JP5641916B2 - 放射線発生装置および放射線撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、ターゲットに電子を照射することで放射線を発生させ、X線撮像等に適用できる放射線発生装置、および該放射線発生装置を用いた放射線撮像システムに関する。
放射線源として用いられる放射線発生装置では、電子放出源から電子を放出させ、タングステン等の原子番号が大きい材料で構成されるターゲットに電子を衝突させることにより放射線を発生させている。ターゲットで発生した放射線は全方向に発せられるため、遮蔽体を設けることにより撮像に必要となる放射線以外の不要な放射線を遮蔽する。しかし、放射線管の周囲を遮蔽体で覆うような構成の放射線発生装置では小型軽量化が困難となっていた。
放射線発生装置の小型軽量化を図るためには、透過型のターゲットを用いた放射線発生装置とすることで不要な放射線の遮蔽に用いられる鉛を減らし、小型軽量化を図る方法がある。この方法としては、第2の遮蔽体(後方遮蔽体)および第1の遮蔽体(前方遮蔽体)を透過型のターゲットの両側に配置した構造が提案されている(特許文献1参照)。この構造では、電子線が第2の遮蔽体の開口を通過してターゲットに衝突し、発生した放射線が全方向に発せられる。ターゲットから電子放出源側に放出される放射線は第2の遮蔽体で遮蔽される。ターゲットから電子放出源と反対側に放出される放射線のうち、必要な放射線は第1の遮蔽体の開口から取り出され、不要な放射線は第1の遮蔽体で遮蔽される。この2つの遮蔽体はターゲットで発生した熱を逃がす機能も有している。
また、放射線発生装置の小型軽量化を図るためには、放射線発生効率をアップさせることにより、より少ない電流で、目的とする放射線を得る方法がある。この方法としては、ターゲットに入射する電子の約半分は反射電子となり放射線の発生に寄与しないことが知られているため、この反射電子を有効に用いる提案がされている。一方、反射電子は焦点以外からの放射線の発生、放射線管構成部材の帯電等の問題が引き起こされることが知られている。このような問題の対策として、電子放出源から透過型のターゲットに向かって開口径を絞ったチャンネルを形成する電子反射部材により、反射電子をターゲットに導き、放射線発生効率を向上させる技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2007−265981号公報 特開平9−171788号公報
特許文献1に記載の技術では、第2の遮蔽体の開口の大きさと電子線の径の大きさが近いと、第2の遮蔽体に電子線が衝突し後方に放射線が発生してしまう可能性があった。このため、第2の遮蔽体の開口の大きさを、電子線の径の大きさに比べて余裕をもった大きさにしなければならなかった。その結果、ターゲットの電子線照射領域から第2の遮蔽体までの距離が長くなる。また、第1の遮蔽体の開口の大きさと第2の遮蔽体の開口の大きさを同じにしており、電子放出源側から見たときに、第1の遮蔽体の開口と第2の遮蔽体の開口が重なるように、第1の遮蔽体・第2の遮蔽体を配置している。このため、ターゲットの電子線照射領域から第1の遮蔽体までの距離も長くなる。よって、ターゲットの電子線照射領域からこの2つの遮蔽体への熱伝達が遅くなり、ターゲットで発生した熱を速やかに放熱できず、電子線の照射条件によってはターゲットが破損する可能性があった。
特許文献2に記載の技術では、ターゲットで反射した電子を再度、放射線の発生に利用することは考慮されておらず、エネルギー効率に問題があった。
そこで、本発明は、ターゲットが破損することがなく、かつ小型軽量化を可能とする放射線発生装置、およびそれを用いた放射線撮像システムを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、エネルギー効率の向上と放射線発生効率の向上を可能とし、かつ小型軽量化を可能とする放射線発生装置、およびそれを用いた放射線撮像システムを提供することを第2の目的とする。
上記課題を解決するために、発明は、所定の方向に配列された複数の電子放出源と、
それぞれが、前記複数の電子放出源に対応するように対向して配置された複数のターゲットと、
前記複数のターゲットのそれぞれに対応する開口を備え、前記ターゲットから放出された放射線の一部を遮る遮蔽体と、を備えた放射線発生装置であって、
前記複数のターゲットは、前記遮蔽体を介して互いに連結されていることにより、前記配列された方向に沿って配列されていることを特徴とする放射線発生装置を提供するものである。
第1の発明によれば、ターゲットに電子線が衝突することにより発生した熱をより速やかに、まずは第1の遮蔽体に逃がし、続いて第2の遮蔽体に逃がすことができるため、効果的に放熱を行うことができ、ターゲットの熱負荷を低減できる。これにより、ターゲットが破損することのない、耐熱性に優れた放射線発生装置を実現できる。また、透過型のターゲットを用いた放射線発生装置とすることにより、放射線発生装置の小型軽量化を実現できる。
第2の発明によれば、放射線が発生するターゲットにて発生する反射電子をターゲットに再入射させることができるため、放射線発生効率を向上させることができる。このため、同じ線量の放射線を得るための電流が少なくて済み、ターゲットの熱負荷を低減できる。これにより、エネルギー効率と放射線発生効率を向上させた放射線発生装置を実現できる。また、透過型のターゲットを用いた放射線発生装置とすることにより、放射線発生装置の小型軽量化を実現できる。
