JP2014065458A - 自動二輪車の連動ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前輪ブレーキ(BF)と、後輪ブレーキ(BR)と、後輪ブレーキ(BR)を操作するブレーキペダル30と、ブレーキペダル30に接続され、ブレーキペダル30の操作力を分配して前輪ブレーキ(BF)および後輪ブレーキ(BR)に操作力を与えるイコライザ40と、イコライザ40によりマスターピストン(51)が押圧されることにより前輪ブレーキ(BF)に制動力を与えるマスターシリンダ50と、着脱自在に車体(10)に支持されるブラケット80を備え、ブラケット80に、ブレーキペダル30およびマスターシリンダ50が支持されている。
【選択図】図1
Description
本願発明の課題は、組み付け工数を削減することができる自動二輪車の連動ブレーキ装置を提供することである。
前輪(WF)に制動力を付与し得る前輪ブレーキ(BF)と、
後輪(WR)に制動力を付与し得る後輪ブレーキ(BR)と、
後輪ブレーキ(BR)を操作するブレーキペダル(30)と、
ブレーキペダル(30)に接続され、ブレーキペダル(30)の操作力を分配して前輪ブレーキ(BF)および後輪ブレーキ(BR)に操作力を与えるイコライザ(40)と、
イコライザ(40)によりマスターピストン(51)が押圧されることにより前輪ブレーキ(BF)に制動力を与えるマスターシリンダ(50)と、
を備える自動二輪車の連動ブレーキ装置において、
車体(10)に対して着脱可能なブラケット(80)を備え、
該ブラケット(80)に、前記ブレーキペダル(30)およびマスターシリンダ(50)が支持されていることを特徴とする。
この自動二輪車の連動ブレーキ装置によれば、
ブレーキペダル(30)およびマスターシリンダ(50)がブラケット(80)に支持されるため、予めブレーキペダル(30)およびマスターシリンダ(50)をブラケット(80)に取り付けてサブアッセンブリーの状態としておくことができる。取付作業時には、このサブアッセンブリー(SA)を取り付けることで、ブレーキペダル(30)およびマスターシリンダ(50)を一緒に車体(10)に取り付けることができるため、組み付け工数が削減され、生産性が向上する。
前記後輪(WR)を回転可能に支持するスイングアーム(15)を備え、
前記マスターシリンダ(50)及び前記イコライザ(40)は、前記スイングアーム(15)の車幅方向内側に配置される構成とすることができる。
このように構成すると、マスターシリンダ(50)およびイコライザ(40)の車幅方向外側にスイングアーム(15)が位置するため、内側のマスターシリンダ(50)およびイコライザ(40)を保護することが可能となる。
前記ブラケット(80)に対して、ブレーキペダル(30)及びマスターシリンダ(50)は、車幅方向外側から取り付けられる構成とすることができる。
このように構成すると、マスターシリンダ(50)を取り外してのメンテナンス作業や、ブレーキペダル(30)の回動部分への給脂作業が容易になる。
前記車体(10)には、前記スイングアーム(15)を回動可能に支持するピボット軸(15p)を支持する円筒状支持部(16)が設けられているとともに、
前記ブラケット(80)には、前記円筒状支持部(16)が貫通する貫通部(81)が設けられ、この貫通部(81)に、前記ブラケット(80)を位置決めする位置決め部(82)が設けられている構成とすることができる。
このように構成すると、ブラケット(80)を車体(10)に取り付ける際の位置決めが容易になる。
この自動二輪車は,ハンドル16を操舵可能に支持するヘッドパイプ12から下後方に延びるメインフレーム部13と,このメインフレーム部13の後端部13rから上後方に延びるリアフレーム部17と,メインフレーム部13の後端部13rから下方に延びるピボットフレーム部14とを有する車体フレーム10を備えている。
