JP2015082356A - リチウムイオン二次電池用電解液、その電解液を用いたリチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池を用いた充放電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電解液の難燃性が高く電導度の低下と電池容量の低下を抑制したリチウムイオン二次電池を提供する。【解決手段】リチウムイオン二次電池用電解液であって、電解質と鎖状炭酸エステル化合物とリン化合物とを含み、鎖状炭酸エステル化合物の含有量は、電解液の体積に対して、20〜80%体積であって、リン化合物は、炭素数1〜2のアルキル基を結合基とする1)鎖状次亜リン酸エステル、2)鎖状亜リン酸エステル、3)環状次亜リン酸エステル及び4)環状亜リン酸エステルの4種の化合物のいずれか1種類又は2種類以上であり、前記リン化合物の含有量は電解液の質量に対して5〜20質量%であるリチウムイオン二次電池用電解液。【選択図】図1
Description
本発明は、リチウムイオン二次電池用電解液、その電解液を用いたリチウムイオン二次電池、およびリチウムイオン二次電池を用いた充放電装置に関する。
リチウムイオン二次電池は、高いエネルギー密度を有し、電気自動車用や電力貯蔵用の電池として注目されている。
このような用途に用いられるリチウムイオン二次電池には高いエネルギー密度が要求されており、安全性を確保するには高度な技術が必要である。安全性を確保するための重要な要素として、電解液の難燃化技術があり、その一つに、電解液を難燃化する物質を添加する技術がある。
特許文献1には、環状亜リン酸エステル化合物を、非水系電解液中に0.001〜5質量%含有する非水系電解液、好ましくは環状亜リン酸エステル化合物がフッ素を含有する化合物であり、より好ましくは、更に炭素−炭素不飽和結合を有する環状カーボネート化合物、フッ素原子を有する環状カーボネート化合物、モノフルオロリン酸塩及びジフルオロリン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する非水系電解液を用いることによって、高温保存時における特性劣化の抑制とガス発生を抑制した二次電池を提供することが開示されている。
しかし、特許文献1の非水系電解液では、添加できる難燃剤が少量であるため十分な難燃化効果が得られず、多量の難燃材を添加した場合には電解液の粘度が上昇して電導度が低下し、電池性能が低下するという問題があった。
本発明によれば、電解液の難燃性が向上し、電導度の低下と電池容量の低下を抑制したリチウムイオン二次電池が提供できる。なお、本発明は特にリチウムイオン電池に効果的であるが、可燃性の電解液を用いる他の非水二次電池(マグネシウム二次電池、カルシウム二次電池、アルミニウム二次電池など)にも適用可能である。
図1は、リチウムイオン二次電池101の内部構造を模式的に示す図である。リチウムイオン二次電池101において、複数の正極107、複数の負極108、および、正極107と負極108との間に挿入されたセパレータ109からなる電極群は、電池容器102の内部に収納されている。電池容器102の上部は蓋103により内部が密閉状態とされている。蓋103には、正極外部端子104、負極外部端子105、注液口106が設けられている。リチウムイオン二次電池101の組み立ては、電池容器102の内部に電極群を収納した後に、蓋103を電池容器102に被せ、蓋103の外周を溶接して電池容器102と一体化することで行う。電池容器102への蓋103の取り付けには、溶接の他に、かしめ、接着などの方法を用いることができる。
<正極>
正極107は、正極集電体表面に、正極活物質とバインダを含む正極合剤を塗布して正極合剤層を形成することで作製する。正極合剤には必要に応じて導電剤が添加される。
正極107は、正極集電体表面に、正極活物質とバインダを含む正極合剤を塗布して正極合剤層を形成することで作製する。正極合剤には必要に応じて導電剤が添加される。
正極活物質としては多様な材料を用いることができる。例えば、LiCoO2、LiNiO2、LiMn2O4が代表的な材料として挙げられる。これらの材料以外には、LiMnO3、LiMn2O3、LiMnO2、Li4Mn5O12、LiMn2−xMxO2(MはCo、Ni、Fe、Cr、Zn、Taのいずれかであって、x=0.01〜0.2)、Li2Mn3MO8(MはFe、Co、Ni、Cu、Znのいずれか)、 Li1−xAxMn2O4(AはMg、Ba、B、Al、Fe、Co、Ni、Cr、Zn、Caのいずれかであって、x=0.01〜0.1)、LiNi1−xMxO2(MはCo、 Fe、 Gaのいずれかであって、x=0.01〜0.2)、LiFeO2、Fe2(SO4)3、LiCo1−xMxO2(MはNi、Fe、Mnのいずれかであって、x=0.01〜0.2)、LiNi1−xMxO2(MはMn、Fe、Co、Al、Ga、Ca、Mgのいずれかであって、x=0.01〜0.2)、 Fe(MoO4)3、FeF3、LiFePO4、LiMnPO4なども用いることができる。本実施の形態では、正極活物質としてLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2を用いた。
