JP2011102637A - 動力伝達装置 - Google Patents

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功 広田
Noboru Uchida
昇 内田
Atsushi Tamura
篤史 田村
Masaki Takahashi
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Abstract

【課題】周辺部材の設計の自由度を向上することができる動力伝達装置を提供する。
【解決手段】ケーシング3と、外側回転部材5と、この外側回転部材5をケーシング3に対して回転可能に支持する支持ベアリング7と、中空状に形成され外側回転部材5と相対回転可能に設けられた内側回転部材9と、軸状に形成され連結部11を介して内側回転部材9と一体回転可能に連結された駆動軸13と、外側回転部材5と内側回転部材9とを断続する断続部15と、起動源17を有し断続部15を作動させるアクチュエータ19とを備えた動力伝達装置1において、内側回転部材9の内周に、駆動軸13の軸方向の先端面21と対向配置された壁部23を設け、駆動軸13の連結部11よりも壁部23側の先端面21と壁部23との間に、内側回転部材9を加圧し外側回転部材5を介して支持ベアリング7を与圧する付勢部材25を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に適用される動力伝達装置に関する。
従来、ケーシング内に収容された回転部材を回転可能に支持する支持ベアリングに予圧を与える動力伝達装置としては、図3に示すように、ケーシング203に支持ベアリング205を介して回転可能に支持された外側回転部材207と、この外側回転部材207の内周側に外側回転部材207と相対回転可能に配置された軸状の内側回転部材209と、内側回転部材209の外周上で内側回転部材209を支持するベアリング211と内側回転部材209に形成された段差部213との軸方向間に配置され支持ベアリング205を与圧する付勢部材としての皿バネ215とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この動力伝達装置201では、内側回転部材209を外側回転部材207に対して組付けることにより、ベアリング211が皿バネ215によって加圧され外側回転部材207を介して支持ベアリング205が与圧される。この皿バネ215による支持ベアリング205の与圧により、動力伝達装置201全体のガタつめがなされる。
また、外側回転部材と内側回転部材との間を断続する起動源としての電磁石を有するアクチュエータを備えた動力伝達装置において、電磁石はケーシングに対して回り止めされており、電磁石とケーシングとの間に支持ベアリングを与圧する皿バネを配置したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この動力伝達装置では、電磁石とケーシングとの間に皿バネを配置することにより、電磁石が皿バネによって加圧され外側回転部材を介して支持ベアリングが与圧される。このように静止系部材である電磁石とケーシングとの間、詳細には相対回転しない部材間に皿バネを配置することにより、皿バネと周辺部材との間に摺動が起こらず、皿バネの特性を維持することができる。
特開2009−14100号公報 特開2005−42928号公報
ところで、上記特許文献1の動力伝達装置201では、皿バネ215が内側回転部材209の外周上において、内側回転部材209と断続部217との連結部219よりも内側回転部材209の挿入方向外側に配置されている。このため、皿バネ215の径方向サイズを連結部219の径方向サイズよりも大きく設定しないと、皿バネ215を内側回転部材209に対して組付けることができない。加えて、内側回転部材209に段差部213を設けないと皿バネ215を組付けることができない。
しかしながら、内側回転部材209のような軸状の駆動軸の種類によっては、段差部213を設けることができない場合がある。このような駆動軸に対して段差部213を設ける場合には、連結部219の径方向サイズを小さくすることが考えられるが、連結部219の径方向サイズを小さくしてしまうと、軸強度が低下し連結部219で破損を生じる恐れがある。また、連結部219の破損を防止するために、連結部219の径方向サイズに合わせて伝達トルクを低減させる必要があるが、これでは装置全体の駆動伝達性能が低下してしまう。さらには、皿バネ215の径方向サイズは、連結部219の径方向サイズによって決定されてしまうので、皿バネ215の設定の自由度が低下していた。
