JP2014518243A - ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールエーテルおよび直接染料および/または酸化染料を含む、脂肪物質に富んだ化粧用組成物、染色方法、ならびにデバイス - Google Patents

ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールエーテルおよび直接染料および/または酸化染料を含む、脂肪物質に富んだ化粧用組成物、染色方法、ならびにデバイス Download PDF

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Abstract

本発明の主題は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色するための組成物であり、この組成物は、
i)少なくとも1つの、式(I)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル
R-(O-Alk)n-O-R'(I)
ならびにその光学異性体および幾何異性体
[式(I)中、
- Rは、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、
- R'は、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、これは、ヒドロキシル基によって置換されていてもよく、
- nは、両端を含み1〜約100の整数であり、
- Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどの、直鎖または分岐、好ましくは直鎖の(C1〜C6)アルキレン基を表す]、
ii)少なくとも1つの脂肪物質、
iii)場合によっては、i)以外の少なくとも1つの界面活性剤、
iv)少なくとも1つの直接染料および/または少なくとも1つの酸化染料、
i)場合によっては、少なくとも1つの塩基性化剤、
vi)場合によっては、少なくとも1つの化学的酸化剤
を含み、この組成物の脂肪物質含量は、組成物の総重量に対して合計で少なくとも25重量%である。
本発明はまた、この組成物を使用する方法、および前記方法を使用するのに適した多区画デバイスに関する。

Description

本発明の主題は、i)少なくとも1つの、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル、ii)少なくとも1つの脂肪物質、iii)場合によっては、i)以外の少なくとも1つの追加の非イオン性界面活性剤、iv)少なくとも1つの直接染料および/または少なくとも1つの酸化染料、v)場合によっては、少なくとも1つの塩基性化剤、ならびにvi)場合によっては、少なくとも1つの化学的酸化剤を含む、ケラチン繊維を染色するための組成物であり、この組成物の脂肪物質含量は、組成物の総重量に対して合計で少なくとも30重量%である。
本発明はまた、この組成物を使用する染色方法、およびこの組成物を使用するのに適した多区画デバイスに関する。
毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色する方法の中でも、酸化染色または永久染色を挙げることができる。より具体的には、この染色形態は、1つまたは複数の酸化染料、通常は1つまたは複数の酸化ベースを、場合によっては1つまたは複数のカプラーと併用する。
一般に、酸化ベースは、オルト-またはパラ-フェニレンジアミン、オルト-またはパラ-アミノフェノール、および複素環式化合物から選択される。これらの酸化ベースは、無色または薄色化合物であるが、これらを酸化用生成物と組み合わせると、有色の実体を得ることができる。
これらの酸化ベースによって得られる色調は、これらの酸化ベースを、特に、芳香族メタ-ジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、およびインドール化合物などの特定の複素環式化合物から選択される1つまたは複数のカプラーと組み合わせることによってしばしば変わる。
酸化ベースおよびカプラーとして使用される分子は多様であるため、豊富な色彩パレットを得ることができる。
これらの組成物に、繊維と親和性を有する有色および着色分子である直接染料を添加することも可能である。一般に使用される直接染料は、ニトロベンゼン、アントラキノン、ニトロピリジン、アゾ、メチン、アゾメチン、キサンテン、アクリジン、アジンおよびトリアリールメタン直接染料から選択される。このような化合物の存在により、得られる呈色を色彩によりさらに豊かにすることができ、または得られる呈色の色度を増大することができる。
したがって、酸化染色方法は、これらの染色組成物を、圧倒的に多くの場合にアルカリ性pH条件下で、少なくとも1つの酸化剤、一般には過酸化水素を含む組成物と併用することにある。この酸化剤の役割は、酸化染料同士の酸化縮合反応によって呈色をもたらすことである。
毛髪は、前述のものなどの直接染料だけを使用して着色することもできる。この直接染色は、酸性、中性またはアルカリ性pHで、酸化剤の存在下で、または酸化剤なしに実施することができる。
さらに染色は、直接染色であろうと酸化染色であろうと一定数の要件を満たさなければならない。したがって染色は、毒性上の欠点を有しておらず、所望の色調をもたらすことができ、光、悪天候、洗浄、パーマネント、発汗および摩擦などの外的攻撃要因に対して良好な耐性を示さなければならない。
また染色方法は、白色毛髪をカバーし、できるだけ非選択的な呈色および色調を得ることができなければならず、すなわち一般に毛髪の先端から根元まで感作が異なる(すなわち損傷度が異なる)領域を含む全く同一のケラチン繊維に沿って生じ得る色差を最小限に抑えることができなければならない。
また、染色方法で使用される組成物は、良好な混合特性およびケラチン繊維に対する適用特性、特に、適用されたときに顔面、頭皮、または染色を企図する領域以外に流れないように、良好なレオロジー特性を有していなければならない。
また、エマルジョン形態の組成物は、特に「相分離」に関して安定でなければならず、すなわち片側が有機相となり、もう一方の側が水相となる二相に戻ってはならない。ここで、直接エマルジョン形態の組成物が、油を豊富に含有すると、すなわち組成物の総重量に対して25重量%を超える油を含むと、特に高温でエマルジョンの不安定性がしばしば増大する。
毛髪を明るく染色する分野では、染色特性を改善するために、例えば補助剤を使用するなどの多くの試みが行われてきた。しかし、これらの補助剤は、染色組成物の他の特性を損なうことなくこれらの組成物の染色特性を改善しなければならないため、選択が困難である。特に、これらの補助剤は、酸化媒体が用いられる際のケラチン繊維の明色化特性、および呈色を適用する特性を損なってはならない。
欧州特許第1 106 167号は、染料に加えて、ポリオキシエチレン化脂肪アルコールの長鎖エーテルに由来する非イオン性化合物を含む酸化染色組成物を記載している。これらの組成物は、特に、毛髪上で落ちつかせる間の粘度および粘度安定性に関して、既存の組成物を上回る改善を示した。
特に、呈色の取込みの改善および色のより良好な均一性といった結果に関して、さらにより効率的な呈色を得るための研究が進行中である。また、特に、毛髪の上部でも分布しやすく、すすぎによって除去しやすいことに関して、使用上の質が改善された組成物を得るための研究も進行中である。
欧州特許第1 106 167号 米国特許第A-4 874 554号 米国特許第A-4 137 180号 国際公開第95/15144号 欧州特許第850636号 仏国特許第2788433号 欧州特許第920856号 国際公開第99/48465号 仏国特許第2757385号 欧州特許第85/0637号 欧州特許第91/8053号 国際公開第97/44004号 仏国特許第2570946号 仏国特許第2285851号 ドイツ特許第2538363号 仏国特許第2189006号 仏国特許第1560664号 仏国特許第1540423号 仏国特許第1567219号 仏国特許第1516943号 仏国特許第1221122号 ドイツ特許第4220388号 ドイツ特許第4137005号 国際公開第01/66646号 米国特許第5708151号 国際公開第95/01772号 国際公開第515144号 英国特許第1195386号 米国特許第3524842号 米国特許第5879413号 欧州特許第1062940号 欧州特許第1133976号 英国特許第738585号 ドイツ特許第2527638号 仏国特許第2275462号 英国特許第1974-27645号 欧州特許第714 954号 米国特許第5 888 252号 欧州特許第1 133 975号 国際公開第03/029 359号 欧州特許第860 636号 英国特許第1 026 978号 英国特許第1 153 196号 フランス特許第2 801 308号 ドイツ特許第2359399号 日本国特許第88-169571号 日本国特許第05-63124号 欧州特許第0 770 375号 国際公開第96/15765号 ドイツ特許第3 843 892号 ドイツ特許第4 133 957号 国際公開第94/08969号 国際公開第94/08970号 フランス特許第A-2 733 749号 ドイツ特許第195 43 988号 欧州特許第A-337 354号 フランス特許第2 270 846号 フランス特許第2 383 660号 フランス特許第2 598 611号 フランス特許第2 470 596号 フランス特許第2 519 863号 フランス特許第2 505 348号 フランス特許第2 542 997号 欧州特許第A-080 976号 フランス特許第2 077 143号 フランス特許第2 393 573号 フランス特許第1 492 597号 米国特許第4 131 576号 米国特許第3 589 578号 米国特許第4 031 307号 フランス特許第2 162 025号 フランス特許第2 280 361号 フランス特許第2 252 840号 フランス特許第2 368 508号 フランス特許第1 583 363号 米国特許第3 227 615号 米国特許第2 961 347号 フランス特許第2 080 759号 フランス特許第2 190 406号 フランス特許第2320330号 フランス特許第2316271号 フランス特許第2336434号 フランス特許第2413907号 米国特許第2273780号 米国特許第2375853号 米国特許第2388614号 米国特許第2454547号 米国特許第3206462号 米国特許第2261002号 米国特許第2271378号 米国特許第3874870号 米国特許第4001432号 米国特許第3929990号 米国特許第3966904号 米国特許第4005193号 米国特許第4025617号 米国特許第4025627号 米国特許第4025653号 米国特許第4026945号 米国特許第4027020号 欧州特許第A-122 324号 米国特許第4 157 388号 米国特許第4 390 689号 米国特許第4 702 906号 米国特許第4 719 282号
Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Press Cosmetics and Toiletries、第91巻、Jan. 76、27〜32頁、Todd & Byers、「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」 CTFA一覧、第5版、1993年 M.R. Porterによる「Handbook of Surfactants」、Blackie & Son刊行(Glasgow and London)、1991年、116〜178頁 Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、「Dyes, Azo」、J. Wiley & Sons、2010/04/19最新版 K. Venkataramanによる百科事典「The Chemistry of Synthetic Dyes」、1952年、Academic Press、第1〜7巻 「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」の章「Dyes and Dye Intermediates」、1993年、Wiley and Sons 「Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry」、第7版、Wiley and Sons Acta Histochem. (1978年)、61(1)、48〜52頁 Tsitologiya(1968年)、10(3)、403〜5頁 Zh. Obshch. Khim. (1970年)、40(1)、195〜202頁 Ann. Chim.(Rome)(1975年)、65(5-6)、305〜14頁 Journal of the Chinese Chemical Society(Taipei)(1998年)、45(1)、209〜211頁 Rev. Roum. Chim. (1988年)、33(4)、377〜83頁 Text. Res. J. (1984年)、54(2)、105〜7頁 Chim. Ind.(Milan)(1974年)、56(9)、600〜3頁 Khim. Tekhnol.(1979年)、22(5)、548〜53頁 Ger. Monatsh. Chem. (1975年)、106(3)、643〜8頁 MRL Bull. Res. Dev. (1992年)、6(2)、21〜7頁 Lihua Jianyan、Huaxue Fence (1993年)、29(4)、233〜4頁 Dyes Pigm. (1992年)、19(1)、69〜79頁 Dyes Pigm. (1989年)、11(3)、163〜72頁 ハンドブック「A Guide to Fluorescent Probes and Labeling Technologies」、第10版、Molecular Probes/Invitrogen -Oregon 2005年(インターネット閲覧版または過去の刊行版) CTFA(第6版、1995年)
本発明の目的は、従来技術の欠点がない、ケラチン繊維を染色するための新規な方法を得ることである。
より具体的には、本発明の目的は、適切な場合には、所望の明色化を達成することを可能にし、使用し適用しやすく、特に混合物が流れず、適用箇所に局所的にしっかり留まるように改善された染色特性を示す、ケラチン繊維を染色するのに利用可能な組成物および方法を生成することである。用語「改善された染色特性」は、特に、染色力/強度および/または染色結果の均一性の改善を意味する。
これらの目的および他の目的も本発明によって実現され、したがって本発明の主題は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色するための組成物であり、この組成物は、
i)少なくとも1つの、式(I)などのポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル
R-(O-Alk)n-O-R'(I)
[式(I)中、
Rは、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、
R'は、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、これは、特にヒドロキシル基によって置換されていてもよく、
nは、両端を含み1〜約100の整数であり、
Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどの、直鎖または分岐、好ましくは直鎖の(C1〜C6)アルキレン基を表す]、
ii)少なくとも1つの脂肪物質、
iii)場合によっては、i)以外の少なくとも1つの界面活性剤、
iv)少なくとも1つの直接染料および/または少なくとも1つの酸化染料、
v)場合によっては、少なくとも1つの塩基性化剤、
vi)場合によっては、少なくとも1つの化学的酸化剤
を含み、この組成物の脂肪物質含量は、組成物の総重量に対して合計で少なくとも25重量%である。
本発明の別の主題は、少なくとも1つの化学的酸化剤を含むまたは含まない本発明の組成物を使用する染色方法、および本発明の組成物を使用することを可能にする多区画デバイスである。
したがって、本発明の染色組成物を使用することにより、強力で強烈な色度の、かつ/または選択性の低い呈色、すなわち繊維に沿って均一な呈色が得られる。また、本発明の染色方法は、ケラチン繊維の毛根を、特に前記繊維の根元から3センチメートルまでを特に十分にカバーすることを可能にする。さらに、繊維を処理した後に得られる色は、特に光に対して安定性を維持する。
本発明はまた、直接染料、酸化染料および/または酸化剤などの本発明の活性剤の量を低減することを可能にする。
さらに、本発明の方法は、毛髪への適用中または調製中の悪臭が少ない配合物を使用する。
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明および実施例を読むことにより、より明らかになろう。
本発明の目的では、別段指定されない限り、以下の通りである。
- ある範囲の値の限界値は、この範囲に含まれる。
- 本発明の方法によって処理されるヒトのケラチン繊維は、好ましくは毛髪である。
- ある範囲の濃度に対する表現「両端を含み」は、その範囲の限界値が、定義した範囲に含まれることを意味する。
- 表現「少なくとも1つの」成分は、表現「1つまたは複数の」成分と等価である。
- 用語「酸化剤」または「化学的酸化剤」は、本発明によれば、大気中酸素以外の酸化作用物質を意味する。
- 用語「直接エマルジョン」は、2つの互いに不混和性の液体物質の、微視的には不均質であり、巨視的には均質な水中油(O/W)タイプの混合物を意味する。エマルジョンは、水相中に分散した油相から構成されている。
- したがって本発明の目的では、用語「エマルジョン」は、真のエマルジョンを意味し、これは、真のエマルジョンとは異なる熱力学的に安定な系であるマイクロエマルジョンとは区別されるべきである。本発明のエマルジョンの分散相の液滴サイズは、好ましくは10nm〜100μm、好ましくは200nm〜50μmである。これは、平均直径D(3.2)であり、特にレーザー寸法測定器を使用して測定することができる。直接エマルジョンは、当業者に周知の標準のエマルジョン調製方法によって調製することができる。
- 「アルキレン鎖」は、飽和非環式の二価C1〜C20炭化水素鎖、特に鎖が直鎖である場合にはC1〜C6炭化水素鎖、より具体的にはC1〜C2炭化水素鎖を表す。
- 「飽和または不飽和の二価C10〜C30炭化水素鎖」は、場合によっては1つまたは複数のコンジュゲートまたは非コンジュゲート二重結合を含む炭化水素鎖、特にC10〜C20炭化水素鎖を表し、特に、炭化水素鎖は飽和しており、前記鎖は、場合によって置換されている場合、以下から選択される1つまたは複数の同じまたは異なる基によって置換されている:i)ヒドロキシル、ii)(C1〜C2)アルコキシ、iii)(ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ(alcoxy)(ジ)(C1〜C2)(アルキル)アミノ、iv)Ra-Za-C(Zb)-Zc-、およびv)Ra-Za-S(O)t-Zc-[ここで、ZaおよびZbは、同じであるかまたは異なっており、酸素もしくは硫黄原子またはNRa'基を表し、Zcは、結合、酸素もしくは硫黄原子またはNRa基を表し、Raは、アルカリ金属、水素原子もしくはアルキル基を表し、または分子の別の部分がカチオン性である場合には存在せず、Ra'は、水素原子またはアルキル基を表し、tは、1または2の値を有する]。より具体的には、iv)基は、カルボキシレート-C(O)O-もしくは-C(O)OMetal(Metal=アルカリ金属)、カルボキシル-C(O)-OH、グアニジノH2N-C(NH)-NH-、アミジノH2N-C(NH)-、(チオ)尿素H2N-C(O)-NH-およびH2N-C(S)-NH-、アミノカルボニル-C(O)-NRa'2もしくはアミノチオカルボニル-C(S)-NRa'2、またはカルバモイルRa'-C(O)-NRa'-もしくはチオカルバモイルRa'-C(S)-NRa'-から選択される[ここで、Ra'は、同じであるかまたは異なっており、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表す]。
- 「アリール」もしくは「ヘテロアリール」基、または基のアリールもしくはヘテロアリール部分は、炭素原子によって担持される少なくとも1つの置換基によって置換されていてもよく、その置換基は、以下から選択される:
- C1〜C16、好ましくはC1〜C8アルキル基[これは、ヒドロキシル、C1〜C2アルコキシ、(ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ、アシルアミノ、またはアミノ{これは、同じであるかもしくは異なっている2つのC1〜C4アルキル基によって置換されており、このアルキル基は、少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持しており、またはこれら2つの基は、それらが結合している窒素原子と共に、窒素もしくは窒素以外の別のヘテロ原子を場合によっては含む飽和または不飽和の、場合によって置換されている5〜7員の、好ましくは5員または6員の複素環を形成する可能性がある}から選択される、1つまたは複数の基によって場合によって置換されている]、
- ハロゲン原子、
- ヒドロキシル基、
- C1〜C2アルコキシ基、
- (ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ基、
- アミノ基、
- 5員または6員のヘテロシクロアルキル基、
- 場合によっては、カチオン性の5員または6員のヘテロアリール基、優先的にイミダゾリウム[これは、(C1〜C4)アルキル基、優先的にメチルによって場合によって置換されている]、
- 1つまたは2つの同じまたは異なるC1〜C6アルキル基によって置換されているアミノ基[アルキル基は、少なくとも以下を場合によっては担持している:
i)ヒドロキシル基、
ii)1つまたは2つの場合によって置換されているC1〜C3アルキル基によって場合によって置換されているアミノ基{前記アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、窒素または窒素以外の少なくとも1つの他のヘテロ原子を場合によっては含む飽和または不飽和の、場合によって置換されている5〜7員の複素環を形成する可能性がある}、
iii)第四級アンモニウム基-N+R'R''R'''M-{ここで、R'、R''およびR'''は、同じであるかまたは異なっており、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、M-は、対応する有機酸、無機酸またはハロゲン化物の対イオンを表す}、
vi)あるいは場合によっては、カチオン性の5員または6員のヘテロアリール基、優先的にイミダゾリウム{これは、(C1〜C4)アルキル基、優先的にメチルによって場合によって置換されている}]、
- アシルアミノ基(-NR-C(O)R')[ここで、R基は、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持するC1〜C4アルキル基であり、R'基は、C1〜C2アルキル基である]、
- カルバモイル基((R)2N-C(O)-)[ここで、R基は、同じであるかまたは異なっており、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持するC1〜C4アルキル基を表す]、
- アルキルスルホニルアミノ基(R'-S(O)2-N(R)-)[ここで、R基は、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持するC1〜C4アルキル基を表し、R'基は、C1〜C2アルキル基またはフェニル基を表す]、
