JP2014202838A - Tftアレイ基板およびその製造方法 - Google Patents

Tftアレイ基板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】平坦化絶縁膜の上に共通電極および画素電極が配設された構造の液晶表示装置において、コンタクトホールにおける接続不良や抵抗の増大を防止する。
【解決手段】TFTアレイ基板は、感光性の有機樹脂材料を用いて形成された有機絶縁膜10を有する。有機絶縁膜10上には、共通電極12および引き出し配線11が形成され、共通電極12の上方には層間絶縁膜15を介して画素電極16が形成されている。画素電極16は層間絶縁膜15に形成されたコンタクトホール35を介して引き出し配線11に接続する。引き出し配線11および共通電極12は、それぞれ有機絶縁膜10に形成されたコンタクトホール31,32を通して、ドレイン電極8および共通配線3に接続する。有機絶縁膜10に形成されたコンタクトホール31,32内において、共通電極12および引き出し配線11の上には、金属キャップ膜13,14が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)アレイ基板およびそれを用いた液晶表示装置に関し、特に、平坦化絶縁膜上に絶縁膜を介して画素電極と共通電極を対向配置したフリンジフィールドスイッチング(FFS:Fringe Field Switching)方式の薄膜トランジスタアレイ基板および液晶表示装置の構成に関するものである。
一般的に、液晶表示装置の表示モードを大別すると、TN(Twisted Nematic)方式と、IPS(In-Plane Switching)方式やFFS方式(Fringe Field Switching)に代表される横電界方式とが存在する。横電界方式の液晶表示装置は、広視野角および高コントラストが得られる。
IPS方式の液晶表示装置は、対向する基板間に挟持された液晶に横電界を印加して表示を行う表示方式であるが、横電界を印加する画素電極と共通電極とが同一層に設けられているため、画素電極の真上に位置する液晶分子を十分に駆動することができず、透過率は低くなる。
一方、FFS方式では、共通電極と画素電極とが、層間絶縁膜を挟んで配設されるため、斜め電界(フリンジ電界)が発生し、画素電極の真上の液晶分子に対しても横方向の電界を印加することができ、十分に駆動することができる。よって、広視野角で、IPS方式よりも高い透過率を得ることができる。
近年では、更なる低消費電力化、高開口率化の要求があり、厚い平坦化絶縁膜を用いたFFS方式の薄膜トランジスタ(TFT)アレイ基板の構造が提案されている(例えば特許文献1〜2)。共通配線やソース配線、TFT素子上に厚い平坦化絶縁膜を形成することにより、各信号線の寄生容量が低下し、消費電力を抑制することができる。また各配線による段差を埋めて、TFTアレイ基板の上面を平坦化できるため、これまで段差部分で生じていた液晶配向の乱れが解消され、表示に寄与しない領域が少なくなることで開口率が向上する。さらに、画素電極と信号線を遠ざける事で、信号線から生じる電界の影響を無くし、画素電極を信号線にオーバーラップさせて形成できる。その結果、画素電極を拡大させる事が可能となる。
特開2009−133954号公報 特開2007−226175号公報 特開2008−165134号公報 特開2009−036947号公報
FFS方式の液晶装置は、上層に設けられたスリットを有する画素電極(または対向電極)と、絶縁膜を介して画素電極の下層に配設される対向電極(または画素電極)との間に発生するフリンジ電界で液晶を駆動する。画素電極および対向電極は、ITOやIZOといった透明導電膜で形成され、画素開口率を低下させないようにしている。また、画素電極と対向電極とで保持容量を形成するため、TNモードの液晶装置と異なり、画素内に保持容量を別途形成する必要がない。さらに、画素電極と対向電極との間の層間絶縁膜を薄くすると電界強度が高くなり、より低電圧で液晶を駆動させることができる。例えば層間絶縁膜の厚さを200〜400nmにまで薄くすることが好ましいとされている。
しかし、上記した厚い平坦化絶縁膜を用いたTFTアレイ基板では、コンタクトホールが深くなるために新たな課題が生じる。特許文献1または特許文献2の図7にあるように、画素電極や共通電極は、TFTのドレイン電極、共通配線とコンタクトホールを介して電気的に導通させる必要がある。感光性樹脂等からなる平坦化絶縁膜が形成されると、コンタクトホールのアスペクト比が大きい分、コンタクトホール内部で層間絶縁膜が均一に形成されにくい。さらに層間絶縁膜の膜厚を薄くすると、ピンホールなどといった被覆不良がコンタクトホールの底部やスロープ部分で発生しやすくなる。層間絶縁膜にピンホールが発生すると、上層の透明導電膜を加工する際にピンホールを通ってエッチング液が染み込み、下層の透明導電膜を溶解するため接続不良や抵抗増大を引き起こす。
このような課題に対して、例えば特許文献3では、電気的に隔離された上層電極の一部を用いて、コンタクトホール内をカバーする構造が提案されている。しかしながらガラス基板の大型化に伴う写真製版の重ね合わせ精度の問題や、隔離部にエッチング残渣が生じる場合を考えると完全ではない。
また、例えば特許文献4では、コンタクトホール内に液体材料からなる絶縁膜を形成し、埋め込むことを提案している。しかしながら、コンタクトホールを完全に埋め込むためには、相当量の液体材料を基板表面に塗布する必要があり、結果的には画素電極と対向電極の間にもその絶縁膜が残るので、画素電極と対向電極との間の絶縁膜の厚さのみを薄くすることは極めて困難である。また、液体材料は誘電率が低く、フリンジ電界が弱くなるので好ましいといえない。しかも液体材料は高価である。
また、平坦化絶縁膜を用いたFFS構造は製造する上でマスク枚数が多く、製造コストが高くなると行った問題もある。例えば、トップゲート構造のTFT素子を有するTFTアレイ基板の形成は、(1)遮光電極のパターニング、(2)半導体層のパターニング、(3)ソース/ドレイン電極のパターニング、(4)ゲート電極のパターニング、(5)保護絶縁膜へのコンタクトホール形成、(6)平坦化絶縁膜へのコンタクトホール形成、(7)下層電極のパターニング、(8)層間絶縁膜へのコンタクトホールの形成、(9)上層電極のパターニング、といった9回の写真製版(フォトリソグラフィー)工程が必要である。コンタクトホールを形成した平坦化絶縁膜をマスクとして用いることで、上記の(5)と(6)を一括して行ったとしても、8回の写真製版工程が必要となる。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、平坦化絶縁膜の上に共通電極および画素電極が配設された構造の液晶表示装置において、コンタクトホールにおける接続不良や抵抗の増大を防止することが可能なTFTアレイ基板を提供することを第1の目的とする。また、TFTアレイ基板の製造に必要なマスク枚数を減らすことが可能なTFTアレイ基板の製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明に係るTFTアレイ基板は、TFT素子と、共通電位が供給される共通配線と、感光性の有機樹脂材料を用いて形成され、前記TFT素子のドレイン電極および共通配線を覆う有機絶縁膜と、前記有機絶縁膜内に形成され、前記ドレイン電極に達する第1コンタクトホールと、前記有機絶縁膜内に形成され、前記共通配線に達する第2コンタクトホールと、前記有機絶縁膜上に延在する第1電極および引き出し配線と、前記第1電極の上方に層間絶縁膜を介して延在し、前記層間絶縁膜に形成された第3コンタクトホールを通して前記引き出し配線に接続した第2電極とを備え、前記第1電極および前記引き出し配線の一方は、前記第1コンタクトホールを通して前記ドレイン電極に接続し、前記第1電極および前記引き出し配線の他方は、前記第2コンタクトホールを通して前記共通配線に接続し、前記第1コンタクトホールおよび前記第2コンタクトホール内において、前記第1電極および前記引き出し配線の上に金属キャップ膜が形成されているものである。
