JP2014176863A - 絞り成形方法及びサーボプレスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】サーボプレスを使用して大きな成形エネルギを要する絞り成形を実現可能にし、かつ省エネルギ化及びプレスサイクルの短縮化を図ることができるようにする。
【解決手段】サーボモータからリンク機構を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスと、クッションパッドにダイクッション力を発生させるダイクッション装置と、からなるサーボプレスシステムを使用した絞り成形方法である。絞り成形を行うストロークの過程で、スライドを所定期間停止させるとともに、スライド停止期間内において、ダイクッション力を低下させて待機させ、その後、スライドを再起動させる。この絞り成形動作を、スライドが下死点に至るまで繰り返す。スライド停止期間内において、ダイクッション力を低下させることにより、プレス荷重を低下させる(図1(b))。このスライド停止時に省エネルギ化を図り、その間にサーボモータの駆動エネルギの蓄積を可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は絞り成形方法及びサーボプレスシステムに係り、特にサーボモータからリンク機構を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスを使用して材料を深絞り成形する技術に関する。
従来、成形エネルギの比較的小さいサーボプレスに大きなエネルギを要する成形を可能とするサーボプレスの自動スライド位置制御装置が提案されている(特許文献1)。
このサーボプレスの自動スライド位置制御装置は、設定荷重でスライドを下降させ、成形が動摩擦から静摩擦に変わりスライドが止まると、一定寸法戻し(上昇させ)た後、再加圧して動摩擦で成形を進める。このように、スライドの下降及び上昇の上下動作(下降量>上昇量)を、目標成形量に達するまで繰り返すことにより、サーボモータの出力エネルギが小さくても所要の成形量を確保することができるようにしている。
また、絞り成形を行うストロークの過程で、プレス荷重が所定の値以上になると、皺押さえ板を金属板から離し、その後、ポンチとダイスを用いて再度皺押さえ板とダイスで金属板を挟んで成形するという動作を、少なくとも1回経るような金属板のプレス成形方法が提案されている(特許文献2)。
この金属板のプレス成形方法によれば、皺押さえ板を金属板から離すことで、潤滑剤の膜厚が回復し、同じポンチとダイスと皺押さえ板を用いて、再度金属板の成形を行う、という動作に入ったときに、摺動性が回復して金属板に割れが発生したり、型かじりが発生したりするのを抑制することができる。
更に、スライドを下降及び上昇の反復モーションをさせながら成形する直動型プレスの振動成形方法において、反復時の上昇行程では、上型を被加工材に当接させたまま、スライド荷重を下降行程よりも小さい値に戻し、予め決められた時間保持する直動型プレスの振動成形方法が提案されている(特許文献3)。
この直動型プレスの振動成形方法によれば、振動成形中に上型と被加工材とが離れずに刻印加工を行うため、振動成形開始時と終了時とで上型と被加工材の間の位置ズレが発生せず、かつ上型と被加工材との接触及び非接触を繰り返すことがなくなるので、上型が被加工材にタッチした時に発生する騒音が無くなって作業環境が向上するとともに、金型寿命の低下を抑制することができる。
特開平11−254197号公報 特開2008−23535号公報 特許第3685615号公報
特許文献1に記載の発明は、成形動作中にスライドの上下動作を繰り返すため、サーボプレス自身を駆動する運動エネルギの消費が大きくなる(省エネルギ化を図ることができない)という問題がある。
特許文献2に記載の発明は、皺押さえ板と金属板を一旦離すことを基本手段とし、摺動抵抗を低減させて絞り成形性の向上を図るものであり、また、特許文献3に記載の発明は、直動型プレスの振動成形方法であり、特許文献2、3には、いずれもサーボプレスに関する記載がなく、大きな成形エネルギを要する絞り成形をサーボプレスにより実現可能にし、かつ省エネルギ化及びプレスサイクルの短縮化を図る工夫に関する記載はない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、サーボプレスを使用して大きな成形エネルギを要する絞り成形を実現可能にし、かつ省エネルギ化及びプレスサイクルの短縮化を図ることができる絞り成形方法及びサーボプレスシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様に係る発明は、サーボモータからリンク機構を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスと、クッションパッドを支持し、該クッションパッドにダイクッション力を発生させるダイクッション装置と、からなるサーボプレスシステムを使用した絞り成形方法であって、
(a) 絞り成形を行うストロークの過程で、前記スライドを第1の期間停止させる工程と、
(b) 前記スライドが停止している第1の期間内において、前記ダイクッション力を所定のダイクッション力よりも低下させて第2の期間待機させる工程と、
(c) 前記第2の期間の待機後、前記スライドを再起動させる工程と、を含み、
絞り成形を行うストロークの過程で、前記工程(a) から工程(c) による絞り成形を1回以上行うことを特徴とする。
本発明の一の態様によれば、絞り成形を行うストロークの過程で、スライドを第1の期間停止させ、この第1の期間内において、ダイクッション力を所定のダイクッション力よりも低下させて第2の期間待機させる。これにより、サーボプレスを使用して大きな成形エネルギを要する絞り成形を実現可能にし、かつ省エネルギ化及びプレスサイクルの短縮化を図ることができるようにしている。即ち、スライドを停止させる第1の期間内において、成形時の所定のダイクッション力よりもダイクッション力を低下させて第2の期間待機させる。ダイクッション力を低下させることにより、プレス荷重がダイクッション力の低下分減少し、同時に皺押さえ力が減少することにより、材料に残留する引張応力も低減するため、プレス荷重は結局、ダイクッション力の低下分以上に減少する。これにより、スライドの停止期間中にプレス荷重を低減させることができ、スライドの停止期間中にサーボモータに作用するトルクを低減させ、銅損や鉄損を減少させ、省エネルギ化を図ることができる。また、スライドの停止期間中に、電源から供給される駆動エネルギを短時間で所望の上限値まで蓄積することができるため、プレスサイクルの短縮化を図ることができ、かつスライドの再起動時に大きな駆動トルクでサーボモータを駆動することができる。
本発明の他の態様に係る絞り成形方法において、前記工程(b) は、少なくとも前記クッションパッドに支持されたブランクホルダと該ブランクホルダ上の材料との密着を維持するために必要なダイクッション力に低下させることが好ましい。ダイクッション力が少なくとも0にならないようにダイクッション力を低下させることで、ブランクホルダと材料との密着を維持することができ、これにより絞り成形をよりスムーズに、かつ成形表面を綺麗に仕上げることができる。
本発明の更に他の態様に係る絞り成形方法において、前記工程(a) は、前記スライドの停止後に、該スライドを所定量だけ上昇させた位置で停止させることが好ましい。材料に作用する残留引張力が、ダイクッション力のみを低下させる場合に対して更に低下し、これによりプレス荷重を低下させ、省エネルギ化及びプレスサイクルの短縮化をより一層図ることができる。
本発明の更に他の態様に係る絞り成形方法において、前記所定量は、0mmよりも大きく5mmよりも小さい値であることが好ましい。これにより、プレス荷重を低下させることができるとともに、スライドの上昇による駆動エネルギの消費量を抑制することができる。
本発明の更に他の態様に係る絞り成形方法において、前記サーボプレスは、前記サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置を有し、前記第1の期間及び第2の期間は、前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が、予め設定した上限値に回復するまでの期間に対応して設定されることが好ましい。
本発明の更に他の態様に係る発明は、サーボモータからリンク機構を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスであって、前記スライドの位置を示すスライド位置指令を出力するスライド位置指令器と、前記スライドの位置を検出するスライド位置検出器と、前記スライド位置指令器から出力されるスライド位置指令と前記スライド位置検出器により検出された前記スライドの位置とに基づいて前記サーボモータを制御するスライド位置制御装置と、を備えたサーボプレスと、クッションパッドを支持し、該クッションパッドにダイクッション力を発生させるダイクッション力発生手段と、ダイクッション力指令を出力するダイクッション力指令器と、前記ダイクッション力指令器から出力されるダイクッション力指令に基づいて、前記ダイクッション力が前記ダイクッション力指令に対応するダイクッション力になるように前記ダイクッション力発生手段を制御するダイクッション力制御装置と、を備えたダイクッション装置と、からなるサーボプレスシステムにおいて、前記スライド位置指令器は、プレス成形を行うストロークの過程で、前記スライドを1回以上停止させる前記スライド位置指令を出力し、前記ダイクッション力指令器は、前記スライド位置指令器から前記スライドを停止させるスライド位置指令が出力されている期間内において、前記ダイクッション力指令を低下させるダイクション力指令を出力することを特徴とする。
