JPH07294708A - 防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適用装置 - Google Patents
防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適用装置Info
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- JPH07294708A JPH07294708A JP8951894A JP8951894A JPH07294708A JP H07294708 A JPH07294708 A JP H07294708A JP 8951894 A JP8951894 A JP 8951894A JP 8951894 A JP8951894 A JP 8951894A JP H07294708 A JPH07294708 A JP H07294708A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】防眩効果のばらつきを低減し、防眩効果を向上
させる。 【構成】金属プレート表面に球形ガラスビーズを圧縮空
気で吹きつけて凹凸を形成し、この金属プレートで、厚
み125μmのポリエチレンテレフタレート樹脂の透明
フィルム21を圧力10Kg/cm2、温度160°C
で15分間ホットプレスし、フィルム21上にエマルジ
ョン型UV硬化型樹脂を厚み3μmで塗布し、110°
Cの熱風でその溶剤を乾燥させた後、200mJ/cm
2の紫外線を照射して、膜22を硬化させる。
させる。 【構成】金属プレート表面に球形ガラスビーズを圧縮空
気で吹きつけて凹凸を形成し、この金属プレートで、厚
み125μmのポリエチレンテレフタレート樹脂の透明
フィルム21を圧力10Kg/cm2、温度160°C
で15分間ホットプレスし、フィルム21上にエマルジ
ョン型UV硬化型樹脂を厚み3μmで塗布し、110°
Cの熱風でその溶剤を乾燥させた後、200mJ/cm
2の紫外線を照射して、膜22を硬化させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防眩フィルム及びその
製造方法並びに防眩フィルム適用装置に関する。
製造方法並びに防眩フィルム適用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CRT表示装置やLCDパネル表示装置
等のフラットパネル型表示装置の表示面には、室内照明
灯等からの外光の反射を防止するために、反射防止プレ
ートが取り付けられている。反射防止プレートよりも反
射防止フィルムの方が安価に製造できる。反射防止フィ
ルムとして、フィルム表面に高屈折率と低屈折率の薄膜
とを交互に多数積層し、膜の境界面での反射光の干渉に
より反射光をカットするものがある。この反射防止フィ
ルムは、曇度が低くて好ましいが、製造工程数が多く、
かつ、各薄膜を精度良く所定の厚さにする必要があるの
で、製造コストが高い。また、多層膜が柔らかいため、
傷が付き易く、接触位置検出パネルには不適当である。
等のフラットパネル型表示装置の表示面には、室内照明
灯等からの外光の反射を防止するために、反射防止プレ
ートが取り付けられている。反射防止プレートよりも反
射防止フィルムの方が安価に製造できる。反射防止フィ
ルムとして、フィルム表面に高屈折率と低屈折率の薄膜
とを交互に多数積層し、膜の境界面での反射光の干渉に
より反射光をカットするものがある。この反射防止フィ
ルムは、曇度が低くて好ましいが、製造工程数が多く、
かつ、各薄膜を精度良く所定の厚さにする必要があるの
で、製造コストが高い。また、多層膜が柔らかいため、
傷が付き易く、接触位置検出パネルには不適当である。
【0003】そこで、図7に示すような防眩フィルム1
0が提案されている。この防眩フィルム10は、フィル
ム11の表面に、凹凸が形成された膜12が被着されて
いる。この防眩フィルムによれば、外光が膜12上で乱
反射して、膜12上の特定領域から強い反射光が目視者
の目に入射するのを防止することができる。
0が提案されている。この防眩フィルム10は、フィル
ム11の表面に、凹凸が形成された膜12が被着されて
いる。この防眩フィルムによれば、外光が膜12上で乱
反射して、膜12上の特定領域から強い反射光が目視者
の目に入射するのを防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、膜12の粘度
や膜12の表面の凹凸による厚みの不均一により、防眩
フィルム10を量産した場合に、膜12の表面の凹凸の
深さのばらつきが大きくなる。硬化前の膜12の表面張
力により凹凸が平になろうとするので、このばらつき
は、凹凸を深くし間隔を狭くする程、大きくなる。ま
た、同じ理由により、凹凸を深くし間隔を狭くするのが
制限される。凹凸が浅いと、乱反射の角度範囲が狭くな
って妨眩効果が充分でなくなり、凹凸の間隔が小さい
と、局所的な正反射光の領域、例えば図7中の領域a及
びbからの正反射光の光量が多くなって、防眩効果が充
分でなくなる。
や膜12の表面の凹凸による厚みの不均一により、防眩
フィルム10を量産した場合に、膜12の表面の凹凸の
深さのばらつきが大きくなる。硬化前の膜12の表面張
力により凹凸が平になろうとするので、このばらつき
は、凹凸を深くし間隔を狭くする程、大きくなる。ま
た、同じ理由により、凹凸を深くし間隔を狭くするのが
制限される。凹凸が浅いと、乱反射の角度範囲が狭くな
って妨眩効果が充分でなくなり、凹凸の間隔が小さい
と、局所的な正反射光の領域、例えば図7中の領域a及
びbからの正反射光の光量が多くなって、防眩効果が充
分でなくなる。
【0005】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、防眩効果のばらつきを低減でき、また、防眩効果を
向上させることができる防眩フィルム及びその製造方法
並びに防眩フィルム適用装置を提供することにある。
み、防眩効果のばらつきを低減でき、また、防眩効果を
向上させることができる防眩フィルム及びその製造方法
並びに防眩フィルム適用装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適
用装置を、実施例図中の対応する構成要素の符号を引用
して説明する。第1発明に係る防眩フィルムでは、例え
ば図1(A)に示す如く、表面21Sに凹凸が形成され
た透明の合成樹脂フィルム21と、フィルム21の表面
21Sに被着され、表面22Sに該凹凸に対応した凹凸
が形成された透明膜22と、を有する。
る防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適
用装置を、実施例図中の対応する構成要素の符号を引用
