JP2005092197A - 防眩性光学フィルム - Google Patents

防眩性光学フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2005092197A
JP2005092197A JP2004235147A JP2004235147A JP2005092197A JP 2005092197 A JP2005092197 A JP 2005092197A JP 2004235147 A JP2004235147 A JP 2004235147A JP 2004235147 A JP2004235147 A JP 2004235147A JP 2005092197 A JP2005092197 A JP 2005092197A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
less
antiglare
optical film
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004235147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4130928B2 (ja
Inventor
Makoto Namioka
誠 波岡
Masato Kuwabara
真人 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2004235147A priority Critical patent/JP4130928B2/ja
Publication of JP2005092197A publication Critical patent/JP2005092197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4130928B2 publication Critical patent/JP4130928B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】 防眩性を犠牲にすることなく、画面の白ちゃけの低減を実現させた防眩性光学フィルムを提供する。
【解決手段】 表面に凹凸2が形成されている防眩フィルムであって、その表面の傾斜角度θが1°以下である面の割合は20%以下、その表面の傾斜角度θが5°以上である面の割合は20%以下であり、かつ、高さの標準偏差が0.2μm以下である防眩性光学フィルム1が提供される。この防眩性光学フィルム1において、正反射角度から20°ずれた方向への反射率が 0.001%以下となるようにするのが有利である。また、暗部と明部の幅が1.0mm の光学くしを用いて測定される45°反射鮮明度が50%以下となるようにするのが有利である。さらに、暗部と明部の幅が0.125mm、0.5mm、1.0mm 及び2.0mm である4種類の光学くしを用いて測定される透過鮮明度の合計値が200%以上となるようにするのが有利である。

