JP2012097805A - 電磁クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】アーマチャの摩擦係合を抑制することができる電磁クラッチを提供する。
【解決手段】電磁クラッチ1は、回転部材2と、回転部材2の回転軸線O上に配置され、電磁力を発生させる電磁コイル32、及び電磁コイル32から離間する方向の復帰力が復帰用スプリング10によって付与されたアーマチャ33を有する出力機構3と、出力機構3に回転軸線Oに沿って並列し、回転部材2に対して回転不能なコントロールカム41、及びコントロールカム41とアーマチャ33との間で転動可能なカムフォロア42を有するカム機構4と、カム機構4の軸線上に配置され、電磁コイル32の非通電状態においてアーマチャ33とコントロールカム41との相対回転を規制する相対回転規制手段5とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転部材間のトルク伝達又は回転部材の制動を制御するための電磁クラッチに関する。
従来の電磁クラッチとして、電磁力を発生させて移動力を出力する出力機構と、この出力機構の軸線上で電動モータの駆動によって作動するカム機構とを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
出力機構は、電磁力を発生させる電磁コイル、及び電磁コイルへの通電によって移動するアーマチャを有し、出力軸の外周囲に配置されている。
電磁コイルは、出力軸と一体に回転するコイルハウジング内に収容され、かつ車体側に固定されている。
アーマチャは、コイルハウジングの底部を介して電磁コイルに対向する位置に配置されている。そして、アーマチャは、出力機構の出力によってコイルハウジングに摩擦係合するように構成されている。また、アーマチャは、出力機構の出力停止による復帰用スプリングのばね力によってコイルハウジングから離間するように構成されている。
カム機構は、電動モータの駆動によって回転する歯車、及び歯車とアーマチャとの間に介在するカムフォロアを有し、出力機構の軸線上に配置されている。
歯車は、出力軸の外周囲に回転可能に配置され、かつ入力軸(電動モータのモータ軸)に減速歯車列を介して連結されている。
カムフォロアは、球状部材からなり、歯車(カム溝)とアーマチャ(カム溝)との間に転動可能に配置されている。
以上の構成により、電動モータの駆動時に電磁コイルが通電状態になると、アーマチャが電磁コイル側への移動によってコイルハウジングに摩擦係合し、これに伴いカム機構が作動する。このため、カム機構の作動によるカム作用によってアーマチャがカム機構の作動前の状態よりも強固に摩擦係合し、電動モータの駆動トルクが出力軸(ディファレンシャル側)にカム機構等を介して伝達される。
一方、電動モータの停止時に電磁コイルが非通電状態になると、カム機構が作動せず、復帰用スプリングのばね力によってアーマチャとコイルハウジングとの摩擦係合が解除される。このため、電動モータからディファレンシャル側への駆動トルクの伝達が遮断される。
特開2004−17807号公報
ところで、特許文献1に示す電磁クラッチにおいては、電磁コイルの非通電時にカム部材に急激な回転数変化があると、この急激な回転数変化にアーマチャが慣性によって追随することができず、カム部材とアーマチャとの相対回転を引き起こす。この結果、カム機構が誤作動し、電磁コイルの非通電時にアーマチャがコイルハウジングに摩擦係合することを防止するためにアーマチャの加速度を制限する必要があった。
従って、本発明の目的は、電磁コイルの非通電時におけるカム機構の急加速による誤作動を抑制することができる電磁クラッチを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、(1)〜(3)の電磁クラッチを提供する。
(1)回転部材と、前記回転部材の回転軸線上に配置され、電磁力を発生させる電磁コイル、及び前記電磁コイルから離間する方向の復帰力が復帰用スプリングによって付与されたアーマチャを有する出力機構と、前記出力機構に前記回転軸線に沿って並列し、前記回転部材に対して回転不能なカム部材、及び前記カム部材と前記アーマチャとの間で転動可能なカムフォロアを有するカム機構と、前記カム機構の軸線上に配置され、前記電磁コイルの非通電状態において前記アーマチャと前記カム部材との相対回転を規制する相対回転規制手段とを備えた電磁クラッチ。