正極活物質は粒子状であり、その粒子のサイズは、正極合剤層の厚さより小さくなるように設定される。正極活物質粉末中に正極合剤層厚さより大きいサイズを有する粒子がある場合には、予めふるい分級、風流分級などによりサイズの大きな粒子を除去する。
バインダは、正極活物質粒子を結着させるために用いる。本実施の形態ではバインダの材料として、ポリフッ化ビニリデン(以下、PVDFと記載する)を用いた。PVDFは、1−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと記載する)に予め溶解させた。正極活物質が酸化物である場合には一般に導電性が低いので、導電剤として炭素粉末を添加して酸化物粒子間の導電性を高める。
導電剤としては、黒鉛、非晶質炭素、易黒鉛化炭素、カーボンブラック、活性炭、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属材料などの公知の材料を用いることができる。炭素繊維としては、アクリル繊維(Polyacrylonitrile)やピッチ(石油、石炭、コールタールなどの副生成物)を原料として、高温で炭化させて製造したものが挙げられる。また、金属材料としては、正極における充電電位あるいは放電電位(通常は2.5〜2.8V)にて酸化、溶解せず、かつ、正極活物質よりも電気抵抗の低いもの、例えば、チタン、金などの耐食性金属が挙げられる。これらの他に、SiCやWCなどの炭化物や、Si3N4、BNなどの窒化物の繊維も用いてもよい。炭化物や窒化物の導電剤は、溶融法、化学気相成長法など既存の製法を利用することができる。本実施の形態では、導電剤としてカーボンブラック(商品名:デンカブラック)を用いた。
リチウムイオン二次電池において、正極の導電性を十分に確保して大電流での充電あるいは放電を可能とし、かつ、高いエネルギー密度を実現するためには、正極合剤に占める、正極活物質、バインダ、および導電剤の質量割合をそれぞれ、80〜95%、1〜10%、および3〜15%の範囲とすることが好ましい。特に、大電流で充電あるいは放電する際のオーム損失を小さくする観点から、正極合剤に占める正極活物質の質量割合は85〜95%の範囲とすることがさらに好ましい。本実施の形態では、正極合剤に占める正極活物質、バインダ、導電剤の質量割合をそれぞれ、85%、8%、および7%とした。
正極活物質、バインダとしてのPVDF、および導電剤をNMPに投入して攪拌・分散混合させながら、NMPをさらに添加して粘度調整を行い、正極合剤スラリーを調製した。この正極合剤スラリーを正極集電体に塗布した後、溶媒を蒸発させて正極集電体表面に正極合剤層を形成し、さらにロールプレスにより加圧して正極107を作製した。
正極集電体としては、厚さ10μmのアルミニウム箔を用いた。なお、正極集電体としては、厚さ10〜100μmのアルミニウム箔の他に、アルミニウム箔に直径0.1〜10mmの孔を多数設けたアルミニウム穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板なども用いることができる。正極集電体の材質としては、アルミニウムの他に、ステンレス、チタンなども適用可能であり、多様な材質、形状、製造方法を適用できる。
正極集電体に正極合剤スラリーを塗布するには、ドクターブレード法、ディッピング法、スプレー法などの既知の方法を適用でき、塗布方法は特に制限されない。本実施の形態においては、ブレードコーターを用いて正極集電体に正極合剤スラリーを塗布した。正極合剤スラリーの塗布から溶媒の蒸発までを複数回に分けて行うことで、異なる組成の正極合剤層を正極集電体表面に積層させることも可能である。
<負極>
負極108は、負極集電体表面に、負極活物質とバインダを含む負極合剤を塗布して負極合剤層を形成することで作製する。負極合剤には必要に応じて導電剤が添加される。
負極108は、負極集電体表面に、負極活物質とバインダを含む負極合剤を塗布して負極合剤層を形成することで作製する。負極合剤には必要に応じて導電剤が添加される。
負極活物質としては、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能な多様な材料を用いることができる。例えば、グラフェン構造を有する炭素材料、即ち、天然黒鉛、人造黒鉛、メソフェ−ズ炭素、膨張黒鉛、炭素繊維、気相成長法炭素繊維、ピッチ系炭素質材料、ニードルコークス、石油コークス、ポリアクリロニトリル系炭素繊維、カーボンブラックのなどや、5員環または6員環の環式炭化水素または環式含酸素有機化合物を熱分解することにより合成した非晶質炭素材料などが利用可能である。また、黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素などの材料を混合した混合物負極、チタンや金などの金属材料またはこれらの金属材料の合金とを混合した混合物や複合した複合物も使用可能である。
さらに、ポリアセン、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリアセチレンからなる導電性高分子材料と、黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素などのグラフェン構造を有する炭素材料とを組み合わせたものも使用可能である。
