JP6626618B2 - アルコキシル化脂肪アルコールの長鎖エーテルおよびカチオン性ポリマーを使用する染料組成物、これを使用する方法ならびにデバイス - Google Patents

アルコキシル化脂肪アルコールの長鎖エーテルおよびカチオン性ポリマーを使用する染料組成物、これを使用する方法ならびにデバイス Download PDF

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Description

本発明は、少なくとも1つの酸化染料、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの長鎖エーテルなどの少なくとも1つの非イオン性化合物、少なくとも1つのカチオン性ポリマー、少なくとも25重量%の脂肪物質、および少なくとも1つの化学的酸化剤を含む、ケラチン繊維を染色するための組成物に関する。
本発明はまた、この組成物を使用する染色方法、およびこの組成物を使用するのに適した多区画デバイスに関する。
多くの人は、毛髪の色を改変し、特に灰色毛髪を隠すのに長時間が必要である。
染色方法の1つは、「永久」染色または酸化染色であり、これは、一般に酸化ベースとして公知の酸化染料前駆体を含有する染料組成物を使用する。これらの酸化ベースは、無色または薄色化合物であるが、これらを酸化用生成物と組み合わせると、酸化縮合過程によって有色化合物を得ることができる。
これらの酸化ベースによって得られる色調は、これらの酸化ベースを、特に芳香族メタ-ジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、およびインドール化合物などの特定の複素環式化合物から選択されるカプラーまたは呈色調整剤と組み合わせることによって変わり得ることも公知である。酸化ベースおよびカプラーとして使用される分子は多様であるため、幅広い色彩を得ることができる。
特に、得られる呈色に色度を与えるために、直接染料を使用することも可能である。これらの直接染料は、繊維と親和性がある有色および着色分子である。列挙できる例には、ベンゼン系、アントラキノン、ニトロピリジン、アゾ、キサンテン、アクリジン、アジンおよびトリアリールメタン直接染料が含まれる。
したがって、永久染色方法は、染料組成物と共に、少なくとも1つの酸化剤を含む水性組成物を使用することにある。この酸化剤には、いくつかの役割がある。第1には、酸化染料(ベースおよびカプラー)を縮合させ、発色できるようにすることである。第2には、毛髪のメラニンを部分的に分解し、それによって、存在する酸化剤の性質に応じて、繊維を多かれ少なかれはっきりと明色化することである。使用される酸化剤は、一般に過酸化水素である。
したがって、このタイプの方法で使用される組成物は、容易に混合できるものではなくてはならず、得られる混合物のレオロジーは、ひとたび適所に染色された領域から流れることなく容易に広がることができるようなものでなくてはならず、かつ処理全体を通してこのようでなければならない。
さらに混合物は、毛髪の先端から根元まで均一に呈色をもたらさなければならず(このことは、選択性が低いとも言われる)、強力に発色しなければならない。
欧州特許出願第1 106 167号は、着色剤に加えて、ポリオキシエチレン化脂肪アルコールの長鎖エーテルに由来する非イオン性化合物を含む酸化染色組成物を記載している。これらの組成物は、毛髪上で落ちつかせる間の粘度および粘度安定性だけでなく、染色結果に関しても、既存の組成物を上回る改善を示した。
しかし、特に呈色の取込みの改善およびより良好な色の均一性といった結果に関して、さらにより効率的な呈色を得るための研究が進行中である。特に、毛髪の上部でも分布しやすく、すすぎによって除去しやすいことに関して、使用上の質が改善された組成物を得るための研究も進行中である。
欧州特許第1106167号 英国特許第1026978号 英国特許第1153196号 フランス特許出願第2801308号 ドイツ特許第2359399号 日本国特許第88-169571号 日本国特許第05-63124号 欧州特許第0770375号 国際公開第96/15765号 ドイツ特許第3843892号 ドイツ特許第4133957号 国際公開第94/08969号 国際公開第94/08970号 フランス特許第A-2733749号 ドイツ特許第19543988号 フランス特許第2320330号 フランス特許第2270846号 フランス特許第2316271号 フランス特許第2336434号 フランス特許第2413907号 米国特許第2273780号 米国特許第2375853号 米国特許第2388614号 米国特許第2454547号 米国特許第3206462号 米国特許第2261002号 米国特許第2271378号 米国特許第3874870号 米国特許第4001432号 米国特許第3929990号 米国特許第3966904号 米国特許第4005193号 米国特許第4025617号 米国特許第4025627号 米国特許第4025653号 米国特許第4026945号 米国特許第4027020号 フランス特許第2080759号 フランス特許第2190406号 欧州特許出願第A-122324号 米国特許第A4874554号 米国特許第A4137180号
Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Press Cosmetics and Toiletries、第91巻、Jan. 76、27〜32頁、Todd & Byers、「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」 CTFA一覧、第5版、1993年 M.R. Porterによる「Handbook of Surfactants」、Blackie & Son刊行(Glasgow and London)、1991年、116〜178頁 CTFA(第6版、1995年)
本発明の目的の1つは、既存の組成物の欠点がない、毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色するための組成物を提案することである。
これらの目的および他の目的も本発明によって実現され、したがって本発明の1つの主題は、ケラチン繊維、特に毛髪などのヒトのケラチン繊維を染色するための組成物であり、この組成物は、
- 少なくとも1つの酸化染料、
- 式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの少なくとも1つの非イオン性エーテル
R-(O-Alk)n-OR'(i)
[式中、
Rは、直鎖または分岐の飽和または不飽和C10〜C30炭化水素系の基を示し、
R'は、直鎖または分岐の飽和または不飽和C10〜C30炭化水素系の基を示し、これは、ヒドロキシル基で置換されていてもよく、
nは、両端を含み1〜100の整数であり、
Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどの、直鎖または分岐、好ましくは直鎖(C1〜C6)アルキレン基を表す]、
- 少なくとも1つのカチオン性ポリマー、
- 組成物の総重量に対して少なくとも25重量%の濃度の少なくとも1つの脂肪物質、
- 少なくとも1つの化学的酸化剤
を含む。
また、本発明の目的は、前述の組成物を使用する染色方法である。
本発明はまた、化学的酸化剤を含まないが、少なくとも1つの酸化染料、少なくとも50重量%の脂肪物質、式(i)の少なくとも1つの非イオン性化合物を含む配合物(A)を含有する第1の区画と、少なくとも1つの化学的酸化剤を含む配合物(B)を含有する第2の区画とを含む、本発明の組成物を使用するための多区画デバイスに関し、ここで、2種類の配合物(A)および(B)の少なくとも1つは、少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含み、配合物(A)および(B)(第1および第2の区画)を混合することによって得られる組成物の脂肪物質濃度は、得られる混合物の総重量に対して少なくとも25重量%である。
最後に、本発明はまた、化学的酸化剤を含まないが、少なくとも1つの脂肪物質を含む配合物(A')を含有する第1の区画と、化学的酸化剤を含まないが、少なくとも1つの酸化ベースおよび式(i)の少なくとも1つの非イオン性化合物を含む配合物(B')を含有する第2の区画と、少なくとも1つの化学的酸化剤を含有する配合物(C')を含む少なくとも1つの第3の区画とを含む、第2の多区画デバイスに関し、ここで、3種類の配合物(A')、(B')および(C')の少なくとも1つは、少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含み、配合物(A')、(B')および(C')(第1、第2および第3の区画)を混合することによって得られる脂肪物質濃度は、得られる混合物の総重量に対して少なくとも25重量%である。
したがって、本発明の染料組成物を使用すると、強力で均一な呈色が得られる。これらの組成物は、毛髪上部でも分布しやすく、すすぎによって除去しやすい。
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明および実施例を読むことにより、より明らかになろう。
以下、本明細書の本文では、別段指定されない限り、ある範囲の値の限界値は、その範囲に含まれる。
本発明の方法によって処理されるヒトのケラチン繊維は、好ましくは毛髪である。
表現「少なくとも1つの」は、表現「1つまたは複数の」と等価である。
用語「直接エマルジョン」は、2つの互いに不混和性の液体物質の、微視的には不均質であり、巨視的には均質な水中油(O/W)タイプの混合物を意味する。エマルジョンは、水相中に分散した油相から構成されている。
したがって本発明の目的では、用語「エマルジョン」は、真のエマルジョンを意味し、これは、真のエマルジョンとは異なる熱力学的に安定な系であるマイクロエマルジョンとは区別されるべきである。本発明のエマルジョンの分散相の液滴サイズは、好ましくは10nm〜100μm、好ましくは200nm〜50μmである。これは、平均直径D(3.2)であり、特にレーザーグラニュロメーターを使用して測定することができる。直接エマルジョンは、当業者に周知の標準のエマルジョン調製方法によって調製することができる。
用語「酸化剤」または「化学的酸化剤」は、本発明によれば、大気中酸素以外の酸化作用物質を意味する。
酸化染料
本発明の組成物はまた、前述のピラゾロン酸化ベース以外の1つまたは複数の追加の酸化染料を含む。
酸化染料は、一般に、1つまたは複数のカプラーと場合によって組み合わされた1つまたは複数の酸化ベースから選択される。
例えば、酸化ベースは、パラ-フェニレンジアミン、ビス(フェニル)アルキレンジアミン、パラ-アミノフェノール、オルト-アミノフェノール、複素環式ベース、およびその付加塩から選択される。
列挙できるパラ-フェニレンジアミンには、例えば、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジプロピル-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノ-N,N-ジエチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルアニリン、4-N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-クロロアニリン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-フルオロ-パラ-フェニレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-ヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、2-ヒドロキシメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ジメチル-3-メチル-パラ-フェニレンジアミン、N-エチル-N-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(β,γ-ジヒドロキシプロピル)-パラ-フェニレンジアミン、N-(4'-アミノフェニル)-パラ-フェニレンジアミン、N-フェニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、N-(β-メトキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、4-アミノフェニルピロリジン、2-チエニル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルアミノ-5-アミノトルエンおよび3-ヒドロキシ-1-(4'-アミノフェニル)ピロリジン、ならびにその付加塩が含まれる。
先に列挙したパラ-フェニレンジアミンの中でも、パラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチル-パラ-フェニレンジアミン、2-β-ヒドロキシエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、2,6-ジエチル-パラ-フェニレンジアミン、2,3-ジメチル-パラ-フェニレンジアミン、N,N-ビス(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン、2-クロロ-パラ-フェニレンジアミンおよび2-β-アセチルアミノエチルオキシ-パラ-フェニレンジアミン、ならびにその付加塩が特に好ましい。
列挙できるビス(フェニル)アルキレンジアミンには、例えば、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)-1,3-ジアミノプロパノール、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4'-アミノフェニル)エチレンジアミン、N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(β-ヒドロキシエチル)-N,N'-ビス(4-アミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(4-メチルアミノフェニル)テトラメチレンジアミン、N,N'-ビス(エチル)-N,N'-ビス(4'-アミノ-3'-メチルフェニル)エチレンジアミンおよび1,8-ビス(2,5-ジアミノフェノキシ)-3,6-ジオキサオクタン、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できるパラ-アミノフェノールには、例えば、パラ-アミノフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-3-フルオロフェノール、4-アミノ-3-クロロフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-2-ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-2-メトキシメチルフェノール、4-アミノ-2-アミノメチルフェノール、4-アミノ-2-(β-ヒドロキシエチルアミノメチル)フェノールおよび4-アミノ-2-フルオロフェノール、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できるオルト-アミノフェノールには、例えば2-アミノフェノール、2-アミノ-5-メチルフェノール、2-アミノ-6-メチルフェノールおよび5-アセトアミド-2-アミノフェノール、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できるピリジン酸化ベースには、例えば、英国特許第1 026 978号および英国特許第1 153 196号に記載の化合物、例えば2,5-ジアミノピリジン、2-(4-メトキシフェニル)アミノ-3-アミノピリジンおよび3,4-ジアミノピリジン、ならびにその付加塩が含まれる。