- アミノスルホニル基((R)2N-S(O)2-)[ここで、R基は、同じであるかまたは異なっており、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持するC1〜C4アルキル基を表す]、
- 酸または塩化形態のカルボン酸基(好ましくはアルカリ金属、または置換もしくは非置換アンモニウムを伴う)、
- シアノ基、
- ニトロまたはニトロソ基、
- ポリハロアルキル基、優先的にトリフルオロメチル。
非芳香族基の環式または複素環式部分は、以下の群から選択される少なくとも1つの置換基によって置換されていてもよい:
- ヒドロキシル、
- C1〜C4アルコキシまたは(ポリ)ヒドロキシ(C2〜C4)アルコキシ、
- (C1〜C4)アルキル、
- アルキルカルボニルアミノ(R-C(O)-N(R')-)[ここで、R'基は、水素原子、または少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持するC1〜C4アルキル基であり、R基は、C1〜C2アルキル基またはアミノ基{これは、少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持する1つまたは2つの同じまたは異なるC1〜C4アルキル基によって場合によって置換されている}であり、前記アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、窒素または窒素以外の少なくとも1つの他のヘテロ原子を場合によっては含む飽和または不飽和の、場合によって置換されている5〜7員の複素環を形成する可能性がある]、
- アルキルカルボニルオキシ(R-C(O)-O-)[ここで、R基は、C1〜C4アルキル基またはアミノ基{これは、それら自体が少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持する1つまたは2つの同じまたは異なるC1〜C4アルキル基によって場合によって置換されている}であり、前記アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、窒素または窒素以外の少なくとも1つの他のヘテロ原子を場合によっては含む飽和または不飽和の、場合によって置換されている5〜7員の複素環を形成する可能性がある]、
- アルコキシカルボニル(R-G-C(O)-)[ここで、R基は、C1〜C4アルコキシ基であり、Gは、酸素原子またはアミノ基{これは、それ自体が少なくとも1つのヒドロキシル基を場合によっては担持するC1〜C4アルキル基によって場合によって置換されている}であり、前記アルキル基は、それらが結合している窒素原子と共に、窒素または窒素以外の少なくとも1つの他のヘテロ原子を場合によっては含む飽和または不飽和の、場合によって置換されている5〜7員の複素環を形成する可能性がある]。
- 環式もしくは複素環式基、またはアリールもしくはヘテロアリール基の非芳香族部分は、1つまたは複数のオキソ基で置換されていてもよい。
- 炭化水素鎖は、1つもしくは複数の二重結合および/または1つもしくは複数の三重結合を含む場合、不飽和である。
- 「アリール」基は、6〜22個の炭素原子を含有する単環式炭素ベースの基、または縮合もしくは非縮合多環式炭素ベースの基[その少なくとも1つの環は芳香族である]を表し、優先的には、アリール基は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、インデニル、アントラセニルまたはテトラヒドロナフチルである。
- 「ヘテロアリール基」は、窒素、酸素、硫黄およびセレンから選択される1〜6個のヘテロ原子を含む、場合によってはカチオン性の5〜22員の単環式、または縮合もしくは非縮合多環式基[その少なくとも1つの環は芳香族である]を表し、優先的には、ヘテロアリール基は、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾビストリアゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾピリダジニル、ベンゾキノリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ピリジニル、テトラゾリル、ジヒドロチアゾリル、イミダゾピリジル、イミダゾリル、インドリル、イソキノリル、ナフトイミダゾリル、ナフトオキサゾリル、ナフトピラゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾロピリジル、フェナジニル、フェノキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリリル、ピラゾイルトリアジル、ピリジル、ピリジノイミダゾリル、ピロリル、キノリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チアゾロピリジニル、ジアゾイルイミダゾリル、チオピリリル、トリアゾリル、キサンチルおよびそのアンモニウム塩から選択される。
- 「複素環式基」は、窒素、酸素、硫黄およびセレンから選択される1〜6個のヘテロ原子を含む、5〜22員の単環式、または縮合もしくは非縮合多環式基であり、これは、1つまたは2つの不飽和を含むことができるが非芳香族である。
- 「ヘテロシクロアルキル基」は、少なくとも1つの飽和環を含む複素環式基である。
- 「カチオン性ヘテロアリール基」は、四級化された環内または環外カチオン性基を含む、既に定義されているヘテロアリール基であり、
カチオン電荷が環内にある場合、カチオン性基は、メソメリー効果によって電子非局在化系に含まれ、ヘテロアリール基は、例えばピリジニウム、イミダゾリウムまたはインドリニウム基であり
Figure 2014518243
[ここで、RおよびR'は、既に定義されているヘテロアリール置換基、特にメチルなどの(ヒドロキシ)(C1〜C8)アルキル基である]、
カチオン電荷が環外にある場合、カチオン性基は、例えばヘテロアリールの外にあるトリメチルアンモニウムなどのアンモニウムまたはホスホニウムR+置換基であり、ヘテロアリールは、当該のピリジニル、インドリル、イミダゾリルまたはナフタルイミジルなどであり、
Figure 2014518243
[ここで、Rは、既に定義されているヘテロアリール置換基であり、R+は、アンモニウムRaRbRcN+-、ホスホニウムRaRbRcP+-またはアンモニウムRaRbRcN+-(C1〜C6)アルキルアミノ基であり、ここでRa、RbおよびRcは、同じであるかまたは異なっており、水素原子またはメチルなどの(C1〜C8)アルキル基を表す]。
- 用語「環外電荷を担持するカチオン性アリール」は、四級化カチオン性基が前記環外にあるアリール環を意味し、その電荷は、特にアリールの外にあるトリメチルアンモニウムなどのアンモニウムまたはホスホニウムR+置換基であり、アリールは、フェニルまたはナフチルなどである。
Figure 2014518243
- 「アルキル基」は、直鎖または分岐C1〜C20、好ましくはC1〜C8炭化水素基である。
- 「アルキレン基」は、既に定義されている飽和の二価炭化水素基である。
- アルキルまたはアルキレン基に対して使用される表現「場合によって置換されている」は、前記基が、以下から選択される1つまたは複数の基によって置換されていてもよいことを意味する:i)ヒドロキシル基、ii)C1〜C4アルコキシ基、iii)アシルアミノ基、iv)1つまたは2つの同じまたは異なるC1〜C4アルキル基によって場合によって置換されているアミノ基[前記アルキル基は、それらを担持している窒素原子と共に、窒素または窒素以外の別のヘテロ原子を場合によっては含む5〜7員の複素環を形成する可能性がある]、v)第四級アンモニウム基-N+R'R''R'''M-[ここで、R'、R''およびR'''は、同じであるかもしくは異なっており、水素原子もしくはC1〜C4アルキル基を表し、または-N+R'R''R'''は、C1〜C4アルキル基によって場合によって置換されているイミダゾリウムなどのヘテロアリールを形成し、M-は、対応する有機酸、無機酸またはハロゲン化物の対イオンを表す]、vi)Ra-Za-C(Zb)-Zc-、およびvii)Ra-Za-S(O)t-Zc-[ここで、ZaおよびZbは、同じであるかまたは異なっており、酸素もしくは硫黄原子またはNRa'基を表し、Zcは、結合、酸素もしくは硫黄原子またはNRa基を表し、Raは、アルカリ金属、水素原子もしくはアルキル基を表し、または分子の別の部分がカチオン性である場合には存在せず、Ra'は、水素原子またはアルキル基を表し、tは、1または2の値を有する]。より具体的には、置換基は、カルボキシレート-C(O)O-もしくは-C(O)OMetal(Metal=アルカリ金属)、カルボキシル-C(O)-OH、グアニジノH2N-C(NH)-NH-、アミジノH2N-C(NH)-、(チオ)尿素H2N-C(O)-NH-およびH2N-C(S)-NH-、アミノカルボニル-C(O)-NRa'2もしくはアミノチオカルボニル-C(S)-NRa'2、またはカルバモイルRa'-C(O)-NRa'-もしくはチオカルバモイルRa'-C(S)-NRa'-から選択される[ここで、Ra'は、同じであるかまたは異なっており、水素原子または(C1〜C4)アルキル基を表す]。
- 「アルコキシ基」は、アルキル基が、直鎖または分岐C1〜C16、優先的にC1〜C8炭化水素基であるアルキル-オキシ基であり、アルコキシ基が場合によって置換されている場合、これは、アルキル基が本明細書で先に定義した通り、場合によって置換されていることを意味する。
- 「有機または無機酸塩」は、より具体的には、i)塩酸HCl、ii)臭化水素酸HBr、iii)硫酸H2SO4、iv)アルキルスルホン酸:Alk-S(O)2OH、例えばメタンスルホン酸およびエタンスルホン酸、v)アリールスルホン酸:Ar-S(O)2OH、例えばベンゼンスルホン酸およびトルエンスルホン酸、vi)クエン酸、vii)コハク酸、viii)酒石酸、ix)乳酸、x)アルコキシスルフィン酸:Alk-O-S(O)OH、例えばメトキシスルフィン酸およびエトキシスルフィン酸、xi)アリールオキシスルフィン酸、例えばトルエンオキシスルフィン酸およびフェノキシスルフィン酸、xii)リン酸H3PO4、xiii)酢酸CH3C(O)OH、xiv)トリフル酸CF3SO3H、ならびにxv)テトラフルオロホウ酸HBF4に由来する塩から選択される塩を意味する。
- 「アニオン性対イオン」は、染料のカチオン電荷を均衡する有機または無機酸塩に由来するアニオンまたはアニオン性基を意味する。より具体的には、アニオン性対イオンは、以下から選択される:i)ハロゲン化物、例えば塩化物または臭化物、ii)硝酸塩、iii)スルホン酸塩、例えばC1〜C6アルキルスルホン酸塩:Alk-S(O)2O-、例えばメタンスルホン酸塩またはメシル酸塩、およびエタンスルホン酸塩、iv)アリールスルホン酸塩:Ar-S(O)2O-、例えばベンゼンスルホン酸塩およびトルエンスルホン酸塩またはトシル酸塩、v)クエン酸塩、vi)コハク酸塩、vii)酒石酸塩、viii)乳酸塩、ix)アルキル硫酸塩:Alk-O-S(O)O-、例えばメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩、x)アリール硫酸塩:Ar-O-S(O)O-、例えばベンゼン硫酸塩およびトルエン硫酸塩、xi)アルコキシ硫酸塩:Alk-O-S(O)2O-、例えばメトキシ硫酸塩およびエトキシ硫酸塩、xii)アリールオキシ硫酸塩:Ar-O-S(O)2O-、xiii)リン酸塩O=P(OH)2-O-、O=P(O-)2-OH、O=P(O-)3またはHO-[P(O)(O-)]w-P(O)(O-)2[ここでwは整数である]、xiv)酢酸塩、xv)トリフラート、xvi)ホウ酸塩、例えばテトラフルオロホウ酸塩、xvii)二硫酸塩(O=)2S(O-)2またはSO4 2-、および一硫酸塩HSO4 -。有機または無機酸塩に由来するアニオン性対イオンは、分子を電気的に中性にする。したがって、アニオンがいくつかのアニオン電荷を含む場合、そのアニオンは、同じ分子内のいくつかのカチオン性基を電気的に中性にするように働くことができ、またはいくつかの分子を電気的に中性にするように働くことができると理解される。例えば、2つのカチオン性発色団を含有する式(I)のジスルフィド染料は、(O=)2S(O-)2またはO=P(O-)2-OHなどの2つの「一価」アニオン性対イオンまたは1つの「二価」アニオン性対イオンのいずれかを含有することができる。
- さらに、本発明の状況で使用できる付加塩は、特に、以下に定義の塩基性化剤、例えば水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、アンモニア水、アミンまたはアルカノールアミンなどの化粧上許容される塩基との付加塩から選択される。
- ある範囲の濃度に対する表現「両端を含み」は、その範囲の限界値が、定義した範囲に含まれることを意味する。
- 本発明の方法によって処理されるヒトのケラチン繊維は、好ましくは毛髪である。
- 表現「少なくとも1つの」成分は、表現「1つまたは複数の」成分と等価である。
- 用語「直接エマルジョン」は、2つの互いに不混和性の液体物質の、微視的には不均質であり、巨視的には均質な水中油(O/W)タイプの混合物を意味する。エマルジョンは、水相中に分散した油相から構成されている。
- したがって本発明の目的では、用語「エマルジョン」は、真のエマルジョンを意味し、これは、真のエマルジョンとは異なる熱力学的に安定な系であるマイクロエマルジョンとは区別されるべきである。本発明のエマルジョンの分散相の液滴サイズは、好ましくは10nm〜100μm、好ましくは200nm〜50μmである。これは、平均直径D(3.2)であり、特にレーザー寸法測定器を使用して測定することができる。直接エマルジョンは、当業者に周知の標準のエマルジョン調製方法によって調製することができる。
- 用語「酸化剤」または「化学的酸化剤」は、本発明によれば、大気中酸素以外の酸化作用物質を意味する。
成分
i)ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル
本発明の組成物は、少なくとも1つの、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルを含む。
用語「ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル」は、1つまたは複数の二価C1〜C6アルコキシル基:-[O-Alk]p-(ここで、pは、両端を含み1〜200の整数であり、Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどのC1〜C6アルキレン基である)を含む、脂肪アルコール、すなわち長鎖アルコール、好ましくはC8〜C40アルコールに由来する、またはそれから得られるエーテルを意味し、その脂肪鎖の1つは置換されていてもよく、好ましくは1つまたは複数のヒドロキシル基(この少なくとも1つのヒドロキシル基は、エーテル官能基に対してβ位にある)によって置換されていてもよいと理解される。
本発明の特定の一実施形態によれば、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの1つまたは複数の非イオン性エーテルまたはエーテルは、次式(I)の化合物
R-(O-Alk)n-O-R'(I)
ならびにその光学異性体および幾何異性体から選択される
[式(I)中、
- Rは、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、
- R'は、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、これは、ヒドロキシル基によって置換されていてもよく、好ましくはエーテル官能基に対してβ位に生じるヒドロキシル基によって置換されていてもよく、
- nは、両端を含み1〜約100の整数であり、
- Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどの、直鎖または分岐、好ましくは直鎖の(C1〜C6)アルキレン基を表す]。
本発明の特に有利な形態によれば、式(I)のAlk基は、-CH2-CH2-基を表す。
より具体的には、式(I)の非イオン性エーテルは、RおよびR'が、互いに独立に、飽和または不飽和の、好ましくは飽和の直鎖または分岐、好ましくは直鎖C12〜C20、好ましくはC14〜C18炭化水素基を示し、R'が、少なくとも1つのヒドロキシル基によって置換されている可能性があり、nが、20以上の整数、例えば20〜100、好ましくは40〜80の範囲の整数を示すエーテルである。
好ましくは、RおよびR'は、アルキル基を示す。
より好ましい一実施形態によれば、式(I)の非イオン性エーテルは、Rが、好ましくは直鎖のC16〜C18アルキル基を示し、R'が、OH基によって置換されている、好ましくは直鎖のC14アルキル基を示し、nが60に等しいエーテルである。
好ましくは、式(I)のエーテルは、次式を有する
Figure 2014518243
[ここで、Rは、セチルまたはステアリル基であり、n=60である]。
このような化合物は、例えば、CTFA一覧では、名称Ceteareth-60ミリスチルグリコールまたは水素化talloweth-60ミリスチルグリコールと示されている。Ceteareth-60ミリスチルグリコールは、例えばAkzo社から商標Elfacos GT 282 Sで販売されている。
既に定義した本発明の組成物において、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルは、本発明の組成物の総重量に対して好ましくは0.001重量%〜10重量%、さらにより好ましくは0.001重量%〜5重量%の範囲の濃度で存在する。
ii)脂肪物質
本発明の組成物は、前述の通りii)1つまたは複数の脂肪物質を含む。
用語「脂肪物質」は、常温(25℃)および大気圧(760mmHg)において水に不溶性(溶解度が5%未満、好ましくは1%未満、さらにより好ましくは0.1%未満)である有機化合物を意味する。脂肪物質は、それらの構造内に、少なくとも6個の炭素原子または少なくとも2つのシロキサン基の配列を含む少なくとも1つの炭化水素鎖を有する。さらに脂肪物質は、同じ温度および圧力条件下で、有機溶媒、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、エタノール、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)、液体ワセリンまたはデカメチルシクロペンタシロキサンに一般に可溶性である。
好ましくは、本発明の脂肪物質は、任意の塩化または非塩化カルボン酸基(COOHまたはCOO-)を含有しない。特に、本発明の脂肪物質は、ポリオキシアルキレン化されておらず、ポリグリセロール化もされていない。
用語「油」は、周囲温度(25℃)および大気圧(760mmHg)で液体である「脂肪物質」を意味する。
用語「非シリコーン油」は、任意のケイ素原子(Si)を含有していない油を意味し、用語「シリコーン油」は、少なくとも1つのケイ素原子を含有している油を意味する。
より具体的には、脂肪物質は、C6〜C16アルカン、動物、植物、鉱物または合成起源の非シリコーン油、脂肪アルコール、脂肪酸および/または脂肪アルコールのエステル、非シリコーンワックス、ならびにシリコーンから選択される。
本発明の目的では、脂肪アルコール、エステルおよび酸は、より具体的には、6〜30個の炭素原子を含む少なくとも1つの飽和または不飽和の直鎖または分岐炭化水素基を有し、これは、特に1つまたは複数のヒドロキシル基(特に1〜4個)によって場合によって置換されていることに留意されたい。これらの化合物は、不飽和である場合、1〜3個のコンジュゲートまたは非コンジュゲート炭素-炭素二重結合を含み得る。
C6〜C16アルカンに関して、これらは直鎖、分岐状であり、または環式の可能性もある。列挙できる例には、ヘキサン、ドデカンおよびイソパラフィン、例えばイソヘキサデカンおよびイソデカンが含まれる。
本発明の組成物で使用できる動物、植物、鉱物または合成起源の油として、列挙できる例には、以下が含まれる:
- 動物起源の炭化水素油、例えばペルヒドロスクアレン、
- 植物または合成起源のトリグリセリド油、例えば6〜30個の炭素原子を含有する脂肪酸の液体トリグリセリド、例えばヘプタン酸もしくはオクタン酸トリグリセリド、または例えば、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearinerie Dubois社から販売されているもの、またはDynamit Nobel社から名称Miglyol(登録商標)810、812および818で販売されているもの、ホホバ油およびシアバター油、
- 鉱物または合成起源の、16個を超える炭素原子を含有する直鎖または分岐炭化水素、例えば流動パラフィン、ワセリン、液体ワセリン、ポリデセンまたは水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、
- フルオロ油、例えばBNFL Fluorochemicals社から名称Flutec(登録商標)PC1およびFlutec(登録商標)PC3で販売されている、パーフルオロメチルシクロペンタンおよびパーフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン;パーフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;パーフルオロアルカン、例えば3M社から名称PF 5050(登録商標)およびPF 5060(登録商標)で販売されているドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサン、またはAtochem社から名称Foralkyl(登録商標)で販売されているブロモパーフルオロオクチル;ノナフルオロメトキシブタンおよびノナフルオロエトキシイソブタン;パーフルオロモルホリン誘導体、例えば3M社から名称PF 5052(登録商標)で販売されている4-(トリフルオロメチル)パーフルオロモルホリン。
本発明で使用するのに適した脂肪アルコールは、オキシアルキレン化されておらず、グリセロール化されていない。これらの脂肪アルコールは、特に、Rが直鎖もしくは分岐C8〜C40アルキル基、または直鎖もしくは分岐C8〜C40アルケニル基を表す式R-OHの脂肪アルコールである。より具体的には、脂肪アルコールは、8〜30個の炭素原子を含む不飽和または分岐アルコールである。
列挙できる例には、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物、例えばセチルステアリルアルコール、2-オクチルドデカン-1-オール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコールおよびリノレイルアルコールが含まれる。より具体的には、アルコールは、C20〜C22アルコールである。
有利には前述のトリグリセリドとは異なる脂肪酸および/または脂肪アルコールのエステルに関して、特に、飽和または不飽和の直鎖または分岐C1〜C26脂肪族一酸またはポリ酸と、飽和または不飽和の直鎖または分岐C1〜C26脂肪族一価アルコールまたは多価アルコールとのエステルを挙げることができ、ここで、エステルの総炭素数は6以上、より有利には10以上である。
