JP2022051196A - イメージ管 - Google Patents

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渉 松山
Wataru Matsuyama
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Abstract

【課題】支持部を外囲器の複数の部分の間に溶接する場合であっても、電極の位置合わせを容易とすることができるイメージ管を提供する。【解決手段】筒状を呈し、互いに溶接された第1部分及び第2部分を有する外囲器と、前記外囲器の一方の端部側に設けられ、入射される放射線を蛍光に変換する入射側蛍光膜と、前記蛍光を電子線に変換する光電変換膜と、を有する入力部と、前記外囲器の前記入力部が設けられる側とは反対側に設けられ、前記電子線を蛍光に変換する出射側蛍光膜を有する出力部と、前記外囲器の内部に設けられた電極と、前記外囲器の前記第1部分及び前記第2部分に挟まれて固定され、内周縁側で絶縁部材を介して前記電極を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記外囲器より内周側に位置し前記絶縁部材より外周側に位置するスリットを有する、イメージ管。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、イメージ管に関する。
X線、γ線、中性子線などの放射線による画像情報を光学像に変換するイメージ管がある。
イメージ管は、いわゆるイメージインテンシファイア(Image Intensifier)として、医療用診断装置や工業用非破壊検査装置などに広く用いられている。
イメージ管には、外囲器、入力部、電極、陽極、絶縁部および出力部などが設けられている。
この様なイメージ管において、電極は、外囲器に溶接された支持部に取り付けられている。
ここで、筒状を呈する外囲器の内壁に精度良く支持部を溶接するのは困難である。
そのため、外囲器を複数の部分に分割し、外囲器の複数の部分の間に支持部の一方の端部側を挟み込み、外囲器の複数の部分と支持部とを溶接する技術が提案されている。
ところが、溶接をした際に支持部が変形してしまい、支持部に電極を取り付ける際に電極の位置を所定の位置に合わせるのが困難となる場合がある。
電極が所定の位置にないと、出力される光学像の品質が劣化するおそれがある。
この場合、支持部の変形を抑制するために、単に支持部の厚みを厚くすると、支持部を外囲器の複数の部分の間に挟んだ状態で溶接するのが困難となる。
また、支持部を外囲器の複数の部分の間に挟んだ状態で接着すれば、支持部の変形を抑制することができる。
しかしながら、接着による接合では、外囲器の内部が気密となるようにすることが困難となる。
そこで、支持部を外囲器の複数の部分の間に溶接する場合であっても、電極の位置合わせを容易とすることができる技術の開発が望まれていた。
さらに、省エネルギー・省資源の観点から、今後、小型化が求められてくると想像できる。
特開2016-219338号公報 特開平4-79136号公報
本実施形態は、支持部を外囲器の複数の部分の間に溶接する場合であっても、電極の位置合わせを容易とすることができるイメージ管を提供する。
本実施形態によれば、筒状を呈し、互いに溶接された第1部分及び第2部分を有する外囲器と、前記外囲器の一方の端部側に設けられ、入射される放射線を蛍光に変換する入射側蛍光膜と、前記蛍光を電子線に変換する光電変換膜と、を有する入力部と、前記外囲器の前記入力部が設けられる側とは反対側に設けられ、前記電子線を蛍光に変換する出射側蛍光膜を有する出力部と、前記外囲器の内部に設けられた電極と、前記外囲器の前記第1部分及び前記第2部分に挟まれて固定され、内周縁側で絶縁部材を介して前記電極を支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記外囲器より内周側に位置し前記絶縁部材より外周側に位置するスリットを有する、イメージ管が提供される。