【選択図】 図1

Description

本発明は、画像表示装置の偏光フィルムなどに用いられる、防眩性が付与された光学フィルムに関するものである。
液晶表示装置をはじめとする画像表示装置は、その画像表示面に外光が映り込むと、視認性が著しく損なわれる。画質を重視するテレビやパーソナルコンピュータなどの用途、外光の強い屋外で使用されるビデオカメラやデジタルカメラなどの用途、また反射光を利用して表示を行う携帯電話のような反射型液晶表示装置などの用途では、これらの映り込みを防止する処理が表示装置表面になされるのが通例である。映り込み防止処理は、光学多層膜による干渉を利用した無反射処理と、表面に微細な凹凸を形成することにより入射光を散乱させ、映り込み像をぼかすいわゆる防眩処理とに大別される。前者の無反射処理は、均一な光学膜厚の多層膜を形成する必要上、コスト高になるという問題がある。これに対して後者の防眩処理は、比較的安価に実現できるため、大型のパーソナルコンピュータやモニタなどの用途に用いられている。
しかしながら、従来の防眩処理では、十分な映り込み防止性能を付与しようとすると、画面全体が散乱光により白ちゃける、すなわち、あらゆる方向から入射する外光を観測者側へ反射するため全体に白っぽくなり、画像情報のコントラストが低下するという問題点があった。一方、散乱光を減少させようとした場合、防眩性が犠牲になり、外光に基づく周辺の形状が鮮明に映り込むため、視認性を著しく低下させてしまうという問題点があった。
防眩性のフィルムは、例えば、フィラーを分散させた紫外線硬化型樹脂を透明基材上に塗布し、乾燥させた後、紫外線を照射して樹脂を硬化させ、フィルム表面にランダムな凹凸を形成する等の方法により製造されている。そしてこれまでにも、画像表示装置に用いるフィルムの表面に微細な凹凸を形成して防眩性を付与する提案が多数なされている。例えば、特開 2003-4903号公報(特許文献1)には、透明支持体上に防眩層を有し、表面に凹と凸とを有する防眩フィルムであって、各々の凹の切断面の面積が1,000μm2 以下である防眩フィルムが開示されており、ここでは、平均粒径0.2〜10μmの粒子を分散させた紫外線硬化型樹脂を透明支持体上に塗布し、紫外線硬化させて、上記の凹凸を有する防眩フィルムが作製されている。また、特開 2002-365410号公報(特許文献2)には、表面に微細な凹凸が形成された光学フィルムであって、そのフィルムの表面に、法線に対して−10°方向から光線を入射し、表面からの反射光のみを観測したときの反射光のプロファイルが特定の関係を満たす防眩性光学フィルムが開示されている。
特開2003−4903号公報 特開2002−365410号公報
しかしながら、従来公知の防眩処理が施されたフィルムは、前記白ちゃけの防止効果が必ずしも十分でなく、十分な視認性が得られるとはいい難いものであった。本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであって、防眩性を犠牲にすることなく、画面の白ちゃけの低減を実現させた防眩性光学フィルムの提供を目的とする。本発明のもう一つの目的は、液晶表示装置をはじめとする各種ディスプレーの表面に好適に用いられ、画面の白ちゃけが少なく、高い防眩効果を示す防眩性光学フィルムを提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を行った結果、微細な凹凸が形成されたフィルム表面における傾斜角度の分布が、防眩性能に大きな影響を与えることを解明し、それを適切に制御することにより、高性能の防眩性光学フィルムが得られることを見出し、さらに種々の検討を加えて、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、表面に凹凸が形成されている防眩フィルムであって、その表面の傾斜角度が1°以下である面の割合は20%以下、その表面の傾斜角度が5°以上である面の割合は20%以下であり、かつ、高さの標準偏差が0.2μm以下である防眩性光学フィルムが提供される。
この防眩性光学フィルムにおいては、正反射角度から20°ずれた方向への反射率が
0.001%以下となるようにするのが有利である。また、暗部と明部の幅が1.0mmの光学くしを用いて測定される45°反射鮮明度が50%以下となるようにするのが有利である。さらに、暗部と明部の幅が0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mmである4種類の光学くしを用いて測定される透過鮮明度の合計値が200%以上となるようにするのが有利である。さらにまた、この防眩性光学フィルムは、ヘイズが10%以下であるのが有利である。
本発明による防眩性光学フィルムは、凹凸が形成された表面の傾斜角度の分布を適切に制御したものであって、防眩効果に優れ、液晶表示装置をはじめとする画像表示装置に装着したときのいわゆる白ちゃけを防止でき、画像表示装置の視認性を一層改良することができる。殊に、フィルムの光学特性も併せて制御することにより、かかる効果が一層顕著なものとなる。
以下、添付した図面も適宜参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。図面中、図1は、防眩性光学フィルムの表面の概略を示し、さらに表面の傾斜角度を説明するための斜視図である。図2は、表面の傾斜角度の測定方法を説明するための斜視図である。また図3は、正反射角度とそこから20°ずれた方向への反射率を説明するための斜視図である。
図1を参照して、本発明の防眩性光学フィルム1は、その表面に微細な凹凸2が形成されたものであって、このこと自体は従来公知の防眩性フィルムとなんら変わるものではない。ただ、本発明では、その表面の傾斜角度が1°以下である面の割合を20%以下、そして傾斜角度が5°以上である面の割合を20%以下とし、かつ高さの標準偏差が 0.2μm 以下となるようにする。
ここで、表面に凹凸が形成された防眩フィルムにおける表面の傾斜角度とは、フィルム1表面の任意の点Pにおいて、フィルムの主法線5、すなわち、フィルムの平均面での法線に対するそこでの凹凸を加味した局所的な法線6のなす角度θを意味する。図1には、フィルム面内の直行座標を(x,y)で表示し、またフィルム全体の面を投影面3で表示している。