図2および図1に示すように,この実施の形態の自動二輪車の連動ブレーキ装置CBは、前輪WFに制動力を付与し得る前輪ブレーキBFと、後輪WRに制動力を付与し得る後輪ブレーキBRと、後輪ブレーキBRを操作するブレーキペダル30と、ブレーキペダル30に接続され、ブレーキペダル30の操作力Fを前輪ブレーキ操作力Ffと後輪ブレーキ操作力Frとに分配して前輪ブレーキBFおよび後輪ブレーキBRを作動させるイコライザ40と、イコライザ40によりマスターピストン51が押圧されることにより前輪ブレーキBFに制動力を与えるマスターシリンダ50と、を備えている。
ブレーキペダル30に連結部41を介して連結されたイコライザ40の前輪ブレーキ用アーム42に、前記マスターシリンダ50のマスターピストン51が連結され、イコライザ40の後輪ブレーキ用アーム43に、後輪ブレーキBRに連なるブレーキロッド70が連結されている。
マスターシリンダ50にはリザーバタンク55が接続されている。54はリザーバタンク用ポート、54hはリザーバタンク用ポート54とリザーバタンク55とを接続するホースである。
運転者が前ブレーキレバー61を矢印b方向へ回動させる(握る)と、前ブレーキレバー61で前輪用マスタシリンダ60のマスタピストン62が押され、その液圧で前輪ブレーキBFが作動し、これによって前輪WFへ制動力が付与される。なお、この場合、カップシール67が解放ポート65を閉塞するまでの液の移動は管路53およびマスターシリンダ50を通じて該マスターシリンダ50に接続されているリザーバタンク55に吸収されるだけであり、カップシール67が解放ポート65を閉塞した後は管路53への液移動は生じないので、後輪ブレーキBR側には何の作用も及ばない。
前輪ブレーキ操作力Ffはマスターシリンダ50のマスターピストン51を押し、その液圧は、管路53および解放ポート65を通じて前輪用マスタシリンダ60の液圧室63に供給されるので、その液圧が前輪ブレーキBFを作動させる。なお、この場合、補給ポート66を通じて補給室68にも液圧が供給されるので、マスタピストン62は移動せず、したがって、前ブレーキレバー61は回動しない。
後輪ブレーキ操作力Frは、後ブレーキ伝達系を介して後輪ブレーキBRを作動させる。
図4に示すように、ブレーキロッド70の先端71はL字形に屈曲しており、この屈曲部(71)が、イコライザ40の後輪ブレーキ用アーム43の下端設けられた係合穴43hに係合している。
図2において、後輪ブレーキ操作力Frは、ブレーキロッド70を介してブレーキアーム73を矢印c1方向へ回動させる。これによって後輪WRへ制動力が付与される。
運転者が前ブレーキレバー61を操作すると、その前輪ブレーキ操作力で前輪ブレーキBFのみが作動する。
運転者が後ブレーキ用のペダルアーム31を踏み込むと、その操作力Fがイコライザ40によって、前輪ブレーキ操作力Ffと後輪ブレーキ操作力Frとに分配され、前輪ブレーキ操作力Ffで前輪ブレーキBFが作動するとともに後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
運転者が前ブレーキレバー61とブレーキペダル30とを操作すると、前ブレーキレバー60に基づく前輪ブレーキ操作力Ff1とブレーキペダル30およびイコライザ40に基づく前輪ブレーキ操作力Ffとの合力で前輪ブレーキBFが作動するとともに、後輪ブレーキ操作力Frで後輪ブレーキBRが作動する。
また、イコライザ40は、ブレーキペダル30に支持されるとともにマスターシリンダ50に支持されるため、実質的にイコライザ40もブラケット80に一体的に支持される。
取付作業時には、このサブアッセンブリーSAを取り付けることで、ブレーキペダル30、イコライザ40、およびマスターシリンダ50を一緒に車体(10)に取り付けることができるため、組み付け工数が削減され、生産性が向上する。
この実施の形態では、ミドルアーム32とイコライザ40とはリンクを介さず直接連結されている。
したがって、この実施の形態では、ブレーキペダル30およびマスターシリンダ50に加え、イコライザ40およびブレーキロッド70も予めブラケット80に取り付けたサブアッセンブリーSAを構成でき、組み付け工数の一層の削減および生産性のさらなる向上を図ることができる。
