JP2014080674A - 異方性めっき方法および薄膜コイル - Google Patents

異方性めっき方法および薄膜コイル Download PDF

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Abstract

【課題】アスペクト比の高く非常に狭いピッチのラインアンドスペースパターンを確実に形成することが可能な異方性めっき方法を提供する。
【解決手段】電流を印加して被膜を形成する異方性めっき方法において、めっき形成用の電極膜あるいは該電極膜の表面に形成された被膜の表面に生じためっき液21の金属イオン希薄層17のうち、選択的にめっき成長させたい方向に存在する該金属イオン希薄層17をめっき液21の撹拌により部分的に破壊しながら被膜を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、異方性めっき方法に関し、特に、アスペクト比が高く狭いピッチのラインアンドスペースパターンの形成に好適な異方性めっき方法に関する。また本発明はそのような異方性めっき方法を用いて製造される薄膜コイルに関するものである。
薄膜コイルの形成方法の一つとして、いわゆる異方性めっき方法が知られている(特許文献1、2参照)。一般的な異方性めっき方法は、図23に示すように、まず基板10の表面に薄い下地金属膜11を成膜する(図23(a))。次に、レジストパターンからなるプレめっき用のフレーム12をフォトリソグラフィおよびドライエッチングにより形成する(図23(b))。次に、電解めっき(プレめっき)を行い、フレーム12の開口部に露出する下地金属膜11をめっき成長させる(図23(c))。次に、フレーム12を除去し(図23(d))、余分な下地金属膜11をウェットエッチングにより除去してプレめっきパターン13を顕在化させる(図23(d))。その後、さらに電解めっきを行い、プレめっきパターン13をフレームなしで縦方向にめっき成長させる。これにより、アスペクト比の高いスパイラルパターンを形成することができる。
特許第4046827号公報 特許第4260913号公報
しかしながら、上述した従来の異方性めっき方法は、めっきの表面状態、異方性成長、パターン間隔を確実かつ高精度に制御することができなかった。そのため、製造歩留まりが悪く、いわゆるめっき焼けによるパターンの変形や隣接ライン間がショートするという問題があった。
従来、異方性めっき成長メカニズムは、導体パターンの上方に電流が集中することによりめっきが異方成長するものと考えられていた。しかし、なぜ電流が導体パターンの上方に集中するのかが不明であり、真のメカニズムは明らかでなかった。また、隣接ラインパターン間のスペース内にめっき液が侵入しないことにより横方向のめっき成長が抑えられるという説もある。しかし、この原理ではスペースができ始める理由を説明できず、さらに、同じスペース幅でも正しくめっき成長する場合としない場合とがあり、このような違いが生じる理由は明らかでなかった。実際、めっきパターンはめっき液に完全に浸され、スペース内には必ずめっき液が存在しているはずであり、スペース内にめっき液が侵入しない理由も不明である。したがって、真の異方性めっき成長メカニズムを明らかにし、異方性めっき成長をより正確に制御することが求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、めっきの表面状態、異方性成長、パターン間隔を確実かつ高精度に制御し、異方性めっきパターンの製造歩留まりを向上させることにある。また、本発明の他の目的は、そのような異方性めっき方法を用いて製造された小型で高性能な薄膜コイルを提供することにある。
本願発明者は、異方性めっき成長メカニズムについて鋭意研究を重ねた結果、高電流印加に伴う金属イオン希薄層の形成とめっき液の撹拌による金属イオン希薄層の部分破壊により、アスペクト比の高いめっきパターンの形成が可能であり、印加電流と撹拌速度を制御することにより所望の高アスペクトパターンを確実に形成できることを見出した。
本発明はこのような技術的知見に基づくものであり、本発明による異方性めっき方法は、電流を印加して被膜を形成する異方性めっき方法において、めっき形成用の金属膜あるいは該金属膜の表面に形成された前記被膜の表面に生じためっき液の金属イオン希薄層のうち、選択的にめっき成長させたい方向に存在する該金属イオン希薄層を前記めっき液の撹拌により部分的に破壊しながら前記被膜を形成することを特徴とする。
本発明において、前記被膜の形成方向の断面形状は円弧状であり、該円弧状を維持してめっき成長させることが好ましい。これによれば、めっき成長させたい方向に存在する金属イオン希薄層を前記めっき液の撹拌により容易に破壊することができ、高アスペクトめっきパターンを確実に形成することができる。
本発明において、前記被膜の平面形状は、ラインアンドスペースパターンであることが好ましい。これによれば、隣接ライン間のスペース内に金属イオン希薄層を残したままその上部に発生している金属イオン希薄層を破壊することができ、これにより、高アスペクトで非常にピッチが狭いラインアンドスペースパターンを形成することができる。
本発明において、前記被膜形成時の電流密度は30〜70A/100cmであることが好ましい。電流密度がこの範囲であれば、被膜の表面にある程度の厚さを有する金属イオン希薄層を発生させることができ、これにより、異方性めっき成長を確実に制御することが可能となる。
本発明において、前記めっき液は銅イオンおよびジスルフィド化合物を含有することが好ましい。
本発明による異方性めっき方法は、前記電流の電流密度、前記めっき液の組成、前記めっき液の撹拌速度、および前記被膜から前記めっき液の撹拌位置までの距離から選ばれた少なくとも一つのパラメータを制御して、前記ラインアンドスペースパターンのスペース幅を制御することが好ましい。これによれば、異方性めっき成長を高精度に制御することが可能となる。
また、上記課題を解決するため、本発明による薄膜コイルは、本発明による上記異方性めっき方法により形成したスパイラルパターンを有することを特徴とする。これによれば、高アスペクトで非常にピッチの狭いスパイラルパターンを高精度に形成することができる。したがって、直流抵抗が低くインダクタンスが高い高性能な薄膜コイルを提供することができる。
さらにまた、本発明による異方性めっき方法は、基板の主面に、第1のライン幅、第1のスペース幅、および第1の厚さを有する第1ラインアンドスペースパターンからなるプレめっきパターンを形成する工程と、前記基板をめっき液中に浸した状態で前記第1めっきパターンに第1の電流を流し、各ラインパターンの異方成長を個別に強制するフレームがない状態で、前記プレめっきパターンを等方的にめっき成長させて、前記第1のライン幅よりも広い第2のライン幅、前記第1のスペース幅よりも狭い第2のスペース幅、および第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有する第2ラインアンドスペースパターンからなる第1めっきパターンを形成する工程と、前記基板を前記めっき液中に浸した状態のまま前記第1めっきパターンに前記第1の電流よりも大きな第2の電流を流し、前記第1めっきパターンの表面に金属イオン希薄層を発生させると共に、前記めっき液を撹拌して各ラインパターンの上部における前記金属イオン希薄層を部分的に破壊することにより、各ラインパターンの異方成長を個別に強制するフレームがない状態で、前記第1めっきパターンを異方的にめっき成長させて、前記第2のライン幅、前記第2のスペース幅、および前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有する第3ラインアンドスペースパターンからなる第2めっきパターンを形成する工程とを備えることを特徴とする。
