JP2014516012A - 自転車用オンボード装置、該装置の支持体および該装置の搭載方法 - Google Patents

自転車用オンボード装置、該装置の支持体および該装置の搭載方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014516012A
JP2014516012A JP2014514224A JP2014514224A JP2014516012A JP 2014516012 A JP2014516012 A JP 2014516012A JP 2014514224 A JP2014514224 A JP 2014514224A JP 2014514224 A JP2014514224 A JP 2014514224A JP 2014516012 A JP2014516012 A JP 2014516012A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bicycle
support
opening
onboard device
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014514224A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6016903B2 (ja
Inventor
ダル・ポッツォ・マッシモ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Campagnolo SRL
Original Assignee
Campagnolo SRL
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Campagnolo SRL filed Critical Campagnolo SRL
Publication of JP2014516012A publication Critical patent/JP2014516012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6016903B2 publication Critical patent/JP6016903B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/30Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J11/00Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps
    • B62J11/04Supporting arrangements specially adapted for fastening specific devices to cycles, e.g. supports for attaching maps for bottles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J50/00Arrangements specially adapted for use on cycles not provided for in main groups B62J1/00 - B62J45/00
    • B62J50/20Information-providing devices
    • B62J50/21Information-providing devices intended to provide information to rider or passenger
    • B62J50/225Mounting arrangements therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K19/00Cycle frames
    • B62K19/30Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories
    • B62K19/40Frame parts shaped to receive other cycle parts or accessories for attaching accessories, e.g. article carriers, lamps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J50/00Arrangements specially adapted for use on cycles not provided for in main groups B62J1/00 - B62J45/00
    • B62J50/20Information-providing devices
    • B62J50/21Information-providing devices intended to provide information to rider or passenger
    • B62J50/22Information-providing devices intended to provide information to rider or passenger electronic, e.g. displays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

【課題】自転車へのオンボード装置の搭載を、特定のモデルの自転車又はフレームに限定されることなく汎用的に行うことのできる、装置および方法を提供する。
【解決手段】細長い形状の自転車用オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを、自転車の細長い構成品116,122,124,242に沿って着脱可能に留める支持体200,200a,200bは、留め用の第1の部品214のシャンクを収容する第1の開口210と、留め用の第2の部品216のシャンクを収容する第2の開口212、を少なくとも有する。第1の開口と第2の開口は、第1の方向Yに沿って離設している。第1の開口は、少なくとも2つの互いに離れた第1の位置の中から、選択的に留め用の第1の部品のシャンクを収容する。2つの第1の位置は、第1の方向Yを略横切る第2の方向Zに沿って、互いに離れていることを特徴とする。
【選択図】図18

