JP2014090077A - 薄膜キャパシタおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャパシタ部を覆う保護層が、はんだ実装時のフラックス等に含まれる成分によって劣化することを抑制した薄膜キャパシタを提供する。
【解決手段】 薄膜キャパシタ100は、キャパシタ部11と、内部保護層13と、外部保護層34と、表面電極22、23と、配線電極32、33とを備え、配線電極32、33の少なくとも1つは内部保護層13に少なくとも1つのビア部32a、33aを備え、ビア部32a、33aの内壁には補強電極20、21が形成され、補強電極20、21の表面の少なくとも一部には不動態膜28、29が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、キャパシタ部を覆う保護層が、はんだ実装時のフラックス等に含まれる成分によって劣化することを抑制した薄膜キャパシタに関する。
また、本発明は、上記薄膜キャパシタの製造方法に関する。
従来から、基板上にキャパシタ部を形成し、キャパシタ部を保護層で覆った薄膜キャパシタが、小型、大容量のキャパシタとして広く使用されている。この薄膜キャパシタは、例えば、基板上に、誘電体層とキャパシタ電極層とが積層されたキャパシタ部を形成し、キャパシタ部をまず内部保護層で覆い、内部保護層上に表面電極を形成し、表面電極とキャパシタ部とを配線電極で接続した上で、表面電極を外部に露出させて更に外部保護層で覆った構造からなる。この薄膜キャパシタにおいては、配線電極は、キャパシタ部のキャパシタ電極層と接続するために、内部保護層を貫通したビア部を備える。
しかしながら、この薄膜キャパシタにおいては、内部保護層に有機材料を使用することが一般的であり、また配線電極のビア部が屈曲部を有しているため、実装時や環境変化時に発生する応力によって、ビア部のキャパシタ電極層との接続部分が変形してしまい、例えば、ビア部がキャパシタ電極層から剥離してしまう場合があった。すなわち、内部保護層に使用される有機材料は、一般に柔らかいため、応力によるビア部の変形を十分に抑制することができず、上記の剥離等が発生してしまうことがあった。
そこで、この問題を解決する方法として、例えば、特許文献1(WO2012/036017号公報)に開示された薄膜キャパシタでは、配線電極のビア部の内壁に、固い材料からなる補強電極を形成している。図14に、特許文献1に開示された薄膜キャパシタ200を示す。
特許文献1に開示された薄膜キャパシタ200は、基板101を備える。
基板101上には、下部キャパシタ電極層102、誘電体層103、上部キャパシタ電極層104が順に積層されたキャパシタ部105が形成されている。
キャパシタ部105は、内部保護層106により覆われている。内部保護層106は、キャパシタ部105を覆う無機内部保護層107と、さらに無機内部保護層107を覆う有機内部保護層108とからなる。
キャパシタ部105の下部キャパシタ電極層102は、内部保護層106を貫通し、更に内部保護層106の表面に至る、配線電極109により外部に引出されている。同様に、キャパシタ部105の上部キャパシタ電極層104は、内部保護層106を貫通し、更に内部保護層106の表面に至る、配線電極110により外部に引出されている。配線電極109、110は、それぞれ、内部保護層108を貫通する部分に、ビア部109a、110aを備えている。
配線電極109のビア部109aの内壁には、応力に対する機械的強度を向上させるために、固い材料からなる補強電極111が形成されている。同様に、配線電極110のビア部110aの内壁には、応力に対する機械的強度を向上させるために、固い材料からなる補強電極112が形成されている。補強電極111、112は、例えばNiを主成分とし、めっきにより形成されている。
内部保護層106の表面には、表面電極113、114が形成されている。表面電極113は配線電極109と、表面電極114は配線電極110と、それぞれ接続されている。
内部保護層106は、表面電極113、114を外部に露出させて、更に外部保護層115により覆われている。外部保護層115は、例えばソルダーレジストなどの有機材料により形成されている。