本発明で有用な他のピリジン酸化ベースは、例えば、フランス特許出願第2 801 308号に記載の3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン酸化ベースまたはその付加塩である。列挙できる例には、ピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-アセチルアミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-2-カルボン酸、2-メトキシピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)メタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)エタノール、2-(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)エタノール、(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-2-イル)メタノール、3,6-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、3,4-ジアミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジアミン、7-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3,5-ジアミン、5-モルホリン-4-イルピラゾロ[1,5-a]ピリド-3-イルアミン、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-5-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、2-[(3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリド-7-イル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エタノール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-5-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-4-オール、3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-6-オールおよび3-アミノピラゾロ[1,5-a]ピリジン-7-オール、ならびにその付加塩が含まれる。
列挙できるピリミジン酸化ベースには、例えば、ドイツ特許第2 359 399号、日本国特許第88-169 571号、日本国特許第05-63124号、欧州特許第0 770 375号または国際公開第96/15765号に記載の化合物、例えば2,4,5,6-テトラアミノピリミジン、4-ヒドロキシ-2,5,6-トリアミノピリミジン、2-ヒドロキシ-4,5,6-トリアミノピリミジン、2,4-ジヒドロキシ-5,6-ジアミノピリミジンおよび2,5,6-トリアミノピリミジン、ならびにその付加塩、ならびに互変異性平衡が存在する場合にはそれらの互変異性体の形態が含まれる。
列挙できるピラゾール酸化ベースには、ドイツ特許第3 843 892号およびドイツ特許第4 133 957号および国際公開第94/08969号、国際公開第94/08970号、フランス特許第A-2 733 749号およびドイツ特許第195 43 988号に記載の化合物、例えば4,5-ジアミノ-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾール、3,4-ジアミノピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(4'-クロロベンジル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1,3-ジメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-フェニルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-メチル-3-フェニルピラゾール、4-アミノ-1,3-ジメチル-5-ヒドラジノピラゾール、1-ベンジル-4,5-ジアミノ-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-tert-ブチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-tert-ブチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-(4'-メトキシフェニル)ピラゾール、4,5-ジアミノ-1-エチル-3-ヒドロキシメチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-メチルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-ヒドロキシメチル-1-イソプロピルピラゾール、4,5-ジアミノ-3-メチル-1-イソプロピルピラゾール、4-アミノ-5-(2'-アミノエチル)アミノ-1,3-ジメチルピラゾール、3,4,5-トリアミノピラゾール、1-メチル-3,4,5-トリアミノピラゾール、3,5-ジアミノ-1-メチル-4-メチルアミノピラゾールおよび3,5-ジアミノ-4-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-1-メチルピラゾール、ならびにその付加塩が含まれる。4,5-ジアミノ-1-(β-メトキシエチル)ピラゾールおよびその付加塩を使用することもできる。
ピラゾール化合物として、好ましくは4,5-ジアミノピラゾール、さらにより優先的には4,5-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチル)ピラゾールおよび/またはその付加塩が使用される。
酸化ベースは、それぞれ有利には、組成物の総重量に対して0.0001重量%〜10重量%、好ましくは組成物の総重量に対して0.005重量%〜5重量%である。
本発明の組成物は、場合によって、ケラチン繊維を染色するのに従来使用されているものから有利に選択される1つまたは複数のカプラーを含むことができる。
これらのカプラーの中でも、特にメタ-フェニレンジアミン、メタ-アミノフェノール、メタ-ジフェノール、ナフタレンベースのカプラーおよび複素環式カプラー、ならびにその付加塩も挙げることができる。
例えば、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチルアミノ)-1-メトキシ-ベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,4-ジアミノフェノキシ)プロパン、3-ウレイドアニリン、3-ウレイド-1-ジメチルアミノベンゼン、セサモール、1-β-ヒドロキシエチルアミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、α-ナフトール、2-メチル-1-ナフトール、6-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシインドール、4-ヒドロキシ-N-メチルインドール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、6-ヒドロキシベンゾモルホリン、3,5-ジアミノ-2,6-ジメトキシピリジン、1-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-3,4-メチレンジオキシベンゼン、2,6-ビス(β-ヒドロキシエチルアミノ)トルエン、6-ヒドロキシインドリン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルピリジン、1-H-3-メチルピラゾール-5-オン、1-フェニル-3-メチルピラゾール-5-オン、2,6-ジメチルピラゾロ[1,5-b]-1,2,4-トリアゾール、2,6-ジメチル-[3,2-c]-1,2,4-トリアゾールおよび6-メチルピラゾロ[1,5-a]ベンゾイミダゾール、その付加塩、ならびにそれらの混合物を挙げることができる。
カプラーは、存在する場合には、それぞれ有利には組成物の総重量に対して0.0001重量%〜10重量%、好ましくは組成物の総重量に対して0.005重量%〜5重量%である。
一般に、本発明の状況で使用できる酸化ベースおよびカプラーの付加塩は、特に、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、トシル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、リン酸塩および酢酸塩などの酸との付加塩から選択される。
追加の染料
本発明の組成物はまた、直接染料から選択される1つまたは複数の追加の染料を含むことができる。
直接染料は、より具体的には、イオン性または非イオン性化学種、好ましくはカチオン性または非イオン性化学種から選択される。これらの直接染料は、合成または天然起源であってよい。
列挙できる適切な直接染料の例には、単独のまたは混合物としての、アゾ染料、メチン染料、カルボニル染料、アジン染料、ニトロ(ヘテロ)アリール染料、トリ(ヘテロ)アリールメタン染料、ポルフィリン染料、フタロシアニン染料、および天然直接染料が含まれる。
より具体的には、アゾ染料は-N=N-官能基を含み、ここでこの2つの窒素原子は、1つの環に同時に関与することはない。しかし、配列-N=N-の2つの窒素原子の1つが環に関与することは排除されない。
メチンファミリーの染料は、より具体的には、>C=C<および-N=C<から選択される少なくとも1つの配列を含む化合物であり、ここでこの2つの原子は、1つの環に同時に関与することはない。しかし、配列の窒素原子または炭素原子の1つが環に関与する場合があることに留意されたい。より具体的には、このファミリーの染料は、メチン、アゾメチン、モノ-およびジアリールメタン、インドアミン(またはジフェニルアミン)、インドフェノール、インドアニリン、カルボシアニン、アザカルボシアニンおよびその異性体、ジアザカルボシアニンおよびその異性体、テトラアザカルボシアニン、ならびにヘミシアニンなどのタイプの化合物に由来する。
カルボニルファミリーの染料に関して、列挙できる例には、アクリドン、ベンゾキノン、アントラキノン、ナフトキノン、ベンズアントロン、アントラントロン、ピラントロン、ピラゾールアントロン、ピリミジノアントロン、フラバントロン、インダントロン(idanthrone)、フラボン、(イソ)ビオラントロン、イソインドリノン、ベンズイミダゾロン、イソキノリノン、アントラピリドン、ピラゾロキナゾロン、ペリノン、キナクリドン、キノフタロン、インジゴイド、チオインジゴ、ナフタルイミド、アントラピリミジン、ジケトピロロピロールおよびクマリンから選択される染料が含まれる。
環式アジンファミリーの染料に関して、特にアジン、キサンテン、チオキサンテン、フルオリンジン、アクリジン、(ジ)オキサジン、(ジ)チアジンおよびピロニンを挙げることができる。
ニトロ(ヘテロ)芳香族染料は、より具体的には、ニトロベンゼンまたはニトロピリジン直接染料である。
ポルフィリンまたはフタロシアニンタイプの染料に関して、1つまたは複数の金属または金属イオン、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、亜鉛およびケイ素を場合によって含む、カチオン性または非カチオン性化合物を使用することが可能である。
列挙できる特に適切な直接染料の例には、単独のまたは混合物としての、ニトロベンゼン染料;アゾ直接染料;アゾメチン直接染料;メチン直接染料;アザカルボシアニン直接染料、例えばテトラアザカルボシアニン(テトラアザペンタメチン);キノン、特にアントラキノン、ナフトキノンまたはベンゾキノン直接染料;アジン直接染料;キサンテン直接染料;トリアリールメタン直接染料;インドアミン直接染料;インジゴイド直接染料;フタロシアニン直接染料、ポルフィリン直接染料、ならびに天然直接染料が含まれる。
本発明に従って使用できる天然直接染料の中でも、ローソン、ジュグロン、アリザリン、プルプリン、カルミン酸、ケルメス酸、プルプロガリン、プロトカテクアルデヒド、インジゴ、イサチン、クルクミン、スピヌロシン、アピゲニジンおよびオルセインを挙げることができる。これらの天然染料を含有する抽出物または浸出液、特にヘナベースのパップ剤または抽出物を使用することもできる。
直接染料は、存在する場合には、より具体的には組成物の総重量に対して0.0001重量%〜10重量%、好ましくは0.005重量%〜5重量%である。
ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル
既に示した通り、本発明の組成物は、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの少なくとも1つの非イオン性エーテル
R-(O-Alk)n-OR'(i)
ならびにその光学異性体および幾何異性体を含む
[式(i)中、
Rは、直鎖または分岐の飽和または不飽和C10〜C30炭化水素系の基を示し、
R'は、直鎖または分岐の飽和または不飽和C10〜C30炭化水素系の基を示し、これは、好ましくはエーテル官能基に対してβ位にあるヒドロキシル基で置換されていてもよく、
nは、両端を含み1〜約100の整数であり、
Alkは、エチレンまたはプロピレン、好ましくはエチレンなどの、直鎖または分岐、好ましくは直鎖(C1〜C6)アルキレン基を表す]。
本発明の特に有利な一実施形態によれば、式(i)のAlk基は、-CH2-CH2-基を表す。
より具体的には、式(i)の非イオン性エーテルは、RおよびR'が、互いに独立に、直鎖または分岐、好ましくは直鎖の飽和または不飽和、好ましくは飽和C12〜C20、好ましくはC14〜C18炭化水素系の基を示し、R'が、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されている可能性があり、nが20以上の整数、例えば20〜100、好ましくは40〜80の範囲の整数を示すエーテルである。
