(第1の実施形態)
図1に示される自転車10は、自転車用バッテリユニット22を含む。以下、自転車用バッテリユニットを、単にバッテリユニットと記載する。一例では、自転車10は、フレーム12、フロントフォーク14、前輪16A、後輪16B、および、ハンドル18をさらに含む。フレーム12は、ヘッドチューブ12A、トップチューブ12B、ダウンチューブ12C、シートチューブ12E、シートステー12F、および、チェーンステー12Gを含む。
自転車10は、バッテリユニットの取り付け構造20をさらに含む。以下、バッテリユニットの取り付け構造を、単に取り付け構造と記載する。取り付け構造20は、バッテリユニット22およびバッテリ取付部60を含む。バッテリ取付部60は、自転車10のフレーム12に設けられる。一例では、バッテリ取付部60は、フレーム12の一部を構成する。図1に示される例では、バッテリ取付部60は、ダウンチューブ12Cの一部を構成する。ダウンチューブ12Cは、ヘッドチューブ12Aに連結される連結部12Dと、バッテリ取付部60とを含む。一例では、バッテリ取付部60の一方の端部が連結部12Dと接続され、バッテリ取付部60の他方の端部がシートチューブ12Eと接続される。バッテリ取付部60とシートチューブ12Eとの間には、ドライブユニットが取り付けられるドライブユニット装着部が設けられてもよい。連結部12Dは、バッテリ取付部60に一体成形されていてもよく、バッテリ取付部60とは別体で形成され、溶接または接着等によって一体に接合されていてもよい。バッテリ取付部60は、フレーム12とは別体に設けられてもよい。
バッテリユニット22は、バッテリ取付部60に取り付け可能である。バッテリユニット22は、バッテリ取付部60に取り付けられた状態で、自転車10に含まれる電気的な要素に電力を供給可能である。自転車10に含まれる電気的な要素は、電動コンポーネント(図示略)を含む。電動コンポーネントは、自転車の推進をアシストするモータを含むドライブユニット、電動変速機、電動サスペンション、電動シートポスト、表示装置、サイクルコンピュータ、ランプ、および、電動操作装置のうちの少なくとも1つを含む。
図2は、取り付け構造20の第1の方向Xに沿う方向における断面図である。バッテリユニット22は、ハウジング24および複数のバッテリセル38を含む。ハウジング24の材料は、樹脂材料を含む。ハウジング24は、第1の方向Xの寸法が、他の方向の寸法よりも大きな略直方体形状に形成されている。第1の方向Xは、バッテリユニット22をバッテリ取付部60に取り付けた状態で、ダウンチューブ12Cの長手方向に沿う。ハウジング24は、収容空間24Aを形成する。複数のバッテリセル38は、ハウジング24の収容空間24Aに収容される。
バッテリ取付部60は、バッテリ収容部62および第1の係合部68を含む。バッテリ収容部62の材料は、金属または繊維強化樹脂を含む。一例では、バッテリ収容部62は、少なくともフレーム12のうちバッテリ収容部62に連結されている部分と同じ材料によって形成されることが好ましい。バッテリユニット22は、バッテリ取付部60に取り付けられることによって、バッテリ収容部62に収容される。バッテリ収容部62は、バッテリユニット22を収容する収容空間62Aを形成する。第1の係合部68は、例えば収容空間62Aに設けられる。
バッテリユニット22は、第2の係合部40をさらに含む。第2の係合部40は、例えばハウジング24に一体成形されている。第2の係合部40は、バッテリ取付部60の第1の係合部68に係合可能である。第2の係合部40は、例えば第1の係合部68に係合された状態で、ハウジング24を第1の係合部68に対して旋回可能に構成される。
図3に示されるように、取り付け構造20は、複数の連結部材80をさらに含む。連結部材80は、バッテリ取付部60とバッテリユニット22のハウジング24とを連結可能である。好ましくは、連結部材80は、バッテリ取付部60とバッテリユニット22のハウジング24とを着脱可能に連結するように構成される。連結部材80は、バッテリユニット22に含まれる要素の1つとして構成されてもよい。複数の連結部材80の数の一例は、4つである。連結部材80の数は、少なくとも1つ以上の範囲において任意に変更可能である。
連結部材80は、ボルト82を含む。ボルト82は、頭部82Aおよびねじ部82Bを含む。頭部82Aは、工具を係合可能な工具係合部(図示略)を有する。ボルト82は、例えば六角穴付ボルトまたは六角ボルトによって構成される。ボルト82の種類は、任意に変更可能である。ボルト82の別の一例は、スタッドボルトである。連結部材80は、ボルト82に代えてリベットを含んでもよい。リベットは、バッテリ取付部60とハウジング24とを着脱不能に連結可能である。
バッテリ収容部62は、例えば第1の方向Xに垂直な第2の方向Yの中心を通り、第2の方向Yに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。第2の方向Yは、自転車10(図1参照)の前後方向に垂直な幅方向に沿う。
バッテリ収容部62は、一対の側面部64Aおよび主面部66を含む。一対の側面部64Aおよび主面部66は、バッテリ収容部62のうちの第1の方向Xに沿う面である。一対の側面部64Aは、第2の方向Yにおけるバッテリ収容部62の側面を含む。一対の側面部64Aは、第2の方向Yにおいて主面部66の両端部にそれぞれ繋がる。第1の方向Xのヘッドチューブ12A(図1参照)側における一対の側面部64Aおよび主面部66の端部は、ダウンチューブ12Cの連結部12Dと接続される。一例では、第1の方向Xのヘッドチューブ12A側において一対の側面部64Aと主面部66とを繋げる端面64Bが、ダウンチューブ12Cの連結部12Dと接続される。一対の側面部64Aおよび主面部66は、一体成形されている。
バッテリ収容部62は、第1の開口64Cをさらに含む。第1の開口64Cは、例えば自転車10が平地に置かれた状態で下方に開口するように、バッテリ収容部62に形成されている。第1の開口64Cは、バッテリ収容部62の収容空間62Aと繋がっている。第1の開口64Cは、バッテリユニット22を収容空間62Aに挿入可能な大きさに形成される。バッテリユニット22は、第1の開口64Cを介して収容空間62Aに収容され、バッテリ取付部60に取り付けられる。
バッテリユニット22の外形は、例えば第2の方向Yの中心を通り、第2の方向Yに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。
ハウジング24の外周部30は、第1の方向Xに沿って延びる側面部32および第1の方向Xの端面36を含む。側面部32は、ハウジング24のうちの第1の方向Xに沿う面を含む。側面部32は、第1の側面部32A、第2の側面部32B(図4参照)、第3の側面部32C、および、第4の側面部34を含む。第1の側面部32Aおよび第2の側面部32Bは、第2の方向Yにおけるハウジング24の側面をそれぞれ含む。第3の側面部32Cおよび第4の側面部34は、第1の方向Xおよび第2の方向Yに垂直な第3の方向Zにおけるハウジング24の側面をそれぞれ含む。
端面36は、第2の方向Yに沿う。端面36は、第1の端面36Aおよび第2の端面36Bを含む。第1の端面36Aは、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態において、第1の方向Xにおける第1の端部35Aに含まれる。第2の端面36Bは、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態において、第1の方向Xにおける第2の端部35Bに含まれる。
ハウジング24は、第1の方向Xにおいて第1の部分26および第2の部分28を有する。第1の部分26は、例えば第1の端面36A、および、側面部32のうち第1の端面36Aと隣接する部分を含む。第1の部分26は、例えばハウジング24のうち第1の方向Xの中央から第1の方向Xの一方X1側の部分を含む。第2の部分28は、例えば第2の端面36B、および、側面部32のうち第2の端面36Bと隣接する部分を含む。第2の部分28は、例えばハウジング24のうち第1の方向Xの中央から第1の方向Xの他方X2側の部分を含む。第2の係合部40は、ハウジング24の第1の部分26に設けられる。第1の部分26は、第1の端部35Aを含む。第2の部分28は、第2の端部35Bを含む。図示される例では、第2の係合部40は、ハウジング24の第1の端面36Aに設けられる。
ハウジング24の第1の部分26と第2の部分28との関係は、任意に変更可能である。一例では、第1の部分26は、第2の端面36B、および、側面部32のうちの第2の端面36Bと隣接する部分を含んでいてもよい。第2の部分28は、第1の端面36A、および、側面部32のうちの第1の端面36Aと隣接する部分を含んでいてもよい。この例では、第2の係合部40は、ハウジング24の第2の端面36Bに設けられる。
バッテリユニット22は、カバー取付部42をさらに含む。カバー取付部42は、カバー90を取り付け可能に構成される。カバー取付部42は、例えばハウジング24の第3の側面部32Cに設けられる。カバー取付部42は、複数のねじ孔42Aを含む。複数のねじ孔42Aは、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態において、バッテリ収容部62の第1の開口64Cから露出する。複数のねじ孔42Aの数の一例は、10個である。ねじ孔42Aの数およびその配置は、任意に変更可能である。
取り付け構造20は、カバー90をさらに含む。カバー90は、バッテリユニット22に着脱可能に構成される。カバー90は、カバー本体92および複数の貫通孔94を含む。カバー本体92は、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態において、バッテリ収容部62の第1の開口64Cを塞ぐことができるように構成されることが好ましい。カバー本体92は、バッテリユニット22の一部のみをカバーするように構成されてもよい。
複数の貫通孔94は、ボルト96を挿通可能に形成される。複数の貫通孔94は、カバー本体92に設けられる。複数の貫通孔94は、カバー本体92がバッテリユニット22に取り付けられた状態において、カバー本体92のうちの各ねじ孔42Aと対応する位置にそれぞれ設けられる。複数のボルト96が複数の貫通孔94を介して各ねじ孔42Aに挿入されることによって、カバー90がバッテリユニット22に取り付けられる。バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態で、バッテリユニット22はバッテリ収容部62およびカバー90によって外部から保護される。カバー90は、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた後に、バッテリユニット22に取り付けてもよい。カバー90がバッテリユニット22に取り付けられた状態で、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられてもよい。取り付け構造20は、カバー90およびカバー取付部42を省略して構成されてもよい。
図4は、バッテリユニット22の第2の係合部40の構成を示す。
第2の係合部40は、例えばハウジング24の第1の端面36Aから突出するように設けられる。第2の係合部40は、例えば第3の方向Zにおいて、ハウジング24の中央から第3の側面部32C(図3参照)側にオフセットして設けられる。第2の係合部40は、第3の方向Zにおいて、ハウジング24の中央から第4の側面部34側にオフセットして設けられてもよい。第2の係合部40は、第2の方向Yに延びる第1の溝40Aを含む。第1の溝40Aは、例えば第1の側面部32A(図5参照)から第2の側面部32Bにわたって第2の方向Yに延びる。第1の溝40Aは、第1の方向Xの一方X1側に開口するように形成されている。第1の溝40Aは、例えば第2の方向Yにおける両端部が開口している。第1の溝40Aの内周面40Bは、曲面を含み、好ましくは第2の方向Yに垂直な方向の断面が略U字状になるように形成されている。
ハウジング24の第4の側面部34は、例えば湾曲した部分を含む。第4の側面部34は、第1の斜面34A、第2の斜面34B、および、中間面34Cを含む。各斜面34A、34Bは、中間面34Cに対して傾斜している。中間面34Cは、第2の方向Yにおいて第1の斜面34Aと第2の斜面34Bとの間に設けられる。第1の斜面34Aは、第1の側面部32Aに繋がっている(図5参照)。第2の斜面34Bは、第2の側面部32Bに繋がっている。
図5に示されるように、バッテリユニット22は、電気コネクタ44、表示部46、および、スイッチ48をさらに含む。表示部46は、例えばバッテリユニット22の電池残量を表示可能である。スイッチ48は、例えばバッテリユニット22の電源のオンおよびオフを切り替え可能である。表示部46およびスイッチ48は、ハウジング24に設けられる。図示される例では、表示部46およびスイッチ48は、ハウジング24の第4の側面部34に設けられる。バッテリユニット22は、表示部46およびスイッチ48の少なくとも一方を省略して構成されてもよい。
電気コネクタ44は、ハウジング24に設けられる。電気コネクタ44は、自転車10(図1参照)の電動コンポーネントと電気的に接続されたプラグP(図11参照)と電気的に接続可能である。電気コネクタ44は、第1の電気コネクタ44Aおよび第2の電気コネクタ44Bを含む。第1の電気コネクタ44Aは、例えばハウジング24の第2の端面36Bに設けられる。第2の電気コネクタ44Bは、例えば第2の端面36Bに隣接するハウジング24の第4の側面部34に設けられる。第2の電気コネクタ44Bは、第2の端面36Bに隣接するハウジング24の第1の側面部32A、第2の側面部32B(図4参照)、または、第3の側面部32Cに設けられてもよい。バッテリユニット22は、プラグPが電気コネクタ44A、44Bの一方に接続されることによって、電動コンポーネントに電力を供給可能な状態を構成する。電気コネクタ44は、第1の電気コネクタ44Aおよび第2の電気コネクタ44Bの一方を省略して構成されてもよい。電気コネクタ44は、充電器と接続可能に構成され、電気コネクタ44を介してバッテリセル38を充電するように構成されてもよい。
バッテリユニット22は、固定部50をさらに含む。固定部50は、ハウジング24の第2の部分28において、第1の方向Xにおけるハウジング24の両端面36A、36Bの間に設けられる。固定部50は、連結部材80(図3参照)を固定可能であり、ハウジング24の第2の部分28に着脱不能に設けられることが好ましい。一例では、固定部50は、ハウジング24の第2の端部35Bに設けられる。固定部50は、ハウジング24の第2の部分28に着脱不能に設けられている場合において、第1の方向Xにおけるハウジング24の両端面36A、36Bの間に設けられず、例えばハウジング24の第2の端面36Bから突出して設けられてもよい。
固定部50は、第1の方向Xに交差する方向において、ハウジング24の外周部30に設けられる。固定部50は、第1の方向Xに交差する方向において、間隔を開けて複数設けられる。一例では、固定部50は、第2の方向Yにおいて、間隔を開けて複数設けられる。固定部50の数は、連結部材80の数と対応している。好ましくは、固定部50の少なくとも一部は、ハウジング24に一体成形されている。
固定部50は、一対の第1の固定部52および一対の第2の固定部54を含む。一対の第1の固定部52は、例えばハウジング24の第2の方向Yの中心を通り、第2の方向Yに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。一対の第1の固定部52は、第1の方向Xに交差する方向において、ハウジング24の側面部32のそれぞれに設けられる。一例では、一対の第1の固定部52は、第2の方向Yに間隔を開けて、ハウジング24の第4の側面部34にそれぞれ設けられる。図示される例では、第2の方向Yにおいて、一方の第1の固定部52が第4の側面部34の第1の斜面34Aに対応する位置に設けられ、他方の第1の固定部52が第4の側面部34の第2の斜面34Bに対応する位置に設けられる。第1の固定部52は、ハウジング24の第1の斜面34Aおよび第2の斜面34Bから突出している。第1の固定部52の少なくとも一部は、例えばハウジング24に一体成形されている。