以上の構造からなる特許文献1に開示された薄膜キャパシタ200は、配線電極109、110のビア部109a、110aの内壁に補強電極111、112が形成されているため、実装時や環境変化時に発生する応力によって、ビア部109a、110aのキャパシタ電極層102、104との接続部分が変形することがなく、ビア部109a、110aがキャパシタ電極層102、104から剥離等することがない。
なお、薄膜キャパシタ200は、例えば、表面電極113、114上にはんだバンプを形成し、そのはんだバンプを使用して基板等に実装される。
WO2012/036017号公報
特許文献1に開示された薄膜キャパシタ200は、上述のとおり外部からの応力によって内部配線が破損されることを抑制したものであるが、補強電極111、112を構成する金属の種類によっては、耐湿負荷試験等において、ソルダーレジスト等からなる外部保護層115が変質してしまい、劣化してしまう場合があった。例えば、補強電極111、112の主成分にNi等を使用した場合には、外部保護層115が変質し、劣化してしまう場合があった。
このメカニズムは、次のように考えられる。
薄膜キャパシタ200は、例えば、表面電極113、114上にはんだバンプを形成し、そのはんだバンプを使用して基板等に実装される。この実装時に、活性度の高いフラックスを使用すると、フラックスが外部保護層115内に浸透し、残留してしまう場合がある。
そして、薄膜キャパシタ200を基板等に実装した後に、耐湿負荷試験等を行い、湿中で電界をかけると、プラスに電界がかかったNi等を主成分とする補強電極111または112に、フラックス中のハロゲンが集まってしまう。
そして、このハロゲンにより、外部保護層115が変質し、劣化してしまうものと考えられる。
外部保護層115が劣化すると、薄膜キャパシタ200の絶縁性や耐湿性が低下する等、その後の使用に支障をきたすような重大な問題になることがあった。
本発明の発明者は、鋭意研究の結果、補強電極111、112の表面をTi、Cr等の不動態膜で被覆することにより、耐湿負荷試験等におけるハロゲンの集中を緩和ないし防止できることを見出した。
本発明は、上述した従来の薄膜キャパシタ200の有する問題点を解決するためになされたものである。
その手段として、本発明の薄膜キャパシタは、少なくとも1層の誘電体層と誘電体層の両主面に形成された1対のキャパシタ電極層とを備えたキャパシタ部と、キャパシタ部を覆って形成された少なくとも1層の内部保護層と少なくとも1層の外部保護層とを備えた保護層と、外部保護層から露出して形成された少なくとも1対の表面電極と、キャパシタ部と表面電極とを接続する少なくとも1対の配線電極とを備え、配線電極の少なくとも1つは内部保護層に少なくとも1つのビア部を備え、ビア部の内壁には補強電極が形成され、補強電極の表面の少なくとも一部には不動態膜が形成された構造とした。
不動態膜には、Ti、Cr、または、これらの少なくとも1つを含む合金を主成分として使用することができる。この場合には、耐湿負荷試験等におけるハロゲンの集中による外部保護層の劣化を、十分に緩和ないし防止することができる。
外部保護層の少なくとも1層には、有機材料、例えばソルダーレジストを使用することができる。
補強電極は、Ni、または、Niを含む合金を主成分とし、めっきにより形成されたものとすることができる。この場合には、機械的強度を向上させることができ、応力によりビア部がキャパシタ電極層から剥離してしまう等の不都合を防止することができる。
表面電極は、少なくとも2層構造とし、外部保護層から露出した最外層である上部表面電極層には、Au、または、Auを含む合金を主成分として使用し、上部表面電極層の内側に形成された下部表面電極層には、Ni、または、Niを含む合金を主成分として使用することができる。この場合には、実装時のはんだ付け性が向上する。
平面視した上部表面電極層の大きさを、平面視した下部表面電極層の大きさよりも小さくし、上部表面電極層のほぼ全体を外部保護層から露出させるとともに、下部表面電極層の周縁部を外部保護層に覆われたものとすることができる。この場合には、実装時に、はんだが内部に浸透することを防止することができる。
