JP2001087830A - プレス送り装置 - Google Patents

プレス送り装置

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JP2001087830A
JP2001087830A JP27128399A JP27128399A JP2001087830A JP 2001087830 A JP2001087830 A JP 2001087830A JP 27128399 A JP27128399 A JP 27128399A JP 27128399 A JP27128399 A JP 27128399A JP 2001087830 A JP2001087830 A JP 2001087830A
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JP27128399A
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Katsushi Hayashi
克志 林
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NIPPON DENSAN KYORI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリースタイミングの調整を簡単且つ容易に
行うことができるプレス送り装置を提供すること。 【解決手段】 シート状部材25を送給するための第1
及び第2ローラ22,24と、第2ローラ24を移動自
在に支持する揺動アーム30と、両ローラ22,24の
ニップ状態を解除するためのパイロットリリース機構5
0とを備えたプレス送り装置。パイロットリリース機構
50は、両ローラ22,24のニップ状態を解除するた
めのリリース手段52と、リリース手段52によるリリ
ースタイミングを調整するためのリリースタイミング調
整手段54とを備え、リリース手段52のリリース回転
軸がリリースタイミング調整手段54の中間支持スリー
ブに偏心して支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス装置に細長
いシート状部材を間欠的に送給するプレス送り装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プレス装置には、加工すべきシート状部
材を加工域を通して間欠的に送給するためのプレス送り
装置が付設されている。この種のプレス送り装置は、プ
レス装置に取り付けられる装置本体と、シート状部材を
送給するための一対のローラ、即ち上ローラ及び下ロー
ラを備えている。下ローラは装置本体に回転自在に装着
され、所定方向に回転駆動される。また、上ローラは装
置本体に揺動自在に支持された揺動アームに回転自在に
支持され、揺動アームが揺動することによって下ローラ
に対して近接及び離隔方向に移動される。シート状部材
を送給するとき、揺動アームが所定方向に揺動されて上
ローラと下ローラとがニップ状態に保持され、シート状
部材は両ローラの作用によって加工域に向けて送給され
る。一方、シート状部材に加工を施すとき、揺動アーム
が所定方向とは反対方向に揺動されて両ローラのニップ
状態が解除され、静止金型及び可動金型による加工前
に、可動金型に設けられたパイロットピンがシート状部
材に形成されたパイロット穴に挿入され、シート状部材
の加工域の所定位置への位置付けが行われ、その後静止
金型と可動金型によって加工が施され、このようにする
ことによって、シート状部材に高精度にプレス加工を施
すことができる。
【0003】このプレス送り装置には、上ローラと下ロ
ーラのニップ状態を解除するためにパイロットリリース
機構が設けられている。従来、このパイロットリリース
機構が、プレス装置のクランク軸の回転に動機して回転
されるリリース回転軸と、リリース回転軸に取り付けら
れたパイロットリリースカムと、パイロットリリースカ
ムによって揺動されるレバー部材とを備え、レバー部材
が揺動アームに作用して上ローラを下ローラから離隔す
る方向に移動させ、両ローラのニップ状態を解除してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなパイロット
リリース機構を備えたプレス送り装置では、レバー部材
が揺動アームに作用する作用開始時点を調整して上ロー
ラのリリースタイミングを調整しており、従来、その調
整は、パイロットリリースカムを手で回してその角度位
置を調整して行っている。パイロットリリースカムの角
度調整は微妙であり、それ故に、その調整作業は熟練を
要し、また作業に時間を必要とし、プレス装置の稼動率
を向上させるためにこの調整作業を簡単且つ容易にする
ことが望まれていた。
【0005】本発明の目的は、リリースタイミングの調
整を簡単且つ容易に行うことができるプレス送り装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、装置本体と、
前記装置本体に回転自在に支持され、所定方向に回転駆
動される第1ローラと、前記第1ローラと協働してシー
ト状部材を送給する第2ローラと、前記第2ローラを前
記第1ローラに対して近接及び離隔する方向に移動自在
に支持するローラ支持機構と、前記第1及び第2ローラ
のニップ状態を解除するためのパイロットリリース機構
とを備えたプレス送り装置において、前記ローラ支持機
構は、前記装置本体に支持軸を介して揺動自在に支持さ
れた揺動アームを備え、前記揺動アームに前記第2ロー
ラが回転自在に支持されており、前記パイロットリリー
ス機構は、プレス装置のクランク軸の回転と同期して前
記第1及び第2ローラのニップ状態を解除するためのリ
リース手段と、前記リリース手段によるリリースタイミ
ングを調整するためのリリースタイミング調整手段とを
備えており、前記リリース手段は、前記クランク軸の回
転に同期して回転駆動されるリリース回転軸と、前記リ
リース回転軸に固定されたパイロットリリースカムと、
前記装置本体に回転自在に支持された軸部材に装着され
た第1及び第2のレバー部材と、前記第1レバー部材に
装着され、前記パイロットリリースカムのカム作用面に
沿って従動されるカムフォロアとを備え、前記第2レバ
ー部材が前記ローラ支持機構の前記揺動アームに作用す
るように配置されており、前記リリースタイミング調整
手段は、前記装置本体に回転自在に支持された中間支持
スリーブを備え、前記リリース回転軸は前記中間支持ス
リーブに偏心して回転自在に支持されており、前記リリ
ース回転軸が回転して前記パイロットリリースカムが回
転されると、前記カムフォロア、前記第1レバー部材及
び前記軸部材を介して前記第2レバー部材が揺動され、
この第2レバー部材が前記ローラ支持機構の前記揺動ア
ームに作用することによって、前記第1ローラが前記第
2ローラから離隔する方向に移動して前記第1及び第2
ローラのニップ状態が解除され、また、前記リリースタ
イミング調整手段の前記中間支持スリーブが前記装置本
体に対して相対的に回動されると、前記リリース回転軸
の位置が移動して前記パイロットリリースカムと前記第
1アーム部材の前記カムフォロアとの接触状態が変化
し、これによって前記第2レバー部材が前記揺動アーム
に作用するタイミングが調整されることを特徴とする。
【0007】本発明に従えば、パイロットリリース機構
はリリース手段とリリースタイミング調整手段から構成
され、リリース手段はリリース回転軸、パイロットリリ
ースカム、第1レバー部材及び第2レバー部材を備え、
またリリースタイミング調整手段は中間支持スリーブを
有している。第1レバー部材には、パイロットリリース
カムによって従動されるカムフォロアが装着され、第2
のレバー部材は、第2ローラを揺動自在に支持する揺動
アームに対応して配設され、リリース回転軸が中間支持
スリーブに偏心して回転自在に支持されている。従っ
て、パイロットリリースカムが回動すると、カムフォロ
ア及び第1レバー部材を介して第2レバー部材が揺動さ
れ、第2レバー部材が揺動アームに作用することによっ
て、第2ローラが第1ローラから離隔する方向に移動し
て両ローラのニップ状態が解除される。また、リリース
タイミング調整手段の中間支持スリーブを回動すると、
リリース回転軸が中間支持スリーブに偏心して支持され
ているので、装置本体、即ち装置本体に装着された軸部
材(第1及び第2レバー部材が装着されている)に対す
るリリース回転軸の配置位置が幾分変化し、これによっ
て、リリース回転軸に固定されたパイロットリリースカ
ムと第1レバー部材のカムフォロアとの接触状態、換言
すると第2レバー部材と揺動アームとの間隔が幾分変化
し、第2レバー部材が揺動アームに作用するタイミン
グ、即ちリリースタイミングが調整される。このよう
に、中間支持スリーブを回動させることによって、リリ
ースタイミングを簡単且つ容易に、また短時間に調整す
ることができる。尚、中間支持スリーブの回動は、駆動
源として例えば電動モータを用いることによって容易に
行うことができる。
【0008】また、本発明では、前記リリースタイミン
グ調整手段は、前記中間支持スリーブの外周部に設けら
れたウォームホイール部と、前記装置本体に回転自在に
支持され、前記ウォームホイール部に噛み合うウォーム
シャフトと、前記ウォームシャフトを回転駆動するため
の電動モータとを更に含み、前記電動モータからの駆動
力が前記ウォームシャフト及び前記ウォームホイール部
を介して前記中間支持スリーブに伝達されることを特徴
とする。
【0009】本発明に従えば、中間支持スリーブの外周
部にウォームホイール部が設けられ、電動モータからの
駆動力がウォームシャフト及びウォームホイール部を介
して中間支持スリーブに伝達され、比較的簡単な構成で
もって、リリース回転軸を支持する中間支持スリーブを
所要の通りに回動させ、これによって装置本体に対する
リリース回転軸の配置位置を変えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うプレス送り装置の一実施形態について説明す
る。図1は、本発明に従うプレス送り装置の一実施形態
を上面側から見た断面図であり、図2は、図1における
II−II線による断面図であり、図3は、図1におけ
るIII−III線による断面図であり、図4は、図1
におけるIV−IV線による断面図であり、図5は、図
1におけるV−V線による断面図であり、図6は、図1
のプレス送り装置におけるリリースタイミングを説明す
るための説明図である。
【0011】図1及び図2を参照して、図示のプレス送
り装置は、装置本体2を備え、この装置本体2は、略矩
形状の底壁4と、この底壁4から延びる4つ側壁6,
8,10,12と、これら側壁6,8,10,12の上
面開口を覆う上壁14を有し、対向する側壁8,12間
に中間壁16が設けられ、この中間壁16によって、装
置本体2内が二つの空間18,20に仕切られている。
側壁12には導入口21が設けられ、また側壁8には導
出口23が設けられ、プレス装置(図示せず)に送給さ
れるシート状部材25は、導入口21を通して装置本体
2内に導入された後導出口23を通して導出される。
【0012】装置本体2の第1空間18には、プレス装
置(図示せず)によって加工されるシート状部材25を
上述する如く送給するための第1及び第2ローラ22,
24が配設されている。第1ローラ22としての下ロー
ラは装置本体2の側壁6及び中間壁16に回転自在に支
持され、例えば駆動モータ(図示せず)によって矢印2
6で示す方向に回転駆動される。また、第2ローラ24
としての上ローラは、ローラ支持機構28を介して第1
ローラ22に近接及び離隔する方向に移動自在に装置本
体2に支持されている。
【0013】図示のローラ支持機構28は揺動アーム3
0を備え、この揺動アーム30は一対のアーム部32及
びこれらアーム部32の一端部を接続する接続部34を
有している。装置本体2の側壁12の所定部位には、第
1空間18内に突出する取付部材36が取り付けられ、
この取付部材36の先端部に支持軸38を介して揺動ア
ーム30の一対のアーム部32の他端部が揺動自在に支
持されている。一対のアーム部32には軸受40が装着
され、これら軸受40を介して第2ローラ24の軸部4
2が回転自在に支持されている。この揺動アーム30と
装置本体2の上壁14との間、この形態では上壁14に
螺着された受けボルト44との間には、例えばコイルば
ねから構成される偏倚ばね46が介在され、この偏倚ば
ね46は揺動アーム30を第1ローラ22に向けて下方
に弾性的に偏倚する。このように構成されているので、
通常、偏倚ばね46の作用によって揺動アーム30が下
方に揺動され、これに装着された第2ローラ24は第1
ローラ22に近接する方向に移動し、第1及び第2ロー
ラ22,24はニップ状態に保持される(両ローラ2
2,24間にシート状部材25が存在するときには、こ
のシート状部材25を介してニップ状態に保持される)
(図2参照)。このニップ状態から後述する如くして揺
動アーム30が上方に揺動されると、第2ローラ24は
第1ローラ22から離隔する方向に移動し、両ローラ2
2,24のニップ状態が解除され、リリース状態とな
る。
【0014】プレス送り装置は、ローラ22,24のニ
ップ状態状態を解除するためのパイロットリリース機構
50を更に備え、このパイロットリリース機構50はリ
リース手段52及びリリースタイミング調整手段54を
有している。図1及び図2とともに図3及び図4を参照
してリリース手段52について説明すると、図示のリリ
ース手段52は、リリース回転軸56、パイロットリリ
ースカム58、第1レバー部材60及び第2レバー部材
62を備えている。装置本体2の側壁10には、後述す
る如くしてリリース回転軸56が回転自在に支持されて
いる。このリリース回転軸56は、例えば歯付きプー
リ、歯付きベルト(いずれも図示せず)を介してプレス
装置のクランク軸(図示せず)に駆動連結され、このク
ランク軸の回転に同期して所定方向に回転駆動される。
リリース回転軸56の他端部は装置本体2内の第2空間
20に突出し、この突出端部にキー部材64を介してパ
イロットリリースカム58が固定され、このパイロット
リリースカム58も上記クランク軸の回転に同期して回
転される。尚、パイロットリリースカム58は、例えば
偏心円板カムから構成される。
【0015】この実施形態では、装置本体2の側壁6及
び中間壁16には、軸受66を介して軸部材68が回転
自在に装着されており、この軸部材68の、中間壁16
から第2空間20に突出する一端部に、第1レバー部材
60が装着され、また軸部材68の、第1の空間18内
に位置する部位に、第2レバー部材62が装着されてい
る。第1及び第2レバー部材60,62は、例えばキー
部材70,72を介して軸部材68に固定される。
【0016】主として図1及び図3を参照して、第1レ
バー部材60の先端側はパイロットリリースカム58の
上方に位置し、その先端部には短軸74を介してコロ7
6が回転自在に装着され、このコロ76がカムフォロア
として作用する。この第1レバー部材60の先端部には
更に受部78が設けられ、また装置本体2の所定部位に
は受けねじ80が螺着され、この受部78と受けねじ8
0との間に、例えばコイルばねから構成される偏倚ばね
82が介在されている。この偏倚ばね82は、第1レバ
ー部材60を図3において反時計方向にパイロットリリ
ースカム58に向けて弾性的に偏倚し、これによって第
1レバー部材60に装着されたコロ76は、パイロット
リリースカム58の周面(この周面がカム作用面として
機能する)に弾性的に圧接され、コロ76はパイロット
リリースカム58の回動によって、その周面に沿って従
動される。尚、受けねじ80には、ロック用ナット84
が設けられている。
【0017】主として図1及び図2を参照して、第2レ
バー部材62の先端側は揺動アーム30の接続部34の
下方に位置し、その先端部上面には作用部86が設けら
れている。そして、この作用部86に対応して揺動アー
ム30の接続部34には調整ボルト88が螺合され、第
2レバー部材62の作用部86がこの調整ボルト88の
軸部先端の被当接部88aに当接するように構成されて
いる。従って、第2レバー部材62が上方に揺動してそ
の当接部86が揺動アーム30の調整ボルト88の被当
接部88aに当接すると、この第2レバー部材62の作
用によって揺動アーム30が上方に揺動され、第1及び
第2ローラ22,24のニップ状態が解除される。容易
に理解される如く、第2レバー部材62の当接部86と
揺動アーム30の調整ボルト88の被当接部88aとの
間隔L(図2)は、両ローラ22,24のニップ状態を
解除するときの開始時期、即ちリリースタイミングと密
接に関連しており、この間隔が大きく(又は小さく)な
ると、リリースタイミングが遅く(又は早く)なる。こ
のリリースタイミングの調整は、調整ボルト88を回動
することによって行うことができ、また後述する如くリ
リース回転軸56の配置位置を変更して第1レバー部材
60のコロ76とリリースタイミングカム58との接触
状態を変えることによっても行うことができ、プレス加
工するシート状部材の板厚が変わった場合、後述するよ
うにリリース回転軸56の配置位置を変更することによ
ってタイミング調整が行われる。
【0018】次に、図1とともに図3〜図5を参照して
パイロットリリース機構50のリリースタイミング調整
手段54について説明すると、図示のリリースタイミン
グ調整手段54は、中間支持スリーブ90を備え、中間
支持スリーブ90が一対の軸受92を介して装置本体2
の側壁10に形成された円筒状の取付孔94内に回転自
在に支持されている。この中間支持スリーブ90には偏
心して円筒状の内側取付孔96が形成され、この内側取
付孔96に一対の軸受98を介してリリース手段52の
リリース回転軸56が回転自在に支持されている。かく
構成されているので、リリース回転軸58は、装置本体
2の取付孔94に対して偏心して支持され、図3及び図
4に示すように、中間支持スリーブ90の回転中心軸線
100とリリース回転軸56の回転中心軸線102とが
偏心量Sずれて配設されている。従って、中間支持スリ
ーブ90の回転角度位置を変えることによって、装置本
体2(換言すると軸部材68)に対するリリース回転軸
56の配置位置が幾分変化し、これによってリリース回
転軸56に固定されたリリースタイミングカム58と、
軸部材68に装着された第1レバー部材60のコロ76
との接触状態を変えることができる。
【0019】このリリースタイミング調整手段54は、
更に、中間支持スリーブ90の外周部に設けられたウォ
ームホイール部104と、ウォームシャフト106と、
ウォームシャフト106を回転転駆動するための駆動源
としての電動モータ108とを備えている。ウォームシ
ャフト106は一対の軸受110を介して装置本体2の
側壁10の取付壁部10aに回転自在に支持され、その
一端部がカップリング手段112を介して電動モータ1
08の出力軸114に駆動連結されている。このウォー
ムシャフト106の一部は装置本体2の取付孔94内に
露出し、中間支持スリーブ90のウォームホイール部1
04に噛合している(図5参照)。従って、電動モータ
108が所定方向(又は所定方向と反対方向)に回動す
ると、その駆動力が出力軸114、カップリング手段1
12、ウォームシャフト106及びウォームホイール部
104を介して中間支持スリーブ90に伝達され、この
中間支持スリーブ90が矢印116(又は118)で示
す方向に回転される。
【0020】このようなプレス送り装置はプレス装置に
付設されて用いられる。図示していないが、プレス装置
は、静止金型(例えば下金型)とこの静止金型に対して
移動する可動金型(例えば上金型)とを備え、静止金型
と可動金型の間に加工域が存在し、加工すべき細長いシ
ート状部材25は、プレス装置の加工域を通して搬送さ
れる。図6を参照して、このプレス装置の一例では、ク
ランク軸(図示せず)が270度から上死点(0度)を
通って90度まで回動する範囲が送り期間であり、この
送り期間の間、プレス送り装置の第1ローラ22が所定
方向に回転駆動され、シート状部材25はプレス装置の
加工域に向けて送給される。一方、このクランク軸が9
0度から下死点(180度)を通って270度まで回動
する範囲が送り停止期間であり、この送り停止区間の
間、上記第1ローラ22の回転が停止され、シート状部
材25が送られることはなく、このようにして加工すべ
きシート状部材25が加工域に向けて間欠的に送給され
る。
【0021】この送り停止期間の一部にパイロットリリ
ース期間があり、このパイロットリリース期間は、プレ
ス装置のクランク軸(図示せず)の90度から270度
の範囲内で後述する如くして調整することができ、例え
ば標準パイロットリリース期間T0、この期間T0より
短いパイロットリリース期間T1等の適宜のパイロット
リリース期間に設定することができる。パイロットリリ
ース期間では、プレス送り装置の第1及び第2ローラ2
2,24のニップ状態が解除され、シート状お部材25
はフリーの状態となる。パイロットリリース期間の初期
においてプレス装置の可動金型に設けられたパイロット
ピン(図示せず)がシート状部材25に形成されたパイ
ロット穴(図示せず)に挿入され、プレス加工に先立っ
てシート状部材25の正確な位置決めが行われる。そし
て、クランク軸が下死点近傍まで回動すると、可動金型
が加工域のシート状部材25に作用し、静止金型及び可
動金型の作用によってシート状部材25にプレス加工が
施される。パイロットリリース期間の終期においては、
可動金型のパイロットピンがシート状部材25のパイロ
ット穴から外れ、再びシート状部材25がフリーの状態
となる。
【0022】次に、上述したプレス送り装置の作用につ
いて説明する。主として図1、図2及び図4を参照し
て、プレス装置のクランク軸(図示せず)に同期してリ
リース回転軸56が所定方向に回動すると、このリリー
ス回転軸56と一体的にパイロットリリースカム58が
回動される。かくすると、パイロットリリースカム58
のカム作用面に沿ってコロ76が従動され、第1レバー
部材60が上下方向に揺動される。第1レバー部材60
が上方に揺動されると、この揺動によって軸部材68を
介して第2レバー部材62が同様に上方に揺動される。
そして、第2レバー部材62が上方に所定量揺動する
と、第2レバー部材62の当接部86が揺動アーム30
に螺着された調節ボルト88の被当接部88aに当接
し、第2レバー部材60によって揺動アーム30が支持
軸38を支点として上方に持ち上げられ、かくして第2
ローラ24は第1ローラ22から離隔する方向に移動
し、第1ローラ22及び第2ローラ24のニップ状態が
解除され、両ローラ22,24の間に存在するシート状
部材25はフリーの状態に保持される。パイロットリリ
ースカム58が更に回動して第1レバー部材60が下方
に揺動されると、この揺動によって軸部材68を介して
第2レバー部材62が下方に揺動され、これによって揺
動アーム30及びこれに装着された第2ローラ24は第
1ローラ22に近接する方向に移動する。そして、下方
に所定量揺動すると、第2レバー部材62の当接部86
が揺動アーム30の調整ボルト88から離れ、偏倚ばね
46の作用によって第1ローラ22及び第2ローラ24
はニップ状態に保持され、間に存在するシート状部材2
5は両ローラ22,24間に挟持される。このようニッ
プ状態で第1ローラ22が所定方向に回動されると、ニ
ップされたシート状部材25は、プレス装置の加工域に
向けて送給される。
【0023】また、リリースタイミング調整手段54の
電動モータ108が回動すると、カップリング手段11
2、ウォームシャフト106及びウォームホイール部1
04を介して中間支持スリーブ90が回動され、これに
よってリリース回転軸56の配置位置が変化する。この
ような中間支持スリーブ90の回転によって、図3〜図
5に示すように、例えばリリース回転軸56の回転中心
軸102が最も下方に偏心して位置すると、容易に理解
される如く、パイロットリリースカム58は最も下方に
位置し、コロ76を介して第1レバー部材60が下方に
傾斜した状態になり、軸部材68を介して第2レバー部
材62も傾斜した状態になり、第2レバー部材62の当
接部86と揺動アーム30の調整ボルト88の被当接部
88aとの間隔が最も大きくなる。それ故に、第2レバ
ー部材62が上方に揺動してその当接部86が揺動アー
ム30の調整ボルト88に当接するまでの時間が長くな
り、換言するとリリースタイミングが遅くなり、パイロ
ットリリース期間が短くなる。上述とは反対に、例えば
リリース回転軸56の回転中心軸102が最も上方に偏
心する位置になると、パイロットリリースカム58は最
も上方に位置し、コロ76を介して第1レバー部材60
が略水平の状態になり、軸部材68を介して第2レバー
部材62も略水平の状態になり、第2レバー部材62の
当接部86と揺動アーム30の調整ボルト88の被当接
部88aとの間隔が最も小さくなる。それ故に、第2レ
バー部材62が上方に揺動してその当接部86が揺動ア
ーム30の調整ボルト88に当接するまでの時間が短く
なり、換言するとリリースタイミングが早くなり、パイ
ロットリリース期間が長くなる。中間支持スリーブ90
を回動させてリリース回転軸56の位置を変えることに
よって、上述した範囲においてリリースタイミング、換
言するとパイロットリリース期間を調整することができ
る。
【0024】このプレス送り装置は、更に、次の通りの
特徴を有する。第1に、リリース回転軸56及びパイロ
ットリリースカム58の配置位置を変えてリリースタイ
ミングを調整しているので、図6に示すように、プレス
装置のクランク軸の下死点を基準にして両側に同じ角度
範囲にわたってパイロットリリース期間が設定される。
それ故に、各種金型に対応することができ、各種プレス
装置に広く適用することができる。第2に、リリース回
転軸56の配置位置を変えることによってリリースタイ
ミングを調整しているので、この調整のために移動する
のはパイロットリリースカム58及びこれに関連する構
成要素(第1レバー部材60、第2レバー部材62等)
であり、従って比較的簡単な構成でもって高精度にリリ
ースタイミングを調整することができる。以上、本発明
に従うプレス送り装置の一実施形態について説明した
が、本発明はかかる実施形態に限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修
正が可能である。
【0025】例えば、図示の実施形態では、リリースタ
イミング調整手段54の電動モータ108によって中間
支持スリーブ90を回動させているが、電動モータ10
8に代えて、例えば手動で中間支持スリーブ90を回動
させるようにしてもよい。この場合、ウォームシャフト
106及びウォームホイール部104を介して回動する
ようにしてもよく、或いはハンドル等で中間支持スリー
ブ90を直接的に回動するようにしてもよい。
【0026】また、例えば、図示の実施形態では、下ロ
ーラを静止側の第1ローラ22とし、上ローラを可動側
の第2ローラ24として下ローラに対して上ローラを移
動させているが、これとは反対に、上ローラを静止側の
第1ローラ22とし、下ローラを可動側の第2ローラ2
4として上ローラに対して下ローラを移動させるように
してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1のプレス送り装置によ
れば、パイロットリリースカムが回動すると、カムフォ
ロア及び第1レバー部材を介して第2レバー部材が揺動
され、第2レバー部材が揺動アームに作用することによ
って、第2ローラが第1ローラから離隔する方向に移動
し、両ローラのニップ状態をリリースすることができ
る。また、中間支持スリーブを回動すると、リリース回
転軸の配置位置が変化し、これによって、リリース回転
軸に固定されたパイロットリリースカムと第1レバー部
材のカムフォロアとの接触状態、換言すると第2レバー
部材と揺動アームとの間隔が変化し、これによってリリ
ースタイミングを調整することができる。
【0028】また、本発明の請求項2のプレス送り装置
によれば、電動モータ、ウォームシャフト及びウォーム
ホイール部という比較的簡単な構成でもって、リリース
回転軸を支持する中間支持スリーブを所要の通りに回動
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うプレス送り装置の一実施形態を上
面側から見た断面図である。
【図2】図1におけるII−II線による断面図であ
る。
【図3】図1におけるIII−III線による断面図で
ある。
【図4】図1におけるIV−IV線による断面図であ
る。
【図5】図1におけるV−V線による断面図である。
【図6】図1のプレス送り装置におけるリリースタイミ
ングの一例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
2 装置本体 22 第1ローラ 24 第2ローラ 28 ローラ支持機構 30 揺動アーム 38 支持軸 50 パイロットリリース機構 52 リリース手段 54 リリースタイミング調整手段 56 リリース回転軸 58 パイロットリリースカム 60 第1レバー部材 62 第2レバー部材 68 軸部材 76 コロ 88 調整ボルト 90 中間支持スリーブ 104 ウォームホイール部 106 ウォームシャフト 108 電動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体と、前記装置本体に回転自在に
    支持され、所定方向に回転駆動される第1ローラと、前
    記第1ローラと協働してシート状部材を送給する第2ロ
    ーラと、前記第2ローラを前記第1ローラに対して近接
    及び離隔する方向に移動自在に支持するローラ支持機構
    と、前記第1及び第2ローラのニップ状態を解除するた
    めのパイロットリリース機構とを備えたプレス送り装置
    において、 前記ローラ支持機構は、前記装置本体に支持軸を介して
    揺動自在に支持された揺動アームを備え、前記揺動アー
    ムに前記第2ローラが回転自在に支持されており、 前記パイロットリリース機構は、プレス装置のクランク
    軸の回転と同期して前記第1及び第2ローラのニップ状
    態を解除するためのリリース手段と、前記リリース手段
    によるリリースタイミングを調整するためのリリースタ
    イミング調整手段とを備えており、 前記リリース手段は、前記クランク軸の回転に同期して
    回転駆動されるリリース回転軸と、前記リリース回転軸
    に固定されたパイロットリリースカムと、前記装置本体
    に回転自在に支持された軸部材に装着された第1及び第
    2のレバー部材と、前記第1レバー部材に装着され、前
    記パイロットリリースカムのカム作用面に沿って従動さ
    れるカムフォロアとを備え、前記第2レバー部材が前記
    ローラ支持機構の前記揺動アームに作用するように配置
    されており、 前記リリースタイミング調整手段は、前記装置本体に回
    転自在に支持された中間支持スリーブを備え、前記リリ
    ース回転軸は前記中間支持スリーブに偏心して回転自在
    に支持されており、 前記リリース回転軸が回転して前記パイロットリリース
    カムが回転されると、前記カムフォロア、前記第1レバ
    ー部材及び前記軸部材を介して前記第2レバー部材が揺
    動され、この第2レバー部材が前記ローラ支持機構の前
    記揺動アームに作用することによって、前記第1ローラ
    が前記第2ローラから離隔する方向に移動して前記第1
    及び第2ローラのニップ状態が解除され、 また、前記リリースタイミング調整手段の前記中間支持
    スリーブが前記装置本体に対して相対的に回動される
    と、前記リリース回転軸の位置が移動して前記パイロッ
    トリリースカムと前記第1アーム部材の前記カムフォロ
    アとの接触状態が変化し、これによって前記第2レバー
    部材が前記揺動アームに作用するタイミングが調整され
    ることを特徴とするプレス送り装置。
  2. 【請求項2】 前記リリースタイミング調整手段は、前
    記中間支持スリーブの外周部に設けられたウォームホイ
    ール部と、前記装置本体に回転自在に支持され、前記ウ
    ォームホイール部に噛み合うウォームシャフトと、前記
    ウォームシャフトを回転駆動するための電動モータとを
    更に含み、前記電動モータからの駆動力が前記ウォーム
    シャフト及び前記ウォームホイール部を介して前記中間
    支持スリーブに伝達されることを特徴とする請求項1記
    載のプレス送り装置。
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