一対の第2の固定部54は、例えばハウジング24の第2の方向Yの中心を通り、第2の方向Yに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。一対の第2の固定部54は、第1の方向Xに交差する方向において、ハウジング24の側面部32のそれぞれに設けられる。一例では、一対の第2の固定部54は、ハウジング24の第1の側面部32Aおよび第2の側面部32Bのそれぞれに設けられる。第2の固定部54の少なくとも一部は、例えばハウジング24に一体成形されている。
図6に示されるように、第1の固定部52は、挿入孔52Bが形成されている第1の固定部本体52Aおよびねじ部52Eを含む。第1の固定部本体52Aは、ハウジング24に一体成形されている。挿入孔52Bは、連結部材80(図3参照)を挿入可能に第1の固定部本体52Aに形成されている。第1の固定部本体52Aは、挿入孔52Bを定義する内周面52Cおよび底面52Dを含む。挿入孔52Bは、底面52Dを貫通してハウジング24の収容空間24Aと繋がるように形成されていてもよい。ねじ部52Eは、連結部材80のボルト82(図3参照)と連結可能に構成される。ねじ部52Eの材料は、好ましくは金属材料を含む。ねじ部52Eは、挿入孔52Bに設けられる。ねじ部52Eは、第1の固定部本体52Aに着脱不能に保持されることが好ましい。ねじ部52Eは、雌ねじが形成されるナットを含んで構成される。ねじ部52Eは、ねじ部52Eの軸線まわりに回転不能に第1の固定部本体52Aに保持される。
第1の固定部本体52Aは、第3の方向Zにおいて、ねじ部52Eが挿入孔52Bから外側に突出しないように、ねじ部52Eの軸線方向の端部に接触可能に構成される。ねじ部52Eは、ねじ部52Eの軸線方向に移動不能に第1の固定部本体52Aに保持されることが好ましい。第1の固定部本体52Aは、ねじ部52Eと一体成形されてもよく、例えば連結部材80のボルト82と連結可能なねじ部52Eを内周面52Cに形成してもよい。この例では、ねじ部52Eは、例えばハウジング24と同じ樹脂材料によって形成される。
第1の固定部本体52Aは、挿入孔52Bが開口する開口面52Fを含む。開口面52Fは、例えばハウジング24の第4の側面部34における中間面34Cと実質的に同じ平面上に配置されるように構成される。第3の方向Zにおける開口面52Fと中間面34Cとの位置関係は、任意に変更可能である。この例では、第1の固定部本体52Aは、ハウジング24の第4の側面部34における中間面34Cから突出するように構成されてもよい。
第2の固定部54は、挿入孔54Bが形成されている第2の固定部本体54Aおよびねじ部54Eを含む。第2の固定部本体54Aは、ハウジング24に一体成形されている。挿入孔54Bは、連結部材80を挿入可能に第2の固定部本体54Aに形成されている。第2の固定部本体54Aは、挿入孔54Bを定義する内周面54Cおよび底面54Dを含む。挿入孔54Bは、底面54Dを貫通してハウジング24の収容空間24Aと繋がるように形成されていてもよい。ねじ部54Eは、連結部材80のボルト82と連結可能である。ねじ部54Eの材料は、好ましくは金属材料を含む。ねじ部54Eは、挿入孔54Bに設けられる。ねじ部54Eは、第2の固定部本体54Aに着脱不能に保持されることが好ましい。ねじ部52Eは、雌ねじが形成されるナットを含んで構成される。ねじ部54Eは、ねじ部54Eの軸線まわりに回転不能に第2の固定部本体54Aに保持される。
第2の固定部本体54Aは、第2の方向Yにおいて、ねじ部54Eが挿入孔54Bから外側に突出しないように、ねじ部54Eの軸線方向の端部に接触可能に構成される。ねじ部54Eは、ねじ部54Eの軸線方向に移動不能に第2の固定部本体54Aに保持されることが好ましい。第2の固定部本体54Aは、ねじ部54Eと一体成形されてもよく、例えば連結部材80のボルト82と連結可能なねじ部54Eを内周面52Cに形成してもよい。この例では、ねじ部54Eは、例えばハウジング24と同じ樹脂材料によって形成される。
図2および図6に示されるように、複数のバッテリセル38がハウジング24の収容空間24Aに収容されている。ハウジング24の収容空間24Aに収容可能なバッテリセル38の最大の数(以下「バッテリセル38の最大数」)は、収容空間24Aの容積と相関を有する。具体的には、バッテリセル38の最大数は、ハウジング24の第1の方向Xに沿う第1の寸法SX(図2参照)、ハウジング24の第2の方向Yに沿う第2の寸法SY(図6参照)、および、ハウジング24の第3の方向Zに沿う第3の寸法SZ(図6参照)によって決められる。バッテリユニット22の第2の寸法SYおよび第3の寸法SZは、バッテリ収容部62の収容空間62A(図3参照)に収まる範囲内において、任意に変更可能である。一例では、バッテリ取付部60は、収容空間62Aに収まる範囲内で設計された第2の寸法SYおよび第3の寸法SZの少なくとも一方が異なる複数のバッテリユニット22を、選択的に取り付けることができる。
図7は、バッテリユニット22が取り外された状態のバッテリ取付部60を示す。
バッテリ収容部62の外観形状は、自転車10(図1参照)に合わせて任意にデザインされることが好ましい。バッテリ収容部62は、第1の方向Xに垂直な方向の断面が略U字状になるように形成されている。主面部66は、第1の斜面66A、第2の斜面66B、第3の斜面66C、および、中間面66Dを含む。第1の斜面66A、第2の斜面66B、第3の斜面66C、および、中間面66Dは、それぞれ平面に形成されている。各斜面66A〜66Cは、中間面66Dに対して傾斜するように形成されている。中間面66Dは、第2の方向Yにおいて第1の斜面66Aと第2の斜面66Bとの間に設けられる。第1の斜面66Aは、第2の方向Yにおいて中間面66Dの一方の端から、第3の方向Zの一方Z1に延びて、一方の側面部64Aに繋がっている。第2の斜面66Bは、第2の方向Yにおいて中間面66Dの他方の端から、第3の方向Zの一方Z1に延びて、他方の側面部64Aに繋がっている。第3の斜面66Cは、第1の方向Xにおいて中間面66Dの一方の端から、第3の方向Zの一方Z1に延びて、第1の斜面66A、第2の斜面66Bおよび、端面64Bに繋がっている。
バッテリ取付部60は、第2の開口66Eをさらに含む。バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態において、第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48が第2の開口66Eから露出する(図11参照)。第2の開口66Eは、例えばバッテリ収容部62の主面部66に設けられる。一例では、第2の開口66Eは、主面部66の中間面66Dに設けられる。バッテリ収容部62に形成される第2の開口66Eの位置は、バッテリユニットに設けられる第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48の配置によって決められる。一例では、第2の開口66Eは、第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48がバッテリユニット22の第1の側面部32Aおよび第2の側面部32Bのいずれか一方に設けられる場合、バッテリ収容部62の対応する側面部32A、32Bに設けられる。第2の開口66Eは、第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48毎に設けられてもよい。バッテリ取付部60は、第2の開口66Eを省略して構成されてもよい。
バッテリ取付部60は、複数の貫通孔70をさらに含む。貫通孔70は、連結部材80(図3参照)を挿通可能な孔である。複数の貫通孔70は、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、バッテリ収容部62のうちの固定部50の挿入孔52B、54B(図6参照)と対応する位置にそれぞれ設けられる。一例では、各貫通孔70は、バッテリ収容部62の主面部66および側面部64Aの少なくとも一方に設けられる。バッテリ収容部62の主面部66に形成される貫通孔70は、第3の方向Zに主面部66を貫通する。バッテリ収容部62の側面部64Aに形成される貫通孔70は、第2の方向Yに側面部64Aを貫通する。連結部材80は、バッテリ取付部60の貫通孔70を挿通し、固定部50と連結部材80の一部との間でバッテリ取付部60を挟み込むことによって、ハウジング24をバッテリ取付部60に固定する(図3参照)。連結部材80の一部は、例えばボルト82の頭部82Aである。各貫通孔70は、ボルト82の頭部82Aがバッテリ取付部60の外表面から突出しないように、ボルト82の頭部82Aを収容可能に形成されることが好ましい。固定部50は、第1の固定部52および第2の固定部54の少なくとも一方を省略して構成されてもよい。この場合、省略された第1の固定部52および第2の固定部54に対応する貫通孔70も省略されることが好ましい。
図8は、バッテリ取付部60の第1の係合部68の構成を示す。
第1の係合部68は、例えば第2の係合部40の第1の溝40A(図4参照)に嵌まる突起を含む。突起は、第1の溝40Aに嵌まった状態で、第2の方向Yにおいて離間した少なくとも2か所の位置で、第2の係合部40に接触することが好ましい。第1の係合部68の突起は、軸68Aを含む。軸68Aは、円柱形状に形成されることが好ましい。第1の係合部68の軸68Aは、バッテリ収容部62の収容空間62Aにおいて第2の方向Yに延びる。第1の係合部68は、取り付け構造20に含まれる要素の1つとして構成されてもよい。
第1の方向Xにおける第1の溝40Aの深さは、第1の係合部68の軸68Aの直径よりも大きくなるように形成されている。これによって、第2の係合部40を第1の係合部68に係合させた状態で、バッテリユニット22が第1の方向Xに移動したときに、第2の係合部40を第1の係合部68から外れにくくすることができる。第3の方向Zにおける第1の溝40Aの寸法は、第1の係合部68の軸68Aの直径と実質的に同じ、または、軸68Aの直径よりもわずかに大きくなるように形成されている。第1の係合部68および第2の係合部40が係合された状態で、第1の係合部68と第2の係合部40との間に配置されるように、第1の係合部68および第2の係合部40のいずれか一方に弾性部材が設けられてもよい。弾性部材は、例えばゴムまたはウレタンを含む。第1の溝40Aは、第3の方向Zの一方Z1側に開口するように形成されていてもよい。
バッテリ取付部60は、一対の支持孔72をさらに含む。一対の支持孔72は、第1の係合部68の軸68Aを挿入可能に形成される。一対の支持孔72は、例えばバッテリ収容部62の一対の側面部64Aにおいて、互いに対向する部分に設けられる。第2の方向Yにおける第1の溝40Aの幅は、軸68Aのうち収容空間62Aに配置される部分の軸方向の寸法と実質的に同じ寸法に形成されることが好ましい。支持孔72は、第2の方向Yにおいて側面部64Aを貫通するように形成されている。第1の係合部68の軸68Aは、例えば軸方向の一方の端部69Aにねじ部68B(図3参照)が形成されている。第1の係合部68のねじ部68Bと対応する一方の支持孔72を定義する側面部64Aの内周面には、第1の係合部68のねじ部68Bと連結可能なねじ(図示略)が形成されている。第1の係合部68の軸68Aは、例えば軸方向の他方の端部69Bにおいて、支持孔72よりも外径が大きなフランジ部68Cが形成されることが好ましい。フランジ部68Cは、外側からバッテリ取付部60に接触し、第2の方向Yにおける第1の係合部68の軸68Aの位置決めを行う。
第1の係合部68の軸68Aにおける一方の端部69Aは、一方の支持孔72に支持される。第1の係合部68の軸68Aにおける他方の端部69Bは、他方の支持孔72に支持される。第1の係合部68の軸68Aにおける他方の端部69Bまたはフランジ部68Cには、軸68Aを軸線まわりに回転させるための工具が係合可能な係合部が設けられることが好ましい。第1の係合部68の軸68Aは、第2の方向Yに沿って一対の支持孔72に挿入され、ねじ部68Bを一方の支持孔72のねじ部に結合することによって、バッテリ収容部62に対して固定される。第1の係合部68の軸68Aは、かしめ、接着、または、溶接等によって、バッテリ収容部62に対して着脱不能に設けられることが好ましい。
第1の係合部68の軸68Aは、ねじ部68Bおよびフランジ部68Cの少なくとも一方を省略して構成されてもよい。第1の係合部68の軸68Aがねじ部68Bを含まない場合、第1の係合部68の軸68Aにおける一方の端部69Aは、例えば一方の支持孔72に圧入されてバッテリ取付部60に固定されてもよく、支持孔72に挿入された状態で、接着または溶接等によって、バッテリ取付部60に固定されてもよい。第1の係合部68の軸68Aにおける他方の端部69Bにおいても、例えば他方の支持孔72に圧入されてバッテリ取付部60に固定されてもよく、他方の支持孔72に挿入された状態で、接着または溶接等によって、バッテリ取付部60に固定されてもよい。図示される例では、第1の係合部68の軸68Aは、一対の支持孔72に挿入された状態においてバッテリ収容部62の側面部64Aから外方に突出しないように構成される。一方の支持孔72は、収容空間62Aに繋がるブラインド孔によって構成されてもよい。
図9〜図11を参照して、バッテリユニット22のバッテリ取付部60への取付手順について説明する。図9は、第1の方向Xに沿う取り付け構造20の断面図である。
バッテリユニット22は、例えば次の手順を経てバッテリ取付部60に取り付けられる。図9に示されるように、第1の手順では、ユーザが、バッテリユニット22の第2の係合部40をバッテリ取付部60の第1の係合部68に嵌めて、バッテリユニット22を第1の係合部68に対して旋回させる。具体的には、ユーザが、第2の係合部40の第1の溝40Aを第1の係合部68の軸68Aに嵌めて、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容されるように、第1の係合部68の軸68Aを旋回支点としてバッテリユニット22を旋回させる。第1の手順に代えて、ユーザが、バッテリユニット22をバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容した後で、バッテリユニット22を第1の方向Xにスライドさせて、第2の係合部40を第1の係合部68と係合させてもよい。バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態では、バッテリ収容部62に対する第3の方向Zに沿う第2の係合部40の位置が第1の係合部68によって保持される。
図10に示されるように、第2の手順では、ユーザが、バッテリユニット22をバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容させた状態で、複数のボルト82のねじ部82Bを対応する貫通孔70に挿入させ、固定部50のねじ部52E、54E(図6参照)に連結させる。第2の手順の前または第2の手順の後において、バッテリユニット22の電気コネクタ44にプラグPが接続される(図11参照)。図示される例では、第2の電気コネクタ44BにプラグPが接続される。第3の手順では、ユーザが、カバー90をバッテリユニット22に取り付ける。以上の手順を経て、図11に示されるように、バッテリユニット22(図10参照)がバッテリ取付部60に取り付けられた状態となる。第3の手順は、第1の手順の前に行われてもよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第2の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図12は、取り付け構造20の第1の方向Xに沿う断面図である。バッテリ取付部60は、第1の係合部68(図2参照)に代えて一対の第1の係合部168を含む。第1の係合部68は、例えばバッテリ収容部62内に設けられる。バッテリユニット22は、第2の係合部40(図2参照)に代えて一対の第2の係合部140を含む。第2の係合部140は、バッテリ取付部60の第1の係合部168に係合可能である。第2の係合部140は、第1の係合部168に係合された状態で、ハウジング24を第1の係合部168に対して旋回可能に構成される。
