JP2014200839A - 材料送り装置 - Google Patents

材料送り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014200839A
JP2014200839A JP2013081313A JP2013081313A JP2014200839A JP 2014200839 A JP2014200839 A JP 2014200839A JP 2013081313 A JP2013081313 A JP 2013081313A JP 2013081313 A JP2013081313 A JP 2013081313A JP 2014200839 A JP2014200839 A JP 2014200839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
material feeding
feeding device
drive source
cam
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013081313A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6094341B2 (ja
Inventor
章吾 森永
shogo Morinaga
章吾 森永
康宏 田中
Yasuhiro Tanaka
康宏 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Shimpo Corp
Original Assignee
Nidec Shimpo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Shimpo Corp filed Critical Nidec Shimpo Corp
Priority to JP2013081313A priority Critical patent/JP6094341B2/ja
Priority to CN201410126008.2A priority patent/CN104096776B/zh
Publication of JP2014200839A publication Critical patent/JP2014200839A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6094341B2 publication Critical patent/JP6094341B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】板材の厚さが変更されたときに、ユーザの負担が少なく、かつ、ばらつきの少ない補正を行うことができる材料送り装置を提供する。【解決手段】材料送り装置1は、従動ローラ22を保持するレバー30を、搬送経路90から離れる方向へ押し返すリリース機構50を有する。また、リリース機構50は、レバー30に接触する接触部614の初期位置を補正する補正機構70を有する。このため、板材の厚さに応じて、接触部614の初期位置を補正し、初期位置における接触部とレバーとの間隔を、一定に保つことができる。したがって、板材の厚さに拘わらず、リリース動作の期間を略一定に保つことができる。また、補正機構70は、第3駆動源から発生する動力により、接触部614の初期位置を補正する。このため、ユーザによる補正作業の負担を軽減できる。また、ばらつきの少ない補正を行うことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、プレス装置へ板材を搬送する材料送り装置に関する。
従来、プレス成形の対象となる板材を、プレス装置へ搬送する材料送り装置が知られている。例えば、特開2001−87830号公報には、プレス装置にシート状部材を送給するプレス送り装置が記載されている。当該公報のプレス送り装置は、シート状部材を送給する第1ローラおよび第2ローラを備えている(段落0012)。また、当該公報の第2ローラは、ばねの作用によって揺動アームを下方に偏倚させることにより、第1ローラとの間にシート状部材をニップしている(段落0013)。また、当該公報のプレス送り装置は、第1ローラおよび第2ローラのニップ状態を解除するためのリリース機構を有している(段落0014)。
特開2001−87830号公報
この種のプレス送り装置において、送給されるシート状部材の板厚が変わると、シート状部材に接触する第2ローラの高さ位置が変わる。このため、リリース機構によるリリース動作のタイミングやリフト量を、補正する必要がある。当該補正は、従来、揺動アームに設けられた調整ボルトを手動で回すことによって、行われていた(上記公報の段落0017参照)。しかしながら、板厚の微妙な違いに応じて調整ボルトの位置を手動で補正する作業は、ユーザの負担が大きい。また、補正を行う作業者によって、補正結果にばらつきが生じやすい。