本発明に係るTFTアレイ基板の製造方法の第1の態様は、(a)基板上に遮光膜および共通配線を形成する工程と、(b)前記遮光膜および共通配線を覆う絶縁膜を形成する工程と、(c)前記遮光膜の上方にTFT素子の半導体層を形成し、前記半導体層上に前記TFT素子のソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、(d)前記工程(c)の後に、前記基板の上面全体に感光性の有機樹脂材料を塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、前記ドレイン電極上および前記共通配線上の前記有機樹脂材料を除去すると共に、前記TFT素子の形成領域上に薄い有機樹脂材料を形成する工程と、(e)前記有機樹脂材料をマスクにして、前記ドレイン電極上および共通配線上の前記絶縁膜を除去してコンタクトホールを形成する工程と、(f)アッシングにより前記有機樹脂材料を薄くすることで前記薄い有機樹脂材料を除去した後、前記有機樹脂材料上に透明導電膜および金属膜を順番に成膜する工程と、(g)前記金属膜上にフォトレジストを塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、前記TFT素子のゲート電極、引き出し配線および画素電極のパターンを有するレジストを形成すると共に、前記コンタクトホール内を除く前記画素電極の領域に薄いレジストを形成する工程と、(h)前記レジストをマスクにして前記金属膜および前記透明導電膜をエッチングすることで前記ゲート電極、引き出し配線、画素電極を同時に形成する工程と、(i)アッシングにより前記レジストを薄くして前記薄いレジストを除去した後、前記金属膜をエッチングすることで、前記コンタクトホール内を除く前記画素電極上の前記金属膜を除去する工程と、を備えるものである。
本発明に係るTFTアレイ基板の製造方法の第2の態様は、(a)基板上に、酸化物半導体および第1金属膜を順番に形成する工程と(b)前記第1金属膜上にフォトレジストを塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、TFT素子のソース電極およびドレイン電極、共通配線のパターンのレジストを形成しつつ、TFT素子のチャネル領域に対応する領域上に薄いレジストを形成する工程と、(c)前記レジストをマスクにして前記第1金属膜および酸化物半導体をエッチングすることで、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記共通配線を同時に形成する工程と、(d)アッシングで前記レジストを薄くすることで前記薄いレジストを除去した後、前記レジストとマスクにして前記第1金属膜をエッチングすることにより、前記TFT素子のチャネル領域上の第1金属膜を除去する工程とを備えるものである。
本発明に係るTFTアレイ基板によれば、第1および第2コンタクトホール内において、第1電極および引き出し配線の上に金属キャップ膜が設けられている。そのため、第2電極のパターニングの際のエッチング液が層間絶縁膜のピンホールから侵入して第1電極および引き出し配線に到達することが防止される。よって、第1電極および引き出し配線の腐食を防止でき、コンタクト抵抗増大やコンタクト不良を防止できる。また、第1電極を薄くして透過率を上げる場合にも、金属キャップ膜により機械的強度を確保できるという利点もある。また引き出し配線11を形成することで、第1または第2のコンタクトホールと第3コンタクトホールとの位置合わせ不良も防止できる。
また本発明に係るTFTアレイ基板の製造方法によれば、ハーフトーン法を用いることにより本発明に係るTFTアレイ基板を構成する電極や配線を一括して形成することが可能となり、写真製版工程を減らすことができる。
実施の形態1に係るTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。 実施の形態1に係るTFTアレイ基板の構成を示す断面図である。 実施の形態1の効果を説明するための図である。 実施の形態1に係るTFTアレイ基板の変形例を示す図である。 実施の形態1に係るTFTアレイ基板の変形例を示す図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の構成を示す断面図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の構成を示す断面図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態3に係るTFTアレイ基板の製造工程図である。 実施の形態2および3に係るTFTアレイ基板の変形例を示す平面図である。 実施の形態2および3に係るTFTアレイ基板の変形例を示す断面図である。
<実施の形態1>
本発明は、TFTアレイ基板と対向基板との間に液晶が保持されたFFS方式の液晶表示装置に関するものであり、TFTアレイ基板の構造に特徴を有している。本実施の形態では、本発明を逆スタガ型のTFTを備えるTFTアレイ基板に適用した例を示す。
図1は、実施の形態1に係るTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。また、図2は当該TFTアレイ基板の断面図であり、図1に示すX1−X2線、Y1−Y2線およびZ1−Z2線に対応する断面に対応している。
なお、図2のX1−X2線断面において、「TFT部」は、後述するTFT素子50の形成領域を示しており、「ドレイン電極コンタクト部」は、後述するドレイン電極コンタクトホール31の形成領域を示しており、「透過画素部」は、後述する画素電極16および共通電極12の形成領域を示しており、「共通配線コンタクト部」は、後述する共通配線コンタクトホール32の形成領域を示している。また、Y1−Y2線断面に対応する「ゲート端子部」は、後述するゲート端子電極18およびゲート端子パッド20の形成領域を示しており、Z1−Z2線断面に対応する「ソース端子部」は、後述するソース端子電極19およびソース端子パッド21の形成領域を示している。
図1に示すように、TFTアレイ基板には、複数のゲート配線51と複数のソース配線52とが交差するように配設され、その交点近傍にTFT素子50が配設される。ゲート配線51の一方の端部にはゲート端子電極18が形成されており、ゲート端子電極18の上には、コンタクトホール33(以下「ゲート端子コンタクトホール」)介してゲート端子電極18に接続するゲート端子パッド20が形成されている。また、ソース配線52の一方の端部にはソース端子電極19が形成されており、ソース端子電極19の上には、コンタクトホール34(以下「ソース端子コンタクトホール」)を介してソース端子電極19に接続するソース端子パッド21が形成されている。
TFT素子50のゲート電極2は、ゲート配線51に接続されている。すなわち、ゲート配線51から分岐してTFT素子50形成領域(TFT部)へ延びた部分が、TFT素子50のゲート電極2となっている。なお、共通電位が供給される共通配線3も、ゲート電極2と同一層を用いて形成されている。
また、TFT素子50のソース電極7は、ソース配線52に接続されている。すなわち、ソース配線52から分岐してTFT素子50の形成領域へ延びた部分が、TFT素子50のソース電極7となっている。なお、TFT素子50のドレイン電極8もソース配線52と同一層を用いて形成されている。