図1は、本実施形態に係るイメージ管を示す断面図である。 図2は、図1のイメージ管の一部を示す拡大断面図である。 図3は、支持部の斜視図である。 図4は、支持部の平面図である。 図5は、本実施形態に係る支持部の第1変形例を示す平面図である。 図6は、本実施形態に係る支持部の第2変形例を示す平面図である。 図7は、本実施形態に係る支持部の第3変形例を示す平面図である。 図8は、本実施形態に係る支持部の第4変形例を示す断面図である。 図9は、図8に示した支持部の平面図である。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
また、以下においては、一例として、放射線の中の代表的なものとしてX線に係る場合を例にとり説明をする。
したがって、以下の実施形態の「X線」を「他の放射線」に置き換えることにより、他の放射線にも適用させることができる。
図1は、本実施形態に係るイメージ管1を示す断面図である。図2は、図1のイメージ管1の一部を示す拡大断面図である。なお、図2は、図1におけるA部の拡大図である。図2には、本実施形態に係る集束電極42の取り付けを例示している。
図1に示すように、イメージ管1には、外囲器2、入射窓21、入力部3、電極4、陽極5、出力部6、絶縁部7、および支持部43が設けられている。
なお、図1中のLはX線を、Mは電子線を、Nは可視光像を、Oは被写体をそれぞれ表している。
外囲器2は、筒状を呈し、内部の雰囲気を大気圧よりも減圧された状態に維持する。この場合、外囲器2の内部は、高真空(例えば、10-4Pa程度以下)とされる。
外囲器2の一方の端部側は、入射窓21により塞がれている。
外囲器2の他方の端部側は、出力部6および絶縁部7により塞がれている。
外囲器2は、複数の部分として第1部分2a、および第2部分2bを有する。なお、本実施形態では、外囲器2は、2個の部分を有するが、3個以上の部分を有してもよい。
第1部分2a、および第2部分2bは、管軸1aに沿った方向に並べて設けられている。第1部分2a、および第2部分2bの材料は、例えば、金属とすることができる。
第1部分2aは、筒状を呈している。第1部分2aの第2部分2b側の端部の断面積は、第1部分2aの第2部分2b側とは反対側の端部の断面積よりも小さくなっている。第1部分2aは、例えば、漏斗状を呈するものとすることができる。
第1部分2aの第2部分2b側とは反対側の端部には、入射窓21の周縁部が気密となるように取り付けられている。
第1部分2aの第2部分2b側の端部には、フランジ部2a1が設けられている。
フランジ部2a1は、管軸1aに直交する方向において、第1部分2aの外方に向けて突出している。平面視におけるフランジ部2a1の形状は、円環状とすることができる。なお、本願明細書において平面視とは、管軸1aに沿った方向から見た場合をいう。
第2部分2bは、筒状を呈している。第2部分2bは、例えば、円筒状を呈するものとすることができる。第2部分2bの第1部分2a側の端部にはフランジ部2b1が設けられている。第2部分2bの第1部分2a側とは反対側の端部は、ガラスからなる絶縁部7に融着されている。
フランジ部2b1は、管軸1aに直交する方向において、第2部分2bの外方に向けて突出している。平面視におけるフランジ部2b1の形状は、円環状とすることができる。フランジ部2b1の大きさは、フランジ部2a1の大きさと同じとすることができる。
第2部分2bのフランジ部2b1は、第1部分2aのフランジ部2a1と対峙している。第1部分2aと第2部分2bは、互いに溶接されている。
この場合、フランジ部2a1の外周端面と、フランジ部2b1の外周端面と、基部43aの外周端面とが溶接されている(図2を参照)。
入力部3は、外囲器2の一方の端部側に設けられている。
入力部3は、外囲器2の内部であって、入射窓21と対峙させて設けられている。
入力部3は、入射窓21側に設けられた入射基板と、入射基板の入射窓21側とは反対側に設けられた入射側蛍光膜と、入射側蛍光膜の入射基板側とは反対側に設けられた光電変換膜とを有する。
入射基板の入射窓21側の面は、入射面となっている。入射基板には、放射線であるX線Lが入射する。また、入射基板は、陰極として機能する。入射基板は、例えば、アルミニウムなどから形成することができる。入射基板の厚み寸法は、例えば、1mm程度とすることができる。