フィルム表面の傾斜角度は、非接触3次元表面形状・粗さ測定機を用いて測定される表面粗さの3次元形状から求めることができる。測定機に要求される水平分解能は、少なくとも5μm 以下、好ましくは2μm 以下であり、また垂直分解能は、少なくとも0.1μm以下、好ましくは0.01μm以下である。この測定に好適な非接触3次元表面形状・粗さ測定機としては、米国 Zygo Corporation の製品で、日本ではザイゴ(株)から入手できる“New View 5000 ”シリーズ等を挙げることができる。測定面積は広いほうが好ましいが、少なくとも100μm ×100μm 以上、好ましくは500μm ×500μm 以上である。
具体的には、図2に示すように、点線で示されるフィルム平均面FGHI上の着目点Aを決定し、そこを通るx軸上の着目点Aの近傍に、点Aに対してほぼ対称に点B及びDをとり、そして点Aを通るy軸上の着目点Aの近傍に、点Aに対してほぼ対称に点C及びEをとり、これらの点B,C,D,Eに対応するフィルム面上の点Q,R,S,Tを決定する。なお図2では、フィルム面内の直交座標を(x,y)で表示し、フィルム厚み方向の座標をzで表示している。フィルム平均面FGHIは、y軸上の点Cを通るx軸に平行な直線、及び同じくy軸上の点Eを通るx軸に平行な直線と、x軸上の点Bを通るy軸に平行な直線、及び同じくx軸上の点Dを通るy軸に平行な直線とのそれぞれの交点F,G,H,Iによって形成される面であり、必然的にフィルム平均面を構成することになる。また図2では、フィルム平均面FGHIに対して、実際のフィルム面の位置が上方にくるように描かれているが、着目点Aのとる位置によって当然ながら、実際のフィルム面の位置がフィルム平均面の上方にくることもあるし、下方にくることもある。
そして、得られる表面形状データの傾斜角度は、着目点Aに対応する実際のフィルム面上の点Pと、その近傍にとられた4点B,C,D,Eに対応する実際のフィルム面上の点Q,R,S,Tの合計5点により張られるポリゴン4平面、すなわち、四つの三角形PQR,PRS,PST,PTQの各法線ベクトル6a,6b,6c,6dを平均して得られる平均法線ベクトル6の極角を求めることにより、得ることができる。各測定点について傾斜角度を求めた後、ヒストグラムが計算される。凹凸高さの標準偏差は、得られる表面形状データより直接計算される。
本発明では、こうして測定される表面の傾斜角度が5°以上である面の割合が20%以下となるように制御する。この割合が20%を超える場合、外光の散乱により画面が白っぽくなり、いわゆる白ちゃけを起こすため、画面情報のコントラストが低下し、視認性が著しく低下するため、好ましくない。
また、表面の傾斜角度が1゜以下である面の割合は20%以下となるように制御する。この割合が20%を超える場合、外光の映り込みの像鮮明性が高くなり、視認性を阻害するため、好ましくない。したがって、本発明の防眩性光学フィルムにおいては、凹凸表面全体の60%以上は、傾斜角度が1°以上5°以下の範囲となる。
この防眩性光学フィルムにおいて、表面の凹凸高さの標準偏差は、0.2μm以下となるように制御する。この標準偏差が0.2μmを超える場合、画像情報の劣化が著しくなり、視認性を阻害するため、好ましくない。
本発明で特定する表面形状を有するフィルムは、任意の方法で作製可能であるが、例えば、適切な表面形状を有するエンボス鋳型に、紫外線硬化型樹脂を塗工した透明基材を密着させた状態で、紫外線硬化する方法などにより、作製することができる。エンボス鋳型の作製方法を以下に例示するが、もちろん本発明は、これらのエンボス鋳型を用いた防眩性フィルムに限定されるものではない。
例えば、ソーダライムガラスやホウ珪酸ガラスなどのガラスの表面を、フッ化水素を含む水溶液でエッチングし、粗面化することにより、本発明の防眩性光学フィルムを製造するのに使用する鋳型とすることができる。また例えば、球状粒子を用いたショットブラストにより金属板表面を粗面化したものも、鋳型として使用することができる。
エッチングに用いるフッ化水素を含む水溶液は、1〜10重量%程度の濃度のフッ化水素酸(フッ化水素の水溶液)が適当であり、より好ましくは5〜10重量%濃度のフッ化水素酸である。フッ化水素の濃度が10重量%を超える場合、エッチングにより生成する粗面の面内均一性が低下するため、好ましくない。フッ化水素の濃度が1重量%を下回る場合、エッチング速度が極端に遅くなるので、実用的でない。使用するガラスがホウ珪酸ガラスである場合には、フッ化水素濃度は5重量%以上であるのがより好ましい。
エッチングの温度は20〜50℃程度が好ましく、30〜40℃がより好ましい。エッチング温度が20℃を下回ると、特に使用するガラスがホウ珪酸ガラスである場合には、実用的なエッチング速度が得られないため、好ましくない。また、エッチング温度が40℃を超える場合、エッチングにより生成する粗面の面内均一性が低下するため、好ましくない。
凹凸形状をコントロールするために、サンドブラストやショットブラストなどを併用することもできる。すなわち、サンドブラストにて微小な傷をガラス表面に生成させ、その後にフッ化水素を含む水溶液によるエッチングを行って、微細な凹凸を形成する。この場合のブラスト処理には、平均粒径10μm 以下のブラスト粒子を200kPa 以下(2kg/cm2 以下)のブラスト圧力(ゲージ圧、以下同じ)で使用することが好ましい。ブラスト粒子の平均粒径が10μm を超える場合、又はブラスト圧力が200kPa を超える場合には、初期の微細傷の深さが深くなりすぎ、フッ化水素を含む水溶液によるエッチング後のガラス形状を転写して得られる防眩性フィルムの傾斜角度が5゜以上である面積の割合が20%を超えてしまうことがあるため、あまり適当とはいえない。また、ブラスト粒子の粒径分布は、できるだけシャープであることが好ましい。粒径分布がブロードな場合、得られる防眩性光学フィルムの均質性が低下するため、好ましくない。
本発明の防眩性光学フィルムは、紫外線硬化型樹脂を塗工した透明基材フィルムに、上記手法等により得られるエンボス鋳型を押し当てた状態で紫外線を照射する方法や、熱可塑性の透明フィルムを加熱状態でエンボス鋳型に押し当てる方法など、任意の方法で作製することができる。透明基材フィルムは、実質的に光学的に透明であればよく、例えば、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどが挙げられる。