第1の発明の第1の実施形態の放射線発生装置の断面構成図である。 第1の発明の第1の実施形態のアノードの断面構成図である。 第1の発明の放射線の焦点と第1の遮蔽体の位置関係を示す図である。 第1の発明のターゲットにおける放射線の強度分布の一例を示す図である。 第1の発明の第2の実施形態の放射線発生装置の断面構成図である。 第1の発明の第3の実施形態のアノードの断面構成図である。 第1の発明の第4の実施形態のアノードの断面構成図である。 第1の発明の第5の実施形態の放射線発生装置の断面構成図である。 第1の発明の放射線発生装置を用いた放射線撮像システムの構成図である。 第2の発明の放射線発生装置の断面構成図である。 第2の発明の実施例1および実施例2のアノードの断面構成図である。 第2の発明の実施例3のアノードの断面構成図である。
<第1の発明の実施形態>
以下、図面を参照して、第1の発明の放射線発生装置について好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部材の材質、寸法、形状、相対配置等は、特に記載がない限り、この発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
〔第1の実施形態〕
第1の発明の第1の実施形態について、放射線発生装置の構成を説明する。図1は本実施形態の放射線発生装置の構成例を示す断面図である。
本実施形態の放射線発生装置は、電子放出源1と、電子放出源1に対向して配置され、電子放出源1から放出された電子の照射により放射線を発生するターゲット16と、ターゲット16から放出された放射線を遮る遮蔽体と、を備えている。ターゲット16と遮蔽体(第1の遮蔽体20・第2の遮蔽体21)でアノード7を構成している。本実施形態は、電子放出源1、ターゲット16および遮蔽体が外囲器8内(真空中)に設けられている例である。電子放出源1から電子を放出させターゲット16に電子を照射させるために、図1のように、ヒーター3、グリッド電極4、グリッド電極支持部材5および集束電極6を設けても良い。
電子放出源1は電子を放出する。電子放出源1にはカソードとして冷陰極、熱陰極のいずれも用いることができるが、放射線発生装置に適用する電子放出源としては、真空度が比較的高くても大電流を安定に取り出せる含浸型カソード(熱陰極)を好適に使用することができる。また電子放出源1は絶縁部材2と一体となっている。
ヒーター3はカソード近傍に配置されており、通電することによりカソードの温度を上昇させ、電子を放出させる。
グリッド電極4は電子放出源1であるカソードで発生した電子を真空中に引き出すために所定の電圧が印加される電極である。グリッド電極4は、電子放出源1と所定の距離を持って配置されるが、この配置は電子放出源1と一体構造化された絶縁部材2をグリッド電極支持部材5に突き当てて配置することにより規定される。グリッド電極支持部材5によりカソードから数百ミクロン程度離して配置されたグリッド電極4は、ターゲットに効率よく電流を到達させるため、またカソード近傍の排気コンダクタンスを考慮して、形状、孔径、開口率等が決定される。通常は線径50ミクロン程度のタングステンメッシュを好適に使用することができる。
集束電極6は、グリッド電極4によってカソードから引き出された電子のターゲット面における焦点径を制御するために配置される電極である。この焦点径によりターゲット面における円状の焦点領域が決まる。通常、集束電極6には数百〜数kV程度の電圧が印加されて焦点径の調節を行うが、この集束電極6を省略して、グリッド電極支持部材5に所定の電圧を印加することによりそのレンズ効果のみによって電子線を集束することも可能である。
アノード7は、上述のようにターゲット16と遮蔽体で構成されており、さらにこの遮蔽体は開口を有する、第1の遮蔽体20と第2の遮蔽体21からなる。この2つの遮蔽体とターゲット16は電子放出源側から第2の遮蔽体21、ターゲット16、第1の遮蔽体20の順で配置され、この2つの遮蔽体の開口は電子放出源1に対向している。ターゲット16には30kV〜150kVの電圧が印加される。電子放出源1により発生しグリッド電極4により引き出された電子線22は、集束電極6によりターゲット16の電子線照射領域へと向けられ、ターゲット16に印加された電圧により加速されて、ターゲット16との衝突により放射線25を発生することとなる。この電子線照射領域(焦点領域)がターゲット16の中央部になるように、電子放出源等の位置、駆動条件を制御し、焦点をターゲット16の中央部に形成する。ターゲット16で発生した放射線は放射線透過窓9を通して外囲器8の外部に取り出し、撮像用に用いられる。
図2に従い、アノード7を構成するターゲット16、第1の遮蔽体20・第2の遮蔽体21の詳細を説明する。図2は本実施形態のアノード7の構成例を示す断面図である。
ターゲット16はターゲット膜17のみで構成される。ターゲット16の材料は、通常、原子番号26以上の金属材料を用いることができる。より好適には、熱伝導率が大きく、比熱が大きいものほど良い。例えば、タングステン、モリブデン、クロム、銅、コバルト、鉄、ロジウム、レニウム等の金属材料、またはこれらの合金材料を用いた薄膜を好適に用いることができる。これは、ターゲット16の電子線照射領域で発生した熱をより速やかに第1の遮蔽体20全体に伝えることができるからである。ターゲット膜17の膜厚は、発生した放射線が透過する厚さでなければならず、加速電圧によって電子線浸入深さすなわち放射線の発生領域が異なるため最適な値は異なるが、1μm〜15μmである。