図2のように、TFT素子50のゲート電極2は、ガラス等の透明絶縁性基板1上に形成されている。また、ゲート電極2の上には、ゲート絶縁膜4を介して半導体層5が形成されている。ソース電極7およびドレイン電極8は、半導体層5の上にオーミックコンタクト層6を介して形成されている。ソース電極7とドレイン電極8は互いに離間して対向配置されており、その間に露出した半導体層5の部分がTFT素子50のチャネル領域となる。
TFT素子50、ゲート配線51およびソース配線52は、保護絶縁膜9で覆われ、さらにその上は平坦性を有する有機絶縁膜10(平坦化絶縁膜)で覆われる。有機絶縁膜10の上には、平板状の共通電極12が形成されており、共通電極12の上には層間絶縁膜15を介して、スリットを有する櫛歯状の画素電極16が形成されている。図1のように、共通電極12および画素電極16は、2本のゲート配線51と2本のソース配線52とで囲まれた画素領域のほぼ全体を覆うように配設される。
保護絶縁膜9および有機絶縁膜10には、上記のゲート端子コンタクトホール33およびソース端子コンタクトホール34の他、ドレイン電極8に達するコンタクトホール31(以下「ドレイン電極コンタクトホール」)、共通配線3に達するコンタクトホール32(以下「共通配線コンタクトホール」)が形成される。
ドレイン電極コンタクトホール31内を含む有機絶縁膜10上には、画素電極16とドレイン電極8とを接続させるための引き出し配線11が、共通電極12と同一層を用いて形成されている。また、図2のように、引き出し配線11の上には、金属キャップ膜13が設けられている。金属キャップ膜13は、ドレイン電極コンタクトホール31内に形成されると共に、ドレイン電極コンタクトホール31の外側の引き出し配線11上にも形成されている。すなわち、金属キャップ膜13は、ドレイン電極コンタクトホール31と平面的に重なる領域を有しながら、有機絶縁膜10の上にも延在する。
引き出し配線11および金属キャップ膜13の上は層間絶縁膜15で覆われるが、層間絶縁膜15には引き出し配線11上の金属キャップ膜13に達するコンタクトホール35(以下「引き出し配線コンタクトホール」)が形成されており、画素電極16は、引き出し配線コンタクトホール35を通して金属キャップ膜13に接続されている。その結果、引き出し配線11とドレイン電極8とが電気的に接続される。
共通電極12は、共通配線コンタクトホール32を通して共通配線3に接続される。図2のように、少なくとも共通配線コンタクトホール32内の共通電極12の上には、金属キャップ膜14が設けられている。すなわち、金属キャップ膜14は、共通配線コンタクトホール32と平面的に重なる領域を有している。
なお、ゲート端子コンタクトホール33を通してゲート端子電極18に接続するゲート端子パッド20、およびソース端子コンタクトホール34を通してソース端子電極19に接続するゲート端子パッド20は、画素電極16と同一層を用いて形成される。
ここで、図1および図2に示したTFTアレイ基板の製造方法を説明する。
まず、ガラスよりなる透明絶縁性基板1の上に、DCマグネトロンスパッタ法によって、Al合金(例えばAl−Ni−Nd)膜を200〜300nm成膜する。そして、フォトレジストを用いた写真製版とウェットエッチングにより、Al合金膜をパターニングして、ゲート配線51、ゲート電極2、共通配線3、ゲート端子電極18を形成する。Al合金のエッチングにはPAN系エッチング液(リン酸、硝酸、酢酸の混酸)を用いた。
ここではゲート配線51、ゲート電極2等の材料として、Al合金を用いたが、配線抵抗が十分に低ければ、他の材料を用いてもよい。Al−Ni−Nd合金は、主成分がAlであるため導電率が高く、添加されているNiによってITO等の透明導電膜との電気的接合も可能な材料である。
次に、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて、透明絶縁性基板1の上面全体を覆うようにゲート絶縁膜4としてのシリコン窒化膜を形成する。ゲート絶縁膜4の上に、半導体層5としての真性アモルファスシリコン膜と、オーミックコンタクト層6としてのリンドープされたn型アモルファスシリコン膜とを、プラズマCVD法を用いて連続成膜する。そしてそれらをフォトレジストを用いた写真製版およびドライエッチングによりパターニングして、TFT素子50の形成領域にそれらの半導体層5およびオーミックコンタクト層6のアイランドパターンを形成する。
続いて、Mo合金やクロム、Al合金(例えばAl−Ni−Nd)等からなる金属膜を、DCマグネトロンスパッタ法によって成膜する。ここでは、MoNb合金とAlーNi−Nd合金とをそれぞれ100nmずつ重ねた積層構造を成膜した。
そして、その金属膜をフォトレジストを用いた写真製版およびウェットエッチングによりパターニングすることで、ソース配線52、ソース電極7およびドレイン電極8を形成する。このとき、ウェットエッチングと同じフォトレジストパターンを用いるドライエッチングにより、ソース電極7とドレイン電極8との間のn型アモルファスシリコン膜(オーミックコンタクト層6)を除去して、半導体層5の表面(チャネル領域)を露出させる。
次に、透明絶縁性基板1の上面全体を覆うように、保護絶縁膜9を形成する。ここでは保護絶縁膜9として、プラズマCVD法を用いて形成した厚さ200〜300nmのシリコン窒化膜を形成した。保護絶縁膜9は、半導体層5のチャネル領域やソース電極7およびドレイン電極8を外部からの不純物や水分から保護する目的で設けている。そのため、その上層の有機絶縁膜10がその保護機能を十分に有している場合は、保護絶縁膜9は省略してもよい。
保護絶縁膜9の上に、有機絶縁膜10の材料として、感光性を持ったアクリル系の有機樹脂材料をスピンコート法で2.0〜3.0μmの厚さで塗布する。これにより、上記の製造過程でできた透明絶縁性基板1の上面の凹凸を覆って平坦化することができる。有機絶縁膜10の材料としては、アクリル系の有機樹脂材料の他、オレフィン系材料やノボラック系材料、ポリイミド系材料、シロキサン系材料を用いることもできる。これら塗布型の有機絶縁材料は、誘電率が低く、配線容量を低く抑えることができる。よってそれらの材料を用いることにより、TFTアレイ基板を低い電圧で駆動させることが可能となり低消費電力化に寄与できる。
また、ゲート配線51、ソース配線52上に厚い有機絶縁膜10を設けることで、TFTアレイ基板と対向基板との間に挟持される液晶分子が、ゲート配線51およびソース配線52が発生する電界の影響を受けにくくなる。そのため、有機絶縁膜10上に形成される画素電極16を、ソース配線52と一部オーバーラップするように配置できるようになり、画素面積を大きくできるという利点も得られる。
次に写真製版と現像によって有機絶縁膜10をパターニングし、ドレイン電極コンタクトホール31、共通配線コンタクトホール32、ゲート端子コンタクトホール33およびソース端子コンタクトホール34を形成する。図2では、図示の簡単のため、各コンタクトホールの側壁を垂直に示しているが、実際には、各コンタクトホールの側壁と透明絶縁性基板1の表面との角度は50°〜70°程度となり、各コンタクトホールはテーパー形状となる。
その後、大気下にて200℃〜230℃のベーク処理を60分程実施し、有機絶縁膜10を焼き固める。ベークをすることで絶縁膜としての耐圧や強度が増す。それにより、この後の工程で有機絶縁膜10をマスクとするドライエッチングを実施可能になる。
次に、平坦化有機絶縁膜10をマスクとするドライエッチングにより、保護絶縁膜9とゲート絶縁膜4をエッチングする。このドライエッチングにより、ドレイン電極コンタクトホール31がドレイン電極8に到達し、共通配線コンタクトホール32が共通配線3に到達し、ソース端子コンタクトホール34がソース端子電極19に到達し、ゲート端子コンタクトホール33がゲート端子電極18に到達する。
