JP5721388B2 - サーボプレスの制御装置及び制御方法、並びにこの制御装置を搭載したサーボプレス - Google Patents

サーボプレスの制御装置及び制御方法、並びにこの制御装置を搭載したサーボプレス Download PDF

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Description

本発明は、サーボプレスの制御技術に関し、特に、電動サーボプレスを制御してスライド位置制御を行うサーボプレスの制御装置及び制御方法、並びにこの制御装置を搭載したサーボプレスに適用して有効な技術に関する。
金属の成形加工に用いるプレス装置のうち、モーターの回転運動をクランク機構、リンク機構、ボールネジ機構などの回転直動動力変換機構を用いて直線運動に変換して、スライドを上下することで動かし加工する装置を機械プレスと呼ぶ。従来の機械プレスは、回転直動動力変換機構とモーターの間にフライホイールとクラッチを設けて、フライホイールに運動エネルギーを蓄えてからクラッチを接続して、回転直動動力変換機構を介してスライドを動かすことにより加工を行ってきた。近年になり、普及が進んでいるサーボプレスは、大きなトルクのサーボモーターの動力をフライホイールとクラッチを介さずに直接回転直動動力変換機構につなげる構造となっている。そのため、従来は困難であった低速運転や途中での速度変更、途中での一時停止逆回転などの複雑な動きができることが特徴である。
そのため、サーボプレス用の制御装置には、モーションデータと呼ばれる横軸に時間を縦軸にスライド高さを記述したデータを設定したものを加工条件とすることで、スライドに様々な動きをさせる機能が搭載されている。例えば特許文献1には、縦軸をスライド高さ、横軸を時間とした成形パターン(モーションパターン)を2ポジションから8ポジションの7成形パターン及び9ポジション以上のために設けた予備の成形パターンと合わせて8成形パターンより選択した後、各ポジションの時間とスライド高さを入力することによりモーションデータを設定するサーボプレスの成形パターン選択装置が示されている。
また、特許文献2には、「回転」パターンと「反転」パターンと「往復」パターンと「反転往復」パターンのうち少なくとも2つ以上のパターンを予め有し、実加工時にはそれらのいずれか一つに選択的に切替え、選択された制御パターンに基づきサーボモーターを制御し、スライドの位置及び速度を制御する制御装置が示されている。
また、特許文献3には、サーボプレスにより煩雑化した加工条件の設定を容易化するように、既存のモーションデータをベースにしてそれに変更を加えて新たなモーションデータを作成できるサーボプレス及び制御装置のデータ入力手段が示されている。
また、特許文献4では、任意の位置でモーターを反転できることを用いて、ボールネジ機構を用いたサーボプレスを対象として、画像処理により製品の加工深さを測定し、所定の深さになるとモーターを反転して引き上げるサーボプレスの下死点探査装置が示されている。
特開平11−245098号公報 特開2004−17098号公報 特開2006−192467号公報 特開2002−192398号公報
ところで、前記特許文献1〜3に示されるように、従来のサーボプレスでは予め定められたモーションデータに基づきスライドが動作するようにできている。しかし、実際のプレス加工においては、板厚や材質の違いにより最適な加工条件は異なり、ロット毎、理想的には被加工材ごとに加工条件を変更することが望ましい。
また、前記特許文献4に示された方法は、ボールネジ機構を用いたサーボプレスのコイニング加工に限り、被加工材ごとの加工深さの変更を可能にしたものである。この方法は、予め定められた僅かな深さ、例えば1マイクロメートルずつ加工する毎に加工深さを測定し、予め定められた深さに到達した後、ラムを上昇させることにより加工を終了する方法である。この加工方法では、測定後にさらなる加工をすることを想定しておらず、例えば曲げ加工のスプリングバック量を測定して、このスプリングバック量を見込んで加工するようなフィードバック制御を用いた加工方法には対応できない。そのため、サーボプレスのハードウエアの高い機能を利用し、より高精度な制御を行う制御装置が求められていた。
そこで、本発明の目的は、被加工材の板厚や材質のばらつきに対応すると共に、一つ一つの被加工材に対応した最適な加工を可能とするサーボプレスの制御技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、代表的なものの概要は、サーボプレスをモーションデータに従い制御する制御装置及び制御方法、並びにこの制御装置を搭載したサーボプレスに適用し、以下のような特徴を有するものである。
サーボプレスの制御装置において、被加工材を加工する金型には被加工材の加工状態を計測する計測器が取り付けられ、この計測器より発せられた計測信号を受信する計測信号受信部と、この計測信号受信部で受信した計測信号に従い、この計測時刻に、同一の被加工材の加工のモーションデータ(被加工材の加工動作を定めるデータ)を変更するモーションデータ変更部と、を有する。
さらに、モーションデータの雛形データであるモーションパターンを作成するモーションパターン作成部と、このモーションパターン作成部で作成したモーションパターンを、モーションデータを保存するメモリ部に新規に追加するモーションパターン入力部と、を有する。さらに、モーションパターンに基づいて新規のモーションデータを作成するモーションデータ作成部を有する。
また、スライド高さ−モーター回転角度対応表を保存するメモリ部と、モーションデータに基づいたスライドのスライド高さ指令を発するスライド位置指令演算部と、このスライド位置指令演算部が発したスライド高さ指令から、スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用して、サーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発するモーター速度指令部と、を有する。さらに、スライド高さ−モーター回転角度対応表作成部と、この作成したスライド高さ−モーター回転角度対応表をメモリ部に新規に追加するスライド高さ−モーター回転角度対応表入力部と、を有する。
また、別のサーボプレスの制御装置において、金型アクチュエーターを有する金型を用いて被加工材を加工するサーボプレスを制御して逐次加工を行うサーボプレスの制御装置に適用し、被加工材を加工する金型には被加工材の加工状態を計測する計測器が取り付けられ、この計測器より発せられた計測信号を受信する計測信号受信部と、この計測信号受信部で受信した計測信号に従い、この計測時刻に、同一の被加工材の加工のモーションデータを変更するモーションデータ変更部と、このモーションデータ変更部で変更されたモーションデータに従い調整加工を行うモーションを一つの被加工材に対して複数回行使するように金型アクチュエーターを駆動する金型アクチュエーター駆動司令部と、を有する。
さらに、逐次加工を行うための逐次加工プログラムデータを保存するメモリ部と、逐次加工プログラムデータを作成する逐次加工プログラム作成部と、この逐次加工プログラム作成部で作成した逐次加工プログラムデータをメモリ部に入力する逐次加工プログラム入力部と、を有する。
また、さらに別のサーボプレスの制御装置において、金型アクチュエーターを有する金型を用いて被加工材を加工するサーボプレスを制御して逐次加工を行うサーボプレスの制御装置に適用し、被加工材を加工する金型には被加工材の加工状態を計測する計測器が取り付けられ、被加工材を一回以上の加工を行った後に、計測器より発せられた計測信号を受信する計測信号受信部と、この計測信号受信部で受信した計測信号に従い、次のモーション以降のモーションデータを変更するモーションデータ変更部と、このモーションデータ変更部で変更されたモーションデータに従い加工を行うように金型アクチュエーターを駆動する金型アクチュエーター駆動司令部と、を有する。
さらに、逐次加工を行うための逐次加工プログラムデータを保存するメモリ部と、逐次加工プログラムデータを作成する逐次加工プログラム作成部と、この逐次加工プログラム作成部で作成した逐次加工プログラムデータをメモリ部に入力する逐次加工プログラム入力部と、を有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、被加工材の板厚や材質のばらつきに対応すると共に、一つ一つの被加工材に対応した最適な加工を可能とすることができる。この結果、成形品の精度と品質を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスの一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおける制御装置の一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、モーションパターン選択・作成画面の一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、モーションパターン作成画面の一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、スライド高さ−モーター回転角度対応表作成画面の一例を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスを用いた加工方法の動作の一例を表すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果の一例を示すハット曲げ部品を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスで加工するのに用いる一例のハット曲げ用の金型を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスで加工するのに用いる一例のハット曲げ用の金型の背面を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における被加工材搬入前の待機状態を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における被加工材搬入工程を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における加工工程の途中の被加工材を挟んだ状態を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における加工工程のスライド停止状態を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における計測工程を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における調整加工工程を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における加工終了工程を表す図である。 本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法におけるストッパー機能を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスで加工するのに用いる一例の逐次曲げ加工用の金型を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ加工深さ1送り1工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ加工深さ1送り2工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ加工深さ1送り3工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ加工深さ2工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ断面計測工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ断面計測工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ断面調整加工工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ断面完了工程を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次曲げ加工の動作を表すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおける逐次加工用の制御装置の一例を表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次加工プログラム作成画面Aを表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次加工プログラム作成画面Bを表す図である。 