第1の遮蔽体20は、前方(ターゲット16から電子放出源と反対側)へ向かって放出された放射線のうち、必要とされる放射線を開口から取り出し、不要な放射線を遮蔽する機能を有する。第1の遮蔽体20に用いることができる材質は、30kV〜150kVで発生する放射線を遮蔽できるものであれば良く、放射線の吸収率が高く、かつ熱伝導率の高いものが好ましい。より好適には、ターゲット16にタングステンを用いた場合、第1の遮蔽体20にはタングステン、タンタル等、またはこれらの合金材料を用いることができる。ターゲット16にモリブデンを用いた場合、第1の遮蔽体20にはタングステン、タンタルの他、モリブデン、ジルコニウム、ニオブ等を用いることができる。
第1の遮蔽体20の開口の形状は、円形であっても角形であっても良い。第1の遮蔽体20の開口の大きさは、少なくとも必要な放射線が取り出せる大きさが必要である。開口の形状が円形の場合には直径0.1mm〜3mmが好ましく、開口の形状が角形の場合には1辺が0.1mm〜3mmが好ましい。これは、0.1mm以下では実質的に撮像時の放射線量が少なくなり使用しにくく、3mm以上では実質的に第1の遮蔽体20への放熱効果が得られにくいからである。
また、第1の遮蔽体20の開口は、電子放出源と反対側に向かって徐々に広がっていることが望ましい。すなわち、ターゲット側開口端20aから、ターゲットと反対側の開口端20bに向かって徐々に広がっていることが望ましい。これは、ターゲット側開口端20aが狭いと後述のようにターゲット16で発生した熱がより速やかに第1の遮蔽体20に伝わって放熱でき、かつターゲットと反対側の開口端20bが広いと撮像時の放射線の照射領域を広くすることができるからである。
第1の遮蔽体の厚さ20cは、発生した放射線を実質的に問題ない範囲まで減少させる遮蔽効果を有する厚さであれば良い。この厚さは、発生する放射線のエネルギーによって異なる。例えば、放射線のエネルギーが30keV〜150keVの場合、遮蔽効果の大きいタングステンでも、少なくとも1mm〜3mmは必要である。放射線を遮蔽する観点からはこれ以上の厚さであれば問題ないが、熱容量、コスト、重量の観点からは3mm〜10mmがより好ましい。
第2の遮蔽体21は、後方(ターゲット16から電子放出源側)へ向かって放出される放射線を遮蔽する機能と、電子線22を、開口を通過させてターゲット16に入射させる機能を有する。ただし、第2の遮蔽体の開口21aを通過して電子放出源側に放出される放射線は遮蔽できないため、別途遮蔽手段を設けた方が好ましい。第2の遮蔽体21に用いることができる材質は、第1の遮蔽体20と同様である。第1の遮蔽体20の材質と第2の遮蔽体21の材質は同じであっても良いし、異なっていても良い。
第2の遮蔽体の開口21aの大きさは、少なくとも電子線22がこの開口の中に入る大きさが必要である。第2の遮蔽体の開口21aの大きさと比べて電子線22の直径が大きい、またはかなり近い場合、第2の遮蔽体の電子放出源側21bに電子線22の一部が当たり、その照射領域から放射線が放出され、第2の遮蔽体21の遮蔽体としての機能が極めて小さくなる。このため、第2の遮蔽体の開口21aの大きさは、少なくとも電子線22がこの開口の中に入る大きさであって、かつ第2の遮蔽体の電子放出源側21bに電子線22の一部が当たらない程度の大きさでなければならない。その大きさは、電子放出源の種類や集束電極の種類により電子線22の集束状態が異なるため一意的には決まらないが、ターゲット16の電子線照射領域から第2の遮蔽体21までの距離は、概ね1mm以上であることが好ましい。
第2の遮蔽体の開口21aの形状は、円形または正多角形が望ましい。これは、電子線22の断面の形状が、円形または四角形であることが多く、ターゲット16の電子線照射領域から第2の遮蔽体21までの距離をできるだけ等しくするためである。
第2の遮蔽体21の厚さは、第1の遮蔽体の厚さ20cと同様に求めることができるが、必ずしも第1の遮蔽体の厚さ20cと同一でなくても良い。放射線を遮蔽するため、第1の遮蔽体の厚さ20cと同様に、好ましくは3mm〜10mmの厚さが必要である。
本実施形態では、上述した、ターゲット16、第1の遮蔽体20・第2の遮蔽体21、からなるアノード7を、以下の2つの構成のいずれかとすることにより第1の発明の効果を奏する。
1つ目の構成は、ターゲット16の放射線強度最大の箇所から第1の遮蔽体20までの最短距離が、ターゲット16の放射線強度最大の箇所から第2の遮蔽体21までの最短距離よりも短い構成である。アノード7をこの構成とする理由を以下に説明する。
電子線22がターゲット16に衝突すると、ターゲット16の電子線照射領域から放射線25が発生する。この電子線照射領域では熱が発生して温度が上昇し、発生する放射線強度が大きい(放射線量が多い)箇所ほど温度が高くなる。すなわち、放射線強度最大となる箇所が、温度が最も高くなる。このことから、上記構成の場合、第1の遮蔽体20の方が放射線強度最大の箇所に近いため、ターゲット16の最も温度が高い箇所の熱が、より速やかに、まず第1の遮蔽体20に伝わって放熱され、続いて第2の遮蔽体21に伝わって放熱される。よって、ターゲット16が破損することなく、効果的に放熱できるため、アノード7を上記構成とする。放射線強度は公知の技術で測定することができる。
2つ目の構成は、第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状の重心から第1の遮蔽体20までの最短距離が、第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状の重心から第2の遮蔽体21までの最短距離よりも短い構成である。アノード7をこの構成とする理由を以下に説明する。