図13に示されるように、バッテリユニット22は、アタッチメント100をさらに含む。アタッチメント100は、ハウジング24の第1の部分26に着脱不能に固定される。アタッチメント100は、ハウジング24の第1の部分26に着脱可能に固定されていてもよい。一例では、アタッチメント100は、ハウジング24の第1の端部35Aにおいて、第1の端面36A、および、第1の端面36Aと隣接する各側面部32A〜32C(図3参照)の少なくとも一部を覆うように取り付けられる。
一対の第2の係合部140は、例えばアタッチメント100がハウジング24に取り付けられた状態において、第2の方向Yにおけるハウジング24の側面部32A、32Bに設けられる。第2の係合部140は、第2の溝140Aを含む。第2の溝140Aは、ハウジング24とアタッチメント100とによって形成される。アタッチメント100は、例えば板状の金属板を折り曲げて形成される。アタッチメント100には、第2の溝140Aを形成するための貫通孔が形成されている。一方の第2の溝140Aは、アタッチメント100がハウジング24に取り付けられた状態において、第1の側面部32Aと、アタッチメント100のうちの第1の側面部32Aを覆い、貫通孔が形成されている部分とによって定義される。他方の第2の溝140Aは、アタッチメント100がハウジング24に取り付けられた状態において、第2の側面部32Bと、アタッチメント100のうちの第2の側面部32Bを覆い、貫通孔が形成されている部分とによって定義される。第2の溝140Aは、アタッチメント100の第2の方向Yの外表面から、第2の方向Yにおけるハウジング24の中央に向かって凹むように形成されている。第2の溝140Aは、第1の方向Xの一方X1に開口し、ハウジング24の第1の端面36Aから、第1の方向Xの他方X2に延びる。第2の溝140Aの第1の方向Xの他方X2は、アタッチメント100によって塞がれている。第2の係合部140は、例えば第3の方向Zにおいて、ハウジング24の中央部に設けられる。
図14に示されるように、第1の係合部168は、例えば第2の係合部140の第2の溝140A(図13参照)に嵌まる突起を含む。第1の係合部168は、ボルト168Aを含む。ボルト168Aは、頭部168Bおよびねじ部168Cを含む。第1の係合部168は、取り付け構造20に含まれる要素の1つとして構成されてもよい。
バッテリ取付部60は、一対の支持孔172をさらに含む。一対の支持孔172は、ボルト168Aのねじ部168Cを挿入可能な孔である。一対の支持孔172は、例えばバッテリ収容部62の一対の側面部64Aにおいて、互いに対向する部分に設けられる。支持孔172を定義する側面部64Aの内周面には、ボルト168Aのねじ部168Cと連結可能なねじ(図示略)が形成されている。第1の係合部168のボルト168Aは、ねじ部168Cが支持孔172に挿入され、バッテリ収容部62に対して固定されている。
ボルト168Aの頭部168Bは、収容空間62Aに突出している。ボルト168Aの頭部168Bは、第2の溝140Aに嵌まる突起を構成する。ボルト168Aの頭部168Bは、第2の係合部140の第2の溝140Aと係合可能に構成される。ボルト168Aの頭部168Bにおける、ボルト168Aの軸線まわりの外周面は、好ましくは曲面に形成され、さらに好ましくは円筒面によって形成される。ボルト168Aの頭部168Bまたはねじ部168Cの少なくとも一方には、好ましくは工具を係合可能な工具係合部(図示略)が設けられる。第1の係合部168は、かしめ、接着、または、溶接等によって、バッテリ収容部62に対して着脱不能に設けられることが好ましい。図示される例では、第1の係合部168は、バッテリ収容部62の側面部64Aから外方に突出しない。
第1の係合部168は、ボルト168Aに代えて、頭部168Bと頭部168Bから突出する突出部とを含む構成としてもよい。突出部は、例えばねじ部168Cのねじを省略した構成としてもよく、円柱または円筒に形成されてもよく、他の形状に形成されていてもよい。この場合、支持孔172を定義する側面部64Aの内周面にもねじが形成されない。第1の係合部168の突出部は、支持孔172に圧入されてバッテリ取付部60に固定されてもよく、支持孔172に挿入された状態で、接着または溶接等によってバッテリ取付部60に固定されてもよい。一方の支持孔172は、貫通孔ではなく、収容空間62Aに繋がるブラインド孔であってもよい。第2の溝140Aにおける第1の方向Xの寸法は、頭部168Bの直径よりも大きくなるように形成されている。これによって、第2の係合部140を第1の係合部168に係合させた状態で、バッテリユニット22(図3参照)が第1の方向Xに移動したときに、第2の係合部40を第1の係合部168から外れにくくすることができる。第2の溝140Aにおける第3の方向Zの寸法は、頭部168Bの直径と実質的に同じ、または、頭部168Bの直径よりもわずかに大きくなるように形成されている。アタッチメント100を省略して、第2の溝140Aがハウジング24に一体成形されていてもよい。
図15を参照して、バッテリユニット22のバッテリ取付部60への取付手順について説明する。図15は、第1の方向Xに沿う取り付け構造20の断面図である。
バッテリユニット22は、例えば次の手順を経てバッテリ取付部60に取り付けられる。第1の手順では、ユーザが、バッテリユニット22の第2の係合部140をバッテリ取付部60の第1の係合部168に嵌めて、バッテリユニット22を第1の係合部168に対して旋回させる。具体的には、ユーザが、一対の第2の係合部140の第2の溝140Aを対応するボルト168Aの頭部168Bに嵌めて、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容されるように、ボルト168Aの頭部168Bを旋回支点としてバッテリユニット22を旋回させる。第2の手順以降は、第1の実施形態のバッテリユニット22の取付手順と実質的に同じである。以上の手順を経て、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第3の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図16に示されるように、バッテリユニット22は、固定部50(図5参照)に代えて複数の連結部材80および一対の固定部150を含む。複数の連結部材80の数の一例は、2つである。一対の固定部150は、例えばハウジング24の第2の方向Yの中心を通り、第2の方向Yに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。一対の固定部150は、第1の方向Xに交差する方向において、ハウジング24の側面部32のそれぞれに設けられる。一例では、一対の固定部150は、第2の方向Yにおいてハウジング24の第4の側面部34にそれぞれ設けられる。図示される例では、一方の固定部150は、第4の側面部34の第1の斜面34Aに対応する位置に設けられる。他方の固定部150は、第4の側面部34の第2の斜面34Bに対応する位置に設けられる。固定部150は、ハウジング24の第1の斜面34Aおよび第2の斜面34Bから突出している。固定部150の少なくとも一部は、例えばハウジング24に一体成形されている。
固定部150は、連結部材80のボルト82を着脱不能に支持する。固定部150は、固定部本体150Aと、固定部本体150Aに形成される配置空間150Bを含む。配置空間150Bは、ボルト82の軸方向の一部を配置可能に構成される。一例では、ボルト82のねじ部82Bの先端部が配置空間150Bから第3の方向Zに突出するように、ボルト82の頭部82Aおよびねじ部82Bの一部が配置空間150Bに配置される。ボルト82は、頭部82Aを省略した構成としてもよい。
連結部材80は、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態で、連結部材80の少なくとも一部分が、収容部の貫通孔70を挿通し、バッテリ収容部62の外側に突出するように構成される。
図17に示されるように、バッテリユニット22(図16参照)は、被連結部材84をさらに含む。被連結部材84は、連結部材80と連結可能である。被連結部材84は、ナット84Aを含む。連結部材80は、対応するバッテリ取付部60の貫通孔70を挿通し、固定部150(図16参照)と被連結部材84との間でバッテリ取付部60を挟み込むことによって、ハウジング24(図16参照)をバッテリ取付部60に固定する。ナット84Aは、工具を係合可能に構成されることが好ましい。
一対の固定部150は、第2の方向Yにおいてハウジング24の第1の側面部32Aおよび第2の側面部32Bのそれぞれに設けられてもよい。この例では、固定部150に支持されたボルト82が貫通孔70を挿通できるように、例えば貫通孔70に繋がる溝がバッテリ収容部62の側面部64Aに設けられる。
図16および図17を参照して、バッテリユニット22のバッテリ取付部60への取付手順について説明する。
バッテリユニット22は、例えば次の手順を経てバッテリ取付部60に取り付けられる。第1の手順では、ユーザが、バッテリユニット22の第2の係合部40をバッテリ取付部60の第1の係合部68に嵌めて、ボルト82のねじ部82Bがバッテリ取付部60の貫通孔70を挿通するように、バッテリユニット22を第1の係合部68に対して旋回させる。第2の手順では、ユーザが、ボルト82のねじ部82Bをバッテリ取付部60の貫通孔70を挿通させた状態で、貫通孔70から突出したボルト82のねじ部82Bにナット84Aを連結させる。第2の手順の前または第2の手順の後において、バッテリユニット22の電気コネクタ44にプラグPが接続される。第3の手順では、ユーザが、カバー90(図10参照)をバッテリユニット22に取り付ける。以上の手順を経て、図17に示されるように、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態となる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第4の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図18に示されるように、バッテリユニット22は、固定部50(図5参照)に代えて一対の固定部250を含む。バッテリユニット22は、アタッチメント200をさらに含む。アタッチメント200は、ハウジング24の第2の部分28に着脱可能である。一例では、アタッチメント200は、ハウジング24の第2の端部35Bに設けられ、第2の端面36B、および、第2の端面36Bと隣接する側面部32を覆うように第2の部分28に取り付けられる。
アタッチメント200は、一対の固定部250を含む。固定部250は、ハウジング24とは別体であり、アタッチメント200がハウジング24に取り付けられた状態においてハウジング24に支持される。一対の固定部250は、例えばハウジング24の第2の方向Yの中心を通り、第2の方向Yに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。固定部250は、アタッチメント200のうちのハウジング24の側面部34を覆う部分に設けられる。固定部250の構成は、固定部50の構成と実質的に同じである。固定部250の構成は、第3の実施形態における固定部150(図16参照)の構成と実質的に同じでもよい。第4の実施形態のバッテリユニット22では、第1の電気コネクタ44A(図5参照)が省略されてもよく、アタッチメント200に第1の電気コネクタ44Aを露出させるための貫通孔を形成してもよい。固定部250の少なくとも一部は、アタッチメント200に一体成形されていてもよく、アタッチメント200とは別体で形成され、モールドまたは接着等によって分離不能に結合されていてもよい。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第5の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図19に示されるように、バッテリユニット22の第2の係合部40は、第3の方向Zにおいて、ハウジング24の第1の端面36Aのうちの中央部に設けられる。第2の係合部40は、例えばハウジング24の第3の方向Zの中心を通り、第3の方向Zに垂直な平面に対して実質的に面対称に形成されている。バッテリユニット22の第2の係合部40を、第3の方向Zにおいて、ハウジング24の第1の端面36Aのうちの中央部に設けることによって、自転車10(図1参照)が平地に置かれた状態において、バッテリ収容部62の第1の開口64Cが上方に開口する場合(図20参照)、および、バッテリ収容部62の第1の開口64Cが下方に開口する場合(図11参照)のいずれにおいても、第2の係合部40を係合しやすい位置にバッテリ取付部60の第1の係合部68を配置することができる。
図20に示されるバッテリ収容部62は、第1の開口64Cが、例えば自転車10(図1参照)が平地に置かれた状態で上方に開口するように構成される。図20に示されるバッテリ収容部62は、図3に示されるバッテリ収容部62のうち主面部66と、第1の開口64Cとの位置を入れ替えた構成と実質的に同じである。カバー90は、複数の貫通孔94と、第3の開口98と含む。複数の貫通孔94は、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、カバー90のうちの第1の固定部52の挿入孔52Bと対応する位置にそれぞれ設けられる。第3の開口98は、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられ、カバー90がバッテリユニット22に取り付けられた状態において、第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48が第3の開口98から露出するように設けられる。取り付け構造20では、主面部66の貫通孔70(図3参照)が省略されてもよい。固定部50は、第1の固定部52を省略して構成されてもよい。カバー取付部42がハウジング24の第4の側面部34に設けられてもよい。
(第6の実施形態)
第6の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第6の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図21は、取り付け構造20の第1の方向Xに沿う断面図である。バッテリ取付部60は、第1の係合部68(図2参照)に代えて第1の係合部268を含む。第1の係合部268は、例えば収容空間62Aに設けられる。バッテリユニット22は、第2の係合部40(図2参照)に代えて第2の係合部240を含む。第2の係合部240は、例えばハウジング24に一体成形されている。第2の係合部240は、バッテリ取付部60の第1の係合部268に係合可能である。第2の係合部240は、第1の係合部268に係合された状態で、ハウジング24を第1の係合部268に対して旋回可能に構成される。
第2の係合部240は、ハウジング24の第1の部分26に設けられる。図示される例では、第2の係合部240は、ハウジング24の第1の端面36Aに設けられる。第2の係合部240は、例えばハウジング24の第1の端面36Aから突出するように設けられる。第2の係合部240は、例えば第3の方向Zにおいて、第1の端面36Aのうちの第3の側面部32C側に設けられる。第2の係合部240は、例えば第3の方向Zにおいて、ハウジング24の中央部に設けられてもよい。
