JPH043384Y2 - - Google Patents

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JPH043384Y2
JPH043384Y2 JP1984147461U JP14746184U JPH043384Y2 JP H043384 Y2 JPH043384 Y2 JP H043384Y2 JP 1984147461 U JP1984147461 U JP 1984147461U JP 14746184 U JP14746184 U JP 14746184U JP H043384 Y2 JPH043384 Y2 JP H043384Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、円錐状陽極ターゲツト上に円形電
子ビームを当て全周に均一なX線を放射する全周
照射型X線管に関する。
〔背景技術とその問題点〕
一般に工業用に使用される円錐状陽極ターゲツ
トをもつた全周照射型X線管は、いわゆる透過検
査法により例えば鋼管の溶接部その他の欠陥の有
無を検査するために用いられ、鋼管の中心に設置
してX線を360°方向に照射している。
このような全周照射型X線管は、従来、第5図
に示すように構成され、陰極構体1と陽極構体2
とが所定間隔で対向配設され、それぞれ封止金属
リング3,4を介して真空容器5に固着されてい
る。この場合、陰極構体1は陰極フイラメント
6、集束電極7などからなり、陽極構体2は円錐
状陽極ターゲツト8、ターゲツト基体9、陽極筒
10、フランジ部40、遮蔽筒41、X線透過性
の勝れた照射窓42などからなつている。そして
円錐状陽極ターゲツト8はターゲツト基体9の先
端中心部に位置し、陰極フイラメント6と対向し
ている。一方、真空容器5は例えばセラミツクか
らなり、筒状にして外周には沿面距離を長くする
ため、複数のヒダ43が形成されている。そして
動作時には、陰極フイラメント6から放出された
電子流は、陽陰間に印加された高電圧に加速され
て円錐状陽極ターゲツト8に衝突し、焦点が形成
され、ここからX線を全周にわたり照射させる。
ところが上記のような従来の全周照射型X線管
においては、均一な電子分布をもつ電子流で円形
焦点の場合、動作時のターゲツト温度分布は、第
6図のように中心が他に比べ高温になる。そのた
め高負荷で動作させた場合、ターゲツト中心8a
がタングステンの融点以上の高温となり、溶解す
るという不具合が発生した。即ち、上記のように
均一な電子分布をもつ電子流で円形焦点中心が正
しく円錐状陽極ターゲツト中心に一致している場
合、上記従来のような形状の円錐状陽極ターゲツ
ト8では、中心が最も肉厚であるため、銅製の陽
極基体への熱伝導効率が中心で最も悪く、即ち中
心が最高温度となるのである。よつて高負荷を印
加した場合に、ターゲツト中心が融点以上となり
溶解する事態が発生するのであるが、これを回避
するためには、ターゲツト厚さを均一にすればよ
いが、ターゲツト自体かなり高価なものとなつて
しまうという欠点がある。
〔考案の目的〕
この考案の目的は、高負荷で動作させた場合、
溶解等によるターゲツトの変質のない長寿命の全
周照射型X線管を提供することである。
〔考案の概要〕
この考案は、渦巻状陰極フイラメントをその中
心にフイラメント終端の一方が位置するように構
成した全周照射型X線管である。
〔考案の実施例〕
この考案は第1図及び第2図に示すように構成
され、電子流の電子分布を中心が周囲に比べ粗に
なるようにすることで、高負荷時のターゲツト中
心の温度過上昇を避けうるようにした。
即ち、陰極構体19と陽極構体44とが所定間
隔で対向配置され、それぞれ封止金属リング4
5,46を介して真空容器17に固着されてい
る。この場合、陰極構体19については後で詳細
に説明するとして、陽極構体44は円錐状陽極タ
ーゲツト11、ターゲツト基体12、陽極ブロツ
ク13、陽極筒15、フランジ部(X線管固定
台)16、遮蔽筒18、X線透過性の勝れた照射
窓14などからなつている。そして円錐状陽極タ
ーゲツト11はターゲツト基体12の先端中心部
に位置し、陰極フイラメント(後述)と対向して
いる。一方、真空容器17は例えばセラミツクか
らなり、筒状にして外周には沿面距離を長くする
ため、複数のヒダ47が形成されている。尚、図
中、20は陰極構体19を構成する渦巻状陰極フ
イラメント、21は同じく集束電極、22はカバ
ー、23は支持筒、24はセラミツクステム、2
5は陰極リード、26は排気管、27は真空ベロ
ーズ、28は固定フランジ、29は可動フラン
ジ、30は調整用ボルト、31は固定用ボルト、
32は保護カバー、33は保護カバー取付け用ボ
ルト、cは管軸を夫々表している。
次に上記陰極構体19について詳細に説明する
と、第2図に示すように略円形の集束溝48を有
する集束電極21には、セラミツク円筒49,5
0が機械的に接合され、この各セラミツク円筒4
9,50にはそれぞれ金属スリーブ51,52が
機械的に接合されている。上記の場合、一方のセ
ラミツク円筒49及び金属スリーブ51は略円形
の集束溝48の略中心に位置し、他方のセラミツ
ク円筒50及び金属スリーブ52は略円形の集束
溝48の周縁近くに位置している。更に、上記各
金属スリーブ51,52にはそれぞれ棒状ターミ
ナル53,54が電気溶接により固着されてい
る。この棒状ターミナル53,54の各一端に
は、上記略円形の集束溝48内に位置する渦巻状
陰極フイラメント20の終端20aが電気溶接に
より固着されている。
第3図はこの考案における陰極フイラメント2
0と、その温度分布であるが、陰極フイラメント
20は渦巻状であり、これは円形電子流を容易に
作り得る。そして陰極フイラメント20の足はそ
の一方が渦巻中心より伸びており、フイラメント
の支持と電流供給用をかねるターミナル53に接
合されているが、この陰極フイラメント20の動
作時の温度分布は、陰極フイラメント20の足が
中心から延びていることによるエンドクーリング
により、周囲に比べ低温となる。このことは即
ち、周囲に比べ中心の放出熱電子数が少なくなる