入射側蛍光膜は、入射基板を介して入射したX線Lを蛍光(可視光)に変換する。
入射側蛍光膜は、例えば、ヨウ化セシウム(CsI)を含むものとすることができる。
光電変換膜は、外囲器2の内部に面している。
光電変換膜には、入射側蛍光膜により変換された蛍光が入射する。
光電変換膜は、入射した蛍光を電子線Mに変換する。
電極4は、外囲器2の内部であって、入力部3と陽極5の間に複数設けられている。
電極4は、管軸1aに沿った方向に並べて設けられた電極40、集束電極41、および集束電極42を有する。
集束電極41と集束電極42は、入力部3から放射された電子線Mを集束させる。
集束電極41は、入力部3から放射された電子線Mの焦点位置を制御する。集束電極41は、例えば、フォーカス用の集束電極とすることができる。
集束電極42は、複数の電極のうち最も出力部6側に位置する。
集束電極42は、入力部3から放射された電子線Mの出力部6における照射領域を制御する。集束電極42は、円環状の固定部42aを有する。固定部42aは、絶縁部材44と接続される。集束電極42は、例えば、視野可変用の集束電極とすることができる。
図1に例示をしたイメージ管1の場合には、1つの電極40と、1つの集束電極41と、1つの集束電極42とが設けられているが、電極の数は適宜変更することができる。
集束電極42は、外囲器2に溶接された支持部43に取り付けられている。支持部43は、外周縁側で外囲器2の第1部分2a及び第2部分2bに挟まれて固定され、内周縁側で絶縁部材44を介して収束電極42を支持している。
図2に示すように、本実施形態においては、支持部43は、外囲器2より内周側に位置し絶縁部材44より外周側に位置するスリット45を有している。
支持部43は、基部43a、接続部43b、および取付部43cを有している。
基部43aは、円環状に形成されている。また、スリット45は、基部43aに形成されている。
基部43aの外周縁側は、外囲器2に固定され、第1部分2aのフランジ部2a1と第2部分2bのフランジ部2b1との間に挟まれている。
フランジ部2a1の外周端面と、フランジ部2b1の外周端面と、基部43aの外周端面とが溶接されている。図2中の符号Wは、溶接された部分を表している。
取付部43cは、収束電極42の固定部42aが取り付けられ、円環状に形成されている。
取付部43cは、外囲器2で囲まれ、外囲器2に全周にわたって隙間を空けて位置している。
取付部43cは、基部43aと平行となるように設けることができる。
接続部43bは、円環状に形成され、基部43a及び取付部43cと一体に形成されている。
接続部43aは、一端が基部43aに接続され、他端が取付部43cに接続されている。
基部43a、接続部43b、および取付部43cの材料は、例えば、金属とすることができる。
基部43a、接続部43b、および取付部43cは、例えば、塑性加工により一体に形成することもできるし、溶接などにより一体化することもできる。
絶縁部材44は、一端側が集束電極42に固定され、他端側が取付部43cに固定されている。すなわち、集束電極42は、絶縁部材44を介して支持部43に固定されている。
例えば、ねじなどの締結部材102を用いて取付部43cに絶縁部材44を取り付け、締結部材102を用いて絶縁部材44に集束電極42を取り付けることができる。
絶縁部材44は、柱状体とすることができる。
絶縁部材44は、取付部43cと固定部42a(集束電極42)との間に複数設けられている。
絶縁部材44は、集束電極42と取付部43c(外囲器2)との間を絶縁する。
絶縁部材44の材料は、絶縁性材料とすることができる。絶縁部材44の材料は、例えば、電気絶縁性のセラミックスなどとすることができる。
なお、絶縁部材44は、筒状体とすることもできる。絶縁部材44は、例えば、円筒状を呈するものとすることもできる。
電極40、および集束電極41は、集束電極42と同様にして取り付けることができる。例えば、外囲器2をさらに分割し、図示しない支持部および絶縁部材を用いて、電極40、および集束電極41を外囲器2の内部に取り付けることができる。