して説明する。第1発明に係る防眩フィルムでは、例え
ば図1(A)に示す如く、表面21Sに凹凸が形成され
た透明の合成樹脂フィルム21と、フィルム21の表面
21Sに被着され、表面22Sに該凹凸に対応した凹凸
が形成された透明膜22と、を有する。
【0007】この第1発明によれば、フィルム21の表
面21Sの凹凸に対応した凹凸が膜22の表面22Sに
形成されるので、次のような効果を奏する。 (1)図7の場合よりも膜厚を均一化することができる
ので、防眩効果のばらつきを、図7の構成の場合よりも
低減することができる。 (2)膜22の表面22Sの凹凸の間隔を、フィルム2
1の表面21Sの凹凸の間隔にほぼ等しくすることがで
きるので、表面22Sの凹凸の間隔の平均値を図7に示
す構成の場合よりも狭くすることができ、したがって、
局所的な正反射光の領域を、例えば図7中の領域a及び
bよりも狭くでき、局所的な正反射光の光量が低減され
て、防眩効果が向上する。
面21Sの凹凸に対応した凹凸が膜22の表面22Sに
形成されるので、次のような効果を奏する。 (1)図7の場合よりも膜厚を均一化することができる
ので、防眩効果のばらつきを、図7の構成の場合よりも
低減することができる。 (2)膜22の表面22Sの凹凸の間隔を、フィルム2
1の表面21Sの凹凸の間隔にほぼ等しくすることがで
きるので、表面22Sの凹凸の間隔の平均値を図7に示
す構成の場合よりも狭くすることができ、したがって、
局所的な正反射光の領域を、例えば図7中の領域a及び
bよりも狭くでき、局所的な正反射光の光量が低減され
て、防眩効果が向上する。
【0008】(3)膜22の表面22Sの凹凸の深さの
平均値を、図7に示す構成の場合よりも大きくすること
ができるので、乱反射の角度範囲が図7に示す構成の場
合よりも広くなって、妨眩効果が向上する。また、膜2
2の表面22Sの凹凸がフィルム21の表面21Sの凹
凸よりも滑らかとなり、曇度が低減する。
平均値を、図7に示す構成の場合よりも大きくすること
ができるので、乱反射の角度範囲が図7に示す構成の場
合よりも広くなって、妨眩効果が向上する。また、膜2
2の表面22Sの凹凸がフィルム21の表面21Sの凹
凸よりも滑らかとなり、曇度が低減する。
【0009】さらに、一般にフィルム21と膜22の屈
折率は互いに異なり、例えば光線B1の一部が膜22内
を通って表面21Sで乱反射され、光線B3となる。す
なわち、表面22S上と表面21S上との両方の乱反射
により、図7の構成の場合よりも乱反射の程度が大きく
なり、防眩効果が従来よりも向上する。第1発明の第1
態様では、フィルム21は、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリカーボネート樹脂又はノルボルネン系樹脂
である。
折率は互いに異なり、例えば光線B1の一部が膜22内
を通って表面21Sで乱反射され、光線B3となる。す
なわち、表面22S上と表面21S上との両方の乱反射
により、図7の構成の場合よりも乱反射の程度が大きく
なり、防眩効果が従来よりも向上する。第1発明の第1
態様では、フィルム21は、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂、ポリカーボネート樹脂又はノルボルネン系樹脂
である。
【0010】第1発明の第2態様では、膜22は、フィ
ルム21よりも硬質である。この第2態様によれば、傷
が付き難くなり、例えば、防眩フィルム20をタッチパ
ネルや手書き入力装置等の接触位置検出パネルに適用可
能となる。第1発明の第3態様では、膜22は、アクリ
ル系、アクリル・ウレタン系のエマルジョン型UV硬化
樹脂である。
ルム21よりも硬質である。この第2態様によれば、傷
が付き難くなり、例えば、防眩フィルム20をタッチパ
ネルや手書き入力装置等の接触位置検出パネルに適用可
能となる。第1発明の第3態様では、膜22は、アクリ
ル系、アクリル・ウレタン系のエマルジョン型UV硬化
樹脂である。
【0011】第1発明の第4態様では、膜22に潤滑材
が含まれている。この第4態様では、硬化後の膜22上
の易滑性が向上し且つ傷が付き難くなる。第1発明の第
5態様では、妨眩フィルム20のヘーズ値が10%以
下、光線透過率が85%以上、正反射率が15%以下に
なるように、フィルム21及び膜22の材料、厚み及び
該フィルム表面の凹凸の平均的な間隔及び深さが定めら
れている。
が含まれている。この第4態様では、硬化後の膜22上
の易滑性が向上し且つ傷が付き難くなる。第1発明の第
5態様では、妨眩フィルム20のヘーズ値が10%以
下、光線透過率が85%以上、正反射率が15%以下に
なるように、フィルム21及び膜22の材料、厚み及び
該フィルム表面の凹凸の平均的な間隔及び深さが定めら
れている。
【0012】この第5態様では、現実的に使用可能な特
性値の範囲により、フィルム21及び膜22の材料、厚
み及び該フィルム表面の凹凸の平均的な間隔及び深さが
定められているので、有効である。第1発明の第6態様
では、例えば図5に示す如く、フィルム21Aは、両表
面に凹凸が形成され、膜22は、該両表面の少なくとも
一方の面に被着されている。
性値の範囲により、フィルム21及び膜22の材料、厚
み及び該フィルム表面の凹凸の平均的な間隔及び深さが
定められているので、有効である。第1発明の第6態様
では、例えば図5に示す如く、フィルム21Aは、両表
面に凹凸が形成され、膜22は、該両表面の少なくとも
一方の面に被着されている。
【0013】この第6態様では、フィルム21A内を通
った光が両表面21S及び21Rで乱反射されるため、
表面21S及び21R上の凹凸の平均深さを、一方の表
面のみに凹凸を形成した場合よりも小さくすることがで
きる。これにより、表面21S及び21R上の凹凸をよ
り滑らかにすることができるので、防眩フィルム20A
の曇度を低減させ且つ透過率を向上させることができ、
また、表面22Sの凹凸のばらつきをより小さくするこ
とができる。
った光が両表面21S及び21Rで乱反射されるため、
表面21S及び21R上の凹凸の平均深さを、一方の表
面のみに凹凸を形成した場合よりも小さくすることがで
きる。これにより、表面21S及び21R上の凹凸をよ
り滑らかにすることができるので、防眩フィルム20A
の曇度を低減させ且つ透過率を向上させることができ、
また、表面22Sの凹凸のばらつきをより小さくするこ
とができる。
【0014】第2発明に係る防眩フィルム製造方法で
は、例えば図2に示す如く、透明の合成樹脂フィルム1
1を、凹凸が形成され且つ加熱された金属面S1で押圧
して、フィルム表面に凹凸を形成する第1工程と、該凹
凸が形成されたフィルム21の表面に透明材料を塗膜2
2し、その膜22を硬化させることにより、膜22の表
面に該凹凸に対応した凹凸を形成する第2工程と、を有
する。
