JP2006326881A - インクジェット記録装置およびそのワイピング方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびそのワイピング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006326881A
JP2006326881A JP2005150167A JP2005150167A JP2006326881A JP 2006326881 A JP2006326881 A JP 2006326881A JP 2005150167 A JP2005150167 A JP 2005150167A JP 2005150167 A JP2005150167 A JP 2005150167A JP 2006326881 A JP2006326881 A JP 2006326881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
nozzle
wiping
back pressure
nozzle surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005150167A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsumichi Imazeki
敦道 今関
Kishiharu Itatsu
岸春 板津
Hiroshi Ikeda
宏 池田
Kohei Murakami
浩平 村上
Masashi Hiratsuka
昌史 平塚
Atsushi Murakami
敦 村上
Katsushi Amarime
勝志 餘目
Takaaki Sekiyama
隆明 関山
Toshiki Ishiyama
敏規 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005150167A priority Critical patent/JP2006326881A/ja
Publication of JP2006326881A publication Critical patent/JP2006326881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 ドライワイピングを防止できるインクジェット記録装置およびそのワイピング方法の提供。
【解決手段】インクを吐出して印字する複数のノズルが開口するノズル面を有する記録ヘッドと、前記インクに駆動波形を印加して前記ノズルから溢れさせる駆動波印加手段と、前記駆動波印加手段によって印加された駆動波によって前記ノズルからノズル面に溢れ出たインクをワイピングするワイピング手段と、前記ワイピング手段で前記記録ヘッドのノズル面をワイピングする際に、前記インクに正の背圧を付与する背圧制御手段とを備えるインクジェット記録装置、およびそのワイピング方法
【選択図】 図4

Description

本発明は、インクジェット記録装置およびそのワイピング方法にかかり、特に、記録ヘッドのノズル面を確実にウェットワイピングできるインクジェット記録装置のワイピング方法および前記ワイピング方法を好適に実行できるインクジェット記録装置に関する。
インクジェットプリンタにおいては、長時間印字を行うと、ノズル面が吐出したインクで汚れてしまい、予定していない方向にインクが吐出する吐出方向不良が生じたり、ノズル面に開口したノズルに気泡を巻き込んだり、増粘したインクがノズルに詰まったりして吐出不良が生じたりすることがある。
そこで、所定時間または所定印字枚数毎に印字を停止し、ノズル面を清掃することが行われている。
このようなインクジェットプリンタとしては、たとえば、
加圧または吸引により、記録手段のノズル内のインクを吐出口面上に溢出させるとともに、吐出口面上に溢出したインクを再びノズル内に吸収する吐出口面清掃手段を有するインクジェット記録装置(特許文献1)、
記録ヘッドを印字面に対して上下に移動させる移動手段を有し、前記記録ヘッドを回復させるためにインク供給手段によりインクを前記記録ヘッドから排出した際に、前記記録ヘッドを前記インク供給手段より水頭差が大きくなる方向に動かすことにより前記記録ヘッド内圧を負圧にして回復に要する時間を短縮させるインクジェット記録装置(特許文献2)、
吐出口からインクを滴として吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生体を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドの吐出口からインクを吐出する方向に対してほぼ垂直な方向に、前記インクジェットヘッドの前記吐出口が設けられた吐出口面においてインクを広げることにより、前記吐出口の周辺部に付着したインクを除去するように前記エネルギー発生体が発生するエネルギーの大きさを制御する制御手段とを具備するインクジェット装置(特許文献3)
などが提案されている。
特開平07−101081号公報 特開2000−318181号公報 特開平03−293140号公報
しかしながら、ただ単に、ノズル内のインクを吐出口面すなわちノズル面に溢出させ、再びノズル内に吸引するのでは、インクだけでなく、増粘したインクや紙粉もノズル内に吸引してしまうので、却ってノズルが詰まる可能性がある。