リチウムと合金化する、アルミニウム、シリコン、スズなどの金属や、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能な黒鉛や非晶質炭素からなる炭素質材料なども使用可能である。
さらに、ポリアセン、ポリパラフェニレン、ポリアニリン、ポリアセチレンからなる導電性高分子材料と、黒鉛、易黒鉛化炭素、難黒鉛化炭素などのグラフェン構造を有する炭素材料とを組み合わせたものも使用可能である。
リチウムと合金化する、アルミニウム、シリコン、スズなどの金属や、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出可能な黒鉛や非晶質炭素からなる炭素質材料なども使用可能である。
負極活物質として黒鉛粉末、バインダとしてスチレン-ブタジエンゴムとカルボキシメチルセルロースを水に投入して撹拌・分散させながら、水をさらに添加して粘度調整を行い、負極合剤スラリーを調製した。なお、本実施の形態で負極活物質として用いた黒鉛粉末は、X線回折ピークから求めた(002)面のグラファイト層間隔d002が0.35〜0.36nmの範囲である。本実施の形態では溶媒として水を用いたが、溶媒としては、水以外の有機溶媒、例えばバインダを変質させないものであれば任意に選択することができる。
負極活物質とバインダの混合比は、負極活物質質量/バインダ質量の値が4〜99の範囲とすることが好ましい。さらに、十分な導電性と、大電流での充電あるいは放電を可能とし、かつ、高いエネルギー密度を実現するためには、上記値が9〜99の範囲であることがより好ましい。本実施の形態では、バインダとして、スチレン−ブタジエンゴム(バインダA)とカルボキシメチルセルロース(バインダB)を用い、負極活物質、バインダA、およびバインダBの質量比を98:1:1とした。
上述の負極合剤スラリーを負極集電体に塗布した後、溶媒を蒸発させて、負極集電体表面に負極合剤層を形成し、さらにロールプレスにより加圧して、負極108を作製した。
負極集電体としては、厚さ10〜100μmの銅箔を用いることができる。なお、負極集電体としては、厚さ10〜100μmの銅箔の他に、銅箔に直径0.1〜10mmの孔を多数設けた銅穿孔箔、エキスパンドメタル、発泡金属板なども用いることができる。また、負極集電体の材質としては、銅の他に、ステンレス、チタンなども適用可能であり、多様な材質、形状、製造方法が適用できる。なお、後述する実施例においては、厚さ10μmの圧延銅箔を用いた。
負極集電体108に負極合剤スラリーを塗布するには、ドクターブレード、ディッピング、スプレーなどの既知の方法が適用でき、塗布方法は特に制限されない。本実施の形態においては、ブレードコーターを用いて負極集電体に負極合剤スラリーを塗布した。負極合剤スラリーの塗布から溶媒の蒸発までを複数回に分けて行うことで負極合剤層を負極集電体表面に積層させることも可能である。
<セパレータ>
セパレータ109は、正極107と負極108との間に挿入することで、正極107と負極108とが短絡することを防止する。正極107、負極108、セパレータ109は積層されて電極群を構成する。セパレータの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系高分子によるシートや、ポリオレフィン系高分子と4フッ化ポリエチレンなどのフッ素系高分子のシート、セルロースやアラミド等の繊維からなるシート、あるいはこれらを溶着させた多層構造のシートなどが使用可能である。セパレータ109は、リチウムイオン二次電池の充放電時には、リチウムイオンを通過させる必要があるため、多数の微細な孔が設けられている。この微細な孔は、何らかの原因によりリチウムイオン二次電池が所定の温度を超えて上昇した場合に、熱変形により塞がることでリチウムイオンの通過をブロックして、リチウムイオン二次電池の充電を停止させる機能を有している。セパレータ109は、電極群と電池容器102の間にも設けられ、正極107と負極108が電池容器102と短絡することを防止している。
セパレータ109は、正極107と負極108との間に挿入することで、正極107と負極108とが短絡することを防止する。正極107、負極108、セパレータ109は積層されて電極群を構成する。セパレータの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系高分子によるシートや、ポリオレフィン系高分子と4フッ化ポリエチレンなどのフッ素系高分子のシート、セルロースやアラミド等の繊維からなるシート、あるいはこれらを溶着させた多層構造のシートなどが使用可能である。セパレータ109は、リチウムイオン二次電池の充放電時には、リチウムイオンを通過させる必要があるため、多数の微細な孔が設けられている。この微細な孔は、何らかの原因によりリチウムイオン二次電池が所定の温度を超えて上昇した場合に、熱変形により塞がることでリチウムイオンの通過をブロックして、リチウムイオン二次電池の充電を停止させる機能を有している。セパレータ109は、電極群と電池容器102の間にも設けられ、正極107と負極108が電池容器102と短絡することを防止している。
<電解液>