は、例えば図2に示す如く、透明の合成樹脂フィルム1
1を、凹凸が形成され且つ加熱された金属面S1で押圧
して、フィルム表面に凹凸を形成する第1工程と、該凹
凸が形成されたフィルム21の表面に透明材料を塗膜2
2し、その膜22を硬化させることにより、膜22の表
面に該凹凸に対応した凹凸を形成する第2工程と、を有
する。
【0015】この第2発明により、上記第1発明の防眩
フィルムが製造され、その上記効果が得られる。第2発
明の第1態様では、金属面S1に球状粒子を吹き付けて
上記凹凸を形成する。この第1態様によれば、凹凸がラ
ンダムに形成されるので、いろんな方向へ乱反射して妨
眩効果が向上する。
フィルムが製造され、その上記効果が得られる。第2発
明の第1態様では、金属面S1に球状粒子を吹き付けて
上記凹凸を形成する。この第1態様によれば、凹凸がラ
ンダムに形成されるので、いろんな方向へ乱反射して妨
眩効果が向上する。
【0016】第2発明の第2態様では、凹凸が形成され
た金属面S1を、該金属より硬質の金属で鍍金する。こ
の第2態様によれば、金属面S1の寿命が長くなり、且
つ、凹凸面が滑らかになるので妨眩フィルムの曇度が低
減し且つ透過率が向上する。第2発明の第3態様では、
第1工程において、2枚のプレート421、422間に
フィルム11を挟持し、プレート421、422を加熱
し、プレート421、422間に圧力を加える。
た金属面S1を、該金属より硬質の金属で鍍金する。こ
の第2態様によれば、金属面S1の寿命が長くなり、且
つ、凹凸面が滑らかになるので妨眩フィルムの曇度が低
減し且つ透過率が向上する。第2発明の第3態様では、
第1工程において、2枚のプレート421、422間に
フィルム11を挟持し、プレート421、422を加熱
し、プレート421、422間に圧力を加える。
【0017】この第3態様によれば、第2工程と独立し
て第1工程を実行することができるので、第2工程での
処理時間に影響されない。第2発明の第4態様では、例
えば図4に示す如く、第1工程において、2つのローラ
423、424間にフィルム21を挟持し、ローラ42
3、424を加熱し且つローラ423、424間に圧力
を加えながら、ローラ423、424を回転させる。
て第1工程を実行することができるので、第2工程での
処理時間に影響されない。第2発明の第4態様では、例
えば図4に示す如く、第1工程において、2つのローラ
423、424間にフィルム21を挟持し、ローラ42
3、424を加熱し且つローラ423、424間に圧力
を加えながら、ローラ423、424を回転させる。
【0018】この第4態様によれば、第1工程と第2工
程とを連続して実行することが可能となり、フィルム搬
送制御が簡単となる。第2発明の第5態様では、第2工
程において、凹凸が形成されたフィルム21表面にUV
硬化樹脂を塗膜22し、膜22を熱風で乾燥させ、紫外
線を照射して膜22を硬化させる。
程とを連続して実行することが可能となり、フィルム搬
送制御が簡単となる。第2発明の第5態様では、第2工
程において、凹凸が形成されたフィルム21表面にUV
硬化樹脂を塗膜22し、膜22を熱風で乾燥させ、紫外
線を照射して膜22を硬化させる。
【0019】第2発明の第6態様では、第2工程におい
て、UV硬化樹脂の膜厚平均値を、第1工程でフィルム
表面に形成される凹凸の深さ平均値の0.5〜1.5倍
にする。例えば図1(B)に示す如く、膜22の表面2
2Sに尖りがあると、その点で光が散乱されて曇度が増
す原因となるが、第6態様では、UV硬化樹脂の膜厚平
均値を、フィルム表面の凹凸の深さ平均値の0.5倍以
上にしているので、フィルム表面21Sに尖りPが在っ
ても、表面22Sの凹凸が表面21Sの凹凸よりも充分
滑らかとなり、曇度が低減する。また、第6態様では、
UV硬化樹脂の膜厚平均値を、フィルム表面の凹凸の深
さ平均値の1.5倍以下としているので、防眩効果のば
らつきを、図7の構成の場合よりも低減することができ
る。
て、UV硬化樹脂の膜厚平均値を、第1工程でフィルム
表面に形成される凹凸の深さ平均値の0.5〜1.5倍
にする。例えば図1(B)に示す如く、膜22の表面2
2Sに尖りがあると、その点で光が散乱されて曇度が増
す原因となるが、第6態様では、UV硬化樹脂の膜厚平
均値を、フィルム表面の凹凸の深さ平均値の0.5倍以
上にしているので、フィルム表面21Sに尖りPが在っ
ても、表面22Sの凹凸が表面21Sの凹凸よりも充分
滑らかとなり、曇度が低減する。また、第6態様では、
UV硬化樹脂の膜厚平均値を、フィルム表面の凹凸の深
さ平均値の1.5倍以下としているので、防眩効果のば
らつきを、図7の構成の場合よりも低減することができ
る。
【0020】第2発明の第7態様では、第2工程におい
て、紫外線を照射する間、膜22上に不活性ガスを流
す。この第7態様では、空気中の酸素とUV硬化樹脂と
の結合による樹脂硬化の低下を防止することができる。
第3発明に係るフラットパネル表示装置では、例えば図
3(A)に示す如く、上記いずれかの妨眩フィルム20
が表示面30上に被着されている。
て、紫外線を照射する間、膜22上に不活性ガスを流
す。この第7態様では、空気中の酸素とUV硬化樹脂と
の結合による樹脂硬化の低下を防止することができる。
第3発明に係るフラットパネル表示装置では、例えば図
3(A)に示す如く、上記いずれかの妨眩フィルム20
が表示面30上に被着されている。
【0021】この第3発明では、安価に製造できる防眩
フィルム20を既存のフラットパネル表示装置に容易に
適用できるので、実用性が高い。第4発明に係る接触位
置検出パネルでは、例えば図3(B)に示す如く、表面
に第1膜電極23が被着された上記第1発明の第2態様
の妨眩フィルム20と、表面に第2膜電極24が形成さ
れた基板31と、第1膜電極23と第2膜電極24とを
対向させた状態で妨眩フィルム20と基板31との間に
配置されたスペーサ25とを有し、妨眩フィルム20が
基板31側に押圧されて第1膜電極23と第2膜電極2
4とが接触したときの接触点位置を検出する。
フィルム20を既存のフラットパネル表示装置に容易に
適用できるので、実用性が高い。第4発明に係る接触位
置検出パネルでは、例えば図3(B)に示す如く、表面
に第1膜電極23が被着された上記第1発明の第2態様
の妨眩フィルム20と、表面に第2膜電極24が形成さ
れた基板31と、第1膜電極23と第2膜電極24とを
対向させた状態で妨眩フィルム20と基板31との間に
配置されたスペーサ25とを有し、妨眩フィルム20が
基板31側に押圧されて第1膜電極23と第2膜電極2
4とが接触したときの接触点位置を検出する。
【0022】この第4発明では、フレキシブルな妨眩フ
ィルム20に接触位置検出用の膜電極を形成でき、ま
た、フィルム21上にフィルム21よりも硬質の膜22
が被着されているので、膜22は妨眩及び妨傷の両役割