図2はこの構成をとるアノード7の断面図である。A1−A2はターゲット16の電子線照射領域の断面であり、その中心がAである。22aは電子線22の中心であり、Aに衝突する。電子放出源側から見たときに、ターゲット16の電子線照射領域の中心Aと、第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状の重心が一致する構成としている。これは、より確実に、電子線22をターゲットに入射させ必要な放射線25を取り出すためであり、通常、このように設計する。Bは第2の遮蔽体21の、Aからの距離が最短となる箇所、Cは第1の遮蔽体20の、Aからの距離が最短となる箇所であり、距離A−Cは距離A−Bよりも短い。また、通常、ターゲット16の電子線照射領域の中心Aは放射線強度最大となり、温度が最も高くなる。このことから、上記構成の場合、第1の遮蔽体20の方が、第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状の重心、すなわちターゲット16の電子線照射領域の中心Aに近い。このため、ターゲット16の温度が最も高い箇所の熱が、より速やかに、まず第1の遮蔽体20に伝わって放熱され、続いて第2の遮蔽体21に伝わって放熱される。よって、ターゲット16が破損することなく、効果的に放熱できるため、アノード7を上記構成とする。
また、上記2つ目の構成では、電子放出源側から見たときに、第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの形状が第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状に含まれる構成としても良い。この場合、ターゲット16の温度が最も高い箇所の熱が、より速やかに第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの全周に伝わるため、より効果的に放熱できる点でより好ましい。
さらに、上記2つ目の構成では、電子放出源側から見たときに、第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの形状の重心と、第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状の重心が一致する構成としても良い。この場合、より確実に必要な放射線を取り出せる点でより好ましい。この構成は、上述した、電子放出源側から見たときに、第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの形状が第2の遮蔽体21のターゲット側開口端の形状に含まれる構成にも適用できる。
ターゲット16の電子線照射領域と第1の遮蔽体20の位置関係は、ピンホールを用いて放射線センサーにより測定することができる。図3は放射線センサーで測定した、放射線の焦点と第1の遮蔽体20の位置関係を示す図である。中央の円24はターゲット16から発せられた放射線の焦点である。外側の円23は第1の遮蔽体20の開口の位置を示しているが、実際には、そこから放射線は発生しないので映らない。電子放出源1および集束電極6の条件を変え、電子線22の径を大きくしていくと、中央の円24が大きくなり、外側の円23と同じ大きさになる。この方法で、ターゲット16の電子線照射領域と第1の遮蔽体20の位置関係を決めることができる。ターゲット16の電子線照射領域と第1の遮蔽体20の位置関係は、第1の遮蔽体20と第2の遮蔽体21の位置関係が明確であるため求めることができる。
放射線の焦点は、ターゲット16における放射線の強度分布を測定することにより定義できる。公知の技術で測定した、ターゲット16における放射線の強度分布の一例を図4に示す。図4(a)は放射線強度最大の箇所が2か所ある場合の例であり、図4(b)は放射線強度最大の箇所が1か所の場合の例である。焦点は、いずれの場合も、最大強度を100%とした場合、放射線強度が5%以上の領域とする。図4(a)のように強度100%の位置が2か所ある場合、その間にある最小値を焦点の中心とし、図4(b)のように強度100%の位置が1か所の場合、その位置を焦点の中心とする。
第1の遮蔽体20とターゲット16と第2の遮蔽体21の接合は、ろう附けや、機械的な加圧、ねじ締め等により行うことができる。
〔第2の実施形態〕
第1の発明の第2の実施形態について、放射線発生装置の構成を説明する。図5は本実施形態の放射線発生装置の構成例を示す断面図である。
本実施形態の放射線発生装置は、図5のように、ターゲット16が真空封止と放射線の取り出し窓口を兼ね、第1の遮蔽体20の少なくとも一部が不図示の冷却媒体に接していることを除いては、第1の発明の第1の実施形態と同じ構成である。図5にはヒーター3、グリッド電極4、グリッド電極支持部材5および集束電極6が不図示であるが、図1のように、ヒーター3、グリッド電極4、グリッド電極支持部材5および集束電極6を設けても良い。各部材についての説明は、第1の発明の第1の実施形態と同様であるため省略する。
本実施形態では、第1の発明の第1の実施形態と同様に、ターゲット16の電子線照射領域で発生した熱はより速やかに第1の遮蔽体20に伝わる。そして、第1の遮蔽体20の少なくとも一部が冷却媒体と接していることから、第1の遮蔽体20に伝わった熱は、その後、第1の遮蔽体20から冷却媒体に伝わるため放熱効果が高まる。また、ターゲット16も冷却媒体と接していることから、ターゲット16の電子線照射領域で発生した熱はターゲット16の電子線が照射される面と反対側(冷却媒体に接している面)からも冷却媒体に伝わるため放熱効果がさらに高まる。冷却媒体としては、大気や電気絶縁油が好適に用いられる。大気や電気絶縁油の熱伝導は、第1の遮蔽体20・第2の遮蔽体21と比べると小さいが、第1の発明の第1の実施形態のようにターゲット16と第1の遮蔽体20が真空中にある場合と比べて対流が起こる。このため、第1の発明の第1の実施形態よりもさらに効率的にターゲット16を冷却することができる。
