形成されたエアギャップ17の軸方向のエアギャップ量bより小さな値とされている。
実施の形態で示す回転伝達装置は上記の構造から成り、外輪3には入力軸を接続し、内輪5には出力軸を接続する。その入力軸および出力軸の接続のため、外輪3および内輪5の内周にスプライン歯30,31が設けられている。
図1は、電磁石13の電磁コイル13aに対して通電を遮断した状態を示し、湿式多板クラッチ7は結合解除状態とされている。このため、外輪3が回転しても、その回転は内輪5に伝達されず、外輪3のみがフリー回転する。
外輪3がフリー回転する自動車の2輪駆動の走行状態において、ブレーキペダルの踏み込みによって自動車が制動されると、内輪5が急減速されることになる。
このとき、アーマチュア11とプレッシャプレート21の双方は、図4に示すように、スプライン22により内輪5に対して共に回り止めされているため、アーマチュア11とプレッシャプレート21は位相ずれを発生するようなことはなく、また、トルクカム23が軸力を発生させるようなこともないので、湿式多板クラッチ7がミス係合するようなことがない。
外輪3の回転状態において、電磁石13の電磁コイル13aに通電すると、コア13b、ロータ12およびアーマチュア11に磁束が流れてロータ12とアーマチュア11間に磁気吸引力が作用し、その磁気吸引力によりアーマチュア11がロータ12に吸着される。
このとき、アーマチュア11は、図5に示すように、内輪5の端部から抜け出して、スプライン22による結合が解除される状態となり、アーマチュア11は外輪3と共に回転して、プレッシャプレート21に対して相対回転する。
アーマチュア11とプレッシャプレート21の相対回転により、図3(ロ)に示すように、アーマチュア11に形成されたカム溝24とプレッシャプレート21に形成されたカム溝25が周方向に位相がずれるため、プレッシャプレート21は湿式多板クラッチ7側に移動して、その湿式多板クラッチ7を軸方向に押圧し、その押圧によって図5に示すように、入力側クラッチプレート8と出力側クラッチプレート9が互に密着し、湿式多板クラッチ7は係合状態となる。
このため、外輪3の回転は湿式多板クラッチ7を介して内輪5に伝達され、内輪5が外輪3と同方向に回転する。
このように、電磁コイル13aに対する通電遮断時は、湿式多板クラッチ7のミス係合を防止することができ、通電時は湿式多板クラッチ7はクラッチ係合が可能となるため、回転伝達装置の信頼性はきわめて高い。
ここで、プレッシャプレート21が湿式多板クラッチ7を軸方向に押圧するとき、その反力によってアーマチュア11がロータ12に押し付けられるため、一旦電磁クラッチ部10Aの締結が行なわれれば、その後の電磁コイル13aに流す電流を小さくしても、アーマチュア11は吸着状態に保持され、電流消費量の低減化を図ることができる。
外輪3から内輪5への回転トルクの伝達状態において、電磁コイル13aに対する通電を解除すると、アーマチュア11の吸着は解除される。その吸着解除時、離反ばね18がアーマチュア11をプレッシャプレート21に向けて押圧すると共に、プレッシャプレート21は湿式多板クラッチ7から押圧されるため、カム溝24,25がボール26を押圧する作用により、アーマチュア11とプレッシャプレート21が相対回転して、図3(イ)に示すように、ボール26はカム溝24,25の中央に配置される中立位置に戻される。
このため、湿式多板クラッチ7への軸力の負荷は解除されると共に、湿式多板クラッチ7は締結解除状態となり、外輪3から内輪5への回転トルクの伝達が遮断される。
実施の形態では、外輪3を駆動側とし、内輪5を従動側として使用したが、内輪5を駆動側とし、外輪3を従動側として使用してもよい。そのような使用において、湿式多板クラッチ7が係合解除された走行状態で内輪5が急加速され、あるいは急減速されても、湿式多板クラッチ7はミス係合するようなことはない。
図4に示す例においては、アーマチュア11の吸着解除状態において、そのアーマチュア11を内輪5にスプライン22を介して結合させるようにしたが、図6に示すように、プレッシャプレート21の内径部に内輪5の端部に嵌合される円筒部21aを設け、その円筒部21aと内輪5とをスプライン27を介して結合すると共に、上記円筒部21aと吸着解除状態のアーマチュア11とをスプライン28を介して結合して、アーマチュア11をプレッシャプレート21に対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在としてもよい。
この場合も、円筒部21aに対するアーマチュア11の軸方向の係りしろcをロータ12とアーマチュア11間に形成されたエアギャップ17の軸方向のエアギャップ量bより小さくなるようにしておく。
1 ハウジング
3 外輪(入力部材)
5 内輪(出力部材)
7 湿式多板クラッチ
10 クラッチ制御装置
10A 電磁クラッチ部
10B 軸力負荷部
11 アーマチュア
12 ロータ
13 電磁石
21 プレッシャプレート
23 トルクカム
a 軸方向の係りしろ
b エアギャップ量
c 軸方向の係りしろ
3 外輪(入力部材)
5 内輪(出力部材)
7 湿式多板クラッチ
10 クラッチ制御装置
10A 電磁クラッチ部
10B 軸力負荷部
11 アーマチュア
12 ロータ
13 電磁石
21 プレッシャプレート
23 トルクカム
a 軸方向の係りしろ
b エアギャップ量
c 軸方向の係りしろ
Claims (2)
- 入力部材と出力部材を内外に配置して相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、その軸力負荷部が、アーマチュアと前記出力部材に回り止めされて軸方向に移動可能なプレッシャプレートの対向面間に、アーマチュアとプレッシャプレートの相対回転によってプレッシャプレートを軸方向に押圧移動させるトルクカムを設けた構成からなる回転伝達装置において、
前記アーマチュアを出力部材に対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュアの吸着解除状態で、アーマチュアと出力部材の軸方向の係りしろを前記ロータとアーマチュア間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくしたことを特徴とする回転伝達装置。 - 入力部材と出力部材を内外に配置して相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、その軸力負荷部が、アーマチュアと前記出力部材に回り止めされて軸方向に移動可能なプレッシャプレートの対向面間に、アーマチュアとプレッシャプレートの相対回転によってプレッシャプレートを軸方向に押圧移動させるトルクカムを設けた構成からなる回転伝達装置において、
前記アーマチュアをプレッシャプレートに対して回り止めし、かつ軸方向に移動自在に支持し、そのアーマチュアの吸着解除状態で、アーマチュアとプレッシャプレートの軸方向の係りしろを前記ロータとアーマチュア間に形成された軸方向のエアギャップ量より小さくしたことを特徴とする回転伝達装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174944A (ja) * | 2009-01-28 | 2010-08-12 | Gkn Driveline Japan Ltd | 動力伝達装置 |
JP2012097782A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Toyota Motor Corp | 係合装置 |
CN112628322A (zh) * | 2019-10-08 | 2021-04-09 | 丰田自动车株式会社 | 电磁制动装置 |
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- 2006-01-20 JP JP2006012737A patent/JP2007192365A/ja active Pending
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