JP2010174944A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易且つ小型軽量な構造でありながら電磁コイルの通電制御に対する追従性及び装置の制御性を向上させる。
【解決手段】押圧プレート59の押圧力を受けてクラッチ・ハウジング3及びクラッチ・ハブ5間の駆動力伝達を行う多板クラッチ57と、クラッチ・ハウジング3と一体回転するロータ17及びロータ17に対して相対回転自在に支持されたアーマチャ61と、ロータ17及びアーマチャ61を通じて磁力線ループを形成しアーマチャ61をロータ17側に軸方向付勢する作動力を付与する電磁コイル41と、アーマチャ61とロータ17との間に設けられ作動力に応じて摩擦トルクを発生させる摩擦係数の安定領域を有したワッシャ63と、摩擦トルクを受けて動作し軸方向のスラスト力を発生すると共に該スラスト力を押圧プレート59に押圧力として入力し且つアーマチャ61に作動力として入力するカム機構65とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の回転部材間で動力伝達を行う動力伝達装置に関する。
従来の動力伝達装置としては、例えば特許文献1に示すようなものがある。かかる動力伝達装置は、多板クラッチに押圧力を付与して内側ハブ及び外側ハブ間のトルク伝達を行うものである。押圧力の付与は、カム機構を動作させることで行われる。
カム機構は、アーマチャを外側ハブの壁面に対して吸着すると、これらの対向面に生じる摩擦トルクで動作する。アーマチャの吸着は、電磁コイルの通電制御により、ロータとアーマチャとに磁力線ループを形成することで行われる。
上記従来の動力伝達装置は、コンパクトな構造ではあるが、電磁コイルの通電制御に応じてアーマチャとロータとの摩擦トルクを追従制御することが困難であった。このため、従来の動力伝達装置は、アーマチャとロータとの摩擦トルクが直接カム機構の作動トルクとなることより、制御性が低いものとなっていた。
これに対し、例えば特許文献2のように、制御性を向上させた動力伝達装置がある。かかる動力伝達装置は、パイロット・クラッチ(第1のクラッチ)を締結してカム機構を動作させるための初動トルクを得るようになっている。第1のクラッチの締結は、電磁コイルの通電制御によりアーマチャをロータ側に吸引することで行われる。
第1のクラッチからの初動トルクが得られると、カム機構が動作してカム・スラスト力を発生する。カム・スラスト力は、一方でメイン・クラッチに押圧力を付与して締結を行わせ、他方で第2のクラッチに入力される。
第2のクラッチは、入力されたカム・スラスト力に応じて摩擦トルクを発生させ、この摩擦トルクがカム機構に入力される。結果として、カム・スラスト力が増強され、メイン・クラッチの締結力を増大することができる。
かかる動力伝達装置では、制御性の向上を図ることができるものの、第1のクラッチを主に第2のクラッチの起動トリガーとして機能させる構造であり、構成部材が多く構造が複雑であると共に大型化していた。
また、第1のクラッチは、各部材の構造上の規格精度や組み付け誤差、或いは低温時の潤滑オイルのフリクション(引きずりトルク)等による誤作動が生じ易い。このため、第2のクラッチも、第1のクラッチの締結トルクを受けると動作するので、同様に誤作動し易いものとなっていた。
例えば、電磁コイルが通電制御されていないにも拘わらず、第1のクラッチが誤作動により締結トルクを発生し、これに応じて第2のクラッチも誤作動してメイン・クラッチに押圧力が付与されてしまうという不具合が生じていた。
特開昭62−209229号公報 特開2005−76699号公報
本発明の課題は、動力伝達装置の制御性を向上させても電磁コイルの通電制御に対する追従性を向上することができないばかりか、構造の複雑化及び大型化を招く点にある。
本発明は、簡易且つ小型軽量な構造でありながら電磁コイルの通電制御に対する追従性及び装置の制御性を向上させるために、押圧力を受けて一対の回転部材間のトルク伝達を行う多板クラッチと、軸方向移動自在に支持されて前記多板クラッチに押圧力を付与する押圧部材と、前記一対の回転部材の何れか一方と一体回転するロータと、軸方向移動自在且つ前記ロータに対して相対回転自在に支持された作動部材と、前記ロータと前記作動部材とを通じて磁力線ループを形成し前記作動部材を前記ロータ側に軸方向付勢する作動力を付与する電磁コイルと、前記作動部材と前記ロータとの間に設けられ前記作動力に応じて摩擦トルクを発生させる摩擦係数の安定領域を有した摩擦部と、前記摩擦トルクを受けて動作し軸方向のスラスト力を発生すると共に該スラスト力を前記押圧部材に前記押圧力として入力し且つ前記作動部材に前記作動力として入力するカム機構とを備えたことを最も主な特徴とする。