好ましくは、RおよびR'は、アルキル基を示す。
より好ましい一実施形態によれば、式(i)の非イオン性エーテルは、Rが、好ましくは直鎖のC16〜C18アルキル基を示し、R'が、OH基に置換されている、好ましくは直鎖のC14アルキル基を示し、nが60に等しいエーテルである。
好ましくは、式(i)のエーテルは、次式を有する
Figure 0006626618
[ここで、Rは、セチルまたはステアリル基であり、n=60である]。
このような化合物は、例えば、CTFA一覧では、Ceteareth 60ミリスチルグリコールまたは水素化talloweth 60ミリスチルグリコールの名称で知られている。Ceteareth 60ミリスチルグリコールは、例えばAkzo社から商標Elfacos GT 282 Sで販売されている。
通常、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルは、組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%、好ましくは0.001重量%〜5重量%の範囲の含量で存在する。
カチオン性ポリマー
まず本発明の目的では、用語「カチオン性ポリマー」は、カチオン基、および/またはイオン化してカチオン基になることができる基を含有する任意のポリマーを示すことに留意されたい。
好ましくは、本発明のカチオン性ポリマーのカチオン電荷密度は、1meq./gを超え、さらにより優先的には4meq./gを超える。
この電荷密度は、特にケルダール法によって決定される。
電荷密度は、ポリマーの化学的性質から算出することもできる。
これらのポリマーは、好ましくは、一般に1000〜100 000の数平均分子質量を有する。
このタイプのポリマーは、特に、FR 2 320 330、FR 2 270 846、FR 2 316 271、FR 2 336 434、FR 2 413 907、US 2 273 780、US 2 375 853、US 2 388 614、US 2 454 547、US 3 206 462、US 2 261 002、US 2 271 378、US 3 874 870、US 4 001 432、US 3 929 990、US 3 966 904、US 4 005 193、US 4 025 617、US 4 025 627、US 4 025 653、US 4 026 945およびUS 4 027 020に記載されている。
より具体的には、カチオン性ポリマーは、以下から選択される。
a)アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー、例えば鎖の主成分として式(I)または(II)に相当する単位を含有するホモポリマーまたはコポリマー
Figure 0006626618
[式中、kおよびtは、0または1に等しく、合計k+tは1に等しく、R12は、水素原子またはメチル基を示し、R10およびR11は、互いに独立に、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、アルキル基が好ましくは1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、低級(C1〜C4)アミドアルキル基を示し、またはR10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピペリジルもしくはモルホリニルなどの複素環式基を示すことができ、Y-は、臭化物、塩化物、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、硫酸塩またはリン酸塩などのアニオンである]。
これらのポリマーは、特にフランス特許第2 080 759号およびその追加特許であるフランス特許第2 190 406号に記載されている。
R10およびR11は、互いに独立に、好ましくは1〜4個の炭素原子を含有するアルキル基を示す。
先に定義のポリマーの中でも、より具体的には、特にNalco社から名称Merquat 100で販売されている、ジメチルジアリルアンモニウムハロゲン化物(例えば、塩化物)ホモポリマー(および重量平均モル質量が小さいその同族体)、および特に名称Merquat 550で販売されている、ジアリルジメチルアンモニウムハロゲン化物(特に塩化物)とアクリルアミドのコポリマーを挙げることができる。
b)式(III)の単位からなるポリ第四級アンモニウムポリマー
Figure 0006626618
[式中、
R22、R23、R24およびR25は、同じでも異なっていてもよく、水素原子、またはメチル、エチル、プロピル、β-ヒドロキシエチル、β-ヒドロキシプロピルもしくは-CH2CH2(OCH2CH2)pOH基を表し、ここでpは、0または1〜6の整数に等しく、ただしR22、R23、R24およびR25は、同時に水素原子を表すことはなく、
tおよびuは、同じでも異なっていてもよく、整数1〜6であり、
vは、0または1〜34の整数に等しく、
X-は、ハロゲン化物などのアニオンを示し、
Aは、ジハロゲン化物基を示し、または好ましくは-CH2-CH2-O-CH2-CH2-を表す]。
このような化合物は、特に欧州特許出願第A-122 324号に記載されている。
これらの中でも、例えば、Miranol社から販売されている製品Mirapol(登録商標)A 15、Mirapol(登録商標)AD1、Mirapol(登録商標)AZ1およびMirapol(登録商標)175を挙げることができる。
c)式(IV)に相当する繰り返し単位を含有するジ第四級アンモニウムカチオン性ポリマー
-CH2-CH2-O-CH2-CH2-(IV)
[式中、
R1、R2、R3およびR4は、同じでも異なっていてもよく、直鎖、分岐または環式の飽和、不飽和または芳香族C1〜C20炭化水素系の基、直鎖または分岐ヒドロキシアルキル基{このアルキル部分は、ニトリル、エステル、アシルもしくはアミド基、または-CO-O-R5-D基もしくは-CO-NH-R5-D基(ここで、R5はアルキル基であり、Dは第四級アンモニウム基である)で置換されているC1〜C4、直鎖または分岐C1〜C6アルキル基である}を表し、あるいはそれらが結合している窒素原子と一緒にまたは別個に、窒素以外の第2のヘテロ原子を場合によって含有する複素環を形成し、
A1およびB1は、直鎖または分岐の飽和または不飽和C2〜C20基を表し、この基は、1つまたは複数の芳香環、酸素もしくは硫黄原子、またはこれらの原子の少なくとも1つを担持する基で場合によって置換されているか、または中断されており、
X-は、有機または無機アニオンを示し、
A1、R1およびR3は、それらが結合している2つの窒素原子と共に、ピペラジン環を形成することができ、さらに、A1が、直鎖または分岐の飽和または不飽和アルキレンまたはヒドロキシアルキレン基を示す場合、B1は、-(CH2)n-CO-D-OC-(CH2)n-基を示すこともでき、ここでnは1〜100であり、Dは、グリコール、ビス-第二級ジアミン、ビス-第一級ジアミンまたはウレイレン残基を示す]。
特に、グリコール残基は、式-O-Z-O-に相当する[ここで、Zは、直鎖もしくは分岐炭化水素系の基、または次式の1つに相当する基を示す:
-(CH2-CH2-O)x-CH2-CH2-
-[CH2-CH(CH3)-O]y-CH2-CH(CH3)-
{ここで、xおよびyは、定義された固有の重合度を表す整数1〜4を示し、または平均重合度を表す1〜4の任意の数を示す}]。
より具体的には、ビス-第二級ジアミン残基は、例えばピペラジン誘導体であり、ビス-第一級ジアミン残基は、式-NH-Y-NH-[ここで、Yは、直鎖もしくは分岐炭化水素系の基、または-CH2-CH2-S-S-CH2-CH2-基を示す]、および次式-NH-CO-NH-を有するウレイレン基に相当する。
より具体的には、次式(V)に相当する繰り返し単位からなるポリマーを使用することができる:
Figure 0006626618
[式中、R1、R2、R3およびR4は、同じでも異なっていてもよく、C1〜C4アルキルまたはヒドロキシアルキル基を示し、nおよびpは、約2〜20の範囲の整数であり、X-は、無機または有機酸に由来するアニオンである]。
本発明の特定の一実施形態によれば、次式(W)および(U)の繰り返し単位を担持するポリマーが使用される:
Figure 0006626618
特にゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される分子量が、9500〜9900であるもの、
Figure 0006626618
特にゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される分子量が、約1200であるもの。
本発明の組成物中のカチオン性ポリマーの濃度は、組成物の重量に対して0.01重量%〜10重量%、好ましくは組成物の重量に対して0.1重量%〜5重量%、さらに好ましくは組成物の重量に対して0.2重量%〜3重量%の範囲をとり得る。
脂肪物質
本発明の組成物は、1つまたは複数の脂肪物質を含む。
用語「脂肪物質」は、常温(25℃)および大気圧(760mmHg)において水に不溶性(溶解度が5%未満、好ましくは1%未満、さらにより優先的には0.1%未満)である有機化合物を意味する。脂肪物質は、それらの構造内に、少なくとも6個の炭素原子または少なくとも2つのシロキサン基の配列を含む少なくとも1つの炭化水素系の鎖を有する。さらに脂肪物質は、同じ温度および圧力条件下で、有機溶媒、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、エタノール、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン(THF)、液体ワセリンまたはデカメチルシクロペンタシロキサンに一般に可溶性である。
好ましくは、本発明の脂肪物質は、任意の塩化または非塩化カルボン酸基(COOHまたはCOO-)を含有しない。特に、本発明の脂肪物質は、ポリオキシアルキレン化されておらず、ポリグリセロール化もされていない。
用語「油」は、室温(25℃)および大気圧(760mmHg)で液体である「脂肪物質」を意味する。
用語「非シリコーン油」は、任意のケイ素原子(Si)を含有していない油を意味し、用語「シリコーン油」は、少なくとも1つのケイ素原子を含有している油を意味する。
より具体的には、脂肪物質は、C6〜C16アルカン、動物、植物、鉱物または合成起源の非シリコーン油、脂肪アルコール、脂肪酸および/または脂肪アルコールのエステル、非シリコーンワックス、ならびにシリコーンから選択される。
本発明の目的では、脂肪アルコール、エステルおよび酸は、より具体的には、6〜30個の炭素原子を含む少なくとも1つの直鎖または分岐の飽和または不飽和の炭化水素系の基を有し、これは、特に1つまたは複数のヒドロキシル基(特に1〜4個)で場合によって置換されていることに留意されたい。これらの化合物は、不飽和である場合、1〜3個のコンジュゲートまたは非コンジュゲート炭素-炭素二重結合を有することができる。
C6〜C16アルカンに関して、これらは直鎖または分岐状であり、環式の可能性もある。列挙できる例には、ヘキサン、ドデカンおよびイソパラフィン、例えばイソヘキサデカンおよびイソデカンが含まれる。
本発明の組成物で使用できる動物、植物、鉱物または合成起源の油として、列挙できる例には、以下が含まれる:
- 動物起源の炭化水素系の油、例えばペルヒドロスクアレン、
- 植物または合成起源のトリグリセリド油、例えば6〜30個の炭素原子を含有する液体脂肪酸トリグリセリド、例えばヘプタン酸もしくはオクタン酸トリグリセリド、または例えば、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearinerie Dubois社から販売されているもの、またはDynamit Nobel社から名称Miglyol(登録商標)810、812および818で販売されているもの、ホホバ油およびシアバター油、
- 鉱物または合成起源の、16個を超える炭素原子を含有する直鎖または分岐炭化水素、例えば流動パラフィン、ワセリン、液体ワセリン、ポリデセンおよび水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、
- フルオロ油、例えばBNFL Fluorochemicals社から名称Flutec(登録商標)PC1およびFlutec(登録商標)PC3で販売されている、パーフルオロメチルシクロペンタンおよびパーフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン;パーフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;パーフルオロアルカン、例えば3M社から名称PF 5050(登録商標)およびPF 5060(登録商標)で販売されているドデカフルオロペンタンおよびテトラデカフルオロヘキサン、またはAtochem社から名称Foralkyl(登録商標)で販売されているブロモパーフルオロオクチル;ノナフルオロメトキシブタンおよびノナフルオロエトキシイソブタン;パーフルオロモルホリン誘導体、例えば3M社から名称PF 5052(登録商標)で販売されている4-トリフルオロメチルパーフルオロモルホリン。
本発明で使用するのに適した脂肪アルコールは、オキシアルキレン化されておらず、グリセロール化されていない。これらの脂肪アルコールは、特に、Rが直鎖もしくは飽和C8〜C40アルキル基、または直鎖もしくは分岐C8〜C40アルケニル基を表す式R-OHの脂肪アルコールである。より具体的には、脂肪アルコールは、8〜30個の炭素原子を含む不飽和または分岐アルコールである。
列挙できる例には、セチルアルコール、セテアリルアルコールおよびそれらの混合物(セチルステアリルアルコール)、2-オクチルドデカン-1-オール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコールおよびリノレイルアルコールが含まれる。より具体的には、アルコールは、C20〜C22である。
有利には前述のトリグリセリドとは異なる脂肪酸および/または脂肪アルコールのエステルに関して、特に、飽和または不飽和、直鎖または分岐C1〜C26脂肪族一酸またはポリ酸と、飽和または不飽和、直鎖または分岐C1〜C26脂肪族一価アルコールまたは多価アルコールとのエステルを挙げることができ、ここで、エステルの総炭素数は6以上、より有利には10以上である。
