JP2019169612A - 圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置 - Google Patents

圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019169612A
JP2019169612A JP2018056263A JP2018056263A JP2019169612A JP 2019169612 A JP2019169612 A JP 2019169612A JP 2018056263 A JP2018056263 A JP 2018056263A JP 2018056263 A JP2018056263 A JP 2018056263A JP 2019169612 A JP2019169612 A JP 2019169612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
thin film
layer
mghf
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018056263A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6994247B2 (ja
Inventor
博喜 桑野
Hiroki Kuwano
博喜 桑野
ホアン フン グエン
Hoan Hung Nguyen
ホアン フン グエン
バン ミン レ
Van Minh Le
バン ミン レ
裕之 大口
Hiroyuki Oguchi
裕之 大口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Original Assignee
Tohoku University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2018056263A priority Critical patent/JP6994247B2/ja
Publication of JP2019169612A publication Critical patent/JP2019169612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6994247B2 publication Critical patent/JP6994247B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】より優れた性能指数(FoM)を有する圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置を提供する。【解決手段】圧電体薄膜は、(MgHf)xAl1−xN薄膜10から成り、xは0.15以上0.5以下である。圧電素子20は、Pt/Ti層12から成る第1の電極と、Pt/Ti層12の表面に設けられた(MgHf)xAl1−xN薄膜10と、その薄膜10のPt/Ti層12とは反対側の面に設けられた、Au/Cr層14から成る第2の電極とを有している。圧電発電装置30は、その圧電素子20の振動により発電可能に構成されている。【選択図】図11

Description

本発明は、圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置に関する。
従来、センサやアクチュエータ等で利用される圧電材料として、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)が広く使用されている。しかし、PZTは、比誘電率(εγ)が大きいため、性能指数(FoM=e31 /ε・εγ;ここで、e31は圧電応力定数、εは誘電率)が低下することや、有毒物質である鉛(Pb)を大量に含んでいることから、近年では、PZTに代わる圧電材料が開発されている。
PZTに代わる鉛フリーの圧電材料の一つとして、AlN(窒化アルミニウム)が使用されている。AlNは、電気機械結合係数(k)が大きく、誘電損失角(δ)が小さく、比誘電率(εγ)が小さい、という優れた圧電特性を有しており、PZTと同等程度のFoMを有している。
このAlNに対し、Alサイトにドーパントを組み込むことにより、FoMをさらに向上させる試みが行われている。例えば、圧電定数を向上させるために、AlサイトにSc(スカンジウム)をドープしたものが開発されている(例えば、特許文献1または非特許文献1参照)。しかし、Scが非常に高価であるため、材料コストが嵩んでしまうという問題があった。
そこで、Alサイトに、Scよりも安価なMgとHfとを共ドープしたものが開発されている(例えば、非特許文献2乃至5参照)。特に、AlサイトにMgとHfとを共ドープした、(MgHf)Al1−xN薄膜において、xの増加に従ってFoMが増大し、x=0.12のとき、AlNの3倍のFoMが得られることが、本発明者等により確認されている(例えば、非特許文献6参照)。
特開2009−10926号公報
