JP2014226808A - 液体吐出装置、及び、拭き取り部材の洗浄方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、拭き取り部材の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】拭き取り部材によって液体吐出面から拭き取った異物を、拭き取り部材から確実に除去すること。【解決手段】プリンタは、インク拭き取り用の第1拭き取り部15aにインク吐出面2aを拭き取らせる第1拭き取り処理と、異物除去用の第2拭き取り部15bにインク吐出面2aを拭き取らせる第2拭き取り処理と、を実行可能である。また、プリンタは、第2拭き取り処理の実行前、又は、第2拭き取り処理の実行後の、少なくとも一方のタイミングで、パージポンプ6によって複数のノズル10からインクを排出させてインク吐出面2aにインクを付着させ、さらに、インク吐出面2aに付着しているインクに拭き取り部材15を接触させて、インク吐出面2aから第2拭き取り部15bへインクを流して第2拭き取り部15bを洗浄する。【選択図】図8

Description

本発明は、液体吐出装置、及び、拭き取り部材の洗浄方法に関する。
液体を吐出する液体吐出装置として、ノズルが形成された液体吐出面に付着した異物などを除去する機構を備えたものが知られている。その中でも、特許文献1には、インクジェットヘッドのインク吐出面(ノズル形成面)を払拭するものであって、インク吐出面に付着したインクの除去と、インク吐出面に固着した異物の除去の、両方の除去動作が可能なワイピング装置が開示されている。
特許文献1のワイピング装置は、インク吐出面に押し付けられる拭き取り部材を有する。拭き取り部材は、その一面側の、ゴム等の弾性板からなるワイピング用素材と、その他面側の、フェルト等のラビング用素材とが接合された複合材である。拭き取り部材は、インク吐出面に対して一方向に移動することによって、インク吐出面に付着したインクをワイピング用素材で払拭する。また、拭き取り部材は、インク吐出面に対して前記一方向とは反対方向に移動することによって、インク吐出面に固着した異物をラビング用素材で擦り取る。
特許第4277156号公報
前記特許文献1のワイピング装置において、液体吐出面から除去された異物が、拭き取り部材のラビング用素材に付着したままであると、次の拭き取りの際に、その異物が液体吐出面に接触し、液体吐出面を傷つける虞がある。また、折角除去した異物が再び液体吐出面に付着してしまうこともあり得る。
本発明の目的は、拭き取り部材によって液体吐出面から拭き取った異物を、拭き取り部材から確実に除去することである。
第1の発明の液体吐出装置は、複数のノズルが形成された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面を拭き取る拭き取り部材と、前記拭き取り部材が前記液体吐出ヘッドに対して前記液体吐出面に平行な所定方向に沿って移動するように、前記拭き取り部材と前記液体吐出ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動手段と、前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから液体を排出させる液体排出手段と、前記液体吐出ヘッド、前記移動手段、及び、前記液体排出手段を制御する制御手段と、を備え、
前記拭き取り部材は、前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るための第1拭き取り部と、前記液体吐出面に付着した異物を除去するための第2拭き取り部とを有し、
前記制御手段は、前記第1拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第1拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第1拭き取り処理と、前記第2拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第2拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第2拭き取り処理と、を実行可能であり、
さらに、前記制御手段は、前記第2拭き取り処理の実行前、又は、前記第2拭き取り処理の実行後の、少なくとも一方のタイミングで、前記液体排出手段を制御して、前記複数のノズルから液体を排出させて前記液体吐出面に液体を付着させる、液体付着処理と、前記移動手段を制御して、前記液体吐出面に付着している液体に前記拭き取り部材を接触させて、前記液体吐出面から前記第2拭き取り部へ液体を流して前記第2拭き取り部を洗浄する、洗浄処理と、を実行することを特徴とするものである。
本発明では、異物除去用の第2拭き取り部によって液体吐出面を拭き取る前、又は、拭き取った後に、第2拭き取り部を洗浄する。従って、第2拭き取り部から異物が取り除かれた状態で、次回の拭き取りを行うことができる。そのため、先に拭き取った異物によって液体吐出面が傷つくことがないし、異物が再び液体吐出面に付着することもない。また、液体排出手段によりノズルから排出させることによって液体を液体吐出面に付着させ、この液体に拭き取り部材を接触させることで、液体吐出面の液体を第2拭き取り部に流して第2拭き取り部を洗浄する。このように、ノズルから排出された液体を用いて拭き取り部材を洗浄するため、特別な洗浄液や洗浄装置が不要である。
尚、本発明において、「液体排出手段」は、液体吐出ヘッドの、複数のノズルから液体をそれぞれ吐出させるための機構や装置のことではなく、上記液体吐出用の機構等とは別に設けられて、液体吐出ヘッドの複数のノズルから液体を強制的に排出するための機構や装置等を指す。即ち、「液体排出手段が複数のノズルから液体を排出させる」という動作には、ノズルから液滴を吐出させることによって液体を排出する動作は含まれない。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記拭き取り部材の前記第1拭き取り部と前記第2拭き取り部の、前記液体吐出面と直交する方向における位置を変更する位置変更手段を有し、前記制御手段は、前記洗浄処理において、少なくとも前記第2拭き取り部が前記液体吐出面には接触しないように、前記位置変更手段を制御することを特徴とするものである。
洗浄処理において、第2拭き取り部を液体吐出面自体に接触させてしまうと、第2拭き取り部の、前記液体吐出面との接触部分及びその周辺に付着している異物を液体で流しにくくなる。本発明では、洗浄時に、少なくとも第2拭き取り部が液体吐出面に接触しないことから、第2拭き取り部に付着している異物を液体で流しやすくなる。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第2の発明において、前記位置変更手段は、前記拭き取り部材を、前記液体吐出面に平行で、且つ、前記所定方向と直交する回転軸を中心に回転させることを特徴とするものである。
