JP2014160608A - リチウムイオン電池 - Google Patents

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勝憲 西村
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Abstract

【課題】熱暴走が起こるような高温環境において、難燃剤が、正極から脱離した反応活性な酸素を捕捉して、電池が発火したり、破裂したりしないようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明のリチウムイオン電池は、正極と、負極と、非水電解液と、セパレータとを含むリチウムイオン電池であって、前記非水電解液に、第4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(RNPF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)、ヘキサフルオロホスフェート塩(M(PF)(式中、MはMg、CaもしくはBaである)及びジアルキルフルオロホスフェート((RO)POF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)からなる群から選択される一種以上を、非水電解液に対して1重量%〜15重量%含有させたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池、及びそれを利用した蓄電システムに関する。
リチウムイオン電池は、高いエネルギー密度を有し、電気自動車用や電力貯蔵用の電池として注目されている。特に、電気自動車には、エンジンを搭載しないゼロエミッション電気自動車、エンジンと二次電池の両方を搭載したハイブリッド電気自動車、さらには系統電源から直接充電するプラグインハイブリッド電気自動車がある。また、電力を貯蔵し、電力系統が遮断された非常時に電力を供給する定置式電力貯蔵システムとしての用途も期待されている。
このような多様な用途に対し、リチウムイオン電池には大きな出力が要求されている。すなわち、移動体用電源では起動停止時に0.1時間率以上の出力性能、停電時の電力バックアップや負荷平準化を目的とした定置用途電源においても1時間率から0.2時間率の出力性能が要求されている。ここで、1時間率とは、リチウムイオン電池の定格容量を1時間で使い切るときの充電又は放電の速度を表す。0.2時間率では1時間率の電流の5倍、0.1時間率ではさらに10倍に相当する大電流にて充電又は放電する速度に相当する。
蓄電システムが大容量になっていくと、多数のリチウムイオン電池を直列又は並列に接続する。このような多数個の電池を同時に充放電サイクルによって電力を授受させていくと、徐々に電池の充電レベルがばらつき始め、一部の電池が過充電になる場合がある。また、一部の電池が何らかの不具合によって、内部短絡が生じ、高温になる場合がある。電解液が電池から漏えいして、それに引火して電解液が燃焼する場合等も、不具合事象として考えられる。
このような不具合事象を想定すると、電解液の難燃化のみならず、電池内部において、電解液を燃焼させない機能が必要となる。
(特許文献1)は、リチウム二次電池に関し、電解液中に添加剤としてラジカル捕捉剤を存在させることで、濫用時にラジカルを捕捉してラジカルと電解液との反応を抑制し、リチウム二次電池の安全性、電解液の難燃性を向上させている。(特許文献2)には、二次電池に関し、正極、負極及び電解液のうちの少なくとも1つがカルボン酸基及びスルホン酸基を有するラジカル捕捉化合物を含有し得る旨が開示されている。(特許文献3)は、弾性を有する電極添加材及び二次電池に関し、ラジカル捕捉剤としてヒンダートアミン系、ヒドロキノン系等の化合物を含有し得る旨が開示されている。また、(特許文献4)記載の発明は、リチウムと遷移金属との複合酸化物を正極活物質とする正極を備えるリチウム二次電池に係わり、ラジカル捕捉剤として、キノン系、ニトロベンゼン系、フェノチアジン系等の化合物を含有し得る旨が開示されている。
さらに、(非特許文献1)には、フッ素化したリン酸エステルを電解液に添加し、電解液を難燃性にした技術が開示されている。(非特許文献2)には、リン酸トリメチルを電解液に添加し、電解液を難燃性にする技術が開示されている。
特開2010−251217号公報(段落0022等) 特開2010−44957号公報(段落0018等) 特開2001−185152号公報(段落0019等) 特開平10−106579号公報(段落0007、0018等)
GS Yuasa Technical Report、第5巻、32〜38ページ、2008年12月 Journal of The Electrochemical Society、第148巻、A1058〜A1065ページ、2001年
従来の技術によると、電解液単体が難燃性になったとしても、電池内部が熱暴走温度まで高温になり、難燃剤が分解し、正極や負極で反応してしまう可能性がある。その結果、電極表面に難燃剤の生成物が付着し、高温環境のときに難燃剤が作用しなくなる場合もあり得る。
