JP2014205196A - ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ロボット1は、基台11と、基台11に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アーム12と、第1アーム12に対し、第1回動軸に直交する軸であるかまたは第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アーム13と、第2アーム13に対し、第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アーム14と、第3アーム14に設置され、互いに直交する第1検出軸、第2検出軸および第3検出軸を備え、第1検出軸が第3回動軸と平行である3軸慣性センサーと、を有する。
【選択図】図1
Description
このため、複雑で膨大な演算処理が必要となるので、性能が高く、高価なCPU(Central Processing Unit)等を有する制御装置を必要とし、コストが増大するという問題がある。
また、複雑で膨大な演算処理が必要となるので、演算誤差が生じ易く、その演算誤差により、振動を十分に抑制することができないという問題がある。
本発明の目的は、容易かつ確実に、振動を抑制することができるロボット、ロボット制御装置およびロボットシステムを提供することにある。
本発明のロボットは、基台と、
前記基台に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アームと、
前記第1アームに対し、前記第1回動軸に直交する軸であるかまたは前記第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アームと、
前記第2アームに対し、前記第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アームと、
互いに直交する第1検出軸、第2検出軸および第3検出軸を備え、前記第1検出軸が前記第3回動軸と平行であり、前記第3アームに設置された3軸慣性センサーと、を有することを特徴とする。
すなわち、3軸慣性センサーにより、第1アームおよび第2アームの回動分を含めて第3アームの慣性を検出することができる。そして、これらの検出結果に基づいて、振動を抑制することができる。そのため、より確実に振動を抑制することができる。また、第1アームおよび第2アームにも慣性センサーを設置する場合に比べて、慣性センサーの数を削減することができ、コストを低減することができ、また、構成を簡素化することができる。
これにより、第1アームおよび第2アームと第3アームの合成角速度を検出することができるため、より容易かつ確実に、振動を抑制することができる。
前記慣性センサーユニットが前記第3アームに設置されているのが好ましい。
これにより、前記回路部を別途設ける場合に比べ、構成を簡素化することができる。
前記3軸慣性センサーの前記第1検出軸は、前記ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に、3軸慣性センサーの第1検出軸の方向を認識することができ、容易に、3軸慣性センサーを適正な姿勢にすることができる。
前記3軸慣性センサーの前記第3検出軸は、前記ハウジングの直方体の前記一番大きな面に接続される4つの面のうちの対向する他の1組の面の法線と一致することが好ましい。
これにより、容易かつ確実に、3軸慣性センサーの第2、第3検出軸の方向を認識することができ、容易に、3軸慣性センサーを適正な姿勢にすることができる。
これにより、慣性センサーユニットを確実に第3アームに取り付けることができる。
本発明のロボットでは、導電性を有し、前記ハウジングの前記取付部を前記第3アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記慣性センサーユニットの前記回路部は、前記第3アームにアースされていることが好ましい。
これにより、部品点数を削減することができ、構成を簡素化することができる。
前記慣性センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられていることが好ましい。
これにより、慣性センサーユニットは、確実に、第3アームと一体的に回動することができる。
前記3軸慣性センサーは、前記第3アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されていることが好ましい。
これにより、3軸慣性センサーが、ケーブルから発せられるノイズの影響を受けることを防止することができ、また、3軸慣性センサー側の回路や配線がケーブルによりショートしてしまうことを防止することができる。
前記第4アームに対し、前記第4回動軸に直交する軸であるかまたは前記第4回動軸に直交する軸と平行な軸である第5回動軸を回動中心として回動可能に連結された第5アームと、
前記第5アームに対し、前記第5回動軸に直交する軸であるかまたは前記第5回動軸に直交する軸と平行な軸である第6回動軸を回動中心として回動可能に連結された第6アームとを備えることが好ましい。
これにより、より複雑な動きを容易に行うことができる。
本発明のロボットでは、前記第1回動軸は、前記基台の設置面の法線と一致することが好ましい。
これにより、ロボットの制御を容易に行うことができる。
互いに直交する第1検出軸、第2検出軸および第3検出軸を備え、前記第1検出軸が前記第3回動軸と平行であり、前記第3アームに設置された3軸慣性センサーから出力される信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記信号のうちの前記第2検出軸および前記第3検出軸に関する信号に基づいて前記第1アームの慣性の振動成分を求め、前記第1検出軸に関する信号に基づいて前記第3アームの慣性の振動成分を求める演算部と、