本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次加工プログラム作成画面Cを表す図である。 本発明の第3の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次鍛造曲げ加工を表す図である。 本発明の第3の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次鍛造曲げ加工の断面を表す図である。 本発明の第3の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次鍛造曲げ加工の上面を表す図である。 本発明の第3の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次鍛造曲げ加工の動作を表すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態であるサーボプレスにおいて、発明の効果を示す一例の加工方法における逐次加工プログラム画面Dを表す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[本発明の第1の実施の形態]
<本発明の第1の実施の形態の概要>
本発明の第1の実施の形態は、サーボプレスの制御技術において、特に、電動サーボプレスを制御してスライド位置制御を行うサーボプレスの制御装置及び制御方法、並びにこの制御装置を搭載したサーボプレスに適用し、加工中に被加工材のスプリングバック量や金型への反力や板厚を測定し、制御装置内に取り込み計算することで、同一の被加工材の以降の加工におけるスライド位置を好適に変更することを可能とし、加工精度を向上できる技術である。
サーボプレスの制御装置は、フレームとベッドとボルスターとスライドとサーボモーターと回転直動動力変換機構により構成されるサーボプレスをモーションデータ(横軸に時間を縦軸にスライド高さを記述したプレスの動作を定めるデータ)に従い制御する制御装置で、モーションデータ変更部と計測信号受信部を持ち、金型より発せられた被加工材のスプリングバック量や板厚や加工反力などの計測信号を用い、モーション変更条件に従い、計測時刻以降の同一の被加工材の加工のモーションデータを変更するものである。
また、上記の制御装置を用いたサーボプレスである。
また、金属の被加工材の加工方法において、同一の被加工材の被加工材搬入工程と被加工材搬出工程の間に、計測工程と計測工程以降のモーションデータを変更する変更後モーションデータ算出工程と変更後のモーションデータに従い加工する調整加工工程を持ち、一つ一つの被加工材の板厚や材質のばらつきに対応した最適な条件で加工するものである。
また、上記のようなモーションデータの元となるモーションパターンを新規に追加するモーションパターン入力部とモーションパターン作成部を持つサーボプレスの制御装置である。
また、上記の高度なモーションパターンを他のサーボプレスでも利用することを容易化するために、スライド位置指令演算部とモーター速度指令部とスライド高さ−モーター回転角度対応表を保存したメモリ部を持ち、スライド位置指令演算部が発するスライド高さ指令から、スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用してサーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発するサーボプレスの制御装置である。
また、上記の高機能なサーボプレス用の制御装置を安価に導入するために、既存の機械プレスのモーターとクラッチとフライホイールと、交換可能な、スライド位置指令演算部とモーター速度指令部とスライド高さ−モーター回転角度対応表を保存したメモリ部を持ち、スライド位置指令演算部が発するスライド高さ指令から、スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用してサーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発する制御装置である。
以下において、本発明の第1の実施の形態の概要に基づいた第1の実施の形態を具体的に説明する。
<サーボプレスの概要>
まず、図1を参照して本発明の第1の実施の形態であるサーボプレスの概要を説明する。図1は本実施の形態であるサーボプレスの一例を表す図である。
本実施の形態のサーボプレス1は、本体の前面下部にベッド2が設けられており、このベッド2の上面にボルスター3が取り付けられている。また、ボルスター3に対向する位置にスライド4がフレーム5に上下動自在に取り付けられている。また、フレーム5に固定されたサーボモーター6には、小プーリ7とベルト8と大プーリ9より構成される減速機構10が接合されている。
減速機構10の大プーリ9は回転直動動力変換機構11に接合されており、この回転直動動力変換機構11はスライド4に接合されている。図1では、サーボモーター6の動力は小プーリ7とベルト8と大プーリ9を介して減速されて回転直動動力変換機構11を駆動する。ベルト8にはタイミングベルトなどを用いる。また、減速機構10は複数のギヤより構成されても良い。
回転直動動力変換機構11は、サーボモーター6の回転動力を直動動力に変換しスライド4を上下方向に駆動する。図1には、回転直動動力変換機構11として、フレーム5に回転自在に取り付けられたクランク軸12とコネクティングロッドより構成されるクランク機構を示しているが、これに限るものではない。この他に、ナックル機構やリンク機構やボールネジ機構を用いた回転直動動力変換機構11でも本発明は適用可能である。
被加工材18は、ボルスター3上に取り付けられた固定金型19とスライド4に取り付けられた可動金型20を用いて加工する。可動金型20と固定金型19を合わせて金型21と称する。金型21内には計測器22(図2に図示)が取り付けられている。計測器22は、板厚や変形抵抗などの被加工材ごとにばらつく因子を測定することを目的としており、接触式や光学式やレーザー式や静電容量式や渦電流式などの変位センサや、カメラと演算装置よりなる画像処理式センサや、あるいは圧力センサやロードセルなどの荷重センサなどである。これらの計測器22は制御装置23内の計測指令部24や計測信号受信部25と電気的に接合されている。計測器22より出力された電圧、電流、抵抗値などのアナログ信号や、デジタル信号などの計測信号27は制御装置23内の計測信号受信部25にて受信する。
サーボプレス1の制御装置23のベースとなる構造は、加工条件を入力する操作部28と、入力条件を元にモーションデータ29を作成するモーションデータ作成部30と、モーションデータ29を保存するメモリ部31と、メモリ部31よりモーションデータ29を読み出しサーボアンプ32に速度指令33を発信するモーション制御部34より構成される。ここでモーションデータ29とは、一方の軸に時間を、もう一方の軸にスライド4の高さやクランク軸12の回転角度などを記述したデータである。
モーション制御部34はサーボアンプ32に電気的に接合されており、サーボアンプ32はサーボモーター6に電気的に接合されている。モーション制御部34は、モーションデータ29の記述に従いスライド4を駆動するように、サーボアンプ32に対して速度指令33あるいはトルク指令を発する。サーボアンプ32は、モーション制御部34の指令に従い、スライド4が駆動するようにサーボモーター6に流れる電流を調整することでサーボモーター6を制御する。
本実施の形態のサーボプレス1の制御装置23で用いるモーションデータ29には計測時刻35が記述されており、計測時刻35になると金型21内に取り付けられた計測器22に計測指令信号36を発して計測を行う。計測を行うために制御装置23には、計測指令部24と、計測後の計測信号27を受信する計測信号受信部25がある。また、モーションデータ29を変更するモーションデータ変更部37は、マイクロコンピューターなどの半導体素子による中央演算回路より構成される。モーションデータ変更部37は、四則演算や累乗関数、三角関数、指数関数、対数関数、あるいは区分多項式などの算術式を演算する機能を持つ。また、モーションデータ変更部37は、ハードウエアとしてモーションデータ作成部30やモーション制御部34と同一の中央演算回路内に構成されて、ソフトウエアの機能として別に動作するものでも良く、別々の中央演算回路により構成されていても良い。
モーションデータ変更部37は、計測信号受信部25が取り込んだ計測信号27とメモリ部31に保存されたモーションデータ変更条件38に基づき、計測時刻35以降の好適なモーションデータ29を算出して変更する。
<制御装置の詳細>
次に、図2を用いて制御装置23の詳細を説明する。図2は本実施の形態であるサーボプレスにおける制御装置の一例を表す図である。
図1に示すモーション制御部34は、図2に示すようにモーター速度指令部39とスライド位置指令演算部40より構成される。スライド位置指令演算部40は、モーションデータ29に基づいたスライドのスライド高さ指令をモーター速度指令部39に発する。モーター速度指令部39は、スライド高さ指令を受け、サーボプレス1で用いるサーボモーター6及び回転直動動力変換機構11の違いに合わせてそれぞれ異なるサーボ速度指令41を発する。つまり、減速機構10の減速比の違いや、回転直動動力変換機構11がクランク機構やリンク機構やボールネジ機構である場合には、同一のスライド高さを指示する場合にもサーボモーター6の回転角度が異なる。本実施の形態のサーボプレス1の制御装置23では、このような回転直動動力変換機構11やサーボモーター6やサーボアンプ32の違いに対応して、メモリ部31内にスライド高さ−モーター回転角度対応表43を持ち、好適なサーボ速度指令41をサーボアンプ32に発することが可能な構成となっている。
メモリ部31は、読み書き可能なメモリ(例えば、半導体RAM、フラッシュメモリ、MRAM、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスク)を用いる。メモリ部31内には、モーションデータ29、モーションパターン44、モーション変更条件45、スライド高さ−モーター回転角度対応表43などが記録されている。
ここで、モーションパターン44とは、予め用意されたモーションデータ29の雛形データである。例えば、抜き加工を高速で行いたい場合には、スライド4を下死点近傍だけで往復することで同一のサーボプレス1でも時間あたりの加工回数が増加する。この場合には例えば、モーションパターン44のうち振り子パターンを選択し、加工開始及び終了時のスライド高さと回転直動動力変換機構11の回転数の二つの変数を入力することで所望のモーションデータ29を作成することができる。モーションパターン44にはその他にも、一定速度でサーボモーター6を回転させるだけの回転パターンや、途中で反転させる反転パターン及び、途中でスライド4の速度を変更させる変速パターンなどがある。本実施の形態のサーボプレス1の制御装置23は、これらの従来のモーションパターン44に加え、金型21より発せられた計測信号27に従い、モーションデータ29を変更するフィードバック制御パターン50を持つ。