そこで本発明は、熱暴走が起こるような高温環境において、難燃剤が、正極から脱離した反応活性な酸素を捕捉して、電池が発火したり、破裂したりしないようにすることを目的とする。
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、ハロゲンとリンを有する化合物に、反応活性な酸素を捕捉して、電池の熱暴走を抑制するものがあることを見出した。このような機能を有する化合物を、本発明では「ラジカル捕捉剤」又は単に「難燃剤」と称する。
すなわち、本発明のリチウムイオン電池は、正極と、負極と、非水電解液と、セパレータとを含むリチウムイオン電池であって、前記非水電解液又はセパレータに、第4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(RNPF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)、ヘキサフルオロホスフェート塩(M(PF)(式中、MはMg、CaもしくはBaである)及びジアルキルフルオロホスフェート((RO)POF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)からなる群から選択される一種以上を含有させたことを特徴とする。本発明は、リチウムイオン電池のみならず、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄等の多価金属イオンを利用した他の非水電解質二次電池にも適用可能である。
本発明によれば、特定の難燃剤を非水電解液又はセパレータに保持させることにより、電池の熱暴走を効果的に抑止することが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明のリチウムイオン電池の内部構造を模式的に示す図である。 本発明の蓄電システムを示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るリチウムイオン電池の一実施形態の内部構造を模式的に示している。リチウムイオン電池とは、非水電解質中における電極へのイオンの吸蔵・放出により、電気エネルギーを貯蔵・利用可能とする電気化学デバイスである。
図1のリチウムイオン電池101においては、正極107、負極108、及び両電極の間に挿入されたセパレータ109からなる電極群が、電池容器102に密閉状態にて収納されている。電池容器102の上部には蓋103があり、その蓋103に正極外部端子104、負極外部端子105、注液口106を有する。電池容器102に電極群を収納した後に、蓋103を電池容器102に被せ、蓋103の外周を溶接して電池容器102と一体にすることにより、リチウムイオン電池が得られる。電池容器102への蓋103の取り付けには、溶接の他に、かしめ、接着等の他の方法を採ることができる。
正極107は、正極活物質、バインダ及び集電体から構成される。正極活物質を例示すると、LiCoO、LiNiO、LiMn等が挙げられる。その他、LiMnO、LiMn、LiMnO、LiMn12、LiMn2−x(ただし、M=Co、Ni、Fe、Cr、Zn及びTaから選択される一種以上であって、x=0.01〜0.2)、LiMnMO(ただし、M=Fe、Co、Ni、Cu及びZnから選択される一種以上である)、Li1−xMn(ただし、A=Mg、Ba、B、Al、Fe、Co、Ni、Cr、Zn及びCaから選択される一種以上であって、x=0.01〜0.1)、LiNi1−x(ただし、M=Co、Fe及びGaから選択される一種以上であって、x=0.01〜0.2)、LiFeO、Fe(SO、LiCo1−x(ただし、M=Ni、Fe及びMnから選択される一種以上であって、x=0.01〜0.2)、LiNi1−x(ただし、M=Mn、Fe、Co、Al、Ga、Ca及びMgから選択される一種以上であって、x=0.01〜0.2)、Fe(MoO、FeF、LiFePO、LiMnPO等を列挙することができるが、これらに限定されるものではない。
正極活物質の粒径は、合剤層の厚さ以下になるように規定される。正極活物質粉末中に合剤層の厚さ以上のサイズを有する粗粒がある場合、予めふるい分級、風流分級等により粗粒を除去し、合剤層の厚さ以下の粒子を作製する。
正極に用いるバインダは、種々のバインダの中から適宜選択して用いることができる。例えば、フッ素樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等の公知の材料を用いることができる。
導電剤としては、黒鉛、非晶質炭素、易黒鉛化炭素、カーボンブラック、活性炭、導電性繊維、カーボンナノチューブ等の公知の材料を用いることができる。導電性繊維には、気相成長炭素、又はピッチ(石油、石炭、コールタール等の副生成物)を原料として高温で炭化して製造した繊維、アクリル繊維(ポリアクリロニトリル)から製造した炭素繊維等がある。また、正極の充放電電位(通常は2.5V〜4.2Vである)にて酸化溶解しない材料であって、正極活物質よりも電気抵抗の低い金属材料、例えばチタン、金等の耐食性金属、SiCやWC等のカーバイド、SiやBN等の窒化物からなる繊維を用いても良い。これらの製造方法は、溶融法、化学気相成長法等の既存の製法を利用することができる。