本発明では、拭き取り部材を回転させることによって、液体吐出面に対する第1、第2拭き取り部の位置を変更することができる。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第3の発明において、前記制御手段は、前記洗浄処理の実行後に、前記位置変更手段を制御して、前記拭き取り部材を回転させて、前記拭き取り部材に付着した液体を払い落とす、払い落とし処理を実行することを特徴とするものである。
本発明では、拭き取り部材を回転させて液体を払い落とすことにより、洗浄処理では落としきれなかった異物を液体と一緒に払い落とすことができ、第2拭き取り部に付着している異物を確実に除去することができる。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第4の何れかの発明において、前記制御手段は、前記洗浄処理の実行前に、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御して、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルから前記拭き取り部材の前記第2拭き取り部に向けて液体を吐出させて、前記第2拭き取り部を液体で濡らす、濡らし処理を実行することを特徴とするものである。
拭き取り部材の洗浄前に、ノズルから吐出させた液体で第2拭き取り部を予め濡らしておくことで、洗浄時に、液体吐出面から流れてくる液体を、第2拭き取り部の全体に行き渡らせやすくなる。これにより、第2拭き取り部に付着した異物を、より確実に液体で流すことができる。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記制御手段は、前記ノズルに吐出不良が生じている、又は、吐出不良が生じうる状況であると判断したときに、前記液体排出手段を制御して、前記複数のノズルから液体を排出させるパージ処理を実行し、前記制御手段は、前記液体付着処理における前記液体吐出ヘッドからの単位時間当たりの液体排出量が、前記パージ処理における前記液体排出量よりも少なくなるように、前記液体排出手段を制御することを特徴とするものである。
ノズルの吐出不良の解消、あるいは、吐出不良の発生抑制のためのパージ処理では、各ノズルからの単位時間当たりの液体排出量(排出流量)を多くすることにより、液体流路内の異物、気泡、あるいは、増粘した液体等を排出しやすくなる。一方、液体付着処理において、パージ処理と同様に液体排出量を多くすると、各ノズルから排出される液体の流速が大きくなり、液体吐出面に液体が付着しにくくなる。そこで、本発明では、液体付着処理における液体排出量を、パージ処理における液体排出量と比べて少なくする。
第7の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記拭き取り部材の前記第2拭き取り部の表面粗さが、前記第1拭き取り部の表面粗さよりも大きいことを特徴とするものである。
表面粗さの小さい第1拭き取り部で拭き取ることで、液体吐出面に付着した液体の、拭き残しを少なくすることができる。一方、表面粗さの大きい第2拭き取り部で拭き取ることで、液体吐出面に強固に付着した異物を強い力で掻き取るようにして除去できる。
第8の発明の液体吐出装置は、複数のノズルが形成された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面を拭き取る拭き取り部材と、前記拭き取り部材が前記液体吐出ヘッドに対して前記液体吐出面に平行な所定方向に沿って移動するように、前記拭き取り部材と前記液体吐出ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動手段と、前記液体吐出ヘッド、及び、前記移動手段を制御する制御手段と、を備え、
前記拭き取り部材は、前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るための第1拭き取り部と、前記液体吐出面に付着した異物を除去するための第2拭き取り部とを有し、
前記制御手段は、前記第1拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第1拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第1拭き取り処理と、前記第2拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第2拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第2拭き取り処理と、を実行可能であり、
さらに、前記制御手段は、前記第2拭き取り処理の実行前、又は、前記第2拭き取り処理の実行後の、少なくとも一方のタイミングで、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御して、前記ノズルから前記拭き取り部材に液体を吐出させて前記第2拭き取り部を洗浄する、洗浄処理を実行することを特徴とするものである。
前記第1の発明と同様に、本発明においても、異物除去用の第2拭き取り部を洗浄することで、第2拭き取り部から異物が取り除かれた状態で、次回の拭き取りを行うことができる。また、液体吐出ヘッドのノズルから拭き取り部材に向けて吐出した液体によって第2拭き取り部を洗浄するため、特別な洗浄液や洗浄装置が不要である。さらに、本発明では、拭き取り部材に付着した液体によって異物を流すという作用の他、ノズルから吐出された液体のエネルギーによって、第2拭き取り部に付着した異物を吹き飛ばすようにして除去することも可能であり、洗浄効果が高い。
第9の発明の拭き取り部材の洗浄方法は、複数のノズルが形成された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るための第1拭き取り部と、前記液体吐出面に付着した異物を除去するための第2拭き取り部とを有する拭き取り部材と、前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから液体を排出させる液体排出手段と、を備えた液体吐出装置において、前記拭き取り部材を洗浄する方法であって、
前記拭き取り部材の前記第2拭き取り部によって前記液体吐出面を拭き取らせる前、又は、後の、少なくとも一方のタイミングで、前記液体排出手段により前記複数のノズルから液体を排出させて、前記液体吐出面に液体を付着させ、前記液体吐出面に付着している液体に前記拭き取り部材を接触させて、前記液体吐出面から前記第2拭き取り部へ液体を流して前記第2拭き取り部を洗浄することを特徴とするものである。
本発明では、異物除去用の第2拭き取り部を洗浄することで、第2拭き取り部から異物が取り除かれた状態で、次の拭き取りを行うことができる。また、液体排出手段によりノズルから排出させた液体を液体吐出面に付着させ、その液体に第2拭き取り部を接触させて液体を流すことで洗浄する。このように、ノズルから排出された液体を用いて拭き取り部材を洗浄するため、特別な洗浄液や洗浄装置が不要である。
