JP2014121025A - 圧電薄膜共振子 - Google Patents

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Abstract

【課題】Q値や結合係数といった特性の劣化を抑制すること。
【解決手段】本発明は、基板10と、基板10上に設けられ、添加元素を含有する窒化アルミニウム膜からなる第1膜14aと、第1膜14aの上面及び下面に設けられ、第1膜14aよりも添加元素の濃度が低い窒化アルミニウム膜からなる第2膜14bと、を有する圧電膜14と、圧電膜14を挟んで設けられた下部電極12及び上部電極16と、を備える圧電薄膜共振子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電薄膜共振子に関し、例えば添加元素を含有する窒化アルミニウム膜を用いた圧電薄膜共振子に関する。
携帯電話に代表される移動通信機器で使用されるフィルタには、例えば小型で軽量な弾性表面波(SAW:Surface Acoustic wave)フィルタが用いられている。SAWフィルタは、圧電基板と、該圧電基板上に設けられたIDT(InterDigital Transducer)と、を有して構成され、IDTの電極指のピッチに応じた周波数で動作する。
近年、移動通信機器の伝送速度の高速化が進んでいる。このため、フィルタの高周波化が進められているが、SAWフィルタは、IDTの電極指ピッチで周波数が決まり、電極指ピッチの微細化は限界があることから、高周波化への対応が難しい。そこで、圧電薄膜共振子が注目されている。圧電薄膜共振子は、基板上に下部電極、圧電膜、及び上部電極が積層された共振部を有し、共振部の厚さによって周波数が決まることから、高周波化が容易である。
圧電薄膜共振子の圧電膜には、例えば窒化アルミニウム膜が用いられているが、窒化アルミニウムは、他の圧電材料に比べて、圧電定数及び電気機械結合係数が小さい。圧電定数を高くするために、窒化アルミニウムにスカンジウム(Sc)を添加する技術、及び基板とScを添加した窒化アルミニウム膜との間にScの含有率の異なる窒化アルミニウム膜を設ける技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、圧電膜を第1圧電膜と第2圧電膜との2回に分けて形成し、第1圧電膜を形成して熱処理した後、第1圧電膜上に第2圧電膜を形成することで、結晶性の良好な圧電膜が得られることが知られている(例えば、特許文献2)。さらに、圧電薄膜共振子において、圧電膜の成膜条件を途中で変えて成膜することで、応力の緩和と良好な共振特性とが得られることが知られている(例えば、特許文献3)。共振周波数の温度係数が正の圧電膜と負の圧電膜とを積層させることで、良好な温度特性と共振特性とが得られることが知られている(例えば、特許文献4)。
特開2009−10926号公報 特開2007−277606号公報 特開2003−60478号公報 特開2001−203558号公報
圧電薄膜共振子の圧電膜に添加元素を含有する窒化アルミニウム膜を用いた場合、圧電膜の配向性及び膜応力、並びに圧電膜と電極との密着性の要因によって、結合係数やQ値やFOM(Figure of Merit:Q値と結合係数の積)といった特性の劣化が生じてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、Q値や結合係数といった特性の劣化を抑制することを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられ、添加元素を含有する窒化アルミニウム膜からなる第1膜と、前記第1膜の上面及び下面に設けられ、前記第1膜よりも前記添加元素の濃度が低い窒化アルミニウム膜からなる第2膜と、を有する圧電膜と、前記圧電膜の少なくとも一部を挟んで設けられた下部電極及び上部電極と、を備えることを特徴とする圧電薄膜共振子である。本発明によれば、Q値や結合係数といった特性の劣化を抑制することができる。
上記構成において、前記添加元素は、2価元素と4価元素、又は、2価元素と5価元素である構成とすることができる。
上記構成において、前記添加元素は2価元素と4価元素であり、前記2価元素は、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、及び亜鉛のうちの少なくとも1つを含み、前記4価元素は、チタン、ジルコニウム、及びハフニウムのうちの少なくとも1つを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記添加元素は2価元素と4価元素であり、前記第1膜における前記添加元素と前記窒化アルミニウム膜のアルミニウム原子数との総量を100原子%とした場合に、前記第1膜に含有される前記添加元素の濃度は3原子%以上且つ30原子%以下である構成とすることができる。
上記構成において、前記添加元素は2価元素と5価元素であり、前記2価元素は、マグネシウム及び亜鉛の少なくとも一方を含み、前記5価元素は、タンタル、ニオブ、及びバナジウムのうちの少なくとも1つを含む構成とすることができる。
上記構成において、前記第2膜は、添加元素を含有しない窒化アルミニウム膜からなる構成とすることができる。