紫外線硬化型樹脂としては、市販されているものを用いることができる。例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の多官能アクリレートをそれぞれ単独で、又はそれらの2種以上を混合して用い、それと、イルガキュアー 907、イルガキュアー 184(以上、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製)、ルシリン TPO(BASF社製)等の光重合開始剤とを混合したものを、紫外線硬化型樹脂とすることができる。
熱可塑性の透明フィルムとしては、実質的に透明なものであれば、いかなるものであっても用いることができ、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂の溶剤キャストフィルムや押出フィルムなどを用いることができる。
本発明の防眩性光学フィルムにおいては、正反射角度から20°ずれた方向への反射率が 0.001%以下であるのが好ましい。ここで正反射角度とは、図3に示すように、フィルム1の主法線5に対して角度ψで光線8が入射するとき、その法線5と入射光線方向8を含む平面9内にて入射光線方向8と反対方向に角度ψで反射する光R(0)の方向が、主法線5に対してなす角度をいう。ψは入射角度であり、反射角度ともなるが、厳密にはその符号が正負逆になる。そして、正反射角度から20°ずれた方向とは、図3に示すように、上記の主法線5と入射光線方向8を含む平面9内にて、R(0)の方向からフィルム側へ20°ずれた方向R(20)をいう。
また、この防眩性光学フィルムは、暗部と明部の幅が1.0mm の光学くしを用いて測定される45°反射鮮明度が50%以下であるのが好ましい。45°反射鮮明度は、 JIS K 7105 に規定される反射法による像鮮明度の測定方法に従って求めることができる。測定時の試験片への光の入射方向及び反射方向は、この JISの規定に従って45°とする。この JISには、光学くしとして、暗部と明部の幅の比が1:1で、その幅が 0.125mm、0.5mm、1.0mm、及び2.0mm である4種類が定められているが、本明細書で規定する45°反射鮮明度は、暗部と明部の幅が1.0mm の光学くしを用いたときの値である。
さらにこの防眩性光学フィルムは、暗部と明部の幅が 0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mm である4種類の光学くしを用いて測定される透過鮮明度の合計値が200%以上であるのが好ましい。透過鮮明度も、同じく JIS K 7105 に規定される透過法による像鮮明度の測定方法に従って求めることができる。試験片への光の入射方向は、この JISの規定に従って垂直方向とする。そしてこの場合は、上記4種類の光学くしを用いたそれぞれについて透過法による像鮮明度を測定し、それらの合計値をもって、上記の透過鮮明度の合計値とする。
さらにまた、本発明の防眩性光学フィルムは、そのヘイズが10%以下であるのが好ましい。ヘイズ値は、やはり JIS K 7105 に規定されている方法によって求めることができる。ヘイズ値は、(拡散透過率/全光線透過率)×100(%)で表される値である。本発明の防眩性光学フィルムは、この方法により測定されるヘイズ値が一般に20%以下となるが、ヘイズ値が10%以下となるようにするのが好ましく、さらには5%以下となるようにするのが一層好ましい。ヘイズ値があまり高くなると、この防眩性光学フィルムを表示装置、特に液晶表示装置に適用した場合に、液晶表示装置の視野角特性上、その法線から傾斜した方向、特に60゜以上傾斜した方向に出射するコントラストの低い光が正面方向に散乱されて観測されるため、正面から観測した場合のコントラストの低下を招く。
先に説明した鋳型の製造方法や凹凸の形成方法における条件を適切に選択することにより、上記の光学特性を満足する防眩性光学フィルムを作製することができる。
以上のように構成される本発明の防眩性光学フィルムは、防眩効果に優れ、かつ表面の白ちゃけが良好に改善されているため、画像表示装置に装着したときに視認性に優れたものとなる。画像表示装置が液晶ディスプレイである場合には、この防眩性光学フィルムを偏光フィルムとすることができる。すなわち、偏光フィルムは一般に、ヨウ素又は二色性染料が吸着配向されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光子の少なくとも片面に、保護フィルムが積層された形のものが多いが、このような偏光フィルムの一方の面に、上記のような防眩性の凹凸が付与された光学フィルムを貼合すれば、防眩性の偏光フィルムとなる。また、上記のような防眩性の凹凸が付与された光学フィルムを、保護フィルム兼防眩層として用い、その凹凸面が外側となるように偏光子の片面に貼合することによっても、防眩性の偏光フィルムとすることができる。さらには、保護フィルムが積層された偏光フィルムにおいて、その片面保護フィルムの表面に上記のような防眩性の凹凸を付与することにより、防眩性の偏光フィルムとすることもできる。
以下、実施例を示して、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
実施例1
日本板硝子(株)から入手した厚さ1.1mm のソーダライムガラスを、住友化学工業
(株)から入手した単分散アルミナ結晶“スミコランダム AA-5 ”(平均粒径5μm )でブラスト処理した。ブラスト圧力は0.5kg/cm2(50kPa )、ブラスト時間は120秒とした。こうしてブラスト処理したガラスを超音波洗浄し、乾燥した後、10重量%フッ化水素酸に40℃で 1,200秒間浸漬し、次に純水で十分に洗浄し、乾燥して、鋳型ガラスを作製した。
酢酸エチル10gに、新中村化学工業(株)から入手したウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂“UA-1”を10g、及びBASF社から入手した光重合開始剤“ルシリン
TPO ”(化学名:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド)を0.5g 溶解して、塗工液を調製した。この塗工液を、富士写真フィルム(株)から入手した厚さ80μm のトリアセチルセルロースフィルムの片面に、#16バーコーターを用いて暗所にてコーティングした。これを80℃のオーブン中で5分間乾燥させた後、未硬化状態のコート面を、上で作製した鋳型ガラスの粗面化面に、ハンドローラーを用いて気泡が入らないように密着させ、トリアセチルセルロース面側から高圧水銀ランプを用いて450mJ/cm2 の光量で紫外線を照射し、上記の紫外線硬化型樹脂を硬化させた。
