JP2019124232A - 駆動力伝達装置 - Google Patents

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潤二 右手
義紀 前田
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義紀 前田
宅野 博
Hiroshi Takuno
博 宅野
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Abstract

【課題】パイロットクラッチに結合力を発生させるアーマチャの動作の応答性を高めることができる駆動力伝達装置を提供すること。【解決手段】メインクラッチ50と、電磁コイル16と、アーマチャ15と、ボールカム機構60と、パイロットクラッチ40と、を有するカップリングを備えた駆動力伝達装置1であって、パイロットクラッチ40のうちのアーマチャ15に押圧されるパイロットアウタクラッチ板42には、アーマチャ15が回転軸Cの軸線に対して傾くのを抑制するためのテーパ部または段差部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動力伝達装置、特にパイロットクラッチに締結力を発生させるアーマチャに関する。
従来、例えばフロントエンジン・フロントドライブ形式のいわゆるFF車ベースの4輪駆動車においては、エンジンから発生する駆動力(以下、トルクという)を前輪および後輪に適切に分配して伝達するための駆動力伝達装置が用いられているものがある。この駆動力伝達装置においては、電磁コイルにより作動させたパイロットクラッチの作動力をボールカム機構により増幅してメインクラッチを押圧することにより、摩擦トルクを発生させて、エンジンから発生するトルクを前輪と後輪とに分配して伝達するようになっている。
このボールカム機構は、パイロットクラッチ側カム部材とメインクラッチ側カム部材との間の凹部にボールを設け、電磁コイルへの通電によりパイロットクラッチとメインクラッチとの間に配置されるアーマチャを磁気吸引し、パイロットクラッチが入力軸と係合し、パイロットクラッチ側カム部材が回転すると、ボールを挟んでメインクラッチ側カム部材がメインクラッチを押圧する構成となっている。これにより、電磁コイルの小さな磁力で、メインクラッチに大きな押圧力を与えることができるようになっている。
ここで、特許文献1には、カップリングの回転により、内外回転部材間のオイルに生じる遠心力を利用してアーマチャの動きを補助する駆動力伝達装置が記載されている。
特開2013−036548号公報
しかしながら、特許文献1に記載された駆動力伝達装置のアーマチャは、アーマチャの外周方向に設けられた外側回転部材であるアウタケースの内周部にスプライン結合されており、電磁コイルへの通電による磁気吸引によってアーマチャが回転軸方向に動く際、スプライン結合の噛合い部にフリクションが発生し、さらにトルクを伝達する際にはトルクの反力によってアーマチャが回転方向にアウタケースに押し付けられてフリクションが発生し、アーマチャの動作の応答性が悪いという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、パイロットクラッチに結合力を発生させるアーマチャの動作の応答性を高めることができる駆動力伝達装置を提供することにある。
本発明に係る駆動力伝達装置は、回転軸線上に相対回転自在に支持された外側回転部材と内側回転部材との間でトルク伝達を行うメインクラッチと、電磁コイルと、前記回転軸線の軸線方向に移動可能に設けられ前記電磁コイルの電磁力によって動作するアーマチャと、前記メインクラッチと前記アーマチャとの間に設けられ前記回転軸線の軸線方向に移動して前記メインクラッチを押圧する一方のカム部材を含み、前記外側回転部材と前記内側回転部材との回転差に基づくトルクを、前記メインクラッチを押圧する押圧力に変換する一対のカム部材と、前記アーマチャにより押圧されることで前記外側回転部材のトルクを前記一対のカム部材の他方のカム部材に伝達して前記外側回転部材と前記内側回転部材との回転差に基づくトルクを発生させるパイロットクラッチと、を有するカップリングを備えた駆動力伝達装置であって、前記パイロットクラッチのうちの前記アーマチャに押圧されるクラッチ部材または前記他方のカム部材には、前記アーマチャが前記回転軸線に対して傾くのを抑制するためのテーパ部または段差部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る駆動力伝達装置によれば、パイロットクラッチに結合力を発生させるアーマチャが外側回転部材であるアウタケースの内周部にスプライン結合されていないため、アーマチャの動作時におけるフリクションが低減され、カップリングの応答性を高めることができる。