本発明によれば、異物除去用の第2拭き取り部を洗浄することで、第2拭き取り部から異物が取り除かれた状態で、次回の拭き取りを行うことができる。そのため、先に拭き取った異物によって液体吐出面が傷つくことがないし、異物が再び液体吐出面に付着することもない。また、ノズルから排出された液体を用いて拭き取り部材を洗浄するため、特別な洗浄液や洗浄装置が不要である。
本実施形態に係るプリンタの概略平面図である。 図1のプリンタのII-II線矢視図である。 プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッドからのインク排出時におけるプリンタを示す図である。 拭き取り装置によるインク吐出面の拭き取りを説明する図である。 メンテナンス処理のフローチャートである。 インク付着処理を説明する図である。 洗浄処理を説明する図である。 変更形態の払い落とし処理を説明する図である。 別の変更形態の濡らし処理を説明する図である。 さらに別の変更形態の洗浄処理を説明する図である。 さらに別の変更形態の洗浄処理を説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、所定の搬送方向に搬送される記録用紙に対してインクを吐出して画像等を記録する、インクジェット式のプリンタに本発明を適用した一例である。図1は、本実施形態のプリンタの概略平面図である。図2は、図1のII-II線矢視図、図3は、プリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。尚、図1における上下方向をプリンタ1の前後方向、図1における左右方向をプリンタ1の左右方向、図1の紙面垂直方向をプリンタ1の上下方向(紙面手前側が上方)、とそれぞれ定義し、以下では、前後、左右、上下といった方向語を適宜用いて説明する。
(プリンタの概略構成)
図1〜図3に示すように、プリンタ1は、プラテン2と、インクジェットヘッド3と、2つの搬送ローラ4,5と、パージポンプ6と、インク受け部材7と、拭き取りユニット8と、制御装置9等を備えている。
プラテン2は、前後方向に並ぶ2枚の板状部材2a,2bを有する。2枚の板状部材2a,2bは、図示しない開閉機構によってそれぞれ駆動されることによって、水平姿勢と、この水平姿勢に対して両開きのように下向きに回動した回動姿勢を取りうるように構成されている。図1、図2に示すように、2枚の板状部材2a,2bがそれぞれ水平姿勢であるときに、これら2枚の板状部材2a,2bの上面に記録用紙100が載置される。尚、プラテン2の下方の空間には、拭き取りユニット8とインク受け部材7とが収容されている。
インクジェットヘッド3(本発明の液体吐出ヘッド)は、用紙幅方向に長尺なライン型のヘッドである。インクジェットヘッド3は図示しないインクタンクと接続されており、インクタンクからインクが供給される。インクジェットヘッド3の下面には、その長手方向(用紙幅方向)に沿って2列に配列された複数のノズル10が形成されている。以下、複数のノズル10が形成されたインクジェットヘッド3の下面を、インク吐出面3a(本発明の液体吐出面)と称する。尚、インクジェットヘッド3は、図示しないヘッド昇降機構により駆動されることにより、プラテン2に対して上下に昇降可能である。
2つの搬送ローラ4,5は、インクジェットヘッド3の長手方向と直交する方向(搬送方向)において、インクジェットヘッド3を挟むように配置されている。これら2つの搬送ローラ4,5は、搬送モータ12(図3参照)によって同期して回転駆動され、記録用紙100を搬送方向に搬送する。
インクジェットヘッド3は、2つの搬送ローラ4,5によって搬送方向に搬送される記録用紙100に対して、インク吐出面3aの複数のノズル10からそれぞれインクを吐出することにより、記録用紙100に所望の文字や画像等を印刷する。
図2に示すように、パージポンプ6(本発明の液体排出手段)は、インクジェットヘッド3とインクタンク(図示省略)との間に配置されている。このパージポンプ6により、インクタンクからのインクを加圧してインクジェットヘッド3に供給することにより、インクジェットヘッド3の複数のノズル10からインクを押し出すようにして強制的に排出させる。その際、インクジェットヘッド3内に混入した異物やエア、あるいは、乾燥によって増粘したインクなどがノズル10から排出され、ノズル10の吐出不良の解消、あるいは、吐出不良の発生防止が可能となる。尚、後で述べるように、パージポンプ6によって複数のノズル10からインクを吐出させる動作は、上述した吐出不良の解消等とは別の目的で行うこともあるのだが、以下では、ノズル10の吐出不良の解消等のために行うインク排出動作を、特に「パージ」と称する。
インク受け部材7は、前記のパージ、あるいは、乾燥防止等の目的で複数のノズルからインクを吐出させるフラッシング等によって、インクジェットヘッド3から排出された廃インクを受けるためのものである。インク受け部材7は、ガラス等で形成された板状の部材である。このインク受け部材7は、図示しないインク受け昇降機構により駆動されて、上下に昇降可能である。
図4は、インクジェットヘッドからのインク排出時のプリンタを示す図である。2枚の板状部材2a,2bが水平姿勢にある図2の状態では、インク受け部材7は、プラテン2よりも下方の空間において、拭き取りユニット8よりもさらに下方の位置で待機している。上述のパージやフラッシング等を行う際には、まず、プラテン2の2枚の板状部材2a,2bがそれぞれ両開き状に回動し、インク受け部材7が露出する。次に、インク受け部材7は、図示しないインク受け昇降機構により上方に駆動されて、図2の位置から、図4に示す、拭き取りユニット8よりも上方の位置まで移動する。また、このとき、図4に示すように、インクジェットヘッド3が、図示しないヘッド昇降機構により下方に駆動されて下降する。これにより、インクジェットヘッド3のインク吐出面3aの真下にインク受け部材7が位置する状態となる。この状態で、パージやフラッシングが行われ、インクジェットヘッド3の複数のノズル10から排出されたインクが、インク受け部材7によって回収されることになる。
図1、図2に示すように、拭き取りユニット8は、拭き取り装置13と、この拭き取り装置13をインク吐出面3aに平行な用紙幅方向に移動させる拭き取り駆動機構14と、を有する。図2に示すように、拭き取りユニット8は、プラテン2の下方に配置されている。尚、拭き取りユニット8は、インクジェットヘッド3やインク受け部材7と違って、プリンタの筐体1a(図1参照)に固定的に設けられており、上下方向には移動しない。