ことであり、電子分布は中心が周囲に比べ粗とな
る分布となる。
さて、上記のような陰極フイラメント20を有
する陰極構体19は、電子ビーム軸を微調整でき
るように構成されている。
第1図により詳しく説明すると、固定フランジ
28は真空容器17の端部にコバールのような封
着リング45を介して機械的に強固に固着されて
いる。可動フランジ29は封着リング35および
ステンレス製真空ベローズ27を介して気密接合
され、さらに支持筒23の端部外周に気密接合さ
れている。支持筒23の内周にはセラミツクステ
ム24がやはり気密接合され、全体として真空外
囲器の一部をなしている。3個の調整用ボルト3
0は、可動フランジの周縁部に螺合されるととも
に、ボルト先端30aが固定フランジ28の外面
に摺動可能に当接されている。一方、3個の固定
用ボルト31は可動フランジ29を貫通し固定フ
ランジ28に螺合されている。保護カバー32は
これら調整部材や排気管、リード線を外側から覆
い、放電防止のため鋭い突起物を有しないもの
で、3個の取付ボルト33により固定フランジ2
8の外周部に固定されている。
このような構造のX線管は、例えば5Kg/cm2
高圧の絶縁ガスが充填されたハウベ内にセラミツ
ク円筒の真空容器やカソード構体部分が収納され
X線管装置に組み込まれて使用される。勿論絶縁
油に入れられる場合や、空気中で使用される場合
もある。いずれの場合も、可動フランジ29は大
気圧、又は前述のような高圧絶縁ガスのもとで使
用される場合におよそ6Kg/cm2という外圧で管内
方向に常に押されることになる。そこでこの外圧
に抗して調整用ボルト30の回転により可動フラ
ンジ29を固定フランジ28からひき離す方向に
支持し、3個のボルト30の調整により電子銃か
ら出る電子ビームの中心軸を微調整する。そして
電子ビーム中心軸がターゲツト軸に合致させるこ
とができたら、3個の固定用ボルト31を締めつ
けることにより両フランジ相互を固定することが
できる。このようにして少なくとも3個づつの2
組のボルトの回転のみで、カソード構体の軸合わ
せ調整ができ、きわめて容易になしうる。2組の
ボルトは互いに逆方向に引張り合うため、各ボル
トのゆるみが生じることもなく、動作中に不所望
に狭いが生じるおそれもない。そして調整後は保
護カバーにより覆うので、外部に突起物として露
出しないので、安全な動作を得ることができる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、渦巻状陰極フイラメント2
0を、その中心にフイラメント終端の一方が位置
するように構成しているので、陰極フイラメント
20の中心が温度低く、電子ビームの密度が中心
で低いため、陽極ターゲツト11の頂点部分の過
熱を防止することができる。
又、高負荷に対しても安定に動作し、管軸に直
角方向の全周にわたり均一なX線分布を持つ長寿
命な全周照射型X線管を安価に提供できる等、高
品位なX線管の実現に効果大である。
尚、上記実施例では、ターミナル53,54の
位置が集束電極21の中心線に対して対称になつ
ていなかつたが、第4図に示すように集束電極の
中心線に対して対称にターミナル53,54を配
置してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る全周照射型
X線管を示す断面図、第2図は第1図の要部(陰
極構体付近)を拡大して示す一部断面を含む斜視
図、第3図はこの考案の全周照射型X線管におけ
る陰極フイラメントの温度分布を示す特性曲線
図、第4図はこの考案の変形例を示す一部断面を
含む斜視図、第5図は従来の全周照射型X線管を
示す断面図、第6図は従来の全周照射型X線管に
おける動作時の陽極ターゲツトの温度分布を示す
特性曲線図である。 11……陽極ターゲツト、20……渦巻状陰極
フイラメント、20a……フイラメント終端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 集束電極21の集束溝48の内部に設置された
    直熱陰極フイラメント20から出る電子ビーム
    を、円錐状陽極ターゲツト11の頂点部領域に当
    てて全周方向にX線を放射する全周照射型X線管
    において、 上記陰極フイラメント20は、渦巻状に形成さ
    れるとともにその中心部にフイラメントの一方の
    終端20aが位置して棒状ターミナル53に固着
    され、上記集束電極21及びフイラメント20を
    支持する支持筒23が、可動フランジ29及び真
    空ベローズ27を介して絶縁体製真空容器17の
    端部に気密接合され、上記真空容器17の一部に
    固定フランジ28が固着されるとともに、上記可
    動フランジ29に少なくとも3個の調整用ボルト
    30及び少なくとも3個の固定用ボルト31がサ
    ークル状に螺合され、上記調整用ボルト30は上
    記可動フランジ29を大気圧に抗して上記固定フ
    ランジ28から引き離す方向に間隔保持し、上記
    固定用ボルト31は上記可動フランジ29を固定
    フランジ28の方に押し付ける方向に締め付けて
    上記フイラメント20から発する電子ビームの中
    心軸を微調整可能に構成されてなることを特徴と
    する全周照射型X線管。
JP1984147461U 1984-06-15 1984-09-29 Expired JPH043384Y2 (ja)

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US06/744,066 US4679219A (en) 1984-06-15 1985-06-12 X-ray tube
DE8585107341T DE3579517D1 (de) 1984-06-15 1985-06-13 Roentgenroehre.
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JPS6162344U (ja) 1986-04-26

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