電池容器102には電解液が保持される。電解液は、非水溶媒、電解質、難燃剤などからなっている。非水溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ-ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1、 2-ジメトキシエタン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1、 3-ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、3-メチル-2-オキサゾリジノン、テトラヒドロフラン、1、 2-ジエトキシエタン、クロルエチレンカーボネート、クロルプロピレンカーボネートなどを用いることができる。なお、電解液は、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイドなどのイオン伝導性高分子に含有させた状態で使用することも可能である。この場合にはセパレータは不要となる。
電池容器102には電解液が保持される。電解液は、非水溶媒、電解質、難燃剤などからなっている。非水溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、γ-ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、1、 2-ジメトキシエタン、2-メチルテトラヒドロフラン、ジメチルスルフォキシド、1、 3-ジオキソラン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、リン酸トリエステル、トリメトキシメタン、ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、3-メチル-2-オキサゾリジノン、テトラヒドロフラン、1、 2-ジエトキシエタン、クロルエチレンカーボネート、クロルプロピレンカーボネートなどを用いることができる。なお、電解液は、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイドなどのイオン伝導性高分子に含有させた状態で使用することも可能である。この場合にはセパレータは不要となる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電解液は、非水溶媒として、上記の非水溶媒から選択されたものに、炭酸ジメチル(ジメチルカーボネート:DMC)を混合した混合溶媒を用いる。この混合溶媒に、と電解質としてのLiPF6が添加される。炭酸ジメチルの含有量は、電解液全体の体積に対して20%以上、かつ、80%以下の範囲であることが好ましい。
電解質としては、LiPF6、LiBF4、LiClO4、LiCF3SO3、LiCF3CO2、LiAsF6、LiSbF6あるいはリチウムトリフルオロメタンスルホンイミドに代表されるリチウムのイミド塩などの多種類のリチウム塩を用いることができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電解液は、電解質と、非水溶媒としての鎖状炭酸エステルと、難燃剤としてのリン化合物を含む。本実施の形態においては、電解質としてLiPF6を用い、非水溶媒に対して1モル濃度(mol/dm3)を溶解させた。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電解液は、非水溶媒として、エチレンカーボネート(EC)と鎖状炭酸エステルを混合させたものを用いる。エチレンカーボネートと鎖状炭酸エステルは、それぞれ電解液全体の体積の20%および80%である。このうち、鎖状炭酸エステルは、ジメチルカーボネート(DMC:炭酸ジメチル)単独、または、ジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネート(EMC:炭酸エチルメチル)を用いることが好ましい。ジメチルカーボネートの含有量は、電解液全体の体積に対して20〜80%の範囲が好ましく、また、エチルメチルカーボネート(EMC:炭酸エチルメチル)の含有量は、電解液全体の体積に対して0〜60%の範囲が好ましい。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電解液は、難燃剤として化学式1〜4で示されたリン化合物のいずれか1種類または2種類以上を含有する。含有量は、電解液全体の質量に対して5〜20質量%が好ましい。なお、化学式1において、A、B、およびXは、それぞれ炭素数1以上、かつ2以下のアルキル基を示す。Oはエーテル結合を有する酸素原子である。また、化学式1および2で示されるリン化合物においては、アルキル基A、B、およびXのうちの少なくとも1つはハロゲン元素を含ハロゲン元素を含むことがより好ましく、化学式3および4で示されるリン化合物においては、前記アルキル基A、B’、およびX’のうちの少なくとも1つはハロゲン元素を含むことがより好ましい。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用電解液は、イオウ化合物を添加することがより好ましい。イオウ化合物としては1,3−プロパンスルトンが好ましく、含有量としては、電解液全体の質量に対して2質量%にすると難燃剤の分解を抑制する効果が得られ、1質量%以下とすると電池容量を高くすることができるのでより好ましい。
<試作電池の作製>