本発明において、前記めっき液は、銅イオンおよび光沢剤を含む硫酸銅めっき液であるであることが好ましい。また、前記第1の電流の電流密度は3〜20A/100cmであり、前記第2の電流の電流密度は30〜70A/100cmであることが好ましい。これによれば、異方性めっき成長を高精度に制御することが可能となる。
本発明による異方性めっき方法は、前記基板の前記主面の上方に、前記めっき液の撹拌部材を配置し、前記撹拌部材を前記基板と平行な方向に繰り返し進退移動させて前記めっき液を撹拌し、これにより各ラインパターンの上部における前記金属イオン希薄層を部分的に破壊することが好ましい。この場合において、撹拌部材は、断面が三角形の棒状体からなるパドルであってもよく、格子構造を有する板状部材からなる撹拌格子であってもよい。これによれば、金属イオン希薄層の部分的な破壊を高精度に制御することができ、異方性めっき成長を確実に制御することができる。
本発明による異方性めっき方法は、前記基板自身を当該基板と平行な方向に繰り返し進退移動させて前記めっき液を撹拌し、これにより各ラインパターンの上部における前記金属イオン希薄層を部分的に破壊することもまた好ましい。この方法によれば、撹拌部材を用いることなく金属イオン希薄層の部分的な破壊を高精度に制御することができ、異方性めっき成長を確実に制御することができる。
本発明において、前記第1ないし第3ラインアンドスペースパターンはスパイラルパターンであることが好ましい。これによれば、高アスペクトで非常に狭いピッチのスパイラルパターンを形成することができる。したがって、直流抵抗が低くインダクタンスが高い薄膜コイルの提供が可能となる。
本発明による異方性めっき方法は、前記第1めっきパターンを形成する前に、前記プレめっきパターンの少なくとも外側を取り囲む外部フレームを形成する工程をさらに備え、前記外部フレームは前記基板の主面に垂直な側面を有し、当該側面は前記最も外側のラインパターンの側面から第3のスペース幅を隔てた位置に形成されていることが好ましい。この場合において、前記第3のスペース幅は、前記第2のスペース幅よりも広いことが好ましい。これによれば、最も外側のラインパターンの太りを防止することができ、すべて均等なライン幅を有するラインアンドスペースパターンを形成することが可能となる。
さらにまた、本発明による薄膜コイルは、基板と、前記基板上に形成された薄膜コイルとを備え、前記薄膜コイルは、前記基板上に形成され、第1のライン幅、第1のスペース幅、および第1の厚さを有する第1スパイラルパターンからなるプレめっき層と、前記第1のライン幅よりも広い第2のライン幅、前記第1のスペース幅よりも狭い第2のスペース幅、および第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有し、前記プレめっき層の前記第1スパイラルパターンの上面および側面を覆う第2スパイラルパターンからなる第1ノンフレームめっき層と、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有し、前記第1ノンフレームめっき層の前記第2スパイラルパターンを覆う第3スパイラルパターンからなる第2ノンフレームめっき層とを備えることを特徴とする。本発明によれば、高アスペクトで非常に狭いピッチのスパイラルパターンを形成することができ、これにより直流抵抗が低くインダクタンスが高い薄膜コイルを実現することができる。
本発明によれば、めっきの表面状態、異方性成長、パターン間隔を確実かつ高精度に制御することができ、アスペクト比が高く非常に狭いピッチのラインアンドスペースパターンを形成することが可能な異方性めっき方法を提供することができる。また、本発明によれば、そのような異方性めっき方法を用いて製造された小型で高性能な薄膜コイルを提供することができる。
本発明の第1の実施形態による異方性めっき方法を説明するための模式図である。 プレめっきパターン13のより具体的なパターン形状を示す平面図である。 金属イオン希薄層17について説明するための模式図である。 めっきパターンの詳細な構造を示す略断面図である。 めっき装置の構成の第1の例を示す模式図である。 めっき装置の構成の第2の例を示す模式図である。 めっき装置の構成の第3の例を示す模式図である。 図7における撹拌格子の構成を示す略斜視図である。 めっき装置の構成の第4の例を示す模式図である。 電流密度と撹拌速度との関係を示すグラフである。 めっきの表面状態を示す光学顕微鏡写真である。 本発明の第2の実施形態による異方性めっき方法を説明するための模式図である。 外部フレーム16のより具体的なパターンを示す平面図であり、図2に示したスパイラル状のプレめっきパターン13に対応するものである。 ウェハー上のスパイラルめっきパターンの各サンプルの光学顕微鏡写真のサムネイルと、パターンの厚さをそれぞれ示す模式図である。 スパイラルめっきパターンの詳細なSEM像写真である。 ウェハー上のスパイラルめっきパターンの各サンプルの顕微鏡写真のサムネイルと、パターンの厚さをそれぞれ示す模式図である。 スパイラルめっきパターンの詳細なSEM像写真である。 電流密度とめっきパターンのスペース幅との関係を示すグラフである。 撹拌速度とスペース幅との関係を示すグラフである。 めっき液中の光沢剤(SPS)濃度とスペース幅との関係を示すグラフである。 めっき液中の硫酸銅濃度とスペース幅との関係を示すグラフである。 めっき時間とめっきパターンのアスペクト比との関係を示すグラフである。 一般的な異方性めっき方法を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による異方性めっき方法を説明するための模式図である。
本実施形態による異方性めっき方法では、まず図1(a)に示すように、基板10の表面にプレめっきパターン13を形成する。プレめっきパターン13はめっきされる被膜の下地金属膜であり、例えば図23(a)〜(e)に示した方法により形成することができる。このときのプレめっきパターン13の平面形状はラインアンドスペースパターンであり、所定のライン幅WL1およびスペース幅WS1を有している。このときのライン幅WL1は、最終的に得ようとするラインアンドスペースパターンのライン幅WL2よりも狭く設定されており、逆にスペース幅WS1は、最終的に得ようとするラインアンドスペースパターンのスペース幅WS2よりも広く設定されている。なお、図1(a)ではプレめっきパターン13を基板10の片面にのみ形成しているが、両面に形成してもよい。基板10の平面形状は特に限定されず、矩形であってもよく、円形であってもよい。
以下、図23(a)〜(e)を再び参照しながら、本実施形態によるプレめっきパターン13の形成方法について詳細に説明する。まず基板10の全面に薄い下地金属膜11を成膜する。下地金属膜11の材料としては銅(Cu)を用いることが好ましく、無電解めっきやスパッタリングなど周知の方法により形成することができる。
次に、レジストパターンからなるプレめっき用のフレーム12をフォトリソグラフィにより形成する(図23(b))。次に、電解めっきを行い、フレーム12の開口部に露出する下地金属膜11を選択的にめっき成長させることにより、下地金属膜11と一体化したラインアンドスペースパターンを形成する(図23(c))。ラインアンドスペースパターンは硫酸銅めっき液中でフレーム12に低電流を印加することで形成することができる。
ここで、下地金属膜11上のラインアンドスペースパターンの各ラインはすべて電気的につながった状態であるので、フレーム12を有機溶剤等で除去した後(図23(d))、余分な下地金属膜11を除去し、ラインアンドスペースパターンを顕在化させる(図23(e))。下地金属膜11は、ウェットエッチング、ミリング、RIE等により除去することができる。以上により、ラインアンドスペースパターンからなるプレめっきパターン13が完成する。