M. Akiyama, T. Kamohara, K. Kano, A. Teshigahara, Y. Takeuchi, N. Kawahara, "Enhancement of Piezoelectric Response in Scandium Aluminum Nitride Alloy Thin Films Prepared by Dual Reactive Cosputtering", Adv. Mater., 2009, Vol. 21, 5, p.593-596 Nguyen H H, Oguchi H, Minh L V and Kuwano H, " High-Throughput Investigation of a Lead-Free AlN-Based Piezoelectric Material, (Mg,Hf)xAl1-xN", ACS Comb. Sci., 2017, 19, p.365-369 Nguyen H H, Oguchi H and Kuwano H, "Combinatorial approach to MgHf co-doped AlN thin films for Vibrational Energy Harvesters", J. Phys.: Conf. Ser., 2016, 773 012075 Y. Iwazaki, T. Yokoyama, T. Nishihara, and M. Ueda, "Highly enhanced piezoelectric property of co-doped AlN", Appl. Phys. Express, 2015, 8, 061501 小形曜一郎、横山剛、岩崎誉志紀、西原時弘、「Mg/Hf同時ドープAlNの置換サイト解析」、立命館大学 総合科学技術研究機構、[平成30年3月8日検索]、インターネット〈URL: http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/src/report/platform/R1515.pdf〉 H. H. Nguyen, L. Van Minh, H. Oguchi and H. Kuwano, "High figure of merit (MgHf)xAl1-xN thin films for miniaturizing vibrational energy harvesters", Proceedings of PowerMEMS 2017, 2017, W3A.1
AlNに対し、AlサイトにMgとHfとを共ドープした圧電材料は、非特許文献6に記載のように、(MgHf)Al1−xN薄膜において、x=0.12のとき、FoMが非常に大きくなることが確認されている。そこで、FoMをさらに高めるために、xを大きくすることが考えられるが、xを0.12より大きくした場合については確認されていない。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、より優れた性能指数(FoM)を有する圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電体薄膜は、(MgHf)Al1−xNの薄膜から成り、xは0.15以上0.5以下であることを特徴とする。
本発明に係る圧電体薄膜は、MgとHfとをAlサイトに共ドープするときの割合xが0.12よりも大きく、x=0.12のものよりも優れた性能指数(FoM)を有している。なお、本発明に係る圧電体薄膜は、Fe等の不可避不純物を含んでいてもよい。
本発明に係る圧電体薄膜は、xが0.25より大きく0.5以下であることが好ましく、xが0.3以上0.5以下であることがより好ましい。これらの場合、特に優れた性能指数(FoM)が得られる。xが大きくなるに従って、FoMの値も大きくなっていくが、xが0.25付近からはFoMの増加率が徐々に小さくなっていく。さらに、xが0.3より大きくなると、FoMの値が飽和状態に近づいていき、xが0.4〜0.5の間でFoMが飽和すると考えられる。xが0.5より大きくなると、FoMの値が低下していくと考えられる。
本発明に係る圧電素子は、Pt/Tiから成る第1の電極と、前記第1の電極の表面に設けられた本発明に係る圧電体薄膜と、前記圧電体薄膜の前記第1の電極とは反対側の面に設けられた第2の電極とを、有することを特徴とする。
本発明に係る圧電発電装置は、本発明に係る圧電素子を有し、その圧電素子の振動により発電可能に構成されていることを特徴とする。
本発明に係る圧電発電装置は、本発明に係る圧電体薄膜を有しているため、優れた正規化出力密度(NPD)が得られる。
本発明によれば、より優れた性能指数(FoM)を有する圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置を提供することができる。
本発明の実施の形態の圧電体薄膜を製造するための、反応性イオンビームスパッタの原理を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の圧電体薄膜の、x=0(pure AlN)〜0.44のときのX線回折スペクトルである。 本発明の実施の形態の圧電体薄膜の、(a)xの値(Fraction x)とc軸およびa軸の長さ(axis length)との関係、(b)xの値とc/a比(c/a ratio)およびAlNの単位格子の体積(unit cell volume)との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電体薄膜の、圧電歪定数d33を求めるための装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態の圧電体薄膜の、(a)x=0、(b)x=0.24、(c)x=0.44のときの、薄膜表面でのd33の強度分布図、(d)xの値と圧電歪定数d33との関係を示すグラフである。 (a)〜(f)は、カンチレバーを有する本発明の実施の形態の圧電素子の製造方法を示す斜視図である。 本発明の実施の形態の圧電素子の、xの値とヤング率(Young’s modulus)との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電素子の、(a)印加電圧(Applied voltage)と漏洩電流の電流密度(Current density)との関係、(b)xの値と比誘電率(εγ)および静電容量(Capacitance)との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電素子の、(a)印加電圧と変位(Displacement)との関係、(b)xの値と圧電歪定数d31との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電素子の、振動のサイクル数(Number of cycle)と変位および圧電歪定数d31との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電素子の、xの値と性能指数(FoM)との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電発電装置を示す斜視図である。 