第2の係合部240は、第1の突起240Aを含む。第1の突起240Aは、第1の係合部268が有する溝268Aに嵌まる。第1の突起240Aは、軸240Bおよび一対の支持部240Cを含む。一対の支持部240Cは、軸240Bの両端部のそれぞれを支持可能である。一対の支持部240Cは、ハウジング24の第1の端面36Aから突出している。軸240Bは、一方の支持部240Cから他方の支持部240Cに向けて第2の方向Y(図3参照)に延びる。軸240Bは、円柱状に形成されることが好ましい。軸240Bおよび一対の支持部240Cは、一体成形されていてもよい。軸240Bおよび一対の支持部240Cの少なくとも一方は、ハウジング24と一体成形されていてもよい。一対の支持部240Cに代えて、軸240Bの軸方向の全体を支持する支持部を設けてもよく、この場合、軸240Bおよび支持部が一体成形されることが好ましい。
第1の係合部268は、溝268Aを含む。溝268Aは、例えばバッテリ収容部62の一方の側面部64Aから他方の側面部64Aにわたって第2の方向Yに延びる。一対の支持部240Cは、軸240Bの両端部のそれぞれを固定して支持してもよく、軸240Bの軸心まわりに回転可能に支持してもよい。溝268Aの内周面268Bは、例えば曲面を含み、好ましくは第2の方向Yに垂直な方向の断面が略U字状になるように形成されている。第1の係合部268の溝268Aは、第1の方向Xの他方X2側に開口するように形成されている。溝268Aの、第1の方向Xの深さは、軸240Bの直径よりも大きくなるように形成されている。これによって、第2の係合部240を第1の係合部268に係合させた状態で、バッテリユニット22が第1の方向Xに移動したときに、第2の係合部240を第1の係合部268から外れにくくすることができる。第1の係合部268は、取り付け構造20に含まれる要素の1つとして構成されてもよい。
(第7の実施形態)
第7の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第7の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図22に示されるように、バッテリ取付部60は、複数の貫通孔70(図7参照)に加えて複数の貫通孔170をさらに含む。貫通孔170の構成は、貫通孔70の構成と実質的に同じである。複数の貫通孔170は、第1の方向Xにおいて、貫通孔70よりもバッテリ収容部62の端面64B側に設けられる。複数の貫通孔170は、第2の方向Yにおいて、複数の貫通孔70と実質的に同じ位置に設けられる。
図23に示されるように、バッテリユニット22とは実質的にハウジング24の第1の寸法SXのみが異なり、第1の寸法SXがバッテリユニット22の第1の方向Xの寸法よりも短いバッテリユニット122がバッテリ取付部60に配置され、連結部材80のボルト82が貫通孔170を介して固定部のねじ部(図示略)に連結される。図23に示される取り付け構造20は、カバー90(図3参照)を省略した状態を示す。図示される例では、取り付け構造20はバッテリユニット122を含む。バッテリ取付部60は、貫通孔70および貫通孔170に加えて、貫通孔70および貫通孔170とは第1の方向Xの位置が相違する少なくとも1つの貫通孔を含んでもよい。第2の開口66Eは、バッテリユニット22およびバッテリユニット122のいずれがバッテリ取付部60に取り付けられた場合でも、第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48が露出するように形成されることが好ましい(図22参照)。各バッテリユニット22、122の固定部50は、第1の固定部52および第2の固定部54の少なくとも一方を省略して構成されてもよい。この場合、省略された第1の固定部52および第2の固定部54に対応する貫通孔70も省略されることが好ましい。
(第8の実施形態)
第8の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第8の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図24に示されるように、バッテリ収容部62は、第1の開口64Cが、自転車10(図1参照)が平地に置かれた状態で側方に開口するように構成される。図24に示されるバッテリ収容部62は、図3に示されるバッテリ収容部62のうち一方の側面部64Aと、第1の開口64Cとの位置を入れ替えた構成と実質的に同じである。第2の係合部40は、第1の実施形態における第2の係合部40と同様の形状を有するが、第1の溝40Aが延びる方向が異なる。第1の溝40Aは、第3の方向Zに延びる。第1の係合部68の軸68Aは、第3の方向Zに延びる。第8の実施形態のバッテリユニット22では、ハウジング24の第1の側面部32Aに設けられる第2の固定部54(図3参照)が省略される。また、バッテリユニット22は、第2の側面部32Bに設けられる第2の固定部54が省略されてもよく、一対の第1の固定部52が省略されてもよい。
(第9の実施形態)
第9の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第9の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図25に示されるように、バッテリ収容部62は、一対の側面部64A(図3参照)の少なくとも一部が省略されて構成されてもよい。第1の係合部68は、軸68Aおよび一対の支持部68Dを含む。一対の支持部68Dは、軸68Aの端部のそれぞれを支持可能である。一対の支持部68Dは、例えばバッテリ収容部62の主面部66から突出している。一対の支持孔72は、一対の支持部68Dにおいて、互いに対向する部分に設けられる。一対の支持部68Dは、バッテリ収容部62のうち第1の方向Xの一方側の面から第1の方向Xの他方に突出するように形成されてもよい。第9の実施形態のバッテリユニット22では、第2の固定部54(図3参照)が省略される。
(第10の実施形態)
第10の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第10の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図26は、取り付け構造20の第1の方向Xに沿う断面図である。表示部46およびスイッチ48は、ハウジング24の第3の側面部32Cに設けられる。第2の電気コネクタ44Bは、第2の端面36Bに隣接するハウジング24の第3の側面部32Cに設けられる。カバー90は、第3の開口98を含む。第3の開口98は、カバー本体92に設けられる。バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられ、カバー90がバッテリユニット22に取り付けられた状態において、第2の電気コネクタ44B、表示部46、および、スイッチ48が第3の開口98から露出する。第10の実施形態のバッテリ取付部60は、第2の開口66E(図7参照)を省略して構成されてもよい。
(第11の実施形態)
第11の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第11の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図27に示されるように、バッテリユニット22の固定部50は、一対の第1の固定部52(図3参照)が省略して構成されてもよい。図27に示される取り付け構造20は、カバー90(図3参照)を省略した状態を示す。図28は、バッテリユニット22(図27参照)がバッテリ取付部60に取り付けられた状態を示す。バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態では、取り付け構造20の外観に露出する連結部材80の数が少ないため、取り付け構造20の美観が高められる。バッテリユニット22の固定部50は、一対の第1の固定部52に代えて一対の第2の固定部54を省略して構成されてもよい。
(第12の実施形態)
第12の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第12の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図29に示されるように、バッテリユニット22は一対の固定部50を含む。第12の実施形態の取り付け構造20は、第1の実施形態の第1の係合部68および第2の係合部40(図3参照)を省略している。図29に示される取り付け構造20は、カバー90(図3参照)を省略した状態を示す。
一対の固定部50は、ハウジング24の側面部32にそれぞれ設けられる。一方の固定部50は、例えば連結部材80を固定可能であり、ハウジング24の第1の部分26に着脱不能に設けられる。他方の固定部50は、例えば連結部材80を固定可能であり、ハウジング24の第2の部分28に着脱不能に設けられる。一例では、一対の固定部50は、第1の方向Xにおいて互いに間隔を開けて設けられる。一方の固定部50は、第1の方向Xにおいてハウジング24の第1の端部35Aに設けられ、他方の固定部50は、第1の方向Xにおいてハウジング24の第2の端部35Bに設けられることが好ましい。各固定部50は、一対の第1の固定部52および一対の第2の固定部54を含む。バッテリ取付部60の複数の貫通孔70は、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、バッテリ収容部62のうちの各固定部50と対応する位置にそれぞれ設けられる。各固定部50は、第1の固定部52および第2の固定部54の少なくとも一方を省略して構成されてもよい。この場合、省略された第1の固定部52および第2の固定部54に対応する貫通孔70も省略されることが好ましい。
(第13の実施形態)
第13の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第13の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図30に示されるように、取り付け構造20は、固定部50および連結部材80(図3参照)に代えて固定部350および連結部材380を含む。図30に示される取り付け構造20は、カバー90(図3参照)を省略した状態を示す。固定部350は、固定部50と実質的に同じ構造を有するが、固定部50とはハウジング24における位置が異なる。固定部350は、第2の方向Yにおいてハウジング24の中央部に設けられる。
バッテリ取付部60の貫通孔70は、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、バッテリ収容部62のうちの固定部350と対応する位置にそれぞれ設けられる。連結部材380が貫通孔70を介して固定部350のねじ部52E(図6参照)に挿入されることによって、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられる。
連結部材380は、バッテリ取付部60とバッテリユニット22のハウジング24とを連結可能である。連結部材380は、バッテリユニット22に含まれる要素の1つとして構成されてもよい。連結部材380の数の一例は、1つである。連結部材380の数は、少なくとも1つ以上の範囲において任意に変更可能である。
図31に示されるように、連結部材380は、シャフト部382A、支持部382C、および、操作レバー382Dを含む。シャフト部382Aは、支持部382Cから突出するように支持部382Cに設けられる。シャフト部382Aには、ねじ部382Bが設けられる。ねじ部382Bは、シャフト部382Aの先端部のみに設けられてもよく、シャフト部382Aのうち支持部382Cから突出する部分の全体に設けられてもよい。ねじ部382Bは、固定部350(図30参照)のねじ部52E(図6参照)と連結可能である。シャフト部382Aは、ねじ部382Bの軸線まわりに支持部382Cに対して回転不能に、支持部382Cに設けられる。したがって、支持部382Cをねじ部382Bの軸線まわりに回転させることによって、ねじ部382Bを固定部350のねじ部52Eに連結することができる。
支持部382Cは、カム機構(図示略)を含む。操作レバー382Dは、バッテリ取付部60(図30参照)とバッテリユニット22のハウジング24(図30参照)とを連結する力を調節可能であり、ハウジング24をバッテリ取付部60に固定可能である。操作レバー382Dは、カム機構と接続されるように支持部382Cに設けられる。一例では、操作レバー382Dは、ねじ部382Bの軸線に垂直な軸線まわりに、支持部382Cに対して回転可能に支持部382Cに設けられる。操作レバー382Dが支持部382Cに対して回転することによって、シャフト部382Aのうち支持部382Cから突出する部分の長さがカム機構により変更され、バッテリ取付部60とハウジング24とを連結する力が調節される。
操作レバー382Dは、第1の位置および第2の位置との間で移動可能に構成されている。操作レバー382Dが第1の位置にある状態では、シャフト部382Aのうち支持部382Cから突出する部分の長さが最も長くなる。図31の二点鎖線は、操作レバー382Dが第1の位置にある状態を示す。操作レバー382Dが第2の位置にある状態は、シャフト部382Aのうち支持部382Cから突出する部分の長さが最も短くなる。一例では、操作レバー382Dは、第1の位置から支持部382Cに対して概ね180°回転することにより第2の位置に到達する。図32に示されるように、ねじ部382Bを固定部350のねじ部52E(図6参照)に連結した状態で、操作レバー382Dを第1の位置から第2の位置に移動させることによって、バッテリユニット22のハウジング24がバッテリ取付部60側に引き寄せられ、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に固定される。これによって、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられる過程において工具等を用いる必要がなく、バッテリユニット22をバッテリ取付部60に容易に取り付けることができる。連結部材380は、固定部350と連結部材380の一部との間でバッテリ取付部60を挟み込むことによって、ハウジング24をバッテリ取付部60に固定する。連結部材380の一部は、支持部382Cを含む。シャフト部382Aの長さは、例えばバッテリ取付部60の貫通孔70(図30参照)の外表面から固定部350のねじ部52Eまでの距離に応じて決められる。
(第14の実施形態)
第14の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第14の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図33に示されるように、取り付け構造20は、固定部50および連結部材80(図3参照)に代えてねじ70Aおよび連結部材380を含む。図33に示される取り付け構造20は、カバー90(図3参照)を省略した状態を示す。連結部材380は、シャフト部382Aの長さは異なるが、第13の実施形態の連結部材380と実質的に同じ構成を有する。連結部材380の数の一例は、1つである。連結部材380の数は、少なくとも1つ以上の範囲において任意に変更可能である。
バッテリユニット22は、貫通孔24Cをさらに含む。貫通孔24Cは、連結部材380を挿通可能な孔である。一例では、貫通孔24Cは、連結部材380のシャフト部382Aを挿通可能である。貫通孔24Cは、例えばハウジング24の第2の部分28を第2の方向Yにおいて貫通するように第2の部分28に設けられる。貫通孔24Cは、ハウジング24の第2の端部35Bに設けられることが好ましい。バッテリ取付部60の複数の貫通孔70は、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、バッテリ収容部62のうちの貫通孔24Cと対応する位置にそれぞれ設けられる。一例では、複数の貫通孔70は、ハウジング24の側面部64Aにおいて互いに対向する部分に設けられる。対向する貫通孔70のうち、一方の貫通孔70を定義する側面部64Aの内周面には、シャフト部382Aのねじ部382Bと連結可能なねじ70Aが形成されている。