モノエステルの中でも、ベヘン酸ジヒドロアビエチル;ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸セチル;乳酸C12〜C15アルキル;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸(イソ)ステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オクタン酸セチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;リシノール酸メチルアセチル;ステアリン酸ミリスチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2-エチルヘキシル;パルミチン酸オクチル;ペラルゴン酸オクチル;ステアリン酸オクチル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチルおよびイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチル、2-オクチルドデシル、ミリスチルまたはステアリル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシルを挙げることができる。
さらに、この変形形態の状況においては、C4〜C22ジカルボン酸またはトリカルボン酸とC1〜C22アルコールのエステル、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸またはトリカルボン酸とジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシまたはペンタヒドロキシC2〜C26アルコールのエステルを使用することもできる。
特に、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジオクチル、ウンデシレン酸グリセリル、ステアリン酸オクチルドデシルステアロイル、モノリシノール酸ペンタエリスリチル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、エルカ酸トリデシル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソステアリル、三乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール、およびジステアリン酸ポリエチレングリコールを挙げることができる。
前述のエステルの中でも、パルミチン酸エチル、イソプロピル、ミリスチル、セチルまたはステアリル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチルまたは2-オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニルまたはオクタン酸セチルを使用するのが好ましい。
組成物はまた、脂肪エステルとして、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステルおよびジエステルを含むことができる。用語「糖」は、いくつかのアルコール官能基を含有し、アルデヒド官能基またはケトン官能基を含み、または含まず、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を含む炭化水素化合物を意味することに留意されたい。これらの糖は、単糖、オリゴ糖または多糖であってよい。
列挙できる適切な糖の例には、スクロース(またはショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロースおよびラクトース、ならびにその誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例えばメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、特に、前述の糖と飽和または不飽和の直鎖または分岐C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸のエステルまたはエステル混合物からなる群から選択することができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1〜3個のコンジュゲートまたは非コンジュゲート炭素-炭素二重結合を含み得る。
この変形形態のエステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステルおよびポリエステル、ならびにそれらの混合物から選択することもできる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステルもしくはアラキドン酸エステル、またはそれらの混合物、例えば特に、オレイン酸エステル/パルミチン酸エステル、オレイン酸エステル/ステアリン酸エステルもしくはパルミチン酸エステル/ステアリン酸エステルの混合エステルであってよい。
より具体的には、スクロース、グルコースまたはメチルグルコースのモノエステルおよびジエステル、特にモノ-またはジ-オレイン酸エステル、-ステアリン酸エステル、-ベヘン酸エステル、-オレイン酸エステル/パルミチン酸エステル、-リノール酸エステル、-リノレン酸エステルまたは-オレイン酸エステル/ステアリン酸エステルが使用される。
列挙できる例は、Amerchol社から名称Glucate(登録商標)DOで販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
また、列挙できる糖と脂肪酸のエステルまたはエステル混合物の例には、以下が含まれる:
- Crodesta社から名称F160、F140、F110、F90、F70およびSL40で販売されている製品。これらはそれぞれ、73%モノエステルおよび27%ジエステルおよびトリエステル、61%モノエステルおよび39%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、52%モノエステルおよび48%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、45%モノエステルおよび55%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、39%モノエステルおよび61%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステルから形成されたスクロースのパルミチン酸エステル/ステアリン酸エステル、ならびにスクロースのモノラウリン酸エステルを示す。
- 例えば、20%モノエステルおよび80%ジエステル、トリエステルおよびポリエステルから形成されたスクロースのベヘン酸エステルに相当する、B370で参照される名称Ryoto Sugar Estersで販売されている製品。
- Goldschmidt社から名称Tegosoft(登録商標)PSEで販売されているスクロースのモノパルミチン酸エステル/ステアリン酸エステル-ジパルミチン酸エステル/ステアリン酸エステル。
非シリコーンワックスは、特に、カルナウバワックス、カンデリラワックス、エスパルトワックス、パラフィンワックス、オゾケライト、植物ワックス、例えばオリーブ樹木ワックス、コメワックス、水素化ホホバワックス、または無水の花ワックス、例えばBertin(フランス)から販売されているブラックカラントの花のエッセンシャルワックス、または動物ワックス、例えば蜜蝋もしくは変性蜜蝋(cerabellina)から選択される。本発明に従って使用できる他のワックスまたはワックス状出発材料は、特にSophimから参照名M82で販売されているものなどの海産ワックス、一般にポリエチレンワックスまたはポリオレフィンワックスである。
本発明の化粧用組成物で使用できるシリコーンは、揮発性または不揮発性の環式、直鎖または分岐シリコーンであり、これは変性されていないか、または有機基によって変性されており、25℃で5×10-6〜2.5m2/s、好ましくは1×10-5〜1m2/sの粘度を有する。
本発明に従って使用できるシリコーンは、油、ワックス、樹脂またはガムの形態であってよい。
好ましくは、シリコーンは、ポリジアルキルシロキサン、特にポリジメチルシロキサン(PDMS)、ならびにポリ(オキシアルキレン)基、アミノ基およびアルコキシ基から選択される少なくとも1つの官能基を含む有機変性ポリシロキサンから選択される。
有機ポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Pressに詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
シリコーンは、揮発性である場合には、より具体的には60℃〜260℃の沸点を有するものから選択され、さらにより具体的には以下から選択される:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含有する環式ポリジアルキルシロキサン。これらは例えば、特にUnion Carbideから名称Volatile Silicone(登録商標)またはRhodiaからSilbione(登録商標)70045で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbideから名称Volatile Silicone(登録商標)7158およびRhodiaからSilbione(登録商標)70045で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、ならびにそれらの混合物である。
Union Carbide社から販売されているVolatile Silicone(登録商標)FZ 3109などの、次式のジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロコポリマーを挙げることもできる。
Figure 2014518243
環式ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物の混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびテトラ(トリメチルシリル)ペンタエリスリトール(50/50)の混合物、ならびにオクタメチルシクロテトラシロキサンおよびオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物を挙げることもできる;
(ii)2〜9個のケイ素原子を含有し、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖揮発性ポリジアルキルシロキサン。一例は、特にToray Silicone社から名称SH 200で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この分類に属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、第91巻、Jan. 76、27〜32頁、Todd & Byers、「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」に公表されている項目にも記載されている。
好ましくは、不揮発性ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサンガムおよび樹脂、先の有機官能基によって変性されている有機ポリシロキサン、ならびにそれらの混合物が使用される。
これらのシリコーンは、より具体的にはポリジアルキルシロキサンから選択され、その中でも、主にトリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサンを挙げることができる。シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定される。
これらのポリジアルキルシロキサンの中でも、非限定的に以下の市販製品を挙げることができる:
- Rhodiaから販売されている47および70 047シリーズのSilbione(登録商標)油、またはMirasil(登録商標)油、例えば70 047 V 500 000油、
- Rhodia社から販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社の200シリーズの油、例えば粘度60 000mm2/sのDC 200、
- General Electric製のViscasil(登録商標)油、およびGeneral Electric製のSFシリーズ(SF 96、SF 18)の特定の油。
名称ジメチコノール(CTFA)で公知のジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社の48シリーズの油を挙げることもできる。
このポリジアルキルシロキサンの分類の中でも、Goldschmidt社から名称Abil Wax(登録商標)9800および9801で販売されている製品を挙げることもでき、これらはポリジ(C1〜C20)アルキルシロキサンである。
本発明で使用できるシリコーンガムは、特にポリジアルキルシロキサン、好ましくは200 000〜1 000 000の高い数平均分子量を有するポリジメチルシロキサンであり、これは溶媒中、単独でまたは混合物として使用され得る。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカンもしくはトリデカン、またはそれらの混合物から選択することができる。
より具体的には、本発明に従って使用できる製品は、以下のものなどの混合物である:
- ヒドロキシ末端ポリジメチルシロキサンまたはジメチコノール(CTFA)から形成された混合物、ならびにシクロメチコン(CTFA)としても公知の環式ポリジメチルシロキサンから形成された混合物、例えばDow Corning社から販売されている製品Q2 1401。
- ポリジメチルシロキサンガムと環式シリコーンの混合物、例えばGeneral Electric社の製品SF 1214 Silicone Fluid。この製品は、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当するSF 1202 Silicone Fluid油に溶解した、数平均分子量500 000のジメチコンに相当するSF 30ガムである。
- 異なる粘度の2つのPDMSの混合物、より具体的にはPDMSガムとPDMS油の混合物、例えばGeneral Electric社の製品SF 1236。製品SF 1236は、粘度20m2/sを有する先に定義のガムSE 30と、粘度5×10-6m2/sを有する油SF 96の混合物である。この製品は、好ましくは15%のガムSE 30と85%の油SF 96を含む。
本発明に従って使用できる有機ポリシロキサン樹脂は、以下の単位を含有する架橋シロキサン系である:
R2SiO2/2、R3SiO1/2、RSiO3/2およびSiO4/2
ここで、Rは、1〜16個の炭素原子を含有するアルキルを表す。これらの製品の中でも、特に好ましいのは、RがC1〜C4低級アルキル基、より具体的にはメチルを示すものである。
これらの樹脂の中でも、名称Dow Corning 593で販売されている製品、またはGeneral Electric社から名称Silicone Fluid SS 4230およびSS 4267で販売されている製品を挙げることができ、これらは、ジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンである。
特に、信越から名称X22-4914、X21-5034およびX21-5037で販売されているトリメチルシロキシケイ酸タイプの樹脂を挙げることもできる。
本発明に従って使用できる有機変性シリコーンは、それらの構造内に炭化水素基によって結合している1つまたは複数の有機官能基を含む、先に定義のシリコーンである。
前述のシリコーンに加えて、有機変性シリコーンは、前述の有機官能基によって官能化されているポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン、およびポリアルキルアリールシロキサンであってよい。
ポリアルキルアリールシロキサンは、特に、25℃で1×10-5〜5×10-2m2/sの粘度を有する直鎖および/または分岐ポリジメチル/メチルフェニルシロキサンおよびポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択される。
これらのポリアルキルアリールシロキサンの中でも、列挙できる例には、以下の名称で販売されている製品が含まれる:
Rhodia製の70 641シリーズのSilbione(登録商標)油、
Rhodia製のRhodorsil(登録商標)70 633および763シリーズの油、
Dow Corning製の油Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid、
Bayer製の製品PK20などのPKシリーズのシリコーン、
Bayer製の製品PN1000およびPH1000などのPNおよびPHシリーズのシリコーン、
General Electric製のSF 1023、SF 1154、SF 1250およびSF 1265などのSFシリーズの特定の油。
有機変性シリコーンの中でも、以下を含む有機ポリシロキサンを挙げることができる:
- C6〜C24アルキル基を場合によっては含むポリエチレンオキシおよび/またはポリプロピレンオキシ基、例えば、Dow Corning社から名称DC 1248、またはUnion Carbide社からSilwet(登録商標)L 722、L 7500、L 77およびL 711油で販売されているジメチコンコポリオールという名称の製品、ならびにDow Corning社から名称Q2 5200で販売されている(C12)アルキルメチコンコポリオール。
- 置換または非置換アミノ基、例えばGenesee社から名称GP 4 Silicone FluidおよびGP 7100で販売されている製品、またはDow Corning社から名称Q2 8220およびDow Corning 929もしくは939で販売されている製品。置換アミノ基は、特にC1〜C4アミノアルキル基である。
- アルコキシ基、例えばSWS Siliconesから名称Silicone Copolymer F-755で販売されている製品、ならびにGoldschmidt社からAbil Wax(登録商標)2428、2434および2440で販売されている製品。
好ましくは、脂肪物質は、任意のC2〜C3オキシアルキレン単位またはグリセロール単位を含まない。
より具体的には、脂肪物質は、周囲温度(25℃)および大気圧で液体またはペースト状である化合物から選択される。
好ましくは、脂肪物質は、25℃の温度および大気圧で液体の化合物である。
脂肪物質は、有利には、C6〜C16アルカン、植物、鉱物または合成起源の非シリコーン油、脂肪アルコール、脂肪酸および/もしくは脂肪アルコールのエステル、ならびにシリコーン、またはそれらの混合物から選択される。
好ましくは、脂肪物質は、液体ワセリン、C6〜C16アルカン、ポリデセン、脂肪酸および/もしくは脂肪アルコールの液体エステル、ならびに液体脂肪アルコール、またはそれらの混合物から選択される。
さらに好ましくは、脂肪物質は、液体ワセリン、C6〜C16アルカンおよびポリデセンから選択される。
本発明の組成物は、少なくとも30重量%の脂肪物質を含む。
本発明の組成物は、より具体的には、脂肪物質含量が組成物の重量に対して25重量%〜80重量%、好ましくは30重量%〜70重量%、さらに好ましくは40重量%〜70重量%、さらにより有利には40重量%〜60重量%の範囲である。
iii)界面活性剤
本発明の組成物は、既に定義のエーテルi)とは異なるiii)1つまたは複数の界面活性剤を含むことができる。
特に、界面活性剤は、アニオン性、両性、双性イオン性、カチオン性または非イオン性界面活性剤、優先的には非イオン性界面活性剤から選択される。
用語「アニオン性界面活性剤」は、イオン性の基またはイオン化できる基としてアニオン性基だけを含む界面活性剤を意味する。これらのアニオン性基は、好ましくは、基-C(O)OH、-C(O)O-、-SO3H、-S(O)2O-、-OS(O)2OH、-OS(O)2O-、-P(O)OH2、-P(O)2O-、-P(O)O2 -、-P(OH)2、=P(O)OH、-P(OH)O-、=P(O)O-、=POH、=PO-から選択され、そのアニオン性部分は、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムなどのカチオン性対イオンを含む。
本発明の組成物で使用できるアニオン性界面活性剤の例として、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルスルホスクシンアミド酸塩、アシルイセチオン酸塩およびN-アシルタウリン酸塩、ポリグリコシド-ポリカルボン酸のアルキルモノエステルの塩、アシルラクチレート、D-ガラクトシドウロン酸の塩、アルキルエーテルカルボン酸の塩、アルキルアリールエーテルカルボン酸の塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸の塩、ならびにこれらすべての化合物の対応する非塩化形態を挙げることができ、これらすべての化合物のアルキル基およびアシル基は、6〜24個の炭素原子を含み、アリール基はフェニル基を示す。
これらの化合物は、オキシエチレン化されていてもよく、好ましくは、1〜50個のエチレンオキシド単位を含むことができる。
ポリグリコシド-ポリカルボン酸のC6〜C24アルキルモノエステルの塩は、C6〜C24アルキルポリグリコシド-クエン酸塩、C6〜C24アルキルポリグリコシド-酒石酸塩、およびC6〜C24アルキルポリグリコシド-スルホコハク酸塩から選択することができる。
アニオン性界面活性剤が塩の形態である場合、アニオン性界面活性剤は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩もしくはカリウム塩、好ましくはナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、特にアミノアルコール塩、またはアルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩から選択することができる。
特に列挙できるアミノアルコール塩の例には、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミンまたはトリイソプロパノールアミン塩、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール塩、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール塩、およびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩が含まれる。
好ましくは、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、特にナトリウム塩またはマグネシウム塩が使用される。
前述のアニオン性界面活性剤の中でも、好ましくは、特にアルカリ金属、アンモニウム、アミノアルコールおよびアルカリ土類金属塩の形態の、(C6〜C24)アルキル硫酸塩、2〜50個のエチレンオキシド単位を含む(C6〜C24)アルキルエーテル硫酸塩、またはこれらの化合物の混合物が使用される。
特にアルカリ金属、アンモニウム、アミノアルコールおよびアルカリ土類金属塩の形態の、(C12〜C20)アルキル硫酸塩、2〜20個のエチレンオキシド単位を含む(C12〜C20)アルキルエーテル硫酸塩、またはこれらの化合物の混合物を使用するのが特に好ましい。さらに好ましくは、2.2molのエチレンオキシドを含有するナトリウムラウリルエーテル硫酸塩を使用するのが好ましい。
本発明で使用できる、好ましくは非シリコーン界面活性剤である両性または双性イオン性界面活性剤は、特に場合によっては四級化された第二級または第三級脂肪族アミンの誘導体であってよく、この誘導体の脂肪族基は、8〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖であり、前記アミン誘導体は、少なくとも1つのアニオン性基、例えばカルボキシレート、スルホネート、サルフェート、ホスフェートまたはホスホネート基を含有する。特に、(C8〜C20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C8〜C20)アルキルアミド(C3〜C8)アルキルベタイン、および(C8〜C20)アルキルアミド(C6〜C8)アルキルスルホベタインを挙げることができる。