紫外線硬化樹脂がコートされたトリアセチルセルロールフィルムをガラス鋳型から剥離して、表面に微細な凹凸が形成されたフィルムを得た。得られた防眩性光学フィルムについて、Zygo Corporation 製の非接触3次元表面形状・粗さ測定機“New View 5010”により表面形状を測定したところ、表面の傾斜角度が1°以下である面の割合は19%、表面の傾斜角度が5°以上である面の割合は8%、高さの標準偏差は0.17μmであった。
この防眩性光学フィルムのトリアセチルセルロース面を、黒色アクリル樹脂板に透明粘着剤を用いて貼合し、その凹凸面に対して、フィルム主法線から30゜傾斜した方向から白色光源を用いて光照射し、フィルム主法線及び照射方向を含む平面内における反射率の角度変化の測定を行った。反射率の測定には、いずれも横河電機(株)製の“3292 03 オプティカルパワーセンサー” 及び“3292 オプティカルパワーメーター”を用いた。その結果、正反射角度から20゜ずれた方向への反射率は 0.00017%であった。また、黒色アクリル樹脂板に貼合された防眩性光学フィルムを明るい室内にて観察したところ、白ちゃけがほとんど生じず、非常に良好な黒さを呈していることが確認された。
一方、この実施例で得られたフィルムをトリアセチルセルロース面でガラスに貼合し、ヘイズ及び45゜入射時の1.0mm 光学くしを用いた反射鮮明度を測定したところ、それぞれ2.0%及び5.8%であり、低ヘイズ、高映り込み防止能を有していることが判明した。また、同じフィルムをトリアセチルセルロース面でガラスに貼合し、 0.125mm、0.5mm、1.0mm、及び2.0mm の光学くしを用いた透過鮮明度を測定したところ、それぞれ以下の値であって、これら4種の透過鮮明度の合計値は210%であった。
0.125mm光学くし : 透過鮮明度 46%
0.5mm光学くし : 透過鮮明度 52%
1.0mm光学くし : 透過鮮明度 51%
2.0mm光学くし : 透過鮮明度 61%
合計 210%
実施例2
ブラスト粒子を、住友化学工業(株)から入手した“スミコランダム AA-18”(平均粒径18μm)に変更し、ブラスト圧力を0.4kg/cm2(40kPa)、ブラスト時間を120秒とした以外は、実施例1と同様にして、防眩性光学フィルムを作製した。得られたフィルムの光学特性及び目視評価結果を表1に示した。このフィルムも、十分な防眩性と白ちゃけ防止能を有することが判明した。
比較例1
ブラスト粒子として実施例1と同じ“スミコランダム AA-5 ”を使用し、ブラスト圧力を0.5kg/cm2(50kPa )、ブラスト時間を10秒とした以外は、実施例1と同様にして、防眩性光学フィルムを作製した。得られたフィルムの光学特性及び目視評価結果を表1に示した。このフィルムは、白ちゃけが少ないものの、映り込みが激しく、防眩性フィルムとしては不十分であることが判明した。
比較例2
ブラスト粒子として実施例2と同じ“スミコランダム AA-18”を使用し、ブラスト圧力を1.0kg/cm2(100kPa )、ブラスト時間を60秒とした以外は、実施例2と同様にして、防眩性光学フィルムを作製した。得られたフィルムの光学特性及び目視評価結果を表1に示した。このフィルムは、十分な防眩性を有するものの、白ちゃけが非常に強いことが判明した。
比較例3
酢酸エチル10gに、富士シリシア化学(株)から入手したシリカ“サイシリア 350”(平均粒径1.8μm )を0.5g、新中村化学工業(株)から入手したウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂“UA-1”を10g、及びBASF社から入手した光重合開始剤
“ルシリン TPO”(実施例1で用いたものと同じ)を0.2g 混合して、塗工液を調製した。この塗工液を、富士写真フィルム(株)から入手した厚さ80μm のトリアセチルセルロースフィルムの片面に、#10バーコーターを用いて暗所にてコーティングした後、高圧水銀ランプを用いて450mJ/cm2 の光量で紫外線を照射し、上記の紫外線硬化型樹脂を硬化させた。得られたフィルムの光学特性及び目視評価結果を表1に示した。このフィルムは、十分な防眩性を有するものの、白ちゃけが強いことが判明した。
[表1]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
作製 傾斜ヒストグラム 光 学 特 性 目視評価
方法 1° 5° 高さの 20°ずれ ヘイズ 反射 透過 白ち 映り
以下 以上 標準偏差 た方向の 鮮明度 鮮明度 ゃけ 込み
(*1) 反射率 (*2) (*3)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例
1 E 19% 8% 0.17μm 0.00017% 2.0% 5.4% 210% ◎ ○
2 E 12% 15% 0.16μm 0.00046% 5.3% 14.7% 202% ◎ ○
比較例
1 E 35% 20% 0.25μm 0.0017% 5.6% 15.2% 223% ◎ ×
2 E 5% 55% 0.77μm 0.018% 47% 14.2% 185% × ○
3 F 8% 49% 0.51μm 0.0073% 20% 5.1% 34.2% △ ○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(*1)作製方法 E:鋳型のエッチング、
F:フィラー分散樹脂の塗工。
(*2)白ちゃけ ◎:非常に良好(白ちゃけなし)、
△:白ちゃける、
×:極端に白ちゃける。
(*3)映り込み ○:気にならない、
×:映り込み像の輪郭が見える。
防眩性光学フィルムの表面の概略を示し、さらに表面の傾斜角度を説明するための斜視図である。 表面の傾斜角度の測定方法を説明するための斜視図である。 正反射角度とそこから20°ずれた方向への反射率を説明するための斜視図である。
符号の説明
1……防眩性光学フィルム(又はその平均面)、
2……フィルム表面に形成された凹凸、
3……フィルムの投影面、
5……フィルムの主法線、
6……凹凸を加味した局所的な法線、
6a〜6d……ポリゴン面の法線ベクトル、
8……入射光線方向、
9……フィルムの主法線と入射光線方向を含む面、
A……着目点、
P……着目点上のフィルム面の位置、
θ……フィルム面上の傾斜角度、
ψ……入射角度(=正反射角度)。