(2)上記(1)に記載の電磁クラッチにおいて、前記相対回転規制手段は、前記アーマチャと前記カム部材との間に介在して前記カムフォロアを転動可能に保持するリテーナを有し、前記リテーナが前記復帰用スプリングのばね力を受けて前記アーマチャ及び前記カム部材に摩擦係合して前記相対回転を規制する。
(3)上記(2)に記載の電磁クラッチにおいて、前記リテーナは、その厚さが前記電磁コイルの非通電状態において前記アーマチャと前記カム部材との間の軸線方向寸法と同一の寸法に設定されている。
(4)上記(1)に記載の電磁クラッチにおいて、前記相対回転規制手段は、前記アーマチャ及び前記回転部材との間に介在して互いに嵌合可能な一対のスプライン嵌合部を有し、前記アーマチャが前記復帰用スプリングのばね力を受けて前記一対のスプライン嵌合部を互いにスプライン嵌合させて前記相対回転を規制する。
(5)上記(4)に記載の電磁クラッチにおいて、前記一対のスプライン嵌合部は、その軸線方向長が前記電磁コイルへの通電による前記アーマチャの移動によってスプライン嵌合状態を解除する寸法に設定されている。
本発明によると、電磁コイルの非通電時におけるカム機構の誤作動を抑制してアーマチャの摩擦係合を抑制することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電磁クラッチの駆動状態を示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁クラッチの非駆動状態を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁クラッチの駆動状態を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁クラッチの非駆動状態を示す断面図。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態に係る電磁クラッチについて、図面を参照しながら詳細に説明する。
(電磁クラッチの全体構成)
図1は電磁クラッチの駆動状態を示す。図2は電磁クラッチの非駆動状態を示す。図1及び図2に示すように、電磁クラッチ1は、入力軸(図示せず)と共に回転する回転部材2と、この回転部材2の回転軸線O上に配置された出力機構3と、この出力機構3の出力による作動によって回転部材2からの回転力を回転軸線O方向の推力に変換するカム機構4と、このカム機構4の軸線上に配置された相対回転規制手段5とから大略構成されている。
そして、電磁クラッチ1は、非回転部材としてのケーシング6に対し回転部材2を制動するためのブレーキ装置として機能し、例えば遊星歯車機構(図示せず)によるトルク伝達経路を切り替える場合等に用いられる。ケーシング6には、その内面に開口する軸孔6aが設けられている。
(回転部材2の構成)
回転部材2は、各外径を互いに異にする大小2つの胴部2a,2bを有する中実の丸軸からなり、電動モータ(図示せず)のモータ軸(入力軸)に減速歯車機構(図示せず)を介して連結され、かつケーシング6の軸孔6a(一方のみ図示)に軸受7を介して回転可能に支持されている。
そして、回転部材2は、電動モータの駆動によって入力軸と共に回転するように構成されている。
大径の胴部2aは、ストレートスプライン嵌合部20aを有し、回転部材2の一方側(電動モータ側)に配置されている。小径の胴部2bは、回転部材2の他方側(ケーシング6側)に配置され、かつ大径の胴部2aに連設されている。
(出力機構3の構成)
出力機構3は、コイルホルダを兼用するコイルハウジング31、このコイルハウジング31内で電磁力を発生させる電磁コイル32、及びこの電磁コイル32への通電によって移動するアーマチャ33を有し、回転部材2の外周囲に配置されている。
そして、出力機構3は、電磁コイル32でコイルハウジング31に対する押圧力Pとなる電磁力を発生させてアーマチャ33に対する移動力を出力するように構成されている。
コイルハウジング31は、ヨークとしてのコイルホルダ310及び内フランジ311を有し、ケーシング6に締結ボルト8によって固定され、全体が回転部材2を挿通させる環状部材によって形成されている。
