JP6234486B2 - 自動二輪車 - Google Patents
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Description
前記連動ブレーキケーブルは、前記メインフレームの上面部に設けられた第1ケーブル支持部と、前記ボトムブリッジに設けられた第2ケーブル支持部とで支持され、
前記第1ケーブル支持部と前記第2ケーブル支持部との間で、前記連動ブレーキケーブルは、車両側面視で車両前方へ斜め上に凸状になるように湾曲する湾曲凸部を有するように支持され、
第1ケーブル支持部は、連動ブレーキケーブルに沿って延びる軸線を有しており、この軸線は、車両平面視で、前輪ブレーキ側に傾斜して設けられていることを特徴とする。
よって、本発明によれば、インナーケーブルとアウターチューブの間に発生する連動ブレーキケーブルのフリクションを小さくすることができる連動ブレーキケーブルの配索構造が提供される。
第2操作子45は、ペダルスプリング54で上方へ付勢されている。車体フレーム側に設けたストッパ部39にアーム部53の後面が当たることで、図反時計回りの回転が抑制される。
イコライザ62の上部とアーム部53とは、車両前方に開くV字形を呈しているが、アーム部53が車両前方へ移動することで、I字になろうとする。ストッパピン64がイコライザ62に接触すると、この後はアーム部53に連動して、イコライザ62は車両前方へ移動し始め、連動ブレーキケーブル43が引かれ始める。
このように第2操作子(ブレーキペダル45)で発生する力は、連動機構60で連動ブレーキケーブル43と第3伝達部材46とに分配される。
また、図1のスピードメータ47から延びるスピードメータケーブル49は、ステアリング軸15の近傍から連動ブレーキケーブル43に沿って下がり、前輪18のホイールハブ55に連結される。
第1ケーブル支持部70の軸線71が側面視で車両前方へ斜め上に延びており、第2ケーブル支持部80の軸線81が側面視で後下がりに傾斜するように延びているため、第1ケーブル支持部70と第2ケーブル支持部80との間において、車両斜め前方へ凸となるように、連動ブレーキケーブル43は湾曲している。
また、図1に示すように、車両側面視で、シリンダヘッド12Aの前端よりも前側に第1ケーブル支持部70が設けられている。
図4に示すように第1ケーブル支持部70は、鋼線を曲げて形成した単純な止め金具であり、車幅方向に水平に移動する連動ブレーキケーブル43を収納する第1ポケット部72と、上へ移動する連動ブレーキケーブル43を上から抑える第2ポケット部73とを有する。
好ましくは、連動ブレーキケーブル43に、一対の鍔74、74が付いた筒75を嵌めて固定する。
筒75を第1ポケット部72に嵌めると、一対の鍔74、74により、連動ブレーキケーブル43が車両前後方向へ移動することがなくなる。加えて、第2ポケット部73で上方への移動が抑制されるため、筒75は前・後、左・右、上・下へ移動することがない。
一方、スピードメータケーブル49は、ホルダ部材80の内面から十分な隙間が確保されるため、上下方向(図面表裏方向)に自由に移動する。
そして、外径が近似する連動ブレーキケーブル43と、スピードメータケーブル49と、第1伝達部材42とは、連動ブレーキケーブル43が最もステアリング軸15に近い位置に配置される。結果、連動ブレーキケーブル43は、転蛇の影響を少なくすることができる。
第1操作子41から延びる第1伝達部材42は、ステアリングハンドル26に沿って延びた後、トップブリッジ16の下を通ってホルダ部材80に至る。
第1・第2線状部材42、49は、ケーブルと配管の何れであってもよい。
すなわち、実施例では、ホルダ部材80で、1本の連動ブレーキケーブル43と2本ケーブル(又は配管)42、49を保持するようにした。
図3に示すように、ボトムブリッジ17は前輪18と共に転蛇される。前輪18はフロントサスペンション19により上下に移動可能に支持される。連動ブレーキケーブル43は、ホルダ部材80よりも上側の部位で転蛇を吸収し、ホルダ部材80よりも下側の部位でフロントサスペンション19の作動を吸収すればよく、それぞれ、転蛇とサスペンションの動きを個別に考慮することができるため、連動ブレーキケーブル43の配索を含む設計が容易になる。
連動ブレーキケーブル43がメインフレーム32の上面からボトムブリッジ17までの間で円弧を描くように湾曲して支持されているため、屈曲半径は十分な大きさに確保できる。曲率半径が大きいと、インナーケーブル(図4、符号43b)がアウターチューブ(図4、符号43a)に強く接触することがなくなり、結果、連動ブレーキケーブル43に発生するフリックションを小さくすることができる。
Claims (2)
- 前輪ブレーキ(23)と、後輪ブレーキ(24)と、前記前輪ブレーキ(23)及び前記後輪ブレーキ(24)を制動させるための力を発生させるブレーキペダル(45)と、このブレーキペダル(45)で発生した力を分配する連動機構(60)と、この連動機構(60)で分配した力を前記前輪ブレーキ(23)へ伝達する連動ブレーキケーブル(43)と、ステアリング軸(15)を回動可能に支持するヘッドパイプ(31)と、このヘッドパイプ(31)から車両後方へ延びるメインフレーム(32)と、前記ヘッドパイプ(31)で支持されるステアリング軸(15)の下端に設けられるボトムブリッジ(17)とを備えている自動二輪車(10)であって、
前記連動ブレーキケーブル(43)は、前記メインフレーム(32)の上面部(32B)に設けられた第1ケーブル支持部(70)と、前記ボトムブリッジ(17)に設けられた第2ケーブル支持部(80)とで支持され、
前記第1ケーブル支持部(70)と前記第2ケーブル支持部(80)との間で、前記連動ブレーキケーブル(43)は、車両側面視で車両前方へ斜め上に凸状になるように湾曲する湾曲凸部(43A)を有するように支持され、
前記第1ケーブル支持部(70)は、前記連動ブレーキケーブル(43)に沿って延びる軸線(71)を有しており、この軸線(71)は、車両平面視で、前記前輪ブレーキ(23)側に傾斜して設けられていることを特徴とする自動二輪車。 - 前記第2ケーブル支持部(80)はケーブルを支持する軸線(81)が側面視で後下がりに傾斜しており、
前記連動ブレーキケーブル(43)の湾曲凸部(43A)の少なくとも一部は、ステアリング軸(15)の軸線(15A)よりも前方になるように支持されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
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