JP2014233277A - 飲料用組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)大麦若葉の乾燥粉末、エキス粉末またはエキスと、(B)生姜、ウコン、花椒、みかん果皮、高麗人参、オオバコ種子および白芥子からなる群より選ばれる少なくとも一種のエキス粉末またはエキスと(C)生姜の乾燥粉末と、を含有する飲料用組成物である。
【選択図】なし
Description
本発明の飲料用組成物は、(A)成分として、大麦若葉の乾燥粉末、エキス粉末またはエキスを含有する。本発明において、大麦若葉は特に制限されるものではなく、通常入手可能な大麦若葉を用いて、大麦若葉の乾燥粉末、エキス粉末およびエキスを製造することができる。本発明の飲料用組成物は、大麦若葉の乾燥粉末、エキス粉末およびエキスの中から1種を単独で、または、2種以上を組み合わせて用いることができる。中でも、食物繊維をそのまま摂取することができるため、大麦若葉の乾燥粉末が好ましい。
本発明の飲料用組成物は、(B)成分として、生姜、ウコン、花椒、みかん果皮、高麗人参、オオバコ種子および白芥子からなる群より選ばれる少なくとも一種の生薬のエキス粉末またはエキスを含有する。本発明において、これらの生薬は特に制限されるものではなく、通常入手可能な生薬を用いて、エキス粉末およびエキスを製造することができる。本発明の飲料用組成物は、これらの生薬エキス粉末およびエキスの中から1種を単独で、または、2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の飲料用組成物は、生姜、花椒および高麗人参のエキス粉末を含むことが好ましく、また、生姜、ウコン、花椒、みかん果皮、高麗人参、オオバコ種子および白芥子のエキス粉末を含むことがより好ましい。
本発明の飲料用組成物は、(C)生姜の乾燥粉末を含有する。(C)生姜の乾燥粉末を含有することにより、青汁であるにもかかわらず温熱効果がある飲料を得ることができる。また、乾燥粉末として含有することによって、味覚的、嗅覚的、視覚的に生薬が含まれていることが認識しやすくなり、摂取時の体感性が向上する。生姜は特に制限されるものではなく、通常入手可能な生姜を用いて、生姜の乾燥粉末を製造することができる。
本発明の飲料用組成物は、花椒およびみかん果皮の乾燥粉末を含有することが好ましい。また、花椒およびみかん果皮の乾燥粉末の粒度が、目開き寸法710μmを通過し、かつ、目開き寸法100μmを通過しない部分が50%以上であることが好ましく、75%以上であることがより好ましい。このような粒度の花椒およびみかん果皮の乾燥粉末を含有することにより、温熱効果がさらに高まるだけでなく、生薬エキス粉末またはエキスを含有しているにもかかわらず飲みやすい味の飲料を得ることができる。また、上記粒度の範囲を満たさない残りの花椒およびみかん果皮の乾燥粉末は、目開き寸法100μmを通過することが好ましい。本発明の飲料用組成物は、さらに、ウコンの乾燥粉末を含有することが好ましい。
本発明の飲料用組成物は、他の生薬乾燥粉末、エキス粉末またはエキスを含有してもよい。他の生薬としては、例えば、アマチャ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイヒ、ガイハク、ガイヨウ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キクカ、キジツ、キャッツクロー、ギョウジャニンニク、キリンケツ、キンギンカ、グァバ、クコシ、クズ、クマザサ、ゲットウ、コウイ、コウカ、コウキ、コウベイ、コショウ、ゴマ、コンブ、ザクロ、サフラン、サンシシ、サンソウニン、サンヤク、シテイ、シャジン、ジュウヤク、ショウズク、ショウバク、ステビア、センソウトウ、センボウ、シソ、ダイコンソウ、タイソウ、タンポポ、チャヨウ、チョウジ、チョロギ、チンピ、テンチャ、トウチャ、トチュウ、ニクジュヨウ、バクガ、ハス、パセリ、ハッカ、ハルウコン、バンウコン、バンショウ、ヒトツバ、ヒハツ、ビャクゴウ、ビャクズク、ビワヨウ、ビンロウジ、ブシュカン、ベニコウジ、ホコツシ、マカ、マコモ、マシニン、マツ、マンゴー、マンネンタケ、ミント、ムラサキセンブリ、メグスリノキ、メシマコブ、メリッサ、モンケイ、ヨクイニン、リュウガンニク、レイシ(ライチ)およびワレモコウ等が挙げられる。中でも、ウイキョウ、キジツ、ギョウジャニンニク、クコシ、クズ、クマザサ、コウイ、コウカ、コウベイ、サフラン、サンヤク、チンピ、バンショウ、ビンロウジ、マカからなる群より選ばれる少なくとも一種の乾燥粉末、エキス粉末またはエキスを含有することが好ましい。