モノエステルの中でも、ベヘン酸ジヒドロアビエチル;ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸セチル;乳酸C12〜C15アルキル;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸(イソ)ステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オクタン酸セチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;リシノール酸メチルアセチル;ステアリン酸ミリスチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2-エチルヘキシル(2-ethylhexyl isononate);パルミチン酸オクチル;ペラルゴン酸オクチル;ステアリン酸オクチル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチルおよびイソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチル、2-オクチルドデシル、ミリスチルまたはステアリル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシルを挙げることができる。
さらに、この変形形態の状況においては、C4〜C22ジカルボン酸またはトリカルボン酸とC1〜C22アルコールのエステル、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸またはトリカルボン酸とC2〜C26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシまたはペンタヒドロキシアルコールのエステルを使用することもできる。
特に、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジオクチル、ウンデシレン酸グリセリル、ステアリン酸オクチルドデシルステアロイル、モノリシノール酸ペンタエリスリチル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、エルカ酸トリデシル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソステアリル、三乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール、およびジステアリン酸ポリエチレングリコールを挙げることができる。
前述のエステルの中でも、パルミチン酸エチル、イソプロピル、ミリスチル、セチルまたはステアリル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチルまたは2-オクチルドデシル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、イソノナン酸イソノニルまたはオクタン酸セチルを使用するのが好ましい。
組成物はまた、脂肪エステルとして、C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖エステルおよびジエステルを含むことができる。用語「糖」は、いくつかのアルコール官能基を含有し、アルデヒド官能基またはケトン官能基を含み、または含まず、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を担持する炭化水素系の化合物を意味することに留意されたい。これらの糖は、単糖、オリゴ糖または多糖であってよい。
列挙できる適切な糖の例には、スクロース(またはショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロースおよびラクトース、ならびにその誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例えばメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、特に、前述の糖と直鎖または分岐の飽和または不飽和C6〜C30、好ましくはC12〜C22脂肪酸のエステルまたはエステル混合物を含む群から選択することができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1〜3個のコンジュゲートまたは非コンジュゲート炭素-炭素二重結合を有することができる。
この変形形態のエステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステルおよびポリエステル、ならびにそれらの混合物から選択することもできる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステルおよびアラキドン酸エステル、またはそれらの混合物、例えば特に、オレオパルミチン酸エステル、オレオステアリン酸エステルおよびパルミトステアリン酸エステルの混合エステルであってよい。
より具体的には、モノエステルおよびジエステル、特にスクロース、グルコースまたはメチルグルコースのモノオレイン酸エステルまたはジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステルおよびオレオステアリン酸エステルが使用される。
列挙できる例は、Amerchol社から名称Glucate(登録商標)DOで販売されている製品であり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
また、列挙できる糖と脂肪酸のエステルまたはエステル混合物の例には、以下が含まれる:
- Crodesta社から名称F160、F140、F110、F90、F70およびSL40で販売されている製品。これらはそれぞれ、73%モノエステルおよび27%ジエステルおよびトリエステル、61%モノエステルおよび39%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、52%モノエステルおよび48%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、45%モノエステルおよび55%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステル、39%モノエステルおよび61%ジエステル、トリエステルおよびテトラエステルから形成されたスクロースのパルミトステアリン酸エステル、ならびにスクロースのモノラウリン酸エステルを示す。
- 例えば、20%モノエステルおよび80%ジ-トリエステル-ポリエステルから形成されたスクロースのベヘン酸エステルに相当する、B370で参照される名称Ryoto Sugar Estersで販売されている製品、
- Goldschmidt社から名称Tegosoft(登録商標)PSEで販売されているスクロースのモノ-ジパルミト-ステアリン酸エステル。
非シリコーンワックスは、特に、カルナウバワックス、カンデリラワックス、エスパルトワックス、パラフィンワックス、オゾケライト、植物ワックス、例えばオリーブ樹木ワックス、コメワックス、水素化ホホバワックス、または無水の花ワックス、例えばBertin(フランス)から販売されているブラックカラントの花のエッセンシャルワックス、または動物ワックス、例えば蜜蝋もしくは変性蜜蝋(cerabellina)から選択される。本発明に従って使用できる他のワックスまたはワックス状原料は、特にSophimから参照名M82で販売されているものなどの海産ワックス、一般にポリエチレンワックスまたはポリオレフィンワックスである。
本発明の化粧用組成物で使用できるシリコーンは、揮発性または不揮発性の環式、直鎖または分岐シリコーンであり、これは変性されていないか、または有機基によって変性されており、25℃で5×10-6〜2.5m2/s、好ましくは1×10-5〜1m2/sの粘度を有する。
本発明に従って使用できるシリコーンは、油、ワックス、樹脂またはガムの形態であってよい。
好ましくは、シリコーンは、ポリジアルキルシロキサン、特にポリジメチルシロキサン(PDMS)、ならびにポリ(オキシアルキレン)基、アミノ基およびアルコキシ基から選択される少なくとも1つの官能基を含む有機変性ポリシロキサンから選択される。
有機ポリシロキサンは、Walter Nollの「Chemistry and Technology of Silicones」(1968年)、Academic Pressに詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
シリコーンは、揮発性である場合には、より具体的には60℃〜260℃の沸点を有するものから選択され、さらにより具体的には以下から選択される:
(i)3〜7個、好ましくは4〜5個のケイ素原子を含有する環式ポリジアルキルシロキサン。これらは例えば、特にUnion Carbideから名称Volatile Silicone(登録商標)またはRhodiaからSilbione(登録商標)70045で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union Carbideから名称Volatile Silicone(登録商標)7158およびRhodiaからSilbione(登録商標)70045で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、ならびにそれらの混合物である。
Union Carbide社から販売されているVolatile Silicone(登録商標)FZ 3109などの、次式のジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサンタイプのシクロコポリマーを挙げることもできる。
Figure 0006626618
環式ポリジアルキルシロキサンと有機ケイ素化合物の混合物、例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサンおよびテトラトリメチルシリルペンタエリスリトール(50/50)の混合物、ならびにオクタメチルシクロテトラシロキサンおよびオキシ-1,1'-ビス(2,2,2',2',3,3'-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物を挙げることもできる;
(ii)2〜9個のケイ素原子を含有し、25℃で5×10-6m2/s以下の粘度を有する直鎖揮発性ポリジアルキルシロキサン。一例は、特にToray Silicone社から名称SH 200で販売されているデカメチルテトラシロキサンである。この分類に属するシリコーンは、Cosmetics and Toiletries、第91巻、Jan. 76、27〜32頁、Todd & Byers、「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」に公表されている項目にも記載されている。
好ましくは、不揮発性ポリジアルキルシロキサン、ポリジアルキルシロキサンガムおよび樹脂、先の有機官能基によって変性されている有機ポリシロキサン、ならびにそれらの混合物が使用される。
これらのシリコーンは、より具体的にはポリジアルキルシロキサンから選択され、その中でも、主にトリメチルシリル末端基を含有するポリジメチルシロキサンを挙げることができる。シリコーンの粘度は、ASTM規格445付録Cに従って25℃で測定される。
これらのポリジアルキルシロキサンの中でも、非限定的に以下の市販製品を挙げることができる:
- Rhodiaから販売されている47および70 047シリーズのSilbione(登録商標)油、またはMirasil(登録商標)油、例えば70 047 V 500 000油、
- Rhodia社から販売されているMirasil(登録商標)シリーズの油、
- Dow Corning社の200シリーズの油、例えば粘度60 000mm2/sのDC 200、
- General Electric製のViscasil(登録商標)油、およびGeneral Electric製のSFシリーズ(SF 96、SF 18)の特定の油。
名称ジメチコノール(CTFA)で公知のジメチルシラノール末端基を含有するポリジメチルシロキサン、例えばRhodia社の48シリーズの油を挙げることもできる。
このポリジアルキルシロキサンの分類の中でも、Goldschmidt社から名称Abil Wax(登録商標)9800および9801で販売されている製品を挙げることもでき、これらはポリ(C1〜C20)ジアルキルシロキサンである。
本発明で使用できるシリコーンガムは、特にポリジアルキルシロキサン、好ましくは200 000〜1 000 000の高い数平均分子量を有するポリジメチルシロキサンであり、これは溶媒中、単独でまたは混合物として使用され得る。この溶媒は、揮発性シリコーン、ポリジメチルシロキサン(PDMS)油、ポリフェニルメチルシロキサン(PPMS)油、イソパラフィン、ポリイソブチレン、塩化メチレン、ペンタン、ドデカンもしくはトリデカン、またはそれらの混合物から選択することができる。
より具体的には、本発明に従って使用できる製品は、以下のものなどの混合物である:
- 鎖末端がヒドロキシル化されたポリジメチルシロキサンまたはジメチコノール(CTFA)から形成された混合物、ならびにシクロメチコン(CTFA)としても公知の環式ポリジメチルシロキサンから形成された混合物、例えばDow Corning社から販売されている製品Q2 1401、
- ポリジメチルシロキサンガムと環式シリコーンから形成された混合物、例えばGeneral Electric社の製品SF 1214 Silicone Fluid。この製品は、デカメチルシクロペンタシロキサンに相当するSF 1202 Silicone Fluid油に溶解した、数平均分子量500 000のジメチコンに相当するSF 30ガムである。
- 異なる粘度の2つのPDMSの混合物、より具体的にはPDMSガムとPDMS油の混合物、例えばGeneral Electric社の製品SF 1236。製品SF 1236は、粘度20m2/sを有する先に定義のガムSE 30と、粘度5×10-6m2/sを有する油SF 96の混合物である。この製品は、好ましくは15%のガムSE 30と85%の油SF 96を含む。
本発明に従って使用できる有機ポリシロキサン樹脂は、以下の単位を含有する架橋シロキサン系である:
R2SiO2/2、R3SiO1/2、RSiO3/2およびSiO4/2
ここで、Rは、1〜16個の炭素原子を含有するアルキルを表す。これらの製品の中でも、特に好ましいのは、RがC1〜C4低級アルキル基、より具体的にはメチルを示すものである。
これらの樹脂の中でも、名称Dow Corning 593で販売されている製品、またはGeneral Electric社から名称Silicone Fluid SS 4230およびSS 4267で販売されている製品を挙げることができ、これらは、ジメチル/トリメチルシロキサン構造のシリコーンである。
特に、信越から名称X22-4914、X21-5034およびX21-5037で販売されているトリメチルシロキシケイ酸タイプの樹脂を挙げることもできる。
本発明に従って使用できる有機変性シリコーンは、それらの構造内に炭化水素系の基によって結合している1つまたは複数の有機官能基を含む、先に定義のシリコーンである。
前述のシリコーンに加えて、有機変性シリコーンは、前述の有機官能基で官能化されているポリジアリールシロキサン、特にポリジフェニルシロキサン、およびポリアルキルアリールシロキサンであってよい。
ポリアルキルアリールシロキサンは、特に、25℃で1×10-5〜5×10-2m2/sの粘度を有する直鎖および/または分岐ポリジメチル/メチルフェニルシロキサンおよびポリジメチル/ジフェニルシロキサンから選択される。