また、フィードバック制御パターン50は、用いる金型21や計測器22により様々に異なるために一つには限定できない。本実施の形態のサーボプレス1の制御装置23では、様々なフィードバック制御パターン50を後から加えられるように、モーションパターン44を追加可能なように、メモリ部31は十分なメモリ領域を持つ。また、メモリ部31に新規モーションパターン51を新たに追加可能なように、モーションパターン入力部52及びモーションパターン作成部54を持つ。モーションパターン作成部54は新規モーションパターン51を作成し、この作成した新規モーションパターン51をモーションパターン入力部52がメモリ部31に新規に追加する。
モーションパターン入力部52及びモーションパターン作成部54は、制御装置23内に組み込まれていても良いし、外部の独立したコンピューターなどに組み込まれていても良い。作成された新規モーションパターン51については、モーションパターン入力部52及びモーションパターン作成部54が制御装置23内にある場合には、新規モーションパターン51の作成後にそのままメモリ部31に保存すれば良い。制御装置23と独立した外部のコンピューターなどで作成された場合には、記憶媒体(フロッピー(登録商標)ディスク、光学的記憶装置、半導体メモリ)などを用いて、制御装置23内のメモリ部31に新規モーションパターン51を登録することが可能である。また、有線LAN(ローカルエリアネットワーク)や無線LANや電話回線などを制御装置23に取り付け、外部で作成された新規モーションパターン51をネットワークを通して保存することも可能である。
メモリ部31にはモーション変更条件45も保存されている。モーションデータ変更条件38はフィードバック制御パターン50を元にして計測時刻35後のモーションを算出する際に利用するものであり、四則演算や累乗関数、三角関数、指数関数、対数関数、あるいは区分多項式などの算術式により構成されている。
また、スライド高さ−モーター回転角度対応表43は、サーボモーター6の回転角度とスライド高さ42の関係を記述した表である。あるサーボプレスで用いるために製作した金型21とモーションデータ29を別のサーボプレスで利用する場合に、サーボモーター6の違いや回転直動動力変換機構11の違いを吸収することを可能にするものであり、同一の金型と同一のモーションデータを他の装置に展開することが容易となる。スライド高さ−モーター回転角度対応表43も制御装置23に追加可能なようにスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部58とスライド高さ−モーター回転角度対応表入力部60を制御装置23は備えている。
本実施の形態のサーボプレス1のフレーム5には歪み検出器62が取り付けられており、加工時の反力をフレーム5の歪みとして検出し、反力演算機63で演算し、その結果をモーター速度指令部39に出力し、サーボモーター6の速度を調整するのに用いると同時に、モーションデータ変更部37にも出力し、モーションデータ変更時の演算に用いることができる。また、スライド位置センサ65は、例えばリニアゲージなどで構成されたもので、スライド4の高さを正確に測定し、モーター速度指令部39に出力することで、サーボモーター6の速度を調整するのに用いると同時に、モーションデータ変更部37にも出力し、モーションデータ変更時の演算に用いることができる。
また、サーボモーター6あるいは小プーリ7あるいは大プーリ9などに取り付けられたロータリーエンコーダー66は、モーター速度指令部39に回転角度を出力することにより、正確にサーボモーター6の回転速度を制御する。また、サーボモーター6の励磁電流などを測定し、トルクを計測するトルク計測器67も測定トルクをモーションデータ変更部37に出力することで、モーションデータ変更時の演算に用いることができる。
<制御装置のモーションデータ作成部>
次に、本実施の形態の制御装置23のモーションデータ作成部30を図3と図4を用いて説明する。図3はモーションパターン選択・作成画面の一例を表す図である。図4はモーションパターン作成画面の一例を表す図である。図3、図4に示す画面は、ブラウン管、液晶、プラズマパネル、あるいは有機ELなどの画像表示装置とタッチパネルを組み合わせた構造である。
図3に示すモーションパターン選択・作成画面には、回転パターン画面68、往復パターン画面69、反転パターン画面70、変則パターン画面71の四つのモーションパターンが予め表示されており、少なくとも一つ以上の新規モーションパターン51が追加可能なように予備パターン画面72の領域が確保されている。また、モーションパターン選択・作成画面は図3と図4の2画面より構成されており、ページキー73により前後のページに移動することにより、さらに新規モーションパターン51を追加することが可能である。その他に、選択キー74、データ作成キー75、パターン作成キー76と削除キー77があり、それぞれ既存のモーションパターン44を元に新規モーションデータを作成する場合や、新規モーションパターン51を作る場合や、不要になったモーションパターン44を削除する場合に用いる。データ作成キー75を押すと図4の画面に移動する。
図4に示すモーションパターン作成画面は、モーション変更条件表示部79、入力信号選択部80とテンキー81と文字入力部82と演算記号入力部83とエンターキー84と保存キー85より構成される。制御装置23が受信する信号のうちどの計測信号27を用いるかを入力信号選択部80で選択する。モーション変更条件表示部79にはモーションデータ変更条件38を表示する。モーションデータ変更条件38には計測時刻35と用いる計測信号27とが記述されている。この画面上では、高さが下死点から10mmに成ったときにスライド4を停止し、M1に対応する計測器22に計測指令信号36を発信し、計測信号27を受信して信号を変数に代入し、スライド下限位置を算出し、サーボアンプ32を再び動かす条件となっている。モーションデータ変更条件38の入力にはテンキー81や文字入力部82や演算記号入力部83から入力し、エンターキー84で確定し、保存する場合には保存キー85で保存し、削除する場合には削除キー77で削除する。また、カーソルキー86で各入力項目にカーソルを移動する。
<制御装置のスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部>
次に、本実施の形態の制御装置23のスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部58での入力方法の一例を図5を用いて説明する。図5はスライド高さ−モーター回転角度対応表作成画面の一例を表す図である。図5に示す画面も、図3、図4に示す画面と同様に、ブラウン管、液晶、プラズマパネル、あるいは有機ELなどの画像表示装置とタッチパネルを組み合わせた構造である。
図5に示すスライド高さ−モーター回転角度対応表作成画面は、スライド高さ−モーター回転角度対応表表示部87とテンキー81とエンターキー84と保存キー85とカーソルキー86より構成される。モーターの回転角度とそれに応じたスライド高さを記述し、その間は補間曲線でつなぐ。入力はテンキー81より行い、エンターキー84で確定し、保存キー85で保存し、削除キー77で削除する。また、カーソルキー86で各入力項目にカーソルを移動する。
<サーボプレスを用いた加工方法>
次に、図6のフローチャートを用いて本実施の形態のサーボプレス1を用いた加工方法を説明する。図6はサーボプレスを用いた加工方法の動作の一例を表すフローチャートである。
まず、被加工材搬入工程88で、スライド4に取り付けた可動金型20とボルスター3に取り付けた固定金型19の間に被加工材18を搬入する。搬入は、人手で行っても良く、またサーボプレス1と同期して動くロボットなどの搬送装置を用いても良い。そして、モーションデータ読み込み工程90で、メモリ部31からモーションデータ29を読み込む。
続いて、加工工程91で、モーションデータ29に従い、被加工材18を加工する。モーションデータ29に記述された計測時刻35で一時スライド4を停止する。そして、計測工程92で、制御装置23内の計測指令部24より計測指令信号36を発する。金型21(可動金型20と固定金型19を含む)内の計測器22より発信された計測信号27を計測信号受信部25で受け、制御装置23内に取り込む。
さらに、変更後モーションデータ算出工程93で、計測信号27とモーションデータ変更条件38に従い、以降のモーションデータを変更する。その後、調整加工工程94にて、変更されたモーションデータに従い加工を行う。そして、加工終了工程95で、加工が終了する。最後に、被加工材搬出工程96で、加工後の被加工材18を搬出する。
以上の被加工材搬入工程88から被加工材搬出工程96までの動作を、一つ一つの被加工材18について繰り返して実行する。
<加工対象のハット曲げ部品>
次に、図7に示すハット曲げ部品97を対象にし、本実施の形態のサーボプレス1の制御装置23を用いた高精度な加工方法について説明する。図7は発明の効果の一例を示すハット曲げ部品を表す図である。
ハット曲げ部品97は、軽量な部品でありながら大きな断面係数が得られることや、コの字に曲げた部品と比較して平板への接合がしやすい底面98を持つことなどから、強度を担う構造部材として広く用いられている。しかし、プレスブレーキを用いて成形すると、途中で被加工材18を旋回させる工程が2度入るために生産効率が悪い。そのため、ハット曲げ部品97は絞り型を用いて成形することが多いが、その場合には側面部99が一度曲げられ、再度、直線に曲げ戻す成形を受けるため、残留応力で大きな反りが生じるという問題や、曲げ戻し成形により減肉するために展開長さにバラツキが生じ、締結穴100の位置が安定しないという問題がある。そこで、締結穴100を大きめに作り、ボルト締結の際に位置を調整する必要があり、製品組立て時に、比較的ゆるい穴径交差で締結が可能なボルトとナットを用いる必要があり、リベットのようなより効率の高い締結方法は採用できない。
本実施の形態のサーボプレス1を用いて製造すれば、精度の高いハット曲げ部品97を製造することが可能となり、組立作業時間を大幅に短縮することが可能となる。
<ハット曲げ用の金型>
次に、図8に示すハット曲げ用の金型21を用いて、本実施の形態のサーボプレス1を用いた高精度な加工方法について説明する。図8はサーボプレスで加工するのに用いる一例のハット曲げ用の金型を表す図である。
金型21において、可動金型20に対応する上ダイセットプレート101はスライド4(図示せず)に固定されている。固定金型19に対応する下ダイセットプレート102はボルスター3(図示せず)に固定されている。上ダイセットプレート101に固定されたガイド103と、下ダイセットプレート102に固定されたガイドポスト104は、互いに上下自在に動くように固定されており、これにより上ダイセットプレート101と下ダイセットプレート102の前後左右の相対位置精度が確保されている。
上ダイセットプレート101には上ヒンジベース105が取り付けられており、リンクピン106を介してリンク107が回転自在に固定されている。リンク107の下部は、リンクピン106を介して下ヒンジベース108と回転自在に固定されている。下ヒンジベース108は上挟み型109に固定されている。上挟み型109一つにつき3個以上のリンク107を異なる直線上に配置することで、上挟み型109は上ダイセットプレート101に対して常に平行を保つことが可能である。また、上ダイセットプレート101にはバネ110を介して上押さえ型111が接続されている。下ダイセットプレート102には下パンチ型112が固定されている。下パンチ型112の側面部には変位センサ113が取り付けられている。変位センサ113には、接触式のものでも非接触式のものを用いても良い。ここでは、測定範囲と精度のバランスから非接触型の渦電流式の変位センサ113を用いる。変位センサ113は、計測指令部24からの計測指令信号36を受けて計測信号受信部25に計測信号27を送る。
下パンチ型112は、横方向に穴が開いており、その穴内に直線ガイド114が配置されている。直線ガイド114の下方にはクッションプレート115が固定されている。クッションプレート115はガイドピン116で下から支持されている。ガイドピン116は、下ダイセットプレート102に開けられた穴を通りサーボプレス1のダイクッションに接合されており、常に一定の荷重で下から持ち上げられている。直線ガイド114には、下パンチ型112を挟み左右対称にガイドプレート118が左右運動自在に固定されている。ガイドプレート118の上部には下挟み型119が固定されている。クッションピン120の長さを適切にすることで、ダイクッションの上限位置では、下挟み型119の上面と下パンチ型112の上面高さは同一となる。