本発明によれば、Q値や結合係数といった特性の劣化を抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係るFBARの上面図であり、図1(b)及び図1(c)は、図1(a)のA−A間及びB−B間の断面図である。 図2(a)から図2(h)は、実施例1に係るFBARの製造方法を示す断面図である。 図3は、シミュレーションに用いたアンドープAlNの構造を示す図である。 図4(a)及び図4(b)は、2価元素と4価元素の合計置換濃度に対するAlNの電気機械結合係数を示す図である。 図5は、比較例1に係るFBARの断面図である。 図6は、MgとZrの合計置換濃度に対するAlN膜の膜応力を示す図である。 図7は、MgとZrの合計置換濃度に対するAlN膜の圧電定数の増加率を示す図である。 図8(a)及び図8(b)は、2価元素と4価元素の合計置換濃度に対するAlNの圧電定数の増加率を示す図である。 図9は、2価元素と5価元素の合計置換濃度に対するAlNの電気機械結合係数を示す図である。 図10は、温度補償膜を備えたFBARの断面図である。 図11(a)は、第1変形例に係るFBARの断面図であり、図11(b)は、第2変形例に係るFBARの断面図である。 図12は、SMRの断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
実施例1では、圧電薄膜共振子の1つであるFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)を例に説明する。図1(a)は、実施例1に係るFBARの上面図であり、図1(b)及び図1(c)は、図1(a)のA−A間及びB−B間の断面図である。図1(a)から図1(c)のように、実施例1のFBAR100は、基板10、下部電極12、圧電膜14、及び上部電極16を有する。
基板10は、例えばシリコン(Si)基板、ガリウム砒素(GaAs)基板、及びガラス基板等の絶縁体基板を用いることができる。
基板10上に、下部電極12が設けられている。下部電極12は、例えばアルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、及びイリジウム(Ir)のうちの少なくとも1つを含む金属膜を用いることができる。下部電極12は、単層膜でもよいし、積層膜でもよい。
基板10及び下部電極12の上に、圧電膜14が設けられている。圧電膜14は、例えば下部電極12の上面に接して設けられている。圧電膜14は、c軸を主軸としたc軸配向性を有する結晶構造をしている。圧電膜14は、第1膜14aと、第1膜14aの上面及び下面に接して設けられた第2膜14bと、を有する。第1膜14aは、添加元素を含有する窒化アルミニウム(AlN)膜である。実施例1では、第1膜14aは、2価元素と4価元素を含有するAlN膜である場合を例に説明する。第2膜14bは、第1膜14aよりも添加元素の濃度が低いAlN膜である。実施例1では、第2膜14bは、添加元素を含有しないAlN膜、即ち、アンドープAlN膜である場合を例に説明する。
圧電膜14上に、下部電極12と対向する領域を有して上部電極16が設けられている。つまり、下部電極12と上部電極16とは圧電膜14の少なくとも一部を挟んで設けられている。上部電極16は、例えば圧電膜14の上面に接して設けられている。圧電膜14を挟んで下部電極12と上部電極16とが対向する領域が共振部18となる。上部電極16も、下部電極12で列挙したAl、Cu、Cr、Mo、W、Ta、Pt、Ru、Rh、及びIrのうちの少なくとも1つを含む金属膜を用いることができ、単層膜でもよく、積層膜でもよい。
共振部18において、基板10と下部電極12との間に、ドーム形状の膨らみを有する空隙20が設けられている。ドーム形状の膨らみとは、空隙20の高さが空隙20の周辺部よりも中心部に近づくほど高くなるような形状の膨らみをいう。下部電極12の下側には、空隙20を形成する際にエッチャントを導入することで形成される導入路22が設けられている。導入路22の先端付近は圧電膜14等で覆われてなく、導入路22の先端は孔24となっている。孔24は、空隙20を形成する際のエッチャントを導入する導入口である。圧電膜14には、下部電極12との電気的な接続を可能とするための開口26が設けられている。
下部電極12と上部電極16との間に高周波数の電気信号が印加されると、下部電極12と上部電極16とに挟まれた圧電膜14の内部に、逆圧電効果によって励振される弾性波又は圧電効果に起因する歪みによって生じる弾性波が発生する。このような弾性波は、下部電極12と上部電極16とがそれぞれ空気に接している面で全反射されるため、厚み方向に主変位を持つ厚み振動波となる。
次に、図2(a)から図2(h)を用いて、実施例1に係るFBARの製造方法について説明する。図2(a)から図2(d)は、図1(a)のA−A間に相当する箇所の断面であり、図2(e)から図2(h)は、図1(a)のB−B間に相当する箇所の断面である。