Description

本発明は、自転車用オンボード装置、該装置の搭載方法、および該装置を搭載するための支持体に関する。
このような自転車用装置は、スタンドアローン型の装置であるか、あるいは、他のケーブルで接続されるか、またはワイヤレスの、電気、電子、および/または電気機械装置からなるオンボード電子システムの一部をなす。
自転車用オンボード電子システムは公知であり、かつ、急速に高度化が進んでいる。オンボード装置またはオンボード装置が一部をなすオンボードシステムは、(i)例えば、ギアシフト動作の制御および/または管理を目的としたり、および/または(ii)運転者および/または自転車および/または走行に関係するパラメータおよび/またはデータの、取得、処理および/または記憶を目的としたりする。また、オンボード装置またはそれが一部をなすシステムは、携帯電話通信、マルチメディア機能(multimediality)および/または自転車の盗難防止監視を目的とするものもある。
自転車用オンボード装置には、オンボード電子システムにおける他の装置用に、バッテリパワーサプライユニットのみを備えたものがあり、場合によっては給電用電子部品とともに備えたものもある。また、バッテリパワーサプライユニットを備えずに、1つ以上の回路基板のみを備えた自転車用オンボード装置もある。
特許文献1および特許文献2には、それぞれ、少なくとも1つの自転車用オンボード電子装置に対する制御/給電を行うための電子システムの収納ユニットが記載されている。この収納ユニットは、フレームの外側においてボトルケージと同じ取り付け箇所に留められるのに適した構成を有しており、好ましくはボトルケージと共通の留め手段で留められる。
出願人は、特許文献1および特許文献2の収容ユニットの設置位置が、フレームに対して特異的に決められること、つまり、特定のモデルの自転車フレームに限定されてしまうことに気付いた。
特許文献3には、シートポスト内に、より詳細には、シートチューブに着脱可能に装着されるシートポスト内に取り付け可能な、自転車用制御装置が記載されている。同文献では、シートポストは、サドルと反対側の下方端部に、例えば雌ねじなどの回路取り付け構造を有する。前記制御装置は、シートポスト内に挿入可能な筒状ハウジングと、当該筒状ハウジングの下方端部に設けるカバーとを備える。前記筒状ハウジングは、マイクロプロセッサ形態の制御ユニットを収容しており、かつ、下方端部に雌ねじを有する。前記カバーは、段付きねじ部材のような形状をしており、外径がシートポストの内径よりも若干小さく且つ工具係合構造が設けられたヘッド部と、直径が前記ヘッド部の直径よりも若干小さい第1の雄ねじ部と、直径が前記第1の雄ねじ部の直径よりも若干小さい第2の雄ねじ部とを有する。前記第2の雄ねじ部を、前記筒状ハウジングの前記雌ねじに螺合させる。その後、前記第1の雄ねじ部を、前記シートポストの前記雌ねじに螺合させる。他の実施形態では、違う方法で前記ハウジングが前記シートポストに取り付けられる。すなわち、前記カバーの前記第1の雄ねじ部は、複数の可動突体を有する取り付け構造に置き換えられており、これら複数の突体は、複数の保持孔内にスライド可能に保持され複数のばねによって径方向外方に付勢された保持ボールである。この取り付け構造は、さらに、矩形状の雄スプライン形態の複数の固定された突条を有する。また、前記シートポスト内の前記回路取り付け構造が、雌ねじに代えて、半球状の溝形態の複数の凹部および雌スプライン形態の複数の凹部とされている。この実施形態には、最初に述べた実施形態と比べて、シートポストへの組付け時にケーブルがねじれないという利点がある。
前記筒状ハウジングと前記カバーの両方に、データ伝送用ケーブルおよびエネルギー供給用ケーブルを通すための孔が設けられており、さらに、これらのケーブルに対応するコネクタも設けられている。同様に、前記シートポストにも、ケーブルを通すための孔が設けられており、さらに、当該ケーブルに対応するコネクタも設けられている。また、前記シートポストの内周面または前記ハウジングの外周面には、前記カバーから出たケーブルを収容し、これを上方に、例えば、前記フレームのトップチューブに向かって導く溝が設けられていてもよい。
米国特許出願公開第2001/0042767号明細書 欧州特許出願公開第1553012号明細書 米国特許出願公開第2005/0280244号明細書
出願人は、そのような制御装置に一連の欠点があることに気付いた。事実、上記の装置は、中空円筒形状(tubular cylinder shape)のシートポストであることを必要とするが、一方では、非円形断面の自転車フレーム(したがって、シートポスト)が空気力学的な理由で急速に普及している。また、上記の装置は、前述の回路取り付け構造を設けるためにシートポストの大幅な変更を要するが、カーボン繊維などの複合材料からなるシートポストに応用し難い。また、上記の装置では、サドルを取り外したい場合はいつでも、信号ケーブルおよび給電ケーブルの接続も外さなければならない。さらに、上記の装置はシートポスト内に嵌まり込むものであり、シートポスト自体も、フレームのシートチューブ内に嵌まり込むように寸法決めされている。そのため、上記装置の横方向寸法は必然的に小さくなる。最後に、上記の装置を適用することのできないインテグラルシートポスト(一体型シートポスト)(integrated seat post)の自転車フレームが、急速に普及しつつある。
本発明の根底をなす技術的課題は、前述した欠点を解消し、自転車へのオンボード装置の搭載を、特定のモデルの自転車又はフレームに限定されることなく汎用的に行えるようにすることである。
本発明の第1の構成は、細長い形状(oblong shape)を有する自転車用オンボード装置を、自転車の細長い構成品(bicycle oblong element)に沿って着脱可能に留める(fastening)支持体において、前記細長い構成品に留まる第1の部品(device)のシャンクを収容する第1の開口と、前記細長い構成品に留まる第2の部品のシャンクを収容する第2の開口と、を少なくとも有しており、前記第1の開口と前記第2の開口とは、使用時に前記細長い構成品の長手方向となる第1の方向に沿って離設されており、前記第1の開口は、当該第1の開口における少なくとも2つの互いに離れた第1の位置の中から、選択的に留め用の前記第1の部品のシャンクを収容し、2つの前記第1の位置は、使用時に前記細長い構成品の横断方向となる、前記第1の方向を略横切る第2の方向に沿って、互いに離れていることを特徴とする。
前記第1の方向は、前記オンボード装置の支持体に形成された着座部の長手方向であり、前記第2の方向は、前記オンボード装置の支持体に形成された着座部を横切る方向である。
これにより、前記支持体は、自転車の細長い構成品が直線状のものでない場合にも、留め用の前記第1の部品および前記第2の部品により、直線形状からのどのような程度の逸脱にも適合することができ、自転車のその構成品に対して最大限に追従した状態で、自転車の細長い構成品に固定することができる。典型的に、自転車の細長い構成品であって、直線状でないものとしては、リアステーにおける曲がった水平チューブ部分が挙げられる。典型的に、直線形状からの逸脱の程度は、自転車フレームのモデルによって異なる。前記支持体は、当該支持体および当該支持体に収容される前記オンボード装置の、フレームからの横方向の突出量を最小限に抑えるように取り付けることができる。したがって、外観、空気力学特性および安全性の面からみて大いに有利である。
好ましくは、少なくとも1つの前記第2の開口は、当該第2の開口における少なくとも2つの互いに離れた第2の位置の中から、選択的に留め用の前記第2の部品のシャンクを収容する。より好ましくは、2つの前記第2の位置は、前記第1の方向に沿って互いに離れている、
好ましくは、少なくとも1つの前記第1の開口は、前記第1の方向に沿って互いに離間した複数の第1の開口を有する。
好ましくは、少なくとも1つの前記第2の開口は、前記第1の方向に沿って互いに離間した複数の第2の開口を有する。
好ましくは、各開口は、無数の位置を規定するスロット、および複数の孔からなる開口(multi-hole opening)、で構成された群から互いに独立して選択される。この複数の孔からなる開口は、円状の孔が複数並んだものに相当する形状を有する。好ましくは、それら複数並んだ円状の孔は、各孔の直径よりも各孔の中心間の距離が短く設定されている。複数の孔からなる開口は、無数の位置を規定するスロットに比べてシンプルではないものの、留め用の部品(fastening element)が緩んだ場合の振動を抑えることができるので、より好ましい。
好ましくは、前記支持体は、前記オンボード装置用の着座部を形成しており、この着座部は、前記オンボード装置を、当該オンボード装置の長手軸心に沿って互いに離れた、その着座部における少なくとも2つの位置で収容する。これにより、前記支持体を前記自転車の細長い構成品に固定した状態で、前記オンボード装置を、その支持体内で前記自転車の細長い構成品に沿って適切な位置にまでスライドさせることが可能になる。特に、前記支持体を、フレームのなかでも、ボトムブラケットアセンブリのハウジングボックス近傍の底部分に固定することが可能になる。さらには、前記オンボード装置を、ペダルクランクまたは歯車によって少なくとも部分的に隠れる位置にまでスライドさせることが可能になる。
一実施形態において、前記支持体は、前記オンボード装置用の細長い着座部を形成しており、前記着座部は、前記オンボード装置に取り付けるための、着座部中に突出する手段を有している。
好ましくは、前記突出する手段は、孔が開けられた一対の突出座部である。この一対の突出座部は、少なくとも前記装置を横切る方向において、ボトルケージを留めるための自転車フレームの一対のインサートと同様の寸法を有している。
これにより、前記細長い着座部は、自転車フレームのシートチューブのうちのボトルケージを取り付ける箇所の内部と同様の構成を有する。このような細長い着座部であれば、前記支持体を介してフレームに留めることも、ボトルケージを留めるための手段を介してシートチューブ内に留めることもできる有利なオンボード装置と共に使用することが可能になる。オンボード装置については、後で詳述する。
上記の構成に加えて、あるいは、上記の構成の一変形例として、突出する前記手段は、前記オンボード装置の溝と連結する少なくとも1つの突出リブを具備している。
詳細な一実施形態において、前記装置用の細長い着座部は、少なくとも1つの前記第1の開口および少なくとも1つの前記第2の開口を有する第1の壁と、突出する前記手段が設けられた第2の壁と、当該第1の壁と第2の壁との間を連結する少なくとも1つの壁とによって画定されている。これにより、前記支持体は、中空な立体の側面又は「外殻」面の少なくとも一部を呈する形状となる。
本明細書および添付の特許請求の範囲において「壁」という用語は、実質的に二次元の部位であればどのような部位も包含し、必ずしも平坦である必要はなく、さらには、必ずしも縁および/または角で途切れるような部位である必要もなく、例えば、円筒壁の一部等であっても「壁」と称することができる。
好ましくは、前記第1の壁と前記第2の壁とは、互いに対向しており、かつ、当該支持体の長手方向において互いにオフセットして(ずれて)いる。この場合、前記支持体は、中空立体の外殻面の少なくとも一部の形状を呈すると共に、その頂部と底部とが、長手軸心からみて互いに斜めに位置することになる。これにより、前記装置を収容・支持するのに適した長手方向の長さを確保できるだけでなく、取付工具を少なくとも1つの前記第1の開口及び少なくとも1つの前記第2の開口に届かせて、当該少なくとも1つの第1の開口、少なくとも1つの第2の開口に対し、それぞれ、留め用の前記第1の部品、留め用の前記第2の部品を取り付けることができる。このような実施形態は、ボトムブラケットアセンブリの近傍付近で前記支持体内に前記装置を収容する場合であっても、ペダルクランクや歯車が存在するにもかかわらず、その支持体をフレームに容易に固定することができるので、フレームの底部分に対して留付けを行う際に特に有用である。
一実施形態において、前記装置用の細長い着座部は、長手方向の両側の端部で開いている。したがって、前記支持体と前記オンボード装置との間を、ねじ等の留め手段で留めていない場合、前記オンボード装置を前記自転車の細長い構成品に沿ってスライドさせることができる。
他の実施形態において、前記装置用の細長い着座部は、長手方向の一方の端部で開いており、かつ、反対側の端部では端壁によって閉じられている。
好ましくは、前記端壁は、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有しており、より好ましくは、前記ケーブルは、前記オンボード装置の給電用および/または再充電用のケーブルである。
前記支持体には、少なくとも1つの前記第1の開口にアクセスするための、および/または少なくとも1つの前記第2の開口にアクセスするための、および/または軽量化のための、1またはそれ以上の開口部が設けられてもよい。
一実施形態において、前記支持体は、少なくとも2つのストラップを具備しており、前記第1の開口と前記第2の開口とは、互いに異なるストラップに形成されている。これら2種類の開口を互いに異なるストラップに形成することにより、ストラップ間の距離を変えるだけで、留め用の前記第1の部品と前記第2の部品との間の距離を、前記自転車の細長い構成品に合わせて変更することが可能になる。
好ましくは、各ストラップは、前記オンボード装置周りのクランプ力(clamping force)を調節する手段を有している。この場合、その手段を緩めることにより、前記オンボード装置を前記自転車の細長い構成品に沿ってスライドさせたり、前記オンボード装置を前記支持体から取り出したりすることが可能になる。
好ましくは、前記支持体は、前記着座部の表面に、前記オンボード装置と接触するように、防振機能を有する少なくとも1つのゴム製のインサートを備える。
本発明の他の構成は、前述した支持体と、当該支持体の着座部に留まる自転車用オンボード装置との、アセンブリである。
本発明のさらなる他の構成は、細長い形状を有し、空洞(cavity)を備え(好ましくは、前記空洞は、バッテリパワーサプライユニット(battery power supply unit)および/または少なくとも1つの回路基板(circuit board)を収容し)、かつ、自転車の細長い構成品内に挿入可能なサイズを有している、自転車用オンボード装置において、留め用の部品のための2つの着座部を有しており、これら着座部は、当該オンボード装置の長手方向に沿って互いに離間していることを特徴とする。
この場合、前記オンボード装置を、自転車の細長い構成品内に取り付けることができる。具体的には、前記オンボード装置を、自転車の細長い構成品内に挿入したり、自転車の細長い構成品に懸架させたり、自転車の細長い構成品内に挿入可能である筒状の構成品に懸架させたりすることにより、自転車の細長い構成品内に取り付けることができる。その他にも、前記オンボード装置を、自転車の細長い構成品を横切るように通した2つの留め用の部品(例えば、ねじ)により、または自転車の細長い構成品に固定可能である支持体を介することにより、その自転車の細長い構成品に沿って当該構成品の外側に取り付けることも可能である。
好ましくは、前記着座部は、2つのねじ付き孔を具備している。
好ましくは、前記オンボード装置は、さらに、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有する。
本発明のさらなる他の構成は、前述した自転車用オンボード装置と、当該自転車オンボード装置の支持体との、アセンブリである。
このようなアセンブリは、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を自転車の外側に直接取り付けるという選択肢だけでなく、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を自転車の外側に前記支持体を介して取り付けるという選択肢、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を前記支持体を介さずに取り付けるという選択肢、さらには、少なくとも1つの位置で前記オンボード装置を自転車の内部に取り付けるという選択肢、特に、自転車の細長い構成品内に挿入するという選択肢、自転車の細長い構成品に懸架させるという選択肢、自転車の細長い構成品内に挿入可能である筒状の構成品に懸架させるという選択肢を提供する。
好ましくは、自転車の内部に取り付けられる場合の前記少なくとも1つの位置は、シートチューブ内に挿入された際の位置(より好ましくは、ボトルケージが留められる位置)、シートチューブに懸架された際の位置、およびシートポストに懸架された際の位置から選択される。
本発明のさらなる他の構成は、オンボード装置が搭載された自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、前記オンボード装置が、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーの細長い構成品(oblong element)(特に、リアステーの水平チューブ部分、またはフレームのダウンチューブ)に取り付けられている、自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーにおいて、前記オンボード装置は支持体に収容されており、かつ、そのオンボード装置が、前記細長い構成品の長手方向に沿った少なくとも2つの互いに異なる位置で、その細長い構成品に対して位置決め可能であることを特徴とする。
本発明のさらなる他の構成は、オンボード装置が搭載された自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、前記オンボード装置が、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーの細長い構成品(特に、リアステーの水平チューブ部分、またはフレームのダウンチューブ)に取り付けられている、自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーにおいて、前記オンボード装置は支持体に収容されており、かつ、そのオンボード装置が、前記細長い構成品の長手方向に沿った少なくとも2つの互いに異なる傾き(inclination)で、その細長い構成品に対して位置決め可能であることを特徴とする。