これに対して、上記特許文献2の動力伝達装置では、皿バネが電磁石とケーシングとの間に配置されており、皿バネに対する駆動軸の連結部の影響を回避することができる。
しかしながら、上記特許文献2のように、電磁石がケーシングに対して係合部などによって回り止めされている構造では皿バネを電磁石とケーシングとの間に配置することができるが、電磁石がケーシングに対して直付けされている構造では電磁石とケーシングとの間に皿バネを配置するスペースがなく、皿バネを配置することができない。つまり、電磁石とケーシングとの間に皿バネを配置させる構造では、皿バネを配置させることができる電磁石の支持構造が限定されていた。
このように上記特許文献1,2の動力伝達装置のような支持ベアリングの与圧構造では、連結部のサイズや皿バネのサイズ、電磁石の支持構造など、周辺部材に影響を与えてしまい、周辺部材の設計の自由度が低下した。
そこで、この発明は、周辺部材の設計の自由度を向上することができる動力伝達装置の提供を目的としている。
請求項1記載の発明は、ケーシングと、このケーシングに回転可能に収容された外側回転部材と、この外側回転部材を前記ケーシングに対して回転可能に支持する支持ベアリングと、中空状に形成され前記外側回転部材の内周側に前記外側回転部材と相対回転可能に設けられた内側回転部材と、軸状に形成され外周と前記内側回転部材の内周との間に形成された連結部を介して前記内側回転部材と一体回転可能に連結された駆動軸と、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間に設けられ前記外側回転部材と前記内側回転部材とを断続する断続部と、前記外側回転部材と軸方向に隣接配置された起動源を有し前記断続部を作動させるアクチュエータとを備えた動力伝達装置であって、前記内側回転部材の内周には、前記駆動軸の軸方向の先端面と対向配置された壁部が設けられ、前記駆動軸の前記連結部よりも前記壁部側の先端面と前記壁部との間には、前記内側回転部材を加圧し前記外側回転部材を介して前記支持ベアリングを与圧する付勢部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置であって、前記壁部は、前記内側回転部材と連続する一部材で形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の動力伝達装置であって、前記壁部は、前記内側回転部材と別体で形成され、前記内側回転部材と一体的に固定されていることを特徴とする。
請求項1の動力伝達装置は、駆動軸の連結部よりも壁部側の先端面と壁部との間に内側回転部材を加圧し外側回転部材を介して支持ベアリングを与圧する付勢部材が設けられているので、付勢部材が連結部の径方向サイズや起動源の支持構造に影響を受けることがなく、付勢部材を配置することによって周辺部材に影響を与えることがない。
従って、付勢部材と周辺部材との影響を回避することができるので、周辺部材の設計や付勢部材の設定の自由度を向上することができる。
請求項2の動力伝達装置は、壁部が内側回転部材と連続する一部材で形成されているので、部品点数を削減することができる。
請求項3の動力伝達装置は、壁部が内側回転部材と別体で形成され、内側回転部材と一体的に固定されているので、内側回転部材の内周側の連結部などの加工が容易となり、内側回転部材の形状を簡易化することができる。
本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の断面図である。 特許文献1の動力伝達装置の断面図である。
図1,図2を用いて本発明の実施の形態に係る動力伝達装置について説明する。
(第1実施形態)
図1を用いて第1実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置1は、ケーシング3と、このケーシング3に回転可能に収容された外側回転部材5と、この外側回転部材5をケーシング3に対して回転可能に支持する支持ベアリング7と、中空状に形成され外側回転部材5の内周側に外側回転部材5と相対回転可能に設けられた内側回転部材9と、軸状に形成され外周と内側回転部材9の内周との間に形成された連結部11を介して内側回転部材9と一体回転可能に連結された駆動軸13と、外側回転部材5と内側回転部材9との間に設けられ外側回転部材5と内側回転部材9とを断続する断続部15と、外側回転部材5と軸方向に隣接配置された起動源としての電磁石17を有し断続部15を作動させるアクチュエータ19とを備えている。