を果たす。
ィルム20に接触位置検出用の膜電極を形成でき、ま
た、フィルム21上にフィルム21よりも硬質の膜22
が被着されているので、膜22は妨眩及び妨傷の両役割
を果たす。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。異なる図において、同一及び類似の構成要素に
は、同一及び類似の符号を付している。 [第1実施例]図1は、第1実施例の防眩フィルムの断
面構成を示す。この防眩フィルム20は、合成樹脂の透
明フィルム21の表面21Sに凹凸が形成され、表面2
1S上に、防眩フィルム20よりも硬質の透明膜22が
被着されている。
する。異なる図において、同一及び類似の構成要素に
は、同一及び類似の符号を付している。 [第1実施例]図1は、第1実施例の防眩フィルムの断
面構成を示す。この防眩フィルム20は、合成樹脂の透
明フィルム21の表面21Sに凹凸が形成され、表面2
1S上に、防眩フィルム20よりも硬質の透明膜22が
被着されている。
【0024】フィルム21は、透明度が高く、かつ、表
面21Sに原形通りの凹凸を短時間で形成できるものが
好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂、ポリカーボネート樹脂又はノルボルネン系樹
脂で形成される。膜22は、硬質で傷が付き難く、か
つ、均一の厚みで製膜できるものが好ましく、例えば、
アクリル系又はアクリル・ウレタン系のエマルジョン型
UV硬化樹脂で形成される。
面21Sに原形通りの凹凸を短時間で形成できるものが
好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂、ポリカーボネート樹脂又はノルボルネン系樹
脂で形成される。膜22は、硬質で傷が付き難く、か
つ、均一の厚みで製膜できるものが好ましく、例えば、
アクリル系又はアクリル・ウレタン系のエマルジョン型
UV硬化樹脂で形成される。
【0025】図1(A)中に示す如く、室内照明灯など
からの外光が斜め方向から防眩フィルム20へ互いに平
行にA1、B1、C1と入射した場合、その一部が、表
面22S上で互いに異なる方向へ乱反射され、それぞれ
光線A2、B2及びC2となる。これにより、膜22上
の特定領域から強い反射光が目視者の目に入射するのを
防止することができる。
からの外光が斜め方向から防眩フィルム20へ互いに平
行にA1、B1、C1と入射した場合、その一部が、表
面22S上で互いに異なる方向へ乱反射され、それぞれ
光線A2、B2及びC2となる。これにより、膜22上
の特定領域から強い反射光が目視者の目に入射するのを
防止することができる。
【0026】一般にフィルム21と膜22の屈折率は互
いに異なり、例えば光線B1の一部が膜22内を通って
表面21Sで乱反射され、光線B3となる。すなわち、
表面22S上と表面21S上との両方の乱反射により、
図7の構成の場合よりも乱反射の程度が大きくなり、防
眩性が従来よりも向上する。膜22の厚みの平均値を、
図1(B)に示すように、凹凸の深さの平均値よりも小
さくすると、膜22の表面22Sの凹凸形状が、フィル
ム21の表面21Sの凹凸形状に略等しくなり、したが
って、防眩フィルム20を量産した場合に、防眩効果の
ばらつきを、図7の構成の場合よりも低減することがで
きる。
いに異なり、例えば光線B1の一部が膜22内を通って
表面21Sで乱反射され、光線B3となる。すなわち、
表面22S上と表面21S上との両方の乱反射により、
図7の構成の場合よりも乱反射の程度が大きくなり、防
眩性が従来よりも向上する。膜22の厚みの平均値を、
図1(B)に示すように、凹凸の深さの平均値よりも小
さくすると、膜22の表面22Sの凹凸形状が、フィル
ム21の表面21Sの凹凸形状に略等しくなり、したが
って、防眩フィルム20を量産した場合に、防眩効果の
ばらつきを、図7の構成の場合よりも低減することがで
きる。
【0027】表面22Sに尖りがあると、その点で光が
散乱されて曇度が増す原因となるので、表面21Sを滑
らかに形成することが好ましい。表面21Sの尖りPを
皆無にするのは容易でないが、膜22の厚みの平均値
を、図1(A)に示すように、表面21Sの凹凸の深さ
の平均値程度にすると、表面22Sの凹凸が表面21S
の凹凸よりも充分滑らかとなり、曇度が低減する。
散乱されて曇度が増す原因となるので、表面21Sを滑
らかに形成することが好ましい。表面21Sの尖りPを
皆無にするのは容易でないが、膜22の厚みの平均値
を、図1(A)に示すように、表面21Sの凹凸の深さ
の平均値程度にすると、表面22Sの凹凸が表面21S
の凹凸よりも充分滑らかとなり、曇度が低減する。
【0028】膜22の厚みの平均値をこの程度にして
も、防眩効果のばらつきを、図7の構成の場合よりも低
減することができる。膜22の厚みの平均値を大きくし
過ぎると、表面22Sの凹凸形状に対する表面21Sの
凹凸形状の影響が小さくなり過ぎる。表面21Sの凹凸
の深さの平均値に対する膜22の厚みの平均値の好まし
い範囲は、フィルム21の粘度等により異なるが、0.
5〜1.5程度である。
も、防眩効果のばらつきを、図7の構成の場合よりも低
減することができる。膜22の厚みの平均値を大きくし
過ぎると、表面22Sの凹凸形状に対する表面21Sの
凹凸形状の影響が小さくなり過ぎる。表面21Sの凹凸
の深さの平均値に対する膜22の厚みの平均値の好まし
い範囲は、フィルム21の粘度等により異なるが、0.
5〜1.5程度である。
【0029】防眩フィルム20の現実的に使用可能な特
性値の範囲は、巨視的な観点から判定される。すなわ
ち、この範囲は、曇度(ヘーズ)が10%以下、好まし
くは5%以下、透過率が85%以上、好ましくは90%
以上、正反射率が10%以下、好ましくは5%以下であ
る。このような特性値の範囲により、フィルム21及び
膜22の材料、厚み及び表面21Sの凹凸の平均的な間
隔及び深さが定められる。
性値の範囲は、巨視的な観点から判定される。すなわ
ち、この範囲は、曇度(ヘーズ)が10%以下、好まし
くは5%以下、透過率が85%以上、好ましくは90%
以上、正反射率が10%以下、好ましくは5%以下であ
る。このような特性値の範囲により、フィルム21及び
膜22の材料、厚み及び表面21Sの凹凸の平均的な間
隔及び深さが定められる。
【0030】表面21Sに凹凸を形成したことにより、
この凹凸に対応した凹凸を表面22Sに形成できるの
で、上記効果に加えて、次のような効果も得られる。す
なわち、表面22Sの凹凸の間隔を表面21Sの凹凸の
間隔にほぼ等しくすることができるので、表面22Sの
凹凸の間隔の平均値を図7に示す構成の場合よりも狭く
することができ、したがって、局所的な正反射光の領域
を、例えば図7中の領域a及びbよりも狭くでき、局所
的な正反射光の光量が低減されて、防眩効果が向上す