図12に示す圧電発電装置の、(a)振動周波数とインピーダンス(Impedance)および位相(Phase)との関係、(b)振動周波数と静電容量(Capacitance)および誘電正接(Loss tangent, Dissipation factor)との関係を示すグラフである。 図12に示す圧電発電装置の、振動加速度aが3m/sのときの振動周波数と出力(Output power)との関係を示すグラフである。 図12に示す圧電発電装置の、振動加速度aが3m/sのときの負荷抵抗(Load resistance)と出力との関係を示すグラフである。 図12に示す圧電発電装置の、振動加速度が2〜9m/s、負荷抵抗が1.9MΩのときの、振動周波数と出力との関係を示すグラフである。 図12に示す圧電発電装置の、xの値と正規化出力密度(NPD;Normalized Power Density)および振動のQ値(Q-factor)との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の圧電発電装置の、錘を増やした変形例を示すカンチレバー部および錘部分の斜視図である。 図18に示す圧電発電装置の、振動周波数とインピーダンスおよび位相との関係を示すグラフである。 図18に示す圧電発電装置の、振動加速度が1〜5m/s、負荷抵抗が3.7MΩのときの、振動周波数と出力との関係を示すグラフである。 図18に示す圧電発電装置の、xの値と正規化出力密度(NPD)および振動のQ値との関係を示すグラフである。
以下、図面および実施例に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態の圧電体薄膜は、(MgHf)Al1−xNの薄膜から成り、xは0.15以上0.5以下である。xは、0.25より大きく0.5以下であることが好ましく、0.3以上0.5以下であることがより好ましい。本発明の実施の形態の圧電体薄膜は、Fe等の不可避不純物を含んでいてもよい。
本発明の実施の形態の圧電素子は、Pt/Tiから成る第1の電極と、第1の電極の表面に設けられた本発明の実施の形態の圧電体薄膜と、その圧電体薄膜の第1の電極とは反対側の面に設けられた第2の電極とを有している。本発明の実施の形態の圧電発電装置は、本発明の実施の形態の圧電素子を有し、その圧電素子の振動により発電可能に構成されている。
以下に、本発明の実施の形態の圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置について、圧電特性や発電性能等を調べた実施例を示す。
まず、図1に示すように、反応性イオンビームスパッタにより、(MgHf)Al1−xN薄膜を製造した。スパッタは、20%Ar−80%N雰囲気中で行い、MgHfターゲット1およびAlNターゲット2を用いて、Pt(100nm)/Ti(6nm)/SOIから成る基板(Substrate)3のPt側の表面に、薄膜を成長させた。MgHfターゲット1は、Mg基板1aの表面に、Hf片1bを付着させたものである。
スパッタでは、第1のスパッタガン(1st ion gun)4から、イオン化したArガスをMgHfターゲット1に衝突させ、第2のスパッタガン(2nd ion gun)5から、イオン化したArとNの混合ガスをAlNターゲット2に衝突させた。このとき、各ガス圧力を1.5mTorrとし、基板3の温度を600℃とした。また、スパッタリングチャンバーのベース圧力を、1×10−7Torr未満とし、AlNターゲット2およびMgHfターゲット1に、それぞれ140Wおよび100Wの高周波電力を印加した。また、第1のスパッタガン4および第2のスパッタガン5から放出された各ガスに、高周波イオンソース(RF-Neutralizer)6から電子(e)を供給した。
スパッタでは、(MgHf)Al1−xN薄膜の堆積速度を300nm/hとし、基板3の一方から他方に向かって、xの値が増えるように薄膜を成長させた。こうして形成された(MgHf)Al1−xN薄膜は、厚みが約700nmで、xの値が0〜0.44であった。なお、(MgHf)Al1−xN薄膜のxの値は、X線光電子分光法(XPS)や二次イオン質量分析法(SIMS)により求めることができる。また、製造中に、不可避不純物が混入してもよい。また、イオンビームスパッタ以外にも、高周波(RF)スパッタでも同様にして、(MgHf)Al1−xN薄膜を製造することができる。
製造された(MgHf)Al1−xN薄膜に対して、X線回折計(Brucker社製「D8 ADVANCE」)を用いて、X線回折分析を行った。x=0(pure AlN)、0.016、0.074、0.17、0.24、0.35、0.44のときの、X線回折スペクトルを、図2に示す。図2に示すように、AlNの(002)ピークの位置が、x=0のとき2θ=36.0°、x=0.44のとき2θ=35.0°であり、xの増加と共に小さくなっていくことが確認された。また、MgおよびHfのピークが認められないことも確認された。これは、MgおよびHfが、AlNの格子の中に入り込んでいるためであると考えられる。また、AlNの(002)のピーク形状は、xの値に関わらず、ほとんど変化しないことも確認された。