前記演算部により求められた前記第1アームの慣性の振動成分および前記第3アームの慣性の振動成分に基づいて、前記ロボットの作動を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
すなわち、3軸慣性センサーにより、第1アームおよび第2アームの回動分を含めて第3アームの慣性を検出することができる。そして、これらの検出結果に基づいて、振動を抑制することができる。そのため、より確実に振動を抑制することができる。
また、ロボットの姿勢が変化、例えば、第1アームが回動しても、また、第2アームが回動しても、角速度センサーの第1検出軸は、一定である。このため、角速度センサーにより検出された第3アームの第1検出軸まわりの角速度に対して、角速度センサーの向きによる補正を行う必要がない。これにより、複雑で膨大な演算が不要であり、これによって、演算誤差が生じ難く、振動を確実に抑制することができ、また、ロボットの制御における応答速度を速くすることができる。
前記ロボットの作動を制御するロボット制御装置とを備えることを特徴とする。
これにより、容易かつ確実に、振動を抑制することができる。
すなわち、3軸慣性センサーにより、第1アームおよび第2アームの回動分を含めて第3アームの慣性を検出することができる。そして、これらの検出結果に基づいて、振動を抑制することができる。そのため、より確実に振動を抑制することができる。また、第1アームおよび第2アームにも慣性センサーを設置する場合に比べて、慣性センサーの数を削減することができ、コストを低減することができ、また、構成を簡素化することができる。
図1は、本発明のロボットの実施形態を正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットを背面側から見た斜視図である。図3は、図1に示すロボットの概略図である。図4は、図1に示すロボットを有するロボットシステムの主要部のブロック図である。図5は、図1に示すロボットの正面図である。図6は、図1に示すロボットの第3アームにおける角速度センサー付近を示す図である。図7は、図1に示すロボットの第1角速度センサーユニットの断面図である。図8は、角速度センサーが有するジャイロ素子の平面図である。図9は、図8に示すジャイロ素子の作動を示す図である。図10〜図14は、それぞれ、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3、図5、図6中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1〜図3、図5、図6中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。
基台11と第1アーム12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回動軸O1を回動中心とし、その第1回動軸O1回りに回動可能となっている。第1回動軸O1は、基台11の設置面である床101の上面の法線と一致している。この第1回動軸O1回りの回動は、モーター401Mを有する第1駆動源401の駆動によりなされる。また、第1駆動源401はモーター401Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター401Mは電気的に接続されたモータードライバー301を介してロボット制御装置20により制御される(図4参照)。なお、第1駆動源401はモーター401Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター401Mからの駆動力を伝達するように構成してもよく、また、減速機が省略されていてもよいが、本実施形態では、第1駆動源401は、減速機を有している。
また、図6に示すように、第3アーム14には、角速度センサー32、すなわち、角速度センサー32を有する角速度センサーユニット72が設置されている。この角速度センサー32により第3アーム14の第1回動軸O1回りの角速度および第2回動軸O2回りの角速度を検出する。
そして、ロボット制御装置20は、アーム12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、ロボット制御装置20は、位置センサー411〜416、角速度センサー32により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角速度や回動角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、ロボット制御装置20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
アーム12〜15は、それぞれ、中空のアーム本体(筺体)2と、駆動機構3と、封止手段4とを有している。なお、以下では、説明の都合上、第1アーム12が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2a」、「駆動機構3a」、「封止手段4a」と言い、第2アーム13が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2b」、「駆動機構3b」、「封止手段4b」と言い、第3アーム14が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2c」、「駆動機構3c」、「封止手段4c」と言い、第4アーム15が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2d」、「駆動機構3d」、「封止手段4d」と言うことがある。