ターゲット16と第1の遮蔽体20の接合は、熱的接合の他、真空を維持しなければならず、ろう附けやレーザー溶接が好適である。
〔第3の実施形態〕
第1の発明の第3の実施形態について、アノード7の詳細を説明する。図6は本実施形態のアノード7の構成例を示す断面図である。
本実施形態の放射線発生装置は、図6のように、ターゲット16が、放射線を透過する透過基板18と、透過基板18の電子放出源側の面に設置されたターゲット膜17からなることが特徴である。ターゲット16は少なくとも、放射線を透過する透過基板18と、透過基板18の電子放出源側の面に設置されたターゲット膜17を有していれば良い。他の部材についての説明は、第1の発明の第1の実施形態と同様であるため省略する。
ターゲット膜17は、放射線を透過させるため、その厚さは上述のように厚くても15μm以下である。しかし、第1の発明の第1の実施形態・第2の実施形態のような透過基板18がない場合、この厚さでは熱容量が少ないため、ターゲット膜17が高温になり溶融しやすい。よって、大きなエネルギーを投入することが難しい。特に、ターゲット膜17のみで真空封止をするような場合には、真空が破れる可能性も出てくる。このため、透過基板18を設けると、より大きなエネルギーを投入できるようになる。
透過基板18は、放射線の透過性が高く、熱伝導が良く、真空封止に耐える必要があり、ダイヤモンド、窒化ケイ素、炭化ケイ素、炭化アルミ、窒化アルミ、グラファイト、ベリリウム等を用いることができる。より好ましくは、放射線の透過率がアルミニウムよりも小さく熱伝導率がタングステンよりも大きい、ダイヤモンド、窒化アルミ、窒化ケイ素等が望ましい。透過基板18の厚さは、上記の機能を満足すれば良く、材料によって異なるが、0.1mm以上2mm以下が好ましい。特に、ダイヤモンドは他の材料と比べて熱伝導が極めて良く、放射線の透過性も高く、真空を保持しやすいため、より優れている。
本実施形態のターゲット16は、透過基板18へのターゲット材のスパッタ、蒸着によってターゲット膜17を得る、または別途、圧延や研磨により所定の厚さのターゲット膜17を作製し、透過基板18に高温高圧下で拡散接合することにより得ることができる。
また、本実施形態のターゲット16は、第1の発明の第1の実施形態・第2の実施形態に適用できる。特に、第1の発明の第2の実施形態に適用した場合、真空維持に有効である。
〔第4の実施形態〕
第1の発明の第4の実施形態について、アノード7の詳細を説明する。図7は本実施形態のアノード7の構成例を示す断面図である。
本実施形態の放射線発生装置は、図7のように、第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの大きさがターゲット16の電子線照射領域A1−A2よりも小さいことが特徴である。他の部材についての説明は、第1の発明の第1の実施形態と同様であるため省略する。
本実施形態のアノード7は、第1の発明の第1の実施形態・第2の実施形態に適用でき、上記構成をとることにより、第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの全周が、ターゲット16の温度が最も高い箇所により近くなる。よって、ターゲット16の温度が最も高い箇所の熱が、第1の発明の第1の実施形態・第2の実施形態よりもさらに速やかに第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aの全周に伝わるため放熱効果がさらに高まる。また、第1の遮蔽体のターゲット側開口端20aがコリメータとして機能するため、焦点径を小さくする場合にはより好適である。本実施形態のターゲット16として第1の発明の第3の実施形態のターゲット16を用いても良い。
〔第5の実施形態〕
第1の発明の第5の実施形態について、放射線発生装置の構成を説明する。図8は本実施形態の放射線発生装置の構成例を示す断面図である。
本実施形態の放射線発生装置は、一つの電子放出源と一つのアノード7を一対とする、放射線発生部を有する放射線発生装置を複数組み合わせたマルチ放射線発生装置26である。この放射線発生部を有する放射線発生装置としては、第1の発明の第1の実施形態〜第4の実施形態の放射線発生装置が好適に用いられる。マルチ放射線発生装置26は、図8のように、1つの外囲器と複数の放射線発生部で真空封止する構成とすることができる。また、放射線発生部は、線状に配列しても良いし、平面状に配列しても良い。
〔第6の実施形態〕
第1の発明の第6の実施形態は、第1の発明の放射線発生装置を用いた放射線撮像システムである。図9は本実施形態の放射線撮像システムの構成図である。
本実施形態の放射線撮像システム27は、放射線発生装置29と、放射線発生装置を駆動する制御電源30と、放射線センサー32と、撮像データ表示および画像解析用のコンピュータ31と、を組み合わせている。放射線発生装置29としては、第1の発明の第1の実施形態〜第5の実施形態の放射線発生装置が好適に用いられる。