また、図示しない絶縁部材を取付部43cと電極40との間に設けて、電極40を取付部43cに取り付けることもできる。図示しない絶縁部材を取付部43cと集束電極41との間に設けて、集束電極41を取付部43cに取り付けることもできる。
図1に示すように、陽極5は、外囲器2の内部であって、集束電極42と出力部6の間に設けられている。
陽極5は、集束電極41、42により集束させた電子線Mを加速させる。
出力部6は、外囲器2の入力部3が設けられる側とは反対側に設けられている。
出力部6は、絶縁部7の外囲器2側とは反対側の端部を塞ぐように設けられている。
出力部6は、陽極5により加速させた電子線Mを蛍光(可視光)に変換し、可視光像Nとして出射する。
出力部6は、フェースプレート6a、接続板6b、出射側蛍光膜6c、およびメタルバック膜6dを有する。
フェースプレート6aは、板状を呈し、ガラスなどの光透過性を有する材料から形成す
ることができる。
接続板6bの平面視における形状は環状を呈している。接続板6bの内周縁側は、ガラスからなるフェースプレート6aに融着されている。
接続板6bの外周縁側は、ガラスからなる絶縁部7に融着されている。
また、接続板6bには、陽極5を電気的に接続することができる。
出射側蛍光膜6cは、フェースプレート6aの入射窓21側の面に設けられている。
出射側蛍光膜6cは、メタルバック膜6dを介して入射した電子線Mを蛍光(可視光)に変換し、可視光像Nとして出射する。
出射側蛍光膜6cは、例えば、アルミニウム、銅を賦活物質とするZnS:Al、Cuからなる緑色蛍光体などを含むものとすることができる。
メタルバック膜6dは、出射側蛍光膜6cを覆っている。
メタルバック膜6dは、出射側蛍光膜6cに残る余剰な電子を接続板6bを介して放出する。すなわち、メタルバック膜6dは、出射側蛍光膜6cにおける帯電を防止する。
メタルバック膜6dは、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金などから形成することができる。メタルバック膜6dの厚みは、例えば、200nm~350nm程度とすることができる。
絶縁部7は、外囲器2と出力部6との間を絶縁する。すなわち、絶縁部7は、集束電極42と陽極5との間を絶縁している。
絶縁部7は、電気絶縁性を有し、例えば、ガラスなどから形成することができる。
絶縁部7の外囲器2側の端部の断面積は、絶縁部7の出力部6側の端部の断面積よりも大きくなっている。絶縁部7は、例えば、段付きの筒状体とすることができる。
イメージ管1の外部には、電源101を設けることができる。
電源101は、例えば、イメージ管1から離隔した位置に設けることができる。この場合、電源101は、配線などを介して、電極4、陽極5、メタルバック膜6d、および陰極である入力部3の入射基板と電気的に接続される。
電源101は、電極4、陽極5、およびメタルバック膜6dに電圧を印加する。
なお、集束電極41および集束電極42に印加される電圧は、集束電圧となる。
この場合、集束電極41および集束電極42には数百V~数千V程度の電圧が印加される。
また、陽極5に印加される電圧は、陽極電圧となる。
この場合、陽極5には、25kV~30kV程度の電圧が印加される。
メタルバック膜6dには、25kV~30kV程度の電圧が印加される。
入力部3の入射基板は、アースであるグランドに接続されている。
X線発生装置100は、X線Lを発生させ、発生させたX線Lをイメージ管1の入射窓21に向けて放射する。
X線発生装置100は、例えば、X線Lを発生させる回転陽極X線管と、回転陽極X線管に高電圧を印加する電源を備えたものとすることができる。
回転陽極X線管において、回転陽極X線管の陰極と陽極ターゲットとの間に印加された高電圧により加速させた電子が陽極ターゲットに衝突し、陽極ターゲットは焦点からX線Lを放出する。
上記した本実施形態によれば、支持部43は、接続部43bを有している。このため、溶接時に基部43aが変形したとしても、接続部43bが段差となっていることにより、基部43aの変形が取付部43cに伝わるのを抑制することができる。また、基部43aはスリット45を有している。このため、溶接時に基部43aが変形したとしても、基部43aの変形をスリット45より内周側に伝わり難くすることができる。したがって、絶縁部材44の取り付け面である取付部43cの表面は、平坦面のままとすることができる。よって、集束電極42を固定する位置が溶接の変形により移動するのを抑制することができる。つまり、支持部43を外囲器2の複数の部分の間に溶接する場合であっても、電極4の位置合わせを容易とすることができる。