前記スライド位置指令器から前記スライドを停止させるスライド位置指令を出力することにより、プレス成形を行うストロークの過程で前記スライドを1回以上停止させる。また、前記スライドが停止している期間内において、前記ダイクッション力指令器からダイクッション力指令を低下させるダイクション力指令を出力することにより、ダイクッション力を低下させ、これにより停止時のプレス荷重を低下させ、停止中のエネルギの消費を最小限にし、かつ駆動エネルギの蓄積を可能にしている。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記ダイクッション力指令器は、前記ダイクッション力指令を低下させる際に、少なくとも前記クッションパッドに支持されたブランクホルダと該ブランクホルダ上の材料との密着を維持するために必要なダイクッション力に対応するダイクッション力指令を出力することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記スライド位置指令器は、プレス成形を行うストロークの過程で、前記スライドを1回以上停止させる前記スライド位置指令を出力する際に、前記スライドを停止させるスライド位置指令の出力後に、該スライド位置指令のスライド位置よりも所定量だけ上昇したスライド位置を示すスライド位置指令を出力することが好ましい。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記スライドが停止したことを検出するスライド停止検出器と、前記サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量を検出するエネルギ蓄積量検出器とを有し、前記ダイクッション力指令器は、前記スライド停止検出器により前記スライドが停止したことが検出されると、前記停止が検出された時点から前記エネルギ蓄積量検出器により検出される前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が予め設定した上限値に達するまでの期間、前記ダイクッション力指令を低下させ、前記エネルギ蓄積量検出器により前記エネルギ蓄積量が前記上限値に達したことが検出されると、その後、前記低下させたダイクッション力指令を上昇させることが好ましい。これにより、ダイクッション力指令の低下及び復帰のタイミングを自動化することができ、また、ダイクッション力指令の低下期間(スライドの停止期間)を最小限にすることができ、プレスサイクルの短縮化を図ることができる。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記ダイクッション力指令器は、前記スライド位置指令器から前記スライドを停止させるスライド位置指令が出力された後、前記スライドを再起動させるスライド位置指令が出力される前に、前記低下させたダイクッション力指令を上昇させることが好ましい。スライドの再起動時には、絞り成形上必要なダイクッション力を発生させておく必要があるからである。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量を検出するエネルギ蓄積量検出器を有し、前記スライド位置指令器は、プレス成形を行うストロークの過程で、前記エネルギ蓄積量検出器により検出される前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が、予め設定した下限値に達すると、前記スライドを停止させるスライド位置指令を出力することが好ましい。これにより、スライド位置を停止させるスライド位置指令の出力タイミングを自動化することができる。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記スライド位置指令器は、前記スライドを停止させるスライド位置指令を出力した後、前記エネルギ蓄積量検出器により検出される前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が、予め設定した上限値に達すると、前記スライドを再起動させるスライド位置指令を出力することが好ましい。これにより、スライドを再起動させるスライド位置指令の出力タイミングを自動化することができる。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記スライドが停止したことを検出するスライド停止検出器と、タイマーとを有し、前記ダイクッション力指令器は、前記スライド停止検出器により前記スライドが停止したことが検出されると、前記停止が検出された時点から前記タイマーにより計測される一定時間、前記ダイクッション力指令を低下させ、その後、低下させたダイクッション力指令に上昇させることが好ましい。これにより、ダイクッション力指令の低下及び復帰のタイミングを自動化することができる。
本発明の更に他の態様に係るサーボプレスシステムにおいて、前記スライドは、前記リンク機構を介して駆動力が伝達されるメインスライドと、該メインスライドに対して相対的に昇降可能に配設されたサブスライドとからなり、前記サーボプレスは、前記サブスライドを前記メインスライドと同じ方向に往復駆動させるサブスライド駆動装置と、前記メインスライドに対する前記サブスライドの相対的な位置を示す相対位置指令を出力するサブスライド相対位置指令器と、前記サブスライド相対位置指令器から出力されるサブスライド相対位置指令に基づいて前記メインスライドに対する前記サブスライドの位置を制御するサブスライド位置制御装置と、を備え、前記サブスライド相対位置指令器は、前記スライド位置指令器から前記メインスライドを停止させるスライド位置指令が出力される際に、前記メインスライドを停止させるスライド位置指令の出力後に、前記サブスライドを所定量だけ上昇させる相対位置を示すサブスライド相対位置指令を出力することが好ましい。
これにより、メインスライドの停止中にサブスライドを上昇させ、プレス荷重を低下させることができ、また、サブスライドの昇降動作にはメインスライドを駆動するサーボモータを使用する必要がなく、かつ駆動エネルギも小さくすることができる。
本発明によれば、絞り成形を行うストロークの過程で、サーボモータからリンク機構を介して駆動されるスライドを期間停止させ、このスライドの停止期間内において、ダイクッション力を所定のダイクッション力よりも低下させて所定の期間待機させ、その後、ダイクッション力を上昇させた後、スライドを再起動させる絞り成形動作を、絞り成形を行うストロークの過程で1回以上行うようにしたため、スライドの停止期間中にプレス荷重を低減させることができる。これにより、スライドの停止期間中にサーボモータに作用するトルクを低減させ、銅損や鉄損を減少させ、サーボモータの効率を一時的に向上させることがでる。また、スライドの停止期間中に、電源から供給される駆動エネルギを短時間で所望の上限値まで蓄積することができるため、プレスサイクルの短縮化を図ることができ、かつスライドの再起動時に大きな駆動トルクでサーボモータを駆動することができる。
図1(a)〜(c)は、第1の実施形態の絞り成形方法による絞り成形の実験結果を示す波形図である。 図2(a)及び(b)は、図1(a)及び(b)の一部拡大図である。 図3(a)及び(b)は、第2の実施形態の絞り成形方法による絞り成形の実験結果を示す波形図である。 図4は、本発明に係るサーボプレスシステムの第1の実施形態に適用されるサーボプレス本体及びダイクッション装置本体を示す図である。 図5は、図4に示したサーボプレス本体及びダイクッション装置本体を制御するサーボプレス制御装置、ダイクッション制御装置及びエネルギ保護制御装置を示すブロック図である。 図6は、図5に示したエネルギ保護制御装置等の動作を説明するために用いたフローチャートである。 図7(a)〜(d)は、第1の実施形態のサーボプレスシステムの絞り成形の実験結果を示す波形図である。 図8は、本発明に係るサーボプレスシステムの第2の実施形態に適用されるサーボプレス本体及びダイクッション装置本体を示す図である。 図9は、図8に示したサーボプレス本体及びダイクッション装置本体を制御するサーボプレス制御装置、ダイクッション制御装置、エネルギ保護制御装置及びサブスライド制御装置を示すブロック図である。 図10は、図9に示したエネルギ保護制御装置等の動作を説明するために用いたフローチャートである。 図11(a)〜(e)は、第2の実施形態のサーボプレスシステムの絞り成形の実験結果を示す波形図であり、サブスライドを停止後1.5mm上昇させた場合の波形図である。 図12(a)〜(e)は、第2の実施形態のサーボプレスシステムの絞り成形の実験結果を示す波形図であり、サブスライドを停止後2mm上昇させた場合の波形図である。 図13は、ダイクッション力制御装置内のダイクッション力指令器の他の実施形態を示すフローチャートである。 図14は、一般的なサーボプレスのトルク能力カーブを示すグラフである。 図15(a)〜(d)は、一般的なサーボプレスによりスライドをノンストップで駆動した場合のスライド位置、プレス荷重、ダイクション力、クランク軸駆動トルク、プレス仕事量、蓄積エネルギを示す波形図である。 図16(a)〜(d)は、一般的なサーボプレスによりスライドをノンストップで駆動した場合に発生するエラー停止前に、スライドを一旦停止させた場合のスライド位置、プレス荷重、ダイクション力、クランク軸駆動トルク、プレス仕事量、蓄積エネルギを示す波形図である。