図5に示すように、駆動機構3は、モーター402Mの軸部に連結された第1プーリー91と、第1プーリー91に離間して配置された第2プーリー92と、第1プーリー91と第2プーリー92とに掛け渡されたベルト(タイミングベルト)93とを有している。そして、第2プーリー92と第2アーム13の軸部とが、減速機45により連結されている。
ロボット1のアーム12〜15、リスト16の振動の主な原因としては、例えば、減速機45のねじれや撓み、ベルト93の伸縮、アーム12〜15、リスト16の撓み等が挙げられる。
リスト本体161の先端面163は、平坦な面となっており、マニピュレーターが装着される装着面となる。また、リスト本体161は、関節176を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター406Mの駆動により、回動軸O6回りに回動する。
支持リング162は、関節175を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター405Mの駆動により、リスト本体161ごと回動軸O5回りに回動する。
また、封止手段4の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種樹脂材料、各種金属材料を用いることができる。なお、封止手段4の構成材料として、樹脂材料を用いることにより、軽量化を図ることができる。
図7に示すように、角速度センサーユニット(慣性センサーユニット)72は、ハウジング721と、ハウジング721内に設けられ、配線を有する回路基板722、回路基板722上に電気的に接続された角速度センサー(慣性センサー)32および回路部723とを有している。本実施形態では、ハウジング721は、封止材で構成され、その封止材により、角速度センサー32、回路部723および回路基板722全体が封止されている。このように、角速度センサー32および回路部723をパッケージ化することで、構成を簡素化することができる。
また、ハウジング721の外形は、立方体である。
また、角速度センサー32は、互いに直交する第1検出軸32a、第2検出軸32bおよび第3検出軸32cを備える3軸角速度センサーであり、第1検出軸32aまわりの角速度、第2検出軸32bまわりの角速度および第3検出軸32cまわりの角速度をそれぞれ独立して検出することができる。このような角速度センサー32の構成としては、各軸まわりの角速度を検出することができれば、特に限定されないが、例えば、1つの検出軸を備えるジャイロ素子33を3つ用意し、これらを互いの検出軸が直交するように配置した構成とすることができる。各ジャイロ素子33の構成としては、特に限定されないが、例えば、以下のようなジャイロ素子を用いることができる。また、以下では、図8および図9に示すように、互いに直交する軸をX軸、Y軸およびZ軸とする。
まず、図9(a)に示すように、ジャイロ素子33に角速度が加わらない状態において、駆動用電極に電圧を印加することにより各駆動用振動腕334a、334b、334c、334dを矢印Eで示す方向に屈曲振動させる。この屈曲振動は、実線で示す振動姿態と二点鎖線で示す振動姿態を所定の周波数で繰り返している。このとき、駆動用振動腕334a、334bと駆動用振動腕334c、334dとが、重心Gを通るY軸に対して線対称の振動を行っている。
以上、ジャイロ素子33について簡単に説明した。
また、図6に示すように、第3アーム14は、アーム本体2cと一体的に形成され、角速度センサーユニット72(ハウジング721)が取り付けられるアーム側取付部141を有している。アーム側取付部141は、ハウジング721に対応した形状をなしている。すなわち、アーム側取付部141は、板状をなし、平面視での形状は、四角形、本実施形態では、長方形をなしている。また、アーム側取付部141の各角部には、それぞれ、雄ネジ81が螺合する雌ネジ142が形成されている。
なお、前記アーム本体2cと一体的に形成されたアーム側取付部141における「一体的」とは、別々に部材を形成し、それらを接合するのではなく、例えば、ダイキャスト等により、アーム本体2cとアーム側取付部141とを同時に形成する場合を言う。
ロボット制御装置20は、角速度センサー32から出力される信号(具体的には、第1検出軸に関する第1信号、第2検出軸に関する第2信号および第3検出軸に関する第3信号)と、位置センサー411〜416から出力される各信号とをそれぞれ受信する受信部と、この受信部により受信された各信号に基づいて、第1アーム12の角速度の振動成分および第2アーム13と第3アーム14の合成角速度の振動成分を求める演算部と、この演算部により求められた第1アーム12の角速度の振動成分および第3アーム14の角速度の振動成分に基づいて、ロボット1の作動を制御する制御部と、を有している。
なお、前記演算部は、第1駆動源制御部201の後述する角速度算出部561、減算器571、第2駆動源制御部202の後述する角速度算出部562、加減算器622、第3駆動源制御部203の後述する角速度算出部563により構成される。
図11に示すように、第2駆動源制御部202は、減算器512と、位置制御部522と、減算器532と、角速度制御部542と、回動角度算出部552と、角速度算出部562と、加減算器622と、変換部582と、補正値算出部592と、加算器602とを有している。
図11に示すように、第3駆動源制御部203は、減算器513と、位置制御部523と、減算器533と、角速度制御部543と、回動角度算出部553と、角速度算出部563とを有している。