正極活物質、バインダ、及び導電剤の混合物を攪拌、混合しながら、溶媒を添加してスラリを調製し、そのスラリを正極集電体に塗布し、溶媒を蒸発させて乾燥することによって正極107を製造することができる。正極集電体には、厚さが10μm〜100μmのアルミニウム箔、厚さが10μm〜100μm、孔径0.1mm〜10mmのアルミニウム製穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板等が用いられ、材質もアルミニウムの他に、ステンレス鋼、チタン等が適用可能である。本発明では、材質、形状、製造方法等に制限されることなく、任意の集電体を使用することができる。
スラリの塗布には、ドクターブレード法、ディッピング法、スプレー法等の既知の製法を採ることができ、手段に制限はない。また、正極スラリを集電体へ付着させた後、有機溶媒を乾燥し、ロールプレスによって正極を加圧成形することにより、正極を作製することができる。塗布から乾燥までを複数回行うことにより、複数の合剤層を集電体に積層化させることも可能である。
負極108は、負極活物質とバインダから構成され、必要に応じて導電剤が添加される場合がある。
負極活物質としては、リチウムと合金化するアルミニウム、シリコン、スズ等が挙げられ、さらにリチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能な黒鉛や非晶質炭素からなる炭素質材料等も用いることができる。具体的には、グラフェン構造を有する炭素材料が好適に用いられる。すなわち、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能な天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェ−ズ炭素、膨張黒鉛、炭素繊維、気相成長法炭素繊維、ピッチ系炭素質材料、ニードルコークス、石油コークス、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、カーボンブラック等の炭素質材料、あるいは5員環又は6員環の環式炭化水素又は環式含酸素有機化合物の熱分解によって合成した非晶質炭素材料、等が利用可能である。黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素等の材料を混合したもの、あるいは前記炭素材料に金属又は合金を混合又は複合化した負極等も用いることができる。本発明では負極活物質に特に制限がなく、上述の材料以外でも利用可能である。
また、ポリアセン、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリアセチレンからなる導電性高分子材料も用いることができる。これらの材料と黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素等のグラフェン構造を有する炭素材料とを組み合わせて、負極を構成することができる。
上述の負極活物質とバインダからなる混合物に溶媒を添加し、十分に混練又は分散させて、スラリを調製する。溶媒は、有機溶媒、水等であって、バインダを変質させないものであれば任意に選択することができる。負極に用いるバインダは、フッ素樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ポリアクリル酸又はその塩、セルロース等、負極上で分解しなければ、任意の材料を選択することができる。
一般に使用される負極活物質は粉末であるため、それにバインダを混合して、粉末同士を結合させると同時に集電体へ接着させている。負極では、負極活物質の粒径を合剤層の厚さ以下にすることが望ましい。負極活物質粉末中に合剤層の厚さ以上のサイズを有する粗粒がある場合、予めふるい分級、風流分級等により粗粒を除去し、合剤層の厚さ以下の粒子を使用する。
負極活物質とバインダの混合比は、重量比率で80:20〜99:1の範囲になるようにする。導電性を十分に発揮させ、大電流の充放電を可能にするために、上記重量組成は99:1に対し負極活物質比率の小さい値になるようにすることが望ましい。逆に、電池のエネルギー密度を高めるために、90:10よりも大きな負極活物質比率になるように、配合することが好適である。
導電剤は必要に応じて負極に添加される。例えば、大電流の充電又は放電を行う場合に、少量の導電剤を添加して、負極の抵抗を下げることが望ましい。導電剤としては、黒鉛、非晶質炭素、易黒鉛化炭素、カーボンブラック、活性炭、炭素繊維、カーボンナノチューブ等の公知の材料を用いることができる。気相成長炭素、又はピッチ(石油、石炭、コールタール等の副生成物)を原料に高温で炭化して製造した繊維、アクリル繊維(ポリアクリロニトリル)から製造した炭素繊維等の導電性繊維も用いることができる。
上述のスラリを、負極集電体に塗布し、溶媒を蒸発させて乾燥することによって、負極108を製造する。負極集電体には、厚さが10μm〜100μmの銅箔、厚さが10μm〜100μm、孔径0.1mm〜10mmの銅製穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板等が用いられ、材質も銅の他に、ステンレス鋼、チタン等が適用可能である。本発明では、材質、形状、製造方法等に制限されることなく、任意の集電体を使用することができる。