本発明の動力伝達装置では、電磁コイルの作動力に応じて、カム機構を動作させるための摩擦トルクを、摩擦部により安定して発生させることができる。従って、簡易且つ小型軽量な構造でありながら、電磁コイルの通電制御に対する追従性及び装置の制御性を向上することができる。
動力伝達装置を示す断面図である(実施例1)。 図1の動力伝達装置に用いられるカム機構を示す概略図である(実施例1)。 カム・スラスト力の増幅を概念的に示した説明図である(実施例1)。 ワッシャの摩擦係数とカム・スラスト力の増幅比率との関係を示す図表である(実施例1)。 増幅循環の回数とカム・スラスト力の増幅比率との関係を比較例と共に示す図表である(実施例1)。 ワッシャの摩擦係数と作動力との関係を示す図表である(実施例1)。 動力伝達装置を示す断面図である(実施例2)。 動力伝達装置を示す断面図である(実施例3)。 動力伝達装置を示す断面図である(実施例4)。 図9の動力伝達装置に用いられるアーマチャを示す背面図である(実施例4)。 動力伝達装置を示す断面図である(実施例5)。 動力伝達装置を示す断面図である(実施例6)。
簡易且つ小型軽量な構造でありながら電磁コイルの通電制御に対する追従性及び装置の制御性を向上させるという目的を、摩擦係数の安定領域を有する摩擦部を介して摩擦トルクを発生させることにより実現した。
[動力伝達装置の構成]
図1は本発明の実施例1に係る動力伝達装置を示す断面図、図2は図1の動力伝達装置に用いられるカム機構を示す概略図である。
図1の動力伝達装置1は、例えばフロント・エンジン、フロント・ドライブ・ベース(FFベース)の4輪駆動車のリヤ・デファレンシャル装置とプロペラ・シャフトとの間に設けられ、両者間の駆動力伝達制御を行うものである。
動力伝達装置1は、図1のように、一対の回転部材としてのクラッチ・ハウジング3及びクラッチ・ハブ5を備え、内部に潤滑オイルが封入されている。
クラッチ・ハウジング3は、円筒形状に形成され、軸方向一端側が端壁部7によって閉塞されている。端壁部7の外側面には、プロペラ・シャフト側に接続される回転軸9が一体に突設されている。回転軸9は、ボール・ベアリング11を介して固定側に回転自在に支持されている。
クラッチ・ハウジング3の内周面には、一端側に雌スプライン13が設けられ、他端側に雌ねじ部15が形成されている。この雌ねじ部15を介して、クラッチ・ハウジング3には、ロータ17が一体回転するように取り付けられている。
ロータ17は、クラッチ・ハウジング3の軸方向他端側を閉塞するように配置されている。ロータ17の外周面には、雄ねじ部19が設けられている。この雄ねじ部19がクラッチ・ハウジング3の雌ねじ部15に螺合されて、クラッチ・ハウジング3に対するロータ17の固定が行われている。また、ロータ17の雄ねじ部19には、クラッチ・ハウジング3の端部に当接する緩み規制用のナット21が螺合されている。ロータ17の外周側には、クラッチ・ハウジング3との間に配置されるOリング23が保持されている。
ロータ17の内周側には、クラッチ・ハブ5を挿通する挿通孔25が設けられている。挿通孔25内には、クラッチ・ハブ5を支持するための摺動ブッシュ27が圧入されていると共にクラッチ・ハブ5との間のシール29が保持されている。
ロータ17の内外周間の中間部には、例えばステンレス、アルミ、銅などからなる非磁性リング(非磁性部)31が周回状に設けられている。ロータ17の中間部一側には、周回状の凸部33が設けられている。凸部33は、その内外周に軸方向に対して傾斜したテーパ面(対向面)35,37が設けられている。ロータ17の中間部他側には、周回状の空間部39が設けられている。空間部39内には、電磁コイル41が収容配置されている。
電磁コイル41は、通電制御に応じた電磁力を発生するもので、支持体43に固定されている。支持体43は、ボール・ベアリング45を介してロータ17側に相対回転自在に支持されていると共に係合ピン47によって固定側に回転不能に係合している。なお、支持体43は、ロータ17側ではなく、固定側に直接支持しても良い。
