JP2007127257A - 電磁駆動装置及びこれを用いたトルク伝達装置 - Google Patents

電磁駆動装置及びこれを用いたトルク伝達装置 Download PDF

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正幸 佐山
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Abstract

【課題】 電磁石の容量を増加することなく被締結部に対する十分な締結力を確保する。
【解決手段】 電磁力を発生する電磁石39と、該電磁石39の電磁力に応じて移動し被締結部43を締結可能とする可動部材41とを備え、前記被締結部43の締結によって部材間を連結する電磁駆動装置11において、前記可動部材41を前記締結方向へ付勢する永久磁石59,61を設けたことを特徴とする。従って、被締結部に対する締結力を増加させることができ、十分な締結力を確保することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁駆動装置及びこれを用いたトルク伝達装置に関するものである。
従来の電磁駆動装置を用いたトルク伝達装置としては、電磁力によりメインクラッチを締結制御しトルク伝達を制御するものがある。トルク伝達装置は、カップリングケースと中空状のクラッチハブとの間に多板のメインクラッチが設けられている。
前記メインクラッチは、押圧プレートの押圧によりカップリングケースに対して締結される。押圧プレートは、クラッチハブ側に回転係合し軸方向へ相対移動可能である。この押圧プレートに対向してカムプレートが設けられ、カムプレート上には、カムボールが保持されている。カムボールは、押圧プレートのカム面に当接している。
前記カムプレートとカップリングケースとの間には、多板のパイロットクラッチが設けられている。パイロットクラッチに対向して一方側にアーマチャが設けられている。他方側には、カップリングケース側に支持された磁性ロータに対しエアギャップを持って配置された電磁石が設けられている。電磁石は、コントローラに接続されて通電制御されるようになっている。
このようなトルク伝達装置では、電磁石が通電制御されると、アーマチャが吸引され、アーマチャと磁性ロータとの間でパイロットクラッチが締結される。この締結によって、カップリングケースからカムプレートにトルクが伝達される。カップリングケース側から回転入力を受けると、カムプレート及び押圧プレート間で相対回転が起こり、カムボール及びカム面によるカム作用により回転入力が推力に変換される。この推力によって押圧プレートがメインクラッチを押圧してカップリングケースとの間で締結する。
このため、トルク伝達装置では、例えばプロペラシャフト側からカップリングケース及びクラッチハブを介してリヤデファレンシャル装置側にトルクを伝達することができる。
しかしながら、かかる従来の構造は、電磁石の通電制御のみによってパイロットクラッチを締結するものであるため、パイロットクラッチの締結力が不十分なものとなるおそれがあった。
一方、十分な締結力を確保するために電磁石を大容量化すると、その分、重量増やコスト増を招くことになると共に、電磁石の発熱量が増加して熱影響が大きくなるという問題があった。
特開2001−153203公報
本発明が解決しようとする課題は、電磁石の容量を増加することなく被締結部に対する十分な締結力を確保できない点にある。
本発明は、電磁石の容量を増加することなく被締結部に対する十分な締結力を確保するために、電磁力を発生する電磁石と、該電磁石の電磁力に応じて移動し被締結部を締結可能とする可動部材とを備え、前記被締結部の締結によって部材間を連結する電磁駆動装置において、前記可動部材を前記締結方向へ付勢する永久磁石を設けたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、可動部材を締結方向へ付勢する永久磁石を備えているため、前記電磁力に永久磁石の付勢力を付加して被締結部の締結を行うことができる。従って、被締結部に対する締結力を増加させることができ、十分な締結力を確保することができる。