図34に示されるように、対向する貫通孔70のうち、他方の貫通孔70(図33参照)から連結部材380が挿入され、ハウジング24の貫通孔24C(図33参照)を介してシャフト部382Aのねじ部382Bが貫通孔70のねじ70Aに連結される。連結部材380がねじ70Aに連結された状態において、バッテリユニット22が連結部材380によって支持される。操作レバー382Dが第1の位置に配置されている状態で、シャフト部382Aのねじ部382Bがねじ70Aと連結される。図34の二点鎖線は、操作レバー382Dが第1の位置にある状態を示す。
次に、操作レバー382Dが第1の位置から第2の位置に移動するように操作レバー382Dが操作されることにより、連結部材380がバッテリ取付部60に強固に固定され、バッテリユニット22が連結部材380により支持された状態が維持される。ねじ70Aを含む一方の貫通孔70は、収容空間62Aに繋がるブラインド孔によって構成されてもよい。
(第15の実施形態)
第15の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第14の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第14の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第15の実施形態の取り付け構造20の説明は、第14の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図35に示されるように、取り付け構造20は、連結部材380に連結可能な第2の連結部材384をさらに含む。図35に示される取り付け構造20は、カバー90(図3参照)を省略した状態を示す。連結部材380は、シャフト部382Aの長さは異なるが、第14の実施形態の連結部材380と実質的に同じ構成を有する。第15の実施形態では、一方の貫通孔70には、ねじ70Aが形成されない。
シャフト部382Aが、他方の貫通孔70から挿入され、貫通孔24Cおよび一方の貫通孔70に挿入された状態で、ねじ部382Bの少なくとも一部が一方の貫通孔70からバッテリ収容部62の外方に突出する。ねじ部382Bのうち貫通孔70から突出している部分に第2の連結部材384が連結される。第2の連結部材384は、ナットを含む。第2の連結部材384は、ハウジング24とは別体であり、連結部材380を固定した状態においてハウジング24に支持される固定部を構成する。第2の連結部材384をバッテリ収容部62の収容空間62Aに配置し、シャフト部382Aが他方の貫通孔70および貫通孔24Cに挿入され、ねじ部382Bのうち貫通孔24Cから突出している部分に第2の連結部材384を連結してもよい。
(第16の実施形態)
第16の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第16の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図36に示されるように、取り付け構造20は、固定部50および連結部材80(図3参照)に代えて複数の固定部350(図30参照)および複数の連結部材380を含む。各固定部350および各連結部材380は、第13の実施形態の固定部350および連結部材380と実質的に同じ構成を有する。第16の実施形態の取り付け構造20では、第1の実施形態の第1の係合部68および第2の係合部40(図3参照)が省略される。
各固定部350は、連結部材380を固定可能であり、ハウジング24の第1の部分26(図30参照)に着脱不能に設けられる。他方の固定部350は、連結部材380を固定可能であり、ハウジング24の第2の部分28(図30参照)に着脱不能に設けられる。一例では、複数の固定部350は、第1の方向Xにおいて互いに間隔を開けて設けられる。好ましくは、固定部350は、2つ設けられ、一方の固定部350はハウジング24の第1の端部35Aに設けられ、他方の固定部350はハウジング24の第2の端部35Bに設けられる。バッテリ取付部60の複数の貫通孔70は、バッテリユニット22(図30参照)がバッテリ収容部62の収容空間62A(図3参照)に収容された状態において、バッテリ収容部62のうちの各固定部350と対応する位置にそれぞれ設けられる。
(第17の実施形態)
第17の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第17の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図37に示されるように、取り付け構造20は、ロック機構500をさらに含む。第17の実施形態の取り付け構造20では、第1の実施形態の第1の電気コネクタ44A(図5参照)が省略される。ロック機構500は、例えばバッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、バッテリユニット22の第2の端部35Bを支持できるようにバッテリ収容部62に設けられる。ロック機構500は、基部502、保持部504、および、キーシリンダ506を含む。
基部502は、バッテリ収容部62の収容空間62Aに配置される。基部502は、バッテリ収容部62に着脱不能に固定されることが好ましい。基部502は、バッテリ収容部62の主面部66および側面部64Aの少なくともいずれかに、ボルト、リベット、溶接、または、接着等によって固定される。保持部504は、基部502に設けられる。一例では、保持部504は、バッテリユニットが収容空間62Aに収容された状態において、基部502のうちバッテリユニット22の第2の端面36Bに対向する第1部分502Aに設けられる。
保持部504は、第1の位置および第2の位置に変位可能である。バッテリユニット22には、保持部504に接触可能な被保持部510(図38参照)が設けられる。被保持部510は、ハウジングの第2の端部35Bに設けられ、バッテリユニット22が収容空間62Aに収容された状態で、基部502の第1部分502Aに対向する。バッテリユニット22が収容空間62Aに収容された状態で、保持部504を第1の位置に配置すると、保持部504が被保持部510に接触することによって、バッテリユニット22の第3の方向Zの少なくとも一方Z1への移動が規制され、バッテリユニット22が収容空間62A内で保持される。バッテリユニット22が収容空間62Aに収容された状態で、保持部504を第2の位置に配置すると、保持部504が被保持部510から離間する。保持部504を第2の位置に配置した状態では、バッテリユニット22をバッテリ収容部62から取り出すときに、保持部504がバッテリユニット22の移動を規制しない。
保持部504は、第1の位置に配置されている状態において、例えば第1部分502Aから突出するように構成される。図37の二点鎖線は、保持部504が第1の位置に配置されている状態を示す。保持部504は、第2の位置に配置されている状態において、第1部分502Aから突出しないよう構成されることが好ましい。保持部504は、第2の位置に配置されている状態において、被保持部510と接触しない程度に第1部分502Aから突出してもよい。被保持部510は、例えば第1の方向Xの一方X1に凹む凹部512を含む(図38参照)。保持部504が第1の位置に配置されている状態において、保持部504が凹部512に嵌め込まれることによって、バッテリユニット22の第3の方向Zへの移動が規制され、バッテリ収容部62に対するバッテリユニット22の位置が保持部504により保持される。
キーシリンダ506は、基部502に設けられる。キーシリンダ506は、キー(図示略)を挿入可能な挿入孔を含む。キーシリンダ506は、保持部504に連結されている。キーをキーシリンダ506の挿入孔に挿入させた状態で、キーを操作することによって、保持部504を第1の位置および第2の位置に移動させることができる。一例では、キーシリンダ506の挿入孔に挿入したキーを一方向に回転させることにより、保持部504が第1の位置から第2の位置に変位し、キーを他方向に回転させることにより、保持部504が第2の位置から第1の位置に変位する。
図38に示されるように、バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、例えば連結部材80によってバッテリユニット22をバッテリ収容部62に固定した後、キーを操作することによって保持部504を第2の位置から第1の位置に変位させる。これによって、連結部材80を取り外しても、キーがない状態においては、バッテリユニット22の取り外しが困難となる。連結部材80によってバッテリユニット22をバッテリ収容部62に固定している状態において、第1の位置に配置されている保持部504は、被保持部510に接触していてもよく、被保持部510に接触していなくてもよい。第1の位置に配置されている保持部504は、バッテリ収容部62に配置されているバッテリユニット22を、バッテリ収容部62から取り外そうと第3の方向Zの一方Z1に移動させたときに、被保持部510に接触すればよい。バッテリユニット22がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態において、例えば連結部材80によってバッテリユニット22をバッテリ収容部62に固定する前に、キーを操作することによって保持部504を第2の位置から第1の位置に変位させてもよい。
(第18の実施形態)
第18の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第18の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図39に示されるように、固定部50は、第1の固定部52が省略されて構成される。バッテリユニット22は、一対の第2の固定部54のうち、ハウジング24の第1の側面部32Aおよび第2の側面部32Bの一方に設けられる第2の固定部54に代えて第2の固定部554を含む。第2の固定部554は、挿入孔554Bが形成されている第2の固定部本体554Aおよびねじ部556を含む。ねじ部556は、連結部材80のボルト82(図3参照)と連結可能である。ねじ部556の材料は、好ましくは金属材料を含む。
第2の固定部本体554Aは、ハウジング24に一体成形されている。挿入孔554Bは、連結部材80を挿入可能に第2の固定部本体554Aに形成されている。第2の固定部本体554Aは、挿入孔554Bを定義する内周面554Cおよび底面554Dを含む。挿入孔554Bは、底面554Dを貫通してハウジング24の収容空間24Aと繋がるように形成されていてもよい。ねじ部556の一部は、挿入孔554Bに設けられる。ねじ部556は、ねじ部556の軸線方向にハウジング24に対して移動可能に設けられる。ねじ部556は、ねじ部本体556Aと、ねじ部本体556Aの一端部からねじ部556の軸線に対して径方向に突出するフランジ部556Bとをさらに含む。ねじ部本体556Aは、挿入孔554Bに圧入される。ねじ部本体556Aの外周部には、凹凸が形成されていることが好ましい。凹凸はローレット加工によって形成されていてもよい。フランジ部556Bは、ハウジング24の外部に配置される。フランジ部556Bは、環状に形成されることが好ましい。ねじ部本体556Aは、筒状に形成されている。ねじ部本体556Aの内周部には、ボルト82と連結可能なねじが形成されている。ねじ部556は、初期状態において、フランジ部556Bがハウジング24の側面部32に接触している。
バッテリユニット22をバッテリ収容部62の収容空間62Aに配置し、一方の側面部64Aの貫通孔70を挿通させて、連結部材80を第2の固定部54に固定した状態で、他方の側面部64Aの貫通孔70を挿通させて、連結部材80をねじ部556に連結させると、フランジ部556Bと他方の側面部64Aとの間に隙間があれば、フランジ部556Bが他方の側面部64Aに接触するまでねじ部556が他方の側面部64Aに向かって引き出される。これによって、バッテリユニット22が連結部材80によりバッテリ収容部62に固定される場合、第2の方向Yにおいて相互に離反する方向に与えられるハウジング24への負荷を低減することができる。バッテリユニット22は、ハウジング24の第1の側面部32Aおよび第2の側面部32Bの両方に設けられる第2の固定部54に代えて、第2の固定部554を含む構成としてもよい。
(第19の実施形態)
第19の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第19の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図40に示されるように、固定部50は、第1の固定部52が省略されて構成される。バッテリユニット22は、一対の第2の固定部54に代えて、第2の固定部654を含む。第2の固定部654は、一対の挿入孔654Bが形成されている第2の固定部本体654Aおよびねじ部656を含む。ねじ部656は、連結部材80のボルト82と連結可能である。ねじ部656の材料は、好ましくは金属材料を含む。
第2の固定部本体654Aは、ハウジング24に一体成形されている。挿入孔654Bは、連結部材80を挿入可能に第2の固定部本体54Aに形成されている。第2の固定部本体54Aは、挿入孔654Bを定義する内周面654Cを含む。挿入孔654Bは、ハウジング24の収容空間24Aと繋がるように形成されている。ねじ部656の軸線方向の第1の端部656Aは、一対の挿入孔654Bの一方に配置される。ねじ部656の軸線方向の第2の端部656Bは、一対の挿入孔654Bの他方に配置される。第1の端部656Aには、連結部材80を連結可能なねじが形成されている。第2の端部656Bには、連結部材80を連結可能なねじが形成されている。
ねじ部656は、筒状に形成されるが好ましいが、軸方向の両端部が筒状になっていれば軸方向の中間部は閉鎖されていてもよい。ねじ部656の軸方向の外周面は、軸方向に垂直な方向の断面が、円筒形に形成されていてもよく、多角形に形成されていてもよい。ねじ部656は、第2の固定部本体654Aに着脱不能に保持されることが好ましい。ねじ部656は、ねじ部656の軸線まわりに回転不能に第2の固定部本体654Aに保持される。第2の固定部本体654Aは、ねじ部656が挿入孔654Bから外側に突出しないように、第2の方向Yにおいて、ねじ部656の軸線方向の端部に接触可能に構成される。ねじ部656は、ねじ部656の軸線方向に移動不能に第2の固定部本体654Aに保持されることが好ましい。
ねじ部656の第1の端部656Aおよび第2の端部656Bにそれぞれ連結部材80を連結した場合、ねじ部656が第2の方向のYの相互に離反する方向に引っ張られるため、第2の方向Yにおいて相互に離反する方向に与えられるハウジング24への負荷を低減することができる。
(第20の実施形態)
第20の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第19の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第19の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第20の実施形態の取り付け構造20の説明は、第19の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図41に示されるように、ねじ部656の第1の端部656Aおよび第2の端部656Bの少なくとも一方には、ねじが形成されずに、第18の実施形態のバッテリユニット22(図39参照)のねじ部556が圧入されてもよい。図41に示される例では、ねじ部656の第2の端部656Bにねじ部556が圧入されている。一例では、ねじ部556の内径は、ねじ部656の内径よりも小さい。
(第21の実施形態)