このように構成すると、マスターシリンダ50を押圧するためのストロークを確保しやすくなる。
マスターシリンダ50は、ブラケット80の上縁部近くに車幅方向外側からボルト50b、50bで締結固定されている。
このように構成すると、マスターシリンダ50およびイコライザ40の車幅方向外側にスイングアーム15が位置するため、マスターシリンダ50およびイコライザ40を保護することが可能となる。
このように構成すると、マスターシリンダ50を取り外してのメンテナンス作業や、ブレーキペダル30の回動部分(軸33およびその周辺)への給脂作業が容易になる。
このように構成すると、ブラケット80を車体(10)に取り付ける際の位置決めが容易になる。
ブラケット80は、外周部(外縁部)85が車幅方向内方に屈曲形成されたプレート状の部材である。
ブラケット80における円筒状支持部16の貫通部81は穴で構成され(図8参照)、位置決め部82は穴(81)の縁部82で構成されている。
ボルト83b、84bは、いずれも、エンジンEを車体フレーム10に固定するためのボルトと兼用されおり、ブラケット80は、ボルト83b、84bによって車体フレーム10に対してエンジンEと共締めによって締結固定される。
図4において、84nはボルト84bと締結されるナットである。このようなナットは、ボルト83bに対しても同様に設けられる。
このディレイスプリング兼リターンスプリング90は、一端91がイコライザ40の前輪ブレーキ用アーム部42に連結され、他端92がスイングアーム15に設けられたバネ掛け部15kに連結されている。
例えば、図2に示した連動ブレーキ装置CBでは、マスターシリンダ50は前輪用マスタシリンダ60を介して前輪ブレーキBFを作動させる構成としたが、図9に示すように、マスターシリンダ50は、前輪用マスタシリンダ60を介することなくフロント配管53を通じて直接前輪ブレーキBFを作動させる構成としてもよい。
Claims (4)
- 前輪(WF)に制動力を付与し得る前輪ブレーキ(BF)と、
後輪(WR)に制動力を付与し得る後輪ブレーキ(BR)と、
後輪ブレーキ(BR)を操作するブレーキペダル(30)と、
ブレーキペダル(30)に接続され、ブレーキペダル(30)の操作力を分配して前輪ブレーキ(BF)および後輪ブレーキ(BR)に操作力を与えるイコライザ(40)と、
イコライザ(40)によりマスターピストン(51)が押圧されることにより前輪ブレーキ(BF)に制動力を与えるマスターシリンダ(50)と、
を備える自動二輪車の連動ブレーキ装置において、
車体(10)に対して着脱可能なブラケット(80)を備え、
該ブラケット(80)に、前記ブレーキペダル(30)およびマスターシリンダ(50)が支持されていることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。 - 請求項1において、
前記後輪(WR)を回転可能に支持するスイングアーム(15)を備え、
前記マスターシリンダ(50)及び前記イコライザ(40)は、前記スイングアーム(15)の車幅方向内側に配置されることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。 - 請求項1または2において、
前記ブラケット(80)に対して、ブレーキペダル(30)及びマスターシリンダ(50)は、車幅方向外側から取り付けられることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。 - 請求項2において、
前記車体(10)には、前記スイングアーム(15)を回動可能に支持するピボット軸(15p)を支持する円筒状支持部(16)が設けられているとともに、
前記ブラケット(80)には、前記円筒状支持部(16)が貫通する貫通部(81)が設けられ、この貫通部(81)に、前記ブラケット(80)を位置決めする位置決め部(82)が設けられていることを特徴とする自動二輪車の連動ブレーキ装置。
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