下挟み型119には位置決めピン121が固定されている。上挟み型109には位置決めピン121と対応する位置に位置決め穴122が開いており、被加工材18を挟み、加工中には下挟み型119と上挟み型109の互いの左右の位置が一致する構成になっている。ガイドプレート118にはガイドピン116が固定されている。ガイドピン116は曲線ガイド123のガイド曲線124に挿入されており、加工時にはガイドプレート118、下挟み型119及び上挟み型109はガイド曲線124に合わせて移動する。
また、図9はハット曲げ用の金型21の背面を表す図である。図9に示すように、下ダイセットプレート102に固定されたストッパーガイド125にストッパー126は前後自在に取り付けられており、エアーシリンダー(図示せず)などのアクチュエーターにより前後に駆動することが可能である。
<ハット曲げ部品の加工方法>
次に、図10から図16までを用いて、本実施の形態のサーボプレス1を用いてハット曲げ部品97を高精度に成形する加工方法について説明する。必要に応じて図6の工程名を参照する。
図10は、発明の効果を示す一例の加工方法における被加工材搬入前の待機状態を表す図であり、通常の金型21の状態は上ダイセットプレート101が固定されたスライド4(図示せず)が上死点にある待機状態である。
図11は、被加工材搬入工程88を表す図である。この工程では、被加工材18の成形後にハット曲げ部品97の締結穴100となる穴を位置決めピン121に通して被加工材18を正しい位置に配置する。この時、位置決めピン121の直径を締結穴100の直径より小さくするのが望ましい。好適には位置決めピン121の直径は締結穴100の直径と比較して1mm程度小さいものとする。また、図11の状態での位置決めピン121の中心の左右の間隔は被加工材18の締結穴100の中心位置の間隔より2mm小さくする。このようにすると、位置決めピン121の中心の左右の間隔と被加工材18の締結穴100の中心位置の間隔が異なっても、被加工材18を金型21に配置するときに、精度良く位置決めすることが可能である。
続いて、モーションデータ読み込み工程90で、加工に用いるモーションデータ29を読み込み、加工工程91を開始する。図12は、加工工程91の途中の被加工材18を挟んだ状態を表す図であり、加工工程91の途中で上挟み型109と下挟み型119で被加工材18を挟んだ状態である。この時、上挟み型109と下挟み型119は位置決めピン121と位置決め穴122で接続されるため、この後の加工工程91での左右方向の動きは一致する。また、上挟み型109はスライド4からの下に圧縮する力を受け、下挟み型119はダイクッションの上向きに押し上げる力を受けるため、被加工材18は摩擦力により左右の動きは下挟み型119と同一になる。
そして、スライド4の高さがモーションデータ29に定められ、計測時刻35の高さになった段階でスライド4は動作を停止する。この時の被加工材18の側面部99の角度は最終的な目的角度に近い方が良い。図13は、加工工程91のスライド停止状態を表す図であり、被加工材18の側面部99が90°になる時点でスライド4を停止する。
この後、計測工程92を実施する。図14は計測工程92を表す図である。図14の詳細のストッパー機能を表す図が図17である。図14、図17に示すように、ストッパー126を駆動し、ガイドプレート118の側面に接触させることで、ダイクッションの力で下挟み型119が上昇しないように固定する。さらに、スライド4を僅かに上昇させることで、被加工材18のスプリングバック量を測定できるようにする。この時、バネ110の力により、上押さえ型111には下向き方向の力がかかっているので被加工材18がずれることがない。計測工程92で、制御装置23の計測指令部24より計測指令信号36を計測器22に発する。計測器22は、計測した結果を計測信号27として制御装置23の計測信号受信部25に発信する。変更後モーションデータ算出工程93で、制御装置23のモーションデータ変更部37は、計測信号27とモーションデータ変更条件38に従い、計測時刻35以降のモーションデータ29を変更する。
続いて、調整加工工程94を実施する。図15は調整加工工程94を表す図である。図15に示すように、調整加工工程94では、モーションデータ29に従い、スプリングバック量を見込んだ調整加工を行う。そして、加工終了工程95となる。図16は加工終了工程95を表す図である。図16(詳細は図17参照)に示すように、加工終了工程95では、上ダイセットプレート101が固定されたスライド4は上死点まで復帰する。この状態ではストッパー126がガイドプレート118を固定している。最後の被加工材搬出工程96では、成形された被加工材18を取り出し、ストッパー126を元の位置に戻すと下挟み型119が上昇し、図10の待機状態に戻り、ハット曲げ部品97の加工が終了する。
上記実施の形態では、計測時刻35を被加工材18の側面部99が90°になった時点に設定している。よって、計測工程92で求めたスプリングバック量を見込んだ高さがスライド4の加工端になるようにモーションデータ29を変更する。この時点でのリンク107の角度は略45°と成っている。そのため、スライド4の下降量と下挟み型119の左右の移動量はほぼ等しい。よって、調整加工工程94におけるスライド4の下降量は計測工程92で求めたスプリングバック量と等しくなる。
<本実施の形態の効果及び応用例>
以上説明した本実施の形態によれば、金型21に取り付けられた計測器22から発せられた計測信号27に従い、この計測時刻35に、同一の被加工材18の加工のモーションデータ29を変更することで、被加工材18の板厚や材質のばらつきに対応すると共に、一つ一つの被加工材18に対応した最適な加工が可能となる。この結果、ハット曲げ部品97などの成形品の精度と品質を向上させることができる。
また、モーションデータ29の元となるモーションパターン44や、スライド高さ−モーター回転角度対応表43を新規に追加することができるので、他のサーボプレスでの利用も容易化することができ、さらに高機能なサーボプレス用の制御装置23を安価に導入することができる。
上記実施の形態では、計測工程92でスプリングバック量を直接測り、その量を調整加工する方法を示した。この加工方法ではスプリングバック量を計るために、一時的に被加工材18を開放する必要があり、金型21の構造が複雑となる。スプリングバック量のばらつきは板厚のばらつき及び降伏応力のばらつきに起因することが知られている。よって、計測工程92で、この2つの変数を同定する量を測定し、それに基づいてモーションデータ29を変更するモーションデータ変更条件38を作成することで、被加工材18を計測工程92で開放することなく加工が可能となり、被加工材18のつかみ直しによる位置ずれを防止することができ、さらに金型21の構造を簡略化することができる。
また、モーションデータ変更条件38については、一般に知られている金属薄板の曲げ時に生じるスプリングバック量を求める理論式を適用しても良いし、実際の加工結果を元に、計測工程の近傍で板厚・降伏応力を変数としたスプリングバック量が良い近似を示す線形や非線形の実験式を作成して用いても良い。
また、板厚の測定方法については、上押さえ型111と下パンチ型112の間隔や、上挟み型109と下挟み型119の間隔を測定する方法がある。また、降伏応力については、被加工材18から発する反力を測定し、それを元に算出すれば良い。また、降伏応力を用いずに、測定した反力より直接計算するようにモーションデータ変更条件38を作成しても良い。被加工材18の反力の求め方としては、既にプレスに取り付けられているハードウエアを用いて、上挟み型109に生じる反力をトルク計測器67で測定したサーボモーター6のトルクや、フレーム5に取り付けた歪み検出器62の歪みより反力演算機63を用いて算出した反力を用い、下挟み型119に生じる反力についてはダイクッションに生じる圧力から算出し、その差分より算出する方法を用いても良い。
また、より精度高く被加工材18から生じる反力を測定するために、金型21内に圧力計、ロードセル、荷重計や歪みゲージなどを取り付けて測定しても良い。
本実施の形態では、ハット曲げ加工の高精度化を例にして発明の効果を示したが、本発明の適用先はこの範囲に限定されるものではない。
また、上記にスプリングバック量を直接測定する場合と、板厚や加工時の反力から間接的に求める手法を示したが、両者は異なるモーションパターン44である。本発明のようにサーボプレス1を高度に利用した加工方法では、プレス製造業者が販売時に用意したモーションパターン44のみで対応することは困難である。よって、本実施の形態の制御装置23は、後からモーションパターン44を追加できるように十分な容量のメモリ部31を備えており、モーションパターン入力部52やモーションパターン作成部54を備えている。
また、多くの工数をかけて作成したモーションパターン44及びモーションデータ29を他のサーボプレス1でも容易に利用できるように、本実施の形態の制御装置23では、メモリ部31にスライド高さ−モーター回転角度対応表43を保持しており、スライド高さ−モーター回転角度対応表43を新たに作成追加できるようにスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部58とスライド高さ−モーター回転角度対応表入力部60を持つ。スライド位置指令演算部40から出力されたスライド高さ指令を、モーター速度指令部39は、スライド高さ−モーター回転角度対応表43に合致した好適な指令を演算し、サーボアンプ32に発する。
本実施の形態の制御装置23は、上記したようにサーボプレス1の回転直動動力変換機構11やサーボモーター6の違いに容易に対応できる構造となっている。そのため、本実施の形態の制御装置23とサーボモーター6を用いれば、既存の機械式プレスのモーター、フライホイール、及びクラッチを取り除き、サーボモーター6と本実施の形態の制御装置23を取り付けることにより、より低いコストで新品のサーボプレス1を購入するのと同等な機能を得ることが可能となる。
[本発明の第2の実施の形態]
<本発明の第2の実施の形態の概要>
本発明の第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態におけるハット曲げ加工に代えて、逐次曲げ加工に適用する例である。本発明の第2の実施の形態において、サーボプレスの制御装置は、フレームとベッドとボルスターとスライドとサーボモーターと回転直動動力変換機構により構成されるサーボプレスをモーションデータに従い制御する逐次加工を行う制御装置で、モーションデータ変更部と計測信号受信部と金型アクチュエーター駆動司令部を持ち、金型より発せられた計測信号に従い、この計測時刻に、同一被加工材の加工のモーションデータを変更し、調整加工を行うモーションを一つの被加工材に対して複数回行使するものである。
以下において、本発明の第2の実施の形態の概要に基づいた第2の実施の形態を具体的に説明する。本実施の形態においては、前記第1の実施の形態と異なる部分を主に説明し、同一の部分の説明は省略する。
<逐次曲げ加工用の金型>
本発明の第2の実施の形態であるサーボプレスにおいて、まず図18を参照して逐次曲げ加工方法について説明する。図18は、サーボプレスで加工するのに用いる一例の逐次曲げ加工用の金型を表す図である。図18では、金属薄板を逐次加工でコの字に曲げる加工に用いる金型の一例を示している。適宜、図18の左下に示した座標系を用いて説明する。
図18において、下ダイセットプレート102は、サーボプレスのボルスター3(図示せず、図1に図示)に固定されている。下ダイセットプレート102には移動型144が搭載されており、移動型144は、下ダイセットプレート102に固定された移動型ガイド145によりY方向とZ方向の変位は固定されており、X方向には移動自在である。
