JP2007187244A - 回転伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁石を駆動源とする電磁クラッチ部によって湿式多板クラッチの締結および締結解除を制御するようにした回転伝達装置の組立て性の向上を図る。
【解決手段】外輪3と内輪5間に湿式多板クラッチ7を組込み、その湿式多板クラッチ7の軸方向一側に、電磁石13を駆動源とし、その電磁石13に対する通電と遮断とによって外輪3に取付けられたロータ12にアーマチュア11を吸着させる電磁クラッチ部10Aと、アーマチュア11の吸着時に外輪3の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチ7に負荷する軸力負荷部10Bを設ける。軸力負荷部10Bを、アーマチュア11に両側がテーパ面24aとされたカム突部24を形成し、カム突部24に適合するカム凹部25を設けた構成として、アーマチュア11およびプレッシャプレート21の組付けと共に軸力負荷部10Bが組立てられるようにして回転伝達装置の組立て性の向上を図る。
【選択図】図1

Description

この発明は、動力の伝達経路上において、動力の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関するものである。
FRベースの4輪駆動車において、補助駆動輪としての前輪に駆動力の伝達と遮断とを行なう回転伝達装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
上記回転伝達装置は、トランスミッションからの駆動力が入力される入力部材内に出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設けている。
ここで、クラッチ制御装置は、電磁クラッチ部と、その電磁クラッチ部の締結時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、上記電磁クラッチ部は、軸方向に移動可能なアーマチュアと、入力部材に取付けられて上記アーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向する電磁石とから成り、上記電磁石の電磁コイルに対する通電によりロータにアーマチュアを吸着して、入力部材とアーマチュアとを結合させるようにしている。
一方、軸力負荷部は、アーマチュアと湿式多板クラッチ間にプレッシャプレートを組込み、そのプレッシャプレートを出力部材に回り止めし、かつ軸方向に移動可能に支持し、上記プレッシャプレートとアーマチュアの対向面それぞれに中央から周方向両端に向けて溝深さが次第に浅くなるカム溝を設け、そのカム溝間にボールを組込み、上記プレッシャプレートに対するアーマチュアの相対回転によりプレッシャプレートを軸方向に移動させて湿式多板クラッチに軸力を負荷するようにしている。
特開2005−48788号公報
ところで、上記従来の回転伝達装置においては、湿式多板クラッチに軸力を負荷する軸力負荷部として、カム溝間にボールを組込んだボールカムを用いるようにしているため、組立て時に、アーマチュアのカム溝とプレッシャプレートのカム溝間にボールを組み入れる必要があり、しかもそのボールカムは複数設けられているため、組立てに非常に手間がかかるという問題があった。
また、組立て後において、複数のボールカムのそれぞれにボールが組込まれているかどうかを確認する必要があり、その確認にも手間がかかり、しかも、ボール自体が高価であり、コストが高いという問題があった。
この発明の課題は、上記のような回転伝達装置の組立て性の向上とコストの低減を図ることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、入力部材と出力部材を内外に配置して相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成る回転伝達装置において、前記軸力負荷部として、前記アーマチュアと出力部材に回り止めされて軸方向に移動可能なプレッシャプレートの対向面の一方に周方向の両側が相反する方向に傾斜するテーパ面とされたカム突部を形成し、他方にそのカム突部に適合するカム凹部を設けたカム機構を採用したのである。
上記の構成からなる回転伝達装置において、プレッシャプレートに対してアーマチュアが相対回転すると、カム突部とカム凹部が周方向に位相がずれてプレッシャプレートが軸方向に移動し、湿式多板クラッチに軸力を負荷することができ、上記従来のボールカムと同様の機能を発揮する。
