JP7340349B2 - 圧電薄膜共振器およびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ - Google Patents

圧電薄膜共振器およびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ Download PDF

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Description

本発明は、圧電薄膜共振器およびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサに関し、例えば挿入膜を有する圧電薄膜共振器およびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサに関する。
圧電薄膜共振器を用いた弾性波デバイスは、例えば携帯電話等の無線機器のフィルタおよびマルチプレクサとして用いられている。圧電薄膜共振器は、圧電膜を挟み下部電極と上部電極が対向する積層構造を有している。圧電膜を挟み下部電極と上部電極が対向する領域が共振領域である。共振領域の圧電膜内に絶縁膜を設けることが知られている(例えば特許文献1)。共振領域の外周領域に挿入膜を設けることが知られている(例えば特許文献2)。共振領域の圧電膜内に、外周領域が中央領域より厚い挿入膜を設けることが知られている(例えば特許文献3)。
特開2013-34130号公報 特開2018-37906号公報 特開2015-139167号公報
特許文献3では、共振領域の中央領域の挿入膜を弾性定数の温度係数の符号が圧電膜の弾性定数の温度係数の符号と反対とし、外周領域の挿入膜のヤング率を圧電膜のヤング率より低くする。これにより、共振特性の温度変化を抑制し、かつ共振特性の劣化を抑制することができる。しかしながら、Q値等の共振特性は十分ではない。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、共振特性を向上させることを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられた下部電極と、前記下部電極上に設けられ、窒化アルミニウムを主成分とする圧電膜と、前記圧電膜上に設けられ、前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と対向する上部電極と、前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と前記上部電極とが対向する共振領域の中央領域に設けられておらず、前記中央領域を囲む少なくとも一部の領域において前記共振領域の外周に沿って前記中央領域を囲むように、前記下部電極と前記上部電極との間に挿入され、前記圧電膜のヤング率より低いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とする第1挿入膜と、前記中央領域および前記第1挿入膜が設けられた領域における前記下部電極、前記圧電膜および前記上部電極からなる積層膜内に挿入され、前記圧電膜の弾性定数の温度係数の符号と逆の温度係数の符号を有し、前記第1挿入膜のヤング率より高いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とし、前記第1挿入膜のアルゴン濃度より低いアルゴン濃度を有する第2挿入膜と、を備える圧電薄膜共振器である。
上記構成において、前記第2挿入膜のFTIRスペクトルにおけるSi-O結合のピークの半値幅は、前記第1挿入膜のFTIRスペクトルにおけるSi-O結合のピークの半値幅より小さい構成とすることができる。
上記構成において、TEM観察において、前記第2挿入膜は前記第1挿入膜に比べ明るさが均一である構成とすることができる。
上記構成において、前記第1挿入膜と前記第2挿入膜とは接する構成とすることができる。
上記構成において、前記圧電膜は前記下部電極上に設けられた下部圧電膜と前記下部圧電膜上に設けられた上部圧電膜を有し、前記第1挿入膜は前記下部圧電膜と前記上部圧電膜との間に挿入されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2挿入膜は、前記下部圧電膜と前記上部圧電膜との間に挿入されている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2挿入膜は前記共振領域の全てに設けられている構成とすることができる。
本発明は、上記圧電薄膜共振器を含むフィルタである。
本発明は、上記フィルタを含むマルチプレクサである。
本発明は、基板上に下部電極を形成する工程と、前記下部電極上に窒化アルミニウムを主成分とする圧電膜を形成する工程と、前記圧電膜上に、前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と対向する上部電極を形成する工程と、前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と前記上部電極とが対向する共振領域の中央領域に設けられておらず、前記中央領域を囲む少なくとも一部の領域において前記共振領域の外周に沿って前記中央領域を囲むように、前記下部電極と前記上部電極との間に、前記圧電膜のヤング率より低いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とする第1挿入膜をスパッタリング法を用い形成する工程と、前記中央領域の前記下部電極、前記圧電膜および前記上部電極からなる積層膜内に、前記圧電膜の弾性定数の温度係数の符号と逆の温度係数の符号を有し、前記第1挿入膜のヤング率より高いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とし、前記第1挿入膜のアルゴン濃度より低いアルゴン濃度を有する第2挿入膜をCVD法を用い形成する工程と、を含む圧電薄膜共振器の製造方法である。