第21の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第21の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図42に示されるように、第1の係合部68は、軸68Aに加えて、軸68Aに設けられる突起68Eを含む。突起68Eは、軸68Aの外周面から突出する。突起68Eは、収容空間62Aに設けられる。突起68Eは、軸68Aに対して第2の方向Yに移動不能に設けられる。突起68Eは、第2の方向Yにおいて軸68Aの中央部に設けられることが好ましい。第2の係合部40は、第1の係合部68に係合した状態で、突起68Eを収容する第2の溝40Cを含む。第2の溝40Cは、第3の方向Zに延びる。第2の溝40Cは、例えば第1の溝40Aと繋がる。第2の方向Yにおける第2の溝40Cの幅は、第2の方向Yにおける突起68Eの幅よりもわずかに大きい。第2の溝40Cは、第2の方向Yにおいて第2の係合部40の中央部に設けられることが好ましい。このような構成では、バッテリユニット22がバッテリ取付部60に取り付けられた状態において、第2の方向Yにおける第2の係合部40の位置が第1の係合部68に対してずれにくい。このため、第2の係合部40の第2の方向Yの幅が、収容空間24Aの幅よりも狭い場合であっても、バッテリユニット22をバッテリ取付部60に適切に取り付けることができる。
(第22の実施形態)
第22の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第1の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第1の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第22の実施形態の取り付け構造20の説明は、第1の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図43に示されるように、取り付け構造20は、バッテリユニット22およびバッテリ取付部60(図3参照)に代えて、バッテリユニット700およびバッテリ取付部740を含む。バッテリユニット700の説明は、第1の実施形態のバッテリユニット22と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。バッテリユニット700は、ハウジング24、複数のバッテリセル38(図2参照)、電気コネクタ44(図44参照)、表示部46(図44参照)、および、スイッチ48(図44参照)を含む。バッテリユニット700は、ハウジング24のうちの第1の方向Xの中央から第1の方向Xの他方X2側の部分が第1の部分26として構成され、ハウジング24のうちの第1の方向Xの中央から第1の方向Xの一方X1側の部分が第2の部分28として構成されている。ハウジング24の第1の部分26と第2の部分28との関係は、任意に変更可能である。
バッテリ取付部740の説明は、第1の実施形態のバッテリ取付部60と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。バッテリ取付部740は、バッテリ収容部62および貫通孔70を含む。
取り付け構造20は、バッテリホルダ750およびブラケット770をさらに含む。バッテリホルダ750は、例えばバッテリ取付部740に設けられる。バッテリホルダ750は、ホルダ752および支持部760を含む。ホルダ752は、バッテリユニット700を保持可能である。ホルダ752は、バッテリ取付部740に対して変位可能にバッテリ収容部62内に設けられる。支持部760は、ホルダ752がバッテリ取付部740に対して変位可能にホルダ752を支持する。
支持部760は、第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bを含む。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bは、例えば収容空間62Aに配置される。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bは、第2の方向Yに相互に離間して配置され、バッテリ収容部62の各側面部64Aにそれぞれ固定される。一例では、第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bは、バッテリ収容部62に、接着、溶接、または、溶着によって固定される。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bは、ボルトによってバッテリ収容部62に固定されてもよい。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bをバッテリ収容部62にボルトによって固定する場合、バッテリ収容部62に、ボルトに対応する貫通孔またはねじ孔の一方が形成され、第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bに、ボルトに対応する貫通孔またはねじ孔の他方が形成される。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bは、第2の方向Yにおいて、相互に対向するように配置されている。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bには、それぞれ第2の方向Yに延びる孔760Cが形成されている。孔760Cは、第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bの相互に対向する面に少なくとも開口する。孔760Cは、第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bを貫通するように形成されていてもよい。第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bの孔760Cは、第2の方向Yにおいて対向するように形成されている。
ホルダ752は、第1の方向Xに交差する方向に沿う軸線まわりに旋回可能に支持部760に支持される。ホルダ752は、ホルダ本体754、第1の係合部756、軸758、および、プラグPを含む。第1の係合部756は、例えばホルダ752がバッテリユニット700を保持した状態において、バッテリユニット700の第1の端面36Aと対向するホルダ本体754の支持部754Aに設けられる。第1の係合部756は、バッテリユニット700に設けられた第2の係合部730と係合可能である。第1の係合部756は、突起756Aを含む。軸758は、ホルダ本体754に設けられる。軸758は、ホルダ本体754とは別部材で形成されていてもよく、ホルダ本体754と一体に成形されていてもよい。軸758は、例えば第2の方向Yにおいてホルダ本体754の両側面754Bからそれぞれ突出している。軸758が、ホルダ本体754とは別部材で形成される場合、軸758は第2の方向Yにおいてホルダ本体754を貫通するように、ホルダ本体754に設けられる。軸758は、第1の支持部760Aおよび第2の支持部760Bに設けられたそれぞれの孔760Cに挿入されて、支持部760に回転可能に支持される。ホルダ752は、軸758の軸線まわりに旋回可能に支持部760に支持される。軸758は、ホルダ本体754に固定されていてもよく、軸758の軸線まわりに回転可能にホルダ本体754に支持されていてもよい。軸758が、軸758の軸線まわりに回転可能にホルダ本体754に支持されている場合、軸758は、支持部760に回転不能に支持されてもよい。
ホルダ752は、バッテリユニット700をバッテリ取付部60の取り付け位置に保持する第1の位置と、第1の位置から軸758の軸線まわりに所定角度回転した第2の位置との間で、揺動可能となっている。所定角度は、10度〜90度の範囲に選ばれ、好ましくは10度〜60度の範囲に選ばれる。図46の仮想線は、第1の位置に配置されたホルダ752を示し、図46の実線は、第2の位置に配置されたホルダ752を示す。ホルダ本体754は、第1の位置から第2の位置に変位する場合、第3の方向Zの端部のうち、バッテリ収容部62の第1の開口64C側の端部が、第1の方向Xの他方X2側に移動する。これによって、ホルダ本体754が第2の位置に変位した状態で、ホルダ752とバッテリユニット700との着脱が容易となる。
軸758が、軸758の軸線まわりに回転可能にホルダ本体754に支持されている場合、支持部760を省略して、軸758を支持部として機能させてもよい。この場合、第2の方向Yにおいてホルダ本体754を貫通する軸758の、第2の方向Yの両端部を各側面部64Aに結合する。この場合、軸758の第2の方向Yの両端部は、接着、溶接、または、溶着によって各側面部64Aに固定されてもよく、一方の端部にねじ部を形成し、他方の端部に頭部を有するボルトによって軸758を構成して、各側面部64Aの一方に貫通孔を形成し、他方にねじ孔を形成して、軸758をバッテリ収容部62に固定してもよい。
第1の方向Xにおいて、軸758は第1の係合部756の近傍に設けられる。これによって、ホルダ752にバッテリユニット700をより安定して保持させることができる。軸758および第1の係合部756は、第3の方向Zにおいてホルダ本体754の中央よりもバッテリ収容部62の第1の開口64Cから離れた位置に設けられることが好ましい。軸758および第1の係合部756は、第3の方向Zにおいてホルダ本体754の中央部、または、中央部からバッテリ収容部62の第1の開口64Cに近接する位置に設けられてもよい。
プラグPは、ホルダ752がバッテリユニット700を保持した状態で、バッテリユニット700の電気コネクタ44と電気的に接続される。プラグPは、例えばホルダ本体754の支持部754Aから突出するように設けられる。プラグPは、第3の方向Zにおいて、第1の係合部756よりもバッテリ収容部62の第1の開口64C側に設けられることが好ましい。これによって、プラグPを、バッテリユニット700の電気コネクタ44に挿入させやすい。
ブラケット770は、バッテリ取付部740に設けられる。ブラケット770は、例えばバッテリ収容部62の収容空間62Aに配置されて、バッテリ収容部62の内周部に固定される。ブラケット770は、第1の方向Xに交差する方向の両端部770A、770Bがそれぞれ、バッテリ収容部62に固定される。ブラケット770の両端部770A、770Bは、バッテリ収容部62の各側面部64Aに固定される。
バッテリユニット700は、固定部50(図5参照)に代えて固定部710を含む。固定部710は、ハウジング24の第2の部分28において、第1の方向Xにおけるハウジング24の両端面36A、36Bの間に設けられる。固定部710は、連結部材80を固定可能である。固定部710は、ハウジング24とは別体に構成される。固定部710は、ハウジング24に支持されるようにハウジング24の第2の部分28に設けられる。一例では、固定部710は、ハウジング24の第2の端部35Bに設けられる。固定部710は、ハウジング24に着脱不能に固定して設けられることが好ましい。固定部710は、ハウジング24の第2の部分28に着脱可能に設けられてもよい。固定部710の少なくとも一部が、ハウジング24に一体成形されていてもよい。固定部710は、金属によって形成されることが好ましい。
バッテリユニット700は、カバー取付部720をさらに含む。カバー取付部720は、カバー722を取り付け可能に構成される。カバー取付部720は、例えばハウジング24の第3の側面部32Cに設けられる。カバー取付部720は、複数のねじ孔720Aを含む。複数のねじ孔720Aは、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態において、バッテリ収容部62の第1の開口64Cから露出する。複数のねじ孔720Aの数の一例は、3個である。ねじ孔720Aの数およびその配置は、任意に変更可能である。
取り付け構造20は、カバー722をさらに含む。カバー722は、バッテリユニット700に着脱可能に構成される。カバー722は、カバー本体724および複数の貫通孔726を含む。カバー本体724は、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態において、バッテリ収容部62の第1の開口64Cを塞ぐことができるように構成されることが好ましい。カバー本体724の形状は、例えばバッテリユニット700のうちのカバー本体724と対向する面が湾曲している場合、バッテリユニット700の形状に沿って湾曲した部分を含んでいてもよい。カバー本体724は、バッテリユニット700の一部のみをカバーするように構成されてもよい。
複数の貫通孔726は、ボルト728を挿通可能に形成される。複数の貫通孔726は、カバー本体724に設けられる。複数の貫通孔726は、カバー本体724がバッテリユニット700に取り付けられた状態において、カバー本体724のうちの各ねじ孔720Aと対向する位置にそれぞれ設けられる。複数のボルト728が複数の貫通孔726を介して各ねじ孔720Aに挿入されることによって、カバー722がバッテリユニット700に取り付けられる。バッテリユニット700がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態で、バッテリユニット700はバッテリ収容部62およびカバー722によって外部から保護される。取り付け構造20は、カバー722およびカバー取付部720を省略して構成されてもよい。
図44に示されるように、バッテリユニット700は、第2の係合部730をさらに含む。第2の係合部730は、ハウジング24の第1の部分26に設けられ、バッテリ取付部740の第1の係合部756(図43参照)に係合可能である。図示される例では、第2の係合部730は、ハウジング24の第1の端部35Aに設けられる。第2の係合部730は、例えばハウジング24に一体成形されている。
第2の係合部730は、例えば第3の方向Zにおいて、ハウジング24の中央から第4の側面部34側にオフセットして設けられる。第2の係合部730は、第3の方向Zにおいて、ハウジング24の中央部に設けられてもよく、ハウジング24の中央から第3の側面部32C(図43参照)側にオフセットして設けられてもよい。第2の係合部730は、第2の方向Yに延びる第1の溝730Aを含む。第1の溝730Aは、ハウジング24の第1の端面36Aに対して凹んでいる。第1の溝730Aは、例えば第1の側面部32Aから第2の側面部32Bにわたって第2の方向Yに延びる。第1の溝730Aは、第1の方向Xの他方X2側に開口するように形成されている。第1の溝730Aは、例えば第2の方向Yにおける両端部が開口している。第1の溝730Aは、第2の係合部730を第1の係合部756に係合させた状態において、第1の係合部756の突起756Aとフィットする形状に形成されている。
電気コネクタ44は、第1の電気コネクタ44Aおよび第2の電気コネクタ44Bを含む。第1の電気コネクタ44Aは、ハウジング24の第1の端部35Aに設けられる。第1の電気コネクタ44Aは、ハウジング24の第1の端面36Aから露出する。バッテリユニット700がホルダ752に保持されることにより、第2の係合部730が第1の係合部756に係合されるとともに、第1の電気コネクタ44AにプラグPが接続される。これにより、バッテリユニット700から自転車10(図1参照)の電動コンポーネントに電力を供給可能な状態になる。第1の電気コネクタ44Aは、放電用の端子を含む。第1の電気コネクタ44Aは、充電用の端子を含んでいてもよい。第2の電気コネクタ44Bは、ハウジングの第2の端部35Bに設けられる。第2の電気コネクタ44Bは、ハウジング24の第4の側面部34のうち第2の端面36Bに隣接する部分に設けられる。第2の電気コネクタ44Bは、充電用の端子を含む。第2の電気コネクタ44Bは、放電用の端子を含んでいてもよい。第2の電気コネクタ44Bが充電器と接続されることによって、第2の電気コネクタ44Bを介してバッテリセル38(図2参照)が充電される。