放射線発生装置29は、制御電源30により駆動され、放射線25を発生する。制御電源30は、カソード−アノード間に高圧を印加する回路、電子放出源、グリッド電極、集束電極等に電圧の印加等を行う。放射線センサー32は、放射線センサー用電源33により制御され、放射線センサー32と放射線発生装置29の間の被検体28の撮像情報を取り込む。取り込まれた撮像情報は、放射線発生装置用の制御電源、放射線センサー用の制御電源、撮像データ表示および画像解析用の表示部を有するコンピュータ31に表示される。放射線発生装置29と放射線センサー32は、目的とする撮像画像、例えば静止画、動画、撮像部位の違い等によって、連動して制御される。コンピュータ31は、画像解析や過去のデータとの照合も行うことができる。
<第2の発明の実施形態>
以下、図面を参照して、第2の発明の放射線発生装置について好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部材の材質、寸法、形状、相対配置等は、特に記載がない限り、この発明の範囲を限定する趣旨のものではない。
図10に従い第2の発明にかかる放射線発生装置の構成の形態を説明する。図10には放射線発生装置の断面構成を示した。
電子放出源1は電子を放出する。電子放出源1にはカソードとして冷陰極、熱陰極のいずれも用いることができるが、放射線発生装置に適用する電子放出源としては、真空度が比較的高くても大電流を安定に取り出せる含浸型カソード(熱陰極)を好適に使用することができる。また電子放出源1は絶縁部材2と一体となっている。
ヒーター3はカソード近傍に配置されており、通電することによりカソードの温度を上昇させ、電子を放出させる。
グリッド電極4は電子放出源1であるカソードで発生した電子を真空中に引き出すために所定の電圧が印加される電極である。グリッド電極4は、電子放出源1と所定の距離を持って配置されるが、この配置は電子放出源1と一体構造化された絶縁部材2をグリッド電極支持部材5に突き当てて配置することにより規定される。グリッド電極支持部材5によりカソードから数百ミクロン程度離して配置されたグリッド電極4は、ターゲットに効率よく電流を到達させるため、またカソード近傍の排気コンダクタンスを考慮して、形状、孔径、開口率等が決定される。通常は線径50ミクロン程度のタングステンメッシュを好適に使用することができる。
集束電極6は、グリッド電極4によってカソードから引き出された電子のターゲット面における焦点径を制御するために配置される電極である。この焦点径によりターゲット面における円状の焦点領域が決まる。通常、集束電極6には数百〜数kV程度の電圧が印加されて焦点径の調節を行うが、この集束電極6を省略して、グリッド電極支持部材5に所定の電圧を印加することによりそのレンズ効果のみによって電子線を集束することも可能である。
アノード7は、所定のエネルギーを有する電子線が衝突することにより、放射線を発生させるターゲット16(透過型のターゲット)を有する。このアノード7には数十k〜百kV程度の電圧が印加され、電子放出源1のカソード(陰極)に対するアノード(陽極)として機能する。電子放出源1により発生しグリッド電極4により引き出された電子線は、集束電極6によりアノード7上の焦点領域へと向けられ、アノード7に印加された電圧により加速されて、ターゲット16との衝突により放射線を発生することとなる。この放射線は放射線透過窓9を通して外囲器8(真空容器)外部に取り出される。
図11に従い、アノード7の構成を詳細に説明する。図11には、アノード7の断面構成の例を示した。
電子放出源1から放出され、アノード7が形成する電界によって加速された電子はターゲット16に所定の入射角をもって衝突し、一部は電子の入射面と対向する面からの放射線の放出に利用され、別の一部は電子の入射面へと反射された反射電子となる。ターゲット16は電子が衝突することにより放射線を発生するターゲット膜17と、放射線を透過する透過基板18とからなる。ターゲット膜17はタングステン、モリブデン、クロム、銅、コバルト、鉄、ロジウム、レニウム等の金属材料、あるいはこれらの合金材料を用いた薄膜を好適に用いることができ、スパッタリング等の物理成膜によって緻密な膜構造をとるように形成される。ターゲット膜17の膜厚は、加速電圧によって電子線浸入深さすなわちX線発生領域が異なるため、最適な値が異なるが、百kV程度の加速電圧を用いる場合は通常、数μm〜十μm程度の厚さで透過基板18上に形成される。
透過基板18は熱伝導性が良好で、且つ放射線を遮蔽しにくい炭化ケイ素等の材料を好ましく用いることができる。ターゲット16は電子線の入射方向に対して傾斜させて配置されており、これは反射電子を効率よく利用して放射線発生効率を高めるためになされたものであり、通常傾斜角θの好適な範囲は20°から40°の範囲である。
ターゲット16には、電子放出源1からターゲット16に向かって閉じた形状を有する放射線の焦点を規定する焦点規定部材10が接続される。焦点規定部材10は、ターゲット上に接着して形成され、かつターゲット16上に上面を有する円錐台形状の開口を有している。この開口を通って電子がターゲット16に衝突し、放射線を発生させることができる。この焦点規定部材10の機能は、放射線取り出し面側から見た開口径によって放射線の焦点を規定すること、焦点外からの放射線を遮蔽すること(放射線遮蔽体としての機能)、にある。つまり、開口の円錐台の上面に該当するターゲット16上の領域が焦点領域となり、焦点領域外のターゲット16上には電子は衝突しない。更に言えば、円錐台形状の開口を有することにより、ターゲット膜17における反射電子を効率よく電子反射部材11に向かうようにして、反射電子線を遮蔽しないという機能を有している。