また、ノズル面にインクを広げるだけでは、ノズル周囲しか清掃できず、また、紙粉などのインク以外の汚れがノズル内部に吸収されてしまう。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、記録ヘッドの清掃の際に、紙粉や増粘したインクなどの汚れを記録ヘッドから確実に除去できるインクジェット記録装置およびその清掃方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、インクを吐出して印字する複数のノズルが開口するノズル面を有する記録ヘッドと、前記インクに駆動波形を印加して前記ノズルから溢れさせる駆動波印加手段と、前記駆動波印加手段によって印加された駆動波によって前記ノズルからノズル面に溢れ出たインクをワイピングするワイピング手段と、前記ワイピング手段で前記記録ヘッドのノズル面をワイピングする際に、前記インクに正の背圧を付与する背圧制御手段とを備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置に関する。
前記インクジェット記録装置においては、ノズル面にインクを溢れ出させてワイピングするから、ノズル面が乾燥した状態でワイピングすることにより、ノズル面が傷つくことが防止される。
また、ワイピングをしている間は、インクに正の背圧が付加されているから、駆動波の印加を停止してもノズル面に溢れ出たインクがノズル内に引き戻されることがない。
請求項2に記載の発明は、前記背圧制御手段で付与される背圧が40mmH2O以下である請求項1に記載のインクジェット記録装置に関する。
請求項3に記載の発明は、前記背圧制御手段で付与される背圧が10〜30mmH2Oである請求項2に記載のインクジェット記録装置に関する。
これらのインクジェット記録装置においては、ワイピング中にインクに適正な背圧を印加しているから、ノズルから溢れ出たインクがノズル面から垂れることがない。
請求項4に記載の発明は、前記ワイピング手段は、前記ノズル面を、インクが溢れ出た状態でワイピングした後、再度ワイピングする請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置に関する。
前記インクジェット記録装置においては、記録ヘッドのノズル面を少なくとも2回ワイピングするから、1回目のワイピングでノズル周囲にインクが残存しても、2回目以降のワイピングで前記インクは確実に除去される。
請求項5に記載の発明は、前記記録ヘッドの前記ノズル面におけるワイピング方向に対して前記ノズルの上流側には、ワイピング時に前記インクを溢れ出させるインク溢出ノズルが開口してなる請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置に関する。
前記インクジェット記録装置においては、印字用のノズルよりも上流側にインク溢出ノズルが設けられているから、前記インク溢出ノズルからインクを吐出してワイピングを行うことにより、ノズル面における印字用のノズルが設けられた部分については、インクで十分に濡れた状態でワイピングできる。したがって、インクで濡れていない状態でワイピングするドライワイピングによってノズル面が傷つくことがより確実に防止される。
請求項6に記載の発明は、インクを吐出する複数のノズルが開口するノズル面が設けられた記録ヘッドを有するインクジェット記録装置において、前記インクに駆動波形を印加して前記ノズルから溢れさせ、前記記録ヘッドのノズル面をワイピングブレードでワイピングする際に、前記インクに正の背圧を付与することを特徴とするインクジェット記録装置のワイピング方法に関する。
前記ワイピング方法においては、ワイピング中にインクに正の背圧を印加しているから、ノズル面に溢れ出たインクがワイピング中にノズル内に引き戻されることがない。
前記ワイピング方法は、請求項6に記載のインクジェット記録装置のワイピング方法において前記インクに付与される背圧が40mmH2O以下であるものを包含する。
前記ワイピング方法は、また、請求項7に記載のインクジェット記録装置のワイピング方法において前記インクに付与される背圧が10〜30mmH2Oであるものを包含する。
これらのワイピング方法においては、ワイピング中にインクに過大な背圧を印加してはいないから、ノズルから溢れ出たインクがノズル面から垂れることがない。
以上説明したように、本発明によれば、記録ヘッドの清掃の際に、紙粉や増粘したインクなどの汚れを記録ヘッドから確実に除去できるインクジェット記録装置およびその清掃方法が提供される。
1.実施形態1
本発明に係るインクジェット記録装置の一例について以下に説明する。
実施形態1に係るインクジェット記録装置12は、図1および図2に示すように、筐体14と、筐体14内の底部に設けられ、用紙Pを供給する給紙トレイ16と、給紙トレイ16から供給された用紙Pに画像を記録する画像記録部30と、画像記録部30で画像が記録された用紙Pが排出される排紙トレイ46とを有する。
画像記録部30と給紙トレイ16との間には、所定の給紙経路22に沿って用紙Pを搬送する一群の給紙ローラ対20が設けられ、画像記録部30と排紙トレイ46との間には、所定の排紙経路44に沿って用紙Pを搬送する一群の排紙ローラ対42が設けられている。また、最も上流側の給紙ローラ対20と給紙トレイ16との間には、用紙Pを1枚づつ取り出すピックアップローラ18が設けられている。
画像記録部30と排紙と例16との間には、また、画像記録部30で上側の面に画像が記録され、排紙経路44に送り出された用紙Pを、搬送経路52に沿って画像記録部30の入り口に戻す一群のローラ対50が設けられている。