また、スリット45により、溶接時の基部43aの変形が取付部43cへ伝わり難くなるため、接続部43bの高さhを小さくすることができる。これにより、イメージ管1の設計の自由度を向上させることができる。そして、イメージ管1の設計の自由度が向上することで、支持部43を配置するための空間にて、省スペース化を図ることが可能となる。これにより、イメージ管1の小型化に寄与することができる。
また、絶縁部材44は、ねじなどの締結部材102を用いて取付部43cに固定される。そのため、例えば、ねじ穴を長孔などとしておけば、絶縁部材44の取り付け位置を容易に調整することができる。
上記のことから、支持部43を外囲器2の複数の部分の間に溶接する場合であっても、電極4の位置合わせを容易とすることができるイメージ管1を得ることができる。さらに、本実施形態では、小型化を図ることが可能なイメージ管1を得ることができる。
図3は、支持部43の斜視図である。また、図4は、支持部43の平面図である。
基部43aは、複数のスリット45を有している。図示した例では、基部43aは、8本のスリット45a乃至45hを有している。
スリット45a乃至45hは、円周方向に等間隔に並んでいる。それぞれのスリット45a乃至45hは、円周方向に長さLを有している。それぞれのスリット45a乃至45hの円周方向の長さLは、互いに同一である。
スリット45a乃至45hの長さLの合計は、スリット45a乃至45h上の円周の50%を占めている。なお、スリット45a乃至45hの長さLの合計が、スリット45a乃至45h上の円周の40~60%を占める構成であっても良い。
また、それぞれのスリット45a乃至45hの間の間隔GPは、互いに同一である。スリット45a乃至45hの円周方向の長さLは、スリット45a乃至45hの間の円周方向の間隔GPと等しい。
スリット45は、径方向に幅W1を有している。基部43aは、径方向に幅W2を有している。スリット45の幅W1は、基部43aの幅W2の1/2以下である。
支持部43は、取付部43cにおいて、締結部材102が貫通する孔103a、103b、103cを有している。孔103a、103b、103cの位置において、収束電極42が支持部43に固定されているため、孔103a、103b、103cの位置に溶接の変形が伝わらないことが望ましい。すなわち、スリット45は、孔103a、103b、103cの外周側に位置する方が望ましい。図示した例では、スリット45eは、孔103bの外周側に位置している。
図5は、本実施形態に係る支持部43の第1変形例を示す平面図である。図5に示す構成は、図4に示した構成と比較して、支持部43が16本のスリット45a乃至45pを有している点で相異している。
スリット45a乃至45pは、円周方向に等間隔に並んでいる。それぞれのスリット45a乃至45pの円周方向の長さLは、互いに同一である。
また、それぞれのスリット45a乃至45pの間の間隔GPは、互いに同一である。スリット45a乃至45pの円周方向の長さLは、スリット45a乃至45pの間の円周方向の間隔GPと等しい。
スリット45dは、孔103aの外周側に位置している。スリット45iは、孔103bの外周側に位置している。スリット45nは、孔103cの外周側に位置している。
図6は、本実施形態に係る支持部43の第2変形例を示す平面図である。図6に示す構成は、図4に示した構成と比較して、スリット45a乃至45hの長さLが異なっている。
スリット45a乃至45hの円周方向の長さLは、スリット45a乃至45hの間の円周方向の間隔GPと異なっている。
図6に示す例では、長さLは、間隔GPより大きく形成されている。このため、溶接による変形を内周側により伝わり難くすることができる。よって、接続部43bの高さをさらに小さくすることができる。
図7は、本実施形態に係る支持部43の第3変形例を示す平面図である。図7に示す構成は、図4に示した構成と比較して、スリット45a乃至45hの長さLが異なっている。