図13に示すように、第5駆動源制御部205は、減算器515と、位置制御部525と、減算器535と、角速度制御部545と、回動角度算出部555と、角速度算出部565とを有している。
図14に示すように、第6駆動源制御部206は、減算器516と、位置制御部526と、減算器536と、角速度制御部546と、回動角度算出部556と、角速度算出部566とを有している。
減算器531には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器531は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第1駆動源401の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部541に出力する。
このようにして、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなり、かつ、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第1駆動源401の駆動電流が制御される。
角速度算出部561では、第1位置センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1駆動源401の角速度ωm1が算出され、その角速度ωm1は、加算器601に出力される。
補正値算出部591は、角速度ωm1sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値Ka・ωm1sを求め、その補正値Ka・ωm1sを加算器601に出力する。
加算器601には、角速度ωm1が入力され、また、補正値Ka・ωm1sが入力される。加算器601は、角速度ωm1と補正値Ka・ωm1sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器531に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
減算器532には、角速度指令ωcが入力され、また、後述する角速度フィードバック値ωfbが入力される。減算器532は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第2駆動源402の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を角速度制御部542に出力する。
角速度算出部562では、第2位置センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2駆動源402の角速度ωm2が算出され、その角速度ωm2は、加算器602に出力される。
また、角速度算出部562では、第2位置センサー412から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第2アーム13の第2回動軸O2回りの角速度ωA2mが算出され、その角速度ωA2mは、加減算器622に出力される。なお、角速度ωA2mは、角速度ωm2を、第2駆動源402のモーター402Mと第2アーム13との間、すなわち、関節172における減速比で除算した値である。
補正値算出部592は、角速度ωm2sに予め定められた係数であるゲイン(フィードバックゲイン)Kaを乗算し、補正値Ka・ωm2sを求め、その補正値Ka・ωm2sを加算器602に出力する。なお、この第2駆動源制御部202におけるゲインKaと、第1駆動源制御部201におけるゲインKaとは、同一でもよく、また、異なっていてもよい。
加算器602には、角速度ωm2が入力され、また、補正値Ka・ωm2sが入力される。加算器602は、角速度ωm2と補正値Ka・ωm2sとの加算値を角速度フィードバック値ωfbとして減算器532に出力する。なお、以降の動作は、前述した通りである。
また、角速度算出部563では、第3位置センサー413から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第3駆動源403の角速度が算出され、その角速度が角速度フィードバック値ωfbとして減算器533に出力される。
角速度制御部543は、減算器533から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第3駆動源403の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー303を介してモーター403Mに供給する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
なお、駆動源制御部204〜206については、それぞれ、前記第3駆動源制御部203と同様であるので、その説明は省略する。
また、第3アーム14よりも基端側に位置する第2アーム13を回動させる第2駆動源402の作動を制御することにより、ロボット1の振動を抑制する効果を高めることができる。
なお、各駆動源のモーターとしては、それぞれ、前記サーボモーターの他、例えば、ステッピングモーター等が挙げられる。また、モーターとしてステッピングモーターを用いる場合は、位置センサーとして、例えば、ステッピングモーターへ入力する駆動パルスの数を計測することで、モーターの回動角度を検出するものを用いてもよい。
また、前記実施形態では、角速度センサーの検出結果に基づいて第2アームを回動させる第2駆動源の作動を制御するようになっているが、これに限らず、例えば、第2角速度センサーの検出結果に基づいて第3アームを回動させる第3駆動源の作動を制御するようになっていてもよい。