本発明によれば、共振特性を向上させることができる。
図1(a)および図1(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの平面図である。 図2は、図1(a)および図1(b)のA-A断面図である。 図3(a)から図3(d)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図(その1)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図(その2)である。 図5(a)および図5(b)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図(その3)である。 図6(a)および図6(b)は、CVD膜およびスパッタ膜のTEM観察の模式図である。 図7は、シミュレーションに用いた圧電薄膜共振器の断面図である。 図8(a)および図8(b)は、それぞれ実施例1の変形例1および2に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図9(a)および図9(b)は、それぞれ実施例1の変形例3および4に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図10(a)および図10(b)は、それぞれ実施例1の変形例5および6に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図11(a)は、実施例2に係るフィルタの回路図、図11(b)は、実施例2の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
図1(a)および図1(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの平面図であり、図2は、図1(a)および図1(b)のA-A断面図である。図1(a)は、基板10、下部電極12および上部電極16を主に示し、図1(b)は、基板10、挿入膜28a、28bおよび共振領域50を主に示す。
図1(a)から図2に示すように、基板10上に、空隙30を挟み下部電極12が設けられている。基板10は例えばシリコン基板である。空隙30は、圧電膜14に励振された弾性波を反射する音響反射層として機能する。下部電極12は例えば基板10側からクロム(Cr)膜およびルテニウム(Ru)膜である。
下部電極12上に、(001)方向を主軸とする(すなわちC軸配向性を有する)窒化アルミニウム(AlN)を主成分とする圧電膜14が設けられている。圧電膜14は、下部電極12上に設けられた下部圧電膜14aと下部圧電膜14a上に設けられた上部圧電膜14bとを有する。
下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入膜28aおよび28bが設けられている。挿入膜28aは共振領域50の中央領域54には設けられておらず、中央領域54を囲む外周領域52に設けられている。中央領域54は共振領域50の中心(幾何学的な中心でなくてもよい)を含む領域であり、外周領域52は共振領域50の外周を含み外周に沿った領域である。挿入膜28bは共振領域50の中央領域54および外周領域52の全体に設けられている。挿入膜28aおよび28bは例えば酸化シリコンを主成分とする。
挿入膜28aおよび28bの弾性定数の温度係数の符号を圧電膜14の弾性定数の温度係数の符号と正負を反対とすることで、圧電薄膜共振器の共振特性の温度変化(例えば共振周波数の温度変化)を抑制できる。外周領域52に挿入膜28aおよび28bを設けることで弾性波が共振領域50から漏れることを抑制しQ値等の損失を抑制できる。さらに、挿入膜28aのヤング率は挿入膜28bのヤング率より低い。これにより、Q値等の損失をより抑制できる。
圧電膜14の少なくとも一部を挟み下部電極12と対向する共振領域50を形成するように圧電膜14上に上部電極16が設けられている。下部電極12、圧電膜14、上部電極16および挿入膜28a、28bは積層膜18を形成する。共振領域50は、楕円形状を有し、積層膜18内に厚み縦振動モードの弾性波が共振する領域である。これにより、圧電膜14に励振された弾性波は空隙30により反射される。上部電極16は例えば圧電膜14側からルテニウム膜およびクロム膜である。
上部電極16上に保護膜24が設けられている。保護膜24は例えば酸化シリコン膜である。下部電極12および上部電極16上に金属層20が設けられている。金属層20は、下部電極12および上部電極16とそれぞれ電気的に接続されている。金属層20は、配線および/または電極として機能する。空隙30は、平面視において共振領域50と重なり、共振領域50と同じ大きさまたは共振領域50より大きい。
下部電極12が共振領域50から引き出される領域における共振領域50内の挿入膜28aの幅をW1とし、上部電極16が共振領域50から引き出される領域における共振領域50内の挿入膜28aの幅をW2とする。幅W1とW2とは互いに同じでもよいし、異なっていてもよい。