以下添付図面に従って本発明に係る絞り成形方法及びサーボプレスシステムの好ましい実施形態について詳説する。
<本発明の背景>
サーボプレスで絞り成形を行う場合、その他の加工に比較して大きな成形エネルギを必要とし、特に深絞り成形時には、大きな成形エネルギを必要とし、かつサーボモータを大きな駆動トルクで駆動する必要がある。その時、絞り成形上、ダイクッション力作用は不可欠であり、ダイクッション力はプレス荷重全体の50%前後を占める。
サーボモータからリンク機構(クランク機構を含む)を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスは、サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置(コンデンサ)を備えている。しかし、使用コンデンサ容量の縮小化や機械電源設備容量の縮小化に伴い、コンデンサに一時的に蓄えられる駆動エネルギ量(J)は有限であり、かつ、電源から補給する駆動エネルギの仕事率(w)も有限である場合が多い。
深絞り成形は、絞りストローク量が大きく、プレス機械の高いストローク位置から成形が開始されるために、プレス荷重作用(N)に伴う、サーボモータトルク(N・m)は、例えば、同様なプレス荷重値が下死点近傍で作用するような場合に対して、非常に大きくなる。
<問題>
本出願人は、以下の実験を行うことにより、下記の問題を見いだした。比較的大きなプレス荷重作用を伴う、深絞り成形を行う場合、成形を続行すると、コンデンサに蓄積された駆動エネルギが急激に低下するため、プレスを成形過程で一旦停止させ、成形荷重を低減して駆動エネルギが電源から供給、蓄積されるまで待機させる。
しかし、成形荷重が減少しても、ダイクッション力が減少しなければ、プレス荷重は、少なくとも当初の50%程度が残存する。このことにより、成形エネルギが0でも、サーボモータのトルク(∝電流)の2乗に比例する銅損や、鉄損に伴い消費するエネルギ量が多く、消費エネルギが供給エネルギよりも大きくなり、駆動エネルギの回復を図ることができない。また、かろうじて、消費エネルギが供給エネルギよりも小さくなり、駆動エネルギが蓄積される場合でも、蓄積の仕事率が低く、蓄積に時間を要し、停止時間を延長する必要性が生じ、一工程(成形)時間が遅延するという問題がある。
以下、加圧能力2000kN、クランク機構式の一般的なサーボプレスを用いて、比較的大きなプレス荷重が作用する、ストローク78mmの絞り加工を行った場合を例に、上記問題を具体的に説明する。尚、この絞り加工時に作用させるダイクッション力は、200kNである。また、このサーボプレスが一工程で行える成形は、概ね(仕様上)15kJである。
図14は、一般的なサーボプレスのトルク能力カーブを示すグラフである。トルク能力カーブは、クランク軸等、駆動軸の強度確保上、制限トルク範囲内で、スライドストロークと許容(作用させて良い)プレス荷重との関係を示したものである。
トルク能力カーブ上では、ほぼ一定の制限トルクが作用する。つまり、例えば、下死点上60mmでは、プレス荷重は、軸強度上、約720kN作用させることができる。言い方を変えれば、下死点上60mmで、720kN作用した場合には、クランク軸に、強度上の制限値約80kNmが作用している。このトルク値は、一般的に、サーボモータの定格トルクの数(2〜4)倍程度と大きく、サーボモータに作用する負荷は最大になる。
<スライドを比較的緩やかな5spmで、ノンストップで駆動した場合>
このサーボプレスで、深絞り加工を行う場合、先ず、プレス荷重がトルク能力カーブにおいて、絞りストローク全域で、プレス荷重が許容範囲内にあることが前提であり、本ケースにおいては、それは、“ぎりぎり”クリアしている。
次に、このサーボプレスによりスライドを比較的緩やかな5spm(ストローク/分)で、ノンストップで駆動すると、図15(a)〜(d)に示すようにスライド位置、プレス荷重、ダイクション力、クランク軸駆動トルク、プレス仕事量、蓄積エネルギを示す各波形図が得られた。
図15(a)〜(d)に示すように、成形開始後の成形過程で、サーボプレスは、蓄積エネルギ量が下限値に至り、エラー停止した。
図15(d)に、サーボプレスの成形に伴う仕事量と、サーボプレスのサーボモータを駆動するための蓄積エネルギ量とを示すが、成形に伴う仕事量の増加に伴い、サーボプレスのコンデンサ等を使用したエネルギ蓄積装置に蓄積される、蓄積エネルギは減少し、成形開始後、約30mm程度下降した時点(図15(a))で、エラー停止した(図15上で、2.1秒付近)。
<上記のエラー停止する前にスライドを一旦停止させ、蓄積エネルギ量の回復を試みた場合>
図16(a)〜(d)は、上記のエラー停止する前にスライドを一旦停止させ、蓄積エネルギ量の回復を試みた場合の各波形図である。
即ち、蓄積エネルギ量が、未だサーボプレスの下限に至らない3kJ程度の段階(図16上で、2.0秒)で、スライドを停止させた。
成形を中断することで、外部に対して行う仕事量を0にして、電源からサーボプレスに供給されるエネルギにより、サーボプレスの蓄積エネルギ量を回復させようとした意図である。
しかし、スライドが停止後、蓄積エネルギ量は、減少の度合こそ緩和されたものの、依然として減少傾向にあり、停止から約0.8秒後(図16上で、約2.85秒の時点)に、蓄積エネルギ量の低下エラーを生じた。
スライド停止中、サーボプレスが外部に対して行う(成形や加減速に伴う)仕事量は無いが、プレス荷重は約700kN作用しており(図16(b))、これに伴い、クランク軸駆動トルクは制限値に近い約75kNm作用している(図16(c))。このトルク値は、サーボモータのトルクに比例し、サーボモータの定格トルクに対して3倍程度に大きい。この時、トルクの2乗に比例する銅損を主とするサーボモータの損失(の仕事率)が、電源から(使用電力を、電源設備の容量範囲内に制限する為の)電流制限装置を介して供給される供給電力を上回るため、このような状況が生じる。
[本発明に係る絞り成形方法の概要]
本発明に係る絞り成形方法の第1の実施形態は、上記と同じサーボプレスにより絞り成形を行うストロークの過程で、スライドを停止させる期間(第1の期間)内において、ダイクッション力を低下させて所定期間(第2の期間)待機させる。また、スライドを停止させる期間において、スライドが停止すると同時に該スライドを定量だけ上昇させた位置で停止させるようにしている。
続いて、ダイクション力を低下させた状態で第2の期間待機させた後、スライドを再起させる。そして、絞り成形を行うストロークの過程で、上記のスライドの停止、ダイクッション力の低下及びスライドの再起動による絞り成形を、スライドが下死点に至るまで1回以上行う。
図1(a)〜(c)は、第1の実施形態の絞り成形方法による絞り成形の実験結果を示す波形図であり、ストローク約100mmの深絞り成形を行った場合の、スライド位置(mm)、ダイクッション位置(mm)、プレス荷重(kN)、ダイクション力(kN)、成形パワー(kW)、及び成形エネルギ(kJ)を示す波形図である。尚、この実験では、絞り成形を行うストロークの過程で、スライドを7回停止させており、最初の停止前の絞り成形を含めると、8回に分けて絞り成形を行っている。
図2(a)及び(b)は、図1(a)及び(b)の一部拡大図である。
第1の実施形態の実験例を基に説明する。このサーボプレスのエネルギ能力では、成形不可能であるところ、成形ストローク過程で、サーボプレスが保有する駆動エネルギが不足する前にスライドを停止させた。図2(b)に示すようにスライドの停止時に、ダイクッション力が約230kN、プレス荷重が約720kN作用していた状態から、ダイクッション力を、(ブランクホルダと材料間、かつ、材料と上型間が密着を十分に維持する)約26kNに減少させた。
また、スライド停止直後に、スライド位置(ダイクッション位置)を定量(約2mm)上昇させ(図2(a))、残留するプレス荷重を低下させた。
ダイクッション力の低下分は204kNであるのに対して、プレス荷重は(停止期間中に)、約200kNまで、差分は約520kN減少した。つまり、ダイクッション力は204kNの減少分に対して、プレス荷重は、その約2.5倍の割合で減少した。
尚、ブランクホルダと材料間の密着を維持させるためのダイクッション力(上記の例では、約26kN)は、ブランクホルダ、材料、クッションピン、クッションパッド、油圧シリンダピストン等の、ブランクホルダとブランクホルダに連動する可動質量に作用する重力と、停止後にダイクッション位置を上昇させた場合の加速度と可動質量を乗じた加速力との合力よりも大きくする必要がある。