表示部46およびスイッチ48は、ハウジング24に設けられる。図示される例では、表示部46およびスイッチ48は、ハウジング24の第1の側面部32Aにおいて第2の端部35B側の部分に設けられる。バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態において、表示部46およびスイッチ48がバッテリ収容部62の第2の開口66Eから露出する(図49参照)。表示部46およびスイッチ48は、ハウジング24の第1の側面部32Aにおいて第1の端部35A側の部分に設けられてもよく、ハウジング24の第2の側面部32B、第3の側面部32C、および、第4の側面部34のいずれかに設けられてもよい。
図45は、第2の方向Yに沿う方向における取り付け構造20の断面図である。
ブラケット770は、第2の方向Yにおいて、バッテリ取付部740に対するバッテリユニット700の位置決めを行う。ブラケット770は、ボルト780、784によって、バッテリ取付部740に固定されている。ブラケット770は、第3の係合部778を含む。ブラケット770は、第1の部分772、第2の部分774、および、第3の部分776を含む。第1の部分772は、ブラケット770の一方の端部770Aに設けられ、バッテリユニット700の第2の側面部32Bと対向するようにバッテリ収容部62の内壁に固定される。第3の部分776は、ブラケット770の他方の端部770Bに設けられ、バッテリユニット700の第1の側面部32Aと対向するようにバッテリ収容部62の内壁に固定される。第2の部分774は、バッテリユニット700の第4の側面部34と対向するように設けられ、第1の部分772と第3の部分776とを連結する。ブラケット770の第1の部分772および第2の部分774は、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態で、バッテリユニット700に干渉しないように設けられる。
バッテリ取付部740は、一対の貫通孔742をさらに含む。一対の貫通孔742は、バッテリ収容部62の側面部64Aのそれぞれに設けられる。第1の部分772は、ねじ孔772Aを含む。ねじ孔772Aは、一方の貫通孔742と連通している。第3の部分776は、ねじ孔776Aを含む。ねじ孔776Aは、他方の貫通孔742と連通している。一対のボルト780が貫通孔742を介して各ねじ孔772A、776Aに挿入されることによって、ブラケット770がバッテリ収容部62に固定される。
取り付け構造20は、キャップ782をさらに含むことが好ましい。キャップ782は、バッテリユニット700に着脱可能に設けられる。キャップ782は、バッテリユニット700に取り付けた状態で、第2の電気コネクタ44Bをカバーするように構成される。第2の電気コネクタ44Bが、メス型コネクタの場合には、キャップ782は、第2の電気コネクタ44Bに挿入可能に構成されてもよい。第2の電気コネクタ44Bが、オス型コネクタの場合には、キャップ782は、第2の電気コネクタ44Bが挿入可能な凹部を有していてもよい。第2の電気コネクタ44Bがハウジングの凹所に設けられる場合には、キャップ782は、第2の電気コネクタ44Bが設けられる凹所に挿入可能に構成されてもよい。
ブラケット770の第2の部分774は、挿入孔774Aを含む。挿入孔774Aは、バッテリ収容部62に設けられた挿入孔744と連通している。挿入孔774Aは、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態において、第2の電気コネクタ44Bと対向する位置に設けられる。ブラケット770の挿入孔774Aは、バッテリ収容部62の挿入孔744よりも大きく形成されていてもよい。
キャップ782は、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態で、各挿入孔744、774Aを介してハウジング24に取り付けられる。キャップ782は、バッテリ取付部740の挿入孔774Aよりも大きなフランジ部782Aを有する。フランジ部782Aは、バッテリ取付部740の収容空間62Aとは反対側の面に接触して、挿入孔774Aを覆うように構成される。フランジ部782Aを設けることで、キャップ782を取り外し易くなる。フランジ部782Aは、省略されてもよい。キャップ782は、その全体が収容空間62Aに配置されるように構成されてもよい。キャップ782がバッテリユニット700に取り付けられることによって、第2の電気コネクタ44Bが、塵埃、水などから保護される。また、キャップ782が第2の電気コネクタ44Bから取り外された状態において、充電器が各挿入孔744、774Aを介して第2の電気コネクタ44Bに接続されることにより、バッテリセル38が充電される。取り付け構造20は、キャップ782を省略して構成されてもよい。
第3の係合部778は、固定部710に設けられた第4の係合部716と係合可能である。第3の係合部778は、ブラケット770の他方の端部770Aに設けられる。第3の係合部778は、第3の部分776と繋がっている。第3の係合部778は、バッテリ収容部62の内壁のうち、バッテリユニット700がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態で、第3の係合部778に対応する部分に設けられる。一例では、第3の係合部778は、第3の方向Zにおいて側面部64Aの中央部に設けられる。第3の係合部778は、溝部778Aを含む。第3の係合部778は、ねじ孔778Dをさらに含む。溝部778Aは、第4の係合部716が挿入されることによって、第4の係合部716と係合可能に設けられる。
溝部778Aの溝は、第1開口778Bと第2開口778Cとを含む。第1開口778Bは、第1の開口64C側に開口する。第2開口778Cは、バッテリユニット700がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容された状態で、バッテリユニット700側に開口する。第1開口778Bと第2開口778Cとは、繋がっている。溝部778Aは、第2の方向Yに並んで設けられる第1溝部分779Aと、第2溝部分779Bとを含む。第1溝部分779Aは、第1開口778Bを含む。第1の方向Xにおいて、第1溝部分779Aの溝の幅は、第2溝部分779Bの溝の幅よりも大きい(図43参照)。第1溝部分779Aと、第2溝部分779Bとの間には、テーパ部分800が設けられる。テーパ部分800は、略環状に形成され、バッテリユニット700側に向かうに連れて、直径が小さくなる第1テーパ面802Aを含む。第4の係合部716が第1開口778Bと第2開口778Cを通って溝部778Aの溝に挿入されることによって、第4の係合部716が第3の係合部778と係合することができる。ねじ孔778Dは、溝部778Aの溝と繋がり、第3の係合部778のうちのバッテリ収容部62の内壁部に接触する面に開口する。ねじ孔778Dは、バッテリ収容部62に設けられた貫通孔746と連通している。ボルト784が貫通孔746を介してねじ孔778Dに挿入されることによって、第3の係合部778がバッテリ収容部62内に固定される。図45に示される例では、ボルト784の一部がバッテリ取付部740から外部に飛び出ている。ボルト784および貫通孔746は、ボルト784がバッテリ収容部62の側面部64Aから外側に突出しないように構成されてもよい。
溝部778Aは、第1テーパ面802Aの外周から第1溝部分779A側に延びる係合面804を含む。係合面804は、バッテリ取付部740の第1の開口64C側から第3の係合部778に接触可能に構成される。係合面804を設けることによって、第3の係合部778と第4の係合部716とを係合させた場合に、第3の係合部778と第4の係合部716との係合状態がより解除されにくくなる。
バッテリユニット700は、貫通孔702をさらに含む。貫通孔702は、第2の方向Yにおいて、ハウジング24を貫通するように第2の端部35Bに設けられる。固定部710は、本体部712、ねじ部714、および、第4の係合部716を含む。本体部712は、第2の方向Yに延び、バッテリユニット700の貫通孔702を挿通している。本体部712は、第3の方向Zにおいて、第2の方向Yにおけるバッテリユニット700の幅が最も広くなる部分に設けられる。ねじ部714は、第2の方向Yにおいて本体部712の一方の端部712Aに設けられる。本体部712の一方の端部712Aは、ハウジング24からわずかに突出するように構成されることが好ましい。ねじ部714は、雌ねじを含む。ねじ部714は、連結部材80のボルト82と連結可能に構成される。ねじ部714の材料は、好ましくは金属材料を含む。第4の係合部716は、ブラケット770の第3の係合部778と係合可能である。第4の係合部716は、第2の方向Yにおいて本体部712の他方の端部712Bに設けられる。
第4の係合部716は、突起部718を含む。突起部718は、ハウジング24から突出している。突起部718は、突起本体718Aおよびフランジ部718Bを含む。突起本体718Aは、ハウジング24の第1の側面部32Aから突出している。フランジ部718Bは、突起本体718Aの先端部から第2の方向Yに交差する方向に突出している。第4の係合部716が第3の係合部778の溝部778Aの溝に挿入された状態において、溝部778Aの第1溝部分779Aの第1の方向Xの幅は、突起部718のフランジ部718B以外の部分の第1の方向Xの幅よりも大きくなるように形成されている。第1の方向Xにおける第1溝部分779Aの溝の幅は、第1の方向Xにおける突起部718のフランジ部718B以外の部分の幅よりも大きく、第1の方向Xにおける突起部718のフランジ部718Bの部分の幅よりも大きい。第1の方向Xにおける第2溝部分779Bの溝の幅は、第1の方向Xにおける突起部718のフランジ部718Bの部分の幅よりも大きい。第4の係合部716が第3の係合部778の溝部778Aの溝に挿入された状態において、フランジ部718Bは、溝部778Aのテーパ部分800に接触するように構成される。フランジ部718Bのうち、溝部778Aのテーパ部分800に接触する部分には、テーパ部分800の第1テーパ面802Aに接触する第2テーパ面802Bが形成されている。第2の方向Yにおける第2溝部分779Bの溝の幅は、第2の方向Yにおけるフランジ部718Bの幅よりも小さい。
バッテリユニット700がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容され、第4の係合部716が第3の係合部778の溝部778Aの溝に挿入された状態において、ボルト82のねじ部82Bが貫通孔70を介してねじ部714に挿入されることによって、バッテリユニット700がボルト82側に引き寄せられる。これによって、フランジ部718Bがテーパ部分800に押し付けられて、第4の係合部716が第3の係合部778に係合する。テーパ部分800は、省略することができる。この場合、フランジ部718Bは、第2テーパ面802Bを省略し、第1溝部分779Aと第2溝部分779Bとの間に形成される段差面に面接触するように構成する。
図46に示されるように、取り付け構造20は、弾性部材762をさらに含む。弾性部材762は、バッテリユニット700とホルダ752との間に設けられる。弾性部材762の材料は、好ましくはゴムを含む。弾性部材762は複数設けられることが好ましい。弾性部材762は、ホルダ752の支持部754Aにおいて、第1の係合部756および電気コネクタ44を除く部分に設けられる。弾性部材762は、第1の弾性部材762A、第2の弾性部材762B、および、第3の弾性部材762Cを含む。第1の弾性部材762Aは、例えばホルダ752の支持部754Aにおいて、第1の係合部756よりも主面部66側に設けられる。第2の弾性部材762Bは、例えばホルダ752の支持部754Aにおいて、プラグPよりも一方の側面部64A側に設けられる。第3の弾性部材762Cは、例えばホルダ752の支持部754Aにおいて、プラグPよりも他方の側面部64A側に設けられる。バッテリユニット700がホルダ752に保持された状態において、弾性部材762がバッテリユニット700とホルダ752との間に挟み込まれる。取り付け構造20は、第1の弾性部材762A、第2の弾性部材762B、および、第3の弾性部材762Cのうちの少なくとも1つを省略して構成されてもよい。弾性部材762は、第1の係合部756に設けられてもよい。
バッテリホルダ750は、付勢部(図示略)をさらに含むことが好ましい。付勢部は、バッテリユニット700がホルダ752に保持されていない状態において、ホルダ752が第2の位置に配置されるようにホルダ752を付勢している。付勢部は、例えばホルダ752とバッテリ収容部62との間に設けられる。付勢部は、支持部760に設けられてもよい。付勢部は、ねじりばね、コイルばね、板ばねなどを含む。バッテリユニット700がホルダ752に保持され、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられることによって、ホルダ752が第2の位置から第1の位置に変位する。バッテリユニット700がバッテリ取付部740およびホルダ752から取り外されることによって、ホルダ752が付勢部により第1の位置から第2の位置に変位する。
ホルダ752は、バッテリユニット700を保持した状態において、第2の方向Yにおけるバッテリユニット700の移動を規制する規制部を含む構成としてもよい。一例では、規制部は、ホルダ752の支持部754Aにおいて、第2の方向YにおいてプラグPの一方側または両方側に設けられ、支持部754Aから突出するように設けられる。
図47〜図49を参照して、バッテリユニット700のバッテリ取付部740への取付手順について説明する。図47および図48は、第1の方向Xに沿う取り付け構造20の断面図である。
バッテリユニット700は、例えば次の手順を経てバッテリ取付部740に取り付けられる。図47に示されるように、第1の手順では、ユーザが、バッテリユニット700の第2の係合部730をバッテリ取付部740の第1の係合部756に嵌めて、かつ、第1の電気コネクタ44Aをホルダ752のプラグPに接続して、バッテリユニット700をバッテリ取付部740に対して旋回させる。具体的には、ユーザが、バッテリユニット700をホルダ752に保持させた状態において、ホルダ752が第1の位置から第2の位置に変位するように、ホルダ752の軸758を旋回支点としてバッテリユニット700を旋回させる。
第2の手順では、ユーザが、バッテリユニット700がバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容されるように、第4の係合部716の突起部718(図45参照)を第3の係合部778の溝部778A(図45参照)に挿入する。
図48に示されるように、第3の手順では、ユーザが、バッテリユニット700をバッテリ収容部62の収容空間62Aに収容させた状態で、ボルト82のねじ部82B(図45参照)を貫通孔70(図45参照)に挿入させ、固定部710のねじ部714に連結させる。ボルト82を締めることによって、固定部710の第4の係合部716(図45参照)とブラケット770の第3の係合部778が係合する。ボルト82と固定部710とが連結された状態では、バッテリ収容部62に対する第3の方向Zに沿う第2の係合部730の位置が第1の係合部756によって保持される。第4の手順では、ユーザが、カバー722をバッテリユニット700に取り付ける。以上の手順を経て、図49に示されるように、バッテリユニット700(図48参照)がバッテリ取付部740に取り付けられた状態となる。第4の手順は、第1の手順の前に行われてもよい。
バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態では、表示部46およびスイッチ48がバッテリ収容部62の第2の開口66Eから露出する。また、キャップ782が第2の電気コネクタ44B(図45参照)から取り外されて、充電器が第2の電気コネクタ44Bに接続されることにより、バッテリ収容部62内に収容されたバッテリセル38(図2参照)が充電される。