先に定義した通り使用できる、場合によっては四級化された第二級または第三級脂肪族アミン誘導体の中でも、以下のそれぞれの構造(A1)および(A2)の化合物を挙げることもできる:
Ra-C(O)-NH-CH2-CH2-N+(Rb)(Rc)-CH2C(O)O-M+X-(A1)
[式(A1)中、
Raは、好ましくは加水分解ヤシ油に存在する酸RaCOOHに由来するC10〜C30アルキルもしくはアルケニル基、またはヘプチル、ノニルもしくはウンデシル基を表し、
Rbは、β-ヒドロキシエチル基を表し、
Rcは、カルボキシメチル基を表し、
M+は、ナトリウムなどのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、アンモニウムイオン、または有機アミンに由来するイオンに由来するカチオン性対イオンを表し、
X-は、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、(C1〜C4)アルキル-または(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩、特にメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩から選択されるものなどの、有機または無機アニオン性対イオンを表し、あるいはM+およびX-は存在しない]、
Ra'-C(O)-NH-CH2-CH2-N(B)(B')(A2)
[式(A2)中、
Bは、基-CH2-CH2-O-X'を表し、
B'は、基-(CH2)zY'{z=1または2}を表し、
X'は、基-CH2-C(O)OH、-CH2-C(O)OZ'、-CH2-CH2-C(O)OHもしくは-CH2-CH2-C(O)OZ'、または水素原子を表し、
Y'は、基-C(O)OH、-C(O)OZ'もしくは-CH2-CH(OH)-SO3H、または基-CH2-CH(OH)-SO3-Z'を表し、
Z'は、ナトリウムなどのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、アンモニウムイオン、または有機アミンに由来するイオンに由来するカチオン性対イオンを表し、
Ra'は、好ましくは加水分解された亜麻仁油またはヤシ油に存在する酸Ra'-C(O)OHのC10〜C30アルキルまたはアルケニル基、アルキル基、特にC17アルキル基、およびそのイソ型、または不飽和C17基を表す]。
これらの化合物は、CTFA一覧、第5版、1993年において、名称ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二トリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸およびココアンホ二プロピオン酸に分類されている。
例えば、Rhodia社から商標Miranol(登録商標)C2M濃縮物で販売されているココアンホ二酢酸塩を挙げることができる。
前述の両性または双性イオン性界面活性剤の中でも、好ましくは、(C8〜C20)アルキルベタイン、例えばココベタイン、および(C8〜C20)アルキルアミド(C3〜C8)アルキルベタイン、例えばコカミドプロピルベタイン、ならびにそれらの混合物が使用される。より優先的には、両性または双性イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインおよびココベタインから選択される。
本発明の組成物で使用できるカチオン性界面活性剤は、例えば、場合によってはポリオキシアルキレン化されている第一級、第二級または第三級脂肪アミンの塩、第四級アンモニウム塩、およびそれらの混合物を含む。
特に列挙できる第四級アンモニウム塩の例には、以下の一般式(A3)に相当するものが含まれる:
Figure 2014518243
[式(A3)中、
R8〜R11は、同じであるかまたは異なっており、1〜30個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐脂肪族基、またはアリールもしくはアルキルアリールなどの芳香族基を表し、基R8〜R11の少なくとも1つは、8〜30個の炭素原子、好ましくは12〜24個の炭素原子を含むと理解され、
X-は、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、(C1〜C4)アルキル-または(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩、特にメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩から選択されるものなどの、有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
R8〜R11の脂肪族基は、特に酸素、窒素、硫黄およびハロゲンなどのヘテロ原子を含むこともできる。
R8〜R11の脂肪族基は、例えば、C1〜C30アルキル、C1〜C30アルコキシ、ポリオキシ(C2〜C6)アルキレン、C1〜C30アルキルアミド、(C12〜C22)アルキルアミド(C2〜C6)アルキル、(C12〜C22)アルキル酢酸塩およびヒドロキシ(C1〜C30)アルキル基から選択され、X-は、ハロゲン化物、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、または(C1〜C4)アルキル-もしくは(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩から選択されるアニオン性対イオンである。
式(A3)の第四級アンモニウム塩の中でも、まず、テトラアルキルアンモニウム塩化物、例えばジアルキルジメチルアンモニウムまたはアルキルトリメチルアンモニウム塩化物[アルキル基は、約12〜22個の炭素原子を含有する]、特にベヘニルトリメチルアンモニウム塩化物、ジステアリルジメチルアンモニウム塩化物、セチルトリメチルアンモニウム塩化物またはベンジルジメチルステアリルアンモニウム塩化物等が好ましく、次にジステアロイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェートまたはジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート等が好ましく、最後に、Van Dyk社から名称Ceraphyl(登録商標)70で販売されているパルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩化物またはステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウム塩化物が好ましい。
- イミダゾリンの第四級アンモニウム塩、例えば次式(A4)のもの
Figure 2014518243
[式(A4)中、
R12は、8〜30個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基、例えば獣脂脂肪酸誘導体を表し、
R13は、水素原子、C1〜C4アルキル基、または8〜30個の炭素原子を含むアルケニルもしくはアルキル基を表し、
R14は、C1〜C4アルキル基を表し、
R15は、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、
X-は、ハロゲン化物、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、または(C1〜C4)アルキル-もしくは(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩から選択されるものなどの、有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
R12およびR13は、好ましくは、12〜21個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基の混合物、例えば獣脂脂肪酸誘導体を表し、R14は、メチル基を示し、R15は、水素原子を示す。このような製品は、例えば、Rewo社から名称Rewoquat(登録商標)W 75で販売されている。
- 特に次式(A5)のジ-またはトリ第四級アンモニウム塩
Figure 2014518243
[式(A5)中、
R16は、約16〜30個の炭素原子を含むアルキル基を示し、これは場合によっては、1つまたは複数の酸素原子によってヒドロキシル化されるか、かつ/または中断されており、
R17は、水素、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基、または-(CH2)3-N+(R16a)(R17a)(R18a)X-基から選択され、
R16a、R17a、R18a、R18、R19、R20およびR21は、同じであるかまたは異なっており、水素および1〜4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され、
X-は、同じであるかまたは異なっており、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、または(C1〜C4)アルキル-もしくは(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩、特にメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩などの有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
このような化合物は、例えば、Finetex社によって提供されているFinquat CT-P(Quaternium 89)およびFinetex社によって提供されているFinquat CT(Quaternium 75)である。
- 次式(A6)のものなどの、1つまたは複数のエステル官能基を含有する第四級アンモニウム塩
Figure 2014518243
[式(A6)中、
R22は、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ヒドロキシアルキルまたはジヒドロキシアルキル基から選択され、
R23は、以下から選択され:
- 基
Figure 2014518243
- 飽和または不飽和の直鎖または分岐C1〜C22炭化水素基R27
- 水素原子、
R25は、以下から選択され:
- 基
Figure 2014518243
- 飽和または不飽和の直鎖または分岐C1〜C6炭化水素基R29
- 水素原子、
R24、R26およびR28は、同じであるかまたは異なっており、飽和または不飽和の直鎖または分岐C7〜C21炭化水素基から選択され、
r、sおよびtは、同じであるかまたは異なっており、2〜6の値の整数であり、
r1およびt1は、同じであるかまたは異なっており、0または1の値であり、r2+r1=2rであり、t1+t2=2tであり、
yは、1〜10の値の整数であり、
xおよびzは、同じであるかまたは異なっており、0〜10の値の整数であり、
X-は、有機または無機アニオン性対イオンを表し、
ただし合計x+y+zは、1〜15の値を有し、ただしxが0の値である場合には、R23はR27を示し、zが0の値である場合には、R25はR29を示す]。
アルキル基R22は、直鎖または分岐、より具体的には直鎖であってよい。
好ましくは、R22は、メチル、エチル、ヒドロキシエチルまたはジヒドロキシプロピル基、より具体的にはメチルまたはエチル基を示す。
有利には、合計x+y+zは、1〜10の値を有する。
R23は、炭化水素基R27である場合、12〜22個の炭素原子を含有する長鎖であってよく、または1〜3個の炭素原子を含有する短鎖であってもよい。
R25は、炭化水素基R29である場合、好ましくは1〜3個の炭素原子を含有する。
有利には、R24、R26およびR28は、同じであるかまたは異なっており、飽和または不飽和の直鎖または分岐C11〜C21炭化水素基、より具体的には飽和または不飽和の直鎖または分岐C11〜C21アルキルおよびアルケニル基から選択される。
好ましくは、xおよびzは、同じであるかまたは異なっており、0または1の値を有する。
有利には、yは1に等しい。
好ましくは、r、sおよびtは、同じであるかまたは異なっており、2または3の値を有し、さらにより具体的には2に等しい。
アニオン性対イオンX-は、好ましくは、ハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物もしくはヨウ化物;(C1〜C4)アルキル硫酸塩;または(C1〜C4)アルキル-もしくは(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩である。しかし、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、トシル酸塩、酢酸塩もしくは乳酸塩などの有機酸に由来するアニオン、またはエステル官能基を含有するアンモニウムと相溶性のある任意の他のアニオンを使用することが可能である。
アニオン性対イオンX-は、さらにより具体的には、塩化物、メチル硫酸塩またはエチル硫酸塩である。
本発明の組成物において、より具体的には、式(A6)のアンモニウム塩が使用される[式中、
- R22は、メチルまたはエチル基を示し、
- xおよびyは、1に等しく、
- zは、0または1に等しく、
- r、sおよびtは、2に等しく、
- R23は、以下から選択され:
Figure 2014518243
メチル、エチルまたはC14〜C22炭化水素基、
水素原子、
- R25は、以下から選択され:
Figure 2014518243
水素原子、
- R24、R26およびR28は、同じであるかまたは異なっており、飽和または不飽和の直鎖または分岐C13〜C17炭化水素基、好ましくは飽和または不飽和の直鎖または分岐C13〜C17アルキルおよびアルケニル基から選択される。有利には、炭化水素基は直鎖である]。
式(A6)の化合物の中でも、列挙できる例には、ジアシルオキシエチルジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム、モノアシルオキシエチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、トリアシルオキシエチルメチルアンモニウムまたはモノアシルオキシエチルヒドロキシエチルジメチルアンモニウムの塩、特に塩化物またはメチル硫酸塩、およびそれらの混合物が含まれる。アシル基は、好ましくは14〜18個の炭素原子を含有し、より具体的には、パーム油またはヒマワリ油などの植物油から得られる。化合物がいくつかのアシル基を含有する場合、これらの基は、同じでも異なっていてもよい。
これらの生成物は、例えば、場合によってはオキシアルキレン化されているトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミンもしくはアルキルジイソプロパノールアミンを、植物もしくは動物起源の脂肪酸もしくは脂肪酸混合物で直接エステル化することによって、またはそれらのメチルエステルをエステル交換することによって得られる。このエステル化の後に、アルキルハロゲン化物、好ましくはメチルもしくはエチルハロゲン化物、ジアルキルサルフェート、好ましくはジメチルもしくはジエチルサルフェート、メチルメタンスルホネート、メチルパラ-トルエンスルホネート、グリコールクロロヒドリンまたはグリセロールクロロヒドリンなどのアルキル化剤を用いて四級化する。
このような化合物は、例えば、Henkel社から名称Dehyquart(登録商標)、Stepan社からStepanquat(登録商標)、Ceca社からNoxamium(登録商標)、またはRewo-Witco社からRewoquat(登録商標)WE 18で販売されている。
本発明の組成物は、例えば、ジエステル塩が重量の大部分を占める、第四級アンモニウムのモノエステル、ジエステルおよびトリエステル塩の混合物を含有することができる。
米国特許第A-4 874 554号および米国特許第A-4 137 180号に記載の、少なくとも1つのエステル官能基を含有するアンモニウム塩を使用することも可能である。
花王から名称Quatarmin BTC 131で提供されているベヘノイルヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物を使用することができる。
好ましくは、少なくとも1つのエステル官能基を含有するアンモニウム塩は、2つのエステル官能基を含有する。
本発明の組成物に存在することができるカチオン性界面活性剤の中でも、より具体的には、セチルトリメチルアンモニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウムおよびジパルミトイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム塩、ならびにそれらの混合物、より具体的にはベヘニルトリメチルアンモニウム塩化物、セチルトリメチルアンモニウム塩化物およびジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ならびにそれらの混合物を選択するのが好ましい。
本発明で使用される組成物において使用できる非イオン性界面活性剤の例は、例えば、M.R. Porterによる「Handbook of Surfactants」、Blackie & Son刊行(Glasgow and London)、1991年、116〜178頁に記載されている。非イオン性界面活性剤は、特に、アルコール、α-ジオールおよび(C1〜C20)アルキルフェノールから選択され、これらの化合物は、ポリエトキシ化、ポリプロポキシル化および/またはポリグリセロール化されており、例えば8〜18個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を含有しており、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド基の数は、特に2〜50の範囲をとり、グリセロール基の数は、特に2〜30の範囲をとることが可能である。
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマー、場合によっては、オキシエチレン化ソルビタン脂肪酸エステル、スクロースの脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン化脂肪酸エステル、場合によってはオキシアルキレン化されているアルキルポリグリコシド、アルキルグルコシドエステル、N-アルキルグルカミンおよびN-アシルメチルグルカミンの誘導体、アルドビオンアミド(aldobionamide)、ならびにアミンオキシドを挙げることもできる。
非イオン性界面活性剤は、より具体的には、モノオキシアルキレン化またはポリオキシアルキレン化およびモノグリセロール化またはポリグリセロール化非イオン性界面活性剤から選択される。オキシアルキレン単位は、より具体的にはオキシエチレン単位もしくはオキシプロピレン単位、またはそれらの組合せ、好ましくはオキシエチレン単位である。
列挙できるオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、以下が含まれる:
- オキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール、
- 飽和または不飽和の直鎖または分岐オキシアルキレン化C8〜C30アルコール、
- 飽和または不飽和の直鎖または分岐オキシアルキレン化C8〜C30アミド、
- 飽和または不飽和の直鎖または分岐C8〜C30酸とポリエチレングリコールのエステル、
- 飽和または不飽和の直鎖または分岐C8〜C30酸とソルビトールのポリオキシエチレン化エステル、
- 飽和または不飽和のオキシエチレン化植物油、
- 中でも単独のまたは混合物としてのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの凝縮物、
- オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化シリコーン。
界面活性剤は、1〜100、好ましくは2〜50、好ましくは2〜30の数モルのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを含有する。有利には、非イオン性界面活性剤は、任意のオキシプロピレン単位を含まない。
本発明の好ましい一実施形態によれば、オキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、1〜100molのエチレンオキシドを含むオキシエチレン化C8〜C30アルコール、および1〜100molのエチレンオキシドを含む飽和または不飽和の直鎖または分岐C8〜C30酸とソルビトールのポリオキシエチレン化エステルから選択される。
モノグリセロール化またはポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、好ましくは、モノグリセロール化またはポリグリセロール化C8〜C40アルコールが使用される。
特に、モノグリセロール化またはポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、次式(A7)および(A'7)に相当する:
R29O-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H(A7)
H-[OCH2-CH(CH2OH)]m-OR29(A'7)
[式(A7)および(A'7)中、
- R29は、直鎖または分岐C8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキルまたはアルケニル基を表し、
- mは、1〜30、好ましくは1〜10の範囲の数を表す]。
本発明の状況において適切な式(A7)または(A'7)の化合物の例として、4molのグリセロールを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセロールを含有するラウリルアルコール、4molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するオレイル/セチルアルコール、および6molのグリセロールを含有するオクタデカノールを挙げることができる。
式(A7)または(A'7)のアルコールは、mの値が統計値を表すのと同様にアルコールの混合物を表すことができ、このことは、市販製品において、いくつかのタイプのポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存し得ることを意味する。
モノグリセロール化またはポリグリセロール化アルコールの中でも、より具体的には、1molのグリセロールを含有するC8〜C10アルコール、1molのグリセロールを含有するC10〜C12アルコール、および1.5molのグリセロールを含有するC12アルコールを使用するのが好ましい。
好ましくは、界面活性剤は、式i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の非イオン性界面活性剤、またはアニオン性界面活性剤から選択される。より具体的には、組成物中に存在する界面活性剤は、非イオン性界面活性剤から選択される。
好ましくは、本発明の方法および組成物で使用される界面活性剤は、モノ-もしくはポリオキシアルキレン化、特にモノ-もしくはポリオキシエチレン化、またはモノ-もしくはポリオキシプロピレン化された非イオン性界面活性剤、またはそれらの組合せ、より具体的にはモノ-もしくはポリオキシエチレン化非イオン性界面活性剤である。