電磁コイル41は、ロータ17に対して内外周に必要な磁路断面積が確保されたエアギャップを持って配置されている。この電磁コイル41は、車体側の電源及びコントローラに対して電気的に接続され、通電制御が行われるようになっている。
前記クラッチ・ハブ5は、中空筒状に形成され、クラッチ・ハウジング3の軸心部に配置されている。クラッチ・ハブ5の一端側は、ボール・ベアリング49を介してクラッチ・ハウジング3の端壁部7内周に回転自在に支持され、他端側は、前記摺動ブッシュ27を介してロータ17に支持されている。従って、クラッチ・ハブ5は、クラッチ・ハウジング3に対して相対回転自在に支持されている。
クラッチ・ハブ5の内周側中間部には隔壁51が設けられている。クラッチ・ハブ5は、隔壁51を挟んだ一端側外周に雄スプライン53が設けられ、銅他端側内周に雌スプライン55が形成されてドライブ・ピニオン・シャフトをスプライン係合するようになっている。
クラッチ・ハウジング3とクラッチ・ハブ5との間には、多板クラッチ57、押圧部材としての押圧プレート59、作動部材としてのアーマチャ61、摩擦部としてのワッシャ63、及びカム機構65が配置されている。
多板クラッチ57は、交互に配置された複数枚のインナー・プレートとアウター・プレートとを備えている。インナー・プレートは、クラッチ・ハブ5の雄スプライン53にスプライン係合し、アウター・プレートは、クラッチ・ハウジング3の雌スプライン13にスプライン係合している。
この多板クラッチ57は、押圧プレート59の押圧力を受けて締結され、クラッチ・ハウジング3とクラッチ・ハブ5との間の駆動力伝達(トルク伝達)を行う。押圧プレート59は、クラッチ・ハブ5の雄スプライン53に軸方向移動自在にスプライン係合し、多板クラッチ57に軸方向で対向配置されている。
前記アーマチャ61は、リング状に形成され、ロータ17に軸方向で対向配置されている。このアーマチャ61は、クラッチ・ハブ5の他端側外周に軸方向移動自在且つ相対回転自在に嵌合支持されている。
このアーマチャ61は、内外周間の中間部に屈曲部67を有している。この屈曲部67により、アーマチャ61は内周側と外周側とが軸方向にずれている。アーマチャ61の内周側は、ロータ17の凸部33と径方向でオーバーラップし、アーマチャ61の外周側は、前記軸方向のずれによってロータ17の凸部33に隙間D1を有して対向している。前記隙間D1に対する内周側及び外周側には、ロータ17のテーパ面35,37に対するテーパ面(対向面)69,71が設けられている。アーマチャ61のテーパ面69,71は、ロータ17のテーパ面35,37に応じて軸方向に対して傾斜している。テーパ面69,71とテーパ面35,37との各間には、必要な磁路断面積が確保されたエアギャップが形成されている。
アーマチャ61は、支持体43、ロータ17を介して電磁コイル41との間で周回状の磁路である磁力線ループ73を形成する。磁力線ループ73は、アーマチャ61とロータ17との間でテーパ面35,37,69,71を通り前記隙間D1を囲むようになっている。
かかる磁力線ループ73の形成により、アーマチャ61は、ロータ17側に軸方向付勢される。すなわち、アーマチャ61は、電磁コイル41によってロータ17側に軸方向付勢する作動力が付与されるようになっている。
前記ワッシャ63は、例えば全芳香族ポリイミド樹脂等の非磁性体樹脂材からなっている。従って、ワッシャ63は、温度や摩耗等の外的要因によって変化しない摩擦係数の安定領域を有している。このワッシャ63は、アーマチャ61及びロータ17間の摩擦係数を低減するもので、摩擦係数が後述するカム・スラスト力の増幅、安定後にセルフ・ロックが生じないように設定されている。本実施例では、例えば摩擦係数が0.15よりも小さく、好ましくは0.13に設定される。
ワッシャ63は、周回状に形成され、アーマチャ61及びロータ17間の隙間D1内に配置されている。これによって、ワッシャ63は磁力線ループ73内に配置される。ワッシャ63は、ロータ17の凸部33に対して接着剤等で固着されている。
従って、ワッシャ63は、作動力によってロータ17側に軸方向付勢されたアーマチャ61に摺動し、作動力に応じた摩擦トルクを発生させるようになっている。なお、ワッシャ63はアーマチャ61側に固着しても良く、固着方法も任意の方法を採用することができる。