本発明の飲料用組成物は、大麦若葉以外の従来公知の他の青汁成分を含有してもよい。他の青汁成分としては、ケール、ゴーヤ、明日葉、桑の葉、ヨモギ、ボタンボウフウ、甘藷若葉等が挙げられる。
本発明の飲料用組成物は、食品添加物として、還元麦芽糖等の矯味剤、難消化性デキストリン等の賦形剤を含有してもよい。矯味剤は、飲料用組成物の乾燥物の全重量あたり、10〜30重量%配合することが好ましい。賦形剤は、飲料用組成物の乾燥物の全重量あたり、10〜50重量%配合することが好ましい。本発明の飲料用組成物は、公知慣用の他の食品添加剤も含有することができる。他の食品添加剤としては、例えば、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、流動化剤、分散剤、湿潤剤、防腐剤、増粘剤、粘稠剤、pH調整剤、着色剤、矯臭剤、界面活性剤、溶解補助剤等が挙げられる。また、味付けのために、所望に応じて、抹茶、粉末茶等を配合してもよい。
<生薬エキス粉末の造粒>
高麗人参(3部)、オオバコ種子(3部)、ウコン(3部)、みかんの果皮(2部)を228部の水を張った抽出釜に投入し、加温して沸騰30分後に、さらに花椒(2部)、生姜(5部)、白芥子(1部)を投入、その後さらに30分間沸騰し、抽出液を得た。得られた抽出液をろ過して生薬残渣と分離し、得られた濾液を減圧濃縮した後、難消化性デキストリン(松谷化学工業1.6部)を加えて均一に撹拌、殺菌後スプレードライによって生薬エキス粉末(3.2部)を得た。切裁が必要な生薬に関しては、抽出刻みに加工して使用した。
生薬エキス由来の成分(配合割合)=花椒:生姜:白芥子:みかん果皮:高麗人参:オオバコ種子:ウコン(2:5:1:2:3:3:3)
*2:粒度は、150〜710μmが95%以上
*3:粒度は、106μmを通過したものが100%
*4:粒度は、150〜710μmが95%以上
*5:粒度は、106μmを通過したものが100%
1:非常に思わない。
2:思わない。
3:あまり思わない。
4:どちらとも言えない。
5:やや思う。
6:思う。
7:非常に思う。
評価1:身体が温まりそうに思うか。
評価2:飲み易そうに思うか。
評価3:美味しそうに思うか。
評価4:身体が温まる匂いだと思うか。
評価5:好きな匂いか。
評価6:身体が温まりそうな味か。
評価7:飲み易い味か。
評価8:好きな味か。
評価9:身体の温まりを感じたか。
<生薬エキス粉末Aの造粒>
高麗人参(3部)、オオバコ種子(3部)、ウコン(3部)、みかんの果皮(2部)を228部の水を張った抽出釜に投入し、加温して沸騰30分後に、さらに花椒(2部)、生姜(5部)、白芥子(1部)を投入、その後さらに30分間沸騰し、抽出液を得た。得られた抽出液をろ過して生薬残渣と分離し、得られた濾液を減圧濃縮した後、難消化性デキストリン(松谷化学工業1.6部)を加えて均一に撹拌、殺菌後スプレードライによって生薬エキス粉末A(4.4部)を得た。切裁が必要な生薬に関しては、抽出刻みに加工して使用した。
高麗人参(3部)、ウコン(3部)を228部の水を張った抽出釜に投入し、加温して沸騰30分後に、さらに花椒(2部)、生姜(5部)を投入、その後さらに30分間沸騰し、抽出液を得た。得られた抽出液をろ過して生薬残渣と分離し、得られた濾液を減圧濃縮した後、難消化性デキストリン(松谷化学工業1.3部)を加えて均一に撹拌、殺菌後スプレードライによって生薬エキス粉末B(3.5部)を得た。切裁が必要な生薬に関しては、抽出刻みに加工して使用した。
高麗人参(3部)、みかんの果皮(2部)を228部の水を張った抽出釜に投入し、加温して沸騰30分後に、さらに花椒(2部)、生姜(5部)を投入、その後さらに30分間沸騰し、抽出液を得た。得られた抽出液をろ過して生薬残渣と分離し、得られた濾液を減圧濃縮した後、難消化性デキストリン(松谷化学工業1.1部)を加えて均一に撹拌、殺菌後スプレードライによって生薬エキス粉末C(3.0部)を得た。切裁が必要な生薬に関しては、抽出刻みに加工して使用した。
高麗人参(3部)、オオバコ種子(3部)を228部の水を張った抽出釜に投入し、加温して沸騰30分後に、さらに花椒(2部)、生姜(5部)を投入、その後さらに30分間沸騰し、抽出液を得た。得られた抽出液をろ過して生薬残渣と分離し、得られた濾液を減圧濃縮した後、難消化性デキストリン(松谷化学工業1.0部)を加えて均一に撹拌、殺菌後スプレードライによって生薬エキス粉末D(2.8部)を得た。切裁が必要な生薬に関しては、抽出刻みに加工して使用した。