さらにより優先的には、非イオン性界面活性剤は、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の、ソルビトールのポリオキシエチレン化エステル、1〜100mol、好ましくは2〜50mol、さらにより具体的には2〜30molのエチレンオキシドを含むオキシエチレン化C8〜C30アルコール、およびそれらの混合物から選択される。さらにより優先的には、非イオン性界面活性剤は、前述のオキシエチレン化C8〜C30アルコールから選択される。
本発明の組成物では、組成物における界面活性剤の量は、組成物の総重量に対して、好ましくは0.1重量%〜50重量%、さらに好ましくは0.5重量%〜20重量%で変わる。
iv)直接染料および酸化染料
本発明の組成物は、以下に詳説するa)1つもしくは複数の直接染料および/または1つもしくは複数の酸化染料を含む。
用語「直接染料」は、酸化染料以外の天然および/または合成の染料を意味する。これらは、繊維上に表面的に広がる染料である。
直接染料は、単独染料としてイオン性または非イオン性、好ましくはカチオン性または非イオン性のいずれかであってよい。
これらの直接染料は、例えば、中性、酸性またはカチオン性ニトロベンゼン直接染料、中性、酸性またはカチオン性アゾ直接染料、テトラアザペンタメチン染料、中性、酸性またはカチオン性キノン、特にアントラキノン染料、アジン直接染料、トリアリールメタン直接染料、アゾメチン直接染料および天然直接染料から選択される。
列挙できる適切な直接染料の例には、単独または混合物としての、アゾ直接染料;(ポリ)メチン染料、例えばシアニン、ヘミシアニンおよびスチリル染料;カルボニル染料;アジン染料;ニトロ(ヘテロ)アリール染料;トリ(ヘテロ)アリールメチン染料;ポルフィリン染料;フタロシアニン染料、ならびに天然直接染料が含まれる。
優先的には、直接染料は、少なくとも1つの四級化されたカチオン性発色団、または四級化されたもしくは四級化できるカチオン性基を担持する少なくとも1つの発色団を含有する。
本発明の特定の一実施形態によれば、直接染料は、少なくとも1つの四級化されたカチオン性発色団を含む。
本発明の直接染料として、以下の染料:アクリジン;アクリドン;アントラントロン;アントラピリミジン;アントラキノン;アジン;(ポリ)アゾ、ヒドラゾノもしくはヒドラゾン、特にアリールヒドラゾン;アゾメチン;ベンズアントロン;ベンズイミダゾール;ベンズイミダゾロン;ベンズインドール;ベンゾオキサゾール;ベンゾピラン;ベンゾチアゾール;ベンゾキノン;ビスアジン;ビス-イソインドリン;カルボキシアニリド;クマリン;シアニン、例えばアザカルボシアニン、ジアザカルボシアニン、ジアザヘミシアニン、ヘミシアニンもしくはテトラアザカルボシアニン;ジアジン;ジケトピロロピロール;ジオキサジン;ジフェニルアミン;ジフェニルメタン;ジチアジン;フラボノイド、例えばフラバントロンおよびフラボン;フルオリンジン;ホルマザン;インダミン;インダントロン;インジゴイドおよび擬似インジゴイド;インドフェノール;インドアニリン;イソインドリン;イソインドリノン;イソビオラントロン;ラクトン;(ポリ)メチン、例えばスチルベンもしくはスチリルタイプのジメチン;ナフタルイミド;ナフトアニリド;ナフトラクタム;ナフトキノン;ニトロ、特にニトロ(ヘテロ)芳香族;オキサジアゾール;オキサジン;ペリロン;ペリノン;ペリレン;フェナジン;フェノキサジン;フェノチアジン;フタロシアニン;ポリエン/カロテノイド;ポルフィリン;ピラントロン;ピラゾールアントロン;ピラゾロン;ピリミジノアントロン;ピロニン;キナクリドン;キノリン;キノフタロン;スクワラン;テトラゾリウム;チアジン;チオインジゴ;チオピロニン;トリアリールメタン、またはキサンテンを挙げることができる。
カチオン性アゾ染料の中でも、特に、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、「Dyes, Azo」、J. Wiley & Sons、2010/04/19最新版に記載のカチオン性染料に由来するものを挙げることができる。
本発明に従って使用できるアゾ染料の中でも、国際公開第95/15144号、国際公開第95/01772号および欧州特許第714 954号に記載されているカチオン性アゾ染料を挙げることができる。
本発明の好ましい一実施形態によれば、直接染料は、「塩基性染料」として公知のカチオン性染料から選択される。
アゾ染料の中でも、カラーインデックスインターナショナル第3版に記載のもの、特に以下の化合物を挙げることができる:
- ベーシックレッド22
- ベーシックレッド76
- ベーシックイエロー57
- ベーシックブラウン16
- ベーシックブラウン17。
カチオン性キノン染料の中でも、前述のカラーインデックスインターナショナルに列挙されているものが適しており、これらの中でも、以下の染料を挙げることができる:
- ベーシックブルー22
- ベーシックブルー99。
適切なアジン染料の中でも、カラーインデックスインターナショナルに列挙されているもの、例えば以下の染料を挙げることができる:
- ベーシックブルー17
- ベーシックレッド2。
本発明に従って使用できるカチオン性トリアリールメタン染料の中でも、カラーインデックスに列挙されているものに加えて、以下の染料を挙げることができる:
- ベーシックグリーン1
- ベーシックバイオレット3
- ベーシックバイオレット14
- ベーシックブルー7
- ベーシックブルー26。
米国特許第5 888 252号、欧州特許第1 133 975号、国際公開第03/029 359号、欧州特許第860 636号、国際公開第95/01772号、国際公開第95/15144号および欧州特許第714 954号に記載のカチオン性染料を挙げることもできる。K. Venkataramanによる百科事典「The Chemistry of Synthetic Dyes」、1952年、Academic Press、第1〜7巻、「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」の章「Dyes and Dye Intermediates」、1993年、Wiley and Sons、および「Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry」、第7版、Wiley and Sonsの様々な章に列挙されているものを挙げることもできる。
好ましくは、カチオン性直接染料は、アゾおよびヒドラゾノタイプの染料に由来するものから選択される。
特定の一実施形態によれば、直接染料は、EP850636、FR2788433、EP920856、WO99/48465、FR2757385、EP85/0637、EP91/8053、WO97/44004、FR2570946、FR2285851、DE2538363、FR2189006、FR1560664、FR1540423、FR1567219、FR1516943、FR1221122、DE4220388、DE4137005、WO01/66646、US5708151、WO95/01772、WO515144、GB1195386、US3524842、US5879413、EP1062940、EP1133976、GB738585、DE2527638、FR2275462、GB1974-27645、Acta Histochem. (1978年)、61(1)、48〜52頁;Tsitologiya(1968年)、10(3)、403〜5頁;Zh. Obshch. Khim. (1970年)、40(1)、195〜202頁;Ann. Chim.(Rome)(1975年)、65(5-6)、305〜14頁;Journal of the Chinese Chemical Society(Taipei)(1998年)、45(1)、209〜211頁;Rev. Roum. Chim. (1988年)、33(4)、377〜83頁;Text. Res. J. (1984年)、54(2)、105〜7頁;Chim. Ind.(Milan)(1974年)、56(9)、600〜3頁;Khim. Tekhnol.(1979年)、22(5)、548〜53頁;Ger. Monatsh. Chem. (1975年)、106(3)、643〜8頁;MRL Bull. Res. Dev. (1992年)、6(2)、21〜7頁;Lihua Jianyan、Huaxue Fence (1993年)、29(4)、233〜4頁;Dyes Pigm. (1992年)、19(1)、69〜79頁;Dyes Pigm. (1989年)、11(3)、163〜72頁に記載のカチオン性アゾ染料である。
好ましくは、カチオン性直接染料は第四級アンモニウム基を含み、より優先的には、カチオン電荷は環内にある。
これらのカチオン性基は、例えば、
- 環外(ジ/トリ)(C1〜C8)アルキルアンモニウム電荷を担持するカチオン性基、または
- アクリジニウム、ベンズイミダゾリウム、ベンゾビストリアゾリウム、ベンゾピラゾリウム、ベンゾピリダジニウム、ベンゾキノリウム、ベンゾチアゾリウム、ベンゾトリアゾリウム、ベンゾオキサゾリウム、ビピリジニウム、ビス-テトラゾリウム、ジヒドロチアゾリウム、イミダゾピリジニウム、イミダゾリウム、インドリウム、イソキノリウム、ナフトイミダゾリウム、ナフトオキサゾリウム、ナフトピラゾリウム、オキサジアゾリウム、オキサゾリウム、オキサゾロピリジニウム、オキソニウム、フェナジニウム、フェノキサゾリウム、ピラジニウム、ピラゾリウム、ピラゾイルトリアゾリウム、ピリジニウム、ピリジノイミダゾリウム、ピロリウム、ピリリウム、キノリウム、テトラゾリウム、チアジアゾリウム、チアゾリウム、チアゾロピリジニウム、チアゾイルイミダゾリウム、チオピリリウム、トリアゾリウムもしくはキサンチリウムから選択されるカチオン性ヘテロアリール基を含むものなどの、環内電荷を担持するカチオン性基である。
次式(II)および(III)のヒドラゾノカチオン性染料、ならびに次式(IV)および(V)のアゾカチオン性染料を挙げることができる:
Het+-C(Ra)=N-N(Rb)-ArQ-(II)
Het+-N(Ra)-N=C(Rb)-ArQ-(III)
Het+-N=N-ArQ-(IV)
Ar+-N=N-Ar''Q-(V)
[式(II)〜(V)中、
- Het+は、イミダゾリウム、インドリウムまたはピリジニウムなどの、優先的に環内カチオン電荷を担持するカチオン性ヘテロアリール基を表し、これは、メチルなどの少なくとも1つの(C1〜C8)アルキル基によって場合によって優先的に置換されており、
- Ar+は、環外カチオン電荷、優先的にアンモニウム、特にトリメチルアンモニウムなどのトリ(C1〜C8)アルキルアンモニウムを担持する、フェニルまたはナフチルなどのアリール基を表し、
- Arは、アリール基、特にフェニルを表し、これは、i)場合によって置換されている(C1〜C8)アルキル、ii)場合によって置換されている(C1〜C8)アルコキシ、iii)ヒドロキシル基によってアルキル基が場合によって置換されている(ジ)(C1〜C8)(アルキル)アミノ、iv)アリール(C1〜C8)アルキルアミノ、v)場合によって置換されているN-(C1〜C8)アルキル-N-アリール(C1〜C8)アルキルアミノなどの1つまたは複数の電子供与基によって場合によって優先的に置換されており、あるいはArは、ジュロリジン基を表し、
- Ar''は、フェニルまたはピラゾリルなどの、場合によって置換されている(ヘテロ)アリール基を表し、これは、1つまたは複数の(C1〜C8)アルキル、ヒドロキシル、(ジ)(C1〜C8)(アルキル)アミノ、(C1〜C8)アルコキシまたはフェニル基によって場合によって優先的に置換されており、
- RaおよびRbは、同じであるかもしくは異なっており、水素原子もしくは(C1〜C8)アルキル基を表し、これは、ヒドロキシル基によって場合によって優先的に置換されており、
または、置換基RaとHet+の置換基、および/またはRbとArの置換基は、それらが担持している原子と一緒になって、(ヘテロ)シクロアルキルを形成し、特にRaおよびRbは、水素原子、またはヒドロキシル基によって場合によって置換されている(C1〜C4)アルキル基を表し、
- Q-は、ハロゲン化物またはアルキル硫酸塩などの有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
特に、既に定義の式(II)〜(V)の環内カチオン電荷を担持するアゾおよびヒドラゾノ直接染料、より具体的には国際公開第95/15144号、国際公開第95/01772号および欧州特許第714 954号に記載の環内カチオン電荷を担持する式(II)〜(V)のカチオン性直接染料、優先的に以下の直接染料を挙げることができる:
Figure 2014518243
[式(II-1)および(IV-1)中、
- R1は、メチルなどの(C1〜C4)アルキル基を表し、
- R2およびR3は、同じであるかまたは異なっており、水素原子またはメチルなどの(C1〜C4)アルキル基を表し、
- R4は、水素原子を表し、または場合によって置換されている(C1〜C8)アルキル、場合によって置換されている(C1〜C8)アルコキシもしくはヒドロキシル基によってアルキル基が場合によって置換されている(ジ)(C1〜C8)(アルキル)アミノなどの電子供与基を表し、特に、R4は水素原子であり、
- Zは、CH基または窒素原子、優先的にCHを表し、
- Q-は、既に定義のアニオン性対イオン、特に塩化物などのハロゲン化物、またはメチル硫酸塩などのアルキル硫酸塩、またはメシチルである]。
特に、式(II-1)および(IV-1)の染料は、ベーシックレッド51、ベーシックイエロー87およびベーシックオレンジ31、またはその誘導体から選択される:
Figure 2014518243
[ここでQ'は、既に定義のアニオン性対イオン、特に塩化物などのハロゲン化物、またはメチル硫酸塩などのアルキル硫酸塩、またはメシチルである]。
本発明の特定の一実施形態によれば、直接染料は蛍光性であり、すなわち既に定義の少なくとも1つの蛍光性の発色団を含有する。
蛍光染料として、以下の染料に由来する基を挙げることができる:アクリジン、アクリドン、ベンズアントロン、ベンズイミダゾール、ベンズイミダゾロン、ベンズインドール、ベンゾオキサゾール、ベンゾピラン、ベンゾチアゾール、クマリン、ジフルオロ{2-[(2H-ピロール-2-イリデン-kN)メチル]-1H-ピロラト-kN}ホウ素(BODIPY(登録商標))、ジケトピロロピロール、フルオリンジン、(ポリ)メチン(特にシアニンおよびスチリル/ヘミシアニン)、ナフタルイミド、ナフトアニリド、ナフチルアミン(ダンシルなど)、オキサジアゾール、オキサジン、ペリロン、ペリノン、ペリレン、ポリエン/カロテノイド、スクワラン、スチルベンおよびキサンテン。
欧州特許第1 133 975号、国際公開第03/029 359号、欧州特許第860 636号、国際公開第95/01772号、国際公開第95/15144号および欧州特許第714 954号に記載の蛍光染料、ならびにK. Venkataramanによる百科事典「The Chemistry of Synthetic Dyes」、1952年、Academic Press、第1〜7巻、「Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology」の章「Dyes and Dye Intermediates」、1993年、Wiley and Sons、および「Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry」、第7版、Wiley and Sonsの様々な章、ハンドブック「A Guide to Fluorescent Probes and Labeling Technologies」、第10版、Molecular Probes/Invitrogen -Oregon 2005年(インターネット閲覧版または過去の刊行版)に列挙されているものを挙げることもできる。
本発明の好ましい一代替形態によれば、蛍光染料はカチオン性であり、少なくとも1つの第四級アンモニウム基を含み、次式(V)のものなどである:
W+-[C(Rc)=C(Rd)]m'-Ar'Q-(V)
[式(V)中、
- W+は、特に、1つまたは複数の(C1〜C8)アルキル基によって場合によって置換されている、特に1つまたは複数のヒドロキシル基によって場合によって置換されている第四級アンモニウムを含む、カチオン性複素環式またはヘテロアリール基を表し、
- Arは、優先的にi)1つまたは複数のハロゲン原子、例えば塩素またはフッ素、ii)1つまたは複数の(C1〜C8)、好ましくはC1〜C4のアルキル基、例えばメチル、iii)1つまたは複数のヒドロキシル基、iv)1つまたは複数の(C1〜C8)アルコキシ基、例えばメトキシ、v)1つまたは複数のヒドロキシ(C1〜C8)アルキル基、例えばヒドロキシエチル、vi)1つまたは複数のアミノまたは(ジ)(C1〜C8)アルキルアミノ基{これは好ましくは、C1〜C4アルキル部分は、1つまたは複数のヒドロキシル基によって場合によって置換されている}、例えば(ジ)ヒドロキシエチルアミノ、vii)1つまたは複数のアシルアミノ基、viii)1つまたは複数のヘテロシクロアルキル基、例えばピペラジニル、ピペリジル、または5員もしくは6員のヘテロアリール、例えばピロリジニル、ピリジルおよびイミダゾリニルによって場合によって置換されているフェニルまたはナフチルなどのアリール基を表し、
- m'は、両端を含み1〜4の整数を表し、特にmは、1または2の値を有し、より優先的に1を有し、
- RcおよびRdは、同じであるかまたは異なっており、水素原子、または場合によって置換されている(C1〜C8)、優先的にC1〜C4のアルキル基を表し、あるいはW+と隣接するRcおよび/またはArと隣接するRdは、それらを担持する原子と共に、(ヘテロ)シクロアルキルを形成し、特にRcは、W+と隣接しており、それらはシクロヘキシルなどの(ヘテロ)シクロアルキルを形成し、
- Q-は、既に定義の有機または無機アニオン性対イオンである]。
本発明に従って使用できる天然直接染料の中でも、ローソン、ジュグロン、アリザリン、プルプリン、カルミン酸、ケルメス酸、プルプロガリン、プロトカテクアルデヒド、インジゴ、イサチン、クルクミン、スピヌロシン、アピゲニジンおよびオルセインを挙げることができる。これらの天然染料を含有する抽出物または浸出液、特にパップ剤またはヘナベースの抽出物を使用することもできる。
直接染料は、より具体的には、組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜5重量%である。
1つまたは複数の酸化染料は、直接染料と組み合わせることができる。酸化染料は、一般に、1つまたは複数のカプラーと場合によっては組み合わされた1つまたは複数の酸化ベースから選択される。
本発明の組成物および方法は、a)1つもしくは複数の酸化染料、およびb)場合によっては1つもしくは複数の直接染料、またはa)とb)の混合物を含み、これを以下に詳説する。
酸化染料は、1つまたは複数のカプラーと場合によっては組み合わされた1つまたは複数の酸化ベースから選択される。
列挙できるパラ-フェニレンジアミンには、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノフェニルピロリジン、2-チエニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-アミノトルエンおよび3-ヒドロキシ-1-(4'-アミノフェニル)ピロリジン、ならびにその付加塩が含まれる。
先に列挙したパラ-フェニレンジアミンの中でも、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トルイレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミンおよび2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、ならびにその付加塩が特に好ましい。
列挙できるビス(フェニル)アルキレンジアミンには、例えば、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミンおよび1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、ならびにその付加塩が含まれる。
パラ-アミノフェノールには、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-クロロフェノール、4-アミノ-3-(ヒドロキシメチル)フェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)フェノール、4-アミノ-2-(メトキシメチル)フェノール、4-アミノ-2-(アミノメチル)フェノール、4-アミノ-2-((β-ヒドロキシエチル)アミノメチル)フェノールおよび4-アミノ-2-フルオロフェノール、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できるオルト-アミノフェノールには、例えば、2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノールおよび5-アセトアミド-2-アミノフェノール、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できる複素環式ベースには、例えば、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体およびピラゾール誘導体が含まれる。
列挙できるピリジン誘導体には、例えば、英国特許第1 026 978号および英国特許第1 153 196号に記載の化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジンおよび3,4-ジアミノピリジン、ならびにその付加塩が含まれる。
本発明で使用される他のピリジン酸化ベースは、例えば、フランス特許第2 801 308号に記載の3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン酸化ベースまたはその付加塩である。列挙できる例には、ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-アセチルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-(モルホリン-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸、2-メトキシピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)メタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)エタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)エタノール、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-2-イル)メタノール、3,6-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、3,4-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジアミン、7-(モルホリン-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,5-ジアミン、5-(モルホリン-4-イル)ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-オールおよび3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-オール、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できるピリミジン誘導体には、例えば、ドイツ特許第2359399号、日本国特許第88-169571号、日本国特許第05-63124号および欧州特許第0 770 375号または国際公開第96/15765号に記載の化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジン、2,5,6-トリアミノピリミジンおよびその付加塩、ならびに互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体の形態が含まれる。