本発明のさらなる他の構成は、自転車用オンボード装置の搭載方法であって、
−自転車の細長い構成品に、支持体を、留め用の第1の部品のシャンクを当該支持体の第1の開口に挿入し、留め用の第2の部品のシャンクを当該支持体の第2の開口に挿入することにより、これら留め用の第1および第2の部品を介して固定する工程であって、留め用の前記第1の部品のシャンクは、前記第1の開口に対して、フレームの構成品(frame element)を横切る方向に沿って当該第1の開口において互いに離れた少なくとも2つの第1の位置の中から予め選択された位置に挿入される工程と、
−前記オンボード装置を、前記支持体の着座部に留める工程と、を含む。
本発明のさらなる他の構成は、自転車用オンボード装置の支持体であって、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有しており、好ましくは、前記ケーブルは、そのオンボード装置の再充電用のケーブルである。
本発明のさらなる他の構成は、自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、ケーブルの着脱可能なコネクタを取り付ける着座部を有しており、好ましくは、前記ケーブルは、当該フレーム内、シートポスト内またはハンドルバー内に挿入可能であるオンボード装置の再充電用のケーブルである。
本発明のさらなる他の構成は、オンボード装置が搭載された自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーであって、前記オンボード装置が、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーの細長い構成品内に挿入されており、また、当該自転車フレーム、シートポストまたはハンドルバーには、オンボード装置のケーブルの着脱可能なコネクタにアクセスするための孔が設けられており、好ましくは、前記ケーブルは、再充電用のケーブルである。
本発明のさらなる他の構成は、細長い形状を有して、バッテリパワーサプライユニットおよび少なくとも1つの回路基板を収容する空洞を備え、かつ、自転車フレームのシートチューブ内に挿入可能なサイズを有している、自転車用オンボード装置において、ボトルケージ留め手段(bottle cage fastening means)と合致する少なくとも1つの留め手段を備えることを特徴としている自転車用オンボード装置である。
事実、典型的な自転車フレームは、ボトルケージをシートチューブに沿って留めるための構造を具備している。前記装置はシートチューブ内に挿入可能なので、サドルを自転車から取り外す際に、オンボードシステムにおける他の電気装置、電子装置および/または電気機械装置との接続ケーブルの接続を外さなくて済む。また、前記自転車用オンボード装置は、インテグラルシートポストの自転車フレームにも適している。さらに、前記オンボード装置をシートポストに必ずしも引っ掛けなくてよいので、シートポストに特殊な留め手段を設けなくて済む。そのため、無数に存在する製造業者による全ての自転車フレームおよびシートポストに対して(つまり、複合材料製の、および/または非円形断面の、自転車フレームおよびシートポストに対しても)、即座に使用することができる。また、前記装置の重量が自転車フレームの最下点近くに位置するので、安定性の側面からみても有利である。
一実施形態において、前記少なくとも1つの留め手段は、ボトルケージ用締結ねじの雄ねじと合致する雌ねじを有する1つの孔、好ましくは2つの孔を含む。このねじ付きの孔は、前記オンボード装置の取り付け状態において、前記フレームの対応するインサートと同軸に配置される。事実、典型的には、自転車フレームは、締結ねじが適正な螺合長さで螺合できるように当該フレームの内側に突出した、一対の雌ねじ付きインサートを有している。
本明細書では説明を簡単にするために「インサート」という用語を、以後使用するが、本発明は、フレームとの単一体(one piece)の補強部にも適用可能である。
一実施形態において、前記孔のうちの少なくとも1つの孔の雌ねじは、対応するインサートの雌ねじと同一であり、かつ、好ましくは、前記装置の本体の他の部分に対して少なくとも1自由度の運動(at least one degree of freedom of movement)をする部品に形成されている。これにより、既にフレームのインサートに螺合したボトルケージ用締結ねじとの係合が容易になる。
好ましくは、前記雌ねじを有する前記部品は、前記オンボード装置の滑らかな孔に収容されて予圧ばねによって長手方向に付勢されたブッシュである。
あるいは、前記フレームのねじ付きインサートは、滑らかな孔を具備したインサートに置き換えられてもよく、当該滑らかな孔は、前記オンボード装置のみに螺合するボトルケージ用締結ねじを通すだけである。
また、前記オンボード装置の雌ねじの直径およびこれに対応する締結ねじの直径を、前記フレームのインサートの内径よりも小さくしてよい。これにより、ボトルケージ用締結ねじは、前記フレームのねじ付きインサートに係合せずに通過し、前記オンボード装置に対してのみ螺合する。
前述の実施形態において、好ましくは、前記オンボード装置は、前記フレームに効率よく固定されると同時にボトルケージも固定される。後でボトルケージが固定される場合には、ねじを1つだけ外し、それをボトルケージに螺合させた後、前記オンボード装置に再び螺合させてから、同様に2つ目のねじに取り掛かればよい。また、ボトルケージを取り外したい場合には、ねじを1つだけ外し、それをボトルケージから取り出した後、前記オンボード装置に再び螺合させてから、同様に2つ目のねじに取り掛かればよい。
前記オンボード装置の取り付け過程とボトルケージの取り付け過程とを完全に別々に行う実施形態では、雌雄ねじ(externally and internally threaded element)がその雄ねじを介して前記フレームのインサートおよび前記オンボード装置と螺合する。これにより、残りの雌ねじが、これに対応する締結ねじでボトルケージを留めるのに利用される。
前記オンボード装置の取り付け過程とボトルケージの取り付け過程とを別々に行う他の実施形態では、スタッドボルトを、前記フレームのインサートおよび前記オンボード装置に螺合させ、さらに、ボトルケージを、ナットを介して当該スタッドボルトに固定させる。
他の実施形態において、前記少なくとも1つの留め手段は、自己ねじ切りねじ(self-threading screw)によってねじ山が作られ且つそれを保持可能な材料を具備している。
一実施形態において、前記オンボード装置は、ボトルケージを留めるための前記自転車フレームの少なくとも1つのインサートの一部を収容するように寸法決めされた、主要な長手方向に沿って延びる溝を有しており、当該溝の底部に前記少なくとも1つの留め手段が設けられている。
有利なことに、前記溝により、前記フレームの前記シートチューブの主要な長手軸心周りの回転および当該長手軸心に対する傾動が規制されるので、応力および騒音の発生を避けることができる。また、上記のような溝を設ける構成では、前記オンボード装置の寸法を最大化することができるので、それに伴って利用可能な内部空間を最大化できる。事実、前記オンボード装置は、どこの部分でも前記フレームの前記シートチューブの内寸法に実質上対応する横寸法を有することができる。また、前記オンボード装置は、その長手方向において、ボトムブラケットアセンブリのハウジングボックスから、または当該ハウジングボックスの少し上方から、前記シートポストに可能な限り挿入した際の深さにまで広げることが可能になる。
好ましくは、前記溝は、前記装置の取り付け状態において当該装置の最下方に位置する端部から延びており、かつ、当該溝の長手方向の上方端部において当接面(abutment surface)を有する。これにより、前記オンボード装置は、前記フレームの上方のインサートに引っ掛かって懸架状態を維持することができるので、ボトムブラケットアセンブリのシャフトとの干渉を確実に防ぐことができる。
一実施形態において、前記装置は、その少なくとも1つの長手方向端部に、シートポストまたは前記シートチューブに懸架状態で留まるための代替的な留め手段を備える。
これにより、前記オンボード装置は、シートポストから引っ掛けられて固定されるか、シートポストに挿入されてシートチューブに引っ掛けられるか、またはシートチューブに挿入されて前述のようにボトルケージで固定したりすることが可能になる。
前記代替的な留め手段は、前記シートポストの内壁または前記シートチューブの内壁に対して径方向の圧力で留められるエクスパンダーを具備することができる。
前記エクスパンダーは、前記装置の他の部分に対してジョイントを介して取外し自在に留め可能な部品で構成されることができる。前記ジョイントは、例えば、蟻継手、バヨネット継手、スナップ継手などである。この実施形態は、前記エクスパンダーの調節ねじにより容易に達成される。
好ましくは、前記装置は、プラスチック材料からなる中空の細長い形状の本体を備える。
前記溝と、あらゆる留め手段および/または代替的な留め手段とは、前記中空の細長い形状の本体(例えば、プラスチック材料からなる)と着脱自在に連結可能な、金属プレートで構成されたものであってもよい。これにより、強度を向上させることができ、および/または中空の細長い形状の単一の本体および一連のプレートをそれぞれ異なる寸法に適合させることができ、および/または当該単一の本体および一連のプレートをそれぞれボトルケージ留めインサートの異なる中心間距離に合わせることができる。
あるいは、前記内部空間の寸法を犠牲にして、異なる角度位置に複数の留め手段、例えば、複数対の孔を設けてもよい。
前記オンボード装置には、さらに、取り付け支援手段を一時的に留めるための着座部が設けられていてもよい。
一実施形態において、前記着座部は、前記オンボード装置の主要な長手方向に略垂直に延びる貫通孔である。さらに好ましくは、前記貫通孔は、前記フレームの下方のインサートに対応する雌ねじを具備した孔である。この実施形態では、スチールケーブルのような半剛性のケーブルの第1の端部が、前記フレームの前記下方のインサートの孔に通され(threaded into the hole)、前記シートチューブの上端部から取り出され、前記貫通孔に通され、前記シートチューブに再び通され(rethreaded into the tube)、ボトムブラケットアセンブリのハウジングボックスから取り出される。前記ケーブルの2つの端部を前記フレームから遠ざかる方向に引っ張ることにより、前記オンボード装置は、前記フレームの前記インサートと同軸の雌ねじ付き孔に対して適正に位置決めされる。
他の実施形態において、前記着座部は、長手方向の上方端面に形成されており、かつ、剛性を有するロッドを一時的に留めるための着座部(例えば、バヨネット着座部または雌ねじ付き孔など)で構成されており、前記剛性を有するロッドは、前記オンボード装置が適正に位置決めされた際に一部が前記シートチューブから突出する長さを有する。
好ましくは、前記細長い形状の中空本体は、密封空洞(tight cavity)を形成している。
好ましくは、前記少なくとも1つの回路基板は、給電回路、マイクロプロセッサおよびメモリを有する。
好ましくは、前記バッテリパワーサプライユニットは、円筒形状をしている。
好ましくは、前記少なくとも1つの回路基板は、少なくとも一部が前記バッテリパワーサプライユニットを取り囲んでいる。
好ましくは、前記マイクロプロセッサは、少なくとも1つのディレイラを管理するようにプログラムされている。
好ましくは、前記オンボード装置は、複数の給電用、信号用および/またはデータ伝送用のケーブルを備えており、より好ましくは、前記オンボード装置には、オンボード電子システムにおける少なくとも1つの他のオンボード装置と接続するためのそれぞれのエンドコネクタが設けられている。
好ましくは、各ケーブルは、前記オンボード装置の長手方向端面から突出している。
変形例として、あるいは、上記の構成に加えて、前記オンボード装置の前記中空の細長い形状の本体は、少なくとも1本のケーブルを前記オンボード装置と前記自転車フレームとの間の隙間に通すための、当該本体の主要な長手軸心に略沿って延びる少なくとも1つの第2の溝を備えていてもよい。
前記フレームのインサートを収容する溝を設けることには、前述したように一連の利点がある。また、出願人は、そのような溝を設けることにより、ボトルケージを留めるねじまたはその他の手段がなくとも、例えば、当該溝に前記インサートのうちの一方または両方を若干無理やり押し込むように挿入することにより、および/または前記オンボード装置周りに展伸材(expanded material)を設けることにより、前記シートチューブ内における前記オンボード装置の回転を十分に制限できることを見出した。
本発明のさらなる他の構成は、細長い形状を有し、空洞(好ましくは、バッテリ電力供給ユニットおよび少なくとも1つの回路基板を収容する)を備える自転車用オンボード装置に関し、該装置は自転車の細長い構成品(好ましくは、自転車フレームのシートチューブ)内に挿入可能なサイズを有しており、そのメインの長手方向に沿って延び、前記自転車の細長い構成品の内側に突出する少なくとも1つの突起を収容するように寸法決めされた溝を有することを特徴とする。好ましくは、前記少なくとも1つの突起は、ボトルケージを留めるための、自転車フレームの少なくとも1つのインサートの一部である。
好ましくは、前記オンボード装置は、さらに、ケーブルの着脱可能なコネクタ用の着座部を有する、
好ましくは、前記溝は、前記装置の一方の端部から延びて、この溝の反対側の端部で当接面を有している。
好ましくは、前記オンボード装置は、さらに、留め用の部品の2つの着座部を有しており、これら2つの着座部は、当該オンボード装置の長手方向に沿って互いに離間している。
好ましくは、前記2つの着座部は、2つのねじ付き孔を具備している。
好ましくは、前記2つの着座部は、前記溝の底部に形成されている。
本発明のさらなる他の構成は、前述した自転車用オンボード装置と、当該自転車オンボード装置の支持体との、アセンブリである。
本発明のさらなる他の構成は、自転車用オンボード装置の搭載方法であって、前記装置を、自転車フレームのシートチューブ内に挿入する工程と、前記装置を、ボトルケージ留め手段と合致する少なくとも1つの留め手段によって前記フレームに留める工程と、を含む。
好ましくは、前記方法は、さらに、前記装置を、ボトルケージを留めるための前記自転車フレームの少なくとも1つの孔付きインサートに対して位置決めする工程と、前記装置を、ボトルケージを留める少なくとも1つの締結ねじを前記少なくとも1つの孔付きインサートに通すことによって固定する工程と、を含む。
一実施形態において、前記装置を位置決めする前記工程は、当該オンボード装置に、当該オンボード装置の主要な長手方向に略垂直に延びる貫通孔を設ける工程と、半剛性のケーブルの第1の端部を前記自転車フレームの下方のインサートの孔に通す工程と、前記第1の端部を前記シートチューブの上端部から取り出す工程と、前記第1の端部を前記貫通孔に通す工程と、前記第1の端部を前記シートチューブに再び通す工程と、前記第1の端部をボトムブラケットアセンブリのハウジングボックスから取り出す工程と、前記ケーブルの2つの端部を前記フレームから遠ざかる方向に引っ張る工程と、を有する。
一実施形態において、前記装置を位置決めする前記工程は、剛性を有するロッドを当該オンボード装置の上方端部に一時的に留める工程を含み、前記剛性を有するロッドは、当該オンボード装置が適正に位置決めされた際に一部が前記シートチューブから突出する長さを有する。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照しながら行う、好ましい実施形態についての以下の説明から明らかになる。
本発明の一部の実施形態にかかるオンボード装置を搭載した自転車を示す概略図である。 本発明にかかるオンボード装置の一実施形態を示す分解図である。 図2のオンボード装置の斜視図である。 図2のオンボード装置の一部の長手方向断面を示す斜視図である。 図2のオンボード装置の、図7の取り付け状態における断面平面V−Vに沿った断面図である。 図2のオンボード装置の、図3の断面平面VI−VIに沿った断面図である。 図2のオンボード装置の取り付け状態を、自転車のシートチューブの断面と共に示す斜視図である。 搭載工程における図2のオンボード装置を示す斜視図であり、自転車フレームが部分的に断面で示されている。 搭載状態の変形例における図2のオンボード装置を、自転車のシートポストの長手方向の断面と共に示す斜視図である。 図9の細部の部分断面斜視図である。 搭載工程における図9の細部を示す部分断面斜視図である。 本発明に係るオンボード装置の他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るオンボード装置のさらなる他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るオンボード装置のさらなる他の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るオンボード装置のさらなる他の実施形態を示す斜視図である。 図15のオンボード装置の装着状態を示す部分分解斜視図であり、コネクタが一形態で取り付けられており、自転車のシートチューブの断面と共に示されている。 図15のオンボード装置の装着状態を示す斜視図であり、コネクタが他の形態で取り付けられており、自転車のシートチューブの断面と共に示されている。 自転車用オンボード装置をフレームの外側に取り付けるための支持体の第1の実施形態を示す斜視図である。 自転車用オンボード装置をフレームの外側に取り付けるための支持体の第1の実施形態を示す他の斜視図である。 リアステーの水平チューブ部分に取り付けられた図18及び図19の支持体を示す図である。 リアステーの水平チューブ部分に取り付けられた図18及び図19の支持体に、オンボード装置を挿入したものを示す図である。 ダウンチューブに取り付けられた図18及び図19の支持体を示す図である。 自転車用オンボード装置をフレームの外側に取り付けるための支持体の第2の実施形態を示す斜視図である。 自転車用オンボード装置をフレームの外側に取り付けるための支持体の第2の実施形態を示す他の斜視図である。 リアステーの水平チューブ部分に取り付けられた図23及び図24の支持体を示す図である。 自転車用オンボード装置をフレームの外側に取り付けるための支持体の第3の実施形態を示す斜視図である。 リアステーの水平チューブ部分に取り付けられた図26の支持体を示す図である。 リアステーの水平チューブ部分に取り付けられた図26の支持体に、オンボード装置を挿入したものを示す図である。 ダウンチューブに取り付けられた図26の支持体を示す図である。 フレームの外側に直接取り付けられた図15のオンボード装置を示す図である。