しかも、永久磁石によって可動部材を締結方向へ付勢しているため、被締結部に対してイニシャルトルクを加えることができる。従って、被締結部の締結レスポンスを向上することができ、迅速且つ的確な締結を行わせることができる。
電磁石の容量を増加することなく被締結部に対する十分な締結力を確保するという目的を、永久磁石を設けることによって実現した。
[トルク伝達装置の構成]
図1は、本発明の実施例1に係るトルク伝達装置を示す断面図である。
図1のトルク伝達装置1は、例えばフントエンジン、フロントドライブベース(FFベース)の4輪駆動車のリヤデファレンシャル装置とプロペラシャフトとの間に設けられ、両者間のトルク伝達制御を行うものである。
すなわち、トルク伝達装置1には、プロペラシャフトのトルクが入力されるようになっている。プロペラシャフトには、エンジンからトランスミッション、トランスファを介してトルク伝達が行われる。
一方、トルク伝達装置1は、トルク伝達制御に応じてリヤデファレンシャル装置側へトルクを出力可能となっている。リヤデファレンシャル装置からは、左右のアクスルシャフトを介して、左右の後輪にトルク伝達が行われるようになっている。
前記トルク伝達装置1は、例えばハウジング内に収容配置され、オイルが封入されている。このトルク伝達装置1は、入力回転部材としてのカップリングケース3及び出力回転部材としてのクラッチハブ5と、推力発生機構としてのカム機構7と、メインクラッチ9と、電磁駆動装置11とを備えている。
前記カップリングケース3は、一方の回転部材を構成しており、円筒形状に形成されている。このカップリングケース3は、内周面の一側に形状の異なるスプライン13,15が、同他側に雌ねじ部17が形成されている。前記スプライン13には、前記メインクラッチ9のアウタープレートがスプライン係合している。
前記カップリングケース3の一端側には、壁部19が設けられている。壁部19の外側面には、プロペラシャフト側に接続される回転軸21が一体的に突設されている。回転軸21は、ハウジングに対しボールベアリング23を介して回転自在に支持されている。
前記壁部19の内周面には、雄嵌合軸25が一体的に突設されている。雄嵌合軸25の周囲には、凹部27が周回状に形成されており、オイルの充填量を増加している。
前記クラッチハブ5は、中空円筒状に形成され、一側の端部に前記カップリングケース3の雄嵌合部25と嵌合する雌嵌合部28が設けられている。雌嵌合部28と雄嵌合部25との間は、ブッシュ29が介在して相対回転自在となっている。前記クラッチハブ5の一側には、内外を貫通する油孔33が形成されてオイルが流通するようになっている。クラッチハブ5の一側外周には、スプライン31が形成されている。このスプラインには、メインクラッチ9のインナープレートがスプライン係合している。
前記クラッチハブの他側内周には、スプライン35が形成され、ドライブピニオンシャフトがスプライン係合するようになっている。
前記カップリングケース3の他端側には、電磁駆動装置11が設けられている。電磁駆動装置11は、磁性部材としての磁性ロータ37と、電磁石39と、可動部材としてのアーマチャ41と、被締結部としてのパイロットクラッチ43とからなる。
図2は、図1のII−II矢視における磁性ロータの断面図である。
前記磁性ロータ37は、図1及び図2に示すように、スチール製であり、カップリングケース3の他端側を閉塞するように配置されている。磁性ロータ37は、カップリングケース3の雌ねじ部17に対応して外周面に雄ねじ部45が設けられ、カップリングケース3に対して螺合されている。前記雄ねじ部45には、カップリングケース3の端部に当接するナット47が螺合され磁性ロータ37の抜け止めが行われている。前記磁性ロータ37の外周側には、カップリングケース3との間に配置されるOリング49が保持されている。
前記磁性ロータ37の内周側には、前記クラッチハブ5の他側が嵌合する嵌合穴51が設けられている。磁性ロータ37とクラッチハブ5との間は、ブッシュ53が介在し、相対回転自在となっている。前記磁性ロータ37には、ブッシュ53に隣接して、クラッチハブ5との間に配置される高圧用のシール55が保持されている。