コイルホルダ310には、アーマチャ33側に開口する環状のコイル収容部310aを有し、コイルハウジング31の外周側に配置されている。コイルホルダ310には、アーマチャ33のコイルハウジング31側端面を指向する摩擦面310bが設けられている。
内フランジ311は、コイルハウジング31の内周側に配置され、かつコイルホルダ310の内周面に一体に形成されている。
電磁コイル32は、アーマチャ33に対向し、コイルハウジング31のコイル収容部310aに収容され、かつ止め輪9によって抜け止めされている。そして、電磁コイル32は、通電によってアーマチャ33及びコイルハウジング31等に跨って磁気回路Mを形成するように構成されている。
アーマチャ33は、コイルハウジング31の摩擦面310bに対向する摩擦面33a、及び相対回転規制手段5側を指向する摩擦面33bを有し、出力機構3のカム機構4側で回転部材2の外周囲に相対回転可能かつ相対移動可能に配置され、全体が回転部材2を挿通させる環状部材によって形成されている。
そして、アーマチャ33は、出力機構3の出力による軸線方向の移動によって摩擦面33aがコイルハウジング31の摩擦面310bに押圧力Pで摩擦係合するように構成されている。
また、アーマチャ33は、出力機構3のコイルハウジング側端面とは反対側の端面に開口するカム溝33cを有し、コントロールカム41及びカムフォロア42(共に後述)と共にカム機構4の構成部品として機能し、カム機構4の作動によるカム作用によって摩擦面33aがコイルハウジング31の摩擦面310bに押圧力Pよりも大きい押圧力P(P<P)で摩擦係合するように構成されている。カム溝33cは、アーマチャ33の円周方向に沿って軸線方向の深さが変化する凹溝によって形成されている。
アーマチャ33には、復帰用スプリング10によって電磁コイル32から離間する方向の復帰力が常時付与されている。復帰用スプリング10は、例えば皿ばねからなり、コイルハウジング31(内フランジ311)上の軸受11とアーマチャ33との間に介在して回転部材2の外周囲に配置されている。
(カム機構4の構成)
カム機構4は、カム部材としてのコントロールカム41、このコントロールカム41とアーマチャ33との介在するカムフォロア42を有し、回転部材2の外周囲に配置されている。
コントロールカム41は、回転部材2のストレートスプライン嵌合部20aに対応するストレートスプライン嵌合部41aを有し、カム機構4の電動モータ側で回転部材2における大径の胴部2aの外周囲に相対回転不能かつ相対移動可能に配置され、かつ止め輪12によって軸線一方向(電動モータ側)への移動が規制されている。
コントロールカム41には、相対回転規制手段5側を指向する摩擦面41b、及びこの摩擦面41bに開口するカム溝41cが設けられている。カム溝41cは、コントロールカム41の円周方向に沿って軸線方向の深さが変化する凹溝によって形成されている。
カムフォロア42は、球状部材からなり、コントロールカム41のカム溝41cとアーマチャ33のカム溝33cとの間に介在して転動可能に配置されている。
(相対回転規制手段5の構成)
相対回転規制手段5は、復帰用スプリング10,止め輪12及びリテーナ13を含み、カム機構4の軸線上に配置されている。
リテーナ13は、コントロールカム41の摩擦面41bに対向する第1の摩擦面13a、及びアーマチャ33の摩擦面33bに対向する第2の摩擦面13bを有し、コントロールカム41とアーマチャ33との介在して回転部材2の外周囲に配置されている。
そして、リテーナ13は、電磁コイル32の非通電状態において復帰用スプリング10のばね力を受けてリテーナ厚さがコントロールカム41とアーマチャ33との間の軸線方向寸法と同一の寸法tに設定され、第1の摩擦面13aがコントロールカム41の摩擦面41bに、また第2の摩擦面13bがアーマチャ33の摩擦面33bにそれぞれ摩擦係合してコントロールカム41とアーマチャ33との相対回転を規制するように構成されている。
また、リテーナ13の厚さは、コントロールカム41とアーマチャ33との間の軸線方向寸法よりも大きい寸法に設定してもよい。この場合、カムフォロア42によって軸線方向の力が発生し難くなるため、カム機構4の非作動時におけるコントロールカム41とアーマチャ33との相対回転をより一層効果的に規制することができる。
リテーナ13には、カムフォロア42を転動可能に保持するボール保持孔13cが設けられている。