図1は、本発明の一部の実施形態に係るオンボード装置10を備えた自転車100の一例を示す概略図である。
自転車100は、周知のものと同じく、フレーム110と、フレーム110のシートチューブ112の上端部に少なくとも一部が挿入されたシートポスト130と、シートポスト130の上端に設けられたサドル132と、ハンドルバー134と、ヘッドチューブ126に回転可能に装着されたフォーク136と、フォーク136の下端部で回転可能に支持されたフロントホイール138と、フレーム110のリア部(後部)で回転可能に支持されたリアホイール140と、推進機構142と、フロントブレーキ144およびリアブレーキ146のうちの少なくとも一方と、を備える。
図示の実施形態において、フレーム110はダイアモンド型のものである。フレーム110は、前述のシートチューブ112と、前述のヘッドチューブ126と、トップチューブ114と、ダウンチューブ116と、リアステーの4つのチューブ部分118,120,122,124と、ボトムブラケットアセンブリ128(図8)のハウジングボックスと、を有する。具体的には、リアステー116,118,120,122,124は、前述のダウンチューブ116、一対のチューブ部分118,120、およびさらなる一対のチューブ部分122,124で構成される。一対のチューブ部分118,120は、シートチューブ112とトップチューブ114とが合体してシートポスト130が取り付けられる箇所から、下方および後方に向かって斜めに延びている。さらなる一対のチューブ部分122,124は、シートチューブ112とダウンチューブ116とが合体してボトムブラケットアセンブリ128のハウジングボックスが設けられる箇所から、後方に向かって略水平に延びている。そのうちの1つであるチューブ部分122は、当該技術分野において「シース(sheath)」とも称される。
しかしながら、フレーム110は他の形状であってもよく、特に、インテグラルシートポスト(integrated seat post)を有するもの(シートポスト130を別体としないもの)であってもよい。
典型的には、推進機構142は、ボトムブラケットアセンブリ128のハウジングボックス内に回転可能に支持された、当該ボトムブラケットアセンブリのシャフト(図示せず)を駆動回転させる、ペダル150,151が設けられた一対のクランクアーム148,149を有する。前記シャフトには、少なくとも1つのフロントスプロケット154が装着されている。推進機構142は、さらに、リアホイール140に設けられた少なくとも1つのリア歯車156と、フロント歯車154とリア歯車156との間で常に延びるチェーン158と、を有する。変速比を可変とした推進機構142であれば、さらに、複数のフロント歯車154間でチェーン158を移動させるフロントディレイラ160、および/または複数のリア歯車156間でチェーン158を移動させるリアディレイラ162を有 する。
ブレーキ144,146および/またはディレイラ160,162を制御する制御装置164は、図示のようにハンドルバー134の端部に設けられるのが一般的であるが、それ以外の場合には、フレーム110の好都合な位置に固定される。このような制御装置164は、ブレーキ144,146および/またはディレイラ160,162を電気的に作動させる指令を生成するための、あるいは例えばボーデンケーブルなどを介して、これらを機械的に作動させるためのレバーおよび/またはボタンを有するものであってもよい。
自転車100に搭載されるオンボード電子システムは、下記の装置または構成品(それらの多くは図示せず)のうち、一つ以上を備える。前述の制御装置164;各ディレイラ160,162を移動させる電気モータ;各ディレイラ160,162の位置センサ;速度センサ;ペダリング・ケイデンス・センサ (pedalling cadence sensor);傾斜計;速度計;心拍数モニタ又は他のセンサ;ディスプレイユニット;オーディオユニット;少なくとも1つのバッテリパワー供給ユニット(好ましくは、再充電可能なタイプ);1つ以上のプロセッサ;これらの装置を動作させるための、および/またはデータを収集・記憶するための記憶手段。さらに、マルチメディアコンテンツ、例えば、音楽、ビデオ、画像(地図ファイルを含む)などのリーダー、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音声記録ユニット、携帯電話ユニット;および/または他のアプリケーションが設けられていてもよい。
上述の各種構成品は、互いにケーブル接続および/またはワイヤレス接続されており、自転車の様々な箇所に設けられ得る。
本発明にかかるオンボード装置10の一実施形態について、図1にシートチューブ112に取り付けられた状態を概略的に示し、図2〜図8に当該実施形態の詳細を示す。このオンボード装置10は、上記のオンボード電子システムを構成するものであるか、あるいは、上記のオンボード電子システムの一構成品とされ得る。
オンボード装置10は、中空の細長い形状の本体12を有する。本体12は、バッテリパワーサプライユニット14および少なくとも1つの回路基板16を収容した内部空間(internal cavity)13を形成している。
図示の実施形態において、回路基板16は、いわゆるパワーボードであり、すなわち、ディレイラ160、162の制御およびディレイラ160,162の位置の検出を行う電子部品を含んでいる。この実施形態において、オンボード装置10は、例えばケーブル24を介して、ディレイラ160,162および手動の制御装置164に接続されている。また、回路基板16は、バッテリパワーサプライユニット14から電力を受け取り、オンボード装置10の他の構成品および/またはオンボードシステムの他の構成品に出力する給電回路、外部電源(コンセント(mains)または発電機の電源など)から電力を受け取り、バッテリパワーサプライユニット14に出力する充電回路、ディレイラ160,162を管理するための回路、および各種センサを管理するための回路を含んでいてもよい。
自動モードで、または例えば手動の制御装置164などを介して入力される手動制御に基づいて、または半自動モードで、すなわち、センサからの信号に基づいて、変速比を管理する電子部品が、オンボード装置10内および/または手動の制御装置164内に収容されている。
細長い中空体12は、例えばプラスチック材料からなり、シートチューブ112内に収容可能に形成され、寸法決めされている。細長い中空体12は、側面を形成するベース部18及びカバー部19と、長手方向の上方端部20および長手方向の下方端部22と、を有する。なお、「上方」および「下方」という形容詞は、本発明を理解し易くするために、図7に示す装置10の取り付け状態を基準としている。他の取り付け状態では、装置10を逆さまにして取り付けてもよいし、あるいは、実質的に水平に取り付けてもよい。
複数の給電用、信号用および/またはデータ・ケーブル24は、回路基板16から延びており、図示のように長手方向の下方端面22で、および/または長手方向の上方端面24で細長の中空体12から出ている。
好ましくは、ケーブル24には、電子システムにおける他の装置との接続、および/またはバッテリパワーサプライユニット14を再充電する給電電源との接続のための、着脱可能なコネクタ(図16の着脱可能なコネクタ86を参照)が設けられている。
有利なことに、細長い中空体12は密封されている(tightly closed)。例えば、カバー部19は、ベース部18に、ガスケットを介在させて、超音波溶接、接着またはねじ連結されている。また、絶縁材料が、適当な孔25(図5)を介して、ケーブル24の出口に設けられてもよい。
細長い中空体12は、当該本体12の主要な長手軸心X(以下、単に軸心Xと称する)と平行に延びる溝28を有する。溝28は、下方端部22から延びている。
好ましくは、溝28は、下方端部22に向かって広がった(flared)形状および/または先細の(tapered)形状をしている。
図示の実施形態において、前記溝は、細長い中空体12におけるカバー部19に一部が形成され、かつ、細長い中空体12におけるベース部18にも一部が形成されており、溝28は、短い中断部29を有する。
図示の実施形態において、溝28は、上方端部20にまで延びていなく、むしろ、軸心Xを略横切って延びる当接面30を有する。
ボトルケージを留めるために、シートチューブ112内にほぼ標準的な様式で配置され、シートチューブ112の内側に突出した2つのインサート166,168(図5、図7および図8)の一部を収容するように、溝28は寸法決めされている。
あるいは、溝28は、上方のインサート168のみを収容するものであってもよい。
上記の溝28のために、細長い中空体12の横方向寸法は、どこの部分においても、特に、本体上部において(elsewhere - and in particular in its upper portion-)、シートチューブ112の横方向の内寸法、特に、シートチューブ112の内径に実質状合致させることができ、および/または装置10の縦方向寸法を最大限に長くすることができる。
細長い中空体12は、溝28が(軸心X周りの)適正な角度位置でシートチューブ112内にスライド挿入されると、インサート166,168に「引っ掛かる」(hook onto the inserts 166,168)。これにより、本体12は、ボトムブラケットアセンブリ128のハウジングボックスの少し上方においてできる限り懸架状態で維持される。
いずれにせよ、インサート166,168を溝28に着座させることにより、特に、当該溝の寸法を大きくし過ぎないか、あるいは、当該溝の寸法を若干小さく設定することでインサート166,168の着座により、装置10が軸心X周りに回転しないように、かつ、装置10が軸心Xに対して振動傾動運動をしないようにすることができる。
図示の実施形態では、装置10がシートチューブ112内で移動するのをさらに防ぐために、溝28の底部には、ボトルケージ(図17のボトルケージ194を参照)を留める2つのねじ170,172(図7)の雄ねじと合致する雌ねじを具備した2つの孔32,34が設けられている。
図示の実施形態において、孔32,34の雌ねじはインサート166,168の雌ねじと同一である。図示の実施形態では、下方端部22側の雌ねじ付き孔32が、中空の細長い形状の本体12の滑らかな孔40内にクリアランスをもって収容されたブッシュ36に形成されている。これにより、既に一部がインサート166に螺合した状態のねじ170であっても、孔32の雌ねじに係合し易くなる。この様子は、図4および図5に 明確に示されている。ブッシュ36は、当該ブッシュ36のフランジ部37に作用する例えばコイルばね44などにより、長手方向に付勢されている。ブッシュ36およびばね44は、当接面48,50によって長手方向に保持されている。ブッシュ36およびばね44は、細長い形状の本体12の開口38を介して滑らかな孔40に挿入される。
上方端部22側の雌ねじ付き孔34も同様に形成されてもよい。しかし、図示の実施形態では、雌ねじ付き孔34を従来のナット35に形成されたものとしている。
図4および図7に示すように、一実施形態では、装置10の長手方向の上方端部20の端面に、剛性を有するロッド62を一時的に留めるための雌ねじ付き孔60、バヨネット着座部、または他の種類の着座部が設けられている。なお、剛性を有するロッド62は、オンボード装置10がボトルケージに対して適正に位置決めされた際に一部がシートチューブ112から突出する長さを有する。このような長さにより、オンボード装置10を上手く操作して当該オンボード装置10を適正に位置決めすることができる。オンボード装置10を適正に挿入した後、場合によっては、ボトルケージを留めるねじ170,172で当該オンボード装置10を固定した後、着座部60からロッド62を取り外し、ロッド62をシートチューブ112から取り出す。
変形例として、あるいは、上記の構成に加えて、孔32が貫通孔である場合、当該孔32は、図8に示すように、取り付け支援手段としての半剛性のケーブル64を一時的に通すための着座部として機能するものであってもよい。孔32を使用する代わりに、オンボード装置10に、軸心Xに対して略垂直に延びる特殊な貫通孔(図15の符号84を参照)を設けてもよい。半剛性のケーブル64(例えば、スチールケーブル)の第1の端部66は、 フレーム110の下方のインサート166の孔に通され、シートチューブ112の上端部から取り出され、貫通孔32または前記特殊な着座部に通され、シートチューブ112に再び通され、ボトムブラケットアセンブリ128のハウジングボックスから取り出される。ケーブル64の2つの端部をフレーム110から遠ざかる方向に引っ張ることにより、孔32の雌ねじがフレームのインサート166と同軸となり、オンボード装置10が適正に位置決めされる。
図9、図10および図11に示す実施形態では、中空の細長い形状の本体12が、その長手方向の上方端部20に、シートポスト130またはシートチューブ112に引っ掛かって留まるための代替的な留め手段を備える。
この代替的な留め手段は、シートポスト130の内壁(図示)またはシートチューブ112の内壁に対して径方向の圧力で係止する、公知のエクスパンダー70を含む。 エクスパンダー70は、軸方向に延びる調節ボルト72及び複数の要素74を有する略円筒体である。この略円筒体の径方向の拡がりは、調節ボルト72によって調節可能である。好ましくは、調節ボルト72の両側の端部72A,72Bは利用し易く、かつ、操作可能である。
図示のとおり、エクスパンダー70は、中空の細長い形状の本体12とは別体の構成品である。これら2つの構成品は、互いに合致する継手手段[好ましくは、 蟻継ぎ(dovetail type)手段76,78]を介して連結可能である。ピンカップリングにより、エクスパンダー70と中空の細長い形状の本体12との軸心X周りの相対回転運動が防止され、かつ、これら2つの構成品間のカップリングがより確実になる。
シートポスト130の外側で懸架させて取り付ける場合、エクスパンダー70をまずシートポスト130内に挿入し(図11)、 端部72Aからボルト72を操作してエクスパンダー70をシートポスト130の内面に係止させる。その後、中空の細長い形状の本体12を、蟻継ぎ手段76,78を介してエクスパンダー70に留める。好ましくは、エクスパンダー70の横方向に延びる孔81Aおよび中空の細長い形状の本体12の横方向に延びる孔81Bからなる同軸孔81A,81Bにピンを挿入80することにより、中空の細長い形状の本体12がエクスパンダー70に固定される。
シートチューブ112に懸架させて取り付ける場合またはシートポスト130内に挿入して取り付ける場合、中空の細長い形状の本体12をまず蟻継ぎ手段76,78を介して(好ましくは、さらにピンカップリングを用いて)エクスパンダー70に留める。その後、これら2つの構成品のアセンブリをシートチューブ112またはシートポスト130に挿入し、端部72Bからボルト72を操作してエクスパンダー70をシートチューブ112の内面またはシートポスト130の内面に係止させる。
図12に、装置10aの一実施形態を示す。この実施形態は、溝28aが細長い形状の本体12の全長にわたって延びており当接面30がない点で、前述・図示の実施形態と異なる。
図13に、 装置10bの一実施形態を示す。この実施形態は、溝28がない点で、前述・図示の実施形態と異なる。装置10bの内部空間を増やすために、装置10bにおける上方端部20側の部分の横方向寸法、すなわち、孔34の「上流」側の横方向寸法を、装置10bにおいて孔32,34が含まれる下方端部22側の部分の横方向寸法よりも大きく設定してもよい。換言すれば、中空の細長い形状の本体12は、「段差状」であってもよい。
図14に、装置10cの一実施形態を示す。この実施形態は、1本以上のケーブル24を収容するための、中空の細長い形状の本体12の主要な長手方向に略延びる溝26を有する点で、図13に示す実施形態と異なる。この溝26により、中空の細長い形状の本体12とシートチューブ112(またはシートポスト130)との間の隙間にケーブル24を通過させることができる。なお、図示の例では、ケーブル24は、細長い形状の本体12の上方端部20から出ている。
また、溝26にケーブル24を収容する場合、当該ケーブル24を、溝26の底部である中空の細長い形状の本体12の側面から引き出すようにしてもよい。
このようなケーブルを収容する1つ以上の溝26は、図示の他の実施形態にも設けられてよい。
図15に、装置10dの他の実施形態を示す。以下では、この実施形態が図2〜図8の実施形態と異なる点について説明する。
まず、装置10dは、前述した軸心Xを横切る方向に延びる溝82を有している。この溝82には、防振用のインサート83が、好ましくは着脱可能な様式で着座している。図示の溝82は、装置10dの実質的に上方端部20に設けられているが、その他の箇所に設けられてもよい。さらには、溝82以外にも、防振用のインサートを具備した溝が設けられてもよい。防振用のインサート83は、ゴム製、シリコーン製、またはその他のエラストマー製の、1つのOリングまたは一対のOリングとされる。事実、このようなインサートは、振動を吸収する機能を有し、特に、装置10dを自転車のシートチューブ112内に挿入する際の振動を吸収する。
装置10dは、さらに、ケーブルの一つ24に固定された着脱可能なコネクタ86用の着座部84を有している。このコネクタ86は、複数のケーブル24のうち、装置10d内部のバッテリまたは当該バッテリの再充電回路につながっているケーブル24に固定されている。この着脱可能なコネクタ86を、これと合致する、給電電源につながったケーブル176の着脱可能なコネクタ174(図16)と(場合によっては、再充電装置を介して)カップリングさせることにより、装置10dのバッテリを再充電することが可能になる。