前記磁性ロータ37の内外周の中間部には、非磁性部材としてのステンレス、アルミ、銅などからなる非磁性リング57が周回状に一体に設けられている。非磁性リング57に対する内外周の両側には、前記非磁性リング57と同心の永久磁石59,61が周回状に一体に設けられている。永久磁石59,61は、回転軸心方向の一側と他側とで、相互に磁極が逆となるように設定されている。本実施例において、外周側の永久磁石59は、回転軸芯方向の一側であるアーマチャ41側がS極、他側である電磁石39側がN極と設定され、内周側の永久磁石61は、アーマチャ41側がN極、電磁石39側がS極に設定されている。前記永久磁石59,61の背面側には、周回状の凹部63が設けられている。
前記電磁石39は、磁性ロータ37の凹部63内に配置されている。電磁石39は、磁性ロータ37に対し内外周のエアギャップを持って配置されている。このため、電磁石39によって、磁性ロータ37を通る磁路を形成可能となっている。この電磁石39は、リード線65を介してコントローラに接続され、通電制御が行われるようになっている。
前記電磁石39のコア66は、一側がボールベアリング67によって磁性ロータ37に相対回転自在に支持されていると共に、係合ピン69によってハウジング内に支持されている。前記コア66の他側には、コイル71を支持する段部73が形成されている。段部73には、コイル71に隣接してストッパ75が設けられている。
前記パイロットクラッチ43は、前記メインクラッチ9側のアーマチャ41と磁性ロータ37との間に設けられている。パイロットクラッチ43のアウタープレートは、カップリングケース3のスプライン15にスプライン係合しており、インナープレートは、後述するカム機構7のカムプレート77のスプライン85にスプライン係合している。
前記アーマチャ41は、カップリングケース3のスプライン15にスプライン係合しており、回転軸芯方向に相対移動可能となっている。アーマチャ41は、永久磁石59,61に対応して配置され、内外周の両側がそれぞれ永久磁石61,59に対向している。従って、アーマチャ41は、永久磁石59,61の磁力によって磁性ロータ37側に引きつけられ、パイロットクラッチ43の締結方向に付勢されている。このアーマチャ41は、電磁石39の電磁力によって引きつけられ、パイロットクラッチ43を磁性ロータ37に対し締結する構成となっている。
前記カム機構7は、他方の回転部材としてのカムプレート77及び押圧プレート79に形成されたカム面間に、カムボール81が介設されたものである。カムプレート77は、前記クラッチハブ5の他側外周面に相対回転自在に支持されている。カムプレート77の背面は、ベアリングとワッシャとを一体に形成したスラストベアリング83を介して磁性ロータ37側に支持されている。カムプレート77の外周には、パイロットクラッチ43のインナープレートがスプライン係合するスプライン85が設けられている。
前記押圧プレート79は、クラッチハブ5の一側外周に設けられたスプライン31にスプライン係合し、回転軸芯方向へ相対移動可能となっている。押圧プレート79の外周部は、前記メインクラッチ9の端部に対向している。そして、押圧プレート79は、カム機構7の作用によってメインクラッチ9をカップリングケース3との間で締結する構成となっている。
前記カムボール81は、前記カムプレート77及び押圧プレート79の対向するカム面間に介設されている。
[トルク伝達装置の作用]
前記電磁石39が通電制御されておらずパイロットクラッチ43が締結されていないとき、メインクラッチ9も締結されず、トルク伝達装置1はトルク伝達状態にはない。このとき、プロペラシャフトから回転軸21にトルクが伝達されても、回転軸21からカップリングケース3へと伝達されたトルクは、メインクラッチ9で遮断され、回転軸21からドライブピニオンシャフトへトルク伝達が行われることはない。
この場合でも、永久磁石59,61の磁力によってアーマチャ41が磁性ロータ37側に引きつけられており、制御電流なしでパイロットクラッチ43にイニシャルトルクを加えることができる。