上記プレス荷重の低下により、サーボプレスを駆動するサーボモータに作用する電流が減少し、コンデンサに蓄えられる電圧は(一次側電源から供給される電力によって)回復した。
その後、ダイクッション力を低下前の約230kNに復帰させ、スライド位置を上昇させた分だけ下降させた後、スライドを再起動(下降)させた。これを7回繰り返すことにより、一工程で60kJ程度になる大きな成形エネルギ消費を伴う絞り加工が可能になった。
本発明に係る絞り成形方法の第2の実施形態は、第1の実施形態において、スライドを停止させた後、該スライドを定量だけ上昇させずにスライド位置を保持する点で第1の実施形態と相違するが、その他は第1の実施形態と共通している。
図3(a)及び(b)は、第2の実施形態の絞り成形方法による絞り成形の実験結果を示す波形図である。尚、図3(a)及び(b)に示す波形図は、図2(a)及び(b)に示した第1の実施形態の波形図に対応するものであり、ストローク約100mmの深絞り成形を行った場合の、スライド位置(mm)、ダイクッション位置(mm)、プレス荷重(kN)、及びダイクション力(kN)を示す波形図である。
第2の実施形態の実験例を基に説明する。図3(b)に示すようにスライドの停止時に、ダイクッション力が約200kN、プレス荷重が約650kN作用していた状態から、ダイクッション力を約26kNに減少させた。
ダイクッション力の低下分は174kNであるのに対して、プレス荷重は(停止期間中に)、約300kNまで、差分は約350kN減少した。つまり、ダイクッション力は174kNの減少分に対して、プレス荷重は、その約2倍の割合で減少した。
プレス荷重減少作用は、ダイクッション力のみを低下させる第2の実施形態に対して、ダイクッション力を低下させ、更にスライド位置を定量上昇させ(て、材料に作用する残留応力の除去程度を高め)た第1の実施形態の方がより効果的である。
図16で説明したように、サーボプレスを停止させるだけでは、(成形エネルギは消費しないが)、ストローク毎のプレス荷重が残存して作用するため、サーボモータには、特に高いストローク位置で作用するプレス荷重を支えるために、大きなサーボモータ駆動トルクに比例する電流が作用し、銅損、鉄損分によりコンデンサ電圧は低下した(回復に至らなかった)。
これに対し、本発明の第1、第2の実施形態の絞り成形方法によれば、スライド停止期間内にダイクッション力を低下させることにより、プレス荷重をダイクッション力が低下した影響分より更に低下させることで、サーボモータに作用するトルクを激減させ、銅損や鉄損を減少させて省エネルギ化を可能にし、かつ、消費エネルギよりも供給エネルギを充分に大きくして、駆動エネルギの蓄積量を回復させる効果が得られる。
尚、ダイクッション力の低下後、更にスライド位置を上昇させた方が、よりプレス荷重を低下させることができ、サーボプレスの駆動エネルギの回復作用は強く、短時間の停止時間における駆動エネルギの回復作用が得られる。また、停止時間の短縮化によりプレスサイクルの短縮化も図ることができる。
[サーボプレスシステム]
<第1の実施形態>
図4及び図5は、本発明に係るサーボプレスシステムの第1の実施形態を示すシステム構成図である。
図4及び図5に示すように第1の実施形態のサーボプレスシステムは、主としてサーボプレス(サーボプレス本体100及びサーボプレス制御装置200)と、ダイクッション装置(ダイクッション装置本体300及びダイクッション制御装置400)と、エネルギ保護制御装置500とから構成されている。エネルギ保護制御装置500は独立しているが、サーボプレス制御装置200、あるいは、ダイクッション制御装置400内に含まれていても良い。
<サーボプレス>
図4に示すようにサーボプレス本体100は、コラム(フレーム)20、クランク軸21、コンロッド22、スライド23(メインスライド24、サブスライド26)、ボルスタ27等を有するクランク式サーボプレスである。
メインスライド24は、コラム20に設けられたガイド部により直進方向(図4上で上下方向)に往復移動可能に案内されている。
メインスライド24とサブスライド26とは、シリンダ−ピストン機構(油圧シリンダ)を構成しており、メインスライド24は油圧シリンダのシリンダに対応し、サブスライド26は、油圧シリンダのピストンに対応する。サブスライド26は、メインスライド24に対して、メインスライド24が移動する直進方向と同方向に往復移動可能に配設されている。
クランク軸21に設けられたコンロッド22の先端部は、メインスライド24と連結されている。クランク軸21には、サーボモータ40、減速機42を介して回転駆動力が伝達されるようになっており、クランク軸21が回転すると、メインスライド24は、クランク軸21及びコンロッド22を介して加えられる駆動力によりサブスライド26とともに、図4上で上下方向に移動させられる。
また、油圧シリンダの下降側油圧室25aには、リリーフ弁43を含む過負荷除去装置44が接続されている。
クランク軸21には、クランク軸21の角速度及び角度を検出するクランク軸エンコーダ14が設けられ、サブスライド26とボルスタ27との間には、ボルスタ基準のスライド位置を検出するスライド位置検出器17が設けられている。
サブスライド26には上型(ダイ)31aが装着され、ボルスタ27上には下型(パンチ)31bが装着されている。本例における金型(上型31a、下型31b)は、上に閉じた中空カップ状(絞り形状)の製品の成形用途のものである。
図5に示すようにサーボプレス制御装置200は、主としてスライド位置制御装置210と、サーボアンプ230と、電流制御装置250と、直流電源260とから構成されている。
また、スライド位置制御装置210は、スライド位置指令器212、スライド位置指令をクランク角度指令に変換する変換器214、減算器216、220、比例制御器218、222、加算器224、及び位置制御補償器226から構成されている。
サーボプレス制御装置200による制御は、スライド位置指令器212から出力されるスライド位置指令(スライド位置指令に対応するクランク角度指令)に対して、検出されるクランク軸角度を追従させるべく、サーボモータ40を駆動制御する形を基本とする。
即ち、スライド位置指令器212から出力されるスライド位置指令は、変換器214によりクランク角度指令に変換されて減算器216の正入力に出力される。減算器216の負入力には、サーボモータ40の回転量を検出するサーボモータ・エンコーダ41の検出信号をクランク軸角度に変換する信号変換器240から、クランク軸角度検出信号が加えられており、減算器216は、2入力の偏差量を比例制御器218に出力する。比例制御器218は、入力した偏差量を増幅し、第1の操作量信号として減算器220の正入力に出力する。
減算器220の負入力には、サーボモータ40の回転量を検出するサーボモータ・エンコーダ41の検出信号をサーボモータ角速度に変換する信号変換器240から、サーボモータ角速度信号が加えられており、減算器220は、2入力の偏差量を比例制御器222に出力する。比例制御器222は、入力した偏差量を増幅し、第2の操作量信号として加算器224に出力する。
また、スライド位置指令器212は、スライド位置指令を位置制御補償器226に出力する。位置制御補償器226は、動作中のスライド位置偏差(スライド位置指令−スライド位置)を減少させる指令を出力する。
加算器224は、2入力を加算した加算信号を、サーボモータ40のトルク指令信号としてサーボアンプ230に出力する。
サーボプレス制御装置200は、上記のようにしてサーボモータ40のトルクを制御するためのトルク指令信号を演算し、この演算したトルク指令信号をサーボアンプ230を介してサーボモータ40に出力し、サーボモータ40により駆動されるサーボプレス本体100のスライド23を位置制御する。
尚、位置制御補償器226は、本発明を実現するために絶対必要なものでは無く、制御性を向上させるために、装着することが望ましいものである。
また、直流電源260は、エネルギ蓄積装置(コンデンサ)260aを有し、交流電源248から電流制御装置250を介して供給される交流を直流に変換し、サーボモータ40の駆動エネルギとしてコンデンサ260aに蓄積し、コンデンサ260aに蓄積した駆動エネルギをサーボアンプ230に供給する。尚、本例ではエネルギ蓄積装置260aとしてコンデンサを使用しているが、これに限らず、コンデンサ以外のもの、例えば二次電池などを使用しても良い。
<ダイクッション装置>
図4及び図5に示すようにダイクッション装置は、ダイクッション装置本体300と、ダイクッション駆動装置350と、ダイクッション制御装置400とから構成されている。
図4に示すようにダイクッション装置本体300は、上型31aと下型31bとの間に配置されるブランクホルダ(皺押さえ板)310と、ブランクホルダ310を複数のクッションピン312を介して支持するクッションパッド320と、クッションパッド320を支持し、該クッションパッド320にダイクッション力を発生させる油圧シリンダ(ダイクッション力発生手段)330とを備えている。