本発明の目的は、板材の厚さが変更されたときに、ユーザの負担が少なく、かつ、ばらつきの少ない補正を行うことができる材料送り装置を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、板材を搬送経路に沿って搬送する材料送り装置であって、フレームと、前記フレームに対して回転可能に支持された略円柱状の第1ローラと、前記搬送経路に対して前記第1ローラと反対側に配置された略円柱状の第2ローラと、前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方を回転させる第1駆動源と、前記第2ローラを回転可能に保持するとともに、前記フレームに対して規制された角度範囲内で回転可能であるレバーと、前記レバーを、前記搬送経路側へ向けて加圧する加圧機構と、前記レバーを、前記搬送経路から離れる方向へ押し返すリリース機構と、を有し、前記リリース機構は、前記レバーに接触する接触部と、前記接触部を前記レバー側へ移動させるための動力を発生させる第2駆動源と、前記接触部の移動の起点となる初期位置を補正する補正機構と、を有し、前記補正機構は、入力信号に基づき前記接触部の前記初期位置を変位させるための動力を発生させる第3駆動源を有する材料送り装置である。
本願の例示的な第1発明によれば、第3駆動源からの動力により、接触部の初期位置を自動的に補正できる。このため、ユーザによる補正作業の負担を軽減できる。また、ばらつきの少ない補正を行うことができる。
図1は、第1実施形態に係る材料送り装置の縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係る材料送り装置の縦断面図である。 図3は、図2のA−A位置における材料送り装置の縦断面図である。 図4は、図2のB−B位置における材料送り装置の縦断面図である。 図5は、第2実施形態に係る制御系の構成を概念的に示したブロック図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る材料送り装置1Aの縦断面図である。この材料送り装置1Aは、板材9Aを搬送経路90Aに沿って搬送する装置である。図1に示すように、材料送り装置1Aは、フレーム10A、第1ローラ21A、第1駆動源211A、第2ローラ22A、レバー30A、加圧機構40A、およびリリース機構50Aを有する。フレーム10Aは、板材9Aが搬入される搬入口11Aと、板材9Aが搬出される搬出口12Aとを有する。
第1ローラ21Aおよび第2ローラ22Aは、それぞれ、水平方向に略円柱状に延びている。第1ローラ21Aは、フレーム10Aに対して回転可能に支持されている。第1駆動源211Aを動作させると、第1駆動源211Aの動力により、第1ローラ21Aが回転する。第2ローラ22Aは、搬送経路90Aに対して第1ローラ21Aと反対側に配置されている。また、第2ローラ22Aは、レバー30Aにより回転可能に保持されている。レバー30Aは、フレーム10Aに対して、規制された角度範囲内で回転可能に取り付けられている。それにより、第2ローラ22Aが、第1ローラ21Aに対して接近および退避することが可能となっている。
また、レバー30Aは、加圧機構40Aにより、搬送経路90A側へ向けて加圧されている。材料送り装置1Aにおいて板材9Aを搬送するときには、加圧機構40Aの圧力により、第1ローラ21Aと第2ローラ22Aとの間に板材9Aが挟まれる。そして、当該状態で第1ローラ21Aを回転させることにより、板材9Aが搬出口12A側へ搬送される。
リリース機構50Aは、レバー30Aを、搬送経路90Aから離れる方向へ押し返す機構である。リリース機構50Aは、接触部614Aおよび第2駆動源63Aを有する。第2駆動源63Aを動作させると、第2駆動源63Aの動力によって、接触部614Aがレバー30A側へ移動する。そして、接触部614Aがレバー30Aに接触することにより、レバー30Aが、搬送経路90Aから離れる方向へ押される。その結果、第1ローラ21Aまたは板材9Aから第2ローラ22Aが離れるリリース状態となる。
また、この材料送り装置1Aのリリース機構50Aは、接触部614Aの移動の起点となる初期位置を補正する補正機構70Aを有する。このため、板材9Aの厚さに応じて、接触部614Aの初期位置を補正し、初期位置における接触部614Aとレバー30Aとの間隔を、一定に保つことができる。
特に、この補正機構70Aは、第3駆動源71Aを有している。第3駆動源71Aは、入力信号に基づいて、接触部614Aの初期位置を変位させるための動力を発生させる。このため、第3駆動源71Aからの動力により、接触部614Aの初期位置を自動的に補正できる。したがって、ユーザによる補正作業の負担を軽減できる。また、ばらつきの少ない補正を行うことができる。