基板10としては、シリコン基板以外に、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、石英基板、水晶基板、ガラス基板、セラミック基板またはGaAs基板等を用いることができる。下部電極12および上部電極16としては、ルテニウムおよびクロム以外にもアルミニウム(Al)、チタン、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)またはイリジウム(Ir)等の単層膜またはこれらの積層膜を用いることができる。
圧電膜14は、窒化アルミニウム以外にも、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛(PbTiO3)等を用いることができる。また、例えば、圧電膜14は、窒化アルミニウムを主成分とし、共振特性の向上または圧電性の向上のため他の元素を含んでもよい。例えば、添加元素として、スカンジウム(Sc)、2族元素と4族元素との2つの元素、または2族元素と5族元素との2つの元素を用いることにより、圧電膜14の圧電性が向上する。このため、圧電薄膜共振器の実効的電気機械結合係数を向上できる。2族元素は、例えばカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、ストロンチウム(Sr)または亜鉛(Zn)である。4族元素は、例えばチタン、ジルコニウム(Zr)またはハフニウム(Hf)である。5族元素は、例えばタンタル、ニオブ(Nb)またはバナジウム(V)である。さらに、圧電膜14は、窒化アルミニウムを主成分とし、ボロン(B)を含んでもよい。
挿入膜28aおよび28bとしては酸化シリコンを主成分とし、弗素等の不純物を含んでもよい。保護膜24は、酸化シリコン膜以外に窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜等の絶縁膜を用いることができる。金属層20は例えば銅層、金層またはアルミニウム層である。
[実施例1の製造方法]
図3(a)から図5(b)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図である。図3(a)に示すように、平坦主面を有する基板10上に空隙を形成するための犠牲層38を、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い形成する。犠牲層38の膜厚は、例えば10nm~100nmであり、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛(ZnO)、ゲルマニウム(Ge)または酸化シリコン(SiO)等のエッチング液またはエッチングガスに容易に溶解できる材料から選択される。その後、犠牲層38を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。犠牲層38の形状は、空隙30の平面形状に相当する形状であり、例えば共振領域50となる領域を含む。次に、犠牲層38および基板10上に下部電極12を、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い形成する。その後、下部電極12を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。下部電極12は、リフトオフ法により形成してもよい。
図3(b)に示すように、下部電極12および基板10上に下部圧電膜14aを、例えばスパッタリング法または真空蒸着法を用い成膜する。下部圧電膜14a上に挿入膜28aを、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い形成する。
図3(c)に示すように、挿入膜28aをフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。挿入膜28aは、リフトオフ法を用い形成してもよい。図3(d)に示すように、下部圧電膜14aおよび挿入膜28a上に挿入膜28bを、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い形成する。挿入膜28bをフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。挿入膜28bは、リフトオフ法を用い形成してもよい。
図4(a)に示すように、下部圧電膜14aおよび挿入膜28b上に上部圧電膜14bを、例えば、スパッタリング法または真空蒸着法を用い形成する。下部圧電膜14aと上部圧電膜14bにより圧電膜14が形成され、圧電膜14内に挿入膜28aおよび28bが挿入される。圧電膜14上に上部電極16を、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い形成する。
図4(b)に示すように、上部電極16をフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。上部電極16は、リフトオフ法を用い形成してもよい。上部電極16をマスクに上部圧電膜14bおよび下部圧電膜14aをエッチング法を用い除去する。図4(c)に示すように、下部電極12、圧電膜14、挿入膜28a、28bおよび上部電極16を覆うように保護膜24を形成する。