組成を種々に変化させて複数の電解液を調製し、これらの電解液を用いて実施例1〜19のリチウムイオン二次電池を試作電池として作製した。実施例1〜19の試作電池に用いた電解液の組成を、図2に一覧表として示す。
組成を種々に変化させて複数の電解液を調製し、これらの電解液を用いて実施例1〜19のリチウムイオン二次電池を試作電池として作製した。実施例1〜19の試作電池に用いた電解液の組成を、図2に一覧表として示す。
リチウムイオン二次電池の作製方法について図1に沿って説明する。正極活物質としてLiNi1/3Mn1/3Co1/3O2を用いた正極107、負極活物質として黒鉛を用いた負極108、およびセパレータ109を積層して電極群を構成する。電極群の構造は、図1に示した短冊状電極を積層させたものの他に、円筒状、扁平状に捲回したものなど、様々な形状とすることができる。
電極群の上部は、リード線を介して外部端子に電気的に接続される。即ち、正極107は正極リード線110を介して正極外部端子105に接続され、負極108は負極リード線111を介して負極外部端子104に接続される。リード線110、111は、箔状、ワイヤ状、板状などの任意の形状のものを用いることができる。電流を流したときにオーム損失が小さく、かつ電解液と反応しない材質であれば、リード線110、111の形状、材質は限定されない。
正極外部端子104と、電池容器102の間、および負極外部端子105と電池容器102の間には、絶縁性シール部材112を挿入し、両端子が短絡しないようにする。絶縁性シール部材112にはフッ素樹脂、熱硬化性樹脂、ガラスハーメチックシールなどを用いることができるが、電解液と反応せず気密性に優れたものであれば材質は限定されない。
リチウムイオン二次電池101に、正温度係数(PTC; Positive Temperature Coefficient)抵抗素子を利用した電流遮断機構を設けると、電池内部の温度が高くなったときに、リチウムイオン二次電池101の充放電を停止させ、電池を保護することが可能となる。電流遮断機構は、正極リード線110または負極リード線111の途中、正極リード線110と正極外部端子104の接続部、負極リード線111と負極外部端子105の接続部のいずれかに設けることが好ましい。
電池容器102の形状は、電極群の形状に合わせて、円筒型、偏平長円形状、角型など種々の形状のものを用いることができる。また、電池容器102の材質は、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼製など、非水電解質に対して耐食性のある材料から選択される。
電極群を電池容器102に収納した後、蓋103を電池容器102に密着させて電池全体を密閉する。電池を密閉する方法には、溶接、かしめなど公知の方法を用いることができる。
電解液の注入方法は、蓋103を電池容器102から取り外して、電池容器102内に注入する方法と、蓋102に予め設けた注液口106から注入する方法がある。実施例1〜19の試作電池においては、図2に示した通り、注液口106は電池容器102の上面に設けられ、電極群を電池容器102に収納し、電解液を注液口105より注入した後、注液口105を密封する。注入口105には、電池容器内部の圧力を解放するための圧力弁を安全機構として設けることも可能である。
電解液は以下の手順に従って図2に示した実施例1〜19の組成に従って調製した。まず、非水溶媒にリン化合物を混合したものに電解質としてのLiPF6を1モル濃度(1mol/dm3)となるように溶解させた。さらに、実施例12では1,3−プロパンスルトンを添加した。
<試作電池の評価>
完成した実施例1〜19の試作電池に対して、5Aの充電電流にて電池電圧が4.2Vに達するまで充電を行い、その後、電池電圧を4.2Vに維持しながら、電流が0.1Aに減少するまで充電を継続し、定格容量である10Ahを得た。この状態で30分間放置した後、5Aの放電電流にて電池電圧が3.0Vに低下するまで放電を行った。以上の手順を3サイクル繰り返し、3サイクル目の放電時に測定された放電容量を初期容量とした。比較例11の電池の初期容量を100として、この値に対する各実施例の電池により測定された初期容量の割合を初期容量比として図3に示す。図3からわかる通り、実施例1〜19の試作電池の初期容量比は、いずれも90%以上であった。
完成した実施例1〜19の試作電池に対して、5Aの充電電流にて電池電圧が4.2Vに達するまで充電を行い、その後、電池電圧を4.2Vに維持しながら、電流が0.1Aに減少するまで充電を継続し、定格容量である10Ahを得た。この状態で30分間放置した後、5Aの放電電流にて電池電圧が3.0Vに低下するまで放電を行った。以上の手順を3サイクル繰り返し、3サイクル目の放電時に測定された放電容量を初期容量とした。比較例11の電池の初期容量を100として、この値に対する各実施例の電池により測定された初期容量の割合を初期容量比として図3に示す。図3からわかる通り、実施例1〜19の試作電池の初期容量比は、いずれも90%以上であった。
次に、上記3回の充放電サイクルと同じ条件で、100サイクルの充放電を行い、100サイクル目の放電時に測定された放電容量を100サイクル放電容量とした。初期容量に対する100サイクル放電容量の比(%)を求め、その値を容量維持率とした。図3に実施例1〜19の試作電池により測定された容量維持率を示す。図3からわかる通り、実施例1〜19の試作電池の容量維持率は、いずれも82%以上であった。
