JP2014071310A - 反射防止物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に比して耐擦傷性を向上させた反射防止物品製造用賦型版によって製造することができて、且つ、十分な反射防止性能を有する反射防止物品を提供すること。
【解決手段】反射防止物品を、微小凹部61が密接して配置され、隣接する該微小凹部61の間隔が、反射防止を図る電磁波の波長帯域の最短波長以下である反射防止物品1であって、微小凹部61の少なくとも一部が、微小凹部中61に最低点を複数有する微小凹部である反射防止物品1とする。
【選択図】図3B

Description

本発明は、反射防止を図る電磁波の波長帯域の最短波長以下の間隔で多数の微小凸部を密接配置して反射防止を図る反射防止物品に関するものである。
近年、フィルム形状の反射防止物品である反射防止フィルムに関して、透明基材(透明フィルム)の表面に多数の微小凸部を密接して配置することにより、反射防止を図る方法が提案されている(特許文献1〜6参照)。この方法は、いわゆるモスアイ(moth eye(蛾の目))構造の原理を利用したものであり、入射光に対する屈折率を基板の厚み方向に連続的に変化させ、これにより屈折率の不連続界面を消失させて反射防止を図るものである。
このようなモスアイ構造は、多数の微小凸部からなる微細な表面凹凸形状を反転させた形状を有する金型等の製造用の賦型版を用いて、その表面凹凸形状を任意の樹脂層に転写(賦型)することによって製造されるのが一般的である。従ってモスアイ構造の反射防止フィルムを製造する方法としては、基板上に紫外線硬化性樹脂等の硬化性基剤によって樹脂層を形成した後、上記のような製造用の賦型版を用いて当該樹脂層の表面にモスアイ構造を賦型し、更に当該樹脂層を硬化させることによって形成する方法を用いることができる。このような製造方法によれば、簡易な方法で、且つ、高い製造効率で反射防止フィルムを連続的に製造することができる。
又、上記モスアイ構造の賦型版としては、レーザー干渉法によって凹部が形成された金型(例えば、特許文献1〜3)や、陽極酸化法によって凹部が形成された金型(例えば、特許文献4〜6)が用いられている。なかでも陽極酸化法は、凹部が形成される位置をランダムにすることができること、大面積にわたって均一な形状を有する凹部を形成できること等において利点を有することから、反射防止物品製造用の賦型版としては、陽極酸化法によって形成されたものが広く用いられるに到っている。
この反射防止物品は、モスアイ構造の賦型に供する表面凹凸形状を周側面に形成したいわゆるロール版を賦型版として使用して、ロール・ツウ・ロール方式により効率良く生産することが望まれており、このようなロール版により生産する場合の工夫が種々に提案されている(特許文献7)。
ところで、上記のロール版は、生産により劣化し、その結果、反射防止物品の特性が劣化する場合がある。この点を詳細に検討したところ、微細な凹凸構造が、賦型後の剥離の際に、賦型に供した樹脂層に付着して金型より部分的に引き剥がされる場合が発生し、これによりロール版に点状又はエリア状の欠陥が生じることが判った。
金型が劣化した場合には、劣化前と同様の微細な凹凸構造を有する金型を再生産して、金型を交換する必要があった。この金型交換にかかる多額の費用を低減させるための方法として、特許文献2には、モスアイ構造の賦型に用いる金型として、微細表面凹凸形状を最初に造形した原型(マザー版)ではなく、該原型から1回、或いは2回以上の型取・反転による複製工程を経て作製した複製型(マスター版)を用いる方法が開示されている。金型のマスター版は、マザー版から用意に再生産できるので、この方法は、工業的生産性、コスト等に優れており、金型が劣化した場合の交換を容易にすることができる。
しかしながら、金型はもちろんのこと、例えば樹脂性の賦型版であっても、微細な劣化の都度に、それらの反射防止物品製造用賦型版を再生産して交換する方法は、上記工夫にもかかわらず、依然、反射防止フィルムの生産ラインのランニングコストを引き上げる大きな要因となっており、生産ライン全体のランニングコストをより低く抑えることができる新たな手段が求められていた。
特表2001−517319号公報 特開2004−205990号公報 特開2004−287238号公報 特開2001−272505号公報 特開2002−286906号公報 国際公開第2006/059686号パンフレット 特開2005−156695号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、従来に比して耐擦傷性を向上させた反射防止物品製造用賦型版によって製造することができて、且つ、十分な反射防止性能を有する反射防止物品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ね、従来一般的であった反射防止面の表面凹凸形状の凹部と微小凸部を反転した形状としても、十分な反射防止性能を得ることができること、及び、反射防止面の形状をそのような表面凹凸形状に対応し、最低点を複数有する微小凹部(多溝性の微小凹部)を含んでなるものにすることにより、賦型版の耐擦傷性を向上できることを見いだし、本発明を完成するに至った。尚、以下において、多溝性の微小凹部との対比により、最低点が一つのみの微小凹部を単溝性の微小凹部と呼ぶ。又、多溝性の微小凹部、単溝性の微小凸部に係る各最低点を形成する各凹部を、適宜、溝と呼ぶ。