スラリの塗布には、ドクターブレード法、ディッピング法、スプレー法等の既知の製法を採ることができ、手段に制限はない。また、負極スラリを集電体へ付着させた後、溶媒を乾燥し、ロールプレスによって加圧成形することにより、負極を作製することができる。また、塗布から乾燥までを複数回行うことにより、複数の合剤層を集電体に積層化させることも可能である。
正極107と負極108を製造した後、正極107と負極108の間にセパレータ109を挿入し、正極107と負極108の短絡を防止する。
セパレータ109は、電極群の末端に配置されている電極と電池容器102との間にも挿入され、正極107と負極108が電池容器102を通じて短絡しないようにしている。セパレータ109と正極107及び負極108の表面及び細孔内部に、電解質と非水溶媒からなる非水電解液が保持されている。
セパレータ109としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等からなるポリオレフィン系高分子シート、あるいはポリオレフィン系高分子と4フッ化ポリエチレン等のフッ素系高分子シートとを溶着させた多層構造のセパレータ等を使用することができる。非水電解液や電極と反応しない材質であれば適用可能である。例えば、ポリアラミド樹脂、セルロース繊維等もセパレータの素材として利用することが可能である。
これらのセパレータ109は、電池の充放電時にリチウムイオンを透過させる必要がある。一般に細孔径が0.01μm〜10μm、気孔率が20%〜90%であれば、リチウムイオン電池において使用可能である。
電池温度が高くなったときにセパレータ109が収縮しないように、セパレータ109の表面にセラミックスとバインダの混合物を薄層状に形成しても良い。また、セパレータの内部に酸化物粒子を保持させることによって、熱によるセパレータの収縮を抑制することができる。酸化物としては、Al、SiO、MgO、TiO、ZrO等の任意の酸化物あるいはこれらの複合酸化物が用いられる。これらの酸化物に、ポリアクリル酸やセルロース樹脂等の有機ポリマーをバインダとして用いても良い。バインダを用いると酸化物粒子とセパレータとの密着性を向上させることができる。
非水電解液としては、代表例として、エチレンカーボネートにジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等を混合した溶媒に、電解質として六フッ化リン酸リチウム(LiPF)、あるいはホウフッ化リチウム(LiBF)を溶解させた溶液が挙げられる。本発明は、溶媒や電解質の種類、溶媒の混合比に制限されることなく、他の非水電解液も利用可能である。電解質は、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド等のイオン伝導性高分子に含有させた状態で使用することも可能である。この場合はセパレータが不要となる。
非水電解液に使用可能な溶媒には、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、γ−バレルラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、1,3−ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸トリメチル等のリン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、3−メチル−2−オキサゾリジノン、テトラヒドロフラン、1,2−ジエトキシエタン、クロルエチレンカーボネート、クロルプロピレンカーボネート等の非水溶媒が挙げられる。本発明のリチウムイオン電池に内蔵される正極あるいは負極上で分解しなければ、これ以外の溶媒を用いても良い。
また、電解質としては、LiPF、LiBF、LiClO、LiCFSO、LiCFCO、LiAsF、LiSbF等の化学式で表される化合物、リチウムトリフルオロメタンスルホンイミドに代表されるリチウムのイミド塩等の、多種類のリチウム塩が挙げられる。これらの塩を、上述の溶媒に溶解させて得られる非水電解液を電池用の電解液として使用することができる。本発明のリチウムイオン電池に内蔵される正極あるいは負極上で分解しなければ、これ以外の電解質を用いても良い。
また、イオン性液体を非水電解液の代わりに用いることができる。例えば、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボラート(EMI−BF)、リチウム塩LiN(SOCF(LiTFSI)とトリグライムとテトラグライムの混合錯体、環状四級アンモニウム系陽イオン(N−メチル−N−プロピルピロリジニウムが例示される)、イミド系陰イオン(ビス(フルオロスルホニル)イミドが例示される)の中から正極と負極にて分解しない組み合わせを選択して、本発明のリチウムイオン電池に用いることができる。