画像記録部30は、図1〜図3に示すように、黄色(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応する4個の記録ヘッド32からなる記録ヘッドアレイ31と、4個の記録ヘッド32においてインクが吐出される吐出領域SEを通過するように記録用紙Pを搬送する搬送ベルト28と、搬送ベルト28が張架される駆動ローラ24および従動ローラ26と、記録ヘッドアレイ31で画像が記録された用紙Pを搬送ベルト28から剥離する剥離爪40とを備える。記録ヘッド32のノズル面32Nには、インクを吐出するノズル33が多数開口している。なお、図10に示すように、ワイピング方向に対してノズル33の上流側に、ワイピング時に、ノズル33から吐出されるのと同一のインクを吐出するインク溢出ノズル60を開口させれば、ノズル面32Nにおけるノズル33が開口した部分が、インクで確実に濡れた状態でワイピングされるから、所謂ドライワイピングによるノズル面32Nの損傷を防止でき、好ましい。
記録ヘッドアレイ31の両側には、記録ヘッド32のメンテナンス操作を行うメンテナンスユニット34が、各記録ヘッド32に対応するように4個配設されている。メンテナンス時には、図2に示すように、記録ヘッドアレイ31が上方に移動し、搬送ベルト28との間に形成された隙間にメンテナンスユニット34が移動して入り込む。そして、ノズル面32Nに対向した状態で所定のメンテナンス動作(吸引、ダミージェット、ワイピング、キャッピングなど)を行う。
記録ヘッドアレイ31の上方には、記録ヘッド32にインクを供給するインクタンク54が、各記録ヘッド32に対して1個づつ、計4個設けられている、
記録ヘッドアレイ31の上流側には、電源38が接続された帯電ローラ36が配置されている。帯電ローラ36は、従動ローラ26との間で搬送ベルト28と用紙Pとを挟みつつ従動し、用紙Pを搬送ベルト28に押圧する押圧位置と、搬送ベルト28から離間した離間位置とのいずれかをとる。押圧位置においては、帯電ローラ36と従動ローラ26との間に所定の電位差が生じるから、用紙Pに電化を与えて搬送ベルト28上に静電吸着させることができる。
メンテナンスユニット34は、図4に示すように、記録ヘッド32のノズル面32Nをキャッピングするキャップ37と、ノズル面32Nをワイピングするブレード35とを備える。
図4に示すように、インクタンク54と記録ヘッド32との間には、インク供給ポンプ56および背圧制御ユニット58が介装されている。背圧制御ユニット58は、本発明のインクジェット記録装置における背圧制御手段に相当する。背圧制御ユニット58は、リザーバタンク57と、リザーバタンク57を上下させる移動ステージ59とから構成されている。移動ステージ59は、モータなどの適宜の回転駆動手段で回転駆動されるボール螺子59Aによってリザーバタンク57を上下させる。
以下、インクジェット記録装置12の作用について説明する。
前述のように、画像形成時には、メンテナンスユニット34は、記録ヘッドアレイ31の両側に移動し、記録ヘッドアレイ31は、搬送ベルト28に近接する。そして、図5において(a)に示すように、背圧制御ユニット58においては、リザーバタンク57は降下した状態にあり、記録ヘッド32のノズル33の内部は負圧に保持されている。
給紙トレイ16からピックアップローラ18によって用紙Pが1枚づつ取り出され、給紙ローラ対20に送り込まれる。そして、給紙経路22を通って画像記録部30に挿入される。
用紙Pは、画像記録部30において、搬送ベルト28によって吐出領域SEを搬送され、同時に各記録ヘッド32からY、M、C、Kのインクが吐出されて用紙Pの上側の面にフルカラー画像が記録される。
フルカラー画像が記録された用紙Pは、剥離爪40によって搬送ベルト28から剥離され、用紙排出部43によって排紙経路44に導入される。排紙経路44に導入された用紙Pは、排紙ローラ対42によって排紙トレイ46に向かって搬送される。
長時間に亘って記録ヘッド32からインクを吐出して画像を記録すると、図7に示すように、記録ヘッド32のノズル面32Nにおけるノズル33の周囲にインクがリング状に付着する。
そこで、一定時間画像を記録した後、または所定枚数の用紙Pに画像を記録した後に、インクジェット記録装置12全体を制御する制御コンピュータ(図示せず。)は、図8のステップS2においてワイピング指令を出力する。
ワイピング指令が入力されると、図8のステップS4において、図5の(b)および(c)に示すように、ボール螺子59Aによってリザーバタンク57が移動ステージ59上を上昇し、リザーバタンク57内のインクの液面がノズル面32Nよりも所定の高さだけ高くなったところで停止する。これにより、ノズル33内のインクに正の背圧が印加される。同時に、図9に示すような山形または台形状の波形の駆動波が印加され、図5において(b)に示すようにノズル33からインクが球状に溢れ出る。
リザーバタンク57が上昇したら、図8のステップS6において,図5の(c)に示すようにブレード35が矢印の方向に移動してノズル面32Nをワイピングする。
ワイピングが終了したら、図8のステップS8においてブレード35は初期位置に復帰し、同時にリザーバタンク57も初期位置まで降下する。そして、ステップS10において、図6に示すようにノズル面32Nを再度ワイピングする。これにより、最初のワイピングでノズル面32Nに残っていたインクは完全に除去される。