次に、(MgHf)Al1−xN薄膜に対して、X線回折計(Brucker社製「D8 ADVANCE」)を用いて、さまざまなxの値での、c軸およびa軸の長さ(axis length)を求めた。c軸およびa軸の長さは、対称配置および非対称配置で、(0002)および(10−12)面上でθ−2θ測定を行って求めた。また、その測定結果から、c/a比(c/a ratio;c軸の長さ/a軸の長さ)およびAlNの単位格子の体積(unit cell volume)を求めた。それらとxの値(Fraction x)との関係を、図3(a)および(b)に示す。
図3(a)に示すように、c軸およびa軸の長さは、xの増加と共に大きくなっており、x=0から0.44までに、それぞれ2.6%および7.4%伸びていることが確認された。また、図3(b)に示すように、c/a比は、x=0のとき1.6、x=0.44のとき1.52であり、xの増加と共に小さくなっていくことが確認された。AlNの単位格子の体積は、xの増加と共に大きくなっており、x=0から0.44までに、18%大きくなっていることが確認された。
次に、図4に示す装置を用いて、(MgHf)Al1−xN薄膜の、さまざまなxの値でのd33(圧電歪定数)を求めた。図4に示すように、測定では、サンプルホルダー(Sample holder)7の上に、(MgHf)Al1−xN薄膜10を上にして基板3を置き、薄膜10の表面にカンチレバー(Cantilever)8の先端を近接させて配置した。この状態で、薄膜10とカンチレバー8との間に正弦波形の電圧を印加し、薄膜10の表面とカンチレバー8の先端との間の変位を、レーザードップラー振動計(小野測器社製「LV−1710」)9で測定した。カンチレバー8としては、表面にPtがコーティングされているものを用いた。また、印加電圧を0〜±20Vppとし、その周波数を1〜10kHzとした。
x=0、0.24、0.44のときの、測定から得られた薄膜表面でのd33の強度分布を、それぞれ図5(a)〜(c)に示す。また、さまざまなxの値でのd33の値を、図5(d)に示す。図5(a)〜(d)に示すように、d33の値は、xの増加と共に大きくなっていき、x=0のとき3.85pm/V、x=0.44のとき13.68pm/Vであり、その間に約3.5倍になっていることが確認された。また、d33の増加率は、x=0.22付近までは大きくなっていくが、xが0.22より大きくなると、徐々に小さくなっていくことが確認された。
(MgHf)Al1−xN薄膜10の圧電特性等の測定を行った。まず、図6に示すように、MEMSの加工技術を用いて、カンチレバーを有する圧電素子20を製造した。すなわち、図1に示す反応性イオンビームスパッタを用い、Si層11a/SiO層11b/Si層11cから成るSOI層11の上に、下部電極となるPt(100nm)/Ti(6nm)層12が形成された矩形状の基板3のPt側の表面に、(MgHf)Al1−xN薄膜10を成長させた(図6(a)参照)。(MgHf)Al1−xN薄膜10の1つの隅に、Pt/Ti層12まで孔13をあけ、それ以外の(MgHf)Al1−xN薄膜10の表面に、上部電極となるAu/Cr層14を形成する(図6(b)参照)。
次に、(MgHf)Al1−xN薄膜10の一つの側縁部をカンチレバー部21とし、4つの側縁部を残して、Au/Cr層14、(MgHf)Al1−xN薄膜10およびPt/Ti層12を、高速原子線(FAB)によりエッチングする。このとき、Au/Cr層14については、カンチレバー部21と、その末端に続く側縁部の一部とを除いてエッチングする。また、カンチレバー部21の先端と、それに続く側縁部との間も、溝15を形成するようSOI層11までエッチングを行う(図6(c)参照)。引き続き、SOI層11までエッチングした領域の、SOI層11の最上部のSi層11aをエッチングする(図6(d)参照)。
次に、カンチレバー部21の、SOI層11の下部のSiO層11bおよびSi層11cをエッチングする。これにより、カンチレバー部21は、Au/Cr層14、(MgHf)Al1−xN薄膜10、Pt/Ti層12、Si層11aとなる(図6(e)参照)。図6(d)でSi層11aをエッチングした領域の、残りのSOI層11の下部のSiO層11bおよびSi層11cをエッチングする(図6(f)参照)。こうして、さまざまなxの値の薄膜10を使用して、カンチレバー部21を有する圧電素子20を製造した。カンチレバー部21は、幅が200μm、(MgHf)Al1−xN薄膜10の厚みが700nm、Si層11aの厚みが40μmである。また、幾何学的誤差を避けるため、500μm、1000μm、1500μmの3種類の長さのカンチレバー部21を有する圧電素子20を製造した。
様々なxの値について、3種類のカンチレバー部21を振動させてそれぞれの共振周波数を求め、各共振周波数のズレの量(Frequency shift)からヤング率(Young’s modulus)を求め、その平均値を求めた。カンチレバー部21の振動には、振動制御装置(旭製作所社製「G-Master APD-200FCG」)を用い、カンチレバー部21の振動の測定には、レーザードップラー振動計(小野測器社製「LV−1710」)を用いた。xの値と、各共振周波数のズレの量の平均値およびヤング率の平均値との関係を、図7に示す。図7に示すように、ヤング率は、x=0のとき323GPa、x=0.44のとき285GPaであり、xの増加と共に小さくなっていくことが確認された。
次に、長さが1500μmのカンチレバー部21のPt/Ti層(下部電極)12とAu/Cr層(上部電極)14との間に、10kHzで0〜±30Vppの電圧を印加し、漏洩電流(leakage current)、比誘電率(εγ)の測定を行った。印加電圧(Applied voltage)と漏洩電流の電流密度(Current density)との関係を図8(a)に、xの値と比誘電率(εγ)との関係を図8(b)に示す。なお、図8(b)では、左の縦軸を比誘電率(εγ)の値とし、右の縦軸を比誘電率(εγ)に比例する静電容量(Capacitance)の値としている。図8(a)に示すように、印加電圧が±30Vのとき、漏洩電流の電流密度が9.6×10−7A/cmであることが確認された。また、図8(b)に示すように、比誘電率(εγ)は、x=0のとき10.3C/m、x=0.44のとき13.5C/mであり、xの増加と共に大きくなっていくことが確認された。
