JP2019103083A - 弾性波デバイスおよびその製造方法並びにマルチプレクサ - Google Patents
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Abstract
Description
図4(a)から図5(c)は、実施例1の弾性波デバイスの製造方法を示す断面図である。図4(a)に示すように、基板10の上面に凹部39を形成する。凹部39はフォトリソグラフィ法およびエッチング法等を用い形成する。凹部内に犠牲層38を埋め込む。犠牲層38は、例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い成膜する。犠牲層38の膜厚は、例えば10〜100nmであり、酸化マグネシウム(MgO)、酸化亜鉛、ゲルマニウム(Ge)または酸化シリコン等のエッチング液またはエッチングガスに容易に溶解できる材料から選択される。
図9(a)から図10(c)は、実施例1および2の変形例1に係る弾性波デバイスの断面図である。図9(a)に示すように、圧電膜14の厚さは階段状に変化し、共振領域50aから50d内の各々の圧電膜14の厚さはほぼ一定でもよい。図9(b)に示すように、一部の圧電薄膜共振器11aおよび11cでは共振領域50aおよび50c内の圧電膜14の厚さは連続的に変化し、圧電薄膜共振器11bおよび11dの共振領域50bおよび50d内では各々圧電膜14の厚さはほぼ一定でもよい。図9(c)に示すように、共振領域50aから50d内の圧電膜14の厚さのXに沿った変化率は異なっていてもよい。
図11は、実施例1および2の変形例2に係る弾性波デバイスの断面図である。図11に示すように、共振領域50aから50dの下部電極12aから12d下に音響反射膜31が形成されている。音響反射膜31は、音響インピーダンスの低い膜31aと音響インピーダンスの高い膜31bとが交互に設けられている。膜31aおよび31bの膜厚は例えばそれぞれほぼλ/4(λは弾性波の波長)である。膜31aと膜31bの積層数は任意に設定できる。音響反射膜31は、音響特性の異なる少なくとも2種類の層が間隔をあけて積層されていればよい。また、基板10が音響反射膜31の音響特性の異なる少なくとも2種類の層のうちの1層であってもよい。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。その他の構成は、実施例1および2と同じであり説明を省略する。
11a−11d 圧電薄膜共振器
12a−12d 下部電極
14 圧電膜
16a−16d 上部電極
30 空隙
40 受信フィルタ
42 送信フィルタ
50a−50d 共振領域
Claims (10)
- 基板と、
前記基板の面上に設けられ、前記基板の前記面に平行な第1方向の一方から他方に行くにしたがい厚くなる単一の圧電膜と、
前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第1下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第1下部電極と対向する第1上部電極と、を有する1または複数の第1圧電薄膜共振器と、
前記1または複数の第1圧電薄膜共振器よりも前記第1方向の他方側に設けられ、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第2下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第2下部電極と対向する第2上部電極と、を有する1または複数の第2圧電薄膜共振器と、
を備える弾性波デバイス。 - 前記面に平行でかつ前記第1方向に交差する第2方向に沿った前記圧電膜の厚さの変化率は前記第1方向に沿った前記圧電膜の厚さの変化率より小さい請求項1に記載の弾性波デバイス。
- 前記1または複数の第1圧電薄膜共振器は前記第2方向に沿って複数設けられ、前記1または複数の第2圧電薄膜共振器は前記第2方向に沿って複数設けられている請求項2に記載の弾性波デバイス。
- 第1入力端子から第1出力端子に至る第1経路に設けられそれぞれ前記複数の第1圧電薄膜共振器である複数の第1直列共振器と、一端が前記第1経路に電気的に接続され他端がグランドに電気的に接続されそれぞれ前記複数の第2圧電薄膜共振器である複数の第1並列共振器を有する第1ラダー型フィルタを備える請求項3に記載の弾性波デバイス。
- 前記複数の第2圧電薄膜共振器よりも前記第1方向の他方側に前記第2方向に沿って複数設けられ、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第3下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第3下部電極と対向する第3上部電極と、を有する複数の第3圧電薄膜共振器と、
前記複数の第3圧電薄膜共振器よりも前記第1方向の他方側に前記第2方向に沿って複数設けられ、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第4下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第4下部電極と対向する第4上部電極と、を有する複数の第4圧電薄膜共振器と、
第2入力端子から第2出力端子に至る第2経路に直列に接続されそれぞれ前記複数の第3圧電薄膜共振器である複数の第2直列共振器と、一端が前記第2経路に電気的に接続され他端がグランドに電気的に接続されそれぞれ前記複数の第4圧電薄膜共振器である複数の第2並列共振器を有し、前記第1ラダー型フィルタの通過帯域より低い通過帯域を有する第2ラダー型フィルタと、
を備える請求項4に記載の弾性波デバイス。 - 前記圧電膜の厚さは前記第2方向に沿って略一定である請求項2から5のいずれか一項に記載の弾性波デバイス。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載の弾性波デバイスを含むマルチプレクサ。
- 基板と、
前記基板の面上に設けられた単一の圧電膜と、
共通端子から第1端子に至る第1経路に設けられ、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第1下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第1下部電極と対向する第1上部電極と、を有する1または複数の第1直列共振器と、一端が前記第1経路に電気的に接続され他端がグランドに電気的に接続され、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第2下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第2下部電極と対向する第2上部電極と、を有する1または複数の第1並列共振器と、を備える第1ラダー型フィルタと、
前記共通端子から第2端子に至る第2経路に設けられ、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第3下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第3下部電極と対向する第3上部電極と、を有する1または複数の第2直列共振器と、一端が前記第2経路に電気的に接続され他端がグランドに電気的に接続され、前記基板と前記圧電膜との間に設けられた第4下部電極と、前記圧電膜の一部を挟み前記第4下部電極と対向する第4上部電極と、を有する1または複数の第2並列共振器と、を備え、前記第1ラダー型フィルタの通過帯域より低い通過帯域を有する第2ラダー型フィルタと、
を備えるマルチプレクサ。 - 前記圧電膜の一部を挟み前記第1下部電極と第1上部電極とが対向する第1共振領域における前記圧電膜は、前記圧電膜の一部を挟み前記第2下部電極と第2上部電極とが対向する第2共振領域における前記圧電膜より薄く、
前記圧電膜の一部を挟み前記第3下部電極と第3上部電極とが対向する第3共振領域における前記圧電膜は、前記第2共振領域における前記圧電膜より厚く、
前記圧電膜の一部を挟み前記第4下部電極と第4上部電極とが対向する第4共振領域における前記圧電膜は、前記第3共振領域における前記圧電膜より厚い請求項8に記載のマルチプレクサ。 - 基板上に複数の下部電極を形成する工程と、
前記複数の下部電極上に単一の圧電膜を形成する工程と、
前記圧電膜上にマスク層を形成する工程と、
前記マスク層をグレースケールマスクを介して露光することで、前記マスク層の膜厚を異ならせる工程と、
前記膜厚が異なるマスク層をマスクに前記圧電膜をエッチングすることで、前記複数の下部電極の少なくとも2つの下部電極上における前記圧電膜の膜厚を異ならせる工程と、
複数の圧電薄膜共振器が形成される領域において、それぞれ前記圧電膜を挟み前記複数の下部電極と複数の上部電極とが対向するように、前記圧電膜上に複数の上部電極を形成する工程と、
を含む弾性波デバイスの製造方法。
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