ノズル面32Nにおけるノズル33の開口部でのインクの液面の変化を図11に示す。
記録ヘッド32からインクを吐出して印字しているときは、リザーバタンク57はノズル面32Nよりも低い位置に固定されてインクには負の背圧が加わる。したがって、記録ヘッド32に必要なパルス波が印加されない限り、図11において(A)に示すように、インクの液面は、ノズル33内部に向かって凹陥する凹陥面を形成している。
ワイピングモードが開始されると、リザーバタンク57が上昇するから、ノズル33内のインクに正の背圧が印加され、図11において(B)に示すようにノズル33の開口部からインクが凸面状に突出する。この状態で記録ヘッド32に駆動波を印加すると、同図において(C)および(D)に示すように、インクはノズル33から球状乃至滴状に溢れ出す。
駆動波を印加してインクがノズル面32Nから滴状に溢出したら、同図において(E)に示すようにブレード35でノズル面32Nをワイピングする。図11の(F)は、ワイピングが終了したときのインクの液面の様子を示す。ワイピングが終了した時点においては、リザーバタンク57はまだ上昇した状態にあるから、インクは、ノズル33の開口部から球状に突出している。
ワイピングが終了したら、リザーバタンク57を初期位置まで降下させる。これにより、図11において(G)に示すように、ノズル33は初期状態に戻る。
以上、背圧制御手段としてインクタンク54と記録ヘッド32との間に介装された昇降可能なリザーバタンク57を有するインクジェット記録装置の例について述べたが、背圧制御手段は、このようなものには限定されない。本発明のインクジェット記録装置において使用できる背圧制御手段としては、インク供給ポンプ56がある。また、インクポンプ56と記録ヘッド32との間に、背圧を付与するためのポンプを挿入してもよく、また、インクタンク54そのものを昇降させてインクに背圧を付与するようにしてもよい。
実施形態1に係るインクジェット記録装置12においては、ワイピング時において、記録ヘッド32に駆動波形を印加し終わった時点では、ノズル33の内部は正の圧力に保持されているから、ノズル面32Nに溢出したインクやノズル面32Nに付着した紙粉がノズル33内に吸い込まれることがない。したがって、ノズル面32Nは、濡れた状態でワイピングされるから、所謂ドライワイピングによってノズル面32Nが傷つくことがなく、また、紙粉によってノズル33が詰まることもない。
さらに、インクジェット記録装置12においては、リザーバタンク57は、通常の印字時には、画像信号が入力されない限り、インクが吐出されないようにノズル33内を負圧に保持するのに使用されるから、ワイピング時においてノズル面32Nにインクを溢出させるために特別なハードウェアを付加する必要がない。
(実施例1)
実施形態1に係るインクジェット記録装置12であってノズル面32Nが撥水処理されていないものを用い、ノズル33における背圧を変化させてワイピングを行った例を図12に示す。
図12から明らかなように、ノズル33内の背圧が負であった場合は、駆動波形(Face Flood波形)を停止したとき、インクがノズル33内に吸い込まれるので、ノズル面32Nにおけるインクの溢出は見られたものの、量は少なかった。
ノズル33内の背圧が0〜30mmH2Oのときは、駆動波形を印加したとき、駆動波形の印加を停止したとき、およびワイピング終了時のいずれにおいても、少なくとも短時間であればノズル33からのインクの垂れは見られなかった。
ノズル33内の背圧が40mmH2Oのときは、駆動波形を印加したときにはノズル33からのインクの垂れは見られたものの、駆動波形の印加を停止したとき、およびワイピング終了時のいずれにおいても、短時間であればノズル33からのインクの垂れは見られなかった。
しかし、前記背圧が50mmH2Oのときは、駆動波形を印加したとき、駆動波形の印加を停止したとき、およびワイピング終了時のいずれにおいても、ノズル面32Nへのインクの溢出が成長し続け、インクの垂れが生じた。
このことから、ノズル33に印加する背圧は、0mmH2Oより大きく、40mmH2O以下であることが好ましいことがわかる。
(実施形態2)
ノズル面32Nが撥水処理されている以外は、実施例1で用いたのと同様のインクジェット記録装置12を用い、ノズル33における背圧を変化させてワイピングを行った例を図13に示す。
実施例1と同様に、ノズル33の背圧が負または0のときは、駆動波形の印加を停止すると、ノズル面32Nに溢出したインクが再びノズル33内に引き戻された。
前記背圧が10〜40mmH2Oのときは、ノズル面32Nに溢出したインクが引き戻されることもなく、また、少なくとも短時間であれば、インクの垂れも生じなかった。
前記背圧が50mmH2Oのときは、駆動波形の印加時には、インクの溢出が成長しつつけてインク垂れが生じた。
このことから、ノズル面32Nに撥水処理が施されている場合においても、ノズル33に印加する背圧は0より大きく、40mmH2O以下であることが好ましいことがわかる。
なお、インクの粘度特性や組成が異なれば、好ましい背圧の範囲も実施例1および2で示した範囲とは異なるのが当然であり、たとえば、高粘度のインクの場合には、背圧が50mmH2Oを超えてもノズル33からのインクの垂れは生じないものと考えられる。