次に、実施例1〜19の試作電池の電池容器の底面から直径3mmの丸くぎを電池容器内に貫通させ、その状態で電池が到達した最高温度を測定した。その結果を図3に示す。図3からわかる通り、実施例1〜19の試作電池の最高温度はいずれも140℃まで達しておらず、熱暴走が抑止されていることがわかる。
実施例12の電池は、電解液の添加剤として1,3−プロパンスルトンを1重量%添加したことを除いて、実施例9の電池の電解液と同じ組成である。両者を比較すると、実施例12の電池は実施例9の電池に比べて、初期容量比がやや低く、また、最高温度がやや高いものの、容量維持率はかなり改善された。実施例9の結果と比較すると、1,3−プロパンスルトンの添加により、難燃剤の分解が抑制され、容量維持率が向上したことがわかる。なお、1,3−プロパンスルトンの添加量が2質量%のときの初期容量比は95%、容量維持率は94%であり、添加量の増加による容量低下の割合が大きくなったが、容量維持率はほぼ同等であった。
実施例13、14、15の電池は、難燃剤としてのリン化合物は化学式2に示したタイプであって、A、B、Xはいずれもメチル基の水素が全てフッ素に置換された構造のものが用いられている。フッ素に置換されていることを除いてそれ以外は同様の組成の電解液である実施例10の電池と比較すると、実施例13〜15の電池では、実施例10の電池に比べて最高温度がかなり低い。これは、フッ素が電池の正極あるいは負極に抵抗の大きい被膜を形成したことで電極の表面状態が安定化されたためと考えられる。ハロゲン元素としてはフッ素が好ましい。塩素、臭素、ヨウ素を用いた場合には、この順に、最高温度に対する効果の低下とともに電池性能も低下する。これは、ハロゲン元素の電気陰性度が高くなるほど、すなわち、ヨウ素、臭素、塩素、フッ素の順に正極表面の酸素との結合エネルギーが増大し、正極表面の被膜の熱的安定性が向上するためと考えられる。
本実施例1〜19の各電池においては、電解液に含まれるリン化合物はそれぞれ1種類であるが、本発明では1種類に限られることはなく、化学式1〜4に示した複数種類のリン化合物が含まれていてもよい。また、同じ化学式で示されたリン化合物であって、炭素原子数の異なるアルキル基を有する別構造のリン化合物が含まれていてもよい。例えば、化学式1のリン化合物であって、A、B、Xの3つのアルキル基が全てメチル基のものと、A,Bはメチル基でありXはエチル基のものとが共に含まれていてもよい。
図2に比較例1〜11として示した組成の電解液を用いて比較例1〜11のリチウムイオン二次電池(試作電池)を作製した。試作電池の作製手順は実施例1〜19と同様である。これらの比較例1〜11の試作電池に対して、実施例1〜19の試作電池に対する手順と同様の手順で、初期容量比、容量維持率、および最高温度を測定した。その結果を図3に示す。なお、比較例11の電池は、難燃剤を添加していない基準の電解液を用いたものである。
比較例1、3、7、9の電池では、電解液に含まれる難燃剤としてのリン化合物の含有量が5%を下回っている。その結果、これらの電池では最高温度が非常に高くなった。一方、比較例2、4、8、10の電池では、電解液に含まれる難燃剤の含有量が20%を超えている。その結果、初期容量比と容量維持率が小さくなった。これは、電極表面で難燃剤が分解したことによるものと考えられる。
比較例5の電池では、非水溶媒としてのジメチルカーボネートの含有量が20%を下回っている。その結果、初期容量比と容量維持率が小さくなった。これは、電解液の導電率が低下したためと考えられる。一方、比較例6の電池では、非水溶媒としてのジメチルカーボネートの含有量が80%を超えている。その結果、電池の最高温度が非常に高くなった。これは、電解液の酸化反応が促進されたことによるものと考えられる。
実施例1〜19と比較例1〜11の電池に対して、各電池に用いた電解液をガラス繊維シートに含浸させ、その端部に火炎を近づけて、電解液が燃焼するか否かの評価(燃焼試験)を行った。燃焼が5秒以上継続したものを「燃焼」とし、全く着火しなかったもの、あるいは着火後5秒以内に消火したものを「不燃」とした。その結果を図3に示す。実施例1〜19のいずれの電解液においても燃焼することはなかった。同様に、難燃剤の添加量を30質量%にした電解液(比較例2、4、8、10)も燃焼しなかった。しかし、その他の電解液(比較例1、3、5、6、7、9、11)は、いずれも燃焼した。
<充放電装置>
本発明に係るリチウムイオン二次電池を用いた充放電装置を図4に示す。図4において、201aおよび201bはリチウムイオン二次電池、216は充放電制御器を表わす。リチウムイオン二次電池201aおよび201bの電解液は、共に実施例1の試作電池に用いた電解液と同じ組成であり、正極、負極、およびセパレータの材料についても実施例のリチウムイオン二次電池と同様である。リチウムイオン二次電池201aおよび201bは実施例よりも大きなサイズに構成され、定格容量はそれぞれ50Ahである。リチウムイオン二次電池201aおよび201bは直列に接続されている。なお、二次電池の直列数と並列数は任意であり、それらはシステムに求められる直流電圧と電力量に応じて決定することができる。