Claims (5)

  1. 表面に凹凸が形成されている防眩フィルムであって、該表面の傾斜角度が1°以下である面の割合は20%以下、該表面の傾斜角度が5°以上である面の割合は20%以下であり、かつ高さの標準偏差が0.2μm以下であることを特徴とする、防眩性光学フィルム。
  2. 正反射角度から20°ずれた方向への反射率が 0.001%以下である請求項1記載の防眩性光学フィルム。
  3. 暗部と明部の幅が 1.0mmの光学くしを用いて測定される45°反射鮮明度が50%以下である請求項1記載の防眩性光学フィルム。
  4. 暗部と明部の幅が0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mmである4種類の光学くしを用いて測定される透過鮮明度の合計値が200%以上である請求項1記載の防眩性光学フィルム。
  5. ヘイズが10%以下である請求項1記載の防眩性光学フィルム。
JP2004235147A 2003-08-13 2004-08-12 防眩性光学フィルム Active JP4130928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004235147A JP4130928B2 (ja) 2003-08-13 2004-08-12 防眩性光学フィルム

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003207460 2003-08-13
JP2004235147A JP4130928B2 (ja) 2003-08-13 2004-08-12 防眩性光学フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005092197A true JP2005092197A (ja) 2005-04-07
JP4130928B2 JP4130928B2 (ja) 2008-08-13

Family

ID=34466658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004235147A Active JP4130928B2 (ja) 2003-08-13 2004-08-12 防眩性光学フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4130928B2 (ja)