図1は、本発明の実施形態である駆動力伝達装置の構成を示す断面図である。 図2は、アーマチャの構造を示す図である。 図3は、パイロットクラッチのうちのアーマチャに押圧されるパイロットアウタクラッチ板の構造を示す図である。 図4は、変形例1のアーマチャの構造を示す図である。 図5は、変形例1のパイロットアウタクラッチ板の構造を示す図である。 図6は、変形例2のアーマチャの構造を示す図である。 図7は、変形例2のパイロットアウタクラッチ板の構造を示す図である。 図8は、駆動力伝達装置を用いた場合のトルクの時間変化及び車両加速Gの時間変化を従来と本実施形態とで比較した図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態である駆動力伝達装置の構成及びその動作について説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の実施形態である駆動力伝達装置1の構成を示す断面図である。図1に示すように、駆動力伝達装置1は、アウタケース11と、インナシャフト12と、リヤカバー13と、クラッチ機構14と、アーマチャ15と、電磁コイル16とを備えている。ここで、アウタケース11とインナシャフト12とリヤカバー13とで画成された空間には、オイルが満たされている。
アウタケース11は、図示しないプロペラシャフトに直結されるとともに、軸受10aを介してハウジング10に回転可能に支持されている。ハウジング10は、図示しない車両の車体に固定されている。
インナシャフト12は、アウタケース11内にアウタケース11と同軸で、図示しないリヤデフピニオンに直結されている。インナシャフト12は、軸受10bを介してアウタケース11に対して相対回転可能に支持されている。また、インナシャフト12は、パイロットクラッチ側カム部材31を回転可能に支持している。
リヤカバー13は、インナシャフト12が貫通するよう構成されている。また、リヤカバー13は、回転軸Cのまわりで外側に開口した円筒状の凹部を有する。この凹部には、同心円状の電磁コイル16およびヨーク17が配置される。電磁コイル16およびヨーク17は、ハウジング10とともに車両の車体に固定されている。リヤカバー13は、軸受10cを介してヨーク17に回転可能に結合されている。
なお、インナシャフト12及びアウタケース11は、それぞれ回転軸C上で相対回転自在に支持された内側回転部材及び外側回転部材である。
クラッチ機構14は、パイロットクラッチ40と、メインクラッチ50と、ボールカム機構60とを備えている。
パイロットクラッチ40は、パイロットインナクラッチ板41と、パイロットアウタクラッチ板42とを有している。パイロットインナクラッチ板41は、パイロットクラッチ側カム部材31の外周部にスプライン結合され、パイロットクラッチ側カム部材31に対して軸線方向に移動可能、かつ一体回転可能に構成されている。パイロットアウタクラッチ板42は、アウタケース11の内周部にスプライン結合され、アウタケース11に対して軸線方向に移動可能、かつ一体回転可能に構成されている。パイロットインナクラッチ板41とパイロットアウタクラッチ板42は、回転軸Cの軸線方向に交互に配置されている。また、これらパイロットインナクラッチ板41とパイロットアウタクラッチ板42との間には、オイルが介在されている。
このように構成されたパイロットクラッチ40は、パイロットインナクラッチ板41とパイロットアウタクラッチ板42とを摩擦係合および解放するよう作動し、アウタケース11とパイロットクラッチ側カム部材31との間のトルクの伝達と非伝達を行うようになっている。
メインクラッチ50は、回転軸Cの軸線方向に交互に配置されたメインインナクラッチ板51とメインアウタクラッチ板52とを有している。これらメインインナクラッチ板51とメインアウタクラッチ板52との間には、オイルが介在されている。
