JP2007064359A - 回転伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁石を駆動源とする電磁クラッチ部と、その電磁クラッチ部の締結により軸力が発生する軸力負荷部とを有するクラッチ制御装置によって外輪と内輪とを結合する湿式多板クラッチを制御し、その湿式多板クラッチや電磁クラッチ部、および軸力負荷部をハウジング内に封入されたオイルで潤滑するようにした回転伝達装置の組立ての容易化を図ることである。
【解決手段】ハウジング1内に外輪3を回転自在に設け、その外輪3とその内側に組込まれた内輪8間に湿式多板クラッチ20を組込む。湿式多板クラッチ20の軸方向一側に、その湿式多板クラッチ20の結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置30を設ける。ハウジング1の外周一側に給油口50を形成し、回転伝達装置の組立て後に、給油口50から外輪3内に潤滑用のオイルを供給し得るようにして回転伝達装置の組立ての容易化を図る。
【選択図】図1
【解決手段】ハウジング1内に外輪3を回転自在に設け、その外輪3とその内側に組込まれた内輪8間に湿式多板クラッチ20を組込む。湿式多板クラッチ20の軸方向一側に、その湿式多板クラッチ20の結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置30を設ける。ハウジング1の外周一側に給油口50を形成し、回転伝達装置の組立て後に、給油口50から外輪3内に潤滑用のオイルを供給し得るようにして回転伝達装置の組立ての容易化を図る。
【選択図】図1
Description
この発明は、動力の伝達経路上において、動力の伝達と遮断の切換えに用いられる回転伝達装置に関するものである。
FRベースの4輪駆動車において、補助駆動輪としての前輪に駆動力の伝達と遮断とを行なう回転伝達装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
上記回転伝達装置は、トランスミッションからの駆動力が入力される入力部材内に出力部材を組込んで相対的に回転自在に支持し、その入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設けている。
ここで、クラッチ制御装置は、電磁クラッチ部と、その電磁クラッチ部の締結時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、上記電磁クラッチ部は、入力部材の内径面に案内されて軸方向に移動可能なアーマチュアと、入力部材に取付けられて上記アーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向する電磁石とから成り、上記電磁石の電磁コイルに対する通電によりロータにアーマチュアを吸着して、入力部材とアーマチュアとを結合させるようにしている。
一方、軸力負荷部は、アーマチュアと湿式多板クラッチ間にプレッシャプレートを組込み、そのプレッシャプレートを出力部材に回り止めし、かつ軸方向に移動可能に支持し、上記プレッシャプレートとアーマチュアの対向面それぞれに中央から周方向両端に向けて溝深さが次第に浅くなるカム溝を設け、そのカム溝間にボールを組込み、上記プレッシャプレートに対するアーマチュアの相対回転によりプレッシャプレートを軸方向に移動させて湿式多板クラッチに軸力を負荷するようにしている。
上記回転伝達装置においては、電磁石に対する通電により電磁クラッチ部をONにすると軸力負荷部に軸力(軸方向推力)が発生し、その軸力により湿式多板クラッチが結合状態とされると共に、湿式多板クラッチに負荷される軸力の反力によりアーマチュアがロータに押し付けられるため、僅かな電磁クラッチトルクでも湿式多板クラッチを結合状態(ロック状態)に維持できるという特徴を有する。
特開2005−48788号公報
ところで、上記従来の回転伝達装置においては、ハウジング内に封入されたオイルによって湿式多板クラッチや電磁クラッチ部および軸力負荷部の各接触部を潤滑するようにしているが、オイル供給口が無いため、回転伝達装置の組立て時にハウジング内にオイルを封入する作業が必要となり、回転伝達装置の組立てに非常に手間がかかると共に、オイル交換にも時間を要し、メンテナンスが困難であるという不都合がある。
また、車両に対する回転伝達装置の組付け後はオイルの交換時機を判断することができないため、オイルの劣化からクラッチの応答性が低下したり、あるいは、摩耗等により発生した金属粉の噛み込みによって接触部が損傷して、クラッチの性能や寿命を低下させ、さらには、軸力負荷部に金属粉が噛み込んだ際に、その軸力負荷部が作動して湿式多板クラッチが意図せずにロックする可能性が懸念される。