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007062102A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nippon Zeon Co Ltd 防眩性フィルム及びその製造方法
JP2007256766A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置及びそれに用いる防眩性偏光フィルム積層体
EP1857840A2 (en) * 2006-05-15 2007-11-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antireflection Structure and Optical Device Including the Same
WO2007148718A1 (ja) * 2006-06-21 2007-12-27 Panasonic Corporation 光学部材、それを備えた光学系、光学ユニット、及び光学装置
JP2008286878A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Nof Corp 防眩性フィルム及びそれを用いたディスプレイ
US7505104B2 (en) 2005-09-16 2009-03-17 Fujifilm Corporation Antiglare antireflective film, polarizing plate and liquid crystal display
JP2009058887A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Panasonic Corp 反射防止構造体及びそれを備えた光学装置
JP2009086410A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Konica Minolta Opto Inc 防眩フィルム、その製造装置、防眩性反射防止フィルム、偏光板、及び表示装置
JPWO2009001911A1 (ja) * 2007-06-28 2010-08-26 ソニー株式会社 光学フィルムおよびその製造方法、並びにそれを用いた防眩性偏光子および表示装置
JP2010237338A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Fujifilm Corp 透過性基材及びその製造方法、光学フィルム、偏光板、並びに画像表示装置
JP2010237340A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Fujifilm Corp 光透過性基材及びその製造方法、光学フィルム、偏光板、並びに画像表示装置
WO2010151036A2 (ko) * 2009-06-24 2010-12-29 동우화인켐 주식회사 방현 필름, 이를 구비한 편광판 및 표시 장치
US7939160B2 (en) 2005-12-06 2011-05-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Antiglare film and image display
JP2011112925A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Asahi Kasei Corp 光学フィルム
US7963660B2 (en) 2005-06-28 2011-06-21 Nitto Denko Corporation Antiglare hard-coated film
JP2011141357A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Toppan Printing Co Ltd 防眩フィルム
WO2011149715A1 (en) * 2010-05-28 2011-12-01 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
WO2011155475A1 (ja) * 2010-06-09 2011-12-15 住友化学株式会社 防眩処理が施された光学部材
JP2012063579A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩フィルム
JP2012068473A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置
JP2012068472A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置
JP2012068474A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置
US8325296B2 (en) 2009-03-30 2012-12-04 Fujifilm Corporation Light-transmitting substrate, optical film, polarizing plate and image display device
JP2013029858A (ja) * 2012-10-04 2013-02-07 Nitto Denko Corp 防眩性ハードコートフィルム、それを用いた偏光板および画像表示装置
US8657472B2 (en) 2009-06-02 2014-02-25 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
JP2014071310A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止物品
US8888333B2 (en) 2009-08-25 2014-11-18 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
JP2014225027A (ja) * 2014-07-08 2014-12-04 富士フイルム株式会社 画像表示装置
US9383482B2 (en) 2010-05-07 2016-07-05 3M Innovative Properties Company Antireflective films comprising microstructured surface