列挙できるピラゾール酸化ベースには、ドイツ特許第3 843 892号およびドイツ特許第4 133 957号、ならびに国際公開第94/08969号、国際公開第94/08970号、フランス特許第A-2 733 749号およびドイツ特許第195 43 988号に記載の化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(ヒドロキシメチル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-(メチルアミノ)ピラゾールおよび3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、ならびにその付加塩が含まれる。4,5-ジアミノ-1-(β-メトキシエチル)ピラゾールを使用することもできる。
ピラゾール化合物として、好ましくは4,5-ジアミノピラゾール、さらにより優先的には4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾールおよび/またはその付加塩の1つが使用される。
本発明の組成物は、場合によっては、ケラチン繊維を染色するのに従来使用されているものから有利に選択される1つまたは複数のカプラーを含むことができる。
これらのカプラーの中でも、特に、メタ-フェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレンカプラーおよび複素環式カプラー、ならびにその付加塩を挙げることができる。
例えば、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、3-ウレイドアニリン、3-ウレイド-1-(ジメチルアミノ)ベンゼン、セサモール、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジン、1-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1H-3-メチルピラゾール-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-b][1,2,4]トリアゾール、2,6-ジメチル-[3,2-c][1,2,4]トリアゾールおよび6-メチルピラゾロ[1,5-a]ベンゾイミダゾール、その付加塩、ならびにそれらの混合物を挙げることができる。
一般に、本発明の状況で使用できる酸化ベースおよびカプラーの付加塩は、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、リン酸塩および酢酸塩などの酸との付加塩から選択される。
酸化ベースは、それぞれ有利には、組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%であり、好ましくは、組成物および使用できる状態の組成物の総重量に対して0.005重量%〜5重量%である。
カプラーは、存在する場合には、それぞれ有利には組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%であり、好ましくは、組成物および使用できる状態の組成物の総重量に対して0.005重量%〜5重量%である。
本発明の好ましい一実施形態によれば、酸化ベースは、ピラゾロン以外である。
本発明の組成物は、場合によっては、b)イオン性および非イオン性の実体、好ましくはカチオン性または非イオン性の実体から選択される1つまたは複数の合成または天然染料を、単独染料として、または酸化染料に加えて含むことができる。
適切な直接染料の例として、既に定義の直接染料を挙げることができる。
本発明に従って使用できる天然染料の中でも、ローソン、ジュグロン、アリザリン、プルプリン、カルミン酸、ケルメス酸、プルプロガリン、プロトカテクアルデヒド、インジゴ、イサチン、クルクミン、スピヌロシン、アピゲニジンおよびオルセインを挙げることができる。これらの天然染料を含有する抽出物または浸出液、特にパップ剤またはヘナベースの抽出物を使用することもできる。
直接染料は、存在する場合には、より具体的には組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜5重量%である。
本発明の好ましい一実施形態によれば、本方法は、染色方法であり、組成物は、既に定義の少なくとも1つの染料、好ましくは少なくとも1つの酸化染料を含み、直接染料を含まない。
本発明の別の好ましい実施形態によれば、既に定義の少なくとも1つの直接染料を含む組成物は、酸化染料を含まない。
さらに別の特定の実施形態によれば、本発明の染色方法および組成物は、少なくとも1つの直接染料および少なくとも1つの酸化染料を用いる。
v)塩基性化剤
本発明の組成物および本発明の方法は、v)1つまたは複数の塩基性化剤をさらに含むことができる。塩基性化剤は、無機または有機または混成物であってよい。
無機塩基性化剤は、好ましくは、アンモニア水、アルカリ金属炭酸塩もしくは重炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウムもしくは重炭酸カリウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、またはそれらの混合物から選択される。
有機塩基性化剤は、好ましくは25℃でpKbが12未満、好ましくは10未満、さらにより有利には6未満の有機アミンから選択される。これは、最高塩基度の官能基に相当するpKbであることに留意されたい。さらに、有機アミンは、10個を超える炭素原子を含む任意のアルキルまたはアルケニル脂肪鎖を含まない。
有機塩基性化剤は、例えば、アルカノールアミン、オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化エチレンジアミン、アミノ酸、ならびに次式(VI)の化合物から選択される:
Figure 2014518243
[式(VI)中、Wは、二価C1〜C6アルキレン基であり、これは、1つもしくは複数のヒドロキシル基、またはC1〜C6アルキル基によって場合によって置換されているか、かつ/あるいはOまたはNRuなどの1つまたは複数のヘテロ原子によって場合によっては中断されており、Rx、Ry、Rz、RtおよびRuは、同じであるかまたは異なっており、水素原子、またはC1〜C6アルキル、C1〜C6ヒドロキシアルキルもしくはC1〜C6アミノアルキル基を表す]。
列挙できる式(VI)のアミンの例には、1,3-ジアミノプロパン、1,3-ジアミノ-2-プロパノール、スペルミンおよびスペルミジンが含まれる。
用語「アルカノールアミン」は、第一級、第二級または第三級アミン官能基、および1つまたは複数のヒドロキシル基を担持する1つまたは複数の直鎖または分岐C1〜C8アルキル基を含む有機アミンを意味する。
1〜3個の同じまたは異なるC1〜C4ヒドロキシアルキル基を含むモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミンまたはトリアルカノールアミンなどのアルカノールアミンから選択される有機アミンは、特に本発明を実施するのに適している。
このタイプの化合物の中でも、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N,N-ジメチルエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、3-ジメチルアミノ-1,2-プロパンジオールおよびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを挙げることができる。
より具体的には、使用できるアミノ酸は、天然または合成起源のそれらのL、Dまたはラセミ形態のアミノ酸であり、より具体的にはカルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸またはリン酸官能基から選択される少なくとも1つの酸官能基を含む。アミノ酸は、中性またはイオン形態であってよい。
本発明で使用できるアミノ酸として、特にアスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、オルニチン、シトルリン、アスパラギン、カルニチン、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、リシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、N-フェニルアラニン、プロリン、セリン、タウリン、スレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリンを挙げることができる。
有利には、アミノ酸は、環内またはウレイド官能基内に場合によっては含まれる追加のアミン官能基を含む塩基性アミノ酸である。
このような塩基性アミノ酸は、好ましくは次式(VII)に相当するものから選択される:
Figure 2014518243
[式(VII)中、Rは、以下から選択される基を表す]。
Figure 2014518243
式(VII)に相当する化合物は、ヒスチジン、リシン、アルギニン、オルニチンおよびシトルリンである。
有機アミンは、複素環式タイプの有機アミンから選択することもできる。アミノ酸において既に言及したヒスチジンに加えて、特に、ピリジン、ピペリジン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾールおよびベンズイミダゾールを挙げることができる。
有機アミンは、アミノ酸のジペプチドから選択することもできる。本発明で使用できるアミノ酸のジペプチドとして、カルノシン、アンセリンおよびバレニンを挙げることができる。
有機アミンは、グアニジン官能基を含む化合物から選択することもできる。本発明で使用できるこのタイプのアミンとして、アミノ酸として既に言及したアルギニンに加えて、特に、クレアチン、クレアチニン、1,1-ジメチルグアニジン、1,1-ジエチルグアニジン、グリコシアミン、メトホルミン、アグマチン、N-アミジノアラニン、3-グアニジノプロピオン酸、4-グアニジノ酪酸および2-([アミノ(イミノ)メチル]アミノ)エタン-1-スルホン酸を挙げることができる。
列挙できる混成化合物には、既に言及したアミンと炭酸または塩酸などの酸との塩が含まれる。
特に、グアニジン炭酸塩またはモノエタノールアミン塩酸塩を使用することができる。
好ましくは、本発明の組成物中に存在する塩基性化剤は、アンモニア水、アルカノールアミン、中性またはイオン形態のアミノ酸、特に塩基性アミノ酸、および好ましくは式(VII)に相当するものから選択される。
さらにより好ましくは、塩基性化剤は、アンモニア水およびアルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン(MEA)から、さらに好ましくはアルカノールアミン、例えばモノエタノールアミン(MEA)から選択される。
有利には、本発明の組成物は、組成物の重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%の範囲の含量の塩基性化剤を有する。
vi)化学的酸化剤
本発明の組成物は、vi)1つまたは複数の化学的酸化剤を含むこともできる。表現「化学的酸化剤」は、大気中酸素以外の酸化作用物質を意味すると理解される。本発明の組成物は、好ましくは、1つまたは複数の化学的酸化剤を含有する。
より具体的には、化学的酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、過酸化塩、例えば過硫酸塩または過ホウ酸塩、過酸およびその前駆体、ならびにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の過炭酸塩から選択される。
この酸化剤は、有利には過酸化水素から、特に水溶液(過酸化水素水溶液)中で形成され、その濃度は、組成物の重量に対して、より具体的には0.1重量%〜50重量%、さらにより好ましくは0.5重量%〜20重量%、さらに好ましくは1重量%〜15重量%で変わり得る。
好ましくは、本発明の組成物は、任意の過酸化塩を含有しない。
直接付着ポリマー
本発明の特定の一実施形態によれば、組成物は、少なくとも1つの直接付着ポリマー、特にカチオン性ポリマーを含有する。本発明の目的では、用語「カチオン性ポリマー」は、カチオン性基、および/またはイオン化してカチオン性基を生成することができる基を含有する任意のポリマーを示す。
本発明に従って使用できるカチオン性ポリマーは、それ自体が毛髪の化粧特性を改善することが既に知られているもののいずれか、すなわち、特に欧州特許第A-337 354号およびフランス特許第2 270 846号、フランス特許第2 383 660号、フランス特許第2 598 611号、フランス特許第2 470 596号およびフランス特許第2 519 863号に記載のものから選択することができる。
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成することができるか、または主鎖に直接結合している側鎖置換基によって担持されていてもよい、第一級、第二級、第三級および/または第四級アミン基を含む単位を含有するものから選択される。
使用されるカチオン性ポリマーは、一般に約500〜5×106の数平均分子量、好ましくは約103〜3×106の数平均分子量を有する。
列挙できるカチオン性ポリマーには、より具体的には、ポリアミン、ポリアミノアミドおよびポリ第四級アンモニウムタイプのポリマーが含まれる。
これらは、公知の生成物であり、特にフランス特許第2 505 348号およびフランス特許第2 542 997号に記載されている。前記ポリマーの中でも、以下を挙げることができる:
(1)アクリルもしくはメタクリルエステルまたはアミドに由来する、次式(A)、(B)、(C)または(D)の単位の少なくとも1つを含むホモポリマーまたはコポリマー
Figure 2014518243
[式(A)、(B)、(C)または(D)中、
R3は、同じであるかまたは異なっており、水素原子またはCH3基を示し、
Aは、同じであるかまたは異なっており、1〜6個の炭素原子、好ましくは2個もしくは3個の炭素原子からなる直鎖もしくは分岐アルキル基、または1〜4個の炭素原子からなるヒドロキシアルキル基を表し、
R4、R5およびR6は、同じであるかまたは異なっており、1〜18個の炭素原子を含有するアルキル基、またはベンジル基、好ましくは1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基を表し、
R1およびR2は、同じであるかまたは異なっており、水素、または1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基、好ましくはメチルまたはエチルを表し、
Xは、メトサルフェートアニオンなどの無機もしくは有機酸、または塩化物もしくは臭化物などのハロゲン化物に由来するアニオン性対イオンを示す]。
ファミリー(1)のポリマーは、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、低級(C1〜C4)アルキルによって窒素が置換されているアクリルアミドおよびメタクリルアミド、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはそのエステル、ビニルラクタム、例えばビニルピロリドンまたはビニルカプロラクタム、ならびにビニルエステルのファミリーから選択され得るコモノマーに由来する1つまたは複数の単位を含有することもできる。したがって、これらのファミリー(1)のポリマーの中でも、以下を挙げることができる:
- 硫酸ジメチルまたはハロゲン化メチルで四級化されたアクリルアミドとジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、例えばHercules社から名称Hercoflocで販売されているもの、
- 例えば、欧州特許第A-080 976号に記載されており、Ciba Geigy社から名称Bina Quat P 100で販売されている、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物のコポリマー、
- Hercules社から名称Retenで販売されている、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートのコポリマー、
- 四級化されているか、または四級化されていないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはメタクリレートコポリマー、例えばISP社から名称Gafquatで販売されている製品、例えばGafquat 734またはGafquat 755、あるいはCopolymer 845、958および937として公知の製品。これらのポリマーは、フランス特許第2 077 143号およびフランス特許第2 393 573号に詳説されている。
- ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンターポリマー、例えばISP社から名称Gaffix VC 713で販売されている製品、
- 特にISPから名称Styleze CC 10で販売されているビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンコポリマー、ならびに
- 四級化ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、例えばISP社から名称Gafquat HS 100で販売されている製品。
(2)フランス特許第1 492 597号に記載の第四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体、特にUnion Carbide Corporation社から名称「JR」(JR 400、JR 125、JR 30M)または名称「LR」(LR 400、LR 30M)で販売されているポリマー。これらのポリマーはまた、CTFA一覧において、トリメチルアンモニウム基によって置換されているエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの第四級アンモニウムと定義されている。
(3)水溶性第四級アンモニウムモノマーでグラフトされたセルロースコポリマーまたはセルロース誘導体などの、特に米国特許第4 131 576号に記載のカチオン性セルロース誘導体、例えば特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムまたはジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたヒドロキシアルキルセルロース、例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルセルロース。この定義に対応する市販製品は、より具体的には、National Starch社から名称Celquat L 200およびCelquat H 100で販売されている製品である。
(4)米国特許第3 589 578号および米国特許第4 031 307号においてより具体的に記載されているカチオン性多糖、例えばカチオン性トリアルキルアンモニウム基を含有するグアーガム。例えば、2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウム塩(例えば塩化物)によって変性されているグアーガムが使用される。このような製品は、特に、Meyhall社から商標Jaguar C13 S、Jaguar C 15、Jaguar C 17またはJaguar C162で販売されている。
(5)ピペラジニル単位と、直鎖または分岐鎖を含有し、かつ酸素、硫黄もしくは窒素原子または芳香族もしくは複素環式環によって場合によって中断された二価のアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基とから形成されるポリマー、ならびにこれらのポリマーの酸化および/または四級化生成物。このようなポリマーは、特に、フランス特許第2 162 025号およびフランス特許第2 280 361号に記載されている。
(6)特に酸化合物とポリアミンの縮重合によって調製される水溶性ポリアミノアミド。これらのポリアミノアミドは、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、不飽和二無水物、ビス不飽和誘導体、ビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-アルキルハロゲン化物によって架橋することができ、あるいはビス-ハロヒドリン、ビス-アゼチジニウム、ビス-ハロアシルジアミン、ビス-アルキルハロゲン化物、エピハロヒドリン、ジエポキシドまたはビス不飽和誘導体に対して反応性がある二官能性化合物の反応から得られるオリゴマーによって架橋することができる。架橋剤は、ポリアミノアミドのアミン基1個当たり0.025〜0.35molの範囲の割合で使用される。これらのポリアミノアミドは、アルキル化されていてもよく、または1つもしくは複数の第三級アミン官能基を含有する場合には四級化されていてもよい。このようなポリマーは、特に、フランス特許第2 252 840号およびフランス特許第2 368 508号に記載されている。
(7)ポリアルキレンポリアミンをポリカルボン酸と縮合させ、その後、二官能性作用物質によってアルキル化することによって得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アルキル基が1〜4個の炭素原子を含み、好ましくは、メチル、エチルまたはプロピルを示すアジピン酸/ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンポリマーを挙げることができる。このようなポリマーは、特にフランス特許第1 583 363号に記載されている。これらの誘導体の中でも、より具体的にはSandoz社から名称Cartaretine F、F4またはF8で販売されているアジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンポリマーを挙げることができる。
(8)2つの第一級アミン基および少なくとも1つの第二級アミン基を含有するポリアルキレンポリアミンを、ジグリコール酸および3〜8個の炭素原子を有する飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるジカルボン酸と反応させることによって得られるポリマー。ポリアルキレンポリアミンとジカルボン酸のモル比は、0.8:1〜1.4:1である。それから得られるポリアミノアミドを、エピクロロヒドリンとポリアミノアミドの第二級アミン基とのモル比が0.5:1〜1.8:1.1になるようにエピクロロヒドリンと反応させる。このようなポリマーは、特に米国特許第3 227 615号および米国特許第2 961 347号に記載されている。このタイプのポリマーは、特にHercules Inc.社から名称Hercosett 57、あるいはアジピン酸/エポキシプロピルジエチレントリアミンコポリマーの場合には、Hercules社から名称PD 170またはDelsette 101で販売されている。
(9)アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー、例えば鎖の主成分として、次式(VIII)または(IX)に相当する単位を含有するホモポリマーまたはコポリマー