なお、図11においては、電子線の入射面側に配置した焦点規定部材10に接続して配置されているが、焦点規定部材10を放射線取り出し面側に配置した場合にはターゲット16に直接接続して配置される。この場合、焦点規定部材10はターゲット16の放射線取り出し面側の面上に上面を有する円錐台形状の開口を有している。このようにしても、焦点外の放射線を防止し、焦点領域にて発生した放射線のみを取り出すことができる。その上、円錐台の傾斜角度または中心角度に応じて放射線の照射角を規定することができる。
電子反射部材11は基材14と、基材14の表面に形成された電子を反射する電子反射膜15からなる。基材14は熱伝導性を考慮して銅で構成され、電子反射膜15は原子番号が大きいタンタル、タングステン、レニウム、オスミウム、イリジウム、白金、金等の金属材料、あるいはこれらの合金材料を用いた薄膜で構成される。
電子反射部材11は電子がターゲットへと入射するための開口である電子入射孔12と、電子反射膜15からなる電子反射面13を有している。電子反射面13はターゲット16の焦点領域にて発生した反射電子を再び焦点領域に導くように形成される。一般にターゲット面で発生する反射電子線は入射角と反射角が等しくなる方向で強度が最大となるので、電子反射膜15は少なくともこの方向に対して垂直に設けられることが好ましい。
これにより電子放出源1にて放出された電子線は電子入射孔12を通ってターゲット16に入射し、発生した反射電子は電子反射面13にて反射されターゲットに再入射させることができる。また、ターゲット膜17での反射によるエネルギー損失が少なく、比較的高い運動エネルギーを維持している反射電子により電子反射面13で放射線を発生させ、この放射線を焦点領域へと入射させることによる放射線発生効率の向上も挙げることができる。
電子反射部材11はターゲット16からの反射電子を衝突させて反射することにより、電子反射部材11に入射した反射電子の一部は電子反射部材11の電子反射面13にて反射電子となり、ターゲット16の焦点領域に入射する。
これにより、反射電子を有効に利用して実効的なX線発生効率を向上できるので、カソードの熱負荷を大幅に低減することが可能で、これにより長期間にわたって均一で安定な特性を有する放射線発生装置を実現できる。さらに、焦点規定部材10によって焦点外放射線の発生を抑えられるので、放射線画像のコントラスト低下や、画像生成に寄与しない不必要な被曝を回避でき、高性能で低侵襲な放射線発生装置を実現できる。また、ターゲットの焦点領域外へと向かう電子線は焦点規定部材10にて吸収または反射され、ターゲットからの反射電子は電子反射部材11によって反射または吸収されることとなるため、ターゲットの熱による影響をこれらの部材によって抑えることができる。
電子反射部材11の代わりに、ターゲット16で反射された電子を電界によって再入射させることも可能である。しかし、アノードとカソードの間で加速された電子を再びカソードであるターゲット16に入射させるためには、このアノードとカソード間で電子に与えられたエネルギーと同等のエネルギーを与えるだけの電位差が必要である。非常に大きな電圧が必要になる上、ターゲット16に正確に入射させる制御は困難である。本実施形態にかかる放射線発生装置は反射電子が物理的に衝突して反射されるため、電界による制御をせずとも反射電子をターゲットに再入射させることができる。
[実施例1]
本実施例は上記第2の発明の実施形態で例示された構成の例であり、以下、図10および図11を用いて説明する。電子放出源1として、東京カソード研究所社製含浸型カソードアッシーを使用する。含浸型カソードは加熱が必要であるが、比較的高い真空度においても安定して大電流をとることができ、放射線管用電子放出源として好適に使用することができる。
カソードはエミッタ(電子放出部)が含浸された円柱形状をしており、筒状のスリーブ上端に固定されたキャップにろう材によって固定されている。スリーブ内にはヒーター3が取り付けられており、このヒーター3に通電することによってカソードが加熱されて熱電子が放出される。
カソードの加熱は、カソード近傍に設置したヒーター3に1W程度の通電を行うことでカソード温度を900〜1000℃程度まで容易に上げることが可能である。例えば、カソード温度を900℃程度に保持した場合、カソード−グリッド電極間に20V/μm程度の電界を印加することで、カソードから1mA程度の電流を取り出すことが可能となる。
ターゲット16はシリコンカーバイド基板(0.5mmt)で構成された透過基板18上にタングステン膜(5μmt)で構成されたターゲット膜17が形成される。タンタルからなる遮蔽体19と、焦点規定部材10とで挟持され、ターゲット16の法線と入射電子線軸とが20°の角度を持つように配置される。
焦点規定部材10はタンタルからなり、板厚1.5mmで、円錐台形状の開口を有している。開口はターゲット膜17に接着する側の直径、すなわち実効的な放射線の焦点は1mmで形成され、電子反射部材11に接続する側の直径は5mmで形成され、ターゲット膜17側の開口中心が入射電子線軸上にあるように配置される。
電子反射部材11は、焦点規定部材10のターゲット膜17側の開口中心すなわち焦点領域に中心を持ち、ターゲット16の焦点領域を覆う半球面状の電子反射面13(直径6.7mm)を持ち、電子入射孔12以外の領域からの電子の流出を防いでいる。また入射電子線と軸を一にする円筒状の電子入射孔12(直径2mm)を有している。更に、電子反射面13には厚さ5μmのタングステンで構成される電子反射膜15が形成される。これらもグリッド電極4と同様に、水素アニールや真空溶解等の脱ガス処理がなされたものを好適に用いることができる。以上の放射線管構成部材を放射線透過窓9が形成された外囲器8(真空容器)内に設置して、放射線発生装置が形成される。この放射線発生装置には、放射線管の外部から駆動制御ができるように、それぞれ端子を持っており、各端子は制御電源に接続される。かかる制御電源からの入力に応じて、放射線管が制御され、放射線を発生するX線発生装置として機能する。この際、制御電源と、制御電源入力のパターンを決めるCPU等は放射線管の制御部を構成する。