る。
この凹凸に対応した凹凸を表面22Sに形成できるの
で、上記効果に加えて、次のような効果も得られる。す
なわち、表面22Sの凹凸の間隔を表面21Sの凹凸の
間隔にほぼ等しくすることができるので、表面22Sの
凹凸の間隔の平均値を図7に示す構成の場合よりも狭く
することができ、したがって、局所的な正反射光の領域
を、例えば図7中の領域a及びbよりも狭くでき、局所
的な正反射光の光量が低減されて、防眩効果が向上す
る。
【0031】また、表面22Sの凹凸の深さの平均値
を、図7に示す構成の場合よりも大きくすることができ
るので、乱反射の角度範囲が図7に示す構成の場合より
も広くなって、妨眩効果が向上する。図2は、図1の防
眩フィルムの製造工程を示す。50〜52は、装置間の
搬送装置を簡略記載したものである。
を、図7に示す構成の場合よりも大きくすることができ
るので、乱反射の角度範囲が図7に示す構成の場合より
も広くなって、妨眩効果が向上する。図2は、図1の防
眩フィルムの製造工程を示す。50〜52は、装置間の
搬送装置を簡略記載したものである。
【0032】円筒形の芯40に巻回されたフィルム11
は、引き出され、カッター41により所定の長さに切断
され、ホットプレス機42の方へ搬送される。ホットプ
レス機42は、ホットプレスプレート421と422と
を有し、両プレート421及び422内にはヒータが備
えられている。ホットプレスプレート421の金属面S
1には、微細な凹凸が形成されている。この凹凸は、例
えば、球状のガラスビーズ又はシリカ(SiO2 )等を
圧縮空気で吹きつけることにより形成される。このよう
にすれば、凹凸がランダムに形成されるので、いろんな
方向へ乱反射して妨眩効果が向上する。形成された凹凸
面を、硬質金属、例えばクロムで鍍金すれば、ホットプ
レスプレート421の寿命が長くなり、且つ、凹凸面が
滑らかになるので妨眩フィルムの曇度が低減し且つ透過
率が向上する。
は、引き出され、カッター41により所定の長さに切断
され、ホットプレス機42の方へ搬送される。ホットプ
レス機42は、ホットプレスプレート421と422と
を有し、両プレート421及び422内にはヒータが備
えられている。ホットプレスプレート421の金属面S
1には、微細な凹凸が形成されている。この凹凸は、例
えば、球状のガラスビーズ又はシリカ(SiO2 )等を
圧縮空気で吹きつけることにより形成される。このよう
にすれば、凹凸がランダムに形成されるので、いろんな
方向へ乱反射して妨眩効果が向上する。形成された凹凸
面を、硬質金属、例えばクロムで鍍金すれば、ホットプ
レスプレート421の寿命が長くなり、且つ、凹凸面が
滑らかになるので妨眩フィルムの曇度が低減し且つ透過
率が向上する。
【0033】切断されたフィルム11は、ホットプレス
プレート421と422との間に挟持され、ヒータで加
熱されると同時に、加圧される。加熱温度は、フィルム
11の融点以下であり、かつ、加圧によりフィルム11
の表面に形成される凹凸が非弾性変形可能な温度以上で
ある。加圧力は、金属面S1上の凹凸の深さと、フィル
ム11の表面に転写される凹凸の深さの比が例えば80
%程度になるようにする。この比が大き過ぎると、フィ
ルム11が薄くなってしまう。凹凸が転写されたフィル
ム21は、塗膜機43の方へ搬送される。
プレート421と422との間に挟持され、ヒータで加
熱されると同時に、加圧される。加熱温度は、フィルム
11の融点以下であり、かつ、加圧によりフィルム11
の表面に形成される凹凸が非弾性変形可能な温度以上で
ある。加圧力は、金属面S1上の凹凸の深さと、フィル
ム11の表面に転写される凹凸の深さの比が例えば80
%程度になるようにする。この比が大き過ぎると、フィ
ルム11が薄くなってしまう。凹凸が転写されたフィル
ム21は、塗膜機43の方へ搬送される。
【0034】塗膜機43は、フィルム21を挟持して搬
送するローラ431及び432と、ローラ432の外周
面に膜22の液体材料を塗布する塗布液供給部433と
を有する。この液体材料に、ワックスやオレフィン系化
合物等の潤滑材を混入させると、硬化後の膜22上の易
滑性が向上し且つ傷が付き難くなる。フィルム21をロ
ーラ431とローラ432との間に挟持させ、ローラ4
32を回転駆動することにより、フィルム21の表面に
液体が塗布され、フィルム20aとなる。フィルム20
aは、乾燥機44の方へ搬送される。
送するローラ431及び432と、ローラ432の外周
面に膜22の液体材料を塗布する塗布液供給部433と
を有する。この液体材料に、ワックスやオレフィン系化
合物等の潤滑材を混入させると、硬化後の膜22上の易
滑性が向上し且つ傷が付き難くなる。フィルム21をロ
ーラ431とローラ432との間に挟持させ、ローラ4
32を回転駆動することにより、フィルム21の表面に
液体が塗布され、フィルム20aとなる。フィルム20
aは、乾燥機44の方へ搬送される。
【0035】乾燥機44は、例えば熱風乾燥器であり、
これにより、フィルム20a上の液体膜中の溶媒が乾燥
され、フィルム20bとなってUV照射器45の方へ送
られる。UV照射器45により、紫外線が照射されて膜
22が硬化され、防眩フィルム20が完成する。紫外線
を照射する間、膜22の付近の空気を不活性ガス、例え
ば窒素ガスでパージさせると、空気中の酸素とUV硬化
樹脂との結合による樹脂硬化の低下を防止することがで
きる。
これにより、フィルム20a上の液体膜中の溶媒が乾燥
され、フィルム20bとなってUV照射器45の方へ送
られる。UV照射器45により、紫外線が照射されて膜
22が硬化され、防眩フィルム20が完成する。紫外線
を照射する間、膜22の付近の空気を不活性ガス、例え
ば窒素ガスでパージさせると、空気中の酸素とUV硬化
樹脂との結合による樹脂硬化の低下を防止することがで
きる。
【0036】このような製造工程では、ホットプレス、
乾燥及び硬化の各処理を独立して行うことができるの
で、各処理装置の台数を処理時間に応じて備えることに
より、待ち時間を省くことができる。次に、図2の製造
工程による実際の製造例を説明する。ホットプレス機4
2の金属面S1として、SUS−304のプレート表面
に、100メッシュの球形ガラスビーズを圧縮空気で吹
きつけて、20〜100μmの間隔の凹凸を形成した。
金属面S1上の凹凸の平均深さは、10点平均粗さ2.
5μmであった。
乾燥及び硬化の各処理を独立して行うことができるの
で、各処理装置の台数を処理時間に応じて備えることに
より、待ち時間を省くことができる。次に、図2の製造
工程による実際の製造例を説明する。ホットプレス機4
2の金属面S1として、SUS−304のプレート表面
に、100メッシュの球形ガラスビーズを圧縮空気で吹
きつけて、20〜100μmの間隔の凹凸を形成した。
金属面S1上の凹凸の平均深さは、10点平均粗さ2.