図2(a)及び図2(e)のように、基板10上に、例えばスパッタ法又は蒸着法を用いて、犠牲層28を形成する。犠牲層28は、例えば酸化マグネシウム(MgO)膜を用いることができ、少なくとも空隙20が形成される領域を含んで設けられる。犠牲層28の膜厚は、例えば20nmとすることができる。次いで、例えばアルゴン(Ar)ガス雰囲気下でスパッタを行い、基板10及び犠牲層28の上に、金属膜を成膜する。金属膜は、前述のように、Al、Cu、Cr、Mo、W、Ta、Pt、Ru、Rh、及びIrのうちの少なくとも1つから選択される。その後、例えばフォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、前記金属膜を所望の形状にした下部電極12を形成する。この際、下部電極12の一部は犠牲層28を覆う形状とする。
図2(b)及び図2(f)のように、例えばArと窒素(N)の混合ガス雰囲気下でAlターゲットをスパッタして、表面をクリーニングした基板10及び下部電極12の上に、アンドープAlN膜である第2膜14bを成膜する。続いて、基板10をチャンバーから取り出すことなく、ArとNの混合ガス雰囲気下でAlターゲット、2価元素ターゲット、4価元素ターゲットを同時にスパッタして、第2膜14b上に、2価元素と4価元素を含有するAlN膜である第1膜14aを成膜する。続いて、基板10をチャンバーから取り出すことなく、ArとNの混合ガス雰囲気下でAlターゲットをスパッタして、第1膜14a上に、アンドープAlN膜である第2膜14bを成膜する。これにより、第1膜14aと、第1膜14aの上面及び下面に設けられた第2膜14bと、を有する圧電膜14が形成される。なお、第1膜14aと第2膜14bとの界面近傍では、2価元素と4価元素の濃度に濃度勾配を有していてもよい。
このように、第1膜14aと第2膜14bとの成膜は、同一チャンバー内で連続して行うことが好ましい。第1膜14aと第2膜14bとの界面に酸化膜等の不要な膜が形成されることを抑制できるためである。同一チャンバー内で連続して成膜をする場合、Alターゲットの放電を常時行い、2価元素ターゲット及び4価元素ターゲットへの印加電力の調整、又は、2価元素ターゲット及び4価元素ターゲットのシャッターの開閉によって、第1膜14aと第2膜14bとを連続して成膜してもよい。また、装置の事情等により、第1膜14aと第2膜14bとを別々の装置で成膜する場合でもよい。この場合、大気に晒された面には酸化膜等が形成されるため、成膜の前に逆スパッタを行って酸化膜等を除去することが好ましい。また、第1膜14aの成膜において、Alターゲットと2価元素ターゲットと4価元素ターゲットとを用いているが、Alに2価元素と4価元素を含有させたAl合金ターゲットを用いてもよい。
図2(c)及び図2(g)のように、例えばArガス雰囲気下でスパッタを行い、圧電膜14上に、金属膜を成膜する。この金属膜も、前述のように、Al、Cu、Cr、Mo、W、Ta、Pt、Ru、Rh、及びIrのうちの少なくとも1つから選択される。その後、例えばフォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、前記金属膜を所望の形状にして上部電極16を形成する。続いて、例えばフォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、圧電膜14も所望の形状にする。さらに、下部電極12と犠牲層28とを選択的にエッチングして孔24を形成する。
図2(d)及び図2(f)のように、孔24からエッチャントを導入して犠牲層28をエッチングする。ここで、下部電極12、圧電膜14、及び上部電極16の積層膜の応力を予め圧縮応力になるようにしておく。これにより、犠牲層28のエッチングが完了した時点で、積層膜は膨れ上がり、基板10と下部電極12との間に、ドーム形状の膨らみをした空隙20が形成される。また、空隙20と孔24とを連結する導入路22も形成される。このような製造工程を経て、実施例1のFBARが形成される。
ここで、FBARの圧電膜に、2価元素と4価元素を含有するAlN膜を用いることが好ましい理由を説明する。図3は、シミュレーションに用いたアンドープAlNの構造を示す図である。シミュレーションは、第1原理計算と呼ばれる手法を用いて行った。第1原理計算とは、フィッティングパラメータ等を使用しない電子状態計算方法の総称であり、単位格子又は分子等を構成する各原子の原子番号と座標だけで、電子状態計算が可能な手法である。図3のように、シミュレーションに用いたアンドープAlNは、16個のアルミニウム原子30と16個の窒素原子32とを有する。即ち、2個のアルミニウム原子30と2個の窒素原子32とからなる単位格子を、a軸、b軸、及びc軸方向に2倍した16個のアルミニウム原子30と16個の窒素原子32とからなるスーパーセルのウルツ鉱型結晶構造をしている。このウルツ鉱型結晶構造のアンドープAlNに対して、原子座標、セル体積、及びセル形状の全てを同時に動かして第1原理計算を行い、安定構造のアンドープAlNの電子状態を計算した。そして、安定構造のアンドープAlNの結晶格子に微小な歪みを強制的に加え、その際の全エネルギーの微小変化から、アンドープAlNの圧電定数、弾性定数、及び誘電率等の材料定数を、第1原理計算を用いて計算した。