また、上記のような回転伝達装置はディファレンシャルに装着されて2輪駆動と4輪駆動の切換え装置として使用されることが多く、高速走行時に湿式多板クラッチを結合して2輪駆動から4輪駆動への動力の切換えが行なわれると、係合ショックが発生して搭乗者に危険がおよぶ可能性がある。その危険防止対策には、入力部材の回転数を知った上で2輪駆動から4輪駆動の切換えを行なうことが有効であるが、従来の回転伝達装置においては、回転速度検出手段を有していないため、上記危険を回避することができない。
この発明の課題は、上記のような回転伝達装置の組立ておよびメンテナンスの容易化を図ることである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、固定の配置とされるハウジング内に入力部材を回転自在に設け、その入力部材の内側に出力部材を回転自在に設け、前記入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、前記軸力負荷部、前記湿式多板クラッチおよび電磁クラッチの各接触部をハウジング内に封入されたオイルで潤滑するようにした回転伝達装置において、前記ハウジングの外周一部に栓体の取付けによって密閉される給油口を設けた構成を採用したのである。
ここで、前記給油口に、入力部材の回転速度を検出する回転センサを取付けて給油口を密閉し、前記入力部材の外周に回転センサとでその入力部材の回転速度を検出するセンサロータ部を設けることによって入力部材の回転速度を検出することができるため、入力部材の回転速度を知った上で湿式多板クラッチの切換え操作を行なうことが可能となる。このため、係合ショックを発生させることなく湿式多板クラッチを結合状態に切換えることが可能となり、安全性の向上を図ることができる。
なお、前記センサロータ部は、多数の磁性歯を周方向に等間隔に設けたものであってもよく、あるいは、+極と−極を周方向に交互に設けたものであってもよい。
この発明に係る回転伝達装置において、給油口を、その内周上部がハウジングの取付け状態で入力部材の回転中心を通る水平面と一致する状態を下限位置として、それより上位に設けることにより、給油作業の容易化を図ることができる。また、給油口の内周上部が入力部材の回転中心を通る水平面上に位置するよう給油口を設けることによって、給油の際に油面が入力部材の回転中心近くに位置する適量のオイルを常に確保することができるため、オイル量の管理の容易化を図ることができる。
上記のように、ハウジングの外周一部に給油口を設けることによって、回転伝達装置の組立て後にオイルを注入することができるため、回転伝達装置の組立ての容易化を図ることができる。また、給油口からオイルの交換時機を判別することができると共に、劣化したオイルや摩耗等により発生した金属粉が混入するオイルを新しいオイルと簡単に交換することができ、メンテナンスの容易化を図ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、静止部材としてのハウジング1は、一端に端壁2を有している。
ハウジング1内には、入力部材としての外輪3が組込まれている。外輪3はハウジング1の他端部内に組込まれた軸受4によって回転自在に支持されている。軸受4として、シール軸受が採用され、その軸受4によってハウジング1の内径面と外輪3の外径面間に形成された環状空間5の開口端が密閉されている。
なお、ハウジング1の開口端部内にシール部材を組込み、そのシール部材によって環状空間5の開口端を密閉してよい。
外輪3の端部内には入力軸6が挿入され、その入力軸6と外輪3はセレーション7によって回り止めされている。
外輪3の内側には出力部材としての内輪8が組込まれ、その内輪8と外輪3間に組込まれた軸受9によって両輪3、8は相対的に回転自在とされている。軸受9としてシール軸受が採用され、その軸受9によって外輪3の内径面と内輪8の外径面端部間が密閉されている。
内輪8の内側には出力軸10が挿入され、その出力軸10と内輪8はセレーション11により回り止めされている。
出力軸10は、ハウジング1の端壁2に形成された軸挿入孔12内に挿通されている。軸挿入孔12は外側端に軸受嵌合孔13を有し、その軸受嵌合孔13内に組込まれた軸受14によって出力軸10は回転自在に支持されている。
また、軸挿入孔12の内側端にシール嵌合孔15が形成され、そのシール嵌合孔15内に圧入されたシール部材16は出力軸10の外径面に弾性接触して、外輪3内に封入されたオイルが軸挿入孔12から漏洩するのを防止している。一方、内輪8の端部内にはシール部材17が組込まれ、そのシール部材17の内径部は出力軸10の先端部外径面に弾性接触して、外輪3内のオイルが内輪8内から外部に漏洩するのを防止している。
