JP5509052B2 - 電磁クラッチ - Google Patents
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Description
一方、カーエアコン用電磁クラッチのアーマチュアは、大きな伝達トルクに耐えることができるように相対的に強固に形成されている。このようなアーマチュアには、多くの前記突出部をプレス加工によって形成することは難しい。
また、係合部材が非磁性材料によって形成されているために、実質的に断磁部を構成するものとなるから、ロータとアーマチュアとの間に所定の磁気回路を容易に形成することができる。
したがって、本発明によれば、ロータやアーマチュアの機械的強度を高く保ちながら、大きな動力伝達力が得られる噛合い式クラッチ機構を備えた電磁クラッチを提供することができる。
以下、本発明に係る電磁クラッチの一実施の形態を図1〜図10によって詳細に説明する。
図1に示す電磁クラッチ1は、カーエアコン用圧縮機2(図2参照)の回転軸3に動力を伝達したり、この動力の伝達を遮断するためのものである。前記カーエアコン用圧縮機2は、回転軸3が回転することにより冷媒を圧縮するものである。なお、この実施の形態において、各部材の説明は、図2において右側(回転軸3の先端側)を前側とし、図2において左側を後側として行う。
電磁クラッチ1は、図2に示すように、前記ノーズ部4aに軸受5によって回転自在に支持された円環状のロータ6と、このロータ6の前方(図2においては右方であって、圧縮機2とは反対側)に位置するアーマチュア組立体7とを備えている。この実施の形態によるアーマチュア組立体7の回転方向は、図1においては時計方向である。
ロータ6の前記フランジ部12における後述するアーマチュア組立体7と対向する前端面は、摩擦面として機能するように平坦に形成されている。この前端面の内周部には内側環状溝12aが形成され、前端面の外周部には外側環状溝12bが形成されている。この実施の形態においては、前記内側環状溝12aによって、本発明でいう「ロータの端面に形成された環状溝」が構成されている。
ロータ6の前記外側円筒部13の外周部分には、伝動用ベルト27を巻き掛けるためのV溝13aが形成されている。
前記固定部23bは、ツースリング23をロータ6に固定するためのもので、前記本体部23aにバーリング加工を施すことによって円筒状に形成されている(図7および図9参照)。この固定部23bの外径は、前記圧入孔24に圧入できるように形成されている。この実施の形態においては、前記圧入孔24によって、本発明でいう「ロータに形成された穴」が構成されている。この実施の形態による固定部23bは、図3に示すように、本体部23aを周方向に6等分する位置にそれぞれ設けられている。
前記アーマチュアハブ31は、回転軸3の軸端部にセレーション嵌合により一体に回転するように結合されたボス部31aと、このボス部31aの前端部に一体に形成された円板状のフランジ部31bとによって構成されている。ボス部31aは、回転軸3に嵌合した状態で固定用ボルト34によって固定されている。
このように構成されたアーマチュア32の内側アーマチュア本体41と外側アーマチュア本体42とは、前記ロータ6と同一軸線上に位置付けられるとともに、板ばね36と連結板43とが弾性変形可能であることから前記ロータ6と接離可能に構成される。
外側アーマチュア本体42の径方向の幅は、図3に示すように、軸線方向から見てロータ6の外側環状溝12bの溝幅より広くなるように形成されている。すなわち、外側アーマチュア本体42の後端面は、前記第3の磁極面21と第4の磁極面22とに対向するように形成されている。
また、ツースリング23は非磁性材料によって形成されており、実質的に断磁部を構成するものとなるから、ロータ6と内側アーマチュア本体41との間に所定の磁気回路を容易に形成することができる。
したがって、この電磁クラッチ1によれば、噛合い式クラッチ機構29の噛合い連結が円滑に行われ、突出部23cや凹部28の変形や破損を防止することができる。
このため、この実施の形態によれば、簡単な固定構造を採りながら、ツースリング23をロータ6に一体に回転するように強固に固定することができる。
ツースリングの固定部は図11〜図13に示すように形成することができる。図11〜図13において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。この実施の形態による電磁クラッチ1は、第1の実施の形態を採るときの電磁クラッチ1とはツースリング23の固定構造が相違するのみであり、その他は同一の構造が採られている。
この実施の形態においても、固定部51がロータ6に係合して固定されるから、簡単な固定構造を採りながら、ツースリング23をロータ6に一体に回転するように強固に固定することができる。
ツースリングの固定部は図14〜図16に示すように形成することができる。図14〜図16において、前記図1〜図10によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明は適宜省略する。この実施の形態による電磁クラッチ1は、第1の実施の形態を採るときの電磁クラッチ1とはツースリング23の固定構造が相違するのみであり、その他は同一の構造が採られている。
前記凹陥部54は、リベット52の頭部52aを挿入可能な内径を有し、かつ前記頭部52aが本体部23aの前端面よりアーマチュア32側に突出することがない深さを有するように形成しなければならない。このため、凹陥部54を小さく形成するには限界がある。
しかし、この実施の形態において、固定部61のプレス加工は、板を折り曲げる程度で容易に行うことができるから、上述したように生産性よく行うことができる。
したがって、この実施の形態によれば、ロータ6の前端面(磁気吸着面)にツースリング23を備えているにもかかわらず、製造コストが低くなる電磁クラッチ1を提供することができる。
Claims (3)
- フィールドコアの磁束が通るように形成されたロータと、
前記ロータの軸線方向の端面と対向する端面を有し、前記ロータと同一軸線上に位置付けられて前記ロータと接離可能に構成されたアーマチュアと、
前記ロータの端面に固定された非磁性材料からなる係合部材とを備え、
前記係合部材は、環状の本体部と、この本体部から前記アーマチュアの端面に向けて突出するように形成されて前記本体部の周方向に並べられた複数の突出部とを有し、
前記本体部は、前記ロータの端面に形成された環状溝の中に挿入され、
前記アーマチュアの端面には、前記突出部が係合可能な複数の凹部が形成され、
前記係合部材の前記本体部には、前記ロータに形成された穴に係合して固定される固定部が設けられていることを特徴とする電磁クラッチ。 - 請求項1記載の電磁クラッチにおいて、前記アーマチュアは、径方向の内側に位置する内側アーマチュア本体と、この内側アーマチュア本体の径方向外側に位置する外側アーマチュア本体とを備え、
前記外側アーマチュア本体と前記ロータとの間隔と、前記内側アーマチュア本体と前記ロータとの間隔とは、一方の間隔が他方の間隔より広く形成され、
前記ロータとの間隔が広く形成された一方のアーマチュア本体に前記凹部が形成され、この一方のアーマチュア本体と対向するロータの端面に前記係合部材が固定されていることを特徴とする電磁クラッチ。 - 請求項1または請求項2記載の電磁クラッチにおいて、前記固定部は、前記本体部から径方向に突出するように形成されていることを特徴とする電磁クラッチ。
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