Figure 2014518243
[式(VIII)または(IX)中、
- kおよびtは、0または1に等しく、合計k+tは1に等しく、
- R17は、水素原子またはメチル基を示し、
- R15およびR16は、互いに独立に、1〜22個の炭素原子を有するアルキル基、アルキル基が好ましくは1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、もしくは低級(C1〜C4)アミドアルキル基を示し、または
- R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジニルもしくはモルホリニルなどの複素環式基を示すことができ、
- Y-は、臭化物、塩化物、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、硫酸塩またはリン酸塩などのアニオン性対イオンである]。これらのポリマーは、特にフランス特許第2 080 759号およびその追加特許であるフランス特許第2 190 406号に記載されている。
先に定義のポリマーの中でも、より具体的にはCalgon社から名称polyquaternium-6またはMerquat 100で販売されているものなどの、ジメチルジアリルアンモニウムハロゲン化物(塩化物)ホモポリマー(および重量平均分子量が小さいその同族体)、および名称Merquat 550またはpolyquaternium-7で販売されているものなどの、ジアリルジメチルアンモニウムハロゲン化物(塩化物)とアクリルアミドのコポリマーを挙げることができる。
(10)次式(X)に相当する繰り返し単位を含有するジ第四級アンモニウムポリマー
Figure 2014518243
[式(X)中、
- R18、R19、R20およびR21は、同じであるかまたは異なっており、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式もしくはアリール脂肪族基、または低級ヒドロキシアルキル脂肪族基を表し、
あるいはR18、R19、R20およびR21は、一緒にまたは別個に、それらが結合している窒素原子と共に、窒素以外の第2のヘテロ原子を場合によっては含む複素環を形成し、
あるいはR18、R19、R20およびR21は、ニトリル、エステル、アシル、アミド、または-C(O)-O-R22-Dもしくは-C(O)-NH-R22-D基{R22は(C1〜C6)アルキレンであり、Dは第四級アンモニウム基である}によって置換されている直鎖または分岐C1〜C6アルキル基を表し、
- A1およびB1は、2〜20個の炭素原子を含有するポリメチレン基を表し、この基は、直鎖または分岐、飽和または不飽和であってよく、主鎖に結合しているかまたは挿入されている、1つもしくは複数の芳香環、または1つもしくは複数の酸素もしくは硫黄原子、またはスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級アンモニウム、ウレイド、アミドもしくはエステル基を含有することができ、
- X-は、同じであるかまたは異なっており、無機または有機酸に由来するアニオン性対イオンを示し、
- A1、R18およびR20は、それらが結合している2つの窒素原子と共に、ピペラジン環を形成することができ、さらに、A1が、飽和または不飽和の直鎖または分岐(C1〜C6)アルキレンまたはヒドロキシ(C1〜C6)アルキレン基を示す場合、B1は、-(CH2)n-C(O)-D-C(O)-(CH2)n-基を示すこともでき、ここでDは以下を示す:
a)式:-O-Z-O-のグリコール残基{ここで、Zは、(C1〜C6)アルキレンなどの直鎖もしくは分岐の二価炭化水素基、または次式の1つに相当する基を示す:
-(CH2-CH2-O)x-CH2-CH2-
-[CH2-CH(CH3)-O]y-CH2-CH(CH3)-
ここで、xおよびyは、定義された固有の重合度を表す整数1〜4を示し、または平均重合度を表す1〜4の任意の数を示す}、
b)ピペラジン誘導体などのビス-第二級ジアミン残基、
c)式:-NH-Y-NH-のビス-第一級ジアミン残基{ここで、Yは、直鎖もしくは分岐炭化水素基、または二価の基-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-を示す}、
d)式:-NH-C(O)-NH-のウレイレン基]。
好ましくは、X-は、塩化物または臭化物などのハロゲン化物アニオンである。これらのポリマーは、一般に、1000〜100 000の数平均分子量を有する。
このタイプのポリマーは、特にフランス特許第2320330号、第2270846号、第2316271号、第2336434号および第2413907号および米国特許第2273780号、第2375853号、第2388614号、第2454547号、第3206462号、第2261002号、第2271378号、第3874870号、第4001432号、第3929990号、第3966904号、第4005193号、第4025617号、第4025627号、第4025653号、第4026945号および第4027020号。に記載されている。
より具体的には、次式(a)に相当する繰り返し単位からなるポリマーを使用することが可能である:
Figure 2014518243
[式(a)中、
- R1、R2、R3およびR4は、同じであるかまたは異なっており、1〜4個の炭素原子を有する(C1〜C4)アルキルまたはヒドロキシ(C1〜C4)アルキル基を示し、nおよびpは、約2〜20の範囲の整数であり、
- X-は、同じであるかまたは異なっており、無機または有機酸に由来するアニオン性対イオン、特にハロゲン化物である]。
(11)次式(XI)の単位から構成されるポリ第四級アンモニウムポリマー
Figure 2014518243
[式(XI)中、
- pは、同じであるかまたは異なっており、両端を含み1〜6の整数を示し、
- Dは、結合または二価の-(CH2)r-C(O)-基を表し、ここでrは、4または7に等しい数を示し、
- X-は、同じであるかまたは異なっており、無機または有機酸に由来するアニオン性対イオン、特にハロゲン化物である]。
式(XI)の単位を含むカチオン性ポリマーは、特に欧州特許第A-122 324号に記載されており、米国特許第4 157 388号、米国特許第4 390 689号、米国特許第4 702 906号および米国特許第4 719 282号に記載の方法に従って調製することができる。
これらのポリマーの中でも、好ましいのは、炭素-13 NMRによって測定される分子量が100 000未満であり、式中、以下の通りのものある:
pが3に等しく、
a)Dが、-(CH2)4-CO-基を表し、X-が、塩化物などのハロゲン化物を示し、炭素-13 NMR(13C NMR)によって測定される分子量が約5600であるもの[このタイプのポリマーは、Miranol社から名称Mirapol-AD1で提供されている]、
b)Dが、-(CH2)7-CO-基を表し、X-が、塩化物などのハロゲン化物を示し、炭素-13 NMR(13C NMR)によって測定される分子量が約8100であるもの[このタイプのポリマーは、Miranol社から名称Mirapol-AZ1で提供されている]、
c)Dが、結合を表し、X-が、塩化物などのハロゲン化物を示し、炭素-13 NMR(13C NMR)によって測定される分子量が約25 500であるもの[このタイプのポリマーは、Miranol社から名称Mirapol-A15で販売されている]、
d)Miranol社から名称Mirapol-9(13C NMR分子量、約7800)、Mirapol-175(13C NMR分子量、約8000)およびMirapol-95(13C NMR分子量、約12 500)で提供されている、段落a)およびc)に記載のポリマーに相当する単位から形成されるブロックコポリマー。
さらにより具体的には、本発明では、pが3に等しく、Dが値0を示し、Xが塩素原子を示す式(VII)の単位を含有し、炭素-13 NMR(13C NMR)によって測定される分子量が約25 500であるポリマーが好ましい。
(12)ビニルピロリドンとビニルイミダゾールの第四級ポリマー、例えばBASF社から名称Luviquat FC 905、FC 550およびFC 370で販売されている製品。
(13)CTFA一覧において名称ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミンと参照される、Henkelから販売されているPolyquart Hなどのポリアミン。
(14)メタクリロイルオキシ(C1〜C4)アルキルトリ(C1〜C4)アルキルアンモニウム塩の架橋ポリマー、例えば塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートの単独重合、またはアクリルアミドと、塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートとの共重合を実施し、この単独重合または共重合の後にオレフィン性不飽和化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで架橋することによって得られるポリマー。より具体的には、架橋アクリルアミド/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物コポリマー(重量で20/80)は、このコポリマーを鉱物油に50重量%含有する分散液の形態で使用することができる。この分散液は、Allied Colloids社から名称Salcare(登録商標)SC 92で販売されている。鉱物油または液体エステル中に、架橋メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物ホモポリマーを約50重量%含有するものを使用することもできる。これらの分散液は、Allied Colloids社から名称Salcare(登録商標)SC 95およびSalcare(登録商標)SC 96で販売されている。
本発明の状況で使用できる他のカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンイミン、特にポリエチレンイミン、ビニルピリジンまたはビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、ポリアミンとエピクロロヒドリンの凝縮物、ポリ第四級ウレイレン、およびキチン誘導体である。
本発明の状況において使用できるあらゆるカチオン性ポリマーの中でも、ファミリー(9)および(10)のポリマー、より具体的にはファミリー(10)のポリマーを用いることが好ましく、または次式(W)および(U)のポリマーから選択される式(a)のポリマーを用いることが好ましい:
Figure 2014518243
[ここで、X-は、塩化物などのハロゲン化物を表す]、
特にゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される分子量が9500〜9900であるもの、
Figure 2014518243
[ここで、X-は、臭化物などのハロゲン化物を表す]、
特にゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される分子量が約1200であるもの。
本発明の組成物は、非常に有利には、以下の直接付着ポリマーから選択される少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含む:
- アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムホモポリマーのタイプのもの(例えば、ジアルキルジアリルアンモニウムハロゲン化物(塩化物)ホモポリマーである、Nalco社から販売されているMerquat 100またはpolyquaternium-6など)、およびこれらのモノマーとアクリルアミドのコポリマー(例えば、特に名称Merquat 550またはpolyquaternium-7で販売されている、ジアリルジメチルアンモニウムハロゲン化物(塩化物)とアクリルアミドのコポリマー)、ならびに
- 既に定義の式(a)のポリマー、特に、
- 既に定義の式(W)の繰り返し単位を有するポリマー、特にゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される分子量が9500〜9900であるもの、
- 既に定義のポリマー(U)、特にゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される分子量が約1200であるもの。
本発明の特に有利な形態によれば、本発明の組成物は、(W)である少なくとも1つのカチオン性直接付着ポリマーおよび/または式(VIII)のジアルキルジアリルアンモニウムの少なくとも1つのシクロポリマー、例えばジアルキルジアリルアンモニウムハロゲン化物(塩化物)ホモポリマーを含む。
本発明の組成物におけるカチオン性ポリマーの濃度は、組成物の総重量に対して0.01重量%〜10重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%、さらにより好ましくは組成物の総重量に対して0.2重量%〜3重量%で変わり得る。
溶媒
本発明の組成物は、1つまたは複数の有機溶媒を含むこともできる。
列挙できる有機溶媒の例には、直鎖または分岐C2〜C4アルカノール、例えばエタノールおよびイソプロパノール;グリセロール;ポリオールおよびポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルおよびジエチレングリコールモノメチルエーテル;ならびに芳香族アルコールまたはエーテル、例えばベンジルアルコールまたはフェノキシエタノール、ならびにそれらの混合物が含まれる。
溶媒は、存在する場合には、組成物の重量に対して通常1重量%〜40重量%、好ましくは5重量%〜30重量%の範囲の含量である。
他の添加剤
本発明の組成物は、毛髪染色組成物で従来使用されている様々な補助剤、例えばアニオン性、非イオン性、両性もしくは双性イオン性ポリマー、またはそれらの混合物;無機増粘剤、特にフィラー、例えば粘土またはタルク;有機増粘剤、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性および両性ポリマー性の会合性増粘剤;酸化防止剤;浸透剤;金属イオン封鎖剤;芳香剤;分散剤;皮膜形成剤;セラミド;保存剤;または乳白剤を含有することもできる。
先の補助剤は、一般に、組成物の重量に対してそれぞれ0.01重量%〜20重量%の量で存在する。
組成物は、特に1つまたは複数のフィラーまたは無機増粘剤、例えば有機親和性シリカ、フュームドシリカ、粘土、特に有機親和性粘土、タルクまたはそれらの混合物を含むことができる。
フュームドシリカは、高温熱分解によって得ることができる。
有機親和性粘土は、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルガイトおよびセピオライト、ならびにそれらの混合物から選択することができる。粘土は、好ましくはベントナイトまたはヘクトライトである。
これらの粘土は、第四級アミン、第三級アミン、酢酸アミン、イミダゾリン、アミン石鹸、脂肪硫酸塩、アルキルアリールスルホネートおよびアミン酸化物、ならびにそれらの混合物から選択される化合物で変性することができる。
列挙できる有機親和性粘土には、quaternium-18ベントナイト、例えばRheox社から名称Bentone 3、Bentone 38およびBentone 38V、United Catalyst社からTixogel VP、Southern Clay社からClaytone 34、Claytone 40およびClaytone XLで販売されているもの;ステアラルコニウムベントナイト、例えばRheoxから名称Bentone 27、United CatalystからTixogel LG、ならびにSouthern Clay社からClaytone AFおよびClaytone APAで販売されているもの;ならびにquaternium-18/ベンザルコニウムベントナイト、例えばSouthern Clay社から名称Claytone HTおよびClaytone PSで販売されているものが含まれる。
フュームドシリカは、酸水素炎中で揮発性ケイ素化合物を高温で熱分解し、微粉砕シリカを生成することによって得ることができる。この方法により、特に、表面に多数のシラノール基を有する親水性シリカを得ることが可能になる。このような親水性シリカは、Degussa社から名称Aerosil 130(登録商標)、Aerosil 200(登録商標)、Aerosil 255(登録商標)、Aerosil 300(登録商標)およびAerosil 380(登録商標)、ならびにCabot社からCab-O-Sil HS-5(登録商標)、Cab-O-Sil EH-5(登録商標)、Cab-O-Sil LM-130(登録商標)、Cab-O-Sil MS-55(登録商標)およびCab-O-Sil M-5(登録商標)で販売されている。
シラノール基の数を低減するために、化学反応によってシリカ表面を化学的に変性することが可能である。特に、シラノール基を疎水性基で置き換えることが可能であり、次に、疎水性シリカが得られる。
疎水性基は、以下のものであってよい:
- 特に、ヘキサメチルジシラザンの存在下でフュームドシリカを処理することによって得られるトリメチルシロキシル基。こうして処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によって「シリル化シリカ」として公知である。これらのシリカは、例えば、Degussa社から参照名Aerosil R812(登録商標)およびCabot社からCab-O-Sil TS-530(登録商標)で販売されている。
- 特に、ポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下でフュームドシリカを処理することによって得られるジメチルシリルオキシル基またはポリジメチルシロキサン基。こうして処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によって「ジメチルシリル化シリカ」として公知である。これらのシリカは、例えば、Degussa社から参照名Aerosil R972(登録商標)およびAerosil R974(登録商標)、ならびにCabot社からCab-O-Sil TS-610(登録商標)およびCab-O-Sil TS-720(登録商標)で販売されている。
フュームドシリカは、好ましくは、ナノメートルからマイクロメートル、例えば約5〜200nmの範囲をとり得る粒径を有する。
無機増粘剤は、存在する場合には、組成物の重量に対して1重量%〜30重量%である。
組成物は、前述のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルi)以外の1つまたは複数の有機増粘剤を含むこともできる。
これらの増粘剤は、脂肪酸アミド(ココナツジエタノールアミドまたはモノエタノールアミド、オキシエチレン化アルキルエーテルカルボン酸モノエタノールアミド)、ポリマー性増粘剤、例えばセルロースベースの増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース)、グアーガムおよびその誘導体(ヒドロキシプロピルグアー)、微生物起源のガム(キサンタンガムまたはスクレログルカンガム)、INCI名がCarbomerである架橋アクリル酸ホモポリマー、例えば、Lubrizol社から名称Carbopol 980、Carbopol 981およびCarbopol Ultrez 10で販売されているポリマーなど、アクリレート/C10〜C30-アルキルアクリレートコポリマー(INCI名:アクリレート/C10〜C30アクリル酸アルキルクロスポリマー)、例えばLubrizol社から商標Pemulen TR1、Pemulen TR2、Carbopol 1382およびCarbopol EDT 2020で販売されている製品、場合によっては架橋されているアクリルアミドプロパンスルホン酸ホモポリマーまたはコポリマー、および会合性ポリマー[水性媒体中、互いにまたは他の分子と可逆的に結合することができる、親水性領域および脂肪鎖疎水性領域を含むポリマー(脂肪鎖は、少なくとも10個の炭素原子を含むアルキル鎖またはアルケニル鎖である)]から選択される。
有機増粘剤の含量は、存在する場合には、通常、組成物の重量に対して0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%で変わる。
本発明の組成物は、様々な形態、例えば溶液、エマルジョン(乳またはクリーム)またはゲルの形態をとることができる。
本発明の方法
既に定義の成分i)〜vi)を含む本発明の組成物は、乾燥または湿潤ケラチン繊維に適用される。組成物は、一般に1分〜1時間、好ましくは5分〜30分間、繊維上に置かれる。
染色方法中の温度は、従来、周囲温度(15℃〜25℃)から80℃、好ましくは周囲温度から60℃である。
処理後、ヒトのケラチン繊維を、場合によっては水ですすぎ、場合によってはシャンプーで洗浄して水ですすいだ後、乾燥させ、または風乾させる。
本発明の組成物は、少なくとも2種類の組成物を混合することによって調製することができる。
本発明の最初の変形形態では、既に定義の成分i)〜vi)を含む本発明の組成物は、以下の2種類の組成物:
- iv)既に定義の少なくとも1つの酸化ベース、および場合によっては既に定義の少なくとも1つのカプラー、およびv)既に定義の少なくとも1つの塩基性化剤を含む組成物(A)と、
-iv)既に定義の少なくとも1つの化学的酸化剤、および場合によっては直接付着ポリマー、好ましくは(W)などのカチオン性直接付着ポリマーおよび/または式(IV)のジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマーを含む組成物(B)と
を混合することによって生成され、
組成物(A)または(B)の少なくとも1つは、i)少なくとも1つの、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルを含み、組成物(A)または(B)の少なくとも1つは、ii)既に定義の少なくとも1つの脂肪物質を含み、組成物(A)または(B)の少なくとも1つは、iii)場合によっては、既に定義の少なくとも1つの界面活性剤を含み、その結果、組成物(A)+(B)の混合によって得られる本発明の組成物の脂肪物質含量は、少なくとも25%の脂肪物質を構成すると理解される。
優先的には、組成物(A)または(B)の少なくとも1つは、水性である。
さらにより優先的には、2種類の組成物(A)および(B)は、水性である。
本発明の別の変形形態では、本発明の組成物は、以下の2種類の組成物:
- iv)既に定義の少なくとも1つの直接染料、およびv)場合によっては、既に定義の少なくとも1つの塩基性化剤を含む組成物(A)と、
- iv)既に定義の少なくとも1つの化学的酸化剤、および場合によっては直接付着ポリマー、好ましくは(W)などのカチオン性直接付着ポリマーおよび/または式(IV)のジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマーを含む組成物(B)と
を混合することによって生成され、
組成物(A)または(B)の少なくとも1つは、i)少なくとも1つの、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル、およびii)既に定義の少なくとも1つの脂肪物質、およびiii)場合によっては、既に定義の少なくとも1つの界面活性剤を含み、その結果、組成物(A)+(B)の混合によって得られる本発明の組成物の脂肪物質含量は、少なくとも25%の脂肪物質を構成すると理解される。
優先的には、組成物(A)または(B)の少なくとも1つは、水性である。
さらにより優先的には、2種類の組成物(A)および(B)は、水性である。