本発明の薄膜キャパシタの製造方法は、基板を準備する工程と、基板上に、少なくとも、1層の誘電体層と、誘電体層の両主面に形成された1対のキャパシタ電極層とを備えたキャパシタ部を形成する工程と、キャパシタ部上に、内部保護層を形成する工程と、内部保護層に、1対のキャパシタ電極層にそれぞれ到達する孔を形成する工程と、内部保護層の表面、および、孔の内壁に、ビア部を備えた配線電極を形成する工程と、ビア部の内壁に、補強電極を形成する工程と、内部保護層の表面に、配線電極と接続された表面電極を形成する工程と、補強電極の表面の少なくとも一部に、不動態膜を形成する工程と、内部保護層上に、表面電極の少なくとも一部分を外部に露出させて、外部保護層を形成する工程とを備える。
表面電極を、少なくとも2層構造とし、外部保護層から露出した最外層である上部表面電極層と、上部表面電極層の内側に接する下部表面電極層とを備えたものとし、平面視した上部表面電極層の大きさを、平面視した下部表面電極層の大きさよりも小さくした上で、不動態膜を形成する工程と同時に、上部表面電極層上に、所定の形状からなる不動態膜を形成する工程と、上部表面電極層上に形成された不動態膜をマスクとして、上部表面電極層をエッチングする工程とを更に備えるようにしても良い。この場合には、多くの工程を追加することなく、容易に、実装時にはんだが内部に浸透することを抑制した表面電極を形成することができる。
本発明の薄膜キャパシタは、上述した構成としたため、耐湿負荷試験等において、外部保護層が変質し、劣化することが抑制されている。
また、本発明の薄膜キャパシタの製造方法によれば、上述した本発明の薄膜キャパシタを、効率良く製造することができる。
実施形態にかかる薄膜キャパシタ100を示す断面図である。 実施形態にかかる薄膜キャパシタ100を示す平面図である。 図3(A)、(B)は、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の変形例を示す要部断面図である。図3(C)は、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100を示す要部断面図である。 図4(A)〜(C)は、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図5(D)〜(F)は、図4の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図6(G)、(H)は、図5の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図7(I)、(J)は、図6の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図8(K)、(L)は、図7の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図9(M)、(N)は、図8の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図10(O)、(P)は、図9の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図11(Q)、(R)は、図10の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図12(S)、(T)は、図11の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 図13(U)、(V)は、図12の続きであり、それぞれ、実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法の一例において適用される工程を示す断面図である。 従来の薄膜キャパシタ200を示す断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
図1および図2に、本発明の実施形態にかかる薄膜キャパシタ100を示す。ただし、図1は断面図、図2は平面図であり、図1は図2の一点鎖線A‐A部分を示している。
薄膜キャパシタ100は、基板1を備える。基板1は、例えばSi単結晶からなり、200μmの厚みからなる。
基板1の表面には、酸化物層2が形成されている。酸化物層2は、例えばSiOからなる。
酸化物層2上には、密着層3が形成されている。密着層3は、例えばBa0.7Sr0.3TiO(BST)薄膜からなり、50nmの膜厚からなる。