次に、長さが1500μmのカンチレバー部21のPt/Ti層(下部電極)12とAu/Cr層(上部電極)14との間に、10kHzで0〜±20Vppの電圧を印加し、カンチレバー12の先端の変位(Displacement)を測定した。さまざまなxの値について測定された、印加電圧と変位との関係を、図9(a)に示す。また、xの値と、図9(a)の変位から求められた圧電歪定数d31との関係を、図9(b)に示す。図9(b)に示すように、d31の値は、xの増加と共に大きくなっていき、x=0のとき2.2pm/V、x=0.44のとき6.8pm/Vであり、その間に約3倍になっていることが確認された。また、d31の増加率は、x=0.22付近までは大きいが、xが0.22より大きくなると、徐々に小さくなっていくことが確認された。
次に、長さが1500μm、x=0.44のカンチレバー部21について、Pt/Ti層(下部電極)12とAu/Cr層(上部電極)14との間に、10kHzで0〜±20Vppの電圧を、10サイクルまで印加し、所定の振動のサイクル数(Number of cycle)でのカンチレバー部12の先端の変位を測定した。また、その変位から、各サイクル数での圧電歪定数d31を求めた。サイクル数と、変位および圧電歪定数d31との関係を、図10に示す。図10に示すように、10サイクルまで、変位は約100nm、圧電歪定数d31は6.8pm/Vでほぼ一定であり、ほとんど変化しないことが確認された。このことから、(MgHf)Al1−xN薄膜10は、振動に対する耐久性に優れているといえる。
次に、図9(a)および(b)の結果を利用して性能指数(FoM)を求め、xの値との関係を、図11に示す。図11に示すように、FoMの値は、xの増加と共に大きくなっていき、x=0のとき6.5GPa、x=0.44のとき31.5GPaであり、その間に約5倍になっていることが確認された。x=0.44のときのFoMは、十分に発達したPZTの2.5〜3倍程度である。また、FoMの増加率は、x=0.12〜0.15付近までは大きく、x=0.15付近からやや小さくなっており、x=0.22〜0.25付近からさらに徐々に小さくなっていくことが確認された。x=0.3より大きくなると、FoMの値が飽和状態に近づいており、この傾向から、xが0.4〜0.5の間でFoMが飽和するものと考えられる。
(MgHf)Al1−xN薄膜10を用いて、振動で発電する圧電発電装置30を製造した。図12に示すように、MEMSの加工技術を用いて、図6と同様の方法により、カンチレバー部21の先端に錘31を設けた圧電発電装置30を製造した。錘31は、カンチレバー部21の先端の(MgHf)Al1−xN薄膜10、Pt/Ti層12、およびSOI層11を残すことにより形成した。カンチレバー部21は、幅が200μm、長さが1000μm、(MgHf)Al1−xN薄膜10の厚みが700nm、Si層11aの厚みが40μmである。また、カンチレバー部21のFoMは、31.5GPaである(図11参照)。錘31は、幅が1000μm、長さが600μm、厚みが400μm、重さが0.6mgである。
x=0.44の(MgHf)Al1−xN薄膜10を用いた圧電発電装置30を、振動制御装置(旭製作所社製「G-Master APD-200FCG」)に固定し、様々な周波数で振動させて、カンチレバー部21のPt/Ti層(下部電極)12とAu/Cr層(上部電極)14との間の出力電圧を測定した。測定された出力電圧から、各周波数でのインピーダンス(Impedance)および位相(Phase)を求め、図13(a)に示す。また、それらから各周波数での静電容量(Capacitance)および誘電正接(Loss tangent, Dissipation factor)を求め、図13(b)に示す。図13(a)および(b)に示すように、圧電発電装置30の共振周波数は、2422Hzであることが確認された。また、(MgHf)Al1−xN薄膜10の誘電率が小さいため、インピーダンスが大きくなっていることが確認された。また、共振周波数以外での誘電正接は、約0.02°であることが確認された。
次に、圧電発電装置30について、振動の加速度a(Acceleration)が3m/s、負荷抵抗(Load resistance)が1.1MΩのときの各振動周波数での出力(Output power)を測定し、図14に示す。図14に示すように、共振周波数の2422Hzで425nWの最高出力が得られることが確認された。
次に、圧電発電装置30について、振動の加速度aが3m/sで、共振周波数2422Hzのときの、負荷抵抗と出力との関係を測定し、図15に示す。図15に示すように、最適抵抗は1.9MΩであり、そのときの最高出力が461nWであることが確認された。
次に、圧電発電装置30について、振動の加速度を2〜9m/sとし、負荷抵抗が1.9MΩのときの各振動周波数での出力を測定し、図16に示す。図16に示すように、加速度が9m/sのとき、共振周波数(Fr)の2422Hzで3.74μWの最高出力が得られることが確認された。
また、様々なxの値を有する(MgHf)Al1−xN薄膜10を用いた圧電発電装置30について、最高出力が得られる加速度9m/s、共振周波数2422Hzでの出力を測定し、正規化出力密度(NPD;Normalized Power Density)、および振動のQ値(Q-factor)を求めた。NPDは、(1)式により求めることができる。
NPD = (出力/加速度の2乗)×(1/錘の体積) (1)