Cited By (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7963660B2 (en) 2005-06-28 2011-06-21 Nitto Denko Corporation Antiglare hard-coated film
JP2007062102A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Nippon Zeon Co Ltd 防眩性フィルム及びその製造方法
US7505104B2 (en) 2005-09-16 2009-03-17 Fujifilm Corporation Antiglare antireflective film, polarizing plate and liquid crystal display
US7939160B2 (en) 2005-12-06 2011-05-10 Sumitomo Chemical Company, Limited Antiglare film and image display
TWI411811B (zh) * 2005-12-06 2013-10-11 Sumitomo Chemical Co 抗眩膜與影像顯示器
JP2007256766A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置及びそれに用いる防眩性偏光フィルム積層体
EP1857840A2 (en) * 2006-05-15 2007-11-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antireflection Structure and Optical Device Including the Same
JP2007304467A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 反射防止構造体及びそれを備えた光学装置
WO2007148718A1 (ja) * 2006-06-21 2007-12-27 Panasonic Corporation 光学部材、それを備えた光学系、光学ユニット、及び光学装置
JP2008286878A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Nof Corp 防眩性フィルム及びそれを用いたディスプレイ
JPWO2009001911A1 (ja) * 2007-06-28 2010-08-26 ソニー株式会社 光学フィルムおよびその製造方法、並びにそれを用いた防眩性偏光子および表示装置
JP2009058887A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Panasonic Corp 反射防止構造体及びそれを備えた光学装置
JP2009086410A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Konica Minolta Opto Inc 防眩フィルム、その製造装置、防眩性反射防止フィルム、偏光板、及び表示装置
JP2010237338A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Fujifilm Corp 透過性基材及びその製造方法、光学フィルム、偏光板、並びに画像表示装置
JP2010237340A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Fujifilm Corp 光透過性基材及びその製造方法、光学フィルム、偏光板、並びに画像表示装置
US8325296B2 (en) 2009-03-30 2012-12-04 Fujifilm Corporation Light-transmitting substrate, optical film, polarizing plate and image display device
US9625640B2 (en) 2009-06-02 2017-04-18 3M Innovative Properties Company Optical film and display system incorporating same
US8657472B2 (en) 2009-06-02 2014-02-25 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
US9229239B2 (en) 2009-06-02 2016-01-05 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
WO2010151036A3 (ko) * 2009-06-24 2011-03-24 동우화인켐 주식회사 방현 필름, 이를 구비한 편광판 및 표시 장치
WO2010151036A2 (ko) * 2009-06-24 2010-12-29 동우화인켐 주식회사 방현 필름, 이를 구비한 편광판 및 표시 장치
US8888333B2 (en) 2009-08-25 2014-11-18 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
JP2011112925A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Asahi Kasei Corp 光学フィルム
JP2011141357A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Toppan Printing Co Ltd 防眩フィルム
US9383482B2 (en) 2010-05-07 2016-07-05 3M Innovative Properties Company Antireflective films comprising microstructured surface
WO2011149715A1 (en) * 2010-05-28 2011-12-01 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
JP2013535021A (ja) * 2010-05-28 2013-09-09 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光方向転換フィルム及びそれを組み込んだディスプレイシステム
EP3125003A1 (en) * 2010-05-28 2017-02-01 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
US10156661B2 (en) 2010-05-28 2018-12-18 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
US11226433B2 (en) 2010-05-28 2022-01-18 3M Innovative Properties Company Light redirecting film and display system incorporating same
WO2011155475A1 (ja) * 2010-06-09 2011-12-15 住友化学株式会社 防眩処理が施された光学部材
JP2012063579A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Sumitomo Chemical Co Ltd 防眩フィルム
JP2012068474A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置
JP2012068472A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置
JP2012068473A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Sumitomo Chemical Co Ltd 液晶表示装置
US9158040B2 (en) 2012-09-28 2015-10-13 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Anti-reflection article
KR101447418B1 (ko) 2012-09-28 2014-10-06 다이니폰 인사츠 가부시키가이샤 반사 방지 물품
JP2014071310A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Dainippon Printing Co Ltd 反射防止物品
JP2013029858A (ja) * 2012-10-04 2013-02-07 Nitto Denko Corp 防眩性ハードコートフィルム、それを用いた偏光板および画像表示装置
JP2014225027A (ja) * 2014-07-08 2014-12-04 富士フイルム株式会社 画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4130928B2 (ja) 2008-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4130928B2 (ja) 防眩性光学フィルム
KR100942537B1 (ko) 눈부심 방지 필름 및 그 제조 방법, 및 표시 장치
TWI461758B (zh) 製備抗眩光學膜的方法
KR101711011B1 (ko) 광학 필름 및 그 제조 방법
JP5724171B2 (ja) 光学素子およびその製造方法、原盤およびその製造方法、ならびに表示装置
JP4678437B2 (ja) 光学素子およびその製造方法、ならびに表示装置
TWI514016B (zh) 防眩偏光膜積層體及包含彼之液晶顯示器
KR20110028248A (ko) 광학 필름 및 그 제조 방법, 방현성 편광자, 및 표시 장치
KR101438859B1 (ko) 방현 필름, 방현성 편광판 및 화상 표시 장치
KR101598637B1 (ko) 방현 필름
EP1962111A1 (en) Anti-glare film, method of manufacturing the same, and display device
TWI398674B (zh) 指向性擴散薄膜、偏光板、液晶顯示裝置及指向性擴散薄膜之製造方法
TW200916836A (en) Optical film and its production method, and glare-proof polarizer using same and display apparatus
JP2008216429A (ja) 防眩フィルム
KR20110004794A (ko) 방현 필름 및 그 제조 방법
JP2006053371A (ja) 防眩フィルム、その製造方法、そのための金型の製造方法、及び表示装置
JP2009156939A (ja) 防眩フィルム、防眩性偏光板および画像表示装置
KR20070015392A (ko) 광제어 필름 및 그것을 사용한 백라이트 장치
JP2009098657A (ja) 液晶表示装置
JP2012068473A (ja) 液晶表示装置
KR101629020B1 (ko) 방현 필름의 제조 방법 및 방현 필름 제작을 위한 금형의 제조 방법
KR20150095197A (ko) 방현 필름
JP2009122371A (ja) 防眩フィルムおよび画像表示装置
JP2005352275A (ja) 透過型スクリーン用表面保護部材
JP2014119552A (ja) 防眩フィルムおよびそのための金型の製造方法、防眩フィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061101

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080219

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080303

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4130928

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120606

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130606

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350