一方、前記電磁石39が通電制御されると、電磁石39と磁性ロータ37との間のエアギャップを介して、電磁石39、磁性ロータ37、アーマチャ41間に磁性ループが形成され、アーマチャ41は磁性ロータ37側へ引きつけられる。この引きつけで、アーマチャ41はパイロットクラッチ43側へ移動し、磁性ロータ37とアーマチャ41との間でパイロットクラッチ43が締結される。
このとき、アーマチャ41が予め永久磁石59,61によって磁性ロータ37側に引き付けているため、電磁石39の電磁力に永久磁石59,61の付勢力を付加して前記アーマチャ41の引き付けを行うことができる。従って、電磁石39の容量を増加させることなく、締結力を増加させて十分な締結力を確保することができる。
しかも、前記のように、パイロットクラッチ43に対してイニシャルトルクが加えられているため、パイロットクラッチ43の締結レスポンスを向上することができ、迅速且つ的確な締結を行わせることができる。
パイロットクラッチ43が締結されると、カップリングケース3とカムプレート77とが連結される。このため、カムプレート77とクラッチハブ5側と一体的に回転する押圧プレート79との間に相対回転が起こる。この相対回転により、カムボール81がカムプレート77及び押圧プレート79のカム面に乗り上げる。この乗り上げによって、カムプレート77、押圧プレート79間の間隔が広がり、推力が発生する。この推力はカムプレート77がスラストベアリング83を介して磁性ロータ37側で受けられた反力として押圧プレート79に作用し、押圧プレート79がメインクラッチ9側に移動してメインクラッチ9を締結する。
この締結によって、回転軸21、カップリングケース3へと伝達されたトルクは、メインクラッチ9、クラッチハブ5を介してドライブピニオンシャフトへ伝達することができる。
以上説明したように、本実施例では、永久磁石59,61の磁力によって磁性ロータ37側に引きつけているため、電磁石39の電磁力に永久磁石59,61の付勢力を付加して前記アーマチャ41の引き付けを行うことができる。従って、電磁石39の容量を増加させることなく、締結力を増加させて十分な締結力を確保することができる。
このためて、電磁石39を大容量化することなく、パイロットクラッチ43に対する十分な締結力を確保して、トルク伝達を確実に行わせることができる一方、電磁石39の容量を小さくして制御電流を小さくすることや、電流の位相を代えることによってアーマチャ43に対する吸引力を小さくすることも可能となる。
また、パイロットクラッチ43の締結力が増加するため、その分パイロットクラッチ43のクラッチ枚数を低減させたり、メインクラッチ9のクラッチ枚数を低減させることが可能となる。
本実施例では、永久磁石59,61によって、アーマチャ43を付勢する構成としたため、電流値や抵抗値に左右されることなく、安定した磁力によってアーマチャ43を付勢することができる。
本実施例では、永久磁石59,61によってパイロットクラッチ43にイニシャルトルクを加えることができるため、パイロットクラッチ43の締結レスポンスを向上することができ、迅速且つ的確な締結を行わせることができる。結果として、トルク伝達装置1では、迅速且つ的確なトルク伝達制御を行わせることができる。
本実施例では、永久磁石59,61が磁性ロータ37にその一部を形成するように一体に設けられているため、永久磁石59,61を設けてパイロットクラッチ43の締結力を増加することができながら、重量増となるのを防止することができると共に、特別なスペースを確保することなくイニシャルトルクを加えることができる。
本実施例では、電磁石39にエアギャップを持って配置され電磁石39とアーマチャ43との間に磁路を形成可能とする磁性ロータ37が設けられているため、アーマチャ41を磁性ロータ37側に確実に引きつけることができる。
前記磁性ロータ37には、磁路を形成するための非磁性リング57が設けられているので、磁路の短絡を防止して、アーマチャ41を、より確実に引きつけることができる。
前記永久磁石59,61は、非磁性リング57の両側に配置されているため、磁路に応じた磁極の設定を行い易く、確実にアーマチャ41の引きつけを行うことができる。
図3は本発明の実施例2に係るトルク伝達装置の要部断面図であり、図4は図3のIV方向から見た要部側面図、図5は図3のV−V矢視における磁性ロータの断面図である。なお、基本構成は上記実施例1とほぼ同様であり、対応する構成部分には同符号又は同符号にAを付して説明する。