プレめっきパターン13のライン幅WL1に対するスペース幅WS1の比は1.4以上であることが好ましい。ライン幅WL1に対するスペース幅WS1の比が1.4よりも小さい場合、後述の第1ノンフレームめっき工程(等方性めっき処理)を経た後のパターン上面が丸みを帯びず、その結果、高アスペクトめっきパターンの歩留まりが低下するからである。
プレめっきパターン13の厚さTは特に限定されないが、断面のアスペクト比(T/WL1)がほぼ1であることが好ましい。アスペクト比が低すぎるとショート率が高くなり、アスペクト比が高すぎると同じコイル厚さでも抵抗値が上がるからである。なお、プレめっきパターン13の上面は図示のように平坦であってもよく、丸みを帯びていてもよく、へこんでいてもよい。
図2は、プレめっきパターン13のより具体的なパターン形状を示す平面図である。
図2に示すように、プレめっきパターン13はスパイラルパターン13Sを含むものであって、薄膜コイルの基本パターンを構成するものである。同図では一枚の基板上の一部に4つのスパイラルパターン13Sが形成されており、各々が分割されて1つの製品となる。スパイラルパターン13Sは円形スパイラルに限定されず、矩形スパイラルであっても構わない。スパイラルパターン13Sの外周端13eは、横方向に延びる複数の配線パターン19のいずれかに接続されており、いずれかの配線パターン19を介してすべてのスパイラルパターン13Sに電流が供給される。
次に、図1(b)に示すように、めっき液21中で低電流を印加しながらプレめっきパターン13を等方的にめっき成長させる第1ノンフレームめっき工程を実施する。「ノンフレーム」とは、図23(c)に示したプレめっきパターン13の形成時のような、各ラインパターンの異方成長を個別に強制するフレーム12を用いないことを言う。このときめっき液21は撹拌してもよく、撹拌しなくてもよい。この第1ノンフレームめっき工程により、断面が矩形状のプレめっきパターン13は縦方向のみならず横方向にもめっき成長し、上部が湾曲した断面形状となる。図1(b)には、成長途中のめっきパターン14が示されている。
めっき液21には硫酸銅めっき液を用いることが好ましい。硫酸銅めっき液は、硫酸銅(CuSO・5HO)と、硫酸(HSO)と、塩素(Cl)を含み、めっき膜質を改善する有機添加剤をさらに含むことが好ましい。有機添加剤としては、めっき膜を緻密にして光沢性を上げる光沢剤や、陰極表面に吸着銅イオンの析出を抑制して活性化分極を大きくし、均一電着性を上げるレベラーを用いることができる。光沢剤としては、ジスルフィド化合物や硫黄化合物を用いることができる。ジスルフィド化合物は、例えばSPS[ビス−(3−スルホプロピル)−ジスルフィド2ナトリウム:NaOS(CHSS(CH2)SONa]であり、硫黄化合物は、例えばHS‐C2n‐SO(Mercapto alkylsulfonic acid)である。レベラーとしては、PEG(ポリエチレングリコール)などの界面活性剤を挙げることができる。
第1ノンフレームめっき工程は、図1(c)に示すように、ラインアンドスペースパターンのスペース幅WS2がプレめっきパターン13のスペース幅WS1よりも狭い最適な幅に達するまで継続する。その結果、めっきパターン14のライン幅WL2はプレめっきパターン13のライン幅WL1よりも広くなる。この広くなった部分と基板10との間にはわずかな隙間が存在する。
第1ノンフレームめっき工程により得られるめっきパターン14の厚さTは、上面の丸みが得られる限り特に限定されないが、最終的に得たいめっきパターンのスペース幅の1〜3倍であることが好ましい。これより薄いと第2ノンフレームめっき工程後の隣接ライン間がショートする可能性が高くなり、これより厚いとコイルの断面形状が上方にて太くなる傾向が強まり、同じめっき厚さでも断面積が小さくなり、抵抗値が大きくなるからである。
第1ノンフレームめっき工程後のめっきパターン14の厚さTは、ラインアンドスペースパターンのスペース幅WS2の2倍以上であることが好ましい。2倍以上であれば、アスペクト比が高くスペース幅が狭いラインアンドスペースパターンの製造歩留まりを高めることができる。
次に、図1(d)に示すように、同じめっき液中でこれまでよりも高い電位を印加し、大電流を流しながらめっきパターン14を異方的にめっき成長させる第2ノンフレームめっき工程を実施する。これによりめっき液21と接するめっきパターン14の表面に一定厚さ以上の金属イオン希薄層17が発生する。
図3は、金属イオン希薄層17について説明するための模式図である。
図3(a)に示すように、めっき液21中に一対の電極22a,22bを設置し、両者の間にプラスおよびマイナスの電位をそれぞれ印加すると、図3(b)に示すように、カソード近傍の金属イオン(陽イオン)は電位によってカソード側(電極22b側)に引き寄せられ、電極表面で電子を受け取ってカソード表面に順次析出する。このような電気めっき現象において、高電位印加時には金属原子の析出速度が速くなるので、沖合からカソード近傍への金属イオンの供給が間に合わなくなり、カソード近傍のめっき液21(金属イオン水溶液)中に金属イオン濃度の極めて希薄な領域が形成される。この領域はキャパシタの分野では「電気二重層」と呼ばれるが、本発明では「金属イオン希薄層」と呼ぶものとする。金属イオン希薄層17中の金属イオン濃度は、電位をかけてもめっきが成長しない程度の濃度であり、厳密には界面から遠ざかるにつれて濃くなる濃度勾配を有する。金属イオン希薄層17は、印加電位が高くなるほど厚くなる傾向を有する。
本発明はこの金属イオン希薄層17の発生に着目し、後述するめっき液の撹拌と組み合わせることにより、めっきの異方成長を強制するフレームを設けることなく、一方向への選択的なめっき成長を実現するものである。
第1ノンフレームめっき工程から第2ノンフレームめっき工程への移行時には、めっきパターン14に印加している電位を低電位から高電位に瞬間的に切り替える必要がある。金属イオン希薄層17がたとえ一時的であっても完全に消滅しないようにする必要があるからである。金属イオン希薄層17は第1ノンフレームめっき工程でも発生しているが、その厚さは非常に薄く破壊されやすい。このような金属イオン希薄層17をたとえ切り替え時の一瞬でも絶やすことなくさらに厚くすることにより、横方向へのめっき成長を確実に抑制することが可能となる。
第1ノンフレームめっき工程では、図1(e)に示すように、めっきパターン14に大電流を供給しながらその上方のめっき液21を適切な撹拌速度で撹拌する。金属イオン希薄層17は実質的に絶縁層であり、めっきパターン14の全面を覆っているが、この状態でまったく撹拌せずに放置すると、ある確率で絶縁破壊が発生し、その位置が局所的にめっきされる。この部分的なめっき成長がランダムに多数形成されることにより、表面の凹凸が著しいいわゆるめっき焼けの状態となる。
しかしながら、めっき液の撹拌によって金属イオン希薄層17を部分的に除去した場合には、その部分だけに金属イオンが供給されるので、一方向にめっき成長させることが可能となる。この場合、めっきパターンの上方のめっき液21を適度に撹拌することにより、めっきパターンの上部(頭部)の湾曲面に接する金属イオン希薄層17が部分的に破壊され、この部分から上方に向けてめっき成長が継続する。金属イオン希薄層17が破壊されなかっためっきパターン13の下部側面のめっき成長は抑制される。