続いて、有機絶縁膜10上に、透明導電膜であるITO膜を、DCマグネトロンスパッタ法によって50〜80nm成膜する。スパッタガスとしてはArに水蒸気を混合したものを用いた。このITO膜を、フォトレジストを用いた写真製版およびウェットエッチングによりパターニングし、引き出し配線11および共通電極12を形成する。ITO膜のウェットエッチング液としては、シュウ酸を用いた。
その後、Al−Ni−Nd膜を100nm成膜し、フォトレジストを用いた写真製版およびウェットエッチングによりパターニングして、引き出し配線11上の金属キャップ膜13および共通電極12上の金属キャップ膜14を形成する。金属キャップ膜13の端部は、図2のように引き出し配線11の端部よりも内側にしてもよいし、引き出し配線11よりも外側にして引き出し配線11の端部が金属キャップ膜13で覆われるようにしてもよい。なお、バックライトからの光を透過させ領域(透過画素部)では、Al−Ni−Nd(金属キャップ膜13および金属キャップ膜14)を除去する。
次に、透明絶縁性基板1の上面全体に層間絶縁膜15を形成する。ここではプラズマCVD法を用いて、比誘電率が6〜7のシリコン窒化膜を200〜300nm成膜した。有機絶縁膜10を構成する有機樹脂材料の熱耐性は220度〜250℃と低いため、このときの成膜温度は220℃とした。層間絶縁膜15の誘電率が高いと、特にFFS方式の液晶表示装置ではフリンジ電界が強まり、低電圧で液晶を駆動することができる。
層間絶縁膜15の形成後、フォトレジストを用いた写真製版およびドライエッチングにより、層間絶縁膜15に引き出し配線コンタクトホール35を形成する。このときゲート端子コンタクトホール33およびソース端子コンタクトホール34内に形成された層間絶縁膜15も除去して、ゲート端子コンタクトホール33およびソース端子コンタクトホール34にそれぞれゲート端子電極18およびソース端子電極19を露出させる。
続いて、透明導電膜であるITO膜をDCマグネトロン法により50〜80nm成膜する。このITO膜を、フォトレジストを用いた写真製版およびウェットエッチングによりパターニングすることで、画素電極16、ゲート端子パッド20およびソース端子パッド21を形成する。画素電極16は、引き出し配線コンタクトホール35を通して、引き出し配線11上の金属キャップ膜13に接続される。ゲート端子パッド20は、ゲート端子コンタクトホール33を通してゲート端子電極18に接続される。ソース端子パッド21は、ソース端子コンタクトホール34を通してソース端子電極19に接続される。
以上の工程により、図1および図2に示した実施の形態1に係るTFTアレイ基板が完成する。
その後は、TFTアレイ基板上に配向膜を形成し、別途形成されたカラーフィルターや対向電極を有する対向基板とスペーサーを介して貼り合わせ、その間隙に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。この液晶パネルをバックライトユニットや周辺回路と共に筐体に収納することにより、液晶表示装置が製造される。
以下、実施の形態1に係るTFTアレイ基板が奏する効果について説明する。
厚さの大きい有機絶縁膜10を備えるTFTアレイ基板では、ドレイン電極コンタクトホール31および共通配線コンタクトホール32のアスペクト比が大きくなるため、それらの内部には層間絶縁膜15が均一に成膜されにくく、部分的な薄膜化によってピンホールが発生しやすい。金属キャップ膜13および金属キャップ膜14を有さない従来のTFTアレイ基板では、画素電極16のパターニングの際に、層間絶縁膜15のピンホールを通過して、ドレイン電極コンタクトホール31内の引き出し配線11や、共通配線コンタクトホール32内の共通電極12にまでエッチング液が到達し、それらが溶解(腐食)されて、接続不良や抵抗増大を引き起こす原因となっていた。
これに対し、本実施の形態では、ドレイン電極コンタクトホール31内の引き出し配線11は金属キャップ膜13で覆われ、共通配線コンタクトホール32内の共通電極12は金属キャップ膜14で覆われている。よって、層間絶縁膜15のピンホールが生じても、画素電極16のパターニングに用いるエッチング液が引き出し配線11および共通電極12に到達することが防止され、上記の問題の発生防止できる。また、この問題が解決されることにより、層間絶縁膜15をさらに薄くしてフリンジ電界を強めることが可能になり、低電圧で液晶を駆動することも可能となる。さらに、透過率を上げる目的で共通電極12を薄くした場合でも、金属キャップ膜14により機械的強度を確保でき、共通配線コンタクトホール32内での共通電極12の断線を防止することができるという利点もある。
また、本実施の形態では、画素電極16は、引き出し配線コンタクトホール35を通して、引き出し配線11ではなく、その上の金属キャップ膜13に接続している。
それに対し、金属キャップ膜13を有さない従来構造では、引き出し配線コンタクトホール35の底部に、透明導電膜(例えばITO)である引き出し配線11が露出する。その場合、引き出し配線コンタクトホール35をドライエッチングで形成する際に、引き出し配線コンタクトホール35の底部の縁に、図3に示す「ノッチ」といわれる異常部が形成される。図3にノッチ形状の概略図を示す。図3では、引き出し配線11(ITO膜)上に、層間絶縁膜15(SiN膜)が直接形成されており、層間絶縁膜15に引き出し配線コンタクトホール35を形成する際にノッチが形成されている様子を示している。
通常、SiN膜は、SiH(シラン)、NH(アンモニア)、N(窒素)を成分ガスとしてプラズマCVD法で形成される。このとき、SiHやNHの分解で発生する水素ラジカルによって、透明酸化物導電膜であるITOを還元し、ITOからO(酸素)がプラズマ中に供給される。その結果、成膜の初期段階に形成されるSiN膜の部分(ITOに接する部分)は酸素を含んだ膜となり、他の部分よりもドライエッチレートが早い膜質となる。
そのため、引き出し配線コンタクトホール35を形成する部分の層間絶縁膜15(SiN)が、引き出し配線11(ITO)の直上に形成されていると、引き出し配線コンタクトホール35を形成する際のオーバーエッチングにより、引き出し配線コンタクトホール35の底部の縁にノッチが形成される。本実施の形態では、引き出し配線コンタクトホール35の底部に露出するのが金属キャップ膜13(Al合金)であるため、そのような問題が発生せず、良好なコンタクトホール形状を得ることができ、引き出し配線コンタクトホール35内での画素電極16の断線などを防止できる。
本実施の形態では、画素電極16(ITO)は、引き出し配線コンタクトホール35を通して金属キャップ膜13(Al合金)に接続した例を示したが、図4のように、引き出し配線コンタクトホール35内の金属キャップ膜13の一部を除去し、引き出し配線11(ITO)を露出させてもよい。ITO同士間の界面抵抗は、ITOと金属間の界面抵抗よりも低いため、画素電極16と引き出し配線11との接続抵抗を小さくすることができる。
例えば、金属キャップ膜13をパターニングする際、引き出し配線コンタクトホール35を形成する位置に、金属キャップ膜13に、引き出し配線コンタクトホール35の底部の内径よりも小さい開口を予め形成すればよい。金属キャップ膜13に設ける開口を引き出し配線コンタクトホール35の底部の内径より小さくすることで、引き出し配線コンタクトホール35内でのノッチの発生を防止する効果も得られる。
本実施の形態では、引き出し配線11を形成することで、ドレイン電極コンタクトホール31と引き出し配線コンタクトホール35の重ね合わせ不良を防止できる。また、この効果は、ドレイン電極コンタクトホール31の巨大化を抑えることにも繋がる。例えば、引き出し配線11を用いずに、TFT素子50のドレイン電極8に画素電極16を直接接続させる場合、引き出し配線コンタクトホール35とドレイン電極コンタクトホール31とを同じ場所に形成する必要がある。その場合には、ドレイン電極コンタクトホール31と引き出し配線コンタクトホール35の位置合わせずれを考慮して、ドレイン電極コンタクトホール31を必要以上に大きくする必要があるが、本実施の形態ではその必要がない。