本発明に係るリチウムイオン二次電池を用いた充放電装置を図4に示す。図4において、201aおよび201bはリチウムイオン二次電池、216は充放電制御器を表わす。リチウムイオン二次電池201aおよび201bの電解液は、共に実施例1の試作電池に用いた電解液と同じ組成であり、正極、負極、およびセパレータの材料についても実施例のリチウムイオン二次電池と同様である。リチウムイオン二次電池201aおよび201bは実施例よりも大きなサイズに構成され、定格容量はそれぞれ50Ahである。リチウムイオン二次電池201aおよび201bは直列に接続されている。なお、二次電池の直列数と並列数は任意であり、それらはシステムに求められる直流電圧と電力量に応じて決定することができる。
リチウムイオン二次電池201aおよび201bはそれぞれ、正極207、負極208、セパレータ209からなる電極群を有し、上部の電池蓋203には正極外部端子204、負極外部端子205、および注液口206が設けられている。各外部端子と電池容器の間には絶縁シール部材212が挿入され、外部端子同士が短絡しないように構成されている。リチウムイオン二次電池201aの負極外部端子205は、電力ケーブル213により充放電制御器216の負極入力端子に接続されている。リチウムイオン二次電池201aの正極外部端子204は、電力ケーブル214を介して、リチウムイオン二次電池201bの負極外部端子205に接続されている。リチウムイオン二次電池201bの正極外部端子204は、電力ケーブル215により充放電制御器216の正極入力端子に接続されている。
充放電制御器216は、電力ケーブル217、218を介して、外部に設置した機器(以下、外部機器と称する)219との間で電力の授受を行う。外部機器219は、充放電制御器216に給電するための外部電源、回生モータなどの各種電気機器、本充放電装置が電力を供給するインバータ、コンバータ、負荷などを表わす。
222は、再生可能エネルギーを生み出す機器として、例えば風力発電機を表わす。発電装置222は、電力ケーブル220、221を介して充放電制御器216に接続されている。発電装置222が発電する時には、充放電制御器216は充電モードに設定され、外部機器219に給電すると共に、余剰電力をリチウムイオン二次電池201aおよび201bに充電するように制御する。風力発電機の発電量が外部機器219の要求電力よりも少ない時には、充放電制御器216は、リチウムイオン二次電池201aおよび201bを放電させるように制御する。発電装置222は、風力発電機以外の発電装置、例えば太陽電池、地熱発電装置、燃料電池、ガスタービン発電機などの装置であってもよい。上記のような制御を行うためのプログラムは、予め充放電制御器216に記憶させておく。
外部機器219は、リチウムイオン二次電池201aおよび201bの充電時には充放電制御器216を介してリチウムイオン二次電池201aおよび201bに対して電力を供給し、リチウムイオン二次電池201aおよび201bの放電時には充放電制御器216を介してリチウムイオン二次電池201aおよび201bから電力を消費する。本充放電装置においては、充電は2時間率で行い、放電は1時間率で行うよう制御される。
本充放電機器の使用に先立って、リチウムイオン二次電池201aおよび201bは定格容量が得られるような充電状態に充電する。例えば、1時間率の充電電流、2.8Vの定電圧充電で0.5時間充電する。充電完了後、充放電制御器216を放電モードに切り替えて、リチウムイオン二次電池201aおよび201bを放電させ、所定の下限電圧に到達した時点で放電を停止する。初期の放電容量は、リチウムイオン二次電池201aおよび201bの定格容量である50Ahに対して99.5〜100%の容量であった。
次に、充放電サイクル試験を行った。環境温度20〜30℃の条件で、2時間率の電流(25A)にて充電を行い、充電深度50%(25Ah充電した状態)となった時点で、リチウムイオン二次電池201aおよび201bに対して、充電方向に5秒、放電方向に5秒のパルス電流を流した。これは、発電装置222からリチウムイオン二次電池201aおよび201bへの電力の受け入れと、リチウムイオン二次電池201aおよび201bから外部機器219への電力の供給を想定したものである。なお、パルス電流の大きさは、充電方向、放電方向、共に150Aとした。次に、残りの容量25Ahを2時間率の電流(25A)でリチウムイオン二次電池201aおよび201bの電圧が共に4.2Vに達するまで充電した後、電圧4.2Vを維持しながら1時間の定電圧充電を継続し、充電を終了した。次に、1時間率の電流(50A)にてリチウムイオン二次電池201aおよび201bの電圧が3.0Vとなるまで放電を行った。このような充放電サイクル試験を500回繰り返した後、放電容量を測定したところ、初期の放電容量に対して98〜99%の容量であった。即ち、発電装置222や外部機器219と接続して電力受け入れと電力供給を行うことを想定した電流パルスをリチウムイオン二次電池201aおよび201bに与えても、充放電装置としての性能低下は極めて小さいことがわかった。