密着層3上には、キャパシタ部11が形成されている。キャパシタ部11は、下から順に、下部キャパシタ電極層4、誘電体層5、中間キャパシタ電極層6、誘電体層7、中間キャパシタ電極層8、誘電体層9、上部キャパシタ電極層10が積層された構造からなる。本実施形態においては、キャパシタ部11は、下部キャパシタ電極層4と上部キャパシタ電極層10との間に、3個のキャパシタが直列に接続された構造からなる。しかしながら、本発明のキャパシタ部はこの構造には限定されず、少なくとも、1層の誘電体層と、その誘電体層の両主面に形成された1対のキャパシタ電極層とを備えていれば良い。下部キャパシタ電極層4、中間キャパシタ電極層6、中間キャパシタ電極層8、上部キャパシタ電極層10は、例えばPtからなり、それぞれ200nmの膜厚からなる。誘電体層5、7、9は、例えばBST薄膜からなり、それぞれ90nmの膜厚からなる。
キャパシタ部11は、上層になるほど面積が小さくなる、いわゆるピラミッド状に形成されている。また、キャパシタ部11は、後述する配線電極32を通すための凹部を備えている。
キャパシタ部11上には、保護層12が形成されている。保護層12は、例えば、誘電体層5、7、9と同様にBST薄膜からなり、90nmの膜厚からなる。
キャパシタ部11および保護層12上には、内部保護層13が形成されている。内部保護層13は、内側の無機内部保護層14と、外側の有機内部保護層15とで構成されている。無機内部保護層14は、例えば、酸化シリコン(SiO)膜からなり、700nmの膜厚からなる。有機内部保護層15は、例えばポリイミド樹脂からなり、6μmの厚みからなる。内部保護層13の層数、および構成は任意であり、上記の内容には限られない。
内部保護層13の表面には、配線電極32、33が形成されている。配線電極32、33は、それぞれ、例えば、100nmのTi層、1000nmのCu層、100nmのTi層の3層からなる。ただし、配線電極32、33は、後述する補強電極20、21および表面電極22、23の下部表面電極層24、26が形成されている部分においては、上側のTi層が削除されている。なお、図においては、見やすさの都合上、Ti層、Cu層、Ti層の3層、またはTi層、Cu層の2層からなる配線電極膜17を1層に示している。
配線電極32、33は、ビア部32a、33aを備えている。配線電極32のビア部32aは、キャパシタ部11の下部キャパシタ電極層4に接続されている。また、配線電極33のビア部33aは、キャパシタ部11の上部キャパシタ電極層10に接続されている。
配線電極32のビア部32a上には、補強電極20が形成されている。また、配線電極33のビア部33a上には、補強電極21が形成されている。補強電極20、21は、機械的強度を向上させるためのものであり、応力により、ビア部32aが下部キャパシタ電極層4から剥離したり、ビア部33aが上部キャパシタ電極層10から剥離したりするのを防止するためのものである。補強電極20、21は、例えばNiからなり、0.5μmの厚みからなる。
補強電極20の表面には、不動態膜28が形成されている。また、補強電極21の表面には、不動態膜29が形成されている。不動態膜28、29は、耐湿負荷試験等において、後述する外部保護層34が変質し、劣化することを抑制するためのものである。具体的には、はんだ実装時に外部保護層34に浸透し、残留したフラックス中のハロゲンが、耐湿負荷試験等の際に、プラスに電界がかかった補強電極20または21に集まってしまうことにより外部保護層34が変質し、劣化してしまうことを抑制するためのものである。不動態膜28、29は、例えばTiからなり、100nmの膜厚、φ60μmの大きさからなる。
配線電極32上には、下部表面電極層24と上部表面電極層25とからなる表面電極22が形成されている。また、配線電極33上には、下部表面電極層26と上部表面電極層27とからなる表面電極22が形成されている。下部表面電極層24、26は、例えばNiからなり、4.0μmの厚み、φ100μmの大きさからなる。上部表面電極層25、27は、例えばAuからなり、0.1μmの厚み、φ62μmの大きさからなる。
なお、表面電極22、23は、実装時に負担がかからないように、配線電極32、33のビア部32a、33aとは異なる位置に形成されている。
表面電極22、23を形成した内部保護層13上には、表面電極22、23の上部表面電極層25、27を外部に露出させて、外部保護層34が形成されている。外部保護層34には、例えばエポキシ樹脂等からなるソルダーレジスト等が使用され、8μmの厚みからなる。外部保護層34の層数、および構成は任意であり、上記の内容には限られない。