本実施の形態では、引き出し配線11および共通電極12と金属キャップ膜13および金属キャップ膜14とを別々の写真製版工程でパターニングしたが、それらを連続成膜して、ハーフトーン法(グレートーン法を含む)を用いて一度の写真製版工程で形成してもよい。それにより、金属キャップ膜13および金属キャップ膜14を有さない従来構造の形成方法と同じ数のマスクにより、実施の形態1に係るTFTアレイ基板を製造できる。
なお、図1および図2では、平板状の共通電極12の上方に、スリットを有する画素電極16を配置した例を示したが、これとは逆に、平板状の画素電極16の上方にスリットを有する共通電極12を配置してもよい。その場合、図5のように、画素電極16は有機絶縁膜10の上(層間絶縁膜15の下)に形成され、ドレイン電極コンタクトホール31を通してTFT素子50のドレイン電極8に接続される。金属キャップ膜13は、ドレイン電極コンタクトホール31内の画素電極16上に形成される。また、引き出し配線11は、共通配線コンタクトホール32を通して共通配線3に接続するように形成され、その上に金属キャップ膜14が形成される。共通電極12は、層間絶縁膜15の上に形成され、引き出し配線コンタクトホール35を通して引き出し配線11上の金属キャップ膜14に接続される。
<実施の形態2>
平坦化絶縁膜としての有機絶縁膜を用いるFFS方式のTFTアレイ基板の形成は、写真製版工程の数(すなわちマスクの枚数)が多く必要であり、製造工期が長くなる上、製造コストが高くなる。そこで、実施の形態2では、必要なマスク枚数を減らし、製造工程を簡略化できる製造方法を提案する。
実施の形態2のTFTアレイ基板は、トップゲート構造の順スタガ型のTFT素子を備える。ここでは、半導体層にアモルファスシリコンを用いるが、ポリシリコンや微結晶シリコンを用いてもよい。
図6は、実施の形態2に係るTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。また、図7は当該TFTアレイ基板の断面図であり、図6に示すX1−X2線、Y1−Y2線およびZ1−Z2線に対応する断面に対応している。これらの図において、図1および図2に示したものと同様の機能を有する要素には同一符号を付している。
TFT素子50はトップゲート構造であるため、ゲート配線51およびゲート電極2は、ソース配線52、ソース電極7およびドレイン電極8よりも上層に形成される。また順スタガ型のTFT素子には、半導体層5(チャネル層)の下方に、光電流の発生を防止するための遮光膜24が形成される。
また、ゲート電極2は、引き出し配線11および共通電極12と同一層で形成された下層2aと、金属キャップ膜13および金属キャップ膜14と同一層で形成された上層2bとの二層構造となっている。同様に、ゲート端子電極18も、引き出し配線11および共通電極12と同一層で形成された下層18aと、金属キャップ膜13および金属キャップ膜14と同一層で形成された上層18bとの二層構造となる。
以下、実施の形態2に係るTFTアレイ基板の製造方法を説明する。
まず、ガラスよりなる透明絶縁性基板1の上に、DCマグネトロンスパッタ法によって、Al合金(例えばAl−Ni−Nd)膜を200nm成膜する。そして、フォトレジストを用いた写真製版とウェットエッチングにより、Al合金膜をパターニングして、遮光膜24および共通配線3を形成する。厚さ200nmのAl−Ni−Nd膜は、光を十分に遮光し、配線としても十分な導電率を得ることができる。
そして、プラズマCVD法を用いて、透明絶縁性基板1の上面全体を覆うように保護絶縁膜9としてのシリコン窒化膜を形成する。
次に、TFT素子50の半導体層5の材料である真性アモルファスシリコン膜、およびオーミックコンタクト層6の材料であるリンドープされたn型アモルファスシリコン膜を、プラズマCVD法を用いて連続成膜する。そして、それらをフォトレジストを用いた写真製版およびドライエッチングでパターニングし、TFT素子50の形成領域にそれらの半導体層5およびオーミックコンタクト層6のアイランドパターンを形成する。
続いて、ソース配線52、ソース電極7、ドレイン電極8、ソース端子電極19等の材料であるMo合金やクロム、Al合金(例えばAl−Ni−Nd)等からなる金属膜を、DCマグネトロンスパッタ法によって成膜する。ここでは、MoNb合金とAlーNi−Nd合金とをそれぞれ100nmずつ重ねた積層構造を成膜した。そして、その金属膜をフォトレジストを用いた写真製版およびウェットエッチングによりパターニングすることで、ソース配線52、ソース電極7、ドレイン電極8およびソース端子電極19を形成する。
このとき、ウェットエッチングと同じフォトレジストパターンを用いるドライエッチングにより、ソース電極7とドレイン電極8との間のn型アモルファスシリコン膜(オーミックコンタクト層6)を除去して、半導体層5の表面(チャネル領域)を露出させる。さらに、透明絶縁性基板1の上面全体を覆うように、プラズマCVD法を用いてゲート絶縁膜4としてのシリコン窒化膜を形成する。
次に、透明絶縁性基板1の上面全体を覆うように、アクリル系のポジ型感光性樹脂で構成される平坦化材料を塗布し、厚さ約2.5μmの有機絶縁膜10を形成する。次に、予め準備したフォトマスク27を用いて有機絶縁膜10の露光を行う。フォトマスク27には、ドレイン電極コンタクトホール31、共通配線コンタクトホール32、ゲート端子コンタクトホール33、ソース端子コンタクトホール34を形成するための開口部が形成されている。この開口部以外は遮光膜パターンが形成されており、遮光膜パターンにより露光光が遮られる領域が、有機絶縁膜10が残る領域となる。また、フォトマスク27には、TFT素子50の形成領域に対応する部分に、露光光の光強度を低減させる半透過性のパターン(ハーフトーンマスク27a)が設けられており、当該領域の有機絶縁膜10は、はハーフトーンマスク27aにより減衰された光によって露光される(図8)。
フォトマスク27を用いて有機絶縁膜10の露光を行った後、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)が0.4wt%になるように水で薄めた、有機アルカリ系の現像液を用いて現像を行う。これにより、図9に示すように、ドレイン電極コンタクトホール31、共通配線コンタクトホール32、ゲート端子コンタクトホール33、ソース端子コンタクトホール34が形成される。このとき、ハーフトーンマスク27aを通して露光されたTFT素子50の形成領域には、有機絶縁膜10が未露光領域よりも薄く残る。本実施の形態では、TFT素子50の形成領域に、膜厚が約0.5μmの薄い有機絶縁膜10を残存させた。
次に、図10に示すように、有機絶縁膜10をマスクとするエッチングにより、ドレイン電極コンタクトホール31、共通配線コンタクトホール32、ゲート端子コンタクトホール33、ソース端子コンタクトホール34の底の保護絶縁膜9およびゲート絶縁膜4を除去する。それにより、ドレイン電極コンタクトホール31にドレイン電極8が露出し、共通配線コンタクトホール32に共通配線3が露出し、ゲート端子コンタクトホール33には透明絶縁性基板1が露出し、ソース端子コンタクトホール34にソース端子電極19が露出する。このエッチング工程には、フッ素系ガスを用いたドライエッチング法を用いた。このドライエッチングにより有機絶縁膜10の厚さが減少するが、TFT素子50の形成領域の薄い部分が完全に除去されないように、ドライエッチング条件を調整する。このドライエッチング工程の途中でTFT素子50の形成領域の有機絶縁膜10が消失すると、ゲート絶縁膜4の厚さが減少して、TFT素子50の特性が悪くなるためである。