これらのポリアルキルアリールシロキサンの中でも、列挙できる例には、以下の名称で販売されている製品が含まれる:
Rhodia製の70 641シリーズのSilbione(登録商標)油、
Rhodia製のRhodorsil(登録商標)70 633および763シリーズの油、
Dow Corning製の油Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid、
Bayer製の製品PK20などのPKシリーズのシリコーン、
Bayer製の製品PN1000およびPH1000などのPNおよびPHシリーズのシリコーン、
General Electric製のSF 1023、SF 1154、SF 1250およびSF 1265などのSFシリーズの特定の油。
有機変性シリコーンの中でも、以下を含む有機ポリシロキサンを挙げることができる:
- 場合によってC6〜C24アルキル基を含むポリエチレンオキシおよび/またはポリプロピレンオキシ基、例えば、Dow Corning社から名称DC 1248、またはUnion Carbide社からSilwet(登録商標)L 722、L 7500、L 77およびL 711油で販売されているジメチコンコポリオールとして公知の製品、ならびにDow Corning社から名称Q2 5200で販売されている(C12)アルキルメチコンコポリオール、
- 置換または非置換アミン基、例えばGenesee社から名称GP 4 Silicone FluidおよびGP 7100で販売されている製品、またはDow Corning社から名称Q2 8220およびDow Corning 929もしくは939で販売されている製品。置換アミン基は、特にC1〜C4アミノアルキル基である。
- アルコキシ基、例えばSWS Siliconesから名称Silicone Copolymer F-755で販売されている製品、ならびにGoldschmidt社からAbil Wax(登録商標)2428、2434および2440で販売されている製品。
好ましくは、脂肪物質は、C2〜C3オキシアルキレン単位もグリセロール化単位も含まない。
より具体的には、脂肪物質は、室温(25℃)および大気圧で液体またはペースト状である化合物から選択される。
好ましくは、脂肪物質は、25℃の温度および大気圧で液体の化合物である。
脂肪物質は、有利には、C6〜C16アルカン、植物、鉱物もしくは合成起源の非シリコーン油、脂肪アルコール、脂肪酸および/もしくは脂肪アルコールのエステル、ならびにシリコーン、またはそれらの混合物から選択される。
好ましくは、脂肪物質は、液体ワセリン、C6〜C16アルカン、ポリデセン、脂肪酸および/もしくは脂肪アルコールの液体エステル、ならびに液体脂肪アルコール、またはそれらの混合物から選択される。
さらに好ましくは、脂肪物質は、液体ワセリン、C6〜C16アルカンおよびポリデセンから選択される。
本発明の組成物は、組成物の重量に対して、好ましくは少なくとも25重量%の脂肪物質、より具体的には少なくとも30重量%、有利には少なくとも35重量%、さらにより優先的には少なくとも40重量%の脂肪物質を含む。
本発明の組成物は、より具体的には、組成物の重量に対して25重量%〜80重量%、好ましくは40重量%〜70重量%、さらにより有利には40重量%〜60重量%の範囲の脂肪物質含量を有する。
界面活性剤
本発明の組成物はまた、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の1つまたは複数の界面活性剤(追加の界面活性剤としても公知)を含むことができる。
特に、追加の界面活性剤は、アニオン性、両性、双性イオン性、カチオン性および非イオン性界面活性剤、優先的に非イオン性界面活性剤から選択される。
用語「アニオン性界面活性剤」は、イオン性の基またはイオン化できる基としてアニオン性基だけを含む界面活性剤を意味する。これらのアニオン性基は、好ましくは、基-C(O)OH、-C(O)O-、-SO3H、-S(O)2O-、-OS(O)2OH、-OS(O)2O-、-P(O)OH2、-P(O)2O-、-P(O)O2 -、-P(OH)2、=P(O)OH、-P(OH)O-、=P(O)O-、=POH、=PO-から選択され、そのアニオン性部分は、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウムなどのカチオン性対イオンを含む。
本発明の組成物で使用できるアニオン性界面活性剤の例として、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルファ-オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アルキルスルホスクシンアミド酸塩、アシルイセチオン酸塩およびN-アシルタウリン酸塩、ポリグリコシド-ポリカルボン酸のアルキルモノエステルの塩、アシルラクチレート、D-ガラクトシド-ウロン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルアリールエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩、ならびにこれらすべての化合物の対応する非塩化形態を挙げることができ、これらすべての化合物のアルキル基およびアシル基は、6〜24個の炭素原子を含み、アリール基はフェニル基を示す。
これらの化合物は、オキシエチレン化されていてもよく、好ましくは、1〜50個のエチレンオキシド単位を含むことができる。
ポリグリコシド-ポリカルボン酸のC6〜C24アルキルモノエステルの塩は、C6〜C24アルキルポリグリコシド-クエン酸塩、C6〜C24アルキルポリグリコシド-酒石酸塩、およびC6〜C24アルキルポリグリコシド-スルホコハク酸塩から選択することができる。
アニオン性界面活性剤が塩の形態である場合、アニオン性界面活性剤は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩もしくはカリウム塩、好ましくはナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、特にアミノアルコール塩、またはアルカリ土類金属塩、例えばマグネシウム塩から選択することができる。
特に列挙できるアミノアルコール塩の例には、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミンまたはトリイソプロパノールアミン塩、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール塩、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール塩、およびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩が含まれる。
好ましくは、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、特にナトリウムまたはマグネシウム塩が使用される。
前述のアニオン性界面活性剤の中でも、好ましくは、特にアルカリ金属、アンモニウム、アミノアルコールおよびアルカリ土類金属塩の形態の、(C6〜C24)アルキル硫酸塩、2〜50個のエチレンオキシド単位を含む(C6〜C24)アルキルエーテル硫酸塩、またはこれらの化合物の混合物が使用される。
特にアルカリ金属、アンモニウム、アミノアルコールおよびアルカリ土類金属塩の形態の、(C12〜C20)アルキル硫酸塩、2〜20個のエチレンオキシド単位を含む(C12〜C20)アルキルエーテル硫酸塩、またはこれらの化合物の混合物を使用するのが特に好ましい。さらに好ましくは、2.2molのエチレンオキシドを含有するラウリルエーテル硫酸ナトリウムが使用される。
本発明で使用できる、好ましくは非シリコーンである両性または双性イオン性界面活性剤は、特に場合によっては四級化された脂肪族第二級または第三級アミンの誘導体であってよく、この誘導体の脂肪族基は、8〜22個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖であり、前記アミン誘導体は、少なくとも1つのアニオン性基、例えばカルボキシレート、スルホネート、サルフェート、ホスフェートまたはホスホネート基を含有する。特に、(C8〜C20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C8〜C20)アルキルアミド(C3〜C8)アルキルベタイン、および(C8〜C20)アルキルアミド(C6〜C8)アルキルスルホベタインを挙げることができる。
先に定義した通り使用できる、場合によっては四級化された第二級または第三級脂肪族アミン誘導体の中でも、それぞれの構造(A1)および(A2)の化合物を挙げることもできる:
Ra-C(O)-NH-CH2-CH2-N+(Rb)(Rc)-CH2C(O)O,-M+, X-(A1)
[式(A1)中、
Raは、好ましくは加水分解ヤシ油に存在する酸RaCOOHに由来するC10〜C30アルキルもしくはアルケニル基、またはヘプチル、ノニルもしくはウンデシル基を表し、
Rbは、ベータ-ヒドロキシエチル基を表し、
Rcは、カルボキシメチル基を表し、
M+は、ナトリウムなどのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、アンモニウムイオン、または有機アミンに由来するイオンに由来するカチオン性対イオンを表し、
X-は、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、(C1〜C4)アルキル-または(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩、特にメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩から選択されるものなどの、有機または無機アニオン性対イオンを表し、あるいはM+およびX-は存在しない]、
Ra'-C(O)-NH-CH2-CH2-N(B)(B')(A2)
[式(A2)中、
Bは、基-CH2-CH2-O-X'を表し、
B'は、基-(CH2)zY'{z=1または2}を表し、
X'は、基-CH2-C(O)OH、-CH2-C(O)OZ'、-CH2-CH2-C(O)OH、-CH2-CH2-C(O)OZ'、または水素原子を表し、
Y'は、基-C(O)OH、-C(O)OZ'、-CH2-CH(OH)-SO3H、または基-CH2-CH(OH)-SO3-Z'を表し、
Z'は、ナトリウムなどのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属、アンモニウムイオン、または有機アミンに由来するイオンに由来するカチオン性対イオンを表し、
Ra'は、好ましくはヤシ油または加水分解された亜麻仁油に存在する酸Ra'-C(O)OHのC10〜C30アルキルまたはアルケニル基、特にC17アルキル基、およびそのイソ型、または不飽和C17基を表す]。
これらの化合物は、CTFA一覧、第5版、1993年において、名称ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二トリウム、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホ二プロピオン酸およびココアンホ二プロピオン酸に分類されている。
例えば、Rhodia社から商標Miranol(登録商標)C2M濃縮物で販売されているココアンホ二酢酸塩を挙げることができる。
前述の両性または双性イオン性界面活性剤の中でも、好ましくは、(C8〜C20)アルキルベタイン、例えばココイルベタイン、および(C8〜C20)アルキルアミド(C3〜C8)アルキルベタイン、例えばコカミドプロピルベタイン、ならびにそれらの混合物が使用される。より優先的には、両性または双性イオン性界面活性剤は、コカミドプロピルベタインおよびココイルベタインから選択される。
本発明の組成物で使用できるカチオン性界面活性剤は、例えば、場合によってポリオキシアルキレン化されている第一級、第二級または第三級脂肪アミンの塩、第四級アンモニウム塩、およびそれらの混合物を含む。
特に列挙できる第四級アンモニウム塩の例には、以下の一般式(A3)に相当するものが含まれる:
Figure 0006626618
[式(A3)中、
R8〜R11は、同じであるかまたは異なっていてよく、1〜30個の炭素原子を含む直鎖もしくは分岐脂肪族基、またはアリールもしくはアルキルアリールなどの芳香族基を表し、基R8〜R11の少なくとも1つは、8〜30個の炭素原子、好ましくは12〜24個の炭素原子を含むと理解され、
X-は、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、(C1〜C4)アルキル-または(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩、特にメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩から選択されるものなどの、有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
R8〜R11の脂肪族基は、特に酸素、窒素、硫黄およびハロゲンなどのヘテロ原子を含むこともできる。
R8〜R11の脂肪族基は、例えば、C1〜C30アルキル、C1〜C30アルコキシ、ポリオキシ(C2〜C6)アルキレン、C1〜C30アルキルアミド、(C12〜C22)アルキルアミド(C2〜C6)アルキル、(C12〜C22)アルキル酢酸塩、C1〜C30ヒドロキシアルキルから選択され、X-は、ハロゲン化物、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、および(C1〜C4)アルキル-もしくは(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩から選択されるアニオン性対イオンである。
式(A4)の第四級アンモニウム塩の中でも、まず、テトラアルキルアンモニウム塩化物、例えばジアルキルジメチルアンモニウムまたはアルキルトリメチルアンモニウム塩化物[アルキル基は、約12〜22個の炭素原子を含有する]、特にベヘニルトリメチルアンモニウム塩化物、ジステアリルジメチルアンモニウム塩化物、セチルトリメチルアンモニウム塩化物、ベンジルジメチルステアリルアンモニウム塩化物等が好ましく、次にジステアロイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウムメトサルフェート、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェートまたはジステアロイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート等が好ましく、最後に、Van Dyk社から名称Ceraphyl(登録商標)70で販売されているパルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩化物またはステアラミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)アンモニウム塩化物が好ましい。