生薬エキス由来の成分(配合割合)=花椒:生姜:白芥子:みかん果皮:高麗人参:オオバコ種子:ウコン=2:5:1:2:3:3:3
*7:生薬エキス由来の成分:難消化性デキストリン=66.7:33.3
生薬エキス由来の成分(配合割合)=花椒:生姜:高麗人参:ウコン=2:5:3:3
*8:生薬エキス由来の成分:難消化性デキストリン=66.7:33.3
生薬エキス由来の成分(配合割合)=花椒:生姜:みかん果皮:高麗人参=2:5:2:3
*9:生薬エキス由来の成分:難消化性デキストリン=66.7:33.3
生薬エキス由来の成分(配合割合)=花椒:生姜:高麗人参:オオバコ種子=2:5:3:3
*10:粒度は、106〜710μmが95%以上
*11:粒度は、106μmを通過したもの100%
*12:粒度は、106〜710μmが95%以上
*13:粒度は、106μmを通過したもの100%
*14:粒度は、106〜710μmが95%以上
*15:粒度は、106〜710μmが95%以上
*16:粒度は、106μmを通過したもの100%
*17:粒度は、106μmを通過したもの100%
*18:粒度は、106〜710μmが95%以上
1:非常に思わない。
2:思わない。
3:あまり思わない。
4:どちらとも言えない。
5:やや思う。
6:思う。
7:非常に思う。
評価A:飲み易いか。
評価B:好きな香りか。
評価C:好きな味か。
評価D:身体の温まりを感じたか。
評価E:満足感があるか。
Claims (9)
- (A)大麦若葉の乾燥粉末、エキス粉末またはエキスと、
(B)生姜、ウコン、花椒、みかん果皮、高麗人参、オオバコ種子および白芥子からなる群より選ばれる少なくとも一種のエキス粉末またはエキスと、
(C)生姜の乾燥粉末と、
を含有することを特徴とする飲料用組成物。 - さらに、花椒およびみかん果皮の乾燥粉末を含有する請求項1記載の飲料用組成物。
- 前記花椒およびみかん果皮の乾燥粉末の粒度が、目開き寸法710μmを通過し、かつ、目開き寸法100μmを通過しない部分が50%以上である請求項2記載の飲料用組成物。
- さらに、ウコンの乾燥粉末を含有する請求項1〜3記載のいずれか一項記載の飲料用組成物。
- さらに、アマチャ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイヒ、ガイハク、ガイヨウ、ガジュツ、カンゾウ、キキョウ、キクカ、キジツ、キャッツクロー、ギョウジャニンニク、キリンケツ、キンギンカ、グァバ、クコシ、クズ、クマザサ、ゲットウ、コウイ、コウカ、コウキ、コウベイ、コショウ、ゴマ、コンブ、ザクロ、サフラン、サンシシ、サンソウニン、サンヤク、シテイ、シャジン、ジュウヤク、ショウズク、ショウバク、ステビア、センソウトウ、センボウ、シソ、ダイコンソウ、タイソウ、タンポポ、チャヨウ、チョウジ、チョロギ、チンピ、テンチャ、トウチャ、トチュウ、ニクジュヨウ、バクガ、ハス、パセリ、ハッカ、ハルウコン、バンウコン、バンショウ、ヒトツバ、ヒハツ、ビャクゴウ、ビャクズク、ビワヨウ、ビンロウジ、ブシュカン、ベニコウジ、ホコツシ、マカ、マコモ、マシニン、マツ、マンゴー、マンネンタケ、ミント、ムラサキセンブリ、メグスリノキ、メシマコブ、メリッサ、モンケイ、ヨクイニン、リュウガンニク、レイシ(ライチ)およびワレモコウからなる群より選ばれる少なくとも一種の乾燥粉末、エキス粉末またはエキスを含有する請求項1〜4のいずれか一項記載の飲料用組成物。
- さらに、ケール、ゴーヤ、明日葉、桑の葉、ヨモギ、ボタンボウフウ、甘藷若葉のからなる群より選ばれる少なくとも一種の乾燥粉末、エキス粉末またはエキスを含有する請求項1〜5のいずれか一項記載の飲料用組成物。
- 粉末状または液状である請求項1〜6のいずれか一項記載の飲料用組成物。
- 請求項1〜7のいずれか一項記載の飲料用組成物を溶解または分散させたことを特徴とする飲料。
- 請求項1〜7のいずれか一項記載の飲料用組成物の製造方法において、生姜、ウコン、花椒、みかん果皮、高麗人参、オオバコ種子および白芥子からなる群より選ばれる少なくとも一種の抽出液を噴霧乾燥又は凍結乾燥してエキス粉末を得る乾燥工程と、大麦若葉の乾燥粉末と、前記エキス粉末に、生姜、ウコン、花椒およびみかん果皮の乾燥粉末を添加した後、混合する混合工程と、を含むことを特徴とする飲料用組成物の製造方法。
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