JP2002364676A - 電磁パイロット式クラッチ装置 - Google Patents

電磁パイロット式クラッチ装置

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JP2002364676A JP2001174298A JP2001174298A JP2002364676A JP 2002364676 A JP2002364676 A JP 2002364676A JP 2001174298 A JP2001174298 A JP 2001174298A JP 2001174298 A JP2001174298 A JP 2001174298A JP 2002364676 A JP2002364676 A JP 2002364676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチプレートが摩耗しても伝達トルクが
変化しない、電磁パイロット式クラッチ装置を提供する
ことである。 【解決手段】 ケースに形成されたオイル室内で、ハウ
ジングが一方軸に一体的に連結され、回転部材が他方軸
に一体的に連結され、ハウジングに形成されたクラッチ
収納室内にメインクラッチ、電磁パイロットクラッチ及
び第1カム部材と第2カム部材からなるカム式増幅機構
が配設され、クラッチの作動により一方軸と他方軸との
間でトルク伝達されるようになっている電磁パイロット
式クラッチ装置において、第2カム部材をメインクラッ
チから離脱する方向に付勢する非線形バネを、カム機構
が作動して第2カム部材がメインクラッチを圧接したと
き非線形領域の頂点付近のバネ力を発生するように圧縮
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチプレート
が摩耗しても伝達トルクが変化しない電磁パイロット式
クラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエンジンの回転動力を駆動輪に伝
達する発進用のクラッチ装置としては、ケースにクラッ
チオイルを貯留するオイル室が形成され、該ケースにオ
イル室内で回転可能に支承されたハウジングにメインク
ラッチ、電磁パイロットクラッチ及びカム式増幅機構が
収納されたクラッチ収納室が形成されているものがあ
る。ハウジングはケースに軸承された一方軸に一体的に
連結され、ハウジングにクラッチ収納室内で回転可能に
支承された回転部材はケースに軸承された他方軸に一体
的に連結されていた。メインクラッチはクラッチ収納室
内周面に相対回転を規制されて軸線方向に移動可能に係
合されたメインアウタクラッチプレート及び該メインア
ウタクラッチプレートと交互に配置されインナシャフト
に回転を規制されて軸線方向に移動可能に係合されたメ
インインナクラッチプレートで構成され、電磁パイロッ
トクラッチへ通電がされると、電磁パイロットクラッチ
の伝達トルクがカム式増幅機構により増幅されてメイン
クラッチを圧接することにより、ハウジングとインナシ
ャフトとの間でトルク伝達がされるようになっていた。
【0003】上記した従来のクラッチ装置においては、
特に低温始動時に、クラッチオイルの粘性抵抗によりパ
イロットクラッチ、メインクラッチにおいて引き摺りト
ルクが発生し、電磁パイロットクラッチへの通電が停止
された状態においても、引き摺りトルクによってハウジ
ングとインナシャフトとの間でトルク伝達が行われる問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題を防止する
ために、この種のクラッチ装置においては、カム式増幅
機構のカム部材を皿バネのバネ力によってメインクラッ
チより離間させ、パイロットクラッチにおいて引き摺り
トルクが発生しても、ハウジングとインナシャフトとの
間でトルク伝達が行われないようにしている。
【0005】しかしながら、このようなクラッチ装置に
おいては、メインクラッチが摩耗するとメインアウタク
ラッチプレートとメインインナクラッチプレートとの間
の隙間が大きくなり、電磁パイロットクラッチが作動し
たときメインアウタクラッチプレートとメインインナク
ラッチプレートとを圧接させるためにカム式増幅機構の
カム部材がメインクラッチ方向に移動する距離が増大す
る。これにより皿バネのバネ力が変化し、メインクラッ
チの摩耗につれて伝達トルク特性が変化する不具合があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、オイル室
が内部に形成されたケースと、該ケースに回転軸線上で