<2.第2実施形態>
<2−1.材料送り装置の全体構成>
続いて、本発明の第2実施形態について、説明する。図2は、第2実施形態に係る材料送り装置1の縦断面図である。図3は、図2中のA−A位置における材料送り装置1の縦断面図である。図4は、図2中のB−B位置における材料送り装置1の縦断面図である。
この材料送り装置1は、プレス装置に付属し、プレス成形の対象となる金属製の板材9を、プレス装置へ搬送する装置である。図2〜図4に示すように、本実施形態の材料送り装置1は、フレーム10、駆動ローラ21、従動ローラ22、レバー30、レバー用エアシリンダ40、およびリリース機構50を有する。
フレーム10は、プレス装置に隣接して設置される略箱形の枠体である。材料送り装置1の駆動ローラ21、レバー30、レバー用エアシリンダ40、およびリリース機構50は、フレーム10に支持されている。図2に示すように、フレーム10には、搬入口11および搬出口12が設けられている。板材9は、搬入口11からフレーム10の内部へ搬入され、搬入口11と搬出口12との間に設けられた搬送経路90に沿って、搬出口12側へ水平に搬送される。
駆動ローラ21は、搬送経路90の下側において、能動的に回転する円柱状のローラである。本実施形態では、駆動ローラ21が第1ローラに相当する。駆動ローラ21は、板材9の搬送方向に直交する方向に、水平に延びている。図4に示すように、駆動ローラ21の両端部は、軸受を介して、フレーム10に回転可能に支持されている。また、駆動ローラ21は、第1駆動源となる第1モータ211に接続されている。第1モータ211を動作させると、駆動ローラ21が、水平に延びる回転軸210を中心として回転する。
従動ローラ22は、搬送経路90の上側、すなわち、搬送経路90に対して駆動ローラ21と反対側に配置された、円柱状のローラである。本実施形態では、従動ローラ22が第2ローラに相当する。駆動ローラ21と同じく、従動ローラ22も、板材9の搬送方向に直交する方向に、水平に延びている。ただし、本実施形態では、従動ローラ22の径は、駆動ローラ21の径より小さい。また、図4に示すように、従動ローラ22の両端部は、軸受を介して、レバー30に保持されている。板材9の搬送時には、従動ローラ22が板材9の上面に接触し、板材9の移動に応じて従動回転する。
レバー30は、従動ローラ22を回転可能に保持しながら、上下に移動する部材である。レバー30は、従動ローラ22より搬出口12側に配置された基端部31と、従動ローラ22より搬入口11側に配置された先端部32と、を有する。先端部32には、プッシュボルト33が設けられている。基端部31は、フレーム10に対して規制された角度範囲内で回転可能に連結されている。このため、図2中に矢印91で示したように、レバー30は、基端部31を中心として、規制された角度範囲内で回転する。また、レバー30が回転すると、レバー30とともに、従動ローラ22およびプッシュボルト33も、上下に移動する。
レバー用エアシリンダ40は、レバー30を下側へ向けて加圧する加圧機構である。レバー用エアシリンダ40のロッド41の下端部は、レバー30の上面に接触する。レバー用エアシリンダ40に圧縮空気を供給すると、その空気圧により、ロッド41に下側へ向かう圧力が生じる。それにより、レバー30が下側、すなわち搬送経路90側へ押される。その結果、従動ローラ22が、駆動ローラ21または板材9に接触する。
ただし、本発明の「加圧機構」は、必ずしもエアシリンダでなくてもよい。エアシリンダに代えて、種々のバネ機構を用いて、レバー30に下側へ向かう弾性的な圧力を与えてもよい。
リリース機構50は、駆動ローラ21または板材9から従動ローラ22を引き離すために、レバー30を上側、すなわち、搬送経路90から離れる方向へ押し返す機構である。図2および図4に示すように、本実施形態のリリース機構50は、リリース部材61、カム62、および第2モータ63を有する。
リリース部材61は、規制された角度範囲内で回転することによって、カム62とレバー30との間で、動力を伝達する部材である。リリース部材61は、回転中心610からカム62側へ向けて延びる第1腕部611と、回転中心610からプッシュボルト33側へ向けて延びる第2腕部612とを有する。第1腕部611の先端には、カム62に接触するカムフォロワ613が、設けられている。第2腕部612の先端には、プッシュボルト33の下端部に接触する接触部614が、設けられている。
なお、リリース部材61の第2腕部612には、図示しないリリース部材用エアシリンダによって、下向きの圧力が加えられている。これにより、リリース部材61のカムフォロワ613が、常にカム62に接触するようになっている。