下ダイセットプレート102にはアクチュエーター据付板143が接続されており、その上にアクチュエーター140が固定されている。アクチュエーター140はモーターを内蔵しており、台形ネジ139を介して移動型144をX方向に移動させることが可能である。移動型144には電磁石が内蔵されており、逐次曲げ材料150を固定することができる。アクチュエーター140は、エアーシリンダーや油圧シリンダーあるいは油圧サーボシリンダーでも良い。
上ダイセットプレート101は、サーボプレスのスライド4(図示せず、図1に図示)に固定され、Z方向に上下動する。また、上ダイセットプレート101にはダイガイド149が固定されており、ダイガイド149にはダイ148が取り付けられている。ダイ148は、ダイガイド149によりZ方向、X方向への移動は固定されており、Y方向には図示する位置より内側には移動自在な構造となっている。
ダイ148の移動型144に対応する部分には、バネ147を介在した押さえ板146が設けられ、逐次加工時に、この押さえ板146で移動型144に固定された逐次曲げ材料150を押さえ付ける構造となっている。
下ダイセットプレート102には、Y方向に移動型144を挟んでカム141が固定されており、そのカム141には逐次曲げ材料150のスプリングバック量を測定する変位計142が取り付けられている。
スライド4が下降して、上ダイセットプレート101に取り付けられたダイ148が下ダイセットプレート102に取り付けられたカム141と接触すると、ダイ148がY方向に内側に移動する。逐次曲げ材料150のX方向の幅L1は、ダイ148のX方向の幅L2よりも長い。本加工方法では、アクチュエーター140に内蔵したモーターにより移動型144をL2程度の長さL3を送る毎にスライド4を上下させ、逐次曲げ材料150を加工することを繰り返す。送り長さL3については、L2と同等か短いことが望ましい。
<逐次曲げ加工>
次に、図19から図26までを用いて、本実施の形態のサーボプレスを用いて逐次曲げ材料150を高精度に成形する加工方法について説明する。
図19は、逐次曲げ加工深さ1送り1工程において、スライド4を加工深さZ1まで下げて、逐次曲げ材料150のX方向の端の部分を加工した図である。この後、スライド4は上昇して、その間に移動型144をL3だけX方向に移動する。続いて、スライド4を加工深さZ1まで下げて逐次曲げ材料150を、図20(逐次曲げ加工深さ1送り2工程)に示すように再度加工する。
これを繰り返して、図21(逐次曲げ加工深さ1送り3工程)に示すように逐次曲げ材料150の材料端まで加工する。このように逐次加工することにより、板厚が厚く大きな被加工材も小さい能力のプレスで加工することが可能となる。この加工方法で一度にコの字に加工しないのは、被加工材の面内の歪みが塑性域まで生じると、最後にその形状を修正することが難しくなるからである。
なお、金型の移動方向は逆でも構わないが、その場合に加工時に生じるX方向の反力が圧縮方向に働くため、台形ネジ139の座屈を考慮した金型構造とする。
この後、一旦、金型を図18で示した位置まで戻し、今度は加工深さをZ2(Z2はZ1より低い)に変更して、再度、図22(逐次曲げ加工深さ2工程)に示すのと同様の加工をする。加工深さを変更しながら何度か加工を繰り返すと、図23(逐次曲げ断面計測工程)に示すようにコの字に近い形状に加工することが可能である。長さ数メートルの大きな材料では板厚や材質が均一でないため、スプリングバック量がばらつく。そのため、図23に強調して描くように長さ方向で曲げ角度のばらつきが生じる。このように、一つの材料での曲げ角度の均一さを通り精度と一般に呼んでいる。
通り精度を向上するには、最後の加工ではスプリングバック量に対応して加工箇所ごとに加工条件を変えることが望ましい。
よって、このような逐次加工においては、前記第1の実施の形態の図6のフローチャートに示す計測工程92、変更後モーションデータ算出工程93、調整加工工程94の一連の工程を行った後に、X軸方向に移動型144をL3だけ移動し、その後再度、計測工程92、変更後モーションデータ算出工程93、調整加工工程94の一連の工程を行うということを繰り返す逐次フィードバック制御加工を行うことが望ましい。
このときの加工断面を示したのが、図24〜図26である。図24(逐次曲げ断面計測工程)は計測工程92に相当し、図25(逐次曲げ断面調整加工工程)は調整加工工程94に相当し、その結果として、図26(逐次曲げ断面完了工程)に示すようにスプリングバックの影響を排除した90度に曲げられた断面が得られる。
従来のサーボプレスの制御装置では、サーボプレスの自動運転中は同じモーションデータ29で加工することを前提としている。しかし、本実施の形態に示す逐次加工では、一つの被加工材の加工に異なるモーションを多数用いる。これらの多数のモーションを統合する逐次加工プログラムデータがあることが利便性の点から望ましい。また、同じ逐次加工プログラムデータに移動型144を移動させるアクチュエーター140を作動させる信号を含む方が制御装置としての利便性が良い。
<逐次曲げ加工の加工方法>
次に、図27を用いて、本実施の形態のサーボプレスを用いて逐次曲げ材料150を加工する加工方法について説明する。図27は、この逐次曲げ加工の動作を表すフローチャートである。
まず、逐次曲げ材料搬入工程152で、逐次曲げ材料150を移動型144の上に設置する。続いて、移動型X初期位置移動工程A153で、後述する図28に示す金型アクチュエーター駆動司令部193より金型アクチュエーター192(図18のアクチュエーター140に対応)に駆動信号を送り、移動型144をX初期位置に移動する。この工程に前述した図18が対応する。続いて、スライド高さZ1下降工程A154で、スライド4を高さZ1まで下降し、ダイ148を下降させて逐次曲げ材料150を加工する。この工程に前述した図19が対応する。また、前述した図19〜21がスライド高さZ1に対応する。続いて、スライド高さZ1u(Z1u>Z1)上昇工程A155で、スライド4を高さZ1uまで上昇し、ダイ148を上昇させて逃がす。
続いて、移動型X1m移動工程156で、金型アクチュエーター駆動司令部193より金型アクチュエーター192に駆動信号を送り、移動型144を位置X1mまで移動する。続いて、スライド高さZ1下降工程B157で、スライド4を高さZ1まで下降し、ダイ148を下降させて逐次曲げ材料150を再び加工する。この工程に前述した図20が対応する。続いて、スライド高さZ1u上昇工程B158で、スライド4を高さZ1uまで上昇し、ダイ148を上昇させて逃がす。続いて、移動型X1m+1移動工程159で、移動型144を位置X1m+1まで移動させる。
続いて、X位置判定工程A160で、移動型144のX位置が終端に到達しているかを判定する。移動型144のX位置が終端に到達していない場合(160−No)には、スライド高さZ1下降工程B157に戻る。終端に到達している場合(160−Yes)には、スライド高さZ1下降工程C161で、スライド4を高さZ1まで下降し、ダイ148を下降させて逐次曲げ材料150を加工する。続いて、スライド高さZ1u上昇工程C162で、スライド4を高さZ1uまで上昇し、ダイ148を上昇させて逃がす。
続いて、移動型X初期位置移動工程B163で、移動型144をX初期位置に戻す。この工程に前述した図21が対応する。続いて、スライド高さZp(p=2、Z2<Z1)下降工程A164で、スライド4を高さZpまで下降し、ダイ148を下降させて逐次曲げ材料150を加工する。この工程に前述した図22が対応する。また、前述した図22がスライド高さZ2に対応する。続いて、スライド高さZpu(Zpu>Zp)上昇工程A165で、スライド4を高さZpuまで上昇し、ダイ148を上昇させて逃がす。
続いて、移動型Xpm移動工程166で、移動型144を位置Xpmまで移動させる。続いて、スライド高さZp下降工程B167で、スライド4を高さZpまで下降し、ダイ148を下降させて逐次曲げ材料150を加工する。続いて、スライド高さZpu上昇工程B168で、スライド4を高さZpuまで上昇し、ダイ148を上昇させて逃がす。続いて、移動型Xpm+1移動工程169で、移動型144を位置Xpm+1まで移動させる。
続いて、X位置判定工程B170で、移動型144が終端に到達しているかを判定する。終端位置に到達していない場合(170−No)には、スライド高さZp下降工程B167に戻る。終端に到達している場合(170−Yes)には、スライド高さZp下降工程C171で、スライド4を高さZpまで下降し、ダイ148を下降させて逐次曲げ材料150を加工する。続いて、スライド高さZpu上昇工程C172で、スライド4を高さZpuまで上昇し、ダイ148を上昇させて逃がす。この工程に前述した図23が対応する。
次に、加工深さ判定工程173で、Zpの値が所定の加工深さに到達しているかを判定する。到達していない場合(173−No)には、移動型X初期位置移動工程B163に戻る(Zp=Z3,Z4,・・・、Z3<Z2,Z4<Z3,・・・)。到達している場合(173−Yes)には、移動型X初期位置移動工程C174に進み、移動型144をX初期位置に戻す。
続いて、計測工程A175で、図18の変位計142を用いて逐次曲げ材料150のスプリングバック量を測定する。この工程に前述した図24が対応する。さらに、変更後モーションデータ算出工程A176で、次に行う調整加工工程A177での加工時のスライド4の高さを算出する。そして、調整加工工程A177で、調整加工を行い、その後、ダイ148を上端に戻す。この工程に前述した図25が対応する。
続いて、移動型Xem移動工程178で、移動型144を位置Xemまで移動する。続いて、計測工程B179で、逐次曲げ材料150のスプリングバック量を測定する。この工程に前述した図24が対応する。さらに、変更後モーションデータ算出工程B180で、次に行う調整加工工程B181でのスライド4の加工深さを算出する。そして、調整加工工程B181で、逐次曲げ材料150を加工し、その後、ダイ148を上端に戻す。この工程に前述した図25が対応する。
続いて、移動型Xem+1移動工程182で、移動型144を位置Xem+1まで移動する。続いて、X位置判定工程C183で、移動型144が終端に到達しているかを判定する。まだ到達していない場合(183−no)には、計測工程B179に戻る。終端に到達している場合(183−Yes)には、計測工程C184に進む。
続いて、計測工程C184で、逐次曲げ材料150のスプリングバック量を測定する。この工程に前述した図24が対応する。さらに、変更後モーションデータ算出工程C185で、次に行う調整加工工程C186でのスライド4の加工深さを算出する。そして、調整加工工程C186で、逐次曲げ材料150を加工する。この工程に前述した図25が対応する。
続いて、スライド高さ上端復帰工程187で、スライド4を高さ上端まで復帰させ、ダイ148を上端に戻す。この工程に前述した図26が対応する。そして、加工終了工程D188で、加工を終了する。
<逐次加工用の制御装置の詳細>
次に、図28を用いて、本実施の形態であるサーボプレスにおける逐次加工用の制御装置の詳細を説明する。図28は、このサーボプレスにおける逐次加工用の制御装置の一例を表す図である。
逐次加工用の制御装置194は、前記第1の実施の形態の図2に示した構成に加え、逐次加工プログラム作成部189と、逐次加工プログラム入力部190を持ち、メモリ部31に、逐次加工プログラム作成部189で作成したプログラムを逐次加工プログラム入力部190を用いて逐次加工プログラムデータ191として記憶させる。
また、逐次加工用の制御装置194には、さらに金型アクチュエーター駆動司令部193を持つ。この金型アクチュエーター駆動司令部193は、サーボプレスの動作に同期させて金型アクチュエーター192(図18ではアクチュエーター140に対応)に動作指令を送り、金型21(図18に詳細を図示)を駆動する。また、金型アクチュエーター駆動司令部193は、金型アクチュエーター192からの動作完了の信号を受け、モーション制御部34に次の工程を始められるように操作完了の信号を渡す。金型アクチュエーター駆動司令部193は、逐次加工プログラムデータ191に基づいて金型アクチュエーター192を制御する。逐次加工では、一つの被加工材の加工に異なるモーションを多数用い、これらの多数のモーションを統合する逐次加工プログラムデータ191があることが利便性の点から望ましい。また、同じ逐次加工プログラムデータ191に金型21を移動させるアクチュエーター140を作動させる信号を含む方が制御装置194としての利便性が良い。