- イミダゾリンの第四級アンモニウム塩、例えば次式(A4)のもの
Figure 0006626618
[式(A4)中、
R12は、8〜30個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基、例えば獣脂脂肪酸誘導体を表し、
R13は、水素原子、C1〜C4アルキル基、または8〜30個の炭素原子を含むアルケニルもしくはアルキル基を表し、
R14は、C1〜C4アルキル基を表し、
R15は、水素原子またはC1〜C4アルキル基を表し、
X-は、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、(C1〜C4)アルキル-または(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩から選択されるものなどの、有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
R12およびR13は、好ましくは、例えば獣脂脂肪酸に由来する、12〜21個の炭素原子を含むアルキルまたはアルケニル基の混合物を示し、R14は、メチル基を示し、R15は、水素原子を示す。このような製品は、例えば、Rewo社から名称Rewoquat(登録商標)W 75で販売されている。
- 特に次式(A5)の第四級ジアンモニウムまたはトリアンモニウム塩
Figure 0006626618
[式(A5)中、
R16は、約16〜30個の炭素原子を含むアルキル基を示し、これは場合によって、1つまたは複数の酸素原子によってヒドロキシル化されており、かつ/または中断されており、
R17は、水素、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基、または-(CH2)3-N+(R16a)(R17a)(R18a)X-基から選択され、
R16a、R17a、R18a、R18、R19、R20およびR21は、同じでも異なっていてもよく、水素および1〜4個の炭素原子を含むアルキル基から選択され、
X-は、同じでも異なっていてもよく、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、(C1〜C4)アルキル硫酸塩、(C1〜C4)アルキル-または(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩、特にメチル硫酸塩およびエチル硫酸塩などから選択される有機または無機アニオン性対イオンを表す]。
このような化合物は、例えば、Finetex社によって販売されているFinquat CT-P(Quaternium 89)およびFinetex社によって販売されているFinquat CT(Quaternium 75)である;
- 次式(A6)のものなどの、1つまたは複数のエステル官能基を含有する第四級アンモニウム塩
Figure 0006626618
[式(A6)中、
R22は、C1〜C6アルキルおよびC1〜C6ヒドロキシアルキルまたはジヒドロキシアルキル基から選択され、
R23は、以下から選択され:
- 基
Figure 0006626618
- 直鎖または分岐の飽和または不飽和C1〜C22炭化水素系の基である基R27
- 水素原子、
R25は、以下から選択され:
- 基
Figure 0006626618
- 直鎖または分岐の飽和または不飽和C1〜C6炭化水素系の基であるR29
- 水素原子、
R24、R26およびR28は、同じでも異なっていてもよく、直鎖または分岐の飽和または不飽和C7〜C21炭化水素系の基から選択され、
r、sおよびtは、同じでも異なっていてもよく、2〜6の範囲の整数であり、
r1およびt1は、同じでも異なっていてもよく、0または1に等しく、r2+r1=2rであり、t1+t2=2tであり、
yは、1〜10の範囲の整数であり、
xおよびzは、同じでも異なっていてもよく、0〜10の範囲の整数であり、
X-は、有機または無機アニオン性対イオンを表し、
ただし合計x+y+zは、1〜15であり、ただしxが0である場合には、R23はR27を示し、zが0である場合には、R25はR29を示す]。
アルキル基R22は、直鎖または分岐、より具体的には直鎖であってよい。
好ましくは、R22は、メチル、エチル、ヒドロキシエチルまたはジヒドロキシプロピル基、より具体的にはメチルまたはエチル基を示す。
有利には、合計x+y+zは、1〜10である。
R23は、炭化水素系の基R27である場合、12〜22個の炭素原子を含有する長鎖であってよく、または1〜3個の炭素原子を含有する短鎖であってもよい。
R25は、炭化水素系の基R29である場合、好ましくは1〜3個の炭素原子を含有する。
有利には、R24、R26およびR28は、同じでも異なっていてもよく、直鎖または分岐の飽和または不飽和C11〜C21炭化水素系の基、より具体的には直鎖または分岐の飽和または不飽和C11〜C21アルキルおよびアルケニル基から選択される。
好ましくは、xおよびzは、同じでも異なっていてもよく、0または1に等しい。
有利には、yは1に等しい。
好ましくは、r、sおよびtは、同じでも異なっていてもよく、2または3に等しく、さらにより具体的には2に等しい。
アニオン性対イオンX-は、好ましくはハロゲン化物、例えば塩化物、臭化物もしくはヨウ化物;(C1〜C4)アルキル硫酸塩;または(C1〜C4)アルキル-もしくは(C1〜C4)アルキルアリールスルホン酸塩である。しかし、メタンスルホン酸塩、リン酸塩、硝酸塩、トシル酸塩、酢酸塩もしくは乳酸塩などの有機酸に由来するアニオン、またはエステル官能基を含有するアンモニウムと相溶性のある任意の他のアニオンを使用することができる。
アニオン性対イオンX-は、さらにより具体的には、塩化物、メチル硫酸塩またはエチル硫酸塩である。
本発明の組成物において、より具体的には、式(A6)のアンモニウム塩が使用される[式中、
- R22は、メチルまたはエチル基を示し、
- xおよびyは、1に等しく、
- zは、0または1に等しく、
- r、sおよびtは、2に等しく、
- R23は、以下から選択され:
Figure 0006626618
メチル、エチルまたはC14〜C22炭化水素系の基、
水素原子、
- R25は、以下から選択され:
Figure 0006626618
水素原子、
- R24、R26およびR28は、同じでも異なっていてもよく、直鎖または分岐の飽和または不飽和C13〜C17炭化水素系の基、より具体的には直鎖または分岐の飽和または不飽和C13〜C17アルキルおよびアルケニル基から選択される。有利には、炭化水素系の基は直鎖である]。
式(A6)の化合物の中でも、列挙できる例には、ジアシルオキシエチルジメチルアンモニウム、ジアシルオキシエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム、モノアシルオキシエチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、トリアシルオキシエチルメチルアンモニウムまたはモノアシルオキシエチルヒドロキシエチルジメチルアンモニウムの塩、特に塩化物またはメチル硫酸塩、およびそれらの混合物が含まれる。アシル基は、好ましくは14〜18個の炭素原子を含有し、より具体的には、パーム油またはヒマワリ油などの植物油から得られる。化合物がいくつかのアシル基を含有する場合、これらの基は、同じでも異なっていてもよい。
これらの生成物は、例えば、場合によってはオキシアルキレン化されているトリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、アルキルジエタノールアミンもしくはアルキルジイソプロパノールアミンを、植物もしくは動物起源の脂肪酸もしくは脂肪酸混合物で直接エステル化することによって、またはそれらのメチルエステルをエステル交換することによって得られる。このエステル化の後に、アルキルハロゲン化物、好ましくはメチルもしくはエチルハロゲン化物、ジアルキルサルフェート、好ましくはメチルもしくはエチルサルフェート、メチルメタンスルホネート、メチルパラ-トルエンスルホネート、グリコールクロロヒドリンまたはグリセロールクロロヒドリンなどのアルキル化剤を用いて四級化する。
このような化合物は、例えば、Henkel社から名称Dehyquart(登録商標)、Stepan社からStepanquat(登録商標)、CECA社からNoxamium(登録商標)、またはRewo-Witco社からRewoquat(登録商標)WE 18で販売されている。
本発明の組成物は、例えば、ジエステル塩が重量の大部分を占める、モノ-、ジ-およびトリエステルの第四級アンモニウム塩の混合物を含有することができる。
米国特許第A4 874 554号および米国特許第A4 137 180号に記載の、少なくとも1つのエステル官能基を含有するアンモニウム塩を使用することも可能である。
花王から名称Quatarmin BTC 131で販売されているベヘノイルヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物を使用することができる。
好ましくは、少なくとも1つのエステル官能基を含有するアンモニウム塩は、2つのエステル官能基を含有する。
本発明の組成物に存在することができるカチオン性界面活性剤の中でも、より具体的には、セチルトリメチルアンモニウム、ベヘニルトリメチルアンモニウムおよびジパルミトイルエチルヒドロキシエチルメチルアンモニウム塩、ならびにそれらの混合物、より具体的にはベヘニルトリメチルアンモニウム塩化物、セチルトリメチルアンモニウム塩化物およびジパルミトイルエチルヒドロキシエチルアンモニウムメトサルフェート、ならびにそれらの混合物を選択するのが好ましい。
本発明で使用される組成物において使用できる非イオン性界面活性剤の例は、例えば、M.R. Porterによる「Handbook of Surfactants」、Blackie & Son刊行(Glasgow and London)、1991年、116〜178頁に記載されている。非イオン性界面活性剤は、特に、アルコール、アルファ-ジオールおよび(C1〜C20)アルキルフェノールから選択され、これらの化合物は、ポリエトキシ化、ポリプロポキシル化および/またはポリグリセロール化されており、例えば8〜18個の炭素原子を含む少なくとも1つの脂肪鎖を含有しており、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド基の数は、特に2〜50の範囲をとることが可能であり、グリセロール基の数は、特に2〜30の範囲をとることが可能であり、これらの追加の非イオン性界面活性剤は、本発明の式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルとは異なる。
エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドのコポリマー、場合によってオキシエチレン化されているソルビタンの脂肪酸エステル、スクロースの脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン化脂肪酸エステル、場合によってオキシアルキレン化されているアルキルポリグリコシド、アルキルグルコシドエステル、N-アルキルグルカミンおよびN-アシルメチルグルカミンの誘導体、アルドビオンアミド(aldobionamide)、ならびにアミンオキシドを挙げることもできる。
非イオン性界面活性剤は、より具体的には、モノオキシアルキレン化またはポリオキシアルキレン化、モノグリセロール化またはポリグリセロール化非イオン性界面活性剤から選択される。オキシアルキレン単位は、より具体的にはオキシエチレン単位もしくはオキシプロピレン単位、またはそれらの組合せ、好ましくはオキシエチレン単位であり、これらの化合物は、本発明の式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルとは異なる。
列挙できるオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤の例には、以下が含まれる:
- オキシアルキレン化(C8〜C24)アルキルフェノール、
- 本発明の式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルとは異なる飽和または不飽和の、直鎖または分岐オキシアルキレン化C8〜C30アルコール、
- 飽和または不飽和、直鎖または分岐オキシアルキレン化C8〜C30アミド、
- 飽和または不飽和、直鎖または分岐C8〜C30酸とポリエチレングリコールのエステル、
- 飽和または不飽和、直鎖または分岐C8〜C30酸とソルビトールのポリオキシエチレン化エステル、
- 飽和または不飽和のオキシエチレン化植物油、
- 中でも単独のまたは混合物としてのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドの凝縮物、
- オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化シリコーン。
界面活性剤は、1〜100、好ましくは2〜50、好ましくは2〜30の数モルのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドを含有する。有利には、非イオン性界面活性剤は、任意のオキシプロピレン単位を含まない。
本発明の好ましい一実施形態によれば、オキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、1〜100mol、好ましくは2〜50mol、さらにより具体的には2〜30molのエチレンオキシドを含むオキシエチレン化C8〜C30アルコール、1〜100molのエチレンオキシドを含む直鎖または分岐の飽和または不飽和C8〜C30酸とソルビトールのポリオキシエチレン化エステルから選択される。
モノグリセロール化またはポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、好ましくは、モノグリセロール化またはポリグリセロール化C8〜C40アルコールが使用される。
特に、モノグリセロール化またはポリグリセロール化C8〜C40アルコールは、次式(A7)および(A'7)に相当する:
R29O-[CH2-CH(CH2OH)-O]m-H(A7)
H-[OCH2-CH(CH2OH)]m-OR29(A'7)
[式(A7)および(A'7)中、
- R29は、直鎖または分岐C8〜C40、好ましくはC8〜C30アルキルまたはアルケニル基を表し、
- mは、1〜30、好ましくは1〜10の範囲の数を表す]。
本発明の状況において適切な式(A7)または(A'7)の化合物の例として、4molのグリセロールを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5molのグリセロールを含有するラウリルアルコール、4molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6molのグリセロールを含有するオレオセチルアルコール、および6molのグリセロールを含有するオクタデカノールを挙げることができる。