すなわち、前記実施形態では、リストが2本のアームを有しているので、ロボットのアームの本数は、6本であるが、本発明では、これに限定されず、ロボットのアームの本数は、3本、4本、5本または7本以上でもよい。
また、前記実施形態では、ロボットは、複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体を1つ有する単腕ロボットであるが、本発明では、これに限定されず、例えば、複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体を2つ有する双腕ロボット等、前記アーム連結体を複数有するロボットであってもよい。
Claims (13)
- 基台と、
前記基台に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アームと、
前記第1アームに対し、前記第1回動軸に直交する軸であるかまたは前記第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アームと、
前記第2アームに対し、前記第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アームと、
互いに直交する第1検出軸、第2検出軸および第3検出軸を備え、前記第1検出軸が前記第3回動軸と平行であり、前記第3アームに設置された3軸慣性センサーと、を有することを特徴とするロボット。 - 前記3軸慣性センサーは、前記第1検出軸まわりの角速度と、前記第2検出軸まわりの角速度と、前記第3検出軸まわりの角速度とを検出する3軸角速度センサーである請求項1に記載のロボット。
- ハウジングと、前記ハウジング内に設けられ、前記3軸慣性センサーおよび前記3軸慣性センサーから出力される信号をAD変換し送信する回路部とを有する慣性センサーユニットとを備え、
前記慣性センサーユニットが前記第3アームに設置されている請求項1または2に記載のロボット。 - 前記ハウジングの外形は、直方体であり、
前記3軸慣性センサーの前記第1検出軸は、前記ハウジングの前記直方体の一番大きな面の法線と一致する請求項3に記載のロボット。 - 前記3軸慣性センサーの前記第2検出軸は、前記ハウジングの直方体の前記一番大きな面に接続される4つの面のうちの対向する1組の面の法線と一致し、
前記3軸慣性センサーの前記第3検出軸は、前記ハウジングの直方体の前記一番大きな面に接続される4つの面のうちの対向する他の1組の面の法線と一致する請求項4に記載のロボット。 - 前記ハウジングは、前記ハウジングの角部に前記第3アームに取り付けられる取付部を有する請求項3ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
- 導電性を有し、前記ハウジングの前記取付部を前記第3アームに固定する固定部材を有し、前記固定部材により、前記慣性センサーユニットの前記回路部は、前記第3アームにアースされている請求項6に記載のロボット。
- 前記第3アームは、筐体と、前記筐体と一体的に形成されたアーム側取付部とを有し、
前記慣性センサーユニットは、前記アーム側取付部に直接取り付けられている請求項3ないし7のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第3アームに配設され、当該ロボットに電力を供給するケーブルを有し、
前記3軸慣性センサーは、前記第3アームの前記ケーブルと反対側の端部に配置されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第3アームに対し、前記第3回動軸に直交する軸であるかまたは前記第3回動軸に直交する軸と平行な軸である第4回動軸を回動中心として回動可能に連結された第4アームと、
前記第4アームに対し、前記第4回動軸に直交する軸であるかまたは前記第4回動軸に直交する軸と平行な軸である第5回動軸を回動中心として回動可能に連結された第5アームと、
前記第5アームに対し、前記第5回動軸に直交する軸であるかまたは前記第5回動軸に直交する軸と平行な軸である第6回動軸を回動中心として回動可能に連結された第6アームとを備える請求項1ないし9のいずれか1項に記載のロボット。 - 前記第1回動軸は、前記基台の設置面の法線と一致する請求項1ないし9のいずれか1項に記載のロボット。
- 基台と、前記基台に対し、第1回動軸を回動中心として回動可能に連結された第1アームと、前記第1アームに対し、前記第1回動軸に直交する軸であるかまたは前記第1回動軸に直交する軸と平行な軸である第2回動軸を回動中心として回動可能に連結された第2アームと、前記第2アームに対し、前記第2回動軸と平行な軸である第3回動軸を回動中心として回動可能に連結された第3アームとを備えるロボットの作動を制御するロボット制御装置であって、
互いに直交する第1検出軸、第2検出軸および第3検出軸を備え、前記第1検出軸が前記第3回動軸と平行であり、前記第3アームに設置された3軸慣性センサーから出力される信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記信号のうちの前記第2検出軸および前記第3検出軸に関する信号に基づいて前記第1アームの慣性の振動成分を求め、前記第1検出軸に関する信号に基づいて前記第3アームの慣性の振動成分を求める演算部と、
前記演算部により求められた前記第1アームの慣性の振動成分および前記第3アームの慣性の振動成分に基づいて、前記ロボットの作動を制御する制御部とを備えることを特徴とするロボット制御装置。 - 請求項1ないし11のいずれか1項に記載のロボットと、
前記ロボットの作動を制御するロボット制御装置とを備えることを特徴とするロボットシステム。
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