拭き取り装置5は、用紙幅方向に移動しながらインクジェットヘッド3のインク吐出面3aを拭き取って、インク吐出面3aに付着したインクの除去と、インク吐出面3aに付着した異物の除去とをそれぞれ行うものである。パージポンプ6による複数のノズル10からのインクの排出が行われると、ノズル10から排出されたインクの一部がインク吐出面3aに付着する。この付着したインクを行うために拭き取り装置5でインク吐出面3aを拭き取る。また、ノズル10の近くに異物が付着していると、ノズル10の吐出不良を引き起こす原因となる。インク吐出面3aに付着した異物としては、インク吐出面3aのノズル10に突き刺さった紙粉(紙の繊維)や、インク吐出面3aに固着した固化インクなどが挙げられる。拭き取り装置5によってインク吐出面3aを拭き取ることにより、上記のような異物をインク吐出面3aから除去する。
図5は、拭き取り装置によるインク吐出面の拭き取りを説明する図である。図4に示すように、上記のパージポンプ6によるインクの排出が行われた後に、拭き取り装置13によるインク吐出面3aの拭き取りを行う場合には、図示しないインク受け駆動機構により下方に駆動されて、図5に示すように、インク受け部材7が、拭き取りユニット8よりも下方の位置に戻る。
拭き取り装置13は、拭き取り部材15と、この拭き取り部材15を保持する保持部材16と、拭き取り部材15を回転させる回動モータ17とを有する。
拭き取り部材15は、ゴム等の弾力性を有する材料で形成された板状の部材である。拭き取り部材15は、その先端部に、インク吐出面3aに付着したインクを拭き取る第1拭き取り部15aと、インク吐出面3aに付着した紙粉等の異物を拭き取る第2拭き取り部15bとを有する。第1拭き取り部15aは、拭き取り部材15の先端部の左側部に設けられ、第2拭き取り部15bは、拭き取り部材15の先端部の右側部に設けられている。
第2拭き取り部15bの表面粗さは、第1拭き取り部15aの表面粗さよりも大きくなっている。表面粗さの小さい第1拭き取り部15aで拭き取ることで、インク吐出面3aに付着したインクの拭き残しを少なくすることができる。一方、表面粗さの大きい第2拭き取り部15bで拭き取ることで、インク吐出面3aに強固に付着した異物を強い力で掻き取るようにして除去できる。
第1拭き取り部15aと第2拭き取り部15bの表面粗さを異ならせるには、以下のような方法を採用できる。例えば、射出成型によって拭き取り部材15を成型する際に、金型の内面の、第1拭き取り部15a又は第2拭き取り部15bを成型する箇所の粗さを、局所的に異ならせておく。また、レーザー加工や研磨加工等の、公知の鏡面加工や粗面加工によって第1拭き取り部15a又は第2拭き取り部15bを形成してもよい。あるいは、拭き取り部材15の先端部に、これとは表面粗さの異なる材質からなるシート等を貼り付けて第1拭き取り部15a又は第2拭き取り部15bを形成してもよい。
図5に示すように、拭き取り部材15は、回動軸18を介して保持部材16に取り付けられている。回動軸18は、インク吐出面3aと平行で且つ拭き取り装置13の移動方向である用紙幅方向と直交する方向である、搬送方向(図5の紙面垂直方向)に延びている。保持部材16内には、回転軸18に連結された回動モータ17が収容されている。この回動モータ17によって、拭き取り部材15を、用紙幅方向と平行な鉛直面内で回動させることにより、鉛直方向に対して右側にθ1だけ傾斜した第1姿勢(実線の姿勢)と、鉛直方向に対して左側にθ2(>θ1)だけ傾斜した第2姿勢(二点鎖線の姿勢)との間で、拭き取り部材15の姿勢を切り換えることができる。これにより、第1拭き取り部15aと第2拭き取り部15bの、インク吐出面3aに対する上下位置(インク吐出面3aと直交する方向の位置)を変更することができる。即ち、拭き取り部材15が第1姿勢にあるときには、第2姿勢にあるときよりも、第1拭き取り部15aと第2拭き取り部15bが上方に位置する。尚、回動モータ17が、本発明の位置変更手段に相当する。
図1、図2、図5等に示すように、拭き取り駆動機構14は、拭き取り駆動モータ19(本発明の移動手段)と、拭き取り駆動モータ19にプーリ20,21を介して接続されたベルト22と、用紙幅方向に延びる2本のガイドレール23とを有する。ベルト22は保持部材16に連結されている。図1に示すように、2本のガイドレール23は、保持部材16の前後両側にそれぞれ配置されており、保持部材16の前端部と後端部がそれぞれ2本のガイドレール23に摺動自在に取り付けられている。拭き取り駆動モータ19によってベルト22が走行駆動されることにより、拭き取り装置13は、2本のガイドレール23にガイドされつつ用紙幅方向に移動する。また、拭き取り駆動モータ19の回転方向を切り換えることにより、拭き取り装置13を左方と右方の2方向に移動させることができる。拭き取り装置13が左方に移動したときには、第1拭き取り部15aによりインク吐出面3aが拭き取られる。拭き取り装置13が右方に移動したときには、第2拭き取り部15bによりインク吐出面3aが拭き取られる。
尚、拭き取り装置13を移動させる構成は、図2の構成には限られるものではない。例えば、保持部材16に、用紙幅方向に延びるネジ軸が螺合連結され、このネジ軸が拭き取り駆動モータ19によって回転駆動されることにより、拭き取り装置13が用紙幅方向に移動する構成であってもよい。
図1、図2に示すように、拭き取り装置13は、インク吐出面3aの拭き取りを行わないときには、インクジェットヘッド3に対して右側の位置において待機している。これに対し、インク吐出面3aの拭き取り時には、図5に示すように、プラテン2の板状部材2a,2bが開いた状態で、拭き取り駆動機構14によって駆動されて拭き取り装置13が用紙幅方向に移動する。これにより、拭き取り部材15の先端部がインク吐出面3aに接触した状態でインク吐出面3aに対して移動し、インク吐出面3aに付着したインクや異物の拭き取りを行う。拭き取り装置13によるインク吐出面3aの拭き取りについては、後で詳述する。
図3に示すように、制御装置9は、CPU(Central Processing Unit)30、ROM(Read Only Memory)31、RAM(Random Access Memory)32、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)33等を備える。制御装置9は、インクジェットヘッド3、搬送モータ12、パージポンプ6、拭き取り駆動モータ19、回動モータ17等と接続されている。また、制御装置9には、操作パネル34や、外部装置であるPC35等も接続されている。
制御装置9(本発明の制御手段)は、ROM31に格納されたプログラムに従い、CPU30及びASIC33により、様々な処理を実行させる。一例を挙げると、制御装置9は、PC35から送信された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド3や搬送モータ12を制御して、記録用紙100に画像等を印刷させる。また、パージポンプ6及び拭き取りユニット8を制御して、インクジェットヘッド3の吐出不良の解消又は発生防止のためメンテナンスを行う。具体的には、パージポンプ6を制御してインクジェットヘッド3のパージを行わせる。また、拭き取り駆動モータ19や回動モータ17を制御して、拭き取り装置13にインクジェットヘッド3のインク吐出面3aの拭き取りを行わせ、インク吐出面3aに付着したインクや異物を除去する。また、図示は省略するが、制御装置9は、プラテン2の板状部材2a,2b(図1参照)を回動させる開閉機構、インクジェットヘッド3を昇降させるヘッド昇降機構、インク受け部材7を昇降させるインク受け昇降機構のそれぞれについて、モータ等の作動部の動作も制御する。