(電磁クラッチ1の動作)
次に、本実施の形態に示す電磁クラッチの動作につき、図1及び図2を用いて説明する。
図2において、電動モータ(図示せず)を駆動すると、電動モータの回転駆動力が減速歯車機構(図示せず)を介して回転部材2に伝達され、回転部材2が回転駆動される。
通常、電動モータの始動時には、出力機構3の電磁コイル32が非通電状態にあるため、電磁コイル32を基点とした磁気回路Mが形成されず、アーマチャ33が電磁コイル32側にコイルハウジング31を介して吸引されることがない。
このため、出力機構3においてそのクラッチ力となる押圧力Pが発生せず、アーマチャ33の摩擦面33aとコイルホルダ310の摩擦面310bとが摩擦係合せず、電磁クラッチ1による制動力は回転部材2に伝達されない。
この場合、アーマチャ33が復帰用スプリング10のばね力によって電磁コイル32から離間する初期位置でリテーナ13及びコントロールカム41を止め輪12に圧接し、リテーナ13の第1の摩擦面13aがコントロールカム41の摩擦面41bに、またリテーナ13の第2の摩擦面13bがアーマチャ33の摩擦面33bにそれぞれ摩擦係合する。
従って、本実施の形態においては、電磁コイル32の非通電時にアーマチャ33とコントロールカム41との相対回転が規制される。
これにより、コントロールカム41に急激な回転数変化があっても、この急激な回転数変化にアーマチャ33が追随することになるため、コントロールカム41とアーマチャ33との相対回転を引き起こすことがなく、電磁コイル32の非通電時にカム機構4の誤作動を抑制することができる。
一方、電動モータの駆動時(回転部材2の回転時)に電磁コイル32が通電されると、電磁コイル32を基点とした磁気回路Mが形成され、アーマチャ33がコイルハウジング31のコイルホルダ310側に初期位置から電磁コイル32側に移動する。
このため、アーマチャ33の摩擦面33aがコイルホルダ310の摩擦面310bに押圧力Pをもって摩擦係合し、これに伴いカム機構4が作動する。
カム機構4が作動すると、その作動によるカム作用によってカム機構4の作動前の状態よりもアーマチャ33の摩擦面33aがコイルホルダ310の摩擦面310bに押圧力P(P<P)をもって強固に摩擦係合し、電磁クラッチ1による制動力が回転部材2に伝達される。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
電磁コイル32の非通電時にカム機構4の急加速による誤作動を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2実施の形態に係る電磁クラッチにつき、図3及び図4を用いて説明する。図3は電磁クラッチの駆動状態を示す。図4は電磁クラッチの非駆動状態を示す。図3及び図4において、図1及び図2と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3及び図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る電磁クラッチ61の相対回転規制手段62は、アーマチャ33及びコントロールカム41における相対回転の規制がスプライン嵌合によって行われる点に特徴がある。
このため、相対回転規制手段62は、アーマチャ33と回転部材2との間に介在して互いに嵌合可能な一対のストレートスプライン嵌合部63,64を有し、復帰用スプリング10のばね力を受けて一対のストレートスプライン嵌合部63,64を互いにスプライン嵌合させてアーマチャ33とコントロールカム41との相対回転を規制するように構成されている。
一方のストレートスプライン嵌合部63はアーマチャ33の内周面に、また他方のストレートスプライン嵌合部64は回転部材2の外周面にそれぞれ設けられている。
ストレートスプライン嵌合部63,64の軸線方向長は、そのスプライン嵌合状態を電磁コイル32への通電によるアーマチャ33の移動によって解除する寸法に設定されている。これにより、電磁コイル32の通電時には、アーマチャ33が初期位置から復帰用スプリング10のばね力に抗して電磁コイル32側に移動し、ストレートスプライン嵌合部63,64のスプライン嵌合状態が解除される。一方、電磁コイル32の非通電時には、復帰用スプリング10のばね力によってアーマチャ33が初期位置に移動し、ストレートスプライン嵌合部63,64が互いにスプライン嵌合する。