好ましくは、着座部84は、装置10dの下方端部22から突出したフランジ部85に形成されている。好ましくは、フランジ部85は、前述した軸心Xに対して若干(角度αをもって)傾いた平面に延在している。これにより、装置10dをシートチューブ112内に挿入する際に、フランジ部85及びコネクタ86が、インサート166,168と干渉するのを防ぐことができる。好ましくは、着座部84は、滑らかな孔である。
着脱可能なコネクタ86には、ナット89を受けるための外周フランジ部87及び雄ねじ部88が設けられている。ナット89を雄ねじ部88に螺合させて、そのナット89と外周フランジ部87との間で着座部84のフランジ部85をクランプする(締め付け固定する)ことにより、着脱可能なコネクタ86を適切な位置に固定することができる。
また、着脱可能なコネクタ86と着座部84とのカップリングは別の様式で行われてもよい。例えば、着座部84に雌ねじ部を設けて、着脱可能なコネクタ86をその雌ねじ部に螺合させるようにしてもよい。あるいは、着脱可能なコネクタ86を着座部84に圧入させるようにしてもよい。
好ましくは、着脱可能なコネクタ86は、これに合致する着脱可能なコネクタ174とカップリングしていない場合、端子を保護するキャップ90を装着している。
図16に示すように、自転車のフレーム110には、装置10dがシートチューブ112内に取り付けられた際にコネクタ86にアクセスするための孔178が形成されている。この孔178の直径は、コネクタ86に合致するコネクタ174の直径に応じて調節されている。これにより、装置10dをシートチューブ112内に取り付けた後、その装置10dの内部のバッテリを再充電する際には、コネクタ86に合致するコネクタ174の直径に適した直径を有する孔178により、コネクタ86にアクセスすることができる。この構成によれば、装置10d内部のバッテリの再充電を、装置10dをフレーム110から取り出すことなく行うことができる。
図16には、図7に示すねじ170,172の変形例として、装置10dとボトルケージ(図17のボトルケージ194を参照)とを留めるための、留め手段一式が示されている。この留め手段は、フレーム110のインサート166,168とオンボード装置10dの孔32,34とに螺合する、2つのスタッドボルト171,173を含む。ボトルケージは、ナット180,182を介してスタッドボルト171,173に固定される。好ましくは、スタッドボルト171,173は、フレーム110の外側に当接するのに適したフランジ部184,186と、孔付きの六角形状の座部(recessed hexagonal seat)188,190又は工具によって当該スタッドボルト171,173をクランプ(締め付け固定)できるように操作可能な他形状の座部とを有する。一例として、図示のフランジ部184は角ばっており(square)、図示のフランジ部186は丸形状とされている。しかしながら、各フランジ部184,186の形状は、丸形状であっても、角ばっていてもよい。さらに、各フランジ部184,186の形状は、前述した孔付きの六角形状の座部188,190を利用する代わりに当該フランジ部184,186の形状を利用して当該フランジ部184,186をクランプ工具(締め付け固定工具)で操作できるようにした形状であってもよい。
図17に、上記の構成の変形例を示す。この変形例では、装置10dをシートチューブ112内に取り付けるうえで、前述した装置10dの着座部84の代わりに且つその着座部84と同様の様式で利用可能な、着脱可能なコネクタ86を収容する着座部192が、自転車のフレーム110に形成されている。
全体像を捉えることができるように、図17には、ボトルケージ194も示している。
この構成の場合にも、装置10d内部のバッテリの再充電を、装置10dをフレーム110から取り出すことなく行うことができる。
図15を再び参照する。装置10dは、ボトルケージと同じ箇所に装置10dを留めるための孔32と孔34との間において、前述した溝28の底部に、シム(Shim)(図示せず)を固定する着座部92を有している。そのようなシムは、シートチューブ112のインサート166,168の、シートチューブ112内への突出量が足りない場合に適用され得る。図示の実施形態の着座部92は、2つのねじ付き孔94,96を具備している。しかし、前記シムを固定する手段としては、どのようなものを使用してもよい。
装置10dには、防振用の部品83を具備した溝82、着脱可能なコネクタ86用の着座部84、およびシム用の着座部92のうちの1つだけが設けられてもよい。
また、オンボード装置の他の実施形態においても、防振用の部品83を具備した溝82、および/または着脱可能なコネクタ86用の着座部84、および/またはシム用の着座部92が設けられてもよい。
図18及び図19に、自転車用オンボード装置(特に、前述したオンボード装置10,10a,10b,10c,10d)をフレーム110の外側に取り付けるための支持体200の第1の実施形態を示す。
支持体200は、細長い形状をしており、実質上、中空立体(hollow solid)の側面又は外殻面を呈する形状となっている。支持体200は、第1の壁202と、第1の壁202と対向する第2の壁204と、これら第1の壁202と第2の壁204との間を連結する2つの壁206,207を有する。この支持体には、端壁がない。
壁202,204,206,207は、外側では、良好な空気力学的特性を有する支持体200を形成し、内側では、長手方向の両側の端部で開いてオンボード装置10,10a,10b,10c,10dを収容する細長い着座部208を形成するような形状となっている。
第1の壁202は、複数の第1の開口210および複数の第2の開口212を有している。複数ある第1の開口210のうちの一つが、フレーム110に留まる第1の部品214(例えば、ねじ等)のシャンクを収容する。また、複数ある第2の開口212のうちの一つが、留め用の第2の部品216のシャンクを収容する。第1の開口210と第2の開口212とは、支持体200の長手方向Yに沿って離設されている。
一例として、第1の開口210が3つの例が示されている。しかしながら、第1の開口210の数は、それより少なくてもよく、さらには、1つであってもよく、また、3つより多くてもよい。
第1の開口210の各々は、複数の孔からなる開口(multi-hole opening)、すなわち、円状の孔が複数並んだものに相当する形状を有する。好ましくは、それら複数並んだ円状の孔は、図示のように各孔の直径よりも各孔の中心間の距離が短く設定されている。これら複数の孔は、支持体200を横切る方向(支持体200の横方向)Zに沿って並んでいる。図示の実施形態の第1の各開口210は、2個の孔が並んだものに相当するものとされる。しかしながら、第1の各開口210は、3個以上の孔が並んだものに相当するものとしてもよい。
これにより、第1の各開口210は、上記の2個並んだ孔の中から、あるいは、3個以上の孔が並んだものに相当する場合にはこれらの孔の中から、選択的に上記の留め用の第1の部品214のシャンクを収容する。換言すれば、第1の各開口210は、その開口210において前記横方向Zに沿って互いに離れた複数の位置の中から、選択的に上記の留め用の第1の部品214のシャンクを収容する。留め用の第1の部品214のシャンクは、適宜寸法決めすることにより、そのシャンクが第1の開口210内でスライドするのを防ぐことができる。したがって、シャンクを収容する孔が一旦セットされると、前記横方向Zに沿ったそのシャンクの位置が固定される。
変形例として、第1の各開口210は、長軸が支持体200の前記横方向Zに沿って延びるスロット(図示の第2の開口212を参照)のような形状に形成されてもよい。スロット状の第1の開口210は、その開口210において前記横方向Zに沿って互いに離れた無数の位置に、上記の留め用の第1の部品214のシャンクを収容することができる。しかし、この構成の場合、留め用の第1の部品214のシャンクが第1の開口210内でスライド自在となるので、当該シャンクは、フレーム110に適切にクランプ(締め付け固定)されないと振動を生じてしまう。
一例として、図示の支持体200の第1の壁202は、3つの第2の開口212を有する。しかしながら、第2の開口212の数は、それよりも少なくてもよく、さらには、1つであってもよく、また、4つ以上であってもよい。
第2の各開口212は、長軸が支持体200の長手方向Yに沿って延びるスロットである。図18及び図19では、スロットの長軸が短軸に比べてそれほど長く描かれていないので、これらの図からは、第2の各開口214がスロット状であるようには全く見えない。しかしながら、他の実施形態では、スロットをより細長く設定してもよい。変形例として、複数ある第2の開口のうちの一部を、スロット状のものとしてもよいし、あるいは、図示の第1の開口210と同様に複数の孔からなる開口としてもよい。後者の場合、それら複数の孔は、支持体200の長手方向Yに沿って並んだものとされる。
このように、第2の各開口212は、その開口212において前記長手方向Yに沿って互いに離れた2つ以上の位置に、上記留め用の第2の部品216のシャンクを収容する。
他の変形例として、複数ある第2の開口212のうちの1つ以上の開口を、単一の位置に上記留め用の第2の部品216のシャンクを収容する、シンプルな孔としてもよい。
図示の第1の開口210は、互いに一まとめの状態で、かつ、互いに等間隔で離間しており、図示の第2の開口212も、互いに一まとめの状態で、かつ、互いに等間隔で離間しているが、第1の開口210と第2の開口212とを、交互に配置するようにしてもよい。さらには、第1の開口210および第2の開口212を、別の様式で、前記長手方向Yに沿って分布させるようにしてもよい。各開口210,212間の距離は、必ずしも一定である必要はなく、どのようになっていてもよい。
支持体200の第2の壁204は、オンボード装置に留まる2つの部品220,221(例えば、ねじ)用の、孔が開けられた2つの突出座部(perforated projecting seats)218,219を有している。
好ましくは、孔が開けられた突出座部218,219は、図示のような貫通スロット(貫通溝)であり、長軸が支持体200の長手方向Yに沿って延びている。この構成に加えて、さらに、着座部208が両側の端部で開いている場合には、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dをその着座部208において支持体200の長手方向Yに沿って(すなわち、オンボード装置の長手軸心Xに沿って)スライドさせることができるので、当該オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを、少なくとも2つの互いに離れた位置で収容することができる。
また、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dと支持体200との間を留める部品218,219を使用することなく、孔の開いていない突出座部218,219を用いて、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを支持体200に圧力ばめ(forced coupling)するようにしてもよい。この場合にも、前述した構成と同様に、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dの、支持体200における位置決めを、長手方向の自由度をもって行うことが可能になる。
変形例として、孔のあいた突出座部218,219は、留め用の部品220,221を挿入した際に支持体200の着座部208におけるオンボード装置10,10a,10b,10c,10dの位置を強制的に決める(forcing)、単純な円状の孔が開けられたものであってもよい。
突出座部218,219は、前記横方向Zに沿って、ボトルケージ194を留めるためのフレーム110のインサート166,168と同様の寸法を有している。これにより、着座部208は、前述したオンボード装置10,10a,10b,10c,10dに特化し、シートチューブ112においてボトルケージが留められ得る箇所の内部と同様の構成を有することになる。
好ましくは、第1の壁202と第2の壁204とは、図示のように、互いに対向しており、かつ、支持体200の長手方向Yにおいて互いにオフセットして(ずれて)いる。この場合、支持体200は、中空な立体の外殻面の少なくとも一部の形状を呈すると共に、その頂部と底部とが、長手軸心Yからみて互いに斜めに位置することになる。これにより、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを収容・支持するのに適した長手方向Yの長さを確保できるだけでなく、スクリュードライバー等の工具を第1の開口210に容易に届かせて、第1の開口210において留め用の第1の部品214の操作を行う(manoeuvring)ことができる。
好ましくは、工具を第2の開口212に容易に届かせて、第2の開口212において留め用の第2の部品216の操作を行うことができるように、第2の壁204は、図示の開口部222,223のような少なくとも1つの開口部を有している。また、そのような開口部は、軽量化の機能も奏する。
また、連結する壁206,207にも、図示のように、軽量化のための、および/または留め用の部品にアクセスするための、開口部224,225が形成されてよい。
第1の壁202における第1の開口210の位置および第2の開口212の位置は、反対にしてもよい。この場合、第1の開口210および第2の開口212に容易にアクセスすることができ、第2の開口212において留め用の第2の部品216の操作を直接行うことが可能になると共に、第1の開口210において留め用の第1の部品214の操作を開口部222,223を介して行うことが可能になる。
フレーム110に対する支持体200の固定は、以下のようにして実行される:第1の壁202をフレーム110の構成品(element)に寄せて、留め用の部品214を第1の開口210によって提供されるあらゆる位置の中から適切な位置に挿入し、留め用の部品216を第2の開口212によって提供されるあらゆる位置の中から適切な位置に挿入し、これら留め用の部品214,216を締め付けることにより、支持体200がフレーム110に固定される。その後、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを、着座部208に対し、当該着座部208の長手方向の開いた端部の一方から挿入し、突出座部218,219の孔(opening)と孔32,24とが互いに整合するまで、長手方向に沿ってスライドさせる。最後に、留め用の部品220,221により、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを、支持体200(したがって、フレーム110)に留める。
一例として、図20に、リアステーの水平チューブ部分124に取り付けられた支持体200であって、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dが挿入されていないものを示し、図21に、リアステーの水平チューブ部分124に取り付けられた支持体200であって、オンボード装置が挿入されたものを示し、図22に、ダウンチューブ116に取り付けられた支持体200であって、オンボード装置が挿入されたものを示す。なお、図21および図22に示されたオンボード装置を、図15のオンボード装置10dとしているが、これも単なる例示に過ぎない。
フレームの構成品が、リアステーの水平チューブ部分124、ダウンチューブ116などの細長い構成品である場合、支持体200の向きは、長手方向Yがそのフレームの構成品124,116の長手方向と平行になる(したがって、そのフレームの構成品124,116の長手方向と合致するとともに前記横方向Zがそのフレームの構成品124,116を横切る方向(フレームの構成品124,116の横方向)と平行になる(したがって、そのフレームの構成品124,116の前記横方向と合致する向きとなる。
典型的に、リアステーの水平チューブ部分124は曲がっている。また、一般的に、リアステーの水平チューブ部分124のサイズおよび形状は、フレームの他の細長い構成品と同様に、フレームの製造元およびフレームのモデルによって異なる。これに対し、留め用の部品214の位置として、前記横方向Zに沿って互いに離れた複数の位置が提供されているので、支持体200をフレームの構成品に固定するにあたって、支持体200および支持体200内に収容されるオンボード装置をそのフレームの構成品に対して最大限に追従させることができると共に、当該装置を、フレーム110の構成品からの横方向の突出量を最小限に抑えながら取り付けることが可能になるので、外観、空気力学特性および安全性の面からみて大いに有利である。事実、用意されたあらゆる位置から留め用の第1の部品214の位置を適切に選択し、さらに、様々な位置を取ることができる留め用の第2の部品216の位置についても適切に選択することにより、そのフレーム構成品の直線プロファイルからの種々の逸脱に、支持体200を適応させることができる。
また、支持体200が前述したような斜め形状である場合、フレーム110のなかでも、ボトムブラケットアセンブリ128のハウジングボックス近傍の底部分に留める際に、特に有用である。これは、第1の壁202と第2の壁204とがオフセットしている(ずれれている)ことにより、ペダルクランク148,149や歯車154が存在するにもかかわらず、支持体をフレーム110に容易に固定することができるからである。さらに、支持体の固定後には、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを着座部208へとスライドさせることにより、このオンボード装置10,10a,10b,10c,10dを、ボトムブラケットアセンブリ128近傍付近の、ペダルクランク149および/または歯車154によって少なくとも部分的に隠れる位置に収容することができる。
図23および図24に、自転車用オンボード装置(特に、オンボード装置10,10a,10b,10c,10d)をフレーム110の外側に取り付けるための支持体200aの第2の実施形態を示す。