尚、上記では、制御装置9が、CPU30及びASIC33によって各種の処理を行う例を挙げたが、本発明はこれに限るものではなく、制御装置9はいかなるハードウェア構成で実現してもよい。例えば、CPUのみ又はASICのみで処理を行ってもよい。また、2以上のCPUや、2以上のASICに機能を分担して実現してもよい。
次に、制御装置9によって実行される、インクジェットヘッド3のメンテナンス処理について説明する。図6は、メンテナンス処理のフローチャートである。尚、図6において、Si(i=10,11,12・・・)は各ステップのステップ番号を示す。
このメンテナンス処理は、プリンタ1の電源が投入されている間、常に実行されており、メンテナンス指令の入力待ちの状態で待機している(S10)。記録用紙100に印刷された画像がかすれた場合などに、ユーザが操作パネル34を操作することにより、吐出不良を解消するためのメンテナンス指令が制御装置9に入力されると(S10:Yes)、制御装置9は、ノズル10に吐出不良が生じている状況であると判断して、まず、パージ処理を実行する(S11)。
尚、図6では、ユーザによるメンテナンス指令が入力されたときに実行するパージ処理を例示しているが、これ以外のタイミングで実行されるパージ処理であってもよい。例えば、一定期間経過毎に自動的に行われる定期パージであってもよい。即ち、前回のパージ処理を実行してから所定期間が経過した場合に、制御装置9は、ノズル10に吐出不良が生じうる状況であると判断して、パージ処理を実行する。
(パージ処理)
パージ処理の前に、制御装置9は、図示しないプラテン2の開閉機構、ヘッド昇降機構、及び、インク受け昇降機構を動作させて、図4に示すように、インクジェットヘッド3のインク吐出面3aの直下にインク受け部材7が位置した状態にする。この状態から、制御装置9は、パージポンプ6を制御して、図示しないインクタンクからのインクを加圧してインクジェットヘッド3に供給する。これにより、インクジェットヘッド3の複数のノズル10からインクを強制的に排出させる。このとき、インクジェットヘッド3内のインク流路に、吐出不良の原因となるエア(気泡)、あるいは、増粘したインクなどが存在している場合には、そのエア等がインクとともにノズル10から排出される。
(第1拭き取り処理:インク拭き取り)
上記のパージによって、複数のノズル10から排出されたインクの一部は、インク吐出面3aに付着する。そこで、制御装置9は、拭き取りユニット8を制御して、拭き取り部材15の第1拭き取り部15aにインク吐出面3aに付着したインクを拭き取らせる、第1拭き取り処理を実行する(S12)。
第1拭き取り処理に先だって、制御装置9は、図示しないインク受け昇降機構を動作させて、図5に示すように、インク受け部材7を、拭き取りユニット8よりも下方の位置まで下降させる。拭き取り装置13は、インクジェットヘッド3よりも右側において待機している。このとき、拭き取り部材15は、図5において実線で示される第1姿勢にあり、拭き取り部材15の先端部は、インクジェットヘッド3のインク吐出面3aを含む水平面よりも上方に位置している。この状態から、制御装置9は、拭き取り駆動モータ19を制御して、拭き取り装置13を左方に移動させる。すると、拭き取り部材15は、その先端部がインク吐出面3aに押し付けられて屈曲し、前記先端部の左側部に位置する第1拭き取り部15aがインク吐出面3aに接触する。この状態で、拭き取り部材15が左方へ移動することにより、第1拭き取り部15aがインク吐出面3aに付着したインクを拭き取る。
ところで、ノズル10の吐出不良の原因が、インクジェットヘッド3内のインク流路におけるエアの混入や乾燥によるインクの増粘であれば、パージによって、ノズル10から排出されるインクとともに、エアや増粘インクが排出されることによって吐出不良は解消されうる。しかし、ノズル10に紙粉等の異物が突き刺さっている場合も吐出不良が生じ得る。紙粉は長い紙の繊維であって、ノズル10の奥深くまで入り込んでいる場合もあり、このような場合には、上記のパージでは紙粉等の異物が排出されにくく、何度パージを行っても吐出不良が解消されないこともある。
そこで、S11のパージ処理後、所定時間が経過する前に、再びメンテナンス指令が入力された場合には(S13:Yes)、制御装置9は、第2拭き取り処理を実行し、拭き取り部材15の、異物除去用の第2拭き取り部15bにインク吐出面3aを拭き取らせる(S16)。
但し、これよりも前の拭き取り動作の際に拭き取った異物等が第2拭き取り部15bに付着した状態のまま、この第2拭き取り部15bでインク吐出面3aを拭き取ってしまうと、異物が擦れることによってインク吐出面3aが傷つく虞がある。また、異物が再びインク吐出面3aに付着してしまうこともあり得る。そこで、第2拭き取り部15bに付着している異物を除去するために、制御装置9は、第2拭き取り処理(S16)を行う前に、以下に説明する、インク付着処理(S14)と洗浄処理(S15)を行う。
(インク付着処理)
図7は、インク付着処理を説明する図である。制御装置9は、前記のパージ処理と同様に、パージポンプ6を制御して、インクタンクからのインクを加圧してインクジェットヘッド3に供給し、複数のノズル10からインクを強制的に排出させる。このとき、図7に示すように、排出されたインクの一部がインク吐出面3aに濡れ広がって付着する。
尚、前述した、ノズル10の吐出不良の解消、あるいは、吐出不良の発生抑制のためのパージ処理では、インク流路内の気泡等の排出効果を高めるため、各ノズル10からの単位時間当たりのインク排出量(インクの排出流量)は多くすることが好ましい。しかし、このインク付着処理において、パージ処理と同様に各ノズル10のインク排出量を多くすると、ノズル10から排出されるインクの排出流速が大きくなり、ノズル10から排出されたインクの多くがインク吐出面3aに付着せずに落下する。そこで、インク吐出面3aに多くのインクを付着させる観点から、インク付着処理における、インクジェットヘッド3からの単位時間当たりのインク排出量は、パージ処理におけるインク排出量よりも少なくすることが好ましい。具体的には、インクを加圧するパージポンプ6の回転数を低くすればよい。
(洗浄処理)
図8は、洗浄処理を説明する図である。まず、制御装置9は、回動モータ17を制御して、インクジェットヘッド3の右側において待機している拭き取り部材15の姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変更させる。これにより、拭き取り部材15の先端部の第1拭き取り部15aと第2拭き取り部15bが、インク吐出面3aを含む水平面よりも下に位置することになる。また、この第2姿勢では、第2拭き取り部15bが上方、即ち、インク吐出面3a側を向くようになる。