逐次加工用の制御装置194では、一つのメモリ部31に全てのデータを搭載しているが、逐次加工プログラムデータ191は別のメモリ部に搭載されても良い。同様に、逐次加工プログラム作成部189と逐次加工プログラム入力部190や金型アクチュエーター駆動司令部193を、図2に示したサーボプレスの制御装置から分離した逐次加工用の制御装置としても良い。既存のサーボプレスで逐次曲げ加工を行う場合には、このような形態がより低い価格で逐次曲げ加工を行えるために望ましい。
<逐次加工用の制御装置の逐次加工プログラム作成部>
次に、本実施の形態の逐次加工用の制御装置194の逐次加工プログラム作成部189を図29〜図31を用いて説明する。それぞれ、図29は逐次加工プログラム作成画面A、図30は逐次加工プログラム作成画面B、図31は逐次加工プログラム作成画面Cを表す図である。
図29に示す逐次加工プログラム作成部A195の逐次加工プログラム作成画面Aは、逐次加工プログラム表A196とテンキー81とエンターキー84と削除キー77と保存キー85とカーソルキー86より構成される。
逐次加工プログラム表A196は、序数(1〜13)と項目(モーションNo、X、Z下、Z上)に対する値が行列形式で表示される。
1列目(モーションNo)には、適用するモーションプログラムのプログラム番号を入力する。入力はテンキー81によりモーション番号は記述し、エンターキー84で確定する。内容を変更する場合には削除キー77で削除して再度入力すれば良い。モーション番号は、前記第1の実施の形態の図3に示すモーションパターン作成部54で作成したモーションパターンの番号を指示する。
逐次加工プログラム表A196では、1行目から8行目までで反転パターンを用いて作成したモーションを呼び出している。また、モーションには反転する高さについては変数とし、逐次加工プログラム表A196の3列目(Z下)の値を読み込む。
逐次加工プログラム表A196の1行目から8行目の2列目(X)には、図27のフローチャートに示す、移動型X1m移動工程156、移動型X1m+1移動工程159、移動型Xpm移動工程166、移動型Xpm+1移動工程169、移動型Xem移動工程178、移動型Xem+1移動工程182における移動型144を移動させる距離を記述する。このような移動型144を移動させる距離を記述する手段を逐次加工プログラム作成画面A195は持つ。
逐次加工プログラム表A196の1行目から8行目の3列目(Z下)には、スライド高さZ1下降工程A154、スライド高さZ1下降工程B157、スライド高さZ1下降工程C161、スライド高さZp下降工程A164、スライド高さZp下降工程B167、スライド高さZp下降工程C171におけるスライドの高さを記述する。このようなスライドの高さを記述する手段を逐次加工プログラム作成部A195は持つ。この値は、スライド高さの機械的な下限値からの距離でも、スライド高さの機械的な上限値でも良い。また、クランク軸の回転角度で記入しても良い。
逐次加工プログラム表A196の1行目から8行目の4列目(Z上)には、図27のフローチャートに示す、スライド高さZ1u上昇工程A155、スライド高さZ1u上昇工程B158、スライド高さZ1u上昇工程C162、スライド高さZpu上昇工程A165、スライド高さZpu上昇工程B168、スライド高さZpu上昇工程C172におけるスライドの上昇位置を記述する。このようなスライドの上昇位置を記述する手段を逐次加工プログラム作成部A195は持つ。この値は、スライド高さの機械的な下限値からの距離でも、スライド高さの機械的な上限値でも良い。また、クランク軸の回転角度で記入しても良い。あるいは、任意の高さを基準とした相対高さとして記述しても良い。
逐次加工プログラム表A196の9行目から12行目では、前記第1の実施の形態に示したフィードバック制御パターン50を用いたモーションを呼び出す。この場合には、3列目のスライド下限高さはモーションの中で計算するので記述する必要はない。4列目のスライド上限高さはモーションの中に書いてある。また、モーションの中には変数として記述し、逐次加工プログラム表A196の4列目に記述しても良い。
逐次加工プログラム表A196において、1行目から4行目が、図27の移動型X初期位置移動工程A153からスライド高さZ1u上昇工程C162に相当する。5行目から8行目が移動型X初期位置移動工程B163からスライド高さZpu上昇工程C172に相当する。そして、9行目から13行目が移動型X初期位置移動工程C174から加工終了工程188に相当する。
図30に、図29における各条件の入力をより簡単にする逐次加工プログラム作成部B197の一例を示す。逐次加工プログラム作成部B197の逐次加工プログラム作成画面Bは、逐次加工プログラム表B198とテンキー81とエンターキー84と削除キー77と保存キー85とカーソルキー86より構成される。
逐次加工プログラム表B198は、序数(1〜4)と項目(モーションNo、Z下、Z上、X最初、X最後、Xピッチ)に対する値が行列形式で表示される。
1列目(モーションNo)には、呼び出すモーションを示す記号、例えば番号を記述する。番号の代わりにモーション名を示す文字列で記述しても良い。1行目と2行目では反転モーションを呼び出す。
この反転モーションでは、スライドの下限高さと上限高さが変数として記述されており、逐次加工プログラム表B198の2列目(Z下)と3列目(Z上)の値を変数に代入して動く。また、4列目(X最初)にX方向の初期位置を、5列目(X最後)にX方向の最後の位置を記述して、6列目(Xピッチ)にX方向の移動型144の送りピッチを記述する。本実施の形態では、300mmの長さを100mmピッチで送るため、この1行の記述で図29に示す逐次加工プログラム表A196の4行の記述に相当する。
逐次加工プログラム表B198では、より行数を増やすことにより少しずつ加工を進めることも可能である。3行目では、フィードバック制御パターン50を元に作成したモーションを呼び出す。この場合にも、逐次加工プログラム表B198の3行目は図29に示す逐次加工プログラム表A196の9行目から12行目を1行で表現することが可能である。逐次加工プログラム作成部B197を用いることで、より簡便に逐次加工プログラムを作成することが可能である。
図31には、逆にプログラム作業は煩雑であるが、より自由度の高い逐次加工プログラムの作成が可能な逐次加工プログラム作成部C199の一例を示す。逐次加工プログラム作成部C199の逐次加工プログラム作成画面Cは、逐次加工プログラム表C200とテンキー81とエンターキー84と削除キー77と保存キー85とカーソルキー86より構成される。
逐次加工プログラム表C200は、序数(1〜10)と項目(モーションNo、Z下、Z上、X最初、X最後、Xピッチ)に対する値が行列形式で表示される。
逐次加工プログラム作成部C199では、逐次加工の一つ一つの加工ごとにスライドの下限値(Z下)と上限値(Z上)とX方向の移動型144の最初の位置(X最初)と最後の位置(X最後)とそのピッチ(Xピッチ)を記述できるため、より自由度の高い逐次加工プログラムデータ191の作成が可能である。
なお、本実施の形態の逐次加工プログラム作成部A195、逐次加工プログラム作成部B197、逐次加工プログラム作成部C199に記述した機能とモーションデータ作成部30を統合した逐次加工プログラム作成部を作っても良い。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、特に、逐次加工用の制御装置194にモーションデータ変更部37と計測信号受信部25と金型アクチュエーター駆動司令部193を持ち、金型21に取り付けられた計測器である変位計142より発せられた計測信号に従い、この計測時刻に、逐次曲げ材料150の同一被加工材の加工のモーションデータを変更し、このモーションデータに従い調整加工を行うモーションを一つの被加工材に対して複数回行使するようにアクチュエーター140を駆動することで、被加工材の板厚や材質のばらつきに対応すると共に、一つ一つの被加工材に対応した最適な加工が可能となり、逐次曲げ材料150による成形品の精度と品質を向上させることができる。
また、逐次加工プログラムデータ191を新規に追加することができるので、他のサーボプレスでの利用も容易化することができ、さらに逐次加工方法が異なる各種加工用の制御装置を安価に導入することができる。
[本発明の第3の実施の形態]
<本発明の第3の実施の形態の概要>
本発明の第3の実施の形態は、前記第2の実施の形態における逐次曲げ加工に代えて、逐次鍛造曲げ加工に適用する例である。本発明の第3の実施の形態において、サーボプレスの制御装置は、フレームとベッドとボルスターとスライドとサーボモーターと回転直動動力変換機構により構成されるサーボプレスをモーションデータに従い制御する逐次加工を行う制御装置で、モーションデータ変更部と計測信号受信部と金型アクチュエーター駆動司令部を持ち、被加工材を一回以上の加工を行った後に金型より発せられた計測信号に従い、次モーション以降のモーションデータを変更し、加工を行うものである。
以下において、本発明の第3の実施の形態の概要に基づいた第3の実施の形態を具体的に説明する。本実施の形態においては、前記第2の実施の形態と異なる部分を主に説明し、同一の部分の説明は省略する。
<逐次鍛造曲げ加工>
本発明の第3の実施の形態であるサーボプレスにおいて、まず図32〜図34を用いて、対象となる逐次鍛造曲げ加工方法について説明する。それぞれ、図32は逐次鍛造曲げ加工を表す図、図33は逐次鍛造曲げ加工の断面を表す図、図34は逐次鍛造曲げ加工の上面を表す図である。
図32に示すように、逐次鍛造加工用の金型21には、サーボプレスのボルスター3(図示せず、図1に図示)に固定された下プレート201に固定された逐次鍛造下型202と、スライド4(図示せず、図1に図示)に取り付けられた上プレート(図示せず)に取り付けられた逐次鍛造上型203がある。
逐次鍛造被加工材204は、押し型205に押されることによりX方向に移動し、スライド4の上下により逐次鍛造下型202と逐次鍛造上型203により鍛造加工される。
また、下プレートC201に接合されたアクチュエーター取り付け板206には金型アクチュエーター207が固定されており、金型アクチュエーター駆動司令部193からの指令により押し棒208を送り、押し型205をX方向に駆動する。
変位センサー209は、逐次鍛造後の逐次鍛造被加工材204の形状を測定する。
図33では、図32の逐次鍛造下型202と逐次鍛造上型203の部分をZY断面で見た図を示す。逐次鍛造被加工材204は、逐次鍛造下型202と逐次鍛造上型203で加工される。逐次鍛造上型203には傾斜が設けられており、Y方向の材料部分が鍛圧加工をされる被鍛圧部210となり、反対方向の材料部分が鍛圧加工をされない無鍛圧部211となる。
その結果、図34に示すように、被鍛圧部210が伸びることでXY面内での面内曲げとなる。逐次鍛造上型203をZ方向により低くまで下降すると被鍛圧部210が増大し、面内曲げはより大きくなり、曲率半径はより小さくなる。変位センサー209は、面内曲げの曲率半径を計測するために用いる。曲率半径は、加工条件が同一であっても逐次鍛造被加工材204の板厚等のばらつきによっても変わる。よって、このような加工方法においても、逐次鍛造被加工材204を変位センサー209で測定し、逐次鍛造上型203の鍛圧時の下限値を制御することにより、より高い精度での加工が可能となる。
しかし、前記第2の実施の形態の加工方法と異なり、鍛圧加工は非常に大きな加工力を必要とし、少しずつしか加工できない。そのため、一度の加工では変位センサー209による測定がばらつく。このような場合には、図34に示すようにP=1の領域を複数回の加工で加工した後に、そのデータを基にして逐次鍛造上型203の鍛圧時の下限値を変更する制御方法が適切である。
<逐次鍛造曲げ加工の加工方法>
次に、図35を用いて、本実施の形態のサーボプレスを用いて逐次鍛造被加工材204を加工する加工方法について説明する。図35は、この逐次鍛造曲げ加工の動作を表すフローチャートである。