カム62は、回転軸620を中心として回転し、それにより、カムフォロワ613を上下に移動させる部材である。カム62には、回転軸620から外周面までの距離に偏りのある板状の部材が使用される。本実施形態では、カム62の外周面が、回転軸620を中心とする円弧状の基準面621と、基準面621より外側へ突出した突出面622と、を含んでいる。
第2モータ63は、カム62を回転させる第2駆動源である。第2モータ63を動作させると、その動力がカム62へ伝達し、カム62が回転軸620を中心として回転する。また、カム62が回転すると、カムフォロワ613に対するカム62の接触位置に応じて、カムフォロワ613が上下に移動する。そうすると、図2中に矢印92で示したように、リリース部材61が規制された角度範囲内で回転することによって、リリース部材61の接触部614が上下に移動する。
ここで、カム62の基準面621がカムフォロワ613に接触しているときの接触部614の位置を「初期位置」とする。接触部614が初期位置に配置されているときには、プッシュボルト33の下端部と接触部614との間に、間隙が存在する。また、カム62が回転して、突出面622がカムフォロワ613に接触すると、カムフォロワ613が下降する。そうすると、接触部614が、起点となる初期位置から上方へ移動して、プッシュボルト33の下端部に接触する。その結果、レバー用エアシリンダ40の圧力に抗して、レバー30が上昇する。このように、第2モータ63は、接触部614をプッシュボルト33側へ移動させるための動力を発生させる。
また、図4に示すように、本実施形態では、第2モータ63の回転軸630と、カム62の回転軸620との間に、軸芯違いカップリング64が介在している。軸芯違いカップリング64は、第2モータ63の回転軸630と、カム62の回転軸620とを、両軸の相対移動を許容しながら連結する。このため、後述する補正機構70の動作時に、カム62の回転軸620を上下に変位させ、かつ、第2モータ63の動力をカム62へ伝達することができる。
また、本実施形態では、リリース部材61の回転中心610から接触部614までの距離が、回転中心610からカムフォロワ613までの距離より、短い。このため、てこの作用により、接触部614がプッシュボルト33を押し上げるために必要な力より小さい力で、カム62がカムフォロワ613を押し下げることができる。したがって、より小さい力でリリース機構50を動作させることができる。また、カム62にかかる圧力が小さくなるため、カム62の回転軸620の位置ずれを抑制できる。
また、この材料送り装置1は、制御部80と、制御部80に対する情報の入力を受け付ける入力部81とを有する。図5は、制御部80および入力部81を含む制御系の構成を、概念的に示したブロック図である。図5に示すように、制御部80は、入力部81、上述したレバー用エアシリンダ40、リリース部材用エアシリンダ、第1モータ211、第2モータ63、後述する第3モータ71、および後述する制動機構73と、それぞれ電気的に接続されている。
制御部80は、CPU等の演算処理部やメモリを有するコンピュータにより構成されていてもよく、あるいは、電子回路基板により構成されていてもよい。入力部81は、キーボードやマウスにより構成されていてもよく、あるいは、タッチパネル式のディスプレイにより構成されていてもよい。制御部80は、予め設定されたプログラムおよび入力部81からの入力信号に基づいて、レバー用エアシリンダ40、リリース部材用エアシリンダ、第1モータ211、第2モータ63、第3モータ71、および制動機構73を動作制御する。これにより、材料送り装置1における板材9の搬送動作、リリース動作、および補正動作が行われる。
この材料送り装置1では、搬入口11から搬入された板材9が、駆動ローラ21と従動ローラ22との間に挟まれながら、駆動ローラ21の回転によって、搬出口12側へ搬送される。また、複数の板材9を連続的に搬送するときには、一定の時間間隔で、従動ローラ22を板材9の上面から上方へ退避させるリリース動作を行う。当該リリース動作は、リリース機構50の第2モータ63を動作させ、カム62およびリリース部材61を介して、レバー30を上昇させることにより、実現される。
なお、第2モータ63にサーボモータを用いれば、カム62の回転速度を、任意に調節することができる。したがって、従動ローラ22の上昇・下降のタイミングを、第2モータ63により制御することができる。
<2−2.補正機構について>
続いて、リリース機構50が有する補正機構70について説明する。補正機構70は、搬送対象となる板材9の厚さが変更されたときに、カム62の回転軸620を上下に変位させて、接触部614の初期位置を補正する機構である。図2〜図4に示すように、本実施形態の補正機構70は、第3モータ71、ベルト機構72、制動機構73、ボールねじ74、ブロック75、およびリニアガイド76を有する。