この実施形態では、オンボード装置用の細長い着座部208が、長手方向の一方の端部で開いており、かつ、長手方向の反対側の端部では端壁226によって閉じられている。
オンボード装置を留める部品220,221の座部218,219は、この装置10dの溝28に嵌まり込むのに適した突出リブ229に形成された、ねじ付き孔である。このようなねじ付き孔とすることにより、留め用の部品220,221(図23,24には示さず)を用いた際に、支持体200aにおけるオンボード装置の長手方向位置を一義的に決めることができる。しかしながら、単に前記リブをオンボード装置の溝28に圧力ばめ(forced engagement)させるだけでもよいし、あるいは、単にオンボード装置の溝28を前記リブに圧力ばめ(forced engagement)させるだけでもよいし、さらには、突出リブ229および/または溝28を省略して、留め用の部品220,221をオンボード装置の孔32,34に係合させるだけでもよい。
端壁226は、オンボード装置の給電用および/または再充電用のケーブル24の着脱可能なコネクタ86、あるいは、他種のコネクタに対する、着座部228(例えば、円状の孔など)を有している。この着座部228は、図15を参照しながら説明した装置10dの着座部84の代わりに且つその着座部84と同様の様式で利用可能である。
この実施形態では、第1の壁202と第2の壁204とが互いにオフセットしていない。さらに、この実施形態では、支持体200における2つの連結する壁のうちの一つ(符号207)を設けていない。
一例として、図25に、リアステーの水平チューブ部分124に取り付けられた支持体200aであって、オンボード装置が挿入されたものを示す。なお、同図のオンボード装置は、図15のオンボード装置10dとしているが、これは単なる一つの具体例に過ぎない。
支持体200と支持体200aとの実施形態間には様々な相違点があるが、それらの相違点は互いに独立したものであるので、一方の実施形態の一部と他方の実施形態の一部とを組み合わせて、新たな実施形態を作り出すことも可能である。
図26に、自転車用オンボード装置(特に、オンボード装置10,10a,10b,10c,10d)をフレーム110の外側に取り付けるための支持体200bの第3の実施形態を示す。
支持体200bは、オンボード装置10,10a,10b,10c,10d周りをクランプする(締め付け固定する)のに適した2つのストラップ230,232を具備している。これらストラップ230,232は、互いに協働して、オンボード装置10,10a,10b,10c,10d用の着座部208を形成する。ストラップの数は、3つ以上であってもよい。
第1のストラップ230が第1の開口210を具備し、第2のストラップ232が第2の開口212を具備する。いずれの開口210,212も、図18を参照しながら説明した複数の構成のうちの任意の構成を有する。図示の実施形態において、第1の開口210は、フレームに留まる第1の部品214のシャンクを、当該シャンクが着座部208(したがって、支持部200b全体、および支持部200bが固定される自転車の細長い構成品)を横切る方向(横方向)Zに沿って互いに離れた2つの位置を取ることができるように収容する。他方、第2の開口212は、単一個の孔として形成されている。よって、第2の開口212では、フレームに留まる第2の部品216のシャンクが単一の位置のみを取る。しかしながら、第2の開口212は、着座部208の長手方向Y(したがって、支持部200b全体としての長手方向、および自転車の細長い構成品の長手方向)に沿って互いに離れた2つ以上の位置を取ることを可能にする、前述したものと同様の構成の第2の開口212であってもよいし、着座部208(したがって、支持部200b全体、およ
び自転車の細長い構成品)を横切る方向(横方向)Zに沿って互いに離れた2つ以上の位置を取ることを可能にする第2の開口212(図27を参照)であってもよい。
2種類の開口210,212を互いに異なるストラップに形成することにより、ストラップ230,232間の距離を変えるだけで、留め用の前記第1の部品214と前記第2の部品216との間の距離を、自転車の細長い構成品110および/またはオンボード装置10,10a,10b,10c,10dに合わせて変更することが可能になる。この場合、第1の開口210および第2の開口212は、図示のようにそれぞれ1つずつで十分である。しかしながら、複数の第1の開口210および/または複数の第2の開口212が設けられてもよい。
好ましくは、各ストラップ230,232は、オンボード装置10,10a,10b,10c,10d周りのクランプ力(締め付け固定力)を調節する手段を有している。この場合、その手段を緩めることにより、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを、フレームの構成品110に沿ってスライドさせたり、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを支持体200bから取り出したりすることが可能になる。一例として、そのようなクランプ力を調節する手段は、図示の実施形態のように、ストラップ230,232の割れ部(split)234とねじ236とを含む。このねじ236は、ストラップ230,232の一方の端部のうちの割れ部234の近傍に位置する箇所を貫通する貫通孔238と、そのストラップ232,234の反対側の端部のうちの割れ部234の近傍に位置する箇所に設けられた有底孔(図示せず)との両方に延在している。
好ましくは、各ストラップ230,232は、その内表面に、防振機能を有するゴム製のインサートを複数具備している。
他の実施形態の支持体200,200aにも、防振機能を有するゴム製のインサートが設けられてもよい。この場合、ゴム製のインサートは、着座部208の表面に、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dと接触するように設けられる。
一例として、図27に、リアステーの水平チューブ部分124に取り付けられた支持体200bであって、オンボード装置が挿入されていないものを示し、図28に、リアステーの水平チューブ部分124に取り付けられた支持体200bであって、オンボード装置が挿入されたものを示し、図29に、ダウンチューブ116に取り付けられた支持体200bであって、オンボード装置が挿入されたものを示す。なお、図28および図29に示すオンボード装置は、図15のオンボード装置10dとしているが、これは単なる具体例の1つに過ぎない。
図27および図28では、同図から分かるように、前記第1のストラップ230における第1の部品214の挿入位置と前記第2のストラップ232における第2の部品216の挿入位置とは、オンボード装置10dがリアステーの水平チューブ部分124に沿って最大限に追従できるように互いに対応(整列)していない。
図30に、フレーム110の細長い構成品の外側に直接取り付けられた図15のオンボード装置10dを示す。同図における自転車の細長い構成品242は、そのようなフレーム110の細長い構成品、シートポスト130、ハンドルバー134などといったフレームに連結可能な細長い構成品など、自転車の細長い構成品を包括的に表したものとする。オンボード装置10dは、自転車の細長い構成品242を横切るようにして延びる、ねじ等の留め部品244,246で留められる。これら留め部品244,246は、自転車の細長い構成品242における互いに整合した一対の貫通孔247,248、および同じく自転車の細長い構成品242における互いに整合した一対の貫通孔249,250で構成される、二対の貫通孔247,248;249,250のうちの対応する一対の貫通孔内に延在する。留め部品244,246は、オンボード装置10dのねじ付き孔32,34に螺合する。
上記のようなフレームに対する直接的な取付けは、前述した他のオンボード装置10,10a,10b,10cを使用する場合でも、孔32,34が設けられたものであれば実施可能である。
以上のように、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dとオンボード装置10,10a,10b,10c,10dの支持体200,200a,200bとによる、新規のアセンブリについて説明した。このようなアセンブリは、少なくとも1つの位置でオンボード装置10,10a,10b,10c,10dをフレーム110の外側に直接取り付けるという選択肢だけでなく、少なくとも1つの位置でオンボード装置10,10a,10b,10c,10dを自転車の外側に支持体200,200a,200bを介して取り付けるという選択肢、さらには、少なくとも1つの位置でオンボード装置10,10a,10b,10c,10dを支持体200,200a,200bを介さずに取り付けるという選択肢であって、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを自転車の細長い構成品内に挿入するという選択肢または自転車の細長い構成品に懸架させるという選択肢、詳細には、シートチューブ112においてボトルケージ194が留められる箇所の内部に挿入するという選択肢、シートチューブ112に懸架させるという選択肢、またはシートチューブ130から懸架させるという選択肢を提供する。
開示内容には、さらに、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dが搭載された新規の自転車フレーム110、新規のシートポスト130、または新規のハンドルバー134が含まれる。このオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、自転車フレーム110、シートポスト130またはハンドルバー134の細長い構成品(特に、リアステーのトップチューブ部分またはダウンチューブ116のうちのボトムブラケットアセンブリ128の近傍付近)に取り付けられている。そのオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、支持体200a,200b,200cに収容されており、かつ、そのオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、前記細長い構成品の長手方向Yに沿った少なくとも2つの互いに異なる位置で、その細長い構成品に対して位置決め可能である。
開示内容には、さらに、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dが搭載された、さらなる新規の自転車フレーム110、新規のシートポスト130、または新規のハンドルバー134が含まれる。このオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、自転車フレーム110、シートポスト130またはハンドルバー134の細長い構成品(特に、リアステーの水平チューブ部分、またはダウンチューブ116のうちのボトムブラケットアセンブリ128の近傍付近)に取り付けられている。そのオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、支持体200,200a,200bに収容されており、かつ、そのオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、前記細長い構成品の長手方向Yに沿った少なくとも2つの互いに異なる傾き(inclination)で、その細長い構成品に対して位置決め可能である。
開示内容には、さらに、自転車用オンボード装置10,10a,10b,10c,10dの新規の支持体200,200a,200bが含まれる。この支持体200,200a,200bは、ケーブル74の着脱可能なコネクタ86用の着座部を有しており、好ましくは、ケーブル74は、そのオンボード装置10,10a,10b,10c,10dの再充電用のケーブルである。
開示内容には、さらに、新規の自転車フレーム110が含まれる。この自転車フレーム110は、ケーブル74の着脱可能なコネクタ86を取り付ける着座部192を有しており、好ましくは、ケーブル74は、そのフレーム110内に挿入可能であるオンボード装置10,10a,10b,10c,10dの再充電用のケーブルである。同様に、前記着座部は、シートポスト130またはハンドルバー134に設けられてもよい。
開示内容には、さらに、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dが搭載された、さらなる新規の自転車フレーム110が含まれる。このオンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、シートチューブ112内に挿入されている。このさらなる新規の自転車フレーム110には、ケーブル74の着脱可能なコネクタ86にアクセスするための孔178が設けられており、好ましくは、ケーブル74は、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dの再充電用のケーブルである。同様に、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dが挿入され得るシートポスト130またはハンドルバー134に、そのようなアクセス用の孔が設けられてもよい。
支持体200,200a,200bの説明は、図15のオンボード装置10dを用いることを前提としたが、支持体200,200a,200bは、前述・図示したオンボード装置10,10a,10b,10c,10dならびにそれらの変形例も含め、あらゆるオンボード装置に適している。支持体200,200a,200bは、シートチューブ112内またはシートポスト130内に固定するための前述した手段を具備していない汎用品のオンボード装置を用いる場合であっても、そのようなオンボード装置に容易に適応することができる。
これまでに述べた実施形態では、有利なことに、ボトルケージのねじを留める手段32,34とともに、溝28、28aおよび/またはエクスパンダー70などの代替的な留め手段が、中空の細長い形状の本体12(例えば、プラスチック材料からなる)と着脱自在に連結可能な、金属製のプレートで構成されたものとすることも可能である。これにより、強度を向上させることができ、および/または中空の細長い形状の単一の本体および一連のプレートをそれぞれ異なる寸法に適合させることができ、および/または当該単一の本体および一連のプレートをそれぞれボトルケージ留めインサート166,168の異なる中心間距離に合わせることができる。
あるいは、内部空間13の寸法を犠牲にして、(軸心X周りの)異なる角度位置に複数の溝28,28aを設けてもよく、さらに、任意で、自転車の細長い構成品および/または支持体に留まる留め手段を設けてもよい。
なお、前述したオンボード装置は、円形でない断面のシートチューブ、円形でない断面の自転車の細長い構成品、円形でない断面のハンドルバー、円形でない断面のシートポスト、および/またはインテグラルシートポストを有するフレームにも適している。
これまでの説明の中では、シートチューブ112と、このシートチューブ112に設けられた、ボトルケージを留め用の部品170,172;171,173で留めるためのインサート166,168とについて、幾度となく言及してきた。事実、本明細書の冒頭でも述べたように、典型的な自転車フレームは、ボトルケージをシートチューブに沿って留めるためのインサート166,168を有している。さらに、そのようなインサートには、ねじ部、寸法および中心間距離についての規格が設けられている。好ましくは、前述したオンボード装置は、そのようなインサート166,168の箇所で固定可能、より好ましくはシートチューブ112内に挿入された状態で当該インサート166,168の箇所で固定可能である。この場合、前記オンボード装置は、既存の規格を有効に利用することができるので、汎用性に優れている。
さらに、前述したオンボード装置は、自転車のその他の細長い構成品(例えば、ダウンチューブ116、ヘッドチューブ126など)に対しても、さらには、ボトルケージを留めるための前述したインサートと類似したインサートを有する部分であれば、どのような部分に対しても適用可能であり、その構成品又は部分の内側に挿入したり、その構成品又は部分の外側に取り付けたりすることができる。
これまでの説明の中では、フレーム110の細長い構成品、特に、シートチューブ112について、幾度となく言及してきたが、そのようなフレーム110の細長い構成品についての言及は、より広義の意味で解釈されるべきであり、つまり、シートポスト130やハンドルバー134も含め、自転車のあらゆる細長い構成品について言及していると解釈されたい。
さらに概して言えば、前述したオンボード装置は、ボトルケージを留めるためのインサートの中心間距離および/または寸法および/またはねじ部の規格に合致しない、自転車と単一体であるインサート又は補強部を利用する場合であっても、そのオンボード装置の孔32,34および/または溝28,28aを、そのようなインサート又は補強部に合わせて単に調整するだけで、当該インサート又は補強部にも適用可能となる。同様に、前述した支持体200,200a,200bは、ボトルケージの標準規格のインサートに合わないオンボード装置にも留まることのできる留め手段を具備している。
オンボード装置10,10a,10b,10c,10dは、バッテリパワーサプライユニット14および回路基板16のうちの少なくとも1つを収容するものとされてもよい。また、回路基板16は、これまでに説明したものと異なるデバイスおよび回路を含むものであってもよい。
ボトルケージを留める手段170〜173とカップリングしない場合、孔32,34は、滑らかな孔(例えば、展伸材(expansion device)とカップリングする滑らかな孔)であってもよいし、あるいは、オンボード装置10,10a,10b,10c,10dを自転車又は支持体200,200a,200bに留める部品用の着座部とされてもよい。
当然ながら、当業者であれば、特定の要件および将来生じ得る要件を満足するために、前述した装置に様々な変形および変更を施すことができるが、これらの変形および変更は、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の保護範囲内に含まれる。