前記カム機構65は、図2のように、アーマチャ61及び押圧プレート59の内周側間に設けられている。カム機構65は、アーマチャ61と押圧プレート59との対向部分に設けられた凹状のカム面75,77間に、カム・ボール79が配置されている。カム面75,77は、所定のカム角度θを有するテーパ状(V字状)に形成されている。このカム機構65は、アーマチャ61と押圧プレート59とが相対回転すると、カム面75,77にカム・ボール79が乗り上げて動作する。
[動力伝達装置の作用]
(動力伝達)
本実施例の動力伝達装置1は、電磁コイル41の通電制御によって多板クラッチ57を断続制御する。すなわち、電磁コイル41が通電制御されていないときは、アーマチャ61が非付勢状態にある。かかる状態では、多板クラッチ57も締結されず、動力伝達装置1が駆動力伝達状態にはない。
一方、電磁コイル41が通電制御されると、電磁コイル41、ロータ17、アーマチャ61間に磁力線ループ73が回設され、アーマチャ61に対してロータ17側への吸引力が発生する。この電磁コイル41の吸引力によってアーマチャ61に作動力が付与され、アーマチャ61がロータ17側に軸方向付勢される。軸方向付勢されたアーマチャ61は、ロータ17側に固定されたワッシャ63に押し付けられて摺動し、ワッシャ63との間で作動力に応じた摩擦トルクを発生させる。
このとき、動力伝達装置1では、ワッシャ63が摩擦係数の安定領域を有しているため、摩擦トルクを安定して発生させることができる。
また、ワッシャ63が磁力線ループ73内に配置されているため、磁力線ループ73の短絡を抑制して電磁コイル41による作動力を安定させることができる。同時に、アーマチャ61をワッシャ63に対して内外周両側から軸方向付勢して安定的に摺動させることができる。従って、動力伝達装置1では、かかる点からも安定した摩擦トルクを発生させることができる。
また、磁力線ループ73がアーマチャ61とロータ17との間で軸方向に対して傾斜したテーパ面35,37,69,71を通るため、アーマチャ61の作動感度を低下させることができる。結果として、動力伝達装置1では、電磁コイル41の通電制御幅に対する摩擦制御のレンジを広げることができる。
前記のように摩擦トルクが発生すると、アーマチャ61は、クラッチ・ハウジング3と一体回転するロータ17に対して相対回転が制限される。従って、アーマチャ61は、クラッチ・ハブ5と一体回転する押圧プレート59に対して相対回転することになる。この相対回転により、カム機構65は、カム面75,77にカム・ボール79が乗り上げて動作し、軸方向のカム・スラスト力を発生させる。発生したカム・スラスト力は、アーマチャ61と押圧プレート59とを離反させるように作用する。
すなわち、一方では、押圧プレート59に押圧力として入され、押圧プレート59が多板クラッチ57側に移動して多板クラッチ57を締結する。従って、動力伝達装置1は、カップリング・トルクを発生して駆動力伝達状態となる。
他方では、アーマチャ61に作動力として入力され、カム・スラスト力の増幅循環を開始させる。
(増幅循環)
カム・スラスト力の増幅循環が開始されると、アーマチャ61は、カム機構65のカム・スラスト力(カム・スラスト反力)を電磁コイル41の吸引力に付加した合力が作動力として付与される。このため、作動力は、カム・スラスト力の分だけ増幅されて、アーマチャ61をワッシャ63に対して更に押し付ける。この結果、アーマチャ61は、ワッシャ63との間の摩擦トルクが増幅される。
摩擦トルクの増幅により、アーマチャ61は、ロータ17側に対する相対回転が更に制限され、押圧プレート59に対して相対回転が更に生じることになる。
従って、カム機構65は、カム面75,77に対するカム・ボール79の乗り上げ量が増加し軸方向のカム・スラスト力が増幅される。増幅されたカム・スラスト力は、前記同様、一方で押圧プレート59に押圧力として入され、結果として押圧プレート59の多板クラッチ57に対する締結力を増幅する。
他方では、アーマチャ61に作動力として入力され、次のカム・スラスト力の増幅循環を開始させる。このようにカム・スラスト力の増幅循環が繰り返し行われ、これに応じて多板クラッチ57の締結力を増幅することができる。
図3はカム・スラスト力の増幅を概念的に示した説明図である。
図3のように、アーマチャ61及びワッシャ63の摩擦トルクをT、カム機構65のカム角度をθ、カム・ピッチの平均半径をrとすると、カム・スラスト力Fは、次式で表される。
=T×tanθ×1/r (式1)