メインインナクラッチ板51は、インナシャフト12の外周部にスプライン結合され、インナシャフト12に対して軸線方向に移動可能、かつ一体回転可能に構成されている。メインアウタクラッチ板52は、アウタケース11の内周部にスプライン結合され、アウタケース11に対して軸線方向に移動可能、かつ一体回転可能に構成されている。
このように構成されたメインクラッチ50は、メインインナクラッチ板51とメインアウタクラッチ板52とを摩擦係合および解放するよう作動し、アウタケース11とインナシャフト12との間のトルクの伝達と非伝達を行うようになっている。ここで、アウタケース11とインナシャフト12との間で伝達されるトルクを伝達トルクという。
ボールカム機構60は、パイロットクラッチ側カム部材31と、このパイロットクラッチ側カム部材31に対向し、メインクラッチ50を押圧するメインクラッチ側カム部材34と、パイロットクラッチ側カム部材31およびメインクラッチ側カム部材34間に保持されたカムボール36とを有している。なお、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34とは一対のカム部材であり、メインクラッチ側カム部材34は一対のカム部材のうちの一方のカム部材であり、パイロットクラッチ側カム部材31は、一対のカム部材のうちの他方のカム部材である。
パイロットクラッチ側カム部材31は、インナシャフト12に回転可能に支持されている。メインクラッチ側カム部材34は、インナシャフト12にスプライン結合され、インナシャフト12に対して軸線方向に移動可能、かつ一体回転可能に構成されている。
図1に示すように、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34との間には、それぞれ円弧状の凹部が形成されており、これらの凹部にカムボール36が配置されている。パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34とは、カムボール36を介してボールカム結合されており、パイロットクラッチ側カム部材31のトルクをメインクラッチ側カム部材34によるメインクラッチ50の作動力に変換するようになっている。
このように構成されたクラッチ機構14は、パイロットインナクラッチ板41とパイロットアウタクラッチ板42、メインインナクラッチ板51とメインアウタクラッチ板52のそれぞれが摩擦係合することにより、互いに相対回転可能なアウタケース11およびインナシャフト12間を結合するようになっている。
図1に示すように、アーマチャ15は、パイロットクラッチ40とメインクラッチ50の間に配置されるが、従来のように、アウタケース11の内周部にスプライン結合されていない。後述するように、アーマチャ15は、テーパ部15aを有し、パイロットクラッチ40のうちのアーマチャ15に押圧されるクラッチ部材であるパイロットアウタクラッチ板42に設けられたテーパ部42aに係合し、アーマチャ15の軸芯を確保する(図2及び図3参照)。また、アーマチャ15は、電磁コイル16が発生させる磁力により磁気吸引されるようになっている。
電磁コイル16は、クラッチ機構14と回転軸Cの線方向に隣接するように配置されている。具体的には、電磁コイル16は、リヤカバー13の凹部に配置され、通電によりアーマチャ15を磁気吸引し、クラッチ機構14を作動させるようになっている。電磁コイル16が通電状態にあるときには、ヨーク17、リヤカバー13の外周部、アーマチャ15およびリヤカバー13の内周部に磁束回路が形成され、アーマチャ15が磁気吸引されるようになっている。すなわち、電磁コイル16への通電により、パイロットクラッチ40が作動するようになっている。電磁コイル16への通電は、図示しないECUからのトルク指令に基づいて行われる。
電磁コイル16が非通電状態であるときは、アーマチャ15は、電磁コイル16により磁気吸引されないので、アウタケース11、パイロットインナクラッチ板41およびパイロットアウタクラッチ板42が非摩擦係合している状態となる。すなわち、パイロットクラッチ40は解放状態となる。このため、アウタケース11のトルクは、パイロットクラッチ側カム部材31に伝達されないので、メインクラッチ50も解放状態となる。したがって、アウタケース11のトルクは、インナシャフト12に伝達されない。