xの値と、求められたNPDの値およびQ値との関係を、図17に示す。図17に示すように、NPDの値は、xの増加と共に大きくなっていき、x=0.44のとき18.42mWcm−2であることが確認された。NPDの増加率は、x=0.22付近までは大きいが、xが0.22より大きくなると、徐々に小さくなっていき、0.3より大きくなると、NPDがほとんど飽和していることが確認された。また、Q値は、xの増加と共にゆっくりと小さくなっていき、x=0.44のとき510であることが確認された。
図18に示すように、図12に示す圧電発電装置30の錘31の上に、直方体のタングステン(W)製の錘32を載せた圧電発電装置を製造した。錘31と錘32とを合わせた全体の錘は、幅が1000μm、長さが600μm、厚みが1144μm、重さが6.3mgである。なお、カンチレバー部21は、幅が200μm、長さが1000μm、(MgHf)Al1−xN薄膜10の厚みが700nm、Si層11aの厚みが40μmである。また、カンチレバー部21のFoMは、31.5GPaである(図11参照)。
x=0.44の(MgHf)Al1−xN薄膜10を用いた圧電発電装置を、振動制御装置(旭製作所社製「G-Master APD-200FCG」)に固定し、様々な周波数で振動させて、カンチレバー部21のPt/Ti層(下部電極)12とAu/Cr層(上部電極)14との間の出力電圧を測定した。測定された出力電圧から、各周波数でのインピーダンス(Impedance)および位相(Phase)を求め、図19に示す。図19に示すように、圧電発電装置の共振周波数は、908Hzであることが確認された。
次に、この圧電発電装置について、振動の加速度(Acceleration)を1〜5m/sとし、負荷抵抗(Load resistance)が3.7MΩのときの各振動周波数での出力(Output power)を測定し、図20に示す。図20に示すように、加速度aが5m/sのとき、共振周波数(Fr)の908Hzで10.28μWの最高出力が得られることが確認された。
また、様々なxの値を有する(MgHf)Al1−xN薄膜10を用いた圧電発電装置について、最高出力が得られる加速度5m/s、共振周波数908Hzでの出力を測定し、(1)式から正規化出力密度(NPD)を求めた。また、振動のQ値も求めた。xの値と、求められたNPDの値およびQ値との関係を、図21に示す。図21に示すように、NPDの値は、xの増加と共に大きくなっていき、x=0.44のとき61.9mWcm−2であることが確認された。NPDの増加率は、x=0.22付近までは大きいが、xが0.22より大きくなると、徐々に小さくなっていき、0.3より大きくなると、NPDがほとんど飽和していることが確認された。また、Q値は、xの増加と共にゆっくりと小さくなっていき、x=0.44のとき470であることが確認された。
1 MgHfターゲット
1a Mg基板
1b Hf片
2 AlNターゲット
3 基板
4 第1のスパッタガン
5 第2のスパッタガン
6 高周波イオンソース
7 サンプルホルダー
8 カンチレバー
9 レーザードップラー振動計
10 (MgHf)Al1−xN薄膜(薄膜)
11 SOI層
11a Si層
11b SiO
11c Si層
12 Pt/Ti層
13 孔
14 Au/Cr層
15 溝
20 圧電素子
21 カンチレバー部
30 圧電発電装置
31、32 錘

Claims (5)

  1. (MgHf)Al1−xNの薄膜から成り、xは0.15以上0.5以下であることを特徴とする圧電体薄膜。
  2. xが0.25より大きく0.5以下であることを特徴とする請求項1記載の圧電体薄膜。
  3. xが0.3以上0.5以下であることを特徴とする請求項1記載の圧電体薄膜。
  4. Pt/Tiから成る第1の電極と、
    前記第1の電極の表面に設けられた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧電体薄膜と、
    前記圧電体薄膜の前記第1の電極とは反対側の面に設けられた第2の電極とを、
    有することを特徴とする圧電素子。
  5. 請求項4記載の圧電素子を有し、その圧電素子の振動により発電可能に構成されていることを特徴とする圧電発電装置。
JP2018056263A 2018-03-23 2018-03-23 圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置 Active JP6994247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018056263A JP6994247B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018056263A JP6994247B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019169612A true JP2019169612A (ja) 2019-10-03
JP6994247B2 JP6994247B2 (ja) 2022-02-04

Family

ID=68106895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018056263A Active JP6994247B2 (ja) 2018-03-23 2018-03-23 圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6994247B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112750941A (zh) * 2019-10-29 2021-05-04 Tdk株式会社 压电薄膜元件