ここで、電磁コイル41の吸引力をFとすると、電磁コイル41の吸引力及びカム・スラスト力による作動力は、F+Fで表わされる。そして、ワッシャ63の平均半径をr、摩擦係数をμとすると、摩擦トルクTは、次式で表される。
=(F+F)×r×μ (式2)
この(式2)を(式1)に代入すると、増幅循環の回数がn回目のカム・スラスト力Ft(n)は、次式で表される。
t(n)=(F+Ft(n−1))×r×μ×tanθ×1/r (式3)
なお、(式3)において、Ft(n−1)は、増幅循環の回数がn−1回目のカム・スラスト力を示している。
(式3)から明らかなように、カム・スラスト力は、増幅循環の回数が増加するにつれて、増幅量が徐々に減少する。従って、カム・スラスト力は、(式3)の変数に応じた所定値まで増幅した後、略一定となるように安定する。また、カム・スラスト力の増幅幅は、一変数であるワッシャ63の摩擦係数μによって調整することができる。
以上より、本実施例の動力伝達装置1では、カム・スラスト力の増幅、安定後にセルフ・ロックが生じないようにワッシャ63の摩擦係数μが設定され、多板クラッチ57の締結力を増幅することができながらセルフ・ロックを抑制することができる。
(実験結果)
図4は、ワッシャの摩擦係数とカム・スラスト力の増幅比率との関係を示す図表である。なお、図4の縦軸は増幅比率であり、横軸はワッシャの摩擦係数である。
図4のように、ワッシャの摩擦係数が0.15となる辺りからカム・スラスト力の増幅比率が急激に上昇していることが分かる。
図5は、増幅循環の回数とカム・スラスト力の増幅比率との関係を比較例と共に示す図表である。ここで、増幅比率とは、増幅前のカム・スラスト力(電磁コイル41の吸引力のみによるカム・スラスト力)と増幅後のカム・スラスト力との比率をいう。図5の線分81はワッシャの摩擦係数μを0.13とした本実施例、線分83はワッシャを有しない比較例1、線分85はワッシャの摩擦係数μを0.15とした比較例2、線分87,89はワッシャの摩擦係数μを0.13よりも小さくした比較例3,4をそれぞれ示している。なお、図5の縦軸は増幅比率であり、横軸は循環回数である。
図6は、ワッシャの摩擦係数と作動力との関係を示す図表である。なお、図6の縦軸は作動力であり、横軸はワッシャの摩擦係数である。
図5のように、ワッシャ63の摩擦係数μが0.13の本実施例では、カム・スラスト力の増幅比率が上昇した後に4倍程度の高比率で安定し、セルフ・ロックの発生もなかった。このときの作動力は、図6のように、30Nmであった。
これに対し、ワッシャを有しない比較例1では、増幅比率が急激に上昇し続けセルフ・ロックが発生した。また、ワッシャの摩擦係数μが0.15の比較例2では、比較例1よりも増幅比率の上昇が緩やかではあるものの、増幅比率が安定する前にセルフ・ロックが発生した。
一方、ワッシャ63の摩擦係数μが0.13よりも低い比較例3,4は、何れもセルフ・ロックの発生はなかったが、カム・スラスト力の増幅比率が本実施例よりも低いものとなっていた。
このことより、多板クラッチ57の締結力を増幅しながらセルフ・ロックを抑制するためには、摩擦係数μを0.15よりも小さく設定し、0.13に設定するのが好ましいことが分かる。
ただし、上記摩擦係数μは、一例であり、(式3)の他の変数に応じて変化させる必要がある。例えば、カム機構65のカム・ボール79の位置や大きさを変更した場合は、図5のような増幅循環の回数とカム・スラスト力の増幅比率との関係を維持しながら、摩擦係数μを設定すればよい。
[実施例1の効果]
本実施例の動力伝達装置1は、押圧力を受けてクラッチ・ハウジング3及びクラッチ・ハブ5間の駆動力伝達を行う多板クラッチ57及び多板クラッチ57に押圧力を付与する押圧プレート59と、クラッチ・ハウジング3と一体回転するロータ17及びロータ17に対して相対回転自在に支持されたアーマチャ61と、ロータ17及びアーマチャ61を通じて磁力線ループを形成しアーマチャ61をロータ17側に軸方向付勢する作動力を付与する電磁コイル41と、アーマチャ61とロータ17との間に設けられ作動力に応じて摩擦トルクを発生させる摩擦係数の安定領域を有したワッシャ63と、摩擦トルクを受けて動作し軸方向のスラスト力を発生すると共に該スラスト力を押圧プレート59に押圧力として入力し且つアーマチャ61に作動力として入力するカム機構65とを備えている。