また、図3のアルミニウム原子30の1個を2価元素で置換し、別の1個のアルミニウム原子30を4価元素で置換した結晶構造のドープAlNに対しても、アンドープAlNと同様に、第1原理計算による計算をした。つまり、アルミニウム原子14個、2価元素1個、4価元素1個、及び窒素原子16個からなるウルツ鉱型結晶構造のドープAlNの圧電定数、弾性定数、及び誘電率等の材料定数を、第1原理計算を用いて計算した。ここで、アルミニウムの原子数と添加元素の原子数との総量を100原子%とした場合の、添加元素の原子濃度を置換濃度と称すこととする。したがって、シミュレーションに用いたドープAlNの2価元素と4価元素の置換濃度は共に6.25原子%である。シミュレーションでは、2価元素としてカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)、又は亜鉛(Zn)を用い、4価元素としてチタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)、又はハフニウム(Hf)を用いた。なお、2価元素と4価元素を同じ比率で添加しているのは、2価元素と4価元素は共に3価のアルミニウムサイトに置換することから、絶縁性の確保を目的としたものである。
ここで、c軸方向の圧電定数e33、弾性定数C33、及び誘電率ε33と電気機械結合係数kとの間には、下記数1の関係式が成り立つ。
Figure 2014121025
したがって、アンドープAlN及びドープAlNの圧電定数、弾性定数、及び誘電率を第1原理計算で計算することで、それぞれの電気機械結合係数を算出することができる。
表1に、アンドープAlN及びドープAlNの圧電定数e33の計算値と数1から算出した電気機械結合係数kの値とを示す。表1のように、2価元素と4価元素を含有するAlN(ケース1からケース10)は、アンドープAlN(表1のアンドープAlN)に比べて、圧電定数e33と電気機械結合係数kが大きくなる結果が得られた。なお、2価元素と4価元素は、表1の場合に限らず、その他の元素を用いてもよい。
Figure 2014121025
次に、2価元素と4価元素を含有するAlNの電気機械結合係数の置換濃度依存性について説明する。電気機械結合係数の置換濃度依存性は、図3のウルツ鉱型結晶構造のスーパーセルの大きさ及び2価元素と4価元素で置換するアルミニウム原子の数を変えた複数のドープAlNそれぞれに第1原理計算を行うことで評価した。なお、2価元素としてMgを、4価元素としてHf又はTiを用い、2価元素と4価元素の置換濃度の比率は同じにした。
図4(a)及び図4(b)は、2価元素と4価元素の合計置換濃度に対するAlNの電気機械結合係数kを示す図である。図4(a)は、2価元素にMgを、4価元素にHfを用いた場合のシミュレーション結果であり、図4(b)は、2価元素にMgを、4価元素にTiを用いた場合のシミュレーション結果である。図4(a)及び図4(b)のように、AlNに、MgとHfを添加した場合であっても、MgとTiを添加した場合であっても、置換濃度が高くなるに従い、電気機械結合係数kが大きくなることが分かる。なお、図4(a)及び図4(b)では、2価元素にMgを、4価元素にHf又はTiを用いた場合を説明したが、その他の2価元素と4価元素を用いた場合でも同様の傾向を示す。
次に、2価元素と4価元素を含有するAlN膜を圧電膜に用いた比較例1に係るFBARの実効的電気機械結合係数を調べたシミュレーションについて説明する。図5は、比較例1に係るFBARの断面図である。図5のように、比較例1のFBARは、基板50上に、下部電極52、圧電膜54、及び上部電極56がこの順に積層されている。下部電極52は、基板50側から膜厚100nmのCrと膜厚225nmのRuとの積層金属膜とした。圧電膜54は、2価元素と4価元素を含有する膜厚1000nmのAlN膜の単層とした。2価元素にはCa、Mg、Sr、又はZnを用い、4価元素にはTi、Zr、又はHfを用い、2価元素と4価元素の置換濃度は共に6.25原子%とした。なお、圧電膜54の圧電定数、弾性定数、及び誘電率等の材料定数の値は第1原理計算で求めた値を用いた。上部電極56は、基板50側から膜厚225nmのRuと膜厚30nmのCrとの積層金属膜とした。上部電極56上には、膜厚50nmの二酸化シリコン(SiO)膜62が設けられている。圧電膜54を挟んで下部電極52と上部電極56とが対向する領域の共振部58において、基板50と下部電極52との間に、ドーム形状の膨らみを有する空隙60が設けられている。
また、圧電膜54に膜厚1150nmのアンドープAlN膜を用い、他の構成については比較例1のFBARと同じとした比較例2に係るFBARについても、実効的電気機械結合係数を調べた。
表2に、比較例1及び比較例2のFBARの実効的電気機械結合係数keff のシミュレーション結果を示す。表2のように、2価元素と4価元素を含有するAlN膜を圧電膜54に用いた比較例1のFBAR(ケース1からケース10)は、アンドープAlN膜を圧電膜54に用いた比較例2のFBAR(表2のアンドープAlN膜)に比べて、実効的電気機械結合係数keff が大きくなる結果が得られた。なお、2価元素と4価元素は、表2の場合に限らず、その他の元素を用いてもよい。
Figure 2014121025
以上のことから、電気機械結合係数の大きなFBARを得るために、FBARの圧電膜に、2価元素と4価元素を含有するAlN膜を用いることが好ましいことが分かる。また、図4(a)及び図4(b)から、より大きな電気機械結合係数を得るには、2価元素と4価元素の濃度を高くすることが好ましいことが分かる。