図1は、実施形態1に係るインクジェット記録装置の全体的な構成を示す概略図である。 図2は、図1に示すインクジェット記録装置がクリーニングモードにあるところを示す概略説明図である。 図3は、図1に示すインクジェット記録装置における画像記録部の構成を示す拡大図である。 図4は、図1に示すインクジェット記録装置におけるインクタンク、記録ヘッド、および背圧制御ユニットの相対的な位置関係を示す概略図である。 図5は、前記背圧制御ユニットにおける印字時およびワイピング時におけるリザーバタンクの高さと、記録ヘッドのノズルにおけるインクの溢出状態とを示す説明図である。 図6は、記録ヘッドのノズル面を、インクが溢出した状態でウェットワイピングし、ノズル内のインクへの背圧印加を解除してから再度ワイピングする例を示す説明図である。 図7は、印字終了時のノズル面におけるインクの付着状況を示す概略平面図である。 図8は、ワイピングの手順を示すフロー図である。 図9は、記録ヘッドに印加される駆動波形の一例を示す波形図である。 図10は、記録ヘッドにおいて、印字用ノズルに隣接してインク溢出ノズルを設けた例を示す概略図である。 図11は、ワイピング時におけるインクの溢出状態を示す概略図である。 図12は、図1に示すインクジェット記録装置であってノズル面を撥水処理していないものについてインクに印加する背圧を変えてワイピングを行ったときのインクの垂れや引き戻しの発生の有無を示す一覧表である。 図13は、図1に示すインクジェット記録装置であってノズル面を撥水処理したものについてインクに印加する背圧を変えてワイピングを行ったときのインクの垂れや引き戻しの発生の有無を示す一覧表である。
符号の説明
12 インクジェット記録装置
30 画像記録部
31 記録ヘッドアレイ
32N ノズル面
32 記録ヘッド
33 ノズル
34 メンテナンスユニット
35 ブレード
36 帯電ローラ
37 キャップ
54 インクタンク
56 インクポンプ
56 インク供給ポンプ
57 リザーバタンク
58 背圧制御ユニット
59A ボール螺子
59 移動ステージ
60 インク溢出ノズル

Claims (6)

  1. インクを吐出して印字する複数のノズルが開口するノズル面を有する記録ヘッドと、
    前記インクに駆動波形を印加して前記ノズルから溢れさせる駆動波印加手段と、
    前記駆動波印加手段によって印加された駆動波によって前記ノズルからノズル面に溢れ出たインクをワイピングするワイピング手段と、
    前記ワイピング手段で前記記録ヘッドのノズル面をワイピングする際に、前記インクに正の背圧を付与する背圧制御手段と
    を備えてなることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記背圧制御手段で付与される背圧は40mmH2O以下である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記背圧制御手段で付与される背圧は10〜30mmH2Oである請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ワイピング手段は、前記ノズル面を、インクが溢れ出た状態でワイピングした後、再度ワイピングする請求項1〜3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッドの前記ノズル面におけるワイピング方向に対して前記ノズルの上流側には、ワイピング時に前記インクを溢れ出させるインク溢出ノズルが開口してなる請求項1〜4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. インクを吐出する複数のノズルが開口するノズル面が設けられた記録ヘッドを有するインクジェット記録装置において、前記インクに駆動波形を印加して前記ノズルから溢れさせ、前記記録ヘッドのノズル面をワイピングブレードでワイピングする際に、前記インクに正の背圧を付与することを特徴とするインクジェット記録装置のワイピング方法。
JP2005150167A 2005-05-23 2005-05-23 インクジェット記録装置およびそのワイピング方法 Pending JP2006326881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005150167A JP2006326881A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 インクジェット記録装置およびそのワイピング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005150167A JP2006326881A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 インクジェット記録装置およびそのワイピング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006326881A true JP2006326881A (ja) 2006-12-07

Family

ID=37549100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005150167A Pending JP2006326881A (ja) 2005-05-23 2005-05-23 インクジェット記録装置およびそのワイピング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006326881A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009274386A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置