第3モータ71は、補正機構70を動作させるための動力を発生させる第3駆動源である。本実施形態では、フレーム10の天板部の上面に、第3モータ71が配置されている。第3モータ71は、制御部80からの駆動信号に応じて動力を発生させる。また、第3モータ71の動力は、ベルト機構72および制動機構73を介して、ボールねじ74に伝達される。ただし、ベルト機構72および制動機構73が省略され、第3モータ71の回転軸と、ボールねじ74とが、直接連結されていてもよい。
ボールねじ74は、フレーム10の内部において、上下に延びている。ボールねじ74のねじ軸の表面には、螺旋状のねじ溝が形成されている。ブロック75は、当該ねじ溝に組み付けられたナット751に固定されている。また、ブロック75は、軸受を介して、カム62の回転軸620を回転可能に保持している。第3モータ71の動力がボールねじ74に伝達すると、ボールねじ74は、鉛直軸を中心として回転する。そうすると、ナット751、ブロック75、およびカム62の回転軸620が、一体として上下に変位する。
また、リニアガイド76は、ボールねじ74と平行に延びる一対のレールを有する。ブロック75は、当該一対のレールに沿って上下に案内される。これにより、ナット751、ブロック75、およびカム62の回転軸620を、精度よく上下に変位させることができる。また、モーメント荷重によるブロック75の振れを抑制できる。
特に、本実施形態では、第3モータ71にサーボモータが用いられている。サーボモータは、入力信号に応じた動力を、応答性よく出力することができる。したがって、ナット751、ブロック75、およびカム62の回転軸620を、より精度よく上下に変位させることができる。
制動機構73は、ボールねじ74の不要な回転を防止するための機構である。制動機構73には、例えば、電磁ブレーキを使用することができる。制動機構73は、カム62の回転軸620に、第3モータ71からの能動的な動力に反する外力が作用したときに、当該外力によるボールねじ74の回転を制限する。これにより、カム62の回転軸620に意図しない変位が発生することを、防止する。
搬送対象となる板材9の厚さが変更されたときには、まず、材料送り装置1のユーザが、入力部81に、当該板材9の厚さを示す情報を入力する。なお、入力部81に入力される情報は、板材9の厚さ自体の数値であってもよく、厚さに対応する番号や記号であってもよい。
制御部80は、入力部81から入力された情報に基づいて、第3モータ71を動作させる。これにより、ボールねじ74を回転させ、ナット751、ブロック75、およびカム62の回転軸620を、一体として上下に変位させる。そうすると、カム62の変位に応じてカムフォロワ613が上下に移動する。その結果、リリース部材61が規制された角度範囲内で回転して、リリース部材61の接触部614の位置が上下に移動する。
このように、本実施形態の材料送り装置1では、ユーザが入力部81に板材9の厚さを示す情報を入力するだけで、接触部614の初期位置を自動的に補正することができる。これにより、板材9の厚さに拘わらず、初期位置における接触部614とプッシュボルト33の下端部との間隔を、一定に保つことができる。プッシュボルト33の下端部と接触部614との間隔が一定に保たれれば、カム62の回転により生じるリリース動作の期間を、略一定に保つことができる。
また、補正機構70は、第3モータ71からの動力により動作する。したがって、プッシュボルト33の下端部と、接触部614との間隔を、手動で補正する必要がない。このため、ユーザによる補正作業の負担を軽減できる。また、ばらつきの少ない補正を行うことができる。
ここで、プッシュボルト33と接触部614との間隔を補正するためには、レバー30側に補正機構を設けることも考えられる。しかしながら、可動部であるレバー30に補正機構を設けると、レバー30のイナーシャが大きくなる。これに対し、本実施形態では、レバー30ではなく、リリース機構50側に補正機構70が設けられている。このため、レバー30のイナーシャを大きくすることなく、プッシュボルト33と接触部614との間隔を補正することができる。また、従来固定されていたカムの回転軸を変位させることで、信頼性の高い補正機構70を安価に実現することができる。
また、本実施形態では、上述の通り、リリース部材61の回転中心610から接触部614までの距離が、回転中心610からカムフォロワ613までの距離より、短い。このため、補正機構70の動作時には、カム62の変位量より接触部614の変位量の方が小さくなる。したがって、接触部614の初期位置をより精密に補正できる。
<3.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、板材9の厚さが変更されたときに、接触部614の初期位置だけではなく、第2モータ63の動作タイミングも変更するようにしてもよい。具体的には、入力部81から入力された情報に基づいて、制御部80が、第2モータ63の動作タイミングを変更すればよい。そうすれば、板材9の厚さに応じたより適切なタイミングで、リリース動作を行うことができる。