金属イオン希薄層17の厚さWは、最終的なラインアンドスペースパターンのスペース幅WS2の半分(WS2/2)以上であると予測される。もし、スペース幅WS2が金属イオン希薄層17の厚さの2倍以上であるならば、左右の金属イオン希薄層17の間に通常の金属イオン濃度の領域が存在し、これが異方性めっき成長の阻害要因となり得るからである。したがって、異方性めっき成長を確実なものにするためには、金属イオン希薄層17の厚さをスペース幅WS2の半分以上にする必要がある。WS2/2=Wとならないのは、撹拌による金属イオン希薄層の除去部分近傍のWは、めっき液の揺らぎにより若干Wより大きくなったり小さくなったりをくり返す。したがって、実質的に、線間における2Wよりも外側部分のめっきパターン上方曲面に接している金属イオン希薄層は撹拌により除去されている。この状態では、高電位印加によってすでに形成されている金属イオン希薄層17が新たに形成された金属イオン希薄層17によって守られるので、金属イオンがこの部分に供給されることはなく、金属イオン希薄層17のまま維持される。このような現象は、ラインアンドスペースパターンの形成時に生じる特有の現象であり、スペース幅を狭くする手法として極めて有効である。
第2ノンフレームめっき工程で用いるめっき液の組成は特に限定されず、どのような組成であっても高アスペクトにめっき成長させることが可能である。ただし、電流密度と撹拌速度の最適な組み合わせはめっき液の組成ごとに異なるため、めっき液の組成の管理が重要である。第1ノンフレームめっき工程で用いるめっき液は、第2ノンフレームめっき工程でもそのまま用いるため、その組成は第2ノンフレームめっき工程においても好適な組成であることが必要である。
本実施形態においては、最初のプレめっきパターン13のスペース幅WS1が最終のめっきパターンのスペース幅WS2よりも広く設定されていることが重要である。断面形状が矩形パターンや台形パターンのラインパターンを等方的にめっき成長させて、上面に丸みを形成すると同時に、適度なスペース幅に狭める必要があるからである。プレめっきパターン13を異方性めっきに好適な形状に整えることにより、めっきパターンの厚さや表面状態を確実に制御することができる。
めっき液の撹拌によって湾曲面の頂上部分より金属イオン希薄層17が破壊され、撹拌の強さにより金属イオン希薄層17の破壊領域の調節を可能とするために、第2ノンフレームめっき工程の開始時には、各ラインパターンの上面が丸みを帯びている必要がある。各ラインパターンの上面が平坦であると、隣接するライン間のスペースの上部に発生する金属イオン希薄層17が破壊される条件と、その下部に発生している金属イオン希薄層17が破壊される条件がほぼ同じになり、各ラインパターンの上部の金属イオン希薄層17だけをめっき液の撹拌によって破壊することが非常に難しくなるからである。
そして図1(f)に示すように、めっきパターンが所望の厚さ(高さ)Tまで成長した時点で電流の供給を停止し、第2ノンフレームめっき工程を終了する。以上により、高いアスペクト比を有するラインアンドスペースパターンからなるめっきパターン15が完成する。
図4は、めっきパターンの構造をより詳細に示す略断面図である。
図4に示すように、高アスペクトなラインアンドスペースパターンからなるめっきパターン15は、第1のライン幅WL1、第1のスペース幅WS1、および第1の厚さTを有するプレめっき層15aと、第1のライン幅WL1よりも広い第2のライン幅WL2、第1のスペース幅WS1よりも狭い第2のスペース幅WS2、および第1の厚さT1よりも厚い第2の厚さTを有し、上部に湾曲面を有し、プレめっき層15aの上面および側面を覆う第1ノンフレームめっき層15bと、第2のライン幅WL2、第2のスペース幅WS2、および第2の厚さTよりも厚い第3の厚さTを有し、上部に湾曲面を有し、第1ノンフレームめっき層15bを覆う第2ノンフレームめっき層15cと有している。
プレめっき層15aはめっき形成用の下地金属膜であり、第1ノンフレームめっき層15bは、プレめっき層15aを等方的にめっき成長させて得られる被膜であり、第2ノンフレームめっき層15cは、第1ノンフレームめっき層15bを異方的にめっき成長させて得られる被膜である。これらの層は同じ材料(Cu)からなるが、その断面を顕微鏡写真で見ると、各層の境界を明確に区別することが可能である。
上記異方性めっき方法を実施するためのめっき装置は特に限定されないが、例えば以下に示すめっき装置を用いることができる。
図5は、めっき装置の構成の第1の例を示す模式図である。
図5に示すように、このめっき装置30はフェースアップ式であって、めっき漕31内のステージ32上に固定されたワーク33(プレめっきパターン13が形成された基板10)にはマイナス電位が印加されている。めっき漕31の中央部にはプラス側電極34が配置されており、ワーク33の上面と対向するように配置されている。ワーク33とプラス側電極34との間には撹拌部材の一つであるパドル35が配置されている。パドル35は断面が正三角形の棒状体であり、三角形の一辺は例えば10mmである。このようなパドル35が矢印で示す基板面と平行方向に進退移動を繰り返すことにより、ワーク面の前方に位置するめっき液21が撹拌される。
めっき漕31もしくは極間に、新しいめっき液もしくはめっき漕31内の循環させているめっき液(銅イオン)を積極的に供給してもよく、めっき液の供給を断っても構わない。めっき液を十分に供給すればめっき条件が常に一定になり、めっきが進行してもスペース幅が変化しにくいという利点がある。一方、めっき液の供給を断つと、めっき液中の銅イオンが徐々に減少し、めっきの進行とともにスペース幅が広がっていく傾向にある。この場合、めっきの終了までに、銅イオン濃度がそのめっき条件下でのめっき焼け領域に入らないように注意する必要がある。さらに、めっき液(銅イオン)の供給量を調節することで、めっきの進行とともに広がる傾向があるスペース幅の広がり量(速度)を調節することも可能である。
図6は、めっき装置の構成の第2の例を示す模式図である。
図6に示すように、このめっき装置40は、いわゆる縦型タイプであって、めっき漕41内に垂直状態で設けられたワーク33にはマイナス電位が印加されている。ワーク33の前面と対向する位置にはプラス側電極34が配置されており、プラス側電極34もワーク33と同様に垂直状態で設けられている。ワーク33とプラス側電極34との間にはパドル35が配置されている。パドル35が基板面と平行な水平方向(図中の紙面と垂直な方向)に進退移動を繰り返すことにより、ワーク33の前方に位置するめっき液21が撹拌される。ワーク33の表面からパドル35までの距離は15〜30mmであることが好ましい。
また図示のように、めっき漕41の底部にはめっき液供給口42が設けられており、めっき液供給口42から新しいめっき液もしくはめっき漕41内の循環させているめっき液(銅イオン)を積極的に供給してもよく、めっき液の供給を断っても構わない。新しいめっき液を供給すると、余剰のめっき液は仕切り板43の上端からあふれ出し、外側のめっき液排出経路44を通ってめっき液排出口45から排出される。
以上説明しためっき装置40は、図5に示しためっき装置30と同様、異方性めっき方法を実施することができ、めっき液(銅イオン)の供給量を調節することで、めっきの進行とともに広がる傾向があるスペース幅の広がり量(速度)を調節することができる。
図7は、めっき装置の構成の第3の例を示す模式図であり、図8は、図7における撹拌格子の構成を示す略斜視図である。
図7および図8に示すように、このめっき装置50は、いわゆる縦型タイプのめっき装置であり、特に、パドル35の代わりに撹拌格子51を用いるものである。撹拌格子51は、格子構造を有する板状部材であり、めっき液21中でワーク33と対向するように設けられている。ワーク33の表面から撹拌格子51の表面までの距離は30〜50mmであることが好ましい。撹拌格子51をワーク33の表面に近づけすぎるとめっき液の撹拌状態が悪くなることが経験的に知られているので、撹拌格子51とワーク33との間には適度な距離が必要である。