上記のように、軸力負荷部として、カム突部とカム凹部からなるカム機構を採用したことにより、アーマチュアおよびプレッシャプレートの組付けによってカム機構が組立てられることになり、回転伝達装置の組立て性の向上を図ることができる。
また、ボールを採用しない部品点数の少ない簡単な構成であるため、コストの低減も図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ハウジング1は、一端に端壁2を有している。
ハウジング1内には、入力部材としての外輪3が組込まれている。外輪3はハウジング1の他端部内に組込まれた軸受4によって回転自在に支持されている。
外輪3の内側には出力部材としての内輪5が組込まれ、その内輪5と外輪3間に組込まれた軸受6によって両輪3、5は相対的に回転自在とされている。
外輪3と内輪5間には、湿式多板クラッチ7が組込まれている。湿式多板クラッチ7は、多数の入力側クラッチプレート8と多数の出力側クラッチプレート9とから成る。入力側クラッチプレート8と出力側クラッチプレート9は軸方向に交互に組込まれ、上記入力側クラッチプレート8は外輪3に対して回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されている。一方、出力側クラッチプレート9は内輪5に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されている。
入力側クラッチプレート8と出力側クラッチプレート9は、負荷される軸力により互に密着して結合状態となり、外輪3の回転を内輪5に伝達する。
湿式多板クラッチ7の軸方向一側には、その湿式多板クラッチ7の結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置10が設けられている。
クラッチ制御装置10は、電磁クラッチ部10Aと、その電磁クラッチ部10Aの締結時に外輪3の回転トルクを軸力に変換して湿式多板クラッチ7に負荷する軸力負荷部10Bとから成る。
電磁クラッチ部10Aは、アーマチュア11と、そのアーマチュア11の一側方に設けられたロータ12と、そのロータ12の一側方に設けられた電磁石13とから成る。
アーマチュア11は、内輪5に接続される図示省略した出力軸を中心として回転自在に支持され、かつ軸方向に移動自在とされている。
ロータ12は、外筒部12aおよび内筒部12bを有し、外筒部12aの外周には雄ねじ14が形成されている。ロータ12は外輪3の一端部内周に形成された雌ねじ15に対する雄ねじ14のねじ込みによって外輪3に固定され、上記雌ねじ15にねじ係合されたロックナット16の締付けによって弛み止めされている。ロータ12とアーマチュア11との間には微小なエアギャップ17が形成され、そのエアギャップ17はロータ12のねじ込み量を加減することによって調整し得るようになっている。ロータ12とアーマチュア11との間には、アーマチュア11をロータ12から離反する方向に付勢する離反ばね18が組込まれている。
電磁石13は、ロータ12の外筒部12aと内筒部12b間に組込まれている。この電磁石13は、電磁コイル13aと、その電磁コイル13aを支持し、ハウジング1によって支持されたコア13bとから成り、上記電磁コイル13aに対する通電により、コア13b、ロータ12およびアーマチュア11に磁束が流れてロータ12にアーマチュア11が吸着される。その吸着により外輪3にアーマチュア11が結合されて外輪3と共にアーマチュア11が回転する。
図1乃至図3に示すように、軸力負荷部10Bは、アーマチュア11と湿式多板クラッチ7との間にプレッシャプレート21を設け、そのプレッシャプレート21をスプライン機構22を介して内輪5に回り止めし、かつ軸方向に移動可能に支持し、上記プレッシャプレート21とアーマチュア11の対向面間にカム機構23を設けている。
ここで、カム機構23は、アーマチュア11のプレッシャプレート21に対する対向面に周方向の両側がテーパ面24aとされた複数のカム突部24を周方向に等間隔に設け、一方、プレッシャプレート21のアーマチュア11に対する対向面に上記カム突部24が適合するカム凹部25を形成し、プレシャプレート21に対するアーマチュア11の相対回転により、プレッシャプレート21を湿式多板クラッチ7に向けて移動させるようにしている。
なお、アーマチュア11にカム凹部を形成し、プレッシャプレート21にカム突部を設けるようにしてもよい。