本実施例は、図3〜図5のように、いわゆるオープンタイプのトルク伝達装置1Aであり、メインクラッチ9に対応してカップリングケース3Aに油孔87が設けられている。カップリングケース3Aの他端には、加締め用の突出部89が周回状に設けられている。磁性ロータ37Aには、周方向所定間隔毎に複数、例えば4つの凹溝91が設けられている。そして、前記カップリングケース3Aの突出部89は、前記磁性ロータ37Aの凹溝91に対応した位置で加締められ前記凹溝91内に嵌入している。これにより、磁性ロータ37Aのカップリングケース3Aに対する周り止め及び抜け止めがなされている。
この本実施例のトルク伝達装置1Aでは、上記実施例1の周回状の永久磁石59,61に代えて、柱状の永久磁石59A,61Aが設けられている。
すなわち、永久磁石59A,61Aは、円柱状に形成され、磁性ロータ37に対して周方向所定間隔毎に一体的に複数設けられている。各永久磁石59A,61Aは、非磁性リング57の内外周の両側に相互に対応して設けられている。
従って、本実施例においても、永久磁石59A,61Aによって、アーマチャ41を磁性ロータ37A側に引きつけることができ、上記実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
図6は本発明の実施例3に係るトルク伝達装置の要部断面図、図7は図6のVII−VII矢視における電磁石のコアを示す断面図、図8は図6のVIII方向から見た磁性ロータの要部平面図である。なお、基本構成は上記実施例1とほぼ同様であり、対応する構成部分には同符号又は同符号にBを付して説明する。
本実施例のカップリングケース1Bは、図6〜図8のように、アルミ等からなり、磁性ロータ37Bは、低炭素鋼等からなっている。前記磁性ロータ37Bは、カップリングケース1Bの他端に対して、例えば溶接方向44からの低温アーク溶接等の溶接によって形成された溶接部Wにより固着されている。
この本実施例のトルク伝達装置1Bでは、上記実施例1の磁性ロータ37側の永久磁石59,61に代えて、電磁石39Bのコア66Bに永久磁石93が設けられている。
前記永久磁石93は、円柱状に形成され、電磁石39Bのコア66Bに周方向所定間隔毎に設けられている。各永久磁石93は、コア66Bの内外周間に渡って設けられた貫通孔95内に配置され、放射状となっている。そして、永久磁石93は、アーマチャ41とほぼ平行となっており、両磁極がアーマチャ41の内外周にそれぞれ対向ている。なお、永久磁石93の磁極は、外周側がS極、内周側がN極となるように設定されている。
従って、本実施例においても、電磁石39Bのコア66Bに設けられた永久磁石93によって、アーマチャ41を磁性ロータ37B側に引きつけることができ、上記実施例と同様の作用効果を奏することができる。
しかも、本実施例では、一本の永久磁石93の両磁極がアーマチャ41の内外周に対向しているため、上記実施例1のように非磁性リング57に対する内外周の二本の永久磁石59,61によってSN磁極を形成する必要が無く、部品点数の削減や製造製を向上することができる。
図9は本発明の実施例4に係るトルク伝達装置の要部断面図、図10は図9のX−X矢視におけるアーマチャを示す断面図である。なお、基本構成は上記実施例1とほぼ同様であり、対応する構成部分には同符号又は同符号にCを付して説明する。
本実施例は、図9及び図10のように、上記実施例1の磁性ロータ37側の永久磁石59,61に代えて、アーマチャ41C側に永久磁石93Cを設けたものである。
すなわち、永久磁石93Cは、柱状に形成され、アーマチャ41Cの周方向所定間隔毎に設けられている。各永久磁石93Cは、アーマチャ41Cの内外周間に渡って設けられた溝部97に配置され、放射状となっている。そして、永久磁石93Cは、各磁極が磁性ロータ37Cの非磁性リング57に対する内外周両側に対向している。なお、永久磁石93Cの磁極は、外周側がS極、内周側がN極となるように設定されている。
従って、本実施例では、アーマチャ41Cに設けられた永久磁石93Cによって、アーマチャ41Cを磁性ロータ37C側に引きつけることができ、上記実施例と同様の作用効果を奏することができる。