図5(a)に示すように、保護膜24をフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。図5(b)に示すように、下部電極12および上部電極16上に金属層20を、例えばめっき法、スパッタリング法または真空蒸着法を用い形成する。
その後、犠牲層38をエッチング液を用い除去する。これにより、図1(a)から図2の圧電薄膜共振器が製造される。積層膜18の応力を圧縮応力となるように設定しておいてもよい。これにより、犠牲層38が除去されると、圧電膜14および上部電極16が基板10の反対側に基板10から離れるように膨れる。下部電極12と基板10との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成される。
[実験]
実施例1に係る圧電薄膜共振器を作製した。作製条件は以下である。
基板10:シリコン基板
下部電極12:基板10側から厚さ70nmのクロム膜および厚さ140nmのルテニウム膜
下部圧電膜14a:厚さが400nmの窒化アルニウム膜
挿入膜28a:厚さが90nmの酸化シリコン膜
挿入膜28b:厚さが80nmの酸化シリコン膜
上部圧電膜14b:厚さが400nmの窒化アルミニウム膜
上部電極16:圧電膜14側から厚さが130nmのルテニウム膜および厚さが60nmのクロム膜
保護膜24:厚さが70nmの酸化シリコン膜
ルテニウム膜とクロム膜との間に厚さが80nmのチタン膜を設けた。チタン膜はラダー型フィルタにおける並列共振器に設ける質量付加膜に相当する。
共振領域50の面積:20000μm
挿入膜28aの幅W1:2μm
挿入膜28aの幅W2:3μm
挿入膜28aおよび28bとしてスパッタ膜およびCVD膜の2種類の酸化シリコン膜を検討した。スパッタ膜は、アルゴン(Ar)をスパッタリングガスとするスパッタリング法を用い成膜した。CVD膜は、TEOS(テトラエチルオルソシリケイト:Si(OC)を原料ガスとするプラズマCVD法を用い成膜した。
スパッタ膜およびCVD膜について、ヤング率、アルゴン濃度、FTIR(Fourier Transform Infrared Spectroscopy)のピークの半値幅(FTIR半値幅)および密度を測定した。また、TEM(Transmission Electron Microscope)観察を行った。ヤング率の測定方法について説明する。試料となる酸化シリコン膜の表面にレーザ光を照射することで試料表面に表面波を励起する。表面波を検出してフーリエ変換することで、表面波の周波数と位相速度の相関を求める。周波数と位相速度の相関は、ヤング率、密度および膜厚に依存する。密度と膜厚からヤング率を算出した。
アルゴン濃度はSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)法を用い測定した。FTIRのピークの半値幅は、FTIRスペクトルにおけるSi-O結合の振動に関するピーク(約1000cm-1)の半値幅である。密度は、XRR(X-ray Reflectivity)を用い測定した。
表1は測定したヤング率、アルゴン濃度、FTIR半値幅、密度およびTEM観察を示す表である。
Figure 0007340349000001
表1に示すように、スパッタ膜のヤング率はCVD膜のヤング率より低い。スパッタ膜のアルゴン濃度はCVD膜のアルゴン濃度より高い。スパッタ膜のFTIR半値幅はCVD膜のFTIR半値幅よりやや大きい。密度はスパッタ膜とCVD膜とでほぼ同じである。
図6(a)および図6(b)は、CVD膜およびスパッタ膜のTEM観察の模式図である。図6(a)に示すように、CVD膜をTEM観察すると、領域60のように膜全体が均一の明るさである。図6(b)に示すように、スパッタ膜をTEM観察すると、領域60内のところどころに明るさの異なる領域62が存在する。領域62の大きさは例えば10nmである。
スパッタ膜はアルゴン濃度およびFTIR半値幅が大きく、CVD膜より結晶性が悪いと考えられる。TEM観察より、スパッタ膜の結晶は不均一と考えられる。スパッタ膜では結晶性が悪く不均一なためヤング率が低くなると考えられる。
挿入膜28aおよび28bとしてスパッタ膜およびCVD膜を用いサンプルA、BおよびCの圧電薄膜共振器を作製した。表2は、各サンプルの挿入膜28a、28b、共振周波数におけるQ値Qr、反共振周波数におけるQ値Qaおよび電気機械結合係数kを示す表である。
Figure 0007340349000002
表2に示すように、挿入膜28aおよび28bともにスパッタ膜としたサンプルAでは、Q値が非常に小さい。またkもやや小さい。挿入膜28bをCVD膜としたサンプルBおよびCではQ値およびkが大きい。サンプルBとCを比較すると、挿入膜28aをスパッタ膜としたサンプルCは挿入膜28aをCVD膜としたサンプルBより反共振周波数におけるQ値Qaが大きい。
サンプルAでQ値が非常に小さいのは挿入膜28bの結晶性が悪いためと考えられる。スパッタ膜とCVD膜上に圧電膜として窒化アルミニウム膜をスパッタリング法を用い形成しナノビーム回折を用いたX線回折法を用い窒化アルミニウム膜の結晶性を測定した。CVD膜上の窒化アルミニウム膜では回折スポットが小さく規則的に並んでいる。一方、スパッタ膜上の窒化アルミニウム膜では回折スポットが大きく規則性が悪い。このように、挿入膜28bの膜質が悪いと上部圧電膜14bの膜質が悪くなりQ値およびkが低下してしまう。
[シミュレーション]