外輪3と内輪8間には、湿式多板クラッチ20が組込まれている。湿式多板クラッチ20は、多数の入力側クラッチプレート21と多数の出力側クラッチプレート22とから成る。入力側クラッチプレート21と出力側クラッチプレート22は軸方向に交互に組込まれ、上記入力側クラッチプレート21は外輪3に対して回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されている。一方、出力側クラッチプレート22は内輪8に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されている。
入力側クラッチプレート21と出力側クラッチプレート22は、負荷される軸力により互に密着して結合状態となり、外輪3の回転を内輪8に伝達する。
湿式多板クラッチ20の軸方向一側には、その湿式多板クラッチ20の結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置30が設けられている。
クラッチ制御装置30は、電磁クラッチ部30Aと、その電磁クラッチ部30Aの締結時に外輪3の回転トルクを軸力に変換して湿式多板クラッチ20に負荷する軸力負荷部30Bとから成る。
電磁クラッチ部30Aは、アーマチュア31と、そのアーマチュア31の一側方に設けられたロータ32と、そのロータ32の一側方に設けられた電磁石33とから成る。
アーマチュア31は、内輪8に接続される図示省略した出力軸10を中心にして回転自在に支持され、かつ軸方向に移動自在とされている。
ロータ32は、外筒部32aおよび内筒部32bを有し、外筒部32aの外周には雄ねじ34が形成されている。ロータ32は外輪3の一端部内周に形成された雌ねじ35に対する雄ねじ34のねじ込みによって外輪3に固定され、上記雌ねじ35にねじ係合されたロックナット36の締付けによって弛み止めされている。ロータ32とアーマチュア31との間には微小なエアギャップ37が形成され、そのエアギャップ37はロータ32のねじ込み量を加減することによって調整し得るようになっている。ロータ32とアーマチュア31との間には、アーマチュア31をロータ32から離反する方向に付勢する離反ばね38が組込まれている。
電磁石33は、ロータ32の外筒部32aと内筒部32b間に組込まれている。この電磁石33は、電磁コイル33aと、その電磁コイル33aを支持し、ハウジング1によって支持されたコア33bとから成り、上記電磁コイル33aに対する通電により、コア33b、ロータ32およびアーマチュア31に磁束が流れてロータ32にアーマチュア31が吸着される。その吸着により外輪3にアーマチュア31が結合されて外輪3と共にアーマチュア31が回転する。
図1乃至図3に示すように、軸力負荷部30Bは、アーマチュア31と湿式多板クラッチ20との間にプレッシャプレート41を設け、そのプレッシャプレート41を内輪8に回り止めし、かつ軸方向に移動可能に支持し、上記プレッシャプレート41とアーマチュア31の対向面間にボールカム42を設けている。ここで、ボールカム42は、プレッシャプレート41とアーマチュア31の対向面それぞれに中央から周方向両端に至るに従って溝深さが次第に浅くなるカム溝42a、42bを設け、そのカム溝42a、42b間にボール43を組込んだ構成とされ、上記プレッシャプレート41に対するアーマチュア31の相対回転により、プレッシャプレート41を湿式多板クラッチ20に向けて移動させて湿式多板クラッチ20を軸方向に押すようにしている。
外輪3の内部に封入されたオイルは湿式多板クラッチ20の入力側クラッチプレート21と出力側クラッチプレート22の接触部、電磁クラッチ部30Aのロータ32とアーマチュア31の接触部および軸力負荷部30Bのボールカム42の接触部を潤滑する。
上記オイルは、図1および図4に示すように、ハウジング1の側部に形成された給油口50から給油される。
給油口50には回転センサ51が着脱自在に取付けられている。回転センサ51は栓体としての機能も発揮し、その回転センサ51の取付けによって給油口50は密閉される。回転センサ51の取付けに際し、その回転センサ51を板状のセンサホルダ51aで支持し、そのセンサホルダ51aをハウジング1の外周にねじ止めしている。なお、給油口50は栓体の取付けにより密閉してもよい。
外輪3の外周には、上記回転センサ51とで回転速度検出手段を形成するセンサロータ部52が設けられている。センサロータ部52は、外輪3の外周に等間隔に設けられた多数の磁性歯52aから成り、各磁性歯52aが回転センサ51の位置を通過すると、回転センサ51からパルスが出力され、そのパルス数から外輪3の回転速度が検出される。