撹拌格子51は、基板面と平行な平面内で例えば回転半径20mmの回転運動を繰り返すことにより、ワーク面の前方に位置するめっき液21が撹拌される。なお、撹拌格子51の運動は回転運動に限らず、一方向の周期的な揺動でもよく、1/fゆらぎの揺動でもよい。なお、一方向の揺動は一次元の進退移動であり、平面内回転運動は二次元の進退移動である。
撹拌格子51のサイズの一例をあげると、格子領域のサイズ(横幅Wm1×縦幅Wm2)は200mm×200mm、格子穴のサイズ(横幅Wm3×縦幅Wm4)は13mm×13mm、格子のはり幅Wm5は2mm、厚さWm6は10mmである。なお、撹拌格子51のサイズは、撹拌条件に合わせて適宜設定すればよい。ただし、水圧で撓むことがないよう、撹拌格子51にはある程度の剛性が求められる。
本実施形態においては、めっき漕41の底部に設けられためっき液供給口42のほぼ直上に撹拌格子51を配置することが好ましい。この構成によれば、新しいめっき液を効率よく撹拌することができ、めっきが進行しても一定のスペース幅を確保することができる。
図7に示した撹拌格子51を用いためっき装置では、電界と撹拌の両方の影響がめっきパターンに対して常に加えられるので、金属イオン希薄層は常に開いた状態になると推察される。これに対し、図6に示したパドル35を用いためっき装置では、電界の影響だけが常に加えられ、撹拌の影響は断続的に加えられるので、金属イオン希薄層は開閉を繰り返すものと推察される。したがって、パドル35を用いたほうがめっきパターンの線間距離を維持しやすく、異方性めっき成長も促進されると考えられる。
図9は、めっき装置の構成の第4の例を示す模式図である。
図9に示すように、このめっき装置60は、いわゆる縦型タイプのめっき装置であり、特に、撹拌部材を用いずワーク33を揺動させることによりめっき液を撹拌することを特徴としている。ワーク33は、基板面と平行な平面内で例えば回転運動を繰り返すことにより、ワーク面の前方に位置するめっき液21が撹拌される。ワークの運動は回転運動に限らず、一方向の周期的な揺動でもよく、1/fゆらぎの揺動でもよい。
以上説明しためっき装置60は、図5に示しためっき装置30と同様、異方性めっき方法を実施することができ、めっき液(銅イオン)の供給量を調節することで、めっきの進行とともに広がる傾向があるスペース幅の広がり量(速度)を調節することができる。特に、パドルや撹拌格子といった撹拌部材を何ら用いることなく、基板上の金属イオン希薄層を均一にむらなく破壊することができ、これにより高いアスペクト比を有するラインアンドスペースパターンからなるめっきパターンを形成することができる。まためっき装置も安価に構成することができる。
第2ノンフレームめっき工程でのめっきの最適条件は、めっき焼け領域からわずかに良好領域に寄ったところである。さらに異方性めっき成長が進むにつれて、めっき焼けしない領域で電流密度を上げるか、撹拌速度を落とすか、あるいはそれらを同時に行い、スペース幅が広がる条件にするほうが好ましい。
図10は、電流密度と撹拌速度との関係を示すグラフであって、横軸は電流密度(A/100cm)、縦軸は撹拌速度(rpm)をそれぞれ示している。なお、撹拌速度はパドルが1分あたり何往復するかを意味している。またグラフ中、「○」はめっき結果が良好なサンプル、「×」はめっき結果が不良なサンプル、「S」はめっき結果がショートだったサンプルをそれぞれ示している。電流密度の単位面積100cmとは、めっきパターンを真上(真正面)から見たときの平面面積を意味する。
図10に示すように、めっきパターンに流す電流の電流密度を一定とするとき、撹拌速度が低いときにはめっき焼けが生じ、撹拌速度を上げていくとある撹拌速度から良好なめっきパターンが形成される領域が現れ、撹拌速度をさらに上げていくと、ある撹拌速度から隣接ライン間がショートする領域が現れる。このように、めっきパターンの状態は、めっき条件によって「めっき焼け領域」、「良好領域」、および「ショート領域」のいずれかに該当するものである。
一方、撹拌速度を一定とするとき、電流密度が高いほど良好領域のアスペクト比が高くなり、良好な撹拌速度のマージンが広がる。すなわち、電流密度を上げていくとラインアンドスペースパターンのスペース幅が広がり、逆に下げていくとスペース幅が狭くなる。なお、めっき液中の銅イオン濃度を上げるとめっきの析出速度が上がり、電流密度を高くした場合や撹拌速度を上げた場合と同じ効果となる。まためっき液中の光沢剤の濃度を上げても、電流密度を高くした場合や撹拌速度を上げた場合と同じ効果となる。
このように、電流密度(印加電位)が高ければ高いほど、金属イオン希薄層も厚く強固になり、金属イオン希薄層の部分破壊に必要な撹拌速度も速くする必要がある。しかし、撹拌速度を速くしすぎるとショートが発生することから、電流密度と撹拌速度の最適な組み合わせ条件がある。また、電流密度が高くなると撹拌速度の許容範囲が広がる傾向にある。本発明による異方性めっき方法は、このような条件を考慮した精密で均一な撹拌が必要である。なお、以上の結果は図3に示した金属イオン希薄層モデルに矛盾しない。
図11は、めっきの表面状態を示す光学顕微鏡写真である。
図11(a)に示すように、めっきパターンが正しくめっき成長した場合には、非常に狭いピッチを有するきれいなラインアンドスペースパターンが形成される。しかし、めっき焼けが生じた場合には、図11(b)に示すように、大小様々な凹凸が発生し、ライン幅が乱れたパターンとなる。ショートの場合は、図11(a)の線間(スペース)が存在しない。
以上説明したように、本実施形態による異方性めっき方法は、電流を印加して被膜を形成する際、めっき形成用の金属膜あるいは該金属膜の表面に形成された被膜の表面に生じためっき液の金属イオン希薄層17のうち、選択的にめっき成長させたい方向に存在する該金属イオン希薄層17をめっき液の撹拌により部分的に破壊しながら被膜を形成するので、隣接ラインパターン間がショートすることなく、フォトリソグラフィの解像限界よりも狭いスペース幅を有し、ライン幅が広く、アスペクト比が高いラインアンドスペースパターンを形成することができる。
また、本実施形態による異方性めっき方法は、第1ノンフレームめっき工程でプレめっきパターンをめっき成長させて、金属イオン希薄層17が正しく形成されるような形状に整形した後、第2ノンフレーム工程で異方性めっき成長を実施するので、アスペクト比の高いラインアンドスペースパターンを非常に狭いピッチで形成することができ、ラインアンドスペースパターンの形状を高精度に制御することができる。さらに、本実施形態による異方性めっき方法は、隣接ラインパターン間のスペース幅をレジストで解像できるスペース幅よりも狭くした後に大電流を印加することによるめっきを実施するので、ラインパターンの断面積を増やすことができる。したがって、めっきパターンの直流抵抗を減らすことができ、発熱や消費電力を低減することができる。
次に、本発明の第2の実施形態による異方性めっき方法について説明する。第2の実施形態による異方性めっき方法は、ラインアンドスペースパターンの最も外側のラインパターンの横方向へのめっき成長を規制する外部フレーム16を用いることを特徴としている。第1の実施形態では明示していないが、フレームを一切使用しない場合、隣接のラインパターンが存在しない最も外側のラインパターンは、パターン上部の湾曲面に発生する金属イオン希薄層17のみならず、最内周の内側と最外周の外側のパターンの側面に発生する金属イオン希薄層17までもが破壊され、これにより横方向へのめっき成長が進行し、他のラインパターンよりも太くなる傾向が見られる。そこで第2の実施形態では、最も外側のラインパターンが他のラインパターンと同じ太さとなるように制御にするものである。
図12は、本発明の第2の実施形態による異方性めっき方法を説明するための模式図である。