次に、制御装置9は、拭き取り駆動モータ19を制御して、拭き取り装置13を左方に移動させる。このとき、図8に示すように、インク吐出面3aに付着したインクが、拭き取り部材15の先端部、特に、第2拭き取り部15bに接触する。第2拭き取り部15bはインク吐出面3a側を向いているため、インク吐出面3aに付着したインクが第2拭き取り部15bに確実に接触する。このインクが、特に、第2拭き取り部15bの表面を流れることにより、第2拭き取り部15bに異物が付着していたとしても、その異物はインクとともに下に流されることになる。尚、拭き取り部材15の姿勢が第2姿勢であるため、拭き取り部材15の先端部の第2拭き取り部15bは、インク吐出面3aには接触しない。
(第2拭き取り処理:異物除去)
洗浄処理によって拭き取り部材15を洗浄したら、次に、第2拭き取り処理を実行する(S16)。図5において、インクジェットヘッド3の左側に拭き取り装置13が位置している状態で、制御装置9は回動モータ17を制御して、拭き取り部材15の姿勢を第2姿勢から第1姿勢に戻す。そして、制御装置9は、拭き取り駆動モータ19を制御して、拭き取り装置13を右方に移動させる。このとき、図5に示すように、拭き取り部材15は、その先端部がインク吐出面3aに押し付けられて屈曲し、前記先端部の右側部に位置する第2拭き取り部15bがインク吐出面3aに接触する。この状態で、拭き取り部材15が右方へ移動することにより、第2拭き取り部15bがインク吐出面3aに付着した異物を拭き取って除去する。第2拭き取り部15bの表面粗さは、第1拭き取り部15aと比べて大きいことから、インク吐出面3aに付着した紙粉等の異物が第2拭き取り部15bによって掻き取られ、確実に除去される。尚、この第2拭き取り処理において、前記のインク付着処理によってインク吐出面3aに付着したインクは、異物と一緒に第2拭き取り部15bによって拭き取られる。
図6に示すように、第2拭き取り処理が終了したら、ノズル10のメニスカスを形成するために、再度パージ処理を行う(S17)。さらに、第1拭き取り処理を行って、S17のパージによってインク吐出面3aに付着したインクを拭き取る(S18)。
以上説明したように、本実施形態では、異物除去用の第2拭き取り部15bによってインク吐出面3aを拭き取る前に、第2拭き取り部15bを洗浄する。従って、第2拭き取り部15bから異物が取り除かれた状態で、次回の拭き取りを行うことができる。そのため、第2拭き取り部15bに付着したままの異物によってインク吐出面3aが傷つくことがないし、異物が再びインク吐出面3aに付着することもない。また、パージポンプ6により複数のノズル10からインクを排出させてインク吐出面3aにインクを付着させ、このインクに拭き取り部材15を接触させる。これにより、インク吐出面3aに付着したインクを第2拭き取り部15bに流して第2拭き取り部15bを洗浄する。このように、ノズル10から排出されたインクを用いて拭き取り部材15を洗浄するため、特別な洗浄液や洗浄装置が不要である。
図8の洗浄処理において、第2拭き取り部15bをインク吐出面3aに接触させてしまうと、第2拭き取り部15bの、前記インク吐出面3aとの接触部分及びその周辺に付着している異物をインクで流しにくくなる。この点、図8では、拭き取り部材15を第2姿勢にして洗浄処理を行う際には、第2拭き取り部15bがインク吐出面3aに接触しないことから、第2拭き取り部15bに付着している異物をインクで流しやすくなる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、図6に示すように、先にインク付着処理及び洗浄処理を行って、拭き取り部材15を洗浄してから、第2拭き取り処理を実行している。これに対して、第2拭き取り処理の実行後に、インク付着処理及び洗浄処理を行って、インク吐出面3aから異物を拭き取った後に、第2拭き取り部15bを洗浄するようにしてもよい。尚、この場合、第2拭き取り部15bによって異物が拭き取られた後、その異物が付着した状態で第2拭き取り部15bが放置されると、異物がこびりついて除去しにくくなることも考えられるため、第2拭き取り処理のすぐ後に、インク付着処理及び洗浄処理を行うことが好ましい。また、第2拭き取り処理の前と後の両方のタイミングで、それぞれ洗浄処理を行ってもよい。
また、インク付着処理及び洗浄処理と、第2拭き取り処理との間に、別の処理が行われてもよい。例えば、洗浄処理を終えた後に、第1拭き取り部15aでインクを拭き取る第1拭き取り処理を行ってから、第2拭き取り処理を行ってもよい。
2]前記実施形態では、拭き取り部材15を回動させることによって、第1拭き取り部15a、第2拭き取り部15bの位置を変更可能となっている。この構成を利用して、制御装置9が、洗浄処理の実行後に、図9に示すように、回動モータ17を制御して拭き取り部材15を回動させて、拭き取り部材15に付着したインクを払い落とす、払い落とし処理を実行してもよい。これにより、洗浄処理では落としきれなかった異物をインクと一緒に払い落とすことができ、第2拭き取り部15bに付着している異物を確実に除去することができる。尚、拭き取り部材15の回動速度が大きいほど、拭き取り部材15に付着している異物を払い落としやすくなる。そこで、払い落とし処理における拭き取り部材15の回動速度を、拭き取り部15a,15bの位置を変更させるための回動時と比べて、大きくしてもよい。また、拭き取り部材15を、何回も繰り返して回動させてもよい。
3]前記実施形態における図8の洗浄処理において、表面が乾いた拭き取り部材15をインクに接触させたときに、拭き取り部材15の表面においてインクが特定の経路に沿ってのみ流れる場合が考えられる。このとき、拭き取り部材15の表面全体に濡れ広がらず、第2拭き取り部15bに付着している異物がインクによって流されなくなる虞がある。
そこで、洗浄処理の前に、制御装置9が、ノズル10から拭き取り部材15に対してインクを吐出させて、第2拭き取り部15bを事前にインクで濡らす、濡らし処理を実行してもよい。図10に示すように、制御装置9は、拭き取り駆動モータ19を制御して、あるノズル10の真下に拭き取り部材15を移動させる。次に、インクジェットヘッド3を制御して、拭き取り部材15の真上のノズル10から拭き取り部材15の第2拭き取り部15bに向けてインクを吐出させる。ノズル10から吐出されたインクが第2拭き取り部15bに衝突して飛散し、また、インクがスプレーのように第2拭き取り部15bに吹き付けられるため、第2拭き取り部15bの全体を濡らしておくことができる。このように、拭き取り部材15の洗浄前に、拭き取り部材15の第2拭き取り部15bを予めインクで濡らしておくことで、洗浄処理実行時に、インク吐出面3aから流れてくるインクを、第2拭き取り部15bの全体に行き渡らせやすくなる。尚、図10では、拭き取り部材15を特定のノズル10の真下の位置に停止させているが、拭き取り部材15を用紙幅方向に移動させつつ、複数のノズル10のそれぞれについて、拭き取り部材15が真下に到達したタイミングで順番にインクを吐出させてもよい。