回転可能に支承された一方軸と、前記オイル室内に配置
されて前記一方軸に一体的に連結されクラッチ収納室が
内部に形成されたハウジングと、前記ケースに前記一方
軸と対向して前記回転軸線上で回転可能に支承された他
方軸と、前記ハウジングに回転可能に支承されて前記ク
ラッチ収納室内に延在し前記他方軸に一体的に連結され
た回転部材と、前記クラッチ収納室内周面に相対回転を
規制されて軸線方向に移動可能に係合されたメインアウ
タクラッチプレート及び該メインアウタクラッチプレー
トと交互に配置され前記回転部材に回転を規制されて軸
線方向に移動可能に係合されたメインインナクラッチプ
レートとを備えたメインクラッチと、前記クラッチ収納
室内周面に相対回転を規制されて軸線方向に移動可能に
係合されたパイロットアウタクラッチプレート、該パイ
ロットアウタクラッチプレートと交互に配置され第1カ
ム部材に相対回転を規制されて軸線方向に移動可能に係
合されたパイロットインナクラッチプレート及び前記パ
イロットアウタクラッチプレートとパイロットインナク
ラッチプレートとを圧接させる電磁石とを備えた電磁パ
イロットクラッチと、前記メインクラッチに当接する第
2カム部材と前記第1カム部材との相対回転によるカム
機構の作動により前記第2カム部材が軸線方向に移動さ
れて前記メインクラッチを前記電磁パイロットクラッチ
の伝達トルクを増幅して圧接するカム式増幅機構とを有
する電磁パイロット式クラッチ装置において、前記第2
カム部材を前記メインクラッチから離脱する方向に付勢
する非線形バネを設け、前記カム機構が作動して前記第
2カム部材が前記メインクラッチを圧接したとき前記非
線形バネが非線形領域の頂点付近のバネ力を発生するよ
うに前記非線形バネを圧縮することである。
【0007】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の電磁パイロット式クラッチ装置におい
て、前記非線形バネを回転部材に設けたバネ支持部と前
記第2カム部材との間に介装した皿バネとしたことであ
る。
【0008】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1又は請求項2に記載の電磁パイロット式クラッチ
装置において、前記非線形バネと前記第2カム部材又は
前記バネ支持部との間に前記非線形バネの初期荷重を調
整するシムを介在させたことである。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、電磁パイロットクラッチの伝達ト
ルクを増幅してメインクラッチを圧接するカム式増幅機
構の第2カム部材をメインクラッチから離脱する方向に
付勢する非線形バネが設けられており、電磁パイロット
クラッチの電磁石が非通電状態のときは第2カム部材は
メインクラッチから離脱する方向に付勢される。電磁石
に通電されると、電磁パイロットクラッチが回転トルク
を伝達し、カム式増幅機構の第1カム部材と第2カム部
材とが相対回転して、第2カム部材が軸線方向に移動し
てメインクラッチを圧接し、ハウジングとインナシャフ
トとの間でトルク伝達が行なわれる。非線形バネは、第
2カム部材がメインクラッチを圧接したとき、図2で示
す、たわみ−荷重曲線の非線形領域の頂点付近のバネ力
を発生するたわみ量A1だけ圧縮されるように介装され
ているので、メインクラッチのメインアウタクラッチプ
レートとメインインナクラッチプレートの摩耗により隙
間が広がり非線形バネのたわみ量がA2に範囲Cだけ変
化しても、非線形バネのバネ力の変化範囲はh2だけ
で、電磁パイロットクラッチへ通電される電流に対して
クラッチにより伝達されるトルク特性が大きく変化する
ことがない。
【0010】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、非線形バネをインナシャフトに設けたバネ
支持部と第2カム部材との間に介装した皿バネとしたの
で、バネ支持部と第2カム部材との間にバネ力が安定し
た皿バネを簡単な構造で介装することができる。
【0011】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、非線形バネと第2カム部材又はバネ支持部
との間に非線形バネの初期荷重を調整するシムを介在し
たので、非線形バネが介装される空隙の寸法誤差、非線
形バネの荷重誤差等によるバラツキを調整することがで
きる。
【0012】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係るクラ