固体高分子電解質(ポリマー電解質)を用いる場合には、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメタクリル酸メチル、ヘキサフルオロプロピレンを含む共重合体等のイオン導電性ポリマーを電解質に用いることができる。これらの固体高分子電解質を用いた場合、前記セパレータ109を省略することができる利点がある。
そして、本発明では、非水電解液に特定のラジカル捕捉剤(難燃剤)を添加する。あるいは、セパレータに保持させても良い。上述のセパレータに複合させた酸化物と混合して、ラジカル捕捉剤を利用することも可能である。
まず、第一のグループに属するラジカル捕捉剤は、第4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(RNPF)である。式中、Rはアルキル基であり、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い。そのようなラジカル捕捉剤の具体例としては、テトラメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート((CHNPF)、又はそのメチル基の1以上の水素がハロゲンに置換された誘導体が挙げられる。
また、第二のグループに属するラジカル捕捉剤は、ヘキサフルオロホスフェート塩(M(PF)である。式中、MはMg、CaもしくはBaである。その中でも、マグネシウムの塩(Mg(PF)及びカルシウムの塩(Ca(PF)が好ましく用いられる。
さらに、第三のグループに属するラジカル捕捉剤は、ジアルキルフルオロホスフェート((RO)POF)である。式中、Rはアルキル基であり、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い。そのようなラジカル捕捉剤の具体例としては、ジメチルフルオロホスフェート((CHO)POF)、又はそのメチル基の1以上の水素がハロゲンに置換された誘導体が挙げられる。
上記ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素が挙げられる。
また、上記の第一及び第三グループにおけるアルキル基の炭素数は、特に限定されるものではないが、炭素数が1〜3であると、非水電解液の粘度の増加が抑制され、非水電解液の導電率を低下させないため好ましい。アルキル基がメチル基(炭素数1)であれば、ラジカル捕捉剤の分子量が最小となり、蒸気圧が高くなるので、高温気相中で水素や酸素のラジカルを捕捉し、非水電解液の燃焼抑止効果が最大になるため特に好ましい。
上記の第一〜第三グループのラジカル捕捉剤は、いずれか一種を非水電解液又はセパレータに含有させても良く、二種以上を組み合わせて含有させても良い。
これらのラジカル捕捉剤は、非水電解液の重量に対して1重量%以上、15重量%以下、好ましくは10重量%以下の量で用いる。1重量%よりも少ないと、ハロゲンやリンの総量が少ないため、正極から脱離した酸素が捕捉されずに、非水電解液と反応してしまう可能性がある。逆に15重量%よりも添加量が多くなると、非水電解液の導電率が低下したり、正極又は負極でラジカル捕捉剤が分解し電池性能が悪化する場合がある。
電極群の上部は、リード線を介して外部端子に電気的に接続されている。正極107は正極リード線110を介して正極外部端子104に接続されている。負極108は負極リード線111を介して負極外部端子105に接続されている。なお、正極リード線110及び負極リード線111は、ワイヤ状、板状等の任意の形状を採ることができる。電流を流したときにオーム損失を小さくすることのできる構造であり、かつ非水電解液と反応しない材質であれば、正極リード線110及び負極リード線111の形状、材質は任意である。
また、正極外部端子104又は負極外部端子105と、電池容器102との間には絶縁性シール材料112を挿入し、両端子が短絡しないようにしている。絶縁性シール材料112は、フッ素樹脂、熱硬化性樹脂、ガラスハーメチックシール等から選択することができ、非水電解液と反応せず、かつ気密性に優れた任意の材質を使用することができる。
正極リード線110又は負極リード線111の途中、あるいは正極リード線110と正極外部端子104との接続部、又は負極リード線111と負極外部端子105との接続部に、正温度係数(PTC;Positive temperature coefficient)抵抗素子を利用した電流遮断機構を設けると、電池内部の温度が高くなったときに、リチウムイオン電池101の充放電を停止させ、電池を保護することが可能となる。なお、正極リード線110及び負極リード線111は箔状、板状等、任意の形状にすることができる。
電極群の構造は、図1に示した短冊状電極の積層したもの、あるいは円筒状、扁平状等の任意の形状に捲回したもの等、種々の形状にすることができる。電池容器102の形状は、電極群の形状に合わせ、円筒型、偏平長円形状、角型等の形状から適宜選択することができる。
電池容器102の材質は、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼製等、非水電解液に対し耐食性のある材料から適宜選択される。また、電池容器102を正極リード線110又は負極リード線111に電気的に接続する場合は、非水電解液と接触している部分において、電池容器の腐食やリチウムイオンとの合金化による材料の変質が起こらないように、リード線の材料を選定する。