5μmであった。
【0037】フィルム11として、厚み125μm、屈
折率1.65、光透過率88.3%及び曇度(ヘイズ
値)0.6%のポリエチレンテレフタレート樹脂を用い
た。これをホットプレス機42により、圧力10Kg/
cm2、温度160°Cで15分間ホットプレスした。
フィルム11上に転写された凹凸の10点平均粗さは
2.0μmであり、光透過率は86.7%であり、曇度
は9.3%であった。
折率1.65、光透過率88.3%及び曇度(ヘイズ
値)0.6%のポリエチレンテレフタレート樹脂を用い
た。これをホットプレス機42により、圧力10Kg/
cm2、温度160°Cで15分間ホットプレスした。
フィルム11上に転写された凹凸の10点平均粗さは
2.0μmであり、光透過率は86.7%であり、曇度
は9.3%であった。
【0038】フィルム21上にエマルジョン型アクリル
・ウレタン系のUV硬化型樹脂を厚み3μmで塗布し、
110°Cの熱風でその溶剤を乾燥させた後、200m
J/cm2の紫外線を照射して、膜22を硬化させた。
硬化後の膜22の屈折率は1.6であった。また、硬化
後の妨眩フィルム20は、光透過率89.7%、曇度
2.1%であり、防眩効果は満足できる程度であった。
膜22を形成する前よりも曇度が低くなり且つ透過率が
高くなったのは、図1(A)に示すように、表面21S
上の凹凸よりも表面22S上の凹凸の方が滑らかで深さ
が浅いことによる。
・ウレタン系のUV硬化型樹脂を厚み3μmで塗布し、
110°Cの熱風でその溶剤を乾燥させた後、200m
J/cm2の紫外線を照射して、膜22を硬化させた。
硬化後の膜22の屈折率は1.6であった。また、硬化
後の妨眩フィルム20は、光透過率89.7%、曇度
2.1%であり、防眩効果は満足できる程度であった。
膜22を形成する前よりも曇度が低くなり且つ透過率が
高くなったのは、図1(A)に示すように、表面21S
上の凹凸よりも表面22S上の凹凸の方が滑らかで深さ
が浅いことによる。
【0039】図3は、図1の防眩フィルム20の適用例
を示す。図3(A)は、防眩フィルム20をフラットパ
ネル型表示装置30の表示画面上に接着した場合を示
す。フラットパネル型表示装置30は、例えばCRT表
示装置又はLCDパネル表装置である。安価に製造でき
る防眩フィルム20を、この例のように、既存の装置に
容易に適用できるので、実用性が高い。
を示す。図3(A)は、防眩フィルム20をフラットパ
ネル型表示装置30の表示画面上に接着した場合を示
す。フラットパネル型表示装置30は、例えばCRT表
示装置又はLCDパネル表装置である。安価に製造でき
る防眩フィルム20を、この例のように、既存の装置に
容易に適用できるので、実用性が高い。
【0040】図3(B)は、防眩フィルム20をタッチ
パネルや手書き入力装置等の接触位置検出パネルに適用
した場合を示す。フィルム21の、膜22と反対側の面
には、透明膜電極23が被着されている。一方、ガラス
基板31の表面に透明膜電極24が被着されている。透
明膜電極23及び24は、例えばITOであり、面又は
線である。透明膜電極23と24との間には、スペーサ
25が配置されて、隙間26が形成されている。膜22
上を押圧すると、透明膜電極23が二点鎖線で示す如く
透明膜電極24と接触し、当業者に周知の方法で接触位
置が検出される。
パネルや手書き入力装置等の接触位置検出パネルに適用
した場合を示す。フィルム21の、膜22と反対側の面
には、透明膜電極23が被着されている。一方、ガラス
基板31の表面に透明膜電極24が被着されている。透
明膜電極23及び24は、例えばITOであり、面又は
線である。透明膜電極23と24との間には、スペーサ
25が配置されて、隙間26が形成されている。膜22
上を押圧すると、透明膜電極23が二点鎖線で示す如く
透明膜電極24と接触し、当業者に周知の方法で接触位
置が検出される。
【0041】この接触位置検出パネルでは、フレキシブ
ルな妨眩フィルム20に接触位置検出用の膜電極23を
形成でき、また、フィルム21上に硬質の膜22が被着
されているので、膜22は妨眩及び妨傷の両役割を果た
す。 [第2実施例]図2は、第2実施例の防眩フィルム製造
工程を示す。
ルな妨眩フィルム20に接触位置検出用の膜電極23を
形成でき、また、フィルム21上に硬質の膜22が被着
されているので、膜22は妨眩及び妨傷の両役割を果た
す。 [第2実施例]図2は、第2実施例の防眩フィルム製造
工程を示す。
【0042】この製造工程では、ホットプレス機42
A、塗膜機43、乾燥機44及びUV照射器45により
それぞれホットプレス、塗膜、乾燥及び硬化が連続的に
行われ、最後にカッター41で切断されて防眩フィルム
20が完成する。ホットプレス機42Aは、エンボスロ
ーラ423とローラ424とを有する。エンボスローラ
423の金属外周面S2には、図2のホットプレス機4
2の金属面S1と同様の凹凸が形成されている。エンボ
スローラ423とローラ424の内部には、ヒータが備
えられている。エンボスローラ423とローラ424と
の間にフィルム11を挟持し、エンボスローラ423を
回転駆動させることにより、フィルム11に対しホット
プレスが連続的に行われて、フィルム11上に凹凸が形
成される。
A、塗膜機43、乾燥機44及びUV照射器45により
それぞれホットプレス、塗膜、乾燥及び硬化が連続的に
行われ、最後にカッター41で切断されて防眩フィルム
20が完成する。ホットプレス機42Aは、エンボスロ
ーラ423とローラ424とを有する。エンボスローラ
423の金属外周面S2には、図2のホットプレス機4
2の金属面S1と同様の凹凸が形成されている。エンボ
スローラ423とローラ424の内部には、ヒータが備
えられている。エンボスローラ423とローラ424と
の間にフィルム11を挟持し、エンボスローラ423を
回転駆動させることにより、フィルム11に対しホット
プレスが連続的に行われて、フィルム11上に凹凸が形
成される。
【0043】この第2実施例では、フィルムを連続的に
搬送すればよいので、フィルム搬送制御が簡単となる。 [第3実施例]図5は、第3実施例の防眩フィルムを示
す。図5(A)に示す防眩フィルム20Aは、フィルム
21Aの両表面21S及び21Rに凹凸が形成され、表
面21S上のみに膜22が被着されている。この防眩フ
ィルム20Aによれば、一点鎖線で示すように、フィル
ム21A内を通った光が表面21Rでも乱反射されるた
め、表面21S及び21R上の凹凸の平均深さを上記第
1実施例の場合よりも小さくすることができる。これに
より、表面21S及び21R上の凹凸をより滑らかにす
ることができるので、防眩フィルム20Aの曇度を低減
させ且つ透過率を向上させることができ、また、表面2
2Sの凹凸のばらつきをより小さくすることができる。
搬送すればよいので、フィルム搬送制御が簡単となる。 [第3実施例]図5は、第3実施例の防眩フィルムを示
す。図5(A)に示す防眩フィルム20Aは、フィルム
21Aの両表面21S及び21Rに凹凸が形成され、表
面21S上のみに膜22が被着されている。この防眩フ
ィルム20Aによれば、一点鎖線で示すように、フィル
ム21A内を通った光が表面21Rでも乱反射されるた
め、表面21S及び21R上の凹凸の平均深さを上記第
1実施例の場合よりも小さくすることができる。これに
より、表面21S及び21R上の凹凸をより滑らかにす
ることができるので、防眩フィルム20Aの曇度を低減
させ且つ透過率を向上させることができ、また、表面2
2Sの凹凸のばらつきをより小さくすることができる。
【0044】図5(B)に示す防眩フィルム20Bは、
表面21R上にも膜27が被着されている。これによ
り、膜27の表面27S上の凹凸がより滑らかとなり、
防眩フィルム20Aよりも曇度が低減し且つ透過率が向
上する。図6(A)は、図5(A)に示す防眩フィルム
20Aのフラットパネル型表示装置30への適用例を示
し、図6(B)は、図5(B)に示す防眩フィルム20