ッチ装置の実施形態について説明する。図1はクラッチ
装置10の側面の断面図であり、車体に固定されたケー
ス11、ケース11内に形成されたオイル室12、ケー
ス11にオイル室12内で回転可能に支承されたハウジ
ング13、ハウジング13内に形成されたクラッチ収納
室14、ハウジング13にクラッチ収納室14内で回転
可能に支承された回転部材であるインナシャフト15、
クラッチ収納室14に収納されたメインクラッチ16、
電磁パイロットクラッチ17及びカム式増幅機構30と
で基本的に構成されている。
【0013】クラッチ装置10のケース本体11aは後
方である一方が開口した筒形状であり、該開口部がリヤ
カバー20により覆蓋されてケース11が構成され、内
側にクラッチオイル19が貯留されるオイル室12が設
けられている。ケース11には後方端に開口部を有する
有底筒状のハウジング本体13aがオイル室12内で回
転可能に支承されている。ハウジング本体13aの開口
部にはリング状の非磁性体であるステンレス製の中間部
材39を介して溶接等により固着された段付筒形状のリ
ヤカバー37,38が固定されてハウジング13が形成
されている。ハウジング本体13a、リヤカバー37及
び38は磁性材料であり、後述の電磁パイロットクラッ
チ17の電磁コイル33による磁束が形成され易い構造
となっている。ハウジング13の周壁には連結穴40,
41が円周上複数開口されており、オイル室12及び後
述のクラッチ収納室14内をクラッチオイル19が循環
できるようになっている。
【0014】クラッチ装置10は、図3に示すように、
自動二輪車或いは自動車等の後輪5へ駆動力を伝達する
経路に搭載されて、発進用クラッチ装置として機能す
る。エンジン6の出力はVベルト式自動変速機(CV
T)8に入力された後、第1の減速機7で減速され、ク
ラッチ装置10のケース11に回転軸線上で軸受27を
介して回転可能に支承された、一方軸としての入力軸2
1に伝達される。入力軸21は、オイル室12内でハウ
ジング13の一端面22に一体的に連結されている。ハ
ウジング13内に形成されたクラッチ収納室14内には
回転軸線上に沿って段付筒形状のインナシャフト15が
延在し、このインナシャフト15はハウジング13に軸
受24及びニードル軸受25を介して回転可能に支承さ
れている。ケース11に軸受26により回転可能に支承
された他方軸としての出力軸23の先端部には外スプラ
イン53が形成されており、インナシャフト15の後端
開口部に形成されている内スプライン54とスプライン
嵌合してトルク伝達ができるように一体的に連結されて
いる。出力軸23の回転は、第2の減速機9を介して車
軸4に伝達され、自動二輪車等の後輪5が回転駆動され
るようになっている。入力軸21及び出力軸23の各外
周には、クラッチオイル19をオイル室12内から外部
に漏らさないための環状のオイルシール53,54が取
付けられている。
【0015】クラッチ収納室14内には、メインクラッ
チ16、電磁パイロットクラッチ17及びカム式増幅機
構30が配設されている。メインクラッチ16は、湿式
多板式の摩擦クラッチであり、複数のメインインナクラ
ッチプレート31及びメインアウタクラッチプレート3
2を備えている。メインクラッチ16を構成する各メイ
ンインナクラッチプレート31は、インナシャフト15
の外周にスプライン嵌合して軸線方向へ移動可能に組付
けられている。各メインアウタクラッチプレート32は
ハウジング13のクラッチ収納室14内周面に形成され
たスプライン歯にスプライン嵌合して軸線方向へ移動可
能に組付けられている。各メインインナクラッチプレー
ト31と各メインアウタクラッチプレート32は交互に
位置していて、係合時は互いに当接して摩擦係合すると
ともに、離脱時は互いに離間して非係合状態となる。
【0016】電磁パイロットクラッチ17は、電磁コイ
ル33、パイロットクラッチ34、アーマチャ35及び
ヨーク36にて構成されている。電磁コイル33は環状
を呈し、ヨーク36に嵌着され、該ヨーク36はリヤカ
バー37に軸受28により回転可能に支承され、突出部
37aがケース11に係合して回転が規制されている。
ヨーク36は、リヤカバー37とは微小隙間を保ち回転
可能に組付けられている。パイロットクラッチ34は、
2枚のパイロットアウタクラッチプレート42と1枚の
パイロットインナクラッチプレート43とからなり、各
パイロットアウタクラッチプレート42はハウジング1
3のクラッチ収納室14内周面に形成されたスプライン
歯にスプライン嵌合して軸線方向へ移動可能に組付けら
れ、パイロットインナクラッチプレート43はカム式増