このように構成された電磁クラッチ61においては、電磁コイル32の非通電時にアーマチャ33が復帰用スプリング10のばね力によって電磁コイル32から離間する初期位置でコントロールカム41を止め輪12に圧接するとともに、ストレートスプライン嵌合部63,64が互いにスプライン嵌合する。
従って、本実施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、電磁コイル32の非通電時にアーマチャ33とコントロールカム41との相対回転が規制される。
これにより、コントロールカム41に急激な回転数変化があっても、この急激な回転数変化にアーマチャ33が追随することになるため、コントロールカム41とアーマチャ33との相対回転を引き起こすことがなく、電磁コイル32の非通電時におけるカム機構4の誤作動を抑制することができる。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果と同様の効果が得られる。
以上、本発明の電磁クラッチを上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
上記実施の形態では、回転部材2を制動するブレーキ装置として機能する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、一対の回転部材間で駆動トルクを伝達する駆動力伝達装置としても機能させることができる。
1…電磁クラッチ、2…回転部材、2a…大径の胴部、20a…ストレートスプライン嵌合部、2b…小径の胴部、3…出力機構、31…コイルハウジング、310…コイルホルダ、310a…コイル収容部、310b…摩擦面、311…内フランジ、32…電磁コイル、33…アーマチャ、33a,33b…摩擦面、33c…カム溝、4…カム機構、41…コントロールカム、41a…ストレートスプライン嵌合部、41b…摩擦面、41c…カム溝、42…カムフォロア、5…相対回転規制手段、6…ケーシング、6a…軸孔、7…軸受、8…締結ボルト、9…止め輪、10…復帰用スプリング、11…軸受、12…止め輪、13…リテーナ、13a…第1の摩擦面、13b…第2の摩擦面、13c…ボール保持孔、61…電磁クラッチ、62…相対回転規制手段、63,64…ストレートスプライン嵌合部、M…磁気回路、O…回転軸線、P,P…押圧力

Claims (5)

  1. 回転部材と、
    前記回転部材の回転軸線上に配置され、電磁力を発生させる電磁コイル、及び前記電磁コイルから離間する方向の復帰力が復帰用スプリングによって付与されたアーマチャを有する出力機構と、
    前記出力機構に前記回転軸線に沿って並列し、前記回転部材に対して回転不能なカム部材、及び前記カム部材と前記アーマチャとの間で転動可能なカムフォロアを有するカム機構と、
    前記カム機構の軸線上に配置され、前記電磁コイルの非通電状態において前記アーマチャと前記カム部材との相対回転を規制する相対回転規制手段と
    を備えた電磁クラッチ。
  2. 前記相対回転規制手段は、前記アーマチャと前記カム部材との間に介在して前記カムフォロアを転動可能に保持するリテーナを含み、前記リテーナが前記復帰用スプリングのばね力を受けて前記アーマチャ及び前記カム部材に摩擦係合して前記相対回転を規制する請求項1に記載の電磁クラッチ。
  3. 前記リテーナは、その厚さが前記電磁コイルの非通電状態において前記アーマチャと前記カム部材との間の軸線方向寸法と同一の寸法に設定されている請求項2に記載の電磁クラッチ。
  4. 前記相対回転規制手段は、前記アーマチャ及び前記回転部材との間に介在して互いに嵌合可能な一対のスプライン嵌合部を含み、前記アーマチャが前記復帰用スプリングのばね力を受けて前記一対のスプライン嵌合部を互いにスプライン嵌合させて前記相対回転を規制する請求項1に記載の電磁クラッチ。
  5. 前記一対のスプライン嵌合部は、その軸線方向長が前記電磁コイルへの通電による前記アーマチャの移動によってスプライン嵌合状態を解除する寸法に設定されている請求項4に記載の電磁クラッチ。
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