ここで、図3(A)〜(C)を参照して、表面電極22(23)の外部保護層34からの露出構造について説明する。ただし、図3(A)、(B)は変形例にかかる露出構造、図3(C)は本実施形態にかかる露出構造である。なお、便宜上、変形例である図3(A)、(B)においても、各部位には、本実施形態である図3(C)のものと同じ符号を用いている。
まず、図3(A)に示すように、表面電極22の下部表面電極層24と上部表面電極層25とを同じ大きさにし、全体を外部保護層34から露出させる構造がある。しかしながら、この構造においては、はんだ実装時に、後述するはんだバンプ35のはんだが内部に入り込み、配線電極32のCuに固溶し、配線電極32が断線する恐れがあるので好ましくない。
また、図3(B)に示すように、表面電極22の下部表面電極層24と上部表面電極層25とを同じ大きさにし、上部表面電極層25の周縁部を外部保護層34で覆い、上部表面電極層25の表面を部分的に外部保護層34から露出させる構造がある。しかしながら、上部表面電極層25はAuからなり、はんだに対する拡散速度が速いため、外部保護層34に覆われていてもはんだが潜り込み、配線電極32まではんだが侵入する恐れがあるため、この構造も好ましくない。
そこで、本実施形態の薄膜キャパシタ100においては、図3(C)に示すように、上部表面電極層25の大きさを下部表面電極層24の大きさよりも小さくし、上部表面電極層25のみを外部保護層34から露出させ、下部表面電極層24の周縁部を外部保護層34で覆った構造とした。下部表面電極層25は、はんだに対する拡散速度が遅いNiからなるため、はんだが内部に潜り込むことを抑制し、配線電極32にまで到達することを防止することができる。したがって、本実施形態の薄膜キャパシタ100においては、配線電極32が断線するようなことがない。
再び、図1および図2を参照して、本実施形態の薄膜キャパシタ100は、表面電極22、23上にはんだバンプ35、36が形成されて、完成形状となっている。
上述した構造からなる本発明の実施形態にかかる薄膜キャパシタ100は、例えば、以下の方法により製造することができる。
まず、図4(A)に示すように、Si単結晶からなる基板1を準備する。
次に、図4(B)に示すように、基板1を熱処理し、基板1の表面に、SiOからなる酸化物層2を形成する。
次に、図4(C)に示すように、酸化物層2上に、化学溶液堆積(CSD)法により、Ba0.7Sr0.3TiO(BST)薄膜からなる密着層3を形成する。具体的には、化学量論組成のBST原料溶液を、酸化物層2上に塗布し、350℃のホットプレート上で乾燥させ、630℃、10分間の熱処理により結晶化させて、膜厚50nmのBST薄膜からなる密着層3を形成する。
次に、図5(D)に示すように、密着層3上に、RFマグネトロンスパッタ法により、膜厚200nmのPt膜を成膜し、下部キャパシタ電極層4を形成する。
次に、図5(E)に示すように、下部キャパシタ電極層4上に、密着層3と同様に、CSD法により、BST薄膜を誘電体層5として形成する。具体的には、原料溶液を下部キャパシタ電極層4上に塗布し、350℃のホットプレート上で乾燥させ、630℃、10分間の熱処理により結晶化させて、膜厚90nmのBST薄膜からなる誘電体層5を形成する。
次に、図5(F)に示すように、誘電体層5上に、RFマグネトロンスパッタ法により、膜厚200nmのPt膜を成膜し、中間キャパシタ電極層6を形成する。
次に、図6(G)に示すように、同様の方法により、BST薄膜とPt膜と交互に形成し、キャパシタ部11を形成する。キャパシタ部11は、下部キャパシタ電極層4、誘電体層5、中間キャパシタ電極層6、誘電体層7、中間キャパシタ電極層8、誘電体層9、上部キャパシタ電極層10からなる。
次に、図6(H)に示すように、キャパシタ部11上に、密着層3や誘電体層5、7、9と同様に、CSD法により、膜厚90nmのBST薄膜を保護層12として形成する。
次に、図7(I)に示すように、保護層12と、キャパシタ部11のうちの、上から順に、上部キャパシタ電極層10、誘電体層9、中間キャパシタ電極層8、誘電体層7、中間キャパシタ電極層6を、所望の形状となるようにエッチングする。具体的には、フォトリソグラフィー法によってレジストマスクを形成した後、Arイオンミリング法によりエッチングする。