従って、動力伝達装置1では、電磁コイル41の作動力に応じて、カム機構65を動作させるための摩擦トルクを、ワッシャ63により安定して発生させることができる。このため、動力伝達装置1では、電磁コイル41の通電制御に対する摩擦トルクの追従性を向上することができる。
また、動力伝達装置1では、摩擦トルクの安定化を通じてカム機構65のカム・スラスト力、カップリング・トルクを安定して発生させることができ、装置の制御性を向上することができる。
かかる追従性及び制御性の向上を、アーマチャ61とロータ17との間にワッシャ63を設けることで実現したため、動力伝達装置1を簡易且つ小型軽量な構造とすることができる。
しかも、本実施例の動力伝達装置1では、カム機構65で発生したカム・スラスト力を、一方では押圧プレート59に押圧力として入力することができ、他方ではアーマチャ61に作動力として入力することができる。
このため、カム・スラスト力の分だけ作動力を増幅することができ、これに応じて摩擦トルク、カム・スラスト力の増幅を通じたカップリング・トルクの増幅を行うことができる。
この結果、動力伝達装置1では、電磁コイル41の小型化を図ることができ、より確実に全体としての小型軽量化を図ることができる。
また、ワッシャ63は、単一のプレートからなるため、従来の多板クラッチからなるパイロット・クラッチのような誤作動を起こすことがなく、より確実に電磁コイル41の通電制御に対する追従性を向上することができる。
本実施例の動力伝達装置1では、ワッシャ63が磁力線ループ73内に配置されているため、磁力線ループ73の短絡を抑制して電磁コイル41による作動力を安定させることができる。従って、より確実に安定した摩擦トルクを発生させることができ、より確実に電磁コイル41に対する追従性及び装置の制御性の向上を図ることができる。
また、ワッシャ63が磁力線ループ73内に配置されていることにより、アーマチャ61をワッシャ63に対して内外周両側から軸方向付勢して安定的に摺動させることができる。従って、より確実に安定した摩擦トルクを発生させることができ、より確実に電磁コイル41に対する追従性及び装置の制御性の向上を図ることができる。
磁力線ループ73は、アーマチャ61とロータ17との間で軸方向に対して傾斜したテーパ面35,37,69,71を通るため、アーマチャ61の作動感度を低下させることができる。結果として、動力伝達装置1では、電磁コイル41の通電制御幅に対する摩擦制御のレンジを広げることができ、より確実に電磁コイル41に対する追従性及び装置の制御性の向上を図ることができる。
本実施例の動力伝達装置1は、ワッシャ63が非磁性体樹脂材からなるため、より確実に摩擦トルクを安定させることができる。
本実施例の動力伝達装置1では、アーマチャ61の内周側をロータ17の凸部33と径方向でオーバーラップさせ、このアーマチャ61の内周側に軸方向隣接してカム機構65を形成している。従って、動力伝達装置1では、軸方向での省スペース化を図ることができる。
図7は、本発明の実施例2に係る動力伝達装置を示す断面図である。なお、本実施例の動力伝達装置は、上記実施例1の動力伝達装置と基本構成が共通しており、図7の対応する構成部分に同符号或いは同符号にAを付して詳細な説明を省略する。
本実施例の動力伝達装置1Aは、図7のように、アーマチャ61A側にワッシャ63Aを支持したものである。
すなわち、アーマチャ61Aは、外周側に環状凹部91を備えている。環状凹部91には、内周側に向けて径方向に延びる係合凹部93が周方向複数設けられている。環状凹部91内には、ワッシャ63Aが嵌合している。
ワッシャ63Aは、係合凹部93に対応して複数の係合凸部95を備えている。ワッシャ63Aは、係合凸部95がアーマチャ61Aの係合凹部93内に係合することで、アーマチャ61A側に回り止め支持されている。従って、ワッシャ63Aは、ロータ17Aに対して摺動するようになっている。
前記アーマチャ61Aは、内周側及び外周側が径方向でずれていないストレート形状となっている。これにより、アーマチャ61Aの内周側は、ロータ17Aの内周側に対して隙間D2を有して対向している。
本実施例の動力伝達装置1Aでは、上記実施例と同様の作用効果を奏することができるのに加え、アーマチャ61Aとロータ17Aとが内周側で隙間D2を有して対向しているため、磁力線ループ73Aの漏洩を防止して摩擦トルクを安定的且つ確実に発生させることができる。しかも、隙間D2は、潤滑オイル溜めとしても機能させることができる。