しかしながら、比較例1のFBARでは、大きな電気機械結合係数が得られるとの利点だけでなく、欠点も生じてしまう。この欠点について以下に説明する。比較例1のFBARでは、圧電膜54は2価元素と4価元素を含有するAlN膜の単層であるため、大きな電気機械結合係数を得るために2価元素と4価元素の濃度を高めると、圧電膜54全体の添加濃度が高くなる。下部電極52の上面に圧電膜54を形成するプロセスにおいて、添加元素の濃度が高いほど、c軸配向性の良好な圧電膜54を得ることが難しい。このため、FBARの結合係数の劣化が生じてしまう。
また、AlN膜に元素を添加すると、膜応力が変化する。膜応力の変化について、AlN膜にMgとZrを添加させた場合を例に説明する。膜応力の変化を調べるにあたり、まず、MgとZrを含有するAlN膜をスパッタ法を用いて作製した。具体的には、ArとNの混合ガス雰囲気下でAlターゲット、Al−Mg合金ターゲット、Zrターゲットを別々に同時に放電し、各々のターゲットに印加する電力を変えることで、MgとZrの濃度を異ならせた複数のAlN膜を基板上に作製した。そして、作製したAlN膜の膜応力を測定した。膜応力の測定は、薄膜ストレス評価装置で行い、成膜前後の基板の反り量から膜応力を評価した。
図6は、MgとZrの合計置換濃度に対するAlN膜の膜応力を示す図である。図6の縦軸は膜応力を負の値で示しており、負の値は圧縮応力であることを意味している。図6のように、MgとZrの合計置換濃度が少なくとも3原子%以上且つ30原子%以下の範囲において、MgとZrが添加されたAlN膜は、MgとZrの合計置換濃度が増えるに従い、圧縮応力の大きさ(絶対値)がほぼ線形に増加することが確認された。このことから、MgとZrが添加されたAlN膜は、アンドープAlN膜よりも圧縮応力が大きくなり、MgとZrの合計置換濃度が増えるに従い圧縮応力が増加することが分かる。
このように、MgとZrをAlN膜に添加することで圧縮応力が増加するのは以下の理由によるものと考えられる。即ち、MgとZrはAlNのアルミニウムサイトに置換される。結晶の幾何学的構造の議論において用いられるシャノンのイオン半径を考えると、ウルツ鉱型結晶構造のAlNにおけるアルミニウムサイトの配位数は4であり、Mg2+、Zr4+、Al3+の配位数4の場合のイオン半径は、それぞれ0.57nm、0.59nm、0.39nmである。アルミニウムサイトにAlよりもイオン半径の大きいMgやZrが置換されることで結晶格子が膨張し、圧縮応力が大きくなるものと考えられる。なお、MgとZrをAlN膜に添加した場合に限らず、その他の元素をAlN膜に添加した場合でも同様に、添加元素の濃度によって膜応力が変化する。
表3に、図6の各プロットにおけるMgとZrの置換濃度及び膜応力の測定値を示す。表3のように、MgとZrの置換濃度の比が1:1近傍の場合に限らず、1:1からずれた場合でも、MgとZrが添加されたAlN膜は、MgとZrの合計置換濃度が増えるに従い圧縮応力が増加することが分かる。
Figure 2014121025
このように、圧電膜54に添加元素を含有するAlN膜を用いた場合、添加元素の濃度に応じて膜応力が変化する。圧電膜54の膜応力が大き過ぎると、共振部58が壊れてしまう。一方、圧電膜54の膜応力が小さ過ぎると、ドーム形状の膨らみを有する空隙60が形成され難くなり、FBARの特性が得られない。
さらに、圧電膜54の添加元素の濃度が高くなるほど、圧電膜54と下部電極52及び上部電極56との密着性が悪くなる。これにより、弾性波エネルギーの損失等が発生し、Q値や結合係数といった特性の劣化が生じてしまう。
以上のことから、比較例1のように、圧電膜54が2価元素と4価元素を含有するAlN膜の単層である場合、圧電膜54の配向性及び膜応力、並びに圧電膜54と下部電極52及び上部電極56との密着性の要因により、Q値や結合係数といった特性の劣化が生じてしまう。
一方、実施例1によれば、図1(a)から図1(c)のように、下部電極12と上部電極16とに挟まれた圧電膜14は、添加元素を含有するAlN膜からなる第1膜14aと、第1膜14aの上面及び下面に設けられ、第1膜14aよりも添加元素の濃度が低い第2膜14bと、を有する。大きな電気機械結合係数を得るために第1膜14aの添加元素の濃度を高くした場合であっても、下部電極12の上面には第1膜14aよりも添加元素の濃度が低い第2膜14bが形成される。このため、第1膜14aを下部電極12の上面に直接形成する場合に比べて、圧電膜14のc軸配向性を改善することができる。また、添加物を含有するAlN膜の膜応力をガス圧等の成膜条件で調整することは難しい。しかしながら、実施例1では、圧電膜14は添加元素の濃度が異なる第1膜14aと第2膜14bとを有するため、それぞれの添加元素の濃度等を調整することで、大きな電気機械結合係数を得つつ、膜応力を適切な大きさにすることができる。さらに、下部電極12の上面及び上部電極16の下面には、第1膜14aよりも添加元素の濃度が低い第2膜14bが設けられるため、圧電膜14と下部電極12及び上部電極16との密着性を向上させることができる。以上のことから、実施例1によれば、FBARのQ値や結合係数といった特性の劣化を抑制することができる。