ダイクッション駆動装置350は、油圧シリンダ330の上昇側油圧室330a、下降側油圧室330bに流出入する圧油を制御する油圧回路により構成されており、主としてアキュムレータ352、油圧ポンプ/モータ354、356、油圧ポンプ/モータ354、356の回転軸に接続されたサーボモータ364、366、サーボモータ364、366の駆動軸の角速度をそれぞれ検出するエンコーダ374、376、パイロット操作チェック弁380、382、電磁方向切換弁384、386、リリーフ弁390、チェック弁392、394及び圧力検出器396から構成されている。
アキュムレータ352は、低圧のガス圧がセットされ、タンクの役割を果たす。油圧ポンプ/モータ354、356の一方のポートは、油圧シリンダ330の上昇側油圧室(クッション圧発生側油圧室)330aに接続され、他方のポートは油圧シリンダ330の下降側油圧室(パッド側油圧室)330bに接続されている。
電磁方向切換弁384、386は、それぞれ切り換え制御されることによりパイロット操作チェック弁380、382にパイロット圧を印加可能にし、上昇側油圧室330a、油圧ポンプ/モータ354、356(○3)側に作用する圧油を強制的に低圧(アキュムレータが接続される)ラインに排出したり、低圧ラインから吸入したりする役割を果たす。通常時(機能時)には使用せず、保守時等に使用する。リリーフ弁390は、異常圧力発生時(ダイクッション力制御が不能で、突発的な異常圧力発生時)に油圧機器の破損防止のために設けられている。
油圧シリンダ330のクッション圧発生側油圧室330aに作用する圧力は、圧力検出器396により検出され、サーボモータ364,366の角速度はそれぞれエンコーダ374,376により検出される。
[ダイクッション力制御の原理]
ダイクッション力は、油圧シリンダ330のクッション圧発生側油圧室330aの圧力とシリンダ面積の積で表すことができるため、ダイクッション力を制御することは、油圧シリンダ330のクッション圧発生側油圧室330aの圧力を制御することを意味する。
いま、油圧シリンダ・ダイクッション力発生側断面積:A
油圧シリンダ・ダイクッション力発生側体積:V
ダイクッション力:P
サーボモータトルク:Ta、Tb
モータの慣性モーメント:Ia、Ib
モータの粘性抵抗係数:DMa、DMb
モータの摩擦トルク:fMa、fMb
油圧ポンプ/ モータの押し退け容積:Qa、Qb
スライドから油圧シリンダピストンロッドに加わる力:F
プレスに押されて発生するパッド速度:v
油圧シリンダピストンロッド+ パッドの慣性質量:M
油圧シリンダの粘性抵抗係数:DS
油圧シリンダの摩擦力:fS
圧油に押されて回転するサーボモータ角速度:ωa、ωb
作動油の体積弾性係数:K
比例定数: k1、k2
とすると、静的な挙動は、下記の[数1]式及び[数2]式で表すことができる。
[数1]
P=∫K((v・A−k1(Qa・ωa+Qb・ωb))/V)dt
[数2]
Ta=k2・PQa/(2π)、Tb=k2・PQb/(2π)
また、動的な挙動は、[数1]式、[数2]式に加えて、[数3]式、[数4]式で表すことができる。
[数3]
PA−F=M・dv/dt+DS・v+fS
[数4]
Ta−k2・PQa/(2π)=Ia・dωa/dt+DMa・ωa+fMa
Tb−k2・PQb/(2π)=Ib・dωb/dt+DMb・ωb+fMb
上記[数1]式〜[数4]式が意味するもの、即ち、スライド23からクッションパッド320を介して油圧シリンダ330に伝わった力は、油圧シリンダ330のクッション圧発生側油圧室330aを圧縮し、ダイクッション力を発生させる。同時に、ダイクッション力によって油圧ポンプ/モータ354、356を油圧モータ作用させ、この油圧ポンプ/モータ354、356に発生する回転軸トルクがサーボモータ364、366の駆動トルクに抗じたところで、サーボモータ364、366を回転させ、圧力の上昇が抑制される。
結局、油圧シリンダ330から発生するダイクッション力は、サーボモータ364、366の駆動トルクに応じて決定される。
図5に示すようにダイクッション制御装置400は、ダイクッション力制御装置410、ダイクッション位置制御装置420、及びサーボアンプ430等を備えている。
ダイクッション制御装置400は、クランク軸21の角速度及び角度を検出するクランク軸エンコーダ14から入力するクランク角度信号に基づいて、スライド23が非成形工程の領域にある場合には、ダイクッション力制御装置410によるダイクッション力制御状態から、ダイクッション位置制御装置420によるダイクッション位置制御状態に切り換え、スライド23が成形工程の領域にある場合には、ダイクッション位置制御状態からダイクッション力制御状態に切り換える。
ダイクッション力制御装置410は、ダイクッション力指令を出力するダイクッション力指令器412を有し、ダイクッション力制御状態の場合、ダイクッション力指令器412から出力されるダイクッション力指令と、圧力検出器396により検出された油圧シリンダ330のクッション圧発生側油圧室330aの圧力とシリンダ面積との積により算出したダイクッション力とに基づいて、サーボモータ364、366のトルクを制御するためのトルク指令信号を演算する。この演算したトルク指令信号をサーボアンプ430を介してサーボモータ364、366に出力し、前記算出したダイクッション力がダイクッション力指令に対応するダイクッション力になるようにサーボモータ364、366の駆動トルクを制御する。尚、サーボモータ364、366の駆動軸の角速度をそれぞれ検出するエンコーダ374、376の検出信号は、ダイクッション力を安定に制御するための補償に用いる。
ダイクッション位置制御装置420は、ダイクッション位置指令を出力するダイクッション位置指令器422を有し、ダイクッション位置制御状態の場合、ダイクッション位置指令器422から出力されるダイクッション位置指令と、ダイクッション位置検出器440により検出された位置検出値とに基づいて、サーボモータ364、366を制御し、油圧ポンプ/モータ354、356から油圧シリンダ330の上昇側油圧室330a、又は下降側油圧室330bに圧油を供給する。
これにより、油圧シリンダ330のピストンロッドの伸縮方向の位置を制御することにより、クッションパッド320の昇降方向の位置(ダイクッション位置)を制御する。
<エネルギ保護制御装置>
図5に示すようにエネルギ保護制御装置500は、スライド位置制御装置210からスライド速度信号を入力し、エネルギ蓄積装置(コンデンサ)260aに蓄積されたエネルギ蓄積量を検出するエネルギ蓄積量検出器262からエネルギ蓄積量を示す検出信号(例えば、コンデンサ260aの電圧値)を入力する。尚、スライド速度信号は、サーボモータ・エンコーダ41の検出信号から(クランク軸角度と、クランク軸角速度とを演算し、両者から)スライド速度を演算し、又はスライド位置検出器17から出力されるスライド位置検出信号を微分することで算出することができる。
また、エネルギ保護制御装置500は、圧力検出器396から検出された圧力と油圧シリンダ上昇側油圧室330aの断面積とを乗じた値に基づくダイクッション力を示す信号をダイクッション制御装置400から入力する。
エネルギ保護制御装置500は、これらの入力信号に基づいて、スライド23を停止させる停止指令信号、スライド23を定量上昇又は下降させる指令信号をスライド位置指令器212に出力し、また、ダイクッション力を低下又は上昇させる指令信号をダイクッション制御装置400に出力する。
次に、エネルギ保護制御装置500の動作について、図6に示すフローチャート及び図7に示す1サイクル(本例では約15秒)の各波形図にしたがって説明する。
いま、スライド23が1サイクル中の絞り成形を行うストロークの過程にあるとする。絞り成形を行うストロークの過程では、ダイクッション装置300は、ダイクッション力制御状態にある。
絞り成形中は、エネルギ蓄積装置260aに蓄積されたエネルギの消費量が、電流制御装置250を介して供給される供給量を上回り、エネルギ蓄積装置260aの蓄積エネルギは、徐々に低下する(図7(d)の下側波形)。
エネルギ保護制御装置500は、エネルギ蓄積量検出器262から入力する検出信号によりエネルギ蓄積装置260aに蓄積されているエネルギ蓄積量を監視し、エネルギ蓄積量が、エネルギ蓄積量の許容下限値以下か否かを判断する(図6のステップS10)。尚、エネルギ蓄積量の許容下限値は、スライド速度が大きい程、許容下限値が大きくなるようにスライド速度毎に決定することが望ましい。つまり、スライド速度が大きい程、スライド停止指令が出力されてからスライドが停止するまでにより多くの時間を要し、スライドが惰性で下降し、その分、余計にエネルギを消費するからである。
エネルギ蓄積量が許容下限値以下に達したことが検出されると、エネルギ保護制御装置500は、スライド停止指令をスライド位置指令器212に出力する。スライド位置指令器212は、入力するスライド停止指令により現在のスライド位置指令を一定の値にホールドし、ホールドした値に追従してスライド23は停止制御される。
スライド位置指令値を一定にホールドする方法は幾通りかある。スライド停止指令が出力された時点で、位置指令値をホールドする方法が、最も滑らかに(減速の加速度が小さく)停止するが、停止に至るまでの堕走下降距離が大きくなる。一方で、スライド停止指令が出力された時点の実位置をホールドする方法は、最も早く停止するが、減速の加速度が大きくなると共に、一度、停止位置指令値をアンダーシュートする。本例では、その中間程度のスライド位置指令値をホールドする方法を採っている。