そして、内側回転部材9の内周には、駆動軸13の軸方向の先端面21と対向配置された壁部23が設けられ、駆動軸13の連結部11よりも壁部23側の先端面21と壁部23との間には、内側回転部材9を加圧し外側回転部材5を介して支持ベアリング7を与圧する付勢部材25が設けられている。
また、壁部23は、内側回転部材9と連続する一部材で形成されている。
図1に示すように、ケーシング3は、動力伝達装置1に駆動力を伝達する、もしくは動力伝達装置1から駆動力が伝達される伝動機構を収容するハウジングや車体フレームなどの静止系部材(不図示)に固定される。このケーシング3内には、外側回転部材5と内側回転部材9とが相対回転可能に収容されている。なお、ケーシング3と外側回転部材5との間には、シール部材27,29と、シール部材27のリップ部と当接してケーシング3内への泥水などの浸入を防止するダストカバー31とが配置され、ケーシング3の内部空間と外部空間とを区画している。
外側回転部材5は、ケーシング3に対して支持ベアリング7を介して回転可能に支持され、クラッチハウジング33と、ロータ35とを備えている。クラッチハウジング33は、有底の筒状に形成され、底部に外側回転部材5の内部に封入される潤滑油を供給させる供給孔37が設けられ、この供給孔37は潤滑油の供給後に蓋部材39によって閉塞される。また、クラッチハウジング33の底部は、入出力部材のうち一方の回転部材(不図示)に一体回転可能に連結される。また、クラッチハウジング33の筒状部の内周には、断続部15の外側クラッチ板が係合されるスプライン形状の係合部41が形成されている。このクラッチハウジング33の筒状部の端部外周には、ねじ形状の連結部43が形成され、ロータ35と一体回転可能にねじ締結されている。
ロータ35は、磁性材料からなり、アクチュエータ19の電磁石17と軸方向に隣接配置され、電磁石17の励磁による磁束を透過して磁路を形成させる。また、ロータ35とクラッチハウジング33との径方向間にはシール手段としてのOリング45が配置され、外側回転部材5の内部空間と外部空間とを区画している。このような外側回転部材5の内周側には、内側回転部材9が外側回転部材5と相対回転可能に配置されている。
内側回転部材9は、中空の軸状に形成され、外周側でベアリング47とXリング49とを介して外側回転部材5と相対回転可能に配置されている。また、内側回転部材9の内周の中間部には、壁部23が内側回転部材9と連続する一部材で形成されている。なお、Xリング49は、シール手段としても機能しており、壁部23及びOリング45と共に外側回転部材5の内部空間と外部空間とを区画している。また、内側回転部材9の外周には、断続部15の内側クラッチ板が係合されるスプライン形状の係合部51が形成されている。この内側回転部材9の内周には、スプライン形状の連結部11が形成され、駆動軸13の外周が内側回転部材9と一体回転可能に連結されている。
駆動軸13は、中実の軸状に形成され、外周側でベアリング53を介して外側回転部材5と相対回転可能に配置されている。また、駆動軸13には、入出力部材のうち他方の回転部材(不図示)に一体回転可能に連結される。この駆動軸13と一体回転する内側回転部材9と、外側回転部材5とは、断続部15によって駆動力の伝達が断続される。
断続部15は、複数の外側クラッチ板と、複数の内側クラッチ板とを備えている。複数の外側クラッチ板は、外側回転部材5のクラッチハウジング33の内周に形成された係合部41に軸方向移動可能で外側回転部材5と一体回転可能に係合されている。複数の内側クラッチ板は、複数の外側クラッチ板に対して軸方向に交互に配置され、内側回転部材9の外周に形成された係合部51に軸方向移動可能で内側回転部材9と一体回転可能に係合されている。この断続部15は、複数の内側クラッチ板と複数の外側クラッチ板とで構成された多板クラッチであり、滑り摩擦を伴い伝達トルクを中間制御可能な制御型の摩擦クラッチとなっている。この断続部15は、アクチュエータ19によって制御可能に断続操作される。
アクチュエータ19は、ロータ35を含め、電磁石17と、アーマチャ55と、パイロットクラッチ57と、カム機構59と、プレッシャリング61とを備えている。電磁石17は、ロータ35に対して軸方向に隣接配置され、ボルト63などの固定手段によって静止系部材であるケーシング3に直付けされて回り止めされている。この電磁石17は、電磁コイル65と、コア67とを備えている。コア67は、通電を制御するコントローラ(不図示)に接続されており、コントローラの制御によって断続部15に必要な摩擦トルクを生じさせるように電磁コイル65に通電される。この電磁石17の励磁により、アーマチャ55が吸引移動される。