挿入膜28aのヤング率を変えQ値を2次元有限要素法を用いシミュレーションした。図7は、シミュレーションに用いた圧電薄膜共振器の断面図である。図7に示すように、下部電極12は下層12aおよび上層12bを用いた。下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入膜28aが設けられている。挿入膜28bは設けられていない。共振領域50の中心51は鏡面条件とした。共振領域50の幅をD1、共振領域50内の挿入膜28aの幅をD2とした。
その他のシミュレーション条件は以下である。
下層12a:厚さが100nmのクロム膜
上層12b:厚さが200nmのルテニウム膜
下部圧電膜14a:厚さが600nmの窒化アルミニウム膜
挿入膜28a:厚さが100nmの酸化シリコン膜
上部圧電膜14b:厚さが600nmの窒化アルミニウム膜
上部電極16:厚さが200nmのルテニウム膜
共振領域50の幅D1:40μm
挿入膜28aの幅D2:3μm
挿入膜28aはヤング率以外は酸化シリコン膜の物性を用いた。
表3は、シミュレーションの結果を示す表である。
Figure 0007340349000003
表3に示すように、挿入膜28aのヤング率を低くすると反共振周波数におけるQ値Qaが大きくなる。シミュレーション結果から、サンプルCでQaが大きい理由は、挿入膜28aのヤング率が挿入膜28bのヤング率より低いためと考えられる。
以上の実験およびシミュレーションのように、共振領域50の中央領域54に設ける挿入膜28bは結晶性の良好な膜とすることが求められる。結晶性のよい膜はヤング値が高い。一方、共振領域50の外周領域52に設ける挿入膜28aは結晶が悪くともヤング率の低い膜とする。これにより、Q値等の共振特性を向上できる。挿入膜28bは共振領域50のほぼ全面に設けるため結晶性のよいCVD膜とする。挿入膜28aを設ける面積は小さいため、挿入膜28aの結晶性が悪いスパッタ膜を用いても圧電薄膜共振器の特性の劣化は大きくない。挿入膜28aのヤング率が低いため共振特性を向上できる。
[実施例1の変形例1]
図8(a)は、実施例1の変形例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図8(a)に示すように、挿入膜28bが上部電極16に挿入されている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例2]
図8(b)は、実施例1の変形例2に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図8(b)に示すように、挿入膜28bが下部電極12に挿入されている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1の変形例1および2のように、挿入膜28bは、下部電極12または上部電極16内に挿入されていてもよい。挿入膜28bは圧電膜14と上部電極16との間に挿入されていてもよいし、下部電極12と圧電膜14との間に挿入されていてもよい。
挿入膜28aは圧電膜14と上部電極16との間に挿入されていてもよいし、下部電極12と圧電膜14との間に挿入されていてもよい。挿入膜28aと28bとは接していてもよいし、離れていてもよい。
[実施例1の変形例3]
図9(a)は、実施例1の変形例3に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図9(a)に示すように、基板10と空隙30との間に保護膜26が設けられている。保護膜26は、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜等の絶縁膜である。保護膜26は、例えば挿入損失の低減または2次高調波低減のための膜である。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例4]
図9(b)は、実施例1の変形例4に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図9(b)に示すように、基板10の上面に窪みが形成されている。下部電極12は、基板10上に平坦に形成されている。これにより、空隙30が、基板10の窪みに形成されている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例5]
図10(a)は、実施例1の変形例5に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図10(a)に示すように、基板10上に開口を有する下地層29が設けられている。下部電極12は、下地層29上に平坦に形成されている。これにより、空隙30が、下地層29の開口に形成されている。下地層29は、例えば酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化アルミニウム膜等の絶縁膜である。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例6]