Bの接触位置検出パネルへの適用例を示す。図5(B)
においては、膜27上に透明膜電極23Aを被着させて
いるが、膜27の代わりに透明膜電極23Aを被着し、
膜27の被着を省略した構成であってもよい。
表面21R上にも膜27が被着されている。これによ
り、膜27の表面27S上の凹凸がより滑らかとなり、
防眩フィルム20Aよりも曇度が低減し且つ透過率が向
上する。図6(A)は、図5(A)に示す防眩フィルム
20Aのフラットパネル型表示装置30への適用例を示
し、図6(B)は、図5(B)に示す防眩フィルム20
Bの接触位置検出パネルへの適用例を示す。図5(B)
においては、膜27上に透明膜電極23Aを被着させて
いるが、膜27の代わりに透明膜電極23Aを被着し、
膜27の被着を省略した構成であってもよい。
【0045】なお、防眩フィルムは外にも種々のものに
適用可能であり、例えば、車のバックミラーの表面に防
眩フィルムを被着して妨眩ミラーを構成してもよい。
適用可能であり、例えば、車のバックミラーの表面に防
眩フィルムを被着して妨眩ミラーを構成してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明した如く、第1発明に係る防眩
フィルムによれば、フィルム表面の凹凸に対応した凹凸
が膜表面に形成されるので、次のような優れた効果を奏
する。 (1)フィルム表面が平坦な場合よりも膜厚を均一化す
ることができるので、防眩効果のばらつきを低減するこ
とができる。
フィルムによれば、フィルム表面の凹凸に対応した凹凸
が膜表面に形成されるので、次のような優れた効果を奏
する。 (1)フィルム表面が平坦な場合よりも膜厚を均一化す
ることができるので、防眩効果のばらつきを低減するこ
とができる。
【0047】(2)膜表面の凹凸の間隔を、フィルム表
面の凹凸の間隔にほぼ等しくすることができるので、膜
表面の凹凸の間隔の平均値を、フィルム表面が平坦な場
合よりも狭くすることができ、したがって、局所的な正
反射光の領域を狭くでき、局所的な正反射光の光量が低
減されて、防眩効果が向上する。 (3)膜表面の凹凸の深さの平均値を、フィルム表面が
平坦な場合よりも大きくすることができるので、乱反射
の角度範囲広くなって、妨眩効果が向上する。
面の凹凸の間隔にほぼ等しくすることができるので、膜
表面の凹凸の間隔の平均値を、フィルム表面が平坦な場
合よりも狭くすることができ、したがって、局所的な正
反射光の領域を狭くでき、局所的な正反射光の光量が低
減されて、防眩効果が向上する。 (3)膜表面の凹凸の深さの平均値を、フィルム表面が
平坦な場合よりも大きくすることができるので、乱反射
の角度範囲広くなって、妨眩効果が向上する。
【0048】(4)膜表面の凹凸がフィルム表面の凹凸
よりも滑らかとなって、曇度が低減し、さらに、一般に
フィルムと膜の屈折率は互いに異なり、膜内を通ってフ
ィルム表面でも乱反射されるので、フィルム表面が平坦
な場合よりも防眩効果が向上するという効果を奏する。
第1発明の第2態様では、膜がフィルムよりも硬質であ
るので、傷が付き難くなり、防眩フィルムをタッチパネ
ルや手書き入力装置等の接触位置検出パネルに適用可能
となるという効果を奏する。
よりも滑らかとなって、曇度が低減し、さらに、一般に
フィルムと膜の屈折率は互いに異なり、膜内を通ってフ
ィルム表面でも乱反射されるので、フィルム表面が平坦
な場合よりも防眩効果が向上するという効果を奏する。
第1発明の第2態様では、膜がフィルムよりも硬質であ
るので、傷が付き難くなり、防眩フィルムをタッチパネ
ルや手書き入力装置等の接触位置検出パネルに適用可能
となるという効果を奏する。
【0049】第1発明の第4態様では、膜に潤滑材が含
まれているので、硬化後の膜上の易滑性が向上し且つ傷
が付き難くなるという効果を奏する。第1発明の第5態
様によれば、現実的に使用可能な特性値の範囲により、
フィルム及び膜の材料、厚み及び該フィルム表面の凹凸
の平均的な間隔及び深さが定められるので、有効であ
る。
まれているので、硬化後の膜上の易滑性が向上し且つ傷
が付き難くなるという効果を奏する。第1発明の第5態
様によれば、現実的に使用可能な特性値の範囲により、
フィルム及び膜の材料、厚み及び該フィルム表面の凹凸
の平均的な間隔及び深さが定められるので、有効であ
る。
【0050】第1発明の第6態様では、フィルム内を通
った光が妨眩フィルムの両表面で乱反射されるため、表
面上の凹凸の平均深さを、一方の表面のみに凹凸を形成
した場合よりも小さくすることができ、これにより、両
表面上の凹凸をより滑らかにすることができるので、防
眩フィルムの曇度を低減させ且つ透過率を向上させるこ
とができ、また、表面の凹凸のばらつきをより小さくす
ることができるという効果を奏する。
った光が妨眩フィルムの両表面で乱反射されるため、表
面上の凹凸の平均深さを、一方の表面のみに凹凸を形成
した場合よりも小さくすることができ、これにより、両
表面上の凹凸をより滑らかにすることができるので、防
眩フィルムの曇度を低減させ且つ透過率を向上させるこ
とができ、また、表面の凹凸のばらつきをより小さくす
ることができるという効果を奏する。
【0051】第2発明に係る防眩フィルム製造方法によ
り、上記第1発明の防眩フィルムが製造され、その上記
効果が得られる。第2発明の第1態様によれば、凹凸が
ランダムに形成されるので、いろんな方向へ乱反射して
妨眩効果が向上するという効果を奏する。第2発明の第
2態様によれば、凹凸が形成された金属面の寿命が長く
なり、且つ、凹凸面が滑らかになるので妨眩フィルムの
曇度が低減し且つ透過率が向上するという効果を奏す
る。
り、上記第1発明の防眩フィルムが製造され、その上記
効果が得られる。第2発明の第1態様によれば、凹凸が
ランダムに形成されるので、いろんな方向へ乱反射して
妨眩効果が向上するという効果を奏する。第2発明の第
2態様によれば、凹凸が形成された金属面の寿命が長く
なり、且つ、凹凸面が滑らかになるので妨眩フィルムの
曇度が低減し且つ透過率が向上するという効果を奏す
る。
【0052】第2発明の第3態様によれば、第2工程と
独立して第1工程を実行することができるので、第2工
程での処理時間に影響されないという効果を奏する。第
2発明の第4態様によれば、第1工程と第2工程とを連
続して実行することが可能となり、フィルム搬送制御が
簡単となるという効果を奏する。第2発明の第6態様に
よれば、フィルム表面に尖りが在っても、膜表面の凹凸
がフィルム表面の凹凸よりも充分滑らかとなって、曇度
が低減するという効果を奏する。
独立して第1工程を実行することができるので、第2工
程での処理時間に影響されないという効果を奏する。第
2発明の第4態様によれば、第1工程と第2工程とを連
続して実行することが可能となり、フィルム搬送制御が
簡単となるという効果を奏する。第2発明の第6態様に
よれば、フィルム表面に尖りが在っても、膜表面の凹凸
がフィルム表面の凹凸よりも充分滑らかとなって、曇度
が低減するという効果を奏する。
【0053】第2発明の第7態様によれば、空気中の酸
素とUV硬化樹脂との結合による樹脂硬化の低下を防止
することができるという効果を奏する。第3発明に係る
フラットパネル表示装置では、安価に製造できる防眩フ
ィルムが既存のフラットパネル表示装置に容易に適用さ
れるので、実用性が高いという効果を奏する。
素とUV硬化樹脂との結合による樹脂硬化の低下を防止
することができるという効果を奏する。第3発明に係る
フラットパネル表示装置では、安価に製造できる防眩フ
ィルムが既存のフラットパネル表示装置に容易に適用さ
れるので、実用性が高いという効果を奏する。
【0054】第4発明に係る接触位置検出パネルでは、
フレキシブルな妨眩フィルムに接触位置検出用の膜電極
を形成でき、また、フィルム上にフィルムよりも硬質の
膜が被着されているので、膜が妨眩及び妨傷の両役割を
果たすという効果を奏する。