幅機構30の第1カム部材44の外周にスプライン嵌合
して軸線方向へ移動可能に組付けられている。アーマチ
ャ35は環状を呈するもので、クラッチ収納室14内周
にスプライン嵌合して軸線方向へ移動可能に組付けられ
ていて、パイロットクラッチ34の前側に位置して対向
している。カム式増幅機構30は、メインクラッチ16
と電磁パイロットクラッチ17との間に配設されている
もので、第1カム部材44、第2カム部材45及び複数
のカムフォロア46にて構成されている。第1カム部材
44は、インナシャフト15の外周に回転可能に嵌合さ
れた状態でパイロットクラッチ34の半径方向内側に位
置している。第2カム部材45は、インナシャフト15
の外周にスプライン嵌合した状態で、第1カム部材44
及びアーマチャ35とメインクラッチ16との間に位置
している。
【0017】第2カム部材45には段部57が、インナ
シャフト15にはバネ支持部58が設けられており、段
部57とバネ支持部58により空隙62が形成されてい
る。空隙62には本発明に係る非線形バネである皿バネ
55が介装されており、電磁パイロットクラッチ17が
非作動状態のときに第2カム部材45を皿バネ55のバ
ネ力によりメインクラッチ16から離脱する方向に付勢
して、メインクラッチ16のメインインナクラッチプレ
ート31とメインアウタクラッチプレート32とを離間
させて所定の隙間を保持するようになっている。図2
は、非線形バネである皿バネのたわみ−荷重曲線であ
り、非線形領域ではたわみ量が増大してもバネ力である
荷重が殆ど変化していない。カム機構18が作動して第
2カム部材45がメインクラッチ16を圧接したとき、
皿バネ55のたわみ量が非線形領域のたわみ量A1にな
るように調整して皿バネ55を空隙62に介装すると、
メインクラッチ16のメインインナクラッチプレート3
1とメインアウタクラッチプレート32の隙間が摩耗に
より広がり、たわみ量がA2になって範囲Cだけ変化し
てもバネ力の変化範囲はh2のみである。更に、皿バネ
55のたわみ量がA1になるように圧縮を調整するシム
56を空隙62の段部57或いはバネ支持部58に介在
させることができる構成となっている。
【0018】上記のように構成したクラッチ装置の実施
形態においては、エンジン6を始動すると、エンジン6
の出力が、CVT8、第1の減速機7を介して入力軸2
1へ伝達され、ハウジング13が回転駆動される。エン
ジン6の始動時は、通常、電磁パイロットクラッチ17
の電磁コイル33は非通電状態にあるので磁束は形成さ
れず、パイロットクラッチ34は非係合状態にある。こ
のとき、第2カム部材45は皿バネ55に付勢されてメ
インクラッチ16から離脱し、メインクラッチインナプ
レート31とメインクラッチアウタプレート32は離間
した非係合状態で相対回転しており、入力軸21から出
力軸23へのトルク伝達は行われない。皿バネ55のバ
ネ力により第2カム部材45がカムフォロア46を介し
て押し付けられた第1カム部材44は、パイロットクラ
ッチ34が非係合状態であるので、第2カム部材45に
連れて回転する。
【0019】電磁コイル33に通電されると、電磁パイ
ロットクラッチ17には電磁コイル33を基点としてヨ
ーク36、リヤカバー37、アーマチャ35及びリヤカ
バー38を循環する磁束が形成されて、アーマチャ35
を吸引する。このため、アーマチャ35はパイロットク
ラッチ34を押圧して摩擦係合するので、電磁パイロッ
トクラッチ17にパイロットトルクが発生し、カム式増
幅機構30の第1カム部材44と第2カム部材45との
間に相対回転が生じて、カムフォロア46とカム溝の作
用により、第2カム部材45が皿バネ55を押圧してメ
インクラッチ16のメインインナクラッチプレート31
とメインアウタクラッチプレート32とが圧接され、メ
インクラッチ16がパイロットクラッチ34の摩擦係合
力に応じて摩擦係合して、ハウジング13からインナシ
ャフト15にトルクが伝達される。
【0020】本発明に係る電磁パイロット式クラッチ装
置は、初期組立時において、カム機構18が作動して第
2カム部材45がメインクラッチ16を圧接したとき皿
バネ55のたわみ量が、たわみ−荷重曲線の非線形領域
の頂点付近のバネ力を発生するたわみ量A1になるよう
に調整されて介装されているので、メインクラッチ16
のメインインナクラッチプレート31とメインアウタク
ラッチプレート32との間の隙間が摩耗により広くな
り、たわみ量がA2になって範囲Cだけ変化してもバネ
力の変化範囲はh2と小さいので、クラッチにより伝達