また、第1膜14aと第2膜14bとは共にAlNを主成分とする膜である。異なる圧電材料の積層膜の場合には、結晶構造的に不整合な界面が形成されてしまい、弾性波の散乱が起きて、特性が劣化してしまう。しかしながら、実施例1のように、第1膜14aと第2膜14bとが共にAlNを主成分とする膜であることで、界面での弾性波の散乱を起き難くでき、Q値や結合係数といった特性の劣化を抑制することができる。
大きな電気機械結合係数を得る観点から、添加元素の濃度が高い第1膜14aの厚さは第2膜14bよりも厚い場合が好ましい。例えば、2GHz帯のFBARを得るには、圧電膜14の厚さを1000nm程度とすればよいことから、第1膜14aの厚さを400nm、第2膜14bの厚さを300nmとすることができる。即ち、圧電膜14は、厚さ300nmの第2膜14b、厚さ400nmの第1膜14a、及び厚さ300nmの第2膜14bの積層膜とすることができる。また、第1膜14aと第2膜14bの膜厚比を変えることで、電気機械結合係数の調整を行うことができる。
実施例1のように、大きな電気機械結合係数を得るために、圧電膜14に2価元素と4価元素を含有するAlN膜を用いることが好ましい。この場合、2価元素と4価元素は、表1及び表2の場合に限らず、その他の元素を用いてもよい。また、表1及び表2に記載の元素を用いる場合であっても、圧電膜14は、2価元素としてCa、Mg、Sr、及びZnを複数種含有し、4価元素としてTi、Zr、及びHfを複数種含有する場合でもよい。即ち、圧電膜14は、2価元素としてCa、Mg、Sr、及びZnのうちの少なくとも1つを含有し、4価元素としてTi、Zr、及びHfのうちの少なくとも1つを含有する場合でもよい。
ここで、2価元素と4価元素を含有するAlN膜を作製し、このAlN膜の圧電定数を測定した実験について説明する。2価元素と4価元素を含有するAlN膜は、抵抗率0.002Ω以下の低抵抗シリコン基板上に、図6の膜応力の測定において説明した方法と同じ方法を用いて作製した。したがって、低抵抗シリコン基板上に、MgとZrの濃度が異なる複数のAlN膜を作製した。その後、それぞれのAlN膜上に、直径3mm、膜厚100nmの白金電極をスパッタリング法を用いて形成した。白金電極を形成した後、これら複数のAlN膜の圧電定数を測定した。圧電定数の測定は、ピエゾメーターを用い、荷重0.25N、周波数110Hzの条件で行った。
図7は、MgとZrの合計置換濃度に対するAlN膜の圧電定数の増加率を示す図である。図7の縦軸は、圧電定数の増加率を百分率で示しており、アンドープAlN膜の圧電定数を100%として表している。図7のように、MgとZrの合計置換濃度が少なくとも3原子%以上且つ30原子%以下の範囲において、MgとZrを含有するAlN膜の圧電定数がアンドープAlN膜よりも高くなることが確認された。また、MgとZrの合計置換濃度が少なくとも3原子%以上且つ30原子%以下の範囲において、AlN膜の圧電定数は、MgとZrの合計置換濃度に対してほぼ線形に増加することが確認された。
表4に、図7の各プロットにおけるMgとZrの置換濃度及び圧電定数の測定値を示す。表4のように、MgとZrの置換濃度の比が1:1近傍の場合に限らず、1:1からずれた場合でも、MgとZrが添加されたAlN膜は、アンドープAlN膜よりも圧電定数が高くなることが分かる。
Figure 2014121025
次に、2価元素としてMg又はZnを、4価元素としてHf、Ti、及びZrのいずれかを含有するAlNの圧電定数の置換濃度依存性について説明する。圧電定数の置換濃度依存性は、第1原理計算によって評価した。
図8(a)及び図8(b)は、2価元素と4価元素の合計置換濃度に対するAlNの圧電定数の増加率を示す図である。図8(a)及び図8(b)の縦軸は、圧電定数の増加率を百分率で示しており、アンドープAlNの圧電定数を100%として表している。図8(a)は、2価元素としてMgを、4価元素としてHf、Ti、及びZrのいずれかを添加した場合を示し、図8(b)は、2価元素としてZnを、4価元素としてHf、Ti、及びZrのいずれかを添加した場合を示している。図8(a)及び図8(b)のように、2価元素としてMg又はZnを、4価元素としてHf、Ti、及びZrのいずれかを添加した全ての場合において、置換濃度に対して圧電定数が単調に増加している。この結果から、図7では、2価元素にMgを、4価元素にZrを用いた場合の測定結果を示したが、その他の2価元素と4価元素を用いた場合でも同様の傾向を示すと考えられる。
図7から図8(b)の結果から、圧電膜14の2価元素と4価元素の合計置換濃度は3原子%以上且つ30原子%以下とすることが好ましい。これにより、圧電膜14の圧電定数を大きくすることができ、FBARの電気機械結合係数を大きくすることができる。FBARの電気機械結合係数をより大きくする観点から、2価元素と4価元素の合計置換濃度は5原子%以上且つ30原子%以下の場合がより好ましく、10原子%以上且つ30原子%以下の場合がさらに好ましい。ここで、圧電膜14の第2膜14bは、配向性の劣化等による結合係数の劣化を抑制するために添加元素の濃度は低く抑えたい。このことから、FBARの電気機械結合係数を大きくするには、圧電膜14の第1膜14aの2価元素と4価元素の合計置換濃度が3原子%以上且つ30原子%以下の場合が好ましく、5原子%以上且つ30原子%以下の場合がより好ましく、10原子%以上且つ30原子%以下の場合がさらに好ましい。