次に、リチウムイオン二次電池201aを本システムから取り外して、は予め定格容量50Ahまで充電し、リチウムイオン二次電池201bは放電した状態として、図4の充放電装置を組み直した。この状態で、リチウムイオン二次電池201bを定格容量まで充電したところ、リチウムイオン二次電池201aは過充電状態となったものの、電池温度は170℃を超えることはなく、セパレータによるシャットダウン機能により充電は停止し、リチウムイオン二次電池201aは破裂したり発火したりすることはなかった。
以上説明した通り、本発明によれば、電解液の難燃性を向上し、電導度の低下と電池容量の低下を抑制したリチウムイオン二次電池が提供できる。
上記の通り、種々の実施の形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
101 リチウムイオン二次電池
102 電池容器
103 蓋
104 正極外部端子
105 負極外部端子
106 注液口
107 正極
108 負極
109 セパレータ
110 正極リード線
111 負極リード線
112 絶縁性シール部材
201a、201b リチウムイオン二次電池
202 電池容器
204 正極外部端子
205 負極外部端子
206 注液口
207 正極
208 負極
209 セパレータ
212 絶縁性シール部材
213、214、215 電力ケーブル
216 充放電制御器
217、218、220、221 電力ケーブル
219 外部機器
222 発電装置
102 電池容器
103 蓋
104 正極外部端子
105 負極外部端子
106 注液口
107 正極
108 負極
109 セパレータ
110 正極リード線
111 負極リード線
112 絶縁性シール部材
201a、201b リチウムイオン二次電池
202 電池容器
204 正極外部端子
205 負極外部端子
206 注液口
207 正極
208 負極
209 セパレータ
212 絶縁性シール部材
213、214、215 電力ケーブル
216 充放電制御器
217、218、220、221 電力ケーブル
219 外部機器
222 発電装置
Claims (8)
- 請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用電解液において、
前記鎖状炭酸エステル化合物は、ジメチルカーボネートであるか、または、ジメチルカーボネートとエチルメチルカーボネートであることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。 - 請求項1または2のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液において、
前記化リン化合物は、化学式1および2で示されるリン化合物においては、前記アルキル基A、B、およびXのうちの少なくとも1つはハロゲン元素を含み、化学式3および4で示されるリン化合物においては、前記アルキル基A、B’、およびX’のうちの少なくとも1つはハロゲン元素を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。 - 請求項3に記載のリチウムイオン二次電池用電解液において、
前記ハロゲン元素はフッ素であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液において、
前記電解液は、イオウを含む化合物をさらに含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。 - 請求項5に記載のリチウムイオン二次電池用電解液において、
前記イオウ化合物は1,3−プロパンスルトンであって、含有率は電解液の質量に対して1質量%以下であることを特徴とするリチウムイオン二次電池用電解液。 - 正極と、負極と、セパレータと、電解液とを有するリチウムイオン二次電池において、
前記電解液は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用電解液であることを特徴とするリチウムイオン二次電池。 - 複数のリチウムイオン二次電池と、外部機器から前記複数のリチウムイオン二次電池への電力供給と前記複数のリチウムイオン二次電池から外部機器への電力の供給を制御する充放電制御器と、を有するリチウムイオン二次電池を搭載した充放電装置において、
前記リチウムイオン二次電池は、請求項7に記載のリチウムイオン二次電池であることを特徴とする充放電装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016066453A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 株式会社Gsユアサ | 非水電解質二次電池及び蓄電装置 |
JP2017107713A (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | 住友電気工業株式会社 | ナトリウムイオン二次電池および正極活物質粒子 |
CN110085906A (zh) * | 2018-01-25 | 2019-08-02 | 比亚迪股份有限公司 | 非水电解液、含有该非水电解液的锂离子电池 |
-
2013
- 2013-10-21 JP JP2013218340A patent/JP2015082356A/ja active Pending
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