その後、蓋103を電池容器102に密着させ、電池全体を密閉する。電池の密閉は、溶接、かしめ等の公知の技術により行うことができる。
非水電解液の注入方法は、蓋103を電池容器102から取り外して電極群に直接、添加する方法、あるいは蓋103に設置した注液口106から添加する方法がある。図1に示したリチウムイオン電池の注液口106は、電池容器102の上面に設置している。電極群を電池容器102に収納し密閉した後に、電解質と非水溶媒からなる非水電解液を注液口106より滴下し、所定量の非水電解液を充填した後に、注液口106を密封する。なお、注液口106に安全機構を付与することも可能である。その安全機構として、電池容器内部の圧力を解放するための圧力弁を設けても良い。
次に、実施例及び比較例に基づき、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1及び比較例)
以下のリチウムイオン電池において、正極は、LiNi1/3Mn1/3Co1/3(90重量%)、カーボンブラック(5重量%)及びポリフッ化ビニリデン(5重量%)から構成した。負極は、天然黒鉛(98重量%)、スチレン−ブタジエンゴム(1重量%)及びカルボキシメチルセルロース(1重量%)から構成した。非水電解液は、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒(体積比1:1)に、1mol/l相当のLiPFを溶解させたものを用いた。
そして、非水電解液に、様々な種類及び添加量のラジカル捕捉剤を添加し、リチウムイオン電池を作製した。本実施例及び比較例で用いたラジカル捕捉剤の種類、添加量を表1に示す。
Figure 2014160608
なお、添加量は、非水電解液重量に対する比率(重量%)で表記した。ラジカル捕捉剤の中で、溶解するものは、非水電解液に添加した後、十分に攪拌して均質な溶液にした。例えば、ジメチルフルオロホスフェート((CHO)POF)又はメチル基の水素をハロゲン元素で置換したものは、均質溶液として用いられる。難溶性のラジカル捕捉剤(例えば、第二グループのラジカル捕捉剤)の場合は、粒径が5μm以下になるまで粉砕した粉末を非水電解液に添加し、不活性ガス雰囲気下で、1000rpm〜5000rpmの高速回転羽で攪拌し、ラジカル捕捉剤が非水電解液に懸濁した溶液を調製した。難燃性ラジカル捕捉剤の平均粒径は、細かいほど好ましく、平均粒径は5μm以下であり、1μm以下であればさらに好適である。非水電解液に懸濁させた後に、ラジカル捕捉剤の粒子が沈降しにくくなるからである。ただし、時間とともに沈降するものであっても、粒子が非水電解液に分散し、懸濁した状態の間に、非水電解液を電池に充填すれば良い。電池へ注入するラジカル捕捉剤の量が、非水電解液の量で制御されるからである。
表1に示したラジカル捕捉剤を用いたリチウムイオン電池を、3.0V〜4.2Vの充放電サイクルによって、初期化エージングを行った。充電は、5Aの定電流にて4.2Vに電圧が到達するまで充電し、電圧が4.2Vに達した後にはその電圧を保持し、電流を0.05Aに減少して、停止させた。その後、30分の休止を経た後に、5Aの定電流にて、電圧が2.8Vに達するまで放電させた。さらに、30分の休止の後に、前述の充電と放電を繰り返した。5サイクルの放電容量の平均値を定格容量とした。本実施例及び比較例で製作したリチウムイオン電池の定格容量は、表1の「初期容量」の欄に記載した。
次に、1時間率の電流(10A)にて、上限電圧を10Vに設定し、過充電試験を行った。外気温は30℃とした。過充電を行い、電池の側面温度を熱電対で計測し、それを電池温度とした。
表1に示した電池の中で、B1、B2、B21、B51を除き、いずれの電池においても、過充電を開始した後に電池表面温度が120℃を超えるところから、電流が徐々に低下し、電流が0.1Aまで低下した。その時点で過充電試験を停止した。この一連の過程で、電池の安全弁が開放されて高温ガスが噴出したり、電池が破裂又は発火することはなかった。
電池B1、B2、B21、B51については、過充電中に電池表面温度が120℃付近に到達した後に、セパレータが溶融し、正極と負極の短絡が発生して、熱暴走が起こった。その結果、電池から高温ガスが噴出した。
電池B1〜B6の試験の結果から、テトラメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェートの添加量は、1重量%以上であれば、過充電に対する耐久性が高まることが明らかとなった。添加量が10重量%から15重量%の間で、初期容量が低下し始めるので、添加量の上限を10重量%とすれば、初期容量の大きな電池を提供することができ、より好適である。
電池B11〜B13の試験結果より、メチル基の水素をフッ素で置換しても、本発明の効果が得られることが分かった。
電池B21〜B24の結果は、Mg(PFの添加量が1重量%以上必要であることを示している。