その後、Oアッシングにより全体的に有機絶縁膜10の厚さを減少させることで、TFT素子50の形成領域上の薄い有機絶縁膜10を除去する(図11)。TFT素子50の形成領域上の有機絶縁膜10を除去しなければ、ゲート絶縁膜4上に誘電率の低い有機絶縁膜10が残存し、ゲート容量が低下してTFT素子50のオン電流を下げてしまうからである。そのため、TFT素子50の形成領域の有機絶縁膜10は、アッシングにより完全に除去することが望ましい。
次に、ITOからなる透明導電膜とAl合金からなる金属膜を連続成膜する。その後、ノボラック系のポジ型の感光性樹脂で構成されるフォトレジスト材を塗布し、厚さ約1.5μmのフォトレジスト28を形成する。そして、予め準備したフォトマスク29を用いてフォトレジスト28の露光を行う。フォトマスク29には、ゲート電極2、引き出し配線11、共通電極12、ゲート端子電極18のパターンを形成するための遮光膜パターンが形成されている。また、フォトマスク29には、共通電極12の形成領域に対応する部分に、半透過性のパターン(ハーフトーンマスク29a)が設けられており、当該領域にはハーフトーンマスク29aにより減衰された光によって露光される(図12)。
フォトマスク29を用いてフォトレジスト28の露光を行った後に、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を含む有機アルカリ系の現像液を用いて現像を行う。これにより、図12に示すように、ゲート電極2、引き出し配線11、共通電極12、ゲート端子電極18に対応する部分以外のフォトマスク29は除去される。このとき、ハーフトーンマスク29aで露光された共通電極12の形成領域には、未露光領域よりも薄いフォトレジスト28が残る。本実施の形態では、共通電極12の形成領域に、膜厚が約0.2μmの薄いフォトレジスト28を残存させた。
続いて図13に示すように、フォトレジスト28をマスクにして、ITO膜とAl合金のウェットエッチングを行う。Al合金膜を燐酸、硝酸、酢酸の混合液を用いてエッチングを行い、その後ITO膜はシュウ酸を用いてエッチングし、所望の形状にパターニングする。それにより、ゲート電極2、引き出し配線11、共通電極12、ゲート端子電極18が形成される。ただし、共通電極12上の全体にAl合金が残存している。
その後、Oアッシングを用いて、全体的にフォトレジスト28の膜厚を減少させ、共通電極12の形成領域上の薄いフォトレジスト28を除去する(図14)。このとき下層の有機絶縁膜10が僅かに減少する。そして再び、燐酸、硝酸、酢酸の混合液を用いて、共通電極12上のAl合金膜をエッチングして除去する。このとき、アッシングによりフォトレジスト28が後退たことで露出したAl合金もエッチングされる。その後、フォトレジスト28を除去する(図15)。
その結果、ゲート電極2、引き出し配線11、共通電極12、ゲート端子電極18が一括して形成される。引き出し配線11上のAl合金は、金属キャップ膜13となり、ドレイン電極コンタクトホール31内で引き出し配線11上を覆っている。また、共通電極12上に残存させたAl合金は、金属キャップ膜14となり、共通配線コンタクトホール32内で共通電極12上を覆っている。金属キャップ膜13および金属キャップ膜14は、実施の形態1と同様に、画素電極16のパターニングの際のエッチング液により、引き出し配線11および共通電極12が腐食されるのを防止することができる。
その後、プラズマCVD法によりSiN膜を成膜することで層間絶縁膜15を形成し、その層間絶縁膜15に引き出し配線コンタクトホール35を開口する。そして、透明導電膜であるITO膜をDCマグネトロン法で50〜80nm成膜し、パターニングすることで、画素電極16、ゲート端子パッド20、ソース端子パッド21を形成する。画素電極16は引き出し配線コンタクトホール35を介して、引き出し配線11のAl合金と電気的に接続される。
このように、本実施の形態によれば、通常9回の写真製版工程を経て製造する順スタガ型のTFT素子を備えるTFTアレイ基板を、7回の写真製版工程で製造することが可能となる。
<実施の形態3>
実施の形態3では、さらにマスク枚数を低減できるFFS方式のTFTアレイ基板製造方法を提案する。
実施の形態2のように、半導体層5として低温ポリシリコンやアモルファスシリコン、微結晶シリコン等を用いる場合は、それら材料のバンドギャップが狭いため、バックライト光によってキャリアが光励起される。その結果オフリーク電流が発生し、画像表示の際にクロストークや表示ムラといった問題が発生する。実施の形態2では、この問題を回避するために、半導体層5の下方に遮光膜24を設けていた。
しかし、半導体層5にバンドギャップの広い酸化物半導体を用いる場合は、そのような問題がないため、遮光膜24が不要になり、製造工程に必要なマスク枚数を減らすことができる。さらに、酸化物半導体は、高い移動度を有しているので、低消費電力で、高性能なTFTアレイ基板が得られる。
図16は、実施の形態3に係るTFTアレイ基板の構成を示す平面図である。また、図17は当該TFTアレイ基板の断面図であり、図16に示すX1−X2線、Y1−Y2線およびZ1−Z2線に対応する断面に対応している。これらの図において、図1および図2に示したものと同様の機能を有する要素には同一符号を付している。
実施の形態3でもTFT素子50はトップゲート構造であるため、ゲート配線51およびゲート電極2は、ソース配線52、ソース電極7およびドレイン電極8よりも上層に形成される。本実施の形態では、TFT素子50の半導体層5は酸化物半導体を用い、その下方には遮光膜を設けていない。共通配線3は、ソース配線52と同一層を用いて形成されており、ソース配線52に並行に延在している。
ゲート電極2は、引き出し配線11および共通電極12と同一層で形成された下層2aと、金属キャップ膜13および金属キャップ膜14と同一層で形成された上層2bとの二層構造となっている。同様に、ゲート端子電極18も、引き出し配線11および共通電極12と同一層で形成された下層18aと、金属キャップ膜13および金属キャップ膜14と同一層で形成された上層18bとの二層構造となる。また、共通配線3は、半導体層5と同一層で形成された下層3aと、ソース電極7およびドレイン電極8と同一層で形成された上層3bとの二層構造となる。同様に、ソース端子電極19も、半導体層5と同一層で形成された下層19aと、ソース電極7およびドレイン電極8と同一層で形成された上層19aとの二層構造となる。
以下、実施の形態3に係るTFTアレイ基板の製造方法を説明する。
まず、ガラスよりなる透明絶縁性基板1の上に、半導体層5の材料となる酸化物半導体膜41を形成する。本実施の形態では、In:Zn:Sn:Oの原子組成比が2:6:2:13であるIn−Zn−Sn−Oターゲット[IN・(ZnO)・(SnO]を用い、DCマグネトロンスパッタ法によって、In−Zn−Sn−O膜を50nm成膜した。このときArガスを用いてスパッタリングすると、通常は、酸素の原子組成比が化学量論組成よりも少なく、酸素イオン欠乏状態(上記の例ではOの組成比が13未満)の酸化膜が形成されてしまう。従って、Arガスに酸素ガスを混合させてスパッタリングすることが望ましい。本実施の形態では、Arガスに対して分圧比で5%のOガスを添加した混合ガスを用いてスパッタリングを実施した。成膜直後のIn−Zn−Sn−O膜は非晶質構造であり、シュウ酸を含む薬液に可溶性を示す。一方で、PAN系薬液では、液温20℃から40℃の範囲で5分間浸漬した後でも膜減りはほとんど認められず、エッチング加工をすることは不可能である。
酸化物半導体膜41の上に、ソース配線52、ソース電極7およびドレイン電極8の材料である金属膜42を形成する。本実施の形態では、DCマグネトロンスパッタ法により、MoNb合金とAl−Ni−Nd合金とをそれぞれ100nmずつ重ねた積層構造を成膜した。