式(A7)または(A'7)のアルコールは、mの値が統計値を表すのと同様にアルコールの混合物を表すことができ、このことは、市販製品において、いくつかの種類のポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存し得ることを意味する。
モノグリセロール化またはポリグリセロール化アルコールの中でも、より具体的には、1molのグリセロールを含有するC8〜C10アルコール、1molのグリセロールを含有するC10〜C12アルコール、および1.5molのグリセロールを含有するC12アルコールを使用するのが好ましい。
好ましくは、界面活性剤は、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の非イオン性界面活性剤、またはアニオン性界面活性剤から選択される。より具体的には、組成物中に存在する界面活性剤は、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の非イオン性界面活性剤から選択される。
好ましくは、非イオン性界面活性剤は、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の、モノオキシアルキレン化もしくはポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤、特にモノオキシエチレン化もしくはポリオキシエチレン化、またはモノオキシプロピレン化もしくはポリオキシプロピレン化非イオン性界面活性剤、またはそれらの組合せ、より具体的には、モノオキシエチレン化もしくはポリオキシエチレン化非イオン性界面活性剤である。
さらにより優先的には、非イオン性界面活性剤は、式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の、ソルビトールのポリオキシエチレン化エステル、1〜100mol、好ましくは2〜50mol、さらにより具体的には2〜30molのエチレンオキシドを含むオキシエチレン化C8〜C30アルコール、およびそれらの混合物から選択される。さらにより優先的には、非イオン性界面活性剤は、前述のオキシエチレン化C8〜C30アルコールから選択される。
本発明の組成物では、組成物における界面活性剤の量は、組成物の総重量に対して、好ましくは0.1重量%〜50重量%、さらに好ましくは0.5重量%〜20重量%の範囲をとる。
塩基性化剤
本発明の組成物は、1つまたは複数の塩基性化剤を含むこともできる。
塩基性化剤は、無機または有機または混成物であってよい。
無機塩基性化剤は、好ましくは、アンモニア水、アルカリ金属炭酸塩もしくは重炭酸塩、例えば炭酸ナトリウムもしくは炭酸カリウムおよび重炭酸ナトリウムもしくは重炭酸カリウム、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、またはそれらの混合物から選択される。
有機塩基性化剤は、好ましくは25℃でpKbが12未満、好ましくは10未満、さらにより有利には6未満の有機アミンから選択される。これは、最高塩基度の官能基に相当するpKbであることに留意されたい。さらに、有機アミンは、10個を超える炭素原子を含む任意のアルキルまたはアルケニル脂肪鎖を含まない。
有機塩基性化剤は、例えば、アルカノールアミン、オキシエチレン化および/またはオキシプロピレン化エチレンジアミン、アミノ酸、ならびに次式(VI)の化合物から選択される:
Figure 0006626618
[式(VI)中、Wは、二価のC1〜C6アルキレン基であり、これは、1つもしくは複数のヒドロキシル基、またはC1〜C6アルキル基で場合によって置換されているか、かつ/あるいはOまたはNRuなどの1つまたは複数のヘテロ原子によって場合によって中断されており、Rx、Ry、Rz、RtおよびRuは、同じでも異なっていてもよく、水素原子、またはC1〜C6アルキルもしくはC1〜C6ヒドロキシアルキルもしくはC1〜C6アミノアルキル基を表す]。
列挙できる式(VI)のアミンの例には、1,3-ジアミノプロパン、1,3-ジアミノ-2-プロパノール、スペルミンおよびスペルミジンが含まれる。
用語「アルカノールアミン」は、第一級、第二級または第三級アミン官能基、および1つまたは複数のヒドロキシル基を担持する1つまたは複数の直鎖または分岐C1〜C8アルキル基を含む有機アミンを意味する。
1〜3個の同じまたは異なるC1〜C4ヒドロキシアルキル基を含むモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミンまたはトリアルカノールアミンなどのアルカノールアミンから選択される有機アミンは、特に本発明を実施するのに適している。
このタイプの化合物の中でも、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、N,N-ジメチルエタノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、3-ジメチルアミノ-1,2-プロパンジオールおよびトリス(ヒドロキシメチルアミノ)メタンを挙げることができる。
より具体的には、使用できるアミノ酸は、天然または合成起源のそれらのL、Dまたはラセミ形態のアミノ酸であり、より具体的にはカルボン酸、スルホン酸、ホスホン酸またはリン酸官能基から選択される少なくとも1つの酸官能基を含む。アミノ酸は、中性またはイオン形態であってよい。
本発明で使用できるアミノ酸として、特にアスパラギン酸、グルタミン酸、アラニン、アルギニン、オルニチン、シトルリン、アスパラギン、カルニチン、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、リシン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、N-フェニルアラニン、プロリン、セリン、タウリン、スレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリンを挙げることができる。
有利には、アミノ酸は、環内またはウレイド官能基内に場合によって含まれる追加のアミン官能基を含む塩基性アミノ酸である。
このような塩基性アミノ酸は、好ましくは次式(VII)に相当するものおよびその塩からも選択される:
Figure 0006626618
[式(VII)中、Rは、以下から選択される基を表す]。
Figure 0006626618
式(VII)に相当する化合物は、ヒスチジン、リシン、アルギニン、オルニチンおよびシトルリンである。
有機アミンは、複素環式タイプの有機アミンから選択することもできる。アミノ酸において既に言及したヒスチジンに加えて、特に、ピリジン、ピペリジン、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾールおよびベンズイミダゾールを挙げることができる。
有機アミンは、アミノ酸のジペプチドから選択することもできる。本発明で使用できるアミノ酸のジペプチドとして、カルノシン、アンセリンおよびバレニンを挙げることができる。
有機アミンは、グアニジン官能基を含む化合物から選択することもできる。本発明で使用できるこのタイプのアミンとして、アミノ酸として既に言及したアルギニンに加えて、特に、クレアチン、クレアチニン、1,1-ジメチルグアニジン、1,1-ジエチルグアニジン、グリコシアミン、メトホルミン、アグマチン、N-アミジノアラニン、3-グアニジノプロピオン酸、4-グアニジノ酪酸および2-([アミノ(イミノ)メチル]アミノ)エタン-1-スルホン酸を挙げることができる。
列挙できる混成化合物には、既に言及したアミンと炭酸または塩酸などの酸との塩が含まれる。
特に、グアニジン炭酸塩またはモノエタノールアミン塩酸塩を使用することができる。
好ましくは、本発明の組成物中に存在する塩基性化剤は、アンモニア水、アルカノールアミン、中性またはイオン形態のアミノ酸、特に塩基性アミノ酸、および好ましくは式(II)に相当するものから選択される。
さらにより優先的には、塩基性化剤は、アンモニア水およびアルカノールアミン、最も具体的にはモノエタノールアミン(MEA)から選択される。
さらに好ましくは、塩基性化剤は、アルカノールアミン、最も具体的にはモノエタノールアミン(MEA)から選択される。
有利には、本発明の組成物は、組成物の重量に対して0.01重量%〜30重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%の範囲の含量の塩基性化剤を有する。
化学的酸化剤
本発明の組成物は、1つまたは複数の化学的酸化剤も含む。
用語「化学的酸化剤」は、大気中酸素以外の酸化作用物質を意味する。
より具体的には、化学的酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属臭素酸塩、過酸化塩、例えば過硫酸塩、過ホウ酸塩、過酸およびその前駆体、ならびにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の過炭酸塩から選択される。
この酸化剤は、有利には過酸化水素から、特に水溶液(過酸化水素水溶液)中で形成され、その濃度は、組成物の重量に対して、より具体的には0.1重量%〜50重量%、さらにより優先的には0.5重量%〜20重量%、さらに好ましくは1重量%〜15重量%の範囲をとり得る。
好ましくは、本発明の組成物は、任意の過酸化塩を含有しない。
溶媒
本発明の組成物は、1つまたは複数の有機溶媒を含むこともできる。
列挙できる有機溶媒の例には、直鎖または分岐C2〜C4アルカノール、例えばエタノールおよびイソプロパノール;グリセロール;ポリオールおよびポリオールエーテル、例えば2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルおよびモノメチルエーテル;ならびに芳香族アルコールまたはエーテル、例えばベンジルアルコールまたはフェノキシエタノール、ならびにそれらの混合物が含まれる。
溶媒は、存在する場合には、組成物の重量に対して通常1重量%〜40重量%、好ましくは5重量%〜30重量%の範囲の含量である。
他の添加剤
本発明の組成物は、毛髪染色組成物で従来使用されている様々な補助剤、例えば、本組成物中に存在する前述のもの以外のアニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、非イオン性、両性もしくは双性イオン性ポリマー、またはそれらの混合物;無機増粘剤、特にフィラー、例えば有機親和性シリカ、フュームドシリカ、粘土、特に有機親和性粘土、タルク;有機増粘剤、特にアニオン性、カチオン性、非イオン性および両性ポリマー性会合性増粘剤;抗酸化剤;浸透剤;捕捉剤;芳香剤;分散剤;皮膜形成剤;セラミド;保存剤;乳白剤を含有することもできる。
先の補助剤は、一般に、組成物の重量に対してそれぞれ0.01重量%〜20重量%の量で存在する。
組成物は、特に有機親和性粘土およびフュームドシリカ、またはそれらの混合物から選択される1つまたは複数の無機増粘剤を含むことができる。
有機親和性粘土は、モンモリロナイト、ベントナイト、ヘクトライト、アタパルガイトおよびセピオライト、ならびにそれらの混合物から選択することができる。粘土は、好ましくはベントナイトまたはヘクトライトである。
これらの粘土は、第四級アミン、第三級アミン、酢酸アミン、イミダゾリン、アミン石鹸、脂肪硫酸塩、アルキルアリールスルホネートおよびアミン酸化物、ならびにそれらの混合物から選択される化合物で変性することができる。
列挙できる有機親和性粘土には、quaternium-18ベントナイト、例えばRheox社から名称Bentone 3、Bentone 38およびBentone 38V、United Catalyst社からTixogel VP、Southern Clay社からClaytone 34、Claytone 40およびClaytone XLで販売されているもの;ステアラルコニウムベントナイト、例えばRheoxから名称Bentone 27、United CatalystからTixogel LG、ならびにSouthern Clay社からClaytone AFおよびClaytone APAで販売されているもの; quaternium-18/ベンザルコニウムベントナイト、例えばSouthern Clay社から名称Claytone HTおよびClaytone PSで販売されているものが含まれる。
フュームドシリカは、オクスハイドリック(oxhydric)火炎中で揮発性ケイ素化合物を高温で熱分解し、微粉砕シリカを生成することによって得ることができる。この方法により、特に、表面に多数のシラノール基を有する親水性シリカを得ることが可能になる。このような親水性シリカは、Degussa社から名称Aerosil 130(登録商標)、Aerosil 200(登録商標)、Aerosil 255(登録商標)、Aerosil 300(登録商標)およびAerosil 380(登録商標)、ならびにCabot社からCab-O-Sil HS5(登録商標)、Cab-O-Sil EH5(登録商標)、Cab-O-Sil LM-130(登録商標)、Cab-O-Sil MS55(登録商標)およびCab-O-Sil M-5(登録商標)で販売されている。
シラノール基の数を低減するために、化学反応によってシリカ表面を化学的に変性することが可能である。特に、シラノール基を疎水性基で置き換えることが可能であり、次に、疎水性シリカが得られる。
疎水性基は、以下のものであってよい:
- 特に、ヘキサメチルジシラザンの存在下でフュームドシリカを処理することによって得られるトリメチルシロキシル基。こうして処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によって「シリル化シリカ」として公知である。これらのシリカは、例えば、Degussa社から参照名Aerosil R812(登録商標)およびCabot社からCab-O-Sil TS-530(登録商標)で販売されている。
- 特に、ポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下でフュームドシリカを処理することによって得られるジメチルシリルオキシル基またはポリジメチルシロキサン基。こうして処理されたシリカは、CTFA(第6版、1995年)によって「ジメチルシリル化シリカ」として公知である。これらのシリカは、例えば、Degussa社から参照名Aerosil R972(登録商標)およびAerosil R974(登録商標)、ならびにCabot社からCab-O-Sil TS-610(登録商標)およびCab-O-Sil TS-720(登録商標)で販売されている。
フュームドシリカは、好ましくは、ナノメートルからマイクロメートル、例えば約5〜200nmの範囲をとり得る粒径を有する。
好ましくは、組成物は、ヘクトライト、有機変性ベントナイト、または場合によって変性されているフュームドシリカを含む。
無機増粘剤は、存在する場合には、組成物の重量に対して1重量%〜30重量%である。