同様に、電池B31〜B33、電池B41〜B43、電池B51〜B55、及び電池B61〜B63のそれぞれの結果も、各ラジカル捕捉剤の添加量が、非水電解液の重量に対して1重量%以上必要であって、15重量%以下、好ましくは10重量%以下にすれば初期容量を高くすることができることを明らかにしている。
(実施例2)
実施例1の電池B23と同一仕様の角型のリチウムイオン電池を製作した。電池の容量は、0.5〜1時間率放電条件にて10Ahであった。これらのリチウムイオン電池201a、201bを直列に接続し、図2に示す蓄電システムを製作した。
各リチウムイオン電池201a、201bは、正極207、負極208、セパレータ209からなる同一仕様の電極群を有し、上部に正極外部端子204、負極外部端子205を設けている。各外部端子と電池容器の間には絶縁性シール材料212を挿入し、外部端子同士が短絡しないようにしている。なお、図2では図1の正極リード線110と負極リード線111に相当する部品が省略されているが、リチウムイオン電池201a、201bの内部の構造は図1と同様である。
リチウムイオン電池201aの負極外部端子205は、電力ケーブル213により充放電制御器216の負極入力ターミナルに接続されている。リチウムイオン電池201aの正極外部端子204は、電力ケーブル214を介して、リチウムイオン電池201bの負極外部端子205に連結されている。リチウムイオン電池201bの正極外部端子204は、電力ケーブル215により充放電制御器216の正極入力ターミナルに接続されている。このような配線構成によって、2個のリチウムイオン電池201a、201bを充電又は放電させることができる。
充放電制御器216は、電力ケーブル217、218を介して、外部に設置した機器(以下では外部機器と称する)219との間で電力の授受を行う。充放電制御器216は、外部機器219又は発電装置222と連携し、本システムを運転させるための制御回路を設けた。外部機器219は照明器具とし、充放電制御器216から電力を供給できるようにした。なお、外部機器219の種類は任意であって、モータ、電気自動車、エアコン等の家庭用電気製品等が例示される。外部機器219に対応する交流、直流の種類に応じて、充放電制御器216にインバータ又はコンバータを設ければ良い。これらの機器類は、公知のものを任意に適用することができる。
また、再生可能エネルギーを生み出す機器として風力発電機の動作条件を模擬した発電装置222を設置し、電力ケーブル220、221を介して充放電制御器216に接続する。発電装置222が発電するときには、充放電制御器216が充電モードに移行し、外部機器219に給電するとともに、余剰電力をリチウムイオン電池201a、201bに充電する。また、風力発電機を模擬した発電量が外部機器219の要求電力よりも少ないときには、リチウムイオン電池201a、201bを放電させるように充放電制御器216が動作する。なお、発電装置222は他の発電装置、すなわち太陽電池、地熱発電装置、燃料電池、ガスタービン発電機等の任意の装置に置換することができる。充放電制御器216は上述の動作をするように自動運転可能なプログラムを記憶させておく。
リチウムイオン電池201a、201bに対し定格容量が得られる通常の充電を行う。例えば、1時間率の充電電流(10A)にて、4.2Vの定電圧充電を0.5時間、実行することができる。充電条件は、リチウムイオン電池の材料の種類、使用量等の設計で決まるので、電池の仕様ごとに最適な条件とする。
リチウムイオン電池201a、201bを充電した後には、充放電制御器216を放電モードに切り替えて、各電池を放電させる。通常は、一定の下限電圧に到達したときに放電を停止させる。
以上で説明したシステムにおいて、外部機器219は充電時に電力を供給し、放電時に電力を消費することができる。本実施例では、2時間率の充電を行い、1時間率の放電を行い、初期の放電容量を求めた。その結果、各リチウムイオン電池201a、201bの設計容量10Ahの99.3%〜99.4%の容量が得られた。
その後、環境温度20℃〜30℃の条件で、以下で述べる充放電サイクル試験を行った。まず、2時間率の電流(5A)にて充電を行い、充電深度50%(5Ah充電した状態)になった時点で、充電方向に5秒のパルスを、放電方向に5秒のパルスをリチウムイオン電池201a、201bに与え、発電装置222からの電力の受け入れと外部機器219への電力供給を模擬するパルス試験を行った。なお、電流パルスの大きさは、ともに30Aとした。続けて、残りの容量5Ahを2時間率の電流(5A)で各電池の電圧が4.2Vに達するまで充電し、その電圧で1時間の定電圧充電を行い、充電を終了させた。その後、1時間率の電流(10A)にて各電池の電圧が3.0Vまで放電した。このような一連の充放電サイクル試験を500回繰り返したところ、初期の放電容量に対し、96%〜97%の容量を得た。電力受け入れと電力供給の電流パルスを電池に与えても、蓄電システムの性能はほとんど低下しないことがわかった。
次に、リチウムイオン電池201bを定格容量まで充電した状態とし、他の電池を完全に放電した状態とした。この状態から、放電状態の電池を定格容量まで充電し、充電状態の電池を過充電した。この充電過程において、リチウムイオン電池201bは、高温ガスの噴出や破裂、発火が起こらなかった。