フレキシブルな妨眩フィルムに接触位置検出用の膜電極
を形成でき、また、フィルム上にフィルムよりも硬質の
膜が被着されているので、膜が妨眩及び妨傷の両役割を
果たすという効果を奏する。
【図1】本発明の第1実施例の防眩フィルムの断面構成
図である。
図である。
【図2】図1の防眩フィルムの製造工程図である。
【図3】図1の防眩フィルムの適用例を示す断面構成図
である。
である。
【図4】本発明の第2実施例の防眩フィルム製造工程図
である。
である。
【図5】本発明の第3実施例の防眩フィルム断面構成図
である。
である。
【図6】図5の防眩フィルムの適用例を示す断面構成図
である。
である。
【図7】従来の防眩フィルムの断面構成図である。
10、20、20A、20B 防眩フィルム 11、21、21A フィルム 12、22、27 膜 23、23A、24 透明膜電極 25 スペーサ 30 フラットパネル型表示装置 31 ガラス基板 42、42A ホットプレス機 421、422 ホットプレスプレート 423 エンボスローラ 43 塗膜機 433 塗布液供給部 44 乾燥機 45 UV照射器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉沢 勝弘 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 清野 美芳 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内
Claims (17)
- 【請求項1】 表面(21S)に凹凸が形成された透明
の合成樹脂フィルム(21)と、 該フィルムの表面に被着され、表面(22S)に該凹凸
に対応した凹凸が形成された透明膜(22)と、 を有することを特徴とする防眩フィルム。 - 【請求項2】 前記フィルム(21)は、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂又はノルボ
ルネン系樹脂であることを特徴とする請求項1記載の防
眩フィルム。 - 【請求項3】 前記膜(22)は、前記フィルムよりも
硬質であることを特徴とする請求項1又は2記載の防眩
フィルム。 - 【請求項4】 前記膜(22)は、アクリル系、アクリ
ル・ウレタン系のエマルジョン型UV硬化樹脂であるこ
とを特徴とする請求項3記載の防眩フィルム。 - 【請求項5】 前記膜(22)には、潤滑材が含まれて
いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに
記載の防眩フィルム。 - 【請求項6】 妨眩フィルム(20)のヘーズ値が10
%以下、光線透過率が85%以上、正反射率が15%以
下になるように、前記フィルム(21)及び前記膜(2
2)の材料、厚み及び該フィルム表面の前記凹凸の平均
的な間隔及び深さが定められていることを特徴とする請
求項1乃至5のいずれか1つに記載の防眩フィルム。 - 【請求項7】 前記フィルム(21A)は、両表面(2
1S、21R)に凹凸が形成され、 前記膜(22)は、該両表面の少なくとも一方の面に被
着されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
か1つに記載の防眩フィルム。 - 【請求項8】 透明の合成樹脂フィルム(21)を、凹
凸が形成され且つ加熱された金属面(S1)で押圧し
て、該フィルムの表面に凹凸を形成する第1工程と、 該凹凸が形成されたフィルム表面に透明材料を塗膜(2
2)し、その膜を硬化させることにより、該膜の表面に
該凹凸に対応した凹凸を形成する第2工程と、 を有することを特徴とする防眩フィルム製造方法。 - 【請求項9】 前記金属面(S1)に球状粒子を吹き付
けて前記凹凸を形成することを特徴とする請求項8記載
の防眩フィルム製造方法。 - 【請求項10】 前記凹凸が形成された金属面(S1)
を、該金属より硬質の金属で鍍金したことを特徴とする
請求項9記載の防眩フィルム及びその製造方法並びに防
眩フィルム適用装置。 - 【請求項11】 前記第1工程では、2枚のプレート
(421、422)間に前記フィルム(21)を挟持
し、該プレートを加熱し、該プレート間に圧力を加える
ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1つに記
載の防眩フィルム製造方法。 - 【請求項12】 前記第1工程では、2つのローラ(4
23、424)間に前記フィルム(21)を挟持し、該
ローラを加熱し且つ該ローラ間に圧力を加えながら、該
ローラを回転させることを特徴とする請求項8乃至10
のいずれか1つに記載の防眩フィルム製造方法。 - 【請求項13】 前記第2工程では、 前記凹凸が形成されたフィルム(21)の表面にUV硬
化樹脂を塗膜し、 該膜を熱風で乾燥させ、 該膜に紫外線を照射して該膜を硬化させる、 ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1つに記
載の防眩フィルム製造方法。 - 【請求項14】 前記第2工程では、 UV硬化樹脂の膜厚平均値を、前記第1工程で前記フィ
ルム表面に形成される凹凸の深さ平均値の0.5〜1.
5倍にすることを特徴とする請求項13記載の防眩フィ
ルム製造方法。 - 【請求項15】 前記第2工程では、前記紫外線を照射
する間、前記膜上に不活性ガスを流すことを特徴とする
請求項13又は14記載の防眩フィルム製造方法。 - 【請求項16】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載
の妨眩フィルム(20)が表示面(30)上に被着され
ていることを特徴とするフラットパネル型表示装置。 - 【請求項17】 表面に第1膜電極(23)が被着され
た請求項3記載の妨眩フィルム(20)と、 表面に第2膜電極(24)が形成された基板(31)
と、 該第1膜電極と該第2膜電極とを対向させた状態で該妨
眩フィルムと該基板との間に配置されたスペーサ(2
5)と、 を有し、該妨眩フィルムが該基板側に押圧されて該第1
膜電極と該第2膜電極とが接触したときの接触点位置を
検出することを特徴とする接触位置検出パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8951894A JPH07294708A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8951894A JPH07294708A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適用装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07294708A true JPH07294708A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13973025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8951894A Pending JPH07294708A (ja) | 1994-04-27 | 1994-04-27 | 防眩フィルム及びその製造方法並びに防眩フィルム適用装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07294708A (ja) |
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-
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- 1994-04-27 JP JP8951894A patent/JPH07294708A/ja active Pending
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