図8は、本発明の実施例3に係る動力伝達装置を示す断面図である。なお、本実施例の動力伝達装置は、上記実施例2の動力伝達装置と基本構成が共通しており、図8の対応する構成部分に同一或いはAをBに代えた符号を付して詳細な説明を省略する。
動力伝達装置1Bは、図8のように、アーマチャ61B側のワッシャ63B及びロータ17Bの何れか一方に、同他方に摺動するコーティング97を設けたものである。本実施例では、ワッシャ63Bにコーティング97を設けている。
ワッシャ63Bは、例えば、銅やアルミ等の非磁性体金属材によって形成されている。ワッシャ63Bの表面には、コーティング97が形成されている。
コーティング97は、例えばダイヤモンド・ライク・カーボン等の摩擦係数の安定領域を有する材質からなっている。なお、コーティングとしては、例えば蒸着、融合、改質、変質されたコーティング層を形成しても良い。
本実施例の動力伝達装置1Bにおいても、上記実施例2と同様の作用効果を奏することができる。
図9は本発明の実施例4に係る動力伝達装置を示す断面図、図10は図9の動力伝達装置に用いられるアーマチャを示す背面図である。なお、本実施例の動力伝達装置は、上記実施例の動力伝達装置と基本構成が共通しており、図9、図10の対応する構成部分に同符号或いは同符号にCを付して詳細な説明を省略する。
本実施例の動力伝達装置1Cは、図9のように、アーマチャ61Cとロータ17Cとの内周側間にワッシャ63Cを設けたものである。
すなわち、ワッシャ63Cは、クラッチ・ハブ5の他端側に挿通支持されている。ワッシャ63Cの外周には、径方向に延びる係合凸部95Cが周方向複数設けられている。係合凸部95Cは、ロータ17Cの凸部33C内周側に形成された対応する係合凹部93Cに係合している。従って、ワッシャ63Cは、ロータ17C側に回り止め支持され、アーマチャ61Cに対して摺動するようになっている。
アーマチャ61Cは、図9及び図10のように、ワッシャ63Cに対向して摺動凹部99を備えている。このアーマチャ61Cの背面側(カム機構65C側)には、径方向に沿って形成された突条部101が周方向複数設けられている。この突条部101は、クラッチ・ハウジング3内に封入された潤滑オイルの回転慣性力を受けてアーマチャ61Cをロータ17C側に付勢できるようになっている。
本実施例の動力伝達装置1Cでは、上記実施例と同様の作用効果を奏することができるのに加え、突条部101でクラッチ・ハウジング3内に封入された潤滑オイルの回転慣性力を受けてアーマチャ61Cをロータ17C側に付勢することができる。従って、動力伝達装置1Cでは、作動レスポンスを向上させることができる。
図11は、本発明の実施例5に係る動力伝達装置を示す断面図である。なお、本実施例の動力伝達装置は、上記実施例2の動力伝達装置と基本構成が共通しており、図10の対応する構成部分に同一或いはAをDに代えた符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例の動力伝達装置1Dは、図11のように、アーマチャ61D及びロータ17Dの対向面の何れか一方に、同他方に摺動するコーティング97Dを直接設けたものである。なお、本実施例では、アーマチャ61Dにコーティング97Dを設けている。
コーティング97Dは、例えばダイヤモンド・ライク・カーボン等の摩擦係数の安定領域を有する材質からなっている。なお、コーティングとしては、例えば蒸着、融合、改質、変質されたコーティング層を形成しても良い。
本実施例の動力伝達装置1Dでは、上記実施例2と同様の作用効果を奏することができるのに加え、構造の簡素化、部品点数の削減、及び組付作業性の向上等を図ることができる。
図12は、動力伝達装置を示す断面図である。なお、本実施例の動力伝達装置は、上記実施例2の動力伝達装置と基本構成が共通しており、図12の対応する構成部分に同一或いはAをEに代えた符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例の動力伝達装置1Eは、図12のように、ロータ17Eの非磁性リング31Eに、ワッシャ63Eを一体に設けたものである。
すなわち、非磁性リング31Eは、ワッシャ63Eと同様に、非磁性体樹脂材からなり、ワッシャ63Eと一体成形されている。従って、ワッシャ63Eは、ロータ17E側に回り止め支持され、アーマチャ61Eに摺動するようになっている。なお、ワッシャ63Eは、周回状に形成されているが、複数の板状のワッシャ部を、非磁性リング31Eの周方向所定間隔毎に設けることで形成しても良い。