組成物は、1つまたは複数の有機増粘剤を含むこともできる。
これらの増粘剤は、脂肪酸アミド(ココナツモノエタノールアミドまたはジエタノールアミド、オキシエチレン化カルボン酸モノエタノールアミドアルキルエーテル)、ポリマー性増粘剤、例えばセルロースベースの増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース)、グアーガムおよびその誘導体(ヒドロキシプロピルグアー)、微生物起源のガム(キサンタンガム、スクレログルカンガム)、INCI名がCarbomerである架橋アクリル酸ホモポリマー、例えば、Lubrizol社から名称Carbopol 980、Carbopol 981およびCarbopol Ultrez 10で販売されているポリマー、アクリレート/C10〜C30-アルキルアクリレートコポリマー(INCI名アクリレート/C10〜C30アクリル酸アルキルクロスポリマー)、例えばLubrizol社から商標Pemulen TR1、Pemulen TR2、Carbopol 1382およびCarbopol EDT 2020で販売されている製品、場合によって架橋されているアクリルアミドプロパンスルホン酸ホモポリマーまたはコポリマー、および会合性ポリマー[水性媒体中、互いにまたは他の分子と可逆的に結合することができる、親水性領域および脂肪鎖疎水性領域(少なくとも10個の炭素原子を含有するアルキルまたはアルケニル)を含むポリマー]から選択することができる。
特定の一実施形態によれば、有機増粘剤は、セルロースベースの増粘剤(ヒドロキシエチルセルロース(hydroxyethycellulose)、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース)、グアーガムおよびその誘導体(ヒドロキシプロピルグアー)、微生物起源のガム(キサンタンガムまたはスクレログルカンガム)、アクリル酸またはアクリルアミドプロパンスルホン酸の架橋ホモポリマー、好ましくはセルロースベースの増粘剤、特にヒドロキシエチルセルロースおよび架橋アクリル酸ホモポリマーから選択される。
有機増粘剤の含量は、存在する場合には、通常、組成物の重量に対して0.01重量%〜20重量%、好ましくは0.1重量%〜5重量%の範囲をとる。
本発明の組成物は、様々な形態、例えば溶液、エマルジョン(乳またはクリーム)またはゲルの形態をとることができる。
本発明の方法
前述の組成物は、湿潤または乾燥ケラチン繊維に適用される。
組成物は、一般に1分〜1時間、好ましくは5分〜30分間、繊維上に置かれる。
染色方法中の温度は、従来、室温(15℃〜25℃)から80℃、好ましくは室温から60℃である。
処理後、ヒトのケラチン繊維を、水ですすぐのが有利である。場合によっては、ヒトのケラチン繊維をシャンプーで洗浄した後、水ですすぎ、次に乾燥させ、または風乾させる。
本発明の方法において適用される組成物は、一般に、適用直前に、少なくとも2種類の配合物、好ましくは2種類または3種類の組成物、さらにより優先的には2種類の配合物を混合することによって調製される。
特に、化学的酸化剤を含まないが、少なくとも1つの酸化染料、式(i)の少なくとも1つの非イオン性化合物を含む配合物(A)と、少なくとも1つの化学的酸化剤を含む配合物(B)を一緒に混合する。2種類の配合物(A)および(B)の少なくとも1つは、少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含む。
有利には、配合物(A)および(B)は水性である。
用語「配合物水溶液」は、この配合物の重量に対して少なくとも5重量%の水を含む組成物を意味する。
好ましくは、配合物水溶液は、10重量%を超える水、さらにより有利には20重量%を超える水を含む。
好ましくは、配合物(A)は、脂肪物質を、この配合物(A)の重量に対して少なくとも50重量%、さらにより優先的には室温(25℃)で液体である脂肪物質を少なくとも50重量%含む。
有利には、配合物(A)は、直接エマルジョン(水中油:O/W)または逆エマルジョン(油中水:W/O)、好ましくは直接エマルジョン(O/W)である。
より具体的には、配合物(A)は、少なくとも1つの塩基性化剤を含む。
この変形形態では、組成物(A)および(B)は、好ましくは0.2〜10、さらに好ましくは0.5〜2の範囲の重量比(A)/(B)で一緒に混合される。
この好ましい実施形態によれば、本発明の方法で使用される組成物、すなわち2種類の組成物(A)および(B)を一緒に混合することによって導出される組成物は、前述の2種類の配合物を一緒に混合することによって導出される組成物の重量に対して少なくとも25重量%の含量の脂肪物質を優先的に有する。
本発明の組成物の成分に関して既に記載したことは、すべて配合物(A)および(B)の場合において有効であり、その内容には、混合中の希釈度も考慮に入れられる。
本発明の第2の変形形態では、本発明の方法において(したがって少なくとも1つの化学的酸化剤の存在下で)使用される組成物は、3種類の配合物を混合することによって導出される。特に、3種類の配合物は水性であり、またはその少なくとも1種類は無水である。
より具体的には、本発明の目的では、用語「無水化粧用配合物」は、含水量が、前記組成物の重量に対して5重量%未満、好ましくは2重量%未満、さらにより好ましくは1重量%未満である化粧用配合物を意味する。組成物中に存在する水は、より具体的には「結合水」、例えば塩結晶の水、または本発明の配合物の調製に使用される出発材料によって吸収された微量の水であることに留意されたい。
好ましくは、2種類の配合物水溶液(B')および(C')、ならびに無水配合物(A')が使用される。
その場合、無水配合物(A')(化学的酸化剤を含まない)は、好ましくは、少なくとも1つの脂肪物質を含み、より優先的には、好ましくは液体である少なくとも1つの脂肪物質を含む。
次に、配合物(B')(化学的酸化剤を含まない)は、好ましくは、少なくとも1つの酸化ベースおよび式(i)の少なくとも1つの非イオン性化合物を含む。
次に、配合物(C')は、好ましくは、少なくとも1つの化学的酸化剤を含む。
3種類の配合物(A')、(B')および(C')の少なくとも1つは、少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含む。
この第2の変形形態の好ましい実施形態によれば、1つまたは複数の塩基性化剤は、配合物(A')および/または(B')に含まれ、好ましくは配合物(B')にだけ含まれ得る。
存在することができる界面活性剤に関して、これらの界面活性剤は、好ましくは配合物(A')、(B')および(C')の少なくとも1つに含まれる。
この好ましい実施形態によれば、本発明の方法で使用される組成物、すなわち3種類の配合物(A')、(B')および(C')を混合することによって導出される組成物は、前述の3種類の配合物の混合によって導出される組成物の重量に対して少なくとも25重量%の含量の脂肪物質を優先的に有する。
この変形形態では、配合物(A')、(B')および(C')は、好ましくは0.2〜10、より具体的には0.5〜2の範囲の重量比[(A')+(B')]/(C')で、0.5〜10、好ましくは1〜5の範囲の重量比(A')/(B')で一緒に混合される。
本発明の組成物の成分に関して既に記載したことは、すべて配合物(A')、(B')および(C')の場合において有効であり、その内容には、混合中の希釈度も考慮に入れられる。
デバイス
最後に、本発明は、本発明の組成物および方法を実現するのに適しており、かつ前述の配合物(A)を含有する第1の区画と、前述の配合物(B)を含有する第2の区画とを含む多区画デバイスに関する。
本発明はまた、前述の配合物(A')を含有する第1の区画と、前述の化粧用組成物(B')を含有する少なくとも1つの第2の区画と、前述の組成物(C')を含有する少なくとも1つの第3の区画とを含む第2の多区画デバイスに関する。
以下の実施例は、本発明を、その性質を制限することなく例示するのに役立つ。
以下の組成物を調製する(その活性材料の量をグラム単位で表す)。
Figure 0006626618
Figure 0006626618
適用方法
2種類の組成物を、使用時に以下の割合で一緒に混合する:
- 10gの組成物1
- 10gの組成物2。
得られた混合物を、白色毛髪を含有する濃い赤褐色の毛髪に適用すると、容易に分布する。
混合物を、毛髪上に室温で30分間落ちつかせる。
水によって容易に除去できる。
次に、毛髪を標準的なシャンプーで洗浄し、乾燥させる。
得られる毛髪の呈色は、均一な明るい赤褐色になり、白色毛髪は良好にカバーされている。

Claims (14)

  1. 少なくとも1つの酸化染料、
    式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの少なくとも1つの非イオン性エーテル
    R-(O-Alk)n-OR' (i)
    [式中、
    Rは、直鎖または分岐の飽和または不飽和C10〜C30炭化水素系の基を示し、
    R'は、直鎖または分岐の飽和または不飽和C10〜C30炭化水素系の基を示し、これは、ヒドロキシル基で置換されていてもよく、
    nは、両端を含み1〜100の整数であり、
    Alkは、エチレンまたはプロピレン基を表す]、
    鎖の主成分として式(I)または(II):
    Figure 0006626618
    [式中、kおよびtは、0または1に等しく、合計k+tは1に等しく、R12は、水素原子またはメチル基を示し、R10およびR11は、互いに独立に、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基、アルキル基が1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基、低級(C1〜C4)アミドアルキル基を示し、またはR10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって複素環式基を示すことができ、Y-は、臭化物、塩化物、酢酸塩、ホウ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、重硫酸塩、亜硫酸水素塩、硫酸塩またはリン酸塩などのアニオンである]
    に相当する単位を含有するホモポリマーである、アルキルジアリルアミンまたはジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマーから選択される少なくとも1つのカチオン性ポリマー、
    組成物の総重量に対して少なくとも35重量%の濃度の少なくとも1つの脂肪物質、
    少なくとも1つの化学的酸化剤
    を含み、
    前記脂肪物質が、常温及び常圧において水への溶解度が5%未満である有機化合物であって、ポリオキシアルキレン化されておらず、ポリグリセロール化もされておらず、室温および大気圧において液体であり、液体ワセリン、C 6 〜C 16 アルカン、ポリデセン、および脂肪酸もしくは脂肪アルコールの液体エステル、またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、ケラチン繊維を染色するための組成物。
  2. RおよびR'が、互いに独立に、直鎖または分岐の飽和または不飽和のC12〜C20炭化水素系の基を示し、R'が、少なくとも1つのヒドロキシル基によって置換されている可能性があり、nが20〜100の範囲の整数を示す式(i)の化合物から、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルが選択されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
  3. Rが、直鎖のC16〜C18アルキル基を示し、R'が、エーテル官能基に対してβ位にあるOH基によって置換されている、直鎖のC14アルキル基を示し、nが60に等しい式(i)の化合物から、ポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテルが選択されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物。
  4. 非イオン性化合物(i)が、組成物の総重量に対して0.001重量%〜10重量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. カチオン性ポリマーが、1meq./gを超える電荷密度を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 組成物の重量に対して0.01重量%〜5重量%の少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 脂肪物質濃度が、組成物の総重量に対して40重量%〜70重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 少なくとも1つの塩基性化剤を含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 塩基性化剤が、無機、有機または混成物であり、アンモニア水、炭酸ナトリウムもしくは重炭酸ナトリウム、炭酸カリウムもしくは重炭酸カリウムからなる群より選択される、アルカリ金属炭酸塩もしくは重炭酸塩、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、アルカノールアミン、オキシエチレン化および/もしくはオキシプロピレン化エチレンジアミンから選択される有機アミン、アミノ酸、ならびに式(VI)の化合物、またはそれらの混合物から選択され:
    Figure 0006626618
    [式(VI)中、Wは、C1〜C6二価アルキレン基であり、これは、1つもしくは複数のヒドロキシル基、またはC1〜C6アルキル基に場合によって置換されているか、かつ/あるいはOまたはNRuなどの1つまたは複数のヘテロ原子によって場合によっては中断されており、Rx、Ry、Rz、RtおよびRuは、同じであるかまたは異なっていてよく、水素原子またはC1〜C6アルキルまたはC1〜C6ヒドロキシアルキルまたはC1〜C6アミノアルキル基を表す]、
    ことを特徴とする、請求項8に記載の組成物。
  10. 塩基性化剤が、アンモニア水およびアルカノールアミン、またはそれらの混合物から選択される、請求項9に記載の組成物。
  11. 式(i)のポリオキシアルキレン化脂肪アルコールの非イオン性エーテル以外の少なくとも1つの界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. 化学的酸化剤が過酸化水素であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に規定の組成物を繊維に適用することにある、ケラチン繊維を染色する方法。
  14. 本発明の方法において適用される組成物が、少なくとも2種類の配合物を混合することによって、適用直前に調製される、請求項13に記載の方法。
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