具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 微小凹部が密接して配置され、隣接する該微小凹部の間隔が、反射防止を図る電磁波の波長帯域の最短波長以下である反射防止物品であって、前記微小凹部の少なくとも一部が、該微小凹部中に最低点を複数有する微小凹部である反射防止物品。
(1)によれば、従来に比して、耐擦傷性を向上させた反射防止物品製造用賦型版によって製造することができて、且つ、十分な反射防止性能を有する反射防止物品を提供することができる。
(2) 前記微小凹部は、標準偏差が10nm以上、50nm以下の範囲で深さがばらついている(1)に記載の反射防止物品。
(2)によれば、更に、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させることができる。
(3) 前記微小凹部は、少なくともその一部が、内核微小凹部と、該内核微小凹部の周囲を環囲して形成されており該内核微小凹部よりも深さの深い複数の外縁微小凹部と、からなる環状微小凹部群を構成している(1)又は(2)に記載の反射防止物品。
(3)によれば、更に、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させることができる。
(4) 前記微小凹部のうち、前記環状微小凹部群を構成する微小凹部の比率が7%以上である(3)に記載の反射防止物品。
(4)によれば、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させる効果がより安定的に発現する。
(5) 前記微小凹部は、少なくともその一部が、一つの中心微小凹部凸部と、該中心微小凹部の周囲に隣接して形成されており該中心微小凹部よりも深さが浅い複数の周辺微小凹部と、からなる擂り鉢状微小凹部群を構成している(1)又は(2)に記載の反射防止物品。反射防止物品。
(5)によれば、更に、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させることができる。
(6) 前記微小凹部のうち、前記擂り鉢状微小凹部群を構成する微小凹部の比率が10%以上である(5)に記載の反射防止物品。
(6)によれば、更に、より確実に、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させることができる。
(7) 前記微小凹部は、平面視上、非格子状に配置されていて、少なくとも反射防止物品の一部領域において、隣接する各微小凹部間の尾根部上に各微小凹部を囲んで形成される網目状分割線が、各微小凹部の平面視上の重心点を母点とするボロノイ分割線と一致する(1)から(6)のいずれかに記載の反射防止物品。
(7)によれば、更に、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させることができる。
(8) 反射防止物品表面の20%以上の領域において、前記網目状分割線が、前記ボロノイ分割線と一致する(7)に記載の反射防止物品。
(8)によれば、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させる効果がより安定的に発現する。
(9) 前記ボロノイ分割線と一致する前記網目状分割線において、各ボロノイ分岐点を起点とするボロノイ分割線の平均本数が3以上4未満である(7)又は(8)に記載の反射防止物品。
(9)によれば、反射防止物品製造用賦型版の耐擦傷性を向上させる効果がより安定的に発現する。
(10) 反射防止物品製造用賦型版であって、前記反射防止物品製造用賦型版は、(1)から(9)のいずれかに記載の反射防止物品の微小凹部に対応する微小凸部が密接して作製された反射防止物品製造用賦型版。
(10)によれば、従来に比して、耐擦傷性を向上させた反射防止物品製造用賦型版によって、十分な反射防止性能を有する反射防止物品を製造することができる。
(11) 画像表示パネルの出光面上に、(1)から(9)のいずれかに記載の反射防止物品を配置した画像表示装置。
(11)によれば、耐擦傷性を向上した反射防止物品製造用賦型版によって製造された反射防止物品による画像表示装置を提供することができる。
(12) (1)から(9)のいずれかに記載の反射防止物品の製造方法であって、透明基材上に密接して配置されている微小凸部からなる反射防止面が形成されているその他の原版用の反射防止物品の反射防止面を、未硬化状態の硬化性基剤の表面に圧接することによって、前記硬化性基剤の表面に多数の微小凹部を賦型する工程と、微小凹部が賦型された未硬化の前記硬化性基剤を硬化する工程と、前記その他の原版用の反射防止物品を前記硬化性基剤から剥離する剥離工程と、を備える反射防止物品の製造方法。
(12)によれば、既存の反射防止物品を耐擦傷性を向上した反射防止物品製造用賦型版として用いることができるため、反射防止物品の生産性を向上させることができる。