また、上記の実施形態では、カム62の回転軸620を上下に変位させることによって、接触部614の初期位置を補正していた。しかしながら、リリース機構50の他の箇所を変位させることによって、接触部614の初期位置を補正してもよい。例えば、リリース部材61の回転中心610を上下に変位させることによって、接触部614の初期位置を補正してもよい。
また、上記の実施形態では、第1駆動源が第1ローラを回転させていた。しかしながら、第1駆動源は、第1ローラに代えて、第2ローラを回転させてもよい。また、第1駆動源は、第1ローラと第2ローラとの双方を回転させてもよい。すなわち、第1駆動源は、板材を搬送するために、第1ローラおよび第2ローラの少なくとも一方を回転させるものであればよい。
また、上記の実施形態では、第1駆動源、第2駆動源、および第3駆動源に、それぞれ別個のモータを用いていた。しかしながら、これらのモータのうちの2つまたは3つを、単一のモータにより実現してもよい。すなわち、1つのモータから得られる動力を、ギア等の動力伝達機構を介して、複数の箇所に分配してもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、プレス装置へ板材を搬送する材料送り装置に利用できる。
1,1A 材料送り装置
9,9A 板材
10,10A フレーム
11,11A 搬入口
12,12A 搬出口
21 駆動ローラ
21A 第1ローラ
22 従動ローラ
22A 第2ローラ
30,30A レバー
33 プッシュボルト
40 レバー用エアシリンダ
40A 加圧機構
50,50A リリース機構
61 リリース部材
62 カム
63 第2モータ
63A 第2駆動源
64 軸芯違いカップリング
70,70A 補正機構
71 第3モータ
71A 第3駆動源
72 ベルト機構
73 制動機構
74 ボールねじ
75 ブロック
76 リニアガイド
80 制御部
81 入力部
90,90A 搬送経路
211 第1モータ
211A 第1駆動源
613 カムフォロワ
614,614A 接触部
751 ナット

Claims (9)

  1. 板材を搬送経路に沿って搬送する材料送り装置であって、
    フレームと、
    前記フレームに対して回転可能に支持された略円柱状の第1ローラと、
    前記搬送経路に対して前記第1ローラと反対側に配置された略円柱状の第2ローラと、
    前記第1ローラおよび前記第2ローラの少なくとも一方を回転させる第1駆動源と、
    前記第2ローラを回転可能に保持するとともに、前記フレームに対して規制された角度範囲内で回転可能であるレバーと、
    前記レバーを、前記搬送経路側へ向けて加圧する加圧機構と、
    前記レバーを、前記搬送経路から離れる方向へ押し返すリリース機構と、
    を有し、
    前記リリース機構は、
    前記レバーに接触する接触部と、
    前記接触部を前記レバー側へ移動させるための動力を発生させる第2駆動源と、
    前記接触部の移動の起点となる初期位置を補正する補正機構と、
    を有し、
    前記補正機構は、入力信号に基づき前記接触部の前記初期位置を変位させるための動力を発生させる第3駆動源を有する材料送り装置。
  2. 請求項1に記載の材料送り装置であって、
    前記リリース機構は、
    前記第2駆動源により回転するカムと、
    前記カムの回転位置に応じて、規制された角度範囲内で回転することにより、前記接触部を移動させるリリース部材と、
    を有し、
    前記補正機構は、前記第3駆動源により前記カムの回転軸を変位させる材料送り装置。
  3. 請求項2に記載の材料送り装置であって、
    前記第2駆動源の回転軸と、前記カムの回転軸とを、両軸の相対移動を許容しながら連結する軸芯違いカップリングをさらに有する材料送り装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の材料送り装置であって、
    前記第3駆動源は、サーボモータである材料送り装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれかに記載の材料送り装置であって、
    前記補正機構は、
    前記第3駆動源により回転されるボールねじと、
    前記ボールねじに対して移動可能に取り付けられるとともに、前記カムを回転可能に保持するブロックと、
    前記ボールねじと平行に延びるリニアガイドと、
    を有し、
    前記ブロックが、前記リニアガイドに沿って移動する材料送り装置。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれかに記載の材料送り装置であって、