まず、逐次鍛造被加工材搬入工程212で、逐次鍛造被加工材204を搬入する。続いて、押し型X初期位置移動工程213で、金型アクチュエーター駆動司令部193より金型アクチュエーター207に駆動信号を送り、押し型205を初期位置に移動する。変数Pに1代入工程214で、変数Pに1を代入する。続いて、変数kに1代入工程215で、変数kに1を代入する。
続いて、スライド高さZs下降工程216で、スライド4を高さZsまで下降させ、逐次鍛造上型203で逐次鍛造被加工材204を加工する。続いて、スライド高さZsu(Zsu>Zs)上昇工程217で、スライド4を高さZsuまで上昇させ、逐次鍛造上型203を上昇させて逃がす。続いて、押し型Xk移動工程218で、金型アクチュエーター駆動司令部193より金型アクチュエーター207に駆動信号を送り、押し型205を位置Xkまで移動する。
続いて、k=n判定工程219で、kがあらかじめ定められた回数nに到達したかを判定する。到達していなければ(219−No)、kにk+1代入工程220で、kにk+1を代入して、スライド高さZs下降工程216に戻る。kがnに到達している場合(219−Yes)には、X終端判定工程221に進む。
続いて、X終端判定工程221で、押し型205の位置がX終端位置に到達したかを判定する。到達していない場合(221−No)には、計測工程222で、逐次鍛造被加工材204の形状を測定し、それに従い、変更後モーションデータ算出Zs変更工程223で、変更後モーションデータを算出し、Zsを変更する。そして、P=P+1代入工程224で、PにP+1を代入して、変数kに1代入工程215に戻る。X終端判定工程221で終端に到達していれば(221−Yes)、加工終了工程225に進み、加工終了工程225で加工を終了する。
例えば、前述した図34のP=1の領域をスライド高さZs=Z1の条件で加工した結果を測定してZ2の値を計算して求め、続いて求まったスライド高さZs=Z2の条件でP=2の領域を加工するという動作を繰り返す。すなわち、図34のP=1の領域について215〜221までのフローに従い加工して、続いてP=2の領域について215〜221までのフローに従い加工して、以下、PをカウントアップしてX終端位置まで繰り返す。
<逐次加工用の制御装置の逐次加工プログラム作成部>
次に、本実施の形態の逐次加工用の制御装置の逐次加工プログラム作成部を図36を用いて説明する。図36は、逐次加工プログラム作成画面Dを表す図である。この逐次加工プログラム作成画面Dを表示する逐次加工プログラム作成部などを含む逐次加工用の制御装置は、前記第2の実施の形態の図28に示した構成と同じである。
逐次加工プログラム作成部D226の逐次加工プログラム作成画面Dは、逐次加工プログラム表E227とテンキー81とエンターキー84と削除キー77と保存キー85とカーソルキー86で構成される。
逐次加工プログラム表E227は、項目(モーションNo、Zs、Zsu、測定目標値、X最初、X最後、Xピッチ、測定頻度)に対する値が行列形式で表示される。
1列目(モーションNo)には、モーションパターン作成部54で作成したモーションを呼び出すためのモーション識別番号を入力する。このモーションでは、スライドの下限値と上限値と測定目標値と測定頻度が変数として記述されており、これらの変数を読み込むことでフィードフォワード制御するためのモーションプログラムが作成される。また、それぞれの行では、押し型205のX方向座標により開始と終了が規定されている。
図36による例では、測定目標値を曲率半径で指定しており、変位センサー209で測定した値から曲率半径を計算して、目標値と異なる場合にはZsの値を変更する。300mmの送りを送りピッチ10mmずつで加工するので、30回の逐次加工を行う。測定頻度を5回に一回としているため、都合5回の測定により曲率半径を目的値に近づけることができる。
本実施の形態の機能を備えた逐次加工用の制御装置では、このように一度づつの加工では変位が小さく十分な精度で測定できない加工方法であっても、フィードフォワード制御することにより精度の良い加工が可能となる。
なお、前記第2の実施の形態の逐次加工プログラム作成部A195、逐次加工プログラム作成部B197、逐次加工プログラム作成部C199と、本実施の形態の逐次加工プログラム作成部D226に記述した機能とモーションデータ作成部30を統合した逐次加工プログラム作成部を作っても良い。
<本実施の形態の効果>
以上説明した本実施の形態によれば、前記第1及び第2の実施の形態と同様の効果が得られると共に、特に、逐次加工用の制御装置194にモーションデータ変更部37と計測信号受信部25と金型アクチュエーター駆動司令部193を持ち、逐次鍛造被加工材204を一回以上の加工を行った後に、金型21に取り付けられた計測器である変位センサー209より発せられた計測信号に従い、次のモーション以降のモーションデータを変更し、このモーションデータに従い加工を行うように金型アクチュエーター207を駆動することで、被加工材の板厚や材質のばらつきに対応すると共に、一つ一つの被加工材に対応した最適な加工が可能となり、逐次鍛造被加工材204による成形品の精度と品質を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明のサーボプレスの制御技術は、電動サーボプレスを制御してスライド位置制御を行うサーボプレスの制御装置及び制御方法、並びにこの制御装置を搭載したサーボプレスに適用して有効な技術である。
1…サーボプレス、2…ベッド、3…ボルスター、4…スライド、5…フレーム、6…サーボモーター、7…小プーリ、8…ベルト、9…大プーリ、10…減速機構、11…回転直動動力変換機構、12…クランク軸、18…被加工材、19…固定金型、20…可動金型、21…金型、22…計測器、
23…制御装置、24…計測指令部、25…計測信号受信部、27…計測信号、28…操作部、29…モーションデータ、30…モーションデータ作成部、31…メモリ部、32…サーボアンプ、33…速度指令、34…モーション制御部、35…計測時刻、36…計測指令信号、37…モーションデータ変更部、38…モーションデータ変更条件、
39…モーター速度指令部、40…スライド位置指令演算部、41…サーボ速度指令、42…スライド高さ、43…スライド高さ−モーター回転角度対応表、44…モーションパターン、45…モーション変更条件、50…フィードバック制御パターン、51…新規モーションパターン、52…モーションパターン入力部、54…モーションパターン作成部、58…スライド高さ−モーター回転角度対応表作成部、60…スライド高さ−モーター回転角度対応表入力部、62…歪み検出器、63…反力演算機、65…スライド位置センサ、66…ロータリーエンコーダー、67…トルク計測器、
68…回転パターン画面、69…往復パターン画面、70…反転パターン画面、71…変則パターン画面、72…予備パターン画面、73…ページキー、74…選択キー、75…データ作成キー、76…パターン作成キー、77…削除キー、
79…モーション変更条件表示部、80…入力信号選択部、81…テンキー、82…文字入力部、83…演算記号入力部、84…エンターキー、85…保存キー、
86…カーソルキー、87…スライド高さ−モーター回転角度対応表表示部、
88…被加工材搬入工程、90…モーションデータ読み込み工程、91…加工工程、92…計測工程、93…変更後モーションデータ算出工程、94…調整加工工程、95…加工終了工程、96…被加工材搬出工程、
97…ハット曲げ部品、98…底面、99…側面部、100…締結穴、
101…上ダイセットプレート、102…下ダイセットプレート、103…ガイド、104…ガイドポスト、105…上ヒンジベース、106…リンクピン、107…リンク、108…下ヒンジベース、109…上挟み型、110…バネ、111…上押さえ型、112…下パンチ型、113…変位センサ、114…直線ガイド、115…クッションプレート、116…ガイドピン、117…ダイクッション、118…ガイドプレート、119…下挟み型、120…クッションピン、121…位置決めピン、122…位置決め穴、123…曲線ガイド、124…ガイド曲線、125…ストッパーガイド、126…ストッパー、
139…台形ネジ、140…アクチュエーター、141…カム、142…変位計、143…アクチュエーター据付板、144…移動型、145…移動型ガイド、146…押さえ板、147…バネ、148…ダイ、149…ダイガイド、150…逐次曲げ材料、
152…逐次曲げ材料搬入工程、153…移動型X初期位置移動工程A、154…スライド高さZ1下降工程A、155…スライド高さZ1u上昇工程A、156…移動型X1m移動工程、157…スライド高さZ1下降工程B、158…スライド高さZ1u上昇工程B、159…移動型X1m+1移動工程、160…X位置判定工程A、161…スライド高さZ1下降工程C、162…スライド高さZ1u上昇工程C、163…移動型X初期位置移動工程B、164…スライド高さZp下降工程A、165…スライド高さZpu上昇工程A、166…移動型Xpm移動工程、167…スライド高さZp下降工程B、168…スライド高さZpu上昇工程B、169…移動型Xpm+1移動工程、170…X位置判定工程B、171…スライド高さZp下降工程C、172…スライド高さZpu上昇工程C、173…加工深さ判定工程、174…移動型X初期位置移動工程C、175…計測工程A、176…変更後モーションデータ算出工程A、177…調整加工工程A、178…移動型Xem移動工程、179…計測工程B、180…変更後モーションデータ算出工程B、181…調整加工工程B、182…移動型Xem+1移動工程、183…X位置判定工程C、184…計測工程C、185…変更後モーションデータ算出工程C、186…調整加工工程C、187…スライド高さ上限復帰工程、188…加工終了工程、
189…逐次加工プログラム作成部、190…逐次加工プログラム入力部、191…逐次加工プログラムデータ、192…金型アクチュエーター、193…金型アクチュエーター駆動司令部、194…逐次加工用の制御装置、
195…逐次加工プログラム作成部A、196…逐次加工プログラム表A、197…逐次加工プログラム作成部B、198…逐次加工プログラム表B、199…逐次加工プログラム作成部C、200…逐次加工プログラム表C、
201…下プレート、202…逐次鍛造下型、203…逐次鍛造上型、204…逐次鍛造被加工材、205…押し型、206…アクチュエーター取り付け板、207…金型アクチュエーター、208…押し棒、209…変位センサー、210…被鍛圧部、211…無鍛圧部、
212…逐次鍛造被加工材搬入工程、213…押し型X初期位置移動工程、214…変数Pに1代入工程、215…変数kに1代入工程、216…スライド高さZs下降工程、217…スライド高さZsu上昇工程、218…押し型Xk移動工程、219…k=n判定工程、220…kにk+1代入工程、221…X終端判定工程、222…計測工程、223…変更後モーションデータ算出Zs変更工程、224…P=P+1代入工程、225…加工終了工程、
226…逐次加工プログラム作成部D、227…逐次加工プログラム表E。

Claims (11)

  1. 被加工材を加工する金型を有するサーボプレスを、前記被加工材の加工動作を定めるモーションデータに従い制御するサーボプレスの制御装置であって、
    記被加工材の加工状態を計測する計測器を有し
    前記計測器より発せられた計測信号を受信する計測信号受信部と、
    前記計測信号受信部で受信した計測信号に従い、この計測時刻に、同一の前記被加工材の加工の前記モーションデータを変更するモーションデータ変更部と、
    前記モーションデータを保存するメモリ部と、
    前記モーションデータの雛形データであるモーションパターンを作成するモーションパターン作成部と、
    前記モーションパターン作成部で作成したモーションパターンを前記メモリ部に新規に追加するモーションパターン入力部と、
    前記モーションパターンに基づいて新規のモーションデータを作成し、この作成した新規のモーションデータを前記メモリ部に新規に追加するモーションデータ作成部と、
    前記金型に取り付けられたスライドのスライド高さと、前記金型を駆動するサーボモーターの回転角度とを対応させたスライド高さ−モーター回転角度対応表を保存する前記メモリ部と、
    前記モーションデータに基づいた前記スライドのスライド高さ指令を発するスライド位置指令演算部と、