次に、図7(J)に示すように、キャパシタ部11のうちの、誘電体層5、下部キャパシタ電極層4と、密着層3を、所望の形状となるようにエッチングする。具体的には、フォトリソグラフィー法によってレジストマスクを形成した後、Arイオンミリング法によりエッチングする。
次に、特に図示しないが、キャパシタ部11に対し、ピーク温度860℃で、30分間の熱処理を行なう。
次に、図8(K)に示すように、キャパシタ部11の上面および側面を覆うように、無機内部保護層14を形成する。具体的には、酸化シリコン(SiO)膜を、PECVD法により膜厚700nm成膜し、無機内部保護層14を形成する。
次に、図8(L)に示すように、無機内部保護層14上に、有機内部保護層15を形成する。具体的には、無機内部保護層14上に、感光性のポリイミド樹脂をスピンコートにより塗布し、120℃で5分間加熱し、露光、現像した上で、320℃で30分間加熱を行ない、膜厚6μmの有機内部保護層15を形成する。
次に、図9(M)に示すように、上から順に、有機内部保護層15、無機内部保護層14、誘電体層5をエッチングして孔16aを形成し、キャパシタ部11の下部キャパシタ電極層4を露出させる。また、上から順に、有機内部保護層15、無機内部保護層14、保護層12をエッチングして孔16bを形成し、キャパシタ部11の上部キャパシタ電極層10を露出させる。具体的には、ポリイミド樹脂から有機内部保護層15をマスクとして、CHFガスを用いて、有機内部保護層15、無機内部保護層14、誘電体層5または保護層12を一括してエッチングする。
次に、図9(N)に示すように、内部保護層13上に、Ti層、Cu層、Ti層を順に成膜して、配線電極膜17を形成する。具体的には、RFマグネトロンスパッタ法により、Ti層を100nm、Cu層を1000nm、Ti層を100nm順に成膜して、配線電極膜17を形成する。配線電極17は、孔16a、16b部分に、後述する配線電極32、33のビア部32a、33aとなる、ビア部17a、17bを備えている。なお、図においては、見やすさの都合上、Ti層、Cu層、Ti層の3層からなる配線電極膜17を1層に示している。
次に、図10(O)に示すように、配線電極膜17のビア部17a部分に補強電極20、配線電極膜17のビア部17b部分に補強電極21をそれぞれ形成する。具体的には、フォトリソグラフィー法によって、孔16a、16bのみを開口したレジストマスクを形成し、表面に露出した配線電極膜17のTi層を除去した上で、配線電極膜17のCu層上に、Niめっきにより、厚さ0.5μmの補強電極20、21を形成する。補強電極20、21の大きさはφ40μmとする。
次に、図10(P)に示すように、配線電極膜17上に、1対の表面電極22、23を形成する。表面電極22は、下部表面電極層24と上部表面電極層25とで構成され、表面電極23は、下部表面電極層26と上部表面電極層27とで構成される。具体的には、配線電極膜17上に、フォトリソグラフィー法によってレジストマスクを形成し、表面に露出した配線電極膜17のTi層を除去した上で、配線電極17のCu層上に、下部表面電極層24、26としてNiを電界めっきにより4.0μmの厚みに形成し、更に連続して、下部表面電極層24、26上に、上部表面電極層25、27としてAuを電界めっきにより0.1μmの厚みに形成する。表面電極22、23の大きさはφ100μmとする。
次に、図11(Q)に示すように、補強電極20、21の表面に不動態膜28、29を形成する。同時に、不動態膜28、29と同じ材料を使用して、表面電極22、23の上部表面電極層(Au)25、27上に、マスク30、31を形成する。具体的には、蒸着により、Tiを100nmの厚みに成膜して、不動態膜28、29、マスク30、31を形成する。蒸着により形成する場合、不動態膜28、29は、配線電極膜17から露出した補強電極20、21の側面部には成膜されないが、耐湿負荷試験等の際に、補強電極20、21の側面部には電界が発生しにくく、フラックス中のハロゲンが集まってしまうことがないため、不動態膜28、29の機能としては特に問題はない。不動膜28、29の大きさはφ60μmとし、マスク30、31の大きさはφ62μmとする。
次に、図11(R)に示すように、マスク(Ti)30、31を使用して、Arイオンミリング法により、上部表面電極層(Au)25、27を所望の大きさにエッチングする。