アーマチャ55は、磁性材料からなり、外側回転部材5内に軸方向移動可能で軸方向にパイロットクラッチ57を挟んでロータ35と対向配置されている。このアーマチャ55は、電磁石17が励磁されたとき、コア67、ロータ35、パイロットクラッチ57、アーマチャ55を介した磁力線が循環されて形成される磁束ループによって電磁石17側に吸引移動され、パイロットクラッチ57を接続させる。
パイロットクラッチ57は、外側回転部材5内でロータ35とアーマチャ55との軸方向間に配置され、クラッチハウジング33の軸方向端部に軸方向移動可能で外側回転部材5と一体回転可能に連結する複数の外側プレートと、カムリング69の外周に複数の外側プレートに対して軸方向間に配置され軸方向移動可能でカムリング69と一体回転可能に連結する内側プレートとで構成されている。このパイロットクラッチ57の締結トルクは、カム機構59を介して軸方向推力に変換され、プレッシャリング61で断続部15を押圧して所定の駆動トルクが伝達される。
カム機構59は、カムリング69とプレッシャリング61とに周方向に形成されたカム面を対向させ、この間に介在させたカムボール71を備えている。カムリング69は、内側回転部材9の外周に軸方向移動可能に配置され、パイロットクラッチ57の内側プレートが一体回転可能に連結されている。このカムリング69とロータ35との軸方向間には、カム機構59で生じるスラスト反力を受けるスラストベアリング73が配置されている。
カムボール71は、カムリング69とプレッシャリング61とに形成されたカム面の間に配置されている。このカムボール71は、パイロットクラッチ57の接続によってカムリング69とプレッシャリング61との間に差回転が生じることにより、パイロットクラッチ57に生じる摩擦トルクに応じた強さでプレッシャリング61を断続部15の接続方向へ軸方向押圧移動させるカムスラスト力を発生させる。
プレッシャリング61は、内側回転部材9の外周に軸方向移動可能に配置されている。また、プレッシャリング61と断続部15との軸方向間には、プレッシャリング61を断続部15の接続解除方向に付勢するリターンスプリング75が配置されている。このプレッシャリング61は、カム機構59で生じるスラスト力によってリターンスプリング75の付勢力に抗して断続部15の接続方向に軸方向移動され、断続部15に押圧力を付与して接続させ、外側回転部材5と内側回転部材9とを接続させる。
このように構成された動力伝達装置1は、電磁石17への通電制御によってアーマチャ55が吸引移動され、パイロットクラッチ57を押圧し、パイロットクラッチ57が制御された摩擦トルクをもって接続される。パイロットクラッチ57が接続されるとカム機構59でカムスラスト力が発生してプレッシャリング61が断続部15側に押圧移動される。このプレッシャリング61の移動により断続部15が接続され、外側回転部材5と内側回転部材9とが接続される。この外側回転部材5と内側回転部材9との接続により、入出力部材間が接続され、入出力部材間での動力伝達が可能となる。
このような動力伝達装置1において、外側回転部材5をケーシング3に対して回転可能に支持する支持ベアリング7は、付勢部材25によって与圧される。この付勢部材25による支持ベアリング7の与圧によって、動力伝達装置1全体のガタつめがなされる。
付勢部材25は、皿バネなどの付勢力を有する部材からなり、駆動軸13の連結部11よりも壁部23側の先端面21と壁部23との軸方向間に配置されている。この付勢部材25は、駆動軸13を連結部11を介して内側回転部材9に組付けることにより、内側回転部材9を加圧し外側回転部材5を介して支持ベアリング7を与圧する。なお、付勢部材25は、皿バネに限らず、コイルバネなど所定の付勢力を有するものであればどのような形態であってもよい。例えば、付勢部材としてコイルバネを配置する場合には、駆動軸13の先端面21から軸方向に突出する突出部を設け、突出部の基部である先端面21と壁部23との間にコイルバネを配置するように突出部にコイルバネを配置すればよい。このような場合にも、内側回転部材9と駆動軸13との連結部11や駆動軸13を支持するベアリング53などの径方向サイズに影響を受けないと共に、電磁石17の支持構造に限定されることがない。
このような動力伝達装置1では、駆動軸13の連結部11よりも壁部23側の先端面21と壁部23との間に内側回転部材9を加圧し外側回転部材5を介して支持ベアリング7を与圧する付勢部材25が設けられているので、付勢部材25が連結部11の径方向サイズや電磁石17の支持構造に影響を受けることがなく、付勢部材25を配置することによって周辺部材に影響を与えることがない。