本実施形態による異方性めっき方法では、まず図12(a)に示すように、基板10の表面にプレめっきパターン13を形成した後、外部フレーム16を形成する。外部フレーム16は、プレめっきパターンの最も外側のラインパターンの周囲を取り囲むレジストパターンである。外部フレーム16は基板10の主面に対して垂直な側面を有し、この側面は最も外側のラインパターンの側面から所定のスペース幅WS3を隔てた位置に形成されている。詳細は後述するが、このスペース幅WS3は、ラインアンドスペースパターンのスペース幅WS1の半分の幅(WS1/2)よりも少し広いことが好ましい。
その後、図12(b)〜(f)に示すように、第1ノンフレームめっき工程および第2ノンフレームめっき工程を順に実施する。この工程は、第1の実施形態と基本的に同じである。
外部フレーム16を用いない場合、隣接のラインパターンが存在しない最も外側のラインパターンの側面を覆う金属イオン希薄層17も破壊され、めっき成長が横方向にも広がり、当該ラインパターンの幅が他のラインパターンによりもライン幅が太くなる。しかし、本実施形態においては、外部フレーム16の側面が金属イオン希薄層17の破壊を防ぐので、横方向へのめっき成長を抑制することができる。
一方、図12(e)に示すように、外部フレーム16がある場合、これが影になって撹拌時の波が外部フレーム16の近くにある金属イオン希薄層17に到達し難くなる。そこで、すべてのラインパターンが均等にめっき成長するように、スペース幅WS4をラインアンドスペースパターンのスペース幅WS2の半分の幅(WS2/2)よりも少し広くして頂部近傍の金属イオン希薄層17が破壊される範囲を増やすことが好ましい。
その後、必要に応じて、外部フレーム16を除去し、第2ノンフレームめっき工程と同様の高電位を印加する第3ノンフレームめっき工程を実施してもよい。第3ノンフレームめっき工程ではラインパターンが横方向に太りにくい傾向がある。めっきパターンがすでに厚いので、めっき液の撹拌の影響が最内周の内側と最外周の外側のラインパターンの下部まで及ばず、金属希薄層が破壊されにくいためである。そのため、所望の異方性めっき成長を見込むことができる。
図13は、外部フレーム16のより具体的なパターンを示す平面図であり、図2に示したスパイラル状のプレめっきパターン13に対応するものである。
図13(a)および(b)に示すように、外部フレーム16は、スパイラル状のプレめっきパターン13の最外周側と最内周側をそれぞれ取り囲む形状であり、スパイラルパターン13Sの最外周の外側に設けられた第1部分16aと、最外周の内側に設けられた第2部分16bとで構成されている。そして、図13(b)に示すように、外部フレーム16が存在しない円環状の領域にプレめっきスパイラルパターン13Sが配置される。なお、スパイラルパターン13Sの最内周もラインアンドスペースパターンの最も外側として解釈することができる。
以上説明したように、本実施形態による異方性めっき方法は、外部フレーム16を用いるので、第1の実施形態による発明の効果に加えて、ラインアンドスペースパターンの最も外側のラインパターンの側面に現れる金属イオン希薄層17がめっき液の撹拌によって破壊されることを防ぐことができ、これにより最も外側のラインパターンの幅が他のラインパターンよりも太くなることを防止することができる。また特に、第1ノンフレームめっき工程を開始する前に外部フレーム16を形成しておくので、第1ノンフレームめっき工程と第1ノンフレームめっき工程との間に外部フレーム16の形成工程が介在せず、第1ノンフレームめっき工程から第2ノンフレームめっき工程への切り替えを連続的に行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、ラインアンドスペースパターンの一例としてスパイラルパターンを挙げたが、本発明はスパイラルパターンに限定されず、例えば複数の直線パターンの配列など、種々のラインアンドスペースパターンに適用可能である。
(実施例1)
図5に示したフェースアップ式めっき装置を用いて硫酸銅めっき浴中で6インチシリコンウェハーの片面にめっき処理を行い、2000個のスパイラルパターンを形成した。ここで、めっき装置のパドルは、一辺が10mmの正三角形を断面形状とする棒状体からなり、その長さを200mmとした。また、プラス側電極として直径15cmの円板を用い、その材料として含リン銅(リン濃度500ppm)を用いた。ウェハー表面からパドルの底面までの距離を10mmとし、ウェハー搭載面からプラス側電極までの距離を50mmとした。パドルストロークを180mmとし、ウェハーの一端から他端まで振り切ることができるようにした。
硫酸銅めっき液の成分は、200g/LのCuSOと、200g/LのHSOと、30mgのClと、10g/Lの塩素イオン(Cl)と、光沢剤としての約5mg/LのSPS(ジスルフィド化合物)と、レベラーとしてのPEG(ポリエチレングリコール、平均分子量:15000)であり、めっき液の液温は40℃に維持した。
スパイラルパターンの形成では、まずシリコンウェハーの一方の主面の全面に厚さ0.2μmのCu膜をスパッタリングで成膜した。次にCu膜の表面にドライフィルムレジストを成膜し、フォトリソグラフィおよびドライエッチングによりドライフィルムレジストをパターニングし、レジストパターンを形成した。
次に、レジストパターンをフレームとしてめっき処理(フレームめっき)を行い、Cu膜上にスパイラルパターンをその厚さが25μmになるまでめっき成長させた。その後、レジストパターンを除去し、不要なCu膜をミリングで除去して、プレめっきパターンを完成させた。さらに、プレめっきパターンの周囲に外部フレームを形成した。外部フレームは、厚さ150μmのドライフィルムレジストを成膜した後、フォトリソグラフィおよびドライエッチングによりドライフィルムレジストをパターニングすることにより形成した。
次に、第1ノンフレームめっき工程を実施した。このときのめっき条件は、電流密度5A/100cmとし、パドルの往復回数を80往復/分とし、スペース幅が12μmとなるようにした。その結果、厚さ18μmのめっきパターンを得た。
次に、第2ノンフレームめっき工程を実施した。このときのめっき条件は、電流密度50A/100cmとし、パドルの往復回数を80往復/分とし、全体の厚さが約140μmとなるようにした。
図14は、ウェハー上のスパイラルめっきパターンの各サンプルの光学顕微鏡写真のサムネイルと、パターンの厚さをそれぞれ示す模式図である。また、図15は、スパイラルめっきパターンの詳細なSEM像写真である。
図14に示すように、ウェハー上9点の各サンプルのパターン厚さは多少のばらつきがあるものの137〜144μmの範囲内に収まり、厚さの平均は139μm、それらのレンジは9μmとなった。また、図15の電子顕微鏡写真においても、アスペクト比が高くピッチが非常に狭いスパイラルパターンが形成されていることが確認できた。
(実施例2)
上記実施例1で得られたウェハーに対して第3ノンフレームめっき工程を実施した。第3ノンフレームめっき工程では、外部フレームを剥離し、電流密度60A/100cmとし、パドルの往復回数を100往復/分、プレめっきパターンを含めた全体の厚さが約180μmとなるようにした。
図16は、ウェハー上のスパイラルめっきパターンの各サンプルの顕微鏡写真のサムネイルと、パターンの厚さをそれぞれ示す模式図である。また、図17は、スパイラルめっきパターンの詳細なSEM像写真である。
図16に示すように、ウェハー上9点の各サンプルのパターン厚さは多少のばらつきがあるものの177〜189μmの範囲内に収まり、厚さの平均は183μm、それらのレンジは12μmとなった。また、図17の電子顕微鏡写真においても、アスペクト比が高くピッチが非常に狭いスパイラルパターンが形成されていることが確認できた。
(実施例3)
実施例1と同一条件下でコイルパターンの厚さが140μmとなる異方性めっき方法を実施した。その際、第2ノンフレームめっき工程においてめっきパターンに供給する電流密度をパラメータとし、30、40、50、60(A/100cm)の各条件について測定を行った。
図18は、電流密度とめっきパターンのスペース幅との関係を示すグラフである。
図18から明らかなように、ラインアンドスペースパターンからなるめっきパターンのスペース幅は、電流密度の増加に比例することが分かる。したがって、電流密度を高くすることでスペース幅を広くすることができ、逆に電流密度を低くすることでスペース幅を狭くすることができることが明らかとなった。印加電流密度(電位)が大きくなると、金属イオン希薄層も厚く強固となり、これに伴ってスペース幅も広がるものと考えられる。
(実施例4)
実施例1と同一条件下でコイルパターンの厚さが140μmとなる異方性めっき方法を実施した。その際、第2ノンフレームめっき工程においてめっき液の撹拌速度をパラメータとし、80、90、100(rpm)の各条件について測定を行った。このときの電流密度は50A/100cmである。
図19は、撹拌速度とスペース幅との関係を示すグラフである。
図19に示すように、ラインアンドスペースパターンからなるめっきパターンのスペース幅は、撹拌速度の増加に反比例することが分かる。したがって、撹拌速度を速くすることでスペース幅を狭くすることができ、逆に撹拌速度を遅くすることでスペース幅を広くすることができることが明らかとなった。撹拌速度が速くなると、金属イオン希薄層の破壊領域が広がるため、スペース幅が狭くなるものと考えられる。
(実施例5)
実施例1と同一条件下でコイルパターンの厚さが140μmとなる異方性めっき方法を実施した。その際、第2ノンフレームめっき工程においてめっき液中の光沢剤(SPS)の濃度をパラメータとし、1、5、10(mg/L)の各条件について測定を行った。
図20は、めっき液中のSPS濃度とスペース幅との関係を示すグラフである。
図20に示すように、ラインアンドスペースパターンからなるめっきパターンのスペース幅は、SPS濃度の増加に比例することが分かる。したがって、SPS濃度を高くすることでスペース幅を広くすることができ、逆にSPS濃度を低くすることでスペース幅を狭くすることができることが明らかとなった。SPS濃度が高くなると、電流密度を高くした場合と同様に、金属イオン希薄層も厚く強固となり、これに伴ってスペース幅も広がるものと考えられる。
(実施例6)
実施例1と同一条件下でコイルパターンの厚さが140μmとなる異方性めっき方法を実施した。その際、第2ノンフレームめっき工程においてめっき液中の硫酸銅濃度をパラメータとし、150、200、250(g/L)の各条件について測定を行った。
図21は、めっき液中の硫酸銅濃度とスペース幅との関係を示すグラフである。
図21に示すように、ラインアンドスペースパターンからなるめっきパターンのスペース幅は、硫酸銅濃度の増加に反比例することが分かる。したがって、硫酸銅濃度を高くすることでスペース幅を狭くすることができ、逆に硫酸銅濃度を低くすることでスペース幅を広くすることができることが明らかとなった。硫酸銅濃度が高くなると、金属イオン希薄層が形成されにくくなり、スペース幅が狭くなるものと考えられる。
(実施例7)
基本的なめっき条件は上記実施例1と同様とし、プレめっきパターンのライン幅を25μm一定とし、これに対するスペース幅を15〜60μmの範囲内で変化させたときの製品の製造歩留りを求めた。プレめっきパターンのスペース幅は5μm刻みで変化させた。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、スペース幅が30μm以下のときには歩留りが70%以下となり、非常に低い歩留りとなった。これに対し、スペース幅が35%以上のときには歩留りが95%以上となり、非常に高い歩留りとなった。以上の結果から、プレめっきパターンのライン幅に対するスペース幅の比は、1.4以上であることが好ましく、これ以下であると、第1フレームめっき工程後のパターン表面の丸みが得られず、良好なスペース幅を得るための歩留りが低下することが明らかとなった。
(実施例8)
基本的なめっき条件は上記実施例1と同様とし、プレめっきパターンのアスペクト比を0.1〜5.0の範囲内で変化させた時のショート率および抵抗値を求めた。なお、抵抗値は、良好値を100としたときの規格値とした。その結果を表2に示す。
表2から明らかなように、ショート率は、0.5以下のとき1%以上となり、0.8以上のときに0%となった。また、抵抗値は、1.2以下のとき100となり、1.5以上のときに102以上となった。この結果から、プレめっきパターンの厚さが薄いとショート率が高くなり、厚いと同じパターンの厚さでも抵抗値が上がることが分かった。
(実施例9)
基本的なめっき条件は上記実施例1と同様とし、プレめっきパターンのライン幅を一定とし、スペース幅を5.0〜35μmの範囲内で変化させた時の抵抗値を求めた。その結果を表3に示す。
表3から明らかなように、抵抗値は、スペース幅が8.0μm以下のときにショート(S)となり、11.2〜33.6μmのときに100となり、35μmのときに110と高くなった。この結果から、プレめっきパターンのスペース幅が狭いとショートの確率が高くなり、スペース幅が広すぎると抵抗値が大きくなることが分かった。
(実施例10)
図6、図7、および図9にそれぞれ示しためっき装置を用いて6インチシリコンウェハーの片面にめっき処理を行い、2000個のスパイラルパターンを形成し、撹拌方法が異なる場合における異方成長のしやすさの比較を行った。図6の装置におけるめっき条件は実施例1とほぼ同じ条件とした。すなわち、めっき装置のパドルは、一辺が10mmの正三角形を断面形状とする棒状体からなり、その長さを200mmとした。また、プラス側電極として直径15cmの円板を用い、その材料として含リン銅(リン濃度500ppm)を用いた。ウェハー表面からパドルの底面までの距離を20mmとし、ウェハー搭載面からプラス側電極までの距離を50mmとした。パドルストロークを180mmとし、ウェハーの一端から他端まで振り切ることができるようにした。さらに、第1および第2ノンフレームめっき工程におけるめっき電流密度を30A/100cmとした。
図7の装置では、半径r=20mmの平面内回転運動を行うように撹拌格子を制御する点以外は図6の装置を用いためっき処理条件と同一とした。撹拌格子51のサイズは、格子領域のサイズ(横幅Wm1×縦幅Wm2)が200mm×200mm、格子穴のサイズ(横幅Wm3×縦幅Wm4)が13mm×13mm、格子のはり幅Wm5が2mm、厚さWm6が10mmとした。また、ウェハー表面から撹拌格子の表面までの距離は35mmとした。その他の条件は図6の装置におけるめっき条件と同一とした。図9の装置では、半径r=20mmの平面内回転運動を行うようにワークを制御する点以外は図7の装置におけるめっき条件と同一とした。
図22は、めっき時間とめっきパターンのアスペクト比との関係を示すグラフであり、横軸はめっき時間(分)、縦軸はめっきパターンのアスペクト比(めっき膜厚の増加量/めっき幅の増加量)の5点の平均値を示している。図22から明らかなように、めっきパターンのアスペクト比は、パドルを用いる場合が最も大きく、その次は基板を揺動させる場合であった。すなわち、パドルを用いる場合が最も異方成長しやすく、次いで、基板揺動、撹拌格子の順となることが分かった。
(実施例11)
図6、図7、および図9にそれぞれ示しためっき装置を用いて6インチシリコンウェハーの片面にめっき処理を行い、2000個のスパイラルパターンを形成し、撹拌方法が異なる場合におけるめっきパターンの製造歩留まりを求めた。その際、プレめっきパターンのライン幅を25μmとし、スペース幅を50μmとした。また第2ノンフレームめっき工程においてめっきパターンに供給する電流密度30A/100cmとした。その結果を表4に示す。
表4から明らかなように、パドルを用いた場合の歩留りが100%であるのに対し、基板揺動の場合の歩留りは75%、撹拌格子の場合の歩留りは60%となった。すなわち、パドルを用いた場合がもっとも歩留まりが良く、次いで、基板揺動、撹拌格子の順となることが分かった。
10 基板
11 下地金属膜
12 フレーム
13 プレめっきパターン
13e スパイラルパターンの外周端
14 (第1)めっきパターン
15 (第2)めっきパターン
15a プレめっき層
15b 第1ノンフレームめっき層
15c 第2ノンフレームめっき層
16 外部フレーム
17 金属イオン希薄層
19 配線パターン
21 めっき液
22a プラス電極
22b マイナス電極
30 めっき装置
31 めっき漕
32 ステージ
33 ワーク
34 プラス側電極
35 パドル(撹拌部材)
40 めっき装置
41 めっき漕
42 めっき液供給口
43 仕切り板
44 めっき液排出経路
45 めっき液排出口
50 めっき装置
51 撹拌格子(撹拌部材)
60 めっき装置
L1,WL2 ライン幅
m1 格子領域の横幅
m2 格子領域の縦幅
m3 格子穴の横幅
m4 格子穴の縦幅
m5 格子のはり幅
m6 撹拌格子の厚さ
S1,WS2,WS3,WS4 スペース幅
,T,T パターン厚さ

Claims (18)

  1. 電流を印加して被膜を形成する異方性めっき方法であって、
    めっき形成用の金属膜あるいは該金属膜の表面に形成された前記被膜の表面に生じためっき液の金属イオン希薄層のうち、選択的にめっき成長させたい方向に存在する該金属イオン希薄層を前記めっき液の撹拌により部分的に破壊しながら前記被膜を形成することを特徴とする異方性めっき方法。
  2. 前記被膜の形成方向の断面形状が円弧状であり、該円弧状を維持してめっき成長させることを特徴とする請求項1に記載の異方性めっき方法。
  3. 前記被膜の平面形状は、ラインアンドスペースパターンであることを特徴とする請求項1または2に記載の異方性めっき方法。
  4. 前記被膜形成時の電流密度は30〜70A/100cmであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の異方性めっき方法。
  5. 前記めっき液は銅イオンおよびジスルフィド化合物を含有することを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載の異方性めっき方法。
  6. 前記電流の電流密度、前記めっき液の組成、前記めっき液の撹拌速度、および前記被膜から前記めっき液の撹拌位置までの距離から選ばれた少なくとも一つのパラメータを制御して、前記ラインアンドスペースパターンのスペース幅を制御することを特徴とする請求項3ないし5の何れか一項に記載の異方性めっき方法。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項の異方性めっき方法により形成したスパイラルパターンを有することを特徴とする薄膜コイル。
  8. 基板の主面に、第1のライン幅、第1のスペース幅、および第1の厚さを有する第1ラインアンドスペースパターンからなるプレめっきパターンを形成する工程と、
    前記基板をめっき液中に浸した状態で前記第1めっきパターンに第1の電流を流し、各ラインパターンの異方成長を個別に強制するフレームがない状態で、前記プレめっきパターンを等方的にめっき成長させて、前記第1のライン幅よりも広い第2のライン幅、前記第1のスペース幅よりも狭い第2のスペース幅、および第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有する第2ラインアンドスペースパターンからなる第1めっきパターンを形成する工程と、
    前記基板を前記めっき液中に浸した状態のまま前記第1めっきパターンに前記第1の電流よりも大きな第2の電流を流し、前記第1めっきパターンの表面に金属イオン希薄層を発生させると共に、前記めっき液を撹拌して各ラインパターンの上部における前記金属イオン希薄層を部分的に破壊することにより、各ラインパターンの異方成長を個別に強制するフレームがない状態で、前記第1めっきパターンを異方的にめっき成長させて、前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有する第3ラインアンドスペースパターンからなる第2めっきパターンを形成する工程とを備えることを特徴とする異方性めっき方法。
  9. 前記めっき液は、銅イオンおよび光沢剤を含む硫酸銅めっき液である、請求項8に記載の異方性めっき方法。
  10. 前記第1の電流の電流密度が3〜20A/100cmであり、
    前記第2の電流の電流密度が30〜70A/100cmである、請求項8または9に記載の異方性めっき方法。
  11. 前記基板の前記主面の上方に、前記めっき液の撹拌部材を配置し、前記撹拌部材を前記基板と平行な方向に繰り返し進退移動させて前記めっき液を撹拌し、これにより各ラインパターンの上部における前記金属イオン希薄層を部分的に破壊する、請求項8ないし10のいずれか一項に記載の異方性めっき方法。
  12. 前記撹拌部材は、断面が三角形の棒状体からなるパドルである、請求項11に記載の異方性めっき方法。
  13. 前記撹拌部材は、格子構造を有する板状部材からなる撹拌格子である、請求項11に記載の異方性めっき方法。
  14. 前記基板自身を当該基板と平行な方向に繰り返し進退移動させて前記めっき液を撹拌し、これにより各ラインパターンの上部における前記金属イオン希薄層を部分的に破壊する、請求項8ないし10のいずれか一項に記載の異方性めっき方法。
  15. 前記第1ないし第3ラインアンドスペースパターンがスパイラルパターンである、請求項8ないし14の何れか一項に記載の異方性めっき方法。
  16. 前記第1めっきパターンを形成する前に、前記プレめっきパターンの少なくとも外側を取り囲む外部フレームを形成する工程をさらに備え、
    前記外部フレームは前記基板の主面に垂直な側面を有し、当該側面は前記最も外側のラインパターンの側面から第3のスペース幅を隔てた位置に形成されている、請求項8ないし15の何れか一項に記載の異方性めっき方法。
  17. 前記第3のスペース幅は、前記第2のスペース幅よりも広い、請求項16に記載の異方性めっき方法。
  18. 基板と、
    前記基板上に形成されたスパイラルパターンとを備え、
    前記スパイラルパターンは、
    前記基板上に形成され、第1のライン幅、第1のスペース幅、および第1の厚さを有する第1スパイラルパターンからなるプレめっき層と、
    前記第1のライン幅よりも広い第2のライン幅、前記第1のスペース幅よりも狭い第2のスペース幅、および第1の厚さよりも厚い第2の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有し、前記プレめっき層の前記第1スパイラルパターンの上面および側面を覆う第2スパイラルパターンからなる第1ノンフレームめっき層と、
    前記第2のライン幅、前記第2のスペース幅、および前記第2の厚さよりも厚い第3の厚さを有し、各ラインパターンの上部に湾曲面を有し、前記第1ノンフレームめっき層の前記第2スパイラルパターンを覆う第3スパイラルパターンからなる第2ノンフレームめっき層とを備えることを特徴とする薄膜コイル。
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