モスアイ構造を賦型する賦型版が劣化を抑制可能で、且つ、十分な反射防止性能を有する反射防止物品を提供することができる。
本発明の反射防止物品の説明に供する概念斜視図である。 反射防止物品製造用賦型版によって反射防止物品を製造する一般的な製造工程の説明に供する図である。 本発明の実施形態である反射防止物品を製造するための賦型版の説明に供する模式図である。 本発明の実施形態である反射防止物品の説明に供する模式図である。 本発明の実施形態である反射防止物品を製造するための賦型版の説明に供する模式図である。 本発明の実施形態である反射防止物品の説明に供する模式図である。 ボロノイ分割線の説明に供する図である。
<反射防止物品>
図1は、本発明の反射防止物品である反射防止物品1の構成を模式的に説明した図である。反射防止物品1は、基材2の表面に、紫外線硬化性樹脂等の硬化性基剤4に微細な表面凹凸形状によりモスアイ構造を形成してなる反射防止面3が形成されている。
尚、反射防止物品は、その形状を平坦なフィルム形状とする場合に限らず、平坦なシート形状、平板形状(相対的に厚みの薄い順に、フィルム、シート、板と呼称する)とすることもでき、又、平坦な形状に代えて、湾曲形状、立体形状を呈したフィルム形状、シート形状、板形状とすることもでき、更には各種レンズ、各種プリズム等の立体形状のものを用途に応じて適宜採用することができる。
基材2は、TAC(Triacetylcellulose)、等のセルロース(纖維素)系樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)等のアクリル系樹脂、PET(Polyethylene terephthalate)等のポリエステル系樹脂、PP(ポリプロピレン)等のポリオレフィン系樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)等のビニル系樹脂、PC(Polycarbonate)等の各種透明樹脂フィルムを適用することができる。又、反射防止物品の形状はフィルム形状に限らず、種々の形状を採用可能であることにより、基材2は、反射防止物品の形状に応じて、これらの材料の他に、例えばソーダ硝子、カリ硝子、鉛ガラス等の硝子、PLZT等のセラミックス、石英、螢石等の各種透明無機材料等を適用することができる。
反射防止面3は、微細な表面凹凸形状により厚み方向に徐々に屈折率が変化するように形成されており、モスアイ構造の原理により広い波長範囲で入射光の反射を防止することができる。反射防止面3を構成する賦型用の硬化性基剤4としては、アクリレート系の紫外線硬化性樹脂を好ましく用いることができる。又、その他これに限らず、エポキシ系、ポリエステル系等の各種紫外線硬化性樹脂、或いはアクリレート系、エポキシ系、ポリエステル系等の電子線硬化性樹脂、ウレタン系、エポキシ系、ポリシロキサン系等の熱硬化性樹脂等の各種材料及び各種硬化形態の樹脂を用いることもできる。更には、その他の熱可塑性樹脂についても、加熱押圧して賦型することにより用いることができる。
反射防止物品1は、その反射防止面3の表面凹凸形状が従来の反射防止物品の反射防止面の表面形状とは異なる点に特徴がある。反射防止物品1の反射防止面3の表面凹凸形状は、従来存在する反射防止物品の反射防止面の表面凹凸形状の微小凹部と微小凸部を反転させた形状となっている。
より具体的には、反射防止物品1は、その反射防止面3の表面凹凸形状が、耐擦傷性を向上させるために表面凹凸形状を構成する微小凸部の少なくとも一部を複数の頂点を有するものとしたことを特徴とする既存の反射防止物品の表面凹凸形状を反転した表面形状となっていることを特徴とする。このような反射防止物品1は、表面凹凸形状を構成する前記微小凹部の少なくとも一部が、該微小凹部中に最低点を複数有する微小凹部としたものとなっている。
つまり、反射防止物品1の反射防止面3の表面凹凸形状は、反射防止面3に表面凹凸形状を賦型するための反射防止物品製造用賦型版として、上述の耐擦傷性に優れる反射防止物品を賦型版として用いることによって製造することができるものである。反射防止物品1は、このように、耐擦傷性に優れた表面形状を有する賦型版を反射防止物品製造用賦型版として用いることができるため、賦型版の交換や補修にかかるコストの節約が可能となる分、生産性に優れたものである。尚、上述の耐擦傷性に優れる反射防止物品と同様の表面形状を有するその他の賦型版を用いて本発明の反射防止物品1を製造した場合についても、同様に賦型版の交換や補修にかかるコストの節約が可能である。
次に、本発明の反射防止物品の表面凹凸形状の詳細及び、それらの表面形状にそれぞれ対応する反射防止物品製造用賦型版5について説明する。理解を容易とするために、まず、賦型版を用いた反射防止物品の製造方法について簡単に説明し、続いて、上記表面凹凸形状の詳細について説明する。