スリット45a乃至45hの円周方向の長さLは、スリット45a乃至45hの間の円周方向の間隔GPと異なっている。
図7に示す例では、長さLは、間隔GPより小さく形成されている。このため、基部43aの支持強度を向上することができる。なお、図4、図6、および図7に示した例では、スリット45は8本であるが、この例に限らず7本以下であってもよいし、9本以上であってもよい。
図8は、本実施形態に係る支持部43の第4変形例を示す断面図である。図8に示す構成は、図2に示した構成と比較して、支持部43の形状が異なっている。
支持部43は、円環状に形成されている。図8に示す支持部43は、図2に示した支持部43と比較して、段差となる接続部43bを有していない。
図9は、図8に示した支持部43の平面図である。
支持部43は、例えば、3本のスリット45a、45b、45cを有している。
上記実施形態と比較して、支持部43は段差となる接続部43bを有していないため、スリット45の長さLが間隔GPよりも大きいことが望ましい。なお、図示した例では、スリット45は3本であるが、この例に限らず2本以下であってもよいし、4本以上であってもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、支持部を外囲器の複数の部分の間に溶接する場合であっても、電極の位置合わせを容易とすることができるイメージ管を得ることができる。
また、上記のように支持部43の形状を種々変形可能であるため、イメージ管1の設計の自由度の向上に寄与することができる。
また、上述した実施形態及び変形例は、上述したイメージ管1に限らず、各種のイメージ管に適用可能である。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…イメージ管、2…外囲器、2a…第1部分、2b…第2部分、3…入力部、
6…出力部、4、40…電極、41、42、…収束電極、44…絶縁部材、
43…支持部、43a…基部、43b…接続部、43c…取付部、
45…スリット、102…締結部材、103…孔。

Claims (7)

  1. 筒状を呈し、互いに溶接された第1部分及び第2部分を有する外囲器と、
    前記外囲器の一方の端部側に設けられ、入射される放射線を蛍光に変換する入射側蛍光膜と、前記蛍光を電子線に変換する光電変換膜と、を有する入力部と、
    前記外囲器の前記入力部が設けられる側とは反対側に設けられ、前記電子線を蛍光に変換する出射側蛍光膜を有する出力部と、
    前記外囲器の内部に設けられた電極と、
    前記外囲器の前記第1部分及び前記第2部分に挟まれて固定され、内周縁側で絶縁部材を介して前記電極を支持する支持部と、を備え、
    前記支持部は、前記外囲器より内周側に位置し前記絶縁部材より外周側に位置するスリットを有する、イメージ管。
  2. 前記支持部は、外周縁側が前記第1部分と前記第2部分との間に挟まれ前記外囲器に固定された円環状の基部と、前記基部と平行に設けられ前記電極が取り付けられた円環状の取付部と、一端が前記基部に接続され、他端が前記取付部に接続された接続部と、を有し、
    前記スリットは、前記基部に形成されている、請求項1に記載のイメージ管。
  3. 前記スリットの幅は、前記基部の径方向の幅の1/2以下である、請求項2に記載のイメージ管。
  4. 前記支持部は、円周方向に等間隔に並んだ複数の前記スリットを有している、請求項1乃至3の何れか1項に記載のイメージ管。
  5. 前記スリットの円周方向の長さは、前記スリット間の円周方向の間隔と等しい、請求項4に記載のイメージ管。
  6. 前記スリットの円周方向の長さは、前記スリット間の円周方向の間隔と異なる、請求項4に記載のイメージ管。
  7. 前記支持部と前記絶縁部材を固定する締結部材を備え、
    前記支持部は、前記締結部材が貫通する孔を有し、
    前記スリットは、前記孔の外周側に位置する、請求項1乃至6の何れか1項に記載のイメージ管。
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