    前記補正機構は、前記第3駆動源の能動的な動作に反する前記カムの回転軸の変位を制限する制動機構をさらに有する材料送り装置。
  7. 請求項2から請求項6までのいずれかに記載の材料送り装置であって、
    前記リリース部材は、前記カムに接触するカムフォロワを有し、
    前記リリース部材の回転中心から前記接触部までの距離は、前記リリース部材の回転中心から前記カムフォロワまでの距離より、短い材料送り装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の材料送り装置であって、
    板材の厚さを示す情報の入力を受け付ける入力部と、
    前記入力部から入力される情報に基づいて、前記第3駆動源の動作を制御する制御部と、
    をさらに有する材料送り装置。
  9. 請求項8に記載の材料送り装置であって、
    前記制御部は、前記入力部から入力される情報に基づいて、前記第2駆動源の動作タイミングを、さらに制御する材料送り装置。
JP2013081313A 2013-04-09 2013-04-09 材料送り装置 Expired - Fee Related JP6094341B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013081313A JP6094341B2 (ja) 2013-04-09 2013-04-09 材料送り装置
CN201410126008.2A CN104096776B (zh) 2013-04-09 2014-03-31 材料输送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013081313A JP6094341B2 (ja) 2013-04-09 2013-04-09 材料送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014200839A true JP2014200839A (ja) 2014-10-27
JP6094341B2 JP6094341B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=51665542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013081313A Expired - Fee Related JP6094341B2 (ja) 2013-04-09 2013-04-09 材料送り装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6094341B2 (ja)
CN (1) CN104096776B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109821994A (zh) * 2019-02-19 2019-05-31 昆山硕普精密设备有限公司 一种送料机及具有该送料机的冲压设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111618145B (zh) * 2020-06-09 2022-03-01 开化凯晟环境建设有限公司 一种建筑装饰件的加工设备

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112778Y1 (ja) * 1969-12-28 1976-04-06
JPH05185165A (ja) * 1992-01-13 1993-07-27 Yamada Dobby Co Ltd パイロットリリース装置
US5755370A (en) * 1994-02-28 1998-05-26 Vamco Machine & Tool, Inc. Press feed with infinitely variable stock material engagement spacing
JP2000102838A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Kurimoto Ltd 鍛造プレス機へのビレット受取り構造
JP2003154424A (ja) * 2001-11-22 2003-05-27 Yamada Dobby Co Ltd ロールフィードのパイロットリリース装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6025211B2 (ja) * 1976-10-01 1985-06-17 アイダエンジニアリング株式会社 ロ−ルフイ−ド
JPH04270017A (ja) * 1991-02-25 1992-09-25 Press Gijutsu Kenkyusho:Kk プレス送り装置のリリース装置