比較例として電子反射部材を配置しない放射線管を用意し、同じ管電流で放射線強度の比較を行ったところ、本実施例の放射線管は比較例に対して放射線強度が増加し、X線発生効率が向上する。
[実施例2]
図11に従い、第2の発明の実施例2にかかる放射線発生装置を説明する。なお、第2の発明の実施例1と同様の部分については説明を省略する。本実施例では、電子反射部材11の電子反射面13は反射電子線の強度が最も大きくなる方向に対して垂直な面を有している。すなわち、電子線のターゲット16への入射角と反射角が等しくなる方向に対して垂直な面を有する。これにより、少なくとも入射角と反射角が等しい方向に反射された電子を再びターゲット16に再入射させ易くなるため、放射線発生効率を向上させることができる。また、反射電子線の強度が最も大きくなる方向に対して垂直な面のみを調整すればよいため、部品を製造するコスト上のメリットがある。
[実施例3]
図12に従い、第2の発明の実施例3にかかる放射線管を説明する。なお、第2の発明の実施例1と同様の部分については説明を省略する。本実施例は焦点規定部材10をターゲット16の取り出し面側に配置し、これに放射線遮蔽体としての機能も担わせた例である。
図12に示した通り、焦点規定部材10は、その開口中心を通る法線が入射電子線軸とターゲット膜17で交差するように、ターゲット16の放射線取り出し面側に配置される。ターゲット16の焦点近傍において片面側しか金属部材を配置していないので、第2の発明の実施例1よりターゲットの熱負荷が大きくなるが、本構成のX線管についても電子反射部材を形成しない放射線発生装置と比較して放射線強度が増加する。
第2の発明のその他の実施例として、外囲器8(真空容器)内には複数の電子放出源が配置されていてもよい。その場合には、広い領域に均一なX線を照射するX線源とすることができる。更にその場合、各電子放出源は独立に駆動制御を行うように構成してもよい。その場合には、所望の範囲に放射線を照射することができる。
1:電子放出源、6:集束電極、7:アノード、9:放射線透過窓、10:焦点規定部材、11:電子反射部材、12:電子入射孔、13:電子反射面、14:基材、15:電子線反射膜、16:ターゲット、17:ターゲット膜、18:透過基板、20:第1の遮蔽体、20a:第1の遮蔽体のターゲット側開口端、20b:第1の遮蔽体のターゲットと反対側の開口端、20c:第1の遮蔽体の厚さ、21:第2の遮蔽体、21a:第2の遮蔽体の開口、21b:第2の遮蔽体の電子放出源側、22:電子線、22a:電子線の中心、25:放射線

Claims (10)

  1. 所定の方向に配列された複数の電子放出源と、
    それぞれが、前記複数の電子放出源に対応するように対向して配置された複数のターゲットと、
    前記複数のターゲットのそれぞれに対応する開口を備え、前記ターゲットから放出された放射線の一部を遮る遮蔽体と、を備えた放射線発生装置であって、
    前記複数のターゲットは、前記遮蔽体を介して互いに連結されていることにより、前記配列された方向に沿って配列されていることを特徴とする放射線発生装置。
  2. 前記遮蔽体は、第1の遮蔽体と第2の遮蔽体とを備え、
    前記第1の遮蔽体は、前記ターゲットよりも前記電子放出源の反対側に位置しており、
    前記第2の遮蔽体は、前記ターゲットよりも前記電子放出源の側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の放射線発生装置。
  3. 前記第1の遮蔽体の少なくとも一部は冷却媒体に接していることを特徴とする請求項2に記載の放射線発生装置。
  4. 前記冷却媒体は大気又は電気絶縁油であることを特徴とする請求項3に記載の放射線発生装置。
  5. 前記第1の遮蔽体は、前記遮蔽体が有する開口の一部を構成する開口部を有し、
    前記開口部は、前記電子放出源と反対側に向かって徐々に広がっていることを特徴とする請求項乃至4のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
  6. 前記ターゲットは、少なくとも、放射線を透過する透過基板と、該透過基板の電子放出源側の面に設置されたターゲット膜からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
  7. 前記透過基板はダイヤモンドであることを特徴とする請求項6に記載の放射線発生装置。
  8. 前記ターゲットは、少なくとも原子番号26以上の金属を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
  9. 前記複数のターゲットは、線状に配列されていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線発生装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の放射線発生装置と、前記放射線発生装置を駆動する制御電源と、放射線センサーと、撮像データ表示および画像解析用のコンピュータと、を組み合わせたことを特徴とする放射線撮像システム。
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