エネルギ保護制御装置500は、スライド停止指令を出力した後、スライド23が停止したか否かを判断する(ステップS12)。スライド23の停止判断は、スライド位置制御装置210から入力するスライド速度が0になったこと、又はクランク軸エンコーダ14のクランク角度信号の変化が0になったことを検出するスライド停止検出器により行うことができる。
エネルギ保護制御装置500は、スライド23が停止したことを判断すると(「Yes」の場合)、スライド定量上昇指令をスライド位置指令器212に出力する。スライド23を上昇させる定量は、0<定量<5mmの範囲内で決定した値とする。定量が小さいと、プレス除荷効果が低く、定量が5mm以上になると、スライド23を上昇させるための消費エネルギが大きくなるからである。
続いて、エネルギ保護制御装置500は、スライド23が定量上昇したか否かを判断する(ステップS14)。定量上昇したことを判断すると(「Yes」の場合)、エネルギ保護制御装置500は、ダイクッション制御装置400にダイクッション力低下指令を出力する。尚、スライド定量上昇指令、及び定量上昇の判断を行うステップS14は、プレス除荷効果をより向上させる場合に行われるが、省略してもよく、図7の実験結果を示す波形図は、ステップS14の処理を省略した場合に関して示している。
エネルギ保護制御装置500からダイクッション力低下指令を入力すると、ダイクッション力制御装置410内のダイクッション力指令器412は、ダイクッション力指令値を小さい値にホールドする。本ケースでは、低下させるダイクッション力指令値は40kNであり、ブランクホルダ310とブランクホルダ310上の材料間の密着を維持させることができる指令値である。ダイクッション力は、ダイクッション力指令値に追従して、200kNから40kNに低下する(図7(b)の下側波形)。これに伴い、プレス荷重もダイクッション力が低下した分と、それに伴い、材料に生じる残留引張力が低下した分(の合計分)低下する(図7(b)の上側波形)。
エネルギ保護制御装置500は、ダイクッション制御装置400から入力するダイクッション力を示す信号に基づいてダイクッション力が低下したか否かを判断し(ステップS16)、低下したと判断すると(「Yes」の場合)、続いて、エネルギ蓄積装置260aの蓄積エネルギが、エネルギ蓄積量上限値に達したか否か(エネルギ蓄積量が回復したか否か)を判断する(ステップS18)。
即ち、プレス荷重の低下と同時に、サーボモータ40のトルクが約半減し(図7(c))、電流制御装置250を介して供給される電力は、サーボモータ40の銅損を主とする損失を上回り、エネルギ蓄積装置260a内のエネルギ蓄積量が回復する(図7(d)の下側波形)。
蓄積エネルギが上限値に達したと判断すると(「Yes」の場合)、エネルギ蓄積装置260aは、ダイクッション制御装置400にダイクッション力上昇指令を出力する。
エネルギ保護制御装置500からダイクッション力上昇指令を入力すると、ダイクッション力制御装置410内のダイクッション力指令器412は、低下させたダイクッション力(40kN)を、元のダイクッション力(200kN)に上昇させるダイクッション力指令値を出力する。ダイクッション力は、ダイクッション力指令値に追従して、40kNから200kNに上昇し(図7(b)の下側波形)、これに伴い、プレス荷重も上昇する(図7(b)の上側波形)。
エネルギ保護制御装置500は、ダイクッション力上昇指令を出力した後、ダイクッション力が元のダイクッション力(200kN)に上昇(復帰)したか否かを判断し(ステップS20)、ダイクッション力が上昇したことを判断すると(「Yes」の場合)、スライド下降指令をスライド位置指令器212に出力する。
スライド位置指令器212は、入力するスライド下降指令により、ホールドしたスライド位置指令(停止指令)を解除し、スライド23を下降させるスライド位置指令を出力する。これにより、スライド23を下降させるスライド位置指令に追従して、スライド23は下降を開始(再起動)し、成形を続行する(ステップS22)。
上記ステップS10からステップS22の処理を、スライド23が下死点に至るまで繰り返す。
<第2の実施形態>
図8及び図9は、本発明に係るサーボプレスシステムの第2の実施形態を示すシステム構成図である。
図8及び図9に示すように第2の実施形態のサーボプレスシステムは、主としてサーボプレス(サーボプレス本体100、サーボプレス制御装置200、及びサブスライド制御装置600)と、ダイクッション装置(ダイクッション装置本体300及びダイクッション制御装置400)と、エネルギ保護制御装置500Aとから構成されている。尚、図4及び図5に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
<サーボプレス>
図8及び図9に示すように第2の実施形態のサーボプレスは、第1の実施形態のサーボプレスの過負荷除去装置44の替りにサブスライド駆動装置50が設けられ、かつサブスライド制御装置600が追加されている点で、第1の実施形態のサーボプレスと相違する。
メインスライド24とサブスライド26とからなるスライド23は、前述したように油圧シリンダを構成しており、サブスライド駆動装置50から下降側油圧室25aに供給される圧油は、サブスライド26をメインスライド24(コンロッド先端)に対して、相対的に下降させる動力源になる。また、サブスライド26をコンロッド先端に対して、相対的に上昇させる動力源は、上昇側油圧室25bにエアタンク60から空気圧を供給することで発生する力で賄ったり、バランサシリンダ62の推力で賄ったりする。
図8に示すようにサブスライド駆動装置50は、主としてアキュムレータ51と、油圧ポンプ/モータ52と、油圧ポンプ/モータ52の回転軸に接続されたサーボモータ53と、パイロット操作チェック弁54と、電磁弁55と、リリーフ弁56とから構成されている。
アキュムレータ51は、1〜5kg/cm程度のガス圧がセットされ、10kg/cm以下程度の低圧状態(略一定低圧)の作動油を蓄積し、タンクの役割を果たす。
油圧ポンプ/モータ52の一方のポートは、パイロット操作チェック弁54を介して、メインスライド24とサブスライド26とによって構成された油圧シリンダの下降側油圧室25aに接続され、他方のポートはアキュムレータ51に接続され、油圧ポンプ/モータ52は、サーボモータ53から加えられるトルクと、両ポートに作用する油圧力に応じて、正方向(下降側油圧室25aを加圧する側)、逆方向(下降側油圧室25aから除圧する側)に回転動作する。
パイロット操作チェック弁54は、プレス(スライド)1サイクル動作の中で、非成形工程(少なくともスライドストロークの上半分)の領域では、サーボモータ53(+油圧ポンプ/モータ52)の負荷を低減させるために、サーボモータ53が無負荷状態(トルク0状態)でも下降側油圧室25aの圧力を一定に保持可能にし、サブスライド26をメインスライド24に対して下降端(限)に保持している。パイロット操作用には、一例として、油圧ポンプ/モータ52の下降側油圧室25aのポートに作用する圧力を用いている。
電磁弁55は、下降側油圧室25aに作用する圧力を強制的に脱圧する役割を果たす。通常時(機能時)には使用せず、保守時(機械解体時前)等に使用する。
リリーフ弁56は、下降側油圧室25aに、正常に発生する圧力とは別に、予期せぬ異常圧力が作用した場合に、圧油を略一定低圧(アキュムレータ51)側に逃がす役割を果たす。
尚、油圧ポンプ/モータ52の下降側油圧室25aのポートに作用する圧力(パイロット操作チェック弁54が開いているときの下降側油圧室25aの圧力)、及び油圧ポンプ/モータ52のアキュムレータ側のポートに作用する圧力は、それぞれ圧力検出器57及び58により検出され、また、サーボモータ53の角速度はエンコーダ59により検出される。
図9に示すサブスライド制御装置600は、上記サブスライド駆動装置50を介して、サブスライド26の位置(メインスライド24に対する相対的な位置)を制御するもので、主としてサブスライド位置制御装置610及びサーボアンプ620を備えており、サブスライド位置制御装置610は、サブスライド相対位置指令器612を有している。
サブスライド制御装置600による制御は、サブスライド相対位置指令器612から出力される、メインスライド24に対するサブスライド26の相対位置指令信号に対して相対位置検出信号を追従させるべく、両者の偏差量に比例したトルク指令信号をサーボアンプ620を介して、サブスライド駆動装置50のサーボモータ53(図8)に出力する。
ここで、クランク軸エンコーダ14により検出されるクランク軸角度によりメインスライド24の位置(コンロッド先端位置)を検出することができ、また、スライド位置検出器17によりボルスタ基準のスライド位置(サブスライド26の金型取付面の高さ)を検出しているため、メインスライド24に対するサブスライド26の相対位置を示す相対位置検出信号は、クランク軸エンコーダ14及びスライド位置検出器17の各検出信号に基づいて検出することができる。