Claims (15)

  1. 細長い形状を有する自転車用オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)を、自転車の細長い構成品(116,122,124,242)に沿って着脱可能に留める支持体(200,200a,200b)において、
    前記細長い構成品(116,122,124,242)に留まる第1の部品(214)のシャンクを収容する第1の開口(210)と、前記細長い構成品(116,122,124,242)に留まる第2の部品(216)のシャンクを収容する第2の開口(212)とを少なくとも有しており、
    前記第1の開口(210)と前記第2の開口(212)とは、使用時に前記細長い構成品(116,122,124,242)の長手方向である第1の方向(Y)に沿って離設されており、
    前記第1の開口(210)は、当該第1の開口(210)における少なくとも2つの互いに離れた第1の位置の中から、選択的に留め用の前記第1の部品(214)のシャンクを収容するように構成されており、
    前記2つの互いに離れた第1の位置は、使用時に前記細長い構成品(116,122,124,242)の横断方向となる、前記第1の方向(Y)を略横切る第2の方向(Z)に沿って、互いに離れていることを特徴とする、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)。
  2. 請求項1に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)において、前記の少なくとも1つの第2の開口(212)は、前記第2の開口(212)における少なくとも2つの互いに離れた第2の位置の中から、選択的に留め用の前記第2の部品(216)のシャンクを収容し、好ましくは、前記の2つの互いに離れた第2の位置は、前記第1の方向(Y)に沿って互いに離れている、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)。
  3. 請求項1または2に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)において、前記の少なくとも1つの第1の開口(210)が、前記第1の方向(Y)に沿って互いに離間した複数の第1の開口(210)を有する、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)において、前記の少なくとも1つの第2の開口(212)が、前記第1の方向(Y)に沿って互いに離間した複数の第2の開口(212)を有する、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)において、各開口(210,212)が、無数の位置を規定するスロット、および複数の孔からなる開口、で構成された群から互いに独立して選択される、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)において、当該支持体が、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)用の細長い着座部(208)を形成しており、当該着座部(208)は、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)に固定する手段(218,219,229)を有しており、当該手段(218,219,229)が、前記着座部(208)の内側に突出している、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)。
  7. 請求項6に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)において、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)用の細長い着座部(208)が、前記少なくとも1つの第1の開口(210)および前記少なくとも1つの第2の開口(212)を有する第1の壁(202)と、突出する前記手段(218,219,229)が設けられた第2の壁(204)と、前記第1の壁(202)と第2の壁(204)との間を連結する少なくとも1つの壁(206,207)とによって画定されている、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)。
  8. 請求項7に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200)において、前記第1の壁(202)と前記第2の壁(204)とが、互いに対向しており、かつ、前記支持体(200)の長手方向(Y)において互いにオフセットしている、自転車用オンボード装置の支持体(200)。
  9. 請求項7または8に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200)において、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)用の細長い着座部(208)が、長手方向の両側の端部で開いている、自転車用オンボード装置の支持体(200)。
  10. 請求項7または8に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200a)において、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)用の細長い着座部(208)が、長手方向の一方の端部で開いており、かつ、反対側の端部では端壁(226)によって閉じられている、自転車用オンボード装置の支持体(200a)。
  11. 請求項10に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200a)において、前記端壁(226)が、ケーブル(74)の着脱可能なコネクタ(86)用の着座部(228)を有しており、好ましくは、前記ケーブル(74)は、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)の給電用および/または再充電用のケーブルである、自転車用オンボード装置の支持体(200a)。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)において、前記少なくとも1つの第1の開口(210)にアクセスするためのおよび/または前記の少なくとも1つの第2の開口(212))にアクセスするための、および/または軽量化のための、少なくとも1つの開口部(222,223,224,225)が設けられている、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a)。
  13. 請求項1から5のいずれか一項に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)において、少なくとも2つのストラップ(230,232)を具備しており、前記第1の開口(210)と前記第2の開口(212)とは、互いに異なるストラップに形成されている、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)。
  14. 請求項13に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)において、各ストラップ(230,232)が、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)周りのクランプ力を調節する手段(234,236)を有している、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)において、前記着座部の表面に、前記オンボード装置(10,10a,10b,10c,10d)と接触するように、防振機能を有する少なくとも1つのゴム製のインサートを備える、自転車用オンボード装置の支持体(200,200a,200b)。
JP2014514224A 2011-06-10 2012-06-08 自転車用オンボード装置の支持体 Expired - Fee Related JP6016903B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11425156.4 2011-06-10
EP11425156.4A EP2532571B1 (en) 2011-06-10 2011-06-10 Bicycle on-board device and related mounting method
EP12425095.2 2012-05-18
EP12425095.2A EP2532573B1 (en) 2011-06-10 2012-05-18 Bicycle on-board device and related support and mounting device
PCT/IT2012/000173 WO2012168958A1 (en) 2011-06-10 2012-06-08 Bicycle on-board device and related support and mounting method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014516012A true JP2014516012A (ja) 2014-07-07
JP6016903B2 JP6016903B2 (ja) 2016-10-26