なお、磁性歯52aに代えて、外輪3の外周に+極と−極を周方向に交互に設けてセンサロータ部52を形成してもよい。
実施の形態で示す回転伝達装置は上記の構造から成り、図1は、電磁石33の電磁コイル33aに対して通電を遮断した状態を示し、湿式多板クラッチ20は結合解除状態とされている。このため、外輪3が回転しても、その回転は内輪8に伝達されず、外輪3のみがフリー回転する。
外輪3の回転状態において、電磁石33の電磁コイル33aに通電すると、コア33b、ロータ32およびアーマチュア31に磁束が流れてロータ32とアーマチュア31間に磁気吸引力が作用し、その磁気吸引力によりアーマチュア31がロータ32に吸着され、外輪3とアーマチュア31とが結合されて外輪3と共にアーマチュア31が回転する。
また、アーマチュア31はプレッシャプレート41に対して相対回転し、その相対回転によって、図3(II)に示すように、アーマチュア31に形成されたカム溝42bとプレッシャプレート41に形成されたカム溝42aが周方向に位相がずれるため、プレッシャプレート41は湿式多板クラッチ20側に移動して、その湿式多板クラッチ20を軸方向に押圧する。その押圧によって入力側クラッチプレート21と出力側クラッチプレート22が互に密着する。
このため、外輪3の回転は湿式多板クラッチ20を介して内輪8に伝達され、内輪8が外輪3と同方向に回転する。
ここで、プレッシャプレート41が湿式多板クラッチ20を軸方向に押圧するとき、その反力によってアーマチュア31がロータ32に押し付けられるため、一旦電磁クラッチ部30Aの締結が行なわれれば、その後の電磁コイル33aに流す電流を小さくしても、アーマチュア31は吸着状態に保持され、電流消費量の低減化を図ることができる。
外輪3から内輪8への回転トルクの伝達状態において、電磁コイル33aに対する通電を解除すると、アーマチュア31は吸着を解除される。その吸着解除時、離反ばね38がアーマチュア31をプレッシャプレート41に向けて押圧すると共に、プレッシャプレート41は湿式多板クラッチ20から押圧されるため、カム溝42a、42bがボール43を押圧する作用により、アーマチュア31とプレッシャプレート41が相対回転して、ボール43はカム溝42a、42bの中央に配置される中立位置に戻される(図3(I))。
このため、湿式多板クラッチ20への軸力の負荷は解除されると共に、湿式多板クラッチ20は締結解除状態となり、外輪3から内輪8への回転トルクの伝達が遮断される。
外輪3のフリー回転状態において、湿式多板クラッチ20、電磁クラッチ部30Aおよび軸力負荷部30Bの各接触部はハウジング1内に封入されたオイルによって潤滑される。
ここで、オイルが回転伝達装置の組立て時にハウジング1内に封入される構成であると、回転伝達装置の組立てに手間がかかる。しかしながら、実施の形態では、ハウジング1に給油口50を形成しているため、回転伝達装置の組立て後に上記給油口50から外輪3内にオイルを供給することができ、回転伝達装置の組立ての容易化を図ることができる。
また、ハウジング1に給油口50を形成したことにより、その給油口50からオイルの劣化状態を判断することができると共に、劣化したオイルや摩耗等により発生した金属粉が混入するオイルを新しいオイルと簡単に交換することができ、メンテナンスの容易化を図ることができる。
ここで、図4に示すように、給油口50の中心が外輪3の回転中心Oを通る水平面上に位置するよう給油口50を設け、あるいは、図5に示すように、給油口50の内周上部が外輪3の回転中心Oを通る水平面と一致するように給油口50を設け、さらに、図6に示すように、上記水平面より上側に給油口50を形成することにより、給油作業を簡単に行なうことができる。
外輪3内に対するオイルの封入量が必要以上に多くなり過ぎると、そのオイルは回転抵抗となり、また、湿式多板クラッチ20の結合時に、入力側クラッチプレート21と出力側クラッチプレート22間にオイルが噛み込んで滑りが生じるため、オイルの封入量は、外輪3の回転中心Oを通る水平面よりやや下方の位置に油面が位置する程度が好ましい。
図5に示すように、給油口50の内周上部が外輪3の回転中心Oを通る水平面とほぼ一致する位置に給油口50を設けることによって、給油の際に過剰なオイルは給油口50からオーバーフローするため、適切な量のオイルを外輪3内に確保することができ、オイル量の管理の容易化を図ることができる。
また、給油口50を利用して回転センサ51を取付け、外輪3の外周にセンサロータ部52を設けることによって、外輪3の回転速度を検出することができる。このため、外輪3の回転速度を知った上で湿式多板クラッチ20を結合することが可能となり、係合ショックを発生させるとことなく湿式多板クラッチ20を結合状態とすることができる。