しかも、本実施例では、永久磁石93Cの各磁極が磁性ロータ37Cの非磁性リング57に対する内外周両側に対向しているため、上記実施例1のように非磁性リング57に対する内外周の二本の永久磁石59,61によってSN磁極を形成する必要が無く、部品点数の削減や製造製を向上することができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随した各種の設計変更が可能である。例えば、上記実施例では、電磁駆動装置を、リヤデファレンシャル装置とプロペラシャフトとの間に設けたトルク伝達装置に適用したが、デファレンシャル装置の差動制限用の他、被締結部の締結によって部材間を連結する各種の電磁駆動装置として適用することが可能である。
トルク伝達装置を示す断面図である(実施例1)。 図1のA−A矢視における磁性ロータの断面図である(実施例1)。 トルク伝達装置の要部断面図である(実施例2)。 図3のX方向から見た要部側面図である(実施例2)。 図3のB−B矢視における磁性ロータの断面図である(実施例2)。 トルク伝達装置の要部断面図である(実施例3)。 図6のC−C矢視における電磁石のコアを示す断面図である(実施例3)。 図6のY方向から見た磁性ロータの要部平面図である(実施例3)。 トルク伝達装置の要部断面図である(実施例4)。 図9のD−D矢視におけるアーマチャを示す断面図である(実施例4)。
符号の説明
1,1A,1B,1C トルク伝達装置
3 カップリングケース
5 クラッチハブ
7 カム機構
9 メインクラッチ
11 電磁駆動装置
37,37A,37B,37C 磁性ロータ
39,39B,39C 電磁石
41,41C アーマチャ
43 パイロットクラッチ
59,59A,61,61A,93,93C 永久磁石

Claims (7)

  1. 電磁力を発生する電磁石と、該電磁石の電磁力に応じて移動し被締結部を締結可能とする可動部材とを備え、前記被締結部の締結によって部材間を連結する電磁駆動装置において、
    前記可動部材を前記締結方向へ付勢する永久磁石を設けた
    ことを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 請求項1記載の電磁駆動装置であって、
    前記電磁石にエアギャップを持って配置され前記電磁石と前記可動部材との間に磁路を形成可能とする磁性部材を備え、
    前記永久磁石を、前記磁性部材に設けた
    ことを特徴とする電磁駆動装置。
  3. 請求項2記載の電磁駆動装置であって、
    前記磁性部材に、前記磁路を形成するための非磁性部材を設け、
    前記永久磁石を、前記非磁性部材の両側に配置した
    ことを特徴とする電磁駆動装置。
  4. 請求項1記載の電磁駆動装置であって、
    前記永久磁石を、前記電磁石のコアに設けた
    ことを特徴とする電磁駆動装置。
  5. 請求項1記載の電磁駆動装置であって、
    前記電磁石にエアギャップを持って配置され前記電磁石と前記可動部材との間に磁路を形成可能とする磁性部材を備え、
    前記永久磁石を、前記可動部材に設けた
    ことを特徴とする電磁駆動装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の電磁駆動装置であって、
    前記締結部は、パイロットクラッチであり、
    前記パイロットクラッチの締結により推力を発生する推力発生機構と、
    該推力発生機構の推力によって入出力回転部材間のトルク伝達を行うメインクラッチとを備えたことを特徴とするトルク伝達装置。
  7. 請求項6記載のトルク伝達装置であって、
    前記電磁石にエアギャップを持って配置され前記入出力回転部材の何れか一方に回転係合し前記可動部材との間で前記被締結部を締結可能とするロータを備え、
    前記永久磁石を、前記ロータに設けた
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
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