実施の形態で示す回転伝達装置は上記の構造から成り、外輪3には入力軸を接続し、内輪5には出力軸を接続する。その入力軸および出力軸の接続のため、外輪3および内輪5の内周にスプライン歯30、31が設けられている。
図1は、電磁石13の電磁コイル13aに対して通電を遮断した状態を示し、湿式多板クラッチ7は結合解除状態とされている。このため、外輪3が回転しても、その回転は内輪5に伝達されず、外輪3のみがフリー回転する。
外輪3の回転状態において、電磁石13の電磁コイル13aに通電すると、コア13b、ロータ12およびアーマチュア11に磁束が流れてロータ12とアーマチュア11間に磁気吸引力が作用し、その磁気吸引力によりアーマチュア11がロータ12に吸着され、外輪3とアーマチュア11とが結合されて外輪3と共にアーマチュア11が回転する。
また、アーマチュア11はプレッシャプレート21に対して相対回転し、その相対回転によって、図5(ロ)に示すように、アーマチュア11に形成されたカム突部24とプレッシャプレート21に形成されたカム凹部25が周方向に位相がずれるため、プレッシャプレート21は湿式多板クラッチ7側に移動して、その湿式多板クラッチ7を軸方向に押圧し、その押圧によって図4に示すように、入力側クラッチプレート8と出力側クラッチプレート9が互に密着する。
このため、外輪3の回転は湿式多板クラッチ7を介して内輪5に伝達され、内輪5が外輪3と同方向に回転する。
ここで、プレッシャプレート21が湿式多板クラッチ7を軸方向に押圧するとき、その反力によってアーマチュア11がロータ12に押し付けられるため、一旦電磁クラッチ部10Aの締結が行なわれれば、その後の電磁コイル13aに流す電流を小さくしても、アーマチュア11は吸着状態に保持され、電流消費量の低減化を図ることができる。
外輪3から内輪5への回転トルクの伝達状態において、電磁コイル13aに対する通電を解除すると、アーマチュア11は吸着を解除される。その吸着解除時、離反ばね18がアーマチュア11をプレッシャプレート21に向けて押圧すると共に、プレッシャプレート21は湿式多板クラッチ7から押圧されるため、カム突部24の両側のテーパ面24aがカム凹部25の両側のテーパ面を押圧する作用により、アーマチュア11とプレッシャプレート21が相対回転して、図5(イ)に示すように、カム突部24がカム凹部25に嵌合する中立位置に戻される。
このため、湿式多板クラッチ7への軸力の負荷は解除されると共に、湿式多板クラッチ7は締結解除状態となり、外輪3から内輪5への回転トルクの伝達が遮断される。
実施の形態で示すように、軸力負荷部10Bとして、アーマチュア11に一体に形成されたカム突部24とプレッシャプレート21に形成されたカム凹部25からなるカム機構23を採用したことにより、アーマチュア11およびプレッシャプレート21の組込みによってカム機構23を組立てることができ、回転伝達装置の組立て性の向上を図ることができる。
また、ボールを採用しない部品点数の少ない簡単な構成であるため、コストの低減も図ることができる。
この発明に係る回転伝達装置の実施の形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 アーマチュアとプレッシャプレートを示す分解斜視図 湿式多板クラッチに軸力を負荷した状態の断面図 (イ)は軸力負荷部を示す断面図、(ロ)は軸力発生時の状態を示す断面図
符号の説明
1 ハウジング
3 外輪(入力部材)
5 内輪(出力部材)
7 湿式多板クラッチ
10 クラッチ制御装置
10A 電磁クラッチ部
10B 軸力負荷部
11 アーマチュア
12 ロータ
13 電磁石
21 プレッシャプレート
24 カム突部
25 カム凹部

Claims (1)

  1. 入力部材と出力部材を内外に配置して相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成る回転伝達装置において、
    前記軸力負荷部が、前記アーマチュアと出力部材に回り止めされて軸方向に移動可能なプレッシャプレートの対向面の一方に周方向の両側が相反する方向に傾斜するテーパ面とされたカム突部を形成し、他方にそのカム突部に適合するカム凹部を設けた構成から成ることを特徴とする回転伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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