一方、電磁コイル16が通電されたときは、電磁コイル16が発生する磁力は、ヨーク17、リヤカバー13の外周部およびリヤカバー13の内周部を介して、アーマチャ15に作用される。このため、アーマチャ15は、電磁コイル16の方向(図1の左方向)に磁気吸引される。アーマチャ15の磁気吸引により、アウタケース11、パイロットアウタクラッチ板42およびパイロットインナクラッチ板41が互いに摩擦係合して、パイロットクラッチ40が摩擦係合状態になる。
アウタケース11が回転している場合、パイロットクラッチ40が摩擦係合状態になると、アウタケース11のトルクがパイロットクラッチ側カム部材31に伝達され、パイロットクラッチ側カム部材31が回転する。このとき、まだメインクラッチ側カム部材34が回転していないので、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34の間で回転速度差が発生する。これにより、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34の間に挟持されているカムボール36は、メインクラッチ側カム部材34の凹部のカム面に沿って移動する。カム面の深さは周方向に向けて浅くなるように形成され、この移動に伴い、カムボール36は、パイロットクラッチ側カム部材31とメインクラッチ側カム部材34の間の間隔を押し広げる。この押し広げる力がメインクラッチ50への押圧力となる。
このため、メインクラッチ側カム部材34がパイロットクラッチ側カム部材31から離隔する方向(図1の右方向)に移動し、メインインナクラッチ板51とメインアウタクラッチ板52が互いに摩擦係合する。これにより、メインクラッチ50が摩擦係合状態となる。この結果、アウタケース11のトルクがインナシャフト12に伝達され、インナシャフト12が回転する。
[アーマチャの軸心確保構造]
図2は、アーマチャ15の構造を示す図である。また、図3は、パイロットクラッチ40のうちのアーマチャ15に押圧されるクラッチ部材であるパイロットアウタクラッチ板42の構造を示す図である。図2及び図3に示すように、アーマチャ15は、内周側に、パイロットアウタクラッチ板42側に向けて広がるテーパ部15aが形成されている。また、パイロットアウタクラッチ板42は、テーパ部15aに対向するテーパ部42aが形成されている。テーパ部15a及びテーパ部42aが互いに係合することによってアーマチャ15の軸芯が確保される。テーパ部15a及びテーパ部42aは、アーマチャ15の移動によって周方向の係わり度合が異なるものの、アーマチャ15は、回転軸Cの軸線に対する傾きが抑制される。
アーマチャ15がアウタケース11の内周部にスプライン結合されていると、アーマチャ15が回転軸Cの軸線方向に動く際、スプライン結合の噛合い部にフリクションが発生し、さらにトルクを伝達する際にはトルクの反力によってアーマチャ15が回転方向にアウタケース11に押し付けられてフリクションが発生するため、アーマチャ15の動作の応答性が悪かった。これに対し、本実施形態では、アーマチャ15がアウタケース11の内周部にスプライン結合されていないため、上記のフリクションが発生せず、アーマチャ15の動作の応答性を高めることができる。
[変形例1]
図4は、変形例1のアーマチャ25の構造を示す図である。また、図5は、変形例1のパイロットアウタクラッチ板43の構造を示す図である。なお、アーマチャ25は、図2に示したアーマチャ15に対応し、パイロットアウタクラッチ板43は、図3に示したパイロットアウタクラッチ板42に対応する。
図4及び図5に示すように、アーマチャ25は、内周側に、パイロットアウタクラッチ板43側に向けて広がる段差部25aが形成されている。また、パイロットアウタクラッチ板43は、段差部25aに対向する段差部43aが形成されている。段差部25a及び段差部43aが互いに係合することによってアーマチャ25の軸芯が確保される。これにより、アーマチャ25は、回転軸Cの軸線に対する傾きが抑制され、スプライン結合した場合に発生するフリクションが発生しないため、アーマチャ25の動作の応答性を高めることができる。
[変形例2]
図6は、変形例2のアーマチャ26の構造を示す図である。また、図7は、変形例2のパイロットアウタクラッチ板44の構造を示す図である。なお、アーマチャ26は、図2に示したアーマチャ15に対応し、パイロットアウタクラッチ板44は、図3に示したパイロットアウタクラッチ板42に対応する。