JP3308452B2 (ja) * 1996-08-06 2002-07-29 アイダエンジニアリング株式会社 ロールフィーダのクランプ・レリース装置
JPH1177200A (ja) * 1997-09-02 1999-03-23 Kinichi Ogawa プレス機の材料送り装置
JP4164184B2 (ja) * 1999-02-04 2008-10-08 オリイメック株式会社 ロールフィーダのリリーシング装置
JP2001087830A (ja) * 1999-09-24 2001-04-03 Nippon Densan Kyori Kk プレス送り装置
JP4832999B2 (ja) * 2006-08-31 2011-12-07 オリイメック株式会社 レベラーフィーダ
CN102615210A (zh) * 2012-04-16 2012-08-01 宁波富都自动化设备有限公司 一种滚轮送料机

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5112778Y1 (ja) * 1969-12-28 1976-04-06
JPH05185165A (ja) * 1992-01-13 1993-07-27 Yamada Dobby Co Ltd パイロットリリース装置
US5755370A (en) * 1994-02-28 1998-05-26 Vamco Machine & Tool, Inc. Press feed with infinitely variable stock material engagement spacing
JP2000102838A (ja) * 1998-09-29 2000-04-11 Kurimoto Ltd 鍛造プレス機へのビレット受取り構造
JP2003154424A (ja) * 2001-11-22 2003-05-27 Yamada Dobby Co Ltd ロールフィードのパイロットリリース装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109821994A (zh) * 2019-02-19 2019-05-31 昆山硕普精密设备有限公司 一种送料机及具有该送料机的冲压设备

Also Published As

Publication number Publication date
CN104096776A (zh) 2014-10-15
CN104096776B (zh) 2016-04-13
JP6094341B2 (ja) 2017-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6198313B2 (ja) 回転式打抜機
CN105612827A (zh) 吸嘴及元件装配机
JP6608635B2 (ja) 板材送り装置
JP6739145B2 (ja) プレス機械およびプレス機械の制御方法
KR20160086172A (ko) 파이프 절단 장치
JP6094341B2 (ja) 材料送り装置
US20220097119A1 (en) Plate material supplying apparatus
JP6439379B2 (ja) 基板加工装置
CN107107368B (zh) 用于片材元件的横向定位装置
JP2009200440A (ja) 基板搬送補助装置および基板搬送補助方法
KR102410401B1 (ko) 판재 이송 장치
JP6384310B2 (ja) 修正装置
CN207174820U (zh) 一种可排序的定位装置
JP2008056384A (ja) シート枚数の検知装置及びその方法
JP2013197559A (ja) アライメントステージ
JP6499902B2 (ja) 打錠機、打錠機列及び圧縮成形装置
WO2023120418A1 (ja) 板材送り装置
JP2014043930A (ja) 直動テーブル装置
KR102144210B1 (ko) 트리퍼용 감지장치
JP2020082403A (ja) 移動ストッパーの位置補正方法
JP6905835B2 (ja) 対基板作業機
JP4864571B2 (ja) 加工機の板材送り装置
JP5985303B2 (ja) シートの搬送方向転換装置
JP2016198795A (ja) プレス装置及びロータリープレス盤
JP2011088169A (ja) 電動プレス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20160406

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6094341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees