JP2006053371A - 防眩フィルム、その製造方法、そのための金型の製造方法、及び表示装置 - Google Patents

防眩フィルム、その製造方法、そのための金型の製造方法、及び表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 防眩機能と視認性に優れた防眩フィルム、その製法及びそれを得るための金型の製法を提供し、その防眩フィルムを画像表示装置に適用する。
【解決手段】 この防眩フィルムは、表面に凹凸が形成されており、ヘイズが5%以下であり、暗部と明部の幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mm である3種類の光学くしを用いて入射角45゜で測定される反射鮮明度の合計が50%以下であり、そして、入射角30゜の入射光に対し、反射角30゜の反射率R(30)が1%以下、反射角40゜の反射率R(40)が 0.0005%以上、かつ反射角60°以上の任意方向の反射率をR(60以上)としてR(60以上)/R(30)の値が 0.001以下である。金属21の表面に粒子をぶつけて凹凸23を形成し、そこに無電解ニッケルメッキ層24を形成して金型とし、その金型の凹凸を透明樹脂フィルムに転写して、防眩フィルムを製造する。

【選択図】 図3

Description

本発明は、低ヘイズでありながら防眩特性に優れた防眩(アンチグレア)フィルム、その製造方法、かかる防眩フィルムを得るための金属金型の製造方法、及びその防眩フィルムを備えた画像表示装置に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイパネル、ブラウン管(陰極線管:CRT)ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイ等の画像表示装置は、その表示面に外光が写り込むと視認性が著しく損なわれてしまう。このような外光の映り込みを防止するために、画質を重視するテレビやパーソナルコンピュータ、外光の強い屋外で使用されるビデオカメラやデジタルカメラ、反射光を利用して表示を行う携帯電話等においては、従来から画像表示装置の表面に外光の映り込みを防止するフィルム層が設けられていた。このフィルム層は、光学多層膜による干渉を利用した無反射処理が施されたフィルムからなるものと、表面に微細な凹凸を形成することにより入射光を散乱させて映り込み像をぼかす防眩処理が施されたフィルムからなるものとに大別される。このうち、前者の無反射フィルムは、均一な光学膜厚の多層膜を形成する必要があるため、コスト高になる。これに対して後者の防眩フィルムは、比較的安価に製造することができるため、大型のパーソナルコンピュータやモニタ等の用途に広く用いられている。
このような防眩フィルムは従来から、例えば、フィラーを分散させた樹脂溶液を基材シート上に塗布し、塗布膜厚を調整してフィラーを塗布膜表面に露出させることでランダムな凹凸をシート上に形成する方法などにより製造されている。しかしながら、このようなフィラーを分散させることにより製造された防眩フィルムは、樹脂溶液中のフィラーの分散状態や塗布状態等によって凹凸の配置や形状が左右されてしまうため、意図したとおりの凹凸を得ることが困難であり、防眩機能が十分に得られないという問題があった。さらに、このような従来の防眩フィルムを画像表示装置の表面に配置した場合、表示面全体が散乱光によって全体に白っぽくなり、表示が濁った色になる、いわゆる白ちゃけが発生しやすいという問題があった。
一方、フィラーを含有させずに、透明樹脂層の表面に形成された微細な凹凸だけで防眩性を発現させる試みもある。例えば、特開 2002-189106号公報(特許文献1)には、エンボス鋳型と透明樹脂フィルムとの間に電離放射線硬化性樹脂を挟んだ状態で当該電離放射線硬化性樹脂を硬化させることにより、三次元10点平均粗さ及び、三次元粗さ基準面上における隣接する凸部どうしの平均距離が、それぞれ所定値を満足する微細な凹凸を形成させ、その凹凸が形成された電離放射線硬化性樹脂層を前記透明樹脂フィルム上に設けた形の防眩フィルムが開示されている。
また、表示装置の表示面に配置される防眩フィルムではなく、液晶表示装置の背面側に配置される光拡散層として、表面に微細な凹凸が形成されたフィルムを用いることも、例えば、特開平 6-34961号公報(特許文献2)、特開 2004-45471 号公報(特許文献3)、特開 2004-45472 号公報(特許文献4)などに開示されている。
フィルムの表面に凹凸を形成する手法として、上記特許文献3や特許文献4には、凹凸を反転させた形状を有するエンボスロールに電離放射線硬化性樹脂液を充填し、充填された樹脂にロール凹版の回転方向に同期して走行する透明基材を接触させ、透明基材がロール凹版に接触しているときに、ロール凹版と透明基材との間にある樹脂を硬化させ、硬化と同時に硬化樹脂と透明基材とを密着させた後、硬化後の樹脂と透明基材との積層体をロール凹版から剥離する方法が開示されている。
このような手法では、用いることのできる電離放射線硬化性樹脂液の組成が限られ、また溶媒で希釈して塗布したときのようなレベリングが期待できないことから、膜厚の均一性に課題があることが予想される。さらに、エンボスロール凹版に直接樹脂液を充填する必要があることから、凹凸面の均一性を確保するためには、エンボスロール凹版に高い機械精度が要求され、エンボスロールの作製が難しいという課題があった。
次に、表面に凹凸を有するフィルムの作製に用いられるロールの作製方法として、例えば、前記特許文献2には、金属等を用いて円筒体を作り、その表面に、電子彫刻、エッチング、サンドブラストなどの手法により凹凸を形成する方法が開示されている。また、特開 2004-90187 号公報(特許文献5)には、エンボスロールの表面に金属メッキ層を形成する工程、金属メッキ層の表面を鏡面研磨する工程、鏡面研磨した金属メッキ層面に、セラミックビーズを用いてブラスト処理を施す工程、さらに必要に応じてピーニング処理をする工程を経て、エンボスロールを作製する方法が開示されている。
このようにエンボスロールの表面にブラスト処理を施したままの状態では、ブラスト粒子の粒径分布に起因する凹凸径の分布が生じるとともに、ブラストにより得られるくぼみの深さを制御することが困難であり、防眩機能に優れた凹凸の形状を再現性良く得ることに課題があった。
また、前記特許文献1には、好ましくは鉄の表面にクロムメッキしたローラーを用い、サンドブラスト法やビーズショット法により凹凸型面を形成することが記載されている。さらに、このように凹凸が形成された型面には、使用時の耐久性を向上させる目的で、クロムメッキなどを施してから使用することが好ましく、それにより硬膜化及び腐食防止を図ることができる旨の記載もある。一方、前記特許文献3や特許文献4のそれぞれ実施例には、鉄芯表面にクロムメッキし、#250の液体サンドブラスト処理をした後に、再度クロムメッキ処理して、表面に微細な凹凸形状を形成することが記載されている。
このようなエンボスロールの作製法では、硬度の高いクロムメッキ上にブラストやショットを行うため、凹凸が形成されにくく、しかも形成された凹凸の形状を精密に制御することが困難であった。さらに、クロムメッキは一般的に、表面が荒れやすく、ブラストにより形成された凹凸上にクロムメッキで生じた細かい凹凸が形成されるため、どのような凹凸ができるのか設計が難しいという課題があった。さらにまた、クロムメッキで生じる細かい凹凸があるため、最終的に得られる防眩フィルムの散乱特性が好ましくない方向に変化するという課題もあった。
特開2002−189106号公報(請求項1〜6、段落0043〜0046) 特開平6−34961号公報(請求項1〜3、段落0024) 特開2004−45471号公報(請求項4、実施例1) 特開2004−45472号公報(請求項4、実施例1) 特開2004−90187号公報(請求項1及び2)
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、優れた防眩機能を有しつつ、白ちゃけによる視認性の低下が十分に防止された防眩フィルム、その製造方法及びその防眩フィルムを得るための金属金型の製造方法を提供し、さらには、その防眩フィルムを適用した画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、金属表面に微粒子をぶつけることにより凹凸を形成し、その凹凸面に無電解ニッケルメッキを施して金型とし、その金型の凹凸面を透明樹脂フィルムに転写して得られる凹凸面付き防眩フィルムは、ヘイズが十分に小さく、しかも、入射角30°で入射した光に対し、反射角30°の反射率が1%以下で、反射角40°の反射率が 0.0005%以上と、正反射方向での反射率が小さい割に反射プロファイルに広がりをみせ、しかも反射角60°以上では反射率が十分に小さくなるという反射プロファイルを与えることを見出し、さらにこの防眩フィルムは、従来品に比べて防眩機能が一層向上し、かつ、白ちゃけの発生による視認性の低下が十分に防止されることを見出した。また、かかる防眩フィルムを作製するために、特定の工程を経て表面に凹凸が形成された金属金型とすれば、上記光学特性を満たすフィルムを得るためのネガ型となる金型が再現性良く得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づき、さらに種々の検討を加えて完成されたものである。
すなわち、本発明による防眩フィルムは、表面に凹凸が形成されており、垂直入射光に対するヘイズが5%以下であり、暗部と明部の幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mm である3種類の光学くしを用いて光の入射角45゜で測定される反射鮮明度の合計が50%以下であり、そして、入射角30゜で入射した光に対し、反射角30゜の反射率R(30)が1%以下であり、反射角40゜の反射率R(40)が 0.0005%以上であり、かつ反射角60°以上の任意の方向における反射率をR(60以上)として、R(60以上)/R(30)の値が0.001以下である。
この防眩フィルムは、研磨された金属の表面に微粒子をぶつけて凹凸を形成し、その凹凸面に無電解ニッケルメッキを施して金型とし、その金型の凹凸面を透明樹脂フィルムに転写し、次いで凹凸面が転写された透明樹脂フィルムを金型から剥がす方法により、有利に製造される。この方法において、無電解ニッケルメッキ後に表面を研磨せず、そのまま無電解ニッケルメッキ面を金型の凹凸面として用いるのが有利である。金型の凹凸面を転写する透明樹脂フィルムは、透明基材フィルムの表面に光硬化性樹脂層が形成されたもので構成し、その光硬化性樹脂層を金型の凹凸面に押し付けながら硬化させることにより、金型の凹凸面を光硬化性樹脂層に転写することができる。
また本発明によれば、研磨された金属の表面に微粒子をぶつけることで凹凸を形成し、その凹凸面に無電解ニッケルメッキを施すことにより、防眩フィルム作製用金属金型を製造する方法も提供される。
本発明の防眩フィルムは、液晶表示素子などの画像表示手段と組み合わせて、画像表示装置とすることができる。そこで本発明による画像表示装置は、前記の防眩フィルムと画像表示手段とを備え、その防眩フィルムが画像表示手段の視認側に配置されているものである。
本発明の防眩フィルムは、ヘイズが低く、表示画像の明るさを保ちながら、映り込み防止や反射防止、白ちゃけの抑制など、防眩性能に優れたものとなる。また本発明の方法によれば、かかる防眩フィルムが、工業的有利に製造できる。そして、本発明の防眩フィルムを配置した画像表示装置は、明るさや防眩性能、視認性に優れている。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。本発明の防眩フィルムは、垂直入射光に対するヘイズが5%以下である。本発明者らは、凹凸の平均高さよりも高い領域を凸、それよりも低い領域を凹として、個々の凸又は凹の投影面積から求められる見かけの面積の頻度をヒストグラムで表したときのピーク位置とその半値幅が所定の条件を満たす防眩フィルムを開示した特願 2003-375300号において、ヘイズが高いと防眩フィルムと液晶パネルを組み合わせて液晶表示装置としたときの正面コントラストが低下することを見出し、ヘイズは15%以下であるのが好ましいことを開示している。さらに検討を進めた結果、所定の方法で作製された防眩フィルムは、そのヘイズを一層小さくできることが見出された。
また本発明の防眩フィルムは、45゜入射光に対する反射鮮明度が50%以下である。反射鮮明度は、 JIS K 7105 に規定される方法で測定される。この JISでは、像鮮明度の測定に用いる光学くしとして、暗部と明部の幅の比が1:1で、その幅が 0.125mm、0.5mm、1.0mm及び2.0mmである4種類が規定されている。このうち、幅0.125mmの光学くしを用いた場合、本発明で規定する防眩フィルムにおいては、その測定値の誤差が大きくなることから、幅0.125mm の光学くしを用いた場合の測定値は和に加えないこととし、幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mm である3種類の光学くしを用いて測定された像鮮明度の和を持って反射鮮明度と呼ぶことにする。この定義による場合の反射鮮明度の最大値は300%である。この定義による反射鮮明度が50%を超えると、光源などの像が鮮明に映り込むことになり、防眩性に劣るため、好ましくない。
ただし、反射鮮明度が50%以下になると、反射鮮明度だけからでは防眩性の優劣を比較することが難しくなる。なぜならば、上記定義による反射鮮明度が50%以下の場合、幅0.5mm、1.0mm及び2.0mm の光学くしを用いたそれぞれの反射鮮明度が、たかだか10%〜20%程度になり、測定誤差等による反射鮮明度の振れが無視できなくなるからである。そこで本発明者らは、後述するような製造方法により得られた反射鮮明度が50%以下の防眩フィルムにつき、目視により防眩性の優劣比較を行った。目視による防眩性の評価結果と以下に説明する反射プロファイルを比較検討することにより、本発明の防眩フィルムの防眩性能を好適に評価できる指標を見出した。
ここで、防眩性能を好適に評価できる指標について説明する。図1は、防眩フィルムに対する光の入射方向と反射方向とを模式的に示した斜視図である。本発明では、防眩フィルム11の法線12から30°の角度で入射した入射光13に対して、反射角30°の方向、すなわち正反射方向15への反射光の反射率(すなわち正反射率)をR(30)としたときに、R(30)が1%以下となるようにする。この正反射率R(30)は、 0.7%以下であるのがより好ましい。正反射率R(30)が1%を超えると、十分な防眩機能が得られず、視認性が低下してしまう。図1では、任意の反射角θでの反射光を符号16で表しており、反射率を測定するときの反射光の方向15,16は、入射光の方向13と法線12とを含む面18内とする。
図2は、図1における防眩フィルム11の法線12から30゜の角度で入射した入射光13に対する反射光16の、反射角と反射率(反射率は対数目盛)をプロットしたグラフの一例である。このような反射角と反射率の関係を表すグラフ、又はそれから読み取られる反射角毎の反射率を、反射プロファイルと呼ぶことがある。このグラフに示した如く、正反射率R(30)は30゜で入射した入射光13に対する反射率のピークであり、正反射方向から角度がずれるほど反射率は低下する傾向にある。
また本発明においては、図1における防眩フィルム11の法線12から30゜の角度で入射した入射光13に対し、反射角40゜の反射率をR(40)としたとき、R(40)は 0.0005%以上となるようにする。R(40)が 0.0005%を下回ると、光源などの輪郭が防眩フィルム上で認識できる映り込みが観察され、防眩機能が劣るため、好ましくない。一方で、R(40)が 0.005%を超えると、映り込みは起きにくいが、白ちゃけが起こりやすくなるので、R(40)はあまり大きくならないようにするのが好ましい。ただし、R(40)の好ましい範囲を厳密に定義することは難しい。なぜなら、映り込みや白ちゃけは、目視による主観的評価であり、最終的には消費者の好みを反映した特性であるからである。
さらに本発明では、図1における防眩フィルム11の法線12から30゜の角度で入射した入射光13に対し、反射角60゜以上の任意の方向における反射率をR(60以上)としたときに、R(60以上)/R(30)の値が 0.001以下となるようにする。このR(60以上)/R(30)は、好ましくは 0.0005以下であり、さらに好ましくは 0.0001以下である。ここで、反射角60゜以上の任意の方向とは、具体的には反射角60°〜90°の間であり、後述するような方法で作製した防眩フィルムは、その代表的な反射プロファイルを図2に示すように、正反射方向の反射率をピークとし、反射角が大きくなるにつれて反射率は斬減することが多いので、その場合は、反射角60°の反射率をR(60)として、R(60)/R(30)で、R(60以上)/R(30)の値を代表させることができる。R(60以上)/R(30)の値が 0.001を超えると、防眩フィルムに白ちゃけが発生してしまい、視認性が低下する。すなわち、例えば、表示装置の最前面に防眩フィルムを設置した状態で表示面に黒を表示した場合でも、周囲からの光を拾って表示面が全体的に白くなる白ちゃけが発生してしまう。
図2に示す反射プロファイルの例では、正反射率R(30)が約 0.4%、R(40)が約0.001%、そしてR(60)が約0.000015%となっている。
本発明者らの調査によれば、現在市中に出回っている防眩フィルムの大部分は、フィラーを分散させたタイプであり、そのようなタイプでは、ヘイズが5%を大きく上回っており、30%前後に達している。このような防眩フィルムでは、前記のようにして測定されるR(30)が1%前後で、R(40)が 0.0005%以上であり、充分な防眩性を示していた。これに対し、本発明で規定するような、ヘイズが低く、しかも、R(30)が1%以下でR(40)が 0.0005%以上という、正反射角±10°において広がりをもった反射プロファイルを示す防眩フィルムは、ユニークであることがわかった。
防眩フィルムの反射率を測定するにあたっては、0.001% 以下の反射率を精度良く測定することが必要である。そこで、ダイナミックレンジの広い検出器の使用が有効である。このような検出器としては、例えば、市販の光パワーメーターなどを用いることができ、この光パワーメーターの検出器前にアパーチャーを設け、防眩フィルムを見込む角度が2°になるようにした変角光度計を用いて測定を行うことができる。入射光としては、380〜780nmの可視光線を用いることができ、測定用光源としては、ハロゲンランプ等の光源から出た光をコリメートしたものを用いてもよいし、レーザーなどの単色光源で平行度の高いものを用いてもよい。また、裏面が平滑で透明な防眩フィルムの場合には、防眩フィルム裏面からの反射が測定値に影響を及ぼすことがあるため、例えば、黒色のアクリル樹脂板に防眩フィルムの平滑面を粘着剤又は水やグリセリン等の液体を用いて光学密着させることにより、防眩フィルム最表面の反射率のみが測定できるようにするのが好ましい。
次に、本発明による防眩フィルムの製造方法、及びその防眩フィルムを得るための表面に凹凸が形成された金属金型の製造方法について説明する。本発明では、凹凸を有する金属金型を得るために、金属の表面に微粒子をぶつけることにより凹凸を形成し、その後、無電解ニッケルメッキを施して、金型とする。
図3は、金属板を用いた場合を例に、金属金型を得るまでの工程を模式的に示した断面図である。図3の(A)は、鏡面研磨後の金属基板21の断面を示すもので、その表面に研磨面22が形成されている。このような鏡面研磨後の金属表面に微粒子をぶつけることにより、表面に凹凸を形成する。図3の(B)は、微粒子をぶつけた後の金属基板21の断面模式図であり、微粒子がぶつけられることで、部分球面状の微細な凹面23が形成されている。さらに、こうして微粒子による凹凸が形成された面に、無電解ニッケルメッキを施すことにより、金属表面の凹凸形状をなまらせる。図3の(C)は、無電解ニッケルメッキを施したあとの断面模式図であり、金属基板21に形成された微細な凹面上に、ニッケルメッキ層24が形成され、その表面26は、無電解ニッケルメッキにより、(B)の凹面23に比べてなまった状態、換言すれば凹凸形状が緩和された状態になっている。このように、金属の表面に微粒子をぶつけて形成される部分球面状の微細な凹面23に、無電解ニッケルメッキを施すことにより、実質的に平坦部がなく、好ましい光学特性を示す防眩フィルムを得るのに好適な凹凸が形成された金属金型を得ることができる。
本発明で好適に用いることのできる金属としては、アルミニウム、鉄、銅、ステンレススチールなどが挙げられる。これらの中でも、微粒子がぶつかることで金属表面の変形が起こりやすいもの、具体的には、硬度があまり高くないものが好ましく、アルミニウム、鉄、銅などを用いることが好ましい。コストの観点からは、アルミニウムや軟鉄がさらに好ましい。金属金型の形状は、平らな金属板であってもよいし、円筒状の金属ロールであってもよい。金属ロールを用いて金型を作製すれば、防眩フィルムを連続的なロール状で製造することができる。
これらの金属は、表面が研磨された状態で、微粒子がぶつけられるのであるが、特に、鏡面に近い状態に研磨されていることが好ましい。なぜならば、金属板や金属ロールは、所望の精度にするために、切削や研削などの機械加工が施されていることが多く、それにより金属表面に加工目が残っているためである。深い加工目がある状態では、微粒子をぶつけて金属表面を変形させても、微粒子により形成される凹凸よりも加工目のほうが深い場合があり、加工目の影響が残って、光学特性に予期できない影響を与えることがある。
金属表面の研磨方法としては特に制限はなく、機械研磨法、電解研磨法、化学研磨法のいずれも使用できる。機械研磨法としては、超仕上げ法、ラッピング、流体研磨法、バフ研磨法などが例示される。研磨後の表面粗度は、中心線平均粗さRa で表して、Ra が1μm 以下であることが好ましく、より好ましくはRa が0.5μm以下、さらに好ましくはRa が0.1μm以下である。Ra があまり大きくなると、微粒子をぶつけて金属表面を変形させても、変形前の表面粗度の影響が残る可能性があるので好ましくない、また、Ra の下限については特に制限はないが、加工時間や加工コストの観点から、おのずと制限があるので、特に指定する必要性はない。
金属の表面に微粒子をぶつける方法としては、噴射加工法が好適に用いられる。噴射加工法には、サンドブラスト法、ショットブラスト法、液体ホーニング法などがある。これらの加工に用いられる粒子としては、鋭い角があるような形状よりは、球形に近い形状であるほうが好ましく、また加工中に破砕されて鋭い角が出ないような、硬い材質の粒子が好ましい。これらの条件を満たす粒子として、セラミックス系の粒子では、球形ジルコニアのビーズや、アルミナのビーズが好ましく用いられる。また金属系の粒子では、スチールやステンレススチール製のビーズが好ましい。さらには、樹脂バインダーにセラミックスや金属の粒子を担持させた粒子を用いてもよい。
本発明では、このようにして、凹凸が形成された金属表面に無電解ニッケルメッキを施すことにより、凹凸の表面をなまらせて金属版を作る点に、一つの特徴がある。凹凸のなまり具合は、下地金属の種類、ブラストなどの手法により得られた凹凸のサイズと深さ、またメッキの種類と厚みなどにより異なるため、一概には言えないが、なまり具合を制御するうえで最も大きな因子はメッキ厚みである。無電解ニッケルメッキの厚みが薄いと、ブラストなどの手法により得られた凹凸の表面形状をなまらせる効果が不十分であり、その凹凸形状を透明フィルムに転写して得られる防眩フィルムの光学特性があまり良くならない。一方で、メッキ厚みが厚すぎると、生産性が悪くなってしまう。本発明で用いられる無電解ニッケルメッキの厚みとしては3〜70μm が好ましく、さらには5μm 以上、また50μm 以下がより好ましい。
本発明では、金属板や金属ロールなどの表面に、マクロ的に見て均一な厚みでメッキすることが可能である無電解メッキ、殊にメッキ層の硬度が高い無電解ニッケルメッキを採用する。さらに好ましい無電解ニッケルメッキとしては、硫黄などの光沢剤を含んだメッキ浴を用いるいわゆる光沢ニッケルメッキ、ニッケル−リン合金メッキ(低リンタイプ、中リンタイプ又は高リンタイプ)、ニッケル−ホウ素合金メッキなどが例示される。
背景技術の項で掲げた特許文献1、特許文献4、特許文献5などで採用されているハードクロムメッキ、特に電解クロムメッキでは、金属板や金属ロールの端部への電界集中が起こり、メッキ厚みが中央部と端部で異なることになる。そのため、上記ブラストなどの手法により凹凸が版全面にわたり均一な深さで形成されていたとしても、メッキ後の凹凸のなまり具合が版の場所により異なり、結果として得られる凹凸の深さが異なってくるため、電解メッキを用いることは好ましくない。
また、上記のようなハードクロムメッキは、メッキ表面にざらつきが出ることもあるので、防眩フィルム用の金属金型作製には向いていない。なぜならば、一般的にざらつきを消すためにハードクロムメッキ後にメッキ表面を研磨することが行われているが、後述するように、本発明ではメッキ後の表面の研磨が好ましくないからである。
ただし本発明では、凹凸をつけた金属表面に無電解ニッケルメッキを施した後に、表面硬度を上げるため、最表面にごく薄くクロムメッキを施す、いわゆるフラッシュクロムメッキまでは否定しない。フラッシュクロムメッキを施す場合のフラッシュクロムメッキ厚みは、下地の無電解ニッケルメッキの形状を損なわない程度に薄くする必要があり、好ましくは3μm 以下、より好ましくは1μm 以下にすべきである。
また、前記特許文献5などに開示されている、メッキ後に金属板又はロールを研磨することも、やはり本発明では好ましくない。研磨することにより、最表面に平坦な部分が生じるため、光学特性の悪化を招く可能性があること、形状の制御因子が増えるため、再現性の良い形状制御が困難になることなどの理由からである。図4は、微粒子をぶつけて得られた凹凸面に無電解ニッケルメッキを施してなまらせた面を研磨した場合に、平坦面が生じた金属板の断面模式図であり、具体的には、図3(C)の状態から、そのニッケルメッキ層24の表面を研磨した状態に相当する。研磨により、金属21の表面に形成されたニッケルメッキ層24の表面凹凸26のうち、一部の凸が削られて、平坦面28が生じている。
次に、このようにして得られる金属金型を用いて、防眩フィルムを製造する工程について説明する。上で説明したような方法で得られる金属金型の形状を透明樹脂フィルムに転写することにより、防眩フィルムが得られる。金型形状のフィルムへの転写は、エンボスにより行うことが好ましい。エンボスとしては、光硬化性樹脂を用いるUVエンボス法、熱可塑性樹脂を用いるホットエンボス法が例示される。
UVエンボス法では、透明基材フィルムの表面に光硬化性樹脂層を形成し、その光硬化性樹脂層を金型の凹凸面に押し付けながら硬化させることで、金型の凹凸面が光硬化性樹脂層に転写される。具体的には、透明な基材フィルム上に紫外線硬化型樹脂を塗工し、塗工した紫外線硬化樹脂を金属金型に密着させた状態で、透明基材フィルム側から紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化させ、その後金属金型から、硬化後の紫外線硬化型樹脂層が形成された透明基材フィルムを剥離することにより、金属金型の形状を紫外線硬化型樹脂に転写する。紫外線硬化型樹脂の種類は、特に制限されない。また、紫外線硬化型樹脂という表現をしているが、光開始剤を適宜選定することにより、紫外線より波長の長い可視光でも硬化が可能な樹脂とすることもできる。すなわち、ここでいう紫外線硬化型樹脂とは、このような可視光硬化型の樹脂も含めた総称である。一方、ホットエンボス法では、透明な熱可塑性樹脂フィルムを加熱状態で金属金型に押し付け、金型の表面形状を熱可塑性樹脂フィルムに転写する。これらのエンボス法の中でも、生産性の観点から、UVエンボス法が好ましい。
防眩フィルムの作製に用いることのできる透明基材フィルムは、実質的に光学的に透明であればよく、例えば、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの樹脂フィルムが挙げられる。
紫外線硬化型樹脂としては、市販されているものを用いることができる。例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート等の多官能アクリレートをそれぞれ単独で、あるいはそれら2種以上を混合して用い、それと、“イルガキュアー 907”、“イルガキュアー 184”(以上、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製)、“ルシリン TPO”(BASF社製)等の光重合開始剤とを混合したものを、紫外線硬化型樹脂とすることができる。
ホットエンボス法に用いる熱可塑性の透明樹脂フィルムとしては、実質的に透明なものであればいかなるものであってもよく、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセルロース、ノルボルネン系化合物をモノマーとする非晶性環状ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂の溶剤キャストフィルムや押出フィルムなどを用いることができる。これらの透明樹脂フィルムはまた、上で説明したUVエンボス法を用いる場合の透明基材フィルムともなりうる。
以上のように構成される本発明の防眩フィルムは、防眩効果に優れ、白ちゃけも有効に防止されるため、画像表示装置に装着したときに視認性に優れたものとなる。画像表示装置が液晶ディスプレイである場合には、この防眩フィルムを偏光フィルムに積層することができる。すなわち、偏光フィルムは一般に、ヨウ素又は二色性染料が吸着配向されたポリビニルアルコール系樹脂フィルムからなる偏光子の少なくとも片面に保護フィルムが積層された形のものが多いが、このような偏光フィルムの一方の面に、上記のような凹凸が付与された防眩フィルムを貼合すれば、防眩性の偏光フィルムとなる。また、上記のような防眩性の凹凸が付与されたフィルムを、保護フィルム兼防眩層として用い、その凹凸面が外側となるように偏光子の片面に貼合することによっても、防眩性の偏光フィルムとすることができる。さらには、保護フィルムが積層された偏光フィルムにおいて、その片面保護フィルムの表面に上記のような防眩性の凹凸を付与することにより、防眩性の偏光フィルムとすることもできる。
本発明の画像表示装置は、以上説明したような特定の表面形状を有する防眩フィルムを画像表示手段と組み合わせたものである。ここで画像表示手段は、上下基板間に液晶が封入された液晶セルを備え、電圧印加により液晶の配向状態を変化させて画像の表示を行う液晶パネルが代表的であるが、その他、プラズマディスプレイパネル、ブラウン管(陰極線管:CRT)ディスプレイ、有機エレクトロルミネッセンス(EL)ディスプレイなどの公知の各種ディスプレイに対しても、本発明の防眩フィルムを適用することができる。そして、上記の防眩フィルムを画像表示手段よりも視認側に配置することで、画像表示装置が構成される。この際、防眩フィルムの凹凸面が外側(視認側)となるように配置される。防眩フィルムは、画像表示手段の表面に直接貼合してもよいし、液晶パネルを画像表示手段とする場合は、例えば先述のように、偏光フィルムを介して液晶パネルの表面に貼合することもできる。このように本発明の防眩フィルムを備えた画像表示装置は、防眩フィルムの有する表面の凹凸によって入射光を散乱して映り込み像をぼかすことができ、優れた視認性を与えるものとなる。
以下に実施例を示して、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。以下の例における防眩フィルムの評価方法は、次のとおりである。
(ヘイズの測定)
JIS K 7105 に準拠したスガ試験機(株)製のヘーズメーター“HGM-2DP ”型を用いて測定した。サンプルは、反りを防止するため、光学的に透明な粘着剤を用いて、凹凸面が表面となるようにガラス基板に貼合してから測定に供した。
(反射鮮明度の測定)
JIS K 7105 に準拠したスガ試験機(株)製の写像性測定器“ICM-1DP”を用いて測定した。反射鮮明度を測定する際には、サンプルの反りを防止するため、光学的に透明な粘着剤を用いて、凹凸面が表面となるようにガラス基板に貼合してから測定に供した。また、裏面ガラス面からの反射を防止するために、防眩フィルムを貼ったガラス板のガラス面に2mm厚みの黒色アクリル樹脂板を水で密着させて貼り付け、この状態でサンプル(防眩フィルム)側から光を入射し、測定を行った。ここでの測定値は、前述したとおり、暗部と明部の幅がそれぞれ0.5mm、1.0mm及び2.0mm である3種類の光学くしを用いて測定された値の合計値である。
(防眩フィルムの反射率の測定)
防眩フィルムの凹凸面に、フィルム法線に対して30゜傾斜した方向から、He−Neレーザーからの平行光を照射し、フィルム法線と照射方向を含む平面内における反射率の角度変化の測定を行った。反射率の測定には、いずれも横河電機(株)製の“3292 03 オプティカルパワーセンサー”と “3292 オプティカルパワーメーター”を用いた。
(映り込みの目視評価)
防眩フィルムを蛍光灯のついた明るい室内で凹凸面側から目視観察し、蛍光灯の映り込みの有無を調べた。
実施例1
50mm角のアルミニウム板(JIS による A6061)の表面を鏡面研磨した。得られた鏡面研磨アルミニウム板の片面に、ブラスト装置(新東ブレーダー(株)製)を用いて、東ソー(株)製のジルコニアビーズ“TZ-B53”(商品名、平均粒径53μm )をブラスト圧力0.4MPa(ゲージ圧、以下同じ)でブラストし、表面に凹凸をつけた。得られた凹凸つきアルミニウム板に無電解光沢ニッケルメッキ加工を行い、金属金型を作製した。メッキ厚みは35μm となるように設定し、メッキ後に実測したところ、35.4μmであった。
なお、メッキ厚みの測定は、次のようにして行った。すなわち、図5の(A)に示すように、メッキ前の凹凸つき金属基板(この例ではアルミニウム板)21の凹凸面はそのままとし、その反対側平坦面の一部をテープ30で覆った状態にて、上記の無電解ニッケルメッキを行い、平坦面上にもメッキ層25を形成させ、メッキ終了後、図5の(B)に示すように平坦面からテープ30をその上に形成されたメッキ層ごと剥がし、テープ30の貼着面以外でほぼ均一厚みで形成されたメッキ層の厚みを実測した。図5において、符号21、24及び26は、図3の(C)と同じ意味である。
別途、大日本インキ化学工業(株)製の光硬化性樹脂組成物“GRANDIC 806T”(商品名)を酢酸エチルに溶解して、50重量%濃度の溶液とし、さらに、光重合開始剤である“ルシリン TPO”(BASF社製、化学名:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド)を、硬化性樹脂成分100部あたり5部添加して塗布液を調製した。厚さ80μm のトリアセチルセルロース(TAC)フィルム上に、この塗布液を乾燥後の塗布厚みが5μm となるように塗布し、60℃に設定した乾燥機中で3分間乾燥させた。乾燥後のフィルムを、上で作製した金属金型の凹凸面に、光硬化性樹脂組成物層がニッケルメッキ層側となるようにゴムロールで押し付けて密着させた。この状態でTACフィルム側より、強度20mW/cm2 の高圧水銀灯からの光をh線換算光量で200mJ/cm2 となるように照射して、光硬化性樹脂組成物層を硬化させた。この後、TACフィルムを硬化樹脂ごと金型から剥離して、表面に凹凸を有する硬化樹脂とTACフィルムとの積層体からなる透明な防眩フィルムを得た。
得られた防眩フィルムの光学特性を上記した手法により評価し、結果を表1に示した。なお、反射鮮明度は、幅0.125mmの光学くしを用いたときの値が約5%、幅0.5mmの光学くしを用いたときの値が約4%、幅1.0mm の光学くしを用いたときの値が約5%、そして幅2.0mmの光学くしを用いたときの値が約10%であり、それらのうち、幅0.5mm、1.0mm及び2.0mmの光学くしを用いたときの値の合計が表1に記載の20%であった。また、反射率測定の際に得られた反射光の散乱特性(反射プロファイルのグラフ)を図6に示した。
実施例2〜4
ブラスト条件を表1のように変更し、さらにメッキ厚みが実施例2では30μm 、実施例3及び4ではそれぞれ20μm となるように設定し、その他は実施例1と同様にして表面に凹凸を有する金属金型を作製した。それぞれの金型を用い、実施例1と同様にして表面に凹凸を有する硬化樹脂とTACフィルムとの積層体からなる透明な防眩フィルムを得た。得られた防眩フィルムの光学特性を表1に示し、また、実施例2の反射プロファイルのグラフを図6に、実施例3と4の反射プロファイルのグラフを図7にそれぞれ示した。
[表1]
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例 No. 金型作製条件 フ ィ ル ム 評 価 結 果
ブラスト メッキ ヘイズ 反 射 反射プロファイル 映り
圧 力 厚 み 鮮明度 R(30) R(40) R(60)/R(30) 込み
────────────────────────────────────────
実施例1 0.4 Mpa 35.4μm 2.0 % 20 % 0.36 % 0.00106 % 0.00004 なし
〃 2 0.4 Mpa 30.4μm 2.7 % 19 % 0.31 % 0.00218 % 0.00007 なし
〃 3 0.3 Mpa 19.5μm 3.5 % 20 % 0.25 % 0.00435 % 0.00008 なし
〃 4 0.4 Mpa 19.5μm 6.7 % 24 % 0.13 % 0.00874 % 0.00019 なし
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
表1に示すように、ヘイズ、反射鮮明度及び反射プロファイルが本発明の規定を満たすサンプルは、優れた防眩性を示していた。
比較例1〜4
ブラスト条件を表2のように変更し、さらにメッキ厚みが比較例1では20μm 、比較例2では30μm 、比較例3では35μm 、そして比較例4では20μm となるように設定し、その他は実施例1と同様にして表面に凹凸を有する金属金型を作製した。それぞれの金型を用い、実施例1と同様にして表面に凹凸を有する硬化樹脂とTACフィルムとの積層体からなる透明な防眩フィルムを得た。得られた防眩フィルムの光学特性を表2に示し、また、比較例1と2の反射プロファイルのグラフを図8に、比較例3と4の反射プロファイルのグラフを図9にそれぞれ示した。
[表2]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
例 No. 金型作製条件 フ ィ ル ム 評 価 結 果
ブラスト メッキ ヘイズ 反 射 反射プロファイル 映り
圧 力 厚 み 鮮明度 R(30) R(40) R(60)/R(30) 込み
────────────────────────────────────────
比較例1 0.2 Mpa 20.3μm 1.5 % 45 % 1.21 % 0.00021 % 0.00002 あり
〃 2 0.3 Mpa 31.0μm 0.8 % 24 % 0.76 % 0.00028 % 0.00002 あり
〃 3 0.3 Mpa 35.7μm 0.8 % 20 % 0.70 % 0.00013 % 0.00004 あり
〃 4 0.2 Mpa 19.3μm 0.8 % 39 % 1.02 % 0.00012 % 0.00001 あり
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
表2に示すように、反射鮮明度が50%以下であっても、R(40)が 0.0005%を下回るためか、各比較例のサンプルは、目視で映り込みが観察され、防眩フィルムとしては適当でなかった。また、図6及び図7(実施例1〜4の反射プロファイル)と図8及び図9(比較例1〜4の反射プロファイル)との対比からわかるように、実施例1〜4の反射プロファイルは、正反射率R(30)が1%以下でR(40)が0.001〜0.01%程度となっており、正反射方向である30°を中心に±10°程度までは広がりをみせているのに対し、比較例1〜4の反射プロファイルは、正反射率R(30)が1%前後であるが、R(40)が 0.0002%前後と急激に落ち込んで、狭いプロファイルとなっている。図6及び図7のような広い反射プロファイルが、良好な防眩性能に寄与しているものと考えられる。
実施例5〜9
金属板として鏡面研磨した鉄板(JIS による SS400)を用い、ブラスト条件とメッキ条件(メッキ厚みの設定値)を表3に示すようにした以外は、実施例1と同様にして表面に凹凸を有する金属金型を作製した。それぞれの金型を用い、実施例1と同様にして表面に凹凸を有する硬化樹脂とTACフィルムとの積層体からなる透明な防眩フィルムを得た。得られた防眩フィルムの光学特性を表3に示し、また各例の反射プロファイルを図10に示した。
[表3]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
例 No. 金型作製条件 フ ィ ル ム 評 価 結 果
ブラスト メッキ ヘイズ 反 射 反射プロファイル
圧 力 厚 み 鮮明度 R(30) R(40) R(60)/R(30)
─────────────────────────────────────
実施例5 0.4 Mpa 40μm 6.4 % 23.0 % 0.19 % 0.00388 % 0.00008
〃 6 0.4 Mpa 30μm 4.9 % 21.7 % 0.27 % 0.00294 % 0.00006
〃 7 0.4 Mpa 50μm 3.2 % 20.7 % 0.31 % 0.00157 % 0.00004
〃 8 0.3 Mpa 30μm 2.6 % 18.8 % 0.52 % 0.00144 % 0.00003
〃 9 0.3 Mpa 40μm 2.1 % 24.4 % 0.37 % 0.00128 % 0.00004
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
表3に示すように、金型となる金属を鉄に変えても、ヘイズ、反射鮮明度及び反射プロファイルが本発明の規定を満たす防眩フィルムを得ることができる。
防眩フィルムへの光の入射方向と反射方向とを模式的に示す斜視図である。 防眩フィルムの法線から30°の角度で入射した光に対する反射光の反射角と反射率(反射率は対数目盛)をプロットしたグラフの一例である。 本発明に係る金属金型の製造方法を工程毎に示す断面模式図である。 無電解ニッケルメッキ後に表面を研磨した状態を示す断面模式図である。 実施例におけるメッキ厚みの測定方法を説明するための断面模式図である。 実施例1及び2で得られた防眩フィルムの反射プロファイルを表すグラフである。 実施例3及び4で得られた防眩フィルムの反射プロファイルを表すグラフである。 比較例1及び2で得られた防眩フィルムの反射プロファイルを表すグラフである。 比較例3及び4で得られた防眩フィルムの反射プロファイルを表すグラフである。 実施例5〜9で得られた防眩フィルムの反射プロファイルを表すグラフである。
符号の説明
11……防眩フィルム、
12……フィルム法線、
13……入射光線方向、
15……正反射方向、
16……任意の反射方向、
18……入射光線方向とフィルム法線を含む面、
θ………反射角、
21……金属基板、
22……研磨面、
23……微粒子をぶつけて形成される凹面、
24,25……ニッケルメッキ層、
26……メッキ後に残る凹凸面、
28……メッキ後の表面を研磨したときに発生する平坦面、
30……テープ。

Claims (6)

  1. 表面に凹凸が形成されている防眩フィルムであって、
    垂直入射光に対するヘイズが5%以下であり、
    暗部と明部の幅が0.5mm、1.0mm及び2.0mm である3種類の光学くしを用いて光の入射角45゜で測定される反射鮮明度の合計が50%以下であり、そして
    入射角30゜で入射した光に対し、
    反射角30゜の反射率R(30)が1%以下であり、
    反射角40゜の反射率R(40)が0.0005%以上であり、かつ
    反射角60°以上の任意の方向における反射率をR(60以上)として、R(60以上)/R(30)の値が0.001以下である
    ことを特徴とする防眩フィルム。
  2. 研磨された金属の表面に微粒子をぶつけることにより凹凸を形成し、その凹凸面に無電解ニッケルメッキを施して金型とし、該金型の凹凸面を透明樹脂フィルムに転写し、次いで凹凸面が転写された透明樹脂フィルムを金型から剥がすことを特徴とする防眩フィルムの製造方法。
  3. 無電解ニッケルメッキ後に表面を研磨せず、そのまま無電解ニッケルメッキ面を金型の凹凸面として用いる請求項2記載の方法。
  4. 透明樹脂フィルムは、透明基材フィルムの表面に光硬化性樹脂層が形成されたものであり、その光硬化性樹脂層を金型の凹凸面に押し付けながら硬化させることにより、金型の凹凸面を該光硬化性樹脂層に転写する請求項2又は3記載の方法。
  5. 研磨された金属の表面に微粒子をぶつけることにより凹凸を形成し、その凹凸面に無電解ニッケルメッキを施すことを特徴とする防眩フィルム作製用金属金型の製造方法。
  6. 請求項1記載の防眩フィルムと画像表示手段とを備え、該防眩フィルムが画像表示手段の視認側に配置されていることを特徴とする画像表示装置。
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