図10(b)は、実施例1の変形例6に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図10(b)に示すように、共振領域50の下部電極12下に音響反射膜31が形成されている。音響反射膜31は、音響インピーダンスの低い膜31aと音響インピーダンスの高い膜31bとが交互に設けられている。膜31aおよび31bの膜厚は例えばそれぞれほぼλ/4(λは弾性波の波長)である。膜31aと膜31bの積層数は任意に設定できる。音響反射膜31は、音響特性の異なる少なくとも2種類の層が間隔をあけて積層されていればよい。また、基板10が音響反射膜31の音響特性の異なる少なくとも2種類の層のうちの1層であってもよい。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1およびその変形例1から5のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において空隙30が基板10と下部電極12との間に形成されているFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)でもよい。また、実施例1の変形例6のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において下部電極12下に圧電膜14を伝搬する弾性波を反射する音響反射膜31を備えるSMR(Solidly Mounted Resonator)でもよい。実施例1の変形例1から5において、空隙30の代わりに音響反射膜31を設けてもよい。音響反射層は、空隙30または音響反射膜31を含めばよい。
実施例1およびその変形例において、共振領域50の平面形状として楕円形状を例に説明したが、四角形状または五角形状等の多角形状でもよい。
実施例1およびその変形例によれば、挿入膜28a(第1挿入膜)は、共振領域50の中央領域54に設けられておらず、中央領域54を囲む少なくとも一部の領域において共振領域50の外周に沿って中央領域54を囲むように、下部電極12と上部電極16との間に挿入されている。挿入膜28b(第2挿入膜)は、中央領域54および挿入膜28aが設けられた領域における下部電極12、圧電膜14および上部電極16からなる積層膜18内に挿入されている。これにより、弾性波が共振領域50の外側に漏れることを抑制できる。よって、Q値等の共振特性が向上する。
挿入膜28bは圧電膜14の弾性定数の温度係数の符号と逆の温度係数の符号を有する。これにより、圧電薄膜共振器の特性の温度変化(例えば共振周波数の温度変化)を抑制できる。
さらに、挿入膜28bは挿入膜28aのヤング率より高いヤング率を有する。これにより、中央領域54には、結晶性のよい挿入膜28bを設け、外周領域52にヤング率の低い挿入膜28aが設けられる。よって、Q値等の共振特性を向上できる。挿入膜28aのヤング率は挿入膜28bのヤング率の0.9倍以下が好ましい。挿入膜28aのAr濃度は挿入膜28bのAr濃度より低いことが好ましく、挿入膜28bのAr濃度の1/2以下がより好ましい。
挿入膜28aおよび28bは主成分が同じである。これにより、挿入膜28aおよび28bともに弾性定数の温度係数の符号を圧電膜14の弾性定数の温度係数の符号と反対にできる。
圧電膜14は酸化アルミニウムを主成分とし、挿入膜28aおよび28bは酸化シリコンを主成分とする。これにより、圧電膜14の弾性定数の符号を負とし、挿入膜28aおよび28bの弾性定数の符号を正とできる。よって、共振特性の温度変化を抑制できる。
なお、主成分とは意図的また意図せず含まれる不純物を含むことを許容し、実施例1およびその変形例の効果を奏する程度に含むことである。例えば、圧電膜14は窒化およびアルミニウムを合計で50原子%または80原子%以上含み、挿入膜28aおよび28bは酸化およびシリコンを合計で50原子%以上または80原子%以上含む。
実施例1およびその変形例3から6のように、挿入膜28aと28bとは接している。これにより、製造工程が簡略化できる。
挿入膜28aは下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入されている。これにより、共振特性をより向上できる。挿入膜28bは下部圧電膜14aと上部圧電膜14bとの間に挿入されている。これにより、共振特性の温度変化をより抑制できる。
挿入膜28bは共振領域50の面積の80%以上に設けられていることが好ましく、共振領域50の全てに設けられていることが好ましい。これにより、共振特性の温度変化をより抑制できる。
挿入膜28aの幅(共振領域50の外周の接線に直交する方向の幅)は共振領域50の幅(例えば楕円の短軸の長さ)に対し1/5以下が好ましく1/10以下がより好ましい。これにより、共振特性を向上できる。共振領域50の幅は、弾性波の波長の10倍以上が好ましい。
挿入膜28aはスパッタリング法を用い形成し、挿入膜28bはCVD法を用い形成する。これにより、共振特性を向上できる。スパッタリング法としては、例えばターゲットをシリコンとしスパッタリングガスをアルゴンガスと酸素ガスとした反応性スパッタリング法でもよい。ターゲットを酸化シリコンとしスパッタリングガスをアルゴンガスとしてもよい。CVD法として、減圧CVD(Low Pressure CVD)またはプラズマを利用したCVD(Plasma CVD)を用いてもよい。
実施例2は、実施例1およびその変形例の圧電薄膜共振器を用いたフィルタおよびデュプレクサの例である。図11(a)は、実施例2に係るフィルタの回路図である。図11(a)に示すように、入力端子Tinと出力端子Toutとの間に、1または複数の直列共振器S1からS4が直列に接続されている。入力端子Tinと出力端子Toutとの間に、1または複数の並列共振器P1からP3が並列に接続されている。1または複数の直列共振器S1からS4および1または複数の並列共振器P1からP3の少なくとも1つの共振器に実施例1およびその変形例の圧電薄膜共振器を用いることができる。ラダー型フィルタの共振器の個数等は適宜設定できる。