WO2023127112A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 国立大学法人東北大学 圧電体薄膜、圧電体薄膜の製造装置、圧電体薄膜の製造方法、および、疲労推定システム
JP7473112B2 (ja) 2020-11-17 2024-04-23 国立大学法人東北大学 圧電体薄膜、圧電体薄膜の製造装置、圧電体薄膜の製造方法、および、疲労推定システム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002093740A1 (fr) * 2001-05-11 2002-11-21 Ube Electronics, Ltd. Resonateur d'onde acoustique en volume a couche mince
JP2002344279A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Ube Electronics Ltd 圧電薄膜共振子
JP2014121025A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電薄膜共振子
WO2014188649A1 (ja) * 2013-05-23 2014-11-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 発電装置
WO2016111280A1 (ja) * 2015-01-06 2016-07-14 株式会社村田製作所 圧電薄膜及び圧電振動子
JP2018014643A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタ、デュプレクサ、及び圧電薄膜共振器の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002093740A1 (fr) * 2001-05-11 2002-11-21 Ube Electronics, Ltd. Resonateur d'onde acoustique en volume a couche mince
JP2002344279A (ja) * 2001-05-11 2002-11-29 Ube Electronics Ltd 圧電薄膜共振子
US20040135144A1 (en) * 2001-05-11 2004-07-15 Tetsuo Yamada Film bulk acoustic resonator
JP2014121025A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Taiyo Yuden Co Ltd 圧電薄膜共振子
WO2014188649A1 (ja) * 2013-05-23 2014-11-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 発電装置
JP2014230426A (ja) * 2013-05-23 2014-12-08 パナソニック株式会社 発電装置
WO2016111280A1 (ja) * 2015-01-06 2016-07-14 株式会社村田製作所 圧電薄膜及び圧電振動子
US20170294894A1 (en) * 2015-01-06 2017-10-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric thin film and piezoelectric vibrator
JP2018014643A (ja) * 2016-07-21 2018-01-25 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタ、デュプレクサ、及び圧電薄膜共振器の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
HUNG H. NGUYEN: "High-Throughput Investigation of a Lead-Free AlN-Based Piezoelectric Material, (Mg,Hf)xAl1-xN", ACS COMBINATORIAL SCIENCE, vol. 19, no. 6, JPN7021002709, 2017, pages 365 - 369, ISSN: 0004550245 *

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112750941A (zh) * 2019-10-29 2021-05-04 Tdk株式会社 压电薄膜元件
JP2021072316A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 Tdk株式会社 圧電薄膜素子
US11647676B2 (en) 2019-10-29 2023-05-09 Tdk Corporation Piezoelectric thin film device
JP7425960B2 (ja) 2019-10-29 2024-02-01 Tdk株式会社 圧電薄膜素子
CN112750941B (zh) * 2019-10-29 2024-06-25 Tdk株式会社 压电薄膜元件
JP7473112B2 (ja) 2020-11-17 2024-04-23 国立大学法人東北大学 圧電体薄膜、圧電体薄膜の製造装置、圧電体薄膜の製造方法、および、疲労推定システム
WO2023127112A1 (ja) * 2021-12-28 2023-07-06 国立大学法人東北大学 圧電体薄膜、圧電体薄膜の製造装置、圧電体薄膜の製造方法、および、疲労推定システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6994247B2 (ja) 2022-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Mertin et al. Piezoelectric and structural properties of c-axis textured aluminium scandium nitride thin films up to high scandium content