Family

ID=44860632

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012130580A Expired - Fee Related JP5977089B2 (ja) 2011-06-10 2012-06-08 自転車用オンボード装置および該装置の搭載方法
JP2014514224A Expired - Fee Related JP6016903B2 (ja) 2011-06-10 2012-06-08 自転車用オンボード装置の支持体
JP2014514225A Ceased JP2014520023A (ja) 2011-06-10 2012-06-08 自転車用オンボード装置、該装置の支持体および該装置の搭載方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012130580A Expired - Fee Related JP5977089B2 (ja) 2011-06-10 2012-06-08 自転車用オンボード装置および該装置の搭載方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014514225A Ceased JP2014520023A (ja) 2011-06-10 2012-06-08 自転車用オンボード装置、該装置の支持体および該装置の搭載方法

Country Status (8)

Country Link
US (3) US9550539B2 (ja)
EP (3) EP2532571B1 (ja)
JP (3) JP5977089B2 (ja)
CN (3) CN103764489B (ja)
ES (1) ES2652020T3 (ja)
PL (1) PL2532573T3 (ja)
TW (1) TWI576264B (ja)
WO (2) WO2013011529A1 (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8979110B2 (en) * 2012-03-16 2015-03-17 Specialized Bicycle Components, Inc. Bicycle with battery mount
US9615472B1 (en) * 2013-09-16 2017-04-04 Craig Calfee Preload anchoring mechanism with top cap adapted to receive subsystems, controls, indicators, and the like
ITMI20132203A1 (it) 2013-12-23 2015-06-24 Campagnolo Srl Struttura di supporto per un dispositivo di bordo di bicicletta
ITMI20132200A1 (it) * 2013-12-23 2015-06-24 Campagnolo Srl Struttura di supporto per un dispositivo di bordo di bicicletta
JP6080779B2 (ja) * 2014-01-28 2017-02-15 株式会社シマノ 自転車用電源ホルダ
CN104077795B (zh) * 2014-05-30 2018-03-30 深圳前海零距物联网科技有限公司 自行车踏频传感器及固定装置
JP6167074B2 (ja) * 2014-07-31 2017-07-19 ブリヂストンサイクル株式会社 自転車および自転車へのバッテリーの取り付け方法
US10518841B2 (en) * 2015-06-26 2019-12-31 Specialized Bicycle Components, Inc. Ebike battery mount
ES1142639Y (es) * 2015-08-06 2016-10-19 Ride On Consulting S L Dispositivo antirrobo de baterias de bicicletas electricas
JP6965238B2 (ja) * 2015-08-25 2021-11-10 バイクテック アーゲーBiketec Ag ディスプレイ・ユニットおよび電気自転車
US9745019B2 (en) * 2015-09-14 2017-08-29 Far East Electric Bicycle Company Limited Battery container and bicycle using the same
CN205303556U (zh) * 2016-01-04 2016-06-08 爱玛科技集团股份有限公司 一种电动车锂电池盒安装结构
US10197049B2 (en) * 2016-06-16 2019-02-05 D3 Innovation Inc. Portable storage device for bicycle tools
DE102016213903B3 (de) * 2016-07-28 2018-01-11 Robert Bosch Gmbh Halteelement zur Verwendung an einem Akkumulator sowie zugehörige Haltevorrichtung
JP6793072B2 (ja) * 2017-01-20 2020-12-02 株式会社シマノ 自転車用バッテリユニットおよびその取り付け構造
JP6731368B2 (ja) 2017-03-17 2020-07-29 株式会社シマノ 自転車用バッテリユニット
US10442488B2 (en) 2017-06-29 2019-10-15 Shimano Inc. Bicycle electrical component
DE202017004040U1 (de) * 2017-08-03 2018-11-06 Canyon Bicycles Gmbh E-Bike-Fahrradrahmen
JP6930936B2 (ja) * 2018-03-14 2021-09-01 株式会社シマノ 人力駆動車のコンポーネント
US11572132B2 (en) 2018-05-07 2023-02-07 Trek Bicycle Corporation Bicycle battery assembly
US10472015B1 (en) * 2018-06-28 2019-11-12 Specialized Bicycle Components, Inc. In-frame mounted bicycle monitoring device
WO2020168339A1 (en) * 2019-02-17 2020-08-20 Aram Novikov A bicycle propulsion system for electric bicycle conversion
DE102019204572B3 (de) * 2019-04-01 2020-08-06 Brose Antriebstechnik GmbH & Co. Kommanditgesellschaft, Berlin Verriegelungseinrichtung zur Verriegelung einer Energieversorgungseinheit für ein Fahrrad
US11511824B2 (en) * 2019-05-02 2022-11-29 Trek Bicycle Corporation In-tube cavity and storage
US11591042B2 (en) * 2019-09-11 2023-02-28 Shimano Inc. Power supply device for human-powered vehicle
US20210178914A1 (en) * 2019-12-11 2021-06-17 Lyft, Inc. Modular bicycle designs
CN113928461B (zh) * 2020-06-29 2022-11-15 巨驰自行车配件(常熟)有限公司 电动自行车车架下管结合方法及其结合结构
TWI726756B (zh) * 2020-06-29 2021-05-01 立盟工業有限公司 電動自行車車架下管結合方法及其結合結構
CN115195922A (zh) * 2022-08-19 2022-10-18 珠海蓝图控制器科技有限公司 一种自行车电池安装结构及自行车

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04129395U (ja) * 1991-05-21 1992-11-26 利之 森 自転車における水筒支持構造
JP2002002571A (ja) * 2000-05-09 2002-01-09 Campagnolo Spa ボトルケージ支持ユニットと同じ場所に固定可能な自転車用の電子制御・電力供給システム
WO2002022435A1 (fr) * 2000-09-18 2002-03-21 Promiles Pret-a-monter de fixation d'un porte-bidon
JP2002193164A (ja) * 2000-10-31 2002-07-10 Campagnolo Spa 少なくとも一つのセンサを備えた、自転車用の制御ユニット・電源一体型アセンブリ
US20090261134A1 (en) * 2008-04-21 2009-10-22 Shimano Inc. Bicycle battery holder

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US675390A (en) 1900-12-08 1901-06-04 R M Keating Motor Company Battery-casing for motor-bicycles.
CH437013A (de) * 1966-02-08 1967-05-31 Hiltmann Ernst Gepäcktrageinrichtung für Fahrräder und Motorfahrräder
FR2564412A1 (fr) * 1984-05-17 1985-11-22 Micmo Nouveau dispositif de serrage des tiges de selle pour cycles
FR2602204A2 (fr) 1986-07-21 1988-02-05 Mallet Claude Tube de selle de bicyclette a reglage en hauteur instantane
FR2603859B2 (fr) 1986-07-21 1992-07-10 Mallet Claude Tube de selle de bicyclette a reglage en hauteur instantane
GB2260009A (en) * 1991-09-07 1993-03-31 Keith Martin Clarke Electronic bicycle alarm
JPH07291167A (ja) 1994-04-28 1995-11-07 Nagaoka Kinzoku Kogyo Kk 自転車用ボトルケージ
US5470092A (en) * 1994-07-11 1995-11-28 Fardy; Paul Bicycle frame
DE19528569C1 (de) * 1995-08-03 1996-08-14 Klaus Stich Fahrrad mit einer Diebstahlsicherungseinrichtung
JP3622020B2 (ja) * 1996-07-31 2005-02-23 ヤマハ発動機株式会社 電動自転車のバッテリボックス脱着構造
JPH10157686A (ja) 1996-11-27 1998-06-16 Yamaha Motor Co Ltd 電動補助自転車のメインスイッチ取付構造
JP2001278160A (ja) * 2000-04-03 2001-10-10 Sony Corp 自転車および自転車の折りたたみ方法
US6293448B1 (en) * 2000-07-27 2001-09-25 Martin S. Pietrusynski Mountable locking knife scabbard
CN2631910Y (zh) 2003-05-14 2004-08-11 陈明鸿 可收存工具的自行车用水壶架
US7080848B2 (en) * 2003-09-17 2006-07-25 Shimano Inc. Bicycle head cap unit
US7396032B2 (en) 2003-11-07 2008-07-08 Shimano Inc. Bicycle headset structure
US20050126840A1 (en) 2003-12-10 2005-06-16 Navajo Industrial Co., Ltd. Bicycle with a slant backrest frame
EP1553012B1 (en) * 2004-01-07 2008-01-02 Campagnolo S.r.l. Combined accessory holder and electronic control system for a bicycle
JP2006001438A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Shimano Inc 自転車用制御装置及び自転車用シートピラー
CN2719694Y (zh) 2004-08-25 2005-08-24 陈保良 按压式触动开关警示灯结构
US7243937B2 (en) * 2005-02-18 2007-07-17 Shimano, Inc. Bicycle control apparatus
US7267352B2 (en) * 2005-02-18 2007-09-11 Shimano, Inc. Apparatus for mounting an electrical component to a bicycle
TW200717950A (en) * 2005-10-28 2007-05-01 Shimano Kk Bicycle wiring connector apparatus
CN100558595C (zh) 2006-06-28 2009-11-11 捷安特(中国)有限公司 具有隐藏式电力供应装置的自行车
US8220679B2 (en) * 2006-10-11 2012-07-17 Shimano Inc. Bicycle battery holder assembly
DK176497B3 (da) 2007-03-08 2018-06-18 Protanium B V Cykelstel med indbygget og aftageligt batteri
TWM316210U (en) * 2007-03-16 2007-08-01 Ideal Bike Corp Power apparatus for electric bicycle
CN201110489Y (zh) 2007-11-01 2008-09-03 陈锦德 自行车座管灯
EP2222540A1 (de) * 2007-12-04 2010-09-01 BMC Trading AG Stütz- und haltevorrichtung für fahrradsattel
NL2001779C2 (nl) * 2008-07-08 2010-01-11 Accell Group N V Samenstel, alsmede voertuig en module.
DE202008014756U1 (de) * 2008-11-04 2009-02-12 Beck, Harald Lenkerintergrierte Fahrradleuchte (vornehmlich für BMX-Lenker)
EP2221205A1 (en) * 2009-02-19 2010-08-25 Laing Ban International Inc. Bicycle with two operation molds
EP2230164B1 (de) 2009-03-20 2012-05-02 Thömus Veloshop AG Fahrradrahmen zur Aufnahme einer Batterieeinheit und zugehörige Batterieeinheit
CN101850805B (zh) 2009-03-31 2011-09-21 瑞振工业股份有限公司 自行车置物装置
CN201531177U (zh) * 2009-07-03 2010-07-21 张永安 一种可调式铰链
CH701675B1 (de) * 2009-08-20 2014-09-15 Fairly Bike Mfg Co Ltd Batteriehalterung.
DE202010005459U1 (de) 2010-05-18 2010-09-09 Smartech Co., Ltd. Fahrradrahmen, Fahrrad mit diesem Fahrradrahmen und Elektrofahrrad mit diesem Fahrradrahmen
US8979110B2 (en) 2012-03-16 2015-03-17 Specialized Bicycle Components, Inc. Bicycle with battery mount

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04129395U (ja) * 1991-05-21 1992-11-26 利之 森 自転車における水筒支持構造
JP2002002571A (ja) * 2000-05-09 2002-01-09 Campagnolo Spa ボトルケージ支持ユニットと同じ場所に固定可能な自転車用の電子制御・電力供給システム
WO2002022435A1 (fr) * 2000-09-18 2002-03-21 Promiles Pret-a-monter de fixation d'un porte-bidon
JP2002193164A (ja) * 2000-10-31 2002-07-10 Campagnolo Spa 少なくとも一つのセンサを備えた、自転車用の制御ユニット・電源一体型アセンブリ
US20090261134A1 (en) * 2008-04-21 2009-10-22 Shimano Inc. Bicycle battery holder

Also Published As

Publication number Publication date
CN102815359B (zh) 2016-06-08
ES2652020T3 (es) 2018-01-31
JP2014520023A (ja) 2014-08-21
CN103764489A (zh) 2014-04-30
WO2013011529A1 (en) 2013-01-24
US20140191493A1 (en) 2014-07-10
WO2012168958A1 (en) 2012-12-13
EP2532573B1 (en) 2017-09-13
EP2532572A1 (en) 2012-12-12
CN103732485A (zh) 2014-04-16
EP2532571B1 (en) 2014-03-26
US20140183839A1 (en) 2014-07-03
TW201249695A (en) 2012-12-16
JP6016903B2 (ja) 2016-10-26
EP2532571A1 (en) 2012-12-12
WO2012168958A8 (en) 2014-01-23
US8979111B2 (en) 2015-03-17
CN103764489B (zh) 2017-03-15
EP2532573A1 (en) 2012-12-12
US20120313344A1 (en) 2012-12-13
PL2532573T3 (pl) 2018-03-30
TWI576264B (zh) 2017-04-01
JP2013001389A (ja) 2013-01-07
CN102815359A (zh) 2012-12-12
US9550539B2 (en) 2017-01-24
JP5977089B2 (ja) 2016-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6016903B2 (ja) 自転車用オンボード装置の支持体
JP5296881B2 (ja) 調整可能なパワーユニットをマウントするサイクル車用取付具
CN106560395B (zh) 动力辅助自行车
US20110168471A1 (en) Auxiliary power driven unit for a bicycle
TWI614177B (zh) 自行車龍頭上蓋
US20130241175A1 (en) Torque element for a motor-driven bicycle
US6938865B1 (en) Gauge mounting assembly
JP6867213B2 (ja) 自転車用バッテリホルダ
CN102030068A (zh) 自行车操作装置
US20100164195A1 (en) Bicycle Mudguard with Clamping Assembly
US8651551B2 (en) Windshield device for saddle-ride vehicles
EP2415659A1 (en) Headlight mounting mechanism
US20110273896A1 (en) Headlamp device for two-wheeled motor vehicle
US20070257467A1 (en) Bicycle
US20110203408A1 (en) Quick release pedal mounting structure and system
US20150175232A1 (en) Support structure for a bicycle on-board device
US20070062993A1 (en) Motorcycle with a holding device for a saddlebag
CN209814167U (zh) 一种摩托车、电动车发声附件的安装结构
CN115892327A (zh) 一种摩托车用分体式变速踏板组件
JP3051379U (ja) 自転車用チェーンケースの取付具
WO2018010111A1 (zh) 一种用于电动平衡车的连接装置及用于拉货的电动平衡车
JP2011088572A (ja) 電気機器取付具および取付構造
GB2415672A (en) Threaded mount for a motorcycle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6016903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees