JP2014197534A - X線発生管、該x線発生管を備えたx線発生装置及びx線撮影システム - Google Patents

X線発生管、該x線発生管を備えたx線発生装置及びx線撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】ターゲットの熱損傷を低減した高出力のX線発生管を提供する【解決手段】ターゲット105と電子源101とを備え、ターゲット105と電子源101との間に複数の電子通過口110を有したグリッド電極111と備え、グリッド電極111よりも電子源101側に位置する電子源側電子線束130は電流密度分布を有し、グリッド電極111は、電子源側電子線束130の電流密度が最大の領域と開口率分布の最小な領域とが重なるように開口率分布を有する【選択図】図1

Description

本発明は、X線発生管、X線発生装置及びX線撮影システムのX線の高出力化に関する。
X線発生管は、医療用診断、異物検査等の非破壊検査の用途に用いられるX線発生装置に適用されるX線源である。X線発生管は、電子線束を放出する電子銃と、電子を加速する陽極と、電子の衝突によりX線を発生するターゲットとを備えている。かかるターゲットは陽極に電気的に接続されている。
X線発生装置は、所定の分析分解能を得るために、電子線束がターゲット上に形成する焦点径を小さくする目的で、静電レンズ作用を有するグリッド電極を備えることが知られている。特許文献1には、電子放出部とターゲットとの間に、電子線束を収束するためのレンズ電極を設けたX線発生装置が記載されている。
一方、X線発生管でX線を出力させる際、ターゲットに照射された電子線束に含まれる電子の運動エネルギーのうち、X線として利用されるのは1%程度であり、投入されたエネルギーの殆どは熱エネルギーに変換され、ターゲットの温度上昇に至る。また、X線発生管のターゲットは、集束された電子線束の照射を受けるため、電子線束の電流密度分布が最大の領域が熱的な損傷を受けやすい。特許文献2には、カソードの構造を工夫することで、ターゲットの焦点の中心部の熱的な損傷を低減する方法が開示されている。特許文献2では、陰極フィラメントを渦巻状に形成し、渦巻状のフィラメントの中心部にフィラメントの一端を配置することで、電子線束の中心部を低温化し、熱電子放出される電子線束の電流密度を小さくする方法が開示されている。
特開2011−81930号公報 実公平4−3384号公報
本発明は、ターゲットの熱的損傷が低減され、高い出力強度でX線を放出することが可能なX線発生管を提供することを目的とする。さらには、本発明は、ターゲットが高い寿命特性を有し高出力なX線発生装置、及び、X線撮影システムを提供することを目的とする。
本発明のX線発生管は、電子線の照射によりX線を発生するターゲットと、前記ターゲットに対向する電子源と、複数の電子通過口を有するグリッド電極と、を備えたX線発生管であって、
前記グリッド電極は、前記電子源から放出された電子源側電子線束の一部が、前記電子通過口を通過して、前記ターゲットに照射されるように、前記ターゲットと前記電子源との間に位置し、
前記電子源側電子線束は電流密度分布を有し、
前記グリッド電極は開口率の分布を有し、
前記電流密度が最大の領域は、前記開口率分布が最小である領域に重なっていることを特徴とする。
また、本発明のX線発生装置は、本発明のX線発生管と、前記ターゲットと前記電子源とのそれぞれに電気的に接続され、前記ターゲットと前記電子源との間に印加される管電圧を出力する管電圧回路と、前記グリッド電極と前記ターゲットとの間の電圧を規定するグリッド電位回路とを備えていることを特徴とする。
さらに、本発明のX線撮影システムは、本発明のX線発生装置と、前記X線発生装置から放出され被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、焦点径を大きくすることなく、最大電子電流密度を抑制することが可能となるため、ターゲットの熱的負荷が小さくなり、高出力のX線発生管、X線発生装置及びX線撮影システムを得ることができる。
(a)は本発明のX線発生管の第1の実施形態を示す模式図、(b)は(a)に示されるグリッド電極の正面図である。 (a)は参考例のX線発生管におけるターゲット側の電子線束の電流密度分布を示す特性図、(b)は本発明の実施形態のX線発生管における同様の特性図である。 (a)乃至(d)はそれぞれ本発明のグリッド電極の他の形態例を示す正面図である。 本発明のX線発生管の実施形態の電子光学系を示す概念図である。 (a)は従来例を説明するためのX線発生管の模式図、(b)は(a)に示されるグリッド電極の正面図である。 本発明のX線発生装置の実施形態を説明する図である。 本発明のX線撮影システムの実施形態を説明する図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図5(a)は、従来のX線発生管の構成を参考例として例示するものである。本参考例に記載のX線発生管200は、平面状の電子放出部を有する電子源201を備えている。本発明の実施形態との比較において必要となる部材の配置のみを模式的に示したものである。なお、図5(a)において、本参考例のX線発生管の胴部を構成する絶縁管は省略されている。
電子源201は、引き出し電極202と、引き出し電極202に電気的に接続されたグリッド電極210に印加されたグリッド電位に基づいて、電子源側電子線束230を発生する。発生した電子源側電子線束230に含まれる電子は、陽極204と電子源201との間に印加された管電圧に形成される加速電界により加速されターゲット204に照射される。電子源側電子線束230の一部は、グリッド電極210に照射されるが、グリッド電極210の複数の電子通過口211を通過した電子線束は、集束電極203により集束され、ターゲット205にターゲット側電子線束231として照射される。この結果、ターゲット上には、ターゲット側電子線束231が照射された範囲に焦点が形成され、焦点からX線を放出する。
本参考例のグリッド電極210は、図5(b)のように、複数の電子通過口211が均一に配列パターンで配置されている。なお、本願明細書において電子通過口の配列において記載する「均一な配列」とは、電子通過口の開口率分布が均一であることを意味する。開口率の分布は、電子通過口の開口面積及び電子通過口の配列密度の少なくともいずれかで規定される。
X線発生管200を構成する各電極の中心部は、図5(a)のように、電子線束の中心軸206と重なるように配置されている。
本参考例のX線発生管200は、前記のように、均一な開口率を有する複数の電子通過口を有するグリッド電極210を備えている。グリッド電極210を備えた本参考例のX線発生管200において、グリッド電位回路によりグリッド電極210に所定のグリッド電位が規定されると、図2(a)に示すようなガウス分布状の電流密度分布に対応した焦点がターゲット205上に形成される。図2(a)に示すターゲット205上の電流密度分布は、電子線束のビーム中心を通る中心軸206において最大となる。このとき、ターゲット205と中心軸206との交点である電子線束中心部(以下、焦点中心と称す)が、ターゲット205上において最も高温となる。なお、電子源側電子線束230が電流密度分布を有することは、電子源側電子線束の230ビーム径方向において、ターゲット205への電子線が照射密度分布を有していることを意味する。このため、従来のX線発生管200では、焦点中心が耐熱限界に至らない範囲で、ターゲット205へ照射される電子線の電流上限を設定する必要がある。ターゲット205に照射される電子線の電流上限を高める方法としては、陽極204や、ターゲット205の耐熱性、放熱性を向上させること、ターゲット205上の焦点中心の電流密度を小さくすること等が挙げられる。
焦点中心の電流密度を小さくする方法では、焦点中心における熱的な負荷が軽減されるため、従来よりも投入エネルギーの上限を高めることが可能となる。その手段の一つとして、焦点径を大きくする手段があるが、焦点径を大きくすると、撮像時の分解能が低下する。従って、焦点径を大きくすることなく、ターゲット205上の焦点中心の電流密度を小さくし、ターゲット205への投入エネルギーの上限を高めることが、X線を高出力化するための重要なポイントである。例えば、実公平4−3384号公報に記載の方法は、電子放出部の形状の制限、電子線束のビーム内に電流密度分布が発生する等の制限が生じる。このため、フィラメント形態をとらない冷陰極、含浸型の熱陰極等についても、ターゲットの熱的損傷を低減し高出力化する方法が望まれていた。
<第1の実施形態>
図1(a)及び(b)は、本発明のX線発生管100の第1の実施形態について説明する図であり、本発明の説明に必要となる各部品の配置を模式図として示したものである。なお、図1(a)において、本参考例のX線発生管の胴部を構成する絶縁管は省略されている。X線発生管100を構成する電子源101及び陽極104は、不図示の絶縁管に固定される。また、本実施形態のX線発生管は、ターゲット105の電子入射面の対向面からX線を取り出す透過型の構成を示しているが、本発明は、反射型のX線発生管にも適用可能である。
前述の参考例のX線発生管200のグリッド電極210は、図5(b)に示すように、電子通過口211が均一に配列されている。このため、グリッド電極210と、電子線束のビーム中心を通る中心軸106とが交差する箇所を含む中心部と、その周辺部とでは開口率に差が無い。
これに対し、本実施形態のグリッド電極110は、グリッド電極110と電子源側電子線束130の中心軸106とが交差する箇所を含む中心部には電子通過口111を備えていない。すなわち、グリッド電極110は、グリッド電極110と電子源側電子線束130の中心軸106とが交差する箇所を含む中心部の開口率が、その周辺部より小さい開口率分布を有した構造となっている。
グリッド電極110は、開口率分布により外側領域外周116と内側領域外周117とで囲まれた外側領域114と、内側領域外周117で囲まれた内側領域115とに分けられる。グリッド電極110と電子源側電子線束130の中心軸106とが交差する箇所を含む中心部は、グリッド電極110の内側領域外周117で囲まれた内側領域115に相当する領域である。
電子源101から放出された電子源側電子線束130は、電子線束のビーム径方向において電流密度の分布を有している。なお、本願明細書において、電子源側電子線束130が電流密度分布を有することは、電子源側電子線束の130ビーム径方向において、ターゲット105への電子線の照射密度の分布を有していることを意味する。本実施形態のX線発生管100において、電子源側電子線束130の電流密度が最大の領域は、電子線束の中心軸106に一致している。
グリッド電極110は、電子源101と対向する面において、図1(b)に示すように開口率の分布を有して複数の電子通過口を備えている。なお、本願明細書において、グリッド電極110が開口率の分布を有していることは、電子源側電子線束130のビーム径方向において開口率の分布を有していることを意味する。電子源側電子線束130の電流密度が最大となる中心軸106は、グリッド電極110の開口率が最小である領域115に重なるように位置されている。
本実施形態のX線発生管100を構成する各電極に対して適切な電位が規定されると、ターゲット105上には、図2(b)の破線で示すような電子の照射密度に対応した電流密度の分布が形成される。図2(b)に図示されたトップハット型の分布は、ターゲット105に照射されるターゲット側電子線束131の電流密度分布に対応する。
本願明細書において、焦点は、ターゲット側電子線束131の電流密度分布の極大値の15%以上の電流密度を呈する領域として定義している。焦点径φbは、ターゲット側電子線束131の電流密度分布の極大値の15%以上の電流密度を呈する領域に対応するビーム径方向の幅である。ターゲット側電子線束131のビームの焦点の形状が、中心軸106を中心とする円である場合は、焦点径φbはかかる円の直径に一致する。なお、図2(a)、(b)に示されたグラフは、ターゲット側電子線束131の電流密度を縦軸に、ターゲット105の電子入射面側における焦点中心からの位置を横軸に、示している。
ターゲット105における照射電流―X線強度の変換効率は、ターゲット105上の位置に依存せずに、ほぼ一定である。従って、X線発生管200及びX線発生管100から放出されるX線のターゲット105上の位置に対する強度分布は、図2(a)、(b)に示された電流密度分布に倣った分布を呈するものとなる。
X線強度分布は、以下のようにして計測することが可能となる。X線放出窓から10cm前方に所定の開口を備えた不図示のピンホールマスクを配置し、ピンホールマスクからさらに40cm前方に二次元アレイ状にX線検出素子を備えた不図示のX線検出器を配置する。ここで、X線放出窓の法線を基準として、ピンホールマスクの位置を変更する毎にX線検出器の検出強度を記録することにより、X線強度分布を取得することが可能となる。
本願明細書においては、ターゲット側電子線束131の最大強度値の15%以上の強度を示す範囲を電子線束の焦点として定義する。図2(a)中のφa、(b)中のφbがそれぞれ、X線発生管200、X線発生管100の焦点径に対応している。
本発明によれば、グリッド電極110が開口率分布を有して電子通過口11を備えることにより、ターゲット側電流密度分布を正規分布型プロファイルから所謂トップハット型プロファイルにする。この結果、本発明のX線発生管は、ターゲット105の焦点中心領域の耐熱性を確保し、ターゲット105の出力強度を増大するものである。
より具体的には、本発明のX線発生管100は、電子源側電子線束130の電流密度が最大の領域が、グリッド電極110の開口率が最小である領域に重なるように、グリッド電極110は複数の電子通過口111を有していることを特徴とするものである。
なお、グリッド電極110は、グリッド電極110と電子源側電子線束130の中心軸106とが交差する箇所を含む中心部の開口率が、周囲に比べて小さいため、ターゲット105への投入エネルギーも小さくなる。
グリッド電極110の電子通過口111については、グリッド電極110と電子源側電子線束130の中心軸106とが交差する中心部の開口率が、その周辺部よりも小さくなるように設置されていればよい。グリッド電極110の開口率の分布は、電子通過口111の面密度分布、電子通過口111の開口面積分布、の少なくともいずれかにより形成することが可能である。
図1に記載のグリッド電極110の変形例である実施形態を、図3(a)乃至(d)に示す。
図3(a)に示す実施形態は、外側領域114が正六角形の外側領域外周116により規定されている点が、図1(b)に図示された実施形態と相違する。本実施形態のグリッド電極110は、図1(b)に図示された実施形態と同様にして、電子通過口111の面密度分布により規定された開口率分布を有し、外側領域114よりも低開口率の内側領域115を有している。
図3(b)に示す実施形態は、内側領域115が外側領域の電子通過口112より開口面積が小さい電子通過口113を有している点において、図1(b)に図示された実施形態と相違する。本実施形態のグリッド電極110は、電子通過口111の開口面積分布により規定された開口率分布を有し、外側領域114よりも低開口率の内側領域115を有している。なお、本実施形態のグリッド110は、外側領域114が略正方形の外側領域外周116と内側領域外周117に挟まれている点においても、図1(b)に図示された実施形態と相違する。
図3(c)、(d)に示す実施形態は、グリッド電極110の円周方向と半径方向において、内側領域115が外側領域に対して、電子通過口111の面密度と開口面積分布とにより規定された開口率分布を有している。この点が、図1(b)に図示された実施形態と相違する。図3(c)、(d)に図示されたグリッド電極110のように、電子通過口111の面密度と開口面積分布とにより開口率分布を形成する形態は、連続的な開口率分布を形成することが可能となる点において、ビーム成形の制御性の観点から好ましい。
電子源101は、放射線発生管100の外部から放出電子量を制御可能な電子源が適用される。電子源101に適用可能な電子源は、金属フィラメント型、酸化物フィラメント型、含浸型等の熱陰極、または、カーボンナノチューブ、spindt型、MIM型等の冷陰極の群から選択される。電子源101を含侵型の熱陰極とする形態は、所定の面積を有する電子放出面の面内の対称性または均一性の観点から好ましい。
引き出し電極102は、電子源101の電子放出量を制御する電場を電子放出源の前方に形成するために設けられる中間電極である。本実施形態の引き出し電極102は、グリッド電極110と電気的に接続されている。グリッド電極110は、電子源101から放出された電子源側電子線束のビームプロファイルを成形するために、電子放出源101の前方に設けられた中間電極である。グリッド電極110と引き出し電極102は、必ずしも同電位である必要はなく、それぞれ、異なる電圧源に接続されていてもよい。
グリッド電極110は、電子源101とターゲット105の間のどこにあってもよいが、照射される電子による発熱を考慮すると、引き出し電極102の近傍に配置するのが好ましい。本発明において、開口率分布を有して複数の電子通過口を備えるグリッド電極は、集束レンズ電極として配置されていても良い。
図1に記載のX線発生管100が備えるターゲット105は、透過型ターゲットを示している。透過型ターゲットは、金箔等の自立薄膜形態、または、ターゲット側電子放射線束131が照射される面側にターゲット層を備えターゲット層を透過材料からなる透過基板で支持する積層形態が採用される。積層形態の透過型ターゲットは、透過基板のグリッド電極に対向する側にターゲット層が設けられる。
積層形態をとる透過型ターゲットの透過基板は、少なくともターゲット層に含有されるターゲット金属に対して原子番号が小さい軽元素から構成される。透過基板としては、ベリリウム、シリコンカーバイド、ダイアモンド等が適用される。
ダイアモンドの透過基板(以下、ダイアモンド基板と称す)は、高いX線透過性(原子番号6、低比重)、高い熱伝導性[1600W/(mK)]、高い耐熱性(分解温度1200℃以上)等の物性を有する。これらの物性において、透過型ターゲットの透過基板として特に好ましい。ダイアモンド基板は、高温高圧合成法等により得られる単結晶ダイアモンド、または、微結晶ダイアモンドを原料とする焼結法または化学的気相堆積法等により得られる多結晶ダイアモンドが適用される。
透過基板の外形は、一方の面とそれに対向する他方の面とを有した平板形態とし、例えば、直方体状、ディスク状が採用される。ディスク状の透過基板としては、直径2mm以上10mm以下とすることにより、必要な焦点径を形成可能なターゲット層21設けることが可能となる。
ダイアモンド基板は、基板厚を500μm以上2mm以下とすることにより、放射線の透過性を確保することが可能となる。直方体状のダイアモンド基板とする場合は、前述の直径の範囲を、直方体が有する面の短辺と長辺のそれぞれの長さに置き換えれば良い。
ターゲット層は、高い原子番号、高融点、高比重の金属元素を含有し、例えば、タンタル、タングステン、モリブデン、銀、金、レニウムの群から選択された金属を少なくとも含有される。ターゲット層は、透過基板との親和性の観点からは、炭化物の標準生成自由エネルギーが負を呈するタンタル、モリブデン、タングステンの群から少なくとも1種選択された金属を含有することがより好ましい。また、ターゲット層は、単一組成または合金組成の純金属として構成されていても良いし、当該金属の炭化物、窒化物、酸窒化物等の金属化合物から構成されていても良い。なお、ターゲット層の層厚は、1μm以上12μm以下の範囲から選択される。ターゲット層の層厚の下限と上限は、それぞれ、X線出力強度の確保、界面応力の低減の観点から定められ、3μm以上9μm以下の範囲とすることが、より好ましい。
ターゲット105は、X線発生管100の陽極104の部分を構成するために、不図示の陽極部材、ろう材、導通電極により電気的な接合がなされる。導通電極は、陽極部材との電気的な接続を確立するために必要に応じて設けられる導電性部材である。導通電極としては、錫、銀、銅等の金属または金属酸化物等が適用される。ろう材は、陽極部材にターゲット105を保持する機能とともに、ターゲット層と陽極部材との電気的接続の機能を有している。ろう材は、金、銀、銅、錫等を含有する合金であって、被接合部材に応じて合金組成を適宜選択することにより、透過基板、導通電極、陽極部材等の異種材料間の接着性を担保することができる。
次に、ターゲット105の焦点中心における熱損傷を抑制する観点において、グリッド電極110のより好ましい配置形態について、図4を用いて説明する。図4は、電子源101からターゲット105に至る経路における、電子線束が集束される態様を、模式的に示したものである。
X線発生管100は、電子源101から照射された電子線束を、グリッド電極110とターゲット105との間に配置された集束レンズ120によって、焦点径を調整することが可能である。図4における、集束レンズ120は、1つの集束レンズ電極から構成されていてもよいし、複数の電極により構成されていてもよい。
図4には、ターゲット側電子線束131のビーム径が最小となるクロスオーバー124を有した電子光学系を形成するX線発生管100の要部が示されている。図4には、集束レンズ120とその静電パラメータとによって一意に決定される、電子光学的な仮想点が複数示されている。本実施形態は、図1に示す実施形態と、クロスオーバー124を有する点において少なくとも相違する。
なお、集束レンズ120の静電パラメータは、集束レンズ120を構成する電極の位置、形状及び電位が含まれる。集束レンズ120の電極の形状には、電子通過口の形状及び電極厚が含まれる。
集束レンズ120は、仮想的に無限遠に配置した像の結像点に対応するレンズ焦点を前方と後方に1つずつ備える。本願明細書においては、電子源101の側に位置するレンズ焦点を後方レンズ焦点123a、ターゲット105の側に位置するレンズ焦点を前方レンズ焦点123bと、それぞれ称する。
集束レンズ120に対してクロスオーバー124と共役な点が電子源101の側に一意に規定される。かかるクロスオーバー124と共役な点をクロスオーバー共役点122と称する。同様にして、集束レンズ120に対してターゲット105上の焦点中心と共役な点が電子源101の側に一意に規定される。かかる焦点中心と共役な点を焦点中心共役点121と称する。クロスオーバー共役点122は、仮想的に示された陰極の位置に対応し、一般に仮想陰極と呼ばれる。
集束レンズ120の静電パラメータを適宜設定することにより、ターゲット側電子線束131のビーム径が最小となるクロスオーバー124を、図4のように、前方レンズ焦点123bとターゲット105との間に形成することが可能となる。
本実施形態においては、集束レンズ120との距離において、クロスオーバー共役点122が焦点中心共役点121よりも遠方に位置している。また、グリッド電極110は、クロスオーバー共役点122から焦点中心共役点121までの区間に配置されている。
開口率分布を有するグリッド電極110を、焦点中心共役点121の位置に近接した配置とすることが好ましい。なぜならば、このように配置とすることで、ターゲット105上に投影されるグリッド電極110の開口形状の再現性が高いものとなり、ターゲット105上の焦点中心の電流密度が低減されたものとなるためである。従って、開口率分布を有するグリッド電極110を、焦点中心共役点121の位置に重なるように配置することが、ターゲット105上の焦点中心の電流密度を低減する点において、より一層好ましい形態となる。
なお、図4に示されるクロスオーバー124、クロスオーバー共役点122、焦点中心共役点121等の仮想点は、X線発生管100を構成する部材の誘電率、電極電位、寸法、配置関係をモデル化した静電場計算によって同定することが可能である。
<第2の実施形態>
図6は、X線束をX線透過窓13の前方に向けて取り出すX線発生装置10の実施形態が示されている。本実施形態のX線発生装置10は、X線透過窓13を有する収納容器11内部に、X線源であるX線発生管100及びX線発生管100を駆動するための駆動回路5を有している。
駆動回路5により、X線発生管100の電子源と陽極との間に管電圧が印加され、ターゲット105と電子放出部との間に加速電界が形成される。ターゲット層の層厚とターゲット金属の元素種とに対応して、管電圧を適宜設定することにより、撮影に必要な線種を選択することができる。
X線発生管100及び駆動回路5を収納する収納容器11は、容器としての十分な強度を有し、かつ放熱性に優れたものが望ましく、その構成材料として、例えば真鍮、鉄、ステンレス等の金属材料が用いられる。
本実施形態においては、収納容器11内の内部のX線発生管100と駆動回路5以外の余空間には、絶縁性液体が充填されている。絶縁性液体は、電気絶縁性を有する液体で、収納容器11の内部の電気的絶縁性を維持する役割と、X線発生管100の冷却媒体としての役割とを担う。絶縁性液体としては、鉱油、シリコーン油、パーフロオロ系オイル等の電気絶縁油を用いるのが好ましい。
<第3の実施形態>
次に、図7を用いて、本発明のX線発生管100を備えるX線撮影システム1の構成例について説明する。
システム制御装置2は、X線発生装置10とX線を検出する放射線検出装置6とを統合制御する。駆動回路5は、システム制御装置2による制御の下に、X線発生管100に各種の制御信号を出力する。駆動回路5は、本実施形態においては、X線発生装置10を収納する収納容器の内部にX線発生管102とともに収納されているが、収納容器の外部に配置しても良い。駆動回路5が出力する制御信号により、X線発生装置10から放出されるX線束の放出状態が制御される。
X線発生装置10から放出されたX線束は、可動絞りを備えた不図示のコリメータユニットによりその照射範囲を調整されてX線発生装置10の外部に放出され、被検体4を透過して放射線検出装置6で検出される。放射線検出装置6は、検出したX線を画像信号に変換して信号処理部7に出力する。信号処理部7は、システム制御装置2による制御の下に、画像信号に所定の信号処理を施し、処理された画像信号をシステム制御装置2に出力する。システム制御装置2は、処理された画像信号に基づいて、表示装置3に画像を表示させるための表示信号を表示装置3に出力する。表示装置3は、表示信号に基づく画像を、被検体4の撮影画像としてスクリーンに表示する。X線撮影システム1は、工業製品の非破壊検査や人体や動物の病理診断に用いることができる。
以下、実施例により本発明の構成と作用効果を、より具体的に示す。
<実施例1>
本実施例のX線発生管100について図1(a)を用いて説明する。なお、各部品はグリッド電極110の電子通過口111を除き、中心軸106に対して軸対称となる形状を有している。カソード101には直径2mmの一般的に利用される平面型の含浸型陰極を使用し、そこから0.8mm離間した位置に、図1(b)のような75μmの厚さを有するグリッド電極110を配置した。
グリッド電極110の電子通過口111は、直径300μm、ピッチ350μmで正方配置されているが、中心軸106上に位置する中心部については開口部を有していない。
引き出し電極102は、グリッド電極110の電子源101と対向する側の面の裏面側に配置され、グリッド電極110に電気的に接続した。引き出し電極は、X線の中心軸106の方向において、厚さ3mm、直径5mmの開口を有している。グリッド電極110と引き出し電極102は耐熱性を考慮しモリブデンを用いた。
集束電極103は、引き出し電極102から4mm離間した位置に配置し、厚さ5mm、直径10mmの開口を有している。材料にはステンレスを用いた。
陽極104は、集束電極103から40mm離間した位置に配置した。また、高エネルギーが流入するため、中心軸106上には放熱性とX線透過性を考慮してダイアモンドを配置し、その周囲には銅を用いた。さらに、ダイアモンド上に、5μm厚のタングステンからなるターゲット105を成膜した。これにより、ターゲット105で発生したX線を、その直下にあるダイアモンドを通じて外部に取り出すことが可能な透過型ターゲットを構成することができる。
このように構成されたX線発生管100において、電子源101に0V、引き出し電極102、グリッド電極110に200V、集束電極103に2000V、陽極104、ターゲット105に75kVの電圧を印加した。その結果、ターゲット側電流密度分布のプロファイルとして図2(b)のような中心部がやや凹んだ焦点となり、焦点中心の電流密度を抑制できていることを確認した。そこで、引き出し電極の電圧を増加させて、ターゲット105の熱的な限界まで電流を増加したところ、最大で1.7kWのエネルギー投入が可能となった。
<比較例>
比較例として、直径300μm、ピッチ350μmで、均一に正方配置された電子通過口211を有するグリッド電極210を有したX線発生管200を作成した。比較例のX線発生管200は、図2(a)のようなガウス分布状のX線強度を呈した。本比較例のX線発生管200のターゲット205へのエネルギー投入量の最大値は1.5kWであった。この結果、実施例1のX線発生管100は、比較例のX線発生管200に比べて約13%のX線の高出力化が可能となった。
<実施例2>
グリッド電極110として、図3(a)のように電子通過口111をハニカム状に配列させたこと以外は実施例1と同様のグリッド電極を用意し、さらに実施例1と同様にX線発生管を作製しテストを行った。その結果、本実施例においても、図2(b)のようなX線強度分布を示し、最大で1.7kWのエネルギー投入が可能であった。
<実施例3>
グリッド電極110として、図5(b)と同一の位置に電子通過口111を有するが、中心部付近の開口部の直径が異なる図5(b)のようなグリッド電極110を作製した。本グリッド電極110は、中心部の開口部、及び、それに上下左右方向に隣接する4つの開口部の直径が100μm、中心部の開口部に対し、斜め方向に隣接する4つの開口部の直径が200μmの開口部を有する以外は図3(a)と同等である。本グリッド電極110を用意し、実施例1と同様にX線発生管を作製しテストを行った。その結果、本実施例においても、最大で1.7kWのエネルギー投入が可能であった。
100:X線発生管、105:ターゲット、101:電子源、110:電子通過口、111:グリッド電極、131:ターゲット側電子線束、230:電子源側電子線束

Claims (19)

  1. 電子線の照射によりX線を発生するターゲットと、前記ターゲットに対向する電子源と、複数の電子通過口を有するグリッド電極と、を備えたX線発生管であって、
    前記グリッド電極は、前記電子源から放出された電子源側電子線束の一部が、前記電子通過口を通過して、前記ターゲットに照射されるように、前記ターゲットと前記電子源との間に位置し、
    前記電子源側電子線束は電流密度分布を有し、
    前記グリッド電極は開口率の分布を有し、
    前記電流密度が最大の領域は、前記開口率分布が最小である領域に重なっていることを特徴とするX線発生管。
  2. 前記電子源側電子線束が有する前記電流密度分布は、前記電子源側電子線束のビーム径方向における電子線の照射密度分布であることを特徴とする請求項1に記載のX線発生管。