なお、本実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の製造方法においては、不動態膜28、29と同じ材料(Ti)からなり、同時に形成されたマスク30、31を使用して、上部表面電極層(Au)25、27のエッチングを行うが、これは製品品質上、また生産性上、極めて望ましい。
まず、本実施形態にかかる薄膜キャパシタ100のように、配線電極32、33上に、下部表面電極層(Ni)24、26を形成し、更に下部表面電極層24、25上に、下部表面電極層24、26よりも大きさの小さい上部表面電極層(Au)25、27を形成する場合、例えば、レジストパターンを貼り替えて、めっきにより、下部表面電極層24、26と上部表面電極層25、27とを形成する方法が考えられる。すなわち、まず、下部表面電極層24、26形成用のレジストパターンを貼り、Niめっきを行ない、上記レジストパターンを剥離し、改めて上部表面電極層25、27形成用のレジストパターンを貼り、Auめっきを行なう方法が考えられる。しかしながら、この方法では、レジストパターンを貼り替える際に、Niからなる下部表面電極層24、26の表面が酸化し、その後にAuからなる上部表面電極層25、27を形成しても、下部表面電極層24、26の表面からNi酸化物が取れず、Auめっきの品質不良を引き起こす可能性がある。しかしながら、上述した本実施形態の方法によれば、このような品質不良は発生せず、品質の高い薄膜キャパシタ100を製造することができる。また、本実施形態の方法によれば、別途、マスク30、31の形成工程を必要とせず、不動態膜28、29の形成工程と兼用できるため、生産性にも優れている。
次に、図12(S)に示すように、フォトリソグラフィー法によりレジストマスクを形成し、マスク30、31を剥離して廃棄するとともに、配線電極膜17をエッチングして、所望の形状からなる配線電極32、33を形成する。配線電極32はビア部32aを備え、配線電極33は33aを備える。
次に、図12(T)に示すように、表面電極22、23の上部表面電極層(Au)25、27を外部に露出させて、内部保護層13上に、外部保護層34を形成する。具体的には、感光性のソルダーレジスト用のエポキシ樹脂をスピンコートで塗布し、110℃で5分間加熱し、露光、現像した上で、200℃で1時間キュアを行ない、膜厚8μmの外部保護層34を形成する。
次に、図13(U)に示すように、基板1の裏面を削り、基板1の厚みを200μmにする。具体的には、外部保護層34の上面に粘着テープを貼着し、粘着テープで保持した上で、基板1の裏面を削る。
次に、図13(V)に示すように、表面電極22、23の上部表面電極層(Au)25、27上にはんだを印刷し、加熱して球形にして、はんだバンプ35、36を形成し、本発明の実施形態にかかる薄膜キャパシタ100を完成させる。
なお、上述した製造方法では、1個の薄膜キャパシタ100を製造する方法を示したが、通常は、多数個分の基板1を含むマザー基板を準備し、そのマザー基板上に多数個の薄膜キャパシタ100を作り込み、最後に個々の薄膜キャパシタ100に分割することが一般的である。
以上、本実施形態にかかる薄膜キャパシタ100の構造、および、その製造方法の一例について説明した。しかしながら、本発明が上記の内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って、種々の変更をなすことができる。
たとえば、薄膜キャパシタ100では、キャパシタ部11が、下から順に、下部キャパシタ電極層4、誘電体層5、中間キャパシタ電極層6、誘電体層7、中間キャパシタ電極層8、誘電体層9、上部キャパシタ電極層10が積層された構造からなるが、キャパシタ部11の構造はこれには限定されず、層数を減少させたり増加させたりすることが可能である。また、各層の材質、厚み等を変更することが可能である。
また、内部保護層13および外部保護層34は、それぞれ、層数、各層の材質、厚み等を変更することが可能である。
また、配線電極32、33、補強電極20、21、不動態膜28、29、表面電極22、23についても、層数、材質、厚み等を変更することが可能である。
更に、薄膜キャパシタ100では、内部に1個のキャパシタ部11が形成されているが、内部に複数個のキャパシタ部11を形成するようにしても良い。
1:基板
2:酸化物層
3:密着層
4:下部キャパシタ電極層