従って、付勢部材25と周辺部材との影響を回避することができるので、周辺部材の設計や付勢部材25の設定の自由度を向上することができる。
また、壁部23が内側回転部材9と連続する一部材で形成されているので、部品点数を削減することができる。
(第2実施形態)
図2を用いて第2実施形態について説明する。
本実施の形態に係る動力伝達装置101は、壁部103は、内側回転部材9と別体で形成され、内側回転部材9と一体的に固定されている。なお、第1実施形態と同一の構成には、同一の記号を記して説明を省略するが、第1実施形態と同一の構成であるので、構成及び機能説明は第1実施形態を参照するものとし省略するが、得られる効果は同一である。
図2に示すように、壁部103は、プラグなどのように内側回転部材9と別体で形成されている。この壁部103は、内側回転部材9の内周に互いの接触面を気密状態に挿入され、スナップリングなどの固定部材105によって内側回転部材9に対する軸方向位置が固定されている。この壁部103と駆動軸13の連結部11よりも壁部103側の先端面21との軸方向間には、支持ベアリング7を与圧する付勢部材25が配置されている。なお、このコの字状の壁部103は、外周面を内側回転部材9の内周に挿入する際、壁部103の外周面が単独でその位置を保持することが可能であれば圧入のみでもよい。この場合にはスナップリングなどの固定部材105を省いてもよい。或いは、動力伝達装置の外側回転部材5の内部に潤滑オイルを密封する必要がなければ、付勢部材25を固定部材105に直接突き当てて付勢力を機能させてもよい。
なお、この動力伝達装置101では、外側回転部材5のクラッチハウジング33とロータ35との間のねじ形状の連結部43にナット107がねじ締結されており、クラッチハウジング33とロータ35とがダブルナット機能によってより強固に固定されている。また、電磁石17には、回り止め部材(不図示)が設けられ、この回り止め部材がケーシング3と係合することによって電磁石17がケーシング3に対して回り止めされている。
このような動力伝達装置101では、壁部103が内側回転部材9と別体で形成され、内側回転部材9と一体的に固定されているので、内側回転部材9の内周側の連結部11などの加工が容易となり、内側回転部材9の形状を簡易化することができる。
なお、本発明の実施の形態に係る動力伝達装置では、アクチュエータとして電磁式アクチュエータを用いているが、これ限らず、油圧式アクチュエータ、電動モータ、磁性流体など断続部を作動できる構成であれば、どのような形態であってもよい。
また、断続部として多板クラッチを用いているが、これに限らず、噛み合いクラッチなど相対回転する一対の回転部材間の動力伝達を断続させることができる構成であれば、どのような形態であってもよい。
1,101…動力伝達装置
3…ケーシング
5…外側回転部材
7…支持ベアリング
9…内側回転部材
11…連結部
13…駆動軸
15…断続部
17…電磁石
19…アクチュエータ
21…先端面
23,103…壁部
25…付勢部材

Claims (3)

  1. ケーシングと、このケーシングに回転可能に収容された外側回転部材と、この外側回転部材を前記ケーシングに対して回転可能に支持する支持ベアリングと、中空状に形成され前記外側回転部材の内周側に前記外側回転部材と相対回転可能に設けられた内側回転部材と、軸状に形成され外周と前記内側回転部材の内周との間に形成された連結部を介して前記内側回転部材と一体回転可能に連結された駆動軸と、前記外側回転部材と前記内側回転部材との間に設けられ前記外側回転部材と前記内側回転部材とを断続する断続部と、前記外側回転部材と軸方向に隣接配置された起動源を有し前記断続部を作動させるアクチュエータとを備えた動力伝達装置であって、
    前記内側回転部材の内周には、前記駆動軸の軸方向の先端面と対向配置された壁部が設けられ、前記駆動軸の前記連結部よりも前記壁部側の先端面と前記壁部との間には、前記内側回転部材を加圧し前記外側回転部材を介して前記支持ベアリングを与圧する付勢部材が設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記壁部は、前記内側回転部材と連続する一部材で形成されていることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記壁部は、前記内側回転部材と別体で形成され、前記内側回転部材と一体的に固定されていることを特徴とする動力伝達装置。
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