JP2009285902A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置
US7669990B2 (en) 2006-06-16 2010-03-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid droplet ejecting device
JP2010234652A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fujifilm Corp 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。
JP2011016155A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Nippon Steel Corp 鋳鋼片のガス切断方法及びガス切断装置
JP2011245765A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Seiko Epson Corp 流体噴射装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7669990B2 (en) 2006-06-16 2010-03-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid droplet ejecting device
US7988269B2 (en) 2006-06-16 2011-08-02 Fuji Xerox Co., Ltd. Liquid droplet ejecting device
JP2009274386A (ja) * 2008-05-16 2009-11-26 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置
JP2009285902A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録装置
JP2010234652A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fujifilm Corp 液滴吐出装置、及び付着液の回収方法。
JP2011016155A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Nippon Steel Corp 鋳鋼片のガス切断方法及びガス切断装置
JP2011245765A (ja) * 2010-05-27 2011-12-08 Seiko Epson Corp 流体噴射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4508131B2 (ja) インクジェットプリンタ
US8398206B2 (en) Recovery processing method for print head, and inkjet printing apparatus using the same
US7467845B2 (en) Image forming apparatus
JP2006212863A (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録ヘッドのノズル面の清掃方法
JP5347687B2 (ja) 画像形成装置
US20070097170A1 (en) Inkjet recording apparatus
JP2006327123A (ja) フェイス面清掃方法及びインクジェット方式画像形成装置
JP6597650B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2006212870A (ja) インクジェット記録装置
JP2006326881A (ja) インクジェット記録装置およびそのワイピング方法
US8757766B2 (en) Ink jet recording apparatus
JP2011062847A (ja) インクジェット記録装置
JP2006315200A (ja) インクジェット記録ヘッドのメンテナンス方法
JP2003182088A (ja) インクジェット記録装置のクリーニング機構
JP2008037055A (ja) 液滴吐出装置
JP2009269327A (ja) インクジェット記録装置
JP2005111939A (ja) インクヘッドのメンテナンス装置
JP2008246952A (ja) インクジェット記録装置用メンテナンス方法
JP2011025476A (ja) インクジェット記録装置及び液滴吐出手段の回復方法
JP2006315187A (ja) 液滴吐出装置及びワイピング方法
JP2009125964A (ja) インクジェット式画像形成装置
JP4970229B2 (ja) インクジェットプリンターのクリーニング装置
JP2007216496A (ja) インクジェット方式画像形成装置
JP2007190766A (ja) 液滴吐出装置
JP2009172952A (ja) 記録装置