5、7、9:誘電体層
10:上部キャパシタ電極層
11:キャパシタ部(上記4〜10で構成)
12:保護層
13:内部保護層(下記14、15で構成)
14:無機内部保護層
15:有機内部保護層
20、21:補強電極
22、23:表面電極(下記24、25または26、27で構成)
24、26:下部表面電極層
25、27:上部表面電極層
28、29:不動態膜
32、33:配線電極
34:外部保護層
35、36:はんだバンプ
100:薄膜キャパシタ

Claims (9)

  1. 少なくとも、1層の誘電体層と、前記誘電体層の両主面に形成された1対のキャパシタ電極層とを備えたキャパシタ部と、
    前記キャパシタ部を覆って形成された、少なくとも1層の内部保護層と、少なくとも1層の外部保護層とを備えた保護層と、
    前記外部保護層から露出して形成された少なくとも1対の表面電極と、
    前記キャパシタ部と前記表面電極とを接続する少なくとも1対の配線電極と、を備えた薄膜キャパシタであって、
    前記配線電極の少なくとも1つは、前記内部保護層に少なくとも1つのビア部を備え、
    前記ビア部の内壁には、補強電極が形成され、
    前記補強電極の表面の少なくとも一部には、不動態膜が形成されている薄膜キャパシタ。
  2. 前記不動態膜が、Ti、Cr、または、これらの少なくとも1つを含む合金を主成分とする、請求項1に記載された薄膜キャパシタ。
  3. 前記外部保護層の少なくとも1層が、有機材料からなる、請求項1または2に記載された薄膜キャパシタ。
  4. 前記外部保護層の少なくとも1層が、ソルダーレジストからなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載された薄膜キャパシタ。
  5. 前記補強電極が、Ni、または、Niを含む合金を主成分とし、めっきにより形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載された薄膜キャパシタ。
  6. 前記表面電極が、少なくとも2層構造からなり、前記外部保護層から露出した最外層である上部表面電極層が、Au、または、Auを含む合金を主成分とし、前記上部表面電極層の内側に形成された下部表面電極層が、Ni、または、Niを含む合金を主成分とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載された薄膜キャパシタ。
  7. 平面視した前記上部表面電極層の大きさが、平面視した前記下部表面電極層の大きさよりも小さく、前記上部表面電極層はほぼ全体が前記外部保護層から露出し、前記下部表面電極層は周縁部が前記外部保護層に覆われている、請求項6に記載された薄膜キャパシタ。
  8. 基板を準備する工程と、
    前記基板上に、少なくとも、1層の誘電体層と、前記誘電体層の両主面に形成された1対のキャパシタ電極層とを備えたキャパシタ部を形成する工程と、
    前記キャパシタ部上に、内部保護層を形成する工程と、
    前記内部保護層に、前記1対のキャパシタ電極層にそれぞれ到達する孔を形成する工程と、
    前記内部保護層の表面、および、前記孔の内壁に、ビア部を備えた配線電極を形成する工程と、
    前記ビア部の内壁に、補強電極を形成する工程と、
    前記内部保護層の表面に、前記配線電極と接続された表面電極を形成する工程と、
    前記補強電極の表面の少なくとも一部に、不動態膜を形成する工程と、
    前記内部保護層上に、前記表面電極の少なくとも一部分を外部に露出させて、外部保護層を形成する工程と、を備えた薄膜キャパシタの製造方法。
  9. 前記表面電極が、少なくとも2層構造からなり、前記外部保護層から露出した最外層である上部表面電極層と、前記上部表面電極層の内側に接する下部表面電極層とを備え、平面視した前記上部表面電極層の大きさは、平面視した前記下部表面電極層の大きさよりも小さく、
    前記不動態膜を形成する工程と同時に、前記上部表面電極層上に、所定の形状からなる不動態膜を形成する工程と
    前記上部表面電極層上に形成された前記不動態膜をマスクとして、前記上部表面電極層をエッチングする工程とを更に備えた、請求項8に記載された薄膜キャパシタの製造方法。
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