  3. 前記グリッド電極は、前記ビーム径方向において開口率の分布を有することを特徴とする請求項2に記載のX線発生管。
  4. 前記グリッド電極は、前記電子源側電子線束の一部を前記電子通過口を通過させることにより、前記グリッド電極よりも前記ターゲット側において、ターゲット側電子線束を形成し、
    前記ターゲット側電子線束のビーム中心の電流密度は、前記電子源側電子線束のビーム中心の電流密度より低いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX線発生管。
  5. 前記開口率分布は、前記電子通過口の面密度分布、前記電子通過口の開口面積分布の少なくともいずれかを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のX線発生管。
  6. 前記開口率分布は、前記電子通過口の面密度分布と前記電子通過口の開口面積分布とにより形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載のX線発生管。
  7. 前記X線発生管は、前記電子源の引き出し電極をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のX線発生管。
  8. 前記X線発生管は、前記電子源側電子線束を集束する集束レンズ電極をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のX線発生管。
  9. 前記集束レンズ電極は、前記集束レンズ電極と前記ターゲットとの間に、前記ターゲット側電子線束のビーム径が最小となる仮想点であるクロスオーバーを有し、
    前記集束レンズ電極は、さらに、前記クロスオーバーと共役な位置にクロスオーバー共役点を有し、
    前記集束レンズ電極は、さらに、前記電子源の側において、前記ターゲット上の焦点中心と共役な位置に焦点中心共役点を有し、
    前記グリッド電極は、前記クロスオーバー共役点から前記焦点中心共役点までの区間に位置していることを特徴とする請求項8に記載のX線発生管。
  10. 前記グリッド電極は、前記焦点中心共役点に重なるように位置していることを特徴とする請求項9に記載のX線発生管。
  11. 前記電子源は、含侵型の熱陰極であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のX線発生管。
  12. 前記ターゲットは、前記グリッド電極に対向する側に設けられたターゲット層と、前記ターゲット層を支持する透過基板からなる透過型ターゲットであることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のX線発生管。
  13. 前記透過基板は、ダイアモンド基板であることを特徴とする請求項12に記載のX線発生管。
  14. 前記ダイアモンド基板は、500μmから2mmの基板厚を有していることを特徴とする請求項13に記載のX線発生管。
  15. 前記ダイアモンド基板は、多結晶ダイアモンド、または、単結晶ダイアモンドであることを特徴とする請求項13に記載のX線発生管。
  16. 前記ターゲット層は、タンタル、タングステン、モリブデン、銀、金、レニウムの群から選択された金属を少なくとも含有することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載のX線発生管。
  17. 前記ターゲット層の層厚は、1μm以上12μm以下であることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載のX線発生管。
  18. 請求項1乃至17のいずれか1項に記載のX線発生管と、
    前記ターゲットと前記電子源とのそれぞれに電気的に接続され、前記ターゲットと前記電子源との間に印加される管電圧を出力する駆動回路と、
    前記グリッド電極と前記ターゲットとの間の電圧を規定するグリッド電位回路と
    を備えていることを特徴とするX線発生装置。
  19. 請求項18に記載のX線発生装置と、前記X線発生装置から放出され被検体を透過したX線を検出するX線検出器とを備えていることを特徴とするX線撮影システム。
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