尚、図10では、インク付着処理の前に、濡らし処理を実行する例が示されているが、図7のインク付着処理を先に実行してから、濡らし処理を行ってもよい。尚、インク付着処理において、図7のようにインク吐出面3aのほぼ全面にインクが付着してしまうと、その後の濡らし処理において、ノズル10から正常にインクを吐出させるのが難しくなる。その場合は、パージポンプ6を制御してインク排出量(排出流量)を増やし、インク吐出面3aに付着するインク量を少なくなるようにすればよい。
4]前記実施形態では、回動モータ17により拭き取り部材15を回動させて、第1拭き取り部15aと第2拭き取り部15bの、上下方向における位置を変更していたが、モータやシリンダ等のアクチュエータによって拭き取り部材15を上下に昇降させる構成であってもよい。
さらには、第1拭き取り処理及び第2拭き取り処理と、洗浄処理とで、第1拭き取り部15a及び第2拭き取り部15bの上下方向位置を変更しない構成であってもよい。この場合、洗浄時に第2拭き取り部15bがインク吐出面3aに接触することが考えられるが、第2拭き取り部15bがインク吐出面3aに接触していても、この第2拭き取り部15bに付着した異物をインクで洗い流すことは可能である。また、図11に示すように、洗浄時に拭き取り装置13を左方へ移動させて、第1拭き取り部15aをインク吐出面3aに接触させるようにすれば、第2拭き取り部15bをインク吐出面3aに接触させずに済む。
5]前記実施形態では、インク付着処理において、インクジェットヘッド3の上流側からパージポンプ6によりインクを加圧して、複数のノズル10から押し出すようにしてそれぞれインクを排出させていた(いわゆる、押しパージ方式)。これに対して、インクジェットヘッド3に複数のノズル10を覆うようにキャップ部材を装着し、キャップ部材に接続された吸引ポンプによってキャップ部材内を減圧することによって、複数のノズル10からインクを吸引排出する、いわゆる、吸引パージ方式を採用してもよい。
6]前記実施形態では、ノズル10からインクを強制的に排出させてインク吐出面3aに付着させ、このインクに拭き取り部材15を接触させることによって、拭き取り部材15を洗浄していたが、ノズル10から拭き取り部材15に向けて直接インクを吐出して、拭き取り部材15を洗浄してもよい。このときの洗浄処理は、図10で述べた濡らし処理とほぼ同様の処理となる。即ち、図12に示すように、制御装置9は、まず、拭き取り駆動モータ19を制御して、あるノズル10の真下に拭き取り部材15を移動させる。次に、インクジェットヘッド3を制御して、拭き取り部材15の真上のノズル10から拭き取り部材15の第2拭き取り部15bに向けてインクを吐出させる。尚、前記の濡らし処理と同様に、この図12においても、拭き取り部材15を用紙幅方向に移動させつつ、複数のノズル10のそれぞれについて、拭き取り部材15が真下に到達したタイミングで順番にインクを吐出させてもよい。
この形態では、インクジェットヘッド3のノズル10から拭き取り部材15に向けて吐出したインクによって第2拭き取り部15bを洗浄するため、前記実施形態と同様に、特別な洗浄液や洗浄装置が不要である。さらに、拭き取り部材15に付着したインクによって異物を流すという作用の他、ノズル10から吐出されたインクのエネルギーによって、第2拭き取り部15bに付着した異物を吹き飛ばすことも可能であり、洗浄効果が高い。
尚、図12の洗浄処理は、第2拭き取り部15bに付着した異物を除去することが目的であり、ノズル10から吐出されるインクの吐出エネルギーが大きいほど、異物の除去効果は高い。従って、ノズル10から吐出される液滴サイズや液滴の吐出速度を変えることができる場合には、最も大きい液滴サイズや最も速い液滴速度に設定して洗浄処理を実行することが好ましい。また、図12では、ノズル10から吐出したインクによって第2拭き取り部15bを洗浄することから、前記実施形態におけるインク付着処理(図7)が不要である。従って、図12の形態は、パージポンプ6等の、複数のノズル10から強制的にインクを排出する構成を備えていないプリンタに対しても適用できる。
7]前記実施形態では、インクジェットヘッド3に対して拭き取り装置13が移動して、インク吐出面3aを拭き取る構成を例示したが、拭き取り装置13に対してインクジェットヘッド3が移動する構成であってもよい。また、インクジェットヘッド3と拭き取り装置13の双方が移動する構成であってもよい。
例えば、インクジェットヘッドが、用紙幅方向に移動するキャリッジに搭載されて、用紙幅方向に移動しながらインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドである場合には、プリンタ1に固定的に設けられた拭き取り装置13に対してインクジェットヘッドを移動させて、拭き取り装置13にインク吐出面の拭き取りを行わせることが可能である。
8]異物の種類によっては、プリンタ1の使用期間が長いほど生じやすいものもある。例えば、紙粉は、搬送されてくる記録用紙100から飛散するものであるが、搬送ローラ4,5の表面が経年劣化で荒れてくるなどの理由から、プリンタ1を長く使用するにつれて紙粉の発生量が増える場合が考えられる。また、表面粗さの大きい第2拭き取り部15bでインク吐出面3aを拭き取る第2拭き取り処理を、あまり頻繁に行うとインク吐出面3aが荒れる虞もある。インク吐出面3aが荒れると、インク吐出面3aの撥インク性が低下してインクが濡れやすくなり、第1拭き取り処理によってインク吐出面3aに付着したインクを除去するのが困難となる。従って、紙粉等の異物が付着しにくい、プリンタ1の使用初期の段階では、不必要に第2拭き取り処理を行わないことが好ましい。
そこで、制御装置9が、プリンタ1をどのくらい使用したかによって、第2拭き取り処理を行うか否かを決定してもよい。例えば、制御装置9が、記録用紙100の総印刷枚数をカウントしておき、この総印刷枚数が所定枚数を超えた場合に、第2拭き取り処理を実行するようにしてもよい。
以上説明した前記実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
3a インク吐出面
6 パージポンプ
9 制御装置
10 ノズル
15 拭き取り部材
15a 第1拭き取り部
15b 第2拭き取り部
17 回動モータ
18 回転軸
19 拭き取り駆動モータ

Claims (9)

  1. 複数のノズルが形成された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面を拭き取る拭き取り部材と、
    前記拭き取り部材が前記液体吐出ヘッドに対して前記液体吐出面に平行な所定方向に沿って移動するように、前記拭き取り部材と前記液体吐出ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動手段と、