次に、図18に示すように、酸化物半導体膜41および金属膜42上に、ノボラック系のポジ型の感光性樹脂で構成されるフォトレジスト材を塗布し、厚さ約1.5μmのフォトレジスト43を形成する。そして、予め準備したフォトマスク44を用いてフォトレジスト43の露光を行う。フォトレジスト43には、ソース電極7、ドレイン電極8、共通配線3、ソース端子電極19のパターンを形成するための遮光膜パターンが形成されている。また、フォトマスク44には、TFT素子50のチャネル領域(ソース電極7の形成領域とドレイン電極8の形成領域の間)に対応する部分に、半透過性のパターン(ハーフトーンマスク44a)が設けられている。
フォトマスク44を用いてフォトレジスト43の露光を行った後、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を含む有機アルカリ系の現像液を用いて現像を行う。これにより、図19に示すように、ソース電極7、ドレイン電極8、チャネル領域、共通配線3、ソース端子電極19に対応する部分以外の酸化物半導体膜41および金属膜42は除去される。このとき、ハーフトーンマスク44aで露光されたチャネル領域に対応する部分では、未露光領域よりも薄くフォトレジスト43が残る。本実施の形態では、その部分に厚さ約0.2μmの薄いフォトレジスト43を残存させた。
次に、Al合金膜とMoNb膜を、PAN系エッチング液(燐酸、硝酸、酢酸の混合液)を用いてエッチングを行う。続けて、同一のゲート絶縁膜43で酸化物半導体膜41(In−Zn−Sn−O膜)をシュウ酸でエッチングしてパターニングする。これにより、ソース電極7、ドレイン電極8、半導体層5、共通配線3、ソース端子電極19が形成される。ただしこの時点では、ソース電極7とドレイン電極8とは分離されていない。
その後、Oアッシングを用いて、全体的にフォトレジスト43の膜厚を減少させ、TFT素子50のチャネル領域上のフォトレジスト43を除去する。そして再び、燐酸、硝酸、酢酸の混合液を用いて、チャネル領域上のMo合金およびAl合金を除去し、ソース電極7とドレイン電極8とを分離する。このとき、アッシングによりレジストが後退したことで露出したAl合金、Mo合金も除去される。(図20)。その後、フォトレジスト43を除去する。
以上により、ソース電極7、ドレイン電極8、半導体層5、共通配線3、ソース端子電極19を同一層の材料で一括して形成することができる。
次に、プラズマCVD法を用いて、透明絶縁性基板1の上面全体を覆うようにゲート絶縁膜4としてのシリコン酸化膜を250nmの厚さで形成する。酸化物半導体は水素によって還元されやすいので、このとき酸化物半導体層5が還元されて酸素欠乏状態になることが懸念される。半導体層5が酸素欠乏状態になると、導電率が上がり、TFT素子50のオフリーク電流が上昇するという問題が発生する。そのため、ここでは水素が少ないシリコン酸化膜を用いるのがよい。あるいは、酸化ガリウムやアルミナといった金属絶縁膜を用いてもよい。本実施の形態では、200℃の温度でSiH(シラン)とNO(亜酸化窒素)を主成分ガスとしてシリコン酸化膜を形成した。200℃以下で成膜すると、SiH分解によって発生する水素ラジカルを、酸化物半導体層5まで熱拡散させないことができる。
この後、酸素と窒素の混合ガス雰囲気中で250℃〜350℃の温度でアニール処理を行う。アニール処理によってこれまでの製造過程でチャネル層に与えられたプラズマダメージ等を回復させることができる。また、プラズマダメージ以外にも、例えばソース電極7およびドレイン電極8を形成したときに、酸化物半導体層5との界面反応によって還元層(酸素欠乏層)ができてしまう。これは金属が界面において酸化層を形成する際、酸化物半導体中の酸素を奪うことによって発生する。還元層は導電率が高くなりオフリーク電流増大の原因となるが、アニールによって酸素を供給して、欠乏状態を回復させることができる。
次に、感光性の有機絶縁材料を塗布して有機絶縁膜10を形成し、ドレイン電極コンタクトホール31、共通配線コンタクトホール32、ゲート端子コンタクトホール33、ソース端子コンタクトホール34を開口すると共に、TFT素子50の形成領域上の有機絶縁膜10を除去する。その後、ITOからなる透明導電膜とAl合金からなる金属膜を用いて、引き出し配線11、ゲート電極2、共通電極12、ゲート端子電極18、金属キャップ膜14を一括して形成する。そして、層間絶縁膜15および引き出し配線コンタクトホール35を形成して、画素電極16を形成する。これら有機絶縁膜10の形成以降の工程は、実施の形態2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
なお、本実施の形態では、層間絶縁膜15にはSiN膜を用い、TFT素子50も被覆することが望ましい。ゲート絶縁膜4は酸化シリコン膜であるため、水分(H2O)やナトリウム(Na)やカリウム(K)のようなTFT特性に影響を及ぼす不純物元素に対するバリア性(遮断性)が弱い。特に酸化物半導体膜はそれら不純物による影響を受けやすい。上層をバリア性に優れるSiN膜などを設ける事で、特性を安定化させることができる。
このように、本実施の形態によれば、コンタクト抵抗が安定化し、且つ高移動度、低消費電力、高開口率のFFSモードのTFTアレイ基板を、5回の写真製版で製造することが可能となる。
本実施の形態では酸化物半導体膜にIn−Zn−Sn−Oターゲット[IN・(ZnO)・(SnO]を用いたが、In:Ga:Zn:Oの原子組成比が1:1:1:4であるIn−Ga−Zn−Oターゲット[IN・Ga・(ZnO)]を用いてもよい。In−Ga−Zn−Oは一般的に、シュウ酸を含む薬液だけでなく、上記のPAN系薬液に対しても可溶である。その場合はソース・ドレイン電極にAl合金を単層で用いて、有機アルカリ系の薬液でエッチングするとよい。例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を含む有機アルカリ系の現像液でも、Al合金をエッチングすることができる。In−Ga−Zn−Oはアルカリ系の薬液に対して耐性があるため、選択的にエッチングすることができる。
また上記組成のものにHf(ハフニウム)やZr(ジルコニウム)等を添加し、バンドギャップを高めた酸化物半導体を用いてもよい。バンドギャップが大きくなると、光によるキャリア発生がさらに抑制され、TFTのオフリーク電流が下がる。よって表示ムラやクロストークといった問題に対するマージンが得られる。
また本実施の形態ではソース電極、ドレイン電極、チャネル領域、共通配線3、ソース端子電極を一括して形成した後、ゲート絶縁膜4を形成しているが、ゲート絶縁膜4を形成する前に、大気圧プラズマ処理や、NO、Oといった酸素系ガスによるプラズマ処理を行ってもよい。ソース電極7およびドレイン電極8形成時の還元層(酸素欠乏層)を、より効果的に修復できる。この処理のプラズマダメージはその後のアニール処理によって回復が可能であるので問題ない。
<変形例>
実施の形態2(図6)および実施の形態3(図16)では、共通電極12が各画素単位で分離されていたが、隣接する画素間で繋げてもよい。図21は、隣接する画素の共通電極12を電気的に接続させた変形例を示す平面図である。また図22は、図21に示すW1−W2線に沿った断面図である。
図21では、共通電極12が、ソース配線52および共通配線3を跨ぐように形成されている。つまり、ゲート配線51の延在方向に隣接する各画素の共通電極12が一体的に形成されている。例えば共通配線コンタクトホール32内に異物などがあり、共通電極12と共通配線3が電気的に接続されなかったとしても、隣接画素の共通電極12から共通電位が供給されるので、画素単位の表示不良を無くすことができる。
また図21においては、ゲート配線51を乗り越えるように、隣接する画素の共通電極12間同士を接続するブリッジ配線30を形成している。ブリッジ配線30は、画素電極16と同一層を用いて形成している。