また、サーボモータ53の駆動軸の角速度を検出するエンコーダ59の検出信号は、サブスライド26の相対位置をプレス荷重作用下でサブスライド相対位置指令の通り、かつ安定に制御するための補償に用いる。
サブスライド制御装置600による制御は、メインスライド24に対するサブスライド26の相対位置を制御するため、クランク機構及びスライド全体のイナーシャの影響を受けないため、メインスライド24(コンロッド先端)の位置を、サーボモータ40によりサーボ制御する場合に比べて、スライドの可変速応答性が格段に向上する。
本例では、メインスライド24の停止制御中に、サブスライド26を定量上昇及び下降させる制御を、サブスライド制御装置600により行う。
図9に示すエネルギ保護制御装置500Aは、図5に示したエネルギ保護制御装置500と比較して、サブスライド制御装置600にサブスライド26を上昇又は下降させる指令信号を更に出力する点で、エネルギ保護制御装置500と相違する。
エネルギ保護制御装置500Aは、サーボプレス制御装置200からスライド速度及びエネルギ蓄積量を示す検出信号を入力し、ダイクッション制御装置400からダイクッション力を示す信号を入力し、サブスライド制御装置600からサブスライド相対位置を示す信号を入力する。
エネルギ保護制御装置500Aは、これらの入力信号に基づいて、スライド23を停止又は下降(再起動)させる指令信号をスライド位置指令器212に出力し、また、ダイクッション力を低下又は上昇させる指令信号をダイクッション制御装置400に出力し、更にサブスライド26を上昇又は下降させる指令信号をサブスライド制御装置600に出力する。
次に、エネルギ保護制御装置500Aの動作について、図10に示すフローチャート及び図11に示す各波形図にしたがって説明する。尚、図10に示すフローチャートにおいて、図6と共通する部分には、同一のステップ番号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示すフローチャートは、図6に示したフローチャートのうちのステップS14及びS16の替わりに、ステップS100〜S130の処理を実行し、また、ステップS20とS22との間に、ステップS140が追加されている点で相違する。
図10において、エネルギ保護制御装置500Aは、ステップS12によりスライド23が停止したことを判断すると、サブスライド26を定量上昇させるサブスライド上昇指令をサブスライド制御装置600に出力し、サブスライド上昇指令の出力後、ステップS110にて一定時間遅れて、ダイクッション力低下指令をダイクッション制御装置400に出力する。
尚、サブスライド上昇指令は、サブスライド26を1.5mm上昇させる指令である。また、タイミングを遅らせて、ダイクッション力を下降させることは、絶対条件では(必ずしも必要では)無いが、2つの作用を同時に行った場合、ダイクッション力の低下が一瞬先行して、サブスライド26が、その分のフレーム弾性変形量の回復分下降することに伴う、(皺押さえ力不足による)成形不良が発生するおそれがあるため、これを回避するために行う方が望ましい。また、サブスライド26を1.5mm上昇させると、プレス荷重は、そうしない場合に対して更に半減する。材料に作用する残留引張力がダイクッション力のみを低下させる場合に対して、更に低下するためである。
エネルギ保護制御装置500Aからサブスライド上昇指令を入力すると、サブスライド位置制御装置610内のサブスライド相対位置指令器612は、サブスライド相対位置指令を、サブスライド26を定量上昇させる値に切り換えてホールドする。本ケースでは、スライド停止指令により一旦停止したサブスライド26の位置(金型取付面の位置)は、サブスライド26を定量上昇させるサブスライド相対位置指令に追従して、サブスライド駆動装置50が制御され、一旦停止した位置から1.5mm上昇した位置で停止する。
図11(e)は、同図(a)のスライド位置及びダイクッション位置を示す波形の拡大図であるが、図11(e)に示すようにスライド位置(サブスライド位置)は、停止後、直ちに定量上昇した位置で停止させられる。
その後、エネルギ蓄積装置260aの蓄積エネルギが、エネルギ蓄積量上限値に達し(ステップS18、図11(d)の下側波形)、ダイクッション力が復帰させられると(ステップS20、図11(b)の下側波形)、エネルギ保護制御装置500Aは、サブスライド下降指令をサブスライド制御装置600に出力する。サブスライド下降指令を入力したサブスライド位置制御装置610内のサブスライド相対位置指令器612は、サブスライド相対位置指令を、サブスライド26を定量(1.5mm)下降させる値に切り換えてホールドする。
エネルギ蓄積装置260aは、サブスライド26が定量下降(復帰)したか否かを判断し(ステップS140)、サブスライド26が定量下降したことを判断すると(「Yes」の場合)、スライド下降指令をスライド位置指令器212に出力する。これにより、スライド23(メインスライド24)を下降させるスライド位置指令に追従して、スライド23は下降を開始(再起動)し、成形を続行する(ステップS22)。
上記ステップS10からステップS22の処理を、スライド23が下死点に至るまで繰り返す。
本例の1サイクルは約11秒であり、ダイクッション力のみを低下させる場合(第1の実施形態の約15秒)よりも1サイクルの時間の短縮を図ることができた。これは、ダイクッション力のみを低下させる場合に対して、プレス荷重の除荷度合いが大きく、サーボモータ40のトルクが定格トルクより小さくなり、銅損を主とする損失が激減した為に、損失(kw)<<供給電力(kw)になり、蓄積エネルギの回復時間が大幅に短縮されたことに伴う、スライド途中停止時間減少による効果である。
途中停止時にスライド23を上昇/下降させることは、第1の実施形態において、サーボプレスを制御するシーケンス(図6の点線で囲まれたシーケンス等)によって実施することが可能である。しかし、サーボプレスのスライド23を駆動するための蓄積エネルギを回復させるために、エネルギ消費の大きいスライド23の急加速(を伴う上昇/下降)をさせることは相応しく無いことと、局所的にサブスライド26を駆動する場合に対して、クランク軸を駆動して行う分応答が低下し、サイクル時間が増大化すること等、問題を有する。従って、このような問題のないサブスライド26のみをサブスライド駆動装置50により上昇/下降させることがより有効である。
図12に示す波形図は、第2の実施形態において、サブスライド26の上昇量を1.5mmから2mmに上昇させた場合に関して示している。
図11(b)のプレス荷重と、図12(b)のプレス荷重との比較からも明らかなように、1.5mm上昇させた場合に対して、2mm上昇させたことにより、プレス荷重が更に激減し、サイクル時間が0.5秒程度減少した。
言い方を変えれば、プレス荷重が更に激減した割に、サイクル短縮時間は0.5程度しか減少していない。
これは、サーボモータ40に作用するトルクが定格値を下回ると、サーボモータ40の効率は極向上(損失は極低下)するために、両者の損失格差がトルク作用値の格差の割に微小なものとなることに拠る。
<ダイクッション力指令器の他の実施形態>
図13は、ダイクッション力制御装置410内のダイクッション力指令器412の他の実施形態を示すフローチャートである。
図13に示すように、他の実施形態のダイクッション力指令器は、絞り成形に必要なダイクッション力指令を出力し(ステップS200)、その後、スライド23が停止したかを判断する(ステップS210)。スライド23の停止判断は、クランク軸エンコーダ14のクランク角度信号の変化が0になったことを検出するスライド停止検出器により行うことができる。
スライド23が停止すると、タイマーをリセットし、タイマーカウンタをスタートさせる(ステップS220)。また、スライド23が停止すると、同時に、ダイクッション力指令を低下させる(ステップS230)。
その後、タイマーカウンタにより計測した時間が、予めタイマーで指定した時間経過したか否かを判断する(ステップS240)。そして、スライド23が停止(ダイクッション力が低下)してから、タイマーで指定した時間が経過すると、ステップS200に遷移し、元のダイクッション力指令を出力する。
ここで、タイマーで指定する時間は、スライド23が停止した後の蓄電により、エネルギ蓄積装置260aにサーボプレスを駆動するために必要なエネルギが蓄積される時間にする。
[その他]
本実施形態では、ダイクッション力が少なくとも0にならないようにダイクッション力を低下させることで、ブランクホルダと材料との密着を維持し、これにより絞り成形をよりスムーズに、かつ成形表面を綺麗に仕上げるようにしたが、成形表面の仕上げを問題にしなければ、ダイクッション力を0にしてもよい。この場合、プレス荷重は更に低下し、より省エネルギ化、及びプレスサイクルの短縮化を図ることができる。
また、ダイクッション力指令は、ダイクッション力を低下させた後、同じダイクッション力指令に復帰させるようにしているが、これに限らず、絞り成形の深さに応じて異なるダイクッション力指令を出力するようにしてもよい。
また、サブスライドは、メインスライドとの間で構成されたシリンダ−ピストン機構により駆動されるが、これに限らず、サブスライドとメインスライドとの間で構成された、ねじ部とナット部とからなるねじ機構や、ラック・アンド・ピニオン機構により駆動されるものでもよい。