この最初の変形形態の具体的な形態によれば、組成物(A)は、既に定義の成分i)〜v)を含み、組成物(B)は、成分vi)を含有し、ii)および直接付着ポリマーを含有することもできる。
用語「水性組成物」は、少なくとも5%の水を含む組成物を意味すると理解される。好ましくは、水性組成物は、10重量%を超える水、さらにより有利には20重量%を超える水を含む。
好ましくは、組成物(A)は水性である。
この変形形態では、組成物(A)は、脂肪物質を少なくとも50%、さらにより好ましくは周囲温度(25℃)で液体である脂肪物質を少なくとも50%含む。
好ましくは、組成物(A)は、直接または逆エマルジョン、好ましくは直接(O/W)エマルジョンである。
この変形形態では、組成物(A)および(B)は、好ましくは0.2〜10、さらに好ましくは0.5〜2の範囲の重量比(A)/(B)で混合される。
本発明の第2の変形形態では、既に定義の成分i)〜vi)を含む本発明の組成物は、3種類の組成物を混合することによって得られ、この3種類の組成物は水性であり、またはその少なくとも1種類は無水である。
より具体的には、本発明の目的では、表現「無水化粧用組成物」は、含水量が、前記組成物の重量に対して5重量%未満、好ましくは2重量%未満、さらにより好ましくは1重量%未満である化粧用組成物を意味する。組成物中に存在する水は、より具体的には「結合水」、例えば塩結晶の水、または本発明の組成物の調製に使用される出発材料によって吸収された微量の水であることに留意されたい。
この第2の変形形態によれは、好ましくは、2種類の水性組成物(B')および(C')、ならびに無水組成物(A')が使用される。その場合、無水組成物(A')は、好ましくはi)既に定義の少なくとも1つの脂肪物質、より好ましくは少なくとも1つの液体脂肪物質を含む。次に、組成物(B')は、好ましくはiv)既に定義の少なくとも1つの直接染料および/または少なくとも1つの酸化ベース、ならびに場合によっては少なくとも1つのカプラーを含む。次に、組成物(C')は、好ましくはvi)既に定義の少なくとも1つの化学的酸化剤を含む。既に定義の塩基性化剤(v)は、場合によっては、組成物(A')および/または(B')に含まれ、好ましくは組成物(B')だけに含まれる。既に定義の界面活性剤は、場合によっては組成物(A')、(B')または(C')の少なくとも1つに含まれ、これらの3種類の組成物は、3種類の組成物(A')+(B')+(C')を混合することによって得られる本発明の組成物の脂肪物質含量が、少なくとも25%の脂肪物質を構成するようにされる。
この変形形態では、組成物(A')、(B')および(C')は、好ましくは0.2〜10、さらに好ましくは0.5〜2の範囲の重量比(A')+(B')/(C')で、0.5〜10、さらに好ましくは1〜5の範囲の重量比(A')/(B')で混合される。
最後に、本発明は、前述の組成物(A)を含有する第1の区画と、前述の組成物(B)を含有する少なくとも1つの第2の区画とを含む第1の多区画デバイスに関し、これらの区画の組成物は、本発明に従って混合した後に配合物を提供するように、適用前に混合されることを企図され、ただしその配合物の脂肪物質の量は、(A)+(B)の混合によって得られる配合物の重量に対して少なくとも25重量%になる。
本発明はまた、前述の組成物(A')を含有する第1の区画と、前述の化粧用組成物(B')を含有する少なくとも1つの第2の区画と、前述の組成物(C')を含有する少なくとも1つの第3の区画とを含む第2の多区画デバイスに関し、これらの区画の組成物は、本発明に従って混合した後に配合物を提供するように、適用前に混合されることを企図され、ただしその配合物の脂肪物質の量は、(A')+(B')+(C')の混合によって得られる配合物の重量に対して少なくとも25重量%になる。
以下の実施例は、本発明を、その性質を制限することなく例示するのに役立つ。
以下の組成物を調製し、その活性材料の量をグラム単位で表す。
Figure 2014518243
Figure 2014518243
適用方法
2種類の組成物A1およびB1を、使用時に以下の割合で混合する。10gの組成物A1+10gの組成物B1を、90%の白色毛髪を含む灰色毛髪の房に、毛髪1g当たりA1+B1混合物10gの割合で適用し、30分間置く。
次に、毛髪をすすぎ、標準的なシャンプーで洗浄し、乾燥させる。
得られる呈色は、赤褐色である。
Figure 2014518243
Figure 2014518243
適用方法
2種類の組成物A2およびB2を、使用時に以下の割合で混合する。10gの組成物A2+10gの組成物B2を、90%の白色毛髪を含む灰色毛髪の房に、毛髪1g当たりA2+B2混合物10gの割合で適用し、周囲温度で30分間置く。
次に、毛髪をすすぎ、標準的なシャンプーで洗浄し、乾燥させる。
得られる毛髪の呈色は、明るい栗色である。
比較試験
Figure 2014518243
Figure 2014518243
Figure 2014518243
10gの組成物1+4gの組成物2または2'+16gの組成物3を、使用時に一緒に混合する。
次に、混合物のそれぞれを、90%が白色毛髪である天然の灰色毛髪(NW)、および90%が白色毛髪であるパーマネントウェーブがかかった灰色毛髪(PW)を含有する毛髪の房に、毛髪1g当たり混合物10gの割合で適用する。
室温で30分間落ちつかせた後、毛髪をすすぎ、標準的なシャンプーで洗浄し、乾燥させる。
色の決定
DATACOLOR SF600X分光比色計(イルミナントD65、角度10°、正反射光を含む)を使用して、CIELab系で比色測定を実施した。
L*は明度を表し、L*の値が低いほど、強い着色が得られる。
この系によれば、Lは明度を示す。Lの値が低いほど、毛髪の色は強い。色度座標を、パラメータa*およびb*によって表す。ここでa*は赤/緑の色調の軸を示し、b*は黄/青の色調の軸を示す。
呈色の選択性
呈色の選択性は、天然色の毛髪と、パーマネントがかかった着色された毛髪の色差である。天然の毛髪は、毛髪の先端における毛髪性質の代表であり、パーマネントがかかった毛髪は、根元の毛髪性質の代表である。
選択性は、以下によって測定される:
ΔEは、天然色の房と、パーマネントがかかった着色された房の色差であり、次式から得られる。
Figure 2014518243
ここで、L*は明度を示し、a*およびb*は、天然色の房の色度座標であり、L0 *は明度を示し、a0 *およびb0 *は、パーマネントがかかった着色された房の色度である。ΔEの値が小さいほど、呈色の選択性は低く、毛髪の色は良好である。
染色特性
選択性は、天然の房とパーマネントウェーブがかかった染色された房の間の色差ΔEによって表され、ΔEの値が小さいほど低く、したがって選択性はより良好である。
Figure 2014518243
天然の毛髪とパーマネントウェーブがかかった毛髪上で、本発明の化合物は、比較混合物と比べてL*の値が小さく、本発明の混合物によって得られる着色は、より強い。
さらに、本発明の混合物は、比較混合物と比較してΔEの値が小さく、本発明の混合物によって得られる着色は、際立った特徴のおかげで、すなわちポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルの存在のおかげで選択性が著しく低い。

Claims (22)

  1. i)少なくとも1つの、式(I)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル
    R-(O-Alk)n-O-R'(I)
    [式(I)中、
    - Rは、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、
    - R'は、飽和または不飽和の直鎖または分岐C10〜C30炭化水素基を示し、これは、ヒドロキシル基によって置換されていてもよく、
    - nは、両端を含み1〜約100の整数であり、
    - Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどの、直鎖または分岐、好ましくは直鎖の(C1〜C6)アルキレン基を表す]、
    ii)少なくとも1つの脂肪物質、
    iii)場合によっては、i)以外の少なくとも1つの界面活性剤、
    iv)少なくとも1つの直接染料および/または少なくとも1つの酸化染料、
    v)場合によっては、少なくとも1つの塩基性化剤、
    vi)場合によっては、少なくとも1つの化学的酸化剤
    を含む組成物であって、
    組成物の脂肪物質含量が、組成物の総重量に対して合計で少なくとも25重量%である、
    ケラチン繊維を染色するための組成物。
  2. RおよびR'が、互いに独立に、飽和または不飽和の、好ましくは飽和の直鎖または分岐、好ましくは直鎖のC12〜C20、好ましくはC14〜C18炭化水素基を示し、R'が、少なくとも1つのヒドロキシル基によって置換されている可能性があり、nが、20以上の整数、例えば20〜100、好ましくは40〜80の範囲の整数を示す式(I)の化合物から、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルが選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. Rが、好ましくは直鎖のC16〜C18アルキル基を示し、R'が、OH基によって置換されている、好ましくは直鎖のC14アルキル基を示し、nが60に等しい式(I)の化合物から、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルが選択されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルが、組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.001重量%〜5重量%であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 脂肪物質ii)が、C6〜C16アルカン、鉱物、植物、動物または合成起源の非シリコーン油、脂肪アルコール、脂肪酸エステル、脂肪アルコールのエステル、非シリコーンワックスおよびシリコーンから選択されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 脂肪物質ii)が、周囲温度および大気圧において液体であり、特に、液体ワセリン、C6〜C16アルカン、ポリデセン、脂肪酸もしくは脂肪アルコールのエステル、脂肪アルコール、またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 脂肪物質ii)の濃度が、組成物の重量に対して25重量%〜80重量%、特に30重量%〜70重量%、好ましくは40重量%〜70重量%、より有利には40重量%〜60重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 特に非イオン性界面活性剤、好ましくはモノオキシアルキレン化またはポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤から選択される1つまたは複数の界面活性剤iii)を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 成分iv)が、特に、アゾ直接染料;(ポリ)メチン染料、例えばシアニン、ヘミシアニンおよびスチリル染料;カルボニル染料;アジン染料;ニトロ(ヘテロ)アリール染料;トリ(ヘテロ)アリールメタン染料;ポルフィリン染料;フタロシアニン染料、および天然直接染料から選択される、単独または混合物としての1つまたは複数の直接染料であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. iv)1つまたは複数のカチオン性直接染料を含むことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. iv)次式(II)および(III)の1つもしくは複数のヒドラゾノカチオン性染料、または次式(IV)および(V)の1つもしくは複数のアゾカチオン性染料を含み:
    Het+-C(Ra)=N-N(Rb)-ArQ-(II)
    Het+-N(Ra)-N=C(Rb)-ArQ-(III)
    Het+-N=N-ArQ-(IV)
    Ar+-N=N-Ar''Q-(V)
    [式(II)〜(V)中、
    - Het+は、イミダゾリウム、インドリウムまたはピリジニウムなどの、優先的に環内カチオン電荷を担持するカチオン性ヘテロアリール基を表し、これは、メチルなどの少なくとも1つの(C1〜C8)アルキル基によって場合によって優先的に置換されており、
    - Ar+は、環外カチオン電荷、優先的にアンモニウム、特にトリメチルアンモニウムなどのトリ(C1〜C8)アルキルアンモニウムを担持する、フェニルまたはナフチルなどのアリール基を表し、
    - Arは、アリール基、特にフェニルを表し、これは、i)場合によって置換されている(C1〜C8)アルキル、ii)場合によって置換されている(C1〜C8)アルコキシ、iii)ヒドロキシル基によってアルキル基が場合によって置換されている(ジ)(C1〜C8)(アルキル)アミノ、iv)アリール(C1〜C8)アルキルアミノ、v)場合によって置換されているN-(C1〜C8)アルキル-N-アリール(C1〜C8)アルキルアミノなどの1つまたは複数の電子供与基によって場合によって優先的に置換されており、あるいはArは、ジュロリジン基を表し、
    - Ar''は、フェニルまたはピラゾリルなどの、場合によって置換されている(ヘテロ)アリール基を表し、これは、1つまたは複数の(C1〜C8)アルキル、ヒドロキシル、(ジ)(C1〜C8)(アルキル)アミノ、(C1〜C8)アルコキシまたはフェニル基によって場合によって優先的に置換されており、
    - RaおよびRbは、同じであるかまたは異なっており、水素原子、またはヒドロキシル基によって場合によって優先的に置換されている(C1〜C8)アルキル基を表し、
    あるいは、置換基RaとHet+の置換基、および/またはRbとArの置換基は、それらを担持している原子と一緒になって、(ヘテロ)シクロアルキルを形成し、特にRaおよびRbは、水素原子を表し、またはヒドロキシル基によって場合によって置換されている(C1〜C4)アルキル基を表し、
    - Q-は、ハロゲン化物またはアルキル硫酸塩などの有機または無機アニオン性対イオンを表す]
    より具体的には、式(II)〜(V)のカチオン性直接染料は、環内カチオン電荷を担持していることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. iv)次式(II-1)および(IV-1)の1つまたは複数のヒドラゾノカチオン性染料を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物
    Figure 2014518243
    [式(II-1)および(IV-1)中、
    - R1は、メチルなどの(C1〜C4)アルキル基を表し、
    - R2およびR3は、同じであるかまたは異なっており、水素原子またはメチルなどの(C1〜C4)アルキル基を表し、
    - R4は、水素原子を表し、または場合によって置換されている(C1〜C8)アルキル、場合によって置換されている(C1〜C8)アルコキシもしくはヒドロキシル基によってアルキル基が場合によって置換されている(ジ)(C1〜C8)(アルキル)アミノなどの電子供与基を表し、特に、R4は水素原子であり、
    - Zは、CH基または窒素原子、優先的にCHを表し、
    - Q-は、既に定義のアニオン性対イオン、特に塩化物などのハロゲン化物、またはメチル硫酸塩などのアルキル硫酸塩、またはメシチルである]。
  13. 成分iv)が、特に、パラ-フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、およびその付加塩から選択される1つまたは複数のベンゼン酸化ベースであることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. iv)メタ-フェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレンカプラーおよび複素環式カプラーから選択される1つまたは複数のカプラーを含むことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. v)塩基性化剤が、無機、有機または混成物であり、好ましくは、アンモニア水、アルカリ金属炭酸塩もしくは重炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムもしくは重炭酸カリウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、アルカノールアミン、オキシエチレン化および/もしくはオキシプロピレン化エチレンジアミンから選択される有機アミン、アミノ酸、ならびに式(VI)の化合物、またはそれらの混合物から選択され:
    Figure 2014518243
    [式(VI)中、Wは、二価C1〜C6アルキレン基であり、これは、1つもしくは複数のヒドロキシル基、またはC1〜C6アルキル基によって場合によって置換されているか、かつ/あるいはOまたはNRuなどの1つまたは複数のヘテロ原子によって場合によっては中断されており、Rx、Ry、Rz、RtおよびRuは、同じであるかまたは異なっており、水素原子またはC1〜C6アルキルまたはC1〜C6ヒドロキシアルキルまたはC1〜C6アミノアルキル基を表す]、
    特に、塩基性化剤v)は、アンモニア水、アルカノールアミン、特にモノエタノールアミン、および中性またはイオン形態のアミノ酸から選択されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
  16. 特に以下のファミリーのポリマーから選択される1つまたは複数のカチオン性直接付着ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物:
    - 鎖の主成分として式(VIII)に相当する単位を含有するホモポリマーまたはコポリマーなどの、ジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー
    Figure 2014518243
    [式(VIII)中、
    - kおよびtは、0または1に等しく、合計k+tは、1に等しく、
    - R17は、水素原子またはメチル基を示し、
    - R15およびR16は、互いに独立に、1〜22個の炭素原子を有するアルキル基、ヒドロキシアルキル基(このアルキル基は、好ましくは1〜5個の炭素原子を有する)、もしくは低級(C1〜C4)アミドアルキル基を示し、または
    - R15およびR16は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、複素環式基を示すことができ、
    - Y-は、アニオン性対イオンである]、
    - 次式(a)に相当する繰り返し単位を含有するジ第四級アンモニウムポリマー
    Figure 2014518243
    [式(a)中、
    - R1、R2、R3およびR4は、同じであるかまたは異なっており、1〜4個の炭素原子を有する(C1〜C4)アルキルまたはヒドロキシ(C1〜C4)アルキル基を示し、
    - nおよびpは、両端を含み2〜20の整数であり、
    - X-は、同じであるかまたは異なっており、無機または有機酸に由来するアニオン性対イオン、特にハロゲン化物である]。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物を繊維に適用することにある、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色する方法。
  18. 請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物が、
    - iv)請求項1、9から12のいずれか一項に記載の少なくとも1つの直接染料、および/または請求項1、13もしくは14のいずれか一項に記載の少なくとも1つの酸化染料、
    - v)場合によっては、請求項13に記載の少なくとも1つの塩基性化剤
    を含む組成物(A)、および
    - 少なくとも1つの化学的酸化剤を含む組成物(B)
    の2種類の組成物を混合することによって得られ、
    - 組成物(A)または(B)の少なくとも1つが、i)請求項1から4のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル、ii)請求項1、5から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの脂肪物質、およびiii)場合によっては、請求項1または8に記載の少なくとも1つの界面活性剤を含み、
    - 組成物(A)+(B)の混合によって得られる本発明の組成物の脂肪物質含量が、少なくとも25%の脂肪物質を構成すると理解される、請求項17に記載の方法。
  19. 組成物が、2種類の組成物を混合することによって得られ、2種類の組成物が水性であるか、またはそれらの少なくとも一方が無水である、請求項18に記載の方法。
  20. 請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物が、
    - 請求項1または5から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの脂肪物質を含む無水組成物(A')、
    - 請求項1もしくは9から12のいずれか一項に記載の少なくとも1つの直接染料、および/または請求項1、13もしくは14のいずれか一項に記載の少なくとも1つの酸化染料を含む組成物(B')、
    - 少なくとも1つの化学的酸化剤を含む組成物(C')
    の3種類の組成物を混合することによって得られ、
    - 組成物(A')、(B')または(C')の少なくとも1つが、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル、
    場合によっては、請求項1または請求項8に記載の少なくとも1つの界面活性剤
    を含み、
    - 場合によっては、組成物(A')および/または(B')の少なくとも1つが、請求項1または13に記載の少なくとも1つの塩基性化剤を含み、
    - 組成物(A')+(B')+(C')の混合によって得られる本発明の組成物の脂肪物質含量が、少なくとも25%の脂肪物質を構成すると理解される、請求項17に記載の方法。
  21. 請求項18に記載の組成物(A)を含有する第1の区画と、請求項18に記載の組成物(B)を含有する少なくとも1つの第2の区画とを含む多区画デバイスであって、各区画の組成物が、(A)+(B)を混合した後に1つの組成物を提供するように適用前に混合されることを企図され、その組成物の脂肪物質の量が、(A)+(B)の混合によって得られる組成物の重量に対して少なくとも25重量%になる、多区画デバイス。
  22. 請求項20に記載の組成物(A')を含有する第1の区画と、請求項20に記載の組成物(B')を含有する少なくとも1つの第2の区画と、請求項20に記載の組成物(C')を含有する少なくとも1つの第3の区画とを含む多区画デバイスであって、各区画の組成物が、(A')+(B')+(C')を混合した後に1つの組成物を提供するように適用前に混合されることを企図され、その組成物の脂肪物質の量が、(A')+(B')+(C')の混合によって得られる組成物の重量に対して少なくとも25重量%になる、多区画デバイス。
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