図6及び図7に示すように、アーマチャ26は、内周側に、複数のボール26aが設けられる。また、パイロットアウタクラッチ板44は、ボール26aが係合する段差部44aが形成されている。アーマチャ26は、段差部44aにボール26aが係合することによって、アーマチャ26の軸芯が確保される。しかも、ボール26aを介してアーマチャ26とパイロットアウタクラッチ板44とが係合するため、係合時のフリクションが最小化される。これにより、アーマチャ26とは、回転軸Cの軸線に対する傾きが抑制され、スプライン結合した場合に発生するフリクションが発生せず、アーマチャ26とパイロットアウタクラッチ板44との係合によるフリクションも最小化されるため、アーマチャ26の動作の応答性を高めることができる。
[アーマチャの動作の応答性]
図8は、駆動力伝達装置を用いた場合のトルクの時間変化及び車両加速Gの時間変化を従来と本実施形態とで比較した図である。図8(a)は、従来のトルクの時間変化及び車両加速Gの時間変化を示し、図8(b)は、本実施形態のトルクの時間変化及び車両加速Gの時間変化を示している。また、曲線L11,L12,L13は、それぞれ従来の前輪軸のトルク、後輪軸のトルク、車両加速Gの時間変化を示し、曲線L1,L2,L3は、それぞれ本実施形態の前輪軸のトルク、後輪軸のトルク、車両加速Gの時間変化を示している。
図8に示すように、本実施形態の後輪軸のトルクを示す曲線L2の立上がりタイミングは、従来の後輪軸のトルクを示す曲線L12に比して早く、応答性が高いことがわかる。また、従来の車両加速Gを示す曲線L13では、後輪軸のトルクの応答が遅いため、段差などの不安定な加速特性が生じているが、本実施形態の車両加速Gを示す曲線L3では、スムーズな加速特性を得ることができている。
なお、上述した実施形態及び変形例では、例えばアーマチャ15とパイロットアウタクラッチ板42とがテーパ部15a,42aによって軸芯を確保するものであったが、これに限らず、例えばアーマチャ15と、他方のカム部材であるパイロットクラッチ側カム部材31と係合するようにしてもよい。この場合、アーマチャ15とパイロットクラッチ側カム部材31とは、テーパ部15a,42aと同様に、それぞれ対向するテーパ部あるいは段差部を形成して係合させればよい。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例、及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 駆動力伝達装置
10 ハウジング
10a,10b,10c 軸受
11 アウタケース
12 インナシャフト
13 リヤカバー
14 クラッチ機構
15,25,26 アーマチャ
15a,42a テーパ部
16 電磁コイル
17 ヨーク
25a,43a,44a 段差部
26a ボール
31 パイロットクラッチ側カム部材
34 メインクラッチ側カム部材
36 カムボール
40 パイロットクラッチ
41 パイロットインナクラッチ板
42〜44 パイロットアウタクラッチ板
50 メインクラッチ
51 メインインナクラッチ板
52 メインアウタクラッチ板
60 ボールカム機構
C 回転軸
G 車両加速
L1,L2,L3,L11,L12,L13 曲線

Claims (1)

  1. 回転軸線上に相対回転自在に支持された外側回転部材と内側回転部材との間でトルク伝達を行うメインクラッチと、
    電磁コイルと、
    前記回転軸線の軸線方向に移動可能に設けられ前記電磁コイルの電磁力によって動作するアーマチャと、
    前記メインクラッチと前記アーマチャとの間に設けられ前記回転軸線の軸線方向に移動して前記メインクラッチを押圧する一方のカム部材を含み、前記外側回転部材と前記内側回転部材との回転差に基づくトルクを、前記メインクラッチを押圧する押圧力に変換する一対のカム部材と、
    前記アーマチャにより押圧されることで前記外側回転部材のトルクを前記一対のカム部材の他方のカム部材に伝達して前記外側回転部材と前記内側回転部材との回転差に基づくトルクを発生させるパイロットクラッチと、
    を有するカップリングを備えた駆動力伝達装置であって、
    前記パイロットクラッチのうちの前記アーマチャに押圧されるクラッチ部材または前記他方のカム部材には、前記アーマチャが前記回転軸線に対して傾くのを抑制するためのテーパ部または段差部が形成されていることを特徴とする駆動力伝達装置。
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