更に、ダイクッション装置は、油圧シリンダによりクッション力を発生するものに限らず、例えば、サーボモータにより駆動されるねじ機構によりクッションパッドを昇降させるものもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
14…クラン軸エンコーダ、17…スライド位置検出器、21…クランク軸、22…コンロッド、23…スライド、24…メインスライド、26…サブスライド、31a…上型(ダイ)、31b…下型(パンチ)、40…サーボモータ、42…減速機、100…サーボプレス本体、200…サーボプレス制御装置、210…スライド位置制御装置、212…スライド位置指令器、260…直流電源、260a…エネルギ蓄積装置、262…エネルギ蓄積量検出器、300…ダイクッション装置本体、310…ブランクホルダ(皺押さえ板)、312…クッションピン、320…クッションパッド、330…油圧シリンダ、400…ダイクッション制御装置、410…ダイクッション力制御装置、412…ダイクッション力指令器、420…ダイクッション位置制御装置、422…ダイクッション位置指令器、440…ダイクッション位置検出器、500…エネルギ保護制御装置、600…サブスライド制御装置、612…サブスライド相対位置指令器

Claims (14)

  1. サーボモータからリンク機構を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスと、クッションパッドを支持し、該クッションパッドにダイクッション力を発生させるダイクッション装置と、からなるサーボプレスシステムを使用した絞り成形方法であって、
    (a) 絞り成形を行うストロークの過程で、前記スライドを第1の期間停止させる工程と、
    (b) 前記スライドが停止している第1の期間内において、前記ダイクッション力を所定のダイクッション力よりも低下させて第2の期間待機させる工程と、
    (c) 前記第2の期間の待機後、前記スライドを再起動させる工程と、を含み、
    絞り成形を行うストロークの過程で、前記工程(a) から工程(c) による絞り成形を1回以上行うことを特徴とする絞り成形方法。
  2. 前記工程(b) は、少なくとも前記クッションパッドに支持されたブランクホルダと該ブランクホルダ上の材料との密着を維持するために必要なダイクッション力に低下させる請求項1に記載の絞り成形方法。
  3. 前記工程(a) は、前記スライドの停止後に、該スライドを所定量だけ上昇させた位置で停止させる請求項1又は2に記載の絞り成形方法。
  4. 前記所定量は、0mmよりも大きく5mmよりも小さい値である請求項3に記載の絞り成形方法。
  5. 前記サーボプレスは、前記サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置を有し、
    前記第1の期間及び第2の期間は、前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が、予め設定した上限値に回復するまでの期間に対応して設定される請求項1から4のいずれか1項に記載の絞り成形方法。
  6. サーボモータからリンク機構を介してスライドに駆動力を伝達するサーボプレスであって、前記スライドの位置を示すスライド位置指令を出力するスライド位置指令器と、前記スライドの位置を検出するスライド位置検出器と、前記スライド位置指令器から出力されるスライド位置指令と前記スライド位置検出器により検出された前記スライドの位置とに基づいて前記サーボモータを制御するスライド位置制御装置と、を備えたサーボプレスと、
    クッションパッドを支持し、該クッションパッドにダイクッション力を発生させるダイクッション力発生手段と、ダイクッション力指令を出力するダイクッション力指令器と、前記ダイクッション力指令器から出力されるダイクッション力指令に基づいて、前記ダイクッション力が前記ダイクッション力指令に対応するダイクッション力になるように前記ダイクッション力発生手段を制御するダイクッション力制御装置と、を備えたダイクッション装置と、からなるサーボプレスシステムにおいて、
    前記スライド位置指令器は、プレス成形を行うストロークの過程で、前記スライドを1回以上停止させる前記スライド位置指令を出力し、
    前記ダイクッション力指令器は、前記スライド位置指令器から前記スライドを停止させるスライド位置指令が出力されている期間内において、前記ダイクッション力指令を低下させるダイクション力指令を出力することを特徴とするサーボプレスシステム。
  7. 前記ダイクッション力指令器は、前記ダイクッション力指令を低下させる際に、少なくとも前記クッションパッドに支持されたブランクホルダと該ブランクホルダ上の材料との密着を維持するために必要なダイクッション力に対応するダイクッション力指令を出力する請求項6に記載のサーボプレスシステム。
  8. 前記スライド位置指令器は、プレス成形を行うストロークの過程で、前記スライドを1回以上停止させる前記スライド位置指令を出力する際に、前記スライドを停止させるスライド位置指令の出力後に、該スライド位置指令のスライド位置よりも所定量だけ上昇したスライド位置を示すスライド位置指令を出力する請求項6又は7に記載のサーボプレスシステム。
  9. 前記スライドが停止したことを検出するスライド停止検出器と、前記サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量を検出するエネルギ蓄積量検出器とを有し、
    前記ダイクッション力指令器は、前記スライド停止検出器により前記スライドが停止したことが検出されると、前記停止が検出された時点から前記エネルギ蓄積量検出器により検出される前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が予め設定した上限値に達するまでの期間、前記ダイクッション力指令を低下させ、前記エネルギ蓄積量検出器により前記エネルギ蓄積量が前記上限値に達したことが検出されると、その後、前記低下させたダイクッション力指令を上昇させる請求項6から8のいずれか1項に記載のサーボプレスシステム。
  10. 前記ダイクッション力指令器は、前記スライド位置指令器から前記スライドを停止させるスライド位置指令が出力された後、前記スライドを再起動させるスライド位置指令が出力される前に、前記低下させたダイクッション力指令を上昇させる請求項6から9のいずれか1項に記載のサーボプレスシステム。
  11. 前記サーボモータに電力を供給するエネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量を検出するエネルギ蓄積量検出器を有し、
    前記スライド位置指令器は、プレス成形を行うストロークの過程で、前記エネルギ蓄積量検出器により検出される前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が、予め設定した下限値に達すると、前記スライドを停止させるスライド位置指令を出力する請求項6から10のいずれか1項に記載のサーボプレスシステム。
  12. 前記スライド位置指令器は、前記スライドを停止させるスライド位置指令を出力した後、前記エネルギ蓄積量検出器により検出される前記エネルギ蓄積装置のエネルギ蓄積量が、予め設定した上限値に達すると、前記スライドを再起動させるスライド位置指令を出力する請求項11に記載のサーボプレスシステム。
  13. 前記スライドが停止したことを検出するスライド停止検出器と、タイマーとを有し、
    前記ダイクッション力指令器は、前記スライド停止検出器により前記スライドが停止したことが検出されると、前記停止が検出された時点から前記タイマーにより計測される一定時間、前記ダイクッション力指令を低下させ、その後、低下させたダイクッション力指令に上昇させる請求項6から8のいずれか1項に記載のサーボプレスシステム。
  14. 前記スライドは、前記リンク機構を介して駆動力が伝達されるメインスライドと、該メインスライドに対して相対的に昇降可能に配設されたサブスライドとからなり、
    前記サーボプレスは、
    前記サブスライドを前記メインスライドと同じ方向に往復駆動させるサブスライド駆動装置と、
    前記メインスライドに対する前記サブスライドの相対的な位置を示す相対位置指令を出力するサブスライド相対位置指令器と、
    前記サブスライド相対位置指令器から出力されるサブスライド相対位置指令に基づいて前記メインスライドに対する前記サブスライドの位置を制御するサブスライド位置制御装置と、を備え、
    前記サブスライド相対位置指令器は、前記スライド位置指令器から前記メインスライドを停止させるスライド位置指令が出力される際に、前記メインスライドを停止させるスライド位置指令の出力後に、前記サブスライドを所定量だけ上昇させる相対位置を示すサブスライド相対位置指令を出力する請求項6又は7に記載のサーボプレスシステム。
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