圧電膜14の配向性の劣化等によるFBARの特性劣化を抑制する観点から、第2膜14bは、添加元素の置換濃度が3原子%より小さい場合が好ましく、アンドープAlN膜である場合がより好ましい。第2膜14bがアンドープAlN膜である場合、下部電極12上にc軸配向性の良好なアンドープAlN膜を形成することは容易であることから、c軸配向性が良好な圧電膜14を得ることができるためである。また、アンドープAlN膜の膜応力を引張応力とすることができるため、第1膜14aの添加元素の濃度が高く圧縮応力が大きくなった場合でも、圧電膜14全体の膜応力を低減させて、適切な大きさにすることが容易にできるためである。さらに、電極とアンドープAlN膜との密着性は良好であるため、圧電膜14と下部電極12及び上部電極16との間で良好な密着性を得ることができるためである。
圧電膜14のAlN膜に添加される元素は、2価元素と4価元素の場合に限らず、その他の元素の場合でもよい。例えば、スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)等の3価元素、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は2価元素と5価元素の場合でもよい。これらの場合でも、FBARの電気機械結合係数を大きくできる等の効果が得られる。
ここで、2価元素と5価元素を含有するAlNの圧電定数と電気機械結合係数とを求めたシミュレーションについて説明する。シミュレーションは、図3のアルミニウム原子30の2個を2価元素で置換し、別の1個のアルミニウム原子30を5価元素で置換した結晶構造のドープAlNに対して第1原理計算を用いて行った。つまり、アルミニウム原子13個、2価元素2個、5価元素1個、及び窒素原子16個からなるウルツ鉱型結晶構造のドープAlNに対して第1原理計算を用いて行った。したがって、シミュレーションに用いたドープAlNの2価元素の置換濃度は12.5原子%であり、5価元素の置換濃度は6.25原子%である。2価元素としてMg又はZnを用い、5価元素としてタンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、又はバナジウム(V)を用いた。なお、2価元素と5価元素を2:1の比率で添加しているのは、2価元素と5価元素は共に3価のアルミニウムサイトに置換することから、絶縁性の確保を目的としたものである。
表5に、アンドープAlN及びドープAlNの圧電定数e33の第1原理計算による計算値と数1から算出した電気機械結合係数kの値とを示す。表5のように、2価元素と5価元素を含有するAlN(ケース1からケース6)は、アンドープAlN(表5のアンドープAlN)に比べて、圧電定数e33と電気機械結合係数kが大きくなる結果が得られた。なお、2価元素と5価元素は、表3の場合に限らず、その他の元素を用いてもよい。
Figure 2014121025
次に、2価元素と5価元素を含有するAlNの電気機械結合係数の置換濃度依存性について説明する。電気機械結合係数の置換濃度依存性は、図4(a)及び図4(b)と同様な方法で評価した。なお、2価元素としてMgを、5価元素としてTaを用い、2価元素と5価元素の置換濃度の比率は2:1にした。
図9は、2価元素と5価元素の合計置換濃度に対するAlNの電気機械結合係数kを示す図である。図9のように、2価元素のMgと5価元素のTaを含有するAlNの場合でも、図4(a)及び図4(b)の2価元素と4価元素を含有するAlNの場合と同様に、置換濃度が高くなるに従い、電気機械結合係数kが大きくなることが分かる。なお、図9では、2価元素にMgを、5価元素にTaを用いた場合を説明したが、その他の2価元素と5価元素を用いた場合でも同様の傾向を示す。
次に、2価元素と5価元素を含有するAlN膜を圧電膜に用いた比較例3に係るFBARの実効的電気機械結合係数を調べたシミュレーションについて説明する。比較例3のFBARは、図5の圧電膜54に2価元素と5価元素を含有する膜厚850nmのAlN膜を用いた点以外は比較例1と同じ構成をしている。圧電膜54の圧電定数、弾性定数、及び誘電率等の材料定数の値は、比較例1と同様に、第1原理計算で求めた値を用いた。また、2価元素の置換濃度は12.5原子%とし、5価元素の置換濃度は6.25原子%とした。
表6に、比較例3のFBARの実効的電気機械結合係数keff のシミュレーション結果を示す。また、比較のために、上述した比較例2のFBARの実効的電気機械結合係数keff のシミュレーション結果も示す。表6のように、2価元素と5価元素を含有するAlN膜を圧電膜54に用いた比較例3のFBAR(ケース1からケース6)は、アンドープAlN膜を圧電膜54に用いた比較例2のFBAR(表6のアンドープAlN膜)に比べて、実効的電気機械結合係数keff が大きくなる結果が得られた。なお、2価元素と5価元素は、表4の場合に限らず、その他の元素を用いてもよい。
Figure 2014121025