されるトルク特性に大きな変化は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るクラッチ装置の縦断面図であ
る。
【図2】 非線形バネのたわみ−荷重曲線である。
【図3】 自動二輪車等の駆動力伝達経路を示す図であ
る。
【符号の説明】
10・・・クラッチ装置、11・・・ケース、11a・
・・ケース本体、12・・・オイル室、13・・・ハウ
ジング、13a・・・ハウジング本体、14・・・クラ
ッチ収納室、15・・・インナシャフト(回転部材)、
16・・・メインクラッチ、17・・・電磁パイロット
クラッチ、30・・・カム式増幅機構、31・・・メイ
ンインナクラッチプレート、32・・・メインアウタク
ラッチプレート、33・・・電磁コイル、34・・・パ
イロットクラッチ、35・・・アーマチャ、42・・・
パイロットアウタクラッチプレート、43・・・パイロ
ットインナクラッチプレート、44・・・第1カム部
材、45・・・第2カム部材、46・・・カムフォロ
ア、55・・・非線形バネ(皿バネ)、56・・・シ
ム、57・・・段部、58・・・バネ支持部、62・・
・空隙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中場 広幸 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル室が内部に形成されたケースと、
    該ケースに回転軸線上で回転可能に支承された一方軸
    と、前記オイル室内に配置されて前記一方軸に一体的に
    連結されクラッチ収納室が内部に形成されたハウジング
    と、前記ケースに前記一方軸と対向して前記回転軸線上
    で回転可能に支承された他方軸と、前記ハウジングに回
    転可能に支承されて前記クラッチ収納室内に延在し前記
    他方軸に一体的に連結された回転部材と、前記クラッチ
    収納室内周面に相対回転を規制されて軸線方向に移動可
    能に係合されたメインアウタクラッチプレート及び該メ
    インアウタクラッチプレートと交互に配置され前記回転
    部材に回転を規制されて軸線方向に移動可能に係合され
    たメインインナクラッチプレートとを備えたメインクラ
    ッチと、前記クラッチ収納室内周面に相対回転を規制さ
    れて軸線方向に移動可能に係合されたパイロットアウタ
    クラッチプレート、該パイロットアウタクラッチプレー
    トと交互に配置され第1カム部材に相対回転を規制され
    て軸線方向に移動可能に係合されたパイロットインナク
    ラッチプレート及び前記パイロットアウタクラッチプレ
    ートとパイロットインナクラッチプレートとを圧接させ
    る電磁石とを備えた電磁パイロットクラッチと、前記メ
    インクラッチに当接する第2カム部材と前記第1カム部
    材との相対回転によるカム機構の作動により前記第2カ
    ム部材が軸線方向に移動されて前記メインクラッチを前
    記電磁パイロットクラッチの伝達トルクを増幅して圧接
    するカム式増幅機構とを有する電磁パイロット式クラッ
    チ装置において、前記第2カム部材を前記メインクラッ
    チから離脱する方向に付勢する非線形バネを設け、前記
    カム機構が作動して前記第2カム部材が前記メインクラ
    ッチを圧接したとき前記非線形バネが非線形領域の頂点
    付近のバネ力を発生するように前記非線形バネを圧縮す
    ることを特徴とする電磁パイロット式クラッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電磁パイロット式クラ
    ッチ装置において、前記非線形バネを回転部材に設けた
    バネ支持部と前記第2カム部材との間に介装した皿バネ
    としたことを特徴とする電磁パイロット式クラッチ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電磁パイ
    ロット式クラッチ装置において、前記非線形バネと前記
    第2カム部材又は前記バネ支持部との間に前記非線形バ
    ネの初期荷重を調整するシムを介在させたことを特徴と
    する電磁パイロット式クラッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107816494A (zh) * 2017-11-28 2018-03-20 浙江日发纺织机械股份有限公司 一种凸轮式离合器机构

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