(第23の実施形態)
第23の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第22の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第22の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第23の実施形態の取り付け構造20の説明は、第22の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図50に示されるように、取り付け構造20は、キャップ782に代えて接続部材790を含む。接続部材790は、自転車10(図1参照)の電動コンポーネントと電気的に接続されている。接続部材790は、プラグPを含む。接続部材790は、ブラケット770に設けられる。接続部材790は、例えばバッテリ収容部62内と接触しないように、ブラケット770の挿入孔774Aに挿入されて固定される。第3の方向Zにおいて、ブラケット770の第2の部分774と、バッテリ収容部62の内壁との間に、隙間が形成されることが好ましい。ホルダ752が第1の位置から第2の位置に変位するようにバッテリユニット700を旋回させることにより、プラグPがバッテリユニット700の第2の電気コネクタ44Bに接続される。第2の電気コネクタ44Bは、放電用の端子を含む。プラグPと第2の電気コネクタ44Bとが接続されることによって、電動コンポーネントに電力を供給可能な状態になる。図50の二点鎖線は、バッテリユニット700がバッテリ取付部740に取り付けられた状態を示す。第23の実施形態の取り付け構造20は、第1の電気コネクタ44Aを省略して構成されてもよい。接続部材790は、旋回する軸758の中心から100mm以上離れた位置に配置されることが好ましい。バッテリ収容部62の挿入孔744は省略されてもよい。接続部材790は、挿入孔744からバッテリ収容部62の外側に突出するように構成されてもよい。バッテリユニット700の第1電気コネクタ44Aと、ホルダの752のプラグPとは省略されてもよい。
(第24の実施形態)
第24の実施形態の取り付け構造20は、以下に説明する点において第22の実施形態の取り付け構造20と相違し、その他の点において第22の実施形態の取り付け構造20と実質的に同じ構成を備える。第24の実施形態の取り付け構造20の説明は、第22の実施形態の取り付け構造20と共通する構成に同一の符号を付し、共通する構成の説明の一部または全部を省略する。
図51に示されるように、バッテリ取付部740は、一対の貫通孔742(図45参照)に代えてねじ孔748を含む。ねじ孔748は、複数設けられることが好ましい。ねじ孔748は、第2の方向Yに間隔をあけて設けられる。ねじ孔748は、バッテリ収容部62の内壁部に形成される。例えばバッテリ収容部62の内壁部に、ねじ孔748が形成されるブラケット取付部749が設けられる。ねじ孔748は、第3の方向Zに延びて、少なくともバッテリ収容部62の第1の開口64C側に開口する。ブラケット取付部749は、例えば主面部66から第1の開口64C側に突出するように設けられる。ブラケット取付部749は、フレームと一体成形されてもよく、別体に形成されて、接着、溶着、または、溶接によってフレームに固定されていてもよい。
ブラケット770は、ねじ孔772A、776A(図45参照)に代えて貫通孔774Bを含む。貫通孔774Bは、ねじ孔748に対応する位置に形成され、ねじ孔748に連通する。貫通孔774Bは、第2の部分774に設けられる。ボルト780がブラケット770の貫通孔774Bを介して各ねじ孔748に結合されることによって、ブラケット770がバッテリ収容部62の内壁部に固定される。ブラケット770の一方の端部770Aおよび他方の端部770Bは、バッテリ収容部62の内壁部に接触するように構成されてもよいが、ブラケット770の一方の端部770Aおよび他方の端部770Bの少なくとも一方は、バッテリ収容部62の内壁部に接触しないように構成されることが好ましい。例えばブラケット770の一方の端部770Aは、バッテリ収容部62の内壁部に接触し、他方の端部770Bは、バッテリ収容部62の内壁部に接触しないように構成される。バッテリ取付部740は、ボルト784および貫通孔746を省略して構成される。ブラケット770は、ねじ孔778Dを省略して構成される。
ブラケット770は、ボルト82が挿通する貫通孔806をさらに含む。貫通孔806は、ブラケット770の第1の部分772に設けられる。図51では、ブラケット770の第1の部分772は、バッテリ収容部62の内壁部に接触しているが、バッテリ収容部62の内壁部に接触しなくてもよい。貫通孔806は、ボルト784の頭部の一部を収容可能に構成される。ブラケット770の第1の部分772は、第2の方向Yにおいて、貫通孔70を介して挿入されてボルト784の頭部に接触する接触部を含む。ブラケット770の第3の部分776は、バッテリ収容部62の内壁部に接触しないように構成される。第3の係合部778は、バッテリ収容部62の内壁部に接触しないように設けられる。
(変形例)
上記各実施形態に関する説明は、本発明に関するバッテリユニット22、700およびその取り付け構造20が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明は、上記各実施形態以外に例えば以下に示される各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・取り付け構造20およびバッテリユニット22、700は、第1〜第24の実施形態において、相互に矛盾しない少なくとも2つの実施形態における取り付け構造20およびバッテリユニット22、700の各種の構成が組み合わせられた形態を取り得る。
第1例では、各実施形態および変形例において、バッテリ取付部60、740は、第1の係合部68、756に代えて、第2の実施形態に示される一対の第1の係合部168を含み、バッテリユニット22、700は、第2の係合部40、730に代えて、第2の実施形態に示されるアタッチメント100を含む構成としてもよい。第2例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22、700は、固定部50、250、710に代えて、連結部材80のボルト82を着脱不能に支持する固定部150を含む構成としてもよい。第3例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22、700は、固定部50、350、710に代えて、第4の実施形態に示されるアタッチメント200を含む構成としてもよい。第4例では、各実施形態および変形例において、第2の係合部40、140、240、730は、第5の実施形態に示される第2の係合部40のように、第3の方向Zにおいてハウジング24の第1の端部35Aの中央部に設けられてもよい。
第5例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22、700は、第2の係合部40、140、730に代えて、第6の実施形態に示される第2の係合部240を含み、バッテリ取付部60、740は、第1の係合部68、168、756に代えて、第6の実施形態に示される第1の係合部268を含む構成としてもよい。第6例では、各実施形態および変形例において、バッテリ取付部60は、複数の貫通孔70に加えて第7の実施形態に示される複数の貫通孔170をさらに含む構成としてもよい。第7例では、各実施形態および変形例において、第1の開口64Cが、自転車10が平地に置かれた状態で側方に開口するように構成されてもよい。第8例では、各実施形態および変形例において、バッテリ収容部62は、一対の側面部64Aの少なくとも一部が省略されて構成されてもよい。
第9例では、各実施形態および変形例において、表示部46、スイッチ48、および、第2の電気コネクタ44Bのうちの少なくとも1つがハウジング24の第3の側面部32Cに設けられてもよい。第10例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22の固定部50は、一対の第1の固定部52が省略して構成されてもよい。第11例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22は、第2の係合部40、140、240および固定部50に代えて、第12の実施形態に示される一対の固定部50を含む構成としてもよい。第12例では、各実施形態および変形例において、連結部材80を第13の実施形態に示される連結部材380に変更してもよい。
第13例では、各実施形態および変形例において、第2の固定部54を第14の実施形態に示される貫通孔24Cに変更し、連結部材80を第14の実施形態に示される連結部材380に変更してもよい。第14例では、各実施形態および変形例において、第2の固定部54を第15の実施形態に示される貫通孔24Cおよび第2の連結部材384に変更し、連結部材80を第15の実施形態に示される連結部材380に変更してもよい。第15例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22は、第2の係合部40、140、240および固定部50、350に代えて、第16の実施形態に示される複数の固定部350を含む構成としてもよい。第16例では、各実施形態および変形例において、取り付け構造20は、第17の実施形態に示されるロック機構500をさらに含む構成としてもよい。
第17例では、各実施形態および変形例において、一対の第2の固定部54の少なくとも一方を第18の実施形態に示される第2の固定部554に変更してもよい。第18例では、各実施形態および変形例において、一対の第2の固定部54を第19の実施形態に示される第2の固定部654に変更してもよい。第19例では、各実施形態および変形例において、第1の係合部68、756は、第21の実施形態に示される突起68Eを含み、第2の係合部40、730は、第21の実施形態に示される第2の溝40Cを含む構成としてもよい。
第20例では、各実施形態および変形例において、バッテリ取付部60は、第1の係合部68、168、268に代えて、第22の実施形態に示されるバッテリホルダ750を含む構成としてもよい。第21例では、各実施形態および変形例において、バッテリユニット22は、固定部50、250、350に代えて、第22の実施形態に示される固定部710およびブラケット770を含む構成としてもよい。第22例では、取り付け構造20およびバッテリユニット22は、第1例〜第21例のうちの相互に矛盾しない少なくとも2つの例が組み合わせられた構成としてもよい。
・第22の実施形態において、ブラケット770は、第1の部分772、第2の部分774、および、第3の部分776のうちの少なくとも1つを省略して構成されてもよい。バッテリ取付部740は、第1の部分772および第2の部分774の少なくとも一方が省略される場合、貫通孔742を省略して構成される。また、取り付け構造20は、ブラケット770を省略して構成されてもよい。
・第22の実施形態において、ホルダ752は、第1の方向Xにおいて、バッテリ取付部740に対してスライド可能にバッテリ収容部62の収容空間62Aに設けられてもよい。
・第22、第23の実施形態および変形例において、ブラケット770はボルトによってバッテリ収容部62に固定されるのではなく、接着、溶着または溶接によって、バッテリ収容部62に固定されてもよい。
・第22の実施形態において、ブラケット770から第1〜第3の部分772、774、776を省略してもよく、ブラケット770から第1の部分772および第2の部分774を省略してもよく、第1の部分772を省略してもよい。第1の部分772を省略した場合には、ボルト780および貫通孔742が省略される。第1〜第3の部分772、774、776を省略した場合には、ボルト780および貫通孔742が省略される。第22の実施形態において、ブラケット770からねじ孔778Dが省略されてもよい。この場合、ボルト784および貫通孔746が省略される。
・第22の実施形態において、ブラケット770から第1〜第3の部分772、774、776、ねじ孔778Dが省略し、第3の係合部778が接着、接着、溶着または溶接によって、バッテリ収容部62に固定されてもよい。
・第22、第24の実施形態および変形例において、第2の電気コネクタ44Bは、省略されてもよい。この場合、ブラケット770の挿入孔774Aと、バッテリ収容部62の挿入孔744とが省略される。第22、第24の実施形態および変形例において、第2の電気コネクタ44Bは、ハウジング24の第2の端面36Bに設けられてもよい。第22、第24の実施形態および変形例において、第1の電気コネクタ44Aおよびホルダ752のプラグPは、省略されてもよい。この場合、第2の電気コネクタ44Bは、放電用の端子を含む。
・第22、固定部710のねじ部714、および、第4の係合部716の少なくとも一方は、ハウジング24に一体形成されていてもよい。
・第22、第23の実施形態および変形例におけるブラケット770とバッテリ取付部740のうちブラケット770が取り付けられる部分の構造を、第24の実施形態のブラケット770とバッテリ取付部740のうちブラケット770が取り付けられる部分の構造に変更してもよい。
・第2の実施形態において、第1の係合部168と第2の係合部140との関係は、任意に変更可能である。図52に示される例では、第2の係合部140は、一対の第2の突起140Bを含む。第2の突起140Bは、アタッチメント100がハウジング24に取り付けられた状態において、第2の方向Yにおけるハウジング24の側面部32A、32Bから突出するようにアタッチメント100に設けられる。第2の係合部140の各第2の突起140Bは、例えば第1の係合部168が有する一対の溝168Dに嵌まる。一対の溝168Dは、バッテリ収容部62の一対の側面部64Aにおいて、互いに対向する部分に設けられる。
・バッテリ取付部60は、一対の支持孔72が省略された構成であってもよい。この場合、第1の係合部68の軸68Aは、ねじ部68Bおよびフランジ部68Cの少なくとも一方を省略して構成される。第1の係合部68の軸68Aの軸方向の両端部は、収容空間62Aにおいて、バッテリ取付部60の側面部64Aにそれぞれ溶接または接着等して固定してもよい。バッテリ取付部60の側面部64Aに、収容空間62Aに突出し、第1の係合部68の軸68Aの軸方向の端部を受ける受部を形成して、受部に第1の係合部68の軸68Aを支持させてもよい。
・第1の係合部68は、バッテリ収容部62の第1の方向Xの一端部から第1の方向Xの他方に延びるように形成されていてもよい。第1の係合部68は、バッテリ収容部62の主面部66から第3の方向Zの一方Z1に延びるように形成されていてもよい。
・第2の方向Yにおける第1の固定部52の位置は、任意に変更可能である。
・第3の方向Zにおける第2の固定部54、554、654の位置は、任意に変更可能である。一例では、第2の固定部54、554、654は、第3の方向Zにおいてハウジング24の中央部に設けられる。
・自転車10が平地に置かれた状態における第1の開口64Cの向きは、任意に変更可能である。一例では、第1の開口64Cは、自転車10が平地に置かれた状態で上方に開口してもよい。
・各実施形態の取り付け構造20では、バッテリ取付部60がダウンチューブ12Cに設けられ、第1の係合部68、168、268および第2の係合部40、140、240がヘッドチューブ12A側に配置されているが、第1の係合部68、168、268および第2の係合部40、140、240がシートチューブ12E側に配置されてもよい。
・バッテリ取付部60は、トップチューブ12Bまたはシートチューブ12Eに設けられ、トップチューブ12Bまたはシートチューブ12Eの一部を構成してもよい。
・バッテリ取付部60は、フレーム12に複数設けられてもよい。一例では、バッテリ取付部60は、ダウンチューブ12Cおよびトップチューブ12Bのそれぞれに設けられてもよい。