前記ワッシャ63Eは、非磁性リング31Eよりも内外周に大きく形成されており、ロータ17Eとの接触固定面で密封性を確保している。これにより、本実施例においても、クラッチ・ハウジング3内にオイルを封入可能としている。
本実施例の動力伝達装置1Eでは、上記実施例と同様の作用効果を奏することができるのに加え、ワッシャ63Eを回り止め支持するための支持構造や固定構造等が不要となり、構造の簡素化、部品点数の削減、及び組付作業性の向上等を図ることができる。
[その他]
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記実施例では、ワッシャをアーマチャ及びロータの何れか一方に回り止め支持していたが、回り止め支持を省略することも可能である。すなわち、単にワッシャをアーマチャ及びロータ間にフリー状態で配置することも可能である。
また、上記実施例では、ロータをクラッチ・ハウジングと一体回転するように支持しているが、例えば、クラッチ・ハブと一体回転するように支持することも可能である。この場合は、押圧プレートを、クラッチ・ハウジングに一体回転するように支持する。
1 動力伝達装置
3 クラッチ・ハウジング(回転部材)
5 クラッチ・ハブ(回転部材)
17 ロータ
31 非磁性リング(非磁性部)
35,37,69,71 テーパ面(対向面)
41 電磁コイル
57 多板クラッチ
59 押圧プレート(押圧部材)
61 アーマチャ(作動部材)
63 ワッシャ(摩擦部)
65 カム機構
73 磁力線ループ
97 コーティング(摩擦部)

Claims (7)

  1. 押圧力を受けて一対の回転部材間のトルク伝達を行う多板クラッチと、
    軸方向移動自在に支持されて前記多板クラッチに押圧力を付与する押圧部材と、
    前記一対の回転部材の何れか一方と一体回転するロータと、
    軸方向移動自在且つ前記ロータに対して相対回転自在に支持された作動部材と、
    前記ロータと前記作動部材とを通じて磁力線ループを形成し前記作動部材を前記ロータ側に軸方向付勢する作動力を付与する電磁コイルと、
    前記作動部材と前記ロータとの間に設けられ前記作動力に応じて摩擦トルクを発生させる摩擦係数の安定領域を有した摩擦部と、
    前記摩擦トルクを受けて動作し軸方向のスラスト力を発生すると共に該スラスト力を前記押圧部材に前記押圧力として入力し且つ前記作動部材に前記作動力として入力するカム機構とを備えた、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記摩擦部は、前記作動部材又はロータの何れか一方側に設けられ、同他方側に摺動する周回状のワッシャ又はコーティングからなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1又は2記載の動力伝達装置であって、
    前記摩擦部は、前記磁力線ループ内に配置された、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の動力伝達装置であって、
    前記摩擦部は、非磁性体樹脂材からなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項4記載の動力伝達装置であって、
    前記ロータは、前記磁力線ループを形成するための非磁性部を備え、
    前記摩擦部は、前記非磁性部に一体成形された、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の動力伝達装置であって、
    前記摩擦部が、前記作動部材又はロータの外周側に配置され、
    前記作動部材及びロータの少なくとも何れか一方の内周側に、空間部を形成するための凹部を備えた、
    ことを特徴等する動力伝達装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の動力伝達装置であって、
    前記作動部材及びロータの前記磁力線ループが通る対向面が、前記軸方向に対して傾斜している、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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