図11(b)は、実施例2の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。図11(b)に示すように、共通端子Antと送信端子Txとの間に送信フィルタ40が接続されている。共通端子Antと受信端子Rxとの間に受信フィルタ42が接続されている。送信フィルタ40は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ42は、共通端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方を実施例2のフィルタとすることができる。
マルチプレクサとしてデュプレクサを例に説明したがトリプレクサまたはクワッドプレクサでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12 下部電極
14 圧電膜
14a 下部圧電膜
14b 上部圧電膜
16 上部電極
18 積層膜
24、26 保護膜
28a、28b 挿入膜
30 空隙
31 音響反射膜
40 送信フィルタ
42 受信フィルタ
50 共振領域

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた下部電極と、
    前記下部電極上に設けられ、窒化アルミニウムを主成分とする圧電膜と、
    前記圧電膜上に設けられ、前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と対向する上部電極と、
    前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と前記上部電極とが対向する共振領域の中央領域に設けられておらず、前記中央領域を囲む少なくとも一部の領域において前記共振領域の外周に沿って前記中央領域を囲むように、前記下部電極と前記上部電極との間に挿入され、前記圧電膜のヤング率より低いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とする第1挿入膜と、
    前記中央領域および前記第1挿入膜が設けられた領域における前記下部電極、前記圧電膜および前記上部電極からなる積層膜内に挿入され、前記圧電膜の弾性定数の温度係数の符号と逆の温度係数の符号を有し、前記第1挿入膜のヤング率より高いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とし、前記第1挿入膜のアルゴン濃度より低いアルゴン濃度を有する第2挿入膜と、
    を備える圧電薄膜共振器。
  2. 前記第2挿入膜のFTIRスペクトルにおけるSi-O結合のピークの半値幅は、前記第1挿入膜のFTIRスペクトルにおけるSi-O結合のピークの半値幅より小さい請求項1に記載の圧電薄膜共振器。
  3. TEM観察において、前記第2挿入膜は前記第1挿入膜に比べ明るさが均一である請求項1または2に記載の圧電薄膜共振器。
  4. 前記第1挿入膜と前記第2挿入膜とは接する請求項1から3のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  5. 前記圧電膜は前記下部電極上に設けられた下部圧電膜と前記下部圧電膜上に設けられた上部圧電膜を有し、
    前記第1挿入膜は前記下部圧電膜と前記上部圧電膜との間に挿入されている請求項1から4のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  6. 前記第2挿入膜は、前記下部圧電膜と前記上部圧電膜との間に挿入されている請求項5に記載の圧電薄膜共振器。
  7. 前記第2挿入膜は前記共振領域の全てに設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の圧電薄膜共振器を含むフィルタ。
  9. 請求項8に記載のフィルタを含むマルチプレクサ。
  10. 基板上に下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極上に窒化アルミニウムを主成分とする圧電膜を形成する工程と、
    前記圧電膜上に、前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と対向する上部電極を形成する工程と、
    前記圧電膜の少なくとも一部を挟み前記下部電極と前記上部電極とが対向する共振領域の中央領域に設けられておらず、前記中央領域を囲む少なくとも一部の領域において前記共振領域の外周に沿って前記中央領域を囲むように、前記下部電極と前記上部電極との間に、前記圧電膜のヤング率より低いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とする第1挿入膜をスパッタリング法を用い形成する工程と、
    前記中央領域の前記下部電極、前記圧電膜および前記上部電極からなる積層膜内に、前記圧電膜の弾性定数の温度係数の符号と逆の温度係数の符号を有し、前記第1挿入膜のヤング率より高いヤング率を有し、酸化シリコンを主成分とし、前記第1挿入膜のアルゴン濃度より低いアルゴン濃度を有する第2挿入膜をCVD法を用い形成する工程と、
    を含む圧電薄膜共振器の製造方法。
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