(実施例3)
アルミナ(平均粒径1μm)の粉末に、Mg(PFを5重量%混合し、カルボキシメチルセルロースを1重量%含む水溶液を調製した。これを、セルロース繊維の不織布製セパレータに塗布した。塗布した層の厚さは5μm〜10μmに制御した。
非水電解液は、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの混合溶媒(体積比1:1)に1mol/l相当のLiPFを溶解させた溶液を用いた。
正極と負極の仕様は、実施例1の電池に用いたものと同一とし、図1に示すリチウムイオン電池を製作した。
この電池について、実施例1に記載した初期エージングを行ったところ、9.7Ah〜9.9Ahの初期容量を得た。続いて、同一の条件にて過充電試験を実施したが、電池表面温度が120℃に達した後に、電流が減少し、高温のガスが噴出したりせず、破裂や発火も起こらなかった。
本発明は、上記実施例に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、具体的な構成材料、部品等を変更しても良い。また、本発明に必須の構成要素を含んでいれば、公知の技術を追加し、あるいは公知の技術で置き換えることも可能である。また、外部機器219は、電気モータ等の駆動装置に置き換えることにより、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、運搬機器、建設機械、介護機器、軽車両、電動工具、ゲーム機、映像機、テレビ、掃除機、ロボット、携帯端末情報機器、離島や宇宙ステーションの電源等に利用することも可能である。
101 リチウムイオン電池
102 電池容器
103 蓋
104 正極外部端子
105 負極外部端子
106 注液口
107 正極
108 負極
109 セパレータ
110 正極リード線
111 負極リード線
112 絶縁性シール材料
201a リチウムイオン電池
201b リチウムイオン電池
202 電池容器
204 正極外部端子
205 負極外部端子
206 注液口
207 正極
208 負極
209 セパレータ
212 絶縁性シール材料
213 電力ケーブル
214 電力ケーブル
215 電力ケーブル
216 充放電制御器
217 電力ケーブル
218 電力ケーブル
219 外部機器
220 電力ケーブル
221 電力ケーブル
222 発電装置

Claims (6)

  1. 正極と、負極と、非水電解液と、セパレータとを含むリチウムイオン電池であって、前記非水電解液に、第4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(RNPF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)、ヘキサフルオロホスフェート塩(M(PF)(式中、MはMg、CaもしくはBaである)及びジアルキルフルオロホスフェート((RO)POF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)からなる群から選択される一種以上を、非水電解液に対して1重量%〜15重量%含有させたリチウムイオン電池。
  2. 正極と、負極と、非水電解液と、セパレータとを含むリチウムイオン電池であって、前記セパレータに、第4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(RNPF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)、ヘキサフルオロホスフェート塩(M(PF)(式中、MはMg、CaもしくはBaである)及びジアルキルフルオロホスフェート((RO)POF)(式中、Rはアルキル基であって、1以上の水素がハロゲンに置換されていても良い)からなる群から選択される一種以上を含有させたリチウムイオン電池。
  3. 第4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェートが、テトラメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、又はそのメチル基の1以上の水素がハロゲンに置換された誘導体である請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池。
  4. ヘキサフルオロホスフェート塩が、Mg(PF又はCa(PFである請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池。
  5. ジアルキルフルオロホスフェートが、ジメチルフルオロホスフェート((CHO)POF)、又はそのメチル基の1以上の水素がハロゲンに置換された誘導体である請求項1又は2に記載のリチウムイオン電池。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のリチウムイオン電池を備える蓄電システム。
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