図2は、賦型版を用いた反射防止物品の製造工程のプロセスを模式的に示す概念図である。この製造工程は、まずダイ(図示せず)により基材2に硬化性基剤4を塗布する(A)。尚、硬化性基剤4の塗布については、ダイによる場合に限らず、各種の手法を適用することができる。続いて、押圧ローラ7により、反射防止物品製造用賦型版5と基材2とを加圧押圧し、これにより基材2に硬化性基剤4を密着させるとともに、反射防止物品製造用賦型版5の表面に形成された微細な微小凹部に硬化性基剤4を充分に充填させる(B)。この状態で、紫外線の照射により硬化性基剤4を硬化させ、これにより反射防止面3を形成する(C)。続いて、剥離ローラ(図示せず)を介して反射防止物品製造用賦型版5から基材2を剥離する(D)。
一般的な賦型版としては、金属性の母材の周側面に、アルミニウムの陽極酸化を利用して、可視光の波長以下の繰り返し周期で微細な表面凹凸形状を形成してなる金型が用いられる場合が多い。この金型の製造方法は従来公知であるが、この方法による金型の製造時に、更に陽極酸化の諸条件を適宜最適化することによって、上述した通りの耐擦傷性に優れる微小凸部を反射防止面に形成することができる。
反射防止物品1は、このようにして製造した耐擦傷性に優れる反射防止面を備える反射防止物品を、反射防止物品製造用賦型版5として用いることにより、上述の通り、反射防止面3の表面凹凸形状を、耐擦傷性に優れる既存の反射防止物品の微小凹部と微小凸部を反転した表面凹凸形状とすることができる。この場合の反射防止物品製造用賦型版5は、樹脂製ではあるものの、従来品よりも、耐擦傷性に優れる物であるため、版の耐久寿命は長く製造コストの圧縮に十分に寄与することができる。
又、後に具体例を示す通り、耐擦傷性に優れる既存の反射防止物品において、表面形状の凸部と凹部を反転した場合、光線反射率は0〜45%増加の範囲にとどまり、光学特性上、一般的に実用上の問題のない範囲のものとすることができることが分っている。尚、本明細書における光線反射率とは、SCI(正反射光込み測定値)−SCE(正反射光除去)の値(反射率)のことを言うものとする。
以下、本発明の反射防止物品とその反射防止面の表面凹凸形状、及び当該表面凹凸形状を賦型するための反射防止物品製造用賦型版として用いることができる、耐擦傷性に優れる反射防止物品製造用賦型版の組合せについて説明する。
本発明の反射防止物品1は、図3Bに示すように、微小凹部61、62、63が密接して配置され、隣接する微小凹部の間隔が、反射防止を図る電磁波の波長帯域の最短波長以下となっている。そして、微小凹部の少なくとも一部が、微小凹部63のごとく、該微小凹部中に最低点を複数有する多溝性の微小凹部となっている。
ここで、図3Bに示す通りの表面凹凸形状の反射防止面3を有する反射防止物品1は、図3Aに示す、反射防止物品製造用賦型版5を用いて製造することができる。反射防止物品製造用賦型版5は、微小凸部61A、62A、63Aが密接して配置され、隣接する微小凸部の間隔が、反射防止物品1において反射防止を図る電磁波の波長帯域の最短波長以下であり、且つ、微小凸部の少なくとも一部が、微小凸部63Aのごとく、頂点を複数有する多峰性の微小凸部となっている。
ここで、図3Aに示す反射防止物品製造用賦型版5は、多峰性の微小凸部63Aを有する。この多峰性の微小凸部63Aは、単峰性の微小凸部61A、62Aに比して、頂点近傍の寸法に対する裾の部分の太さが相対的に太くなる。これにより、多峰性の微小凸部は、単峰性の微小凸部に比して機械的強度が優れていると言える。又、具体的に反射防止物品に外力が加わった場合、単峰性の微小凸部のみの場合に比して、外力をより多くの頂点で分散して受ける為、各頂点に加わる外力を低減し、微小凸部が損傷し難いようにすることができ、これにより表面凹凸形状パターンの局所的な劣化を低減することもできる。これにより頂点を複数有する多峰性の微小凸部が存在する反射防止物品製造用賦型版5は、単峰性の微小凸部のみによる場合に比して耐擦傷性に優れたものとなっている。
又、本発明の反射防止物品1は、微小凹部61、62、63の深さが、標準偏差が10nm以上、50nm以下の範囲でばらついていることが好ましい。これにより、反射防止物品製造用賦型版5において、上述の外力をより多くの頂点で分散して受けることができる効果はより顕著なものとなり、反射防止物品製造用賦型版5の耐擦傷性は更に優れたものとなる。
更に、本発明の反射防止物品1は、図3Bに示すように、微小凹部61、62、63は、少なくともその一部が、内核微小凹部61と、内核微小凹部61の周囲を環囲して形成されており内核微小凹部61よりも深さの深い複数の外縁微小凹部62、63と、からなる環状微小凹部群6を構成していることが好ましい。
図3Bに示す環状微小凹部群6を含む表面凹凸形状からなる反射防止面3を有する反射防止物品1は、図3Aに示す反射防止物品製造用賦型版5を用いて製造することができる。この反射防止物品製造用賦型版5においては、微小凸部61A、62A、63Aは、少なくともその一部が、内核微小凸部61Aと、内核微小凸部61Aの周囲を環囲して形成されており内核微小凸部61Aよりも高さの高い複数の外縁微小凸部62A、63Aと、からなる環状微小凸部群6Aを構成している。