ブリッジ配線30は、層間絶縁膜15に形成されたコンタクトホール36を通して隣接する2つの画素の共通電極12に接続する。これにより、ソース配線52の延在方向に隣接する画素の共通電極12からも電位の供給が可能になり、より効果がある。特に表示装置が大型化すると、表示エリア外の電源から供給される電位は、表示エリア中央に近い位置ほど電圧降下が発生しやすい。本変形例を用いることで、共通電位を表示エリア内で均一に供給することが可能となり、表示ムラを軽減することが可能となる。
また図22のように、コンタクトホール36の形成箇所においても、共通電極12上に金属キャップ層45を配置することが望ましい。それにより、コンタクトホール36の形成の際に、その底部の縁にノッチが形成されることを防止できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 透明絶縁性基板、2 ゲート電極、3 共通配線、4 ゲート絶縁膜、5 半導体層、6 オーミックコンタクト層、7 ソース電極、8 ドレイン電極、9 保護絶縁膜、10 有機絶縁膜、11 引き出し配線、12 共通電極、13,14 金属キャップ膜、15 層間絶縁膜、16 画素電極、18 ゲート端子電極、19 ソース端子電極、20 ゲート端子パッド、21 ソース端子パッド、24 遮光膜、25 画素電極、26 櫛歯電極、27,29,44 フォトマスク、27a,29a,44a ハーフトーンマスク、28,43 フォトレジスト、30 ブリッジ配線、31 ドレイン電極コンタクトホール、32 共通配線コンタクトホール、33 ゲート端子コンタクトホール、34 ソース端子コンタクトホール、35 引き出し配線コンタクトホール、36 コンタクトホール、41 酸化物半導体膜、42 金属膜、45 金属キャップ層、50 TFT素子、51 ゲート配線、52 ソース配線。

Claims (6)

  1. TFT素子と、
    共通電位が供給される共通配線と、
    感光性の有機樹脂材料を用いて形成され、前記TFT素子のドレイン電極および共通配線を覆う有機絶縁膜と、
    前記有機絶縁膜内に形成され、前記ドレイン電極に達する第1コンタクトホールと、
    前記有機絶縁膜内に形成され、前記共通配線に達する第2コンタクトホールと、
    前記有機絶縁膜上に延在する第1電極および引き出し配線と、
    前記第1電極の上方に層間絶縁膜を介して延在し、前記層間絶縁膜に形成された第3コンタクトホールを通して前記引き出し配線に接続した第2電極とを備え、
    前記第1電極および前記引き出し配線の一方は、前記第1コンタクトホールを通して前記ドレイン電極に接続し、
    前記第1電極および前記引き出し配線の他方は、前記第2コンタクトホールを通して前記共通配線に接続し、
    前記第1コンタクトホールおよび前記第2コンタクトホール内において、前記第1電極および前記引き出し配線の上に金属キャップ膜が形成されている
    ことを特徴とするTFTアレイ基板。
  2. 前記引き出し配線上の前記金属キャップ膜は、
    前記第3コンタクトホールの底部にも形成されている
    請求項1記載のTFTアレイ基板。
  3. 前記第3コンタクトホールの底部の前記金属キャップ膜は、前記第3コンタクトホールの底部の内径よりも小さい開口を有している
    請求項2記載のTFTアレイ基板。
  4. (a)基板上に遮光膜および共通配線を形成する工程と、
    (b)前記遮光膜および共通配線を覆う絶縁膜を形成する工程と、
    (c)前記遮光膜の上方にTFT素子の半導体層を形成し、前記半導体層上に前記TFT素子のソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    (d)前記工程(c)の後に、前記基板の上面全体に感光性の有機樹脂材料を塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、前記ドレイン電極上および前記共通配線上の前記有機樹脂材料を除去すると共に、前記TFT素子の形成領域上に薄い有機樹脂材料を形成する工程と、
    (e)前記有機樹脂材料をマスクにして、前記ドレイン電極上および共通配線上の前記絶縁膜を除去してコンタクトホールを形成する工程と、
    (f)アッシングにより前記有機樹脂材料を薄くすることで前記薄い有機樹脂材料を除去した後、前記有機樹脂材料上に透明導電膜および金属膜を順番に成膜する工程と、
    (g)前記金属膜上にフォトレジストを塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、前記TFT素子のゲート電極、引き出し配線および画素電極のパターンを有するレジストを形成すると共に、前記コンタクトホール内を除く前記画素電極の領域に薄いレジストを形成する工程と、
    (h)前記レジストをマスクにして前記金属膜および前記透明導電膜をエッチングすることで前記ゲート電極、引き出し配線、画素電極を同時に形成する工程と、
    (i)アッシングにより前記レジストを薄くして前記薄いレジストを除去した後、前記金属膜をエッチングすることで、前記コンタクトホール内を除く前記画素電極上の前記金属膜を除去する工程と、を備える
    ことを特徴とするTFTアレイ基板の製造方法。
  5. (a)基板上に、酸化物半導体および第1金属膜を順番に形成する工程と
    (b)前記第1金属膜上にフォトレジストを塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、TFT素子のソース電極およびドレイン電極、共通配線のパターンのレジストを形成しつつ、TFT素子のチャネル領域に対応する領域上に薄いレジストを形成する工程と、
    (c)前記レジストをマスクにして前記第1金属膜および酸化物半導体をエッチングすることで、前記ソース電極、前記ドレイン電極および前記共通配線を同時に形成する工程と、
    (d)アッシングで前記レジストを薄くすることで前記薄いレジストを除去した後、前記レジストとマスクにして前記第1金属膜をエッチングすることにより、前記TFT素子のチャネル領域上の第1金属膜を除去する工程と、を備える
    ことを特徴とするTFTアレイ基板の製造方法。
  6. (e)前記工程(d)の後に、前記基板の上面全体に感光性の有機樹脂材料を塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、前記ドレイン電極上および前記共通配線上の前記有機樹脂材料を除去すると共に、前記TFT素子の形成領域上に薄い有機樹脂材料を形成する工程と、
    (f)前記有機樹脂材料をマスクにして、前記ドレイン電極上および共通配線上の前記絶縁膜を除去してコンタクトホールを形成する工程と、
    (g)アッシングにより前記有機樹脂材料を薄くすることで前記薄い有機樹脂材料を除去した後、前記有機樹脂材料上に透明導電膜および第2金属膜を順番に成膜する工程と、
    (h)前記第2金属膜上にフォトレジストを塗布し、ハーフトーン法で露光して現像することで、前記TFT素子のゲート電極、引き出し配線および画素電極のパターンを有するレジストを形成すると共に、前記コンタクトホール内を除く前記画素電極の領域に薄いレジストを形成する工程と、
    (i)前記レジストをマスクにして前記第2金属膜および前記透明導電膜をエッチングすることで前記ゲート電極、引き出し配線、画素電極を同時に形成する工程と、
    (j)アッシングにより前記レジストを薄くして前記薄いレジストを除去した後、前記第2金属膜をエッチングすることで、前記コンタクトホール内を除く前記画素電極上の前記第2金属膜を除去する工程と、をさらに備える
    請求項5記載のTFTアレイ基板の製造方法。
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