Todaro et al. Piezoelectric MEMS vibrational energy harvesters: Advances and outlook
JP6132022B2 (ja) 圧電共振子及びその製造方法
Jackson et al. Evaluation of low-acceleration MEMS piezoelectric energy harvesting devices
Mayrhofer et al. ScAlN MEMS cantilevers for vibrational energy harvesting purposes
US8154176B2 (en) System and method for resonance frequency tuning of resonant devices
Chidambaram et al. Measurement of effective piezoelectric coefficients of PZT thin films for energy harvesting application with interdigitated electrodes
JP6994247B2 (ja) 圧電体薄膜、圧電素子および圧電発電装置
Lin et al. Fabrication of PZT MEMS energy harvester based on silicon and stainless-steel substrates utilizing an aerosol deposition method
Md Ralib et al. Fabrication of aluminium doped zinc oxide piezoelectric thin film on a silicon substrate for piezoelectric MEMS energy harvesters
US20170294894A1 (en) Piezoelectric thin film and piezoelectric vibrator
WO2015080023A1 (ja) 圧電薄膜及びその製造方法、並びに圧電素子
Bespalova et al. In‐Plane AlN‐based Actuator: Toward a New Generation of Piezoelectric MEMS
Pandey et al. Evaluation of residual stress of c oriented AlN/Si (111) and its impact on mushroom-shaped piezoelectric resonator
Khánh et al. The effect of substrate bias on the piezoelectric properties of pulse DC magnetron sputtered AlN thin films
Saadon et al. From ambient vibrations to green energy source: MEMS piezoelectric energy harvester for low frequency application
Hara et al. Highly piezoelectric MgZr co-doped aluminum nitride-based vibrational energy harvesters [Correspondence]
JP7415426B2 (ja) 電子デバイス用素子
Kuwano Piezoelectric Tantalum Aluminum Nitride Grown on Stainless Steel for Low-Frequency Vibration-Driven Energy Harvesters
JP7473112B2 (ja) 圧電体薄膜、圧電体薄膜の製造装置、圧電体薄膜の製造方法、および、疲労推定システム
Kuwano Piezoelectric Tantalum Aluminum nitride films for vibrational micro energy harvesters
WO2023127112A1 (ja) 圧電体薄膜、圧電体薄膜の製造装置、圧電体薄膜の製造方法、および、疲労推定システム
Sordo et al. Study on the effectiveness of different electrode geometries for sputtered aluminium nitride-based MEMS energy harvesters
US20120313480A1 (en) Mems devices made with isotopic materials
Knight et al. Tuning of sol–gel derived PZT MEMS resonators

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20180326

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6994247

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313114

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350