図3Aに示す反射防止物品製造用賦型版5における環状微小凸部群6Aのように高さが種々に異なる複数の微小凸部により構成される環状微小凸部群6Aにおいては、例えば物体の接触により高さの高い外縁微小凸部62Aの形状が損なわれた場合でも、高さの低い内核微小凸部61Aの形状は維持されることになる。このような環状微小凸部群6Aが構成されていることより、図3Aに示す反射防止物品製造用賦型版5では、耐擦傷性を向上することができる。尚、微小凹部のうち、環状微小凹部群6を構成する微小凹部の比率は、7%以上であることが好ましい。これにより、反射防止物品製造用賦型版5の耐擦傷性を向上させる効果がより安定的に発現する。
或いは、本発明の反射防止物品1は、図4Bに示すように、微小凹部64、65は、少なくともその一部が、一つの中心微小凹部64と、中心微小凹部64の周囲に隣接して形成されており中心微小凹部64よりも深さが浅い複数の周辺微小凹部65と、からなる擂り鉢状微小凹部群60を構成していることが好ましい。
ここで、図4Bに示す擂り鉢状微小凹部群60を含む表面凹凸形状からなる反射防止面3を有する反射防止物品1は、図4Aに示す、反射防止物品製造用賦型版5を用いて製造することができる。この反射防止物品製造用賦型版5においては、微小凸部64A、65Aは、少なくともその一部が、中心微小凸部64Aと、中心微小凸部64Aの周囲を環囲して形成されており中心微小凸部64Aよりも高さの低い複数の周辺微小凸部65Aと、からなる釣鐘状微小凸部群60Aを構成している。
図4Aに示す反射防止物品製造用賦型版5における釣鐘状微小凸部群60Aのように高さが種々に異なる複数の微小凸部により構成される釣鐘状微小凸部群60Aにおいては、例えば物体の接触により高さの高い中心微小凸部64Aの形状が損なわれた場合でも、高さの低い周辺微小凸部65Aの形状は維持されることになる。このような釣鐘状微小凸部群60Aが構成されていることより、図4Aに示す反射防止物品製造用賦型版5では、耐擦傷性を向上することができる。尚、微小凹部のうち、擂り鉢状微小凹部群60を構成する微小凹部の比率は、10%以上であることが好ましい。これにより、反射防止物品製造用賦型版5の耐擦傷性を向上させる効果がより安定的に発現する。
更に、本発明の反射防止物品1は、微小凹部の少なくとも一部が、平面視において、全体としては非格子状に配置されていながら、所定割合以上の微小凹部が、図5に示すように、各微小凹部の最低点pを母点とするボロノイ分割線bを形成して配置されていることが好ましい。(以下、本明細書においては、このような配置を「ボロノイ配置」とも言う)尚、ボロノイ分割とは、図5に示す通り、各微小凹部の最低点pである各隣接母点間を結ぶ線分の垂直2等分線であるボロノイ分割線b同士によって画成される閉多角形の集合体からなる網状図形で平面を分割することを言う。ボロノイ分割により得られる網状図形がボロノイ図であり、各閉領域がボロノイ領域である。又、各ボロノイ分割線の起点であり、同時に各ボロノイ領域を構成している多角形の頂点ともなっている点を、ボロノイ分岐点と言うものとする。
ここで、微小凹部が、平面視において、全体としては非格子状に配置されていながら、その少なくとも一部が、ボロノイ配置に沿って配置されている反射防止物品1は、同様に微小凸部の一部がボロノイ配置に沿って配置されている反射防止物品製造用賦型版5を用いて製造することができる。表面凹凸形状の少なくとも一部が、がボロノイ配置に沿って配置されている反射防止物品1及び反射防止物品製造用賦型版5は、いずれも以下の理由により耐擦傷性に優れたものとなる。
微小凹部又は微小凸部が平面視上において、非格子状に配置されている反射防止物品1及び反射防止物品製造用賦型版5は、微小凹部又は微小凸部が格子状に配置されている反射防止物品等に比して、表面凹凸形状部分に加わる力の作用線上に、微小凹部の周囲に形成される尾根部又は凸部等の突出部分が一定周期に存在し無い為、同一作用線上でそれらの突出部分が連続して外部物体から力を受けることが無い。そのため、外力が最初に接触する突出部分を破壊するものであった場合でも、連続して該作用線上の突出部分が破壊されることは無い。その結果、上記のごとき表面凹凸形状を有する反射防止物品1及び反射防止物品製造用賦型版5は、外力によって表面凹凸形状部分の損傷が生じ難い。又、外力によって表面凹凸形状部分が局部的に破壊されても、かかる破壊は局部的に留まる。よって、これにより、微小凹部又は微小凸部が平面視上において、非格子状に配置されている上述の反射防止物品1及び反射防止物品製造用賦型版5は、耐擦傷性に優れたものとなる。
又、上述の微小凹部又は微小凸部がボロノイ配置をなす場合に於いて、各ボロノイ分岐点を基点とするボロノイ分割線の平均本数が3以上4未満とした場合、斯かるボロノイ図形は典型的な2次元の周期格子である正方格子(当該ボロノイ分割線の平均本数=4)から異なった図形となり、当該ボロノイ図の母点に配置される上述の微小凹部又は微小凸部の配列も正方格子の周期的配列から異なったものとなる。其の為、上述の如くの外力による上述の微小凹部又は微小凸部の破壊の低減、緩和効果も、より有効に奏せられる。特に、
3<各ボロノイ分岐点を基点とするボロノイ分割線の平均本数<4
となった場合は、更に当該ボロノイ図は六方格子(亀甲格子)とも異なる、より上述の微小凹部又は微小凸部の周期的配列を崩した配置となる為、上述の微小凹部又は微小凸部の耐擦傷性向上効果を奏する上でより好ましい。
尚、反射防止物品1において、微小凹部をボロノイ配置に沿って配置するとともに、更に、隣接する各微小凹部間の尾根部上に各微小凹部を囲んで形成される網目状分割線の少なくとも一部が当該ボロノイ分割線と一致することにより、十分な反射防止性能を維持したまま、優れた耐擦傷性を発揮することができるが、そのように配置された領域が充分に存在しない場合には、耐擦傷性向上効果を必ずしも十分に発揮できないことは言うまでもない。係る観点より、反射防止物品表面の20%以上の領域において、網目状分割線がボロノイ分割線と一致するものであることが好ましく、当該領域が50%以上であることがより好ましい。
以上、説明した通り、反射防止物品1は、その反射防止面3の表面凹凸形状が、耐擦傷性を向上させるために表面凹凸形状を構成する微小凸部の少なくとも一部を複数の頂点を有するものとしたこと等を特徴とする既存の反射防止物品を原版用の反射防止物品とすることによって製造することができるものである。そして、このような原版用の反射防止物品は、例えば、従来公知の陽極酸化法による賦型用の金型を製造する際に、その製造条件を特定の条件範囲に変更することによって、製造することができる。
具体的な一例としては、陽極酸化処理とエッチング処理との交互の繰り返しにより、穴径を拡大しながら微細穴を掘り進め、これにより微小凸部の賦型に供する微細穴を作製する。多峰性の微小凸部は、係る構造の頂部に対応する形状の凹部を備えた微小穴により作成されるものであり、このような微小穴は、極めて近接して作製された微細穴が、エッチング処理により、一体化して作製されると考えられる。これにより多峰性の微小凸部と単峰性の微小凸部とを混在させるには、陽極酸化により作製される微細穴の間隔を大きくばらつかせることにより実現することができ、陽極酸化処理におけるばらつきを大きくすることにより実現することができる。
又、微細穴の高さのばらつきは、金型に作製される微細穴の深さのばらつきによるものであり、このような微細穴の深さのばらつきについても、陽極酸化処理におけるばらつきに起因するものと言える。
これらにより、ばらつきが大きくなるように、陽極酸化処理における条件を設定し、頂点が複数の微小凸部と単峰性の微小凸部とが混在し、且つ、微小凸部の高さがばらついた反射防止物品を生産することができる。
ここで陽極酸化処理における印加電圧(化成電圧)と微細穴の間隔とは比例関係にあり、更に一定範囲より印加電圧が逸脱するとばらつきが大きくなる。これにより濃度0.01M〜0.03Mの硫酸、シュウ酸、リン酸の水溶液を使用して、電圧15V(第1工程)〜35V(第2工程:第1工程に対して約2.3倍)の印加電圧により、多峰性の微小凸部と単峰性の微小凸部とが混在し、且つ、微小凸部の高さがばらついた反射防止物品生産用のロール版を作製することができる。なお印加電圧が変動すると、微細穴の間隔のばらつきが大きくなることにより、例えば直流電源によりバイアスした交流電源を使用して印加用電圧を生成する場合等、印加電圧を意図的に変動させてもよい。又、電圧変動率の大きな電源を使用して陽極酸化処理を実行してもよい。このような製造条件において得ることのできる金型からは、図3Aに示すような表面形状を有する原版用の反射防止物品を得ることができ、これを反射防止物品製造用賦型版5として用いることにより、図3Bに示す反射防止物品1を製造することができる。
このようにして得た反射防止物品1と、それを製造するために用いた原版用の反射防止物品について、反射防止性能を測定比較したところ、反射性能においては0〜45%程度の性能低下に留まる、という結果を得ることができた。
具体的な例を以下に挙げる。基材としてTACフィルム、硬化性樹脂としてアクリレート系の紫外線硬化性樹脂を用い、段落0077に記載した方法、条件により製造した賦型版によって製造した反射防止物品(反射防止物品aとする)の光線反射率を測定したところ、光線反射率の値が0.12%であった。これに対して、反射防止物品aを原版、即賦型版として反射防止物品aと凹凸が反転した形状の反射防止物品(反射防止物品bとする)を30個、製造し、上記同様に光線反射率を測定したところ、反射防止物品bの上記光線反射率は、0.13%〜0.17%の範囲であった。この反射防止物品bの光線反射率は、例えば、従来想定される用途においては、従来使用されている様な多層低反射製膜品に比べ十分な反射防止性能である。以上より、本発明の反射防止物品は、実用上、十分に優れた反射防止性能を持つ反射防止物品であることが分る。即ち、耐擦傷性に優れる反射防止物品製造用賦型版(原版用の反射防止物品)を用いて製造した本発明の反射防止物品は、実用上、十分に優れた光学特性を有するものであることが実証されたものである。
以上、本発明の実施に好適な具体例として、耐擦傷性に優れる原版用の反射防止物品を反射防止物品製造用賦型版として製造した本発明の反射防止物品の表面凹凸形状の様々な態様につき詳述したが、本発明は、上記表面凹凸形状を備えるものに限られない。優れた耐擦傷性、優れた光学特性を有する反射防止物品を原版として、凹凸形状の反転した反射防止物品とした場合に、原版の優れた耐擦傷性による生産性の面でのメリットと、凹凸反転によっても必要十分な光学特性を得ることができることに着眼した点に本発明の技術的思想の独自性はある。そのような見地に基づき、原版用の反射防止物品の反射防止面を、未硬化状態の硬化性基剤の表面に圧接することによって、前記硬化性基剤の表面に多数の微小凹部を賦型する工程を含む本発明の反射防止物品の製造方法で製造された反射防止物品であれば、上述の実施形態の構成を種々に変更し、更には従来構成と組み合わせることができ、それらの反射防止物品についても、当然に本発明の範囲である。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更し、更には従来構成と組み合わせることができる。
本発明の反射防止物品は、液晶表示パネル、電場発光表示パネル、プラズマ表示パネル等の各種画像表示パネルの表側面に配置して視認性を向上することができる。又、これに限らず、例えば液晶表示パネルの裏面側に配置してバックライトから液晶表示パネルへの入射光の反射損失を低減させる場合(入射光利用効率を増大させる場合)にも広く適用することができる。尚、ここで画像表示パネルの表面側とは、該画像表示パネルの画像光の出光面であり、画像観察者側の面でもある。又、画像表示パネルの裏面側とは、該画像表示パネルの表面の反対側面であり、バックライト(背面光源)を用いる透過型画像表示裝置の場合は、該バックライトからの照明光の入光面でもある。
又、上述の実施形態では、図1に図示の如く、基材2の一方の面上に硬化性基剤4からなる微細凹凸形状を有する反射防止面3を形成してなる2層構成の積層体を例示したが、本発明の反射防止物品1は、基材2の一方の面上に、他の層を介さずに直接、微小凹部を賦形した単層構成であってもよく、或いは、基材2の一方の面に1層以上の中間層(層間の密着性、塗工適性、表面平滑性等の基材表面性能を向上させる層。プライマー層、アンカー層等とも呼称される。)を介して反射防止面3を形成た3層以上の積層体であっても良い。
更に、上述の実施形態では、図1にも図示の如く、基材2の一方の面上にのみ反射防止面3を形成しているが、基材2の両面上に反射防止面3を形成した構成であっても良い。又、反射防止物品1において、反射防止面3とは反対側の面に各種接着剤層を形成し、更に該接着剤層表面に離型フィルム(離型紙)を剥離可能に積層してなる接着加工品の形態とすることも出来る。かかる形態においては、離型フィルムを剥離除去して接着剤層を露出せしめ、該接着剤層により所望の物品の所望の表面上に本発明の反射防止物品1を貼り合わせ、積層することが出来、簡便に所望の物品に反射防止性能を付与することが出来る。接着剤としては、粘着剤(感圧接着剤)、2液硬化型接着剤、紫外線硬化型接着剤、熱硬化型接着剤、熱熔融型接着剤等の公知の接着形態のものが各種使用出来る。
又、反射防止物品1において、反射防止面3上に剥離可能な保護フィルムを仮接着した状態で保管、搬送、売買、後加工乃至施工を行い、しかる後に適時、該保護フィルムを剥離除去する形態とすることも出来る。かかる形態においては、保管、搬送等の間に表面凹凸形状部分が損傷乃至は汚染して反射防止性能が低下することを防止することが出来る。
又、反射防止物品1は、画像表示パネルの表側面、或いは照明光の入射面にフィルム形状による反射防止物品を配置する他、種々の用途に適用することができる。具体的には、画像表示パネルの画面上に間隙を介して設置されるタッチパネル、各種の窓材、各種光学フィルタ等による表面側部材の裏面(画像表示パネル側)に配置する用途に適用することができる。なおこの場合には、画像表示パネルと表面側部材との間の光の干渉によるニュートンリング等の干渉縞の発生の防止、画像表示パネルの出光面と表面側部材の入光面側との間の多重反射によるゴースト像の防止、更には画面から出光されてこれら表面側部材に入光する画像光について、反射損失の低減等の効果を奏することができる。
又、店舗のショウウインドウや商品展示箱、美術館の展示物の展示窓や展示箱等に使用する硝子板表面(外界側)、或いは表面及び裏面(商品又は展示物側面)の両面に配置するようにしても良い。なおこの場合、該硝子板表面の光反射防止による商品、美術品等の顧客や観客に対する視認性を向上することができる。
又、眼鏡、望遠鏡、写真機、ビデオカメラ、銃砲の照準鏡(狙撃用スコープ)、双眼鏡、潜望鏡等の各種光学機器に用いるレンズ又はプリズムの表面に配置する場合にも広く適用することができる。この場合、レンズ又はプリズム表面の光反射防止による視認性を向上することができる。又、更に書籍の印刷部(文字、写真、図等)表面に配置する場合にも適用して、文字等の表面の光反射を防止し、文字等の視認性向上することができる。又、看板、ポスター、其の他各種店頭、街頭、外壁等における各種表示(道案内、地図、或いは禁煙、入口、非常口、立入禁止等)の表面に配置して、これらの視認性を向上することができる。又、更に白熱電球、発光ダイオード、螢光燈、水銀燈、EL(電場発光)等を用いた照明器具の窓材(場合によっては、拡散板、集光レンズ、光学フィルタ等も兼ねる)の入光面側に配置するようにして、窓材入光面の光反射を防止し、光源光の反射損失を低減し、光利用効率を向上することができる。又、更に時計、其の他各種計測機器の表示窓表面(表示観察者側)に配置して、これら表示窓表面の光反射を防止し、視認性を向上することができる。
又、更に、自動車、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物の操縦室(運転室、操舵室)の窓の室内側、室外側、或いはその両側の表面に配置して窓における室内外光を反射防止して、操縦者(運転者、操舵者)の外界視認性を向上することができる。又、更に、防犯等の監視、銃砲の照準、天体観測等に用いる暗視装置のレンズないしは窓材表面に配置して、夜間、暗闇での視認性を向上することができる。
又、更に、住宅、店舗、事務所、学校、病院等の建築物の窓、扉、間仕切、壁面等を構成する透明基板(窓硝子等)の表面(室内側、室外側、あいはその両側)の表面に配置して、外界の視認性、或いは採光効率を向上することができる。又、更に、温室、農業用ビニールハウスの透明シート、ないしは透明板(窓材)の表面に配置して、太陽光の採光効率を向上することができる。又、更に、太陽電池表面に配置して、太陽光の利用効率(発電効率)を向上することができる。
以上例示の各種実施形態において、硝子板等の透明基板の表面、裏面、或いは表裏両面に本発明のフィルム状の反射防止物品を配置する場合、該透明基板の全面に亙って配置、被覆する以外に、一部分の領域にのみ配置することも出来る。かかる例としては、例えば、1枚の窓硝子について、其の中央部分の正方形領域において、室内側表面にのみフィルム状の反射防止物品を粘着剤で貼着し、その他領域には反射防止物品を貼着し無い場合を挙げることが出来る。透明基板の一部分の領域にのみ反射防止物品を配置する形態の場合は、特別な表示や衝突防止柵等の設置無しでも、該透明基板の存在を視認し易くして、人が該透明基板に衝突、負傷する危険性を低減する効果、及び室内(屋内)の覗き見防止と該透明基板の(該反射防止物品の配置領域における)透視性とが両立出来ると言う効果を奏し得る。
1 反射防止物品
2 基材
3 反射防止面
4 硬化性基剤
5 反射防止物品製造用賦型版
6 環状微小凹部群
61、62、63、64、65 微小凹部
60 鉢状微小凹部群
7 押圧ローラ

Claims (12)

  1. 微小凹部が密接して配置され、隣接する該微小凹部の間隔が、反射防止を図る電磁波の波長帯域の最短波長以下である反射防止物品であって、
    前記微小凹部の少なくとも一部が、該微小凹部中に最低点を複数有する微小凹部である反射防止物品。
  2. 前記微小凹部は、
    標準偏差が10nm以上、50nm以下の範囲で深さがばらついている
    請求項1に記載の反射防止物品。
  3. 前記微小凹部は、少なくともその一部が、内核微小凹部と、該内核微小凹部の周囲を環囲して形成されており該内核微小凹部よりも深さの深い複数の外縁微小凹部と、からなる環状微小凹部群を構成している請求項1又は2に記載の反射防止物品。
  4. 前記微小凹部のうち、前記環状微小凹部群を構成する微小凹部の比率が7%以上である請求項3に記載の反射防止物品。
  5. 前記微小凹部は、少なくともその一部が、一つの中心微小凹部と、該中心微小凹部の周囲に隣接して形成されており該中心微小凹部よりも深さが浅い複数の周辺微小凹部と、からなる擂り鉢状微小凹部群を構成している請求項1又は2に記載の反射防止物品。
  6. 前記微小凹部のうち、前記擂り鉢状微小凹部群を構成する微小凹部の比率が10%以上である請求項5に記載の反射防止物品。
  7. 前記微小凹部は、平面視上、非格子状に配置されていて、
    少なくとも反射防止物品の一部領域において、
    隣接する各微小凹部間の尾根部上に各微小凹部を囲んで形成される網目状分割線が、各微小凹部の平面視上の重心点を母点とするボロノイ分割線と一致する請求項1から6のいずれかに記載の反射防止物品。
  8. 反射防止物品表面の20%以上の領域において、前記網目状分割線が、前記ボロノイ分割線と一致する請求項7に記載の反射防止物品。
  9. 前記ボロノイ分割線と一致する前記網目状分割線において、
    各ボロノイ分岐点を起点とするボロノイ分割線の平均本数が3以上4未満である請求項7又は8に記載の反射防止物品。
  10. 反射防止物品製造用賦型版であって、
    前記反射防止物品製造用賦型版は、
    請求項1から9のいずれかに記載の反射防止物品の微小凹部に対応する微小凸部が密接して作製された反射防止物品製造用賦型版。
  11. 画像表示パネルの出光面上に、請求項1から9のいずれかに記載の反射防止物品を配置した画像表示装置。
  12. 請求項1から9のいずれかに記載の反射防止物品の製造方法であって、
    透明基材上に密接して配置されている微小凸部からなる反射防止面が形成されているその他の原版用の反射防止物品の反射防止面を、未硬化状態の硬化性基剤の表面に圧接することによって、前記硬化性基剤の表面に多数の微小凹部を賦型する工程と、
    微小凹部が賦型された未硬化の前記硬化性基剤を硬化する工程と、
    前記その他の原版用の反射防止物品を前記硬化性基剤から剥離する剥離工程と、を備える反射防止物品の製造方法。
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