以上のことから、圧電膜14のAlN膜に2価元素と5価元素を添加した場合でも、電気機械結合係数の大きなFBARを得ることができる。2価元素と5価元素の濃度を高くすることで、電気機械結合係数をより大きくすることができる。2価元素と5価元素は、表5及び表6の場合に限らず、その他の元素を用いてもよい。また、表5及び表6に記載の元素を用いる場合であっても、圧電膜14は、2価元素としてMg及びZnの両方を含有し、5価元素としてTa、Nb、及びVを複数種含有する場合でもよい。即ち、圧電膜14は、2価元素としてMg及びZnの少なくとも一方を含有し、5価元素としてTa、Nb、及びVのうちの少なくとも1つを含有する場合でもよい。
実施例1のFBAR100において、温度補償膜を備える場合でもよい。図10は、温度補償膜を備えたFBARの断面を示している。図10のように、圧電膜14の間に温度補償膜40が挿入されている。温度補償膜40は、圧電膜14に接して設けられている。温度補償膜40は、弾性定数の温度係数が圧電膜14とは逆符号となる材料で形成されている。例えば、圧電膜14の弾性定数の温度係数が負である場合、弾性定数の温度係数が正である温度補償膜40が用いられる。このような温度補償膜40を備えることで、FBARの温度特性を改善することができる。温度補償膜40の一例として、二酸化シリコン(SiO)膜が挙げられる。SiO膜以外にも酸化シリコンを主成分とする膜を用いることができ、例えばフッ素(F)等の元素が添加された酸化シリコン膜を用いることができる。ここで、主成分とは、温度補償膜40の弾性定数の温度係数が、圧電膜14の弾性定数の温度係数に対して逆符号となる程度に元素を含むことをいう。
図10では、温度補償膜40は、圧電膜14の間に挿入されているが、圧電膜14に接していればその他の場所に設けられていてもよい。例えば、下部電極12と圧電膜14との間に設けられていてもよいし、圧電膜14と上部電極16との間に設けられていてもよい。
実施例1では、図1(b)のように、空隙20が、基板10と下部電極12との間のドーム形状の膨らみから形成される例を示したが、図11(a)及び図11(b)に示す形態を用いることもできる。図11(a)は、第1変形例に係るFBARの断面を示し、図11(b)は第2変形例に係るFBARの断面を示している。図11(a)のように、第1変形例のFBARにあっては、空隙20aが、共振部18における下部電極12下の基板10の一部を除去して設けられている。図11(b)のように、第2変形例のFBARにあっては、空隙20bが、共振部18における下部電極12下の基板10を貫通して設けられている。
また、圧電薄膜共振子は、FBARの場合に限らず、SMR(Solidly Mounted Resonator)の場合でもよい。図12は、SMRの断面を示している。図12のように、SMRにあっては、下部電極12下に、空隙の代わりに、音響インピーダンスの高い膜と低い膜とをλ/4(λは弾性波の波長)の膜厚で交互に積層した音響反射膜42が設けられている。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12 下部電極
14 圧電膜
14a 第1膜
14b 第2膜
16 上部電極
18 共振部
20、20a、20b 空隙
22 導入路
24 孔
26 開口
28 犠牲層
30 アルミニウム原子
32 窒素原子
40 温度補償膜
42 音響反射膜

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられ、添加元素を含有する窒化アルミニウム膜からなる第1膜と、前記第1膜の上面及び下面に設けられ、前記第1膜よりも前記添加元素の濃度が低い窒化アルミニウム膜からなる第2膜と、を有する圧電膜と、
    前記圧電膜を挟んで設けられた下部電極及び上部電極と、
    を備えることを特徴とする圧電薄膜共振子。
  2. 前記添加元素は、2価元素と4価元素、又は、2価元素と5価元素であることを特徴とする請求項1記載の圧電薄膜共振子。
  3. 前記添加元素は2価元素と4価元素であり、前記2価元素は、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、及び亜鉛のうちの少なくとも1つを含み、前記4価元素は、チタン、ジルコニウム、及びハフニウムのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載の圧電薄膜共振子。
  4. 前記添加元素は2価元素と4価元素であり、前記第1膜における前記添加元素と前記窒化アルミニウム膜のアルミニウム原子数との総量を100原子%とした場合に、前記第1膜に含有される前記添加元素の濃度は3原子%以上且つ30原子%以下であることを特徴とする請求項2または3記載の圧電薄膜共振子。
  5. 前記添加元素は2価元素と5価元素であり、前記2価元素は、マグネシウム及び亜鉛の少なくとも一方を含み、前記5価元素は、タンタル、ニオブ、及びバナジウムのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2記載の圧電薄膜共振子。
  6. 前記第2膜は、添加元素を含有しない窒化アルミニウム膜からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の圧電薄膜共振子。
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