    前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから液体を排出させる液体排出手段と、
    前記液体吐出ヘッド、前記移動手段、及び、前記液体排出手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記拭き取り部材は、前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るための第1拭き取り部と、前記液体吐出面に付着した異物を除去するための第2拭き取り部とを有し、
    前記制御手段は、
    前記第1拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第1拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第1拭き取り処理と、
    前記第2拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第2拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第2拭き取り処理と、を実行可能であり、
    さらに、前記制御手段は、前記第2拭き取り処理の実行前、又は、前記第2拭き取り処理の実行後の、少なくとも一方のタイミングで、
    前記液体排出手段を制御して、前記複数のノズルから液体を排出させて前記液体吐出面に液体を付着させる、液体付着処理と、
    前記移動手段を制御して、前記液体吐出面に付着している液体に前記拭き取り部材を接触させて、前記液体吐出面から前記第2拭き取り部へ液体を流して前記第2拭き取り部を洗浄する、洗浄処理と、を実行することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記拭き取り部材の前記第1拭き取り部と前記第2拭き取り部の、前記液体吐出面と直交する方向における位置を変更する位置変更手段を有し、
    前記制御手段は、前記洗浄処理において、少なくとも前記第2拭き取り部が前記液体吐出面には接触しないように、前記位置変更手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記位置変更手段は、
    前記拭き取り部材を、前記液体吐出面に平行で、且つ、前記所定方向と直交する回転軸を中心に回転させることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記洗浄処理の実行後に、前記位置変更手段を制御して、前記拭き取り部材を回転させて、前記拭き取り部材に付着した液体を払い落とす、払い落とし処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記洗浄処理の実行前に、前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御して、前記液体吐出ヘッドの前記ノズルから前記拭き取り部材の前記第2拭き取り部に向けて液体を吐出させて、前記第2拭き取り部を液体で濡らす、濡らし処理を実行することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の液体吐出装置。
  6. 前記制御手段は、前記ノズルに吐出不良が生じている、又は、吐出不良が生じうる状況であると判断したときに、前記液体排出手段を制御して、前記複数のノズルから液体を排出させるパージ処理を実行し、
    前記制御手段は、前記液体付着処理における前記液体吐出ヘッドからの単位時間当たりの液体排出量が、前記パージ処理における前記液体排出量よりも少なくなるように、前記液体排出手段を制御することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記拭き取り部材の前記第2拭き取り部の表面粗さが、前記第1拭き取り部の表面粗さよりも大きいことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 複数のノズルが形成された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面を拭き取る拭き取り部材と、
    前記拭き取り部材が前記液体吐出ヘッドに対して前記液体吐出面に平行な所定方向に沿って移動するように、前記拭き取り部材と前記液体吐出ヘッドの少なくとも一方を移動させる移動手段と、
    前記液体吐出ヘッド、及び、前記移動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記拭き取り部材は、前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るための第1拭き取り部と、前記液体吐出面に付着した異物を除去するための第2拭き取り部とを有し、
    前記制御手段は、
    前記第1拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第1拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第1拭き取り処理と、
    前記第2拭き取り部が前記液体吐出面に接触した状態で前記移動手段を制御して、前記第2拭き取り部に前記液体吐出面を拭き取らせる、第2拭き取り処理と、を実行可能であり、
    さらに、前記制御手段は、前記第2拭き取り処理の実行前、又は、前記第2拭き取り処理の実行後の、少なくとも一方のタイミングで、
    前記液体吐出ヘッド及び前記移動手段を制御して、前記ノズルから前記拭き取り部材に液体を吐出させて前記第2拭き取り部を洗浄する、洗浄処理を実行することを特徴とする液体吐出装置。
  9. 複数のノズルが形成された液体吐出面を有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るための第1拭き取り部と、前記液体吐出面に付着した異物を除去するための第2拭き取り部とを有する拭き取り部材と、
    前記液体吐出ヘッドの前記複数のノズルから液体を排出させる液体排出手段と、を備えた液体吐出装置において、前記拭き取り部材を洗浄する方法であって、
    前記拭き取り部材の前記第2拭き取り部によって前記液体吐出面を拭き取らせる前、又は、後の、少なくとも一方のタイミングで、
    前記液体排出手段により前記複数のノズルから液体を排出させて、前記液体吐出面に液体を付着させ、
    前記液体吐出面に付着している液体に前記拭き取り部材を接触させて、前記液体吐出面から前記第2拭き取り部へ液体を流して前記第2拭き取り部を洗浄することを特徴とする拭き取り部材の洗浄方法。
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