また、回転センサ51の取付けに給油口50を利用することによって、回転速度検出手段を別途設ける必要がなくなり、省スペース化を図ることができる。
なお、回転センサ51による回転数信号は車速や入力部材の速度に利用されており、回転センサの種類は問わない。
1 ハウジング
3 外輪(入力部材)
8 内輪(出力部材)
20 湿式多板クラッチ
30 クラッチ制御装置
30A 電磁クラッチ部
30B 軸力負荷部
31 アーマチュア
32 ロータ
33 電磁石
50 給油口
51 回転センサ
52 センサロータ部
3 外輪(入力部材)
8 内輪(出力部材)
20 湿式多板クラッチ
30 クラッチ制御装置
30A 電磁クラッチ部
30B 軸力負荷部
31 アーマチュア
32 ロータ
33 電磁石
50 給油口
51 回転センサ
52 センサロータ部
Claims (3)
- 固定の配置とされるハウジング内に入力部材を回転自在に設け、その入力部材の内側に出力部材を回転自在に設け、前記入力部材と出力部材間に、負荷される軸力によって入力部材と出力部材とを結合する湿式多板クラッチを組込み、その湿式多板クラッチの軸方向一側に、その湿式多板クラッチの結合および結合解除を制御するクラッチ制御装置を設け、そのクラッチ制御装置が、電磁石に対する通電によって入力部材に取付けられたロータにアーマチュアを吸着させる電磁クラッチ部と、前記アーマチュアの吸着時に入力部材の回転トルクを軸力に変換して、その軸力を湿式多板クラッチに負荷する軸力負荷部とから成り、前記軸力負荷部、前記湿式多板クラッチおよび電磁クラッチの各接触部をハウジング内に封入されたオイルで潤滑するようにした回転伝達装置において、
前記ハウジングの外周一部に栓体の取付けによって密閉される給油口を設けたことを特徴とする回転伝達装置。 - 前記給油口に、入力部材の回転速度を検出する回転センサを取付けて給油口を密閉し、前記入力部材の外周に回転センサとでその入力部材の回転速度を検出するセンサロータ部を設けた請求項1に記載の回転伝達装置。
- 前記給油口を、その内周上部がハウジングの取付け状態で入力部材の回転中心を通る水平面上に一致する状態を下限位置としてそれより上位に設けた請求項1又は2に記載の回転伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005251204A JP2007064359A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 回転伝達装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005251204A JP2007064359A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 回転伝達装置 |
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JP2005251204A Pending JP2007064359A (ja) | 2005-08-31 | 2005-08-31 | 回転伝達装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2196698A3 (de) * | 2008-12-15 | 2012-03-07 | ZF Friedrichshafen AG | Getriebeschaltelement |
CN113544399A (zh) * | 2019-03-08 | 2021-10-22 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 湿式离合器摩擦板 |
-
2005
- 2005-08-31 JP JP2005251204A patent/JP2007064359A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2196698A3 (de) * | 2008-12-15 | 2012-03-07 | ZF Friedrichshafen AG | Getriebeschaltelement |
CN113544399A (zh) * | 2019-03-08 | 2021-10-22 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 湿式离合器摩擦板 |
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