    前記スライド位置指令演算部が発したスライド高さ指令から、前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用して、前記サーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発するモーター速度指令部と、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を作成するスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部と、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表作成部で作成したスライド高さ−モーター回転角度対応表を前記メモリ部に新規に追加するスライド高さ−モーター回転角度対応表入力部と、を有し、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表は複数であることを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  2. 請求項1に記載のサーボプレスの制御装置において、
    前記モーションデータ変更部には、前記計測信号受信部で受信した計測信号の他に、前記サーボプレスのフレームに取り付けられた歪み検出器で検出した歪みを反力演算機で演算した演算結果と、前記サーボプレスに取り付けられたスライドのスライド位置センサで測定したスライドの高さ測定結果と、前記サーボモーターのトルク計測器で計測したトルクの計測結果とが入力され、前記モーションデータの変更時の演算に用いられることを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  3. 請求項1に記載のサーボプレスの制御装置において、
    前記金型は、
    前記被加工材の加工動作において可動する可動金型と固定された固定金型とからなり、
    前記可動金型に対応する上ダイセットプレートと、
    前記上ダイセットプレートにバネを介して取り付けられた上押さえ型と、
    前記上ダイセットプレートに上ヒンジベースを介して取り付けられた少なくとも3本以上のリンクと、
    前記リンクに下ヒンジベースを介して取り付けられた上挟み型と、
    前記固定金型に対応する下ダイセットプレートと、
    前記下ダイセットプレートに取り付けられ、前記上押さえ型に対向する位置に取り付けられた下パンチ型と、
    前記下パンチ型を挟み左右対称に取り付けられたガイドプレートと、
    前記ガイドプレートに取り付けられ、前記上挟み型に対向する位置に取り付けられた下挟み型と、
    前記ガイドプレートを左右自在に支持する直線ガイドと、
    前記ガイドプレートの動きを規定する曲線ガイドと、を有することを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  4. 請求項1に記載のサーボプレスの制御装置において、
    前記サーボプレスは、
    前記サーボプレスの本体の前面下部に取り付けられたベッドと、
    前記ベッドの上面に取り付けられたボルスターと、
    前記ボルスターに対向する位置に取り付けられたスライドと、
    前記スライドが上下動自在に取り付けられたフレームと、
    前記フレームに取り付けられたサーボモーターと、
    前記サーボモーターに接合された減速機構と、
    前記減速機構に接合され、かつ前記スライドに接合された回転直動動力変換機構と、を有することを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載のサーボプレスの制御装置を搭載したことを特徴とするサーボプレス。
  6. 被加工材を加工する金型を有するサーボプレスを、制御装置で前記被加工材の加工動作を定めるモーションデータに従い制御するサーボプレスの制御方法であって、
    記被加工材の加工状態を計測する計測器を有し
    前記計測器より発せられた計測信号を受信し、
    前記受信した計測信号に従い、この計測時刻に、同一の前記被加工材の加工の前記モーションデータを変更し、
    前記モーションデータの雛形データであるモーションパターンを作成し、この作成したモーションパターンを新規に追加し、
    前記モーションパターンに基づいて新規のモーションデータを作成し、この作成した新規のモーションデータを新規に追加し、
    前記金型に取り付けられたスライドのスライド高さと、前記金型を駆動するサーボモーターの回転角度とを対応させたスライド高さ−モーター回転角度対応表を保存し、
    前記モーションデータに基づいた前記スライドのスライド高さ指令から、前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用して、前記サーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発し、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を作成し、この作成したスライド高さ−モーター回転角度対応表を新規に追加し、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表は複数であることを特徴とするサーボプレスの制御方法。
  7. 請求項6に記載のサーボプレスの制御方法において、
    前記モーションデータの変更時には、前記受信した計測信号の他に、前記サーボプレスのフレームに取り付けられた歪み検出器で検出した歪みを反力演算機で演算した演算結果と、前記サーボプレスに取り付けられたスライドのスライド位置センサで測定したスライドの高さ測定結果と、前記サーボモーターのトルク計測器で計測したトルクの計測結果とを演算に用いることを特徴とするサーボプレスの制御方法。
  8. 金型アクチュエーターを有する金型を用いて被加工材を加工するサーボプレスを、前記被加工材の加工動作を定めるモーションデータに従い制御して逐次加工を行うサーボプレスの制御装置であって、
    記被加工材の加工状態を計測する計測器を有し
    前記計測器より発せられた計測信号を受信する計測信号受信部と、
    前記計測信号受信部で受信した計測信号に従い、この計測時刻に、同一の前記被加工材の加工の前記モーションデータを変更するモーションデータ変更部と、
    前記モーションデータ変更部で変更されたモーションデータに従い調整加工を行うモーションを一つの前記被加工材に対して複数回行使するように前記金型アクチュエーターを駆動する金型アクチュエーター駆動司令部と、
    前記モーションデータを保存するメモリ部と、
    前記モーションデータの雛形データであるモーションパターンを作成するモーションパターン作成部と、
    前記モーションパターン作成部で作成したモーションパターンを前記メモリ部に新規に追加するモーションパターン入力部と、
    前記モーションパターンに基づいて新規のモーションデータを作成し、この作成した新規のモーションデータを前記メモリ部に新規に追加するモーションデータ作成部と、
    前記金型に取り付けられたスライドのスライド高さと、前記金型を駆動するサーボモーターの回転角度とを対応させたスライド高さ−モーター回転角度対応表を保存する前記メモリ部と、
    前記モーションデータに基づいた前記スライドのスライド高さ指令を発するスライド位置指令演算部と、
    前記スライド位置指令演算部が発したスライド高さ指令から、前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用して、前記サーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発するモーター速度指令部と、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を作成するスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部と、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表作成部で作成したスライド高さ−モーター回転角度対応表を前記メモリ部に新規に追加するスライド高さ−モーター回転角度対応表入力部と、を有し、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表は複数であることを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  9. 請求項に記載のサーボプレスの制御装置において、さらに、
    前記逐次加工を行うための逐次加工プログラムデータを保存する前記メモリ部と、
    前記逐次加工プログラムデータを作成する逐次加工プログラム作成部と、
    前記逐次加工プログラム作成部で作成した逐次加工プログラムデータを前記メモリ部に入力する逐次加工プログラム入力部と、を有することを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  10. 金型アクチュエーターを有する金型を用いて被加工材を加工するサーボプレスを、前記被加工材の加工動作を定めるモーションデータに従い制御して逐次加工を行うサーボプレスの制御装置であって、
    記被加工材の加工状態を計測する計測器を有し
    前記被加工材を一回以上の加工を行った後に、前記計測器より発せられた計測信号を受信する計測信号受信部と、
    前記計測信号受信部で受信した計測信号に従い、次のモーション以降のモーションデータを変更するモーションデータ変更部と、
    前記モーションデータ変更部で変更されたモーションデータに従い加工を行うように前記金型アクチュエーターを駆動する金型アクチュエーター駆動司令部と、
    前記モーションデータを保存するメモリ部と、
    前記モーションデータの雛形データであるモーションパターンを作成するモーションパターン作成部と、
    前記モーションパターン作成部で作成したモーションパターンを前記メモリ部に新規に追加するモーションパターン入力部と、
    前記モーションパターンに基づいて新規のモーションデータを作成し、この作成した新規のモーションデータを前記メモリ部に新規に追加するモーションデータ作成部と、
    前記金型に取り付けられたスライドのスライド高さと、前記金型を駆動するサーボモーターの回転角度とを対応させたスライド高さ−モーター回転角度対応表を保存する前記メモリ部と、
    前記モーションデータに基づいた前記スライドのスライド高さ指令を発するスライド位置指令演算部と、
    前記スライド位置指令演算部が発したスライド高さ指令から、前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を利用して、前記サーボモーターのサーボアンプにサーボ速度指令を発するモーター速度指令部と、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表を作成するスライド高さ−モーター回転角度対応表作成部と、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表作成部で作成したスライド高さ−モーター回転角度対応表を前記メモリ部に新規に追加するスライド高さ−モーター回転角度対応表入力部と、を有し、
    前記スライド高さ−モーター回転角度対応表は複数であることを特徴とするサーボプレスの制御装置。
  11. 請求項10に記載のサーボプレスの制御装置において、さらに、
    前記逐次加工を行うための逐次加工プログラムデータを保存する前記メモリ部と、
    前記逐次加工プログラムデータを作成する逐次加工プログラム作成部と、
    前記逐次加工プログラム作成部で作成した逐次加工プログラムデータを前記メモリ部に入力する逐次加工プログラム入力部と、を有することを特徴とするサーボプレスの制御装置。
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